説明

低輪郭の燃料リザーバを有する燃料タンク

本発明は、リザーバ(2)と、このリザーバ(2)から燃料を吸い出すための燃料ポンプ(3)と、を有する燃料タンク(1)に関するものである。リザーバ(2)は、低輪郭のもの、即ち、薄型である。燃料ポンプ(3)は、低輪郭のリザーバ(2)の中に又はその上に設置される。また、燃料ポンプ(1)は、水平方向に設置され、又は、傾斜して設置される。燃料ポンプ(1)は、その全体が、リザーバ(2)の容積部の内側又は外側に位置し、且つ、リザーバ(2)の中に又はその上に水平方向に設置されてもよいし、その一部がリザーバ(2)の容積部の内側及び外側に位置し、且つ、リザーバ(2)内に傾斜して設置されてもよい。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
現在に至るまで、燃料送出モジュール(FDM)は、低燃料条件のための十分な予備燃料を提供するために、相当大きなリザーバ容量を必要としている。
【0002】
すなわち、或る状況において、例えば、自動車の燃料タンク内に入っている燃料の量が特定の最小レベルを下回ると共に、この自動車が長いカーブ、上り坂、又は下り坂を走行する場合、又は、この自動車が速度、方向等の急に且つ顕著な変化を受けた状況において、燃料が燃料タンクの一方の側から移動して、燃料取り込みチューブの一部を構成するディップチューブ(浸漬管)の入口端部が少なくとも一時的にもはや燃料の中に浸漬されないような程度になることがある。かかる条件において、ディップチューブは、燃料の代わりに空気を吸い出し、それにより、供給燃料流の中断が生じて、内燃エンジンの適正な作動が損なわれる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
かかる問題を回避するため、大抵の燃料タンクは、燃料を捕捉し且つ予備としての役割を果たすように構成されたリザーバ、即ち、サブタンクを有している。この分野においては、燃料タンクの設計上の大幅な変形例に順応させるのに必要な多種多様なハードウェア形態が存在する。燃料タンクが小型であればあるほど、システム組立て及び設計課題の解決は、一層困難になる。多様性に適合するようにリザーバシステムを多様化すると、製造上の複雑さ及びコストが増大する。機能性の複雑化により、多くの故障モード又は態様を招き、その結果、修理及び保障コストが増大する。
【0004】
広範囲な適用例に対応するために、信頼性があり、簡単且つ小型で、低コストの代替手段の要望が明らかに存在する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この問題を解決するため、本発明の背後にある基本的な思想は、「垂直方向」寸法を減少させた低輪郭燃料リザーバ、即ち、平べったいリザーバ、又は、高さが長さ及び幅よりも小さなリザーバを用いることである。
【0006】
それ故、本発明は、リザーバと、それから燃料を吸い出す燃料ポンプとを有し、リザーバが、低輪郭を有し、燃料ポンプが、低輪郭リザーバの中に又はその上に水平方向に又は傾斜して設置される燃料タンクに関する。
【0007】
低輪郭を維持することにより、より多くの燃料を媒体内に保持することができ、かくして、重力の影響を最小にする。この低輪郭リザーバは、次の2つのようなものであるのがよい。
【0008】
1つ目は、タンクの底部の上に位置する平べったい又は平坦なリザーバであり、このリザーバにおいて、主燃料ポンプは、好ましくは、水平方向に設置される(図1参照)。これは、タンクの厚さ又は内側高さが100mm未満の「フラットタンク」設計に合わせて使用される。
【0009】
2つ目は、タンクのフロア内に引っ込んだリザーバであり、それにより、フィルタ/リザーバのてっぺんは、フロアと面一をなしている(図2及び図3参照)。したがって、このリザーバは、タンク内の全ての燃料に接近できる。リザーバは、上述した状況の間、燃料を保持するように機能する。図2及び図3に示す実施形態では、フィルタ要素は、リザーバ内に直接収納される。換言すると、リザーバは、フィルタハウジングとしての役割を果たす。この実施形態では、主燃料ポンプは、好ましくは、凹部のてっぺんの上に水平方向に設置され(図2参照)、又は、傾斜して且つ一部分が凹部の内部に設置される(図3)。
【0010】
本発明によれば、「〜内に設置され」という表現は、燃料ポンプ全体がリザーバの容積部の内側に位置すること、即ち、燃料ポンプ全体がリザーバ内に水平方向に設置されていることを意味するか(図1参照)、燃料ポンプの一部がリザーバ内に位置し且つ少なくとも燃料入口ポートがリザーバ内に位置していることを意味するかのいずれかである。後者の場合、ポンプは、傾斜した状態で、即ち、その軸線がタンクの底部と90゜未満、好ましくは60゜未満、更に好ましくは、45゜未満の角度をなして設置されるのがよい(図3参照)。
【0011】
また、用語「〜の上に設置され」は、一般に、ポンプが、リザーバのカバー上の固定箇所、例えば適当な形の凹部の中にプラグ固定されることを意味する。この場合も、高さを節約するために、ポンプが水平方向に設置されることが好ましく(図2参照)、このことは、固定手段が、ポンプをプラグ固定した後に傾斜させることができるように、即ち、一般的には、垂直方向にプラグ固定した後に水平方向に配置できるように変形可能であることが好ましいことを意味している。
【0012】
したがって、ポンプ取付けに関する2つの主要な好ましい実施形態が存在する。
【0013】
1つの実施形態では、燃料ポンプは、その全体がリザーバの容積部の内側又は外側に位置し、且つ、リザーバの容積部の中又はその上に水平方向に設置される。
【0014】
もう1つの実施形態では、燃料ポンプは、その一部分がリザーバの容積部の内側に位置し、他の一部分がリザーバの容積部の外側に位置し、リザーバ内に傾斜状態で設置される。
【0015】
本発明の燃料タンクは、プラスチック材料で作られることが好ましく、リザーバもプラスチック材料で作られることが最も好ましい。「プラスチック」という用語は、少なくとも1つの合成樹脂ポリマーを含む任意の材料を意味する。特に適したプラスチックは、熱可塑性樹脂のカテゴリーから得られる。
【0016】
用語「熱可塑性樹脂」とは、熱可塑性エラストマー並びにこれらの混合物を含む任意の熱可塑性ポリマーを意味する。特に、ポリオレフィン、熱可塑性ポリエステル、ポリケトン、ポリアミド及びこれらのコポリマーを用いるのがよい。また、ポリマー又はコポリマーの配合物も使用でき、更に、無機充填材、有機充填材及び/又は天然充填材入りのポリマー材料の配合物の使用も同様に可能であり、充填材は、例えばカーボン、塩及び他の無機誘導体、天然繊維又はポリマー繊維であるが、これらには限定されない。また、上述のポリマー又はコポリマーのうち少なくとも1つを含む互いに接合された積み重ね状態の層から成る多層構造体を用いることが可能である。用いられる場合の多いポリマーの1つは、ポリエチレンである。高密度ポリエチレン(HDPE)で優れた結果が得られた。
【0017】
タンクの壁は、熱可塑性樹脂の単一層又は2つの層で構成されるのがよい。有利には、1つ又は数個の他の考えられる追加の層は、液体及び/又はガスに対するバリヤを形成する材料の層から成るのがよい。好ましくは、バリヤ層の性状及び厚さは、タンクの内面と接触状態にある液体及びガスに対する透過性をできるだけ制限するよう選択されている。好ましくは、この層は、バリヤ樹脂、即ち、燃料に対して不透過性の樹脂、例えばEVOH(エチレン及び部分加水分解ビニルアセテートのコポリマー)で作られる。変形例として、タンクに表面処理(フッ素化又はスルフォン化)を施してもよく、その目的は、タンクを燃料に対して不透過性にすることにある。
【0018】
燃料タンク用の代表的なリザーバシステムは、第1の充填弁、ジェットポンプシステム、及びリザーバカバーを有する。
【0019】
第1の充填弁は、最初のポンプ呼び水供給又は燃料を使い果たした後の再呼び水供給のために、燃料が底部を流れることを可能にするリザーバジェットポンプ通路をバイパスさせる。歴史的には、これら弁は、汚染によるリザーバのリークダウン(leak-down)を許し、結果的には、低燃料条件中の燃料の損失を招く。
【0020】
ジェットポンプシステムは、小さなオリフィスにより生じる同伴流によって、燃料をタンクの底部から連結通路を介してスイープ又は掃き出すことによって、リザーバを過剰充填する。ジェットオリフィス流は、エンジンに設けられた燃料圧力調整器又は幾つかのリターンレス(Returnless)適用例のためのタンク内調整器からの戻りライン流、又は、燃料ポンプの出口からの若しくはポンプ送り要素からの直接的な正圧/流れ連結部からの戻りライン流により提供される。このシステムは、低燃料条件について、ポンプ入口における燃料供給を維持することが必要である。本来的には、汚染要因物をタンクからリザーバ内に一掃し、リザーバ内に汚染要因物が溜まる。これにより、ポンプキャビテーションを引き起こす大きい圧力降下によってポンプストレーナの寿命の減少させ、結果的に、燃料圧力損失及びエンジン故障を引き起こす。
【0021】
リザーバカバーは、低燃料条件中における燃料のスロッシング(sloshing)による損失を減少させる。リザーバカバーが追加部品である場合、それにより、組立て費用が増大する。
【0022】
図1に示す第1の実施形態によれば、低輪郭リザーバは、燃料タンクの底部の上に位置し、即ち、低輪郭リザーバの下壁は、燃料タンクの底部又はフロアと面一であり、低輪郭リザーバの容積部は、燃料タンクの容積部の中に延びる。この場合、ポンプは、リザーバ内に水平方向に且つ完全に設置されることが好ましく、したがって、燃料タンクは、平べったいままである。好ましくは、リザーバは、平べったい燃料タンクの中に、開口及びフランジを有する燃料タンク側壁を通して挿入される。この実施形態では、好ましくは、燃料フィルタは、リザーバと直列に位置し、更に圧力調整器を備えたシステムの場合、好ましくは、この圧力調整器も燃料フィルタと直列に位置する。このようにすることによって、完全に平べったいモジュールが得られ、このモジュールを、上述の開口及びフランジを用いて平べったい燃料タンク内に固定することが非常に容易である。
【0023】
図2及び図3に示す第2の実施形態によれば、リザーバは、リザーバの容積部が燃料タンクの容積部の外部に延びるように、燃料タンクの底部に設けられた凹部の中に固定され、又は、それに一体化される。好ましくは、この凹部は、リザーバの上壁がタンク底部と面一をなす深さを有する。
【0024】
これら実施形態のいずれにおいても、低輪郭リザーバは、好ましくは、低燃料条件中、燃料のスロッシング/逃げ出しを減少させる閉鎖容積部であり、即ち、カバーを備えているか、或いは、閉鎖ハウジング内に設けられられるかのいずれかである。
【0025】
図2及び図3に記載された低輪郭リザーバ/フィルタモジュールを用いると、図1に示すシステムよりも非常に単純なシステムを提供することができる。というのは、この低輪郭リザーバ/フィルタモジュールは、このモジュールを受け入れる燃料タンクフロアの形態の改造設計に基づいているからである。しかしながら、このことは、燃料タンクを用いるべき車両内に、燃料タンクの容積部の下に延びる凹部を受け入れるための十分な空間が必要があることを意味している。
【0026】
リザーバがフロア内に引っ込んで設けられるという直接的な結果は、使用できない燃料がなくなることである。この場合、燃料タンク内の全燃料は、ポンプに利用される。これにより、利用できない燃料を補償するためにタンク容量を増大させることが不要になる。これにより、燃料は、呼び水用ポンプ(ジェットポンプ)も第1の充填弁も用いることなしに、燃料タンクのできるだけ低いところから引かれる。
【0027】
この実施形態では、低輪郭リザーバは、燃料タンクの凹部内に固定されるか、実際に凹部自体であるかのいずれかである。いずれの場合においても、リザーバは、好ましくは、カバーを備える。
【0028】
上述の凹部は、好ましくは、燃料タンクの底部と一体成形される。これを実際に行う一手法は、型(モールド)の内部に、凹部の形状を有する固定キャビティを用いることである。しかしながら、この場合、過度の運動のときにおけるリザーバからの燃料の漏出を阻止するための別個のカバーをリザーバが有していなければ、リザーバは、凹部自体ではないことが好ましい。
【0029】
したがって、凹部を成形する別の好ましい手法は、型の底部に設けられる可動部品を用いることであり、可動部品は、パリソンの底部をはさみつけて一体カバーを備えた凹部を作ることができる。この場合、凹部は、リザーバの役割を直接果たすことができ、しかも、フィルタ要素をこの中に受け入れることができる。
【0030】
この場合、フィルタ要素は、好ましくは、一体成形された凹部内に直接包囲され、したがって、凹部は、低輪郭リザーバの役割とフィルタハウジングの役割の両方を果たし、実質的にリザーバの底部全体を覆う。
【0031】
いずれの場合においても、フィルタ要素は、好ましくは、リザーバの表面全体を覆う。
【0032】
濾過材のための包囲体は、深さ媒体の中及びその周りにおける燃料の表面張力を高める。フィルタ深さ媒体の表面張力により、フィルタがその周囲の任意の箇所において燃料に接触している間、ポンプが、空気を吸い込むことなしに、燃料を濾過材を通して引くことを可能にする。深さ媒体の毛管作用は、燃料を深さ媒体に吸い込むことを助ける。これはまた、深さ媒体の深さ全体を濡らすことによって、空気に対するバリヤ(表面張力)を構成し、その結果、ポンプが、空気の代わりに燃料を吸い込むことを容易にする。
【0033】
これにより、「サブタンク」を構成する部品が不要になる。このことは、フィルタ輪郭が、燃料圧力を減少させることなしに、0.5リットル程度の少ない燃料に接近するように、タンクフロアの領域内に達することが必要である。
【0034】
カバーが、凹部に設けられた別部品であるとき、周辺シールをカバーと凹部との間に用いることにより、長時間にわたる“G”力の作用中又は長期間の不作動の間の燃料保持力を高めることができる。この設計により、燃料タンクフロアに設けられた凹部の周囲をシールし、別個のリザーバ構成要素が不要になる。
【0035】
低輪郭リザーバ/フィルタモジュールが燃料タンクの底部の凹部の中に固定され又は一体化され且つフィルタ要素を有する、この開示された実施形態は、第1の充填弁の機能、ジェットポンプシステム、蒸気生成、過剰流を無くすことにより、リザーバ及び濾過機能を劇的に単純化する。
【0036】
第1の充填弁の機能に関して、燃料を初めて導入するためにバイパスを必要とするリザーバ容器がない。
【0037】
ジェットポンプシステムは、不要である。リザーバ容器が最も下の箇所にあるので、低燃料条件のための充填を必要とするリザーバ容器はない。
【0038】
蒸気生成に関して、ジェットポンプ機能によって引き起こされる乱流の直接的な結果として、リザーバ内への燃料のポンプ送りにより、蒸気を発生させる。また、その結果、カーボンキャニスタに対する要求が緩和され、それによりコストが減少する。
【0039】
過剰流に関して、ジェットポンプシステムへの供給要件が無い結果として、ポンプ流れ要件が緩和される。
【0040】
また、単純化により、故障モードが実質的に減少して信頼性及び耐久性を向上させる安価な代替手段が得られる。
【0041】
本発明のリザーバは、好ましくは、構成要素を取付け且つ保持するのに十分な構造強度を有し、構成要素は、例えば、燃料ポンプ、燃料レベルセンサ、インライン型燃料フィルタ、燃料圧力調整器、燃料戻りラインである。
【0042】
この場合、本発明のリザーバは、事実、フラットな低輪郭のモジュールであるので、上述の構成要素は、フラットモジュールが燃料タンクの底部の上に位置する場合について図1に示したように、水平方向に且つ互いに一繋がりの状態でリザーバ内に設置されるべきである。
【0043】
最後に、上述の構造は、燃料タンクの最適位置及び油量レベルセンサ信号出力の精度を確保するために、燃料タンクのフロアへの工具を利用しない組立てが行えるように設計されるのがよい。例えば、一種のダブテール式の取付け方式を用いても良いし、図1のような取付けフランジを用いてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
上述の本発明の技術的思想が、非限定的な仕方で図1〜図3に示されており、図1〜図3については、本発明の幾つかの特定の実施形態を示すために、既に述べた。
【0045】
図示のシステムは、以下の構成要素を有する。
1.燃料タンク
2.燃料タンク内に設けられ且つカバー2′を備えたリザーバ
3.主燃料供給ポンプ
4.リザーバを充填するためのジェットポンプ
5.燃料計
6.燃料フィルタ
7.圧力調整器
8.戻りライン8′に設けられた移送ジェットポンプ
9.タンク開口部
10.取付けフランジ
11.取付け箇所
12.連結要素
13.燃料供給ライン
【0046】
図1は、フラットタンク1の底部に配置されるように構成されたモジュール一式を示している。
【0047】
図1′及び図1″はそれぞれ、図1に示すモジュール一式の正面図及び側面図である。これらの図は、モジュール一式の輪郭が、タンク開口9に適合するように、例えば円形に形作られているのがよいことを示している。
【0048】
圧力調整器7が、リザーバを充填する主ジェットポンプ4に動力を供給するためのサイドジェット8を生じさせる仕方も、図1に詳細に示されている。
【0049】
図2は、本発明の別の実施形態のシステムの上から見た斜視図及び断面図であり、この実施形態によれば、燃料タンク1は、あらかじめ製作されたリザーバ2が嵌まり込む凹部を有している。リザーバのカバー2に成形された固定凹部11内にスナップ嵌めされたポンプ3が、点線で示すポンプ3の最終の水平方向位置になるまでこれを傾動させる前の状態で示されている。
【0050】
図3は、更に別の実施形態を示しており、この実施形態によれば、燃料タンクの底部1に設けられた凹部が、リザーバの役割を果たし、したがって、この凹部は、リザーバと1部品に成形された後、カバー2′を有するに過ぎない。燃料フィルタ6が、2部品リザーバ間にサンドイッチされている。燃料供給ポンプ3が、リザーバ2内に傾斜状態で且つ部分的に設置されている。この燃料供給ポンプは、タンク凹部2の表面全体を覆うフィルタ6を通して燃料を吸い込む。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】図1はフラットタンクの底部の上に配置されたモジュール一式を示す図である。図1′は図1に示すモジュール一式の正面図である。図1″は図1に示すモジュール一式の側面図である。
【図2】本発明の別の実施形態のシステムの上から見た斜視図及び断面図である。
【図3】更に別の実施形態を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リザーバとそれから燃料を吸い出す燃料ポンプとを有する燃料タンクであって、
前記リザーバは、低輪郭を有し、
前記燃料ポンプは、前記低輪郭のリザーバの中に又はその上に水平方向に又は傾斜して設置される、燃料タンク。
【請求項2】
前記燃料ポンプは、その全体が前記リザーバの容積部の内側又は外側に位置し、且つ、前記リザーバの中に又はその上に水平方向に設置されている、請求項1に記載の燃料タンク。
【請求項3】
前記燃料ポンプは、その一部分が前記リザーバの容積部の内側に位置し、他の一部分が前記リザーバの容積部の外側に位置し、前記リザーバ内に傾斜して設置される、請求項1に記載の燃料タンク。
【請求項4】
前記低輪郭リザーバは、その容積部が前記燃料タンク容積部の内側に延びるように、前記燃料タンクの底部の上に位置する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料タンク。
【請求項5】
燃料フィルタが、前記リザーバと直列に位置し、
前記燃料フィルタと前記リザーバの両方は、1つのモジュールを形成し、このモジュールは、開口及びフランジを有する前記燃料タンクの側壁を通して前記燃料タンク内に挿入される、請求項4に記載の燃料タンク。
【請求項6】
低輪郭の前記リザーバは、その容積部が前記燃料タンクの容積部の外側に延びるように、前記燃料タンクの底部に設けられた凹部の中に固定され又はそれに一体化される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料タンク。
【請求項7】
前記凹部は、前記低輪郭のリザーバとしての役割を直接果たし、前記燃料タンクの底部に一体成形される、請求項6記載の燃料タンク。
【請求項8】
前記凹部は、前記低輪郭のリザーバとフィルタハウジングの両方の役割を果たすフィルタ要素を有する、請求項7記載の燃料タンク。
【請求項9】
別個のカバーが、前記凹部に設けられ、
周囲シールが、前記カバーと前記凹部との間に挿入される、請求項8に記載の燃料タンク。
【請求項10】
前記カバー及び前記凹部が1つの部品で成形される、請求項8記載の燃料タンク。

【図1】
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【図2】
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【図3.1】
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【図3.2】
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【図3.3】
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【公表番号】特表2008−533378(P2008−533378A)
【公表日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−501284(P2008−501284)
【出願日】平成18年3月13日(2006.3.13)
【国際出願番号】PCT/EP2006/060669
【国際公開番号】WO2006/097451
【国際公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【出願人】(502294138)イネルジー オートモーティヴ システムズ リサーチ (41)