説明

体型補正機能を持つズボン

【課題】 体型補正機能を持つズボンを提供する。
【解決手段】 ズボン11と、ズボンの内部に備えられ、その枠部がズボンに部分的に固定された状態でズボン着用者の臀部を弾力的に支持する弾力布17aと、弾力布に固定されて着用者の臀部を上方に支え上げてズボンの外部に表れる着用者のヒップラインにボリューム感を提供するヒップアップバンド17eとを備える構成を持つ。これにより、臀部の形状を補正するための弾力布17aがズボン11内部に一体型に固定されているので、既存のガードルを着用する方式ではなく、ズボンだけ履けば臀部体型の補正がなされて便利であり、一般的なガードルとは異なって腹部を除外して臀部だけを加圧するために、腹部部位の血液循環を阻害せずに不快な感じを与えず、着替えに不便でなく、ズボンの外部に表れるヒップラインをさらに弾力あり魅力的に演出できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、体型補正機能を持つズボンに関する。
【背景技術】
【0002】
最近、自分自身の気分や好みを重要視する生活パターンを持つ女性が増加するにつれて、より快適な感じと自分なりのスタイルを満足させる多彩な服が開発及びアピールされている。このような服は、服の基本機能を有すると同時に、美しくて魅力的なボディラインを見せたい女性の願望を充足させる役割を行う。
【0003】
一方、着用者の体型補正を主目的とする服は、主にアンダーウェアであり、ボディラインを整理してスタイルを活かすことはもとより、究極的には上着のスタイルを引き立たせる。例えば、ガードル(girdle)は、着用者の(皮下脂肪を正しい位置に分配させることによって)垂れた臀部を上に支え上げるか、太腿をスリムに引き締めることによって、例えば、からだにピッタリとフィットするジーンズを着ても、臀部の部位を魅力的でスリムに見せ、自信のある生活を送れるようにする。
【0004】
ところが、従来のガードルは、身体を圧迫するものであり、ほとんど伸縮性がないので、着替えが非常に不便であり、臀部や太腿部位を必要以上にひどく引き締めて血液循環を阻害することもある。また、垂れた臀部をある程度支え上げるか、太腿をスリムに引き締めることはできるが、臀部自体が小さくて貧弱な人の場合、臀部をさらに大きくてピチピチしたものにするなどの補正効果を提供できないという限界があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、臀部の形状を補正するための弾力布がズボン内部に一体型に固定されているので、既存のガードルを着用する方式ではなく、ズボンだけ履けばヒップラインの補正がなされて便利であり、一般的なガードルとは異なって腹部を除外して臀部だけを加圧するため、腹部部位の血液循環を阻害せずに不快な感じを与えず、着替えに不便でなく、特にパッドを適用する場合、ズボンの外部に表れるヒップラインをさらに弾力あって魅力的に演出できる体型補正機能を持つズボンを提供するところに目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために本発明は、ズボンと、前記ズボンの内部に備えられ、その枠部がズボンに部分的に固定された状態でズボン着用者の臀部を弾力的に支持する弾力布と、前記弾力布に固定されて着用者の臀部を上方に支え上げてズボンの外部に表れる着用者のヒップラインにボリューム感を提供するヒップアップバンドと、を備えることを特徴とする。
【0007】
また、前記弾力布の両側部には、前記ヒップアップバンドの両端部にそれぞれ固定されて上方に延び、ヒップアップバンドにより支え上げられた臀部の両側部が左右に広がらないように、臀部を内側に押し込む支持バンドがさらに備えられたことを特徴とする。
【0008】
さらに、前記弾力布の両側部には、前記支持バンドと共にヒップアップバンドの両端部にそれぞれ固定され、長手方向に延長されて、その延長端部がズボンに固定された状態で弾力布を引き寄せて、弾力布を臀部に密着させる引張りバンドがさらに備えられたことを特徴とする。
【0009】
また、前記弾力布の下側部には、ズボンを着用した着用者のズボンの外部に表れる太腿ラインがスリムに見えるように、太腿を加圧補正する加圧バンドがさらに備えられたことを特徴とする。
【0010】
また、前記目的を達成するために本発明は、ズボンと、前記ズボンの内部に備えられ、その枠部がズボンに部分的に固定された状態で、ズボン着用者の臀部を弾力的に支持する弾力布と、前記弾力布の下側部に固定され、ズボンを着用した着用者のズボンの外部に表れる太腿ラインがスリムに見えるように、太腿を加圧補正する加圧バンドと、を備えることを特徴とする。
【0011】
また、前記目的を達成するために本発明は、ズボンと、前記ズボンの内部に備えられ、その枠部がズボンに部分的に固定された状態で、ズボン着用者の臀部を弾力的に支持する弾力布と、前記弾力布に備えられ、弾力布に厚みを提供して、ズボンの外部に表れる着用者の臀部にボリューム感を提供する一対のパッドと、を備えることを特徴とする。
【0012】
また、前記パッドを弾力布に位置させるように、弾力布には、パッドを収容するポケット部が設けられたことを特徴とする。
【0013】
また、前記ポケット部は、必要時にパッドをポケット部の外部に取り出せるように、開放口を通じて開放されたことを特徴とする。
【0014】
また、前記弾力布は、その両側端部は、ズボン両側の裁縫部に固定され、上端部は、ズボンのベルト部に固定され、下端部の中央は、ズボンのクロッチ部に固定されることを特徴とする。
【0015】
また、前記弾力布には、ズボンを着用した着用者の臀部を上に支え上げると共に、中央に引きつけるヒップ補正バンドがさらに備えられたことを特徴とする。
【0016】
また、前記弾力布には、ズボンを着用した着用者のズボンの外部に表れる太腿ラインがスリムに見えるように、太腿を加圧補正する太腿補正バンドがさらに備えられたことを特徴とする。
【0017】
また、前記ヒップ補正バンドの側部には、ヒップ補正バンドに固定された状態で前記ズボン両側の裁縫部に固定され、ズボン着用者の臀部を中央に引きつける第2加圧バンドがさらに備えられたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明による体型補正機能を持つズボンは、臀部の形を補正するための弾力布がズボン内部に一体型に固定されているので、既存のガードルを着用する方式ではなく、ズボンだけ履けばヒップラインの補正がなされて便利であり、一般的なガードルとは異なって腹部を除外して臀部だけを加圧するため、腹部部位の血液循環を阻害せずに不快な感じを与えず、着替えに不便でなく、特にパッドを適用する場合、ズボンの外部に表れるヒップラインをさらに弾力あり魅力的に演出できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明による一つの実施形態を添付された図面を参照してさらに詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の第1実施形態による体型補正機能を持つズボンの内部構成を示す分解斜視図である。
【0021】
図面を参照すれば、本発明の第1実施形態による体型補正機能を持つズボンは、ズボン11と、前記ズボン11の内部に固定されて一体をなして、着用者の臀部の部位に弾力的に密着する弾力布17aと、前記弾力布17aの外側面所定位置に固定され、着用者の臀部を上に支え上げるヒップアップバンド17eとから形成される。前記弾力布17aと、弾力布17aに裁縫されるヒップアップバンド17eは、ズボンと共に着用者の臀部体型を補正するものであり、本説明では、これらを合わせてガードル17と称する。
【0022】
前記ズボン11は、一般的な普通のズボンであり、裁縫を通じて結合される前部11aと後部11bとベルト部11cとを持つ。図面符号13は、前部11aと後部11bとを裁縫することで作られた裁縫部である。前記ベルト部11cは、着用者の腰を取り囲む部位であり、裁縫された状態の前部11a、後部11bの上端部に裁縫結合する。さらに、図面符号15は、ポケット用袋である。
【0023】
一方、前記ガードル17は、(臀部をその中に取り入れる)従来の一般的なガードルとは異なって、臀部の後で臀部の部位のみをカバーする。したがって、例えば、前記ガードル17をズボン11から分離したとしても、ガードル17のみを着用することはできない。
【0024】
前記ガードル17をなす弾力布17aは、復元性を持つ伸縮性生地、いわゆる、ツーウェイ生地やこれと類似した性質の他の生地で製作される。前記弾力布17aの大きさは、ズボンサイズによって変わるということは言うまでもない。
【0025】
前記弾力布17aの上端部は、上部縫い込み部17bであり、ズボンのベルト部11cと後部11bとの結合部間に挟まれて裁縫される。また、弾力布17aの両側端部の側部縫い込み部17cは、ズボンの裁縫部13に結合する。さらに、図面には表示されていないが、前記弾力布の中央下端部は、ズボンのクロッチ部13aに裁縫結合する。
【0026】
結局、第1実施形態のズボンにおいて、着用者の臀部は、前部11aと弾力布17aとの間で弾力的に引き締められる。もちろん、ズボンがタイトな場合、ガードル17が後部11bに密着するため、臀部の輪郭は、ガードル17と後部11bを通じて外部に表れる。
【0027】
また、前記弾力布17aの中央部には、ゴム糸裁縫部17dが位置する。前記ゴム糸裁縫部17dは、公知のゴム糸(ゴムで作られた裁縫用糸)で、弾力布17aの中央部を裁縫したものである。公知の事実のように、ゴム糸は弾性力を持つので(弾力布17a自体の弾力性に自身の弾力性を追加して)、弾力布17aを着用者の臀部にさらに安定的に密着させる。
【0028】
特に、前記ゴム糸裁縫部17dは、本発明のズボンを購入して着用する人の臀部サイズが少しずつ異なるとしても、座ったり立つ時、またはその他の活動時、常に一定の密着感を提供して心理的に安らぎを与える。
【0029】
一方、前記ヒップアップバンド17eは、臀部を図2の矢印a方向に支え上げて中央に引きつけるものであり、非伸縮性織物から形成される。例えば、非伸縮性トリコット織物で製作できる。または、通気性を考慮してネット状の織物で製作することもできる。
【0030】
ところで、前記ヒップアップバンド17eは、図2に示したように、弾力布17aの中心部を基準に左右対称をなしつつ、臀部を矢印a方向に引き上げる。前記ヒップアップバンド17eにより(本実施形態のズボンを着用することによって)、平常時垂れていた臀部がヒップアップされて、弾力性のあるピチピチしたヒップラインを演出できる。
【0031】
図2は、前記図1に図示したガードルの作用を説明するために示した図面である。
【0032】
図示したように、ガードル17をなす弾力布17aが着用者の臀部Aに密着した状態で、ヒップアップバンド17eが臀部の下方部位を矢印a方向に上向き支持している。前記ヒップアップバンド17eの曲率や幅などの形状は、場合によっていくらでも変わりうるということは言うまでもない。
【0033】
図3は、本発明の第2実施形態による体型補正機能を持つズボンの内部構成を示す分解斜視図であり、図4は、前記図3に図示したガードルを別途に示した図面である。
【0034】
以下、前記した図面符号と同じ図面符号は、同一機能の同じ部材を意味し、それに関する反復された説明は省略する。
【0035】
図3及び図4を参照すれば、第2実施形態による体型補正機能を持つズボンに適用されるガードル19には、前記ヒップアップバンド17e以外に1対の支持バンド19aがさらに備えられていることが分かる。前記支持バンド19aは、その下端がヒップアップバンド17eの両端部に連結固定された状態で、上部縫い込み部17bに向かって上方に延びた非伸縮性生地部材である。前記ヒップアップバンド17eと支持バンド19aとは、その隣接端部が裁縫を通じて相互結合されている。前記ヒップアップバンド17eと支持バンド19aとは、同じ種類の非伸縮性繊維で製作でき、通風を考慮して通風性を持つメッシュ生地を適用できる。
【0036】
前記支持バンド19aは、図4に示したように、弾力布17aの両側部に対称に固定されて、着用者の臀部Aを矢印b方向に押さえる。前記支持バンド19aの作用により、臀部が脇に広がらず(後から見た時)、臀部が広く見えることを防止することができる。
【0037】
図5は、本発明の第3実施形態による体型補正機能を持つズボンの内部構成を図示した分解斜視図であり、図6は、前記図5に図示したガードルを別途に示した図面である。
【0038】
図5及び図6を参照すれば、第3実施形態による体型補正機能を持つズボンに備えられるガードル21には、第2実施形態のガードル(図3の19)と比べて、加圧バンド21aがさらに備えられていることが分かる。
【0039】
前記加圧バンド21aは、弾力布17aの両側部下端に裁縫固定されたものであり、着用者の太腿Bの外側部を矢印c方向に押さえて支持する。人によって臀部Aの両側部を矢印b方向に押さえれば、太腿の外側部が相対的に突き出る場合があるが、前記加圧バンド21aが、この突き出る現象を防止する。すなわち、前記加圧バンド21aにより着用者の太腿がスリムに見える。前記加圧バンド21aとして、ヒップアップバンド17eと同じ種類の布を適用する。さらに、場合によって、前記加圧バンド21aの形状を変更してヒップアップバンド17eに連結固定させることもある。
【0040】
図7は、本発明の第4実施形態による体型補正機能を持つズボンの内部構成を図示した分解斜視図であり、図8は、前記図7に図示したガードルの作用を説明するために示した図面である。
【0041】
図7及び図8に示したように、第4実施形態による体型補正機能を持つズボンでのガードル23には(第3実施形態と比べて)、引張りバンド23bがさらに備えられている。前記引張りバンド23bは、その一端部がヒップアップバンド17eの両端部に固定され、前方上部に延びたものであり、延長端部は、ズボンのベルト部11c内に挿入固定される。
【0042】
前記引張りバンド23bは、伸縮性を持ってヒップアップバンド17eを矢印c方向に引き上げる。特に、前記引張りバンド23bは、弾力布17aには接せず、ただし、その延長端部がズボンのベルト部11cに固定されて、弾力布17aが着用者の臀部にさらに弾力的に接して、座ったり立ったり、または運動する時、弾力布17aを常に臀部に密着させて、心理的な満足感を持つことができる。
【0043】
図9は、本発明の第5実施形態による体型補正機能を持つズボンを一部切開して示した斜視図である。
【0044】
図面を参照すれば、本実施形態による体型補正機能を持つズボンは、ズボン11と、前記ズボン11の内部に固定されて、着用者の臀部の部位を弾力的に支え上げて引きつけるガードル25とで構成される。
【0045】
前記ガードル25は、第1実施形態ないし第4実施形態でのガードルと同様に、(臀部をその中に取り入れる)従来の一般的なガードルとは異なって、臀部の後で臀部の部位のみをカバーし、弾力的に支持するものである。したがって、例えば、前記ガードル25をズボン11から分離したとしても、ガードル25のみを着用することはできない。
【0046】
前記ガードル25の両側の側部縫い込み部25c及びクロッチ部は、前記ズボン11の裁縫部13に結合し、上部縫い込み部25bは、ベルト部11cの内部に挿入されてベルト部11c内に裁縫される。結局、本実施形態のズボンにおいて、着用者の臀部は、前部11aとガードル25との間で弾力的に引き締められる。もちろん、ズボンがタイトな場合、ガードル25が後部11bに密着するため、臀部の輪郭は、ガードル25と後部を通じて外部に表れる。
【0047】
また、前記ガードル25には、ヒップ補正バンド25dと加圧バンド21aと第2加圧バンド25pと弾力パッド(図10の25f)が備えられる。前記ヒップ補正バンド25dは、着用者の臀部を上部に支え上げると同時に中心に引きつけて、外部に表れる臀部のラインを魅力的に見えるようにする。
【0048】
前記ヒップ補正バンド25dは、前記ヒップアップバンド17eと支持バンド19aとの役割を同時に具現するものである。また、加圧バンド21aは、前記のように、着用者の太腿の外側部を押さえて太腿をスリムに見せるものである。さらに、前記第2加圧バンド25pは、ヒップ補正バンド25dと同じ材質から形成されたものであり、ヒップ補正バンド25dに裁縫固定された状態で、側部縫い込み部25cに延びる。前記第2加圧バンド25pは、ズボンの裁縫部13に結合して、ズボン着用者の臀部の両側部を押さえて、臀部の側部ラインが突き出ないようにしてボリューム感のあるヒップラインを演出する。
【0049】
前記弾力パッド25fは、所定厚みを持つ弾性部材であり、着用者の臀部の後に位置して、臀部をさらにボリューム感のあるように演出する。このような弾力パッド25fは、臀部が多少貧弱な場合に使用するものであり、着用者の体型によっては使用しなくてもよい。前記弾力パッドとして、例えば、スポンジやラテックス類を例として挙げることができる。
【0050】
図10は、前記図9に図示したガードルを別途に示した斜視図である。
【0051】
図示したように、本実施形態のズボンに適用されるガードル25は、ズボンの内部に固定された状態で着用者の臀部に弾力的に密着する伸縮性弾力布25aと、帯状になって前記弾力布25aに裁縫されるヒップ補正バンド25dと、前記弾力布25aの両側端の下の片隅部に備えられる加圧バンド21aと、を備える。
【0052】
また、前記弾力布25aの中央部には、二つのポケット部25eが位置し、前記ポケット部25eの内部に前記した弾力パッド25fが備えられる。前記のような構成を持つガードル25の形状を、必要に応じていくらでも異なってデザインできるということは言うまでもない。
【0053】
ところで、前記ヒップ補正バンド25dは、図11の矢印k方向に臀部を支え上げて中央に引きつける。前記ヒップ補正バンド25dは、非伸縮性織物から形成される。例えば、非伸縮性トリコット織物で製作できる。または、通気性を考慮してネット状の織物を適用してもよい。
【0054】
前記ヒップ補正バンド25dは、図11に示したように、臀部を矢印k方向に引きつけると同時に、弾力布25aの中心部を基準に左右対称をなして、臀部を矢印f方向に引き上げる。前記ヒップ補正バンド25dにより(本実施形態のズボンを着用することによって)、平常時に垂れている臀部が上げられて、弾力があってきれいなヒップラインを演出できる。
【0055】
一方、前記ポケット部25eは、弾力パッド25fを弾力布25aの該当部位に位置させるためのものである。前記ポケット部25eは、弾力布25aにポケット布25mを裁縫して構成される。すなわち、前記弾力布25aの外側面に所定形状のポケット布25mをあてがって、その枠部を裁縫することで、内部空間25nを持つポケットを製作できる。特に、前記ポケット布25mを弾力布25aに裁縫することで生じたポケット部裁縫線25gは、閉曲線をなさずに一部が開放されて、開放口25kを提供する。
【0056】
前記開放口25kは、ポケット部25eの内部空間25nを外部に開放する通路である。前記開放口25kを通じて、ポケット部25eから弾力パッド25fを取り出すこともでき、空いている内部空間25nに弾力パッド25fを挿入することもできる。前記開放口25kの大きさは、ポケット部25eの大きさによって適切に設計される。
【0057】
図11及び図12は、前記図10に図示したガードルの細部構成及び作用を説明するために示す図面である。
【0058】
図11を参照すれば、前記弾力布25aにヒップ補正バンド25dが対称に裁縫されていることが分かる。前記ヒップ補正バンド25dは、その内部領域に前記ポケット部25eを収容した状態で、着用者の臀部を矢印f方向に支え上げると共に、矢印k方向に引きつける役割を担う。
【0059】
前記ヒップ補正バンド25dの役割により、図12に示したように、臀部の下部が矢印x方向に引き締められ、臀部は矢印z方向に突出して、結果的にヒップラインが全体的に上方に移動する。
【0060】
さらに前記ポケット部25eに内蔵されている弾力パッド25fにより、臀部の矢印z方向への突出量はさらに増加する。これは、ヒップ補正バンド25dで臀部を過度に引き締めて加圧しなくても(弾力パッド25fが適用されているかぎり)、臀部を所望の程度に十分に補正できるということを意味する。場合によって、前記ヒップ補正バンド25dだけでも十分な補正が可能ならば、前記弾力パッド25fを適用しなくてもよい。
【0061】
前記弾力布25aの左右側下端に固定されている加圧バンド21aは、ヒップ補正バンド25dと同じ材質の織物で製作される。前記のように、加圧バンド21aは、着用者の太腿Bの外側部を矢印c方向に押さえて、ズボンの外部に表れる脚の厚みをスリムにする。
【0062】
臀部及び太腿部位を前記のような方式で補正できるかぎり、前記ヒップ補正バンド25d及び加圧バンド21aの形態はいくらでも変更できる。
【0063】
結局、本実施形態による体型補正機能を持つズボンは、その内部に備えられているガードルが臀部を弾力加圧し、特に臀部のボリューム感を強調するので、ズボン着用者の臀部の部位をさらに魅力的に示すことはもとより、バランスの良い体型を持つようにする。
【0064】
さらに、前記弾力布のクロッチ部を固定させることができるならば、ズボン以外にスカートにも本発明を適用できる。
【0065】
以上、本発明を具体的な実施形態を通じて詳細に説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で当業者によって色々な変形が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明は、体型補正機能を持つズボン、さらにスカートに好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の第1実施形態による体型補正機能を持つズボンの内部構成を示す分解斜視図である。
【図2】前記図1に図示したガードルの作用を説明するために示した図面である。
【図3】本発明の第2実施形態による体型補正機能を持つズボンの内部構成を示す分解斜視図である。
【図4】前記図3に図示したガードルの作用を説明するために示した図面である。
【図5】本発明の第3実施形態による体型補正機能を持つズボンの内部構成を図示した分解斜視図である。
【図6】前記図5に図示したガードルの作用を説明するために示した図面である。
【図7】本発明の第4実施形態による体型補正機能を持つズボンの内部構成を図示した分解斜視図である。
【図8】前記図7に図示したガードルの作用を説明するために示した図面である。
【図9】本発明の第5実施形態による体型補正機能を持つズボンの内部構成を示す分解斜視図である。
【図10】前記図9に図示したガードルを別途に示した斜視図である。
【図11】前記図10に図示したガードルの細部構成及び作用を説明するために示す図面である。
【図12】前記図10に図示したガードルの細部構成及び作用を説明するために示す図面である。
【符号の説明】
【0068】
11 ズボン
11a 前部
11b 後部
11c ベルト部
13 ズボンの裁縫部
13a ズボンのクロッチ部
15 ポケット用袋
17 ガードル
17a 弾力布
17b 上部縫い込み部
17c 側部縫い込み部
17d ゴム糸裁縫部
17e ヒップアップバンド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ズボンと、
前記ズボンの内部に備えられ、その枠部がズボンに部分的に固定された状態でズボン着用者の臀部を弾力的に支持する弾力布と、
前記弾力布に固定されて着用者の臀部を上方に支え上げてズボンの外部に表れる着用者のヒップラインにボリューム感を提供するヒップアップバンドと、を備えることを特徴とする体型補正機能を持つズボン。
【請求項2】
前記弾力布の両側部には、前記ヒップアップバンドの両端部にそれぞれ固定されて上方に延び、ヒップアップバンドにより支え上げられた臀部の両側部が左右に広がらないように、臀部を内側に押し込む支持バンドがさらに備えられたことを特徴とする請求項1に記載の体型補正機能を持つズボン。
【請求項3】
前記弾力布の両側部には、前記支持バンドと共にヒップアップバンドの両端部にそれぞれ固定され、長手方向に延長されて、その延長端部がズボンに固定された状態で弾力布を引き寄せて、弾力布を臀部に密着させる引張りバンドがさらに備えられたことを特徴とする請求項2に記載の体型補正機能を持つズボン。
【請求項4】
前記弾力布の下側部には、ズボンを着用した着用者のズボンの外部に表れる太腿ラインがスリムに見えるように、太腿を加圧補正する加圧バンドがさらに備えられたことを特徴とする請求項3に記載の体型補正機能を持つズボン。
【請求項5】
前記弾力布の両側部には、ヒップアップバンドの両端部にそれぞれ固定され、長手方向に延長されて、その延長端部がズボンに固定された状態で弾力布を引き寄せて、弾力布を臀部に密着させる引張りバンドが備えられたことを特徴とする請求項1に記載の体型補正機能を持つズボン。
【請求項6】
前記弾力布の下側部には、ズボンを着用した着用者のズボンの外部に表れる太腿ラインがスリムに見えるように、太腿を加圧補正する加圧バンドが備えられたことを特徴とする請求項1に記載の体型補正機能を持つズボン。
【請求項7】
前記弾力布の下側部には、ズボンを着用した着用者のズボンの外部に表れる太腿ラインがスリムに見えるように、太腿を加圧補正する加圧バンドがさらに備えられたことを特徴とする請求項5に記載の体型補正機能を持つズボン。
【請求項8】
前記弾力布の両側部には、前記ヒップアップバンドの両端部にそれぞれ固定されて上方に延び、ヒップアップバンドにより支え上げられた臀部の両側部が左右に広がらないように、臀部を内側に押し込む支持バンドがさらに備えられたことを特徴とする請求項6に記載の体型補正機能を持つズボン。
【請求項9】
ズボンと、
前記ズボンの内部に備えられ、その枠部がズボンに部分的に固定された状態で、ズボン着用者の臀部を弾力的に支持する弾力布と、
前記弾力布の下側部に固定され、ズボンを着用した着用者のズボンの外部に表れる太腿ラインがスリムに見えるように、太腿を加圧補正する加圧バンドと、を備えることを特徴とする体型補正機能を持つズボン。
【請求項10】
ズボンと、
前記ズボンの内部に備えられ、その枠部がズボンに部分的に固定された状態で、ズボン着用者の臀部を弾力的に支持する弾力布と、
前記弾力布に備えられ、弾力布に厚みを提供して、ズボンの外部に表れる着用者の臀部にボリューム感を提供する一対のパッドと、を備えることを特徴とする体型補正機能を持つズボン。
【請求項11】
前記パッドを弾力布に位置させるように、弾力布には、パッドを収容するポケット部が設けられたことを特徴とする請求項10に記載の体型補正機能を持つズボン。
【請求項12】
前記ポケット部は、必要時にパッドをポケット部の外部に取り出せるように、開放口を通じて開放されたことを特徴とする請求項11に記載の体型補正機能を持つズボン。
【請求項13】
前記弾力布は、
その両側端部は、ズボン両側の裁縫部に固定され、上端部は、ズボンのベルト部に固定され、下端部の中央は、ズボンのクロッチ部に固定されることを特徴とする請求項10に記載の体型補正機能を持つズボン。
【請求項14】
前記弾力布には、
ズボンを着用した着用者の臀部を上に支え上げると共に、中央に引きつけるヒップ補正バンドがさらに備えられたことを特徴とする請求項10ないし13のうちいずれか1項に記載の体型補正機能を持つズボン。
【請求項15】
前記弾力布には、
ズボンを着用した着用者のズボンの外部に表れる太腿ラインがスリムに見えるように、太腿を加圧補正する太腿補正バンドがさらに備えられたことを特徴とする請求項14に記載の体型補正機能を持つズボン。
【請求項16】
前記弾力布には、
ズボンを着用した着用者のズボンの外部に表れる太腿ラインがスリムに見えるように、太腿を加圧補正する太腿補正バンドがさらに備えられたことを特徴とする請求項10ないし13のうちいずれか1項に記載の体型補正機能を持つズボン。
【請求項17】
前記ヒップ補正バンドの側部には、ヒップ補正バンドに固定された状態で前記ズボン両側の裁縫部に固定され、ズボン着用者の臀部を中央に引きつける第2加圧バンドがさらに備えられたことを特徴とする請求項14に記載の体型補正機能を持つズボン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−138376(P2007−138376A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−309912(P2006−309912)
【出願日】平成18年11月16日(2006.11.16)
【出願人】(506383696)株式会社 宇洋クリエーション (3)
【Fターム(参考)】