説明

傾斜面でも置ける収納容器。

【課題】屋根の上や傾斜面での作業において使い勝手がよく,高い作業能率を実現できるローラー式塗装具用の塗料収納容器と工具収納容器を提供する。
【解決手段】収納容器S9で,安定脚A9が容器本体Y9に支承し,支承が制限され,固定できるため,傾斜面に置いても収納容器S9が水平になるように置くことができ,安定脚A9の前部級台A51と後部級台A52が支承し,支承が制限されるため級台接地部a62が傾斜面に密着するとともに,滑り止め効果のある接地部滑止具a81を級台接地部a62に接着又は,装着し,傾斜面でも安心して収納容器S9を置くことができる。刷毛が,塗料収納容器S91の内部にある塗料の中に倒れ,刷毛把持部まで塗料に浸かってしまい,刷毛の刷毛把持部を汚さないように,容器本体Y9に収納する内容器としごき扱板で,内容器の隅に刷毛置場を形設する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,作業するときに使用する収納容器S9で,塗料収納容器S91又は工具・部材収納容器(工具箱)S92である,収納容器S9を屋根の上などの傾斜面に置いても,滑り落ちることなく,前記収納容器S9を水平に置くために,支承する,支承を制限する,固定する,固定を解除することのできる安定脚A9が,容器本体Y9に装着されている,前記収納容器S9で,傾斜面でも置ける塗料収納容器S91又は工具・部材収納容器(工具箱)S92に関するものである。
【0002】
また,収納容器S9の塗料収納容器S91で,塗料収納容器S91の容器本体Y9に挿入する内容器U9には,刷毛が塗料に埋没せぬように置ける,刷毛置き底壁u17を設けていて,しごき扱板G9には,刷毛が塗料の中に倒れないように刷毛汚れ防止平板部g21を設けている,塗料収納容器S91で使用する内容器U9としごき扱板G9関するものである。
【背景技術】
【0003】
塗装工事を例にすると,ローラー式塗装具は,壁面や屋根等を塗装する際に,一度に多くの塗料を含浸することができ,広範囲に利点があるため,一般的に広く利用されている。
【0004】
通常,ローラー式塗装具用の塗料収納容器は,容器本体と,前記容器本体に挿入する内容器と,しごき扱板で構成され,使用されている。
【0005】
ローラー式塗装具を用いて塗装する場合,容器本体に内容器を挿入し,前記内容器に塗料を入れ,前記内容器の塗料をローラー式塗装具のローラー部に含浸させて,前記内容器に設置するしごき扱板で,含浸調整しながら塗装する。
【0006】
塗装において,ローラー式塗装具を使用しての塗装では,入り隅や細部を塗装することは困難で,入り隅や細部を塗装するには,別に刷毛を使用する必要があるため,塗料収納容器の片隅に携帯し,塗装する場合が多く,塗料収納容器の置き方,持ち方によっては,刷毛が,塗料収納容器の中にある塗料に倒れ,刷毛把持部まで塗料に浸かってしまい,前記刷毛把持部を汚して作業効率を低下させる。
【0007】
また,屋根の上で塗装する場合,傾斜面で塗料収納容器を置く場合,塗料収納容器が傾くと,塗料がこぼれるので,必ず前記塗料収納容器を片手で保持しなければならない。
【0008】
また,前記塗料収納容器は,屋根の上では滑りやすいため,必ず,片手は前記塗料収納容器を保持し,滑らないように注意しなければならず,作業中は,右手にローラー式塗装具又は刷毛,左手に前記塗料収納容器と,両手がふさがる場合が多く,屋根の上の,塗装工事は危険であり,前記塗料収納容器を滑落させたり,作業者が屋根から転落したりする危険性があり,同様に,屋根の上などで,工具を使用して作業する場合も大変危険であり,屋根の上で,工具・部材収納容器(工具箱)を滑落させたり,作業者が屋根の上から転落したりして,最悪の場合,転落死亡事故もありえる。
【0009】
特許文献1に開示された,ローラー式塗装具用容器は,一度使用すると,別の色に変えて使用する場合,完全に,ローラー式塗装具用容器の,塗料を洗い落とさなければならず,屋根の上などで塗装する場合,傾斜地では,ローラー式塗装具用容器に塗料を入れ,傾斜面に置く場合,ローラー式塗装具用容器が傾くと,塗料がこぼれるため,必ず,塗料がこぼれないように,片手で保持しなければならない。
【0010】
特許文献2に開示された,刷毛入れ容器付きローラーバケット内容器は,屋根の上などの傾斜面で,塗装する場合,塗料を入れ傾斜面に置く場合,刷毛入れ容器付きローラーバケット内容器が傾くと,塗料がこぼれるため,必ず片手で保持しなければならない。また,刷毛入れ容器付きローラーバケット内容器が傾斜面では滑りやすいため,必ず片手で刷毛入れ容器付きローラーバケット内容器を保持し滑らないようにしなければならず,作業中は,右手にローラー式塗装具,左手に刷毛入れ容器付きローラーバケット内容器と両手がふさがる場合が多く,屋根の上での塗装は大変危険である。
【0011】
特許文献3に開示された容器用台座は,容器と台座が別々になっているため,台座を設置してから容器を置かなければならず,容器の移動には大変な手間がかかる。また,傾斜面の勾配に応じて水平度の調整ができない。
【0012】
特許文献4に開示された塗料容器は,傾斜面の勾配に応じて水平度の調整を行うとき,塗料容器内の塗料がこぼれないように特に注意を要し,一箇所しかないつまみが緩んでいるのに気がつかずに傾斜面に置くと,塗料容器内の塗料がこぼれる場合が想像される。
また,塗料容器の接地部の先端に設けたゴム材だけでは,塗料容器が屋根から滑落する不安が残るし,刷毛の置場も考案されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開2008−43928 ローラー式塗装具用容器
【特許文献2】実用新案登録第3135494号 刷毛入れ容器付
【特許文献3】実用新案登録第3045304号 容器用台座
【特許文献4】実用新案登録第3073805号 塗料容器
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は,上記実情を考えてなされたものであり,
収納容器S9で,容器本体Y9に,安定脚A9が,支承し,支承が制限され,固定できるようにし,傾斜面に置いても前記収納容器S9が水平になるように置くことができ,前記安定脚A9の前部級台A51と後部級台A52が支承し,支承が制限されるため級台接地部a62が傾斜面に密着するとともに,滑り止め効果のある接地部滑止具a81を前記級台接地部a62に接着又は,装着し,傾斜面でも安心して前記収納容器S9を置くことができるようにする。
【0015】
刷毛が,塗料収納容器S91の内部にある塗料の中に倒れ,刷毛把持部まで塗料に浸かってしまい,刷毛の刷毛把持部を汚さないように,容器本体Y9に挿入する内容器U9と,装着するしごき扱板G9の組合せで,前記内容器U9の隅に刷毛置場を形設するようにする。
【0016】
屋根の上や傾斜面での作業において使い勝手がよく,高い作業能率を実現できるローラー式塗装具用の塗料収納容器S91と工具・部材収納容器(道具箱)S92を,提供することを解決課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0017】
請求項1に係わる発明は,容器本体Y9に穿設する安定脚支承孔y41と,安定脚A9に穿設する本体支承孔a21に,支承金具k12を貫通させて,前記容器本体Y9に前記安定脚A9を具設し,前記容器本体Y9に対して,前記安定脚A9が振り子のように支承することを特徴とする収納容器S9に関する。
【0018】
請求項2に係わる発明は,請求項1に記載の収納容器S9で,安定脚A9を構成する右脚部A11と左脚部A12に具設する前部級台A51と後部級台A52は各々,級台支持部a61と級台接地部a62で構成していて,前記級台接地部a62が傾斜面や平面に応じて支承し接地することを特徴とする収納容器S9に関する。
【0019】
請求項3に係わる発明は,請求項1又は請求項2に記載の収納容器S9で,安定脚A9を構成する,右脚部A11又は左脚部A12に,案内円弧型貫通溝a31を形成し,容器本体Y9の調整用貫通孔y42に前記容器本体Y9の内側から緩締金具k11を貫通させ前記容器本体Y9に固定し,緩締金具k11を前記右脚部A11又は前記左脚部A12の前記案内円弧型貫通溝a31に通すことにより,傾斜面や平面に前記収納容器S9を置くと,前記案内円弧型貫通溝a31の中で前記緩締金具k11が傾斜面や平面に応じて移動することを特徴とする収納容器S9に関する。
【0020】
請求項4に係わる発明は,請求項1〜3項のいずれか1項に記載の収納容器S9で,安定脚A9を構成する,右脚部A11と左脚部A12に,案内円弧型貫通溝a31を形成し,容器本体Y9の調整用貫通孔y42に前記容器本体Y9の内側から緩締金具k11を貫通させ固定し,緩締金具k11を前記右脚部A11と前記左脚部A12の前記案内円弧型貫通溝a31に通すことにより,傾斜面や平面に前記収納容器S9を置くと,前記案内円弧型貫通溝a31の中で前記緩締金具k11が傾斜面や平面に応じて移動することを特徴とする収納容器S9に関する。
【0021】
請求項5に係わる発明は,請求項1〜4項のいずれか1項に記載の収納容器S9で,緩締金具k11に調整用つまみk31を配置し,前記調整用つまみk31を締めると,安定脚A9は固定する,また,前記調整用つまみk31を緩めると,前記調整用つまみk31が傾斜面や平面に応じて,前記案内円弧型貫通溝a31の中で,移動することを特徴とする収納容器S9に関する。
【0022】
請求項6に係わる発明は,請求項1〜5項のいずれか1項に記載の収納容器S9で,安定脚A9の前部級台A51と後部級台A52の級台接地部a62の接地面に,接地滑止具a81を接着又は装着し,前記安定脚A9が,滑り止め手段を備えていることを特徴とする収納容器S9に関する。
【0023】
請求項7に係わる発明は,請求項1〜6項のいずれか1項に記載の収納容器S9で,容器本体Y9の開口補強部y21から底壁y16の間に,前壁y12と後壁y13,又は,右側壁y14と左側壁y15の両壁に形成する補強板y22で,前記前壁y12と前記後壁y13又は,前記右側壁y14と前記左側壁y15の両壁に形成する一組の前記補強板y22が,並行に,又は,ほぼ並行になるように形成され,前記補強板y22の縦中心線に安定脚支承孔y41と調整用貫通孔y42が穿設されていて,前記安定脚支承孔y41と前記調整用貫通孔y42には,前記補強板y22に支承金具k12と緩締金具k11を固定するナットを埋没させる埋没凹部y43が形設されていることを特徴とする収納容器S9に関する。
【0024】
請求項8に係わる発明は,請求項1〜7項のいずれか1項に記載の収納容器S9で,安定脚A9の右脚部A11と左脚部A12両方の本体支承孔a21の中心から案内円弧型貫通溝a31に向かって放射線状に,目盛りが表示されることを特徴とする収納容器S9に関する。
【0025】
請求項9に係わる発明は,請求項1〜8項のいずれか1項に記載の収納容器S9で,安定脚の前部級台A51と後部級台A52に形成する級台接地部a62の上面に,右脚部A11と左脚部A12の延長線上で支承制限突起部a63を形成し,前記支承制限突起部a63は,前記前部級台A51,前記後部級台A51を構成する前記級台接地部a62の上面の,前記右脚部A11,前記左脚部A12の延長線上に,支承を制限するために、前記右脚部A11,前記左脚部A12を挟むように前記支承制限突起部a63を形成していることを特徴とする収納容器S9に関する。
【0026】
請求項10に係わる発明は,請求項1〜9項のいずれか1項に記載の収納容器S9で,安定脚の前部級台A51と後部級台A52で,前記前部級台A51の一部又は全てが,前記後部級台A52につながっていることを特徴とする収納容器S9に関する。
【0027】
請求項11に係わる発明は,請求項1〜10項のいずれか1項に記載の収納容器S9で,安定脚の前部級台A51と後部級台A52で,前記前部級台A51と前記後部級台A52が,複数枚であることを特徴とする収納容器S9に関する。
【0028】
請求項12に係わる発明は,請求項1〜11項のいずれか1項に記載の収納容器S9に備えられ,前記補強板y22を既存の塗料収納容器や,工具・部材収納容器に接着し,安定脚A9を取り付けるための前記補強板y22であって,前記補強板y22の縦中心線に,安定脚支承孔y41と調整用貫通孔y42が穿設されていて,前記安定脚支承孔y41と調整用貫通孔y42には支承金具k12と緩締金具k11を固定するナット埋没凹部y43が形設されており,前記補強板y22を既存の塗料収納容器や工具・部材収納容器に接着し,前記安定脚支承孔y41と前記調整用貫通孔y42を貫通させ,前記安定脚A9を取り付けられることを特徴とする補強板y22に関する。
【0029】
請求項13に係わる発明は,請求項1〜12項のいずれか1項に記載の収納容器S9に備えられ,容器本体に内容器U9が挿入され,前記内容器U9と一組で使用するしごき扱板G9であって,前記しごき扱板G9の右側又は左側の上部に,連結折曲部g31で連結している刷毛汚れ防止平板部g21が形成されていることを特徴とするしごき扱板G9に関する。
【0030】
請求項14に係わる発明は,請求項1〜13項のいずれか1項に記載の収納容器S9に備えられ,容器本体に内容器U9が挿入され,しごき扱板G9と一組で使用する,前記内容器U9であって,前記内容器U9の底壁u16に一部刷毛置き底壁u17として浅い底壁を形成していることを特徴とする内容器U9に関する。
【発明の効果】
【0031】
請求項1に係わる発明によれば,容器本体Y9に穿設する安定脚支承孔y41と,安定脚A9に穿設する本体支承孔a21に,支承金具k12を貫通させて,前記容器本体Y9に前記安定脚A9を具設し,前記容器本体Y9に対して,前記安定脚A9が振り子のように支承する,そのため,前記容器本体Y9に形設されている持手y61で持ち傾斜面に置くだけで,前記容器本体Y9が,簡単に水平になるように,調整できる機能を有する。
【0032】
請求項2に係わる発明によれば,請求項1に記載の収納容器S9で,安定脚A9を構成する右脚部A11と左脚部A12に具設する前部級台A51と後部級台A52は各々,級台支持部a61と級台接地部a62で構成していて,前記級台接地部a62が傾斜面や平面に応じて支承し接地する,そのため,前記前部級台A51と前記後部級台A52の級台接地部a62が,傾斜面に平行になるように,接地することができる。
【0033】
請求項3に係わる発明によれば,請求項1又は請求項2に記載の収納容器S9で,安定脚A9を構成する,右脚部A11又は左脚部A12に,案内円弧型貫通溝a31を形成し,容器本体Y9の調整用貫通孔y42に前記容器本体Y9の内側から緩締金具k11を貫通させ前記容器本体Y9に固定し,緩締金具k11を前記右脚部A11又は前記左脚部A12の前記案内円弧型貫通溝a31に通すことにより,傾斜面や平面に前記収納容器S9を置くと,前記案内円弧型貫通溝a31の中で前記緩締金具k11が傾斜面や平面に応じて移動する,そのため,前記安定脚A9が,前記案内円弧型貫通溝a31の範囲で,支承を制限できる。
【0034】
請求項4に係わる発明によれば,請求項1〜3項のいずれか1項に記載の収納容器S9で,安定脚A9を構成する,右脚部A11と左脚部A12に,案内円弧型貫通溝a31を形成し,容器本体Y9の調整用貫通孔y42に前記容器本体Y9の内側から緩締金具k11を貫通させ固定し,緩締金具k11を前記右脚部A11と前記左脚部A12の前記案内円弧型貫通溝a31に通すことにより,傾斜面や平面に前記収納容器S9を置くと,前記案内円弧型貫通溝a31の中で前記緩締金具k11が傾斜面や平面に応じて移動する,そのため,前記案内円弧型貫通溝a31の範囲で,前記安定脚A9の支承を制限できる。
【0035】
請求項5に係わる発明によれば,請求項1〜4項のいずれか1項に記載の収納容器S9で,緩締金具k11に調整用つまみk31を配置し,前記調整用つまみk31を締めると,安定脚A9は固定する,また,前記調整用つまみk31を緩めると,前記調整用つまみk31が傾斜面や平面に応じて,前記案内円弧型貫通溝a31の中で,移動する,そのため,傾斜面に置き,容器本体Y9に形設される持手y61を軽く保持し,前記調整用つまみk31を,軍手をしている手でも,簡単に締めることができ,請求項4の発明の場合は,前記緩締金具k11に設置する前記調整用つまみk31は2箇所となり,両方の前記調整用つまみk31を締める事により,前記安定脚A9は確実に固定される。
【0036】
請求項6に係わる発明によれば,請求項1〜5項のいずれか1項に記載の収納容器S9で,安定脚A9の前部級台A51と後部級台A52の級台接地部a62の接地面に,接地滑止具a81を接着又は装着し,前記安定脚A9が,滑り止め手段を備えている,そのため,屋根などの傾斜面から,前記収納容器S9が,滑り落ちることを防止できる。
【0037】
請求項7に係わる発明によれば,請求項1〜6項のいずれか1項に記載の収納容器S9で,容器本体Y9の開口補強部y21から底壁y16の間に,前壁y12と後壁y13,又は,右側壁y14と左側壁y15の両壁に形成する補強板y22で,前記前壁y12と前記後壁y13又は,前記右側壁y14と前記左側壁y15の両壁に形成する一組の前記補強板y22が,並行に,又は,ほぼ並行になるように形成され,前記補強板y22の縦中心線に安定脚支承孔y41と調整用貫通孔y42が穿設されていて,前記安定脚支承孔y41と前記調整用貫通孔y42には,前記補強板y22に支承金具k12と緩締金具k11を固定するナットを埋没させる埋没凹部y43が形設されている,そのため,安定脚A9は,支承も調整もスムーズに行われる。
【0038】
請求項8に係わる発明によれば,請求項1〜7項のいずれか1項に記載の収納容器S9で,安定脚A9の右脚部A11と左脚部A12両方の本体支承孔a21の中心から案内円弧型貫通溝a31に向かって放射線状に,目盛りが表示される,そのため,前記案内円弧型貫通溝a31の中で移動する調整用つまみk31の停止する位置で,目盛りを読めば,前記収納容器S9の置いてある,屋根の上の勾配を明確に知ることができる。
【0039】
請求項9に係わる発明によれば,請求項1〜8項のいずれか1項に記載の収納容器S9で,安定脚の前部級台A51と後部級台A52に形成する級台接地部a62の上面に,右脚部A11と左脚部A12の延長線上で支承制限突起部a63を形成し,前記支承制限突起部a63は,前記前部級台A51,前記後部級台A51を構成する前記級台接地部a62の上面の,前記右脚部A11,前記左脚部A12の延長線上に,支承を制限するために前記右脚部A11,前記左脚部A12を挟むように前記支承制限突起部a63を形成している,そのため,前記前部級台A51と前記後部級台A52が必要以上に支承するのを制限し,設定した,前記収納容器S9が置ける最大の勾配の傾斜面に置いた際に,支承制限突起部a63が,前記右脚部A11と前記左脚部A12に接触して,支承を制限する。
【0040】
請求項10に係わる発明によれば,請求項1〜9項のいずれか1項に記載の収納容器S9で,安定脚の前部級台A51と後部級台A52で,前記前部級台A51の一部又は全てが,前記後部級台A52につながっている,そのため,接地面が広いため,屋根などの傾斜面から前記収納容器S9が,滑り落ちることを,より確実に防止できる。
【0041】
請求項11に係わる発明によれば,請求項1〜10項のいずれか1項に記載の収納容器S9で,安定脚の前部級台A51と後部級台A52で,前記前部級台A51と前記後部級台A52が,複数枚である,そのため,複数枚の前記前部級台A51と前記後部級台A52を組み合わせることで,いろいろな寸法の収納容器S9に対応できる。
【0042】
請求項12に係わる発明によれば,請求項1〜11項のいずれか1項に記載の収納容器S9に備えられ,前記補強板y22を既存の塗料収納容器や,工具・部材収納容器に接着し,安定脚A9を取り付けるための前記補強板y22であって,前記補強板y22の縦中心線に,安定脚支承孔y41と調整用貫通孔y42が穿設されていて,前記安定脚支承孔y41と調整用貫通孔y42には支承金具k12と緩締金具k11を固定するナット埋没凹部y43が形設されており,前記補強板y22を既存の塗料収納容器や工具・部材収納容器に接着し,前記安定脚支承孔y41と前記調整用貫通孔y42を貫通させ,前記安定脚A9を取り付けられる,そのため,既存の塗料収納容器や工具・部材収納容器に前記安定脚A9を取り付けることにより屋根の上や傾斜面に安心して塗料収納容器や工具収納容器(工具箱)を置くことができ,屋根の上の作業が安全に作業ができる。
【0043】
請求項13に係わる発明によれば,請求項1〜12項のいずれか1項に記載の収納容器S9に備えられ,容器本体に内容器U9が挿入され,前記内容器U9と一組で使用するしごき扱板G9であって,前記しごき扱板G9の右側又は左側の上部に,連結折曲部g31で連結している刷毛汚れ防止平板部g21が形成されている,そのため,前記刷毛汚れ防止平板部g21を連結折曲部g31から折りまげて立ち上げると刷毛を置く場所を形設できる。これにより刷毛が内容器U9の内部にある塗料の中に倒れ刷毛把持部を汚したり,ローラー塗装具のローラー部の塗料が,刷毛の刷毛把持部を汚したりして,作業効率を低下させることはない。
【0044】
請求項14に係わる発明によれば,請求項1〜13項のいずれか1項に記載の収納容器S9に備えられ,容器本体に内容器U9が挿入され,しごき扱板G9と一組で使用する,前記内容器U9であって,前記内容器U9の底壁u16に一部刷毛置き底壁u17として浅い底壁を形成している,そのため,請求項7に係わる発明である前記しごき扱板G9と一緒に,使用すると,刷毛把持部まで塗料に浸かることもなく,刷毛の刷毛把持部を汚し,作業効率を低下させることもない。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】収納容器を構成する収納容器で,容器本体と安定脚の正面図である。
【図2】支承する安定脚と調整用つまみ付近の,断面図である。
【図3】安定脚の支承する級台(前部級台と後部級台の両側)付近の拡大断面図である。
【図4】容器本体に安定脚を取り付ける,そして,平坦地で支承する側面図である。
【図5】容器本体に安定脚を取り付ける,そして,傾斜面で支承する側面図である。
【図6】容器本体に安定脚を取り付ける,そして,傾斜面で支承する別の側面図である。
【図7】容器本体の正面図である。
【図8】容器本体の側面図である。
【図9】しごき扱板の図である。
【図10】塗料収納内容器の上面図と側面図である。
【図11】しごき扱板G9と内容器U9の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
以下,本発明に係わる収納容器S9のうち,一例として,塗料収納容器S91の実地するための形態を説明する。なお,下記実地例及び図面は,本発明を何ら限定するものではない。
【0047】
図1は,本発明の収納容器S9で,容器本体Y9と安定脚A9の正面図である。
図2は,本発明の収納容器S9で,容器本体Y9に安定脚A9を取り付け,支承する安定脚A9と調整用つまみk31付近の,断面図である。
図3は,本発明の収納容器S9で,安定脚A9の支承する級台(前部級台A51と後部級台A52の両側)付近の拡大断面図である。
図4は,容器本体に安定脚を取り付ける,そして,平坦地で支承する側面図で,案内円弧型貫通溝a31と調整用つまみk31の説明図である。
図5は,容器本体に安定脚を取り付ける,そして,傾斜面で支承する側面図で,案内円弧型貫通溝a31と調整用つまみk31の説明図であり,図が示すように右上がりの傾斜面では,調整つまみk31は,案内円弧型貫通溝a31の左側に位置する。また,本体支承孔a21の中心から放射状に案内円弧型貫通溝a31に傾斜面の角度を記載することにより屋根の上などの勾配がよくわかる。
図6は,容器本体に安定脚を取り付ける,そして,傾斜面で支承する別の側面図で,安定脚の前部級台A51と後部級台A52で,前記前部級台A51の一部又は全てが,前記後部級台A52につながっている。
図7は,容器本体Y9単体の正面図である。
図8は,容器本体Y9単体の側面図である。
図9は,しごき扱板G9の刷毛汚れ防止平板部g21と連結折曲部g31の説明図である。
図10は,内容器U9の説明図である。
図11は,しごき扱板G9と内容器U9の説明図である。
【0048】
本発明の塗料収納容器S91は,容器本体Y9に安定脚A9が,どのように,支承し,支承を制限し,固定し,固定を解除するように取り付けられているかを説明する。
また,安定脚A9を構成している右脚部A11と左脚部A12に前部級台A51と後部級台A52がどのように,支承し,支承を制限し,固定するように取り付けられているかを説明する。
(001)容器本体Y9の両側の,補強板に穿設されている安定脚支承孔y41に容器本体Y9の内側から支承金具k12を通し,安定脚支承孔y41のナット埋没凹部y43にナットk21を埋没させ,前記ナットk21で支承金具k12を固定する。
(002)容器本体Y9の両側に形成される補強板y22に穿設されている調整用貫通孔y42に容器本体Y9の内側から緩締金具k11を通し,調整用貫通孔y42のナット埋没凹部y43にナットk21を埋没させ,前記ナットk21で緩締金具k11を固定する。
(003)右脚部A11と左脚部A12に穿設されている本体支承孔a21に,容器本体Y9の両側に固定させた支承金具k12を通し,支承するように若干すき間を空けWナットk21で前記右脚部A11と前記左脚部A12が支承するように組み立てる。
(004)その時,右脚部A11と左脚部A12に穿設されている案内円弧型貫通溝a31に容器本体Y9の両側に固定させた緩締金具k11に通し,調整用つまみk31を取り付ける。
(005)右脚部A11と左脚部A12には,各々2箇所の級台取付孔a22が穿設され,左脚部A12の前側(容器本体Y9の前壁y12側)に穿設されている級台取付孔a22の外側から取付金具k13を通し,前部級台A51に形成している級台支持部a61に穿設している級台支承孔a71に取付金具k13を通す。
(006)次に右脚部AIIの前側(容器本体Y9の前壁y12側)に穿設されている級台取付孔a22の外側から取付金具k13を通しWナットk21で固定する。
(007)上述のようにして,前部級台A51が支承するように取り付けるが,後部級台A52も同様にして取り付ける。
(008)このようにして取り付けられた前部級台A51と後部級台A52には,級台接地部a62が形成されていて,前記級台接地部a62には,ゴム質の接地部滑止具a81を接着する。
(009)前部級台A51と後部級台A52の支承を制限するため支障制限突起部a63
を,右脚部A11と左脚部A12の延長線上に,前部級台A51と後部級台A52の上面に形成する
(010)安定脚A9の両側に構設される調整用つまみk31を緩めて,軽く持手y61を持って,塗料収納容器S91を水平にしておくと自動的に調整用つまみk31が案内円弧型貫通溝a31の範囲で移動する。
(011)移動した調整用つまみk31が停止したところで前記調整用つまみk31を締める事により安定脚A9は固定される。
(012)また,右脚部A11と左脚部A12各々にある調整用つまみk31を全て締める事により片側の調整用つまみk31が緩んでももう一方の調整用つまみk31が締まっていれば,塗料収納容器S91の安定脚A9は固定されているため塗料収納容器S91の水平は守られる。なお,前記調整用つまみk31は,軍手をしていても回せる大きさで,調整用つまみk31の裏面はゴム質の抵抗材が接着しているのが望ましい。
【0049】
容器本体Y9の形状及び構成を説明する。
(001)容器本体Y9は,硬質のプラスチック,ABS,金属などの容器に適する素材が挙げられる。
(002)容器本体Y9は,前壁y12,後壁y13,右側壁y14,左側壁y15,底壁y16で形成されていて,上部がすべて開口されている。
(003)容器本体Y9の開口部y11の周りにある前壁y12,後壁y13,右側壁y14,左側壁y15の開口部側には,開口補強部y21が形成されている。それは,開口部を補強するためである。
(004)容器本体Y9の前壁y12の開口補強部y21には,内容器保持突起y32が形設されている。それは,塗料を入れる内容器U9を容器本体Y9に保持するためである。
(005)容器本体Y9の後壁y13の開口補強部y21には,係止フックy51が形設されている。それは,ローラー刷毛塗装具を係止めするためである。
(006)容器本体Y9の右側壁y14,左側壁y15の開口補強部y21には,持手保持突起y31が形設されている。それは,持ち運びに便利なように可動する持手y61が備えられる。
(007)右側壁y14と左側壁y15には,補強板y22が開口補強部y21から底壁y16にかけて,各々の側壁(右側壁y14,左側壁y15)の中央部に形設されている。それは,容器本体Y9の補強と,安定脚支承孔y41と調整用貫通孔y42を穿設し右脚部A11と左脚部A12を取り付けたときに,右脚部A11と左脚部A12が平行になるようにする為である。
(008)補強板y22には,安定脚支承孔y41と調整用貫通孔y42を穿設し,前記安定脚支承孔y41と前記調整用貫通孔y42には,ナット埋没凹部y43を形設している。それは,緩締金具k11と支承金具k12を容器本体Y9に固定するためで,固定することにより安定脚A9が支承すると,傾斜面での調整が自動的にまた,スムーズに行うためである。
【0050】
次に,安定脚A9の形状及び構成を説明する。
(001)安定脚A9は,右脚部A11と左脚部A12と前部級台A51と後部級台A52で構成されて,硬質のプラスチック,ABS,金属などの安定脚に適する素材が挙げられる。
(002)安定脚A9の右脚部A11と左脚部A12には,容器本体Y9に支承する為の本体支承孔a21と,調整つまみk31を案内する案内円弧型貫通溝a31と,前部級台A51と後部級台A52を取り付ける級台取付孔a22が2箇所穿設されている。
(003)前部級台A51と後部級台A52には,支承する為の級台支承孔a71が穿設されている。
(004)安定脚A9の前部級台A51と後部級台A52の級台接地部a62には,凹凸のあるゴム質の接地部滑止具a81が接着されている,若しくは,装着している。それは,傾斜面での滑り止めを目的としている。
(005)安定脚A9の右脚部A11と左脚部A12は,前部級台A51と後部級台A52が支承するように,2本の取付金具k13によって連結されている。それは,傾斜面で,前部級台A51と後部級台A52に接着している若しくは,装着している接地部滑止具a81が,接地面に平行になるようにして接地することにより,屋根の上などの傾斜面から収納容器S9が滑落することを確実に防止するためである。
(006)
安定脚A9の前部級台A51と後部級台A52には,支障制限突起部a63が形成されている,それは,前記前部級台A51と前記後部級台A52の支承を制限するためで,制限することで,前記前部級台A51と前記後部級台A52の級台接地部a62に接着又は,装着している接地部滑止具a81が,傾斜面に確実に密着する為と,本発明の収納容器S9の置ける勾配を制限する為である。
【0051】
本発明の塗料収納容器S91の容器本体Y9に装着して必ず使用する内容器U9としごき扱板G9の形状及び構成と実施例を下記に記す。
(001)内容器U9は,六面体の形状をしている。
(002)内容器U9は,前壁u12,後壁u13,右側壁u14,左側壁u15,底壁u16で形成されていて,上部すべてが開口されている。
(003)内容器U9は,開口部u11の周りにある前壁u12,後壁u13,右側壁u14,左側壁u15の開口部側には,開口部返しu21が形成されている。それは,開口部を補強するためである。
(004)内容器U9は,前壁u12の開口部返しu21には,保持穴u31が形設されている。それは,容器本体Y9の内容器保持突起y32に引っかけるためで,内容器U9を容器本体Y9に保持するためである。
(005)内容器U9の後壁u13の底壁u16には,浅い底壁である刷毛置き底壁u17が形設されている。それは,刷毛把持部まで塗料に浸かってしまわないようにするためである。
(006)しごき扱板G9は,若干厚みのある長方形の形をしている。
(007)しごき扱板G9は,網部g12の周りに枠g11が形設されている,
(008)枠g11の上部に縁掛け部g13が配設され,下部に塗料を通すための足部g14が形成されている。
(009)しごき扱板G9の右側又は,左側の上部の網部g12と枠g11の一部に刷毛汚れ防止平板部g21が形成され,刷毛汚れ防止平板部g21の下側はしごき扱板G9と切断され,刷毛汚れ防止平板部g21の側面は,連結折曲部g31で,連結していて折りまげることができる。
(010)内容器U9は,容器本体Y9に装着して収納する塗料が,容器本体を汚さないようにする為と,内容器U9を取り替えるだけで,別の塗料で塗装ができる。
(011)しごき扱板G9は,ローラー式塗装具に含浸している余分な塗料を取り除き,調整する為のものである。
(012)しごき扱板G9に形成している刷毛汚れ防止平板部g21を連結折曲部g31より折りまげて,刷毛汚れ防止平板部g21を立ち上げることによりできる空間に刷毛を置け,しごき扱板G9の,刷毛汚れ防止平板部g21の下方に残された網部が,刷毛が前壁の方にずれるのを防ぎ,刷毛汚れ防止平板部g21が刷毛が倒れる事を防止し,ローラー式塗装具を使用する時に,刷毛を汚さないようにする防止板である。
(013)内容器U9に形成されている刷毛置き底壁u17が底壁u16より浅いため,刷毛が浸かりすぎることを防止する。
(014)内容器U9に形成されている刷毛置き底壁u17は,装着するしごき扱板G9の,刷毛汚れ防止平板部g21の下のみ浅い底壁(刷毛置き底壁u17)で形成でもよい。
(015)内容器U9を容器本体Y9に装着するには,容器本体Y9の内容器保持突起y32に内容器U9の開口部返しu21に形成する保持穴u31にはめ込み保持させる。
(016)内容器U9に形成する刷毛置き底壁u17が,容器本体Y9の後壁y13側になる。
(017)次にしごき扱板G9を容器本体Y9の後壁y13側に取り付ける。しごき扱板G9の縁掛け部g13を容器本体Y9の開口補強部y21にはめ込む。
(018)塗料を入れローラー刷毛塗装具を係止フックy51に引っかけ,刷毛置き底壁u17に刷毛を置き,塗装するときは,ローラー刷毛塗装具,刷毛どちらかを使用して作業を行うことができる。
【符号の説明】
【0052】
S9 収納容器
S91 塗料収納容器
S92 工具・部材収納容器(工具箱)
Y9 容器本体
y11 開口部
y12 前壁
y13 後壁
y14 右側壁
y15 左側壁
y16 底壁
y21 開口補強部
y22 補強板
y31 持手保持突起
y32 内容器保持突起
y41 安定脚支承孔
y42 調整用貫通孔
y43 ナット埋没凹部
y51 係止フック
y61 持手
A9 安定脚
A11 右脚部
A12 左脚部
a21 本体支承孔
a22 級台取付孔
a31 案内円弧型貫通溝
A51 前部級台
A52 後部級台
a61 級台支持部
a62 級台接地部
a63 支障制限突起部
a71 級台支承孔
a81 接地部滑止具
K9 金具類
k11 緩締金具
k12 支承金具
k13 取付金具
k21 ナット
k31 調整用つまみ
U9 内容器
u11 開口部
u12 前壁
u13 後壁
u14 右側壁
u15 左側壁
u16 底壁
u17 刷毛置き底壁
u21 開口部返し
u31 保持穴
G9 しごき扱板
g11 枠
g12 網部
g13 縁掛け部
g14 足部
g21 刷毛汚れ防止平板部
g31 連結折曲部
g41 空間


【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器本体Y9に穿設する安定脚支承孔y41と,安定脚A9に穿設する本体支承孔a21に,支承金具k12を貫通させて,前記容器本体Y9に前記安定脚A9を具設し,前記容器本体Y9に対して,前記安定脚A9が振り子のように支承することを特徴とする収納容器S9。
【請求項2】
請求項1に記載の収納容器S9で,安定脚A9を構成する右脚部A11と左脚部A12に具設する前部級台A51と後部級台A52は各々,級台支持部a61と級台接地部a62で構成していて,前記級台接地部a62が傾斜面や平面に応じて支承し接地することを特徴とする収納容器S9。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の収納容器S9で,安定脚A9を構成する,右脚部A11又は左脚部A12に,案内円弧型貫通溝a31を形成し,容器本体Y9の調整用貫通孔y42に前記容器本体Y9の内側から緩締金具k11を貫通させ前記容器本体Y9に固定し,緩締金具k11を前記右脚部A11又は前記左脚部A12の前記案内円弧型貫通溝a31に通すことにより,傾斜面や平面に前記収納容器S9を置くと,前記案内円弧型貫通溝a31の中で前記緩締金具k11が傾斜面や平面に応じて移動することを特徴とする収納容器S9。
【請求項4】
請求項1〜3項のいずれか1項に記載の収納容器S9で,安定脚A9を構成する,右脚部A11と左脚部A12に,案内円弧型貫通溝a31を形成し,容器本体Y9の調整用貫通孔y42に前記容器本体Y9の内側から緩締金具k11を貫通させ固定し,緩締金具k11を前記右脚部A11と前記左脚部A12の前記案内円弧型貫通溝a31に通すことにより,傾斜面や平面に前記収納容器S9を置くと,前記案内円弧型貫通溝a31の中で前記緩締金具k11が傾斜面や平面に応じて移動することを特徴とする収納容器S9。
【請求項5】
請求項1〜4項のいずれか1項に記載の収納容器S9で,緩締金具k11に調整用つまみk31を配置し,前記調整用つまみk31を締めると,安定脚A9は固定する,また,前記調整用つまみk31を緩めると,前記調整用つまみk31が傾斜面や平面に応じて,前記案内円弧型貫通溝a31の中で,移動することを特徴とする収納容器S9。
【請求項6】
請求項1〜5項のいずれか1項に記載の収納容器S9で,安定脚A9の前部級台A51と後部級台A52の級台接地部a62の接地面に,接地滑止具a81を接着又は装着し,前記安定脚A9が,滑り止め手段を備えていることを特徴とする収納容器S9。
【請求項7】
請求項1〜6項のいずれか1項に記載の収納容器S9で,容器本体Y9の開口補強部y21から底壁y16の間に,前壁y12と後壁y13,又は,右側壁y14と左側壁y15の両壁に形成する補強板y22で,前記前壁y12と前記後壁y13又は,前記右側壁y14と前記左側壁y15の両壁に形成する一組の前記補強板y22が,並行に,又は,ほぼ並行になるように形成され,前記補強板y22の縦中心線に安定脚支承孔y41と調整用貫通孔y42が穿設されていて,前記安定脚支承孔y41と前記調整用貫通孔y42には,前記補強板y22に支承金具k12と緩締金具k11を固定するナットを埋没させる埋没凹部y43が形設されていることを特徴とする収納容器S9。
【請求項8】
請求項1〜7項のいずれか1項に記載の収納容器S9で,安定脚A9の右脚部A11と左脚部A12両方の本体支承孔a21の中心から案内円弧型貫通溝a31に向かって放射線状に,目盛りが表示されることを特徴とする収納容器S9。
【請求項9】
請求項1〜8項のいずれか1項に記載の収納容器S9で,安定脚の前部級台A51と後部級台A52に形成する級台接地部a62の上面に,右脚部A11と左脚部A12の延長線上で支承制限突起部a63を形成し,前記支承制限突起部a63は,前記前部級台A51,前記後部級台A51を構成する前記級台接地部a62の上面の,前記右脚部A11,前記左脚部A12の延長線上に,支承を制限するために前記右脚部A11,前記左脚部A12を挟むように前記支承制限突起部a63を形成していることを特徴とする収納容器S9。
【請求項10】
請求項1〜9項のいずれか1項に記載の収納容器S9で,安定脚の前部級台A51と後部級台A52で,前記前部級台A51の一部又は全てが,前記後部級台A52につながっていることを特徴とする収納容器S9。
【請求項11】
請求項1〜10項のいずれか1項に記載の収納容器S9で,安定脚の前部級台A51と後部級台A52で,前記前部級台A51と前記後部級台A52が,複数枚であることを特徴とする収納容器S9。
【請求項12】
請求項1〜11項のいずれか1項に記載の収納容器S9に備えられ,前記補強板y22を既存の塗料収納容器や,工具・部材収納容器に接着し,安定脚A9を取り付けるための前記補強板y22であって,前記補強板y22の縦中心線に,安定脚支承孔y41と調整用貫通孔y42が穿設されていて,前記安定脚支承孔y41と調整用貫通孔y42には支承金具k12と緩締金具k11を固定するナット埋没凹部y43が形設されており,前記補強板y22を既存の塗料収納容器や工具・部材収納容器に接着し,前記安定脚支承孔y41と前記調整用貫通孔y42を貫通させ,前記安定脚A9を取り付けられることを特徴とする補強板y22。
【請求項13】
請求項1〜12項のいずれか1項に記載の収納容器S9に備えられ,容器本体に内容器U9が挿入され,前記内容器U9と一組で使用するしごき扱板G9であって,前記しごき扱板G9の右側又は左側の上部に,連結折曲部g31で連結している刷毛汚れ防止平板部g21が形成されていることを特徴とするしごき扱板G9。
【請求項14】
請求項1〜13項のいずれか1項に記載の収納容器S9に備えられ,容器本体に内容器U9が挿入され,しごき扱板G9と一組で使用する,前記内容器U9であって,前記内容器U9の底壁u16に一部刷毛置き底壁u17として浅い底壁を形成していることを特徴とする内容器U9。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−76787(P2012−76787A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−223503(P2010−223503)
【出願日】平成22年10月1日(2010.10.1)
【出願人】(509289331)
【Fターム(参考)】