説明

健康状態を整えるためのプログラム

本発明は、患者のある健康状態にかかりやすい傾向、又はなりやすい体質を特定するための遺伝子試験を提供すること、健康状態を整えるための個人用介入を選択及び管理すること、及び健康状態を監視することを含む、患者の健康状態を整えるためのプログラムに向けられるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、健康評価、個人用介入、及び健康の監視を通して、患者の健康状態を整えるためのプログラムに関するものである。
【0002】
(優先権の主張)
本出願は、2003年9月12日に出願された米国仮特許出願第60/502,807号に基づく優先権を主張するものである。
【背景技術】
【0003】
本発明は、健康評価、個人用介入、及び健康の監視を通して、患者の健康状態を整えるためのプログラムに関するものである。栄養、スキンケア、ヘアケア、及び体重管理の分野における個人用プログラム及び調整物は、市場においてますます一般的になってきている。これの根拠は、「1つのサイズが全てにぴったり合う」的な解決法からは、個人個人は等しく恩恵を受けない、或いは全く恩恵を受けないという所見を含む。新興の研究は、少なくとも個別化される介入に対する反応性の部分は、ライフスタイル、食べ物、遺伝子構造を含むいくつかの違いによる、ということを実証する。個人は、自分自身を、唯一のもの、かつ知識支援個物の進歩したものと定めるので、「1つのサイズが全てにぴったり合う」モデルは、急速に時代遅れとなっている。従って、健康状態を評価し、個人用介入を提供するようなプログラムの改善を提供する必要性が、まだ残っている。さらに、個人用介入に対する個人の反応を追跡し、それにより、健康状態を監視することを通じて、個人用介入の有効性を評価する必要性が存在する。
【0004】
(本発明の要約)
本発明は、患者のある健康状態にかかりやすい傾向、又はなりやすい体質を特定するための遺伝子試験を提供すること、健康状態を整えるための個人用介入を選択及び管理すること、及び健康状態を監視することを含む、患者の健康状態を整えるためのプログラムに向けられるものである。
【0005】
一実施形態では、本発明は、IL-1の過度な発現、或いは生物学的活動の変化になりやすい遺伝的体質と関連付けられる患者の炎症状態を良い状態にするためのプログラムに向けられるものである。本発明における炎症状態の例は、心臓血管疾患、骨粗鬆症、肥満、皮膚関連の状態、及び髪関連の状態、を含む。
【0006】
本発明の一側面により、本プログラムは、栄養、及びライフスタイルの評価を含む。
【0007】
本発明の更なる側面により、その監視するステップは、ある健康状態と関連付けられる生物学標識を測定するための生物学標識試験を含む。
【0008】
本発明のまた更なる側面により、本プログラムは、教育、及びカウンセリングを含む。
【0009】
本発明のまた更なる側面により、本プログラムは、遺伝子試験、生物学標識試験、又は栄養及びライフスタイルの評価の結果を格納するためのセキュアなデータベースを含む。
【0010】
本発明のまた更なる側面により、本プログラムは、以下のものの一又はそれ以上へのアクセスを容易にするための個人用ウェブポータルを含む:健康評価、教育、カウンセリング、個人用介入、及び監視ツール。
【0011】
図面、及び好ましい実施形態の詳細な説明を参照することにより、本発明のこれら、及び他の目的、利点、及び特徴が、より良く理解されるであろう。
【0012】
(好ましい実施形態の詳細な説明)
「健康状態」という語句は、介入によって変えることのできる様々な状態、及びライフスタイルを参照する。無限の例は、髪の脱毛又は細線化、自然な色落ち又は白髪、しなやかさ、及びつやのような髪に関連する状態、色素沈着過度、皮膚組織(なめらかさ)、湿疹、酒さ、柔軟性、顔のしわ、及びコラーゲン交差結合、及びコラーゲン低下のようなきめの細かいしわ、及びそれに関連した状態、堅さ、保湿、乾癬、にきび、傷、及びいぼのような皮膚に関連する状態、筋肉密度、及びスポーツ能力における持久力、及び、肥満及び体重に関連する状態を含む。更なる例は、全身炎症反応(SIRS)を含む炎症性又は変性疾患、慢性神経炎、神経膠活性化、小膠細胞の増大、神経炎プラーク形成、及び治療に対する反応を含むアルツハイマー病及びそれに関連した状態及び症状、筋萎縮症(ALS)、急逝関節炎、抗原性関節炎、慢性リンパ球甲状腺炎と関連する関節炎、膠原性関節炎、若年性慢性関節炎、若年性リウマチ関節炎、骨関節炎、予後及び連鎖球菌性関節炎を含む関節炎及びそれに関連した状態及び症状、気管支喘息、慢性閉塞性気道疾患、慢性閉塞性肺疾患、小児喘息、及び職業性喘息を含む喘息及びそれに関連した状態及び症状、アテローム性動脈硬化症、自己免疫心筋炎、慢性心臓低酸素症、鬱血性心不全、冠状動脈疾患、心筋疾患、及び大動脈平滑筋細胞活性化、心臓細胞消滅、及び心臓細胞機能の免疫変調を含む心臓細胞機能不全を含む心臓血管疾患及びそれに関連した状態及び症状、自己免疫糖尿病、インシュリン依存症(1型)糖尿病、糖尿病性歯周炎、糖尿病性網膜炎、及び糖尿病性腎症を含む糖尿病及びそれに関連した状態及び症状、小児脂肪便症、それに関連する骨欠乏、慢性大腸炎、クローン病、炎症性腸疾患、及び潰瘍性大腸炎を含む胃腸炎及びそれに関連した状態及び症状、胃潰瘍、肝炎、コレステロール胆石、及び肝繊維症、変性反応、神経変性反応、及びHIV関連ホジキン病を含むHIV感染及びそれに関連した状態及び症状、皮膚粘膜リンパ節症候群、頸部リンパ節症、冠状動脈損傷、浮腫、発熱、白血球の増加、軽い貧血、皮膚剥離、発疹、結膜の赤み、血小板増加症を含む川崎病及びそれに関連する病気及び状態、多発性硬化症、糖尿病性腎症、末期の腎臓病、糸球体腎炎、グッドパスチュア症候群、血液透析生存、及び腎虚血性再灌流障害を含む腎症及びそれに関連する病気及び状態、急性神経変性、加齢及び神経変性疾患におけるインターロイキン-1の誘発、視床下部神経のインターロイキン-1性可塑性、及び慢性ストレス過敏を含む神経変性疾患及びそれに関連する病気及び状態、糖尿病性網膜症、糖尿病性網膜症、甲状腺機能亢進症による目の病気、及びブドウ膜を含む目の病気及びそれに関連する病気及び状態、歯槽、大腿骨、橈骨、脊椎、又は手首の骨の減量、又は骨折の発生、閉経後の骨の減量、塊、骨折の発生、又は骨減量の進度を含む骨粗鬆症及びそれに関連する病気及び状態、(大人又は小児科の)中耳炎、膵臓炎、又は膵臓腺房炎、成人病の初期の発症、及び糖尿病を含む歯周病及びそれに関連する病気及び状態、慢性の肺病、慢性蓄膿症、硝子膜症、低酸素症、及びSIDSにおける肺疾患を含む肺疾患、再狭窄症、慢性関節リウマチ、リウマチ性アショッフ結節、リウマチ性疾患、及びリウマチ性心筋炎を含むリウマチ、慢性リンパ球性甲状腺炎を含む甲状腺炎、慢性前立腺炎、慢性骨盤痛症候群、及び尿路結石症を含む尿路感染症、を含む。更なる例は、自己免疫性心筋炎、甲状腺機能亢進症、苔癬硬化症、全身性紅斑性狼瘡、全身硬化症、甲状腺疾患(例えば、リンパ腫性甲状腺腫、橋本病)、睡眠障害、及び慢性疲労症候群のような自己免疫性疾患を含む免疫障害、リーシュマニア病、ハンセン病、ライム病、ライム心筋炎、マラリア、脳性マラリア、髄膜炎、バクテリア、ウィルス(例えば、サイトメガロウィルス、脳炎、エプスタインバーウィルス、ヒト免疫不全症ウィルス、インフルエンザウィルス)、又は原生動物(例えば、熱帯マラリア原虫、トリパノソーマ属の住血鞭毛虫)によって引き起こされるマラリアと関連付けられる胃腸管腎炎のような感染症に対する抵抗、(脳卒中及び虚血、脳炎、脳疾患、癲癇、分娩前後の脳障害、長期熱性病、SIDS、及びくも膜下出血を含む)脳性外傷を含む外傷に対する反応、低出生時体重(例えば、脳性麻痺)、肺障害(急性出血性肺障害、グッドパスチュア症候群、急性虚血性再灌流)、職業及び環境汚染物質によって引き起こされる心筋機能不全(例えば、有毒油症候群珪肺症への感染しやすさ)、放射能外傷、及び傷の治癒反応の有効性(例えば、火傷又は熱傷、慢性傷、術後の傷、及び脊髄損傷)、乳がん関連の骨分解転移、悪液質、結腸癌、過度増殖症、ホジキン病、白血病、リンパ腫、代謝疾患及び腫瘍、転移、骨髄腫、及び(乳房、前立腺、卵巣、結腸、肺等を含む)様々な癌、食欲不振、及び不健康状態を含む腫瘍形成のかかりやすさ、繁殖力/生殖力、妊娠の可能性、早期陣痛の発生、未熟児の低出生時体重を含む胎児及び新生児の合併症、脳性麻痺、敗血症、甲状腺ホルモン低下症、酸素依存症、頭骨異常、初期更年期障害を含むホルモン調節、移植に対する患者の反応(拒絶又は受容)、急性時期反応(例えば、発熱反応)、一般的な炎症反応、急性呼吸困難反応、急性全身炎症反応、傷の治癒、癒着、免疫炎症反応、神経内分泌反応、発熱及び抵抗、ストレス反応、病気のかかりやすさ、反復運動のストレス、テニス肘、及び痛みの処理及び反応を含む。
【0013】
図1は、本発明の全般的な側面の概略を記述するフローチャートを示している。健康評価100、個人用介入110、及び健康の監視120のうちの一又はそれ以上の使用を通して、本発明のプログラムは、健康状態をサポートするのに役立ち得る。カウンセリング130、及び教育140は、個人の健康目標をさらにサポートする。好ましい実施形態では、本発明の前述の側面が、コンピュータ支援プログラム、ネットワーク、又はウェブサイトによって駆動される。図2は、ウェブサイトの例200によって駆動される本発明の一実施形態の概略を記述したフローチャートを示している。
【0014】
(評価)
図1及び2A及び2Bを参照すると、本発明のプログラムは、一又はそれ以上の評価100の提供で始めることができ、これを、患者のための個人用介入110を選択するのを助けるためのツールとして利用することができる。評価100は、(1)栄養及びライフスタイルの評価(「NLA」)104、(2)特定の健康状態と関連付けられる遺伝子変異を評価するための遺伝子試験102、及び(3)健康状態と関連付けられる生物学標識レベルを検出、及び測定するための生物学標識試験106、を含む。いずれの評価100も、別個に、或いは他の評価ツールと組み合わせて、利用することができる。図2Aに示すように、本発明の一実施形態は、評価100を3つの階層にくくる。銅の階層154は、包括的な健康の質問事項に対する回答に基づくNLA104のみを提供する。銀の階層152は、特定の健康危険性の徴候についての特定の生物学標識の評価を持つ、銅の階層154に基づくより包括的な評価を提供する。金の階層150は、個人の特定の健康の危険性に基づく最も詳細な評価を提供する。それは、銀の階層152の全ての要素、加えて患者の家の中で完了される遺伝子試験102を組み入れる。図2Aは、本発明の金の階層150におけるフローチャートの例を提供する。
【0015】
NLA104は、紙面評価、及び対話型コンピュータ支援評価の両方として、利用可能であろう。NLA104は、個人の全体的な健康の状態、肉体的な活動習慣、医療履歴、個人的な特質、及び進んで変わろうとする気持ち、を網羅する質問事項である。NLA104はまた、個人の関心のある特定の健康領域を特定し、さらに識別することができる。この点で、NLA104はモジュールである。モジュールは、心臓の健康160、体重管理162、及び骨の健康164を含む。それはまた、脳の健康、子供の健康、消化の健康、感情の健康、元気、遊離基ファイター、免疫の健康、関節の健康、肝臓の健康、男性の健康、スポーツ栄養、視覚、及び女性の健康を含むこともできる。モジュールの実施形態では、NLA104は、個人がどのモジュールを着手すべきかを特定するための質問で始まる。各評価領域は、最新の科学研究に基づいており、個人の特定された危険性、及び関心に基づいて呈示される。他の評価100と同様に、NLA104は、ライフスタイルの推奨を作成し、個人をその個人用介入110へ導くために使用することができる。NLA104はまた、個人を、遺伝子試験102、及び/又は生物学標識106のような他の評価100に導くのにも役立ち、それらは、個人用介入110を選択及び管理するためのアルゴリズムに含めるべき更なるデータを提供する。
【0016】
NLA104は、約250〜約300の質問を有するであろう。幾つかの質問の関連性が、例えばポップアップウィンドウで、患者に説明される。幾つかの質問は、一般的なものであり、全ての健康状態に当てはまる一方で、他の質問は、特定の健康状態に関係するものである。例えば、体重管理をサポートするプログラムは、定期的に食べる食事の形式、及び/又は量、所定期間内に患者によって消費される平均カロリー、並びに、所定期間内に患者が引き受けた活動の激しさ、及び所要時間の質問を含むであろう。心臓血管の健康については、質問は、表1に概略を記述した質問を含むであろう。ポップアップウィンドウで表示され得る関連性情報もまた、表1に含まれる。






【0017】
NLA104における質問に対する個人の返答は、アルゴリズムによって評価され、結果及び推奨のレポート108が生成されるであろう。レポート108は、その人の健康を改善する見込みのある、行動、或いは特質の変更のような個人用介入110を勧めるであろう。個人用介入110は、各個人に対するライフスタイルの推奨310、及び調整物の推奨、又は個人用合成品300を含んで、彼らに、最適な健康に向けた道を始めるように奨励することができる。レポート108を作成するのに用いられるアルゴリズムは、科学的に検証され、豊富な科学文献によってサポートされるであろう。さらに、レポート108は、科学的なウェブサイト、及び健康及び政府のサービス機関についての情報、或いはそれらへのリンクを含んで、その推奨についての科学的な実証、及び論理的根拠を提供することができる。このように、NLA104及びレポート108には、重要な教育的要素が埋め込まれている。図3は、ライフスタイル評価104、及び生物学標識試験106を完了した人についての、結果及び推奨レポート108の例を示している。個人は、複数回、NLA104を受けて、改善を測定するために、ライフスタイルの変更及び生物学標識に基づいて、異なるモジュール、及び異なる時期において、自分の健康を比較することができる。
【0018】
もう1つの評価ツールは、個人のある健康状態になりやすい素質、或いはかかりやすさを特定するのを助ける遺伝子試験102である。アテローム性動脈硬化症、骨粗鬆症、慢性関節リウマチのような慢性変成疾患を含む幾つかの健康状態の危険性への、栄養、及びライフスタイルの影響の重要な決定要素として、遺伝子構造は、ますます認識されている。Duff G.著、Genetic Variation in Cytokines and Relevance to Disease in the Cytokine Network、 Frontiers in Molecular Biology,25; Balkwill F著 (ed)Oxford University Press,March 2000;Chapter7:152−173。特定の健康状態についての認識されている危険因子を減らすことは、集団における危険性を減らすことが明らかである一方で、これらのライフスタイル及び食事の変化が危険性を下げる度合いについては、個人個人で大きく異なる。これは、部分的には、遺伝子型としても知られる遺伝子構造の差異によるものである。
【0019】
遺伝子試験102の一部として、本発明は、遺伝子試験キット170を含む。このキット170は、遺伝子型と結び付けられる健康状態のための個人用介入に関心のある個人に、提供される。遺伝子試験キット170は、口腔用綿棒又はブラシのような非侵襲性のサンプル収集デバイス、試験機関への輸送の間のDNAサンプルを保護するための容器、サンプル収集についての指示、情報を提供するコンパクトディスク、及びインフォームドコンセントの取り決めを含むことができる。患者は、遺伝子試験キット170を受け取り、DNAを含む生物学的サンプルを収集するであろう。生物学的サンプルは、血液、尿、口腔細胞、精液、皮膚細胞、及び髪を含むことができる。収集デバイスは、提出された100個のサンプルにつき1個以下の再サンプルに等しい、或いは、それより良いユーザ性能仕様を持つことが好ましい。この点で、遺伝子試験キット170は、複数の収集デバイスを含むことができるであろう。好ましくは、DNAサンプルを輸送するための容器は、生物学的サンプルについての梱包及び輸送規則に従うべきである。
【0020】
機密性を保持するため、遺伝子試験キット170は、DNAサンプルを容易に個人と結び付けることができないような一意の識別子コードを含む。ランダムかつ一意の識別子は、情報化されたバーコード、数字コード、文字コード、及び英数字コードを含む。そのコードは、穴あきカード、或いは、DNAサンプルを収容する容器に付けることのできるステッカーに配置することができる。このコードのコピーは、患者によって保持されて、彼/彼女の試験機関結果を識別する。
【0021】
図4は、一意の識別子コードを使用した機密情報の流れの、一つのコンピュータ支援実施形態を示している。図4において、情報は、個人用健康ウェブポータル210を介して、収集され、伝えられる。患者が、DNAサンプル収集のプロセスを完了すると、そのサンプルは、試験機関240での分析のため、そこに送られる。試験機関240は、この一意の識別子コードを使って、試験の結果を、セキュアなHIPAA&PIPEDサードパーティのウェブサーバ又はデータベース250へ提供する。データベース250は、個人用ウェブポータル210をサポートし、個人用介入110の推奨を有する結果レポート108を駆動するアルゴリズムプログラムを収めることができる。データベース250内のアルゴリズムプログラムは、NLA104に基づく個人用介入110の推奨を生成するために使用されるのと同じアルゴリズムを含むことができる。遺伝子試験102の結果を検索するとき、個人は、自分の個人用ウェブポータル210へアクセスし、自分の一意の識別子コードを与える必要があるであろう。次に、この識別子コードを、サードパーティのウェブサーバ又はデータベース250内の対応する試験機関の結果と結び付けることができる。全ての結果のレポート108は、個人用ウェブポータル210上で閲覧可能であろう。従って、データベース250は、遺伝子試験102に関連する情報、又は他の評価100を受信、格納、及び/又は送信するために使用される。データベース250は、サービス機関及び個人によって入力された、生物学標識、遺伝子型、及びフレーミングハムデータ(www.framingham.com/health)のような健康情報を受信、及び追跡することができる。データベース250はまた、適格な研究スタッフにより、研究目的のために(識別されていないデータ)、直接アクセス可能であるとすることができる。この能力において、データベース250は、既知の遺伝子型の個人の健康状態を追跡するためのレジストリデータベースとして機能することができる。
【0022】
本発明の一実施形態では、炎症状態を整えるための遺伝子試験102が提供される。そのように、遺伝子試験102は、インターロイキン−1(「IL−1」)遺伝子クラスタの変異を測定し、患者を、ある健康状態及び個人用介入110と関連付けられる、あらかじめ定められた炎症の遺伝子型又は遺伝子パターンに割り当てることができる。データの強化体は、IL−1の増加、脳腫瘍壊死因子アルファ、インターロイキン−6、及びフィブリノゲン、及びC−反応性蛋白質(「CRP」)のような急性期蛋白質の上昇で示されるような炎症は、心臓病のような、多くの慢性変成疾患に共通であることを、提唱している。炎症反応の重要なシトキン調整器であるIL−1は、炎症経路がどの程度までオンになっているかを特定する際の遺伝子レベルにおいて、特に重要な役割を果たすものとして現れる。IL−1は、IL−1アルファ、及びIL−1ベータという2つの別個の蛋白質に対する一般名称であり、それらは、小さいが、成長する可能性のある調整及び炎症シトキン族の第一のものと考えられる。IL−1受容体拮抗物質、及びIL−18とともに、これらの分子は、急性炎症の上昇及び下降の調節において、重要な役割を果たす。免疫システムにおいて、典型的には、IL−1の製造が誘導され、一般的には炎症という結果になる。IL−1の炎症経路に対する強い影響は、その炎症経路における開始シトキン信号の1つとして、その機能的役割より起こる。
【0023】
最近の研究は、IL−1の過剰発現、又は生物学的活動の変化、及び、CRPのような炎症生物学標識のレベルの上昇につながるIL−1遺伝子の多形を特定した。Berger P及び他著、CRPレベルは共通IL−1遺伝子の変異によって影響される;シトキン 17:171−174(2002)。選択された多形がIL−1の過剰な発現、及び不充分な発現と関連付けられる個人は、選択された慢性変成疾患の危険性が増大していると思われる。このように、炎症反応全体におけるIL−1の機械的に決定された役割、及びIL−1過剰発現の有害な影響は、個人の炎症の危険性に対処し、その後にIL−1遺伝子型指向介入を続ける必要性を作り出す。米国特許第6,268,142号、6,210,877号、及び6,524,795号は、遺伝子IL−1の多形性についてずっと詳細に論じており、それらの全体が引用により本出願に組み入れられている。
【0024】
例えば、骨粗鬆症、及び心臓血管疾患では、表2に概略を示すような、パターン1(サブパターンA、A/B、Bを含む)、パターン2、及びパターン3という3つのパターンが存在する。これらの3つのパターンは、以下のIL−1遺伝子及び位置の一又はそれ以上に置かれた、特定のIL−1遺伝子型の多形を検出することにより、特定される:IL−1A(+4845)、IL−1B(+3954)、IL−1B(−511)、及びIL−1RN(+2018)。例えば、パターン1は、以下の対立遺伝子のパターンを持つ人を含む:IL−1A(+4845)上の対立遺伝子2、IL−1B(+3954)上の対立遺伝子2、及びIL−1B(−511)上の対立遺伝子1。パターン1は、患者が、炎症のレベルが増大しやすい素質を持っており、彼/彼女の炎症生物学標識、CRPを周期的に監視して、それが正常の範囲内であることを確実にすべきである、ということを示している。さらに、パターン1の人は、一又はそれ以上の評価100からの結果に基づく個人用介入110を通して、彼/彼女の炎症反応を和らげることを考えることができる。パターン2は、以下の対立遺伝子のパターンを持つ人を含む:IL−1A(+4845)上の対立遺伝子1、IL−1B(+3954)上の対立遺伝子1、及びIL−1B(−511)上の対立遺伝子2。パターン2は、患者が、コレステロールのレベルを増大しやすい素質を持っており、彼/彼女のコレステロールレベルを周期的に監視すべきであることを示している。患者はまた、個人用介入110の推奨に従うべきである。パターン3は、以下の対立遺伝子のパターンを持つ人を含む:IL−1A(+4945)上の対立遺伝子1、IL−1B(+3954)上の対立遺伝子1、及びIL−1B(−511)上の対立遺伝子1。パターン3は、患者が、炎症のレベル、或いはコレステロールのレベルのいずれかを増大しやすくないことを示している。しかしながら、患者のライフスタイル、ライフステージ、及び栄養摂取に基づいて、患者はなおも、彼/彼女の生物学標識のレベルを周期的にチェックすることを推奨されるであろう。

【0025】
個人はまた、ある生物学標識が、問題となっている健康状態と関連付けられる場合には、生物学標識試験106を一つの評価100として利用することを選択することもできる。遺伝子試験102が、患者のある健康状態のかかりやすさを特定するのを助ける一方で、生物学標識試験106は、その健康状態に関して健康又は不健康という、患者の現在の状態を評価するのを助ける。他の評価100と同様に、生物学標識試験106は、個人用介入110を選択するのを助けるであろう。生物学標識試験106についての更なる詳細は、以下に示す「監視」の章で提供される。
【0026】
完了時に、一つの評価100の結果レポート108が、即座の個人用介入110の推奨を提供することが予想される。しかしながら、金の層150、又は、遺伝子試験102及び生物学標識試験106と組合せたNLA104が、最も包括的な個人用介入110の推奨を提供する。
【0027】
(教育、及びカウンセリング)
本発明はまた、教育及びトレーニング140、医療専門家へのリンク又はアクセス、及び指導/カウンセリング130も含むことができる。本発明のこの側面は、現実の行動を変え、持続するのに必要な健康情報を、個人に提供する。教育の解決策は、多くの形をとることができる。例えば、教育は、NLA104に埋め込むことができる。さらに、個人が健康関連情報の集合にアクセスできるように、学習センター180を、個人用ウェブポータル210上にリンクとして提供することもできる。学習センター180は、自分のペースでの健康教育、及び個人用健康ウェブセミナー、及び他のオンライン学習ツールを含んで、個人に、そのプログラムに成功するために必要な情報をよりよく授ける。他の教育ツールは、プログラムのビデオプレゼンテーション、健康トピックについての白書、外部リソース、FAQ、栄養素参照デスク、及び栄養ゲノム及び真皮ゲノム用語の用語集へのリンクである。
【0028】
本発明の指導及びカウンセリング130の側面として、機密のサードパーティサービスを提供して、個人が自分の健康目標を実現できるように、個人用フィードバック、アドバイス、及び指導を与えることができる。この側面を促進するために、ウェブサイト200は、連絡情報、チャットルーム、及び特定の健康問題のための指導者、及びカウンセラーへのリンクを含むことができる。好ましい実施形態では、指導及びカウンセリング130が、4つのレベルのサポートのもとにセットアップされる。表3は、さらに詳細に、本発明のこの側面の概略を示す。







































【0029】
(介入)
個人の特定された健康状態、及び健康への関心の結果として、本発明は、個人用介入110を提供して、評価100において特定された健康状態を整えることを含む。図5A及び5Bは、個人用介入110の推奨の概略を記述したウェブページの例を示している。個人用介入110は、個人用調合物300、及びライフスタイルの推奨310、又はその両方の組み合わせを含み得ることが、意図される。
【0030】
ライフスタイルの推奨310は、フィットネスプログラム、及び体重管理/減量介入を含んで、体重管理をサポートし、筋肉密度及び/又は耐久性を増大する。例えば、ライフスタイルの推奨310は、ユーザの現在のライフスタイル、及びNLA104において特定された健康の危険要素から生成される。そのプランは、脂肪を取り除く、或いは心臓血管のトレーニングを増やす、というような推奨される変更を詳述し、危険要素の減少を通して説明される、可能性のある効き目を提供するであろう。
【0031】
個人用調合物300は、一又はそれ以上の健康評価100に対する返答に基づいて、特定の成分で処方された栄養補助食品、又はローションのような単一の調整物を含むことができる。個人用調合物300はまた、個人の健康要求を満たす幾つかの調整物を含むこともできる。個人用調合物300は、如何なる形ともすることができるが、便宜のため、経口用、及び局所用の形が好ましい。本発明における個人用調合物300についての無限の配信形態は、栄養補助食品、飲料、混合飲料、食物、クリーム、ローション、軟膏、乳剤、粉末、及び経皮的な貼付剤である。結果レポート108は、個人の健康状態を改善し得る個人用調合物300を特定するであろう。結果レポート108はまた、個人用調合物300の推奨レベルも提供するであろう。
【0032】
一実施形態では、本発明は、炎症状態を整えるように創り出された個人用調合物300を含む。この実施形態では、個人用調合物300は、重要な組織領域、最も顕著なのは心臓及び骨の組織、におけるIL−1の過剰発現を調整することに目標を向けられるであろう。特に、個人用調合物300は、骨粗鬆症(パターン1AB & 1B)、及び心臓血管疾患(パターン1A & 1AB)の危険性と関連付けられるIL−1遺伝子の過剰発現を調整することを意図している。異なる組織、又は骨細胞内のIL−1は、栄養成分に対して、異なって反応するという事実により、骨粗鬆症のための個人用調合物300は、心臓血管疾患ための個人用調合物300とは異なることが予想される。狭窄症と関連付けられるIL−1遺伝子の不充分な発現(パターン2)を調整する治療法、ならびに、IL−1発現の健康的なレベル(パターン3)を維持する治療法もまた、構想される。個人用調合物300を投与した3ヶ月以内に、生物学標識の測定可能な変化が明らかになることが好ましい。
【0033】
IL−1を調節するのに効き目があり、それにより、免疫調節及び/又は炎症反応を低減する、又は取り除く成分が、引用によりその全体が本出願に組み入れられる米国特許出願第60/502,775号で特定されている。IL−1治療の調合物は、生物学標識の減少に反応しない人々にもなお、効き目を提供すると信じられている。これは、IL−1の転写に沿って、生物学標識に影響を及ぼし得る他の要素が存在する一方で、IL−1の転写の逆方向を調整することは、多くの転写方向の経路に影響を及ぼし、多くの効き目を授けるので、その影響を必ずしも否定しないという事実による。
【0034】
任意の個人用介入110に加えて、表4は、個人に推奨されて、評価100によって特定される健康状態をさらにサポートし得る栄養調整物のリストの例を提供する。これらの栄養調整物は、ミシガン州、Ada、Access Business Group LLCによって製造される。












【0035】
このプログラムは、様々な他の個人用治療調合物と組み合わせた、カスタムの小さい包みでの、個人用調合物300の配信の選択を含むことができる。例えば、一つの包みが、8つの異なる栄養補助食品を収容することができる。カスタマイズされた小さい包みは、患者の名前を有するラベルで個人向けにされることができ、患者の結果レポート108より推奨される個人用調合物300を収容することができる。調合物300は、一つの管理用の包み、小袋、封筒、又は他の容器内に包装することができる。このように、個人は、一つの簡易包みでの単一の管理のために必要なすべての製品を有する。これらの包みの毎月の供給が、患者に提供されるであろう。単一の毎月の一杯のサイズ、ならびに、カスタマイズされた調整物と関連付けられる簡易型携帯用包みが、定期的使用のパターンを促すであろうと信じられている。
【0036】
(監視)
個人用介入110の効果を監視すること120が、本発明のもう一つの側面である。個人は、介入110が健康状態を整えていることを確認する追跡NLA122、又は追跡生物学標識試験124を受けることにより、自分の健康状態を監視することができるであろう。フィットネスプログラムが、筋肉密度を増大させているかどうかの追跡生物学標識試験124は、筋肉のサイズ、体脂肪、ウェスト対ヒップの比、及び体重を監視すること120を含み、その一方で、疾患を良い状態にするためのプログラムは、血圧、及び心拍数の試験を含むであろう。
【0037】
生物学標識は、疾患につながる体内の複雑な化学変化のうちの幾つかを測定するために使用される、特定の肉体的特質である。この測定は、特に、慢性疾患、及び疾患が明らかになる何年も前の、化学変化が始まった健康状態に対して役立つ。上の「評価」というタイトルの章で言及したように、介入110を管理して、健康のベースラインの読み取りを得る前に、生物学標識試験106を実施することができる。さらに、それを実施して、介入110の結果として生じる進展を監視することができる。追跡生物学標識試験124を、個人用介入110を受けた状態のままの個人について実施し、個人用介入110の最初の投与から約6ヵ月後に測定することが好ましい。追跡生物学標識試験124は、特定の疾患の危険性と関連付けられる特定の検体における化学変化を測定し、個人を個人用介入110に向けて導くためのツールを提供する。
【0038】
生物学標識試験106及び124の一部として、プログラムは、生物学標識試験キット172を含む。キット172は、生物学標識収集装置、指示、情報のコンパクトディスク、アルコール綿棒、包帯、及びインフォームドコンセントの書式を含むであろう。機密性を保持するために、キット172は、生物学標識のサンプルが、容易に個人と結び付けられることができないような一意の識別子コードを含むであろう。生物学標識のキット172の符号化は、上で言及した遺伝子試験キット170と同じ手法で遂行することができる。
【0039】
収集装置は、非侵襲性、或いは最小限の侵襲性であることが好ましい。収集装置は、最小限の侵襲性のランセット、及び血痕収集カード/紙を含むであろう。BD GenieTMのランセットは、合格ランセットであり、NJ,Franklin LakesのBecton Dickinsonより得ることができる。個人は、そのランセット装置を家で使用して、血液の滴を生み出すことができ、次に、それを収集紙で収集し、試験機関240に送って、その生物学標識を分析することができる。収集紙は、NH,Keene,Schleicher及びSchnuell製の903TM血痕カードであることが好ましい。生物学標識試験機関、及び遺伝子試験機関は、図2Bにおいて単一のボックス240で表されるが、異なる試験機関を利用することもできる。現在、殆どの生物学標識は、決まって、血液で測定される。生物学標識を、より広範な個人群にごく普通に利用可能にするために、本発明は、特別な口腔用綿棒、又は皮膚につけるテープのいずれかによって収集されたサンプルを使用する、生物学標識についての試験を想定している。未熟なユーザにおける性能仕様が、1個以下の再サンプル/提出された100個のサンプル であることが好ましい。好ましい実施形態では、生物学標識試験キット172が、遺伝子試験キット170とともにパッケージング、又は包まれる。
【0040】
患者が、生物学標識を含む生物学サンプルを収集すると、患者は、その生物学サンプルを、分析のために試験機関へ送る。完了すると、試験機関は、ユーザの生物学標識のデータを機密データベースへ入力し、その個人に、彼/彼女の試験結果が閲覧する準備ができていることを通知するであろう。その結果は、単純かつわかりやすい書式で通知されるであろう。ユーザは、自分の識別子コードを使用して、好ましくは個人用ウェブポータル210から、その生物学標識試験の結果を検索する必要があるであろう。個人用調合物300を投与して3ヶ月以内の試験によって、生物学標識の検出可能かつ意義のある変化が測定されることが、想定される。生物学標識試験106及び124は、患者及び/又はヘルスケアの専門家が、栄養補助食品及び/又はライフスタイルの変化の、疾患の危険性と相互関連のある既知の生物学標識への影響を監視することを可能にする。多数の生物学標識が、特定の疾患について特定されて、本発明において意図される。
【0041】
幾つかの慢性疾患では、心臓の健康におけるCRP、及びコレステロールのように、生物学標識が明確に定義されている。CRPは、炎症過程の間に増大する、血流内の血漿蛋白質である。CRPは、炎症の標識として、何年もの間使用されており、危険性のより具体的な標識のうちの1つである。慢性的に一定レベル以上のCRPを持つ個人は、将来の心臓発作、ならびに他の慢性疾患の危険性が増大することが知られている。たとえば、ベースラインの状態において、CRPが上昇するとき、アテローム性動脈硬化血管疾患を発症する危険性は、平均の集団よりも、概して3〜6倍以上高い。もう1つの心臓の健康の生物学標識は、コレステロールを含む。コレステロールは、細胞の外側の内壁(細胞膜)の重要な部分である脂肪物質である。コレステロールは、リポタンパク質として、血流で運ばれる。低密度リポタンパク質(LDL)コレステロールは、LDLレベルの上昇が冠状動脈(心臓)疾患の危険性の増大と関連付けられるため、「悪玉」コレステロールである。逆に、高密度リポタンパク質(HDL)コレステロールは、高いHDLレベルがより少ない冠状動脈疾患と関連付けられるので、「善玉」コレステロールである。
【0042】
骨粗鬆症についての生物学標識は、コラーゲンのピリジニウム交差結合、及びこれらの交差結合のアミノ及びカルボキシ末端テロペプチドのような一又はそれ以上の骨の生物学標識の再吸収、及び、骨特有アルカリホスファターゼ(BAP)、前コラーゲン拡張ペプチド、及び骨カルシウムのような一又はそれ以上の骨形成の生物学標識を含む。体重管理についての生物学標識は、血糖、インシュリン、トリグリセリド、及び遊離脂肪酸を含むであろう。アルツハイマー病、及び早過ぎる皮膚のしわ、のような他の健康状態についての生物学標識は、同じ程度に明確には定義されていないであろう。
【0043】
CRPのような生物学標識の幾つかは、特定の栄養素によって下げられることが、既に示されている。遺伝子試験102と組み合わせた生物学標識の使用は、進展を導き、栄養補助食品、スキンケア製品、及び他の介入の使用を目標とすることにより、健康を高める大きな可能性を提供するように思われる。表5は、炎症についての遺伝子試験102、及びCRP生物学標識試験の両方を受けた患者から引き出すことのできる結論の型の例である。
















【0044】
本発明の監視120の側面をサポートするために、追跡ツール260が提供される。追跡ツール260データベースへの(コレステロールレベル、及びCRPのような)生物学標識データ、ならびにライフスタイル及び食事の情報の入力は、心臓血管疾患、骨粗鬆症、及び肥満のような特定の健康危険性についてのベースラインの傾向を提供するであろう。この傾向は、健康の各領域と関連付けられる危険性の度合いを意味するであろう。追跡システムへの更なる生物学標識の結果、及びライフスタイルの変化の入力は、ユーザが危険領域の改善を知ることを可能にするであろう。追跡ツール260はまた、危険シナリオ生成器262を含んで、可能性のある将来の改善又は後退の基づいて、緩和又は危険の増大の仮説を立てる。特定の習慣の健康への影響を示す説明、及びグラフが、ユーザに提供される。例えば、骨粗鬆症の場合、乏しい運動及び食事習慣によって姿勢が影響を受けた個人の隣に、健康な個人の画像を示すことができる。
【0045】
本発明の前述の明細書は、例証であり、特定の好ましい実施形態に関して説明されていることを理解すべきである。本発明は変更を受けやすく、本出願で説明した幾らかの他の詳細も、以下の特許請求の範囲で定められるような本発明の基本原理から逸脱することなく、かなり変えることができるということが、当業者には明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の全般的な側面を示すフローチャートである。
【図2A】例示のウェブサイトによって駆動される本発明の一実施形態の概略を記述するフローチャートである。
【図2B】例示のウェブサイトによって駆動される本発明の一実施形態の概略を記述するフローチャートである。
【図3】栄養及びライフスタイルの評価、及び生物学標識試験を完了した個人についての結果レポートのサンプルである。
【図4】遺伝子試験キット、及び生物学標識キットに関連する情報のセキュアな転送を示すフローチャートである。
【図5A】個人用介入の推奨の概略を記述したウェブページのサンプルを示している。
【図5B】個人用介入の推奨の概略を記述したウェブページのサンプルを示している。
【図6】本発明における追跡機能のレポートのサンプルを示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者の健康状態を整えるためのプログラムであって、
(a)炎症遺伝子型を検出するための遺伝子試験を提供し、
(b)前記患者が前記炎症遺伝子型に基づく健康状態にかかりやすいかどうか、を評価し、
(c)前記炎症遺伝子型と関連付けられる前記健康状態を整えるために、前記患者に、個人用調合物を投与し、
(d)前記患者の前記健康状態を監視して、前記個人用調合物に対する前記患者の反応を確認する
ステップを含み、前記監視するステップは、前記投与するステップの後に生じ、前記健康状態と関連のある生物学標識を測定することを含む、ことを特徴とするプログラム。
【請求項2】
前記炎症遺伝子型は、IL−1遺伝子型である
ことを特徴とする、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記健康状態は、心臓血管疾患、骨粗鬆症、体重管理、肥満、皮膚関連の状態、及び髪関連の状態、から成る群から選択される
ことを特徴とする、請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記生物学標識が、CRP、コレステロール、及び骨の代謝回転の生化学標識、から成る群から選択される
ことを特徴とする、請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
前記個人用調合物は、単一の管理用小包で包装され、個人用ラベルを含む、
ことを特徴とする、請求項1に記載のプログラム。
【請求項6】
前記遺伝子試験は、一意の識別子コードを持つ遺伝子試験キットを含む
ことを特徴とする、請求項1に記載のプログラム。
【請求項7】
前記遺伝子試験は、DNA収集装置、及び前記DNA収集装置に収集されたDNA標本を輸送するための容器を有する遺伝子試験キットを含む
ことを特徴とする、請求項1に記載のプログラム。
【請求項8】
データを受信及び送信するためのウェブポータルを提供して、ステップ(a)〜(d)のいずれか1つを促進すること
をさらに含み、前記ウェブポータルは、一意の識別子コードでアクセス可能であることを特徴とする、請求項1に記載のプログラム。
【請求項9】
前記監視するステップは、履歴試験情報を提供するためのコンピュータ支援追跡プログラムを含む
ことを特徴とする、請求項1に記載のプログラム。
【請求項10】
前記患者が前記炎症遺伝子型に基づく健康状態にかかりやすいかどうか評価する前に、生物学標識試験を提供すること
をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のプログラム。
【請求項11】
前記患者が前記炎症遺伝子型に基づく健康状態にかかりやすいかどうか評価する前に、ライフスタイル評価、及び生物学標識試験を提供すること
をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のプログラム。
【請求項12】
前記遺伝子結果、前記個人用調合物、又は前記個人用調合物に対する前記患者の反応のうちの一又はそれ以上を、コンピュータ、個人ストレージデバイス、又はその両方に格納すること
をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のプログラム。
【請求項13】
前記患者は、前記コンピュータ又は個人ストレージデバイスへのセキュアなアクセスを通して、前記格納された情報を獲得することができる
ことを特徴とする、請求項12に記載のプログラム。
【請求項14】
コンピュータ支援カウンセリングを提供すること
をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のプログラム。
【請求項15】
栄養遺伝学に関するコンピュータ支援教育を提供すること
をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のプログラム。
【請求項16】
オンラインのライフスタイル評価を提供すること
をさらに含み、前記評価は、質問の前記健康状態との関連性に関する情報を有する少なくとも1つのポップアップウィンドウと関連付けられる該質問を含むことを特徴とする、請求項1に記載のプログラム。
【請求項17】
前記評価に基づいて、前記個人用調合物を創り出すこと
をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のプログラム。
【請求項18】
前記健康状態を監視するステップは周期的である
ことを特徴とする、請求項1に記載のプログラム。
【請求項19】
前記健康状態を監視するステップに基づく変化を評価すること
をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のプログラム。
【請求項20】
前記遺伝子試験、前記個人用調合物に対する患者の反応、或いはその両方に基づいて、目標とされるメッセージを、前記患者に送信すること
をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のプログラム。
【請求項21】
一又はそれ以上の前記ステップを、データベース情報、セキュアなトランザクション、又はウェブブラウザ読み取り可能なドキュメント及びフォームの組織化のための一又はそれ以上のソフトウェアを含むネットワークコンピュータのシステムを使って実施する
ことを特徴とする、請求項1に記載のプログラム。
【請求項22】
(a)IL−1炎症遺伝子型の存在を検出するための遺伝子試験を提供し、
(b)IL−1炎症遺伝子型の発現を調節するための個人用調合物を提供し、及び
(c)前記個人用調合物を提供するステップに続いて、心臓血管の健康を監視するためのCRP生物学標識試験を提供する
ステップを含むことを特徴とする、心臓血管の健康を評価及び監視する方法。
【請求項23】
前記個人用調合物は、バラの実、イラクサの根、オリーブの抽出物、ブラックベリー、ブルーベリー、ニワトコの実、メレゲッタ・コショウ、及びリセベラトロール、のうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記IL−1炎症遺伝子型は、IL−1A(+4845)、IL−1B(+3954)、IL−1B(−511)、及びIL−1RN(+2018)の多形のうちの一又はそれ以上を含む
ことを特徴とする、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
ステップ(b)及び(c)を繰り返すこと
をさらに含むことを特徴とする、請求項22に記載の方法。
【請求項26】
患者の健康状態を整えるためのコンピュータ支援方法であって、
(a)IL−1遺伝子型を検出するための遺伝子試験を提供し、
(b)ライフスタイル評価を提供し、
(c)CRPを測定するための生物学標識試験を提供し、
(d)前記患者が前記IL−1遺伝子型に基づき、かつ、前記ライフスタイル評価及び前記生物学標識試験からの結果に基づく健康状態にかかりやすいかどうか評価し、
(e)前記ステップ(a)〜(c)のいずれか1つで特定される前記健康状態に基づいて、前記患者に、個人用栄養補助食品を提供し、
(f)前記患者の健康状態を監視して、前記個人用栄養補助食品に対する患者の反応を確認する
ステップを含み、前記監視するステップは、前記個人用栄養補助食品を提供するステップの後に生じ、かつ追跡生物学標識試験、及び前記生物学標識試験及び前記追跡生物学標識試験の結果を表示するための追跡ツールを含み、
(g)前記患者に、教育及びカウンセリングサービスを提供し、及び
(h)前記ステップ(a)〜(g)のいずれかの部分を促進するための情報を送信及び受信するための個人用ウェブポータルを提供する
ステップをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項27】
前記遺伝子試験、前記生物学標識試験、前記ライフスタイル評価、前記個人用栄養補助食品に対する患者の反応、又は前記追跡生物学標識試験に基づいて、目標とされるメッセージを患者へ送信すること
をさらに含むことを特徴とする、請求項26に記載のプログラム。
【請求項28】
患者の健康状態を整えるためのコンピュータ支援方法であって、
(a)前記患者の一意の識別子コードを遺伝子試験の結果と相互に関連付ける情報を含む第一のデータセットを、データ処理装置上に提供し、
(b)個人用調合物を前記患者、又は前記一意の識別子コードの一方と相互に関連付ける情報を含む第二のデータセットを、データ処理装置上に提供し、
(c)前記個人用調合物に対する患者の反応を前記患者、又は前記一意の識別子コードの一方と相互に関連付ける情報を含む第三のデータセットを、データ処理装置上に提供し、
(d)前記遺伝子試験の結果、前記個人用調合物、又は前記個人用調合物に対する患者の反応のうちの一つについての情報を含むレポートを用意する
ステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項29】
前記レポートは、前記一意の識別子コードによって、前記患者がアクセス可能である
ことを特徴とする、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
遺伝子試験の結果を送信及び受信するように、個人用調合物についての情報を送信及び受信するように、前記個人用調合物に対する患者の反応を送信及び受信するようにプログラムされた、前記患者の健康状態を整える際に使用するためのコンピュータ装置。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【公表番号】特表2007−505404(P2007−505404A)
【公表日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−526323(P2006−526323)
【出願日】平成16年9月10日(2004.9.10)
【国際出願番号】PCT/US2004/029629
【国際公開番号】WO2005/027716
【国際公開日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(302070822)アクセス ビジネス グループ インターナショナル リミテッド ライアビリティ カンパニー (122)
【出願人】(506078345)インタールーキン ジェネティックス インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】