説明

光ディスク装置

【課題】本発明はノートブックパソコンや小型薄型のビデオレコーダ等に使用されるコンパクトな小型薄型光ディスクドライブ装置であって、モータ駆動によるフルオートローディングを提供する。
【解決手段】装置の片側にディスク駆動ユニットやトレーを保持する為の固定レール、可動レール、中間レールを有し、もう一方に固定レール、駆動レール、可動レールを有し、駆動レールのラック及び駆動レールに取り付けられているギアを通しローディングモータの力をディスク駆動ユニットやトレーに伝える様にした。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
この発明はノートブックパソコンや小型薄型のビデオレコーダ等に使用されるコンパクトな光ディスクドライブ装置であって、ローディング方式は手動操作によらないモータ駆動によるフルオートローディングに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のノートブックパソコン用等の小型薄型光ディスクドライブ装置はディスクを取り出したり装填する時は、ソレノイド等でロックレバーを外しバネによって少し押し出されたディスク駆動ユニットを手動操作によって引き出し、又手動によってロックレバーがロックされるまで押し入れなければならなく、不便で且つ商品価値を落とすものであった。
【0003】
又、従来のデスクトップパソコン或いはビデオディスクレコーダ用の光ディスクドライブは、ディスクを取り出したり装填する時はトレーをモータによりディスクを載置できる所まで引き出し、押し入れる様になっている。しかしトレーは引き出された時でも本体に保持されなくてはならない為、本体の奥行きは最低ディスクの径プラストレーの保持長さが必要となり奥行きが非常に長くなるものであった。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のノートパソコン用光ディスクドライブは装置を小型化する為に、ローディングはロックアームをソレノイド等で外した後手動操作により引き出し押入れを行っている為操作がしずらく商品価値を落としていた。
そこで、本発明は従来の小型化されたドライブサイズでありながらモータ駆動によるフルオートローディング機構を提供する事を目的とする。
【0005】
更に従来のトレー方式のフルオートローディング光ディスク装置はサイズが非常に大きい為、ノートパソコン等小型の装置には使用できなかった。これをノートパソコンや超小型薄型ビデオディスクレコーダ等で達成する事を目的とする。
【課題を解決する手段】
【0006】
請求項1の発明は記録媒体としてのディスクに信号を記録し、又再生媒体としてのディスクの信号を再生する為のディスク駆動ユニットとディスク駆動ユニットをローディングする為のローディングモータとローディングモータの力を減速し駆動レールユニットに伝えるローディングギアユニットとディスク駆動ユニットを保持し且つローディングモータの力をディスク駆動ユニットへ伝える為の駆動レールユニットよりなる光ディスク装置を提供するものである。
【0007】
請求項2の発明は記録媒体としてのディスクに信号を記録し、又再生媒体としてのディスクの信号を再生する為のディスク駆動ユニットとディスクを載せる為のトレーとトレーをローディングする為のローディングモータとローディングモータの力を減速し駆動レールユニットに伝えるローディングギアユニットとトレーを保持し且つローディングモータの力をトレーへ伝える為の駆動レールユニットとローディングモータの力によりローディングギアユニットを通してディスク駆動ユニットを上下動する機構を持つ光ディスク装置を提供するものである。
【0008】
請求項3の発明は装置の奥行きを抑えながら片側にディスク駆動ユニットやトレーを保持する為の固定レール、可動レール、中間レールを有し、もう一方に固定レール、駆動レール、可動レールを有し、駆動レールのラック及び駆動レールに取り付けられているギアを通しローディングモータの力をディスク駆動ユニットやトレーに伝える構造を特徴とする上記請求項1,2の光ディスク装置を提供するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
第1図〜第4図に本発明になる光ディスクドライブ装置の一実施例を示す。
この装置1はディスク2をターンテーブル5に固定し、ディスク2に記録されている信号を読み取り或いはディスク2に信号を記録する為のディスク駆動ユニット3とディスク駆動ユニット3をローディングする為のローディングモータ6とローディングモータの力を減速し駆動レールユニット8に伝えるローディングギアユニット7とディスク駆動ユニット3を保持し且つローディングモータ6の力をディスク駆動ユニット3に伝える為の駆動レールユニット8よりなる。
【0010】
図1,2は本装置1の天板(図示せず)を外して、ディスク駆動ユニット3を引き出した状態を示し、図3はディスク駆動ユニット3を本装置1の中に収納した状態を示す。
ディスク駆動ユニット3にはスピンドルモータ(図示せず)が設けられており、ボール等でディスク2をクランプするターンテーブル5がスピンドルモータに取り付けられている。又、ディスク2の信号を読み取り、書き込む為のピックアップ17が設けられている。
シャーシ4にはローディングモータ6、ローディングギアユニット7、駆動レールユニット8の固定レール8a、補助レールユニット9の固定レール9a、回路基板10及びフレキシブル基板11が固定されている。
【0011】
そして図3のディスク駆動ユニット3が本装置1内に収納されている状態よりディスク2を本装置1より取出す時或いはディスク2をディスク駆動ユニット3に装填する時は、ベゼル15に取り付けられているイジェクトスイッチ16を押すとローディングモータ6が回転し、ローディングギアユニット7により減速駆動され、駆動レールユニット8の駆動レール8bのラックに力が伝わる。
【0012】
図4はディスク駆動ユニット3を保持すると同時にローディングモータ6の力をディスク駆動ユニット3に伝える駆動レールユニット8を示す。
ギア8dは駆動レール8bに固定されているピン8eにより保持されている。
又、ギア8dは固定レール8aのラック及び可動レール8cのラックに噛み合っている。その為駆動レール8bがA方向へ駆動されるとその倍の量可動レール8cがA方向へ駆動される。
尚、補助レールユニット9は、ディスク駆動ユニット3が、スムーズにA及びB方向に移動できる為のガイドになっている。
【0013】
そして、図2に示す様にディスク駆動ユニット3がディスク2を取出し又は装填できる位置まで引き出された所で駆動レール8bからスイッチレバー14を通してスイッチ13が押されローディングモータ6はストップする。この状態ではディスク駆動ユニット3に固定されている可動レール8cはギアユニット7から完全に離れている為ローディングモータ6の力をディスク駆動ユニット3に伝えられない為、駆動レール8bのラック及びギア8dを通して可動レール8cに力を伝える構造となっている。
【0014】
その状態でイジェクトスイッチ16を押すかベゼル15を押し込むとスイッチ13が切れローディングモータ6が逆転しローディングギアユニット7及び駆動レールユニット8を通してディスク駆動ユニット3がB方向に駆動され本装置1の中に引き込まれる。そしてスイッチ12がディスク駆動ユニット3により押されるとローディングモータ6は停止しディスク駆動ユニット3が本装置1内に収納される。
【0015】
又、本発明の別案を図5〜図7に示す。
この装置1はディスク駆動ユニット19とディスク2を載せる為のトレー18とトレー18をローディングする為のローディングモータ6とローディングモータの力を減速し駆動レールユニット8に伝えるローディングギアユニット7とトレー18を保持し且つローディングモータ6の力をトレー18に伝える為の駆動レールユニット8とローディングギアユニット7の力をディスク駆動ユニット19に伝える為のレバー20よりなる。
【0016】
図5は本装置1の天板(図示せず)を外して、トレー18を引き出した状態を示し、図6はトレー18を本装置1の中に収納した状態を示す。
ディスク駆動ユニット19にはスピンドルモータ(図示せず)が設けられており、クランパー21によりディスク2をクランプするターンテーブル5がスピンドルモータ(図示せず)に取り付けられている。又、ディスク2の信号を読み取り、書き込む為のピックアップ17が設けられている。
シャーシ4にはローディングモータ6、ローディングギアユニット7及び駆動レールユニット8の固定レール8a、補助レールユニット9の固定レール9a、回路基板10が固定されている。
【0017】
そして図6のトレー18が本装置1内に収納されている状態よりディスク2を本装置1より取出す時或いはディスク2をディスク駆動ユニット19に装填する時は、ベゼル15に取り付けられているイジェクトスイッチ16を押すとローディングモータ6が回転し、ローディングギアユニット7により減速駆動され、ローディングギアユニット7に固定されているピン7bによりレバー20がB方向へ移動し、図7に示す様にレバーの溝20aに係合されているディスク駆動ユニット19のピン19bが軸19aを中心にC方向へ回動され、ターンテーブル5がクランパー21から外され、ディスク2がトレー18にセットされる。その間ローディングギアユニットの欠歯部7aが駆動レール8bのラック部に対向している為ローディングギアユニット7の力は駆動レール8bに伝わらない為トレー18は停止したままである。ディスク駆動ユニット19がC方向へ回動し終わると、ローディングギアユニット7は欠歯部7aからギア部に変り、ローディングギアユニット7の力は駆動レールユニット8の駆動レール8bのラックに力が伝わる。
尚、ローディングギアユニット7の最終段のギアは、上下にギアを備えており、上のギアは前段のギアと噛み合っており、下のギアには欠歯部7aが有りギア部は駆動レール8bのラックに噛み合う様になっている。
【0018】
図4はトレー18を保持すると同時にローディングモータ6の力をトレー18に伝える駆動レールユニット8を示す。
ギア8dは駆動レール8bに固定されているピン8eにより保持されている。
又、ギア8dは固定レール8aのラック及び可動レール8cのラックに噛み合っている。その為駆動レール8bがA方向へ駆動されるとその倍の量可動レール8cがA方向へ駆動される。
尚、補助レールユニット9は、トレー18が、スムーズにA及びB方向に移動できる為のガイドになっている。
【0019】
そして、図5に示す様にトレー18がディスク2を取出し又は装填できる位置まで引き出された所で駆動レール8bからスイッチレバー14を通してスイッチ13が押されローディングモータ6はストップする。この状態ではトレー18に固定されている可動レール8cはギアユニット7から完全に離れている為ローディングモータ6の力をトレー18に伝えられない為、駆動レール8bのラック及びギア8dを通して可動レール8cに力を伝える構造となっている。
【0020】
その状態でイジェクトスイッチ16を押すかベゼル15を押し込むとスイッチ13が切れローディングモータ6が逆転しローディングギアユニット7及び駆動レールユニット8を通してトレー18がB方向に駆動され本装置1の中に引き込まれる。その後、ローディングギアユニット7のピン7bが回動し、レバー20はレバースプリング(図示せず)によりA方向へ動かされ、レバーの溝20aに係合されているディスク駆動ユニット19のピン19bが軸19aを中心にD方向へ回動され、ターンテーブル5が移動する事によりクランパー21とターンテーブル5によりディスク2がクランプされる。そしてディスク駆動ユニット19が移動する事によりスイッチ12が押されるとローディングモータ6は停止しディスク2のクランプが終了する。
【0021】
尚、上記ギアユニット7は、ギアの組合せのみでなくベルトとギアの組合せでも良い。
【0022】
又、本案の上記駆動レールユニット8の可動レール8cはディスク駆動ユニット3或いはトレー18と別部品になっているが一体で形成する事も可能である。
【0023】
又、本案の上記駆動レールユニット8の固定レール8aはシャーシ4と別部品になっているが一体で形成する事も可能である。
【0024】
更に本案は上記駆動レールユニット8のギア8dは1個で形成されている例を示すが、複数のギアの組合せにより駆動レール8bと可動レール8cの送り量の比を変え、ディスクを取出す位置まで可動レール8cを移動させるのに必要な駆動レール8bの送り量を変える事も可能である。
【0025】
尚、本発明は上記実施例の様な光ディスク装置に限らず、他のディスク装置、例えば光磁気ディスク、磁気ディスク等にも適用される。
【発明の効果】
【0026】
本発明による光ディスク装置では、駆動レールをローディングモータにより駆動しその力を駆動レールに取り付けられているギアを通して可動レールに伝える事により、従来のノートブック用光ディスクドライブと外形は同じでありながらローディングを非常に使いやすく商品価値の高いフルオートローディングで達成する事ができる。
【0027】
又、従来のトレー式のフルオートローディングでありながら、固定レール駆動レール可動レールを介してトレーを保持し、且つ駆動レールをローディングモータにより駆動しその力を駆動レールに取り付けられているギアを通して可動レールに伝える事により、ノートブック用光ディスクドライブにも使用できる様な薄型小型軽量のドライブが達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク駆動ユニットが引き出された状態の斜視図
【図2】本発明のディスク駆動ユニットが引き出された状態の平面図
【図3】本発明のディスク駆動ユニットが収納された状態の平面図
【図4】本発明の駆動レールユニットの分解斜視図
【図5】本発明のトレーが引き出された状態の平面図
【図6】本発明のトレーが収納された状態の平面図
【図7】本発明のターンテーブルがクランパーから外された状態の側面図
【符号の説明】
1光ディスク装置
2ディスク
3ディスク駆動ユニット
4シャーシ
5ターンテーブル
6ローディングモータ
7ローディングギアユニット
8駆動レールユニット
9補助レールユニット
10回路基板
11フレキシブル基板
12スイッチ
13スイッチ
14スイッチレバー
15ベゼル
16イジェクトスイッチ
17ピックアップ
18トレー
19ディスク駆動ユニット
20レバー
21クランパー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体としてのディスクに信号を記録し、又再生媒体としてのディスクの信号を再生する為のディスク駆動ユニットとディスク駆動ユニットをローディングする為のローディングモータとローディングモータの力を減速し駆動レールユニットに伝えるローディングギアユニットとディスク駆動ユニットを保持し且つローディングモータの力をディスク駆動ユニットへ伝える為の駆動レールユニットよりなる光ディスク装置
【請求項2】
記録媒体としてのディスクに信号を記録し、又再生媒体としてのディスクの信号を再生する為のディスク駆動ユニットとディスクを載せる為のトレーとトレーをローディングする為のローディングモータとローディングモータの力を減速し駆動レールユニットに伝えるローディングギアユニットとトレーを保持し且つローディングモータの力をトレーへ伝える為の駆動レールユニットとローディングモータの力によりローディングギアユニットを通してディスク駆動ユニットを上下動する機構を持つ光ディスク装置
【請求項3】
装置の奥行きを抑えながら片側にディスク駆動ユニットやトレーを保持する為の固定レール、可動レール、中間レールを有し、もう一方に固定レール、駆動レール、可動レールを有し、駆動レールのラック及び駆動レールに取り付けられているギアを通しローディングモータの力をディスク駆動ユニットやトレーに伝える構造を特徴とする上記請求項1,2の光ディスク装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体としてのディスクに信号を記録し、又再生媒体としてのディスクの信号を再生する為のディスク駆動ユニットとディスク駆動ユニットをローディングする為のローディングモータとローディングモータの力を減速し駆動レールユニットに伝えるローディングギアユニットとディスク駆動ユニットを保持し且つローディングモータの力をディスク駆動ユニットへ伝える為の駆動レールユニットよりなる光ディスク装置
【請求項2】
記録媒体としてのディスクに信号を記録し、又再生媒体としてのディスクの信号を再生する為のディスク駆動ユニットとディスクを載せる為のトレーとトレーをローディングする為のローディングモータとローディングモータの力を減速し駆動レールユニットに伝えるローディングギアユニットとトレーを保持し且つローディングモータの力をトレーへ伝える為の駆動レールユニットとローディングモータの力によりローディングギアユニットを通してディスク駆動ユニットを上下動する機構を持つ光ディスク装置
【請求項3】
装置の奥行きを抑えながら片側にディスク駆動ユニットやトレーを保持する為の固定レール、可動レール、中間レールを有し、もう一方に固定レール、駆動レール、可動レールを有し、駆動レールのラック及び駆動レールに取り付けられているギアを通しローディングモータの力をディスク駆動ユニットやトレーに伝える構造を特徴とする上記請求項1,2の光ディスク装置
【請求項4】
記録媒体としてのディスクに信号を記録し、又再生媒体としてのディスクの信号を再生する為のディスク駆動ユニットをシャーシ手前右或いは左によせて配置し、ピックアップをディスク駆動ユニットの手前右或いは左斜めに配置し、回路基板をシャーシの奥に配置し、ターンテーブルとピックアップにぶつからないよう中央から後ろと手前斜め右或いは左に穴が開いている、ディスクを載せる為のトレーをシャーシ上部に配置し、トレーをローディングする為のローディングモータとローディングモータの力を減速し駆動レールユニットに伝えるローディングギアユニットとトレーを保持し且つローディングモータの力をトレーへ伝える為の駆動レールユニットとローディングモータの力によりローディングギアユニットを通してディスク駆動ユニットを上下動する機構をシャーシ左或いは右に持つ光ディスク装置

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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