説明

光学素子

【課題】光学素子の最表面の平坦部を減らして、反射防止性能等の光学性能を向上させる。
【解決手段】凹部15を取り囲む断面が釣り鐘形の凸部11の凸頂部12を連ねた網目状の稜線部13を有し、稜線部13における稜線交点13aの間に、稜線交点13aよりも低い稜線部最深部13bを有する略鞍形面を設けることで、最表面部に平坦部の存在しない微細凹凸構造10を光学素子Kの表面に形成し、光学素子Kにおける反射防止性能等の光学性能を向上させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学素子に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、光学素子の光学面では入射光に対して数%程度の反射光が発生しており、透過率を向上させたり、反射光に起因する光ノイズを低減する等の目的で反射防止構造を設けることが行われている。
【0003】
例えば、特許文献1では、平面上に所定のピッチで孤立して配列された微細な凹凸パターンを光透過性のプラスチック等にスタンパで転写して反射防止膜を形成し、反射防止効果を発現させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−43203号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、反射防止効果を効果的に得るためには、光が入射する最表面部の平坦部を極力減らし鋭利な形状とすることが必要であるが、特許文献1のように、平面上に離散的に孤立して形成された凹凸パターンの転写成形等で作製された反射防止膜においては凹凸パターンの間に平坦部が形成されるため、光が入射する最表面部を鋭利な形状にすることが難しく、平坦部の占める割合が多くなり反射防止効果が減少する、という技術的課題があった。
【0006】
本発明の目的は、光学素子の最表面の平坦部を減らして、反射防止性能等の光学性能を向上させることが可能な技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、稜線部が網目状に連続する凸部と、前記凸部に囲まれた複数の凹部とを含み、前記稜線部の少なくとも一部が、当該稜線部が交差する稜線交点部よりも前記凹部の深さ方向に深く形成されている微細凹凸構造を少なくとも一部に有する光学素子を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、光学素子の最表面の平坦部を減らして、反射防止性能等の光学性能を向上させることが可能な技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施の形態である光学素子の一部を拡大して示す平面図である。
【図2】本発明の一実施の形態である光学素子の一部を拡大して示す断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態である光学素子の一部を拡大して示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施の形態である光学素子に形成される微細凹凸構造の形成途中の状態を拡大して示す略断面図である。
【図5】本発明の一実施の形態である光学素子の構成例を示す斜視図である。
【図6】本発明の一実施の形態である光学素子の別の構成例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本実施の形態では、一態様として、光学素子の表面に、網目状に連続的に形成されている微細凹凸構造において、凹部を取り囲む稜線部を構成する凸部の稜線交点部を、当該稜線交点部間の稜線部よりも高く形成させる。換言すれば、稜線交点部の間の稜線部の高さを稜線交点部よりも低くする。
【0011】
これにより、光が入射する最表面部の平坦部を減らすことができ、反射防止効果をより効率的に得ることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
なお、以下の本実施の形態の説明では、各図において、X、Y、Zの各方向は図示の通りとする。
【0012】
図1は、本発明の一実施の形態である光学素子の一部を拡大して示す平面図である。
図2は、本発明の一実施の形態である光学素子の一部を拡大して示す断面図である。
図3は、本発明の一実施の形態である光学素子の一部を拡大して示す斜視図である。
図4は、本発明の一実施の形態である光学素子に形成される微細凹凸構造の形成途中の状態を拡大して示す略断面図である。
【0013】
なお、図2では、図1における線A−A’および線B−B’の部分の断面を、凹部最深部を基準にした状態で左右に並べて図示されている。
また、図2の左側では線A−A’の断面部分のみを図示し、右側の線B−B’の断面図では、奥側の稜線部の輪郭も図示している。
また、図3は、網目状に連続する稜線部の凹凸形状のZ方向の高さ分布を示すワイヤーフレームモデルが例示されている。
図1および図2に例示されるように、本実施の形態の光学素子Kは、光学機能面等の表面の少なくとも一部に、微細凹凸構造10が形成されている。
【0014】
本実施の形態の微細凹凸構造10は、凸頂部12を連ねた稜線部13に沿って網目状に連続する凸部11に取り囲まれるように複数の凹部15が配列された構成となっている。
【0015】
例えば、微細凹凸構造10が配置形成される光学素子Kの光学面が平面の場合には、当該光学面に平行なX−Y平面が凹部15の配列面であり、凹部15の深さ方向(すなわち光学面の法線方向)がZ方向である。
また、光学素子Kの光学面が曲面の場合は、X−Y平面は接平面であり、Z方向は光学面の法線方向である。
【0016】
本実施の形態の微細凹凸構造10の場合、凸部11の稜線部13から分かれる稜曲面14(すなわち凹部15の内周面17)は、外側、すなわち凹部15の側に凸となっており、凸部11の断面の幅寸法が凹部15の深さ方向に曲線的に増加している。
すなわち、連続した凸部11に囲まれた凹部15の断面形状は、例えば、凹部最深部16に向かって先細りの略すり鉢形を呈している。
【0017】
このように、本実施の形態の微細凹凸構造10は、単に配列面であるX−Y平面に穴を離散的に配列形成した構造とは全く異なり、隣り合う凹部15と凹部15の境界部にはX−Y平面に平行な平坦部はほとんど存在せず、凸部11の凸頂部12を連ねて網目状に連続する稜線部13を境に隣り合う凹部15の内部に落ち込む稜曲面14が存在するだけである。そして、この凸部11の稜曲面14が、同時に凹部15の内周面17となる構造である。
【0018】
そして、本実施の形態の場合、この凸部11の稜線部13の少なくとも一部が稜線交点13a(稜線交点部)よりも凹部15の深さ方向に深くなるように形成されている。
すなわち、稜線交点13aから凹部最深部16までの高さh0よりも、稜線部最深部13bから凹部最深部16までの高さh1のほうが低い。
換言すれば、凸部11の稜線部13における稜線部最深部13bの形成位置は、凹部15の凹部最深部16よりも浅い場所にある。
【0019】
このように、本実施の形態の場合には、図3に例示されるように、凸頂部12の稜線部13は長さ方向にも平坦ではなく、任意の二つの稜線交点13aの間の領域は、最も高く鋭利に突出した稜線交点13a(高さh0)から稜線部最深部13b(高さh1)に向かって下るように傾斜する形状の略鞍形面を呈している。
【0020】
そして、微細凹凸構造10が配置される光学面が平面の場合には、微細凹凸構造10の最も高い位置にある稜線交点13aの包絡面が平面となり、光学面が曲面の場合には、微細凹凸構造10の稜線交点13aの包絡面が当該曲面となる。
【0021】
凹部15の中心(本実施の形態での正確な定義は後述する)を通り、Z方向に平行な線が、凹部15の中心線15cである。
【0022】
そして、本実施の形態の微細凹凸構造10による反射防止を実現する対象が、例えば可視光線(波長λ=380nm〜780nm)の場合には、隣り合う任意の二つの稜線交点13aを結ぶ線分の両端に位置する凹部15の中心線15cの距離L1(図1の例では、凹部15−1と凹部15−2の距離L1)の最大値Lmaxは、Lmax<λに設定される。
【0023】
また、稜線部13(稜線部最深部13b)を挟んで隣り合う二つの凹部15(図1の例では、凹部15−3と凹部15−4)の中心線15cの距離L2は、距離L1よりも小さい(L2<L1)。
ここで、図1を参照して、本実施の形態の微細凹凸構造10における各部の寸法やばらつきを評価する方法の一例を説明する。
【0024】
上述の図1の例では、個々の凹部15のX−Y平面に平行な平面での断面形状は略円形の場合が例示されているが、例えば、楕円形、繭形、勾玉形等の任意の閉曲線の図形でもよい。
【0025】
また、図1では、図示の便宜上、凹部15の輪郭を円形の実線で例示しているが、実際は、周囲の凸部11の稜線部13から凹部最深部16まで連続する曲面としての内周面17(稜曲面14)によって凹部15は形成されている。
【0026】
この本実施の形態では、一例として、図1に例示されるように、任意の形状の凹部15の中心は、当該凹部15を取り囲む凸部11の稜線部13が交差するすべての稜線交点13aを頂点とする多角形15aの重心15bと定義する。
そして、中心線15cは、この重心15bを通りZ方向に平行な線分である。
【0027】
従って、上述の距離L1や距離L2は、関係する凹部15を特徴付ける図形の重心15bの間の距離である。
【0028】
本実施の形態の微細凹凸構造10では、必要に応じて凹部15のサイズや形状(この場合、多角形15aの大きさや形状、さらには凹部15の位置関係、等)にばらつきを持たせて、微細凹凸構造10がむらなく配置されるようにすることができる。
【0029】
なお、多様なサイズの凹部15のX−Y面内の配列は、稠密な俵積み配列等を用いることができる。
また、微細凹凸構造10における凹部15のサイズや形状、配列位置関係等のばらつきを評価する指標として、本実施の形態では、一例として、上述の多角形15aの稜線交点間距離15dのばらつきを用いることができる。
【0030】
次に、本実施の形態の微細凹凸構造10の形成方法の一例を説明する。
まず、微細凹凸構造10を形成すべき光学素子Kの光学面を、凹部15の配置位置が選択的に開口したマスクパターンで覆う。
【0031】
その後、等方性のエッチングで光学面をエッチングし、所望の深さの凹部15を形成する。このとき、等方性のエッチングにより、マスクパターンの下部側にも幅方向に浸食が進行し、凹部15の間のマスクパターンの直下には釣り鐘形の断面形状の凸頂部12を有する凸部11が形成される。
【0032】
この途中の状態が、図4であり、凹部15を取り囲む凸部11(稜線部13)の凹部最深部16からの高さ(すなわち凹部15の深さ)は、稜線部13の全体でほぼ均等に高さh0となっている。なお、図4は、図2と同一の部位の断面を示している。
【0033】
本実施の形態の場合、図4の状態から、稜線交点13aの間に上述の図2のように稜線部最深部13bが形成されるまで、さらにエッチングを行う。
【0034】
すなわち、凹部15を取り囲む凸部11の厚さは、隣り合う稜線交点13aの中間部で最も薄くなっている。従って、この稜線交点13aの中間部でエッチングによる凸頂部12(稜線部13)の高さ減少が最も速く進行し、稜線交点13aの間の稜線部13が略鞍形面を呈するように浸食されて上述の図2に例示されるような高さh1(<高さh0)稜線部最深部13bが形成されることになる。
【0035】
なお、任意の光学素子Kに対する微細凹凸構造10の形成方法としては、上述のエッチング等を直接的に光学素子Kの光学面に実施することで形成してもよいが、微細凹凸構造10と凹凸形状が反転した成形型を準備し、この成形型から光学素子Kに対して微細凹凸構造10を転写して形成することもできる。
【0036】
このように、本実施の形態の光学素子Kでは、凹部15を取り囲む凸頂部12の稜線部13において、稜線交点13aの間に、凹部最深部16から稜線交点13aまでの高さh0よりも低い高さh1を有する稜線部最深部13bが形成されているため、稜線部13は長さ方向に平坦ではない。
【0037】
このため、微細凹凸構造10における光の反射防止効果が一層向上する。
また、隣り合う凹部の中心部の距離L1の最大値は可視光の波長λよりも小さくするとともに、凹部15の形状および大きさの少なくとも一方がランダムに形成されていることにより、可視光に対する大きな反射防止効果を実現できる。
【0038】
以上により、光学素子Kの微細凹凸構造10において、光が入射する最表面部の平坦部を減らすことが可能となり、可視光波長等に対して反射防止効果を効率的に得ることが可能となる。
【0039】
すなわち、表面に微細凹凸構造10を形成させた光学素子Kにおいて、光学素子Kの最表面の平坦部を減らすことができ、反射防止性能等の光学性能を向上させることが可能となる。
【0040】
図5は、本発明の一実施の形態である光学素子の構成例を示す斜視図である。
図5には、上述の微細凹凸構造10を備えた光学素子K1の一例としてプリズム110の場合が例示されている。
このプリズム110は、三角柱の三つの側面の各々に、反射コート形成面111、入射面112、出射面113が配置されている。
反射コート形成面111は、例えば、アルミニウム被覆層からなる反射面である。
【0041】
そして、光120の光路121に例示されるように、入射面112から入射した光120は、反射コート形成面111で反射され、出射面113から出射する。
入射面112および出射面113の各々の表面には、上述の微細凹凸構造10が形成されている。
【0042】
この場合、入射面112および出射面113の各々の平面が上述の微細凹凸構造10におけるX−Y平面であり、法線方向が、Z方向となる位置関係である。
【0043】
本実施の形態の微細凹凸構造10を備えた光学素子K1であるプリズム110によれば、入射面112および出射面113等の表面に形成された微細凹凸構造10により、高い反射防止効果が実現され、高い光学性能を実現できる。
【0044】
さらに、微細凹凸構造10を備えた場合には、凹部15を取り囲む凸部11が、その凸頂部12を連ねた稜線部13が網目状に連続するように連続的に形成されていることにより、凸部が単独で孤立して形成されている形状に比べて、凸部11の外力に対する強度が大幅に向上する。
【0045】
さらに、本実施形態においては、一例として、上述の距離L1の最大値を可視光の波長λ以下とすることにより、可視光線に対する微細凹凸構造10の反射防止効果がより顕著に発現される。
【0046】
図6は、本発明の光学素子の別の構成例を示す斜視図である。
この図6に例示される光学素子K2は、例えば、第1面として有効径D0が5.4mm、曲率半径R0が3.5mmの球面である凸光学面131と、第2面として平光学面132を備えた平凸レンズ130である。
そして、第1面である凸光学面131に、上述の微細凹凸構造10が形成されている。
【0047】
なお、必要に応じて、平光学面132にも微細凹凸構造10を形成してよい。
この場合、微細凹凸構造10が形成される凸光学面131が曲面であるため、上述のZ方向(凹部15の中心線15cの方向)が、凸光学面131の法線方向となるように、当該微細凹凸構造10が形成される。
【0048】
この場合、曲面からなる凸光学面131の表面全体で均一に、しかも異方性を生じないような反射防止効果が得られるように、凸光学面131の設計形状に合わせて、凹部15のサイズや配列状態が決定することができる。
【0049】
すなわち、凹部15等に関する上述の、稜線交点13aの高さh0、稜線部最深部13bの高さh1、さらには、距離L1、距離L2や、稜線交点間距離15dの標準偏差等のパラメータが設定される。
【0050】
この光学素子K2によれば、表面に微細凹凸構造10を形成することにより、光が入射する最表面での平坦部による影響を解消して高い反射防止効果を実現できる。
【0051】
さらに、上述の距離L1の最大値を可視光の波長λ以下とすることにより、可視光線に対する微細凹凸構造10の反射防止効果がより顕著に発現される光学素子K2を提供することができる。
【0052】
すなわち、光学素子K2としての平凸レンズ130の凸光学面131に微細凹凸構造10が形成されていることにより、可視光波長に対して反射防止効果および高い光の透過率を具備する光学素子K2を提供することができ、また、入射光を効率よく集光することができる。
【0053】
このように、微細凹凸構造10を備えた平凸レンズ130は、入射光を効率よく集光できることにより、様々な光学系への適応が可能となる。
【0054】
なお、光学系において、特に入射側の第1面などの光が入射する位置に本実施の形態の、光学素子K1や光学素子K2を配置することにより、光学面内においてより効果的に反射防止効果を得ることができるため、高い反射防止能を有する光学系を構築することが可能となる。
【0055】
光学素子K2として、一方が凸光学面131で他方が平光学面132の平凸レンズ130を例示したが、両面とも曲面でも良く、また曲面形状であれば球面、非球面、自由曲面など、どのような曲面であっても構わない。また、微細凹凸構造10が形成される光学面が凹面の凹レンズでもよい。
また、微細凹凸構造10の配置形成される深さ方向が光学面の法線方向と例示したが、必要な光学性能に応じて、光学面の法線方向に形成していなくても構わない。
また、連続した凸部に囲まれた凹部の断面形状は、先細りの略すり鉢形と例示したが、シリンダ形状、釣り鐘形状などの形状であってもよい。
【0056】
さらに、微細凹凸構造10を備える光学素子Kとしては、上述のレンズやプリズム等に限らず、パネル、フィルム、薄膜、鏡筒の壁面、等、光学系のあらゆる構成要素に適用できる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0057】
10 微細凹凸構造
11 凸部
12 凸頂部
13 稜線部
13a 稜線交点
13b 稜線部最深部
14 稜曲面
15 凹部
15−1 凹部
15−2 凹部
15−3 凹部
15−4 凹部
15a 多角形
15b 重心
15c 中心線
15d 稜線交点間距離
16 凹部最深部
17 内周面
110 プリズム
111 反射コート形成面
112 入射面
113 出射面
120 光
121 光路
130 平凸レンズ
131 凸光学面
132 平光学面
K 光学素子
K1 光学素子
K2 光学素子
h0 凹部最深部16から稜線交点13aまでの高さ
h1 凹部最深部16から稜線部最深部13bまでの高さ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
稜線部が網目状に連続する凸部と、前記凸部に囲まれた複数の凹部とを含み、前記稜線部の少なくとも一部が、当該稜線部が交差する稜線交点部よりも前記凹部の深さ方向に深く形成されている微細凹凸構造を少なくとも一部に有することを特徴とする光学素子。
【請求項2】
請求項1記載の光学素子において、
前記凹部の最も深い凹部最深部が、前記稜線部の最も深い稜線部最深部よりも深く形成されていることを特徴とする光学素子。
【請求項3】
請求項1または請求項2記載の光学素子において、
前記微細凹凸構造において、隣り合う二つの前記稜線交点部を結ぶ方向に隣り合う二つの前記凹部の中心部の距離の最大値が、可視光波長よりも小さいことを特徴とする光学素子。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の光学素子において、
前記微細凹凸構造は前記凹部の形状および大きさの少なくとも一方がランダムになるように形成されていることを特徴とする光学素子。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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