説明

保護皮膜組成物

【課題】過大な装置や煩雑な操作を必要とせず、被塗物の表面に、外観の良い、透明で均一な皮膜を作業効率よく形成させることができるとともに、その後、使用に応じて表面に形成された保護皮膜を、容易に連続して剥離することができ、被塗物の表面を一時的に保護することができる、保護皮膜組成物を提供すること。
【解決手段】融点が50〜75℃であるエチレン系共重合体および炭化水素系溶剤を含有する保護皮膜組成物を調製する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保護皮膜組成物に関し、詳しくは、被塗物の表面を一時的に保護するための保護皮膜組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、自動車の表面には、表面保護フィルムなどを貼着して、その後、自動車の運搬、輸送などの後、表面保護フィルムを剥がすことにより、自動車の運搬、輸送などにおいて生じる損傷などから、自動車の表面を一時的に保護することが実施されている。
このような自動車の表面の表面保護フィルムとして、例えば、塗装完成車の車体表面に、再剥離型感圧粘着剤層を有するプラスチックフィルムを、真空を利用して圧着せしめ、車体を包覆することによって、塗装完成車の上塗塗装面を一時的に保護することが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平3−267171号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、特許文献1に記載される再剥離型感圧粘着剤層を有するプラスチックフィルムを用いる方法では、まず、塗装完成車を真空成型用装置内に設置し、再剥離型感圧粘着剤層を有するプラスチックフィルムから離型性シートを剥がして、再剥離型感圧粘着剤層を有するプラスチックフィルムを、真空成型用装置内における塗装完成車の車体上方部に設置して、プラスチックフィルムの端を固定する。そして、真空成型用装置内において、プラスチックフィルムを加熱軟化させた後、内部を真空状態にして、塗装完成車の車体表面に、加熱軟化されたプラスチックフィルムを圧着し、車体をプラスチックフィルムにより包覆させる。
【0004】
そのため、過大な装置が必要となり、また、フィルムの圧着操作が煩雑となり作業効率が低いという不具合がある。また、塗装完成車の曲面部や凹凸部におけるフィルムの圧着、包覆が困難であり、フィルムの圧着後における塗装完成車の美観が損なわれるという不具合がある。
そこで、本発明の目的は、過大な装置や煩雑な操作を必要とせず、被塗物の表面に、外観の良い、透明で均一な皮膜を作業効率よく形成させることができるとともに、その後、使用に応じて表面に形成された保護皮膜を、容易に連続して剥離することができ、被塗物の表面を一時的に保護することができる、保護皮膜組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明の保護皮膜組成物は、融点が50〜75℃であるエチレン系共重合体および炭化水素系溶剤を含有することを特徴としている。
また、本発明の保護皮膜組成物において、前記エチレン系共重合体は、エチレン含有量が55〜75重量%で、温度190℃、荷重21.18Nにおけるメルトフローレートが1〜100g/10minであることが好適である。
【0006】
また、本発明の保護皮膜組成物は、前記エチレン系共重合体が、エチレン・酢酸ビニル共重合体であることが好適である。
また、本発明の保護皮膜組成物において、前記エチレン系共重合体は、結晶化度が1〜25重量%であることが好適である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の保護皮膜組成物は、過大な装置や煩雑な操作を必要とせず、被塗物の表面に、外観の良い、透明で均一な皮膜を作業効率よく形成させることができ、その後、使用に応じて表面に形成された保護皮膜を、容易に連続して剥離することができる。そのため、本発明の保護皮膜組成物は、被塗物の表面を一時的に保護する用途に有用である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の保護皮膜組成物は、融点が50〜75℃であるエチレン系共重合体および炭化水素系溶剤を含有している。
本発明において、エチレン系共重合体は、エチレンと共重合可能な単量体とエチレンとの共重合体が用いられる。
エチレンと共重合可能な単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、およびそれらのアルキルエステル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、N−ビニルイミド化合物、ビニルアリール化合物、ビニルエーテル化合物、およびビニルケトン化合物などのエチレン系不飽和基を有する化合物が用いられ、好ましくは、酢酸ビニルが用いられる。これらエチレンと共重合可能な単量体は、単独で用いてもよく、また、2種以上併用してもよい。
【0009】
また、本発明において、エチレン系共重合体は、エチレンと共重合可能な単量体と、エチレンとを共重合させることにより得られる。エチレンと共重合可能な単量体と、エチレンとの重合方法としては、例えば、高圧法、スラリー法、気層流動床法、溶液法などが用いられる。好ましくは、高圧法が用いられる。
また、エチレンと共重合可能な単量体と、エチレンとの共重合には、例えば、チーグラー触媒、メタロセン系触媒などの触媒が、必要に応じて適宜、用いられる。好ましくは、メタロセン系触媒が用いられる。
【0010】
また、例えば、高圧法で、エチレンと共重合可能な単量体と、エチレンとを共重合する場合には、酸素や過酸化物などの重合開始剤が、必要に応じて適宜、用いられる。
また、本発明において、エチレンと共重合可能な単量体と、エチレンとの配合割合は、エチレン含有量が、エチレンと共重合可能な単量体およびエチレンの全重量に対して、例えば、55〜75重量%、好ましくは、58〜72重量%の割合である。エチレン含有量が、55重量%未満では、軟化しやすいため、汚れが付着しやすくなる場合があり、また、75重量%を超えると、エチレン系共重合体が炭化水素系溶剤に対して溶解しない場合がある。
【0011】
なお、エチレン系共重合体のエチレン含有量は、後述するように、例えば、エチレン系共重合体が、エチレン・酢酸ビニル共重合体である場合には、日本工業規格JIS K7192−1999のエチレン−酢酸ビニル樹脂(EVAC)の酢酸ビニル(VAC)含有量を測定する方法に準拠して、エチレン・酢酸ビニル共重合体における酢酸ビニルの含有量を求めることにより、算出される。エチレン・酢酸ビニル共重合体のエチレン含有量(重量%)は、100からエチレン・酢酸ビニル共重合体における酢酸ビニルの含有量(重量%)を差し引くことにより算出される。
【0012】
また、本発明において、エチレン系共重合体は、その融点が、例えば、50〜75℃、好ましくは、58〜70℃である。エチレン系共重合体の融点が、50℃未満では、軟化しやすいため、汚れが付着しやすくなる場合があり、また、75℃を超えると、形成される皮膜が硬いため、剥離時に連続した皮膜の剥離ができなくなる場合がある。
なお、エチレン系共重合体の融点は、日本工業規格JIS K7121−1987の融解温度の求め方に準拠して測定される。
【0013】
また、本発明において、エチレン系共重合体は、温度190℃、荷重21.18Nにおけるメルトフローレート(MFR)が、例えば、1〜100g/10min、好ましくは、5〜50g/10minである。エチレン系共重合体の、温度190℃、荷重21.18Nにおけるメルトフローレートが1g/10min未満では、形成される皮膜が硬くなり、皮膜の剥離が困難になる場合があり、また、100g/10minを超えると、形成される皮膜が脆くなり、皮膜の剥離が困難になる場合がある。
【0014】
なお、エチレン系共重合体のメルトフローレートは、日本工業規格JIS K7210−1999に準拠して、試験温度190℃、荷重21.18Nで測定される。エチレン系共重合体が、エチレン・酢酸ビニル共重合体である場合には、エチレン・酢酸ビニル共重合体のメルトフローレートは、日本工業規格JIS K6730−1981に準拠して測定される。
【0015】
また、本発明において、エチレン系共重合体は、その結晶化度が、例えば、1〜25重量%、好ましくは、3〜20重量%である。エチレン系共重合体の結晶化度が、1重量%未満では、エチレン系共重合体にべたつきを生じて、保護皮膜組成物にブロッキングを生じる場合があり、また、25重量%を超えると、エチレン系共重合体の柔軟性が低下する場合がある。
【0016】
なお、エチレン系共重合体の結晶化度は、X線回折法により測定される。
また、このようなエチレン系共重合体は、より具体的には、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)が好ましく用いられる。エチレン系共重合体が、エチレン・酢酸ビニル共重合体であると、炭化水素系溶剤で溶解することができ、連続した、均一な皮膜を形成することができる。
【0017】
本発明に用いられるエチレン・酢酸ビニル共重合体は、通常、射出成形用などの用途に用いられるものであり、このようなエチレン・酢酸ビニル共重合体を用いることにより、被塗物の表面に、外観の良い、透明で均一な皮膜を作業効率よく形成でき、その後、使用に応じて表面に形成された保護皮膜を、容易に連続して剥離することができる。
そして、本発明の保護皮膜組成物は、エチレン系共重合体を溶剤に配合することにより、適宜調製することができる。
【0018】
炭化水素系溶剤としては、エチレン系共重合体を溶解または分散できるものであれば、特に制限されないが、例えば、n−ヘキサン、i−ヘキサン、n−ヘプタン、i−ヘプタン、n−オクタン、i−オクタン、ノナン、シクロペンタン、メチルシクロペンタン、エチルシクロペンタン、ジメチルシクロペンタン、トリメチルシクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、ジメチルシクロヘキサン、メチルエチルシクロヘキサン、シクロオクタン、シクロノナンなど、例えば、ターペンやソルベントナフサなどの炭化水素系混合溶剤が用いられる。
【0019】
上記の炭化水素系溶剤を用いると、本発明の保護皮膜組成物を被塗物の表面に適用した場合においても、被塗物の表面に形成されているプラスチックやラッカー塗膜などが溶剤により侵されることを防止することができる。
炭化水素系溶剤としては、好ましくは、ターペンやシクロヘキサンが用いられる。
また、これら炭化水素系溶剤は、単独で用いてもよく、また、2種以上併用してもよい。
【0020】
また、本発明の保護皮膜組成物には、その他に、本発明の優れた効果を阻害しない範囲において、プラスチック添加剤や改質剤として一般に慣用されている、例えば、アンチブロッキング剤、無機フィラー、界面活性剤、抗菌剤、顔料、顔料分散剤、紫外線防止剤、例えば、フェノール系、硫黄系、リン系などの酸化防止剤、シリコーンオイルなどの離型剤、上記した以外の溶剤などの添加剤を、必要に応じて適宜、配合することができる。酸化防止剤としては、好ましくは、フェノール系およびリン系が用いられる。また、シリコーンオイルなどの離型剤を添加することにより、皮膜の剥離性を向上させることができる。
【0021】
また、本発明において、エチレン系共重合体の配合割合は、本発明の保護皮膜組成物の全重量に対して、例えば、1〜50重量部、好ましくは、5〜40重量部である。エチレン系共重合体の配合割合が、本発明の保護皮膜組成物の全重量に対して、1重量部未満では、形成される皮膜を、容易に連続して剥離することができない場合があり、また、50重量部を超えると、粘度が高くなり、保護皮膜組成物の被塗物に対する塗布が困難になる場合がある。
【0022】
また、溶剤の配合割合は、本発明の保護皮膜組成物の全重量に対して、各成分が配合された残余の重量部でよく、例えば、50〜99重量部、好ましくは、60〜95重量部である。
そして、このようにして得られた本発明の保護皮膜組成物は、特に制限されないが、例えば、自動車のボディやバンパなどの塗装面やラッカーの塗布面、また、その他の、ガラス、プラスチック、めっき、金属および金属金型などの表面を保護する保護皮膜組成物として用いられる。本発明の保護皮膜組成物の被塗物に対する塗布方法は、特に制限されず、例えば、刷毛塗り、ローラーコーティング、スプレーコーティングなど、その目的および用途により適宜選択することができる。
【0023】
このように、被塗物に塗布された保護皮膜組成物は、溶剤成分が揮発するに伴って、被塗物の表面にエチレン系共重合体の皮膜が形成される。そして、この皮膜が、被塗物の表面に良好に密着して、被塗物の運搬、輸送などにおいて生じる損傷や汚れなどから、被塗物の表面を保護する保護皮膜の役割を果たす。さらに、形成された皮膜は、皮膜の端部から引っ張り剥がすことによって、容易に連続して剥離することができるため、使用に応じて皮膜を剥離することができる、被塗物の表面の一時的な保護皮膜として有用である。
【0024】
そのため、本発明の保護皮膜組成物は、被塗物の表面に塗布するだけで、過大な装置や煩雑な操作を必要とせず、被塗物の表面に、外観の良い、透明で均一な皮膜を作業効率よく形成させることができる。また、その後、使用に応じて、本発明の保護皮膜組成物により被塗物の表面に形成された保護皮膜を、容易に連続して剥離することができる。そのため、本発明の保護皮膜組成物によれば、被塗物の表面を一時的に保護することができる。
【実施例】
【0025】
以下に実施例および比較例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
1)エチレン系共重合体の製造
製造例1
エチレンおよび酢酸ビニルを、エチレンの配合割合が、エチレンおよび酢酸ビニルの全重量に対して66重量%となる割合で、また、重合開始剤としてジ−t−ブチルパーオキサイドを0.0025重量%、混合して、高圧ポンプを用いて高圧重合反応器内に圧送した。高圧重合反応器内で、反応圧力180MPa、反応ピーク温度320℃で、エチレンと酢酸ビニルとを共重合して、エチレン・酢酸ビニル共重合体(R−1)を得た。
【0026】
製造例2
エチレンおよび酢酸ビニルを、エチレンの配合割合が、エチレンおよび酢酸ビニルの全重量に対して73重量%となる割合で、高圧重合反応器内に圧送したこと以外は、製造例1と同様の方法で、エチレンと酢酸ビニルとを共重合して、エチレン・酢酸ビニル共重合体(R−2)を得た。
【0027】
製造例3
エチレンおよび酢酸ビニルを、エチレンの配合割合が、エチレンおよび酢酸ビニルの全重量に対して52重量%となる割合で、高圧重合反応器内に圧送したこと以外は、製造例1と同様の方法で、エチレンと酢酸ビニルとを共重合して、エチレン・酢酸ビニル共重合体(R−3)を得た。
【0028】
製造例4
エチレンおよび酢酸ビニルを、エチレンの配合割合が、エチレンおよび酢酸ビニルの全重量に対して81重量%となる割合で、高圧重合反応器内に圧送したこと以外は、製造例1と同様の方法で、エチレンと酢酸ビニルとを共重合して、エチレン・酢酸ビニル共重合体(R−4)を得た。
【0029】
このようにして得られた(R−1)〜(R−4)のエチレン・酢酸ビニル共重合体の融点、メルトフローレート、結晶化度をそれぞれ測定した。融点の測定は、日本工業規格JIS K7121−1987の融解温度の求め方に準拠した。メルトフローレートの測定は、日本工業規格JIS K6730−1981に準拠し、下記に示す測定方法により実施した。結晶化度の測定は、下記に示す測定方法により実施した。その結果を表1に示す。
2)メルトフローレート(MFR)の測定方法
メルトフローレートは、東海精機社製C−5059D2を用いて、温度190℃、荷重21.18N、ダイ内径2.095mmφで、10分間に押し出される樹脂の重量をメルトフローレート(g/10min)として測定した。
3)結晶化度の測定方法
結晶化度は、下記の方法で作製したプレスシートを用いて、広角X線測定により求めた。
3−1)プレスシートの作製
(R−1)〜(R−4)の各エチレン・酢酸ビニル共重合体を、160℃で3分間、予熱して、160℃、0.147Paで、1分間加圧した。その後、14℃/minにて、室温まで冷却して、厚さ2mmのプレスシートを得た。
3−2)結晶化度の測定
X線回折装置として理学電機社製のultrax18を用いて、出力40kV−250mA、ターゲットがCuで、光学系が第1ピンホールコリメータ1.0mmφ、レシービングスリットが縦幅スリット1°、横幅スリット1°、管電圧が35(kv)、管電流が30(mA)、測角範囲が10〜30(deg)、検出器走査速度が1(deg/min)で、プレスシート表面へX線を照射し、得られた回折角対回折強度曲線の結晶質ピークの全積分強度(A)および非晶質ハローの積分強度(B)を用いて下記式から、結晶化度を算出した。
【0030】
結晶化度(重量%)=(A/(A+B))×100
4)保護皮膜組成物の調製
上記のエチレン系共重合体の製造において得られた、エチレン・酢酸ビニル共重合体(R−1)〜(R−4)を、表1に示す各種類の溶剤に、各配合量で混合撹拌し、保護皮膜組成物を得た。各溶剤の種類とエチレン・酢酸ビニル共重合体および各溶剤の配合量について、表1に示す。
【0031】
試験例
各実施例および各比較例で得られた保護皮膜組成物を、スプレーを用いて、アクリルラッカー塗料を膜厚30ミクロンに塗装した金属鋼板に、乾燥後の膜厚が20ミクロンになるように均一に塗布した。
塗布してから、25℃で60分間乾燥させた後、皮膜の初期の剥離性、屋外に3ヶ月間放置した後の皮膜の汚れの付着および剥離性を評価した。その結果を表1に示す。
【0032】
なお、皮膜の剥離性は、下記の通り評価した。
◎:皮膜を被塗物の表面から容易に連続して剥離できる。
○:皮膜を被塗物の表面から剥離するにはやや抵抗があるが、連続して剥離できる。
△:皮膜を被塗物の表面から連続して剥離できないが、剥離することはできる。
×:皮膜を被塗物の表面から剥離できない。
【0033】
皮膜の汚れの付着は、下記の通り、目視にて評価した。
◎:汚れがない(色差2未満)。
○:ほとんど汚れていない(色差2以上3未満)。
△:少し汚れている(色差3以上4未満)。
×:汚れている(色差4以上)。
【0034】
【表1】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
融点が50〜75℃であるエチレン系共重合体および炭化水素系溶剤を含有することを特徴とする、保護皮膜組成物。
【請求項2】
前記エチレン系共重合体は、エチレン含有量が55〜75重量%で、温度190℃、荷重21.18Nにおけるメルトフローレートが1〜100g/10minであることを特徴とする、請求項1に記載の保護皮膜組成物。
【請求項3】
前記エチレン系共重合体が、エチレン・酢酸ビニル共重合体であることを特徴とする、請求項1または2に記載の保護皮膜組成物。
【請求項4】
前記エチレン系共重合体は、結晶化度が1〜25重量%であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の保護皮膜組成物。