説明

光情報記録再生装置

【課題】レーザ光をフレキシブルディスクに直接照射し記録再生する装置において、ディスク回転停止、回転開始直後、回転停止直前など回転による遠心力が十分に得られない状況で、フレキシブルディスク外周部が重力により垂れ下がり、ピックアップ、その他のドライブ装置部材に接触してしまうのを防止する。
【解決手段】フレキシブルディスクに非接触な手段を用いて、ディスク回転停止時に重力によるフレキシブルディスク外周部の垂れを防止する手段を備え、この防止手段としてピックアップ側からフレキシブルディスク外周部表面に気流を吹き付ける気流生成手段を備えることで、フレキシブルディスクが重力により垂れ下がることを確実に防ぐことが出来、ピックアップヘッドなどのドライブ装置部材と接触することを防ぐことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光情報記録再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、光ディスクの高容量化を図る様々な試みがなされており、中でも効率的な方法として、光ディスク基板の厚みを薄くして体積当たりの容量を増やすことが注目されている。その中で、薄型フレキシブルディスク単体の記録容量をDVD記録密度よりも増やす手段として、400nm近傍の青色レーザとNA0.8以上の対物レンズを用いて、レーザ光をフレキシブルディスクに直接照射し、記録再生する方法がある(図1(a))。
【0003】
【特許文献1】特開2007−12207号公報
【特許文献2】特開2005−302251号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載されているような透明ターンテーブル越しにフレキシブルディスクへレーザ光を照射する場合と異なり、レーザ光が上向き、横向きに照射される一般的なドライブ装置の場合問題が生じる。ディスク回転停止、回転開始直後、回転停止直前など回転による遠心力が十分に得られない状況では、ターンテーブルによるディスク保持が出来ない為、フレキシブルディスク外周部が重力により垂れ下がり、ピックアップ、その他のドライブ装置部材に接触してしまう(図1(b))。接触面は光入射側であるので、記録再生不具合になる可能性がある。
【0005】
これを防ぐ方法として、特許文献2には情報記録領域よりも外側にある非データ領域にガイドを設ける方法が記載されており、このガイドは、空気力学的力によるフレキシブルディスクの安定回転とピックアップヘッドへの接触を防ぐ効果を備え、安定回転状態のフレキシブルディスク表面より100μm前後離れた位置に設置する。しかしながら、上記ガイドを用いた場合、フレキシブルディスク外周部に接触して保持する為、ディスク回転開始直後及び、回転停止直後において、ガイドとフレキシブルディスク最外周部が必ず擦れてしまう。この結果、非ユーザーデータ領域であるが、ディスク表面に擦り傷が出来てしまう。また、擦れた箇所から磨耗粉が発生してドライブ装置の内部環境及び、フレキシブルディスクを汚染するなど、高信頼性が必要とされる長期保存情報記録媒体を扱う上で望ましくない。
【0006】
本発明の目的は、前記従来の課題を解決し、ディスク回転停止、回転開始直後、回転停止直前など回転による遠心力が十分に得られない状況でも、フレキシブルディスクに非接触な手段を用いて、重力によるフレキシブルディスク外周部の垂れ下がりを保持し、フレキシブルディスク光入射側の全面を傷つけないドライブ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、光情報記録再生可能なフレキシブルディスク、ディスク形状のターンテーブルの順に、それぞれの内周部をスピンテーブルに取付け、前記フレキシブルディスク側からピックアップヘッドよりレーザ光を照射して光情報記録再生するドライブ装置であって、ディスク回転停止時に重力による前記フレキシブルディスク外周部の垂れを防止する手段を備え、この防止手段として前記ピックアップヘッド側から前記フレキシブルディスク外周部表面に気流を吹き付ける気流生成手段を備えることを特徴とするドライブ装置であって、フレキシブルディスクが重力により垂れ下がることを確実に防ぐことが出来、ピックアップヘッドなどのドライブ装置部材と接触することを防ぐことができる。(図2) フレキシブルディスクは、その裏側で一体となって回転しているターンテーブルに押し付けられる為、気流を吹き付けてもディスクがバタつくことはない。加えて、フレキシブルディスクに非接触な支持方法であることから、ガイドなどの接触式の支持方法に比べて、支持部材との擦れによる傷付きや磨耗粉発生の心配がない。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載のドライブ装置において、気流生成手段として、ファン装置を用いることを特徴とするものであり、低コストで気流生成装置をドライブ装置に付加できる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載のドライブ装置において、気流の吹出し口が複数備えられていることを特徴とし、気流をディスク外周部全周に吹き付けるには、リング状の吹出し口を設置する必要があるが、ピックアップヘッドの移動を妨げるため好ましくない。これに対し、吹出し口を分割することにより、ピックアップヘッドの移動を妨げない位置に配置できる。また、上記ファン装置により生成する気流量も少なく済むため、ファン装置の小型化も可能となる。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3記載のいずれか1項のドライブ装置において、気流の吹出し方向が、フレキシブルディスク内周側から外周側に向いていることを特徴とし、気流の吹出し方向が、内周側から外周側に向いていることにより、気流がフレキシブルディスク裏面に入り込まなくなる。気流がフレキシブルディスクとターンテーブルの間に入ると、逆にフレキシブルディスクが大きく垂れ下がってしまう。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4記載のいずれか1項のドライブ装置において、ピックアップヘッドは、前記スピンテーブルの回転が停止している間、フレキシブルディスクの内周側へ移動していることを特徴とし、フレキシブルディスク外周部が垂れてピックアップヘッドへ接触する危険性をより低く改善できる。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5記載のいずれか1項のドライブ装置において、バックアップ電源が備えられており、停電による主電源供給が停止した場合には、前記バックアップ電源を用いて気流生成することを特徴とし、急な停電によりスピンテーブルの回転が停止しても、気流を発生することでフレキシブルディスクが、ピックアップヘッドなどのドライブ装置部材と接触することを防ぐことができる。
【0013】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6記載のいずれか1項のドライブ装置において、バックアップ電源に切り替わった際に、ピックアップヘッドがフレキシブルディスクの内周側へ移動することを特徴とし、バックアップ電源の電力を気流発生装置のみならず、利用することで、フレキシブルディスクが垂れてピックアップヘッドへ接触する危険性をより低く改善できる。
【0014】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7記載のいずれか1項のドライブ装置において、前記フレキシブルディスク外周部の非データエリアを受けるガイドを、前記フレキシブルディスクが安定回転している場合の位置より1mm以上離れた位置に備えていることを特徴とし、気流発生装置の不具合により、気流を発生せずにスピンテーブルの回転が停止する場合に備えてガイドを設ける(図3)。但し、本件は特許文献1記載のターンテーブルによるフレキシブルディスクの安定回転を行う為、特許文献2記載のガイドによる空気力学的力がフレキシブルディスクの回転に悪影響しないように、空気力学的力が及ばない1mm以上離れた位置にガイドを備える。
【0015】
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8記載のいずれか1項のドライブ装置において、前期フレキシブルディスクと前記ターンテーブルの間にディスク形状で外径が前記フレキシブルディスクの情報領域開始径よりも小さいスペーサが挟まれていることを特徴とし、特許文献1記載のターンテーブルを用いたフレキシブルディスクの安定回転に必要である。
【0016】
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9いずれか1項記載のドライブ装置において、前記気流生成手段を用いて、前記ターンテーブルに直接気流を吹き付け、ターンテーブル表面のダストを吹き飛ばすことを特徴とし、フレキシブルディスクの安定回転の妨げとなるターンテーブル表面のダストを排除できる。
【発明の効果】
【0017】
本発明を用いることにより、レーザ光が上向き或いは横向きに照射される一般的なドライブ装置でフレキシブルディスクに対し記録再生する装置において、ディスク回転停止、回転開始直後、回転停止直前など回転による遠心力が十分に得られない状況で、フレキシブルディスク外周部が重力により垂れ下がり、ピックアップ、その他のドライブ装置部材に接触してしまうことを防ぐ効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
(実施例1)
【0019】
厚さ100μmのポリカーボネートフィルムにホットエンボス加工を用いて、半径58.5mmまでトラックピッチ0.32μmの溝形状を転写し、相変化記録膜、金属反射層を積層した光記録再生可能なフレキシブルディスク(図4)の外径をφ120mm、内径をφ15mmのドーナツ板とし、重さを1gに調整した。その後、金属反射膜層にUV硬化樹脂をスピンコータで塗布し、UV光を照射してUV樹脂を硬化した。ターンテーブルとして、ソーダガラス板で外径φ120mm、内径φ15mm、厚さ0.5mmのドーナツ板で、空気流入用のφ6mmの貫通孔を半径16mmの位置に円周状に合計8個等間隔に配置した。スペーサーとして、SUS304製で外径φ26mm、内径φ15mmφ、厚さ0.2mmのドーナツ版を用意し、中心が一致するようにターンテーブルに貼り合せた。
【0020】
波長405nmで、NAが0.85のピックアップヘッドを搭載したドライブ装置に、図2に示す気流発生装置を搭載した。気流発生装置は80mm角のファンを用いて気流を生成する。生成した気流は、ダクトを通って、半径45mmの位置に円周状に6個等間隔に配置されたダクト出口よりフレキシブルディスク外周部に吹かれる。ダクトの出口は、角度が付いており、フレキシブルディスク内周側から外周側に向かって気流が吹くようになっている。また、ダクト出口にはダストフィルターを備えており、装置内部へダストが混入しないようになっている。
【0021】
フレキシブルディスクのドライブ装置セットから、安定回転までの動作を以下に記す。上記ドライブ装置をピックアップヘッドのレーザー出射方向が上向きになるように設置した。ピックアップヘッドをスピンテーブルより22mm離れた位置に移動した。気流発生装置のファンを2000rpmで回転させ、ダクトを通して気流吹出口より気流を吹出しながら、ドライブ装置のスピンテーブルに、フレキシブルディスク、スペーサー、ターンテーブルの順番で積層したセットをフレキシブルディスクがピックアップヘッドと対向するようにセットし、マグネットクランプした。気流によりフレキシブルディスク外周部が持ち上げられる為、フレキシブルディスク下方にあるドライブ装置部材と接触することはなかった。また、持ち上げられたフレキシブルディスクは、裏側にあるターンテーブルに押し付けられるため、バタつくこともなかった。スピンテーブルを回転し、遠心力によりフレキシブルディスク外周部が垂れ下がらない安定回転数2400rpmになったところで、気流発生を停止した。その後、ピックアップヘッドを移動してフレキシブルディスクへのレーザー照射を開始した。
【0022】
フレキシブルディスクの回転停止から、取り外しまでの動作を以下に記す。ディスクを停止する直前にレーザー照射を停止し、ピックアップヘッドをスピンテーブルより22mm離れた位置に移動した。気流発生装置のファンを2000rpmで回転させ、ダクトを通して気流吹出口より気流を吹出しながら、スピンテーブルの回転を停止した。気流によりフレキシブルディスク外周部が持ち上げられる為、フレキシブルディスク下方にあるドライブ装置部材と接触することはなかった。また、持ち上げられたフレキシブルディスクは、裏側にあるターンテーブルに押し付けられるため、バタつくこともなかった。その後、マグネットクランプを外して、フレキシブルディスク、スペーサー、ターンテーブルのセットを取り外した。以上、フレキシブルディスクの取り付けから、取り外しまでフレキシブルディスクの光入射面は、ドライブ装置部材と接触や擦れることがなかった。
(実施例2)
【0023】
実施例1と同様のフレキシブルディスク、ターンテーブル、スペーサーを準備した。実施例1と同様のドライブ装置をピックアップヘッドのレーザー出射方向が横向きになるように設置した。その後、実施例1と同様にフレキシブルディスクのセット、ディスク回転開始、回転停止、フレキシブルディスク取り外しを行ったところ、実施例1と同様に、気流によりフレキシブルディスクは垂れ下がらず、ドライブ装置部材との接触や、擦れることはなかった。
(実施例3)
【0024】
実施例1と同様のフレキシブルディスク、ターンテーブル、スペーサーを準備した。主電源が切れたときに電力供給を行うバックアップ電源を、実施例1のドライブ装置に接続した。実施例1と同様の手順でフレキシブルディスクのセット、ディスク回転を行い、遠心力によりフレキシブルディスク外周部が垂れ下がらない安定回転数2400rpmになったところで、気流の発生を停止した。その後、主電源を切った。バックアップ電源が作動し、気流発生装置が作動して気流が発生し、それとともにピックアップヘッドがスピンテーブルより22mm離れた位置に移動した。主電源が切れたことによりスピンテーブルの回転は停止し、遠心力の効果が無くなったが、気流によりフレキシブルディスクは垂れ下がらず、ドライブ装置部材との接触や、擦れることはなかった。
(実施例4)
【0025】
実施例1と同様のフレキシブルディスク、ターンテーブル、スペーサーを準備した。実施例1のドライブ装置にフレキシブルディスク垂れ下がり防止用のガイドを備えた。ガイドはフレキシブルディスクが回転したときに、空気力学的な力が発生しないよう、光入射面から1mm離し、かつフレキシブルディスクの最外周非データ領域を支えるようにフレキシブルディスク半径58mmより外側に配置した。実施例1と同様の手順でフレキシブルディスクのセット、ディスク回転を行い、遠心力によりフレキシブルディスク外周部が垂れ下がらない安定回転数2400rpmになったところで、気流の発生を停止した。その後、フレキシブルディスク半径24mmから58mmまで線速28m/sでフォーカスエラー信号を測定した。図5に測定した結果を示す。支持ガイドの有る場合と無い場合でフォーカスエラー信号はかわらず、支持ガイドによりフォーカス動作への悪影響がないことを確認した。その後、ディスクを停止する直前にレーザー照射を停止し、ピックアップヘッドをスピンテーブルより22mm離れた位置に移動した。気流発生装置が故障したことを想定し、気流を発生せずに、スピンテーブルの回転を停止した。フレキシブルディスクへの遠心力が働かなくなり、フレキシブルディスクの外周部が垂れ下がったが、備え付けたガイドにより支えられ、フレキシブルディスクのユーザーデータエリアの光入射面がドライブ装置部材に接触することはなかった。但し、ガイドと接触した非ユーザーデータ領域に円弧状の擦り傷が見られた。
(実施例5)
【0026】
実施例1と同様のターンテーブルを準備し、かつ、フレキシブルディスクと接触する側の表面にダストをわざと付けた。その後、実施例1と同様にターンテーブルのみをセットし、ディスク回転開始、回転停止、ターンテーブル取り外しを行ったところ、あらかじめターンテーブル表面に付けておいたダストは、気流発生装置の気流により吹き飛ばされた。
(比較例1)
【0027】
実施例1と同様のフレキシブルディスク、ターンテーブル、スペーサーを準備した。気流発生装置を備えていないが他の部分は実施例1と同じドライブ装置を準備した。実施例1と同様の手順でフレキシブルディスクのセットしたところ、フレキシブルディスク外周部が垂れ下がり、ドライブ装置のピックアップヘッドに接触した。その状態でディスク回転開始した。遠心力によりフレキシブルディスク外周部が垂れ下がらない安定回転数2400rpmになったところで、再度スピンテーブルの回転を停止した。遠心力の効果が無くなるため、再度フレキシブルディスクが垂れ下がり、ピックアップヘッドに接触した。フレキシブルディスクをスピンテーブルから取り外して、ユーザーデータ領域の光入射面を確認したところ、ピックアップの接触により円弧状の擦り傷が出来ていた。
(比較例2)
【0028】
実施例1と同様のフレキシブルディスク、ターンテーブル、スペーサーを準備した。気流発生装置を備えていないが他の部分は実施例1と同じドライブ装置を準備し、実施例2と同様にドライブ装置をピックアップヘッドのレーザー出射方向が横向きになるように設置した。実施例1と同様の手順でフレキシブルディスクのセットしたところ、フレキシブルディスク外周部がドライブ装置側に垂れ、その状態でディスク回転開始したところ、ドライブ装置のピックアップヘッドに接触した。遠心力によりフレキシブルディスク外周部が垂れ下がらない安定回転数2400rpmになったところで、再度スピンテーブルの回転を停止した。遠心力の効果が無くなるため、再度フレキシブルディスクがドライブ装置側に垂れ、ピックアップヘッドに接触した。フレキシブルディスクをスピンテーブルから取り外して、ユーザーデータ領域の光入射面を確認したところ、ピックアップの接触により円弧状の擦り傷が出来ていた。
【0029】
以上の実施例より、ディスク回転停止時に重力によるフレキシブルディスク外周部の垂れを防止する手段を備え、この防止手段としてピックアップ側からフレキシブルディスク外周部表面に気流を吹き付ける気流生成手段を備えることで、フレキシブルディスクがピックアップのすぐ上もしくは、すぐ横に設置される構成においても、フレキシブルディスクをスピンドルにセット、回転してから、回転終了しディスクを外すまで、ドライブ装置部材とフレキシブルディスクが接触することは無くなった。これにより、通常のドライブ装置使用形態において、高NAのピックアップを用いたフレキシブルディスクの記録再生容量の向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施の形態に係るフレキシブルディスク、ターンテーブル、ピックアップヘッド、スペーサ、スピンテーブルの配置図、及びスピンテーブル無回転時のフレキシブルディスク外周部の垂れ方を模式的に示した図
【図2】本発明の実施の形態に係わる気流発生装置と気流を流すダクトを模式的に示した図
【図3】本発明の実施の形態に係るフレキシブルディスク支持ガイドの模式図
【図4】本発明の実施の形態に係るフレキシブルディスクの断面図
【図5】本発明の実施の形態に係るフレキシブルディスクのフォーカスエラーデータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光情報記録再生可能なフレキシブルディスク、ディスク形状のターンテーブルの順に、それぞれの内周部をスピンテーブルに取付け、前記フレキシブルディスク側からピックアップヘッドよりレーザ光を照射して光情報記録再生するドライブ装置であって、ディスク回転停止時に重力による前記フレキシブルディスク外周部の垂れを防止する手段を備え、前記防止手段として前記ピックアップヘッド側から前記フレキシブルディスク外周部表面に気流を吹き付ける気流生成手段を備えることを特徴とするドライブ装置。
【請求項2】
前記気流生成手段として、ファン装置を用いることを特徴とする請求項1記載のドライブ装置。
【請求項3】
前記気流の吹出し口が複数備えられていることを特徴とする請求項1または2記載のドライブ装置。
【請求項4】
前記気流の吹出し方向が、前記フレキシブルディスク内周側から外周側に向かっていることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載のドライブ装置。
【請求項5】
前記ピックアップヘッドは、前記スピンテーブルの回転が停止している間、フレキシブルディスクの内周側へ移動していることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載のドライブ装置。
【請求項6】
前記ドライブ装置には、バックアップ電源が備えられており、停電による主電源供給が停止した場合には、前記バックアップ電源を用いて気流生成することを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載のドライブ装置。
【請求項7】
前記バックアップ電源に切り替わった際に、前記ピックアップヘッドが前記フレキシブルディスクの内周側へ移動すること特徴とする請求項1〜6いずれか1項記載のドライブ装置。
【請求項8】
前記フレキシブルディスク外周部の非データエリアを受けるガイドを、前記フレキシブルディスクが安定回転している場合の位置より1mm以上離れた位置に備えていることを特徴とする請求項1〜7いずれか1項記載のドライブ装置。
【請求項9】
前期フレキシブルディスクと前記ターンテーブルの間にディスク形状で外径が前記フレキシブルディスクの情報領域開始径よりも小さいスペーサが挟まれていることを特徴とする請求項1〜8いずれか1項記載のドライブ装置。
【請求項10】
前記気流生成手段を用いて、前記ターンテーブルに直接気流を吹き付け、前記ターンテーブル表面のダストを吹き飛ばすことを特徴とする請求項1〜9いずれか1項記載のドライブ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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