説明

使い捨ての着用物品

【課題】着用物品の前後胴周り域を連結するためのファスナである連結用シート片が着用物品の側縁から内側へ向かって延びている着用物品において、その連結用シート片が側縁から外側へ向くように反転することを容易にする。
【解決手段】着用物品1の前後胴周り域6,7を連結するためのファスナである連結用シート片9が着用物品1の側縁近傍50の内面に合掌状に重なり合い一体となって固定されている基端部51と、基端部51から着用物品1の幅方向内側へ延びており、止着手段16が形成された変形自由なフラップ部52とを有する。基端部51と側縁近傍50とは、基端部51が凸面側に位置し、側縁近傍が凹面側に位置するように湾曲している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、使い捨てのおむつ、失禁患者用の使い捨てのおむつ、使い捨てのおむつカバー、使い捨てのトレーニングパンツ等として使用するのに好適な使い捨ての着用物品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、使い捨ておむつであって前後胴周り域をシート状のファスナで分離可能に連結するものは周知である。また、かかるファスナには、おむつ幅方向の一端部が前後胴周り域いずれかにおける側縁の近傍に固定されるものがある。例えば、特許第3096152号公報(特許文献1)には、図5,6に示されるこの種の使い捨てオムツ100に係る発明が記載されている。オムツ100は、シート状のファスナである締結片106を有するもので、前後身頃101,102の胴周り対向側部103,104を互いに重ね合わせ、更に先端部の内面に係着部105を設けた各締結片106の基端部107を前身頃101の胴周り対向側部103にそれぞれ重ね合わせ、これら重ね合わせ部を一体に接合し、これら接合部108よりも内側であってこれら接合部108にそれぞれ近接する前身頃101の部位にはこれら接合部108に沿って前身頃101を後身頃102から切り離すための切断線109aが設けてある。このオムツでは、着用者を起立させてオムツを着用させるのがよい場合、予めパンツ型になっているオムツをそのまま使用する。このとき、締結片106は、不要であるが、係着部105で前身頃101に接合し、オムツの着用中に妄りに動かないようにする。また、例えば、おむつの着用者を横臥させてオムツを着用させるのがよい場合、前身頃101または締結片106を引っ張って切断線109aにおいて引き裂いて前身頃101の対向側部を後身頃102のそれから切り離すことで図6の開放型のオムツになし、着用させた状態で、締結片106を係着部105で前身頃101の適宜部位に接合する。
【特許文献1】特許第3096152号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に記載のオムツ100では、前後身頃101,102の対向側部103,104と、締結片106の基端部107とが重なり合って接合し、係着部105を有する締結片106の先端部が図5に示されるように前身頃101の内側に向かって延びている。かようなオムツ100を開放型オムツと成して着用させるときには、図5の締結片106を反転させて、図6に示されているように係着部105を有する先端部が後身頃102の外側に向かって延びるようにしなければならない。しかし、締結片106は、図5に示される態様で接合しているものであるから、一度反転させてもまた元に戻り、図6のように前身頃101の外側に向かって延びた状態を維持できないことがある。締結片106がそのような挙動をとる場合に、オムツを着用させようとする母親は、一時的にせよ締結片106を外側に向けて抑えていなければならないから、オムツを着用させるのに手間取ることがある。
【0004】
そこでこの発明が課題とするところは、前後身頃を連結するためのファスナである連結用シート片が着用物品の側縁から内側へ延びるように取り付けられている着用物品において、その連結用シート片を側縁から外側へ向くように反転させることが容易となるように改良を施すことにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために、この発明が対象とするのは、前後方向と前記前後方向に直交する幅方向とを有し、前記前後方には股下域と、前記股下域の前方に位置する前胴周り域と、前記股下域の後方に位置する後胴周り域とが形成されており、これら各域が前記幅方向において向かい合い前記前後方向へ延びる一対の側縁を有し、かつ前記前後胴周り域それぞれが前記前後方向において向かい合い前記幅方向へ延びる前端縁と後端縁とを有しており、前記前後胴周り域のうちの一方の胴周り域における前記側縁近傍には、もう一方の胴周り域に対して着脱可能な連結用シート片が取り付けられている使い捨ての着用物品である。
【0006】
かかる着用物品において、この発明が特徴とするところは、次のとおりである。
【0007】
前記連結用シート片は、前記着用物品の着用者の肌と向かい合う内面の側において前記側縁近傍に対して合掌状に重なり合い一体となって固定されている基端部と、前記基端部から前記幅方向の内側へ向かって延びていて前記内面と向かい合う面に前記もう一方の胴周り域における前記内面とは反対側の外面に対する止着手段が形成された変形自由なフラップ部とを有する。前記基端部と前記側縁近傍とは、熱可塑性ポリマーを含み、前記ポリマーが溶融固化することにより一体となっており、前記基端部が凸面側に位置し前記側縁近傍が凹面側に位置するように湾曲している。
【0008】
請求項2に係るこの発明の実施態様において、一体となった前記基端部と前記側縁近傍とは、前記幅方向における曲げ剛性が前記側縁近傍に隣接する内側部位の前記幅方向における曲げ剛性よりも高くなるように形成されている。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の発明に係る着用物品は、連結用シート片の基端部が凸面側に位置し、基端部が一体となって固定されている着用物品の側縁近傍が凹面側に位置するように湾曲しているから、着用物品の幅方向内側へ向かって延びる連結用シート片のフラップ部が着用物品の幅方向外側ヘ向かって反転し易くなる。
【0010】
請求項2の実施態様によれば、連結用シート片の基端部とそれが固定されている側縁近傍とは一体になっていて、これらに隣接する着用物品の内側部位よりも幅方向における曲げ剛性が高いから、その内側部位の変形の影響を受けることなく反転することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
この発明に係る使い捨ての着用物品として使い捨ておむつを例にとり、発明の詳細を説明すると、以下のとおりである。
【0012】
図1に部分破断斜視図で示された使い捨ておむつ1は、乳幼児用に好適なもので、身体被覆部2と体液吸収部3とを有する。身体被覆部2は、股下域8と、股下域8の前方に形成された前胴周り域6と、股下域8の後方に形成された後胴周り域7とを有し、これら各域6,7,8がおむつ着用者の着衣(図示せず)と向かい合う第1のシート、すなわち外面シート5と、外面シート5の反対側にあっておむつ着用者の肌(図示せず)と向かい合う第2のシート、すなわち内面シート4とによって形成されている。後胴周り域7の両側縁12それぞれに沿った側縁近傍部位50には、内外面シート4,5とは別体の第3のシートからなる連結用シート片9が合掌状に重なり、図の上下方向へ間欠的に並ぶ溶着部位13において固定されている。連結用シート片9は、図の上下方向に長いもので、内面9aと外面9bとを有し、内面9aには、商品名マジックテープ等で知られるメカニカルファスナのループ部材16が接着または溶着により取り付けられている。一方、前胴周り域6の両側縁11それぞれの近傍には、外面シート5にメカニカルファスナのフック部材17が接着または溶着により取り付けられており、止着手段となるこれらループ部材16とフック部材17とが重ね合わせられると、連結用シート片9を介して前胴周り域6と後胴周り域7とが取り外し可能に連結される。ただし、図1の前後胴周り域6,7は、図の右方において連結状態にあるが、図の左方では非連結状態にある。前後胴周り域6,7が連結されたおむつ1では、胴周り開口18と、一対の脚周り開口19とが形成される。
【0013】
連結用シート片9は、後胴周り域6の側縁近傍部位50に固定されている基端部51と、基端部51から前胴周り域6の幅を二等分する中心線C−Cに向かって延びている変形自由なフラップ部52とを有する。図1の右方に位置する連結用シート片9についていえば、基端部51は側縁近傍部位50と一体になっておむつ1の外側に向かって突出した状態にあり、フラップ部52は基端部51から前胴周り域6の幅方向内側へ向かって延びている。向かう方向が互いに異なる基端部51とフラップ部52との間には屈曲線55が現われている。フラップ部52には、ループ部材16が取り付けられ、フラップ部52の胴周り方向における先端部分には摘持部54が形成されている。一体となった基端部51と側縁近傍部位50とは、基端部51が凸面側となり、側縁近傍部位50が凹面側となるように湾曲している。
【0014】
かかるおむつ1は、胴周り開口18の周り方向へ延びる胴周り弾性部材20と、脚周り開口19の周り方向へ延びる脚周り弾性部材19aとを有しており、身体被覆部2には、これら弾性部材20,19aが収縮することによって、弾性部材20,19aに直交して延びるとともに弾性部材20,19aに沿って凹凸を繰り返すギャザー66,67が形成されている。
【0015】
図2は、前後胴周り域6,7の連結を解かれた図1のおむつ1が、ギャザー66,67が消失しない程度に、双頭矢印Xで示された幅方向と双頭矢印Xに直交する双頭矢印Yで示された前後方向とに伸展された状態を示すおむつ1の部分破断斜視図である。なお、幅方向Xはおむつ1の胴周り方向でもある。身体被覆部2は、幅方向Xにおいて向かい合い、前後方向Yへ延びる一対の側縁10を有し、その側縁10のうちで前胴周り域6を形成している側縁11どうしの間の幅は、後胴周り域7を形成している側縁12どうしの間の幅よりも小さく作られている。側縁10のうちで股下域8を形成している側縁28は身体被覆部2の内方へ向かって凸となるように湾曲している。前後胴周り域6,7はまた、前後方向Yにおいて向かい合い、幅方向Xへ延びる前端縁26と後端縁27とを有し、これら前後端縁26,27が図1におけるおむつ1の胴周り開口18の縁を形成している。身体被覆部2における胴周り弾性部材20は、前端縁26と後端縁27とに沿って取り付けられて両側縁11と11との間および両側縁12と12との間に伸長状態で延びる少なくとも1条の前胴周り域第1弾性部材21aおよび少なくとも1条の後胴周り域第1弾性部材21bの他に、図1においてこれら第1弾性部材21a,21bよりも下方であって股下域8の側縁28よりも上方に位置しており、両側縁11と11との間および両側縁12と12との間に伸長状態で延びる複数条の前胴周り域第2弾性部材22aおよび後胴周り域第2弾性部材22bを有する。第1弾性部材21a,21bのそれぞれは、第2弾性部材22a,22bのそれぞれよりもおむつ着用者の胴周りを強く締め付けることができるもので、第2弾性部材22a,22bのそれぞれよりも高い伸長応力を有するものが使用される。ただし、おむつ1では第2弾性部材22aおよび/または22bの使用を省くことが可能である。身体被覆部2ではまた、脚周り弾性部材19aが股下域8の側縁28に沿って伸長状態で取り付けられている。これら胴周り弾性部材20と脚周り弾性部材19aとは、内面シート4と外面シート5との間にあって、少なくともそれらの一方に、好ましくは間欠的に接合されている。
【0016】
体液吸収部3は、図2に示されているように、透液性表面シート32と、不透液性裏面シート33と、これら両シート32,33間に介在する体液吸収性芯材34とを有する。表裏面シート32,33は、芯材34の周縁部から延出して重なり合い、接着または溶着により互いに接合されている。かかる体液吸収部3の両側縁部には、好ましくは不透液性シートからなる防漏堤36が設けられている。防漏堤36は、前後端縁部37,38と外側縁部39とにおいて表面シート32に接合されているが、内側縁部41は表面シート32に接合されていない。その内側縁部41には、前後方向Yへ延びる弾性部材42が伸長状態で取り付けられている。かように形成された防漏堤36は、表面シート32の上を幅方向Xへ流れる体液が流入可能なポケット43を形成している。体液吸収部3は、裏面シート33がホットメルト接着剤(図示せず)を介して身体被覆部2の内面シート4に接合されている。
【0017】
図示例のおむつ1において、内面シート4と外面シート5とは、10〜50g/mの坪量を有するもので、熱可塑性ポリマーからなる不織布やフィルム、これら不織布とフィルムとを積層した複合シート等で形成され、熱可塑性ポリマーを必須成分として含んでいる。体液吸収部3の表面シート32は、10〜30g/mの坪量を有するもので、熱可塑性ポリマーからなる不織布や開孔フィルム等からなり、裏面シート33は、熱可塑性ポリマーからなるフィルムや不織布、これらフィルムと不織布とを積層した複合シート等からなる。芯材34は、粉砕パルプ、粉砕パルプと高吸水性ポリマー粒子との混合物等からなり、適宜に圧縮された状態にあって、好ましくは、ティシュペーパ等の液透過性と液拡散性とに優れたシートによって被覆されている。連結用シート片9は、15〜200g/mの坪量を有し、熱可塑性ポリマーからなる不織布、熱可塑性ポリマーからなるフィルム、これら不織布とフィルムとを積層した複合シート等で形成され、熱可塑性ポリマーを必須成分として含んでいる。
【0018】
図3は、図1のIII−III線切断面を示す図であって、III−III線は図1に示された溶着部位13を通っている。その溶着部位13は、内面シート4と外面シート5と連結用シート片9とが加熱下に圧縮されて、これらに含まれる熱可塑性ポリマーが溶融した後に固化して一体となっている部位で、好ましい溶着部位13はフィルム状を呈していて、内面シート4と外面シート5と連結用シート片9とを識別することが困難であるか、または不可能である。かかる溶着部位13を含む後胴周り域7の側縁近傍部位50は、連結用シート片9の基端部51が凸面側に位置し、側縁近傍部位50における外面シート5が凹面側に位置するように湾曲させることによって、図1において上下方向で隣り合う溶着部位13と13との間にある非接合部位61も同じように湾曲して、幅方向Xの外側近くに位置する部位ほど図の下方へ、換言すると胴周りの側部から後胴周り域7の側へ大きく偏倚している(図1参照)。側縁近傍部位50はまた、そこで重なり合う内面シート4と外面シート5と連結用シート片9とが溶着部位13で溶融一体化していることによって、幅方向Xにおける曲げ剛性が、側縁近傍部位50に隣接する内側の部位65、すなわち内面シート4と外面シート5とが重なり合っていて側縁近傍部位50に隣接している部位65の曲げ剛性よりも高く、幅方向Xに曲がり難くなるように作られている。かようなおむつ1では、連結用テープ片9のフラップ部52を矢印P方向へ引っ張ってループ部材16の向きを反転させると、側縁近傍部位50が基端部51とともに矢印Q方向へ動いて、図2におよび後記の図4に示されるように、連結用シート片9がフラップ部52を幅方向Xの外側へ向けて広がった状態になることを容易にする。連結用シート片9のこのような動きは、フラップ部52の幅方向Xにおける曲げ剛性を内面シート4と外面シート5とが重なり合っている内側部位65の曲げ剛性よりも高くしておくことよって、一層容易になる。フラップ部52の曲げ剛性を高くするためには、連結用シート片9に剛性の高いシート材料を使用することができる他に、連結用シート片9の剛性があまり高くない場合には、フラップ部52における内面9aのほぼ全体にループ部材16を接合してもよい。フラップ部52とそのフラップ部52の剛性よりも高い剛性を有する基端部51との間には、屈曲線55が現われている。
【0019】
図4は、図2のIV−IV線切断面を示す図である。後胴周り域7の側縁近傍部位50は、後胴周り域7の下側となるように折り曲げられていて、連結用シート片9が水平方向へ延びている。連結用シート片9がこのような状態にある図2のおむつ1は、それを着用させるときに連結用シート片9のフラップ部52がみだりに閉じる方向へ動くことがないので、着用させ易いものになる。
【0020】
図3,4の如き挙動をとる連結用シート片9はまた、図3に示されるように、側縁近傍部位50に隣接している内側部位65の内面シート4と外面シート5とに、側縁50に沿って延びるギャザー66が形成されていると、連結用シート片9はそのギャザー66に沿って矢印Q方向へ速やかに動き、容易に図4の状態になる。かように作用するギャザー66は、図1においておむつ1の上下方向へ延びている。
【0021】
この発明において、連結用シート片9が取り付けられている図示例の後胴周り域7を前胴周り域として使用する一方、前胴周り域6を後胴周り域として使用することもできる。また、ループ部材16とフック部材17との取り付け部位を図示例とは逆にすることもできる。即ち、ループ部材16を前胴周り域6に取り付けて、フック部材17を連結用シート片9に取り付けることができる。さらには、連結用シート片9におけるフラップ部52の内面9aに前胴周り域6に対する止着手段としての粘着域を設け、前胴周り域6の外面シート5には、その粘着域の着脱を可能にするターゲット域を設けてこの発明を実施することができる。
【0022】
図示例の使い捨てのおむつ1に基づいて説明したこの発明は、大人用の使い捨てのおむつや失禁患者用の使い捨てのおむつ、体液吸収部3の使用に代えて体液吸収性の芯材を透液性の内面シート4と不透液性の外面シート5との間に介在させた構造の使い捨てのおむつ、トレーニングパンツ、体液吸収部3を持たないおむつカバーや吸尿パッド保持用の着用物品等として実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0023】
この発明によれば、着用させるときに手間取ることのない使い捨ての着用物品の製造が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】前後胴周り域の一部分が連結されている使い捨てのおむつの部分破断斜視図。
【図2】幅方向と前後方向とに伸展された状態にある使い捨てのおむつの部分破断斜視図。
【図3】図1のIII−III線切断面を示す図。
【図4】図2のIV−IV線切断面を示す図。
【図5】従来技術のおむつの一例を示す図。
【図6】切り開かれた状態にある図5のおむつ。
【符号の説明】
【0025】
1 着用物品(おむつ)
6 前胴周り域
7 後胴周り域
8 股下域
9 連結用シート片
10 側縁
11 側縁
12 側縁
16 止着手段(ループ部材)
26 前端縁
27 後端縁
28 側縁
50 側縁近傍(側縁部位)
51 基端部
52 フラップ部
X 幅方向
Y 前後方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前後方向と前記前後方向に直交する幅方向とを有し、前記前後方向には股下域と、前記股下域の前方に位置する前胴周り域と、前記股下域の後方に位置する後胴周り域とが形成されており、これら各域が前記幅方向において向かい合い前記前後方向へ延びる一対の側縁を有し、かつ前記前後胴周り域それぞれが前記前後方向において向かい合い前記幅方向へ延びる前端縁と後端縁とを有しており、前記前後胴周り域のうちの一方の胴周り域における前記側縁近傍には、もう一方の胴周り域に対して着脱可能な連結用シート片が取り付けられている使い捨ての着用物品であって、
前記連結用シート片が、前記着用物品の着用者の肌と向かい合う内面の側において前記側縁近傍に対して合掌状に重なり合い一体となって固定されている基端部と、前記基端部から前記幅方向の内側へ向かって延びていて前記内面と向かい合う面に前記もう一方の胴周り域における前記内面とは反対側の外面に対する止着手段が形成された変形自由なフラップ部とを有し、
前記基端部と前記側縁近傍とは、熱可塑性ポリマーを含み、前記ポリマーが溶融固化することにより一体となっており、前記基端部が凸面側に位置し前記側縁近傍が凹面側に位置するように湾曲していることを特徴とする着用物品。
【請求項2】
一体となった前記基端部と前記側縁近傍とは、前記幅方向における曲げ剛性が前記側縁近傍に隣接する内側部位の前記幅方向における曲げ剛性よりも高くなるように形成されている請求項1記載の着用物品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−110136(P2006−110136A)
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−301262(P2004−301262)
【出願日】平成16年10月15日(2004.10.15)
【出願人】(000115108)ユニ・チャーム株式会社 (1,219)
【Fターム(参考)】