説明

充電表示器

【課題】外部電源を必要とせず、発光素子を点灯または点滅可能な充電表示器を提供する。
【解決手段】中心導体が挿入される電極と、中心導体と電極の間で誘起された電圧によって発光する発光素子と、発光素子を点灯または点滅させる回路とを備え、電極形状と回路基盤の回路との組み合わせを最適化したので、外部電源がなくても充分な誘起電力が得られる。その結果、外部電源がなくても、作業者に注意を促せる輝度で発光素子を点灯または点滅できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は充電表示器、詳しくは高圧ケーブルまたは高圧バイパスケーブルの充電状態を発光素子の点灯または点滅により報知する充電表示器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、最外層に接地した外部半導電性層を有する高圧用ゴムまたはプラスチックモールド端末において、半導電性層の一部を除去して露出した絶縁体層中に小型の導電性または半導電性の非接地部(電極)を埋設し、半導電性層と電極との間で誘起された電圧により、発光ダイオードなどの発光ランプを点滅させる高圧バイパスケーブル充電表示器内蔵端末が知られている(例えば特許文献1)。特許文献1では、作業者が発光ダイオードなどの発光ランプの点滅を見ることで、充電状態の有無を確認することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−178733号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の高圧バイパスケーブル充電表示器内蔵端末にあっては、発光ランプとして発光ダイオードを採用した場合、電極が小型で表面積が小さく、実際に半導電性層と電極および中心導体との間で誘起される電圧および充電電流(数μA)は低く、充分な発光素子の輝度が得られなかった(定格品で7〜30mAが必要)。その結果、機能的には不必要とされる外部電源が必要であった。
【0005】
そこで、発明者は、鋭意研究の結果、電極形状と回路との組み合わせを最適化すれば、外部電源がなくても充分な誘起電力が得られることを知見し、この発明を完成させた。
しかも、発光素子として、高輝度発光ダイオードを採用すれば、発光素子をより高輝度に点灯または点滅させられることを知見し、この発明を完成させた。
【0006】
この発明は、外部電源を必要とせず、発光素子を点灯または点滅させることができる充電表示器を提供することを目的としている。
また、この発明は、より高輝度に発光素子を点灯または点滅させることができる充電表示器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、高圧ケーブルまたは高圧バイパスケーブルの端末またはそれらの接続材で、その中心導体の外周面から所定距離だけ離れた状態でその中心導体の外周面の一部または全部を取り囲むように設けられたリング状またはハーフリング状の電極と、上記高圧ケーブルまたは高圧バイパスケーブルの端末またはそれらの接続材の外周面に設けられ、上記中心導体と上記電極との間で誘起された電圧によって発光する発光素子と、該発光素子を点灯または点滅させる回路とを備えた充電表示器である。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、電極の内側空間に中心導体を挿入して、それを充電することで、中心導体と電極の間で電圧が誘起され、回路を介して発光素子が点灯または点滅する。その際、電極形状と回路との組み合わせを最適化することで、誘起電力が高まる。その結果、外部電源がなくても、作業者に注意を促せる輝度で、発光素子を点灯または点滅させることができる。
【0009】
高圧ケーブルとしては、例えば遮蔽層付きのCVケーブルなどを採用することができる。
高圧バイパスケーブルとしては、例えば遮蔽層付きのCVケーブルなどを採用することができる。
高圧ケーブルまたは高圧バイパスケーブルの端末またはそれらの接続材としては、例えば直線接続筒、T分岐接続筒、絶縁栓、コネクタ、π分岐アダプタなどを採用することができる。
電極としては、各種のリング状の電極、ハーフリング状(C形状)の電極を採用することができる。その他、電極は任意形状でもよい。
「中心導体の外周面から所定距離だけ離れた状態」とは、高圧ケーブルまたは高圧バイパスケーブルの端末またはそれらの接続材において、中心導体の外周面からこの外周面より外方へ所定の長さ離間している状態をいう。
「中心導体の外周面の一部または全部を取り囲む」とは、中心導体の外周面のうち、その周方向の一部(例えば半周域)を取り囲むか、その周方向の全域を取り囲むことをいう。
【0010】
回路は基盤に設けられる。基盤は、高圧ケーブルまたは高圧バイパスケーブルの端末またはそれらの接続材の外周面に露出状態で取り付けてもよい。また、基盤を高圧ケーブルまたは高圧バイパスケーブルの端末またはそれらの接続材の内部に埋め込んでもよい。
発光素子としては、発光ダイオード(LED)の他、EL素子、発光ランプを採用することができる。
回路による発光素子の点滅間隔は任意である。例えば、0.1〜3秒毎に点滅させてもよい。回路は発光素子を点滅でなく、常時、点灯させてもよい。
【0011】
請求項2に記載の発明は、前記発光素子として高輝度発光ダイオードを採用した請求項1に記載の充電表示器である。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、発光素子として高輝度発光ダイオードを採用したので、発光素子をより高輝度に点灯または点滅させることができる。
高輝度発光ダイオードとは、10mcd以上(例えば700mcd、1000mcd、9200mcd)の輝度を有した電気光学素子である。高輝度発光ダイオードを採用することで、電気光学素子をより明るく点灯または点滅させることができる。高輝度発光ダイオードを10mcd以上で点灯または点滅させるために必要な電流は、20μA以上である。発光素子(発光ダイオード)の点滅間隔は任意である。例えば、0.5秒間隔である。
【0013】
請求項3に記載の発明は、上記高圧ケーブルまたは高圧バイパスケーブルの端末またはそれらの接続材の外周面には、反射型または半透過型の液晶ディスプレイが設けられ、上記回路は、上記反射型または半透過型の液晶ディスプレイの液晶表示も行う請求項2に記載の充電表示器である。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、高圧ケーブルまたは高圧バイパスケーブルの中心導体を充電することで、中心導体と電極との間で電圧が誘起され、回路を介して、反射型または反透過型の液晶ディスプレイに充電状態が表示されるとともに、高輝度発光ダイオードが発光(例えば、点灯または点滅)する。これにより、日中(昼間)は、反射型または反透過型の液晶ディスプレイが太陽光などの外光を反射するため、仮に充電表示器が直射日光を受けても、液晶ディスプレイに高圧ケーブルまたは高圧バイパスケーブルの充電状態を示す、例えば「充電中」などの液晶表示を視認することができる。また、夜間や暗所では、バックライトにより半透過型の液晶ディスプレイの液晶表示を視認できるとともに、発光ダイオードが発光する。これにより、昼夜に拘わらず高圧ケーブルまたは高圧バイパスケーブルの充電状態を視覚的に報知することができる。
【0015】
回路は、反射型の液晶ディスプレイまたは半透過型の液晶ディスプレイの表示回路と、高輝度発光ダイオードの点灯または点滅回路とを有する。これらの回路は同期作動する。
太陽光などの外光を反射する反射型の液晶ディスプレイ、または、外光による反射光の表示とバックライトの透過光による表示とを併用可能な半透過型の液晶ディスプレイと、高輝度発光ダイオードなどの発光ダイオードとは電気光学素子の一種である。電気光学素子は、充電表示器において、高圧ケーブルまたは高圧バイパスケーブルの充電状態を視覚的に報知する表示部である。
電気光学素子の使用数は任意である。少なくとも反射型または半透過型の液晶ディスプレイが1つと、発光ダイオードが1つとの合計2つ以上を有していればよい。
【0016】
また、反射型の液晶ディスプレイと(高輝度)発光ダイオードとを併用する場合には、高圧ケーブルまたは高圧バイパスケーブルの端末またはそれらの接続材の外周面のうち、反射型の液晶ディスプレイの設置部の周囲で、かつ反射型の液晶ディスプレイの液晶表示面より外方に発光ダイオードを設置し、発光ダイオードからの光が液晶表示面に到達するように構成してもよい。このようにすれば、夜間、発光ダイオードの光だけでなく、この光を外光として反射型の液晶ディスプレイを液晶表示することができる。なお、発光ダイオードと液晶表示面との間には、発光ダイオードから液晶表示面に照射される光を遮る遮光物が存在しない方が好ましい。
【0017】
以上説明したように、請求項3に記載の発明の充填表示器は、「高圧ケーブルまたは高圧バイパスケーブルの端末またはそれらの接続材で、その中心導体の外周面から離間して設けられた電極と、上記高圧ケーブルまたは高圧バイパスケーブルの端末またはそれらの接続材の外周面に設けられ、上記中心導体と前記電極との間で誘起された電圧によって、上記高圧ケーブルまたは高圧バイパスケーブルが充電状態であることを表示する電気光学素子と、該電気光学素子に、上記充電状態であることを表示させる回路とを備えた充電表示器において、上記電気光学素子が、反射型または半透過型の液晶ディスプレイと、発光ダイオードとを組み合わせたもの」である。
【0018】
このように構成すれば、次のような従来の充電表示器の欠点を解消することができる。すなわち、例えば特許第2615861号公報に開示された反射型の液晶ディスプレイを有する充電表示器の場合には、外光がない夜間や暗所では充電表示を視認することができない。また、例えば特許第2615861号公報に開示された透過型のものを有する充電表示器、および、特開平10−178733号公報に開示された発光ダイオードを有する充電表示器の場合には、夜間や暗所での充電状態の視認は可能であるものの、日中、特にその表示部に直射日光が照射されたとき、日光より低光度な透過型の液晶ディスプレイの充電表示、および、発光ダイオードの点灯や点滅を視認することが困難である。
【0019】
これに対して、請求項3に記載の充填表示器では、日中の充電表示用として、反射型の液晶ディスプレイまたは外光による反射光の表示とバックライトの透過光による表示との両方が可能な半透過型の液晶ディスプレイを採用し、また夜間または暗所での充電表示用としては、半透過型の液晶ディスプレイまたは発光ダイオードを採用した。これにより、昼夜に拘わらず、高圧ケーブルまたは高圧バイパスケーブルの充電状態を視覚的に報知することができる。
【発明の効果】
【0020】
請求項1に記載の発明によれば、電極の形状を、内側表面積を広くし、電極と回路との組み合わせを最適化することで誘起電力を高めるように構成したので、外部電源がなくても、作業者に注意を促せる輝度で、発光素子を点灯または点滅させることができる。
【0021】
特に、請求項2に記載の発明によれば、発光素子として高輝度発光ダイオードを採用したので、より高輝度に発光素子を点灯または点滅させて作業者に高圧ケーブルまたは高圧バイパスケーブルが充電中であることを視認させることができる。
【0022】
また、請求項3に記載の発明によれば、中心導体を充電することで、中心導体と電極との間で電圧が誘起され、回路を介して、日中では、反射型または反透過型の液晶ディスプレイが太陽光などの外光を反射することにより、高圧ケーブルまたは高圧バイパスケーブルが充電状態である表示を視認することができる。一方、夜間や暗所では、バックライトによって半透過型の液晶ディスプレイに充電表示がなされるとともに、高輝度発光ダイオードが発光し、これらを視認することができる。これにより、昼夜に拘わらず高圧ケーブルまたは高圧バイパスケーブルの充電状態を視覚的に報知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】この発明の実施例1に係る充電表示器が取り付けられた直線接続筒の長さ方向に直交した要部断面図である。
【図2】この発明の実施例1に係る充電表示器が取り付けられた直線接続筒の平面図である。
【図3】この発明の実施例1に係る充電表示器が取り付けられた直線接続筒の長さ方向に平行な分解断面図である。
【図4】この発明の実施例1に係る充電表示器が取り付けられた直線接続筒の長さ方向に直交した別の位置での要部拡大断面図である。
【図5】この発明の実施例1に係る充電表示器の一部を構成する電源用電極の拡大正面図である。
【図6】この発明の実施例1に係る充電表示器の一部を構成する電源用電極の長さ方向に平行な拡大縦断面図である。
【図7】この発明の実施例2に係る充電表示器が搭載されたT分岐接続筒の長さ方向に平行な断面図である。
【図8】この発明の実施例2に係る充電表示器が搭載されたT分岐接続筒の正面図である。
【図9】図7中のS9−S9断面図である。
【図10】この発明の実施例3に係る充電表示器が搭載した直線接続筒の長さ方向に平行な縦断面図である。
【図11】この発明の実施例3に係る充電表示器が搭載した直線接続筒の平面図である。
【図12】この発明の実施例3に係る充電表示器が搭載した直線接続筒の長さ方向に直交する縦断面図である。
【図13】この発明の実施例3に係る充電表示器の平面図である。
【図14】この発明の実施例3に係る充電表示器の正面図である。
【図15】この発明の実施例3に係る充電表示器の側面図である。
【図16】この発明の実施例4に係る充電表示器の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、この発明の実施例を具体的に説明する。なお、説明の都合上、何れも特記がなければ、長さ方向は接続筒(直線接続筒など)の長さ方向(前後方向)、左右方向は接続筒の図1および図12における左右方向、上下方向は接続筒の図1および図12における上下方向をいう。接続筒を構成する各部材において、元側とは接続筒の長さ方向の中間側をいい、先側とは接続筒の長さ方向の端側をいう。
【実施例】
【0025】
図1〜図3において、10はこの発明の実施例1に係る充電表示器で、この充電表示器10は、高圧バイパスケーブル用の直線接続筒(接続材)12に設けられ、かつ両端部に一対の高圧バイパスケーブルが接続される中心導体13と離間状態で挿入される電極14が、直線接続筒12の外周面に設けられ、中心導体13と電極14との間で誘起された電圧によって発光する高輝度発光ダイオード(発光素子)15と、直線接続筒12に設けられ、高輝度発光ダイオード15を点滅させる回路基盤(回路)16とを備えている。なお、回路を変更して高輝度発光ダイオード15を常時点灯させてもよい。
【0026】
まず、図2および図3を参照して、直線接続筒12を具体的に説明する。
直線接続筒12は、円筒形状を有した一対のスリーブ金具18と、各スリーブ金具18の元部(高圧ケーブルの接続側とは反対側の端部)に外挿され、円筒形状を有する一対のロック用スライド金具19と、各スリーブ金具18の元部同士を連結し、かつ緑色に点滅する一対の高輝度発光ダイオード15が外周面に配設された円筒形状の外部金具20と、直線接続筒12の内部空間に収納された円筒形状の外部半導電層17と、外部半導電層17の内部に絶縁層40を介して埋め込まれた円筒形状の中心導体13と、中心導体13に設けられた内部半導電層41とを備えている。
【0027】
スリーブ金具18は、アルミニウム合金製の筒体である。スリーブ金具18の内周面のうち、元側の半分の領域には、スリーブ金具18の元側の端面と連通する環状溝21が形成されている。環状溝21の奥部には、外径がスリーブ金具18の内径と略同じでかつ接続側の端部にフランジ22aが形成されたスライド金具22が装着されている。また、スリーブ金具18の軸線方向の中間部付近には、軸線を中心とした位置に、外端部が若干小径化された8個のボール孔18aが形成されている。各ボール孔18aには、同数のロックボール23が、一部を外方へ突出させて収納されている。各ロックボール23は、外方へ突出した部分とは反対側の部分が、スライド金具22の外周面に当接されている。
【0028】
スリーブ金具18の元部の外周面には、全周にわたってガイドリング18bが一体的に形成されている。また、ガイドリング18bの外周面には、その軸線を中心とした反対位置に、一対のビス孔18cが形成されている。スリーブ金具18の先部の外周面には、短幅な環状溝18dが形成されている。環状溝18dには、ロック用スライド金具19の抜け防止としてストッパリング70が装着されている。
【0029】
各ロック用スライド金具19は、スリーブ金具18の軸線方向の中間部に外挿されるアルミニウム合金製の厚肉な円筒体である。各ロック用スライド金具19の先部は、内径を一定にして、先方向へ向かって徐々に薄肉化されている。また、各ロック用スライド金具19の内周面のうち、元側の略半分の領域には、環状溝19aが形成されている。環状溝19aの奥面と前記スリーブ金具18のガイドリング18bの先側の端面との間には、各ロック用スライド金具19を、対応するストッパリング70の方向へ付勢するロック用コイルばね27が挿入されている。
【0030】
各ロック用スライド金具19の先部の内周面のうち、その軸線を中心とした位置には、前記各ロックボール23の一部が掛止される略半球形状の凹部19bが形成されている。各凹部19bに各ロックボール23が嵌入されることで、ロック用スライド金具19の軸線方向の位置が決定される。各ロック用スライド金具19の元部には、その軸線を中心とした対峙位置に、ロック用スライド金具19の表裏面を貫通して一対の位置決め用の切欠部19cが形成されている。ロック用スライド金具19の回り止めは、切欠部19cを介してロックピン28を前記ガイドリング18bのビス孔18cに螺合することでなされる。
前記外部金具20は、両端の開口部を両スリーブ金具18の元部に外挿することで、両スリーブ金具18を連結させる部材である。外部金具20の両開口部の内周面には、開口縁から一定間隔を保持して一対の環状溝20aが形成されている。各環状溝20aにはOリング29が挿入されている。
【0031】
外部金具20は、円筒体を軸線に沿って左右に切断したアルミニウム鋳物製の一対の部分金具30を、着脱自在にビス止めした構造を有している(図1,図2,図4)。ビス止め構造は、外部金具20の上部と下部とに一対設けられている。すなわち、各部分金具30の両端部の外周面には、軸線方向へ長い一対の矩形板片31が突設されている。矩形板片31の長さ方向の両端部には、表裏面を貫通してビス孔31aが形成されている。各対応するビス孔31aを連通させ、そこにビス32をねじ込むことで、両部分金具30が連結されて円筒形状の外部金具20が組み立てられる。
重ね合わされた矩形板片31の先端面には、その長さ方向の中央部分に、ラッパを縦割りした形状の半割凹部31bが形成されている(図1〜図3)。前記外部金具20の組み立て時、一対の半割凹部31bがラッパ形状に連通され、一対の高輝度発光ダイオード15の収納部が形成される。
【0032】
各部分金具30の内周面のうち、長さ方向の中間部には、一対の前記回路基盤16が埋設されている(図1,図4)。各回路基盤16は、一対のビス33により各部分金具30に固定されている。各回路基盤16は、高輝度発光ダイオード15とリード線L1により電気的に連結されているとともに、前記電極14にも、短尺な別のリード線L2を介して電気的に連結されている。各回路基盤16は、充電中、高輝度発光ダイオード15を例えば0.1〜3秒間隔で点滅させるように構成されている。各高輝度発光ダイオード15の端子15aは、前記外部金具20の内部空間に配置されている。
【0033】
前記外部半導電層17は、半導電性ゴムからなる円筒体である(図3)。外部半導電層17の長さ方向の中間部には、アルミニウムからなるリング状(円環形状)の電極14が連結されている(図1,図3,図5,図6)。電極14は、幅(軸線方向の長さ)12mm、内径36mm、外径60mm、厚さ12mmの環状体である。電極14の外周部のうち、上下左右の4つの端部には、平坦部が配設されている。これは、外部金具20の内周面と電極14の外周面との間に、上下一対の高輝度発光ダイオード15と、左右一対の回路基盤16とを個別に収納可能なスペースを確保するためである。
外部半導電層17の長さ方向の中間部の外周面うち、前記電極14を挟んだ両側部分には、一対のフランジ25が一体的に形成されている。各フランジ25は、一対の掛止ピン24を介して、スリーブ金具18の接続側の端部に掛止される。各フランジ25と前記各スライド金具22のフランジ22aとの間にはスライド金具用コイルばね26が挿入され、スライド金具22が環状溝21の奥部に位置決めされる。
外部半導電層17の内部空間には、絶縁性ゴムからなる円筒形状の絶縁層40を介して、前記中心導体13が収納されている(図3)。絶縁層40の両端部は、外部半導電層17の両側の開口部から外方へ突出している。
【0034】
中心導体13は、その軸線が外部半導電層17の軸線と合致した銅合金製の直線的なスリーブである。中心導体13の両端の開口部13aには、2本の高圧バイパスケーブル(中間ケーブルまたは端末ケーブル)の端部が電気的に接続される。また、中心導体13には、両高圧バイパスケーブルを接続した際、内部空気が外部へ漏れるように空気抜き孔が形成されている。
また、中心導体13の長さ方向の中間部の外周面には、半導電性ゴムからなる円筒形状の内部半導電層41が設けられている(図3)。電極14の内周面と内部半導電層41の外周面との離間距離(最短距離)は、約7mmである。これにより、電極14と内部半導電層41との間で400Vの電圧が誘起される。
【0035】
次に、図1〜図6を参照して、この発明の実施例1に係る充電表示器10の作用を説明する。
図1〜図6に示すように、まず、両スリーブ金具18の内周面に、掛止ピン24を介して、中心導体13が収納された外部半導電層17の長さ方向の中間部を掛止する。このとき、外部半導電層17のうち、各フランジ25より先側の部分が、絶縁層40の両端部を伴って外方へ突出する。次に、外部半導電層17の両端部に対して、各スリーブ金具18の元部を外挿する。各スリーブ金具18には、あらかじめ各スライド金具22が内挿され、かつ各ロック用スライド金具19が外挿されている。
【0036】
次いで、2本の高圧バイパスケーブルの端部を中心導体13の両開口部13aに電気的に接続する。この状態で、高圧バイパスケーブルに対地間電圧3.8kVを充電する。このとき、電極14と中心導体13との隙間は7.75mmである。これにより、中心導体13と電極14との間で誘起された電圧は回路基盤の定電圧回路により一定の電圧に制御し、制御回路に供給する。その結果、配置された高輝度発光ダイオード15が約0.1〜2秒間隔で緑色に点滅する。
作業者はこの点滅を目視することで、高圧バイパスケーブル(中間ケーブル)が充電状態にあることを知ることができる。電気工事時や保守点検時には、その後、検電器を用いて充電の有無を確認し、充電されていなければ、電気工事や保守点検などを行う。
【0037】
このように、電源用の電極としてリング状の電極14を採用し、この電極形状と回路基盤16の回路との組み合わせを最適化したので、外部電源がなくても充分な誘起電力が得られる。これにより、従来の平板型の電極に比べて表面積が約23倍に増大し、誘起電圧が約3倍まで高まる。その結果、外部電源がなくても、日中でも作業者に注意を促せる輝度で、高輝度発光ダイオード15を点滅させることができる。
また、発光素子として高輝度発光ダイオード15を採用したので、従来の発光ダイオードに比べてより高輝度に点滅させることができる。
【0038】
次に、図7〜図9を参照して、この発明の実施例2に係る充電表示器を説明する。
図7〜図9に示すように、実施例2の充電表示器10Aは、実施例1の直線接続筒12に代えて、T分岐接続筒(接続筒)12Aを採用した点を特徴としている。
以下、T分岐接続筒12Aを詳細に説明する。
T分岐接続筒12Aは、円筒形状を有した3つのスリーブ金具18と、各スリーブ金具18の元部に外挿され、円筒形状を有する3つのロック用スライド金具19と、各スリーブ金具18の元部同士を連結し、かつ緑色に点滅する一対の高輝度発光ダイオード15が外周面に配設されたT字形状の外部金具20Aと、T分岐接続筒12Aの内部空間に収納されたT字形状の外部半導電層17Aと、絶縁層40に配設された一対の電極14Aと、外部半導電層17の内部に絶縁層40Aを介して埋め込まれたT字形状の中心導体13Aと、中心導体13Aの外周部に設けられたT字形状の内部半導電層41Aとを備えている。
【0039】
スリーブ金具18は、ガイドリング18bを境界にして連結された元部18fと先部18eとから構成されている。外部金具20Aは、各スリーブ金具18の元部18fに小ねじ50により締結されている。
外部金具20Aの3つの開口部の内周面には、開口縁から一定間隔を保持して3つの環状溝20aが形成されている。各環状溝20aには、Oリング29が挿入されている。
外部金具20Aは、前部と後部と上部とがT字形に連結された三股の管体(図7)である。また、外部金具20Aは、前後に2分割したアルミニウム鋳物製の部分金具30Aからなり、これらを4つのビス止め構造体51により連結したものである。外部金具20Aには直角に屈曲した前後2つの股部を有し、両股部の外周面には一対の高輝度発光ダイオード15が埋設されている。
【0040】
外部金具20Aのうち、前部の下側の内周面と後部の下側の内周面とには、一対の回路基盤16が埋設されている。各回路基盤16は、高輝度発光ダイオード15とリード線により電気的に連結され、かつ前記各電極14Aに対しても、別のリード線を介して電気的に連結されている。各回路基盤16は、充電中、高輝度発光ダイオード15を例えば1〜3秒間隔で点滅させるように構成されている。各高輝度発光ダイオード15の端子15aは、前記外部金具20Aの内部空間に配置されている。
前記外部半導電層17Aは、前部と後部と上部とがT字形状に連結された三股の管体(図7)である。このうち、直線状に連結される前部と後部との連結部分には、その下側部分に前後方向へ離間して一対の円弧形状の切欠部が形成されている。各切欠部には、ハーフリング状を有した一対の電極14Aが挿入されている(図7,図9)。各電極14Bは、幅(軸線方向の長さ)12mm、高さ27mm、内半径17mm、外半径28mm、厚さ11mmの導電部材からなる。
【0041】
前記絶縁層40Aは、前部と後部と上部とがT字形状に連結された三股の絶縁体である。絶縁層40Aの各先端部は、外部半導電層17Aの対応する開口部から外方へ突出している(図7)。
前記中心導体13Aは、前部と後部と上部とがT字形状に連結された三股の細長い管体である。中心導体13Aのうち、前部と後部と上部との連結部分の外周面には、内部半導電層41Aが一体的に設けられている。各電極14Aの内周面と内部半導電層41Aの外周面との長さ(最短距離)は、7.75mmである。
【0042】
図7〜図9に示すように、実施例2の充電表示器10Aの使用に際しては、まず中心導体13Aの3つの開口部に、3本の高圧バイパスケーブルの端部を電気的に接続する。次に、高圧バイパスケーブルに対地間電圧3.8kVの電圧を印加することで、各電極14Aと内部半導電層41Aとの間に約1200Vの電圧が誘起される。これにより、各回路基盤16に充電電流が流れ、各高輝度発光ダイオード15が、それぞれ約0.5秒間隔、高輝度で常時緑色に点滅する。
その他の構成、作用および効果は、実施例1と略同じであるので、説明を省略する。
【0043】
次に、図10〜図16を参照して、この発明の実施例3に係る充電表示器を説明する。
図10〜図13に示すように、実施例3の充電表示器10Bは、高圧バイパスケーブル11の一端部に接続された直線接続筒(接続材)12Bに設けられ、その中心導体13の外周面から離間して設けられた埋め込み電極14Bと、直線接続筒12Bの外周面に設けられ、中心導体13と埋め込み電極14Bとの間で誘起された電圧によって、高圧バイパスケーブル11が充電状態であることを表示する反射型の液晶ディスプレイ(電気光学素子)60と、赤色に発光する2対の高輝度発光ダイオード(電気光学素子)15と、液晶ディスプレイ60および高輝度発光ダイオード15用の回路が形成された回路基盤(回路)16Aとを備えたものである。
【0044】
高圧バイパスケーブル11は、6.6kVの高圧送電用のもので、ケーブル中心に配置される導体と、導体を覆う架橋ポリエチレンの絶縁層と、絶縁層の外周面を覆う銅編組である遮蔽層と、遮蔽層の外周面を覆う塩化ビニルからなる被覆(シース)とにより構成された架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブルである。
【0045】
次に、図10〜図12を参照して、直線接続筒12Bを具体的に説明する。
直線接続筒12Bは、その長さ方向に離間配置された一対の円筒形状のスリーブ金具18と、各スリーブ金具18の元部(高圧バイパスケーブル11の接続側とは反対側の端部)に外挿される一対の円筒形状のロック用スライド金具19と、各スリーブ金具18の元部同士を連結する円筒形状の厚肉な外部金具20と、外部金具20の平坦な上部および下部に着脱自在に配設されるとともに、1つの前記液晶ディスプレイ60と、2対の前記高輝度発光ダイオード15と、前記回路基盤16Aとが配設された一対の光学素子固定金具30Aと、直線接続筒12Bの内部空間に収納された円筒形状の外部半導電層17と、外部半導電層17の内部に埋め込まれた略円筒形状の絶縁層40と、絶縁層40の軸線上に埋め込まれた円筒形状の中心導体13と、絶縁層40の長さ方向の中間部の外周部に埋め込まれた円筒形状の前記埋め込み電極14Bとを備えている。
【0046】
両スリーブ金具18は、アルミニウム合金製の筒体である。両スリーブ金具18の内周部のうち、元側の半分の領域には、環状溝21が形成されている。両環状溝21の奥部には、外径がスリーブ金具18の内径と略同じでかつ接続側の端部にフランジ22aが形成されたスライド金具22が装着されている。また、両スリーブ金具18の長さ方向の中間部付近には、スリーブ金具18の周方向へ45°間隔で、外端部が若干小径化された8個のボール孔18aが形成されている。各ボール孔18aには、一部を外方へ突出させて8個のロックボール23が収納されている。各ロックボール23は、外方へ突出した部分とは反対側の部分が、スライド金具22の外周面に当接されている。
【0047】
両スリーブ金具18の厚肉な元部の上部には、一対のビス孔18cが形成されている。また、両スリーブ金具18の先部の外周面には、幅が狭い1条の環状溝18dが形成されている。両環状溝18dには、ロック用スライド金具19の抜け防止用のストッパリング70が装着されている。
各ロック用スライド金具19は、各スリーブ金具18の長さ方向の中間部に外挿されるアルミニウム合金製の厚肉な円筒体である。各ロック用スライド金具19の先部は、内径を一定にして、先方向へ向かって徐々に薄肉化されている。また、各ロック用スライド金具19の内周面のうち、元側の略半分の領域には、幅が広い環状溝19aが形成されている。環状溝19aの奥面と前記スリーブ金具18の厚肉な元部の先側の端面との間には、各ロック用スライド金具19を、対応するストッパリング70の方向へ付勢するロック用コイルばね27が挿入されている。
【0048】
各ロック用スライド金具19の先部の内周面には、その周方向へ45°間隔で前記8個のロックボール23の一部が掛止される略半球形状の凹部19bが形成されている。各凹部19bに各ロックボール23が嵌入されることで、ロック用スライド金具19の長さ方向の位置が決定される。各ロック用スライド金具19の元側の上部には、ロック用スライド金具19の表裏面を貫通して一対の位置決め用の切欠部19cが形成されている。ロック用スライド金具19の回り止めは、切欠部19cを介して、ロックピン28を前記ビス孔18cに掛止することでなされる。
前記外部金具20は、上下部が後述する中間金具65となった厚肉なアルミニウム合金製の円筒体で、両端の開口部を両スリーブ金具18の元部に外挿させることで、両スリーブ金具18を連結させる部材である。
【0049】
上下一対の光学素子固定金具30Aは、断面円弧形状でかつ平面視して矩形状のアルミニウム製の部材である。両光学素子固定金具30Aは、その四隅を、外部金具20の上端部または下端部のねじ孔20bに4本のビス61を螺合することで、外部金具20と連結される。
両光学素子固定金具30Aの中央部の表側には、前記反射型の液晶ディスプレイ60が設けられている(図11、図13〜図15)。各液晶ディスプレイ60は、太陽光などの外光を反射することで、充電を略した「充」という文字を液晶表示する。
両光学素子固定金具30Aの長さ方向の両端部の表側には、1対ずつ前記高輝度発光ダイオード15が配設されている。各高輝度発光ダイオード15は10mcdで発光する。
【0050】
両光学素子固定金具30Aの下側には、前記回路基盤16Aが設けられている(図10〜図15)。両回路基盤16Aには、液晶ディスプレイ60と各高輝度発光ダイオード15とが電気的に接続されている。両回路基盤16Aの裏面の中央部には、銅製のコイルばね63の元部が固定されている。両コイルばね63の先端部は、埋め込み電極14Bの外周面に当接されている。両回路基盤16Aの回路は、充電中、液晶ディスプレイ60に「充」の文字を液晶表示し、かつ各高輝度発光ダイオード15を、例えば0.5秒間隔で点滅させる。
【0051】
前記外部半導電層17は、半導電性ゴムからなる円筒体である。外部半導電層17の長さ方向の中間部の両側部分の外周面には、アルミニウム合金からなる環状の外部埋め込み金具64が埋め込まれている。また、両外部埋め込み金具64の外周面に内周面が面接触したアルミニウム合金からなる環状の中間金具65が、両スリーブ金具18の元側の端部の内周部に形成された環状溝18gに嵌入されている。
【0052】
外部半導電層17の内部空間には、絶縁性ゴムからなる円筒形状の絶縁層40を介して、前記中心導体13と埋め込み電極14Bとが収納されている。絶縁層40の両端部は、外部半導電層17の両側の開口部から外方へ突出している。
中心導体13は、その軸線が外部半導電層17の軸線と合致した銅合金製の直線的なスリーブである。中心導体13の両端の開口部13aには、2本の高圧バイパスケーブル11の端部が電気的に接続されるように構成されている。また、中心導体13には、両高圧バイパスケーブル11を接続した際、内部空気が外部へ漏れるように空気抜き孔が形成されている。
【0053】
埋め込み電極14Bは、銅合金からなるリング状(円環形状)の部材で、中心導体13の長さ方向の中間部の外周に、所定距離離間して配置されている。埋め込み電極14Bの内周面と中心導体13の外周面との離間距離(最短距離)は、約7mmである。これにより、埋め込み電極14Bと中心導体13との間で1600Vの電圧が誘起される。
また、埋め込み電極14Bの上部および下部には、短尺な一対の突起14aが一体形成されている。両突起14aの先端面には、埋め込み電極14Bの製造時に用いられる電極固定用の孔14bが形成されている。
【0054】
次に、図10〜図12を参照して、この発明の実施例3に係る充電表示器10Bの作動を説明する。
図10〜図12に示すように、2本の高圧バイパスケーブル11の端部を中心導体13の両開口部13aに電気的に接続する。この状態で、高圧バイパスケーブル11に対地間電圧3.8kVを充電する。このとき、埋め込み電極14Bと中心導体13との隙間は約7mmである。これにより、中心導体13と埋め込み電極14Bとの間で誘起された電圧は、回路基盤16Aの定電圧回路により一定の電圧に制御され、制御回路に供給される。その結果、液晶ディスプレイ60の表示パネルの全面に、「充」の文字が液晶表示されるととともに、各高輝度発光ダイオード15が約0.5秒間隔で赤色に10mcdの輝度で点滅する。
【0055】
すなわち、日中(昼間)は、反射型の液晶ディスプレイ60が太陽光などの外光を反射するので、仮に充電表示器10Bが直射日光を受けても、「充」の液晶表示を視認可能となる。また、夜間や暗所では、発光ダイオード15が発光することで、これを視認することができる。これにより、昼夜に拘わらず高圧バイパスケーブル11の充電状態を視覚的に報知することができる。
作業者は、これらの「充」の液晶表示や点滅を目視することで、高圧バイパスケーブル11が充電状態にあることを知ることができる。
また、実施例3では、このように直線接続筒12Bの外周面のうち、反射型の液晶ディスプレイ60の設置部の前側付近および後側付近で、かつ液晶ディスプレイ60の液晶表示面より(直線接続筒12Bの半径方向の)外方に、前後一対ずつ合計2対の発光ダイオード15を設置することで、各発光ダイオード15からの光の一部が液晶表示面に到達し易くなっている。これにより、夜間、発光ダイオード15の光だけでなく、この光を外光として反射型の液晶ディスプレイ60の液晶表示面に「充」の文字を表示することができる。なお、発光ダイオードとして光の強度が方向によって異なる指向性が高いものを採用すれば、その液晶文字をさらに鮮明に表示することができる。
【0056】
次に、図16を参照して、この発明の実施例4に係る充電表示器を説明する。
図16に示すように、この発明の実施例4の充電表示器10Cの特徴は、反射型の液晶ディスプレイ60に代えて、外光による反射光の表示とバックライト62の透過光による表示とを併用する半透過型の液晶ディスプレイ60Aを採用した点である。バックライト62は、液晶ディスプレイ60Aの裏面に配置された冷陰極管を夜間の光源としている。
これにより、日中は反射型のものと同様に太陽光などの外光を反射することで、高圧バイパスケーブル11が充電状態である表示を視認することができ、夜間や暗所ではバックライト62を利用して液晶ディスプレイ60Aの充電表示を視認することができる。
なお、冷陰極管に代えて発光ダイオードをバックライトに使用してもよい。この場合、各高輝度発光ダイオード15は省略しても構わない。
その他の構成、作用および効果は、実施例1と同じであるので説明を省略する。
【産業上の利用可能性】
【0057】
この発明は、高圧バイパスケーブル及び接続筒、端末部の充電状態を報知するために有用である。
【符号の説明】
【0058】
10,10A,10B,10C 充電表示器、
12,12B 直線接続筒(接続材)、
12A T字接続筒(接続材)
13,13A 中心導体、
14,14A,14B 電極、
15 高輝度発光ダイオード(発光素子)、
16,16A 回路基盤(回路)、
60 反射型の液晶ディスプレイ(電気光学素子)、
60A 半透過型の液晶ディスプレイ(電気光学素子)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高圧ケーブルまたは高圧バイパスケーブルの端末またはそれらの接続材で、その中心導体の外周面から所定距離だけ離れた状態でその中心導体の外周面の一部または全部を取り囲むように設けられたリング状またはハーフリング状の電極と、
上記高圧ケーブルまたは高圧バイパスケーブルの端末またはそれらの接続材の外周面に設けられ、上記中心導体と上記電極との間で誘起された電圧によって発光する発光素子と、
この発光素子を点灯または点滅させる回路とを備えた充電表示器。
【請求項2】
上記発光素子として高輝度発光ダイオードを採用した請求項1に記載の充電表示器。
【請求項3】
上記高圧ケーブルまたは高圧バイパスケーブルの端末またはそれらの接続材の外周面には、反射型または半透過型の液晶ディスプレイが設けられ、
上記回路は、上記反射型または半透過型の液晶ディスプレイの液晶表示も行う請求項2に記載の充電表示器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2010−239859(P2010−239859A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−31741(P2010−31741)
【出願日】平成22年2月16日(2010.2.16)
【出願人】(000164438)九州電力株式会社 (245)
【出願人】(000196565)西日本電線株式会社 (57)
【Fターム(参考)】