説明

健康、美容、抗菌、消臭、香気除菌の効果特性を有す成分の散布装置

【課題】健康、美容、抗菌、消臭、香気、除菌の効果特性を有す成分の溶液の室内全体に均一に容易に継続的に散布する装置。
【解決手段】健康、美容、抗菌、消臭、香気等の効果特性を有す成分の溶液を補充できる溶液タンクを配管中に具備する溶液配管と空気コンプレッサに接続された圧縮空気配管が室内機の内部に導入され、両配管の末端に接続されたノズルから圧縮空気が噴出する際に上記溶液も合流導入され、ドライミスト状になった溶液を噴霧させ、フィルターを通ってきた空気と一緒にファンでルーバーを介し、室内に吹き出す装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はドライミスト、或いは霧状に健康、美容、抗菌、消臭、香気、除菌の効果特性を有す成分を散布、或いは散布する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、健康、癒し、美容、消臭、除菌効果等に関し、関心が高まり、各種手法が考えられてきている。
液体を超微粒子にして噴霧するノズルを用いた冷却、消臭等の方式、ノズルや超音波振動、放電効果を用いた消臭、香気効果の出る方式等が開示されている。
【0003】
例として、特許文献1には植物抽出の混合液を超音波発振技術を用い超微粒子にして、空気流とともに消臭空間に噴霧する消臭技術が開示されている。
特許文献2にはノズルからの噴流を外部衝突させることで得られる微細霧を直接空気中に噴出させる消臭方法も開示されている。
特許文献3にはノズルから噴出される霧の粒子が3〜6μm以下の超微粒子になるノズルも公開されている。
【特許文献1】特開平8−280785公報
【特許文献2】特開2005−46338公報
【特許文献3】特開2005−080125公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ノズルの噴流で室内に放出されると霧化された微粒子の室内への噴霧方向が狭い範囲であり、ノズルの向きで方向性が限定されてしまうという欠点があった。
【0005】
健康、美容、抗菌、消臭、香気、除菌の効果特性を有す成分を室内全体均一に散布するにはノズルから噴出された霧状の粒子を室内空気循環させる送風ファンによって濃度を薄め、多くの風量にして、しかも自由に方向を指定できる工夫が必要である。
【0006】
健康、美容、抗菌、消臭、香気、除菌の効果特性を有す成分の溶液は消耗品であるため、都度、追加補充が必要であるが、補充が容易に出来て、しかも前記のように室内全体に均一に散布する装置の形態をどのようなものにするかが大きな課題となっていた。
【発明の開示】

【課題を解決する為の手段】
【0007】
本発明では請求項1にあるように健康、美容、抗菌、消臭、香気等の効果特性を有す成分の溶液を補充できる溶液タンクを配管途中に具備する溶液配管と空気コンプレッサに接続された圧縮空気配管が室内機の内部に導入され、両配管の末端に接続されたノズルから圧縮空気が噴出する際に上記溶液も合流導入され、ドライミスト状になった溶液を噴霧させ、フィルターを通ってきた空気と一緒にファンでルーバーを介し、室内に吹き出す装置を提供する。
【0008】
又、請求項2にあるように前記溶液タンクが溶液配管に接続されているだけでなく、溶液が前記空気コンプレッサ圧力で押し出されるように圧縮空気配管も溶液タンクに接続された請求項1記載の装置も提供する
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、健康、リラクゼーション効果、感染症予防、消臭、リフレッシュ効果、肌の保湿効果等の効果を有した超微粒子を所定の空間に均一に噴霧できるため、快適で、安全で、健康的な空間を継続的に作ることが出来る。
本発明の装置は超微粒子で、室内に均一に噴霧すべく配慮はされた構造になっているが室内から戻ってくる循環空気が室内機のフィルターを通過する際に超微粒子がフィルターにも付着する為、循環空気が溶液と接触する面積も増やすこととなり、健康、美容、抗菌、消臭、香気、除菌の効果を確実なものとしている。
前記請求甲2の形の装置にすることによりノズルにおける溶液の吸引力が弱い時に溶液を充分送ることも出来るし、溶液を送るポンプを追加する等の複雑な装置になるのを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【実施例】
【0010】
本発明の請求項1の装置の一つの例の構成について、図1を用いて説明する。
空気コンプレッサ▲7▼で圧縮されたエアーが圧縮空気配管▲3▼を経由し室内機▲1▼内に引き込まれ、2つのノズル▲2▼に繋がれている。
健康、美容、抗菌、消臭、香気、除菌の効果特性を有す成分が含まれている溶液は補充口を有す溶液タンク▲8▼から溶液配管▲4▼を経由して室内機▲1▼に引き込まれノズル▲2▼に接続されている。溶液タンク▲8▼には補充口が設けられており液面が低下し溶液タンク▲8▼内の溶液残量が少なくなったときは補充できるようになっている。
圧縮空気は溶液を誘引し、室内機内に放出されると溶液を超微粒子になりノズル口の方向に飛ばされるが室内機▲1▼内に設けられた電動機▲6▼により駆動されているファン▲5▼によって、室内全体に均一に超微粒子を散布できるように風向をガイドするルーバー▲9▼を経由させ、室内空間▲11▼に放出される。
ファン▲5▼で送風される空気は室内機▲1▼のルーバー▲9▼を通って室内空間▲11▼に放出されたものが部屋の別のところに設置されているレターン空気口▲12▼、ダクト▲14▼を通って循環して、室内機▲1▼のレターン空気入口に配置されたフィルター▲10▼を通ることにより、レターン空気にも超微粒子が多く含まれているため超微粒子がフィルター▲10▼に付着しており、フィルター▲10▼を循環空気が通る際、フィルター▲10▼内で、循環空気と超微粒子の接触するチャンスを増やすことともなり、健康、美容、抗菌、消臭、香気、除菌の効果が増し、確実なものとすることができる。
【0011】
又、図2は本発明の請求項2の例を示した物で、圧縮空気配管▲3▼から枝分かれした圧縮空気枝管▲13▼の末端が溶液タンク▲8▼の上部に配管され、溶液をノズル▲2▼に押し出すのを助ける。
【産業上利用の可能性】
【0012】
自明ゆえ、説明は省略する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明請求項1の健康、美容、抗菌、消臭、香気除菌の効果特性を有す成分の散布装置のシステム図である。
【図2】本発明請求項2のドライミスト発生装置を用いた健康、美容、抗菌、消臭、香気除菌の効果特性を有す成分の散布装置のシステム図である。
【符号の説明】
【0014】
▲1▼.室内機
▲2▼.ノズル
▲3▼.圧縮空気配管
▲4▼.溶液配管
▲5▼.ファン
▲6▼.電動機
▲7▼.空気コンプレッサ
▲8▼.溶液タンク
▲9▼.ルーバー
▲10▼.フィルター
▲11▼.室内空間
▲12▼.レターン空気口
▲13▼.圧縮空気枝管
▲14▼.ダクト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
健康、美容、抗菌、消臭、香気等の効果特性を有す成分の溶液を補充できる溶液タンクを配管中に具備する溶液配管と空気コンプレッサに接続された圧縮空気配管が室内機の内部に導入され、両配管の末端に接続されたノズルから圧縮空気が噴出する際に溶液も合流導入され、ドライミスト状になった溶液を噴霧させ、フィルターを通ってきた空気と一緒にファンでルーバーを介し、室内に吹き出す装置。
【請求項2】
前記溶液タンクが溶液配管に接続されているだけでなく、溶液が請求項1の空気コンプレッサ圧力で押し出されるように圧縮空気配管も溶液タンクに接続された請求項1記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−31009(P2011−31009A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−196006(P2009−196006)
【出願日】平成21年8月5日(2009.8.5)
【出願人】(509241306)株式会社アーキピュア (2)
【Fターム(参考)】