説明

低圧水銀放電ランプ

【課題】 グローブ無しタイプとの間でケースの共通化が可能なグローブ有りタイプの低圧水銀放電ランプを提供することを目的とする。
【解決手段】 グローブ有りタイプの電球形蛍光ランプ100は、二重螺旋形状の発光管110と、前記発光管110を保持する有底筒状のホルダ150と、前記ホルダ150の筒状部151に套設するケース180と、前記発光管110を覆うグローブ135とを備え、前記ケース180は、その直径方向に対向する一対の係合部185,186,187,188を内周面に2組(計4個)備えると共に、前記ホルダ150は、前記ケース180の複数組の係合部185,186,187,188のうち、1組の係合部185,187のみと係合する被係合部176,l77を外周面に備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二重螺旋形状の発光管と、前記発光管を保持する有底筒状のホルダと、前記ホルダの筒状部に套設するケースと、前記発光管を覆うグローブとを備える低圧水銀放電ランプに関する。
【背景技術】
【0002】
省エネルギー時代を迎える中、ランプ効率の高い低圧水銀放電ランプ、例えば、一般電球に代わる省エネルギー光源として電球形蛍光ランプが注目されている。この電球形蛍光ランプ(以下「ランプ」という。)には、例えば、二重螺旋形状の発光管と、この発光管を保持する有底筒状のホルダと、このホルダの筒状部に套設するケースと、前記発光管を覆うグローブとを備えたもの(以下「グローブ有りタイプ」という。)がある。なお、ケース内には発光管を点灯させるための点灯回路が格納され、また、ケースの一端にはねじ込み式(E形)の口金が取着されている。
【0003】
ここで、ホルダのケースへの組み付け及びグローブの取着について説明する。
まず、ホルダは、円筒状の筒状部とこの筒状部の一端にある端壁とを備える有底筒状をしており、その筒状部における開口側の端縁に径方向外方に突出する鍔部を全周に亘って備えている。一方、ケースは、ホルダの鍔部の表面(端壁側の面)に係合する1組の係合部と、前記鍔部の裏面をケース奥側から支持する4個の支持部とを備える(特許文献1参照)。
【0004】
なお、ケースの係合部及び支持部は、内周面から径方向内方へと突出する構造をしており、また、1組の係合部は、直径方向に対向する位置(ケースの中心軸を挟んだ対向する位置)に設けられている。
ホルダのケースへの組み付けは、まず、発光管を保持するホルダの筒状部をケースの内部へと挿入させてケースの係合部をホルダの鍔部に当接させ、この状態からさらにホルダの端壁をケース側へと押圧してホルダをケース内に押入させると、係合部と鍔部とが係合する。この係合部と鍔部とが係合した状態では、ホルダの鍔部の裏面がケースの支持部により支持されており、ちょうど、ホルダの鍔部が、ケースの係合部と支持部との間に嵌合する形でホルダがケースに組み付けられる。
【0005】
ここで、ケースに係合部を1組しか設けていない理由を説明すると、ランプを一般電球と同程度の大きさにするために、二重螺旋形状の発光管の外周径とホルダの外周径とを略同じ寸法にしており、ホルダをケースに組み付ける際に、ホルダの端壁上の押圧する領域が2箇所しかできない。一方、ケース及びホルダは軽量化のためにその肉厚が薄くなっており、ホルダをケース内へと押入させたときに、鍔部における2箇所の押圧する領域に対応する部分のみがケースの係合部と係合し、たとえ、ケースの係合部を4個としても、鍔部における2箇所の押圧する領域から離れた部分では、ケース及びホルダが変形してしまい、ケースの係合部と係合できないのである。
【0006】
次に、ホルダをケースに組み付けた状態では、ホルダの筒状部とケースとの間に隙間があり、この隙間にシリコン樹脂等の接着剤を充填させておき、グローブの開口側の端部を前記隙間に挿入することで、ホルダとケースとグローブとの3部材を接着剤で固着している。
一方、ランプには、上記のグローブ有りタイプ以外に、グローブを備えないもの(以下「グローブ無しタイプ」という。)もある。近年、ランプの低コスト化を実現するために、グローブ有りタイプとグローブ無しタイプとの2種類のランプにおいて、部品の共通化が進められている。
【特許文献1】特開2004−6268号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の2種類のランプにおける部品の共通化は、点灯回路で行われているが、他の部品については、例えば、発光管についてはグローブの有無により点灯時における発光管の温度が違うことからその形状が異なり、また、ホルダについては外観形状が異なり、部品の共通化はできない。
一方、ケースについては、両タイプとも同じような形状であるにも拘わらずその共通化できなかった。つまり、グローブ有りタイプのケースは、ホルダと2箇所で係合するが、最終的には接着剤でグローブを含めて固着するため、ホルダとケースとの結合力に問題はない。しかしながら、係合部を2個有するケースをグローブ無しタイプに適用すると、グローブ無しタイプ用のホルダとの係合箇所が2箇所となってしまうため、ケースとホルダとの間で十分な結合力が得られず、ホルダがケースから外れるという惧れがある。
【0008】
なお、グローブ無しタイプにおいても、グローブ有りタイプのようにホルダとケースとを接着剤で固着すれば、両者の結合力は向上するが、ホルダのケースへの組み付け時にケース外部へとはみ出した接着剤がグローブを備えないため外部から見え、意匠性を著しく低下させるため、実施できない。また、ケースの係合部の数を増やすことは、ランプのサイズをそのままにしてでは上述の理由によりできない。
【0009】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、グローブ無しタイプとの間でケースの共通化が可能であって、グローブ無しタイプにおいてケースとホルダとの間での十分な結合力が得られるグローブ有りタイプの低圧水銀放電ランプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明に係る低圧水銀放電ランプは、二重螺旋形状の発光管と、前記発光管を保持する有底筒状のホルダと、前記ホルダの筒状部を套設したケースと、前記発光管を覆うグローブとを備え、前記ケースの内周面における前記ケースの直径方向に対向する箇所に、少なくとも1組の係合部を含む4箇所以上に係合部を備え、前記ホルダの筒状部外周面には、前記少なくとも1組の係合部に対応する箇所に前記係合部に係合する被係合部を備え、残りの係合部に対応する箇所が前記残りの係合部と係合しない非係合部になっており、前記ホルダの被係合部と前記ケースの係合部とが係止されて、前記ホルダの筒状部を前記ケースによって套設していることを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る低圧水銀放電ランプは、例えば、グローブ無しタイプのランプにおけるホルダに、ケースの4個以上の係合部のそれぞれと係合する被係合部を設けたものを使用すると、ケースとグローブ無しタイプ用のホルダとを4箇所以上で係合することができ、両者の結合力を高めることができる。したがって、グローブ有りタイプ、グローブ無しタイプの2種類についてケースを兼用して使用することができる。
【0012】
また、前記ケースは、係合部が4個、90度の角度をおいて設けられ、前記係合部に係合する被係合部を4個備える、グローブを有しない低圧水銀放電ランプのホルダも組み付け可能であり、グローブ無しタイプの低圧水銀放電ランプ用のホルダも組み付けた場合、ケースとグローブ無しタイプ用のホルダとの結合力を高めることができると共に、ホルダをケースにバランス良く組み付けることができる。
【0013】
さらに、前記ホルダは、前記発光管の両端部をケース内部に挿入するための一対の挿入口を端壁に備え、前記被係合部は、前記ホルダを平面視したときに端壁における周方向であって前記挿入口間の略中央を結ぶ線分上にあるので、特に、ホルダを平面視したときにホルダの端壁における周方向であって挿入口間の略中央部分を押圧することで、ホルダをケースに容易に組み付けることができる。特に、二重螺旋形状の発光管とホルダの端壁表面との間隔がもっとも広くなる箇所が、ホルダを平面視したときにホルダの端壁における周方向であって挿入口間の略中央であるので、例えば、グローブ有りタイプのホルダの外周径を二重螺旋形状の発光管の外周径と同じ程度にまで小型化しても、ホルダをケースに組み付けることができる。
【0014】
前記係合部は、ケース内周面から径方向に突出しており、前記ホルダの筒状部外周面は、前記非係合部に対応する部分を除いて開口側周縁から径方向に突出する鍔部を備え、前記被係合部は、前記鍔部であって前記ケースの少なくとも1組の係合部に対応する部分により構成されているので、安価に係合部及び被係合部を設けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明をグローブ有りタイプの電球形蛍光ランプ(以下、「ランプ」という。)に適用した場合に説明する。
(1)ランプ(グローブ有りタイプ)の全体構成について
図1は、本実施の形態におけるグローブ有りタイプのランプの全体を示す図であって、ランプの内部が分かるように、ケースとグローブを切り欠いている。
【0016】
ランプ100は、図1に示すように、ガラス管112を二重螺旋形状に湾曲させてなる発光管110と、発光管110を保持する有底筒状のホルダ150と、発光管110を点灯させるための点灯回路130と、ホルダ150の筒状部に套設されると共にその内部に点灯回路130を収納するコーン状のケース180と、発光管110を覆うグローブ135とを備える。
【0017】
発光管110は、その先端(114d)がグローブ135の内周面に熱伝導性媒体137、例えば、シリコン樹脂を介して熱的に結合されている。この結合により、ランプ100の点灯時における発光管110の熱をグローブ135から放出させて、発光管110の温度を略最大発光光束を発する温度(60℃〜65℃程度)と一致させている。なお、ケース180における下部側(ホルダと反対側)には、一般電球と同型、つまり、ねじ込み式(E形)の口金139が取り付けられている。
【0018】
(2)発光管について
図2は、発光管を示す図であって、内部の様子が分かるように、その一部を切り欠いている。
発光管110は、ガラス管112を湾曲させて、内部に1本の空間を有する発光管本体114と、この発光管本体114の端部、つまり、前記連続空間の端に対応する部分に封着された電極(図示省略)とを備える。発光管本体114の端部が電極の封着を利用して気密封止されることにより、発光管110の内部に放電路(発光管本体114の連続空間に相当する。)が形成されることになる。
【0019】
発光管本体114は、仮想軸Aを中心としてその廻りを旋回する二重螺旋形状をしており、2つの旋回部114a,114bと、これらを連結する連結部114cとからなる。
この二重螺旋形状は、ガラス管112をその略中央で折り返して折り返し部を形成し、この折り返し部からガラス管の端部までの両部分を仮想軸Aの廻りをB方向に旋回させることにより形成される。ここで、図2に示すように、発光管110の外周径D1は、例えば、41.5(mm)である。
【0020】
そして、ガラス管112の折り返し部に相当する部分が発光管本体114の連結部114cに相当し、また、折り返し部から端部までの各々の部分が発光管本体114の旋回部114a,114bに相当する。
また、発光管本体114を構成するガラス管112の端部は、仮想軸Aの延伸する方向(以下「仮想軸方向」という。)に隣合うガラス管との間隔L2が、旋回部114a,114bの中間部分における仮想軸Aの延伸する方向に隣接するガラス管同士の間隔L1よりも広くなっている。これは、発光管110をホルダ150に取り付けたときに、ホルダ150の端壁152上に押圧領域170,171を形成するためである。なお、押圧領域170,171については、後述する。
【0021】
電極は、図示していないが、従来から用いているものと同じであり、タングステン製のフィラメントコイルと、このフィラメントコイルを架持する一対のリード線116a,116b,117a,117bとからなり、一対のリード線116a,116b,117a,117bが発光管110の内部に位置するビーズにより保持(ビーズマウント方式)されている。なお、発光管本体114の一方の端部115には、電極を封着する際に、発光管本体114内を排気したり、後述の緩衝ガスを封入したりするのに利用する排気管119が併せて封着されている。
【0022】
発光管本体114を構成するガラス管112の内周面には、蛍光体層118が形成されている。この蛍光体層118を構成する蛍光体には、例えば、希土類のものが用いられている。ここでの蛍光体層118は、例えば、赤(Y23:Eu)、緑(LaPO4:Ce、Tb)及び青(BaMg2Al1627:Eu、Mn)発光の3種類の蛍光体を用いた3波長型である。
【0023】
また、発光管本体114の内部には水銀及び緩衝ガスが上述の排気管119を介して封入されている。水銀は、ランプ100の点灯時に、発光管110の内部の水銀の蒸気圧が、略水銀単体で使用した場合の水銀の蒸気圧と略同じになるような形態で封入されていれば良く、例えば、錫水銀、亜鉛水銀等のアマルガム形態で封入されていても良い。
緩衝ガスは、ここでは、アルゴンが用いられているが、例えば、アルゴンとネオンとの混合ガスであっても良い。なお、排気管119は、水銀及び緩衝ガスを封入した後、発光管本体114の外部に位置する部分が、例えば、チップオフ封止されて、発光管110の内部が気密状に保たれる。
【0024】
発光管本体114の連結部114cには、仮想軸方向の外方へと膨出する膨出部114dが形成されている。これは、ランプ100を点灯させた際に、この膨出部114dに発光管110における最も温度の低い、いわゆる、最冷点箇所を形成するためのものである。
ここで、発光管110は、発光管本体114の端部に電極が封着され封止されたものを指し、上記説明で用いた発光管本体114の端部、旋回部114a,114b、膨出部114d、仮想軸A等はそのまま引き続き、発光管110の場合にも使用する。
【0025】
(3)点灯回路について
点灯回路130は、図1に示すように、コンデンサー131,133、チョークコイル132等の複数の電気・電子部品から構成されたシリーズインバータ方式であって、これらの電気・電子部品は、基板134の一の主面(基板の2つの主面のうち、口金139側に位置する面)に主に実装されている。この基板134は、ホルダ150の係止腕165,166等により係止され保持されている。
【0026】
(4)ホルダについて
図3は、ホルダの平面図であり、図4は、ホルダの正面図である。また、図5は、ホルダの底面図である。
ホルダ150は、図3及び図4に示すように、有底筒状をしており、筒状部151とこの筒状部151の一端に設けられた端壁152とを備える。
【0027】
端壁152には、図3に示すように、発光管110の端部をホルダ150の内部へと挿入するための挿入口153,154が一対設けられており、この挿入口153,154における発光管110の端部が挿入する際の上流側には、発光管110の端部を挿入口153,154へと案内する溝状の案内部155,156が、また挿入口153,154の下流側には、ホルダ150の内部に挿入された発光管110の端部を覆う隆起状のカバー部157,158がそれぞれ形成されている。
【0028】
そして、挿入口153,154から発光管110の端部を挿入した状態で、例えば、シリコン等の接着剤を用いてホルダ150の内部に固着されることにより発光管110が保持される。
なお、端壁152の表面において、図3に示すように、ホルダ150の中心軸を中心とした周方向であって一対の挿入口153,154間の略中央の位置付近が、ホルダ150をケース180に組み付ける際に、ホルダ150の端壁152上を押圧するための押圧領域170,171となっている。
【0029】
ホルダ150の開口側端縁には、図4における仮想線で示す基板134を固定するための固定手段が設けられている。本実施の形態では、固定手段は、図4及び図5に示すように、基板134におけるホルダ150の端壁152側の面(以下「裏面」という。)134aに端壁152側から支持したり、基板134の移動(ホルダ150の中心軸と直交する方向への移動)を規制したりする、例えば、4つの支持規制片160,161,162,163と、基板134の表面134bの端縁に係合する、例えば、2つの係止腕165,166とを備える。
【0030】
支持規制片160,161,162,163には、補強用のリブ160a,161a,162a,163aが形成されている。また、各支持規制片160,161,162,163の先端部は、図4及び図5に示すように、その一部が切り欠かれた切欠き部160b,161b,162b,163bとなっており、この切欠き部160b,161b,162b,163bが基板134の裏面134aに、そして、先端部が基板134の側面に当接することで、基板134の支持と基板134の移動阻止を行っている。
【0031】
また、ホルダ150の筒状部151の開口側端縁には、ホルダ150を平面視した(図3に相当する。)ときに、2つの押圧領域170,171を結ぶ線分と直交する線分が開口側端縁と交差する位置を含む部分(以下「非係合部」という。)172,173を除いて、外方側に張り出す鍔部175が形成されている。
そして、同じく、ホルダ150を平面視した(図3に相当する。)ときに、鍔部175上であって押圧領域170,171を結ぶ線分と交差する位置を含む2つの部分が、後述のケース180の係合部と係合する被係合部176,177となっている。
【0032】
なお、被係合部176,177の周方向の両端には、図3及び図4に示すように、ホルダ150をケース180に組み付けたときにケース180に対するホルダ150の回動防止用の凸部176a,177aが、また、非係合部172,173の周方向の両端には、鍔部175の補強用の凸部172a,173aがそれぞれ形成されている。
(5)ケースについて
図6は、ケースの平面図であり、図7は、図6のX−X断面を矢印方向から見た図である。
【0033】
ケース180は、略コーン状をしており、大径筒部182、大径筒部182より径の小さい小径筒部183、大径筒部182と小径筒部183との間にある傾斜筒部184からなる。
大径筒部182側には上述のホルダ150が組み付けられ、小径筒部183には口金139が被着する。なお、ケース180の小径筒部183の外周面には、口金139と螺着用のねじが形成されている。
【0034】
ケース180の大径筒部182の内周面には、ホルダ150の被係合部176,177と係合可能な4個の係合部185,186,187,188が形成されている。係合部185,186,187,188は、ケース180の周方向に90度の角度をおいて形成されている。
係合部185,186,187,188は、ケース180の大径筒部182側から小径筒部183側に移るに従って、ケース180の軸心側への突出量が徐々に大きくなる略直線状の斜面を有している。この斜面により、ホルダ150のケース180への組み付けがスムーズに行える。
【0035】
ケース180の周方向に隣接する係合部185,186,187,188同士の略中央には、ホルダ150の鍔部175における端壁152と反対側の面を口金139側から当接して、ホルダ150を支持する当接支持部190,191,192,193が形成されている。この当接支持部190,191,192,193は、ケース180の軸心方向に延伸しており、ケース180を補強する機能も有する。
【0036】
なお、各係合部185,186,187,188の口金139側には、後述するグローブ無しタイプのホルダ250を口金239側から当接して支持する当接支持部194,195,196,197が形成されている(図7及び図10参照)。
(6)グローブについて
グローブ135は、図1に示すように、一般電球に用いられている外管バルブと同様に、装飾性に優れた透光性を有するガラス材からなり、その形状がなす状、所謂A形をしている。
【0037】
このグローブ135は、ホルダ150の筒状部151と、この筒状部151に套設するケース180の大径筒部182との間に、グローブ135の開口側の端部135aが挿入されて、シリコン樹脂等の接着剤136を利用して固着されている。
(7)ホルダ、ケース及びグローブの組立てについて
図8は、ホルダ、ケース及びグローブの組立てを説明するための図である。
【0038】
先ず、図8の(a)に示すように、発光管110と点灯回路130とを備えるホルダ150と、ケース180とを準備し、点灯回路130がケース180の大径筒部182内に位置するように、ホルダ150の筒状部151をケース180内に挿入する(矢印C方向)。
このホルダ150のケース180への挿入は、ホルダ150の一組の被係合部176,177がケース180の2組の係合部185,186,187,188の内に一組、例えば、係合部185,187に対応するように位置合せした状態で、ホルダ150の一組の被係合部176,177がケース180の一組の係合部185,187に当接するまで続けられる。
【0039】
ホルダ150の一組の被係合部176,177がケース180の一組の係合部185,187と当接する(この状態が(b)である)と、ホルダ150の端壁152上の押圧領域170,171を矢印D方向から押圧して、ホルダ150を挿入方向へさらに押入する。
図9は、ホルダをケースに組み付け中の状態をケースの軸心上から見た図である。
【0040】
同図に示すように、ケース180の2組の係合部(185,187)、(186,188)の内、1組の係合部185,187は、ホルダ150の被係合部176,177に当接するが、ケース180の残りの係合部186,188は、ホルダ150の非係合部172,173に対応する。
このため、ホルダ150の端壁152上の押圧部分170,171を押圧してホルダ150をケース180内にさらに押入させても、ケース180の係合部186,188とホルダ150とが互いに干渉することがなく、ケース180の係合部185,187がホルダ150の被係合部176,177に容易に係合させることができる(この状態が(c)である)。これにより、ホルダ150のケース180への組み付けが完了する。
【0041】
なお、ホルダ150をケース180に組み付けた状態では、ホルダ150の被係合部176,177及びケース180の係合部185,186,187,188における周方向の端縁には回動阻止用の凸部が形成されているので、ホルダ150がケース180に対して必要以上に回動するようなことはない。
このあと、ケース180の大径筒部182とホルダ150の筒状部151との間に接着剤を充填して、グローブ135の開口側の端部135aを、接着剤136が充填されているケース180とホルダ150との間に挿入し、接着剤136を硬化させて、ケース180とホルダ150及びグローブ135を固着する。
【0042】
なお、ホルダ150の鍔部175は、グローブ135を固着するために、グローブ135とケース180との間に充填された接着剤136がケース180の内部へと流動するのを防止する機能も有している。
(8)ケースの共通化について
上記で説明したグローブ有りタイプのランプ100に用いられているケース180をグローブ無しタイプのランプに使用する場合ついて以下説明する。
【0043】
8−1.グローブ無しタイプのランプの全体構成
図10は、グローブ無しタイプのランプの全体を示す図であって、ランプの内部が分かるように、ケースとホルダとを切り欠いている。
ランプ200は、図10に示すように、ガラス管212を二重螺旋形状に湾曲させてなる発光管210と、発光管210を保持する有底筒状のホルダ250と、発光管210を点灯させるための点灯回路230と、ホルダ250の筒状部に套設されると共にその内部に点灯回路230を収納するコーン状のケース180とを備え、ケース180における下部側にはグローブ有りタイプと同様に、ねじ込み式の口金239が取り付けられている。
【0044】
なお、ケースは、上述したグローブ有りタイプのケース180と同じ構造のものを用いており、符号は、そのまま、「180」を用いている。また、ケース180以外に、グローブ有りタイプと同じ部材を使っている(例えば、口金)ものもあるが、本発明の特徴部分であるケース180についてのみ同じ符号を用いている。
8−2.発光管、点灯回路及びケースについて
発光管210は、ガラス管212を湾曲させて二重螺旋形状に形成した発光管本体214を備え、その構成は、グローブ有りタイプの発光管110と略同じであるが、発光管本体214の連結部214cにはグローブ有りタイプでの膨出部114dが形成されていない。これは、グローブ有りタイプのように、放熱対策として発光管110とグローブ135とを熱的に結合する必要がないからである。
【0045】
点灯回路230は、グローブ有りタイプでの点灯回路130と同じ構成(回路定数が異なる)で、コンデンサー231,233、チョークコイル232等の複数の電子・電気部品を基板234に備える。この基板234は、グローブ有りタイプ及びグローブ無しタイプ兼用であり、ホルダ250の係止腕265,266により係止(図12参照)されている。
【0046】
ケース180は、上述したように、グローブ有りタイプのケース180と同じ構成であり、グローブ有りタイプ及びグローブ無しタイプに関係なく共通部品としている。
8−3.ホルダについて
図11はホルダの平面図、図12はホルダの正面図である。図13はホルダの底面図である。
【0047】
ホルダ250は、図11及び図12に示すように、有底筒状をしており、筒状部251とこの筒状部251の一端に設けられた端壁252とを備える。
端壁252には、グローブ有りタイプにおけるホルダ150の端壁152と同様に、一対の挿入口253,254、一対の案内部255,256、一対のカバー部257,258がそれぞれ形成されている。なお、発光管210の保持方法は、グローブ有りタイプでの発光管110の保持方法と同じである。
【0048】
ホルダ250の筒状部251の端縁には、図12における仮想線で示す基板234を固定するための固定手段が形成されている。本実施の形態では、固定手段は、図12に示すように、グローブ有りタイプと同様に、例えば、4つの支持規制片260,261,262,263と、仮想線で示す基板134の表面234bの端縁に係合する、例えば、2つの係止腕265,266とを備える。なお、支持規制片260,261,262,263には、グローブ有りタイプと同様に、補強用のリブ、切欠き部等が設けられている。
【0049】
また、ホルダ250の筒状部251の外周面には、ケース180の係合部185,186,187,188が係合する被係合部271,272,273,274と、補強用のリブ276,277,278,279とが形成されている。
被係合部271,272,273,274は、ホルダ250の筒状部251からホルダ250の径方向の外方に突出する形状をしており、この部分がケース180の係合部185,186,187,188と、当接支持部194,195,196,197との間に嵌合するようになっており、これにより、ホルダ250とケース180とが結合する。
【0050】
また、ホルダ250がケース180と組み付けられた状態では、図10に示すように、ホルダ250端壁252の外周径がケース180の大径筒部182の外周径より大きくなっており、また、当然、発光管210の外周径よりも大きくなっている。
このため、端壁252の周縁部分の略全領域が、ホルダ250をケース180に組み付ける際にホルダ250をケース180内に押入するための押圧領域となり得る。従って、ホルダ250に4つの被係合部271,272,273,274があっても、これらの被係合部271,272,273,274に近い端壁252の表面を押圧することができ、容易にホルダ250をケース180に組み付けることができる。
【0051】
(9)まとめ
グローブ有りタイプにおける上記構成のケース180とホルダ150とは、基本的には、従来のケースとホルダとの組み付け方法と同じ(ケースとホルダとは2箇所で係合する。)であり、ケース180、ホルダ150及びグローブ135は、最終的には接着剤136を用いて固着しているので、従来通りこれらの結合力には問題がない。
【0052】
一方、本発明に係るランプ用のケース180には、複数組の係合部、実施の形態では、2組計4個の係合部185,186,187,188が設けられている。これに対し、グローブ有りタイプのホルダ150の被係合部176,177は、ケース180の1組の係合部(例えば、185,18)にのみ係合するように構成されている。
つまり、グローブ有りタイプのホルダ150は、ケース180の4個の係合部185,186,187,188に対し、その4個の内、ケース180の直径方向に対向する1組の係合部(185,187)に対応する箇所ではこれらの係合部(185,187)と係合する被係合部176,177を備え、残りの2個の係合部(186,188)に対応する箇所ではこれらの係合部(186,188)とは係合しない非係合部172,173を備える構造となっている。
【0053】
このため、ケース180には2組(4個)の係合部185,186,187,188が設けられているが、グローブ有りタイプのホルダ150のケース180への組み付けには何ら影響がなく、組み付け作業の効率が低下するようなこともない。
なお、グローブ有りタイプのホルダ150の非係合部172,173には、鍔部が形成されておらず、グローブ135の固着時に使用する接着剤が非係合部172,173からケース180の奥側へと流動することが考えられるが、非係合部172,173にはケース180の係合部(186,188)が位置することになり、接着剤の流動を止めることができる。
【0054】
一方、グローブ有りタイプに使用したケースをグローブ無しタイプに用いる場合、ケース180には2組の係合部185,186,187,188があり、一方、グローブ無しタイプのホルダ250には、ケース180の2組の係合部185,186,187,188と係合するように4個の被係合部271,272,273,274があるので、グローブ無しタイプのホルダ250をケース180に組み付けた状態では、4箇所で係合することになり、従来の2箇所の係合に比べて高い結合力を得ることができる。
【0055】
従って、グローブ有りタイプで使用するケース180を、グローブ無しタイプのケースとして使用しても、グローブ無しタイプにおけるホルダ250とケース180との間で十分な結合力が得られ、グローブ有りタイプ及びグローブ無しタイプの両方にケース180を兼用して用いることができ、部品点数の削減を図ることができる。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明の内容が、上記実施の形態に示された具体例に限定されないことは勿論であり、例えば、以下のような変形例をさらに実施することができる。
<変形例>
1.ランプ
上記実施の形態におけるランプは、発光管本体の内周に蛍光体層が形成されている発光管を用いているが、例えば、蛍光体層が形成されていない発光管を用いても良い。また、実施の形態では、本発明の低圧水銀放電ランプとして電球形蛍光ランプについて説明したが、本発明のランプは他のランプであっても良い。このような他のランプに、例えば、コンパクト型の蛍光ランプがある。このコンパクト型の蛍光ランプに本発明を適用させた場合を変形例1として、以下説明する。
【0056】
図14は、変形例1における蛍光ランプの概略を示す図であってランプの内部の形状が分かるように一部切り欠いている。
この蛍光ランプ500は、ガラス管520の端部まで螺旋状に旋回する二重螺旋形状の発光管510と、この発光管510を保持する有底円筒状のホルダ530と、このホルダ530の筒状部に被着するケース540と、発光管510を覆うグローブ550と、灯具のソケットに嵌合して電力の供給を受ける片口金560(例えば、GX10q型)とを備える。上記ランプ100とは、ホルダ530とケース540との内部に点灯回路130を収納していない点、口金の形状が一般電球にも使用されているねじ込み口金でない点で異なる。
【0057】
なお、本発明の低圧水銀放電ランプには、上記で説明した蛍光ランプ以外に、蛍光体層を有しない発光管を用いたコンパクト型のランプも含まれる。
2.係合部及び被係合部
上記実施の形態において、ケース180の係合部185,186,187,188は内周面から径方向に突出し、ホルダ150,250の被係合部176,177、271,272,273,274は筒状部151,251の外周面から径方向に突出している。
【0058】
しかしながら、係合部と被係合部の構造は、実施の形態において説明した、突出する構造に限定するものではない。実施の形態と異なる係合部及び被係合部について変形例2及び3として、以下説明する。
図15は、変形例2におけるグローブ有りタイプでのケースとホルダとの結合を示す図であり、図16は、変形例3におけるグローブ無しタイプでのケースとホルダとの結合を示す図である。
【0059】
(1)グローブ有りタイプ
変形例2におけるグローブ有りタイプのランプでは、図15に示すように、発光管640を保持するホルダ630、グローブ620、ケース610等を備える。発光管640及びグローブ620は、実施の形態におけるグローブ有りタイプの発光管110及びグローブ135と同じ構造である。
【0060】
ケース610はその内周面にその肉厚方向に凹入する係合部612を有し、一方、ホルダ630はその筒状部632の開口側端縁にその径方向(の外方)に突出する被係合部634を備える。つまり、ここでの係合部612はケース610の内周面から突出するのではなく、凹入している構造である。
ホルダ630のケース610への組み付けは、実施の形態と同様に、ケース610内にホルダ630を挿入させて、ホルダ630の突出状の被係合部634が、ケース610の凹入状の係合部612に嵌合するまで押入させることで行える。
【0061】
なお、この場合、被係合部634が係合部612に嵌合しているので、これによりホルダ630とケース610との結合も行える。
(2)グローブ無しタイプ
変形例3におけるグローブ無しタイプのランプでは、図16に示すように、発光管660を保持するホルダ650、ケース610等を備える。発光管660は、実施の形態におけるグローブ無しタイプの発光管210と同じ構造である。
【0062】
ケース610は、図15で説明した変形例2のケース610と同じ構造である。ホルダ650は筒状部652の開口側の端縁に径方向に突出する被係合部654を90度の角度をおいて4個(2組)備える構造をしている。
そして、ホルダ650をケース610に組み付けた状態では、ホルダ650とケース610とは4箇所で係合することになる。なお、ホルダ650のケース610の組み付けは、上記変形例2と同様である。
【0063】
(3)その他
変形例2で説明したホルダ630は、少なくとも、ケース610の1組の係合部(612)に対応する位置に、係合部に係合する被係合部(634)を備えておれば良く、以下のような例がある。
1.例1
ホルダは、その外周面に径方向に突出する鍔部を全周に備え、この鍔部上であってケースの係合部に対応する部分からさらに突出することで被係合部を構成しても良い。この場合、非係合部は、鍔状に突出している部分となるが、この突出部分の突出先端がケースの内周面にまで達しなれば問題ない。
【0064】
さらに、係合部を構成するための凹入部分は、ケースの内周面の全周にあっても良いし、ホルダの被係合部に対応する部分だけに設けても良い。
2.例2
ホルダの被係合部は、鍔状の一部で構成する必要はない。例えば、複数個の被係合部は、それぞれが独立して突出するような構造であっても良い。この場合、非係合部は、ホルダの筒状部のままとなる。
【0065】
3.例3
変形例(1〜3)及び上記例1、例2では、係合部が凹入状で、被係合部が突出状をしているが、これらが反対の構造であっても、本発明における効果が得られるのは言うまでもない。
3.係合部及び被係合部の数及び位置
実施の形態では、ケース180の係合部を2組、つまり合計4個(185,186,187,188)備えていたが、本発明は、2組に限定するものでなく、例えば、3組、4組、さらには5組以上でも良い。
【0066】
但し、ケースとホルダとの結合力の点でみると、係合箇所が2組あれば、ランプを実際に使用する上で必要とされる結合力が得られ、却って、係合箇所が3組以上あるとホルダのケースへの組み付けが、逆に煩雑になる傾向にある。
また、ケースの係合部は、4個以上の奇数個ある場合、例えば、5個ある場合、その内の2個(1組)がケースの直径方向に対向しておれば良く、残りの1組の係合部は、必ずしもケースの直径方向に対向して設ける必要はない。これは、係合部が4個以上となると、周方向に隣接する係合部の間隔が狭くなり、ホルダが安定して状態でケースに取り付けられるからである。
【0067】
一方、実施の形態では、ケース180の係合部の数(4個)と、グローブ無しタイプのランプに用いられるホルダの被係合部の数(4個)とは一致しているが、ケースの係合部の数とグローブ無しタイプのランプに用いられるホルダの被係合部の数とは必ずしも一致させる必要はない。但し、ケースとグローブ無しタイプ用のホルダとの係合箇所が4箇所以上の方が好ましい。
【0068】
4.ホルダの非係合部
実施の形態では、グローブ有りタイプにおけるホルダ150は、開口側の端縁に鍔部175を備え、ケース180の係合部(185,186,187,188)のうち、1組の係合部(185,187)を除く残りの係合部(186,188)に対応する部分が筒状部のままであり、係合しないようになっているが、例えば、ケースの係合部と係合しない程度の突出量であれば、突出部を備えていても良い。
【0069】
5.グローブ
実施の形態では、グローブとして、所謂「A形」を用いたが、他の形状のものであっても良く、例えば、T形、G形等であっても良い。さらには、透明なクリアタイプ、或いはシリカ粒子等の光拡散性物質を塗布したようなホワイトタイプ等、特に限定するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0070】
本発明は、二重螺旋形状の発光管と、前記発光管を保持する有底筒状のホルダと、前記ホルダの筒状部に套設するケースとを備える低圧水銀放電ランプの低コスト化に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明の実施の形態におけるグローブ有りタイプのランプを示す一部切欠正面図
【図2】同じく発光管の一部切欠正面図
【図3】ホルダの平面図
【図4】ホルダの正面図
【図5】ホルダの底面図
【図6】ケースの平面図
【図7】図6に示すケースのX−X断面を矢印方向から見た図
【図8】ホルダ、ケース及びグローブの組立てを説明するための図
【図9】ホルダをケースに取り付ける中の状態をケースの軸心上から見た図
【図10】グローブ無しタイプのランプを示す一部切欠正面図
【図11】ホルダの平面図
【図12】ホルダの正面図
【図13】ホルダの底面図
【図14】変形例1における蛍光ランプを示す一部切欠正面図
【図15】変形例2におけるグローブ有りタイプでのケースとホルダとの結合を示す一部切欠拡大正面図
【図16】変形例3におけるグローブ無しタイプでのケースとホルダとの結合を示す一部切欠拡大正面図
【符号の説明】
【0072】
100 グローブ有りタイプのランプ
110 発光管
130 点灯回路
150 ホルダ
151 筒状部
152 端壁
176,177 被係合部
172,173 非係合部
180 ケース
185,186,187,188 係合部
200 グローブ無しタイプのランプ
250 ホルダ
271,272,273,274 被係合部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
二重螺旋形状の発光管と、前記発光管を保持する有底筒状のホルダと、前記ホルダの筒状部を套設したケースと、前記発光管を覆うグローブとを備える低圧水銀放電ランプであって、前記ケースの内周面における前記ケースの直径方向に対向する箇所に、少なくとも1組の係合部を含む4箇所以上に係合部を備え、前記ホルダの筒状部外周面には、前記少なくとも1組の係合部に対応する箇所に前記係合部に係合する被係合部を備え、残りの係合部に対応する箇所が前記残りの係合部と係合しない非係合部になっており、前記ホルダの被係合部と前記ケースの係合部とが係止されて、前記ホルダの筒状部を前記ケースによって套設していることを特徴とする低圧水銀放電ランプ。
【請求項2】
前記ケースは、係合部が4個、90度の角度をおいて設けられ、前記係合部に係合する被係合部を4個備える、グローブを有しない低圧水銀放電ランプのホルダも組み付け可能であることを特徴とする低圧水銀放電ランプ。
【請求項3】
前記ホルダは、前記発光管の両端部をケース内部に挿入するための一対の挿入口を端壁に備え、前記被係合部は、前記ホルダを平面視したときに端壁における周方向であって前記挿入口間の略中央を結ぶ線分上にあることを特徴とする請求項1又は2に記載の低圧水銀放電ランプ。
【請求項4】
前記ホルダの外周径が、前記発光管における二重螺旋形状の外周径よりも大きいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の低圧水銀放電ランプ。
【請求項5】
前記係合部は、ケース内周面から径方向に突出しており、前記ホルダの筒状部外周面は、前記非係合部に対応する部分を除いて開口側周縁から径方向に突出する鍔部を備え、前記被係合部は、前記鍔部であって前記ケースの少なくとも1組の係合部に対応する部分により構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の低圧水銀放電ランプ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate


【公開番号】特開2006−12738(P2006−12738A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−192152(P2004−192152)
【出願日】平成16年6月29日(2004.6.29)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】