説明

充電電源の配線構造及び住宅

【課題】住宅に自動車の蓄電池の充電用電源を設ける。
【解決手段】住宅10の分電盤12の電力を分岐開閉器に接続したVVFケーブルによって充電スタンド40へ送る。この充電スタンドでは、漏電ブレーカにコンセントが接続され、自動車36は、コンセントに接続される充電ケーブル72を介して供給される電力により蓄電池が充電される。また、VVFケーブルは、屋内ではモール54に収容され、屋外では、外壁面52Bに沿って敷設されたVE管64、及び地中に埋設されたPF管66に挿通されることにより、隠蔽、保護されて充電スタンドへ接続され、住宅の内観及び外観を損ねることがない。また、壁部52に形成される貫通穴60は、外壁面に取り付けられる接続箱58に覆われて防水処理が施されるので、雨水の屋内への侵入が防止される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄電池を充電する充電電源の配線構造及び住宅に関する。
【背景技術】
【0002】
走行用の駆動源として、蓄電池から供給される電力により駆動される電動機を備えた電気自動車やプラグインハイブリッド自動車(以下、「自動車」とする)は、駐車中に充電用電源に接続して充電することにより、蓄電池に充電された電力により走行可能となる。
【0003】
住宅においては、駐車スペースに充電用の電源を設け、駐車中の自動車の蓄電池を充電用の電源と接続しておくことにより、駐車後に、充電した電力による走行が可能となる。
【0004】
ここから、駐車スペースに複数台分の充電用電源を設け、それぞれの充電用電源を制御することにより、効率的に複数台の自動車の蓄電池の充電を行う提案がなされている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
また、自動車の蓄電池を充電するときには、住宅の分電盤と自動車の蓄電池とが電気的に接続されることから、自動車の蓄電池の電力を住宅の非常用などの電源として用いる提案がなされている(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。
【0006】
さらに、自動車を運転して外出する場合、自動車が電源に接続されていないことになることから、自動車の蓄電池に充電中か否かに応じて建物(住宅)内の電気機器の動作を制御する提案がなされている(例えば、特許文献4参照。)。
【0007】
一方、住宅用の電力は、時間帯によって料金が異なる場合があり、ここから、電力料金の安い時間帯に自動車の蓄電池の充電を行う提案がなされている(例えば、特許文献5参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2011−078205号公報
【特許文献2】特開平11−178234号公報
【特許文献3】特開2010−154637号公報
【特許文献4】特開2010−268638号公報
【特許文献5】特開2011−061952号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、住宅で自動車の蓄電池を充電するためには、屋外の駐車スペースの近傍に電源を引出す必要がある。このとき、既存の電灯配線のコンセントを用いるのは困難である。このために、自動車の蓄電池を充電するための専用回路で充電電源を設置する必要がある。
【0010】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、既存の住宅において、駐車中に電気自動者やプラグインハイブリッド自動車などの自動車の蓄電池の充電専用の充電用電源を増設するときの充電電源の配線構造及び住宅を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するための請求項1の発明は、住宅の敷地内の駐車スペースに駐車される自動車の蓄電池の充電用の電力を供給するための充電電源の配線構造であって、前記住宅内に設けられた分電盤の主開閉器から所定電圧の電力が供給される分岐開閉器を収容する分岐盤と、前記駐車スペースに隣接する所定位置に設けられて手元開閉器が収容された外部電源部と、前記分岐開閉器と前記外部電源部の前記手元開閉器とを接続する配線ケーブル、及び前記分電盤と前記外部電源部とを接続する接地線を含む電源配線と、前記外部電源部に設けられ、前記自動車の蓄電池が充電可能となるように前記自動車の受電口と前記手元開閉器とを接続する専用の充電接続手段と、前記分岐盤と屋外に面する壁部との間の内壁面に、天井面に沿って敷設されて前記壁部に形成した貫通穴から屋外へ引出される前記電源配線を収容したモールと、前記壁部の外壁面に前記貫通穴を覆うように配置され、前記外壁面との間が防水処理されて取り付けられ、前記貫通穴から引出された前記電源配線が通された接続箱と、一端が前記接続箱に接続される共に他端が前記外部電源部に接続され、前記接続箱から前記外部電源部へ向けて前記電源配線が挿通された樹脂管と、を含む。
【0012】
請求項1の発明によれば、既存の分電盤から外部電源部までの電源配線にVVFケーブルなどの配線ケーブルを用いると共に、接地線を送り、外部電源部に充電接続手段を介して自動車が接続されることにより、充電が可能となるようにする。
【0013】
このとき、屋内では、樹脂製のモールを用いて電源配線の隠蔽を行い、屋外では樹脂管を用いて電源配線の隠蔽を行う。また、電源配線の屋内から屋外への貫通部分となる貫通穴は、接続箱により閉塞し、防水処理を施す。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1の記載において、前記外部電源部として前記駐車スペースに隣接して立設された充電スタンドを有し、前記樹脂管が、前記外壁面の下方と前記充電スタンドとの間に埋設された合成樹脂製かとう管、及び前記外壁面に沿って敷設され前記接続箱と前記合成樹脂かとう管の前記外壁面側の端部とを接続する硬質塩化ビニル管により形成している。
【0015】
請求項2の記載によれば、硬質塩化ビニル管を外壁面に沿って敷設し、合成樹脂製かとう管を用いて地中埋設を行う。
【0016】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1の記載において、前記外部電源部として前記外壁面に設けたれた充電電源盤を有し、前記樹脂管が、前記外壁面に沿って敷設され前記接続箱と前記充電電源盤とを接続する硬質ビニル管により形成している。
【0017】
請求項3の記載によれば、硬質塩化ビニル管を外壁面に沿って敷設し、外壁面に設けた充電電源盤に接続する。
【0018】
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3の何れか1項の記載において、前記充電接続手段は、一端が前記自動車に接続される充電ケーブルと、前記充電ケーブルの他端に設けられるプラグ形状の差込み口が形成され、前記手元開閉器から電力が供給される専用コンセントと、を含む。
【0019】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項3の何れか1項の記載において、前記充電接続手段は、一端が前記自動車に接続される充電ケーブルの他端に設けられるプラグ形状の差込み口が形成され、前記手元開閉器から電力が供給される専用コンセントを含む。
【0020】
このように充電接続手段としては、専用コンセント又は専用コンセントと充電ケーブルの組み合わせを適用することができる。
【0021】
このような本発明が適用される住宅は、請求項6に記載するように、敷地内の駐車スペースに走行用の電力とされる蓄電池を備えた自動車が駐車される住宅であって、屋内に設けられた分電盤の主開閉器から所定電圧の電力が供給される分岐開閉器を収容する分岐盤と、前記駐車スペースに隣接する所定位置に立設され、手元開閉器が収容された充電スタンドと、前記分岐開閉器と前記充電スタンドの前記手元開閉器とを接続する配線ケーブル、及び前記分電盤と前記充電スタンドとを接続する接地線を含む電源配線と、前記外部電源部に設けられ、前記自動車の蓄電池が充電可能となるように前記自動車の受電口と前記手元開閉器とを接続する専用の充電接続手段と、前記分岐盤と屋外に面する壁部との間の内壁面に、天井面に沿って敷設されて前記壁部に形成した貫通穴から屋外へ引出される前記電源配線を収容したモールと、前記壁部の外壁面に前記貫通穴を覆うように配置され、前記外壁面との間が防水処理されて取り付けられ、前記貫通穴から引出された前記電源配線が通された接続箱と、一端が前記接続箱に接続される共に他端側が前記外壁面に沿って立ち下げられて敷設され、前記接続箱から前記電源配線が挿通された硬質塩化ビニル管と、中間部が前記外壁面と前記充電スタンドとの間の地中に埋設されると共に一端が前記硬質塩化ビニル管の下端に接続された他端側が前記充電スタンド内に開口され、前記硬質塩化ビニル管から前記充電スタンドへ送られる前記電源配線が挿通された合成樹脂製かとう管と、を含む。
【0022】
また、本発明が適用される住宅は、請求項7に記載されるように、敷地内で外壁面に隣接する駐車スペースに走行用の電力とされる蓄電池を備えた自動車が駐車される住宅であって、屋内に設けられた分電盤の主開閉器から所定電圧の電力が供給される分岐開閉器を収容する分岐盤と、前記駐車スペースに隣接する前記外壁面に設けられて、手元開閉器が収容された充電電源盤と、前記分岐開閉器と前記充電電源盤の前記手元開閉器とを接続する配線ケーブル、及び前記分電盤と前記充電電源盤とを接続する接地線を含む電源配線と、前記充電電源盤に設けられ、前記自動車の蓄電池が充電可能となるように前記自動車の受電口と前記手元開閉器とを接続する専用の充電接続手段と、前記分岐盤と屋外側が前記外壁面とされた壁部との間の内壁面に、天井面に沿って敷設されて前記壁部に形成した貫通穴から屋外へ引出される前記電源配線を収容したモールと、前記壁部の外壁面に前記貫通穴を覆うように配置され、前記外壁面との間が防水処理されて取り付けられ、前記貫通穴から引出された前記電源配線が通された接続箱と、一端が前記接続箱に接続される共に他端側が前記外壁面に沿って立ち下げられて前記充電電源盤に接続されるように敷設され、前記接続箱から前記充電電源盤へ送られる前記電源配線が挿通された硬質塩化ビニル管と、を含む。
【発明の効果】
【0023】
以上説明したように本発明によれば、分電盤と外部電源部との間の電源配線を、屋内ではモールを用いて隠蔽し、屋外では樹脂管を用いて隠蔽保護しているので、既存の住宅に充電用の電源を増設した場合でも、電源配線が露出することがないので、住宅の内観及び外観が損ねられるのを防止できる。
【0024】
また、本発明では、分電盤から外部電源部に的確に充電用の電力を供給することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】第1の実施の形態に係る住宅の概略構成図である。
【図2】第1の実施の形態に係る充電用電源の配線系統図である。
【図3】配線の貫通部を示す要部の概略図である。
【図4】(A)及び(B)は、コンセント形状を示す概略図である。
【図5】第2の実施の形態に係る住宅の概略構成図である。
【図6】第2の実施の形態に係る充電用電源の配線系統図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下に、図面を参照しながら本発明の実施の一形態を詳細に説明する。
【0027】
〔第1の実施の形態〕
【0028】
図1には、本実施の形態に係る住宅10の要部の概略構成が示されている。この住宅10には、分電盤12が設けられている。この分電盤12は、廊下や台所などの目立たない場所などの一般的場所の壁面など(以下、一例として壁面14とする)に設けられている。なお、分電盤12は、壁面14で天井16に近い所定高さ位置(比較的高く目立たない位置)に設置されている。
【0029】
住宅10には、引込み口18が設けられ、この引込み口18から、住宅10内部に引込み線20が引き入れられている。この引込み線20は、屋外側の端部が、電灯電力として用いる単相3線式100/200Vの商用電源に接続されている。
【0030】
住宅10には、例えば、引込み口18の近傍の外壁面22の所定高さ位置に電力量計(積算電力量計)24が設置され、住宅10内部に引き入れられた引込み線20は、例えば、外壁面22内を隠蔽状態で立ち下げられて電力量計24の下方近傍に引出され、電力量計24の一次側(電源側)端子に接続される。
【0031】
電力量計24の二次側(負荷側)端子には、幹線26の一端側が接続されている。幹線26は、例えば、住宅10の外壁面22内に引き入れられ、外壁面22の内部から天井裏28(天井16の裏側)を隠蔽状態で引き回されて分電盤12に接続される。
【0032】
なお、引込み線20及び幹線26の敷設は一例を示すものであり、例えば、外壁面22に沿って露出状態で引込み線20を敷設するなど、任意の構成をとりうる。また、引込み線20及び幹線26は、例えば、3芯CVVケーブルが用いられる。また、引込み線20及び幹線26は、各銅線の断面積が14mm、22mmなど、契約電力(契約電流)などに基づいて規定される断面積(許容電流)とされる。
【0033】
図2に示されるように、分電盤12には、漏電ブレーカなどを用いた主開閉器30が設けられ、主開閉器30の一次側には、契約電力に応じた容量の図示しない電流制限器を介して幹線26が接続される。これにより、単相3線式100/200Vの電灯電力が分電盤12に供給される。なお、主開閉器30は、契約電力に応じた容量(遮断電流)が用いられる。
【0034】
この分電盤12には、多数の分岐用ブレーカ32が設けられ、それぞれの一次側が主開閉器30の二次側に接続されている。分岐用ブレーカ32のそれぞれには、住宅10内の電灯配線又はコンセント配線が接続されている。これにより、住宅10内の照明、住宅10内のコンセントに接続された各種の電気機器に、100V又は200Vの電灯電力が供給される一般的構成とされている。
【0035】
このように構成されている住宅10の敷地内には、駐車スペース(駐車場)34が設けられ、この駐車スペース34に自動車が駐車される。駐車スペース34に駐車される自動車が、電気自動車(EV:Electric Vehicle)やプラグインハイブリッド車(PHV:Plug-in Hybrid electric Vehicle)などの電動機及び蓄電池を備え、蓄電池に蓄積された電力により電動機を駆動して走行する自動車(以下、自動車36とする)では、駐車中に蓄電池の充電が可能であることが好ましい。
【0036】
ここから住宅10では、自動車36の蓄電池の充電専用の充電用電源38が増設される。以下、増設される充電用電源38の配線の敷設(施工)を説明する。なお、以下では、充電用の電力を単相200Vとして説明するが、これに限らず単相100Vの電力供給用に適用しても良い。
【0037】
図1に示されるように、第1の実施の形態に係る充電用電源38は、自動車36が接続される外部接続部として充電スタンド40が用いられる。充電スタンド40は、例えば、駐車スペース34に駐車される自動車36に対して所定位置(例えば、自動車36の充電口に対応する所定位置)となるように配置される。
【0038】
このとき、充電スタンド40の基礎42は、所定深さに掘削した基礎穴の内部に砕石42Aを敷き詰め(例えば、500mm×500mm×50mm)、この砕石42A上にコンクリート基礎42B(例えば、500mm×500mm×50mm)を形成する。充電スタンド40は、この基礎42(コンクリート基礎42B)に図示しないアンカーボルト等により固定される一般的構造となっている。なお、基礎42としては、充電スタンド40の高さを含む構造、設置場所の地質などの設置環境を考慮した大きさ及び構造であればよく、本実施の形態に限るものではない。
【0039】
図1に示されるように、住宅10内には、分電盤12に隣接して分岐盤44が設けられる。分岐盤44は、分電盤12に接するように並べられて壁面14に取り付けられる。
【0040】
図2に示されるように、この分岐盤44内には、分岐開閉器として分岐ブレーカ46が設けられる。この分岐ブレーカ46としては、2P200Vのブレーカ(配線遮断器)を用い、分岐ブレーカ46の一次側(電源側)は、主開閉器30の二次側に接続され、単相200Vの電力が供給される。なお、ここでは、分電盤12と別に分岐盤44を設けたが、分電盤12内に分岐ブレーカ46を取り付けるスペースがある場合には、分岐盤44を省略して、分岐ブレーカ46を分電盤12内に取り付けても良い。
【0041】
充電用電源38は、分岐盤44と充電スタンド40との間に、配線ケーブルとするVVFケーブル(ビニル絶縁ビニルシース平形ケーブル)48と、接地線とするIV線(以下、接地線50とする)が設けられ、これにより、分岐盤44と充電スタンド40とが接続される。VVFケーブル48としては、2芯で導体径が2.6mm(VVF−2.6×2)を用い、接地線50としては、1.6mmの絶縁電線(IV線、緑)を用いている。なお、配線ケーブルの種類は、これに限るものではなく、任意の電力ケーブルを用いることができ、また、接地線を含む3芯構造の電力ケーブルを用いても良い。
【0042】
VVFケーブル48は、分岐盤44に設けている分岐ブレーカ46の二次側に接続される。また、接地線50は、分電盤12に設けられる図示しない接地端子又は接地線に接続される。なお、分電盤12の接地抵抗が所定値以内(D種接地)となっていない場合は、別途D種接地を施す必要があり、この点は後述する。
【0043】
図1に示されるように、分岐盤44から住宅10の屋外に面する壁部で駐車スペース34に隣接する壁部52との間には、樹脂製のモール54が敷設されている。このモール54は、内部にVVFケーブル48及び接地線50が収納可能な大きさ(開口面積)となっている。
【0044】
モール54は、一端側が分岐盤44に接続され、他端側の端部が前記壁部52の内壁面52Aに接するように取り付けられている。また、モール54は、天井16の下面(天井面16A)に接するように、天井面16Aに沿って敷設される。
【0045】
VVFケーブル48及び接地線50は、モール54に収納された状態で壁部52へ向けて配線される。なお、分岐盤44へのモール54の接続位置と天井面16Aが離れている場合、例えば、円弧状の湾曲された曲がり部材54Aなどを用いて、天井面16Aへ向けて引き上げるようにモール54を敷設した後、天井面16Aに沿って直線状にモール54を敷設するようにすることが好ましい。
【0046】
また、分岐盤44と壁部52との間に、住宅10の内壁56が存在する場合、この内壁56を貫通するようにモール54を敷設する。このとき、内壁56の両側に、ジョイント部材を設けることにより、内壁56に形成する貫通穴を隠蔽することができる。
【0047】
このようにVVFケーブル48及び接地線50をモール54に収納することにより、VVFケーブル48及び接地線50を住宅10内に敷設したときの美観が低下してしまうのを抑えることができる。
【0048】
モール54の壁部52側の端部には、コーナージョイント部材54Bを設けられている。また、壁部52の屋外側の面である外壁面52Bには、コーナージョイント部材54Bに対向する位置に、接続箱58が設けられる。
【0049】
図3に示されるように、壁部52には、モール54のコーナージョイント部材54Bに対向する位置に貫通穴60が形成される。これにより住宅10の屋内と屋外とが連通され、この貫通穴60にVVFケーブル48及び接地線50が挿通される。なお、貫通穴60には、樹脂管などを用いたスリーブ60Aを挿入し、このスリーブ60A内にVVFケーブル48及び接地線50を通すことが好ましく、これにより、貫通部分に対するVVFケーブル48及び接地線50の外装の保護が可能となる。
【0050】
接続箱58は、樹脂性で防水タイプのものプルボックス、ジョイントボックスが用いられている。また、接続箱58は、一方の面で貫通穴60を閉塞するように外壁面52Bに取り付けられる。接続箱58が外壁面52Bに接する面の周縁部には、外壁面52Bとの間に防水用のシール材62が充填される。これにより、接続箱58の内部は勿論、接続箱58と外壁面52Bとの間にも、雨水等が滲み込んでしまうのを確実に防止する防水効果が得られるようにしている。また、接続箱58の内部及び接続箱58と外壁面52Bとの間に防水処理を施すことにより、雨水等が貫通穴60から屋内に入り込んでしまうのを確実に防止することができる。
【0051】
なお、貫通穴60は、屋外側が屋内側よりも低くなるように傾斜されて形成されており、これにより、仮に、貫通穴60を通しているVVFケーブル48及び接地線50の屋外側に水滴等が付着してしまった場合でも、この水滴等がVVFケーブル48及び接地線50を伝って屋内側に入り込むのを防止することができる。
【0052】
図1に示されるように、接続箱58の下端面には、樹脂管の一例として適用したVE管64の一端が接続されている。このVE管64は、硬質塩化ビニル電線管であり、VE管64に代えて耐衝撃性硬質塩化ビニル電線管(HIVE管)を用いても良い。VE管64は、一端がカップリング64A等を介して接続箱58に接合され、他端側が外壁面52Bに沿って立ち上げられる。このとき、VE管64は、所定の位置及び間隔で外壁面52Bに固定される。
【0053】
図3に示されるように、接続箱58内に引出されたVVFケーブル48及び接地線50は、VE管64に挿通される。このとき、接続箱58内では、VVFケーブル48及び接地線50によるループを形成するなどして余裕を持たせるようにしている。
【0054】
一方、図1に示されるように、住宅10と充電スタンド40との間には、合成樹脂かとう電線管(合成樹脂可撓電線管)であるPF管(Plastic Flexible Conduit)66が埋設されている。このPF管66としては、複層構造のPFD管であってもよく、単層構造のPFS管であっても良い。
【0055】
PF管66は、一端側が充電スタンド40のコンプリート基礎42B内に埋め込まれて、充電スタンド40の内部を所定の高さに達するまで立ち上げられている。また、PF管66は、他端側が、住宅10の外壁面52Aに沿って地中から所定高さ(例えば、地面GLから所定の高さ位置)まで立ち上げられ、先端にVE管64が接続される。
【0056】
VE管64とPF管66との接続は、例えば、VE管64の下端にユニバーサルジョイント64Bを接合し、このユニバーサルジョイント64BにPF管66を接続する。また、これに限らず、防水タイプの接続箱を外壁面52Aに設け、この接続箱の上面(又は側面)にVE管64を接合し、接続箱の下面にPF管66を接合するようにしてもよい。
【0057】
接続箱58でVE管64に挿通されたVVFケーブル48及び接地線50は、VE管64内を挿通された後、PF管66内を挿通されて、充電スタンド40内に引出される。
【0058】
PF管66の地中埋設部分の長さ(住宅10と充電スタンド40との距離)が長い場合、屈曲や湾曲が多い場合には、VE管64とPF管66との接続に前記した接続箱を設けることが好ましい。このときには、接続箱内でVVFケーブル48及び接地線50に弛み(余長)を持たせる。
【0059】
また、PF管66に接続されるVE管64を敷設する場合、外壁面52Bに沿って略垂直に立ち下げることが好ましい。このため、例えば、PF管66とVE管64との接続位置が、接続箱58の真下近傍となっていない場合、ノーマルベンドなどを用いて配管方向を屈曲させた後、地面GLと略並行に敷設することが好ましい。これにより、VE管64を敷設することによる住宅10の概観を損ねてしまうのを防止することができる。なお、これにより、VE管64の曲がりが多くなった場合にも所定位置に接続箱を設けることが好ましい。
【0060】
一方、図2に示されるように、充電スタンド40には、手元開閉器として漏電ブレーカ(漏電遮断器)68が設けられている。この漏電ブレーカ68の一次側には、充電スタンド40に引出されたVVFケーブル48が接続される。この漏電ブレーカ68としては、遮断容量が200V/20A、動作電流が15mA、感度が0.1msecなどの高感度のものを用いることが好ましい。
【0061】
また、充電スタンド40には、自動車36との充電接続手段とするコンセント(差込み口)70が設けられ、このコンセント70が、漏電ブレーカ68の二次側に接続されている。また、コンセント70には、接地極が設けられ、この接地極に接地線50が接続されている。さらに、コンセント70は防滴構造とされている。
【0062】
なお、充電スタンド40は、漏電ブレーカ68の操作ノブ(図示省略)及びコンセント70の地面GLからの高さが、例えば、1.0m〜1.5mの範囲とすることができるが、操作性を考慮した場合、1.0m〜1.3mとすることがより好ましい。
【0063】
ここで、分電盤12に適切な接地処理がなされていないか、経時変化によって分電盤12の接地抵抗が高くなり、適切な接地状態(D種接地)が得られない場合、充電スタンド40の近傍で接地極を敷設するなどしてD種接地を行い、この接地線を充電スタンド40及びコンセント70に接続すると共に、接地線50に接続する。これにより、充電スタンド40で所望の接地状態(D種接地)が得られると共に、接地線50を介して分電盤12を適切な接地状態とする接地改修がなされる。
【0064】
図1に示される自動車36には、蓄電池へ充電用の電力を供給する受電口(図示省略)が設けられており、この受電口に充電ケーブル72の一端が接続される。充電ケーブル72の他端には、コンセント70の差込み口形状に応じたプラグ(図示省略)が設けられ、このプラグがコンセント70に差し込まれる。
【0065】
ここで、コンセント70の差込み口形状とプラグの形状を合わせることにより、充電スタンド40を、自動車36の蓄電池の充電専用とすることができる。
【0066】
このようなコンセント70としては、例えば、図4(A)に示される引掛型20Aのコンセント70A(JIS C08303 付属書A.25)を用いることができる。このコンセント70Aは、回転ロック機構を有していることにより、抜け防止が図られている。
【0067】
また、コンセント70としては、図4(B)に示される平刃型20Aのコンセント70B(JIS C8303 付属書A.16)を用いることができる。なお、コンセント70Bを用いる場合、プラグとの間に、プラグ係止ロック機構を設けて、プラグの抜け止めされるものであれば良い。
【0068】
なお、コンセント70としては、これらに限らず、所定の許容電流(ここでは、20A)が確保され、充電ケーブル72のプラグ以外が差し込まれることのない形状であれば良い。このために、充電接続手段としては、充電ケーブル72を漏電ブレーカ68に直接接続するか、引き抜きできないように予め接続するようにしても良い。すなわち、充電スタンド40としては、充電ケーブル72のプラグをコンセント70に差し込んだ状態とされ、充電ケーブル72の充電側が自動車36の充電口に差し込まれるものであって良い。
【0069】
一方、充電スタンド40は、CPLT(Control Pilot)機能を有する。このCPLT機能は、充電ケーブル72が自動車36に接続されたときに、自動車36との間がCPLT線とGND線により接続され、CPLT線を介して入力されるPCLT信号に基づいて、コンセント70とプラグ間の接続状態を含む充電電源側と自動車36側の接続状態、及び自動車36の蓄電池の充電状態を互いに通知、確認しつつ蓄電池の充電を制御する。このようなCPLT機能を達成する制御回路は、漏電ブレーカ68に設けても良く、コンセント70に設けても良い。また、CPLT機能を達成する制御回路を充電ケーブル72に設けても良い。
【0070】
このように構成されている充電用電源38では、分岐ブレーカ46をオン(接点閉)している状態で、駐車スペース34に駐車した自動車36と充電スタンド40とを充電ケーブル72により接続する。この後、充電スタンド40に設けている漏電ブレーカ68をオンする。なお、漏電ブレーカ68を直接操作せず、漏電ブレーカ68の二次側に開閉スイッチを設けるようにしても良い。これにより、分電盤12から自動車36の間が的確に接続され、分電盤12から自動車36に供給される電力により、自動車36の蓄電池の適正な充電を行うことができる。
【0071】
また、分岐盤12(分岐盤44)と充電スタンド40との間のVVFケーブル48及び接地線50は、住宅10の屋内ではモール54により隠蔽保護され、屋外では、VE管64及びPF管66により隠蔽保護されている。したがって、既存の住宅10において、分電盤12から自動車36への充電用電源38を敷設した場合でも、VVFケーブル48及び接地線50が、住宅10の屋内及び屋外の美観を損ねてしまうことがない。
【0072】
なお、第1の実施の形態では、分岐盤44に分岐ブレーカ46を設け、充電スタンド40に漏電ブレーカ68を設けたが、これに限らず、分岐盤44に漏電ブレーカ68を設け、充電スタンド40に通常のブレーカ(配線用遮断器)を設けても良い。この場合、充電スタンド40に、SAE(Society Automotive Engineers) J1772規格に準拠した漏電遮断、漏電検出自己診断を含むCCID(Charge Circuit Interrypu Device)機能を持たせれば良い。
【0073】
〔第2の実施の形態〕
【0074】
次に本発明の第2の実施の形態を説明する。なお、第2の実施の形態において第1の実施の形態と同一の部品には、同一の符号を付与してその説明を省略する。
【0075】
図5には、第2の実施の形態に係る住宅10Aの概略構成が示されている。この住宅10Aの敷地内には、住宅10Aの壁部52の外壁面52Bに隣接して駐車スペース34が設けられている。
【0076】
住宅10Aには、この外壁面52Bに外部電源部とされる充電電源盤80が取り付けられている。
【0077】
図6に示されるように、住宅10Aに設けられる充電用電源38Aは、分岐盤44A内に分岐用開閉器として漏電ブレーカ82が設けられている。この漏電ブレーカ82としては、例えば、遮断容量が200V/20A、動作電流が15mA、感度が0.1msecなどの高感度のものを用いることができる。なお、漏電ブレーカ82の動作電流は、主開閉器30の動作電流より低くし、漏電ブレーカ82の感度は、主開閉器30の感度より高くして協調性を持たせている。
【0078】
また、充電用電源38Aは、充電電源盤80内に手元開閉器とされるブレーカ84、及びブレーカ84の二次側に接続されたコンセント70が設けられている。充電電源盤80は、外箱が防水タイプとされ、ブレーカ84及びコンセント70がこの外箱内に収容されている。
【0079】
充電用電源38Aは、屋外の充電電源盤80のコンセント70に充電ケーブル72が接続されることにより、駐車スペース34Aに駐車されている自動車36の蓄電池の充電が行われる。
【0080】
ここで、図5に示されるように、充電電源盤80の取り付け位置(取り付け高さ)は、外箱の下端の地面GLからの高さHが、例えば、0.8m以上とすることが好ましい。また、充電電源盤80の取り付け位置(取り付け高さ)は、充電電源盤80内に収容されている、コンセント70及びブレーカ84の操作ノブ(図示省略)の地面GLからの高さHが、1.0m〜1.5m、好ましくは、1.0m〜1.3mの範囲とされる。これにより、自動車36の運転者の充電ケーブル72の接続、取り外しなどの操作を円滑に行うことができる。
【0081】
なお、充電電源盤80としては、充電ケーブル72が直接的に接続された構成であっても良く、また、充電ケーブル72がコンセント70に接続されたままとされる構成であっても良い。また、充電電源盤80には、CPLT機能、及び漏電検出、漏電検出自己診断を含むCCID機能が設けられている。
【0082】
一方、住宅10Aに設けられる充電用電源38Aでは、一端が接続箱58に接続され、接続箱58から立ち下げられたVE管64が充電電源盤80に接続されている。これにより、VE管64内を挿通されたVVFケーブル48及び接地線50が充電電源盤80に接続される。
【0083】
なお、充電電源盤80に接続されるVE管64は、例えば、一旦、充電電源盤80の下方まで立ち下げられた後、ノーマルベンドなどを用いて管路を屈曲させ、充電電源盤80の外箱の下面側から充電電源盤80に接続されることが好ましい。これにより、例えば、充電電源盤80の上面側から接続した場合に、防水の劣化などが生じたときに、雨水が充電電源盤80内に入り込んでしまう可能性が高くなるが、上記施工を行うことにより、このような浸水を確実に防止することができる。
【0084】
このように構成されている充電用電源38Aにおいても、分電盤12から自動車36の間が的確に接続され、分電盤12から自動車36に供給される電力により、自動車36の蓄電池の適正な充電を行うことができる。
【0085】
また、分岐盤12から充電電源盤80までの間のVVFケーブル48及び接地線50が露出することがないので、既存の住宅10Aにおいても、分電盤12から自動車36への充電電源盤80との間で、VVFケーブル48及び接地線50が、住宅10の屋内及び屋外の美観を損ねてしまうことがない。
【0086】
なお、以上説明した本実施の形態は、本発明の構成を限定するものではない、例えば、住宅の屋内に敷設するモールは、住宅の間取りなどに応じて敷設経路を選択して行われるものであれば良い。また、屋外のVE管及びPF管の敷設経路は、住宅からの電源配線の引き出し位置、及び駐車スペースに応じて定まる充電電源盤又は充電スタンドの設置位置に応じて選択されるものであれば良い。
【符号の説明】
【0087】
10、10A 住宅
12 分電盤
16 天井
14 壁面
34 駐車スペース
36 自動車
38、38A 充電用電源(充電電源)
40 充電スタンド(外部電源部)
44、44A 分岐盤
46 分岐ブレーカ
48 VVFケーブル(配線ケーブル)
50 接地線
52 壁部
52B 外壁面
54 モール
58 接続箱
60 貫通穴
62 シール材
64 VE管(樹脂管、硬質塩化ビニル管)
66 PF管(樹脂管、合成樹脂製かとう管)
68 漏電ブレーカ(手元開閉器)
70(70A、70B) コンセント(充電接続手段)
72 充電ケーブル(充電接続手段)
80 充電電源盤(外部電源部)
82 漏電ブレーカ(分岐開閉器)
84 ブレーカ(手元開閉器)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
住宅の敷地内の駐車スペースに駐車される自動車の蓄電池の充電用の電力を供給するための充電電源の配線構造であって、
前記住宅内に設けられた分電盤の主開閉器から所定電圧の電力が供給される分岐開閉器を収容する分岐盤と、
前記駐車スペースに隣接する所定位置に設けられて手元開閉器が収容された外部電源部と、
前記分岐開閉器と前記外部電源部の前記手元開閉器とを接続する配線ケーブル、及び前記分電盤と前記外部電源部とを接続する接地線を含む電源配線と、
前記外部電源部に設けられ、前記自動車の蓄電池が充電可能となるように前記自動車の受電口と前記手元開閉器とを接続する専用の充電接続手段と、
前記分岐盤と屋外に面する壁部との間の内壁面に、天井面に沿って敷設されて前記壁部に形成した貫通穴から屋外へ引出される前記電源配線を収容したモールと、
前記壁部の外壁面に前記貫通穴を覆うように配置され、前記外壁面との間が防水処理されて取り付けられ、前記貫通穴から引出された前記電源配線が通された接続箱と、
一端が前記接続箱に接続される共に他端が前記外部電源部に接続され、前記接続箱から前記外部電源部へ向けて前記電源配線が挿通された樹脂管と、
を含む充電電源の配線構造。
【請求項2】
前記外部電源部として前記駐車スペースに隣接して立設された充電スタンドを有し、
前記樹脂管が、前記外壁面の下方と前記充電スタンドとの間に埋設された合成樹脂製かとう管、及び前記外壁面に沿って敷設され前記接続箱と前記合成樹脂かとう管の前記外壁面側の端部とを接続する硬質塩化ビニル管により形成された
請求項1に記載の充電電源の配線構造。
【請求項3】
前記外部電源部として前記外壁面に設けたれた充電電源盤を有し、
前記樹脂管が、前記外壁面に沿って敷設され前記接続箱と前記充電電源盤とを接続する硬質ビニル管により形成された
請求項1に記載の充電電源の配線構造。
【請求項4】
前記充電接続手段は、
一端が前記自動車に接続される充電ケーブルと、
前記充電ケーブルの他端に設けられるプラグ形状の差込み口が形成され、前記手元開閉器から電力が供給される専用コンセントと、
を含む請求項1から請求項3の何れか1項に記載の充電電源の配線構造。
【請求項5】
前記充電接続手段は、
一端が前記自動車に接続される充電ケーブルの他端に設けられるプラグ形状の差込み口が形成され、前記手元開閉器から電力が供給される専用コンセントを含む請求項1から請求項3の何れか1項に記載の充電電源の配線構造。
【請求項6】
敷地内の駐車スペースに走行用の電力とされる蓄電池を備えた自動車が駐車される住宅であって、
屋内に設けられた分電盤の主開閉器から所定電圧の電力が供給される分岐開閉器を収容する分岐盤と、
前記駐車スペースに隣接する所定位置に立設され、手元開閉器が収容された充電スタンドと、
前記分岐開閉器と前記充電スタンドの前記手元開閉器とを接続する配線ケーブル、及び前記分電盤と前記充電スタンドとを接続する接地線を含む電源配線と、
前記外部電源部に設けられ、前記自動車の蓄電池が充電可能となるように前記自動車の受電口と前記手元開閉器とを接続する専用の充電接続手段と、
前記分岐盤と屋外に面する壁部との間の内壁面に、天井面に沿って敷設されて前記壁部に形成した貫通穴から屋外へ引出される前記電源配線を収容したモールと、
前記壁部の外壁面に前記貫通穴を覆うように配置され、前記外壁面との間が防水処理されて取り付けられ、前記貫通穴から引出された前記電源配線が通された接続箱と、
一端が前記接続箱に接続される共に他端側が前記外壁面に沿って立ち下げられて敷設され、前記接続箱から前記電源配線が挿通された硬質塩化ビニル管と、
中間部が前記外壁面と前記充電スタンドとの間の地中に埋設されると共に一端が前記硬質塩化ビニル管の下端に接続された他端側が前記充電スタンド内に開口され、前記硬質塩化ビニル管から前記充電スタンドへ送られる前記電源配線が挿通された合成樹脂製かとう管と、
を含む住宅。
【請求項7】
敷地内で外壁面に隣接する駐車スペースに走行用の電力とされる蓄電池を備えた自動車が駐車される住宅であって、
屋内に設けられた分電盤の主開閉器から所定電圧の電力が供給される分岐開閉器を収容する分岐盤と、
前記駐車スペースに隣接する前記外壁面に設けられて、手元開閉器が収容された充電電源盤と、
前記分岐開閉器と前記充電電源盤の前記手元開閉器とを接続する配線ケーブル、及び前記分電盤と前記充電電源盤とを接続する接地線を含む電源配線と、
前記充電電源盤に設けられ、前記自動車の蓄電池が充電可能となるように前記自動車の受電口と前記手元開閉器とを接続する専用の充電接続手段と、
前記分岐盤と屋外側が前記外壁面とされた壁部との間の内壁面に、天井面に沿って敷設されて前記壁部に形成した貫通穴から屋外へ引出される前記電源配線を収容したモールと、
前記壁部の外壁面に前記貫通穴を覆うように配置され、前記外壁面との間が防水処理されて取り付けられ、前記貫通穴から引出された前記電源配線が通された接続箱と、
一端が前記接続箱に接続される共に他端側が前記外壁面に沿って立ち下げられて前記充電電源盤に接続されるように敷設され、前記接続箱から前記充電電源盤へ送られる前記電源配線が挿通された硬質塩化ビニル管と、
を含む住宅。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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