説明

傾斜角検出装置及び傾斜角自動算出装置

【課題】簡単な構成であって、製造コストの低減が可能な傾斜角検出装置及び傾斜角自動算出装置を提供すること。
【解決手段】車両100の車体101に固定された基部110に可動可能に支持されたリフレクタ115及びリフレクタ115に設けられたバルブ116を有するヘッドランプ111の光軸を調整する傾斜角自動算出装置1等に用いられる傾斜角検出装置10は、角度を検出する車体101に固定される容器21、容器21に設けられた回転軸23、回転軸23に固定され、回転軸23を中心に容器21内で回動可能な振り子24、傾斜により回動した回転軸23の傾斜角を検出する角度センサ25、及び、振り子24の移動を緩衝させる緩衝部材26を具備する構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、傾斜角を検出可能な傾斜角検出装置、及び、車両の前照灯のレベリングを行う傾斜角自動算出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、車両の傾斜角を検出する傾斜角検出装置として、車両のフロント及びリアのサスペンションにそれぞれ設けられた、サスペンションの高さを検出するハイトセンサを用いた構成が知られている。このような傾斜角検出装置は、各ハイトセンサから得られたサスペンションの高さ情報に基づいて傾斜角を求める構成である。
【0003】
また、車両の姿勢の変動量として傾斜角検出装置により求めた傾斜角を用いて、ヘッドランプの上下方向の光軸調整を行う所謂レベリングが可能な傾斜角自動算出装置(例えば、特許文献1参照)が知られている。
【0004】
しかし、ハイトセンサを用いた傾斜角検出装置は、フロント及びリアのサスペンションにそれぞれハイトセンサ、取付ブラケット及び配線等を設ける必要があり、部品点数が多く、製造コストが高い。
【0005】
そこで、振り子を用いた傾斜角検出装置として、複数の光学素子により、振り子の傾きを検出することで、傾斜角を検出する傾斜角検出装置(例えば、特許文献2参照)や、磁力出力コイルにより出力した磁力を、揺動する振り子を介して変化した磁力を、磁力検出コイルで検出して電磁誘導機電圧として出力することで、傾斜角を検出する傾斜角検出装置(例えば、特許文献3参照)が知られている。
【0006】
他にも、傾斜角検出装置として、ウェイトの重力に起因したパラメータ及びウェイトの重力及び車両の加速度に起因したパラメータをセンサで測定し、当該測定した情報に基づいて勾配角度及び加速度を発生させる勾配角度/加速度センサも知られている(例えば、特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平9−169241号公報
【特許文献2】特開2003−42759号公報
【特許文献3】特開2005−300199号公報
【特許文献4】特開平6−201380号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述した傾斜角検出装置及び傾斜角自動算出装置では、以下の問題があった。即ち、振り子を用いた傾斜角検出装置は、複数の光学素子、磁力出力コイル及び磁力検出コイル、並びに、複数の重力及び加速度に起因したパラメータを検出するセンサ等、多数の部品が必要となり、製造コストが高い、という問題がある。また、ハイトセンサを用いた傾斜角検出装置よりも部品点数が少ないものの、複数の光学素子、磁力出力コイル及び磁力検出コイル、並びに、複数の重力及び加速度に起因したパラメータを検出するセンサ等を用いると、その構成が複雑となる。
【0009】
そこで本発明は、簡単な構成であって、製造コストの低減が可能な傾斜角検出装置及び傾斜角自動算出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の傾斜角検出装置及び傾斜角自動算出装置は、次のように構成されている。
【0011】
本発明の一態様として、傾斜角検出装置は、容器と前記容器に設けられた回転軸と、前記回転軸に固定され、前記回転軸を中心に前記容器内で回動可能な振り子と、傾斜により回動した前記回転軸の傾斜角を検出する検出センサと、前記振り子の移動を緩衝させる緩衝部材と、を備える。
【0012】
本発明の一態様として、車両の車体に固定された基部に可動可能に支持されたリフレクタ及び前記リフレクタに設けられたバルブを有するヘッドランプの光軸を調整する傾斜角自動算出装置は、角度を検出する前記車体に固定される容器、前記容器に設けられた回転軸、前記回転軸に固定され、前記回転軸を中心に前記容器内で回動可能な振り子、傾斜により回動した前記回転軸の傾斜角を検出する検出センサ、及び、前記振り子の移動を緩衝させる緩衝部材を具備する傾斜角検出装置と、前記検出センサで検出された前記回転軸の角度から前記車体の角度を算出する算出手段と、前記リフレクタを上下方向に可動させるレベリング機構と、前記算出手段により算出された前記車体の角度に基づいて、前記レベリング機構を制御する制御手段と、を備える。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、製造コストの低減が可能な傾斜角検出装置及び傾斜角自動算出装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態に係る傾斜角検出装置及び傾斜角自動算出装置を用いた車両の構成を模式的に示す説明図。
【図2】同車両に用いられる前照灯及び傾斜角検出装置の構成を示す斜視図。
【図3】同前照灯及び傾斜角自動算出装置の構成を模式的に示す斜視図。
【図4】同傾斜角検出装置の構成を示す斜視図。
【図5】同傾斜角検出装置の構成を一部切欠して示す斜視図。
【図6】同傾斜角検出装置の要部構成を示す斜視図。
【図7】同傾斜角自動算出装置の使用の一例を模式的に示す説明図。
【図8】本発明の変形例に係る傾斜角検出装置の構成を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施の形態に係る車両100に用いられる傾斜角検出装置10及び傾斜角自動算出装置1の構成を、図1乃至図7を用いて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る傾斜角検出装置10を有する傾斜角自動算出装置1を用いた車両100の構成を模式的に示す説明図、図2は車両100に用いられる前照灯102及び傾斜角検出装置10の構成を示す斜視図、図3は前照灯102及び傾斜角自動算出装置1の構成を模式的に示す斜視図、図4は傾斜角検出装置10の構成を示す斜視図、図5は傾斜角検出装置10の構成を一部切欠して示す斜視図、図6は傾斜角検出装置10の要部構成、特に角度センサ25の構成を示す斜視図、図7は傾斜角自動算出装置1の使用の一例を模式的に示す説明図である。
【0016】
図1に示すように、車両100は、車体101の前方に設けられた前照灯102と、車体101の傾斜角を検出可能な傾斜角検出装置10を有する傾斜角自動算出装置1と、を備えている。このような車両100は、内燃機関や走行モータ等の駆動手段を有する自動車である。
【0017】
図1に示すように、前照灯102は、車体101の前方の左右端にそれぞれ設けられている。図2及び図3に示すように、前照灯102は、車体101に固定される基部110と、基部110に設けられたヘッドランプ111と、基部110の前面を覆うレンズカバー112と、を備えている。
【0018】
基部110は、車体101に固定され、ヘッドランプ111を固定可能に形成されている。ヘッドランプ111は、リフレクタ115と、リフレクタ115に設けられたバルブ116と、を備えている。リフレクタ115は、可動可能に基部110に固定されている。バルブ116は、ハロゲンランプやHIDランプ(High Intensity Discharge lamp)等が用いられる。なお、図1乃至図3においては、ヘッドランプ111は、基部110に2つ設けられる構成を用いて説明する。
【0019】
傾斜角自動算出装置1は、傾斜角検出装置10と、レベリング機構11と、センサECU(Electronic Control Unit)12と、レベリングECU13と、を備え、車両のECU14と接続されている。傾斜角自動算出装置1は、傾斜角検出装置10、レベリング機構11、センサECU12、レベリングECU13及びECU14がCAN−cのCANケーブル等の電気配線Sにより接続される。
【0020】
傾斜角検出装置10は、図1乃至図3に示すように、基部110の側部に設けられている。傾斜角検出装置10は、図3乃至図6に示すように、容器21と、蓋体22と、回転軸23と、振り子24と、角度センサ25と、緩衝部材26と、を備えている。
【0021】
容器21は、その内部が空洞に形成されている。具体的には、容器21は、半円状の一対の側面21aと、側面21aの外周縁を連続する曲面状の底面21bとを備え、その上端部が方形状に開口して形成されている。容器21は、その上端側の中央に回転軸23を支持可能に形成されている。また、容器21は、その内部に振り子24及び緩衝部材26を収納可能、且つ、その外面に角度センサ25を固定可能に形成されている。
【0022】
蓋体22は、容器21の開口を密閉可能に形成されている。回転軸23は、容器21に回転可能に支持される。図6に示すように、回転軸23は、その一端が容器21の側面21aから外部に突出して形成される。
【0023】
振り子24は、回転軸23に固定される。振り子24は、回転軸23に固定される軸体31と、軸体31の端部に固定された錘32と、を備えている。軸体31は、棒体により構成されており、錘32の移動により回転軸23を回動可能に形成されている。振り子24は、その軸体31が、錘32により常時重力方向に延設する。
【0024】
角度センサ25は、回転軸23の突出する一端の外周面に設けられた等ピッチセンサ35と、等ピッチセンサ35を検出する検出センサ36とを備えている。等ピッチセンサ35は、所定の間隔で、回転軸23の軸心方向に延設されたライン群である。
【0025】
検出センサ36は、等ピッチセンサ35と対向して容器21の側面21aに固定され、等ピッチセンサ35のライン群の位置に応じて回転軸23の回転角度を検出可能に形成されている。検出センサ36は、電気配線Sを介してセンサECU12に接続され、検出した回転軸23の回転角度を信号としてセンサECU12に送信可能に形成されている。
【0026】
緩衝部材26は、傾斜角検出装置10の傾斜に伴って移動する振り子24の移動を緩衝可能に形成されている。即ち、緩衝部材26は、振り子24の移動の抵抗となることで、振り子24の急激な移動を防止可能に形成されている。緩衝部材26は、容器21内に貯留される流体であって、所定の粘度を有している。ここで、所定の粘度とは、振り子24の移動の抵抗となり、急激な振り子24の回動を防止可能な粘度である。
【0027】
レベリング機構11は、リフレクタ115に接続され、リフレクタ115の角度を調整可能に形成されたリフレクタ115の駆動機構である。レベリング機構11は、リフレクタ115を上下方向に駆動し、リフレクタの角度を調整することで、ヘッドランプ111の図7に示す光軸Rを上下方向に調整可能に形成されている。レベリング機構11は、レベリングECU13に接続されている。
【0028】
センサECU12は、検出センサ36から回転軸23の回転角度の信号を受信可能に形成されている。センサECU12は、記憶部等に記憶された車体101の平坦時における回転軸23の回転角度と、検出センサ36で検出された回転角度とに基づいて、車体101の傾斜角を算出可能に形成された、算出手段である。センサECU12は、算出した車体101の傾斜角を、ECU14に送信可能に形成されている。
【0029】
なお、センサECU12は、基部110に設けられた傾斜角検出装置10で検出した角度から、車体101の傾斜角を算出することから、センサECU12で検出される車体101の傾斜角は、前照灯102の位置における傾斜角である。
【0030】
また、センサECU12は、左右の傾斜角検出装置10からそれぞれ検出された回転軸23の回転角度から、車体101の左右方向の傾斜角を算出可能に形成されている。
【0031】
レベリングECU13は、センサECU12及びECU14に接続されている。レベリングECU13は、センサECU12で算出された車体101の傾斜角に基づいて、レベリング機構11を制御し、ヘッドランプ111の光軸Rを調整可能に形成された、レベリング機構11の制御手段である。
【0032】
ECU14は、センサECU12及びレベリングECU13に接続され、センサECU12により算出された車体101の傾斜角に基づいて、レベリングECU13及び他構成要素を制御可能に形成されている。
【0033】
このように構成された車両100の傾斜角自動算出装置1は、傾斜角検出装置10により検出された傾斜角に基づいてセンサECU12により車体101の傾斜角が算出される。また、傾斜角自動算出装置1は、算出された傾斜角に応じて、レベリングECU13によりレベリング機構11を制御することで、ヘッドランプ111の光軸Rが調整される。
【0034】
具体的には、図7に示すように、車両100の走行中に、例えば、平坦路から傾斜路を走行すると、車体101は、傾斜路の傾斜角に伴って傾斜する。図7に示すように、傾斜角Xの傾斜を車体101が走行すると、傾斜角検出装置10は、当該傾斜角で傾斜し、図5に示すように二点差線で示すように、振り子24が回転軸23とともに角度Xだけ回動する。
【0035】
具体的には、傾斜路を車体101が走行することで、傾斜角検出装置10自体、即ち、容器21及び蓋体22が傾斜(回動)する。振り子24は、その錘32の自重により重力方向に向かって延設されるため、容器21及び蓋体22に対して回転軸23及び振り子24が回動するが、回転軸23及び振り子24は、錘32によって軸体31が重力方向への延設を維持する。
【0036】
このとき、容器21及び蓋体22の傾斜に伴って回転軸23はその回動方向に回転力が印加されるが、振り子24が緩衝部材26内に浸漬していることから、振り子24の移動が緩衝部材26により抵抗を受け、移動が規制される。このため、急激な車体101の傾斜や振動があっても、回転軸23は、振り子24の移動が抑制され、振り子24は角度Xを越えて回動する回動量(移動量)が低減する。
【0037】
容器21に対して回転軸23が回動すると、回転軸23に設けられた等ピッチセンサ35も回動する。検出センサ36は、この等ピッチセンサ35の回動を検出し、センサECU12へと送信する。センサECU12は、受信した傾斜角から、車体101の傾斜角を算出し、この情報をECU14に送信する。
【0038】
ECU14は、受信した車体101の傾斜角をレベリングECU13に送信する。レベリングECU13は、受信した車体101の傾斜角に基づいて、レベリング機構11を駆動制御し、光軸Rを車体101の傾斜角に応じて調整する。
【0039】
このように構成された傾斜角検出装置10を有する傾斜角自動算出装置1を用いた車両100によれば、車体101の傾斜角に応じて前照灯102の光軸Rを調整可能となる。
【0040】
また、傾斜角自動算出装置1に用いられる傾斜角検出装置10は、回転軸23に振り子24を設け、車体101の傾斜に応じて傾斜する容器21に対する振り子24の回動量を角度センサ25により検出する簡単な構成となる。特に、角度センサ25は、等ピッチセンサ35及び等ピッチセンサ35の回動を検出する検出センサ36でよく、製造コストを低減することが可能となる。
【0041】
また、傾斜角自動算出装置1に用いられる傾斜角検出装置10は、左右の前照灯102の基部110の側方にそれぞれ設けられる構成であることから、その検出する傾斜角は、車体101の前照灯102が設けられた位置での傾斜角となる。前照灯102の光軸Rの調整は、前照灯102の直接的な傾斜角により行われることから、傾斜角自動算出装置1は、精度の高い光軸調整が可能となる。
【0042】
また、傾斜角検出装置10は、振り子24が移動する容器21内に、緩衝部材26を設ける構成であるため、振り子24の回動が緩衝され、急激な回動を防止可能となる。特に、車体101は、走行時の加速や路面状態に応じて、振動や傾斜等が発生する。
【0043】
振り子24は、錘32の自重によって、重力方向に常時延設させるように、回転軸23を中心に回動する構成であるため、当該振動や、回転速度が高い場合に、遠心力等により、その回動する角度が、容器21に対して本来回動する傾斜角X(重力方向)を超える。その後、重力方向へ戻るように、振り子24が回転する。このとき、さらに重力方向を越えて回転する。このような往復動の回動により、減衰し、最終的に振り子24が車体101の傾斜角で傾斜することとなる。
【0044】
傾斜角検出装置10は、容器21内の緩衝部材26により、振り子24の回動の抵抗となることで、当該傾斜角Xを超えた往復回動を極力防止し、高い精度で車体101の傾斜角を検出可能となる。
【0045】
上述したように、傾斜角検出装置10及び傾斜角自動算出装置1を用いた車両100によれば、製造コストの低減が可能であって、高い精度で傾斜角を検出可能となる。
【0046】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。上述した例では、傾斜角検出装置10は、回転軸23の一部が容器21の外面から突出し、回転軸23の突出した部位に等ピッチセンサ35を設ける構成を説明したがこれに限定されない。例えば、図8に示すように、等ピッチセンサ35を容器21内の回転軸23に設け、さらに検出センサ36を容器21内に設ける構成であってもよい。このような構成とする場合には、検出センサ36を緩衝部材26から保護し、且つ、容器21の蓋体22に検出センサ36の電気配線Sを挿通可能とすればよい。このような構成とすることで、回転軸23は、容器21内に収納できることから、容器21及び回転軸23間の軸封を行わなくてよく、より単純な構成となる。
【0047】
また、上述した例では、その側面視で、半円形状の容器21を用いる構成を説明したがこれに限定されない。例えば、容器21は、振り子24が回転軸23を中心に回動可能であれば方形状であってもよい。また、上述した例では、振り子24の錘32と回転軸23とを棒体である軸体31により接続する構成を説明したが、回転軸23を回動可能であれば、軸体31は、棒体でなくワイヤ等であってもよい。
【0048】
また、振り子24は、回転軸を円筒状とし、回転軸の内周面に設けられた錘により、傾斜に応じて回動する構成としてもよい。さらに、上述した例では、傾斜角検出装置10は、前照灯102の光軸Rの調整を行う傾斜角自動算出装置1に用いる構成を説明したがこれに限定されず、傾斜角の検出を要する装置に適宜適用可能である。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
【符号の説明】
【0049】
1…傾斜角自動算出装置、10…傾斜角検出装置、11…レベリング機構、12…センサECU、13…レベリングECU、14…ECU、21…容器、21a…側面、21b…底面、22…蓋体、23…回転軸、24…振り子、25…角度センサ、26…緩衝部材、31…軸体、32…錘、35…等ピッチセンサ、36…検出センサ、100…車両、101…車体、102…前照灯、110…基部、111…ヘッドランプ、112…レンズカバー、115…リフレクタ、116…バルブ、R…光軸、S…電気配線、X…傾斜角。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器と、
前記容器に設けられた回転軸と、
前記回転軸に固定され、前記回転軸を中心に前記容器内で回動可能な振り子と、
傾斜により回動した前記回転軸の傾斜角を検出する検出センサと、
前記振り子の移動を緩衝させる緩衝部材と、
を備えることを特徴とする傾斜角検出装置。
【請求項2】
前記緩衝部材は、容器内に貯留され、前記振り子の移動の抵抗となる粘性を有する流体であることを特徴とする請求項1に記載の傾斜角検出装置。
【請求項3】
前記検出センサは、
前記回転軸に、前記回転軸の軸心方向に沿って設けられた等ピッチセンサと、
前記等ピッチセンサを検出可能な検出センサと、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の傾斜角検出装置。
【請求項4】
車両の車体に固定された基部に可動可能に支持されたリフレクタ及び前記リフレクタに設けられたバルブを有するヘッドランプの光軸を調整する傾斜角自動算出装置において、
角度を検出する前記車体に固定される容器、前記容器に設けられた回転軸、前記回転軸に固定され、前記回転軸を中心に前記容器内で回動可能な振り子、傾斜により回動した前記回転軸の傾斜角を検出する検出センサ、及び、前記振り子の移動を緩衝させる緩衝部材を具備する傾斜角検出装置と、
前記検出センサで検出された前記回転軸の角度から前記車体の角度を算出する算出手段と、
前記リフレクタを上下方向に可動させるレベリング機構と、
前記算出手段により算出された前記車体の角度に基づいて、前記レベリング機構を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする傾斜角自動算出装置。
【請求項5】
前記緩衝部材は、容器内に貯留され、前記振り子の移動の抵抗となる粘性を有する流体であることを特徴とする請求項4に記載の傾斜角自動算出装置。
【請求項6】
前記検出センサは、
前記回転軸に、前記回転軸の軸心方向に沿って設けられた等ピッチセンサと、
前記等ピッチセンサを検出可能な検出センサと、
を備えることを特徴とする請求項4に記載の傾斜角自動算出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−83600(P2013−83600A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−224864(P2011−224864)
【出願日】平成23年10月12日(2011.10.12)
【出願人】(000006286)三菱自動車工業株式会社 (2,892)