説明

光セパレータ

光セパレータは多色光を長波長側スペクトル帯域及び短波長側スペクトル帯域に分離する。光セパレータは、入射光を反射する対向側面間に定められ、さらに、多色光を受け取るための光入力面及び分離されたスペクトル帯域を提供するための光出力面を有する。第1の導光チャネルは、光入力面から光出力面にかけて幅が狭まり、長波長側の光を反射して短波長側の光を透過させるための第1のダイクロイック面と入射光を反射する第1の外表面の間にある。第2の導光チャネルは、光入力面から光出力面にかけて幅が狭まり、短波長側の光を反射して長波長側の光を透過させるための第2のダイクロイック面と入射光を反射する第2の外表面の間にある。光セパレータの一部は第1の導光チャネル及び第2の導光チャネルのいずれにも共通である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は全般的には光のスペクトル分離のための装置に関し、さらに詳しくは光のスペクトル分離を光エネルギーの空間的均一化と組み合せる装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カラーセパレータ及びリコンバイナは光技術で周知であり、特にカラー映像の表示または記録のための、多くの応用がある。そのような映像化デバイスでは、カラーセパレータが多色光入力を受け取り、変調のために、波長にしたがって多色光を分割して2つ、3つまたはそれより多くの光スペクトル帯域を提供する。次いで、変調された光のスペクトル帯域を結合し、それによってフルカラー映像を形成するためにカラーリコンバイナが用いられる。
【0003】
ダイクロイックコーティングはある範囲の応用においてカラー分離を実施するための有用な機構を提供し、最小の光損失及び比較的高いスペクトル選択性のような利点を提供する。様々なタイプの、プリズム表面にダイクロイックコーティングを用いるカラーセパレータの例は以下の通りである:
名称を「テレセントリック光学系を用いる投映装置(Projection Apparatus Using Telecentric Optics)」とする、コブ(Cobb)等の特許文献1は、白色光を赤、緑及び青(RGB)の原色成分に分離するためのV字型プリズムの形態のダイクロイックセパレータの使用を説明している;
名称を「カラー結合光素子、カラー分離光素子、及びこれらを用いる投映型表示装置(Color Combining Optical Element, Color Separation Optical Element, and Projection Type Apparatus Using Them)」とする、スガワラ(Sugawara)の特許文献2は、ダイクロイック面がそれらの間に配置された3つのプリズムで形成されるカラー分離光コンポーネント及びカラー結合光コンポーネントを説明している;
名称を「反射フィルタ及び全反射を利用するカラー分離プリズム(Color-Separating Prism Utilizing Reflective Filters and Total Internal Reflection)」とする、ファン(Huag)の特許文献3は、ダイクロイック面をそれらの間にもつ接合プリズムを用いる別のカラー分離装置を説明している;
名称を「共通積算トンネルにより多色光源の光路を結合するための方法及び装置(Method and Apparatus for Combining Light paths of Multiple Colored Light Sources Through a Common Integration Tunnel)」とする、ピーターソン(Peterson)等の特許文献4は、投映システムにおける照射のために複数の色光路を結合するための積算装置を説明している;
名称を「投映型表示装置に用いるためのダイクロイック光素子(Dichroic Optical Elements for use in a Projection Type Display Apparatus)」とする、ソネハラ(Sonehara)の特許文献5は、Xキューブとして知られ、白色光をRGB成分に分離するための様々なタイプの映像デバイスに用いられている、交差ダイクロイック面を用いるプリズム型光コンポーネントを説明している;
名称を「交差ダイクロイックプリズム(Cross Dichroic Prism)」とする、オクヤマ(Okuyama)の特許文献6は、対向する外表面が平行ではないXキューブ構造の変形を説明している;
名称を「カラーテレビジョンカメラ用光学系(Optical System for a Color Television Camera)」とする、デラング(DeLang)等の特許文献7は、3つのプリズム及び多くのダイクロイック面を用いる、多くのプロジェクタ構成に用いられているカラー分離のためのフィリップス(Philips)プリズムを説明している;
また、
名称を「コントラスト強化に対して補償され、反射型映像装置として実施される、色分離プリズム集成装置(Color Separation Prism Assembly Compensated for Contrast Enhancement and Implemented as Reflective Imager)」とする、ファンの特許文献8は、分離されたRGB成分を得るための、様々なダイクロイックコーティングを通して多色光を導くための3プリズム構成の別の実施形態を説明している。
【0004】
そのような従来のXキューブ及びフィリップスプリズム実施形態によれば、多色光が1つまたはそれより多くのダイクロイック面を通過し、それによって相異なるスペクトル成分に分離される。ほとんどの場合、変調の前の色分離及び最終的な投映またはその他の映像化のための変調された光の再結合のいずれのためにも、同じコンポーネントまたは同様に構成されたコンポーネントを用いることができる。
【0005】
Xキューブ及びフィリップスプリズムで例示されるプリズムのような、ダイクロイック面をもつプリズムの組合せには多くの欠点がある。それぞれの対応するダイクロイックコーティングを有する内表面が交差している4つの独立のプリズムを組み合せる構成のXキューブは、低費用での作製が困難であることがわかっている。内表面の若干の位置合せずれによって、色縁のような問題が生じ得る。フィリップスプリズム及び類縁の3プリズムデバイスの作製についても、機械的許容度及び適切な位置合せに難点があり得る。さらに、これらの問題が補正され得る場合であっても、Xキューブ及びフィリップスプリズムによる解決方法では、入射光の軸に対して直交方向に、または何か別の比較的大きな角度方向に、光路が分割されなければならない。結果として生じる空間的制約により、そのようなデバイスは例えばいかなるタイプのアレイとしても使用できなくなる。
【0006】
従来の色分離デバイスの別の重大な欠点はダイクロイック面自体の特性に関係する。ダイクロイックコーティングのスペクトル性能は入射光の角度に強く影響される。入射角が変化するとともに、透過及び反射される光の波長も若干シフトする。一般にダイクロイック面は狭い角度範囲にある入射光で最善にはたらくように設計され、一般に垂直に近い角度の入射光に対して用いられる。
【0007】
映像化装置を含む多くのタイプのデバイスにおいて、変調に対して均一フィールドの提供が必要とされる。均一フィールドを達成するための一方策は、光損失を生じさせずに、角度分布を均一化することによって光エネルギーを拡散させ、光ビームを整形する、均一化素子を用いることである。上述したようなカラー映像の表示及び記録に用いられるデバイスのような映像化デバイスは一般に、積算バー、複眼レンズアレイ、光ファイバフェースプレートまたはバンドル、拡散板、または同様の光デバイスのようなコンポーネントを均一化素子として用いる。ただ1つの例として、名称を「光の低損失分離及び結合のための方法及びシステム(Methods and Systems for Low Loss Separation and Combination of Light)」とする、アニキチェフ(Anikitchev)等の特許文献9は、表示システムにおいて照射エネルギーのより均一な分布を得るために照射ビームを再分布させるための積算バーの使用を説明している。
【0008】
映像化用途には一般にカラー映像を形成するための光のスペクトル分離または再結合が必要であるが、光エネルギーのスペクトル分離及び均一化のいずれもが有益である別の応用がある。そのような用途の中に、例えば、センシング装置及び、太陽エネルギーパネルのような、光電エネルギー装置におけるように、光からエネルギーを得る応用がある。様々な光電材料は波長が異なれば異なる態様で光に応答する。この理由のため、太陽光を2つまたはそれより多くのスペクトル帯域に分解し、それぞれのスペクトル帯域を、それぞれのスペクトル帯域においてエネルギーを供給するために最適化された、適切な材料に導く、太陽エネルギー装置が有益であり得る。太陽光をそれぞれ長波長側及び短波長側の上位スペクトル帯域及び下位スペクトル帯域に分割できれば、ある量の太陽光から得られる総エネルギー収率を高めるために相異なる光電池を用いることができる。第1の光電池を低エネルギー光、すなわち長波長側の光に対して最適化することができる。次いで、第2の光電池を高エネルギー光、すなわち短波長側の光に対して最適化することができる。
【0009】
光の高効率スペクトル分割のための装置及び方法が有用であろうことは認識されているが、従来の解決方法は必要とされている低コストの無損失光分割には到底至っておらず、光エネルギーの空間分布を改善するために別個にコンポーネントを備える必要がある。したがって、無損失スペクトル分離を光均一化とともに提供し、小型パッケージ化が可能な、装置が必要とされている。
【特許文献1】米国特許第6758565号明細書
【特許文献2】米国特許第6671101号明細書
【特許文献3】米国特許第6517209号明細書
【特許文献4】米国特許第6956701号明細書
【特許文献5】米国特許第5098183号明細書
【特許文献6】米国特許第6327092号明細書
【特許文献7】米国特許第3202039号明細書
【特許文献8】米国特許第6704144号明細書
【特許文献9】米国特許第6919990号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の課題は、無損失スペクトル分離を光均一化とともに提供し、小型パッケージ化が可能な、光セパレータを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
光分離の技術を前進させることが本発明の目的である。この目的を考慮して、本発明は多色光を、所定の波長より長波長側のスペクトル帯域光及び所定の波長より短波長側のスペクトル帯域光に分割するための光セパレータを提供し、本光セパレータは、それぞれがある範囲の角度で入射する光を反射する対向側面間に定められ、多色光を受け取るための光入力面並びに分割された長波長側スペクトル帯域光及び短波長側スペクトル帯域光を供給するための光出力面をさらに有し、本光セパレータは、
(a)光入力面から光出力面にかけて幅が狭まり、
(i)所定の波長より長い波長の光を反射し、所定の波長より短い波長の光を透過させるための第1のダイクロイック面、及び
(ii)ある範囲の角度で入射する光を反射する第1の外表面、
の間で定められる、第1の導光チャネル、
及び
(b)光入力面から光出力面にかけて幅が狭まり、
(i)所定の波長より短い波長の光を反射し、所定の波長より長い波長の光を透過させるための第2のダイクロイック面、及び
(ii)ある範囲の角度で入射する光を反射する第2の外表面、
の間で定められる、第2の導光チャネル、
を有し、第1及び第2の導光チャネルのいずれもの一部である光セパレータの共通部をさらに有し、共通部は第1及び第2のダイクロイック面の間にあって、光入力面から光出力面にかけて幅が狭まる。
【0012】
光を2つまたはそれより多くのスペクトル帯域成分に分割するための機構を提供することが本発明の特色であり、閾波長はダイクロイックコーティングの調整によって変えることができる。
【0013】
単コンポーネントにおいてスペクトル分割及び光均一化のいずれの機能も提供することが本発明の利点である。本発明の実施形態は本質的に無損失とすることができ、分割されたスペクトル帯域のそれぞれにおいて提供される利用可能な光エネルギーを最適化する。
【0014】
本発明の上記及びその他の目的、特徴及び利点は、当業者には、本発明の例示的実施形態が示され、説明される、以下の詳細な説明を図面とともに読めば明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の装置は、本質的に無損失の色分離を分離されたスペクトル成分に対する光エネルギーの空間的均一化とともに得るため、ダイクロイックコーティング及び導光光学系の枢要な特性を利用する。本装置は多色光、すなわち、例えば太陽光のような、可視波長だけでなく赤外波長及び紫外波長も含むことができる波長範囲に広がる光を受け取る。多色光はある所定の波長に対して長波長側及び短波長側のスペクトル成分またはスペクトル帯域光に分割される。
【0016】
初めに図1及び2を参照すれば、結合されて本発明にしたがう光セパレータを形成する2つの導光チャネル12a及び12bがそれぞれ示されている。図1の導光チャネル12aにおいては、所定の波長より長い波長の光を反射し、所定の波長より短い波長の光を光出力面20に向けて透過させるように、ダイクロイック面16aが被覆される。光線Rは所定の波長より長い波長をもつ光入力面14からの光に対する一般的な経路をとる。この光はダイクロイック面16aで反射され、反射性外表面18aで再び反射される。図1に示されるように、表面16a及び18aのそれぞれにおけるこの長波長側の光の反射が反復される。反射性外表面18aは、反射性材料で被覆するか、あるいは以降で説明されるように全反射(TIR)を用いることができるであろう。
【0017】
導光チャネル12aの幅が光入力面14から光出力面20まで光路に沿って狭まるように、ダイクロイック面16aは外表面18aに向かって傾斜しているから、それぞれの反射は対応する表面のそれぞれの法線に対して若干小さい角度でおこる。図1に関しては、光線Rが初めにダイクロイック面16aの法線に対する入射角θでダイクロイック面16aにあたり、等しい反射角θ’で反射される。次の反射は、入射角がαで反射角がα’の、外表面18aにおける反射である。これに続いて、ダイクロイック面16aに対する入射角がθで、反射角が等しいθ’の、ダイクロイック面16aでの第2の反射がおこる。重要なことは、外表面18aに対するダイクロイック面16aの傾斜によって関係式:
θ>θ
が成立することである。さらに、ダイクロイック面で次々に反射がおこる場合には、引き続くそれぞれの反射における入射角は前の反射より若干小さくなり、よって、一般に、連続する第n反射と第(n+1)反射については:
θ>θn+1
である。
【0018】
外表面18aにおける連続反射に対しても同様の関係式が成立する。すなわち、導光チャネル16Aの幅の狭まりにより:
α>α
であり、一般に、連続する反射については:
α>αn+1
である。
【0019】
小さくなり続ける入射角でおこるこのような多重反射の結果、光出力面20で導光チャネル12aをでる光線Rの光は光入力面14において対応する光より一般に大きな角度で外に現れる。導光チャネル12aを通って導かれる光のいくらかの部分に対するこの角度差のため、光出力面20における光は光入力面14における光に対して空間的に均一化される。すなわち、導光チャネル12aは、テーパ付積算バーの態様と同様の態様で光を分布させる、光ホモジナイザ及び、以降で説明されるように、他のダイクロイック色分離デバイスに優る改善された性能をもつ光分離コンポーネントのいずれとしても作用する。
【0020】
図2の導光チャネル12bは、所定の波長より下の、すなわち短波長側の光について、導光チャネル12aと同様の態様で動作し、光を均一化する。ダイクロイック面16bが、一タイプの閾値としての所定の波長に対して短波長側の光を反射し、長波長側の光を透過させるように、同じく、被覆される。光線Rは閾波長より短い波長を有する光に対する一般的な経路をとる。この光はダイクロイック面16bで反射され、反射性外表面18bで再び反射される。表面16及び18bにおける反射は反復され得る。ダイクロイック面16bは外表面18bに向けて傾斜しているから、連続する反射のそれぞれは対応する表面のそれぞれの法線に対して若干小さい角度でおこる。このような多重反射の結果、光出力面20で導光チャネル12bをでる光線Rの光は光入力面14において対応する光より一般に大きな角度にある。テーパ付導光チャネル12bによるこの光混合により光出力面20における光に対する空間的均一化の手段が提供される。すなわち、導光チャネル12bも、光分離コンポーネントとしてだけではなく、光ホモジナイザとしても作用する。
【0021】
上記の図1及び2の説明では、導光チャネル12a及び12bのそれぞれを定める双対表面の光均一化に対する角度関係の重要性が強調されている。これは導光チャネル12a及び12bの幾何学的形状の利点の1つに過ぎない。別の枢要な利点は、光がダイクロイック面に漸次減少する角度で反復入射することによる、改善された色分離に関する。先に与えられた背景技術の章で述べたように、ダイクロイック性能の変動が入射角の減少とともにちいさくなることは周知である。すなわち、例えば図1の光線Rを参照すれば、光がダイクロイック面16aに入射する毎にダイクロイックコーティングの色分離操作が反復される。さらに、反復毎に、入射角は益々好ましくなる。この挙動を用いることにより、本発明の光セパレータ10は高度の色分離を達成することができる。上述したような幅が狭まるチャネルの形成によって可能になった、ダイクロイック面16aに対する光のマルチパス入射により、本発明の光セパレータ10は、ダイクロイック面を通る光の単パスしか提供しない、従来の、Xキューブ、フィリップスプリズム及び類縁のダイクロイック色分離デバイスから、弁別される。
【0022】
図3の側面構成図は、光セパレータ10における導光チャネル12a及び12bの組み合された動作を示す。ここで、光線Rで示される多色光は、初めに、ダイクロイック面16aにおいて長波長成分R及び短波長成分Rに分割される。次いで、それぞれの成分は漸進的に多数回反射してから、スペクトル分離された光として光出力面20で外に現れる。図3の側面図に示されるように、ダイクロイック面16aと16bの間にあって、導光チャネル12a及び導光チャネル12bのいずれもの一部である、光セパレータ10の共通部分22がある。共通部分22の幅は光入力面14で最も広く、一般には図3に見られるように光入力面14と同じ広さであり、光出力面20に向かうにつれて狭まってゆく。共通部分22はダイクロイック面16aと16bの間にしか存在しない。
【0023】
図1,2または3の破断側面図では、ある範囲の角度で入射する光を反射し、導光表面を提供し、それぞれの一部が導光チャネル12a及び12bのそれぞれによって用いられる、光セパレータ10の反対側の表面を見ることはできない。参考のため、図4の斜視図は一実施形態における光セパレータ10の外表面の相対位置を示す。この斜視図によれば、光セパレータ10の上面及び底面はそれぞれ外表面18b及び18aである。この角度から対向する表面46の一方を見ることができ、他方の表面46は反対側にある。
【0024】
図4の実施形態において、光セパレータ10は、それぞれが図1〜3に用いられる断面方向において三角形である、3つのプリズム50a,50b及び50cの組合せを用いて作製され、必要なダイクロイックコーティングは様々なプリズム表面に施されている。外表面18a及び18bでの反射だけでなく、対向する側面46での反射にもTIRが用いられる。共通部分22は包囲されているプリズム50bの立体形に相当する。
【0025】
図4に示されるような、一実施形態において、外表面18a及び18bは実質的に互いに平行であり、これは図3の断面図に表されているようなプリズム実施形態についての一般的な構成である。しかし、この関係は必ずしも必要ではなく、外表面18a及び18bを互いに平行ではないようにすることが有利な応用もあり得る。ダイクロイック面16a及び16bは一般に光出力面20またはその近傍でしか会合せず、交差はしない。しかし、光セパレータ10の適切な動作のためにダイクロイック面16a及び16bが精確に会合する必要はない。ダイクロイック面16a及び16bが光出力面20の近傍で交差するようなことがあれば、会合後にダイクロイック面16aと16bの間にある光セパレータ10のいかなる部分も本装置の光分離機能に役立つことはないであろう。ダイクロイック面16a及び16bは、これらの表面が断面図で見られるように光入力面14の対向するコーナーから光出力面20の中心まで広がるように、(中心軸に対して)相補的な傾斜を有するとして示されているが、その他の構成も可能である。例えば、導光チャネル12a及び12bのそれぞれの立体形が等しい必要はない。
【0026】
図4に示される実施形態に示されているように、光セパレータ10はガラス、プラスチックまたはその他の適する透明材料で形成され、ダイクロイック面16a及び16bの内側部分にダイクロイックコーティングを有する、プリズム構造体とすることができる。プリズム実施形態において、外表面18a及び18bは一般に導光技術では周知であり、例えば、均一化素子としてはたらく積算バーに広く用いられる挙動である、全反射(TIR)を用いて入射光を反射する。必要に応じて、プリズム構造体の外表面18a,18bあるいは対向面46の1つまたはそれより多くの部分を反射性材料で被覆することができる。TIRは、光が適切な入射角で与えられた場合には本質的に無損失であるから、有利である。一方、被覆材料の反射ではそれぞれの反射毎に若干の損失があり、よって多重反射ではかなりの量のエネルギー損失が生じ得る。しかし、外表面18a及び18bの少なくともいくらかの部分に反射性表面材料を設けるには別の理由があり得る。
【0027】
別のプリズムベース実施形態が図5の例に示される。この実施形態では、光入力面14が空気開口である。したがって反射性外表面18a及び18bには何らかのタイプの反射性被膜が施されなければならない。反射性被膜は、図5の破断側面図では見ることができない、反対側の表面46にも用いられるであろう。図5の実施形態において、共通部分22はダイクロイック面16a及び16bの間にある空間に過ぎない。
【0028】
直列実施形態
図3,4及び5に示される実施形態は光を2つのスペクトル帯域に分割する装置を提供するが、もちろん、光が3つ、4つないしさらに多くのスペクトル帯域光に分離されることが必要となるような用途も多い。これを達成するためには、図6及び7の斜視図並びに図8の構成図に示されるような直列配置を用いて、マルチバンド光セパレータ24を得ることもできる。図6を参照すれば、光セパレータ10aが初めに光入力面14aにおける入射光を光出力面20aで利用できる長波長側スペクトル帯域成分及び短波長側スペクトル帯域成分に分割する。次いで光出力面20aは第2の光セパレータ10bの光入力面14bに光結合される。第2の光セパレータ10bは第1の光セパレータ10aに対して軸のまわりで90°回転され、よって第1の光セパレータ10aから供給されるスペクトル帯域成分のそれぞれが、再度、長波長側スペクトル帯域成分及び短波長側スペクトル帯域成分に分割される。この結果、光出力面20bにおける光出力は、図6に26a,26b,26c及び26dで示される、4つのスペクトル帯域を有することになる。
【0029】
図7は、異なる斜視角度からの、集光装置として設けられたテーパ付積算バー30に結合されたマルチバンド光セパレータ24を示す。この実施形態により、増倍光のスペクトル分離が可能になり、構成は太陽エネルギーまたはその他の光電エネルギーのスペクトル成分の収集及び分配に対して特定の値を有することができる。テーパ付積算バー30の代りとして、集束レンズを集光器として用いることができるであろう。レンズは光セパレータ10aの光入力面14aより大きな直径を有することになろう。
【0030】
図8の側面構成図は直列配置光セパレータ10a及び10bを用いる光分離のためのまた別の実施形態を示す。この場合、マルチバンドセパレータ24は、光入力面14aにおいて白色光Wを受け、それぞれのスペクトル帯域が空間的に均一化されている、RGB光を出力するように構成されている。第1の光セパレータ10aが青色光及び緑色光から赤色スペクトル成分を分離する。光出力面20aにおけるこの青色光及び緑色光は、さらに緑色光からの青色光の分離を行う光セパレータ10bに光結合される。
【0031】
アレイ実施形態
本発明の装置は、ある範囲の映像化デバイスの照射システム用のような、光セパレータとして単独で用いることができるが、それぞれの光セパレータが本発明にしたがって構成された、小形化光セパレータコンポーネントのアレイを含む、アレイ構成が有益であるような用途がある。
【0032】
図9A及び9Bを参照すれば、マルチバンド光セパレータ24のアレイ32が、2つの異なる角度からの斜視図で、示されている。図9A及び9Bは3×3構成のアレイ32を示しているが、実際上、アレイ32は用途に基づいて、いかなる任意の次元もとることができるであろう。もちろん、それぞれのアレイコンポーネントにおいて光を2つのスペクトル成分に分割することが必要なだけの、より簡単な光セパレータ10のアレイを構成することができるであろう。
【0033】
図9Aで右側にある光供給面36またはその他の多色光源から入ってくる光のような多色光が、アレイ32のマルチバンドセパレータ24の1つに導かれる。図示される実施形態において、それぞれのマルチバンドセパレータ24は、スペクトル帯域26a,26b,26c及び26dにある出力光が光出力面20bにおいて効率よく増倍されるように、対応するテーパ付積算バー30と結合される。図9Aにおいて、分離された光は、分離されたスペクトル帯域を表示目的にまたは(光供給面36なしに)エネルギー発生に用いることができるであろう、受光面34に導かれる。図9A及び9Bに示される特定の実施形態は、例えば、マルチバンドセパレータ24が、太陽集光装置における単一の受光面34上に配置されているかまたは個別デバイスとして配置されているような、対応する光電池アレイと光結合された場合に有利であり得る。先に述べたように、それぞれの光電池の光電材料はスペクトル帯域26a,26b,26c及び26dのそれぞれの利用できるスペクトル成分を処理するように最適化することができよう。
【0034】
図9Aに示される構成を用いる表示デバイスについては、光供給面36をバックライト装置とすることができるよう。受光面34は、液晶デバイス(LCD)、デジタルマイクロミラーデバイスまたは、個々の光ゲート素子が光を変調する、何か別のタイプの空間光変調器のような、光ゲートデバイスとすることができよう。図9Aの基本構成を用いる表示デバイス実施形態を参照すれば、ガラスまたはフィルムのような、薄いシート材料上に光セパレータ10a,10bのアレイ32を作製できるであろう。小型化形態においては、光セパレータ10のアレイ32が、従来のRGBスペクトル帯域において空間的に均一化され、空間的に分離された、可視色光を提供でき、あるいは3つまたはそれより多くの色を提供できるであろう。それぞれのスペクトル帯域は変調のために受光面34上の光ゲート素子に導かれる。このように用いれば、例えば、イイサカ(Iisak)の米国特許出願公開第2004/0257541号明細書に説明されるような、従来のカラーフィルタアレイ(CFA)に代りにアレイ32を用いることができるであろう。コンポーネントまたはフィルタを付加せずに別の色をさらに提供できる能力を、利用できる色範囲を拡大するために役立たせることができよう。アレイ32は、吸収カラーフィルタを用いる従来のCFAを上回る、高められた光出力という利点を有するであろう。
【0035】
光セパレータ10の構成は、図6から図9Bに示されるように、直列構成にもアレイ構成にも容易に適合させ得ることがわかる。これは背景技術の章で先に述べたような従来型のダイクロイックカラーセパレータではできないであろう。直列構成及び/またはアレイ構成を可能にする能力は、光セパレータ10が概ね入力光の軸と同じ軸に沿って分離された光を導くことから、可能になる。したがって、光セパレータ10は、光の向きを入射光の光軸に対して直交方向または何か別の大きな角度方向に変えることなく、空間分離するための「挟プロファイル」デバイスを提供する。
【0036】
太陽集光実施形態
図11を参照すれば、太陽または別の輻射源から電気エネルギーを発生するための太陽集光装置44が示されている。拡大レンズ38またはその他の集光器が光を光セパレータ10に導く。レンズ38の開口径は光入力面14の寸法より大きいことが好ましい。光セパレータ10が光を長波長側スペクトル帯域光及び短波長側スペクトル帯域光に分割する。それぞれのスペクトル帯域光は次いで、一般にはそれぞれのスペクトル帯域光を対応する光電池40aまたは40bに結合させるための集光器としての任意選択のレンズ42a,42bを用いて、光電池40a及び40bに導かれる。この構成は、例えば、それぞれが異なる波長帯域光に対して最適化された、異なる材料が光電池に用いられる場合に有利になるであろう。このようにして、本発明の装置は、名称を「太陽エネルギー変換器(Solar Energy Converter)」とする、ジャクソン(Jackson)の米国特許第2949498号に説明されているような、太陽集光デバイスに用いられることが多い従来の積層型光電池セル方策への代替を提供する。
【0037】
実用上の問題
光技術の当業者には当然であるように、図1,2及び3を参照して説明した光の挙動は理想化された第1近似である。ダイクロイックコーティングの実際の挙動は当然完全には程遠い。実際上、分離された光のそれぞれにはいくらかのスペクトル汚染があるであろう。本発明の装置及び方法の総合性能をより良く理解するために光の挙動を一層詳しく調べることは有意義である。
【0038】
先に述べたように、ダイクロイックコーティングは光の入射角に敏感であり、よって、ある程度は光入射角に依存して、所定の閾波長近傍の波長においていくらかのスペクトル汚染があると考えられる。図10を参照すれば、この実施形態においては赤外光反射器を形成するように処理された、ダイクロイック面16aが大入射角の光をどのように扱うかが示されている。特にIR光に対し、ある範囲の入射角にわたっていくらかのスペクトル汚染がおこり得る。図10に示されるように、小入射角においてさえ、ダイクロイック面16aにおいていくらかのIRリークがおこり得る。破線で示されるこの光は光出力面18bから反射され、よってダイクロイック面16a方向に向きが変えられる。ダイクロイック面16aへの次の入射においては、光の入射角が大きくなっている。しかし、不要光のほとんどが反射される。外表面18b及びダイクロイック面16aの両者における反復入射の入射角は大きくなり続け、よってこの意図されない反射の効率は低くなり続けるとしても、導光チャネル12bには「捕えられた」ままのリーク光がいくらか存在する。
【0039】
別の実用上の問題はダイクロイックコーティング自体の不完全なフィルタ特性に関する。本発明の光セパレータ10に関しては、ダイクロイック面16a及び16bにおける反射及び透過に対する基準周波数または閾周波数として、ある所定の波長が指定される。図3を参照すれば、例えば、長波長側スペクトル帯域光Rが近IR範囲波長及びさらに長波長(公称上、約750nm及びさらに長い波長)側にあるように、光セパレータ10が多色光を分割することが望ましいことがある。したがって、短波長側スペクトル帯域光Rは可視光範囲波長及びさらに短い波長を含むことになろう。この例については、ダイクロイック面16aが、公称閾波長を750nmとして、近IR範囲波長及びさらに長波長の光を反射し、この閾波長より短い波長の光を透過させるように処理されるであろう。逆に、ダイクロイック面16bは、750nmより短い波長の光を反射し、それより長い波長の光を透過されるように作製されるであろう。
【0040】
周知のように、一般に、与えられたいずれかの波長において透過と反射の間で極めて急峻な遷移を提供するダイクロイックコーティングを得ることは、実際上、困難である。したがって、本例では750nmである、公称閾波長として用いられる所定の波長は基準点としてはたらくが、絶対「遮断」閾値としてははたらかない。すなわち、それぞれの出力経路において光R及びRのいくらかの測定可能な分布がそれにわたってあり、よって2つのスペクトル帯域が若干重なり合う、740〜760nmのような、ある程度のスペクトル範囲があることになるであろう。ダイクロイック面16a及び16bのそれぞれに対する閾波長の慎重な選択が、長波長側スペクトル帯域と短波長側スペクトル帯域の間の重なりを補償するに役立ち得る。しかし、ある程度の僅かな重なりは生じると考えられる。
【0041】
ダイクロイック面は偏光を提供するためにも用いることができる。例えば、反射ダイクロイック面は、p偏波光出力が用いられない、光出力面20においてスペクトル分離された、s偏波光出力を提供することができる。
【0042】
作製
図4を参照して述べたように、光セパレータ10はプリズムとプリズムの様々な表面に施された必要なダイクロイックコーティングの組合せを用いて作製することができる。いずれのプリズム素子を形成するためにもガラスまたは光学プラスチックを用いることができるであろう。有利なことには、異なるダイクロイック処理が施された同じ幾何学的形状のプリズムを用いることができる。すなわち、光セパレータ10のスペクトル特性の変更は、異なるプリズム形状の使用を必要とせずに、ダイクロイック配合物を変更することで達成できる。図5に示される実施形態のような、別の実施形態において、光セパレータ10は、必要な表面を提供する適切なダイクロイックコンポーネント及び反射コンポーネントを取り付けることによって形成することができる。図9A及び9Bを参照して説明したように、様々なタイプのディスプレイ実施形態には、小型化アレイ形態でのプラスチックまたはガラス上への光セパレータ10の作製が有用になるであろう。
【0043】
図4及び6に示されるような、対向表面46は、それぞれの面が平行である、プリズムの側面とすることができる。しかし、側面46は平行である必要はなく、光入力面14から光出力面20にかけて幅が狭まるかまたは広がるように、テーパを付けることができよう。側面46並びに外表面18a及び18bのテーパ付けは、増倍を提供するためまたは出力光を整形するために用いることができよう。側面46は、図4及び6に示されるように、平面とすることができ、または1つより多くのファセットで形成するかあるいは1つまたはそれより多くの湾曲部を有することができよう。
【0044】
Xキューブ、フィリップスプリズム及び同様のコンポーネントに対する呼称として従来用いられている、ダイクロイックカラーセパレータは、多くの用途においてカラーコンバイナとしても用いられることに留意することは有意義である。図3の例示的実施形態に用いられる方向とは逆の方向に進行する光により、光の長波長側成分と短波長側成分を結合することによって多色光を形成するために、例えば、本発明の光セパレータ10を用いることができるであろう。
【0045】
本発明のいくつかの好ましい実施形態を特に参照することで本発明を詳細に説明したが、上で説明され、添付される特許請求の範囲に述べられるような、本発明の範囲内において、本発明の範囲を逸脱しない変形及び改変が当業者によってなされ得ることは理解されるであろう。例えば、本明細書の例示的実施形態に示されるような可視光からのIR光の分離だけでなく、ある範囲の所定の閾波長条件に対してダイクロイック面を調製できる。入力多色光または出力スペクトル成分を調整するかまたは方向転換させるために、補足のフィルタ、偏光子、レンズまたはその他の光調整コンポーネントを光路に付加することができるであろう。
【0046】
以上、空間的均一化をともなう光のスペクトル分離のための装置及び方法を提供した。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明にしたがう第1の導光チャネルの構成の簡略な側面図である
【図2】本発明にしたがう第2の導光チャネルの構成の簡略な側面図である
【図3】図1及び2の導光チャネルを組み合せることで形成された、本発明の光セパレータの構成の簡略な側面図である
【図4】本発明の光セパレータの外表面を示す斜視図である
【図5】別の実施形態にしたがう光セパレータの構成の簡略な側面図である
【図6】一実施形態において光セパレータを直列にして用いるマルチバンド光セパレータの斜視図である
【図7】集光器が付加された、別の角度からの、図6のマルチバンド光セパレータの斜視図である
【図8】別の実施形態におけるマルチバンド光セパレータの構成の簡略な側面図である
【図9A】マルチバンド光セパレータアレイの斜視図である
【図9B】図9Aのマルチバンド光セパレータアレイの、別の角度からの、斜視図である
【図10】少量のチャネル間リークがおこり得る光セパレータの光処理挙動を示す簡略な側面構成図である
【図11】本発明の光セパレータを用いる太陽エネルギー変換器を示す略図である
【符号の説明】
【0048】
10,10a,10b,10c 光セパレータ
12a,12b 導光チャネル
14,14a,14b 光入力面
16a,16b ダイクロイック面
18a,18b 外表面
20 光出力面
22 共通部
24 マルチバンド光セパレータ
26a,26b,26c,26d スペクトル帯域
30 積算バー
32 アレイ
34 受光面
36 給光面
38,42a,42b レンズ
40a,40b 光電池
44 太陽集光装置
46 側面
50a,50b,50c プリズム
R,R,R,R,R,R 光線
θ,θ’,θ,θ’,α,α’,α,α’ 角度

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多色光を所定の波長より長波長側のスペクトル帯域光及び前記所定の波長より短波長側のスペクトル帯域光に分割するための光セパレータにおいて、前記光セパレータが、それぞれがある範囲の角度で入射する光を反射する、対向する側面の間に定められ、前記多色光を受け取るための光入力面並びに前記分割された長波長側スペクトル帯域光及び短波長側スペクトル帯域光を供給するための光出力面をさらに有し、前記光セパレータが:
(a)前記光入力面から前記光出力面にかけて幅が狭まり:
(i)前記所定の波長より長い波長の光を反射し、前記所定の波長より短い波長の光を透過させるための第1のダイクロイック面、及び
(ii)ある範囲の角度で入射する光を反射する第1の外表面、
の間に定められる、第1の導光チャネル、
及び
(b)前記光入力面から前記光出力面にかけて幅が狭まり:
(i)前記所定の波長より短い波長の光を反射し、前記所定の波長より長い波長の光を透過させるための第2のダイクロイック面、及び
(ii)ある範囲の角度で入射する光を反射する第2の外表面、
の間に定められる、第2の導光チャネル、
を有し、
前記第1の導光チャネル及び前記第2の導光チャネルの両者の一部である前記光セパレータの共通部分をさらに有し、前記共通部分が前記第1のダイクロイック面と前記第2のダイクロイック面の間にあり、前記光入力面から前記光出力面にかけて幅が狭まる、
ことを特徴とする光セパレータ。
【請求項2】
前記第1の外表面が反射性材料で被覆されることを特徴とする請求項1に記載の光セパレータ。
【請求項3】
前記第1の外表面がプリズムのファセットであることを特徴とする請求項1に記載の光セパレータ。
【請求項4】
前記第1の外表面が前記入射光を全反射によって反射することを特徴とする請求項1に記載の光セパレータ。
【請求項5】
前記第1の導光チャネルまたは前記第2の導光チャネルの少なくとも一方の前記光出力面における光が偏光化されることを特徴とする請求項1に記載の光セパレータ。
【請求項6】
前記第1のダイクロイック面がプリズムの表面上に形成されることを特徴とする請求項1に記載の光セパレータ。
【請求項7】
前記第1のダイクロイック面が透明材料板上に形成されることを特徴とする請求項1に記載の光セパレータ。
【請求項8】
前記光セパレータが3つのプリズムで形成されることを特徴とする請求項1に記載の光セパレータ。
【請求項9】
前記多色光を前記光入力面に導くための集光器をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の光セパレータ。
【請求項10】
前記集光器がレンズであることを特徴とする請求項9に記載の光セパレータ。
【請求項11】
前記集光器がテーパ付光ガイドであることを特徴とする請求項9に記載の光セパレータ。
【請求項12】
前記長波長側スペクトル帯域光が第1の光電池に向けて導かれ、前記短波長側スペクトル帯域光が第2の光電池に向けて導かれることを特徴とする請求項1に記載の光セパレータ。
【請求項13】
前記対向する側面が互いに平行であることを特徴とする請求項1に記載の光セパレータ。
【請求項14】
前記対向する側面の相互間隔が漸増または漸減することを特徴とする請求項1に記載の光セパレータ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2009−517719(P2009−517719A)
【公表日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−543290(P2008−543290)
【出願日】平成18年10月30日(2006.10.30)
【国際出願番号】PCT/US2006/042216
【国際公開番号】WO2007/064431
【国際公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【出願人】(397068274)コーニング インコーポレイテッド (1,222)
【Fターム(参考)】