説明

光ディスク装置及びディスク種類判別方法

【課題】リトライ処理時間の増加を抑制し、起動時間を短縮することが可能な光ディスク装置を提供する。
【解決手段】 再生ディスクにレーザ光を照射して検出した反射光に基づき複数のディスク種類の中からディスク種類を判別する種類判別部32と、判別されたディスク種類に対応した設定値を用いてサーボ調整を行い、前記サーボ調整が成功したか判定する調整判定部34と、過去にディスク種類の判別で第1ディスク種類と誤判別してサーボ調整に失敗した後にサーボ調整に成功したディスク種類を、第1ディスク種類の正解ディスク種類として記載した誤判別履歴を格納する外部メモリ8と、ディスク種類の判別で対象ディスクを第1ディスク種類と誤判別した場合、対象ディスクのディスク種類として、正解ディスク種類の中から誤判別履歴に記載された優先度に基づいて第2ディスク種類を指定する種類指定部36とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ディスク装置及びディスク種類判別方法に関する。
【背景技術】
【0002】
記録メディアとして、コンパクトディスク(CD)、DVD、ブルーレイディスク(登録商標、BD)等の複数種類の光ディスクが普及している。複数種類の光ディスクに対応することが可能な光ディスク装置が一般的に使用されている。このような光ディスク装置では、再生録音等の前に光ディスクのディスク種類を判別しなければならない。
【0003】
光ディスク装置は、ディスクが挿入されると、発光部からレーザ光を照射する。ディスクからの反射光を測定し、反射光の光量等からディスク種類が判別される。判別されたディスク種類を起動ディスクタイプとして、サーボ調整が実施される。
【0004】
ディスク種類の判別において、挿入された光ディスクの反射率が規格値から外れている場合やディスクに傷がついている場合、あるいは、ディスクの書き込み品質が悪い場合には、ディスク種類の判別を誤ることは避けられない。ディスク種類の判別が誤判別であった場合、サーボ調整が失敗となる。そして、別のディスク種類をディスク種類候補として指定して、再度サーボ調整を行うリトライ処理が実施される。
【0005】
複数のメディア種類の中からディスク種類を判別する時間を短縮するため、メモリに記憶された一連の手順にしたがってディスク種類を判別し、判別結果に基づいて一連の手順の順番を変更する方法が提案されている(特許文献1参照)。しかし、特許文献1の方法では、判別を誤った場合のリトライ処理について考慮されていない。
【0006】
リトライ処理として、ディスク種類とリトライ処理の順番とを任意に設定できる決め付け方式と、再生回数履歴に基づき再生頻度の高い順番にディスク種類を指定する履歴データ方式とのいずれかを選択することで、起動時間を短縮する方法が提案されている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2007−334985号公報
【特許文献2】特開2006−155738号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献2のリトライ処理において、ディスク種類とリトライ処理の順番とをユーザーが指定する方式は煩雑である。また、再生回数履歴に基づいてリトライ処理順を自動設定する方式も、判別を誤り易いディスクの再生頻度が高くなかった場合、そのディスクの起動時間は短縮することができない場合もある。
【0009】
上記問題点を鑑み、本発明の目的は、リトライ処理時間の増加を抑制し、起動時間を短縮することが可能な光ディスク装置及びディスク種類判別方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の態様によれば、再生ディスクにレーザ光を照射して検出した反射光に基づき3以上の複数のディスク種類の中からディスク種類を判別する種類判別部と、種類判別部により判別されたディスク種類に対応した設定値を用いてサーボ調整を行い、サーボ調整が成功したか判定する調整判定部と、過去にディスク種類の判別で第1ディスク種類と誤判別してサーボ調整に失敗した後にサーボ調整に成功したディスク種類を、第1ディスク種類の正解ディスク種類として記載した誤判別履歴を格納する外部メモリと、ディスク種類の判別で対象ディスクを第1ディスク種類と誤判別した場合、対象ディスクのディスク種類として、正解ディスク種類の中から誤判別履歴に記載された優先度に基づいて第2ディスク種類を指定する種類指定部とを備える光ディスク装置が提供される。
【0011】
本発明の第2の態様によれば、再生ディスクにレーザ光を照射して検出した反射光に基づき3以上の複数のディスク種類の中から判別したディスク種類が誤判別でありサーボ調整に失敗した場合、新たに再生ディスクのディスク種類を指定する方法であって、過去にディスク種類の判別で第1ディスク種類と誤判別してサーボ調整に失敗した後にサーボ調整に成功したディスク種類を、第1ディスク種類の正解ディスク種類として記載した誤判別履歴を作成し、ディスク種類の判別で対象ディスクを第1ディスク種類と誤判別した場合、対象ディスクのディスク種類として、正解ディスク種類の中から誤判別履歴に記載された優先度に基づいて第2ディスク種類を指定してサーボ調整を実施することを含むディスク種類判別方法が提供される。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、リトライ処理時間の増加を抑制し、起動時間を短縮することが可能な光ディスク装置及びディスク種類判別方法を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施の形態に係る光ディスク装置の一例を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るディスク種類判別方法の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下図面を参照して、本発明の形態について説明する。以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号が付してある。但し、図面は模式的なものであり、装置やシステムの構成等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な構成は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また図面相互間においても互いの構成等が異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0015】
又、以下に示す本発明の実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
【0016】
本発明の実施の形態に係る光ディスク装置は、図1に示すように、光ピックアップ2、サーボ制御部3、スピンドル駆動モータ4、スレッド駆動モータ5、マイクロコンピュータ6、外部メモリ8を備える。光ピックアップ2は、対物レンズ10、発光部11、光検出部16、アクチュエータ18を備える。発光部11は、第1発光部12、第2発光部13、第3発光部14を備える。サーボ制御部3は、サーボ回路20、スピンドル駆動回路22、スレッド駆動回路24、信号生成回路26、アクチュエータ駆動回路28を備える。マイクロコンピュータ6は、信号処理部30、種類判別部32、調整判定部34、種類指定部36、履歴更新部38、カウンタ40、内部メモリ42を備える。
【0017】
光ピックアップ2の発光部11は、光ディスク1にレーザ光を照射する。発光部11の第1〜第3発光部12、13、14は、光ディスク1の種類に応じて選択される。例えば、第1〜第3発光部12、13、14は、それぞれBD、DVD、及びCDに対応するレーザ光を発光する。対物レンズ10は、発光部11から放射されたレーザ光を光ディスク1の焦点位置FPに合焦させる。光検出部16は、光ディスク1から反射されたレーザ光を検出し、電気信号に変換する。アクチュエータ18は、対物レンズ10を光ディスク1のフォーカス方向及びトラッキング方向に変位させる。
【0018】
サーボ制御部3の信号生成回路26は、光検出部16から電気信号を取得して、フォーカス誤差信号、トラッキング誤差信号、再生信号等を生成する。サーボ回路20は、フォーカス誤差信号、トラッキング誤差信号を取得して位相補償等の処理を行い、アクチュエータ駆動信号やスレッド制御信号を生成する。また、サーボ回路20は、光ディスク装置に挿入された光ディスク1のディスク種類に応じて、スピンドル制御信号、レーザ選択信号等を出力する。
【0019】
スピンドル駆動回路22は、スピンドル制御信号に基づきスピンドル駆動モータ4を制御し、光ディスク1を所定の回転速度で回転させる。スレッド駆動回路24は、スレッド制御信号に基づきスレッド駆動モータ5を制御し、光ディスク1の任意の半径位置にアクセスできるように光ピックアップ2を光ディスク1の半径方向に移送する。アクチュエータ駆動回路28は、アクチュエータ駆動信号に基づきアクチュエータ18を駆動する。
【0020】
マイクロコンピュータ6は、信号生成回路26から再生信号を取得して、光ディスク1のディスク種類を判別し、光ディスク1の再生を行う。光ディスク1が光ディスク装置に挿入されると、第1〜第3発光部12、13、14の内の幾つかを順に用いて光ディスク1にレーザ光が照射される。光ディスク1からの反射光が光検出部16により検出される。反射光強度に応じた振幅の再生信号が信号生成回路26により生成される。
【0021】
マイクロコンピュータ6の信号処理部30は、信号生成回路26で生成された再生信号を処理して、反射光の強度に対応する振幅を取得する。種類判別部32は、再生信号の振幅に基づいて光ディスク1のディスク種類を判別し、判別したディスク種類に応じた回路設定値をサーボ回路20に送信する。発光部11やアクチュエータ駆動回路28等を用いてサーボ回路20によりサーボ調整が実施される。調整判定部34は、サーボ調整が成功したかどうか判定する。サーボ調整が成功したことが確認されると、光ディスク1から、再生に必要なディスク情報等が読み込まれる。このようにして、光ディスク1の再生の準備が整った後、マイクロコンピュータ6により再生信号の復調等が行われ、光ディスク1が再生される。
【0022】
光ディスク1の状態がよい場合は、問題なくディスク種類の判別ができる。しかし、光ディスク1の反射率が規格から外れている場合や傷がついている場合、あるいは書き込み品質が悪い場合等においては、ディスク種類が誤判別されることが避けられない。誤判別の場合、他のディスク種類を指定してサーボ調整をさせる、いわゆるリトライ処理が実施される。
【0023】
過去に再生ディスクをBD(第1ディスク種類)と誤判別してリトライ処理によりサーボ調整に成功した正解ディスク種類、及び優先度として各正解ディスク種類の頻度等をBDの誤判別履歴とする。光ディスク1をBDと誤判別した場合、マイクロコンピュータ6の種類指定部36は、誤判別履歴に記載された正解ディスク種類の中から最も頻度の高いディスク種類、例えばDVD(第2ディスク種類)を指定する。DVDの回路設定値がサーボ回路20に送信され、サーボ回路20では受信した設定値を用いてサーボ調整が実施される。リトライ処理でサーボ調整が失敗した場合、種類指定部36は、正解ディスク種類の中からDVDよりも頻度が低いディスク種類、例えばCD(第3ディスク種類)を指定する。CDの回路設定値がサーボ回路20に送信され、サーボ回路20では受信した設定値を用いて再度サーボ調整が実施される。リトライ処理でサーボ調整が成功した場合、履歴更新部38は、誤判別履歴にサーボ調整が成功したディスク種類を書き込んで誤判別履歴を更新する。なお、カウンタ40は、ディスク種類の指定回数、即ちリトライ処理回数をカウントする。リトライ処理回数が規定値を超えた場合は、起動失敗と判定される。
【0024】
マイクロコンピュータ6は、通常の中央処理装置(CPU)を含むが、信号処理部30、種類判別部32、調整判定部34、種類市指定部36、及び履歴更新部38は、それぞれ専用のハードウェアで構成しても良く、CPUを用いて、ソフトウェアで実質的に等価な機能を有していても構わない。
外部メモリ8は、不揮発性メモリを含み、誤判別履歴、各ディスク種類に対する回路設定値、リトライ処理回数の規定値、あるいはディスク種類判別処理等をマイクロコンピュータ6に実行させるためのプログラムを保存している。また、マイクロコンピュータ6の内部メモリ42又は外部メモリ8の一部は、マイクロコンピュータ6におけるディスク種類判別処理の演算において、演算途中や処理途中のデータを一時的に保存する。
【0025】
実施の形態に係る光ディスク装置では、使用環境における誤判別の履歴に基づいてディスク種類を指定してリトライ処理が実施される。そのため、リトライ処理でディスク種類を誤る可能性が低減する。その結果、誤判別しやすい光ディスクであっても、起動時間が増大することを抑制することができる。
【0026】
なお、上述の説明では、ディスク種類指定の優先度として、正解ディスク種類の頻度を用いている。しかし、優先度として、各正解ディスク種類の確認された時期を用いてもよい。この場合、誤判別履歴には、各正解ディスク種類の確認時期を記載すればよい。
【0027】
また、ディスク種類として、CD、DVD、及びBDの3種類を用いて説明したが、ディスク種類の数は限定されない。CD、DVD、及びBDのそれぞれに含まれる細分化された複数のディスク種類を加えてもよい。例えば、BDとして分類されるBD−ROM、BD−R、BD−RE等をそれぞれディスク種類として設定してもよい。
【0028】
次に、実施の形態に係るディスク種類判別方法を、図2に示すフローチャートを用いて説明する。過去に再生ディスクをBD(第1ディスク種類)と誤判別してサーボ調整に失敗し、リトライ処理で指定してサーボ調整に成功した正解ディスク種類の中でDVDの頻度が最も高かったとする。
【0029】
ステップS100で、光ディスク装置に対象ディスクを挿入する。ステップS101で、光ピックアップ2の発光部11から照射されたレーザ光の反射光が光検出部16で検出され電気信号に変換される。信号生成回路26により電気信号から再生信号が生成される。再生信号をマイクロコンピュータ6の信号処理部30により処理して取得した再生信号の振幅に基づいて、種類判別部32により対象ディスクのディスク種類が、例えばBDと判別される。次に、外部メモリ8に格納されたBDの回路設定値が種類判別部32よりサーボ回路20に送信される。
【0030】
ステップS102で、カウンタ40のカウントi=0とする。ステップS103では、ステップS101で種類判別部32から受信した回路設定値を用いてサーボ回路20によりサーボ調整が実施される。ステップS104で、調整判定部34により、サーボ調整が成功したかどうか判定される。サーボ調整が失敗と判定された場合、ステップS110で、カウンタ40のカウントiがリトライ処理の規定値Nrを超えていないか確認される。カウントi>Nrであれば、起動失敗とする。
【0031】
カウントiが規定値Nr以下であれば、ステップS111で、外部メモリ8から誤判別履歴が種類指定部36により読み出され、BDに対する正解ディスク種類の中から、最も頻度の高いディスク種類、例えばDVDが指定される。次に、外部メモリ8に格納されたDVDの回路設定値が種類判別部32よりサーボ回路20に送信される。ステップS112で、カウンタ40のカウントi=1として、ステップS103に戻り、ステップS103では、ステップS111で種類判別部32から受信した回路設定値を用いてサーボ回路20によりサーボ調整が再度実施される。
【0032】
ステップS104でサーボ調整が成功したと確認された場合、ステップS105で、カウンタ40のカウントiが1以上であるか確認される。カウントiが0であれば、起動完了し、対象ディスクの再生が行われる。
【0033】
ステップS105で、カウントiが1以上の場合、ステップS107で、履歴更新部38により、BDの誤判別履歴に、正解ディスク種類としてのDVDの頻度を書き換えて更新する。
【0034】
本実施の形態では、ディスク種類に対応する回路設定値は外部メモリ8に格納されており、ディスク種類に対応した回路設定値を種類判別部32がサーボ回路20に送信する構成としたが、これに限らず、数種類の回路設定値をサーボ回路20内に記憶しておき、種類判別部32から送られたディスク種類情報を元にサーボ回路が回路設定をする構成としても良い。
【0035】
実施の形態に係るディスク種類判別方法では、使用環境における誤判別の履歴に基づいてディスク種類を指定してリトライ処理が実施される。そのため、リトライ処理でディスク種類を誤る可能性が低減する。その結果、誤判別しやすい光ディスクであっても、起動時間が増大することを抑制することができる。
【0036】
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明の実施の形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者にはさまざまな代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係わる発明特定事項によってのみ定められるものである。
【符号の説明】
【0037】
1…光ディスク
2…光ピックアップ
3…サーボ制御部
4…スピンドル駆動モータ
5…スレッド駆動モータ
6…マイクロコンピュータ
8…外部メモリ
10…対物レンズ
11…発光部
12…第1発光部
13…第2発光部
14…第3発光部
16…光検出部
18…アクチュエータ
20…サーボ回路
22…スピンドル駆動回路
24…スレッド駆動回路
26…信号生成回路
28…アクチュエータ駆動回路
30…信号処理部
32…種類判別部
34…調整判定部
36…種類指定部
38…履歴更新部
40…カウンタ
42…内部メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
再生ディスクにレーザ光を照射して検出した反射光に基づき3以上の複数のディスク種類の中からディスク種類を判別する種類判別部と、
前記種類判別部により判別されたディスク種類に対応した設定値を用いてサーボ調整を行い、前記サーボ調整が成功したか判定する調整判定部と、
過去に前記ディスク種類の判別で第1ディスク種類と誤判別して前記サーボ調整に失敗した後に前記サーボ調整に成功したディスク種類を、前記第1ディスク種類の正解ディスク種類として記載した誤判別履歴を格納する外部メモリと、
前記ディスク種類の判別で対象ディスクを前記第1ディスク種類と誤判別した場合、前記対象ディスクのディスク種類として、前記正解ディスク種類の中から前記誤判別履歴に記載された優先度に基づいて第2ディスク種類を指定する種類指定部
とを備えることを特徴とする光ディスク装置。
【請求項2】
前記第2ディスク種類による前記サーボ調整が失敗した場合、前記種類指定部は、前記正解ディスク種類の中から前記第2ディスク種類より優先度の低い第3ディスク種類を前記対象ディスクのディスク種類として指定することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
【請求項3】
前記優先度が、前記誤判別履歴に前記正解ディスク種類として記載されたディスク種類の頻度の高い順番であることを特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置。
【請求項4】
前記優先度が、前記誤判別履歴に前記正解ディスク種類として記載された時期の新しい順番であることを特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置。
【請求項5】
前記調整判定部により前記サーボ調整が成功したと判定されたディスク種類を、前記第1ディスク種類の正解ディスク種類として書き込み、前記誤判別履歴を更新する履歴更新部を更に備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光ディスク装置。
【請求項6】
再生ディスクにレーザ光を照射して検出した反射光に基づき3以上の複数のディスク種類の中から判別したディスク種類が誤判別でありサーボ調整に失敗した場合、新たに前記再生ディスクのディスク種類を指定する方法であって、
過去に前記ディスク種類の判別で第1ディスク種類と誤判別して前記サーボ調整に失敗した後にサーボ調整に成功したディスク種類を、前記第1ディスク種類の正解ディスク種類として記載した誤判別履歴を作成し、
前記ディスク種類の判別で対象ディスクを前記第1ディスク種類と誤判別した場合、前記対象ディスクのディスク種類として、前記正解ディスク種類の中から前記誤判別履歴に記載された優先度に基づいて第2ディスク種類を指定して前記サーボ調整を実施する
ことを含むことを特徴とするディスク種類判別方法。
【請求項7】
前記第2ディスク種類による前記サーボ調整が失敗した場合、前記正解ディスク種類の中から前記第2ディスク種類より優先度の低い第3ディスク種類を前記対象ディスクのディスク種類として指定し前記サーボ調整を実施することを特徴とする請求項6に記載のディスク種類判別方法。
【請求項8】
前記優先度が、前記誤判別履歴に前記正解ディスク種類として記載されたディスク種類の頻度の高い順番であることを特徴とする請求項7に記載のディスク種類判別方法。
【請求項9】
前記優先度が、前記誤判別履歴に前記正解ディスク種類として記載された時期の新しい順番であることを特徴とする請求項7に記載のディスク種類判別方法。
【請求項10】
前記サーボ調整が成功したと判定されたディスク種類候補を、前記第1ディスク種類の正解ディスク種類として書き込み、前記誤判別履歴を更新することを更に含むことを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載のディスク種類判別方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−146375(P2012−146375A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−5827(P2011−5827)
【出願日】平成23年1月14日(2011.1.14)
【出願人】(308036402)株式会社JVCケンウッド (1,152)
【Fターム(参考)】