説明

作業車両

【課題】リヤPTO軸及びミッドPTO軸の作動状態を検出するスイッチをそれぞれ別個に設けると、作業車両のエンジンの始動牽制装置の回路の構成が複雑化し、始動牽制装置が大型化する。
【解決手段】リヤPTO操作レバー20とリヤPTOクラッチとを連結する第1のリンクロッド25と、ミッドPTO操作レバー21とミッドPTOクラッチとを連結する第2のリンクロッド27とに亘って設けられる連結プレート36によってオンとオフとに切換えられる1個のスイッチ33を設け、リヤPTO操作レバー20及びのミッドPTO操作レバー21が共に前記クラッチを切断する位置にある場合に、前記スイッチ33をオンとし、リヤPTO操作レバー20及びミッドPTO操作レバー21の少なくとも一方が前記クラッチを接続する位置にある場合、前記スイッチ33をオフとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機体に連結される作業機に動力を伝達するリヤPTO軸及びミッドPTO軸を備える作業車両に係り、詳しくは、リヤPTO軸及びミッドPTO軸への動力伝達状態においてのエンジンの始動を牽制する始動牽制装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、作業車両であるトラクタには作業機が連結され、この連結される作業機によって様々な農作業が行われる。例えば、トラクタの後部に耕耘作業機が連結されて耕耘作業が行われ、トラクタの前後の中間部に芝刈り作業機が連結されて芝刈り作業が行われる。これら作業機は、トラクタから伝達される動力により作動する構成であるため、トラクタの後部には、トラクタの後方に連結される作業機に動力を伝達するリヤPTO軸が設けられており、トラクタの中間部には、トラクタの下方側に連結される作業機に動力を伝達するミッドPTO軸が設けられている。
【0003】
従来、リヤPTO軸及びミッドPTO軸それぞれの動力伝達状態を検出するスイッチを設け、リヤPTO軸及びミッドPTO軸が非作動状態(動力が伝達されていない状態)をトラクタのエンジン始動条件とする始動牽制装置を備えるトラクタが案出されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−17272号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載のトラクタにあっては、リヤPTO軸の動力伝達状態及びミッドPTO軸の動力伝達状態を検出するためのスイッチをそれぞれ別個(2個)に設けるため、始動牽制装置の回路の配線などが複雑化し、また2個のスイッチを配置するスペースが必要となることから始動牽制装置が大型化してしまう。
【0006】
そこで、本発明は、第1の操作レバー(リヤPTO軸の操作レバー)及び第2の操作レバー(ミッドPTOの操作レバー)の両操作によりオンとオフとに切換わる1個のスイッチ設け、もって上記課題を解決した作業車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、エンジンからの動力がそれぞれ断接自在に伝達されるリヤPTO軸(24)と、ミッドPTO軸と、を備える作業車両(1)において、
前記リヤPTO軸へ伝達される動力を断接操作する第1の操作レバー(20)と、
前記ミッドPTO軸へ伝達される動力を断接操作する第2の操作レバー(21)と、
オンとオフとに切換えられる1個のスイッチ(33)と、
前記第1の操作レバー(20)及び前記第2の操作レバー(21)が共に切断位置にある場合に、前記スイッチ(33)をオンとし、前記第1の操作レバー(20)及び前記第2の操作レバー(21)の少なくとも一方が接続位置にある場合、前記スイッチ(33)をオフとする連繋手段(25,27,36)と、を備えることを特徴とする。
【0008】
例えば図3を参照して、前記連繋手段(25,27,36)は、前記第1の操作レバー(20)と前記リヤPTO軸への動力伝達を断接するクラッチとを連結する第1のリンクロッド(25)と、第2の操作レバー(21)の操作と前記ミッドPTO軸への動力伝達を断接するクラッチとを連結する第2のリンクロッド(27)と、前記第1のリンクロッド(25)と前記第2のリンクロッド(27)に亘って設けられ、前記第1及び第2の両リフトロッドの動きに連繋する連結プレート(36)と、を有し、
前記連結プレート(36)の中間部に接触し得るように前記スイッチ(33)を配置し、前記第1の及び第2の操作レバーが共に切断位置にある場合、前記連結プレート(36)が、前記スイッチをオンとし、前記第1及び第2の操作レバーが共に切断位置及びいずれか一方が接続位置にある場合、前記連結プレート(36)が前記スイッチ(33)をオフに操作してなる。
【0009】
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これにより特許請求の範囲の記載に何等影響を及ぼすものではない。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に係る発明によると、リヤPTO軸及びミッドPTO軸への動力を断接操作する操作レバーの操作に連繋する連繋手段によって、リヤPTO軸及びミッドPTO軸が共に切断状態にある場合にオンとし、前記両PTO軸の少なくとも一方が接続状態にある場合にオフとなるように1個のスイッチを操作するので、例えば、エンジン始動を牽制する始動牽制装置を1個のスイッチで構成することができる。これにより、スイッチを複数設ける場合と比して始動牽制装置の回路構成を簡単にすることができ、かつスイッチのオン・オフの切換えによる接触抵抗を減らすことができる。また、始動牽制装置をコンパクトな構成にすることができ、さらには、製造コストを抑えることもできる。
【0011】
請求項2に係る発明によると、それぞれリヤPTO軸及びミッドPTO軸を断接操作する第1及び第2の操作レバーに連繋する第1のリンクロッドと第2のリンクロッドとに亘って設けられる連結プレートで前記スイッチを操作するので、連繋手段を簡単な構成として、スペースを有効に活用することができると共に、装置をコンパクトに構成することができ、かつ他の部材や装置を配置するためのスペースを作ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態に係る作業車両であるトラクタを示す側面図。
【図2】その平面図。
【図3】ミッションケース及び始動牽制装置を示す斜視図。
【図4】リヤPTO軸及びミッドPTO軸が共にオフ状態の始動牽制装置を示す側面図。
【図5】リヤPTO軸及びミッドPTO軸共にオン状態の始動牽制装置を示す図であって、(a)は側面図であり、(b)は平面図である。
【図6】リヤPTO軸がオフ状態で、ミッドPTO軸がオン状態の始動牽制装置を示す図であって、(a)は側面図であり、(b)は平面図である。
【図7】リヤPTO軸がオン状態で、ミッドPTO軸がオフ状態の始動牽制装置を示す図であって、(a)は側面図であり、(b)は平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態に係る作業車両の一例であるトラクタ1について図に沿って説明する。トラクタ1は、図1に示すように、図示しない前輪及び後輪に支持された走行機体2を有している。該走行機体2の前方には、ボンネット3に覆われてエンジン(不図示)が搭載されており、該エンジンの下方には、後方に向かって延設されたミッションケース7が配置されている。該ミッションケース7の後部には、エンジンからの動力を断接自在に伝達するリヤPTO軸24が突設されており(図3参照)、ミッションケース7の下部には、同じくエンジンからの動力を断接自在に伝達するミッドPTO軸(不図示)が突設されている。また、ボンネット3の後方には、運転操作部5が設けられており、該運転操作部5の後方には、ロールバー6が上方に向って延設されている。
【0014】
上記運転操作部5には、図2に示すように、トラクタ1の計器類を表示する表示パネル10が設けられており、該表示パネル10の後方には、トラクタ1を操舵するためのステアリングハンドル11が設けられている。該ステアリングハンドルの下方には、クラッチペダル12、左右のブレーキペダル13,13、及びフートアクセルペダル15などが設けられており、また、ステアリングハンドル11の後方には、運転者が着座する運転席17が設けられている。該運転席17の右側には、ポジションコントロールレバー19などが配置された右サイドパネル22Rが設けられており、運転席17の左側には、第1の操作レバーであるリヤPTO操作レバー20及び第2の操作レバーであるミッドPTO操作レバー21などが配置された左サイドパネル22Lが設けられている。
【0015】
上記リヤPTO操作レバー20及びミッドPTO操作レバー21は、図3に示すように、複数の屈曲部が形成されてミッションケース7の後部上方に配設されており、それぞれのレバーの端部には、握りノブ20a,21aが取付けられている。また上記リヤPTO操作レバー20の基部にはボス部20bが設けられており、該ボス部20bには、アームプレート(以下、第1のアームプレートという)20cが取付けられている。同様に、ミッドPTO操作レバー21の基部にはボス部21bが設けられており、該ボス部21bには、アームプレート(以下、第2のアームプレートという)21cが取付けられている。これらボス部20b,21bは、ミッションケース7に設けられた軸22と嵌合しており、リヤPTO操作レバー20及びミッドPTO操作レバー21は前後方向に回動自在に設けられている。
【0016】
上記の第1のアームプレート20cには、リヤPTO軸への動力伝達を断接するクラッチ(以下、リヤPTOクラッチという)とリヤPTO操作レバー20とを連結する第1のリンクロッド25の一端が回動自在に連結されており、該第1のリンクロッド25の他端は、リヤPTOクラッチ(不図示)に連繋されている軸26に取付けられたアームプレート(以下、第3のアームプレートという)26aに回動自在に連結されている。同様に、第2のアームプレート21cには、ミッドPTO軸への動力伝達を断接するクラッチ(以下、ミッドPTOクラッチという)とミッドPTO操作レバー21とを連結する第2のリンクロッド27の一端が回動自在に連結されており、該第2のリンクロッド27の他端は、ミッドPTOクラッチ(不図示)に連繋されている軸29に取付けられたアームプレート(以下、第4のアームプレートという)29aに回動自在に連結されている。
【0017】
上記第1のリンクロッド25及び第2のリンクロッド27それぞれには、2本のピン部材30が所定の間隔で取付けられており、該2本のピン部材30間には、付勢部材であるスプリング31が取付けられている。また、第1のリンクロッド25は、前記第1のアームプレート20c及び第3のアームプレート26aに連結した際、後述する検出スイッチ33のオン・オフ切換え方向と平行になるように、直線的な形状に形成されており、同様に、第2のリンクロッド27は、図4に示すように、前記第2のアームプレート21c及び第4のアームプレート29aに連結した際、検出スイッチ33のオン・オフ切換え方向に平行になるように、中央に屈曲部が設けられてV字形状に形成されている。
【0018】
第1のリンクロッド25及び第2のリンクロッド27は、左右に並ぶように配置されており、その間には、図3及び図4に示すように、リヤPTO操作レバー20によるリヤPTO軸への動力の断接操作、及びミッドPTO操作レバー21によるミッドPTO軸への動力の断接操作を検出するための1個の検出スイッチ33が設けられている。検出スイッチ33は、ミッションケース7に取付けられた支持ブラケット35によって支持されており、また検出スイッチ33はプッシュスイッチで構成されている。
【0019】
検出スイッチ33の操作部(スイッチのオン・オフを切換えるボタン部)33aは、略矩形形状に形成された連結プレート36の中間部と接触し得るように配置されている。該連結プレート36には、図5に示すように、2つの長孔36a,36bが形成されており、一方の長孔36aには(以下、第1の長孔という)、第1のリンクロッド25が挿通されている。他方の長孔36bには(以下、第2の長孔という)、第2のリンクロッド27が挿通されており、前記連結プレート36は、第1のリンクロッド25と第2のリンクロッド27とに亘って設けられている。また、連結プレート36は、第1のリンクロッド25と第2のリンクロッド27に取付けられたピン部材30間において、スプリング31によってリヤPTO操作レバー20及びミッドPTO操作レバー21側に位置するピン部材30に当接するように付勢されている。そして、上記第1のリンクロッド25、第2のリンクロッド27及び連結プレート36は、リヤPTO操作レバー20及びミッドPTO操作レバー21の操作と前記検出スイッチ33のオン・オフの切換えを連繋する連繋手段を構成しており、トラクタ1のエンジン始動を牽制する始動牽制装置は、前記連繋手段及び検出スイッチ33を有して構成されている。
【0020】
ついで上記ように構成されたトラクタの動作について説明する。運転者は、トラクタ1のエンジン4を始動するため、リヤPTO操作レバー20及びミッドPTO操作レバー21のポジションをオフ(リヤPTO軸及びミッドPTO軸への動力伝達が切断される位置)にする。
【0021】
運転者が、図5に示すように、オンポジション(接続位置)にあるリヤPTO操作レバー20をオフポジション(切断位置)にすると、ボス部20bの回動と共に第1のアームプレート20cが下方方向に向かって回動する。第1のリンクロッド25は、第1のアームプレート20cの回動によって軸26の方向に向かって移動する。この第1のリンクロッド25の移動によって、第3のアームプレート26aと共に軸26が回動し、リヤPTOクラッチが切断されてリヤPTO軸はオフ(動力切断状態)になる。
【0022】
上記第1のリンクロッド25の移動に伴って、連結プレート36の第1の長孔36a側が第1のリンクロッド25の移動方向に移動して、連結プレート36は、図6に示すように、水平状態から傾斜状態となる。
【0023】
また、運転者がミッドPTO操作レバー21をオンポジションからオフポジションにすると、上述のリヤPTO操作レバー20の場合と同様に、ボス部21b及び第2のアームプレート21cの回動と共に、第2のリンクロッド27が軸29の方向に移動する。この第2のリンクロッド27の移動によって、第4のアームプレート29aと共に軸29が回動し、ミッドPTOクラッチが切断されてミッドPTO軸はオフ状態になる。前記第2のリンクロッド27の移動に伴って、連結プレート36の第2の長孔36b側が第2のリンクロッド27の移動方向に移動する。そして、連結プレート36は、上述の傾斜状態から水平状態になる(図4参照)。
【0024】
検出スイッチ33のボタン部33aは、連結プレート36が水平状態になることで、連結プレート36の中間部によって押し込まれ、前記検出スイッチ33は、ボタン部33aが突出したオフ状態(図5参照)からオン状態になる。検出スイッチ33がオン状態になると始動牽制装置による牽制が解除されて、トラクタ1のエンジンは始動可能状態になる。
【0025】
また、運転者が、図7に示すように、リヤPTO操作レバー20(又は、ミッドPTO操作レバー21)をオフポジションからオンポジションに入れると、連結プレート36は、第1のリンクロッド25(又は、第2のリンクロッド27)の移動によって水平状態から傾斜状態になる。すると、連結プレート36によるボタン部33aへの押し込みが解除されて、検出スイッチ33はボタン部33aが突出したオフ状態となる。検出スイッチ33がオフ状態になるとトラクタ1のエンジンは、始動牽制装置による牽制によって始動不可能状態になる。
【0026】
上述のように、リヤPTO操作レバー20に連結された第1のリンクロッド25及びミッドPTO操作レバー21に連結された第2のリンクロッド27の移動に連動して、傾斜状態が変化する連結プレート36によって1個の検出スイッチ33のオン・オフが切換わるように構成し、リヤPTO軸及びミッドPTO軸が共に切断状態にあるときに検出スイッチ33をオンとし、リヤPTO軸及びミッドPTO軸の両方又は一方が接続状態にあるときに検出スイッチ33をオフになるようにしたので、例えば、リヤPTO軸及びミッドPTO軸への動力伝達状態からエンジン始動を牽制する始動牽制装置を1個のスイッチで構成することができる。これにより、複数のスイッチを設けて始動牽制装置を構成する場合よりも回路の配線などを簡単にすることができると共に、スイッチのオン・オフの切換えによる接触抵抗を減らすことができる。また、複数個のスイッチで構成する場合よりも始動牽制装置をコンパクトに構成にすることができ、さらには、始動牽制装置の製造コストを抑えることもできる。
【0027】
また、第1のリンクロッド25と第2のリンクロッド27とに亘って設けられる連結プレート36の中間部に接触し得るように検出スイッチ33を配置して、連結プレート36の傾斜の変化によって検出スイッチ33のオン・オフが切換わるようにしたので、検出スイッチ33のオン・オフを切換える連繋手段の構成を簡単にして、前記第1のリンクロッド25及び第2のリンクロッド27間のスペースを有効に活用することができる。これにより、例えば、始動牽制装置をコンパクトに構成することができ、また、他の部材や装置を配置するためのスペースを作ることができる。
【0028】
また、第1のリンクロッド25及び第2のリンクロッド27は、第1から第4それぞれのアームプレート20c,21c,26a,29aに連結した際に、検出スイッチ33のボタン部33aのオン・オフ切換え方向と平行になるような形状に形成したので、連結プレート36が前記ボタン部33aを押し込む際に無理な力が加わるのを抑え、操作レバー20,21の切換え操作をスムーズに行うことができる。
【0029】
また、連結プレート36に形成される孔を長孔36a,36bで形成して遊びを設けたので、第1のリンクロッド25及び第2のリンクロッド27が円滑に作動することができ、操作レバー20,21の操作をスムーズに行うことができる。
【0030】
また、第1のリンクロッド25及び第2のリンクロッド27のそれぞれに2本のピン部材30を取付けると共に、該2本のピン部材30間にスプリング31を取付けて連結プレートを操作レバー20,21方向側に位置するピン部材30に当接するように付勢したので、連結プレート36が検出スイッチ33のボタン部33aを押し込んでいない時のガタ付きの防止と雑音の軽減を図ることができる。
【符号の説明】
【0031】
1 作業車両(トラクタ)
20 第1の操作レバー(リヤPTO操作レバー)
21 第2の操作レバー(ミッドPTO操作レバー)
24 リヤPTO軸
25 第1のリンクロッド
27 第2のリンクロッド
33 スイッチ(検出スイッチ)
36 連結プレート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンからの動力がそれぞれ断接自在に伝達されるリヤPTO軸と、ミッドPTO軸と、を備える作業車両において、
前記リヤPTO軸へ伝達される動力を断接操作する第1の操作レバーと、
前記ミッドPTO軸へ伝達される動力を断接操作する第2の操作レバーと、
オンとオフとに切換えられる1個のスイッチと、
前記第1の操作レバー及び前記第2の操作レバーが共に切断位置にある場合に、前記スイッチをオンとし、前記第1の操作レバー及び前記第2の操作レバーの少なくとも一方が接続位置にある場合、前記スイッチをオフとする連繋手段と、を備える、
ことを特徴とする作業車両。
【請求項2】
前記連繋手段は、前記第1の操作レバーと前記リヤPTO軸への動力伝達を断接するクラッチとを連結する第1のリンクロッドと、第2の操作レバーの操作と前記ミッドPTO軸への動力伝達を断接するクラッチとを連結する第2のリンクロッドと、前記第1のリンクロッドと前記第2のリンクロッドに亘って設けられ、前記第1及び第2の両リフトロッドの動きに連繋する連結プレートと、を有し、
前記連結プレートの中間部に接触し得るように前記スイッチを配置し、前記第1の及び第2の操作レバーが共に切断位置にある場合、前記連結プレートが、前記スイッチをオンとし、前記第1及び第2の操作レバーが共に切断位置及びいずれか一方が接続位置にある場合、前記連結プレートが前記スイッチをオフに操作してなる、
請求項1に記載の作業車両。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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