説明

傾斜計装置

【課題】 容易に設置可能で、しかも傾斜計による測定を正確に行うことが可能な傾斜計装置を提供する。
【解決手段】 筒状で、地中に埋設される埋設管2と、埋設管2内に配設され、地盤Gの変位を測定する傾斜センサ31と傾斜センサ31の方位を測定する地磁気センサ32とを有する測定ユニット3と、測定ユニット3による測定データを外部に送信する無線機5と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、地滑りなどによる地盤の傾斜・変位を測定する傾斜計装置に関する。
【背景技術】
【0002】
豪雨などの自然災害によって、地滑りなどの斜面崩壊が発生すると、交通路が土砂で塞がれたり、道路や鉄道盛土が変形したりして、交通網が麻痺する場合がある。さらには、崩壊した土砂が土石流となって、下流側の住民などに大きな被害をもたらす場合もある。このような被害を未然に防ぐため、あるいは、被害を最小限に抑えるためには、斜面崩壊のおそれがある場所の状況や斜面崩壊の予測(危険度)などについての情報を、その場所の地域住民や交通機関などに、一刻も早く提供することが有効な手段となる。
【0003】
このような情報を提供するために、地盤の傾斜・変位を測定する傾斜計が使用されている(例えば、特許文献1参照。)。この傾斜計は、傾斜センサを備え、斜面崩壊のおそれがある地中に、ボーリングマシンなどによって円柱状の穴を形成し、この円柱穴内に配置される。そして、このような傾斜計を多数配設して、傾斜計からの測定結果に基づいて斜面崩壊の予測などを行う、ということが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平09−042959号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来、傾斜計を配設するには、ボーリングマシンなどによって地中に円柱穴を形成しなければならず、多大な労力と時間とを要する。しかも、傾斜計による測定を正確に行うには、傾斜計の方位・配設方向がわかっていなければならない。つまり、傾斜計の方位がわからなければ、地盤がどの方向にどのくらい傾斜・変位しているかを正しく測定することができない。このため、円柱穴内に傾斜計を配設する際に、傾斜計を所定の方位に向けて配置しなければならず、多大な労力と時間とを要するばかりでなく、設置方向が正しくないと、傾斜計による測定が正確に行えなくなる。そして、このように労力と時間とを要する作業を多数の傾斜計に対して行わなければならないため、多大な費用と時間とを要する。
【0006】
そこでこの発明は、容易に設置可能で、しかも傾斜計による測定を正確に行うことが可能な傾斜計装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、筒状で、地中に埋設される埋設管と、前記埋設管内に配設され、地盤の変位を測定する傾斜計と前記傾斜計の方位を測定する方位計とを有する測定ユニットと、前記測定ユニットによる測定データを外部に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする傾斜計装置である。
【0008】
この発明によれば、管内に傾斜計と方位計とが配設された状態で、埋設管が地中に埋設され、傾斜計と方位計とによる測定データが、送信手段によって外部に送信される。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の傾斜計装置において、前記測定ユニットが前記埋設管の軸方向に複数配設され、一端側の測定ユニットから隣接する測定ユニットに対して順次測定データを伝送して、前記送信手段に全測定ユニットの測定データを送る伝送手段を備える、ことを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、伝送手段によって、一端側の測定ユニットから隣接する測定ユニットに対して順次測定データを伝送しながら、つまり、順次隣接する測定ユニットに対して測定データをリレイしながら、送信手段に全測定ユニットの測定データが送信される。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の傾斜計装置において、前記埋設管の先端側に尖った尖端部が設けられ、前記埋設管を前記尖端部から地中に打ち込み可能となっている、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、傾斜計の方位を測定する方位計を備えるため、傾斜計がどのような方位で配設されていても、方位計によって傾斜計の方位が測定される。つまり、傾斜計を配設した埋設管をどのように地中に埋設しても、傾斜計の方位が測定され、その上で、傾斜計によって地盤の変位が測定される。このため、傾斜計の配設方向を気にすることなく、容易に埋設管を埋設すること、つまり容易に本傾斜計装置を設置することが可能となる。しかも、傾斜計の方位に基づいて傾斜計による測定結果を補正することで、傾斜計による測定を正確に行うこと、つまり地盤の変位を正確に測定することが可能となる。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、測定ユニットが埋設管の軸方向に複数配設されているため、地盤の深さ方向に対して、複数の変位を測定することができ、地滑りなどをより精度高く予測することが可能となる。しかも、順次隣接する測定ユニットに対して測定データをリレイしながら、送信手段に全測定ユニットの測定データを伝送するため、各測定ユニットから個々に送信手段に伝送する場合に比べて、伝送線量・配電量を削減することができる。この結果、埋設管さらには本傾斜計装置全体を小型化することが可能となる。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、埋設管が地中に打ち込み可能なため、ボーリングを行うことなく、埋設管を地中に打ち込むだけで、本傾斜計装置を容易に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】この発明の実施の形態に係る傾斜計装置を示す概略断面図である。
【図2】図1の傾斜計装置の尖端部材を示す拡大正面図である。
【図3】図1の傾斜計装置の測定ユニットを示す構成図である。
【図4】図1の傾斜計装置の配設状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0017】
図1は、この発明の実施の形態に係る傾斜計装置1を示す概略断面図である。この傾斜計装置1は、地盤Gの傾斜・変位を測定する装置であり、主として、埋設管2と、測定ユニット3と、伝送ケーブル(伝送手段)4と、無線機(送信手段)5とを備えている。
【0018】
埋設管2は、地中に埋設される円筒状の管で、複数の短管21から構成されている。すなわち、短管21の一端部には雄ネジが形成され、他端部には雌ネジが形成され、隣接する短管21の雄ネジと雌ネジとを螺合させることで、各短管21が接続・接合されて、埋設管2が構成されている。また、各短管21は、後述するように地磁気センサ32を収容するため、アルミニウム合金やSUS304ステンレス鋼、あるいは塩化ビニルなどの非磁性材で構成されている。このような埋設管2の先端側(下端側)に、尖端部材22が設けられている。
【0019】
この尖端部材22は、図2に示すように、その外径φ1が短管21の外径と同径で、上端部に形成されたネジ部により、短管21に接続・接合されている。また、先端部には、円錐状に尖った尖端部22aが形成され、さらに、尖端部22aの上方には、外径φ2が外径φ1よりも小さい小径部22bが形成されている。これにより、埋設管2を尖端部22aから地中に打ち込み可能であり、しかも、後述するように、地中への打ち込みが容易で、かつ埋設管2が地中に強固に埋設されるようになっている。
【0020】
測定ユニット3は、埋設管2の軸方向に沿って埋設管2内に複数配設され、図3に示すように、地盤Gの傾斜・変位を測定する傾斜センサ(傾斜計)31と、傾斜センサ31の方位を測定する地磁気センサ(方位計)32とを有している。傾斜センサ31は、配設された深度におけるX−Y平面内の変位・傾斜を測定・検出するセンサであり、この実施の形態では、MEMS(Micro Electro Mechanical System)加速度センサを利用したものであるが、静電容量の変化などを利用したものであってもよい。
【0021】
地磁気センサ32は、傾斜センサ31(測定ユニット3)の方位・向きを測定・検出する電子コンパスである。具体的には、磁気の強さによって抵抗値が変化するMR素子(磁気抵抗素子)を備え、抵抗値の変化を電流の変化として読み取ることで、地球の南北の地磁気の方向とセンサ32との角度・方角を算出・検出するものである。
【0022】
このような傾斜センサ31と地磁気センサ32とは、それぞれ第1の基板33と第2の基板34とに配設され、水平を維持した状態で、主基板35によって連結されている。これにより、傾斜センサ31と地磁気センサ32との位置関係が固定され、地磁気センサ32による測定結果に基づいて、傾斜センサ31の方位・向きが算出されるようになっている。
【0023】
また、主基板35には、主CPU36と通信インターフェイル37、38とを備え、第1の通信インターフェイル37には、伝送ケーブル4の上流側配線41が接続され、第2の通信インターフェイル38には、伝送ケーブル4の下流側配線42が接続されている。また、伝送ケーブル4には電源線43を備え、さらに、伝送ケーブル4の両端部には、防水性のコネクタ44が取り付けられている。
【0024】
そして、後述するようにして測定ユニット3同士が接続された状態で、
(1)当測定ユニット3の傾斜センサ31および地磁気センサ32による測定結果(測定データ)が、主CPU36に伝送されるとともに、
(2)上流側配線41を介して、上流側(尖端部材22側)の測定ユニット3から主CPU36に、測定データが伝送され、
(3)当測定ユニット3の測定データと上流側の測定ユニット3の測定データとが、下流側配線42を介して、主CPU36から下流側(無線機5側)の測定ユニット3に伝送される、
ようになっている。
【0025】
このようにして、一端側(尖端部材22側)の測定ユニット3から隣接する測定ユニット3に対して、順次測定データがリレイ伝送され、後述する無線機5に全測定ユニット3の測定データが送られるようになっている。さらに、主基板35には、周囲温度を測定する温度センサ39が配設され、温度センサ39による測定結果を含む測定データが、上記のようにして無線機5に送られるようになっている。ここで、測定ユニット3から測定データを伝送する場合には、当測定ユニット3の識別情報とともに測定データを伝送するようになっている。つまり、どの測定ユニット3からの測定データであるかが、判定できるようになっている。このような傾斜センサ31、地磁気センサ32、主基板35などは、円筒形の防水ケース3aに収容されている。
【0026】
また、埋設管2の上端部側(無線機5側)に電池(電源、図示せず)が設けられ、この電池からの電力が、電源線43および第1の電源部61を介して主CPU36に供給され、さらに、第2の電源部62を介して傾斜センサ31に供給され、第3の電源部63を介して地磁気センサ32に供給されるようになっている。
【0027】
無線機5は、各測定ユニット3による測定データを外部に送信する無線通信装置である。具体的には、後述する中継局100に測定データを送信することを目的とし、傾斜計装置1と中継局100との距離は、数十m程度(最大100m程度)であるため、このような短距離通信が可能な装置であればよい。また、測定データを送信する場合には、当傾斜計装置1の識別情報とともに測定データを送信するようになっている。つまり、どの傾斜計装置1からの測定データであるかが、判定できるようになっている。ここで、各測定ユニット3からの測定データの伝送、および無線機5からの測定データの送信は、この実施の形態では、定期的に行われるようになっているが、測定データに変化が生じた場合、つまり、地盤Gの変動や地滑りなどが生じた場合に、伝送、送信するようにしてもよい。
【0028】
次に、このような構成の傾斜計装置1の使用方法、作用および、傾斜計装置1による監視システムについて説明する。
【0029】
まず、傾斜センサ31および地磁気センサ32の取付面が短管21の軸方向に対して垂直になるように、各短管21内に測定ユニット3を配設し、隣接する測定ユニット3の伝送ケーブル4同士をコネクタ44で接続する。続いて、隣接する短管21同士を接続・接合するとともに、最下端の短管21に尖端部材22を接続し、最上端の短管21側に無線機5を取り付けることで、傾斜計装置1を組み立てる。なお、埋設管2を埋設した後に、無線機5を取り付けてもよい。
【0030】
次に、地滑りなどが発生するおそれがある地域、斜面に、傾斜計装置1を配設する。このとき、図4に示すように、中継局100を中心とする半径数十m程度の領域をひとつの監視領域Sとし、この監視領域S内にひとつの中継局100と複数の傾斜計装置1とを配設する。ここで、中継局100は、監視領域S内の各傾斜計装置1から測定データを受信し、直接、または他の中継局100を経由して、測定データを親局101に送信する通信装置であり、高い位置に省電力無線ユニット(例えば、通信距離が600m程度)が設置されている。また、親局101は、携帯電話網などを介して、測定データなどの情報を遠隔地の監視センタなどに送信できるようになっている。
【0031】
また、傾斜計装置1を配設する際には、埋設管2を尖端部22aから地中に打ち込むことで、埋設管2を埋設する。このとき、尖端部22aの直上に小径部22bが形成されているため、地中に打ち込む際の抵抗が減り、また、尖端部22aで掘削された(押し出された)土が小径部22bに流れるため、地中への打ち込みが容易となる。しかも、尖端部22aの底円の直径(外径φ1)と短管21の外径とが同径なため、尖端部22aで形成された穴径が短管21の外径と一致し、埋設管2が地中に強固に埋設される。
【0032】
このように、複数の傾斜計装置1とひとつの中継局100とが配設された監視領域Sを複数設け、さらに、ひとつの親局101を設けることで、傾斜計装置1が面的に配設された監視システムが構成される。
【0033】
このような監視システムにおいて、定期的に各測定ユニット3からの測定データが無線機5に伝送され、各傾斜計装置1の無線機5から中継局100に測定データが送信され、さらに、各中継局100から親局101に測定データが送信される。同様に、地盤Gの変動、地滑りなどが発生した場合にも、測定データが伝送、送信される。このとき、上記のように、測定データには、傾斜センサ31および地磁気センサ32による測定結果が含まれる。そして、親局101において、あるいは親局101から測定データを受信した監視センタなどにおいて、傾斜センサ31によって測定された傾斜・変位を、地磁気センサ32で測定された方位で補正することで、所定の正しい位置を基準とした地盤Gの傾斜・変位が算出される。その後、各地における傾斜・変位や周囲温度などがインターネットで開示されたり、所定の施設に提供されたり、さらには、傾斜・変位に基づく警報が住民などに発信されるものである。
【0034】
以上のように、この傾斜計装置1によれば、各測定ユニット3つまり各傾斜センサ31がどのような方位で地中に埋設されていても、地磁気センサ32によって傾斜センサ31の方位が測定される。このため、傾斜センサ31の配設方向を気にすることなく、容易に埋設管2を地中に埋設すること、つまり容易に傾斜計装置1を設置することが可能となる。殊に、各短管21を回してネジ接合しているため、短管21ごとに傾斜センサ31の配設方向が異なるが、このような場合であっても、各傾斜センサ31の方位が測定されるため、容易に短管21同士を接合して、傾斜計装置1を設置することが可能となる。
【0035】
しかも、埋設管2を地中に打ち込むことで傾斜計装置1を設置できるため、ボーリングを行う必要がなく、容易かつ短時間に傾斜計装置1を設置することができる。このように、傾斜計装置1の設置が極めて容易なため、多数の傾斜計装置1を設置する場合であっても、従来に比べて、設置に要する時間と労力、費用を著しく削減することが可能となる。
【0036】
また、傾斜センサ31によって測定された傾斜・変位を、地磁気センサ32で測定された方位で補正することで、傾斜センサ31による測定を正確に行うこと、つまり、地盤Gがどの方向にどのくらい傾斜・変位しているかを正しく測定することができる。しかも、測定ユニット3が埋設管2の軸方向に複数配設されているため、地盤Gの深さ方向に対して、複数の変位を測定することができ、地滑りなどをより精度高く予測することが可能となる。また、温度センサ39によって周囲温度が測定されるため、傾斜センサ31や地磁気センサ32による測定結果を温度補正して、より適正な測定結果を得ることが可能となる。
【0037】
さらに、順次隣接する測定ユニット3に対して測定データをリレイしながら、無線機5に全測定ユニット3の測定データを伝送するため、各測定ユニット3から個々に無線機5に伝送する場合に比べて、配電量を削減することができる。この結果、埋設管2の小径化、傾斜計装置1の小型化が可能となる。また、無線機5は、数十m程度の短距離通信が可能な装置であればよいため、簡易、安価な無線機が使用可能となり、この結果、傾斜計装置1の製作費用を低減することが可能となる。しかも、このような安価な傾斜計装置1を複数配設し、簡易、安価な中継局100を経由して親局101に測定データを送信するため、監視システム全体に要する費用を低減することが可能となる。つまり、個々の傾斜計に長距離通信が可能な無線機を備えて、各傾斜計から親局101などに直接測定データを送信する場合に比べて、極めて低い費用で広い地域を監視し、地滑りなどを予測することが可能となる。
【0038】
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態では、親局101や監視センタにおいて傾斜・変位の補正を行っているが、傾斜計装置1で補正を行って、補正後のデータを測定データとして中継局100、親局101に送信するようにしてもよい。また、埋設管2を地中に打ち込んでいるが、地盤Gに円柱状の穴を形成し、この穴に傾斜計装置1を埋設するようにしてもよい。この場合、尖端部材22が不要となる。さらに、各短管21の接合部が曲がるような構成とし、地盤Gの変動、地滑りなどに応じて、傾斜計装置1が追従、変形するようにしてもよい。これにより、地盤Gの深さ方向における変動の違いなどを適正に把握することが可能となる。また、傾斜センサ31や温度センサ39などのほかに、土壌水分計や振動計などを測定ユニット3内に設け、これらの測定結果も測定データとして、中継局100、親局101に送信するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0039】
1 傾斜計装置
2 埋設管
22 尖端部材
22a 尖端部
3 測定ユニット
31 傾斜センサ(傾斜計)
32 地磁気センサ(方位計)
36 主CPU
39 温度センサ
4 伝送ケーブル(伝送手段)
5 無線機(送信手段)
100 中継局
101 親局
G 地盤

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状で、地中に埋設される埋設管と、
前記埋設管内に配設され、地盤の変位を測定する傾斜計と前記傾斜計の方位を測定する方位計とを有する測定ユニットと、
前記測定ユニットによる測定データを外部に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする傾斜計装置。
【請求項2】
前記測定ユニットが前記埋設管の軸方向に複数配設され、
一端側の測定ユニットから隣接する測定ユニットに対して順次測定データを伝送して、前記送信手段に全測定ユニットの測定データを送る伝送手段を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の傾斜計装置。
【請求項3】
前記埋設管の先端側に尖った尖端部が設けられ、前記埋設管を前記尖端部から地中に打ち込み可能となっている、
ことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の傾斜計装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−169705(P2011−169705A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−33031(P2010−33031)
【出願日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【出願人】(000210908)中央開発株式会社 (25)