説明

光拡散シート

【課題】低コストで製造でき、直下型バックライトにおける複数の点状光源に起因する周期的輝度ムラを低減して輝度均一性を実現しつつ、正面輝度の高い直下型バックライト用の光拡散シートを提供する。
【解決手段】厚みが1〜5mmの光拡散シートであって、その出射面に部分球型または部分長球型の凹形状あるいは凸形状の賦形が形成されており、賦形と樹脂シート表面とが接する位置で賦形と樹脂シート表面とがなす角度(接触角)16が、光拡散シートから大気中に光が進む場合の全反射角以下である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光拡散シートに関する。更に詳しくは良好な輝度を有し、輝度ムラが少なく、液晶表示装置のバックライトユニットの光拡散シート、有機EL照明用カバーやLED照明カバー等の用途に好適に使用される光拡散シートに関する。
【背景技術】
【0002】
液晶テレビなど種々の液晶ディスプレイの光源として使用されているバックライトユニットの構成要素の一部である光拡散板においては、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂をマトリックス樹脂に使用し、そこに種々の光拡散剤を添加した樹脂組成物より形成される光拡散板が使用されている。
【0003】
アクリル樹脂製光拡散板は、15〜39インチと大型化してきている液晶テレビなどの液晶ディスプレイにおいては、吸湿性による反り等の影響を受けやすくなり、より低吸湿性であるポリカーボネート製光拡散板の使用が徐々に増加しつつある。
【0004】
液晶ディスプレイの光拡散板としてのポリカーボネート樹脂組成物の公知例としては、例えば特許文献1にポリカーボネート樹脂に炭酸カルシウムと酸化チタンを添加した樹脂組成物が、特許文献2にポリカーボネート樹脂に炭酸カルシウムや架橋ポリアリレート樹脂を添加した樹脂組成物が、特許文献3にポリカーボネート樹脂にビーズ状架橋アクリル樹脂を配合した樹脂組成物が、特許文献4にポリカーボネート樹脂にビーズ状架橋アクリル樹脂と蛍光増白剤を添加した樹脂組成物が、それぞれ開示されている。
【0005】
また、大型化してきている液晶ディスプレイでは、発光面積の増大に伴い輝度の向上が要請されており、そのため直下型バックライト方式が主流になりつつある。直下型バックライトは、複数の線状光源を並列に配置することにより輝度の向上を図ったものであるが、発光面のうち光源の真上に当たる領域で輝度が高くなり、真下に光源を有しない領域では輝度が低くなるという、いわゆる周期的輝度ムラが問題となっている。
【0006】
このような周期的輝度ムラを低減する試みは、従来いくつかなされている。例えば特許文献5には、表面に立体模様を有する厚み0.05〜0.3mmのポリカーボネート樹脂フィルムと光拡散剤を含む厚み0.5〜3mmのポリカーボネート樹脂シートとを積層した直下型バックライト用ポリカーボネート樹脂製光拡散積層板が示されている。また、特許文献6には、エンボスが凹設された表面を有する基材シートから構成される集光板が記載されている。しかしながらこれらの技術では、輝度ムラの低減がいまだ不充分である。
【0007】
さらに、特許文献7には、光源側に断面鋸歯状のプリズム状列群を有する光拡散板を使用した直下型バックライト装置が記載されている。しかしながら、かかる光拡散板においても輝度ムラの低減が充分ではなく、また、拡散板の生産性にも劣る構造となっている。
【0008】
最近、直下型バックライトが多く採用されている液晶テレビにおいては上記の正面輝度の向上および周期的輝度ムラの低減に対する要請が強くなってきていることのほか、コストダウンに対する要請も強くなってきている。
【0009】
最近、液晶テレビのバックライト光源として従来の冷陰極管に換わり、LED光源がそのエネルギー変換効率の高さのため省エネをうたって代替されて使用されている。しかしながらLED光源は形状的に線状冷陰極管よりその点形状のために輝度を均一に輝度ムラを少なくするのはより困難を伴う。様々な方式が提案されているが改善を要する余地が多く残されており、未だ解決に至っていない。正面輝度の向上および周期的輝度ムラの低減に対する要請がますます強くなってきている。
【0010】
また、拡散板上に輝度向上のために使用されていた拡散フィルムやプリズムシートなどの光線調整フィルムはコスト低減の要求上構造的にますます削減が見直されている。
更に光拡散板には用途的に異なった特性が要求されるようになってきている。液晶TVバックライト用途以外に近年同様な目的として有機EL照明用カバーとしての用途が要求されてきている。またLED照明カバー用途としても要求されてきている。
【0011】
マイクロレンズのような半球状の賦形の場合のように、球と樹脂シートの表面とが交差する点において形成されるシート面垂線と樹脂シート面が成す角度がシート材質から大気中に光が進む場合の全反射角を超える条件では全反射が起こり、配置の賦形率が100%の最密六方配置であっても透過効率が高くなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開平03−078701号公報
【特許文献2】特開平05−257002号公報
【特許文献3】特開平08−188709号公報
【特許文献4】特開平09−020860号公報
【特許文献5】特開2004−163575号公報
【特許文献6】特開平06−308304号公報
【特許文献7】特開2004−127680号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の目的は、低コストで製造でき、直下型バックライトにおける複数の点状光源に起因する周期的輝度ムラを低減して輝度均一性を実現しつつ、正面輝度の高い直下型バックライト用の光拡散シートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、光線を集光ないしは散乱させる為に、透明ないしは少量の拡散剤を添加した樹脂シートの出射面に特定の微細形状を形成することにより、光源から発せられた光を減衰させることなく、高い輝度均一性を実現させることが可能な光拡散シートとして使用することができ、更に驚くべきことにこのような光拡散シートを使用することにより正面輝度の向上が達成できるため、これまで輝度向上のために使用されていた拡散フィルムやプリズムシートなどの光線調整フィルムの一部または全部が省略可能となり、液晶表示装置のコストの低減も可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0015】
すなわち、本発明によれば、
1.厚みが1〜5mmの光拡散シートであって、その出射面に部分球型または部分長球型の凹形状あるいは凸形状の賦形が形成されており、賦形と樹脂シート表面とが接する位置で賦形と樹脂シート表面とがなす角度(接触角)が、光拡散シートから大気中に光が進む場合の全反射角以下である条件を満たすことを特徴とする光拡散シート。
2.部分球型または部分長球型の凹形状あるいは凸形状の賦形がシート表面に占める割合(賦形率)が100%である前項1記載の光拡散シート。
が提供される。
【発明の効果】
【0016】
本発明の光拡散シートは、良好な輝度を有し、輝度ムラが少ないことから、液晶表示装置のバックライトユニットの光拡散シート、有機EL照明用カバーやLED照明カバー等の用途に好適に使用され、その奏する産業上の効果は格別である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】長球および賦形部分を示した図である。
【図2】賦形部分を拡大した図(接触角を示した図)である。
【図3】全反射角θを示した図である。
【図4】賦形の配置(最密六方配置)を示した図である。
【図5】賦形の配置(最密六方配置)を拡大した図(Xピッチ、Yピッチを示した図)である。
【図6】賦形樹脂シートと光源(LED光源)との位置関係を示した図である。
【図7】光源(LED光源)位置と賦形樹脂シートの透過光の方向を示した図である。
【図8】図5において、A側から見た断面図を示す。
【図9】図5において、B側から見た断面図を示す。
【図10】透過光の方向と正六角形輝度分布を示した図である。
【図11】光源(LED光源)の配置を示した図である。
【図12】評価装置の概略図である。
【図13】平均輝度および輝度ムラの評価方法を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の光拡散シート(賦形樹脂シートと称することもある)は、その出射側面に部分球型または部分長球型の凹形状あるいは凸形状の賦形が形成される。
部分球型は、球を切断した形状を意味する。部分長球型は、回転楕円体を切断した形状を意味する。
部分長球型の賦形は、長球の長軸を樹脂シート表面に垂直になるように長球の小さい一方の部分が表面に出るように長球を長軸方向にシフトして配置する(図1)。
その時長球と樹脂シートの表面とが交差する点において長球と樹脂シートの表面とが交差角度(接触角)が角度θを超えないように配置する(図2)。角度θとは樹脂シートから大気中に光が進む時の全反射角とする。球においても同様である。
【0019】
全反射角はスネルの法則から樹脂シートの屈折率が決まると、下記式のように全反射角θが決定される(図3)。ポリカーボネート樹脂シートの場合、全反射角は39.1°となる。
na・sinθa=nb・sinθb(スネルの法則)
[nb:空気の屈折率(1)
na:樹脂シートの屈折率(ポリカーボネート樹脂シート;1.585)
θa:入射角
θb:出射角]
na>nbで入射角が増加すると、下記式を満足する入射角θで境界を透過せず全反射する。
sinθ/sin(90)=1/1.585
【0020】
光源の光が受光面に直接到達して輝度ムラが大きくなるのを制御するために、樹脂シート表面を賦形が占有する割合(賦形率)は100%とすることが好ましい。
またその賦形中心の配置は最密六方配置とすることが好ましい。そうすると賦形の部分球または部分長球の裾野が隣接賦形と部分的に重なり合い、樹脂シートの賦形を正面からみると正六角形となる(図4)。
【0021】
部分球または部分長球の樹脂シート表面での二次元的な配置は最密六方配置の場合、XピッチとYピッチとの比は1/0.866となる。賦形樹脂シートを光が透過する場合、六角形の角での接触角が最大となり、この接触角が全反射角以下であれば良く、六角形の辺での接触角は全反射角より小さくなる(図5、図8、図9)。
【0022】
賦形樹脂シート表面上での賦形配列のXピッチは0.01〜1mmの範囲が好ましい。また、賦形形状が部分球の場合の賦形底面の半径および賦形形状が部分長球の場合の賦形底面の半径(図3の符号12)の長さは0.005〜0.5mmの範囲が好ましい。
賦形の高さ(凸形状)または深さ(凹形状)は0.002〜0.242mmの範囲が好ましい。長球の好ましい楕円率(長径/短径)は1を超え20以下である。
【0023】
本発明の樹脂シートを構成する材料としては、ポリカーボネート樹脂、(メタ)アクリル樹脂、または非晶性ポリオレフィン樹脂が好ましい。本発明の樹脂シートを構成する材料は、本発明の効果を損なわない範囲で光拡散剤、紫外線吸収剤、その他の添加剤を含有していてもよい。光拡散剤を添加する場合、その量としては、樹脂100重量部に対して好ましくは0.1〜2.0重量部である。紫外線吸収剤を添加する場合、その量としては、樹脂100重量部に対して好ましくは0.01〜2.0重量部である。
【0024】
次に賦形樹脂シートと光源(特にLED光源が好ましい)との好ましい位置関係について説明する。
光源と賦形樹脂シートとの距離は8〜50cm、好ましくは8〜15cmがよい。光源と賦形樹脂シートとの距離は8cmより近づきすぎると輝度分布が急峻になる。遠すぎると液晶TVバックライト用途や照明カバー用途ではユニット全体の厚さが増し好ましくない。
輝度計に入射する最も外側の光が光源から出て賦形樹脂シートに入射して出射面から出て行く様子を図6に示す。
【0025】
好ましい光源間の間隔は、
光源と賦形樹脂シートとの距離:H
賦形樹脂シート材質の屈折率:n
賦形樹脂シートの厚み:t
とすると、最隣接光源間距離(D)は、下記式の範囲内であることが好ましい。光源間距離が大きくなると輝度分布の均一性が悪化する。
D=(tan(arcsin(sin(θ−a)×n))×H×2+tan(θ−a)×t×2)×0.0866
(ただしθ=arcsin(sin(90)/n)、a=arcsin(sin(θ)/n))
【0026】
図7に示すように賦形樹脂シートに光源から光を照射すると樹脂シート透過光の方向は光源から樹脂シートの照射位置を見た角度により異なる。平行入射光が透過して方向を変化する様子を光源から樹脂シートの透過位置をみた角度とともに示す。
【0027】
光源から賦形樹脂シート入射位置をみた角度が小さい場合(図7の左中、中、右中)、透過光には垂直成分を含み輝度計は光を検知する。一方、光源から離れ入射光が傾いて入射する場合、すなわち光源から賦形樹脂シート入射位置をみた角度が大きい場合(図7の右、左)、輝度計が検知する垂直方向(光軸方向)の出射光成分は、ある入射角より大きくなると無くなる。この角度の領域が輝度計で測定する正六角形輝度分布となる。
【0028】
賦形樹脂シートの最密六方配置六角形の角部では長球の接触角が現れ、六角形の辺部ではその接触角より小さな角度になる(図8、9)。六角形の辺部では接触角が小さく光源に近い位置まで透過光が賦形シートに垂直となるので輝度計で測定すると六角形状に測光される。透過光の賦形シートとの垂直成分は賦形シートの六角形内部では存在するが六角形外では存在しない。
【0029】
輝度計で測定される賦形シートの透過光は各六角形の賦形を透過した光の総和であるから賦形の形状がそのまま拡大された正六角形と測定される(図10)。例えばLED光源が一つにつき上記のような正六角形の像が輝度計で測定される。その像をつなぎ合せると均一な広範囲な輝度分布が得られる。
【0030】
具体的には、Xピッチ0.1mm、Yピッチ0.0866mm、長径0.6628mm、短径0.2209mm(楕円率1:3)の長球先端部(高さ0.02303mm、半径0.05773mm)の最密六方配置賦形シートで、賦形シートとLEDとの距離を20mmに配置した場合、正六角形X方向サイズは16.9mm、正六角形Y方向サイズ19.5mmであった。
【0031】
同様の最密六方配置賦形シートで23個のLEDをXピッチ16.9mm、Yピッチ14.6mmの最密六方配置し、賦形シートとの距離20mmに配置することにより広範囲に平坦な輝度分布が得られた。
【実施例】
【0032】
以下に実施例をあげて本発明を更に説明する。なお、光拡散板の平均輝度および輝度分布の測定方法は以下の通りである。
【0033】
(1)光拡散板の平均輝度および輝度分布の測定
光拡散板の平均輝度および輝度分布の測定には(株)大野技術研究所製の輝度色度計測システム「ORDL−001/−002」を用い、輝度計としてトプコン(株)製の輝度計「BM−7」を、LED光源として日亜化学製チップ型LED(NSSW064)23個を図11の配置で電気基板に組み込み用いた。評価装置の概略を図12に、平均輝度および輝度ムラの評価方法を図13に、それぞれ示した。輝度計BM−7(トプコン製)の測定角2°、輝度計と賦形樹脂シートとの測定距離50cmとした。
【0034】
上記LED光源は、複数のLEDチップ(X方向に各5、4、5、4、5個)23個を具備するLED光源であり、隣接する2個のLEDの中心点間のX方向距離は16.9mmであり、Y方向距離は14.6mmであり、最密六方配置である。LEDと賦形樹脂シートのランプ側の面との距離Hは20mmに配置した。
また複数のLEDは、内部に無反射塗料を塗った筐体2に収められている。測定に用いた各光拡散板1は縦150mm、横150mm、厚さ1mmである。
【0035】
賦形樹脂シートは、LED回路基板の中央部に計測システムの走査方向と平行になるように組み込まれた。LED回路基板の中央のLED中心線の真上を輝度計が走査するように配置した。輝度計14を光拡散板上でLED基板のY方向に平行する方向に走査することにより輝度(cd/m)の分布を測定し、その平均値を平均輝度(Ave.)とした。またLED光源の影響として表れる輝度分布の振幅(W)を平均輝度で除した値(W/Ave.)を輝度ムラとして評価した。
【0036】
[実施例1〜17、比較例1〜4]
ポリカーボネート(PC)樹脂シートとして、ビスフェノールAとホスゲンから界面重合法によって得た粘度平均分子量24,300のポリカーボネート樹脂100重量部に、紫外線吸収剤としてベンゾトリアゾール化合物[ケミプロ化成(株)製「ケミソーブ79」、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール]0.3重量部を添加混合したポリカーボネート樹脂組成物を準備した。次いで、内径120mmのベント式押出機により前記ポリカーボネート樹脂組成物を溶融混練したのち、Tダイを介して押出成形し厚さ1mmのポリカーボネート樹脂シートを得た。
【0037】
次に、光拡散板の光源側表面の微細形状形成用として、表面に部分球または部分長球の凸形状あるいは凹形状によって構成される賦形が形成された厚さ300μmのニッケル製スタンパを準備した。
ポリカーボネート樹脂シートへの微細形状は、前述したスタンパを用い、縦150mm、横150mmの大きさに切り出したシートを上記スタンパとニッケル鏡面板とで挟持した上で、真空度10kPaの容器中において、150℃に加熱後40tonの圧力でプレスすることにより形成した。
【0038】
実施例1〜13ならびに比較例1〜4では、スタンパ形状を変えて、賦形ポリカーボネート樹脂シートの賦形形状が、表1に記載の光拡散シートを得て、評価を行った。
実施例14では、前記のポリカーボネート組成物に更に架橋シロキサン結合を有するシリコーン樹脂からなる光拡散微粒子(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン、シリコーン(株)製「トスパール120」)を0.4重量部添加し、光拡散シートを作製した。
【0039】
実施例15〜17においては、樹脂としてポリメチルメタクリレート(PMMA)樹脂(アクリペットVH、三菱レーヨン(株)製)、開環型シクロオレフィン(COP)樹脂(ゼオノア1060R、日本ゼオン(株)製)および共重合型シクロオレフィン(COC)樹脂(TOPAS6013、Ticona社製)をそれぞれ用い、射出成形により縦150mm、横300mm、厚さ1mmの樹脂シートを得て、上記と同様にして所定のスタンパにより賦形した後に評価を行った。その結果を表1に示した。
【0040】
【表1】

【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明の拡散シートは、液晶表示装置のバックライトユニットの光拡散シート、有機EL照明用カバーやLED照明カバーに利用できる。
【符号の説明】
【0042】
10 賦形基準面
11 オフセット
12 賦形底面の半径
13 短径
14 長径
15 賦形高さ
16 接触角
17 Xピッチ
18 Yピッチ
19 正六角形X幅
20 正六角形Y幅
21 光源(LED)
22 輝度計
23 賦形樹脂シート
24 輝度計操作ライン
25 正六角形Y値のH寄与分
26 正六角形Y値のt寄与分
θ 全反射角
θa 出射面入射角
θin 基板入射角
n 屈折率
H 光源(LED)と賦形樹脂シートとの距離
t 賦形樹脂シートの厚さ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
厚みが1〜5mmの光拡散シートであって、その出射面に部分球型または部分長球型の凹形状あるいは凸形状の賦形が形成されており、賦形と樹脂シート表面とが接する位置で賦形と樹脂シート表面とがなす角度(接触角)が、光拡散シートから大気中に光が進む場合の全反射角以下である条件を満たすことを特徴とする光拡散シート。
【請求項2】
部分球型または部分長球型の凹形状あるいは凸形状の賦形がシート表面に占める割合(賦形率)が100%である請求項1記載の光拡散シート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−98346(P2012−98346A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−243687(P2010−243687)
【出願日】平成22年10月29日(2010.10.29)
【出願人】(000215888)帝人化成株式会社 (504)
【Fターム(参考)】