説明

光コネクタ清掃工具

【課題】保護キャップを備えた光コネクタ清掃工具において、十分な作業スペースが確保できない場合でも清掃作業を容易に行うことができる光コネクタ清掃工具の提供。
【解決手段】工具本体10と、工具本体10から延出する延出部20と、延出部20の先端部に装着可能な保護キャップ30とを備えた光コネクタ清掃工具1。工具本体10は、清掃体2の供給および引取りを行う送り機構3と、送り機構3を収容する収容体11とを有する。延出部20は、収容体11から延出する延出筒体21と、延出筒体21の先端にて清掃体2を清掃対象に当接させるヘッド部材23とを有する。工具本体10には、保護キャップ30が着脱自在に装着可能な保持突起14が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光コネクタの接合端面を、布などの清掃体によって清掃する光コネクタ清掃工具に関する。
【背景技術】
【0002】
光コネクタを接続する際には、接合端面に汚れや異物が付着していると、着脱時の損傷や伝送損失の増大などの原因になるため、突き合わせ接続に先だって、接合端面を清掃する必要がある。
光コネクタの接合端面の清掃には、接合端面に布などの清掃体を接触させて汚れ等を拭き取る光コネクタ清掃工具が用いられる。
光コネクタ清掃工具としては、清掃体を移動させつつ光コネクタの接合端面に接触させる方式のものがある(例えば、特許文献1参照)。
この種の光コネクタ清掃工具としては、清掃体の供給および巻き取りを行う送り機構が組み込まれた工具本体と、工具本体から延出する延出部と、延出部の先端部に装着される保護キャップとを備えたものがある。保護キャップは紐状の連結体によって工具本体に接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2008/108278号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記光コネクタ清掃工具では、清掃作業時には、通常の使用形態では、保護キャップは延出部から取り外される。
このため、十分な作業スペースが確保できない場合、例えば光接続ユニット等において配列された複数の光コネクタ(光コネクタアダプタ等)のうちひとつに清掃作業を行う場合に、他の光コネクタに接続された光ファイバ(光ファイバコード等)に保護キャップや連結体が引っかかってしまい、作業性に悪影響が出る場合があった。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、保護キャップを備えた光コネクタ清掃工具において、十分な作業スペースが確保できない場合でも清掃作業を容易に行うことができる光コネクタ清掃工具の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の光コネクタ清掃工具は 光コネクタを、送り移動される清掃体により拭き取り清掃する光コネクタ清掃工具であって、工具本体と、前記工具本体から延出する延出部と、前記延出部の先端部に装着可能な保護キャップとを備え、前記工具本体は、前記清掃体の供給および引取りを行う送り機構と、前記送り機構を収容する収容体とを有し、前記延出部は、前記収容体から延出する延出筒体と、前記延出筒体の先端にて前記清掃体を清掃対象に押し当てるヘッド部材とを有し、前記工具本体には、保護キャップが着脱自在に装着可能な保持突起が形成されている光コネクタ清掃工具である。
前記保持突起は、前記工具本体の前記延出方向の反対側の端面から突出して形成されていることが好ましい。
前記保持突起は、前記延出方向の反対方向に対して傾斜する方向に突出して形成されていることが好ましい。
前記保持突起は、前記保護キャップの内面に当接する主板部と、その両面からそれぞれ前記主板部に対し垂直に突出して前記保護キャップの内面に当接する副板部とを備えている構成とすることができる。
前記保護キャップは、前記光コネクタの清掃を行う際のガイド部材としても機能するものであってよい。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、工具本体に、保護キャップが着脱自在に装着可能な保持突起が形成されているので、保護キャップを保持突起に装着することによって、保護キャップ等が他の光ファイバなどに引っかかって作業に支障が生じるのを防ぐことができる。
従って、十分な作業スペースが確保できない場合でも清掃作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の光コネクタ清掃工具の第1実施形態において保持突起に保護キャップを装着した状態を示す斜視図である。
【図2】図1の光コネクタ清掃工具の一部断面状態の側面図である。
【図3】図1の光コネクタ清掃工具の保持突起を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は後面図である。
【図4】図1の光コネクタ清掃工具において保持突起から保護キャップを取り外した状態を示す斜視図である。
【図5】図1の光コネクタ清掃工具の使用例を示す説明図である。
【図6】本発明の光コネクタ清掃工具の第2実施形態において保持突起に保護キャップを装着した状態を示す斜視図である。
【図7】図6の光コネクタ清掃工具において保持突起に保護キャップを装着した状態を示す他の方向から見た斜視図である。
【図8】図6の光コネクタ清掃工具において保持突起から保護キャップを取り外した状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の第1実施形態である光コネクタ清掃工具(以下、単に「清掃工具」ともいう)1を、図面を参照して説明する。
図1および図2に示すように、清掃工具1は、工具本体10と、工具本体10から延出する延出部20と、延出部20の先端部に装着可能な保護キャップ30とを備えている。
以下の説明においては、延出部20(延出筒体21)の先端方向(図2における左方)を前方といい、その反対方向を後方ということがある。また、図2における上を上方といい、下を下方という。
【0009】
工具本体10は、清掃体2の供給および引取り(巻き取り)を行う送り機構3と、これを収容する収容体11とを備えている。
収容体11は、略直方体のケース部12と、ケース部12内にあってケース部12に対し位置決めされた押圧体13とを有する。
ケース部12は、底板部12aと、底板部12aの側縁に形成された側板部12b、12bと、側板部12b、12bの上縁に形成された上板部12cと、底板部12aの前縁に設けられた前板部12dとを有する。
前板部12dには、延出筒体21が挿通する挿通口12eが形成されている。
側板部12b、12bの高さ(図2における上下方向の寸法)は、底板部12aおよび上板部12cの幅(図2における紙面奥行き方向の寸法)より大きいことが好ましい。
【0010】
押圧体13は、側板部12bに沿う基板(図示略)と、前記基板の両側縁部に設けられた突条部13aと、前記基板の後端部から前記基板にほぼ垂直に形成された後端板13bと、後端板13bの後面13dから突出する保持突起14を備えている。
一方の突条部13aには、鋸歯状のギア受け部13c(駆動部)が形成されている。
押圧体13の前記基板の外面には、側板部12bの係止穴12gに係止する係止突起13eが形成されている。
係止突起13eが係止穴12gに係止することによって、押圧体13はケース部12に対し位置決めされ、ケース部12とともに移動可能となる。
【0011】
送り機構3は、清掃体2を巻装した供給リール15(供給手段)と、使用後の清掃体2を巻き取って回収する巻取リール16(引取手段)と、これらを回転自在に支持する支持体17と、巻取リール16に装着されるギア18とを備えている。
なお、工具本体10には、清掃体2を清掃対象に押し当てた状態でヘッド部材23を軸回りに回動させる回転機構(図示略)を設けることもできる。
【0012】
図1および図2に示すように、延出部20は、延出筒体21と、延出筒体21に挿通するヘッド部材23とを備えている。
図2に示すように、ヘッド部材23は、清掃体2を清掃対象(例えば光コネクタ内のフェルールの接合端面)に押し当てる押圧面24を有する。
ヘッド部材23には、供給リール15から引き出された清掃体2が巻き回される。図示例では、清掃体2は、送り機構3の供給リール15から延出筒体21内を通って押圧面24に至り、再び延出筒体21内を通って巻取リール16に達している。
【0013】
清掃体2は、特に限定されるものではなく、公知の適当な清浄布(不織布や織布)を糸状(または紐状)、テープ状などに加工したものを採用することができる。例えば、ポリエステルやナイロンなどの極細の繊維で構成されたものが例示できる。
【0014】
図3(b)に示すように、保護キャップ30は、延出部20の先端部を保護するキャップであって、延出筒体21の先端部に着脱自在に装着される本体部31と、本体部31に開閉自在にヒンジ結合された蓋32とを有する。
本体部31は、延出筒体21の先端部に装着される円筒状の装着部33と、装着部33に一体に形成された円筒状のガイド体34とを備えている。
【0015】
ガイド体34は、装着部33に挿通して形成され、ガイド体34内の空間は、一端側および他端側からそれぞれ清掃対象(例えば光コネクタアダプタ内のフェルール)とヘッド部材23とが挿入可能な挿通孔34aとされている。
挿通孔34aは、前記清掃対象(フェルール)の清掃が確実に行われるように、清掃対象(フェルール)を案内し、ヘッド部材23に対して軸位置をあわせて位置決めできるように形成されている。このため、保護キャップ30はガイド部材としても機能する。
装着部33は、若干の弾性変形によりその内径が変化し得るように形成することもできる。
【0016】
保護キャップ30は、紐状の連結体35によって工具本体10に連結されている。連結体35は、所定間隔ごとに複数の折り返し部35aを有する波状に形成されている。各折り返し部35aは、拡がる方向に弾性的に変形可能である。
連結体35の一端は保護キャップ30の装着部33に連結され、他端はケース部12の前板部12dに形成された係止口部12fに係止している。
連結体35の端部が前板部12d(係止口部12f)に係止しているため、延出部20の先端部に対する着脱操作が容易になる。
【0017】
図3に示すように、押圧体13の保持突起14は、ケース部12の側板部12bに平行な板状に形成された主板部4と、その両面からそれぞれ主板部4に対し垂直に突出する副板部5とを備えている。
主板部4は、後端板13bの後面13dから先端に向け徐々に幅が狭くなる基部4aと、基部4aからほぼ一定幅で延出する中間部4bと、中間部4bから徐々に幅が狭くなる先端部4cとを有する。
中間部4bの幅W1(図3(b)参照)は、保護キャップ30が着脱自在に装着可能となるように、装着部33の内径とほぼ等しいか、またはこれより若干大きく形成するのが好ましい。
これによって、装着部33の内面が中間部4bの両側縁に当接し、摩擦力によって中間部4bに係止するようにできる。
【0018】
図3(b)に示すように、図示例では、主板部4の幅方向の中央線4dは先端に向けて斜め上方に向いている。すなわち、主板部4は後方に向けて上昇しつつ突出している。
主板部4は、ケース部12の側板部12bに平行に形成されているため、保持突起14の突出方向には側方成分が含まれない。
【0019】
保持突起14の突出方向は、延出部20の延出方向に対し反対の方向である後方(図3(b)の右方)に対し傾斜した方向である。保持突起14の傾斜角度αは0°を越え、90°未満の範囲で設定できる。例えば、傾斜角度αは10〜70°とすることができる。図示例では、傾斜角度αは約25°となっている。
清掃工具1を用いた清掃作業において、十分な作業スペースの確保が難しい場合(例えば図5に示すトレイ41内で作業を行う場合)には、傾斜角度αが小さすぎると操作がしにくくなることがある。また、傾斜角度αが大きすぎると、保護キャップ30が保持突起14から外れやすくなることがある。
これに対し、傾斜角度αを上記範囲とすれば、保護キャップ30が斜め上向きとなるため、作業スペースが小さくても作業に支障が生じることがなく、しかも連結体35により加えられる前方への力(後述)によって保護キャップ30が保持突起14から外れにくくなる。
【0020】
図3(a)に示すように、副板部5は、主板部4の中間部4bから先端部4cにかけて中央線4dに沿って形成され、先端に向け徐々に幅が広くなる基傾斜部5aと、基傾斜部5aから先端方向にほぼ一定幅で延出する中間部5bと、中間部5bから先端に向け徐々に幅が狭くなる先端傾斜部5cとを有する。
中間部5bの幅(一方の中間部5bの側縁から他方の中間部5bの側縁までの距離W2(図3(a)参照))は、保護キャップ30が装着可能となるように、装着部33の内径とほぼ等しいか、またはこれより若干大きく形成するのが好ましい。
これによって、装着部33の内面が中間部5bの両側縁に当接し、摩擦力によって中間部5bに係止可能となる。
保持突起14は、主板部4および副板部5の両方で装着部33に当接可能となるため、保護キャップ30を確実に保持することができる。
【0021】
保持突起14は、後端板13bの後面13dに設けられているため、連結体35によって加えられる前方への力(後述)によって保護キャップ30が保持突起14から外れにくくなる。
【0022】
清掃工具1は、例えばJIS C5973に制定されるSC形光コネクタ(SC:Single fiber Coupling optical fiber connector)、SC2形光コネクタ、FC形光コネクタ(JIS C 5970に規定されるF01形単心光ファイバコネクタ)、ST形光コネクタ(例えばIEC874−10に規定されるもの)等の単心光コネクタに好適に適用することができる。
SC2形光コネクタとは、SC形光コネクタから、ハウジングの外側に装着されるつまみを取り外した形態の光コネクタである。
【0023】
清掃工具1は、次のような使用方法が可能である。
図4に示すように、清掃作業に先だって、延出部20に装着されていた保護キャップ30を取り外す。
図1、図2および図3(b)に示すように、取り外した保護キャップ30は、装着部33に保持突起14を挿入することによって、保持突起14に装着する。
保持突起14の主板部4および副板部5が装着部33の内面に当接することによって、保護キャップ30は摩擦力により保持突起14に係止する。
【0024】
図1および図2に示すように、保護キャップ30と工具本体10とを接続する連結体35は、ケース部12の前板部12dから上板部12cの上方を経由して保護キャップ30に至るように配線される。
連結体35の折り返し部35aはやや拡がった状態となるため、折り返し部35aの弾性力によって保護キャップ30には前方への力が加えられる。これによって保護キャップ30は後方移動しにくくなるため、保持突起14から外れにくくなる。
【0025】
図5に示すように、例えば光接続ユニット等においてトレイ41内に配列された複数の光コネクタアダプタ42(光コネクタ)のうちひとつ(光コネクタアダプタ42C)に清掃作業を行うことを想定する。
収容体11を把持して、延出部20の先端を光コネクタアダプタ42Cに挿入する。
ヘッド部材23は清掃対象(例えば光コネクタアダプタ42C内のフェルールの接合端面)に清掃体2を当接させ、清掃対象を拭き取り清掃する。
工具本体10に、ヘッド部材23を軸回りに回動させる回転機構(図示略)が設けられる場合には、ヘッド部材23が清掃体2を清掃対象に押し当てられた状態で回転することによって拭き取り清掃が行われる。
【0026】
図2および図5に示すように、収容体11に前方への力を加えると、光コネクタアダプタ42C内の壁部等により延出部20の前進が規制される一方、収容体11は前方に移動する。
これによって、押圧体13が送り機構3に対し前進し、ギア受け部13cによってギア18に回転方向の力が与えられ、巻取リール16が回転し清掃体2が巻き取られるとともに、清掃体2が供給リール15から引き出され、ヘッド部材23の押圧面24を通って送り移動される。
清掃体2の送り移動によって、前記清掃対象の汚れが確実に拭き取られる。
【0027】
図4に示すように、保護キャップ30を外して工具本体10から離れた状態とすると、他の光コネクタアダプタ42A、42B、42Dに接続された光ファイバ43(光ファイバコード等)(図5参照)に保護キャップ30や連結体35が引っかかることが考えられるが、図5に示すように、保護キャップ30を保持突起14に装着すれば、保護キャップ30や連結体35が光ファイバ43に引っかかって作業に支障が生じるのを防ぐことができる。
また、上述のように、保持突起14の突出方向には側方成分が含まれないため、連結体35は工具本体10の側方に張り出すことなく配線され、連結体35が光ファイバ43などに引っかかることは起こりにくい。
従って、十分な作業スペースが確保できない場合でも清掃作業を容易に行うことができる。
【0028】
次に、本発明の第2実施形態である清掃工具51を説明する。
図6〜図8に示すように、清掃工具51は、工具本体10と、工具本体10から延出する延出部60と、延出部60の先端部に装着可能な保護キャップ70とを備えている。
以下の説明において、既出の構成については同一符号を付してその説明を省略する。
清掃工具51は、延出部60および保護キャップ70以外は、図1に示す第1実施形態の清掃工具1と同じ構成である。
延出部60は、延出筒体61と、延出筒体61に挿通するヘッド部材23(図6〜図8では図示略)とを備えている。
【0029】
延出筒体61は、円筒状の基部62と、その前端から前方に延出する先端筒部63からなる。
先端筒部63は、略矩形板状の先端壁部63aの周縁から断面略矩形の筒状壁部63bが後方に延出して構成され、筒状壁部63bは、清掃対象となる光コネクタ(光コネクタアダプタ等)に応じた断面形状を有する。
先端壁部63aには、ヘッド部材23の先端部が出没自在に挿通する挿通口部63cが形成されている。
【0030】
保護キャップ70は、筒状壁部63bに応じた断面形状(断面矩形状)とされた装着部73を有する本体部71と、本体部71に開閉自在にヒンジ結合された蓋72とを有する。
本体部71は、4枚の側板部73aからなる断面矩形状の装着部73と、その内部に設けられたガイド体(図示略)とを有する。
【0031】
清掃工具51は、第1実施形態の清掃工具1と同様に、次のような使用方法が可能である。
図8に示すように、清掃作業に先だって、延出部60に装着されていた保護キャップ70を取り外す。
図6および図7に示すように、取り外した保護キャップ70は、装着部73に保持突起14を挿入することによって、保持突起14に装着する。
保持突起14の主板部4および副板部5が装着部73の内面に当接することによって、保護キャップ70は摩擦力により保持突起14に係止する。
主板部4は、その両側縁がそれぞれ隣り合う2枚の側板部73aに当接することが好ましい。副板部5についても、側縁が隣り合う2枚の側板部73aに当接することが好ましい。
【0032】
清掃工具51では、図5に示すように、光接続ユニット等においてトレイ41内に配列された複数の光コネクタアダプタ42(光コネクタ)のうちひとつ(光コネクタアダプタ42C)に清掃作業を行う場合においても、保護キャップ70や連結体35が光ファイバ43に引っかかって作業に支障が生じることを防ぐことができる。
従って、十分な作業スペースが確保できない場合でも清掃作業を容易に行うことができる。
【0033】
清掃工具51は、例えば、LC形光コネクタ(ルーセント社商標)、JIS C5983に制定されるMU形光コネクタ(MU:MiniatureーUnit coupling optical fiber connector)に好適に適用することができる。
【0034】
なお、本発明の光コネクタ清掃工具の清掃対象となる光コネクタは、光コネクタアダプタに限らず、光プラグ、光コネクタレセプタクルであってもよい。
【符号の説明】
【0035】
1、51・・・光コネクタ清掃工具、2・・・清掃体、3・・・送り機構、4・・・主板部、5・・・副板部、10・・・工具本体、11・・・収容体、13b・・・後端板、13d・・・後端板の後面(延出方向の反対側の端面)、15・・・供給リール、16・・・巻取リール、20、60・・・延出部、21、61・・・延出筒体、23・・・ヘッド部材、30、70・・・保護キャップ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光コネクタを、送り移動される清掃体により拭き取り清掃する光コネクタ清掃工具であって、
工具本体と、前記工具本体から延出する延出部と、前記延出部の先端部に装着可能な保護キャップとを備え、
前記工具本体は、前記清掃体の供給および引取りを行う送り機構と、前記送り機構を収容する収容体とを有し、
前記延出部は、前記収容体から延出する延出筒体と、前記延出筒体の先端にて前記清掃体を清掃対象に押し当てるヘッド部材とを有し、
前記工具本体には、保護キャップが着脱自在に装着可能な保持突起が形成されていることを特徴とする光コネクタ清掃工具。
【請求項2】
前記保持突起は、前記工具本体の前記延出方向の反対側の端面から突出して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ清掃工具。
【請求項3】
前記保持突起は、前記延出方向の反対方向に対して傾斜する方向に突出して形成されていることを特徴とする請求項2に記載の光コネクタ清掃工具。
【請求項4】
前記保持突起は、前記保護キャップの内面に当接する主板部と、その両面からそれぞれ前記主板部に対し垂直に突出して前記保護キャップの内面に当接する副板部とを備えていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の光コネクタ清掃工具。
【請求項5】
前記保護キャップは、前記光コネクタの清掃を行う際のガイド部材としても機能することを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の光コネクタ清掃工具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−257536(P2011−257536A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−131051(P2010−131051)
【出願日】平成22年6月8日(2010.6.8)
【出願人】(000005186)株式会社フジクラ (4,463)
【Fターム(参考)】