説明

傘袋スタンド

【課題】収納保管に適しており、使い勝手が良好な傘袋スタンドを提供すること。
【解決手段】傘袋スタンドAは、フレーム構造体1と、傘袋Bを吊るすための傘袋保持部2と、傘袋収容体3とを備える。フレーム構造体1は、クロス状に回動可能に連結されるフレーム部材11,12を有し、これらフレーム部材11,12の下端部どうしが近接するように折り畳まれた折り畳み状態とフレーム部材11,12の下端部どうしが離間するように展開された展開状態とをとりうるように構成されている。傘袋保持部2は、フレーム構造体1の適部に設けられている。傘袋収容体3は、折り曲げ可能なシート材によって上縁部に開口を有する有底袋状に形成され、フレーム構造体1に取り付けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、傘袋を吊るすための傘袋保持部と、使用済みの傘袋を収容するための傘袋収容体とを備えた傘袋スタンドに関する。
【背景技術】
【0002】
店舗などの建物においては、雨天時に来訪者が持参する傘から水滴が落ちて床面等が濡れるのを防止するために、来訪者に濡れた傘を入れるための傘袋が提供される場合がある。傘袋は、一般に、合成樹脂製フィルムによって傘を挿入可能な細長い袋状に形成されたものである。傘袋には、その上部において幅方向に沿うミシン目が形成されるとともに、ミシン目より上方に吊下げ用の孔が形成されている。来訪者に対する傘袋の提供に際しては、たとえば傘袋スタンドが用いられており、傘袋スタンドは、店舗などの入口近傍に配置して利用される。傘袋スタンドとしては、傘袋を吊下げるための傘袋保持部と、使用済みの傘袋を収容するための傘袋収容体とを備えたものが使用される場合がある(たとえば特許文献1を参照)。
【0003】
特許文献1に開示された傘袋スタンドにおいて、傘袋保持部は、たとえば上向きに屈曲するフック状とされており、この傘袋保持部に傘袋の孔を引っ掛けることにより、傘袋を吊下げることができる。雨天時において、来訪者は、傘袋のミシン目より下方の袋状部分を引き下げることによってミシン目において切り離し、当該袋状部分に濡れた傘を挿入して使用することができる。傘袋収容体は、たとえば上部に開口を有する所定のボックス形状とされており、特許文献1の図1等に表れているように、傘袋保持部よりも手前側に設けられている。来訪者が帰る際、使用済みの傘袋は、上記開口を通じて傘袋収容体の内部に投入されて回収される。このような傘袋スタンドは、たとえば奥方側を建物の壁に隣接するように配置される。
【0004】
傘袋保持部と傘袋収容体とを備えた傘袋スタンドは、雨天以外の場合において、傘袋収容体がゴミ箱として使用されることもある。特許文献1に開示された傘袋スタンドにおいては、雨天以外の使用において、傘袋保持部およびこれに吊下げられた傘袋をカバーで覆うなどの対応がなされている。
【0005】
しかしながら、入口近傍のスペースが比較的に狭い店舗などにおいては、入口近傍に配置される傘袋スタンド自体が来訪者の往来の妨げになる場合がある。このような場合、雨天時に傘袋スタンドを配置するのは止むを得ないとしても、雨天以外のときに傘袋スタンドを物置等の保管場所に収納保管することが望まれる。これに対し、上記従来構成の傘袋スタンドにおいては、ボックス形状の傘袋収容体を有することから、保管時の占有スペースが比較的に大きい。したがって、収納保管に適しておらず、使い勝手が悪い場合があった。
【0006】
また、上記従来の傘袋スタンドでは、雨天時の使用において、傘袋保持部に吊下げられた傘袋は奥方側に位置し、使い終わった傘袋を捨てるための傘袋収容体は手前側に位置する。このため、傘袋を使用する人(傘袋を取る人と捨てる人のいずれも)が、傘袋スタンドの手前側に寄り集まる。その結果、傘袋スタンド付近で人の流れが滞ってしまい、使い勝手が悪いものとなっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2000−72201号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、傘袋を吊るすための傘袋保持部と、使用済みの傘袋を収容するための傘袋収容体とを備えた傘袋スタンドにおいて、収納保管に適しており、使い勝手が良好な傘袋スタンドを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0010】
本発明によって提供される傘袋スタンドは、クロス状に回動可能に連結される第1および第2のフレーム部材を有し、これらフレーム部材の下端部どうしが近接するように折り畳まれた折り畳み状態と上記第1および第2のフレーム部材の下端部どうしが離間するように展開された展開状態とをとりうるように構成されたフレーム構造体と、上記フレーム構造体の適部に設けられ、傘袋を吊るすための傘袋保持部と、折り曲げ可能なシート材によって上縁部に開口を有する有底袋状に形成され、上記フレーム構造体に取り付けられる傘袋収容体と、を備えることを特徴としている。
【0011】
このような構成の傘袋スタンドにおいては、雨天時には、フレーム構造体を展開状態にしたうえで、フレーム構造体に設けられた傘袋保持部に傘袋を吊るすことにより、来訪者への傘袋の安定供給が可能である。雨天以外の場合には、フレーム構造体は、第1および第2のフレーム部材の下端部どうしを近接させることにより、折り畳み状態をとらせることができる。傘袋収容体は、折り曲げ可能なシート材によって構成されているため、フレーム構造体に取り付けられたままコンパクトに折り重ねることが可能である。したがって、上記構成の傘袋スタンドによれば、雨天以外の不使用時には、簡単な操作によって傘袋スタンド全体をコンパクトに嵩張らない状態にすることが可能であり、収納保管に適している。
【0012】
好ましい実施の形態においては、上記第1のフレーム部材は、直線状に延び、かつ横方向に離れて位置する一対の第1脚フレームと、これら第1脚フレームの上部どうしを連結する第1上側連結フレームとを備え、上記第2のフレーム部材は、直線状に延び、かつ横方向に離れて位置する一対の第2脚フレームと、これら第2脚フレームの上部どうしを連結する第2上側連結フレームとを備え、一対ずつの上記第1および第2脚フレームは、それぞれその中間において横方向の軸回りに回動可能に連結されており、上記第2脚フレームは、上記フレーム構造体が上記展開状態をとるときに上記第1脚フレームの上端よりも延びる延長部を有し、上記傘袋保持部は、上記延長部もしくは上記第2上側連結フレームに設けられている。
【0013】
上記構成によれば、第1および第2のフレーム部材は、それぞれ、一対の脚フレームとこれら脚フレームの上部どうしを連結する第1または第2上側連結フレームとを備えた門型を有する構成とされているので、展開状態において安定して設置することができる。また、直線状に延びる第2脚フレームは、フレーム構造体が展開状態をとるときに第1のフレーム部材の第1脚フレームの上端よりも上方に延びる延長部を有し、この延長部もしくは第2上側連結フレームに傘袋保持部が設けられている。したがって、傘袋保持部は、比較的に高い位置に設けられており、傘袋収容体の外周面よりも外側に変位した位置にあるので、長さ寸法が比較的に大きい傘袋を適切に吊下げることができ、使い勝手が良好である。
【0014】
好ましい実施の形態においては、上記第2のフレーム部材は、上記第2上側連結フレームよりも下方に位置し、かつ上記一対の第2脚フレームどうしを連結する第2中間連結フレームを有し、上記傘袋収容体の上縁部には、上記第1上側連結フレームおよび上記第2中間連結フレームのそれぞれを包むように折り返して上記傘袋収容体を上記フレーム構造体に着脱可能に取り付けるための折り返し部が設けられている。このような構成によれば、傘袋収容体をフレーム構造体に対して簡単かつ適切に取り付けることができ、また、傘袋収容体が損傷した場合には、当該傘袋収容体を容易に取り替えることができる。
【0015】
好ましい実施の形態においては、上記第1のフレーム部材は、上記一対の第1脚フレームの下部どうしを連結する第1下側連結フレームを備え、上記第2のフレーム部材は、上記一対の第2脚フレームの下部どうしを連結する第2下側連結フレームを備え、上記フレーム構造体が上記展開状態をとるとき、上記傘袋収容体の下部は、上記第1下側連結フレームと第2下側連結フレームとの間に進入している。このような構成によれば、フレーム構造体を折り畳むべく第1および第2のフレーム部材の下端部どうしを近接させると、第1および第2下側連結フレームが互いに近接し、傘袋収容体の下部が第1および第2下側連結フレームによって押えられる。その結果、傘袋収容体は下部においても適切に折り重ねられた状態になり、コンパクトな状態で保管するのに適する。
【0016】
好ましい実施の形態においては、上記傘袋保持部は、上記フレーム構造体が上記展開状態をとるときに横方向に屈曲するフック部を有する。このような構成によれば、たとえば上向きのフック部を有する場合と比べて、来訪者が傘袋を取るときに不用意に衣類などを引っ掛けてしまうといった不都合を回避することができる。
【0017】
好ましい実施の形態においては、上記傘袋保持部は、上記フック部の先端がさらに前後方向に屈曲させられて平面視略J字状をなしている。傘袋スタンドの設置に際しては、傘袋の補充回数を減らすべく傘袋保持部により多くの傘袋が吊るされる傾向にあるところ、フック部の先端が屈曲させられた上記構成によれば、傘袋が傘袋保持部から不当に脱落するのを防止することができる。
【0018】
好ましい実施の形態においては、上記傘袋収容体の外周に取り付けられ、上記傘袋保持部に吊下げられた傘袋を挿通させるための傘袋挿通枠を備える。このような構成によれば、多数積層した状態で吊下げられた傘袋が散らかるのを防止することができる。
【0019】
好ましい実施の形態においては、上記第1および第2のフレーム部材の少なくともいずれか一方には、上記フレーム構造体が折り畳み状態をとるときに上記第1および第2のフレーム部材を一纏めに保持するためのフレーム保持手段が設けられている。このような構成によれば、フレーム構造体が折り畳み状態をとるときに第1および第2のフレーム部材が不当に展開するのを防止することができるので、収納保管時の取り扱いに優れる。
【0020】
好ましい実施の形態においては、上記第1および第2のフレーム部材の少なくともいずれか一方には、上記フレーム構造体が展開状態をとるときに上記第1および第2のフレーム部材の展開方向への回動を規制するストッパ手段が設けられている。このような構成によれば、フレーム構造体が展開状態をとるときに第1および第2のフレーム部材が不当に展開するのを防止することができる。
【0021】
好ましい実施の形態においては、上記ストッパ手段は、上記第1および第2のフレーム部材のそれぞれにつながる屈曲可能な連結部材を含んで構成され、上記連結部材は、上記フレーム構造体が展開状態をとるときに伸展する。このような構成によれば、ストッパ手段を比較的に簡単な構成によって実現することが可能である。
【0022】
好ましい実施の形態においては、上記傘袋収容体の上縁部には、当該傘袋収容体の内部に収容される袋体の開口縁部を保持する袋体保持手段が設けられている。このような構成によれば、必要に応じて傘袋収容体の内部に袋体を保持させておくことにより、上記袋体の内部に使用済みの傘袋を回収することができるので、使い勝手が良好である。
【0023】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明に係る傘袋スタンドの一例を示す全体斜視図である。
【図2】図1に示す傘袋スタンドの正面図である。
【図3】図1に示す傘袋スタンドの右側面図である。
【図4】図1に示す傘袋スタンドの平面図である。
【図5】図1に示す傘袋スタンドの折り畳み状態を示す右側面図である。
【図6】傘袋収容体を示す斜視図である。
【図7】袋体保持手段を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0026】
図1〜図5は、本発明に係る傘袋スタンドの一例を示している。本実施形態の傘袋スタンドAは、フレーム構造体1と、このフレーム構造体1に設けられた傘袋保持部2と、フレーム構造体1に取り付けられる傘袋収容体3とを備えて構成されている。なお、図2、図3、および図5においては、傘袋収容体3を二点鎖線で表しており、図4においては傘袋収容体3を省略している。
【0027】
図1〜図3に表れているように、フレーム構造体1は、クロス状に回動可能に連結された一対のフレーム部材11,12を備えている。フレーム部材11は、直線状に延びるとともに横方向(図中のX1−X2方向)に離れて位置する左右一対の脚フレーム11a,11aと、これら脚フレーム11a,11aどうしを連結する連結フレーム11b,11cとを有している。連結フレーム11bは、脚フレーム11a,11aの上部どうし(本実施形態では上端どうし)を連結している。一対の脚フレーム11a,11aおよび連結フレーム11bは、たとえば直線状に延びる金属製パイプを適宜折り曲げて形成される。詳細は後述するが、連結フレーム11bは、傘袋収容体3を取り付けるための部分である。連結フレーム11cは、脚フレーム11a,11aの下部どうしを連結している。連結フレーム11cは、たとえばフラットバーからなり、溶接あるいはボルト締結などの適宜手段によって両端部が脚フレーム11a,11aに連結される。このような連結構造により、一対の脚フレーム11a,11aは、互いに平行となっている。
【0028】
フレーム部材12は、直線状に延びるとともに横方向に離れて位置する左右一対の脚フレーム12a,12aと、これら脚フレーム12a,12aどうしを連結する連結フレーム12b,12c,12dとを有している。連結フレーム12bは、脚フレーム12a,12aの上部どうし(本実施形態では上端どうし)を連結している。一対の脚フレーム12a,12aおよび連結フレーム12bは、たとえば直線状に延びる金属製パイプを適宜折り曲げて形成される。連結フレーム12cは、連結フレーム12bよりも下方に位置し、脚フレーム12a,12aの中間どうしを連結している。詳細は後述するが、連結フレーム12cは、傘袋収容体3を取り付けるための部分である。連結フレーム12dは、脚フレーム12a,12aの下部どうしを連結している。連結フレーム12c,12dは、たとえばフラットバーからなり、溶接あるいはボルト締結などの適宜手段によってそれぞれの両端部が脚フレーム12a,12aに連結される。このような連結構造により、一対の脚フレーム12a,12aは互いに平行となっている。
【0029】
図2および図3に表れているように、フレーム部材12の脚フレーム12aは、フレーム部材11の脚フレーム11aよりも長尺とされている。一対の脚フレーム12a,12aの横方向における内側寸法は、一対の脚フレーム11a,11aの横方向における外側寸法よりも僅かに大きくされており、脚フレーム12a,12aの内側に脚フレーム11a,11aが位置している。そして、互いに対をなす脚フレーム11a,12aは、それぞれその中間において横方向の回動軸O1周りに回動可能に連結されている。かかる構成により、フレーム部材11,12は、クロス状に回動可能に連結されている。なお、本実施形態では、脚フレーム11aの下端から回動軸O1までの寸法と、脚フレーム12aの下端から回動軸O1までの寸法とが略同一とされており、また、脚フレーム11aの下端から連結フレーム11cまでの寸法と、脚フレーム12aの下端から連結フレーム12dまでの寸法とが略同一とされている。さらに、脚フレーム11aの長手方向寸法と、脚フレーム12aの下端から連結フレーム12cまでの寸法とが略同一とされている。
【0030】
そして、上記構成のフレーム構造体1においては、フレーム部材11,12を適宜回動させることにより、対をなす脚フレーム11a,12aの下端部どうしが前後方向(図中のY1−Y2方向)に離間する展開状態(図3参照)と、これら脚フレーム11a,12aの下端部どうしが近接する折り畳み状態(図5参照)とをとることができる。詳細については後述するが、フレーム構造体1が展開状態をとるとき、ストッパ手段5により、フレーム部材11,12の展開方向への回動が規制されており、フレーム構造体1が折り畳み状態をとるとき、フレーム保持手段6により、当該折り畳み状態が維持される。なお、図5においては、展開状態をとるとときのフレーム部材11,12を二点鎖線で表している。
【0031】
図3によく表れているように、フレーム構造体1が展開状態をとるとき、各脚フレーム12aは、各脚フレーム11aの上端よりも上方に延びる部分(以下、延長部121aという)を有している。本実施形態では、フレーム構造体1が図3に示す展開状態をとるとき、フレーム部材12の連結フレーム12cとフレーム部材11の連結フレーム11bとは略同じ高さに位置しており、延長部121aは、連結フレーム12cに対して、高さ方向における上方に位置し、かつ前後方向における前方に位置している。延長部121aには、傘袋保持部2を取り付けるためのステー122が連結されている。
【0032】
傘袋保持部2は、ステー122を介して延長部121aに設けられている。図4に表れているように、ステー122は、たとえばフラットバーを折り曲げることにより平面視略コの字状に形成されたものであり、脚フレーム12aの上端から少し下がった位置に連結されている。ステー122は、傘袋保持部2を固定するための固定バー122aを備え、この固定バー122aは、脚フレーム12との連結部よりもやや後方に位置している。より詳細には、図4に示すように、固定バー122aは、平面視において連結フレーム12cよりも少し前方に位置している。
【0033】
傘袋保持部2は、傘袋Bを吊るすためのものであり、たとえば丸棒を屈曲させることにより、平面視において略J字状をなしている。傘袋保持部2は、基端が溶接などの適宜手段により固定バー122aに固定されて前方に延びる吊下げ部21と、この吊下げ部21の先端において横方向に屈曲するフック部22とを有する。フック部22の先端はさらに屈曲させられて後方に延びている。
【0034】
傘袋Bは、たとえば合成樹脂フィルムによって細長い袋状に形成されたものであり、図1および図2に表れているように、上部において幅方向に沿うミシン目B1が形成されるとともに、ミシン目B1より上方に吊下げ用の孔が形成されている。かかる構成の傘袋Bは、多数積層された状態で取り扱われ、上記孔を、フック部22を通じて吊下げ部21に引っ掛けることにより、吊下げ部21(傘袋保持部2)に吊下げられる。
【0035】
傘袋収容体3は、使用済みの傘袋Bを収容するためのものであり、図6に表れているように、上縁部に開口を有する有底袋状とされている。傘袋収容体3は、4つの側面31〜34によって形成された矩形断面を有する筒状部の底部が底面35によって閉塞された構成とされている。これら側面31〜34および底面35からなる傘袋収容体3は、たとえば布製あるいは樹脂製などからなる折り曲げ可能なシート材を適宜縫製などの手段によって接合することによって形成される。なお、傘袋収容体3からの水漏れ防止あるいは外観体裁を整える観点から、必要に応じて、縁取り用のシート片を、上記の接合する部分ないし側面31〜34の上縁部を覆うように縫製固定してもよい。
【0036】
傘袋収容体3の側面31〜34のうち、対向する側面31,33は、フレーム構造体1における前方正面および後方背面を囲う部分であり、他の対向する側面32,34は、フレーム構造体1における右側面および左側面を囲う部分である。側面31,33のそれぞれの上縁部は、側面32,34の上端よりも上方に延びており、当該側面31,33の上縁部は、傘袋収容体3をフレーム構造体1に取り付ける際に利用される折り返し部31a,33aとされている。折り返し部31a,33aの内側には、たとえばホックあるいは面ファスナなどからなる係合部31b,33bが設けられており、当該係合部31b,33bによって折り返し部31a,33aを折り返した状態で保持することができる。かかる構成により、図3に表れているように、傘袋収容体3は、折り返し部31aを連結フレーム12cに、折り返し部33aを連結フレーム11bに、それぞれを包み込むように折り返して、フレーム構造体1に対して着脱可能に取り付けられる。
【0037】
図1〜図3に表れているように、フレーム構造体1に取り付けられた傘袋収容体3は、フレーム構造体1が展開状態をとるとき、クロス状のフレーム部材11,12の間に位置しており、また、傘袋収容体3の下部は、フレーム部材11の連結フレーム11cとフレーム部材12の連結フレーム12dとの間から下方に進入している。
【0038】
また、傘袋収容体3の側面31の外周部には、傘袋挿通枠36が取り付けられている。傘袋挿通枠36は、多数積層された状態で吊るされる傘袋Bを当該傘袋挿通枠36の内側に挿通させることにより、傘袋Bが散らかるのを防止するためのものである。本実施形態では、図6に表れているように、傘袋挿通枠36は、帯状のシート材からなり、たとえば側面31および傘袋挿通枠36に設けられた面ファスナ31c,36aによって、側面31に対して着脱可能に取り付けられる。帯状のシート材からなる傘袋挿通枠36は、傘袋収容体3を構成するシート材と同一の材料によって構成することができる。なお、傘袋挿通枠36の外周部には、傘袋Bの利用を促すための表示記載がなされていてもよい。また、側面31に対向する側面33の外周部には、使用済みの傘袋Bの回収を促すための表示記載がなされていてもよい。
【0039】
傘袋収容体3の内部には、袋体保持手段4が設けられている。袋体保持手段4は、傘袋収容体3の内部の水濡れ防止あるいは収容した傘袋Bを取り扱う際の便宜などの観点から、傘袋収容体3の内部にポリ袋などの袋体(図示略)を開口状態で保持するためのものであり、傘袋収容体3の上端部に合計4個設けられている。より詳細には、袋体保持手段4は、側面31〜34のそれぞれの上端部の内面側に1個ずつ設けられている。各袋体保持手段4は、図7に表れているように、たとえば先端部が自由端とされたシート材からなる一対のべら部41,42を有し、これらべら部41,42のうち一方のべら部41の先端部側には雄ホック41aが設けられており、他方のべら部42の先端部側には雌ホック42aが設けられている。すなわち、雄ホック41aを雌ホック42aに嵌合させることによって各べら部41,42の先端どうしが連結されるようになっている。対をなすべら部41,42は、たとえば一連のシート材が基端部において折り返されたうえで当該基端部が側面31〜34に縫製固定されている。上記構成の袋体保持手段4により、傘袋収容体3の内部に収容される袋体の開口端部を挟んで保持することができる。
【0040】
図1〜図3に表れているストッパ手段5は、フレーム構造体1が展開状態をとるとき、フレーム部材11,12の下端どうしがさらに離間する展開方向への回動を規制するためのものである。本実施形態では、ストッパ手段5は、フレーム部材11,12のそれぞれにつながる屈曲可能な2本のベルト51,52を備えて構成されている。ベルト51,52は、正面視におけるフレーム構造体1(フレーム部材11,12)の右側および左側にそれぞれ設けられており、両端部が脚フレーム11a(12a)ないし連結フレーム11c(12d)に固定されている。これらベルト51,52は、フレーム構造体1が展開状態をとるときに伸展するように、その長さが設定されている。
【0041】
図2、図3および図5に表れているフレーム保持手段6は、フレーム構造体1が折り畳み状態をとるとき、フレーム部材11,12を一纏めに保持するためのものであり、たとえばフレーム部材11の下部に設けられている。フレーム保持手段6は、図3に表れているように、たとえば先端部が自由端とされたシート材からなる一対のべら部61,62を有し、これらべら部61,62のうち一方のべら部61の先端部側には雄ホックが設けられており、他方のべら部62の先端部側には雌ホックが設けられている。すなわち、上記雄ホックを上記雌ホックに嵌合させることによってべら部61,62の先端どうしが連結されるようになっている。べら部61,62は、たとえば一連のシート材が基端部において折り返されたうえで当該基端部がフレーム部材11の脚フレーム11aの下部に固定されている。上記構成のフレーム保持手段6により、フレーム構造体1が折り畳み状態をとるとき、図5に示すように、フレーム部材11,12を一纏めに保持することができる。
【0042】
次に、上記構成の傘袋スタンドAの作用について説明する。
【0043】
本実施形態の傘袋スタンドAは、雨天時において、図1〜図4に示すようにフレーム構造体1を展開状態にしたうえで、店舗などの建物の入口近傍に配置される。図面に示された傘袋スタンドAについては、傘袋Bが前方(Y1方向)に向いており、傘袋収容体3が後方側(Y2方向)に配されている。ここで、傘袋スタンドAは、前方(Y1方向)が建物の外側に向くように置かれている。このとき、フレーム構造体1は、フレーム部材11,12(脚フレーム11a,12a)の下端部どうしが離間するように展開されており、安定した状態で自立する。そして、フレーム構造体1に設けられた傘袋保持部2に多数の傘袋Bを吊るしておくことにより、来訪者への傘袋の安定供給が可能である。来訪者は、たとえば建物に入るときには、来訪者から見て手前側(Y1方向)に向けられた傘袋Bのミシン目B1より下方の袋状部分を引き下げることによってミシン目B1において切り離し、当該袋状部分に濡れた傘を挿入して使用することができる。また、フレーム構造体1には、上縁部に開口を有する有底袋状の傘袋収容体3が取り付けられているため、来訪者が帰る際には、使用済みの傘袋Bは、上記開口を通じて傘袋収容体3の内部に投入されて回収される。
【0044】
雨天以外の場合には、図5を参照して上述したように、フレーム構造体1は、フレーム部材11,12を回動軸O1周りに回動させて脚フレーム11a,12aの下端部どうしを近接させることにより、折り畳み状態をとらせることができる。ここで、傘袋収容体3は、折り曲げ可能なシート材によって構成されているため、フレーム構造体1に取り付けられたままコンパクトに折り重ねることが可能である。したがって、本実施形態の傘袋スタンドAによれば、雨天以外の不使用時には、簡単な操作によって傘袋スタンドA全体をコンパクトに嵩張らない状態にすることが可能であり、収納保管に適している。
【0045】
傘袋スタンドAにおいては、フレーム部材11(12)は、一対の脚フレーム11a(12a)とこれら脚フレーム11a(12a)の上部どうしを連結する連結フレーム11b(12b)とを備えた門型を有する構成とされているので、展開状態において安定して設置することができる。
【0046】
また、フレーム部材12の脚フレーム12aは、フレーム構造体1が展開状態をとるときにフレーム部材11の脚フレーム11aの上端よりも上方に延びる延長部121aを有し、この延長部121aに傘袋保持部2が設けられている。すなわち、図1〜図3に表れているように、傘袋保持部2は、比較的に高い位置に設けられており、傘袋収容体3の外周面よりも外側に変位した位置(本実施形態では傘袋収容体3よりも前方であるY1方向寄りの位置)にあるので、長さ寸法が比較的に大きい傘袋Bを適切に吊下げることができ、使い勝手が良好である。
【0047】
上述したように、来訪者が建物に入るときには、傘袋Bは来訪者から見て手前側(Y1方向)に向けられている。一方、建物から出るときには、来訪者は建物に入る際と反対側に向いて進む。このとき、傘袋収容体3は、来訪者から見て手前側(Y2方向)に配されている。したがって、建物入口においては、傘袋Bを取るときと捨てるときのいずれの場合でも、傘袋Bを使用する人から見て手前側に必要とする傘袋Bや傘袋収容体3が向いている。その結果、傘袋スタンドA付近で人の流れが滞ることはなく、使い勝手が良好である。
【0048】
さらに、傘袋スタンドAにおいては、図5を参照すると理解できるように、傘袋Bを傘袋保持部2に吊るしたまま折り畳むことが可能であるので、収納保管時の取り扱いに優れる。
【0049】
フレーム構造体1が展開状態をとるとき、傘袋収容体3の下部は、フレーム部材11の連結フレーム11cとフレーム部材12の連結フレーム12dとの間から下方に進入している(図3参照)。かかる構成によれば、フレーム構造体1を折り畳むべくフレーム部材11,12の下端部どうしを近接させると、連結フレーム11c,12dが互いに近接し、傘袋収容体3の下部が連結フレーム11c,12dによって押えられる。その結果、図5に表れているように、傘袋収容体3は下部においても適切に折り重ねられた状態になり、コンパクトな状態で保管するのに適する。
【0050】
傘袋収容体3の上縁部には、当該傘袋収容体3をフレーム構造体1に取り付ける際に利用される折り返し部31a,33aが設けられている。傘袋収容体3は、折り返し部31a,33aを連結フレーム11b,12cを包み込むように折り返した状態でフレーム構造体1に着脱可能に取り付けられている。このように、傘袋収容体3をフレーム構造体1に対して簡単かつ適切に取り付けることができ、また、傘袋収容体3が損傷した場合には、当該傘袋収容体3を容易に取り替えることができる。
【0051】
傘袋保持部2は、前方に延びる吊下げ部21とこの吊下げ部21の先端において横方向に屈曲するフック部22を有している。これにより、たとえば本実施形態とは異なる上向きのフック部を有する場合と比べて、来訪者が傘袋Bを取るとき不用意に衣類などを引っ掛けてしまうといった不都合を回避することができる。また、フック部22の先端はさらに屈曲させられて後方に延びており、傘袋保持部2は全体として平面視略J字状をなしている。傘袋スタンドAの設置に際しては、傘袋Bの補充回数を減らすべく吊下げ部21(傘袋保持部2)により多くの傘袋Bが吊るされる傾向にあるところ、フック部22の先端が屈曲させられた上記構成によれば、傘袋Bが傘袋保持部2から不当に脱落するのを防止することができる。
【0052】
本実施形態では、傘袋保持部2に吊下げられた傘袋Bを挿通させるための傘袋挿通枠36が設けられているため、多数積層した状態で吊下げられた傘袋Bが散らかるのを防止することができる。
【0053】
本実施形態では、フレーム構造体1が展開状態をとるときにフレーム部材11,12の展開方向への回動を規制するストッパ手段5が設けられている。これにより、フレーム構造体1が所定の展開状態をとるときにフレーム部材11,12が不当に展開するのを防止することができる。また、ストッパ手段5は、フレーム構造体1が展開状態をとるときに伸展するベルト51,52を含んで構成されている。かかる構成によれば、ストッパ手段5を比較的に簡単な構成によって実現することができる。
【0054】
本実施形態では、図2、図3および図5を参照して上述したように、フレーム部材11,12を一纏めに保持するためのフレーム保持手段6が設けられている。かかる構成によれば、フレーム構造体1が折り畳み状態をとるときにフレーム部材11,12が不当に展開するのを防止することができるので、収納保管時の取り扱いに優れる。
【0055】
本実施形態では、傘袋収容体3の上縁部には、当該傘袋収容体3の内部に収容される袋体の開口端部を保持するための袋体保持手段4が設けられている。かかる構成によれば、必要に応じて傘袋収容体3の内部に袋体を保持させておくことにより、上記袋体の内部に使用済みの傘袋Bを回収することができるので、使い勝手が良好である。
【0056】
以上、本発明の具体的な実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の思想から逸脱しない範囲内で種々な変更が可能である。本発明に係る傘袋スタンドの各部の具体的な形状や材質なども、上記実施形態に限定されるものではない。
【0057】
上記実施形態においては、フレーム構造体1を構成するフレーム部材11,12(第1および第2のフレーム部材)は、それぞれ門型を有する構成とされていたが、これに限定されるものではない。第1および第2のフレーム部材については、クロス状に回動可能に連結され、かつ、下端部どうしが近接する折り畳み状態と下端部どうしが離間する展開状態とをとりうるものであれば、他の構成を採用してもよい。
【0058】
上記実施形態では、傘袋保持部2は、ステー122を介してフレーム部材12の延長部121aに設けられていたが、これに限定されるものではなく、たとえばフレーム部12の上端に位置する連結フレーム12bに設けることもできる。また、上記実施形態では、傘袋保持部2は、吊下げ部21が前方に延びて平面視略J字状とされていたが、これに限定されない。たとえば傘袋保持部2を連結フレーム12bに設ける場合には、傘袋保持部2は、吊下げ部21が後方に延びる構成としてもよく、傘袋保持部2の具体的な形状についても適宜変更が可能である。
【0059】
上記実施形態では、傘袋挿通枠36について、長手方向(図中のX1−X2方向)両端に面ファスナ36aが設けられた構成例について説明したが、傘袋挿通枠36の傘袋収容体3の外周に対する取り付け構造は、これに限定されない。たとえば、傘袋挿通枠36の長手方向の一端を傘袋収容体3の外周に縫製固定し、他端を面ファスナによって傘袋収容体3の外周に着脱可能に取り付けてもよい。また、上記実施形態では、傘袋挿通枠36は、幅の広い帯状のシート材からなる場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。傘袋挿通枠は、幅の狭いバンド状のもの、あるいはワイヤ状のものによって構成してもよい。
【0060】
上記実施形態において、ストッパ手段5は、フレーム部材11,12のそれぞれにつながる屈曲可能なベルト51,52によって構成されていたが、これに代えて、たとえばチェーンやワイヤなどの屈曲可能な他の部材によって構成してもよい。また、ストッパ手段5は、屈曲可能な連結部材を用いない構成とすることもできる。ストッパ手段5としては、たとえば回動軸O1の近傍においてフレーム部材11,12のいずれか一方に設けられた固定部材を備え、フレーム部材11,12が所定の展開状態をとるときに、上記固定部材が他方のフレーム部材に当接することにより、展開方向への回動を規制するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0061】
A 傘袋スタンド
B 傘袋
B1 ミシン目
O1 回動軸
1 フレーム構造体
2 傘袋保持部
3 傘袋収容体
4 袋体保持手段
5 ストッパ手段
6 フレーム保持手段
11 フレーム部材(第1のフレーム部材)
11a 脚フレーム(第1脚フレーム)
11b 連結フレーム(第1上側連結フレーム)
11c 連結フレーム(第1下側連結フレーム)
12 フレーム部材(第2のフレーム部材)
12a 脚フレーム(第2脚フレーム)
12b 連結フレーム(第2上側連結フレーム)
12c 連結フレーム(第2中間連結フレーム)
12d 連結フレーム(第2下側連結フレーム)
121a 延長部
122 ステー
122a 固定バー
21 吊下げ部
22 フック部
31,32,33,34 側面
31a,33a 折り返し部
31b,33b 係合部
35 底面
36 傘袋挿通枠
41,42 べら部
41a 雄ホック
42a 雌ホック
51,52 ベルト(連結部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クロス状に回動可能に連結される第1および第2のフレーム部材を有し、これらフレーム部材の下端部どうしが近接するように折り畳まれた折り畳み状態と上記第1および第2のフレーム部材の下端部どうしが離間するように展開された展開状態とをとりうるように構成されたフレーム構造体と、
上記フレーム構造体の適部に設けられ、傘袋を吊るすための傘袋保持部と、
折り曲げ可能なシート材によって上縁部に開口を有する有底袋状に形成され、上記フレーム構造体に取り付けられる傘袋収容体と、を備える、傘袋スタンド。
【請求項2】
上記第1のフレーム部材は、直線状に延び、かつ横方向に離れて位置する一対の第1脚フレームと、これら第1脚フレームの上部どうしを連結する第1上側連結フレームとを備え、
上記第2のフレーム部材は、直線状に延び、かつ横方向に離れて位置する一対の第2脚フレームと、これら第2脚フレームの上部どうしを連結する第2上側連結フレームとを備え、
一対ずつの上記第1および第2脚フレームは、それぞれその中間において横方向の軸回りに回動可能に連結されており、
上記第2脚フレームは、上記フレーム構造体が上記展開状態をとるときに上記第1脚フレームの上端よりも延びる延長部を有し、
上記傘袋保持部は、上記延長部もしくは上記第2上側連結フレームに設けられている、請求項1に記載の傘袋スタンド。
【請求項3】
上記第2のフレーム部材は、上記第2上側連結フレームよりも下方に位置し、かつ上記一対の第2脚フレームどうしを連結する第2中間連結フレームを有し、
上記傘袋収容体の上縁部には、上記第1上側連結フレームおよび上記第2中間連結フレームのそれぞれを包むように折り返して上記傘袋収容体を上記フレーム構造体に着脱可能に取り付けるための折り返し部が設けられている、請求項2に記載の傘袋スタンド。
【請求項4】
上記第1のフレーム部材は、上記一対の第1脚フレームの下部どうしを連結する第1下側連結フレームを備え、
上記第2のフレーム部材は、上記一対の第2脚フレームの下部どうしを連結する第2下側連結フレームを備え、
上記フレーム構造体が上記展開状態をとるとき、上記傘袋収容体の下部は、上記第1下側連結フレームと第2下側連結フレームとの間に進入している、請求項2または3に記載の傘袋スタンド。
【請求項5】
上記傘袋保持部は、上記フレーム構造体が上記展開状態をとるときに横方向に屈曲するフック部を有する、請求項2ないし4のいずれかに記載の傘袋スタンド。
【請求項6】
上記傘袋保持部は、上記フック部の先端がさらに前後方向に屈曲させられて平面視略J字状をなしている、請求項5に記載の傘袋スタンド。
【請求項7】
上記傘袋収容体の外周に取り付けられ、上記傘袋保持部に吊下げられた傘袋を挿通させるための傘袋挿通枠を備える、請求項1ないし6のいずれかに記載の傘袋スタンド。
【請求項8】
上記第1および第2のフレーム部材の少なくともいずれか一方には、上記フレーム構造体が折り畳み状態をとるときに上記第1および第2のフレーム部材を一纏めに保持するためのフレーム保持手段が設けられている、請求項1ないし7のいずれかに記載の傘袋スタンド。
【請求項9】
上記第1および第2のフレーム部材の少なくともいずれか一方には、上記フレーム構造体が展開状態をとるときに上記第1および第2のフレーム部材の展開方向への回動を規制するストッパ手段が設けられている、請求項1ないし8のいずれかに記載の傘袋スタンド。
【請求項10】
上記ストッパ手段は、上記第1および第2のフレーム部材のそれぞれにつながる屈曲可能な連結部材を含んで構成され、
上記連結部材は、上記フレーム構造体が展開状態をとるときに伸展する、請求項9に記載の傘袋スタンド。
【請求項11】
上記傘袋収容体の上縁部には、当該傘袋収容体の内部に収容される袋体の開口縁部を保持する袋体保持手段が設けられている、請求項1ないし10のいずれかに記載の傘袋スタンド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−85668(P2012−85668A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−232195(P2010−232195)
【出願日】平成22年10月15日(2010.10.15)
【出願人】(000133928)株式会社テラモト (62)
【Fターム(参考)】