説明

使い捨て吸収性物品

【課題】容易に製造でき、液状排泄物以外の排泄物も漏出し難い使い捨て吸収性物品を提供する。
【解決手段】表面シート6と、裏面シート7と、吸収体8とを有し、長手方向に沿って前側部3、股下部4、後側部5を形成した吸収性物品本体2を具備する。吸収性物品本体2は、股下部4の幅方向両側部に位置する第1フラップ部11と、幅方向両側部に位置し起立可能な第2フラップ部12とを有する。第2フラップ部12は、幅方向内側に位置する内側接合部17と、この内側接合部17より幅方向外側に位置し内側接合部17に略平行であり、内側接合部17より長手方向中央側へ長く延在する外側接合部18とにてフラップシート部を表面シート6に接合して形成する。さらに、吸収性物品本体2の股下部4に、第1フラップ部11と第2フラップ部12と吸収体8の幅方向外側縁とによってポケット部を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、子供用、大人用あるいは失禁用の使い捨て吸収性物品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、このような使い捨て吸収性物品としては、尿等の液状排泄物の横漏れを防止するために、表面シートと裏面シートとの間に吸収体が配設された吸収性物品本体の幅方向の両側部に、前記吸収性物品本体の長手方向に沿って立体ギャザが配設された構成が一般的である。このような立体ギャザは、弾性体が配設され、着用した際に前記弾性体の収縮により起立するように構成されている。
【0003】
そして、股下部での排泄物の漏出をより確実に防止するために、立体ギャザの起立線を股下部分で外側に湾曲させて配置することにより、股下部の立体ギャザの堰を高くし、股下部での前記立体ギャザの起立可能な面積を大きくした構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平9−187478号公報(第3−5頁、図1,図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1の構成では、製造の際に、前記立体ギャザを股下部にて外側へ湾曲させて配置し固定する必要があるので、製造作業が煩雑になり、容易に製造できない問題が考えられる。さらに、尿等の液状排泄物であれば、前記立体ギャザにて堰き止めた後、吸収体にて吸収させることができるが、固形便や粘性のある軟便は、前記吸収体にて吸収できないか、または、吸収できたとしても吸収速度が遅いので、液状排泄物以外の排泄物は、吸収性物品本体の内部で移動し易く、漏出し易い状態になってしまう。
【0005】
本発明はこのような点に鑑みなされたもので、容易に製造でき、液状排泄物以外の排泄物も漏出し難い使い捨て吸収性物品を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載された使い捨て吸収性物品は、内面側に位置する表面シートと、外面側に位置する裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に設けられた吸収体とを有し、長手方向に沿って前側部、股下部および後側部が形成された吸収性物品本体を具備した使い捨て吸収性物品であって、前記吸収体は、幅方向の両側部の前記股下部に対応する部分が幅方向内側へ凹状に切り欠かれた形状であり、前記吸収性物品本体は、前記股下部の前記吸収体の切り欠かれた部分に設けられた第1フラップ部と、前記吸収性物品本体の前記表面シート側の幅方向の両側部に長手方向に沿って設けられ幅方向内側の自由縁が前記表面シートから離間する方向へ起立可能な第2フラップ部と、前記股下部にて前記第1フラップ部と前記第2フラップ部と前記吸収体の幅方向外側縁とによって形成されたポケット部とを有し、前記第2フラップ部は、前記裏面シートが前記吸収体の幅方向の両側部から幅方向外側へ延出しこの延出した部分が前記表面シート側へ折り返された折返部と、この折返部から前記吸収性物品本体の幅方向内側へ延出するフラップシート部と、このフラップシート部の長手方向に沿って配設された第2フラップ弾性体とから形成され、前記フラップシート部は、前記股下部では、前記表面シートに接合されておらず、前記前側部および前記後側部では、前記フラップシート部において前記吸収性物品本体の幅方向内側に位置し長手方向に沿って形成された内側接合部と、前記フラップシート部において前記内側接合部より前記吸収性物品本体の幅方向外側に位置し前記内側接合部に略平行な外側接合部とにて前記表面シートに接合されており、前記外側接合部は、前記内側接合部より前記フラップシート部の長手方向中央側へ長く延在しているものである。
【0007】
請求項2に記載された使い捨て吸収性物品は、請求項1に記載された使い捨て吸収性物品において、外側接合部の幅方向の長さは、内側接合部の幅方向の長さより長いものである。
【0008】
請求項3に記載された使い捨て吸収性物品は、請求項1または2に記載された使い捨て吸収性物品において、第1フラップ部は、表面シート側の表面に拡散防止シートが配設され、この拡散防止シートは、前記表面シートより目が粗いものである。
【0009】
請求項4に記載された使い捨て吸収性物品は、請求項1ないし3のいずれかに記載された使い捨て吸収性物品において、第1フラップ部には、吸収性物品本体の長手方向に沿って第1フラップ弾性体が配設されているものである。
【0010】
請求項5に記載された使い捨て吸収性物品は、請求項1ないし4のいずれかに記載された使い捨て吸収性物品において、第2フラップ弾性体は、前側部の内側接合部と後側部の内側接合部との間に配設された内側第2フラップ弾性体および前側部の外側接合部と後側部の外側接合部との間に配設された外側第2フラップ弾性体によって構成されているものである。
【0011】
請求項6に記載された使い捨て吸収性物品は、請求項1ないし5のいずれかに記載された使い捨て吸収性物品において、内側接合部と外側接合部とは、互いに幅方向に離間して形成され、これら内側接合部と外側接合部との離間部分の一部でありフラップシート部の長手方向の両端部には中間接合部が形成され、前記フラップシート部は、前記内側接合部、前記外側接合部および前記中間接合部にて表面シートに接合され、前記中間接合部より長手方向中央側でありかつ前記内側接合部と前記外側接合部とが離間した非接合部分に空間部が形成されているものである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載された発明によれば、第2フラップ部が、裏面シートが折り返された折返部と、この折返部から延出するフラップシート部と、このフラップシート部に配設された第2フラップ弾性体とから構成されることにより、この第2フラップ部は、略平行な外側接合部および内側接合部にて前記フラップシート部を前記表面シートに接合するだけで前記吸収性物品本体の前記表面シート側に形成できるので、容易に製造できる。
【0013】
また、股下部では、ポケット部にて液状排泄物以外の排泄物を保持できるので、液状排泄物以外の排泄物も漏出し難い。
【0014】
請求項2に記載された発明によれば、外側接合部の幅方向の長さが、内側接合部の幅方向の長さより長いことにより、第2フラップ弾性体が第2フラップ部の起立可能な部分全体に作用し易くなるので、前記第2フラップ部が起立し易くなる。
【0015】
請求項3に記載された発明によれば、表面シートより目が粗い拡散防止シートが第1フラップ部に配設されていることにより、ポケット部での排泄物の拡散を防止できるので、前記ポケット部にて排泄物をより確実に保持できる。
【0016】
請求項4に記載された発明によれば、第1フラップ部には、吸収性物品本体の長手方向に沿って第1フラップ弾性体が配設されていることにより、前記第1フラップ部には幅方向にのびる皺が形成されるので、ポケット部での排泄物の長手方向への拡散を防止できる。
【0017】
請求項5に記載された発明によれば、第2フラップ弾性体が内側第2フラップ弾性体および外側第2フラップ弾性体にて構成されることにより、前記内側第2フラップ弾性体の収縮により第2フラップ部が起立し易く、前記外側第2フラップ弾性体の収縮によりポケット部が形成され易いので、排泄物の漏出をより確実に防止できる。
【0018】
請求項6に記載された発明によれば、表面シートとフラップシート部とが、内側接合部、外側接合部および中間接合部にて接合され、空間部が形成されていることにより、第2フラップ部12に沿って吸収性物品本体の長手方向に移動する排泄物が前記空間部に入り込み、長手方向への排泄物の漏出を防止できるとともに、排泄物の装着者への付着を防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の第1の実施の形態の構成について図1ないし図6を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
図1に示す使い捨て吸収性物品1は、図示しない例えばおむつ等のパンツ形状にして装着するアウタ型吸収性物品の内面側に配設してインナとして使用される。
【0021】
使い捨て吸収性物品1は、略矩形状の吸収性物品本体2を備えている。この吸収性物品本体2には、長手方向に沿って、前側部3、股下部4、後側部5が順次形成されている。また、吸収性物品本体2は、使い捨て吸収性物品1を装着した際に、内面側に位置する略矩形状の表面シート6と、外面側に位置する略矩形状の裏面シート7と、これら表面シート6と裏面シート7との間に設けられた吸収体8とから形成されている。表面シート6および裏面シート7は、表面シート6と裏面シート7との間に吸収体8を封着するように表面シート6が裏面シート7に接合されている。このように接合されることにより、吸収性物品本体2の長手方向の両端部には、長手方向フラップ部9が形成される。
【0022】
表面シート6は、液透過性および通気性を有しかつ肌着に近い感触のもので、例えば織布、不織布、多孔性フィルム、合成繊維等のシート材にて形成される。このようなシート材にて形成されることにより、尿等の液状の排泄物を吸収体8へ透過できるとともに、装着者の身体に直接接触しても不快感を与え難いので好ましい。
【0023】
裏面シート7は、吸収体8が吸収した液状排泄物の裏面シート7からの漏出を防止するために、例えばポリエチレン等の液不透過性または疎水性を有しかつ透湿性を有するシート材にてフィルム状に形成されている。
【0024】
吸収体8は、矩形状から吸収性物品本体2の股下部4に対応する部分の幅方向の両側部が幅方向内側へ凹状に切り欠かれた略砂時計形状に形成されている。すなわち、前側部3および後側部5の幅方向の長さより股下部4の幅方向の長さの方が短く形成されている。また、吸収体8は、液状の排泄物等を充分に吸収できるように、例えばパルプを主とする材料にてシート状に形成され、一部に高分子吸収材等の物質を含むことより吸収性を向上できるので好ましい。
【0025】
吸収性物品本体2の股下部4の幅方向の両側部であり、吸収体8が凹状に切り欠かれた部分に対応する箇所には、第1フラップ部11が設けられている。この第1フラップ部11は、装着した際に装着者の脚周りに密着する。
【0026】
また、吸収性物品本体2の表面シート6側の幅方向の両側部には、吸収性物品本体2の長手方向に沿って第2フラップ部12が設けられている。この第2フラップ部12は、第2フラップ部12における吸収性物品本体2の幅方向内側に位置する自由縁13が表面シート6から離間する方向へ起立可能に形成され、装着した際には起立した状態となって少なくとも自由縁13が装着者の股下に接触する。
【0027】
ここで、図1におけるA−A断面図である図2に示すように、吸収性物品本体2の前側部3および後側部5において、裏面シート7の幅方向の長さは、吸収体8の幅方向の長さより長く、吸収体8の両側部から幅方向外側へ延出している。この延出した部分は、表面シート6側へ折り返され折返部14を形成している。なお、折返部14は吸収体8に沿って折り返されるので、使い捨て吸収性物品1が通常の状態であれば、吸収性物品本体2の前側部3および後側部5では、裏面シート7の幅方向の長さと吸収体8の幅方向の長さとが同等である。また、折返部14には、フラップシート部15が折返部14から吸収性物品本体2の幅方向内側へ延出するように張り合わされている。さらに、フラップシート部15には、長手方向に沿って3本の第2フラップ弾性体16が配設され、折返部14、フラップシート部15、第2フラップ弾性体16によって第2フラップ部12が形成されている。
【0028】
また、フラップシート部15における吸収性物品本体2の幅方向内側に位置する側縁、すなわち、折返部14とは反対側の側縁は、第2フラップ部12の自由縁13となる。
【0029】
なお、フラップシート部15は、装着者の股下に接触して排泄物の漏出を防止するものであり、液不透過性または疎水性のシート材にて形成されている。
【0030】
第2フラップ弾性体16は、例えば紐状、リボン状、フィルム状等のゴムで伸長可能な部材であり、フラップシート部15における折返部14とは反対側を表面シート6側へ折り返し、このフラップシート部15の折り返し部分にて包まれるように配設されている。また、第2フラップ弾性体16は、フラップシート部15の長手方向に沿って伸長した状態で、例えば接着剤等で固着されて配設されている。さらに、第2フラップ弾性体16を配設する数は3本に限定されず、適宜設定できる。また、第2フラップ弾性体16は、フラップシート部15における折返部14とは反対側の自由縁13近傍に配設される構成が好ましい。
【0031】
そして、使い捨て吸収性物品1を装着した状態では、第2フラップ弾性体16が収縮することにより、第2フラップ部12が起立状態となり、フラップシート部15が装着者の股下に接触する。
【0032】
吸収性物品本体2の股下部4では、第2フラップ部12は、フラップシート部15が表面シート6に接合されてない。また、吸収性物品本体2の前側部3および後側部5では、第2フラップ部12は、フラップシート部15が内側接合部17および外側接合部18にて表面シート6に接合されている。
【0033】
内側接合部17は、フラップシート部15の自由縁13側、すなわち、フラップシート部15における吸収性物品本体2の幅方向内側に位置し、フラップシート部15の長手方向に沿って形成されている。
【0034】
外側接合部18は、フラップシート部15の内側接合部17より折返部14側、すなわち、フラップシート部15における内側接合部17より吸収性物品本体2の幅方向外側に位置し、内側接合部17に略平行に形成されている。
【0035】
また、外側接合部18は、内側接合部17よりフラップシート部15の長手方向中央部側へ長く延在しており、長手方向の長さは、吸収性物品本体2の前側部3および後側部5と同等の長さである。
【0036】
さらに、外側接合部18の幅方向の長さaは、内側接合部17の幅方向の長さbより長く形成されている。また、外側接合部18の幅方向の長さaは、第2フラップ部12の幅方向の長さの1/2以上の長さが好ましい。なお、図1では、外側接合部18の幅方向の長さaは、第1フラップ部11の幅方向の長さが最大の部分の長さより短く形成されているが、第1フラップ部11の幅方向の長さが最大の部分の長さと同等の構成や第1フラップ部11の幅方向の長さが最大の部分の長さより長い構成でもよい。
【0037】
外側接合部18における吸収性物品本体2の幅方向の外側縁は、図2に示すように折返部14の基端部、すなわち、表面シート6側に折り返された裏面シート7の折曲部分の近傍に位置している。
【0038】
また、図2では、内側接合部17における吸収性物品本体2の幅方向の内側縁は、第2フラップ部12の内側縁部に位置しているが、このような構成には限定されず、内側接合部17の内側縁が第2フラップ部12の内側縁部より幅方向の外側に位置している構成としてもよい。さらに、フラップシート部15は、前側部3および後側部5の外側接合部18および内側接合部17が形成された例えば図2に示される部分等では、外側接合部18および内側接合部17によって幅方向の略全体が表面シート6に接合されていると好ましい。
【0039】
内側接合部17および外側接合部18の接合方法は、例えば、ホットメルト接着、熱シールおよび超音波接着等、一般的に用いられる接合方法から適宜選択できる。
【0040】
なお、第2フラップ弾性体16の長手方向の両端部は、内側接合部17の近傍まで配設される構成が好ましい。
【0041】
図3は、図1におけるB−B断面図であるが、この部分では、フラップシート部15は、外側接合部18によってのみ表面シート6に接合されている。また、外側接合部18より幅方向の自由縁13側の表面シート6に接合されていない自由部19には、第2フラップ弾性体16が配設され、第2フラップ弾性体16の収縮により、外側接合部18の内側縁を基端として自由部19が起立する。
【0042】
図4は、図1におけるC−C断面図であるが、この部分すなわち股下部4では、フラップシート部15が表面シート6に接合されていない。また、第1フラップ部11には、吸収体8が配設されていないので、第1フラップ部11は、吸収体8が配設された部分に比べて厚さが薄くなる。この厚さの薄い第1フラップ部11と第2フラップ部12と吸収体8が配設された部分の幅方向外側縁とによって挟まれるようにポケット部20が形成されている。なお、このポケット部20は、例えば固形便や粘性のある軟便等の吸収体8で吸収できない液状排泄物以外の排泄物を保持する部分である。なお、ポケット部20は、股下部4のみに形成されるもので、前側部3および後側部5には形成されていない。
【0043】
次に上記第1の実施の形態の使い捨て吸収性物品の作用を説明する。
【0044】
使い捨て吸収性物品1は、表面シート6と裏面シート7と吸収体8とから吸収性物品本体2が形成され、この吸収性物品本体2に第1フラップ部11、第2フラップ部12およびポケット部20を設けて構成される。
【0045】
第1フラップ部11は、表面シート6と裏面シート7とによって吸収体8を封着することで、表面シート6および裏面シート7によって吸収体8の凹状に切り欠かれた部分に対応する箇所に形成される。
【0046】
そして、第1フラップ部11は、表面シート6と裏面シート7とを接合するだけで形成でき、容易に形成できる。
【0047】
第2フラップ部12は、裏面シート7が表面シート6側へ折り返された折返部14と、この折返部14から延出するフラップシート部15と、このフラップシート部15に配設された第2フラップ弾性体16とから構成される。また、第2フラップ部12は、前側部3および後側部5に形成される略平行な外側接合部18および内側接合部17にて、折返部14から延出したフラップシート部15を表面シート6に接合することにより形成される。
【0048】
そして、第2フラップ部12は、外側接合部18および内側接合部17にてフラップシート部15を表面シート6に一般的な接合方法によって接合するだけで吸収性物品本体2の表面シート6側に形成できる。
【0049】
ポケット部20は、第1フラップ部11と第2フラップ部12と吸収体8が配設された部分の幅方向外側縁とによって挟まれるように形成される。
【0050】
そして、ポケット部20は、第1フラップ部11および第2フラップ部12を形成することにより形成される。
【0051】
したがって、使い捨て吸収性物品1は、従来の使い捨て吸収性物品と比べて、例えば、特殊な作業工程、特殊な材料の使用および特殊な形状への形成等がないので容易に製造できる。
【0052】
使い捨て吸収性物品1の装着の際には、まず、使い捨て吸収性物品1をアウタ型吸収性物品の内面側に配設する。そして、使い捨て吸収性物品1の前側部3が装着者の腹部に対応し、股下部4が装着者の股下に対応し、後側部5が装着者の背部に対応するように、使い捨て吸収性物品1が配設されたアウタ型吸収性物品を装着する。
【0053】
このように使い捨て吸収性物品1を装着することにより、長手方向フラップ部9が装着者の腹周りおよび背回りに密着し、第1フラップ部11が装着者の脚周りに密着し、第2フラップ部12が第2フラップ弾性体16の収縮によって起立状態となって装着者の股下に接触する。
【0054】
そして、起立状態の第2フラップ部12が装着者の股下に接触するので、第2フラップ部12によって、例えば尿等の液状排泄物の吸収性物品本体2の幅方向への漏出を防止できる。
【0055】
また、使い捨て吸収性物品1は股下部4にポケット部20を有することにより、吸収性物品本体2内にて、例えば固形便や軟便等の吸収体8にて吸収できない液状排泄物以外の排泄物がポケット部20に入り込み、このポケット部20にて保持できる。したがって、液状排泄物以外の排泄物は、吸収性物品本体2内で移動し難く吸収性物品本体2から漏出し難い。
【0056】
さらに、ポケット部20にて排泄物を保持することにより、使い捨て吸収性物品1の装着状態では、第2フラップ部12が排泄物に覆い被さった状態になるので、ポケット部20にて保持される排泄物が装着者に接触し難く、装着感が悪化し難い。
【0057】
排泄物の漏出をより確実に防止するために第2フラップ部12の幅方向の長さを長く、すなわち、起立可能な面積を大きく設定した場合であっても、前側部3および後側部5において、自由部19は、外側接合部18の幅方向の内側縁を基端として起立し、外側接合部18の幅方向の長さaが内側接合部の幅方向の長さbより長いことにより、自由部19の幅方向の長さが短くなるので、第2フラップ弾性体16の収縮力が、前側部3および後側部5の自由部19に作用し易く、第2フラップ部12の起立可能な部分全体に作し易くなる。したがって、前側部3および後側部5でも第2フラップ部12が起立し易くなり、それにともなって、股下部4においても第2フラップ部12が起立し易くなる。
【0058】
また、外側接合部18の長手方向の長さを前側部3および後側部5の長さと同等にすることにより、排泄物が漏出し易い股下部4では、第2フラップ部12の起立可能な自由部19の幅方向の長さを最大限に確保でき、股下部4に比べて排泄物が漏出し難い前側部3および後側部5では、第2フラップ部12を表面シート6に確実に接合できる。
【0059】
なお、第2フラップ部12は、折返部14に別個のシートであるフラップシート部15を張り合わせて形成する構成としたが、折返部14とフラップシート部15とが一体のシート材である構成でもよい。折返部14とフラップシート部15とが一体の構成とすることにより、接合部分がなくなるので、装着感を向上できる。
【0060】
また、第2フラップ弾性体16が、フラップシート部15における折返部14とは反対側の自由縁13近傍に配設されることにより、第2フラップ部12の自由縁13が起立し易くなるので、第2フラップ部12全体が起立し易くなる。したがって、吸収性物品本体2からの排泄物の漏出をより確実に防止できる。
【0061】
さらに、外側接合部18より幅方向の自由縁13側の自由部19には、第2フラップ弾性体16が配設され、第2フラップ弾性体16の長手方向の両端部が、内側接合部17の近傍まで配設されることにより、第2フラップ部12の起立可能な自由部19全体に第2フラップ弾性体16の収縮力が作用し易いので、第2フラップ弾性体16が起立し易くなる。したがって、吸収性物品本体2からの排泄物の漏出をより確実に防止できる。
【0062】
また、第2フラップ弾性体16は、フラップシート部15の折り返された部分にて包まれるように配設されているので、第2フラップ弾性体16による装着感の悪化を防止できる。
【0063】
使い捨て吸収性物品1は、図5に示すように、裏面シート7の外面側に液不透過性の不織布シート21を貼り合わせると、排泄物の漏出をより確実に防止できるのでより好ましい。そして、不織布シート21の幅方向の長さを裏面シート7の幅方向の長さより長くすると、裏面シート7の幅方向の長さを狭くして折返部14を折り返す長さを短くしても、不織布シート21によって液状排泄物の漏出を防止できるとともに、吸収性物品本体2の裏面側全体が不織布シート21にて覆われているので、肌触りも良好である。
【0064】
なお、上記第1の実施の形態では、インナ用の使い捨て吸収性物品1としたが、この使い捨て吸収性物品1の構成はアウタ用吸収性物品にも適用できる。
【0065】
吸収体8の形状は、略砂時計形状に限定されず、幅方向の両側部の股下部4に対応する部分が、幅方向の中央部へ向かって凹状に切り欠かれた形状であればよい。
【0066】
第2フラップ弾性体16の配設される数は、3本に限定されず、配設数は適宜設定できる。第2フラップ弾性体16が複数本配設する場合は、その配設間隔も適宜設定でき、配設間隔は均等でなくてもよい。さらに、第2フラップ弾性体16のうち少なくとも一つが自由縁13の近傍に位置するように配設されることが好ましいが、第2フラップ弾性体16が配設される箇所は、折返部14の基端とフラップシート部15の自由縁13との間であればよい。また、第2フラップ弾性体16それぞれの長さは異なっていてもよく、この場合、自由縁13側の第2フラップ弾性体16の長さが長い構成が好ましい。
【0067】
外側接合部18の長手方向の長さは、吸収性物品本体2の前側部3および後側部5と同等な構成には限定されず、外側接合部18は、前側部3および後側部5に形成され、内側接合部17より長手方向の長さが長ければよい。
【0068】
また、外側接合部18の幅方向の長さaは、内側接合部17の幅方向の長さbより長い構成とすることにより、第2フラップ部12が起立し易いので好ましいが、このような構成には限定されない。さらに、外側接合部18の幅方向の長さaは、第2フラップ部12の幅方向の長さの1/2以上の長さである構成には限定されず、外側接合部18の幅方向の長さaは適宜設定できる。
【0069】
外側接合部18と内側接合部17とは、幅方向にやや離間する構成としたが、このような構成には限定されず、図6に示すように、外側接合部18と内側接合部17とが接し、フラップシート部15における内側接合部17が形成された部分では、幅方向の全体が表面シート6に接合される構成にしてもよい。このような構成にすることによって、表面シート6にフラップシート部15をより強力に接合できる。
【0070】
次に、第2の実施の形態を図7および図8を参照して説明する。なお、上記の実施の形態と同一の構成および作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0071】
図7および図8に示すように、第1フラップ部11の幅方向の外側部には、長手方向に沿って第1フラップ弾性体23が配設されている。第1フラップ弾性体23は、例えば紐状、リボン状、フィルム状等のゴムで伸長可能な部材である。この第1フラップ弾性体23は、表面シート6と裏面シート7との間に挟まれるように、第1フラップ部11の幅方向へ3本並列して、伸張した状態で配設されている。
【0072】
そして、第1フラップ弾性体23が収縮し、第1フラップ部11が長手方向に縮むことにより、第1フラップ部11には幅方向にのびるプリーツが形成される。したがって、ポケット部20に入り込んだ例えば軟便等の排泄物は、プリーツに引っ掛り長手方向に移動しにくくなるので、ポケット部20での排泄物の長手方向への拡散を防止でき、吸収性物品本体2からの排泄物の漏出をより確実に防止できる。
【0073】
なお、第1フラップ弾性体23の数は、3本に限定されず適宜設定できる。また、第1フラップ部11の幅方向へわたって複数本配設されるか、または、平面形状のものを配設されることにより、第1フラップ部11の幅方向にプリーツが形成され易いので好ましい。
【0074】
さらに、第1フラップ弾性体23の伸長応力が第2フラップ弾性体16の伸長応力より大きいと、第2フラップ部12の起立性が阻害されてしまうので、第1フラップ部11の伸長応力は、第2フラップ部12の伸長応力より小さくなるように設定されている。
【0075】
また、第1フラップ弾性体23は、第1フラップ部11の幅方向の外側部に配設されることに限定されず、配設場所は適宜設定できるが、幅方向の外側部に配設することにより第1フラップ部11が幅方向に広くなるので好ましい。
【0076】
さらに、第1フラップ弾性体23としては、第2フラップ弾性体16と同じ弾性体を使用することにより、効率的に製造のための材料を容易できるので好ましいが、異なる部材を使用してもよい。
【0077】
次に、第3の実施の形態を図9を参照して説明する。なお、上記の実施の形態と同一の構成および作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0078】
図9に示すように、第1フラップ部11には、表面シート6側の表面に拡散防止シート24が配設されている。
【0079】
拡散防止シート24は、表面シート6より目が粗く、表面シート6より嵩が高いシート材にて形成されている。
【0080】
また、拡散防止シート24は、第1フラップ部11の表面の一部に配設されており、第2フラップ部12にて覆われている。
【0081】
そして、表面シート6より目が粗い拡散防止シート24が第1フラップ部11に配設されていることにより、液状排泄物以外の排泄物である固形便や軟便等に含まれる流動物が拡散防止シート24の目に入り込み易く、拡散防止シート24の目に入り込むことによりポケット部20での液状排泄物以外の排泄物の拡散を防止できる。したがって、ポケット部20にて液状排泄物以外の排泄物をより確実に保持できるので、吸収性物品本体2からの漏出を防止できる。
【0082】
また、拡散防止シート24を表面シート6より嵩の高いシート材にて形成することにより、拡散防止シート24の目により多くの排泄物が入り込むので、拡散をより確実に防止できる。
【0083】
なお、拡散防止シート24は、表面シート6より目が粗いシート材であれば、素材は適宜選択でき、疎水性または親水性のどちらでもよく、織布または不織布のどちらでもよい。
【0084】
また、拡散防止シート24は、第2フラップ部12に覆われていることにより、装着状態で装着者の肌に接触しないので、拡散防止シート24により装着感は悪化し難く、例えば嵩を高くするため、表面シート6より剛性のある素材を使用してもよい。
【0085】
さらに、この実施の形態では、表面シート6と裏面シート7との間に第1フラップ弾性体23を配設しているが、第1フラップ弾性体23を配設しない構成としてもよく、また、第1フラップ弾性体23を配設する場合は、表面シート6と拡散防止シート24との間に第1フラップ弾性体23を配設してもよい。
【0086】
次に、第4の実施の形態を図10および図11を参照して説明する。なお、上記の実施の形態と同一の構成および作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0087】
図10および図11に示すように、第2フラップ弾性体16は、内側第2フラップ弾性体25および外側第2フラップ弾性体26によって構成されている。
【0088】
内側第2フラップ弾性体25は、前側部3の内側接合部17と後側部5の内側接合部17との間に配設され、長手方向の両端部は、前側部3の内側接合部17および後側部5の内側接合部17の長手方向の内側端部の近傍にそれぞれ位置し、前側部3から後側部5へわたって配設されている。
【0089】
外側第2フラップ弾性体26は、前側部3の外側接合部18と後側部5の外側接合部18との間に配設され、長手方向の両端部は、前側部3の外側接合部18および後側部5の外側接合部の長手方向の内側端部の近傍にそれぞれ位置し、股下部4の略全体に配設されている。
【0090】
このように、第2フラップ弾性体16が内側第2フラップ弾性体25および外側第2フラップ弾性体26にて構成されることにより、第2フラップ弾性体16の収縮が第2フラップ部12およびポケット部20に作用し易い。すなわち、内側第2フラップ弾性体25の収縮により第2フラップ弾性体16が起立し易く、外側第2フラップ弾性体26の収縮によりポケット部20が形成され易い。したがって、第2フラップ部12およびポケット部20によって吸収性物品本体2からの排泄物の漏出をより確実に防止できる。
【0091】
ここで、内側第2フラップ弾性体25および外側第2フラップ弾性体26は、フラップシート部15の折り返された部分にて挟まれるように配設されている。このように配設されることにより、内側第2フラップ弾性体25および外側第2フラップ弾性体26を配設し易く製造し易いので好ましいが、このような構成には限定されず、例えば、表面シート6とフラップシート部15との間や裏面シート7とフラップシート部15との間や不織布シート21を配設する場合はフラップシート部15と不織布シート21との間等に配設することも可能である。
【0092】
また、内側第2フラップ弾性体25の伸長応力は、外側第2フラップ弾性体26の伸長応力より大きく設定されている。このように各伸長応力を設定することにより、第2フラップ部12の起立性が外側第2フラップ弾性体26の収縮により阻害され難く好ましい。
【0093】
なお、内側第2フラップ部25および外側第2フラップ部26としては、同じ弾性体を使用する構成には限定されず、異なる弾性体を使用してもよい。
【0094】
次に、第5の実施の形態を図12を参照して説明する。なお、上記の実施の形態と同一の構成および作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0095】
図12に示すように、前側部3および後側部5では、内側接合部17と外側接合部18とが互いにフラップシート部15の幅方向に離間して配設されている。また、これら内側接合部17と外側接合部18との離間部分の一部であり、かつ、フラップシート部15の長手方向の両端部には中間接合部27が形成されている。
【0096】
中間接合部27は、例えば、ホットメルト接着、熱シールおよび超音波接着等、一般的に用いられる接合方法から適宜選択できる。
【0097】
フラップシート部15は、内側接合部17、外側接合部18および中間接合部27にて表面シート6に接合され、フラップシート部15の長手方向の両端では、内側接合部17、外側接合部18および中間接合部27にて略コ字状に接合されている。
【0098】
そして、第2フラップ部12には、中間接合部27より長手方向中央側であり、かつ、内側接合部17と外側接合部18とが離間した表面シート6とフラップシート部15との非接合部分に空間部28が形成されている。
【0099】
このように、表面シート6とフラップシート部15とが、内側接合部17、外側接合部18および中間接合部27によって接合され、第2フラップ部12に空間部28が形成されることにより、吸収性物品本体2内では、第2フラップ部12に沿って吸収性物品本体2の長手方向に移動する軟便や液状排泄物等の排泄物が空間部28に入り込み、中間接合部27により長手方向への移動を停止される。したがって、吸収性物品本体2の長手方向への排泄物の漏出を防止できる。また、空間部28に入り込んだ排泄物は、内側接合部17および外側接合部18により幅方向への移動も停止されるので、排泄物の装着者への付着を防止できる。
【0100】
ここで、空間部28の大きさは適宜設定できるが、空間部28は排泄物が入り込むため、ある程度の大きさに形成することが好ましい。すなわち、空間部28に排泄物が入り込めるような幅方向の長さを想定して内側接合部17と外側接合部18とを離間させ、中間接合部27の幅方向の長さを確保し、空間部28を形成する必要がある。したがって、上記第1の実施の形態では、外側接合部18の幅方向の長さaが第2フラップ部12の幅方向の長さの1/2以上の長さとすることが好ましいとしたが、本実施の形態の構成のように空間部28を形成する場合は、外側接合部18の幅方向の長さaが第2フラップ部12の幅方向の長さの1/2以下の長さであってもよい。
【0101】
なお、中間接合部27および空間部28は、前側部3および後側部5に形成する構成としたが、このような構成には限定されず、前側部3または後側部5の一方にのみ形成する構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る使い捨て吸収性物品の構成を示す平面図である。
【図2】同上使い捨て吸収性物品の構成を示すもので、図1のA−A断面図である。
【図3】同上使い捨て吸収性物品の構成を示すもので、図1のB−B断面図である。
【図4】同上使い捨て吸収性物品の構成を示すもので、図1のC−C断面図である。
【図5】同上使い捨て吸収性物品の構成の変形例を示す断面図である。
【図6】同上使い捨て吸収性物品の構成の変形例を示す平面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る使い捨て吸収性物品の構成を示す平面図である。
【図8】同上使い捨て吸収性物品の構成を示すもので、図7のD−D断面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る使い捨て吸収性物品の構成を示す断面図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係る使い捨て吸収性物品の構成を示す平面図である。
【図11】同上使い捨て吸収性物品の構成を示すもので、図10のE−E断面図である。
【図12】本発明の第5の実施の形態に係る使い捨て吸収性物品の構成を示す平面図である。
【符号の説明】
【0103】
1 使い捨て吸収性物品
2 吸収性物品本体
3 前側部
4 股下部
5 後側部
6 表面シート
7 裏面シート
8 吸収体
11 第1フラップ部
12 第2フラップ部
13 自由縁
14 折返部
15 フラップシート部
16 第2フラップ弾性体
17 内側接合部
18 外側接合部
20 ポケット部
23 第1フラップ弾性体
24 拡散防止シート
25 内側第2フラップ弾性体
26 外側第2フラップ弾性体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内面側に位置する表面シートと、外面側に位置する裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に設けられた吸収体とを有し、長手方向に沿って前側部、股下部および後側部が形成された吸収性物品本体を具備した使い捨て吸収性物品であって、
前記吸収体は、幅方向の両側部の前記股下部に対応する部分が幅方向内側へ凹状に切り欠かれた形状であり、
前記吸収性物品本体は、前記股下部の前記吸収体の切り欠かれた部分に設けられた第1フラップ部と、前記吸収性物品本体の前記表面シート側の幅方向の両側部に長手方向に沿って設けられ幅方向内側の自由縁が前記表面シートから離間する方向へ起立可能な第2フラップ部と、前記股下部にて前記第1フラップ部と前記第2フラップ部と前記吸収体の幅方向外側縁とによって形成されたポケット部とを有し、
前記第2フラップ部は、前記裏面シートが前記吸収体の幅方向の両側部から幅方向外側へ延出しこの延出した部分が前記表面シート側へ折り返された折返部と、この折返部から前記吸収性物品本体の幅方向内側へ延出するフラップシート部と、このフラップシート部の長手方向に沿って配設された第2フラップ弾性体とから形成され、
前記フラップシート部は、前記股下部では、前記表面シートに接合されておらず、前記前側部および前記後側部では、前記フラップシート部において前記吸収性物品本体の幅方向内側に位置し長手方向に沿って形成された内側接合部と、前記フラップシート部において前記内側接合部より前記吸収性物品本体の幅方向外側に位置し前記内側接合部に略平行な外側接合部とにて前記表面シートに接合されており、
前記外側接合部は、前記内側接合部より前記フラップシート部の長手方向中央側へ長く延在している
ことを特徴とする使い捨て吸収性物品。
【請求項2】
外側接合部の幅方向の長さは、内側接合部の幅方向の長さより長い
ことを特徴とする請求項1記載の使い捨て吸収性物品。
【請求項3】
第1フラップ部は、表面シート側の表面に拡散防止シートが配設され、
この拡散防止シートは、前記表面シートより目が粗い
ことを特徴とする請求項1または2記載の使い捨て吸収性物品。
【請求項4】
第1フラップ部には、吸収性物品本体の長手方向に沿って第1フラップ弾性体が配設されている
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の使い捨て吸収性物品。
【請求項5】
第2フラップ弾性体は、前側部の内側接合部と後側部の内側接合部との間に配設された内側第2フラップ弾性体および前側部の外側接合部と後側部の外側接合部との間に配設された外側第2フラップ弾性体によって構成されている
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか記載の使い捨て吸収性物品。
【請求項6】
内側接合部と外側接合部とは、互いに幅方向に離間して形成され、
これら内側接合部と外側接合部との離間部分の一部でありフラップシート部の長手方向の両端部には中間接合部が形成され、
前記フラップシート部は、前記内側接合部、前記外側接合部および前記中間接合部にて表面シートに接合され、前記中間接合部より長手方向中央側でありかつ前記内側接合部と前記外側接合部とが離間した非接合部分に空間部が形成されている
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか記載の使い捨て吸収性物品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−88538(P2010−88538A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−259200(P2008−259200)
【出願日】平成20年10月6日(2008.10.6)
【出願人】(391047503)白十字株式会社 (64)
【Fターム(参考)】