説明

光源およびこれを含む光源装置

【課題】他の物体に接続される際に、正極と負極とが誤って接続されることを防止できる光源および光源装置を提供する。
【解決手段】光源1は、直流電力が供給されると面状に発光する面状発光パネル2と、面状発光パネル2が収納された板状のケース3とを備える。ケース3の表面31には、面状発光パネル2の発光面22からの光を取り出すための開口部32が形成されている。さらに、ケース3の表面31には、正極51が設けられた第1の切欠部33が端部に形成されている。正極51は、面状発光パネル2に給電するための電極である。ケース3の裏面35には、負極53が設けられた第2の切欠部36が端部に形成されている。負極53は、面状発光パネル2に給電するための電極である。第1の切欠部33と第2の切欠部36は、ケース3の厚み方向から見たときの形状が異なる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、面状発光パネルを用いた光源およびこれを含む光源装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、面状発光パネルを用いた光源装置が種々開発されている(例えば特許文献1参照)。このような光源装置では、発光領域を広げるために、複数の光源が接続されて用いられている。
【0003】
特許文献1に記載された光源装置では、正方形のフラットパネル発光ユニットの各辺に一対のコンタクトが設けられている。すなわち、フラットパネル発光ユニットには、4対のコンタクトが設けられている。一対のコンタクトは、一方が有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode:OLED)の一端に接続され、他方が有機発光ダイオードの他端に接続されている。これにより、外部から一対のコンタクトを介して有機発光ダイオードへ供給される直流電力によって、有機発光ダイオードを発光させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2007−536708号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された従来の光源装置では、施工者にとって、一対のコンタクトのどちらが正極であるのか負極であるのかを見分けることが難しかった。このため、2つのフラットパネル発光ユニットが接続される際に、一方のフラットパネル発光ユニットの正極と他方のフラットパネル発光ユニットの負極とが誤って接続されてしまう可能性があった。
【0006】
本発明は上記の点に鑑みて為され、本発明の目的は、他の物体に接続される際に、正極と負極とが誤って接続されることを防止できる光源および光源装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の光源は、直流電力が供給されると面状に発光する面状発光パネルと、前記面状発光パネルの発光面からの光を取り出す光取出部が形成され前記面状発光パネルが収納された板状のケースとを備え、前記ケースの第1の面には、前記面状発光パネルに給電するための正極が設けられた第1の切欠部が端部に形成され、前記ケースの第2の面には、前記面状発光パネルに給電するための負極が設けられた第2の切欠部が端部に形成され、前記第1の切欠部と前記第2の切欠部は、前記ケースの厚み方向から見たときの形状が異なることを特徴とする。
【0008】
この光源において、前記ケースは、当該ケースの厚み方向から見たときの形状が矩形であり、面内の一の方向に沿った外周線と前記光取出部の外周線との間の幅が、一の方向と直交する方向に沿った外周線と前記光取出部の外周線との間の幅よりも広く、前記第1の切欠部は、前記第1の面の前記一の方向に沿った端部に形成され、前記第2の切欠部は、前記第2の面の前記一の方向に沿った端部に形成されることが好ましい。
【0009】
この光源において、前記第1の切欠部は、前記ケースの前記第1の面のすべての角部の各々に、面内の2方向に開くように形成され、前記第2の切欠部は、前記ケースの前記第2の面のすべての角部の各々に、面内の2方向に開くように形成されていることが好ましい。
【0010】
この光源において、前記第1の切欠部および前記第2の切欠部の少なくとも一方には、底面から突出する突出部が設けられていることが好ましい。
【0011】
この光源において、前記面状発光パネルは、調光可能であり、前記第1の切欠部または前記第2の切欠部には、前記面状発光パネルの点灯状態を制御するための制御信号の信号線が設けられていることが好ましい。
【0012】
本発明の光源装置は、前記光源を複数備えるとともに、前記複数の光源の前記第1の切欠部と1対1で対応し各々が対応する第1の切欠部に嵌合する複数の第1の嵌合部を有する第1の接続部材と、前記複数の光源の前記第2の切欠部と1対1で対応し各々が対応する第2の切欠部に嵌合する複数の第2の嵌合部を有する第2の接続部材とを備え、前記第1の接続部材と前記第2の接続部材は、異なる形状を有することを特徴とする。
【0013】
この光源装置において、前記第1の嵌合部の個数および前記第2の嵌合部の個数は2つであり、2つの前記第1の嵌合部は、互いに厚み方向が交差するように設けられ、2つの前記第2の嵌合部は、互いに厚み方向が交差するように設けられることが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明では、正極が設けられた第1の切欠部と、負極が設けられた第2の切欠部とで、ケースの厚み方向から見たときの形状が異なる。これにより、他の物体(他の光源を含む)に接続される際に、正極と負極とが誤って接続されることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】実施形態1に係る光源であって、(a)は全体を示す外観図、(b)は表面側の部分拡大図、(c)は裏面側の部分拡大図である。
【図2】同上に係る第1の接続部材であって、(a)は表面側の外観図、(b)は裏面側の外観図である。
【図3】同上に係る第2の接続部材であって、(a)は表面側の外観図、(b)は裏面側の外観図である。
【図4】同上に係る複数の光源が連結された状態の外観図である。
【図5】同上に係る光源であって、(a)は単品の電気的接続を示す図、(b)は連結時の電気的接続を示す図である。
【図6】同上に係る照明器具の一例の外観図である。
【図7】同上に係る照明器具の変形例の外観図である。
【図8】実施形態2に係る第1の接続部材であって、(a)は表面側の外観図、(b)は裏面側の外観図である。
【図9】同上に係る第2の接続部材であって、(a)は表面側の外観図、(b)は裏面側の外観図である。
【図10】同上に係る光源および第1の接続部材であって、(a)は表面側の外観図、(b)は裏面側の外観図である。
【図11】同上に係る照明器具の一例の外観図である。
【図12】実施形態3に係る複数の光源であって、(a)は連結前の外観図、(b)は連結された状態の外観図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下の実施形態1〜3では、面状発光パネルを用いた光源および光源装置(照明器具)について説明する。
【0017】
(実施形態1)
実施形態1に係る光源1は、図1に示すように、面状に発光する面状発光パネル2と、面状発光パネル2が収納される板状のケース3とを備えている。本実施形態の光源1は、後述の第1の接続部材6(図2参照)および第2の接続部材7(図3参照)とともに用いられる。
【0018】
面状発光パネル2は、例えば有機発光ダイオード21(図5参照)を主構成要素とし、四角形状(図示例では正方形)に形成されている。面状発光パネル2は、直流電力が供給されると有機発光ダイオード21が面状に発光する。
【0019】
ケース3は、例えば絶縁性の樹脂で成形された部材であり、面状発光パネル2が収納された板状の部品である。ケース3の形状は、ケース3の厚み方向(図1のZ軸方向)から見たときに正方形である。ケース3には、面状発光パネル2を保持するための保持部材4,4が面状発光パネル2とともに収納されている。
【0020】
面状発光パネル2の発光面22からの光を取り出す光取出部として、ケース3の表面(第1の面)31の中央部には、開口部32が形成されている。開口部32は、面状発光パネル2がケース3に収納された状態で、面状発光パネル2の発光面22を露出させるように形成されている。
【0021】
また、ケース3の表面31には、複数(図示例では4つ)の第1の切欠部(第1の凹所)33,33,……が端部に形成されている。第1の切欠部33の底面331には、導電体からなる正極51と、導電体からなる一対の信号線52,52とが設けられている。正極51は、面状発光パネル2に給電するための電極である。一対の信号線52,52には、面状発光パネル2からの光を制御するための制御信号が通る。また、第1の切欠部33には、底面331から突出する第1の突出部34が底面331と一体に設けられている。第1の突出部34は、円柱状に形成されている。第1の切欠部33には、後述の第1の接続部材6(図2参照)が嵌合する。
【0022】
一方、ケース3の裏面(第2の面)35には、複数(図示例では4つ)の第2の切欠部(第2の凹所)36,36,……が端部に形成されている。第2の切欠部36の底面361には、導電体からなる負極53が設けられている。負極53は、面状発光パネル2に給電するための電極である。また、第2の切欠部36には、底面361から突出する第2の突出部37が底面361と一体に設けられている。第2の突出部37は、円柱状に形成されている。第2の切欠部36には、後述の第2の接続部材7(図3参照)が嵌合する。
【0023】
このような第1の切欠部33と第2の切欠部36は、ケース3の厚み方向(図1のZ軸方向)から見たときの形状が異なっている。具体的な形状については、以下に説明する。
【0024】
第1の切欠部33の壁面332は、図1(b)に示すように、平面部分333と平面部分334との間が曲面部分335となっている。すなわち、ケース3の厚み方向から見たときの第1の切欠部33は、2本の直線の間が曲線となっている。なお、第1の切欠部33は、第1の切欠部33に第2の接続部材7が取り付けられないような大きさおよび形状である。
【0025】
これに対して、第2の切欠部36の壁面362は、図1(c)に示すように、2つの平面部分363と平面部分364との間が平面部分365となっている。すなわち、ケース3の厚み方向から見たときの第2の切欠部36は、2本の直線の間が直線となっている。なお、第2の切欠部36は、第2の切欠部36に第1の接続部材6が取り付けられないような大きさおよび形状である。
【0026】
これにより、第1の切欠部33に設けられた正極51と、他の光源1の第2の切欠部36に設けられた負極53とが誤って接続されることを防止できる。
【0027】
ところで、本実施形態のケース3では、図1のY軸方向に沿ったケース3の外周線と開口部32の外周線(縁部)との間の幅W1が、図1のX軸方向に沿ったケース3の外周線と開口部32の外周線(縁部)との間の幅W2よりも広くなっている。
【0028】
このようなケース3において、第1の切欠部33は、表面31のY軸方向に沿った端部に形成され、第2の切欠部36は、裏面35のY軸方向に沿った端部に形成されている。
【0029】
また、第1の切欠部33は、ケース3の表面31のすべての角部の各々に、X軸方向およびY軸方向に開くように形成され、第2の切欠部36は、ケース3の裏面35のすべての角部の各々に、X軸方向およびY軸方向に開くように形成されている。
【0030】
上記のような構成の光源1と第1の接続部材(第1のジョイントパーツ)6と第2の接続部材(第2のジョイントパーツ)7とで光源装置を構成する。すなわち、本実施形態の光源装置は、複数の光源1,1と、第1の接続部材6と、第2の接続部材7とを備えている。
【0031】
第1の接続部材6は、図2に示すように、例えば樹脂などの絶縁材料によって板状に形成された部材であり、複数(図示例では2つ)の第1の嵌合部61,61を一体に備えている。第1の嵌合部61には、第1の突出部34(図1参照)が挿通される第1の孔64が表面62から裏面63に貫通して形成されている。複数の第1の嵌合部61,61は、複数の光源1,1の第1の切欠部33と1対1で対応し、各々が対応する第1の切欠部33に嵌合する。
【0032】
また、第1の接続部材6の裏面63には、導電体81と、一対の導電体82,82とが設けられている。導電体81は、複数の光源1,1の第1の切欠部33に設けられた正極51(図1参照)と導通する。これにより、第1の接続部材6には、直流給電路の一部が形成されていることになる。一対の導電体82,82は、複数の光源1,1の第1の切欠部33に設けられた一対の信号線52,52(図1参照)と1対1で導通する。
【0033】
第2の接続部材7は、図3に示すように、例えば樹脂などの絶縁材料によって板状に形成された部材であり、複数(図示例では2つ)の第2の嵌合部71,71を一体に備えている。第2の接続部材7は、第1の接続部材6とは異なる形状を有している。第2の嵌合部71には、第2の突出部37(図1参照)が挿通される第2の孔74が表面72から裏面73に貫通して形成されている。複数の第2の嵌合部71,71は、複数の光源1,1の第2の切欠部36と1対1で対応し、各々が対応する第2の切欠部36に嵌合する。
【0034】
また、第2の接続部材7の裏面73には、導電体83が設けられている。導電体83は、複数の光源1,1の第2の切欠部36に設けられた負極53(図1参照)と導通する。これにより、第2の接続部材7には、直流給電路の一部が形成されていることになる。
【0035】
次に、本実施形態に係る2つの光源1,1の接続方法について図1〜4を用いて説明する。まず、施工者は、2つの光源1,1を用意し、2つの光源1,1の表面31が同じ側になるように、2つの光源1,1を並べる。表面31では、2つの光源1,1の第1の切欠部33,33同士が隣接した状態になっている。裏面35では、2つの光源1,1の第2の切欠部36,36同士が隣接した状態になっている。その後、施工者は、隣接した2つの第1の切欠部33,33に第1の接続部材6を嵌合させる。続いて、隣接した2つの第2の切欠部36,36に第2の接続部材7を嵌合させる。これにより、図4に示すように、施工者は2つの光源1,1を接続することができる。
【0036】
次に、光源1の電気的接続について図5(a)を用いて説明する。光源1は、複数の正極51,51,……同士を接続する第1の電力線91と、複数の負極53,53,……同士を接続する第2の電力線92とを備えている。第1の電力線91は、有機発光ダイオード21のアノード側に接続され、第2の電力線92は、有機発光ダイオード21のカソード側に接続されている。第1の電力線91および第2の電力線92は、ケース3に収納されている。
【0037】
続いて、複数の光源1,1,……が接続された場合について図5(b)を用いて説明する。各光源1の電気的接続は上述した通りである。隣接する光源1,1の正極51,51は、第1の接続部材6(図2参照)によって導通し、隣接する光源1,1の負極53,53は、第2の接続部材7(図3参照)によって導通する。
【0038】
ところで、光源1の面状発光パネル2の発光状態を制御する制御部(図示せず)は、光源1ごとにケース3に内蔵されている場合と、ケース3に内蔵されていない場合とがある。制御部がケース3に内蔵されている場合、複数の光源1が連結されている状態であっても、光源1ごとの個別制御が可能である。一方、制御部がケース3に内蔵されずに複数の光源1とは別に設けられている場合、制御部は、光源1ごとに個別制御することはできず、複数の光源1に対する連動制御のみが可能である。
【0039】
次に、本実施形態の照明器具(点灯装置)の一例を図6に示す。図6に示す照明器具は、中央の光源1と周囲の4つの光源1,1,……とが線接続された構成である。図示していないが、隣接する光源1,1は、第1の接続部材6および第2の接続部材7によって接続されている。
【0040】
以上の説明より、本実施形態では、正極51が設けられた第1の切欠部33と、負極53が設けられた第2の切欠部36とが、ケース3の厚み方向(図1のZ軸方向)から見たときの形状が異なる。これにより、複数の光源1,1が接続される際に、正極51と負極53とが誤って接続されることを防止できる。
【0041】
また、本実施形態では、図1のY軸方向に沿ったケース3の外周線と開口部32の外周線との間の幅W1が、図1のX軸方向に沿ったケース3の外周線と開口部32の外周線との間の幅W2よりも広い。また、各第1の切欠部33が表面31のY軸方向に沿った端部に形成され、各第2の切欠部36が、裏面35のY軸方向に沿った端部に形成されている。これにより、図1のX軸方向に沿ったケース3の両端において、第1の切欠部33および第2の切欠部36のためのスペースが不要であるので、ケース3における面状発光パネル2の割合を高めることができる。
【0042】
さらに、本実施形態では、表面31のすべての角部の各々に、図1のX軸方向およびY軸方向に開くように第1の切欠部33が形成され、裏面35のすべての角部の各々に、X軸方向およびY軸方向に開くように第2の切欠部36が形成されている。これにより、複数の光源1,1を自由に接続させることができる。
【0043】
また、本実施形態では、第1の切欠部33に第1の突出部34が設けられ、第2の切欠部36に第2の突出部37が設けられている。これにより、第1の切欠部33と第1の接続部材6との嵌合の強度および第2の切欠部36と第2の接続部材7との嵌合の強度を高めることができる。
【0044】
さらに、本実施形態では、第1の切欠部33に、面状発光パネル2の点灯状態を制御するための制御信号の信号線52,52が設けられている。これにより、複数の光源1,1間で制御信号を伝送することができる。
【0045】
なお、本実施形態の光源1を用いた照明器具の変形例としては、例えば図7に示すように複数の光源1,1,……が点接続された照明器具がある。
【0046】
また、本実施形態の光源1を用いた照明器具の他の変形例として、1つの光源1のみを用いた照明器具がある。この場合、第1の接続部材6および第2の接続部材7は、照明器具を設置面へ取り付けるための取付部材と光源1とを接続するために用いられる。この取付部材は、商用電源に接続されている電力線を含んでいる。
【0047】
(実施形態2)
実施形態2では、複数の光源1,1,……が面接続された光源装置について説明する。なお、本実施形態の光源1は、実施形態1の光源1と同様であるので、詳細な説明を省略する。
【0048】
本実施形態の第1の接続部材6は、図8に示すような形状の部材である。本実施形態の第1の接続部材6には、4つの第1の孔64,64,……が形成されている。第1の接続部材6の裏面63には、2つの導電体81,81と、2対の導電体82,82,……とが設けられている。なお、実施形態1の第1の接続部材6(図2参照)と同様の機能については説明を省略する。
【0049】
本実施形態の第2の接続部材7は、図9に示すような形状の部材である。本実施形態の第2の接続部材7には、4つの第2の孔74,74,……が形成されている。第2の接続部材7の裏面73には、2つの導電体83,83が設けられている。なお、実施形態1の第2の接続部材7(図3参照)と同様の機能については説明を省略する。
【0050】
本実施形態の第1の接続部材6および第2の接続部材7は、4つの光源1を面接続させることが可能である。図10に示すように、第1の接続部材6の第1の孔64に光源1の第1の突出部34が挿通され、第1の接続部材6の第1の嵌合部61が第1の切欠部33に嵌合する。また、第2の接続部材7の第2の孔74に光源1の第2の突出部37が挿通され、第2の接続部材7の第2の嵌合部71が第2の切欠部36に嵌合する。これを他の光源1にも行うと、1組の第1の接続部材6および第2の接続部材7によって、4つの光源1を接続することができる。
【0051】
本実施形態の照明器具の一例を図11に示す。図11に示す照明器具は、7×5の光源1,1,……が面接続された構成である。図示していないが、隣接する4つの光源1,1,……は、第1の接続部材6および第2の接続部材7によって接続されている。
【0052】
本実施形態においても、複数の光源1,1,……が面接続される際に、正極51と負極53とが誤って接続されることを防止できる。
【0053】
(実施形態3)
実施形態3では、図12に示すように複数(図示例では2つ)の光源1,1が立体的に接続された光源装置について説明する。なお、本実施形態の光源1は、実施形態1の光源1と同様であるので、詳細な説明を省略する。
【0054】
本実施形態の第1の接続部材6は、一対の第1の嵌合部61,61を一体に備えている。一対の第1の嵌合部61,61は、互いに厚み方向が交差するように設けられている。図12の例では、一対の第1の嵌合部61,61は直角に設けられている。一対の第1の嵌合部61,61は、互いに異なる光源1の第1の切欠部33に嵌合する。なお、実施形態1の第1の接続部材6(図2参照)と同様の機能については説明を省略する。
【0055】
本実施形態の第2の接続部材7は、2対の第2の嵌合部71,71,……と本体部75とを一体に備えている。本体部75は、柱状に形成され、複数の光源1,1の各々のケース3の側面と当接する。一対の第2の嵌合部71,71は、互いに厚み方向が交差するように本体部75の長手方向の端部に設けられている。図12の例では、一対の第2の嵌合部71,71は直角に設けられている。一対の第2の嵌合部71,71は、互いに異なる光源1の第2の切欠部36に嵌合する。なお、実施形態1の第2の接続部材7(図3参照)と同様の機能については説明を省略する。
【0056】
以上の説明より、本実施形態によれば、複数の光源1,1の間の角度を180°未満にして複数の光源1,1を連結することができる。図12に示すように2つの光源1,1を直角に連結することができる。
【0057】
なお、本実施形態の変形例として、第1の接続部材6および第2の接続部材7は、図12(b)の軸76(第2の接続部材7の本体部75の長手方向の軸)に2つの光源1,1が回動自在となるような構造であってもよい。これにより、各光源1,1の開きを自由に変更して、各光源1,1の面状発光パネル2の発光面22(図1参照)の向き(光軸方向)を自由に変更することができる。
【0058】
なお、各実施形態において、ケース3は、面状発光パネル2の発光面22からの光を取り出す光取出部として、面状発光パネル2の発光面22からの光を透過する透光性部材を備えてもよい。この透光性部材は、例えばケース3の他の部分と二色成形などで一体に備えることができる。
【0059】
また、各実施形態において、第1の切欠部33のみに第1の突出部34が設けられていてもよいし、第2の切欠部36のみに第2の突出部37が設けられていてもよい。
【0060】
さらに、各実施形態において、制御信号の信号線52,52は、第1の切欠部33ではなく、第2の切欠部36に設けられていてもよい。
【0061】
また、各実施形態において、ケース3の形状は、ケース3の厚み方向(図1のZ軸方向)から見たときに矩形であればよい。すなわち、ケース3の形状は、長方形であってもよい。また、ケース3の形状は、例えば三角形もしくは五角形など四角形以外の多角形であってもよい。
【符号の説明】
【0062】
1 光源
2 面状発光パネル
22 発光面
3 ケース
31 表面(第1の面)
32 開口部(光取出部)
33 第1の切欠部
331 底面
34 第1の突出部
35 裏面(第2の面)
36 第2の切欠部
361 底面
37 第2の突出部
51 正極
53 負極
6 第1の接続部材
61 第1の嵌合部
7 第2の接続部材
71 第2の嵌合部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
直流電力が供給されると面状に発光する面状発光パネルと、
前記面状発光パネルの発光面からの光を取り出す光取出部が形成され前記面状発光パネルが収納された板状のケースとを備え、
前記ケースの第1の面には、前記面状発光パネルに給電するための正極が設けられた第1の切欠部が端部に形成され、
前記ケースの第2の面には、前記面状発光パネルに給電するための負極が設けられた第2の切欠部が端部に形成され、
前記第1の切欠部と前記第2の切欠部は、前記ケースの厚み方向から見たときの形状が異なる
ことを特徴とする光源。
【請求項2】
前記ケースは、当該ケースの厚み方向から見たときの形状が矩形であり、面内の一の方向に沿った外周線と前記光取出部の外周線との間の幅が、一の方向と直交する方向に沿った外周線と前記光取出部の外周線との間の幅よりも広く、
前記第1の切欠部は、前記第1の面の前記一の方向に沿った端部に形成され、
前記第2の切欠部は、前記第2の面の前記一の方向に沿った端部に形成される
ことを特徴とする請求項1記載の光源。
【請求項3】
前記第1の切欠部は、前記ケースの前記第1の面のすべての角部の各々に、面内の2方向に開くように形成され、
前記第2の切欠部は、前記ケースの前記第2の面のすべての角部の各々に、面内の2方向に開くように形成されている
ことを特徴とする請求項1または2記載の光源。
【請求項4】
前記第1の切欠部および前記第2の切欠部の少なくとも一方には、底面から突出する突出部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光源。
【請求項5】
前記面状発光パネルは、調光可能であり、
前記第1の切欠部または前記第2の切欠部には、前記面状発光パネルの点灯状態を制御するための制御信号の信号線が設けられている
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光源。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の光源を複数備えるとともに、
前記複数の光源の前記第1の切欠部と1対1で対応し各々が対応する第1の切欠部に嵌合する複数の第1の嵌合部を有する第1の接続部材と、
前記複数の光源の前記第2の切欠部と1対1で対応し各々が対応する第2の切欠部に嵌合する複数の第2の嵌合部を有する第2の接続部材とを備え、
前記第1の接続部材と前記第2の接続部材は、異なる形状を有する
ことを特徴とする光源装置。
【請求項7】
前記第1の嵌合部の個数および前記第2の嵌合部の個数は2つであり、
2つの前記第1の嵌合部は、互いに厚み方向が交差するように設けられ、
2つの前記第2の嵌合部は、互いに厚み方向が交差するように設けられる
ことを特徴とする請求項6記載の光源装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−20913(P2013−20913A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−155788(P2011−155788)
【出願日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【出願人】(511123876)パナソニック出光OLED照明株式会社 (3)
【Fターム(参考)】