説明

光ディスクドライブ装置

【課題】 Lead−inは限りある領域なので、保存できる回数に限界があり、アドレスを繰り返し書き込むと、必要な情報をLead−inに書けなくなる。
【解決手段】 RSATの書き込み後、正常にRSATが書き込まれているか否かを判断し、ステップ15にてRSATの書き込みエラーがあると判断されると、ステップ16で、通し番号のIDを設定し、RSATの書き込みに失敗した光ディスク毎に通し番号のIDを付与し、ステップ17で、光ディスクのLead−in内にIDを書き込み、ステップ18で、設定したIDとRSATとを対応づけてハードディスクドライブ(17)にIDとRSATとを記録する。IDを書き込まれた光ディスクは、HDD17に記録されたIDによってRSATと対応づけられ、同光ディスクに対して書き込まれているタイトルの情報を以降も読み取ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学的手段による記録または再生を行なう光ディスクドライブ装置に関し、特に、DVD+Rの光ディスクに対するVRモードでの記録を行うことが可能な光ディスクドライブ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
DVR+R(+VRモード)において記録する場合、記録終了時にタイトル(Title)情報を示すRSAT(ReservedSpaceAllocationTable)を記録する。
このRSATの記録に失敗した場合、過去に記録された全てのタイトル情報が取得できず、全タイトル再生付加になる問題がある。理由は、過去に記録したRSATの位置を検索する方法がないためである。従って、このRSATの記録に失敗した場合、全域検索などで過去に記録されたRSATを探し出さなければ記録済みのタイトル全てが失われてしまう。
【0003】
RSATの記録に関して、以下に示すものが知られている。
特許文献1には、割付テーブルの記録が正常に行われない事態が生じたときにも、既に記録されていたデータの再生を可能にする技術が開示されている。
特に、図3〜図6、図9および段落0058には「検出された最終記録位置に基づき、記録済み領域の後尾のデータがRSATであるかどうかを調べる(ステップS3)。記録済み領域の後尾のデータがRSATであるときには、全てのRSATの記録位置を取得して、内部に記憶する」旨の記載がある。
【0004】
特許文献2には、管理情報記録部分の記録品質が悪く、読み出しに失敗した場合でも、記録済みのビデオデータを有効として再生することができる光ディスク記録再生装置を提供する技術が開示されている。
特に、図6および段落0010〜0011には、「録画を3回行った時点で3タイトル分のデータ領域にて1フラグメントとして、このフラグメントをクローズ処理する。これにより、ディスク管理情報領域2内にこのフラグメントに対応したフラグメント(トラック)管理情報2−2を記録・・・N=N−1のフラグメント管理情報を取得しフラグメントの最終セクタアドレスを特定したRSATのアドレスを特定する」旨の記載がある。
【0005】
特許文献3には、光ディスクへの情報の記録を安定して行うことを可能とする技術が開示されている。
特に、図4および段落0049には「RSATは1ECCブロック(16セクタ)中の3セクタで構成されている。規格によるとファイルシステムデータ及びRSATは、新たにVTSが記録されるたびに更新され、新たに記録されたVTSの後に記録される」旨の記載がある。
【0006】
特許文献4には、記録媒体に記録するデータを再生するのに使用するインデックス情報の再生エラーを防止する技術が開示されている。
特に、図8および
【0007】
には「インデックス情報記録手段によって上記記録媒体の記録領域にデータのインデックス情報を記録した後、そのインデックス情報のコピーを上記専用領域確保手段によって確保された専用領域に記録するインデックス情報コピー記録手段を設けたデータ記録再生装置」旨の記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2007−200406号公報
【特許文献2】特開2007−164951号公報
【特許文献3】特開2006−172565号公報
【特許文献4】特開2006−164395号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明者は、RSATの記録に失敗した場合の対策として、RSAT記録失敗時に前回のRSATが記録されているアドレスをLead−in内に記録する方法を考案した。しかし、Lead−inは限りある領域なので、保存できる回数に限界がある。アドレスを繰り返し書き込むことになれば、必要な情報をLead−inに書けなくなってしまう。
【0010】
この他、上述した従来の技術では、RSATの記録に失敗した光ディスクをそのまま継続して使用していくということができなかった。
本発明は、RSATの記録に失敗した光ディスクを、過去に記録されたタイトルの損失を防止しつつ、そのまま継続して使用していくということが可能な光ディスクドライブ装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、光ディスクドライブと、不揮発性記憶領域と、上記光ディスクドライブと不揮発性記憶領域に対して記録および再生の制御を行なう記録再生制御回路とを具備する光ディスクドライブ装置であって、上記記録再生制御回路は、DVD+Rの光ディスクに対するVRモードでの記録時に、上記光ディスクドライブで上記光ディスクのRSATの読み込みを行なっておき、同光ディスクへの追加の書き込み時に新たなRSATの書き込みを行う際、同RSATの書き込みエラーがあると検出されると、所定のIDを設定し、同IDを光ディスク内のLead−in内に同IDを書き込むとともに、不揮発性記憶領域にて同IDとRSATとを記録し、以後、同光ディスクに対する書き込みを行うときには、不揮発性記憶領域内のRSATを更新し、同光ディスクのファイナライズの際には、上記不揮発性記憶領域内の同IDとRSATを削除する構成としてある。
【0012】
上記構成において、DVD+Rの光ディスクに対するVRモードでの記録時に、予め、上記光ディスクドライブで上記光ディスクのRSATの読み込みを行なっておく。そして、同光ディスクへの追加の書き込みを行なうときには、同時に新たなRSATの書き込みを行うが、このときの書き込みエラーのチェックで同RSATの書き込みエラーがあるか否かを検出する。そして、書き込みエラーがあると検出されると、所定のIDを設定し、同IDを光ディスク内のLead−in内に書き込むとともに、不揮発性記憶領域にて同IDとRSATとを記録する。
【0013】
以後、同光ディスクに対する書き込みを行うときには、不揮発性記憶領域内のRSATを更新する。これにより、同光ディスクに対して追加の書き込み等は可能となる。一方、同光ディスクのファイナライズの際には、上記不揮発性記憶領域内の同IDとRSATを削除する。
RSATの情報を記録したレコーダーなどでファイナライズを行った場合、不揮発性記憶領域の情報は使用しなくなるため、割り振った番号を抹消し、領域の無駄遣いを回避する。
【0014】
また、上記不揮発性記憶領域の一例としては、ハードディスクドライブで構成しても良い。ハードディスクドライブでであれば、不揮発性であり、繰り返し記録や削除も可能となる。
さらに、上記IDの一例として、通し番号で構成しても良い。通し番号であれば、比較的、使用する領域も少なく、管理も簡易となる。
上記記録再生制御回路の具体的な構成として、デジタルデータの伸長と圧縮を行ない、上記光ディスクドライブとハードディスクドライブとに対するデジタルデータの書き込み及び読み出しを行う伸長圧縮処理部と、同伸長圧縮処理部への入力アナログ信号のデジタル化を行うA/D変換部と、上記伸長圧縮処理部からの出力デジタル信号のアナログ化を行うD/A変換部と、上記記録再生処理部でのデジタルデータの書き込み及び読み出しを制御し、また、上記伸長圧縮処理部でのデジタルデータの伸長と圧縮を制御する制御部を有する構成としても良い。
【0015】
この他、上記の統合として、光ディスクドライブと、ハードディスクドライブと、チューナと、操作入力を受け付ける入力回路部と、デジタルデータの伸長と圧縮を行ない、上記光ディスクドライブとハードディスクドライブとに対するデジタルデータの書き込み及び読み出しを行う伸長圧縮処理部と、同伸長圧縮処理部への入力アナログ信号のデジタル化を行うA/D変換部と、上記伸長圧縮処理部からの出力デジタル信号のアナログ化を行うD/A変換部と、上記チューナによる受信と、上記入力回路部での操作入力の受け付けと、上記記録再生処理部でのデジタルデータの書き込み及び読み出しと、上記伸長圧縮処理部でのデジタルデータの伸長と圧縮を制御する制御部とを具備する光ディスクドライブ装置であって、上記制御部は、DVD+Rの光ディスクに対するVRモードでの記録時に、上記光ディスクドライブで上記光ディスクのRSATの読み込みを行なっておき、同光ディスクへの追加の書き込み時に新たなRSATの書き込みを行う際、同RSATの書き込みエラーがあると検出されると、通し番号のIDを設定し、同IDを光ディスク内のLead−in内に同IDを書き込むとともに、上記ハードディスクドライブにて同IDとRSATとを記録し、以後、同光ディスクに対する書き込みを行うときには、上記ハードディスクドライブ内のRSATを更新し、同光ディスクのファイナライズの際には、上記ハードディスクドライブ内の同IDとRSATを削除する構成としても良い。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、過去に記録されたタイトルの損失を防止するためにRSATおよびこれに含まれる記録アドレスなどを不揮発性記憶領域に保持し、これを利用することで容易に再生可能状態にすることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本光ディスクドライブ装置の概略ブロック図である。
【図2】DVR+R(+VRモード)に記録する場合の、記憶領域と、記憶される情報を示す模式図である。
【図3】本発明の光ディスドライブ装置が実行するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面にもとづいて本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明に係る光ディスクドライブ装置をブロック図により示している。
同図において、チューナ部11は、CPUを有する制御部12から指示されたチャンネルの商用放送を受信するとともに、受信して得られた入力アナログ信号であるアナログ映像信号(アナログ音声信号を含む)をA/D変換部13に出力する。A/D変換部13は、チューナ部11から出力されるアナログ映像信号をデジタル映像信号(デジタル音声信号を含む)にデジタル化の変換をし、伸長圧縮処理部14に出力する。
【0019】
D/A変換部15は、伸長圧縮処理部14より出力される出力デジタル信号であるデジタル映像信号(デジタル音声信号を含む)をアナログ映像信号(アナログ音声信号を含む)にアナログ化の変換をし、外部に設けられたテレビ受像機19に出力する。
光ピックアップ16aは、スピンドルモータ16bによって回転駆動される光ディスク(例えば、DVD+R等)の読み取りを行い、読み取りによって得られた信号を光ピックアップ処理部16cに出力する。また、光ピックアップ処理部16cより出力される信号を光ディスクに記録する。
【0020】
光ピックアップ処理部16cは、スピンドルモータ16bや光ピックアップ16aとともに、光ディスクドライブ部を形成する。このため、光ピックアップ処理部16cは、データの再生時には、光ピックアップ16aより出力される信号からRF信号を生成する。次いで、生成したRF信号からデジタルデータを復調した後、復号化を行って得られた信号を伸長圧縮処理部14に出力する。また、データの記録時には、伸長圧縮処理部14より出力されるデジタル信号を符号化した後、符号化した信号を用いて光ピックアップ16aを駆動する。すなわち、伸長圧縮処理部14はデジタルデータの伸長と圧縮を行ない、光ピックアップ処理部16cを介して光ディスクドライブ部に対するデジタルデータの書き込み及び読み出しを行う。
【0021】
また、伸長圧縮処理部14はハードディスクドライブ(HDD)17に対するデジタル映像信号の記録及び再生も制御する。なお、HDD17は不揮発性記憶領域として使用しており、映像信号や音声信号の記録及び再生の他、各種設定情報の保存も可能であるし、本実施例では後述するRSATやIDの記録も可能となっている。
伸長圧縮処理部14は、エンコード部14aを用いることによって、A/D変換部13から出力された映像信号をMPEG2(音声信号についてはAC3等)に従って圧縮処理する。そして、圧縮処理した映像信号を光ピックアップ処理部16cやHDD17に出力する。また、デコード部14bを用いることにより、光ピックアップ処理部16cやHDD17より出力される映像信号を、MPEG2(音声信号についてはAC3等)に従って伸長処理する。そして、伸長処理により得られたデジタル映像信号をD/A変換部15に出力する。
【0022】
入力回路部18は、図示されない装置本体の前面パネルに設けられた電源キー等のキースイッチや、リモートコントローラ(以下では、リモコンと称する)18aから送信される赤外線信号を受光する受光ユニット等を備えており、ユーザからの指示が入力されると、入力された指示(操作入力)を受け付けて制御部12に出力する。
制御部12は、光ディスクドライブ装置としての主要動作を制御する。すなわち、リモコン18a等に入力されたユーザの指示に従い、チューナ部11部が受信するチャンネルを制御する。また、光ピックアップ処理部16cとHDD17と伸長圧縮処理部14とを制御することによって、チューナ部11部が受信した番組を光ディスクやHDD17に記録する。また、光ディスクやHDD17に記録された番組を再生して、テレビ受像機19に表示する。また、制御部12は、その機能の一部によって、ID付与や、RSATの記憶及び読み出しなども実行可能である。
なお、伸長圧縮処理部14と、A/D変換部13と、D/A変換部15と、制御部12とが、記録再生制御回路に相当する。
【0023】
DVR+R(+VRモード)において記録する場合、記録終了時にタイトル(Title)情報を示すRSAT(ReservedSpaceAllocationTable)を記録する。
図2は、DVR+R(+VRモード)において記録する場合の、記憶領域と、記憶される情報を模式的に示している。図中の上段には、タイトル1の記録後に、タイトル2を記録している状況を示しており、中段には、タイトル2のコンテンツなどを記録した後、最後に制御情報であるRSATなどの書き込みが失敗した状況を示しており、下段には、書き込めなかったRSATをHDDに記録する状況を示している。
【0024】
図3は、本発明の光ディスドライブ装置が実行するフローチャートを示している。このフローチャートを参照しつつ、図2に示すDVD+Rの光ディスクにおけるVRモードでの記録の手法について説明する。
ステップ11では、光ディスクのRSATの読み込みを行なう。これは、追加の書き込みを行なうにあたり、それまでの記憶内容を知るためである。ステップ12では、光ディスクへの追加の書き込みを行なう。図2では、上段の図に示すように、ステップ11においてタイトル1の後尾に書き込まれているRSATを読み込んだ上で、ステップ12においてタイトル2を記録することに相当する。
【0025】
ステップ13では、Lead−in内にIDが記録されているか判断する。後述するように、RSATの書き込みに失敗した光ディスクであればIDが付与されているが、過去に失敗したことがない光ディスクであればIDは付与されていない。通常であれば、IDは付与されておらず、NOと判断されてステップ14にてタイトル2の後尾にRSATを書き込む。
【0026】
RSATの書き込み後は、正常にRSATが書き込まれているか否かを判断する。そして、ステップ15にてRSATの書き込みエラーがあると検出されると、ステップ16〜18にてその対策を行う。
まず、ステップ16では、通し番号のIDを設定する。すなわち、RSATの書き込みに失敗した光ディスク毎に通し番号のIDを付与する。通し番号でなければならないわけではないが、通し番号としておくことで管理は容易である。
【0027】
現在、書き込み中の光ディスクに対するIDを設定したら、ステップ17では、光ディスクのLead−in内にIDを書き込む。また、ステップ18では、書き込みに失敗したRSATを光ディスクではなくHDD17に記録するため、設定したIDとRSATとを対応づけて、ハードディスクドライブ(17)にてIDとRSATとを記録する。これにより、Lead−in内にIDを書き込まれた光ディスクは、HDD17に記録されたIDによってRSATと対応づけられるので、同光ディスクに対して書き込まれているタイトルの情報を以降も読み取ることができるようになる。
【0028】
また、この方法であれば、光ディスクにはIDを一度書き込むだけであり、Lead−in内に繰り返し書き込んでいくわけではない。従って、限りある領域であっても浪費しない。そして、RSATの書き込みが複数回失敗したとしても、Lead−in内の領域は減らない。
通常、RSATは、タイトルを追加書き込みするたびに書き込まれるので、書き込む毎にその書き込みアドレスが変わっていく。従って、新たに追加されているRSATに一つのIDを付与するという考え方はなじまない。これに対して、本発明は、一つのIDで管理することにより、今までとは全く異なった思想に基づいている上、限りあるLead−in領域を有効に利用できるという効果を奏する。
【0029】
一方、以上のようにしてRSATの書き込みに失敗している場合は、ステップ13にてLead−in内にIDありと判断されるはずであり、ステップ19でも同光ディスクに対する書き込み(Lead−in内にIDあり)か否かの判断を経て、ステップ20にてハードディスクドライブ(17)内のRSATを更新する。すなわち、この例では次のタイトルの更新後、RSATはHDD17に対して行うこととしている。むろん、このようにすれば、光ディスクに対する書き込み時間が減るし、書き込みに不安要素の残る光ディスクに重要なRSATを書き込まなくなるので、信頼性が高まる。
【0030】
ところで、このような光ディスクに対して、タイトルを追加していき、最後にはファイナライズすべきタイミングが訪れる。ファイナライズすれば、タイトルの後尾に追加書き込みされるRSATの内容が光ディスク内の先頭近くの予約エリアに書き込まれる。すると、以降はHDD17内に書き込んでおいたRSATが不要となる。
このため、ステップ21では、同光ディスクのファイナライズであるか否かを判断し、YESと判断されたら、ステップ22でハードディスクドライブ(17)内の同IDとRSATを削除する。
【0031】
このように、光ディスクには光ディスクドライブ装置が振り分けたID(ナンバー)のみを記録し、外部記録装置であるHDD17にID(ナンバー)毎に領域を用意してLead−in内に記録することになる情報を格納する。外部記録装置に常に新しい情報のみを記録することで、光ディスクにおけるLead−in内の領域サイズ減少による限界は回避することが可能となった。
【0032】
また、RSATの情報を記録した光ディスクドライブ装置でファイナライズを行った場合、外部記録装置であるHDD17の情報は使用しなくなるため、割り振った番号を抹消し、領域の無駄遣いを回避している。
【0033】
なお、本発明は上記実施例に限られるものでないことは言うまでもない。当業者であれば言うまでもないことであるが、
・上記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術であって上記実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術等に基づいて当業者が上記実施例の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
は本発明の一実施例として開示されるものである。
【符号の説明】
【0034】
11…チューナ部、12…制御部、13…A/D変換部、14…伸長圧縮処理部、14a…エンコード部、14b…デコード部、15…D/A変換部、16a…光ピックアップ、16b…スピンドルモータ、16c…光ピックアップ処理部、17…ハードディスクドライブ(HDD)、18…入力回路部、18a…リモコン、19…テレビ受像機。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ディスクドライブと、不揮発性記憶領域と、上記光ディスクドライブと不揮発性記憶領域に対して記録および再生の制御を行なう記録再生制御回路とを具備する光ディスクドライブ装置であって、
上記記録再生制御回路は、DVD+Rの光ディスクに対するVRモードでの記録時に、
上記光ディスクドライブで上記光ディスクのRSATの読み込みを行なっておき、
同光ディスクへの追加の書き込み時に新たなRSATの書き込みを行う際、同RSATの書き込みエラーがあると検出されると、
所定のIDを設定し、
同IDを光ディスク内のLead−in内に同IDを書き込むとともに、不揮発性記憶領域にて同IDとRSATとを記録し、
以後、同光ディスクに対する書き込みを行うときには、不揮発性記憶領域内のRSATを更新し、
同光ディスクのファイナライズの際には、上記不揮発性記憶領域内の同IDとRSATを削除することを特徴とする光ディスクドライブ装置。
【請求項2】
上記不揮発性記憶領域は、ハードディスクドライブであることを特徴とする請求項1に記載の光ディスクドライブ装置。
【請求項3】
上記IDは通し番号であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光ディスクドライブ装置。
【請求項4】
上記記録再生制御回路は、
デジタルデータの伸長と圧縮を行ない、上記光ディスクドライブとハードディスクドライブとに対するデジタルデータの書き込み及び読み出しを行う伸長圧縮処理部と、
同伸長圧縮処理部への入力アナログ信号のデジタル化を行うA/D変換部と、
上記伸長圧縮処理部からの出力デジタル信号のアナログ化を行うD/A変換部と、
上記伸長圧縮処理部でのデジタルデータの書き込み及び読み出しを制御する制御部を有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の光ディスクドライブ装置。
【請求項5】
光ディスクドライブと、
ハードディスクドライブと、
チューナと、
操作入力を受け付ける入力回路部と、
デジタルデータの伸長と圧縮を行ない、上記光ディスクドライブとハードディスクドライブとに対するデジタルデータの書き込み及び読み出しを行う伸長圧縮処理部と、
同伸長圧縮処理部への入力アナログ信号のデジタル化を行うA/D変換部と、
上記伸長圧縮処理部からの出力デジタル信号のアナログ化を行うD/A変換部と、
上記チューナによる受信と、上記入力回路部での操作入力の受け付けと、上記伸長圧縮処理部でのデジタルデータの書き込み及び読み出しを制御する制御部とを具備する光ディスクドライブ装置であって、
上記制御部は、DVD+Rの光ディスクに対するVRモードでの記録時に、
上記光ディスクドライブで上記光ディスクのRSATの読み込みを行なっておき、
同光ディスクへの追加の書き込み時に新たなRSATの書き込みを行う際、同RSATの書き込みエラーがあると検出されると、
通し番号のIDを設定し、
同IDを光ディスク内のLead−in内に同IDを書き込むとともに、上記ハードディスクドライブにて同IDとRSATとを記録し、
以後、同光ディスクに対する書き込みを行うときには、上記ハードディスクドライブ内のRSATを更新し、
同光ディスクのファイナライズの際には、上記ハードディスクドライブ内の同IDとRSATを削除することを特徴とする光ディスクドライブ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−146084(P2011−146084A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−4825(P2010−4825)
【出願日】平成22年1月13日(2010.1.13)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】