説明

個体情報管理データベースシステム。

【課題】ネットワーク利用の情報システムにおいて、個人情報から個人特定情報のみを排除し、個体情報のみを管理するシステム。
【解決手段】任意のID単位に、さまざまな、身長、体重、アレルギー情報など、個体情報を入力してデータベース化し、検索画面から登録したIDを入力すると、商品データベースと比較適合するもののみを、検索結果画面に表示するシステム。ユーザは、まず、WEBサイトにアクセスし、個体情報データベースに対し、個体のIDを入力する。すると、個体情報データベースをサーチし、得られた個体情報と、商品データベース中の個体情報をマッチングする。そして、マッチした商品名をユーザに提示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、個体情報をID単位でデータベース化する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
個人単位で住所、氏名、電話番号、年齢、身長、体重等を入力し、その個人単位でIDを付与し、そのIDを入力すると登録されているデータを基に個人に合致した商品を検索することができる。例えば、衣料品店において、身長170cm、体重60kg、胸囲90cm、ウェスト70cmというようなデータを住所、氏名、電話番号等と共に入力し、A001というIDを付与してもらい、商品検索画面等でA001というIDを入力し、適合商品を検索すると、登録されているデータを基に自分にあったサイズの服を表示してくれるシステム。
【0003】
しかし、入力者側にとって、店舗や会社が異なると同じ情報であっても登録しなおさなければならない不便さがあることや、多数のIDを持つことにより、IDを忘れてしまい再登録しなければならないというような不便さも多発しており、一方管理者側は、個人情報を入力してもらうため、情報管理やその漏洩防止のために多大な労力が費やされている。
【0004】
この改善策として、個体情報をIDの代わりとし、IDを発行しないため、IDを忘れるということがないデータベースシステムとするケースも存在する。が、このケースは、例えば、身長、体重等をIDの代わりとするため、まれにではあるが同じデータを持つ者がいる可能性も存在することや、入力者にとって、店舗や会社が異なると再入力しなければならないことに変わりはなく、管理者側にとっても、個人情報の管理や漏洩に労力を費やさなくてはならず、根本的な解決にはいたっていない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
解決しようとする問題点は、入力者側にとって入力負荷、ID管理負荷が、かつ管理者側にとっても個人情報管理コストが多大にかかるという点である。
【0006】
本発明は、個人情報を除し、個体情報のみをIDを付与してデータベース化し、そのデータベースを外部に設置することにより、管理者側は個人情報漏洩リスクが無くなることから、情報管理コストを削減できることを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
外部で管理されている、ID単位の個体情報のデータベースと、各店舗や会社内部にて管理されている商品情報データベースとを接続して比較させ、適合したものだけを抽出し、その結果を表示させるシステムとすることにより、各店舗や会社は、自社内に個体情報データベースを持つ必要がなくなるため、その管理コストが削減できることや、個人情報を除しているため、個人情報流出の恐れがなくなる。また、住所、氏名などの個人情報を管理する必要があるのであれば、自社内において個人情報データベースを作成し、その中に外部の個体情報データベースにて発番されるIDのみを格納させておくことにより、必要な際に個体情報データベースにアクセスすれば、各種データを利用することができるようになる。
【0008】
個体情報を登録する側にとっては、個人情報を入力する必要がなく、万が一個体情報が流出したとしても、個人を特定する情報は一切含まれていないため、流出した情報を悪用される心配や、その対策をする必要がなくなることと、商品検索を利用しようとする会社等が複数ある場合においても、各会社が個体情報データベースに接続する仕組みにしておくことにより、利用者は各会社に個体情報を登録する必要がなくなり、またIDが統一されることにより、複数IDを管理する手間が省けることとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に、本発明の一実施形態を説明する。
【実施例1】
【0010】
本実施形態では、図1に個体情報管理データベースシステムを示す。図2に図1に示されている個体情報データベース001内の個体情報データ構造を詳しく示す。図3に図1に示されている商品データベース002を詳しく示す。図4に図1に示されている商品データベース002の図3と別の形態を詳しく示す。図5に組版処理結果003に変更があった場合のデータフローを示す。
【0011】
図1を参照しながら、本発明の動作概念を説明する。まず、ユーザー002が、個体情報データベース001に、さまざまな個体情報を、任意のIDとともに登録する。
【0012】
次に、ユーザー002が、WEBサイト101にアクセスし、個体情報データベース001に登録した任意のIDを入力すると、個体情報データベース001と、企業100が作成した商品データベース102とを比較し、適合する商品のみをWEBサイト101に表示する。
【0013】
図3図4のように、企業100が異なる場合において、まったく異なる商品データベースであっても、個体情報データベース001と比較することにより、それぞれの企業内に個体情報データベースを持たせる必要がなくなり、管理者103の負荷を軽減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】個体情報データベースと、商品情報データベースとを運用する、個体情報管理システムを示した説明図である。
【図2】個体情報データベース内の個体情報データ構造を示した説明図である。
【図3】商品データベース内の商品データ構造を示した説明図である。
【図4】図3で示す商品データベースとは別の商品データベース内の商品データ構造を示した説明図である。
【符号の説明】
【0015】
001 個体情報データベース
002 ユーザー
100 企業
101 WEBサイト
102 商品データベース
103 管理者

【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人情報から個人特定情報を除いた個体情報にIDをつけて管理するデータベースシステム。
【請求項2】
個体情報データベースと照らし合わせて各種情報を提供するシステム。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図1】
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