光源ユニット
【課題】放熱効果を向上する光源ユニットを提供することを目的とする。
【解決手段】
本発明は、複数のLEDチップ6が実装された前面側に対して反対側である裏面側に熱伝導層であるベース板2aを備える基板2と、ベース板2aと熱的に接続される基板2の裏面側に設けられた放熱部材4と、基板2の側面を覆うとともに外部に露出するように放熱部材4と熱的に結合されて設けられた化粧カバー3とを有する放熱体を備える光源ユニットである。
【解決手段】
本発明は、複数のLEDチップ6が実装された前面側に対して反対側である裏面側に熱伝導層であるベース板2aを備える基板2と、ベース板2aと熱的に接続される基板2の裏面側に設けられた放熱部材4と、基板2の側面を覆うとともに外部に露出するように放熱部材4と熱的に結合されて設けられた化粧カバー3とを有する放熱体を備える光源ユニットである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、LED等の発光素子を用いた光源ユニット及び照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
LED等の発光素子は、その温度が上昇するに従い、光出力の低下、特性の変動とともに寿命にも影響を与える。このため、LEDやEL素子等の固体発光素子を光源とする光源ユニットでは、寿命、効率の諸特性を改善するために発光素子の温度上昇を抑制する必要がある。従来、この種、照明装置において、基体に複数のLEDを集合して配設し、各LEDの放熱が十分に行われて温度上昇が抑制されるように、基体に多数の貫通孔を形成したものが提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−95655号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1にはLEDの熱を放熱し、温度上昇を抑制する構成は示されてはいるものの、この形態を実際に光源ユニットや照明装置として商品化するには、その放熱構造、外観及び機能等において満足できるものではない。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、放熱効果を向上し、独立して光源ユニットとして構成でき、また、この光源ユニットを複数所望の態様で配設することにより多様化が可能となる光源ユニット及び照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明及び以下の発明において、特に指定しない限り用語の定義及び技術的意味は次による。発光素子とは、LEDや有機EL、無機EL等である。発光素子の配設は、チップ・オン・ボード方式や表面実装方式によって配設されたものが好ましいが、本発明の性質上、配設方式は特に限定されず、例えば、砲弾型のLEDを用いて基板に配設してもよい。また、発光素子の配設個数には特段制限はない。回路パターン領域とは、発光素子が配設され、配線が施された電気的導電性を有する領域を意味する。
【0007】
基板には、いわゆる熱伝導性を有する金属基板やセラミック基板、また、ガラスエポキシ基板に銅箔等を挟んだ基板が適用できる。基板を包囲とは、例えば、光源ユニットの使用状態において、基板の側周囲がそのまま露出することなく、外部から視認し難いようにカバーする場合等を含み、要は、機能部品等を見え難くして外観デザインの向上を図る主旨である。基板に面接触して熱的に結合されるとは、基板に化粧カバーが直接的に接触するのみならず、間接的に接触する場合も許容する。例えば、基板と化粧カバーとの間に、熱伝導性の良好な部材を介在させたり、接着剤を介在させたりしてもよい。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、基板の裏面側の熱伝導層と放熱体とが熱的に接続しているので、光源ユニットとしての放熱性を向上し、単体の光源ユニットが熱による不具合を生じることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る光源ユニットを示す斜視図である。
【図2】同平面図である。
【図3】同断面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る照明装置を示す斜視図である。
【図5】同じく斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る光源ユニットを示す断面図である。
【図7】同第3の実施形態に係る光源ユニットを示す断面図である。
【図8】同第4の実施形態に係る光源ユニットを示す断面図である。
【図9】同第5の実施形態に係る光源ユニットを示す側面図である。
【図10】同じく第5の実施形態に係る光源ユニットを示す側面図である。
【図11】同第6の実施形態に係る光源ユニットを示す側面図である。
【図12】同じく第6の実施形態に係る光源ユニットを示す側面図である。
【図13】同第7の実施形態に係る光源ユニットを示す断面図である。
【図14】同じく第7の実施形態に係る光源ユニットの一部を拡大して示す断面図である(実施例1)。
【図15】同じく第7の実施形態に係る光源ユニットの一部を拡大して示す断面図である(実施例2)。
【図16】同第8の実施形態に係る光源ユニットの一部を拡大して示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の第1の実施形態に係る光源ユニットについて図1乃至図3を参照して説明する。図1は、光源ユニットを示す斜視図、図2は、同平面図、図3(a)は、同断面図、(b)は、基板を取出して示す断面図である。図1及び図2において、光源ユニット1は、外観上、縦・横約70mm、高さ約25mmの略直方体形状をなし、光源となる発光素子が配設された基板2と、化粧カバー3と、放熱部材4及び反射体5とを備えている。
【0011】
基板2には、発光素子としてLEDチップ6・・・がチップ・オン・ボード方式で実装されている。すなわち、LEDチップ6・・・を基板2の表面上に、所定の間隔をおいてマトリクス状に配設し、その表面にコーティング材を塗布した構造をなしている。なお、LEDチップ6・・・の配設個数は、製品仕様、設計に応じ適宜決定すればよい。
【0012】
図3に示すように、基板2は、ベース板2a、電気絶縁層2b及び回路パターン層から構成されている。熱伝導層であるベース板2aは、金属、例えば、熱伝導性が良好で放熱性に優れたアルミニウム製の略正方形の平板からなる。ベース板2aの一面には、エポキシ樹脂等からなる合成樹脂製の電気絶縁層2bが形成されている。電気絶縁層2bの上には、回路パターン層が形成されている。回路パターン層は、LEDチップ6・・・に電源からの電力を供給するために、銅箔等の導電性の材料で形成されている。基板2のベース板2aは、金属又は絶縁材で構成でき、絶縁材とする場合には、放熱特性が比較的良好で、耐久性に優れたセラミック材料又は合成樹脂材料を適用できる。合成樹脂材料を用いる場合には、例えば、ガラスエポキシ樹脂等で形成できる。
【0013】
また、基板2のLEDチップ6・・・が実装されている表面側であって、基板2の周縁側には点灯回路が配設され、点灯回路部品7が実装されている。点灯回路部品7は、コンデンサ、抵抗素子やスイッチング素子等の部品であり、LEDチップ6・・・を点灯制御するものである。
【0014】
側面金属部を形成する化粧カバー3は、光源ユニット1の外観を構成するもので、アルミニウム製であり、概略直方体で、短筒状をなしている。化粧カバー3の外周面の全周には、放熱面積の増大のため、放熱フィン3aが一体的に形成されている。この放熱フィン3aは、横方向、つまり、水平方向に形成されており、したがって、当該方向に溝を形成している。また、化粧カバー3の外周面は、白色のメラミン樹脂系塗料によって焼付塗装されている。そして、化粧カバー3の内周面には、基板2の少なくとも表面側と面接触する、すなわち、基板2のベース板2aの表面側であって、その周縁部と面接触する当接部3bが形成されている。さらに、化粧カバー3の開口端側には、内周方向に向かうフランジ3cが形成されている。
【0015】
平板状金属部を形成する放熱部材4は、アルミニウム製であり、略正方形の平板状に形成されている。この放熱部材4は、基板2の裏面側、すなわち、基板2のベース板2aの裏面側と面接触するように構成されている。なお、この面接触は、全面的な接触ではなく、部分的な接触であってもよい。
【0016】
反射体5は、アルミニウム製であり、概略直方体で、筒状をなし、外周面の全周には、放熱面積の増大のため、放熱フィン5a・・・が前記化粧カバー3の放熱フィン3aと連続するように水平方向に形成されており、当該方向に溝を形成している。一方、反射体5の内周面は、照射開口部5b方向に拡開した傾斜状の反射面5cをなしており、所望の配光特性を得、グレアを防止するため、その傾斜角度が調整されている。また、反射体5の内外周面は、白色のメラミン樹脂系塗料によって焼付塗装されている。なお、前記化粧カバー3、放熱部材4及び反射体5の材料は、アルミニウムに限らず、熱伝導性の良好な金属材料又は樹脂材料等を用いることができる。
【0017】
次に、図3を参照して、基板2、化粧カバー3、放熱部材4及び反射体5の組立て状態について説明する。放熱部材4の上面には、基板2のベース板2aの裏面側が面接触して熱的に結合し配置されている。なお、この放熱部材4の上面とベース板2aの裏面側との間に接着剤を介在させ結合するようにしてもよい。この場合、接着剤には、シリコーン樹脂系の接着剤に金属酸化物等を混合した熱伝導性が良好な材料を用いるのが好ましい。
【0018】
化粧カバー3は、当接部3bが基板2のベース板2aの表面側に面接触して熱的に結合し配置されるとともに、その階段状部3dがベース板2aの側面部、放熱部材4の周縁部に接触するように配置されている。また、基板2の周縁側に実装されている点灯回路部品7は、フランジ3cによって覆われるようにカバーされている。そして、反射体5は、化粧カバー3の上面に面接触して配置され、これら放熱部材4、化粧カバー3及び反射体5は、これらに形成されたねじ貫通孔に放熱部材4の裏側からねじ込まれるねじ8によって共締めされ結合されている。この状態では、基板2は、放熱部材4と化粧カバー3との間に挟持されて固定されることとなる。また、化粧カバー3は、基板2を包囲するようにカバーしており、基板2の側周囲を外部から見え難くしているとともに、光源ユニット1としての外観デザインを向上する役目を果たしている。
【0019】
以上のように構成された光源ユニット1の作用について説明する。光源ユニット1に通電が行われると、基板2に電力が供給され点灯回路が動作してLEDチップ6・・・が発光する。LEDチップ6・・・から出射された光の多くは化粧カバー3の開口端側を通過し、反射体5の照射開口部5bから直接前方に照射され、一部の光は反射板5の反射面5cに反射されて前方に照射される。ここで、点灯回路部品7は、フランジ3cによってカバーされているので、前方から視認した場合、LEDチップ6・・・が配設された発光する部分と、点灯回路部品7が配設された発光しない部分との明暗差を感じることがなく、視覚デザイン的に良好な状態となる。
【0020】
一方、これに伴いLEDチップ6・・・から発生する熱は、主として、基板2のベース板2aの裏面の略全面から放熱部材4へ伝わる。さらに、当該熱は、ベース板2aの表面側から化粧カバー3の当接部3bを経由して化粧カバー3へと伝導され放熱される。このように、基板2の表裏両面から面接触により熱伝導され、放熱されるので、放熱効果を向上でき、基板2の温度上昇を抑制することが可能となる。換言すれば、基板2の表裏両面から放熱されるので、これにより放熱機能を充足でき、光源ユニット1としての放熱が完結できる。加えて、化粧カバー3は、ベース板2aの側面部、放熱部材4の周縁部に接触しているので、この部分においても熱伝導がなされ、さらに、化粧カバー3から反射体5へ熱伝導がなされ放熱が促進される。また、化粧カバー3及び反射体5には、その外周面の表面積を大きくする放熱フィン3a、5a・・・が形成されているので、ここにおいても効率よく放熱される。このように各部材は、熱的に結合されており、前記熱伝導経路と放熱で基板2の温度上昇を抑制することができる。また、同時に点灯回路から発生する熱も放熱される。
【0021】
以上のように本実施形態によれば、基板2の表裏両面から放熱されるので、これにより放熱機能を充足でき、光源ユニット1単体で高い放熱性を有するので、単体の光源ユニット1が熱による不具合を生じることを抑制できる。また、光源ユニット1単体としての放熱を完結することが可能となり、独立して光源ユニット1を構成できる。化粧カバー3は、基板2の側面部及び放熱部材4の周縁部に接触しているので、この部分においても放熱が促進される。さらに、化粧カバー3から反射体5へ熱伝導、また、放熱フィン3a、5a・・・によって効率よく放熱できる。さらにまた、点灯回路部品7は、化粧カバー3のフランジ3cによってカバーされているので、視覚デザイン的に良好な状態となる。
【0022】
なお、反射体5はABS樹脂等で形成してもよく、また、本実施形態では、反射体5を備えたものについて説明したが、本発明の光源ユニット1にとって反射体5を備えることは必須ではなく、反射体5は、必要に応じて設ければよい。さらに、基板2の周縁側に実装されている点灯回路部品7をフランジ3cによってカバーすることも必須ではない。また、点灯回路は、基板2の電気絶縁層2b内に封止配設することや光源ユニット1の外部に設けることをも許容する。さらにまた、本実施形態では、化粧カバー3の当接部3bが基板2のベース板2aの表面側に面接触する構成について説明したが、当接部3bが基板2の電気絶縁層2bに面接触し熱伝導が行われ、放熱する構成をも許容する。要は、基板2の表面側と面接触し、熱伝導、放熱が行われればよい。
【0023】
次に、本発明の照明装置の実施形態について図4及び図5の斜視図を参照して説明する。
【0024】
(実施例1)図4において、この照明装置は、天井面に取付けられて使用するいわゆる、ベース照明装置10を示している。ベース照明装置10は、ベース11と、このベース11に配設された複数の光源ユニット1・・・とを備えている。ベース11は、アルミニウム製であり、一辺を約250mmとする略正方形の平板状に形作られている。光源ユニット1は、ベース11面に縦3個×横3個の合計9個が相互に所定の間隔(約10mm)を空けてマトリクス状に配設されている。
【0025】
(実施例2)図5に示す照明装置10は、実施例1に対し、光源ユニット1の個数、配設方法を変更したものである。直角状に折曲されたベース11面に光源ユニット1を5個所定の間隔(約10mm)を空けて配設している。
【0026】
なお、ベース11の材料は、アルミニウムに限らず、熱伝導性の良好な金属材料又は樹脂材料等を用いることができる。また、照明装置10を構成するにあたって、ベース11を用いることなく、天井面に直付けの形式で光源ユニット1・・・を配設してもよい。この場合は、複数の光源ユニット1・・・の集合体が照明装置10を構成することとなる。
【0027】
上記のような照明装置の構成によれば、各光源ユニット1の放熱が行われる一方、各光源ユニット1は、相互に所定の間隔を空けて配設されているため、この間隔が連通して放熱流通路12が形成されるようになっている。具体的には、各光源ユニット1間の間隔が相互に連通状態となって放熱流通路12を形成している。したがって、個々の光源ユニット1の放熱はもとより、この放熱流通路12によっても、この流通路12に沿った放熱気流の流れが促進され、一層放熱効果が高まる。また、放熱フィン3a、5a・・・がベース11面に対し、水平方向に形成されているので、この構成によっても放熱気流の流れが助長される。
【0028】
以上のように本実施形態によれば、光源ユニット1単体で高い放熱性を有するので、単体の光源ユニット1が熱による不具合を生じることを抑制でき、また、光源ユニット1単体としての放熱を完結することも可能で独立して光源ユニット1を構成できるので、この複数の光源ユニット1をベース11又は天井面等に、実施例1及び実施例2に示したように任意に配設することができ、光源ユニット1として共通化が可能である。したがって、品種の異なる照明装置を設計する際の放熱設計の簡素化が期待できる。さらに、大きさの異なるベース11を数種類用意して、これらベース11に対応して光源ユニット1の配設個数を変えて、用途に応じた構成とし、多品種、多様化を図ることも可能であり、組合せの自由度が広がり、商品性の向上を期待できるものである。また、光源ユニット1の構成と、ベース11への光源ユニット1の配設の仕方との双方の構成により、発光素子が配設された基板2の温度上昇を効果的に抑制できるものであり、これにより、多くの光源ユニット1をベース11に配設することが可能になるので、高出力の照明装置を実現し易くなる。
【0029】
次に、本発明の第2の実施形態に係る光源ユニットについて図6を参照して説明する。図6は、光源ユニットを示す断面図である。なお、以降の各実施形態において、第1の実施形態と同一又は相当部分には同一符号を付し、その重複した説明は省略する。本実施形態では、反射体5をABS樹脂等の合成樹脂で形成したものであり、放熱フィンは設けられていない。そして、その反射面5cには反射効率を上げるため、クロムめっきが施されている。したがって、基板2の熱は、主として、基板2のベース板2aの裏面の略全面から放熱部材4へ伝わり、さらに、ベース板2aの表面側から化粧カバー3の当接部3bを経由して放熱される。
【0030】
以上のように本実施形態によれば、基板2の表裏両面から放熱できるので、光源ユニット1単体としての放熱を完結することが可能となり、第1の実施形態と同様な効果を奏することができる。
【0031】
次に、本発明の第3の実施形態に係る光源ユニットについて図7を参照して説明する。図3(a)は、光源ユニットを示す断面図、(b)は、基板を取出して示す断面図である。本実施形態では、反射体5をABS樹脂等の合成樹脂で形成したものであり、第1の実施形態とは、基板2の構成が異なる。基板2は、ベース板2a、電気絶縁層2b及び回路パターン層から構成されているが、ベース板2aの周縁に起立壁2a-1が形成されている。したがって、この起立壁2a-1によりベース板2aには凹部2a-2が形成され、この凹部2a-2に電気絶縁層2bが形成されている。光源ユニット1には、このような基板2を適用することもできる。この場合、化粧カバー3の当接部3bは、起立壁2a-1の上面に接触し、熱伝導が行われる。
【0032】
以上のように本実施形態によれば、第1の実施形態と同様な効果を奏することができる。
【0033】
次に、本発明の第4の実施形態に係る光源ユニットについて図8を参照して説明する。図8は、光源ユニットを示す断面図である。本実施形態においては、図8(a)は、反射体5を備えていない形式の光源ユニット1を示している。反射体5を備えていない場合にも光源ユニット1として成立し得る。勿論、適宜反射体5を付加することを妨げるものではない。図8(b)は、化粧カバー3のフランジ3cを備えていない形式の光源ユニット1を示している。
【0034】
本実施形態によっても、基板2の表裏両面から放熱できるので、光源ユニット1単体としての放熱を完結することが可能となり、第1の実施形態と同様な効果を奏することができる。
【0035】
本発明の第5の実施形態に係る光源ユニットについて図9及び図10を参照して説明する。図9及び図10は、光源ユニットの右半分を断面して示す側面図である。本実施形態では、図9に示すように、化粧カバー3と反射体5とを一体的に熱伝導性のアルミニウム等で構成しているものである。換言すれば、化粧カバー3-1が反射体をも兼用しているものである。また、放熱部材4の外周部を延出して延出部4eを構成している。この延出部4eは、光源ユニット1のベース11等への取付けに利用することが可能である。図10に示すものは、反射体5にその傾斜状に沿った反射板5-1を取付けたものである。反射板5-1は、ABS樹脂からなり、反射効率を上げるため、表面の反射面にはクロムめっきが施されている。
【0036】
以上のように本実施形態によれば、第1の実施形態と同様な効果を奏することができる。
【0037】
次に、本発明の第6の実施形態に係る光源ユニットについて図11及び図12を参照して説明する。図11及び図12は、光源ユニットの右半分を断面して示す側面図である。本実施形態では、熱伝導性のアルミニウム製等の化粧カバー3と反射体5とを別体に構成したものであり、反射体5にその傾斜状に沿った反射板5-1を取付けたものである。そして、図11に示すものは、化粧カバー3にフランジ3cを設けているのに対し、図12に示すものは、化粧カバー3にフランジ3cを設けず、フランジの役目を反射体5の照射開口部5bと反対側の端縁5dで担うものである。
【0038】
本実施形態によっても、基板2の表裏両面から放熱できるので、第1の実施形態と同様な効果を奏することができる。
【0039】
次に、本発明の第7の実施形態に係る光源ユニットについて図13乃至図15を参照して、基板の詳細構造を示しながら説明する。図13は、光源ユニットを示す断面図、図14は、実施例1の光源ユニットの一部を拡大して示す断面図、図15は、実施例2の光源ユニットの一部を拡大して示す断面図である。
【0040】
本実施形態は、基本的には、第1の実施形態における光源ユニットと同様な構成である。図13に示すように、基板2には、複数のLEDチップ6・・・がマトリクス状にチップ・オン・ボード方式で実装されている。基板2は、熱伝導層としてのベース板2a、電気絶縁層及び回路パターン層から構成されており、また、基板2の表面上には、その周縁に沿って樹脂製枠体2dが固着されている。
【0041】
複数のLEDチップ6・・・が配設された樹脂製枠体2d内には、コーティング材である封止部材2eが形成されている。封止部材2eは、LEDチップ6・・・等の保護のため、外気から遮断して封止するもので、熱硬化性のエポキシ系やシリコーン系の透明又は半透明の透光性樹脂が用いられる。そして、必要に応じこれらの樹脂に蛍光体を混練したものが使用される。本実施形態では、LEDチップ6・・・の青色発光により励起されて黄色に発光する蛍光体を用いており、この場合、黄色発光と青色発光とが合成されて白色光を放射するようになっている。
【0042】
そして、化粧カバー3の内周面には、基板2の少なくとも表面側と面接触する当接部3bが形成されている。この当接部3bは、基板2におけるLEDチップ6・・・が電気的に接続されて配設された領域、換言すれば、回路パターン領域の周囲に電気的に絶縁されて面接触するようになっている。
【0043】
(実施例1)図14に示すように、熱伝導層としてのベース板2aは、熱伝導性が良好で放熱性に優れたアルミニウム製の平板からなる。板厚寸法は、約1mmである。このベース板2aの一面には、エポキシ樹脂等からなる合成樹脂製の電気絶縁層2bが約80μmの厚さ寸法で形成されている。さらに、電気絶縁層2bの上には、LEDチップ6・・・の配線のための回路パターン領域を構成する回路パターン層2cが周縁部、すなわち、周囲を残して形成されている。この回路パターン層2cが周囲を残して形成されているのは、化粧カバー3の当接部3bを回路パターン領域と絶縁性を確保して基板2に当接させるためである。回路パターン層2cは、LEDチップ6・・・に電源からの電力を供給するため銅箔等の導電性の材料にNi及びAgのめっき処理を施して形成されている。具体的には、銅箔等の厚さ寸法は、約35μmであり、この上に厚さ寸法3.0〜5.0μmのNiめっき処理が施され、さらに、その上に厚さ寸法0.3〜0.7μmのAgめっき処理が施されている。
【0044】
LEDチップ6・・・は、基板2の回路パターン層2c上にシリコーン樹脂系の接着剤を用いて接着されている。LEDチップ6・・・は、例えば、InGaN系の素子であり、透光性のサファイア素子基板に発光層が積層されており、発光層は、n型窒化物半導体層と、InGaN発光層と、p型窒化物半導体層とが順次積層されて形成されている。そして、発光層に電流を流すための電極は、p型窒化物半導体層上にp型電極パッドで形成されたプラス側電極と、n型窒化物半導体層上にn型電極パッドで形成されたマイナス側電極とで構成されている。これら、電極は、ボンディングワイヤ6aにより回路パターン層2cに電気的に接続されている。ボンディングワイヤ6aは、金線からなっており、実装強度の向上とLEDチップ6・・・の損傷低減のためAuを主成分とするバンプを介して接続されている。
【0045】
このような構成によれば、化粧カバー3の当接部3bは、基板2の表面側であって、回路パターン領域の周囲に当接される。具体的には、ベース板2aの周囲と電気絶縁層2bを介して熱的に結合される。したがって、上記各実施形態と同様に、複数のLEDチップ6・・・から発生する熱は、主として、基板2のベース板2aの裏面の略全面から放熱部材4へ伝わり、さらに、当該熱は、LEDチップ6・・・が配設された中央部の回路パターン領域から外周方向の領域へ拡散して周囲に伝導され、化粧カバー3の当接部3bを経由して化粧カバー3へと伝導され放熱される。このように、基板2の表裏両面から放熱されるので、光源ユニット1としての放熱効果を向上することができる。また、この場合、化粧カバー3の当接部3bは、基板2の周囲に当接されるようになっているので、回路パターン領域との電気的絶縁性の確保が容易となる。
【0046】
以上のように本実施例によれば、第1の実施形態と同様な効果を奏することができ、回路パターン領域との電気的絶縁性を確保しつつ、放熱効果を高めることができる。
【0047】
(実施例2)図15に示すように、本実施例では、基板2におけるベース板2aの一面に、電気絶縁層2b及び回路パターン領域を構成する回路パターン層2cを周囲を残して形成したものである。したがって、ベース板2aの周囲は、表面側に露出しており、化粧カバー3の当接部3bは、ベース板2aの周囲と直接的に熱的に結合される。
【0048】
以上のように本実施例によっても実施例1と同様な効果を奏することができる。また、化粧カバー3の当接部3は、ベース板2aと直接的に熱的に結合されるので、効率よく熱伝導が行なわれる。なお、当接部3とベース板2aとの間に接着剤を介在させることを妨げるものではない。
【0049】
次に、本発明の第8の実施形態に係る光源ユニットについて図16を参照して説明する。図16は、第7の実施形態と同様に、光源ユニットの一部を拡大して示す断面図である。本実施形態は、前記第7の実施形態とは、基板2の構成が異なるものである。概略的には、ガラスエポキシ基板に熱伝導性の良好な銅箔等を挟んで構成し、熱伝導性を確保するものである。図に示すように、基板2の表面側及び裏面側は、ガラスエポキシ樹脂からなる電気絶縁層2bが形成されており、表面側の電気絶縁層2bには、回路パターン層2cが形成され、その上にLEDチップ6・・・が配設されている。そして、電気絶縁層2b間には、銅箔等の熱伝導層2fが介在して形成されている。
【0050】
以上のように本実施形態によれば、複数のLEDチップ6・・・から発生する熱は、LEDチップ6・・・が配設された中央部の回路パターン領域から、主として熱伝導層2fを伝導し、外周方向の領域へ拡散して周囲に伝導され、化粧カバー3の当接部3bを経由して化粧カバー3へと伝導され放熱される。したがって、第1の実施形態と同様な効果を奏することができ、回路パターン領域との電気的絶縁性を確保しつつ、放熱効果を高めることができる。
【0051】
なお、第7の実施形態の実施例2と同様に、銅箔等の熱伝導層2fの周囲を表面側に露出させ、化粧カバー3の当接部3bと、熱伝導層2fの周囲とが直接的に熱的に結合されるようにしてもよい。
【0052】
本発明は、上記実施形態の構成に限定されることなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。本発明は、熱伝導性を有する基板の表面側に熱伝導性の化粧カバーを熱的に結合させたものであり、基板の裏面側に放熱部材を設けることが好ましいが、放熱部材は必ずしも必要ではない。また、基板は、熱伝導性を確保するために、セラミック基板等を適用してもよい。さらに、光源ユニットの照射開口部に乳白色等の透光性カバーを設けるようにしてもよい。さらにまた、放熱フィンは、ベース面に対して、水平、垂直あるいは斜め方向に形成してもよく、階段状に形成してもよく、形成方向、形状には限定されない。
【符号の説明】
【0053】
1・・・光源ユニット、 2・・・基板、 3・・・化粧カバー、4・・・放熱部材、6・・・発光素子(LEDチップ)、10・・・照明装置、12・・・放熱流通路
【技術分野】
【0001】
本発明は、LED等の発光素子を用いた光源ユニット及び照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
LED等の発光素子は、その温度が上昇するに従い、光出力の低下、特性の変動とともに寿命にも影響を与える。このため、LEDやEL素子等の固体発光素子を光源とする光源ユニットでは、寿命、効率の諸特性を改善するために発光素子の温度上昇を抑制する必要がある。従来、この種、照明装置において、基体に複数のLEDを集合して配設し、各LEDの放熱が十分に行われて温度上昇が抑制されるように、基体に多数の貫通孔を形成したものが提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−95655号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1にはLEDの熱を放熱し、温度上昇を抑制する構成は示されてはいるものの、この形態を実際に光源ユニットや照明装置として商品化するには、その放熱構造、外観及び機能等において満足できるものではない。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、放熱効果を向上し、独立して光源ユニットとして構成でき、また、この光源ユニットを複数所望の態様で配設することにより多様化が可能となる光源ユニット及び照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明及び以下の発明において、特に指定しない限り用語の定義及び技術的意味は次による。発光素子とは、LEDや有機EL、無機EL等である。発光素子の配設は、チップ・オン・ボード方式や表面実装方式によって配設されたものが好ましいが、本発明の性質上、配設方式は特に限定されず、例えば、砲弾型のLEDを用いて基板に配設してもよい。また、発光素子の配設個数には特段制限はない。回路パターン領域とは、発光素子が配設され、配線が施された電気的導電性を有する領域を意味する。
【0007】
基板には、いわゆる熱伝導性を有する金属基板やセラミック基板、また、ガラスエポキシ基板に銅箔等を挟んだ基板が適用できる。基板を包囲とは、例えば、光源ユニットの使用状態において、基板の側周囲がそのまま露出することなく、外部から視認し難いようにカバーする場合等を含み、要は、機能部品等を見え難くして外観デザインの向上を図る主旨である。基板に面接触して熱的に結合されるとは、基板に化粧カバーが直接的に接触するのみならず、間接的に接触する場合も許容する。例えば、基板と化粧カバーとの間に、熱伝導性の良好な部材を介在させたり、接着剤を介在させたりしてもよい。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、基板の裏面側の熱伝導層と放熱体とが熱的に接続しているので、光源ユニットとしての放熱性を向上し、単体の光源ユニットが熱による不具合を生じることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る光源ユニットを示す斜視図である。
【図2】同平面図である。
【図3】同断面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る照明装置を示す斜視図である。
【図5】同じく斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る光源ユニットを示す断面図である。
【図7】同第3の実施形態に係る光源ユニットを示す断面図である。
【図8】同第4の実施形態に係る光源ユニットを示す断面図である。
【図9】同第5の実施形態に係る光源ユニットを示す側面図である。
【図10】同じく第5の実施形態に係る光源ユニットを示す側面図である。
【図11】同第6の実施形態に係る光源ユニットを示す側面図である。
【図12】同じく第6の実施形態に係る光源ユニットを示す側面図である。
【図13】同第7の実施形態に係る光源ユニットを示す断面図である。
【図14】同じく第7の実施形態に係る光源ユニットの一部を拡大して示す断面図である(実施例1)。
【図15】同じく第7の実施形態に係る光源ユニットの一部を拡大して示す断面図である(実施例2)。
【図16】同第8の実施形態に係る光源ユニットの一部を拡大して示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の第1の実施形態に係る光源ユニットについて図1乃至図3を参照して説明する。図1は、光源ユニットを示す斜視図、図2は、同平面図、図3(a)は、同断面図、(b)は、基板を取出して示す断面図である。図1及び図2において、光源ユニット1は、外観上、縦・横約70mm、高さ約25mmの略直方体形状をなし、光源となる発光素子が配設された基板2と、化粧カバー3と、放熱部材4及び反射体5とを備えている。
【0011】
基板2には、発光素子としてLEDチップ6・・・がチップ・オン・ボード方式で実装されている。すなわち、LEDチップ6・・・を基板2の表面上に、所定の間隔をおいてマトリクス状に配設し、その表面にコーティング材を塗布した構造をなしている。なお、LEDチップ6・・・の配設個数は、製品仕様、設計に応じ適宜決定すればよい。
【0012】
図3に示すように、基板2は、ベース板2a、電気絶縁層2b及び回路パターン層から構成されている。熱伝導層であるベース板2aは、金属、例えば、熱伝導性が良好で放熱性に優れたアルミニウム製の略正方形の平板からなる。ベース板2aの一面には、エポキシ樹脂等からなる合成樹脂製の電気絶縁層2bが形成されている。電気絶縁層2bの上には、回路パターン層が形成されている。回路パターン層は、LEDチップ6・・・に電源からの電力を供給するために、銅箔等の導電性の材料で形成されている。基板2のベース板2aは、金属又は絶縁材で構成でき、絶縁材とする場合には、放熱特性が比較的良好で、耐久性に優れたセラミック材料又は合成樹脂材料を適用できる。合成樹脂材料を用いる場合には、例えば、ガラスエポキシ樹脂等で形成できる。
【0013】
また、基板2のLEDチップ6・・・が実装されている表面側であって、基板2の周縁側には点灯回路が配設され、点灯回路部品7が実装されている。点灯回路部品7は、コンデンサ、抵抗素子やスイッチング素子等の部品であり、LEDチップ6・・・を点灯制御するものである。
【0014】
側面金属部を形成する化粧カバー3は、光源ユニット1の外観を構成するもので、アルミニウム製であり、概略直方体で、短筒状をなしている。化粧カバー3の外周面の全周には、放熱面積の増大のため、放熱フィン3aが一体的に形成されている。この放熱フィン3aは、横方向、つまり、水平方向に形成されており、したがって、当該方向に溝を形成している。また、化粧カバー3の外周面は、白色のメラミン樹脂系塗料によって焼付塗装されている。そして、化粧カバー3の内周面には、基板2の少なくとも表面側と面接触する、すなわち、基板2のベース板2aの表面側であって、その周縁部と面接触する当接部3bが形成されている。さらに、化粧カバー3の開口端側には、内周方向に向かうフランジ3cが形成されている。
【0015】
平板状金属部を形成する放熱部材4は、アルミニウム製であり、略正方形の平板状に形成されている。この放熱部材4は、基板2の裏面側、すなわち、基板2のベース板2aの裏面側と面接触するように構成されている。なお、この面接触は、全面的な接触ではなく、部分的な接触であってもよい。
【0016】
反射体5は、アルミニウム製であり、概略直方体で、筒状をなし、外周面の全周には、放熱面積の増大のため、放熱フィン5a・・・が前記化粧カバー3の放熱フィン3aと連続するように水平方向に形成されており、当該方向に溝を形成している。一方、反射体5の内周面は、照射開口部5b方向に拡開した傾斜状の反射面5cをなしており、所望の配光特性を得、グレアを防止するため、その傾斜角度が調整されている。また、反射体5の内外周面は、白色のメラミン樹脂系塗料によって焼付塗装されている。なお、前記化粧カバー3、放熱部材4及び反射体5の材料は、アルミニウムに限らず、熱伝導性の良好な金属材料又は樹脂材料等を用いることができる。
【0017】
次に、図3を参照して、基板2、化粧カバー3、放熱部材4及び反射体5の組立て状態について説明する。放熱部材4の上面には、基板2のベース板2aの裏面側が面接触して熱的に結合し配置されている。なお、この放熱部材4の上面とベース板2aの裏面側との間に接着剤を介在させ結合するようにしてもよい。この場合、接着剤には、シリコーン樹脂系の接着剤に金属酸化物等を混合した熱伝導性が良好な材料を用いるのが好ましい。
【0018】
化粧カバー3は、当接部3bが基板2のベース板2aの表面側に面接触して熱的に結合し配置されるとともに、その階段状部3dがベース板2aの側面部、放熱部材4の周縁部に接触するように配置されている。また、基板2の周縁側に実装されている点灯回路部品7は、フランジ3cによって覆われるようにカバーされている。そして、反射体5は、化粧カバー3の上面に面接触して配置され、これら放熱部材4、化粧カバー3及び反射体5は、これらに形成されたねじ貫通孔に放熱部材4の裏側からねじ込まれるねじ8によって共締めされ結合されている。この状態では、基板2は、放熱部材4と化粧カバー3との間に挟持されて固定されることとなる。また、化粧カバー3は、基板2を包囲するようにカバーしており、基板2の側周囲を外部から見え難くしているとともに、光源ユニット1としての外観デザインを向上する役目を果たしている。
【0019】
以上のように構成された光源ユニット1の作用について説明する。光源ユニット1に通電が行われると、基板2に電力が供給され点灯回路が動作してLEDチップ6・・・が発光する。LEDチップ6・・・から出射された光の多くは化粧カバー3の開口端側を通過し、反射体5の照射開口部5bから直接前方に照射され、一部の光は反射板5の反射面5cに反射されて前方に照射される。ここで、点灯回路部品7は、フランジ3cによってカバーされているので、前方から視認した場合、LEDチップ6・・・が配設された発光する部分と、点灯回路部品7が配設された発光しない部分との明暗差を感じることがなく、視覚デザイン的に良好な状態となる。
【0020】
一方、これに伴いLEDチップ6・・・から発生する熱は、主として、基板2のベース板2aの裏面の略全面から放熱部材4へ伝わる。さらに、当該熱は、ベース板2aの表面側から化粧カバー3の当接部3bを経由して化粧カバー3へと伝導され放熱される。このように、基板2の表裏両面から面接触により熱伝導され、放熱されるので、放熱効果を向上でき、基板2の温度上昇を抑制することが可能となる。換言すれば、基板2の表裏両面から放熱されるので、これにより放熱機能を充足でき、光源ユニット1としての放熱が完結できる。加えて、化粧カバー3は、ベース板2aの側面部、放熱部材4の周縁部に接触しているので、この部分においても熱伝導がなされ、さらに、化粧カバー3から反射体5へ熱伝導がなされ放熱が促進される。また、化粧カバー3及び反射体5には、その外周面の表面積を大きくする放熱フィン3a、5a・・・が形成されているので、ここにおいても効率よく放熱される。このように各部材は、熱的に結合されており、前記熱伝導経路と放熱で基板2の温度上昇を抑制することができる。また、同時に点灯回路から発生する熱も放熱される。
【0021】
以上のように本実施形態によれば、基板2の表裏両面から放熱されるので、これにより放熱機能を充足でき、光源ユニット1単体で高い放熱性を有するので、単体の光源ユニット1が熱による不具合を生じることを抑制できる。また、光源ユニット1単体としての放熱を完結することが可能となり、独立して光源ユニット1を構成できる。化粧カバー3は、基板2の側面部及び放熱部材4の周縁部に接触しているので、この部分においても放熱が促進される。さらに、化粧カバー3から反射体5へ熱伝導、また、放熱フィン3a、5a・・・によって効率よく放熱できる。さらにまた、点灯回路部品7は、化粧カバー3のフランジ3cによってカバーされているので、視覚デザイン的に良好な状態となる。
【0022】
なお、反射体5はABS樹脂等で形成してもよく、また、本実施形態では、反射体5を備えたものについて説明したが、本発明の光源ユニット1にとって反射体5を備えることは必須ではなく、反射体5は、必要に応じて設ければよい。さらに、基板2の周縁側に実装されている点灯回路部品7をフランジ3cによってカバーすることも必須ではない。また、点灯回路は、基板2の電気絶縁層2b内に封止配設することや光源ユニット1の外部に設けることをも許容する。さらにまた、本実施形態では、化粧カバー3の当接部3bが基板2のベース板2aの表面側に面接触する構成について説明したが、当接部3bが基板2の電気絶縁層2bに面接触し熱伝導が行われ、放熱する構成をも許容する。要は、基板2の表面側と面接触し、熱伝導、放熱が行われればよい。
【0023】
次に、本発明の照明装置の実施形態について図4及び図5の斜視図を参照して説明する。
【0024】
(実施例1)図4において、この照明装置は、天井面に取付けられて使用するいわゆる、ベース照明装置10を示している。ベース照明装置10は、ベース11と、このベース11に配設された複数の光源ユニット1・・・とを備えている。ベース11は、アルミニウム製であり、一辺を約250mmとする略正方形の平板状に形作られている。光源ユニット1は、ベース11面に縦3個×横3個の合計9個が相互に所定の間隔(約10mm)を空けてマトリクス状に配設されている。
【0025】
(実施例2)図5に示す照明装置10は、実施例1に対し、光源ユニット1の個数、配設方法を変更したものである。直角状に折曲されたベース11面に光源ユニット1を5個所定の間隔(約10mm)を空けて配設している。
【0026】
なお、ベース11の材料は、アルミニウムに限らず、熱伝導性の良好な金属材料又は樹脂材料等を用いることができる。また、照明装置10を構成するにあたって、ベース11を用いることなく、天井面に直付けの形式で光源ユニット1・・・を配設してもよい。この場合は、複数の光源ユニット1・・・の集合体が照明装置10を構成することとなる。
【0027】
上記のような照明装置の構成によれば、各光源ユニット1の放熱が行われる一方、各光源ユニット1は、相互に所定の間隔を空けて配設されているため、この間隔が連通して放熱流通路12が形成されるようになっている。具体的には、各光源ユニット1間の間隔が相互に連通状態となって放熱流通路12を形成している。したがって、個々の光源ユニット1の放熱はもとより、この放熱流通路12によっても、この流通路12に沿った放熱気流の流れが促進され、一層放熱効果が高まる。また、放熱フィン3a、5a・・・がベース11面に対し、水平方向に形成されているので、この構成によっても放熱気流の流れが助長される。
【0028】
以上のように本実施形態によれば、光源ユニット1単体で高い放熱性を有するので、単体の光源ユニット1が熱による不具合を生じることを抑制でき、また、光源ユニット1単体としての放熱を完結することも可能で独立して光源ユニット1を構成できるので、この複数の光源ユニット1をベース11又は天井面等に、実施例1及び実施例2に示したように任意に配設することができ、光源ユニット1として共通化が可能である。したがって、品種の異なる照明装置を設計する際の放熱設計の簡素化が期待できる。さらに、大きさの異なるベース11を数種類用意して、これらベース11に対応して光源ユニット1の配設個数を変えて、用途に応じた構成とし、多品種、多様化を図ることも可能であり、組合せの自由度が広がり、商品性の向上を期待できるものである。また、光源ユニット1の構成と、ベース11への光源ユニット1の配設の仕方との双方の構成により、発光素子が配設された基板2の温度上昇を効果的に抑制できるものであり、これにより、多くの光源ユニット1をベース11に配設することが可能になるので、高出力の照明装置を実現し易くなる。
【0029】
次に、本発明の第2の実施形態に係る光源ユニットについて図6を参照して説明する。図6は、光源ユニットを示す断面図である。なお、以降の各実施形態において、第1の実施形態と同一又は相当部分には同一符号を付し、その重複した説明は省略する。本実施形態では、反射体5をABS樹脂等の合成樹脂で形成したものであり、放熱フィンは設けられていない。そして、その反射面5cには反射効率を上げるため、クロムめっきが施されている。したがって、基板2の熱は、主として、基板2のベース板2aの裏面の略全面から放熱部材4へ伝わり、さらに、ベース板2aの表面側から化粧カバー3の当接部3bを経由して放熱される。
【0030】
以上のように本実施形態によれば、基板2の表裏両面から放熱できるので、光源ユニット1単体としての放熱を完結することが可能となり、第1の実施形態と同様な効果を奏することができる。
【0031】
次に、本発明の第3の実施形態に係る光源ユニットについて図7を参照して説明する。図3(a)は、光源ユニットを示す断面図、(b)は、基板を取出して示す断面図である。本実施形態では、反射体5をABS樹脂等の合成樹脂で形成したものであり、第1の実施形態とは、基板2の構成が異なる。基板2は、ベース板2a、電気絶縁層2b及び回路パターン層から構成されているが、ベース板2aの周縁に起立壁2a-1が形成されている。したがって、この起立壁2a-1によりベース板2aには凹部2a-2が形成され、この凹部2a-2に電気絶縁層2bが形成されている。光源ユニット1には、このような基板2を適用することもできる。この場合、化粧カバー3の当接部3bは、起立壁2a-1の上面に接触し、熱伝導が行われる。
【0032】
以上のように本実施形態によれば、第1の実施形態と同様な効果を奏することができる。
【0033】
次に、本発明の第4の実施形態に係る光源ユニットについて図8を参照して説明する。図8は、光源ユニットを示す断面図である。本実施形態においては、図8(a)は、反射体5を備えていない形式の光源ユニット1を示している。反射体5を備えていない場合にも光源ユニット1として成立し得る。勿論、適宜反射体5を付加することを妨げるものではない。図8(b)は、化粧カバー3のフランジ3cを備えていない形式の光源ユニット1を示している。
【0034】
本実施形態によっても、基板2の表裏両面から放熱できるので、光源ユニット1単体としての放熱を完結することが可能となり、第1の実施形態と同様な効果を奏することができる。
【0035】
本発明の第5の実施形態に係る光源ユニットについて図9及び図10を参照して説明する。図9及び図10は、光源ユニットの右半分を断面して示す側面図である。本実施形態では、図9に示すように、化粧カバー3と反射体5とを一体的に熱伝導性のアルミニウム等で構成しているものである。換言すれば、化粧カバー3-1が反射体をも兼用しているものである。また、放熱部材4の外周部を延出して延出部4eを構成している。この延出部4eは、光源ユニット1のベース11等への取付けに利用することが可能である。図10に示すものは、反射体5にその傾斜状に沿った反射板5-1を取付けたものである。反射板5-1は、ABS樹脂からなり、反射効率を上げるため、表面の反射面にはクロムめっきが施されている。
【0036】
以上のように本実施形態によれば、第1の実施形態と同様な効果を奏することができる。
【0037】
次に、本発明の第6の実施形態に係る光源ユニットについて図11及び図12を参照して説明する。図11及び図12は、光源ユニットの右半分を断面して示す側面図である。本実施形態では、熱伝導性のアルミニウム製等の化粧カバー3と反射体5とを別体に構成したものであり、反射体5にその傾斜状に沿った反射板5-1を取付けたものである。そして、図11に示すものは、化粧カバー3にフランジ3cを設けているのに対し、図12に示すものは、化粧カバー3にフランジ3cを設けず、フランジの役目を反射体5の照射開口部5bと反対側の端縁5dで担うものである。
【0038】
本実施形態によっても、基板2の表裏両面から放熱できるので、第1の実施形態と同様な効果を奏することができる。
【0039】
次に、本発明の第7の実施形態に係る光源ユニットについて図13乃至図15を参照して、基板の詳細構造を示しながら説明する。図13は、光源ユニットを示す断面図、図14は、実施例1の光源ユニットの一部を拡大して示す断面図、図15は、実施例2の光源ユニットの一部を拡大して示す断面図である。
【0040】
本実施形態は、基本的には、第1の実施形態における光源ユニットと同様な構成である。図13に示すように、基板2には、複数のLEDチップ6・・・がマトリクス状にチップ・オン・ボード方式で実装されている。基板2は、熱伝導層としてのベース板2a、電気絶縁層及び回路パターン層から構成されており、また、基板2の表面上には、その周縁に沿って樹脂製枠体2dが固着されている。
【0041】
複数のLEDチップ6・・・が配設された樹脂製枠体2d内には、コーティング材である封止部材2eが形成されている。封止部材2eは、LEDチップ6・・・等の保護のため、外気から遮断して封止するもので、熱硬化性のエポキシ系やシリコーン系の透明又は半透明の透光性樹脂が用いられる。そして、必要に応じこれらの樹脂に蛍光体を混練したものが使用される。本実施形態では、LEDチップ6・・・の青色発光により励起されて黄色に発光する蛍光体を用いており、この場合、黄色発光と青色発光とが合成されて白色光を放射するようになっている。
【0042】
そして、化粧カバー3の内周面には、基板2の少なくとも表面側と面接触する当接部3bが形成されている。この当接部3bは、基板2におけるLEDチップ6・・・が電気的に接続されて配設された領域、換言すれば、回路パターン領域の周囲に電気的に絶縁されて面接触するようになっている。
【0043】
(実施例1)図14に示すように、熱伝導層としてのベース板2aは、熱伝導性が良好で放熱性に優れたアルミニウム製の平板からなる。板厚寸法は、約1mmである。このベース板2aの一面には、エポキシ樹脂等からなる合成樹脂製の電気絶縁層2bが約80μmの厚さ寸法で形成されている。さらに、電気絶縁層2bの上には、LEDチップ6・・・の配線のための回路パターン領域を構成する回路パターン層2cが周縁部、すなわち、周囲を残して形成されている。この回路パターン層2cが周囲を残して形成されているのは、化粧カバー3の当接部3bを回路パターン領域と絶縁性を確保して基板2に当接させるためである。回路パターン層2cは、LEDチップ6・・・に電源からの電力を供給するため銅箔等の導電性の材料にNi及びAgのめっき処理を施して形成されている。具体的には、銅箔等の厚さ寸法は、約35μmであり、この上に厚さ寸法3.0〜5.0μmのNiめっき処理が施され、さらに、その上に厚さ寸法0.3〜0.7μmのAgめっき処理が施されている。
【0044】
LEDチップ6・・・は、基板2の回路パターン層2c上にシリコーン樹脂系の接着剤を用いて接着されている。LEDチップ6・・・は、例えば、InGaN系の素子であり、透光性のサファイア素子基板に発光層が積層されており、発光層は、n型窒化物半導体層と、InGaN発光層と、p型窒化物半導体層とが順次積層されて形成されている。そして、発光層に電流を流すための電極は、p型窒化物半導体層上にp型電極パッドで形成されたプラス側電極と、n型窒化物半導体層上にn型電極パッドで形成されたマイナス側電極とで構成されている。これら、電極は、ボンディングワイヤ6aにより回路パターン層2cに電気的に接続されている。ボンディングワイヤ6aは、金線からなっており、実装強度の向上とLEDチップ6・・・の損傷低減のためAuを主成分とするバンプを介して接続されている。
【0045】
このような構成によれば、化粧カバー3の当接部3bは、基板2の表面側であって、回路パターン領域の周囲に当接される。具体的には、ベース板2aの周囲と電気絶縁層2bを介して熱的に結合される。したがって、上記各実施形態と同様に、複数のLEDチップ6・・・から発生する熱は、主として、基板2のベース板2aの裏面の略全面から放熱部材4へ伝わり、さらに、当該熱は、LEDチップ6・・・が配設された中央部の回路パターン領域から外周方向の領域へ拡散して周囲に伝導され、化粧カバー3の当接部3bを経由して化粧カバー3へと伝導され放熱される。このように、基板2の表裏両面から放熱されるので、光源ユニット1としての放熱効果を向上することができる。また、この場合、化粧カバー3の当接部3bは、基板2の周囲に当接されるようになっているので、回路パターン領域との電気的絶縁性の確保が容易となる。
【0046】
以上のように本実施例によれば、第1の実施形態と同様な効果を奏することができ、回路パターン領域との電気的絶縁性を確保しつつ、放熱効果を高めることができる。
【0047】
(実施例2)図15に示すように、本実施例では、基板2におけるベース板2aの一面に、電気絶縁層2b及び回路パターン領域を構成する回路パターン層2cを周囲を残して形成したものである。したがって、ベース板2aの周囲は、表面側に露出しており、化粧カバー3の当接部3bは、ベース板2aの周囲と直接的に熱的に結合される。
【0048】
以上のように本実施例によっても実施例1と同様な効果を奏することができる。また、化粧カバー3の当接部3は、ベース板2aと直接的に熱的に結合されるので、効率よく熱伝導が行なわれる。なお、当接部3とベース板2aとの間に接着剤を介在させることを妨げるものではない。
【0049】
次に、本発明の第8の実施形態に係る光源ユニットについて図16を参照して説明する。図16は、第7の実施形態と同様に、光源ユニットの一部を拡大して示す断面図である。本実施形態は、前記第7の実施形態とは、基板2の構成が異なるものである。概略的には、ガラスエポキシ基板に熱伝導性の良好な銅箔等を挟んで構成し、熱伝導性を確保するものである。図に示すように、基板2の表面側及び裏面側は、ガラスエポキシ樹脂からなる電気絶縁層2bが形成されており、表面側の電気絶縁層2bには、回路パターン層2cが形成され、その上にLEDチップ6・・・が配設されている。そして、電気絶縁層2b間には、銅箔等の熱伝導層2fが介在して形成されている。
【0050】
以上のように本実施形態によれば、複数のLEDチップ6・・・から発生する熱は、LEDチップ6・・・が配設された中央部の回路パターン領域から、主として熱伝導層2fを伝導し、外周方向の領域へ拡散して周囲に伝導され、化粧カバー3の当接部3bを経由して化粧カバー3へと伝導され放熱される。したがって、第1の実施形態と同様な効果を奏することができ、回路パターン領域との電気的絶縁性を確保しつつ、放熱効果を高めることができる。
【0051】
なお、第7の実施形態の実施例2と同様に、銅箔等の熱伝導層2fの周囲を表面側に露出させ、化粧カバー3の当接部3bと、熱伝導層2fの周囲とが直接的に熱的に結合されるようにしてもよい。
【0052】
本発明は、上記実施形態の構成に限定されることなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。本発明は、熱伝導性を有する基板の表面側に熱伝導性の化粧カバーを熱的に結合させたものであり、基板の裏面側に放熱部材を設けることが好ましいが、放熱部材は必ずしも必要ではない。また、基板は、熱伝導性を確保するために、セラミック基板等を適用してもよい。さらに、光源ユニットの照射開口部に乳白色等の透光性カバーを設けるようにしてもよい。さらにまた、放熱フィンは、ベース面に対して、水平、垂直あるいは斜め方向に形成してもよく、階段状に形成してもよく、形成方向、形状には限定されない。
【符号の説明】
【0053】
1・・・光源ユニット、 2・・・基板、 3・・・化粧カバー、4・・・放熱部材、6・・・発光素子(LEDチップ)、10・・・照明装置、12・・・放熱流通路
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の発光素子が前面側に実装されるとともに、前記前面側に対して反対側である裏面側に熱伝導層を備える基板と;
前記熱伝導層と熱的に接続される前記基板の裏面側に設けられた平板状金属部と、前記基板の側面を覆うとともに外部に露出するように前記平板状金属部と熱的に結合されて設けられた側面金属部とを有する放熱体と;
を具備することを特徴とする光源ユニット。
【請求項2】
前記側面金属部の外側面には基板の前面と平行である水平方向に溝が形成されていることを特徴とする請求項1記載の光源ユニット。
【請求項1】
複数の発光素子が前面側に実装されるとともに、前記前面側に対して反対側である裏面側に熱伝導層を備える基板と;
前記熱伝導層と熱的に接続される前記基板の裏面側に設けられた平板状金属部と、前記基板の側面を覆うとともに外部に露出するように前記平板状金属部と熱的に結合されて設けられた側面金属部とを有する放熱体と;
を具備することを特徴とする光源ユニット。
【請求項2】
前記側面金属部の外側面には基板の前面と平行である水平方向に溝が形成されていることを特徴とする請求項1記載の光源ユニット。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2013−101951(P2013−101951A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−475(P2013−475)
【出願日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【分割の表示】特願2009−61910(P2009−61910)の分割
【原出願日】平成21年3月13日(2009.3.13)
【出願人】(000003757)東芝ライテック株式会社 (2,710)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【分割の表示】特願2009−61910(P2009−61910)の分割
【原出願日】平成21年3月13日(2009.3.13)
【出願人】(000003757)東芝ライテック株式会社 (2,710)
【Fターム(参考)】
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