説明

光照射モジュールおよび印刷装置

【課題】
紫外線発光素子の冷却を効率よく行なうことにより、紫外線発光素子の発光効率を比較的高く、紫外線発光素子の寿命が比較的長く、小型化された光照射装置を提供することを目的とする。
【解決手段】
本発明の光照射モジュールによれば、光照射デバイスと、前記光照射デバイスに冷却に用いる冷媒を流すための冷却配管と、前記光照射デバイス、前記冷却配管を収容する筐体とを備えており、前記筐体は、前記光照射デバイスと前記第1の冷却配管を収容した第1の空間と、前記第2の冷却配管を収容した第2の空間とを有し、前記第1の空間と前記第2の空間とが隔壁によって仕切られているため、光照射デバイスを比較的効率的に冷却することができる。その結果、光照射デバイスの照度が比較的高く、照度ばらつきが比較的少ない光照射モジュールが実現される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紫外線硬化型樹脂や塗料の硬化に使用される光照射装置および印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、紫外線照射装置は、医療やバイオ分野での蛍光反応観察、殺菌用途、電子部品の接着や紫外線硬化型樹脂およびインクの硬化などを目的に広く利用されている。特に電子部品の分野などで小型部品の接着等に使われる紫外線硬化型樹脂の硬化や、印刷の分野で使われる紫外線硬化型インキの硬化などに用いられる紫外線照射装置のランプ光源には高圧水銀ランプやメタルハライドランプなどが使用されている。
【0003】
近年、世界規模で地球環境負荷の軽減が望まれていることから、比較的長寿命、省エネルギー、およびオゾンと熱の発生を抑制することができる紫外線発光素子をランプ光源に採用する動きが活発になってきている。
【0004】
ところが、熱の発生を比較的抑制することができる紫外線発光素子をランプ光源としても、使用により紫外線照射装置から熱が発生し、この熱により紫外線発光素子の発光効率の低下や、紫外線発光素子の寿命が短くなるなどの不具合が発生する。そこで、例えば特許文献1に記載されているように、紫外線照射装置を冷却する装置が提案されている。
【0005】
しかしながら、このような装置では冷却ファンを設ける必要があるなど複雑で大型の装置となるため、紫外線発光素子の冷却を効率よく行なうことにより、紫外線発光素子の発光効率を比較的高く、紫外線発光素子の寿命が比較的長く、小型化された光照射装置が望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実用新案登録第3158033号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本願発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、紫外線発光素子の冷却を効率よく行なうことにより、紫外線発光素子の発光効率を比較的高く、紫外線発光素子の寿命が比較的長く、小型化された光照射装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る光照射モジュールは、光照射デバイスと、該光照射デバイスに電力を供給する電気配線と、前記光照射デバイスに冷却に用いる冷媒を流すための冷却配管と、前記光照射デバイス、前記電気配線および前記冷却配管を収容する筐体とを備えており、前記光照射デバイスは、前記冷却配管が接続された放熱用流路の供給口および排出口と、前記電気配線が接続された電気接続用端子とを有し、前記冷却配管は、前記光照射デバイスの前記供給口および前記排出口にそれぞれ接続された第1の冷却配管と、前記冷媒の供給用および排出用の外部冷却配管にそれぞれ接続された第2の冷却配管とを有し、前記第1の冷却配管と前記第2の冷却配管とはそれぞれ供給側および排出側で互いに接続されており、前記筐体は、前記光照射デバイス、前記電気配線および前記第1の冷却配管を収容した第1の空間と、前記第2の冷却配管を収容した第2の空間とを有し、前記第1の空間と前記第2の空間とが隔壁によって仕切られていることを特徴とする。
【0009】
また、前記第1の冷却配管の容積は、前記第2の冷却配管の容積よりも小さいことを特徴とする。
【0010】
さらに、前記隔壁は、熱伝導率が0.1W/(m・K)以下の断熱材を含むことを特徴とする。
【0011】
また、前記筐体の材質が金属であることを特徴とする。
【0012】
さらに、前記冷媒を前記第1の空間の冷却に用いる冷却管をさらに備えており、該冷却管は、供給側および排出側の前記冷却配管間に接続されて、前記第1の空間の外周に沿って配設されていることを特徴とする。
【0013】
また、光透過性を有する記録媒体を搬送する搬送手段と、前記記録媒体に対して紫外線硬化型インクまたは紫外線硬化型樹脂を印刷する印刷手段と、印刷された前記記録媒体に対して光を照射する光照射モジュールとを有することを特徴とする印刷装置を併せて提供する。
【発明の効果】
【0014】
本発明の光照射モジュールによれば、光照射デバイスと、該光照射デバイスに電力を供給する電気配線と、前記光照射デバイスに冷却に用いる冷媒を流すための冷却配管と、前記光照射デバイス、前記電気配線および前記冷却配管を収容する筐体とを備えており、前記光照射デバイスは、前記冷却配管が接続された放熱用流路の供給口および排出口と、前記電気配線が接続された電気接続用端子とを有し、前記冷却配管は、前記光照射デバイスの前記供給口および前記排出口にそれぞれ接続された第1の冷却配管と、前記冷媒の供給用および排出用の外部冷却配管にそれぞれ接続された第2の冷却配管とを有し、前記第1の冷却配管と前記第2の冷却配管とはそれぞれ供給側および排出側で互いに接続されており、前記筐体は、前記光照射デバイス、前記電気配線および前記第1の冷却配管を収容した第1の空間と、前記第2の冷却配管を収容した第2の空間とを有し、前記第1の空間と前記第2の空間とが隔壁によって仕切られているため、光照射デバイスを比較的効率的に冷却することができる。その結果、光照射デバイスの照度が比較的高く、照度ばらつきが比較的少なく、小型化された光照射モジュールが実現される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1(a)は、本発明の一実施形態に係る光照射モジュールの側面図である。図1(b)は、本発明の一実施形態に係る光照射モジュールの平面図である。
【図2】図2は、図1に示した光照射デバイスの平面図である。
【図3】図3は、図2に示した光照射デバイスにおける2I−2I線に沿った断面図である。
【図4】図4は、図1に示した光照射デバイスを構成する放熱部材の平面図である。
【図5】図5は、本発明の一実施形態に係る第1の筐体の分解斜視図である。
【図6】図6は、本発明の一実施形態に係る第1の筐体の分解断面図である。
【図7】図7は、図1に示した光照射モジュールを用いた印刷装置の上面図である。
【図8】図8は、図7に示した印刷装置の側面図である。
【図9】図9は、本発明の他の実施形態に係る光照射モジュールの第1の筐体の分解断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の光照射モジュールおよび印刷装置について、図面を参照しつつ説明する。
【0017】
(光照射モジュールの実施形態)
図1に示す光照射モジュール1は、紫外線硬化型インクを使用するオフセット印刷装置やインクジェット印刷装置等の印刷装置に組み込まれ、対象物(記録媒体)に紫外線硬化型インクを被着した後に紫外線を照射することで紫外線硬化型インクを硬化させる紫外線照射モジュールとして機能する。
【0018】
光照射モジュール1は、光照射デバイス2と、該光照射デバイス2に電力を供給する電気配線3と、光照射デバイス2に冷却に用いる冷媒を流すための冷却配管4と、光照射デバイス2、電気配線3および冷却配管4を収容する筐体5を備えている。
【0019】
まず、光照射モジュール1を構成する光照射デバイス2について図2、図3を用いて説明する。
【0020】
光照射デバイス2は、光照射モジュール1の紫外線照射光源として機能する。
【0021】
光照射デバイス2は、一方主面11aに複数の開口部12を有する基体10と、各開口部12内に設けられた複数の接続パッド13と、基体10の各開口部12内に配置され、接続パッド13と電気的に接続された複数の発光素子20と、各開口部12内に充填され、発光素子20を被覆する複数の封止材30と、基体10の他方主面11bに接着剤50を介して接着された放熱部材60と、を備えている。
【0022】
基体10は、第1の絶縁層41および第2の絶縁層42が積層されてなる積層体40と、発光素子20同士を接続する内部電気配線70と、内部電気配線70に接続され光照射デバイス2に電力を供給するための電気配線3に接続される電気接続用端子71とを備え、一方主面11a側から平面視して矩形状を成しており、該上面に設けられた開口部12内で発光素子20を支持している。
【0023】
第1の絶縁層41は、例えば、酸化アルミニウム質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、およびガラスセラミックスなどのセラミックス、ならびにエポキシ樹脂、および液晶ポリマー(LCP)などの樹脂、などによって形成される。
【0024】
次に、内部電気配線70は、例えば、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、マンガン(Mn)、銅(Cu)等の導電性材料により所定のパターンに形成されており、発光素子20への電流または発光素子20からの電流を供給するための給電配線として機能する。
【0025】
次に、第1の絶縁層41上に積層された第2の絶縁層42には、該第2の絶縁層42を貫通する開口部12が形成されている。
【0026】
開口部12は、各々の形状が発光素子20の載置面よりも基体10の一方主面11a側で開口面積が広くなるように、その内周面14が傾斜しており、平面視すると、例えば、略円形の形状を成している。なお、開口形状は円形に限られるものではなく、略矩形状でもよい。
【0027】
このような開口部12は、その内周面14で発光素子20の発する光を上方に反射し、光の取り出し効率を向上させる機能を有する。
【0028】
光の取り出し効率を向上させるため、第2の絶縁層42の材料として、紫外線領域の光に対して、比較的良好な反射性を有する多孔質セラミック材料、例えば、酸化アルミニウ
ム質焼結体、酸化ジルコニウム焼結体および窒化アルミニウム質焼結体により形成することが好ましい。また、光の取り出し効率を向上させるという観点では、開口部12の内周面14に金属製の反射膜を設けてもよい。
【0029】
このような開口部12は、基体10の一方主面11aの全体に渡って縦横の並びに配列されている。例えば、千鳥格子状に配列し、このような配列にすることによって発光素子20をより高密度に配置することが可能となり、単位面積当たりの照度を高くすることが可能となる。ここで、千鳥格子に配列するとは、斜め格子の格子点に配することと同義である。
【0030】
なお、単位面積当たりの照度が十分確保できる場合には、正格子状等に配列してもよく、配列形状に制限を設ける必要はない。
【0031】
以上のような、第1の絶縁層41および第2の絶縁層42からなる積層体40を備えた基体10は、第1の絶縁層41や第2の絶縁層42がセラミックスなどから成る場合、次のような工程を経て製造される。
【0032】
まず、従来周知の方法により製作された複数のセラミックスグリーンシートを準備する。開口部12に相当するセラミックスグリーンシートには開口部に対応する穴をパンチング等の方法により形成する。次に、内部配線60となる金属ペーストをグリーンシート上に印刷(不図示)した上で、該印刷された金属ペーストがグリーンシートの間に位置するようにグリーンシートを積層する。この内部配線60となる金属ペーストとしては、例えばタングステン(W)、モリブデン(Mo)、マンガン(Mn)および銅(Cu)などの金属を含有させたものが挙げられる。次に、上記積層体を焼成することにより、グリーンシートおよび金属ペーストを併せて焼成することによって、内部配線60および開口部12を有する基体10を形成することができる。
【0033】
また、第1の絶縁層41や第2の絶縁層42が樹脂から成る場合、基体10の製造方法は、例えば、次のような方法が考えられる。
【0034】
まず、熱硬化性樹脂の前駆体シートを準備する。次に、内部配線60となる金属材料からなるリード端子を前駆体シート間に配置させ、かつリード端子を前駆体シートに埋設するように複数の前駆体シートを積層する。このリード端子の形成材料としては、例えばCu、Ag、Al、鉄(Fe)−ニッケル(Ni)−コバルト(Co)合金、およびFe−Ni合金などの金属材料が挙げられる。そして、前駆体シートに開口部12に対応する穴をレーザー加工やエッチング等の方法により形成した後、これを熱硬化させることにより、基体10が完成する。
【0035】
一方、基体10の開口部12内には、発光素子20に電気的に接続された接続パッド13と、該接続パッド13に半田、金(Au)線、アルミ(Al)線等の接合材15により接続された発光素子20と、発光素子20を封止する封止材30とが設けられている。
【0036】
接続パッド13は、例えば、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、マンガン(Mn)、および銅(Cu)などの金属材料から成る金属層により形成されている。なお、必要に応じて、金属層上に、ニッケル(Ni)層、パラジウム(Pd)層、および金(Au)層などを更に積層しても良い。かかる接続パッド13は、半田、金(Au)線、アルミ(Al)線等の接合材15により発光素子20に接続される。
【0037】
また、発光素子20は、例えば、GaAsやGaN等の半導体材料からなるp型半導体層およびn型半導体層をサファイア基板等の素子基板21上に積層してなる発光ダイオー
ドや、半導体層が有機材料からなる有機EL素子等により構成されている。
【0038】
この発光素子20は、発光層を有する半導体層22と、基体10上に配置された接続パッド13に半田、金(Au)線、アルミ(Al)線等の接合材15を介して接続されたAg等の金属材料からなる素子電極23、24とを備えており、基体10に対してワイヤボンディング接続されている。そして、発光素子20は、素子電極23、24間に流れる電流に応じて所定の波長を持った光を所定の輝度で発し、その光を素子基板21を介して外部へ出射する。なお、素子基板21は、省略することが可能なのは周知のとおりである。また、発光素子20の素子電極23、24と接続パッド13との接続は、接合材15に半田等を使用して、従来周知のフリップ接続技術により行なってもよい。
【0039】
本実施形態では、発光素子20が発する光の波長のピークスペクトルが、例えば250〜395〔nm〕以下のUV光を発するLEDを採用している。つまり、本実施形態では、発光素子20としてUV−LED素子を採用している。なお、発光素子20は、従来周知の薄膜形成技術により形成される。
【0040】
そして、かかる発光素子20は、上述した封止材30によって封止されている。
【0041】
封止材30は、光透過性の樹脂材料等の絶縁材料より形成されており、発光素子20を良好に封止することにより、外部からの水分の浸入を防止したり、あるいは、外部からの衝撃を吸収し、発光素子20を保護したりする。
【0042】
また、封止材30は、発光素子20を構成する素子基板21の屈折率(サファイアの場合:1.7)空気の屈折率(約1.0)の間の屈折率を有する材料、例えばシリコーン樹脂(屈折率:約1.4)等より形成されることで、発光素子20の光の取り出し効率を向上させることができる。
【0043】
かかる封止材30は、発光素子20を基体10上に実装した後、シリコーン樹脂等の前駆体を開口部12に充填し、これを硬化させることで形成される。
【0044】
基体10に接着された放熱部材60は、その一方主面に被着されたシリコーン樹脂やエポキシ樹脂などの接着剤50を介して基体10の他方主面11に接着されており、基体10を支持するとともに、基体10に蓄熱された発光素子20の熱を吸収し、該吸収した熱を外部へ放出する。この放熱部材60の形成材料としては、熱伝導率の大きい材料が好ましく、例えばCuやAl等の金属材料、セラミックス、樹脂材料が挙げられる。本実施形態では放熱部材60の形成材料としてCuを採用している。
【0045】
また、図4に示すように、放熱部材60は、その内部に、冷却に用いる冷媒を流すための放熱用流路61を有している。この放熱用流路61は、放熱部材60の他方主面に冷媒を供給するための供給口62と、冷媒を排出するための排出口63と、を備えている。
【0046】
この供給口62および排出口63には冷却配管4が接続されている。かかる冷却配管4と、上述した光照射デバイス2および電気配線3は、筐体5によって収容される。筐体5の外壁には冷却配管4を筐体5の外部に配置された外部冷却配管7に接続するための開口が設けられ、該開口を介して冷却配管4と外部冷却配管7が接続されている。そして、冷媒が外部冷却配管7および冷却配管4を介して放熱部材60の放熱用流路61に供給され、該供給された冷媒によって放熱部材60が良好に冷却され、ひいては放熱部材の放熱効果を高めることができる。放熱部材60の冷却に使用された冷媒は、排出口63、冷却配管4および外部冷却配管7を介して外部へ排出される。なお、冷媒を流すための放熱用流路61の形状や放熱部材60内での配置は、光照射デバイス2が発生する熱を効率よく冷
却できればどのような形状でも配置でもよい。
【0047】
上述した筐体5は、図1に示すように、概略的に第1の筐体5aと、第2の筐体5bと、両者を仕切る隔壁と、を備え、第1の筐体5a内で光照射デバイス2、電気配線3および冷却配管4の第1部分を収容し、第2の筐体5a内で冷却配管4の第2部分を収容している。ここで、第1の筐体5aに収容された冷却配管4の前記第1部分を第1の冷却配管4a、第2の筐体5bに収容された冷却配管4の前記第2部分を第2の冷却配管4bと呼ぶ。
【0048】
このような構成とすることで、第1の筐体5a内で発生する熱、例えば、発光素子20で発生する熱や、電気配線3で発生する熱が第2の筐体5bに伝わりにくくなり、第2の筐体5b内に配置された第2の冷却配管4bが高温となることが抑制される。その結果、第2の冷却配管4bから第1の冷却配管4aに供給される冷媒の温度を比較的低温に保つことができ、ひいては、放熱部材60内部での冷却溶媒を比較的低い温度に保つことができる。結果として光照射デバイス2を比較的効率よく冷却することが可能となり、光照射デバイス2の発する光の照度を比較的高く、照度ばらつきを比較的小さくすることができる。
【0049】
また、第2の筐体5b内で第2の冷却配管4bに破れなどの不具合が発生した場合でも、第2の冷却配管4bから漏れた冷媒が第1の筐体5aに流入することが隔壁によって良好に抑制され、漏れた冷媒による光照射デバイス2の電気的短絡を防止することもできる。
【0050】
第1の筐体5aは、光照射デバイス2を支持し、光照射デバイス2に電力を供給する電気配線3および光照射デバイス2に冷却冷媒を供給する第1の冷却配管4aを収容する機能を有し、アルミニウム、鉄、ステンレス鋼などの金属材料等からなる。第1の筐体5a
は金属材料に限らず、樹脂などでも良いが光照射モジュール1の軽量化、放熱性および耐腐食性の観点から、本実施形態では第1の筐体5aの材料としてアルミニウムを採用している。
【0051】
第1の筐体5aは、図5および図6に示すように、第1の平板101と第2の平板102と第1の枠体103とカバーガラス6とで構成される。第1の平板101の中央部には開口104が設けられ、該開口104を覆うように石英などからなるカバーガラス6が取着されている。光照射デバイス2から発する光は、該開口104からカバーガラス6を透過して照射される。本実施形態ではカバーガラスの材質に石英を採用したが、石英以外でも紫外線の透過率が高く、紫外線による劣化の少ない材料であればよい。カバーガラス6は、光照射モジュール1が印刷装置に組み込まれて使用される際、紫外線硬化型インクなどが飛散して光照射デバイス2を汚染することを防止する機能を有する。カバーガラスの汚染であれば、清掃などのメンテナンスも比較的簡単に行なえることから、汚染による光照射デバイス2の発する光の照度劣化への影響を比較的少なくすることができるだけでなく、仮に汚染により照度劣化したとしても容易に照度回復を行なうことができる。
【0052】
また、本実施形態では、石英ガラスと筐体1aの材料との熱膨張係数の不整合を考慮して、石英ガラスと筐体1aとは弾性接着剤で接着されている。
【0053】
このような開口104を有する第1の平板101は周知の金属切削加工やダイキャスト工法により製造される。
【0054】
また、図5および図6に示すように、第1の枠体103の長手方向に沿った、互いに対向する一対の壁面には、光照射デバイス2を支持するための一対の支持部材106が、第
1の枠体103の開口面に平行となるように取着されている。
【0055】
一対の支持部材106は、光照射デバイス2の両端部を下方より支持するためのものであり、例えば平板状等の種々の形状に形成され、光照射デバイス2に対してネジ止め、接合材または接着剤などで固定される。なお、第1の枠体103に対する支持部材106の高さ方向の取着位置は、光照射デバイス2を支持部材106に固定した際に、光照射デバイス2とカバーガラス6が接触しない程度に極力近い位置に設けるのが好ましい。なぜなら、光照射デバイス2の発する光が最も効率よく取り出せる焦点距離は光照射デバイス2が固有に有していて、光照射デバイス2とカバーガラス6の距離が十分に離れれば、焦点距離は第1の筐体5a内となり光照射デバイス2の発する光を効率よく活用できない。また、仮に焦点距離が第1の筐体5aの外であったとしても、カバーガラス6の外面に近ければ近いほど対象物からの紫外線硬化型インクなどの飛散などによる汚染の影響を受けやすくなる。したがって、光照射デバイス2とカバーガラス6は接触しない程度に極力近づけることで、光照射デバイス2の発する光を比較的有効に活用し、光照射モジュール1が対象物からの紫外線硬化型インクなどの飛散などによる汚染に起因した光照射デバイス2の照度劣化を比較的防止することができる。
【0056】
なお、本実施形態では光照射デバイス2の第1の筐体5aへの取着に支持部材106を用いたが、支持部材106を使用せず、光照射デバイス2を第1の筐体5aへ直接接合材や接着剤で取着したり、第1の枠体103の壁面にネジ止め用の貫通孔を設け、光照射デバイス2を筐体5aへ直接ネジ止め固定してもよい。
【0057】
第2の平板102には、貫通孔107が複数設けられていて、放熱部材60の内部に設けられた放熱用流路61の供給口62および排出口63に接続される第1の冷却配管4aと第2の筐体5b内に収容された第2の冷却配管4bとがそれぞれ挿通され、貫通孔107で連結されている。
【0058】
第1の冷却配管4aはナイロンチューブ、ウレタンチューブおよびフッ素樹脂チューブ等の樹脂チューブや銅管、ステンレス鋼管等の金属管で形成される。第1の冷却配管4aおよび第2の冷却配管4bの材質は、光照射デバイス2の冷却に用いる冷媒の種類に応じて適宜選択すればよい。
【0059】
第1の筐体5aは、上述の第1の平板101を第1の枠体103の一方開口面を覆うように、第2の平板102を第1の枠体103の他方開口面を覆うように当接され、ネジ止め、接合材および接着剤などで固定して形成される。第1の平板101と第1の枠体103および第2の枠体と第1の枠体103のそれぞれの当接面にはシリコンゴム・ニトリルゴム、フッ素樹脂・シリコーン樹脂・ウレタン樹脂等のシール材を介することで、比較的良好に第1の筐体5aより光照射デバイス2からの紫外線光の漏れなどを防止し、第1の筐体5aへの外部からの紫外線硬化型インクや冷却用冷媒の侵入を防止することができる。
【0060】
そして、第1の筐体5aの壁面には光照射デバイス2の電気接続用端子71に接続される電気配線3を外部電気配線8と接続するための外部接続端子108を有している。外部接続端子108は第1の筐体5aの壁面に開口を設け、その開口に接着剤やネジ止めなどで挿着される。
【0061】
一方、第2の筐体5bは、第2の冷却配管を収容する機能を有し、第1の筐体5aと同様、アルミニウム、鉄、ステンレス鋼などの金属材料や樹脂など種々の材料により形成することができ、本実施形態ではアルミニウムにより形成されている。
【0062】
また、第2の冷却配管4bはナイロンチューブ、ウレタンチューブおよびフッ素樹脂チューブ等の樹脂チューブや銅管、ステンレス鋼管等の金属管で形成される。第1の冷却配管4aおよび第2の冷却配管4bの材質は、光照射デバイス2の冷却に用いる冷媒の種類に応じて適宜選択すればよい。
【0063】
第2の筐体5bは、第2の枠体110と第3の平板111および第1の筐体5aの第2の平板102で構成される。第2の平板102は、第1の筐体5aと第2の筐体5bを構成するために共用される。第2の筐体5bは、第1の筐体5aの第2の平板102が第2の枠体110の一方開口面を覆うように、第3の平板111が第2の枠体110の他方開口面を覆うように当接され、ネジ止め、接合材および接着剤などで固定して形成される。第2の平板102と第2の枠体110および第3の平板111と第2の枠体110のそれぞれの当接面にはシリコンゴム・ニトリルゴム、フッ素樹脂・シリコーン樹脂・ウレタン樹脂等の材料により形成されたシール材を介することで、第2の筐体5b内の第2の冷却配管からの水漏れ等が発生した場合でも、第2の筐体5b外に水が流出することを防止し、比較的良好に対象物などの汚染を防止することができる。
【0064】
また、第1の筐体5aと第2の筐体5bを隔離する隔壁は、第2の平板102により構成され、第2の平板102に設けられた貫通孔107を介して第1の筐体5aと第2の筐体5bの気密性を損なわないように、貫通孔107と第1の冷却配管4aの間に隙間が発生しないようにシリコンゴム・ニトリルゴム、フッ素樹脂・シリコーン樹脂・ウレタン樹脂等のシール材で気密に封止しておくことが重要である。
【0065】
第2の冷却配管4bの配置は特に限定する必要はないが、光照射モジュール1として小型化されるように配置設計をするのが好ましい。
【0066】
本実施形態の光照射モジュール1では、第1の冷却配管4aの容積は、第2の冷却配管4bの容積よりも小さくしている。
【0067】
第1の冷却配管4aは光照射デバイス2および電気配線3の発生する熱の影響を受けやすいため、容積をできるだけ小さくすることで冷却冷媒の温度上昇を抑制することができる。本実施形態では、第1の冷却配管4aの容積と第2の冷却配管4bの容積の比率が1:7で設定されている。
【0068】
(印刷装置の実施形態)
本発明の印刷装置の実施形態として、図7および図8に示した印刷装置200を例に挙げて説明する。この印刷装置200は、記録媒体250を搬送するための搬送機構210と、搬送された記録媒体250に印刷を行なうための印刷機構としてのインクジェットヘッド220と、印刷後の記録媒体250に対して紫外線を照射する、上述した光照射モジュール1と、該光照射モジュール1の発光を制御する制御機構230と、を備えている。ここで、記録媒体250は、上述の対象物に相当する。
【0069】
搬送機構210は、記録媒体250をインクジェットヘッド220、光照射モジュール1の順に通過するように搬送するためのものであり、載置台211と、互いに対向配置され、回転可能に支持された一対の搬送ローラ212とを含んで構成されている。この載置台211によって支持された記録媒体250を一対の搬送ローラ212の間に送り込み、該搬送ローラ212を回転させることにより、記録媒体250を搬送方向へ送り出すためのものである。
【0070】
インクジェットヘッド220は、搬送機構210を介して搬送される記録媒体250に対して、感光性材料を付着させる機能を有している。このインクジェットヘッド220は
、この感光性材料を含む液滴を記録媒体250に向けて吐出し、記録媒体250に被着させるように構成されている。本実施形態では、感光性材料として紫外線硬化型インクを採用している。この感光性材料としては、紫外線硬化型インクの他に、例えば感光性レジスト、光硬化型樹脂などが挙げられる。
【0071】
本実施形態では、インクジェットヘッド220としてライン型のインクジェットヘッドを採用している。このインクジェットヘッド220は、ライン状に配列された複数の吐出孔220aを有しており、この吐出孔220aから紫外線硬化型インクを吐出するように構成されている。インクジェットヘッド220は、吐出孔220aの配列に対して直交する方向に搬送される記録媒体250に対して、吐出孔220aよりインクを吐出させ、記録媒体にインクを被着させることにより、記録媒体に対して印刷を行なう。
【0072】
なお、本実施形態では、印刷機構として、ライン型のインクジェットヘッドを例に挙げたが、これに限られるものではなく、例えば、シリアル型のインクジェットヘッドを採用していてもよいし、ライン型又はシリアル型の噴霧ヘッドを採用してもよい。さらに、印刷機構として、記録媒体250の静電気を蓄え、かかる静電気で感光性材料を付着させる静電式ヘッドを採用してもよいし、記録媒体250を液状の感光性材料に浸して、かかる感光性材料を付着させる浸液装置を採用してもよい。さらに、印刷機構として刷毛、ブラシ、およびローラを採用してもよい。
【0073】
印刷装置200において光照射モジュール1は、搬送機構210を介して搬送される記録媒体250に付着した感光性材料を感光させる機能を担っている。この光照射モジュール1は、インクジェットヘッド220に対して搬送方向の下流側に設けられている。また、印刷装置200において発光素子20は、記録媒体250に付着した感光性材料を露光する機能を担っている。
【0074】
制御機構230は、光照射モジュール1の発光を制御する機能を担っている。この制御機構230のメモリには、インクジェットヘッド220から吐出されるインク滴を硬化するのが比較的良好になるような光の特徴を示す情報が格納されている。この格納情報の具体例を挙げると、吐出するインク滴を硬化するのに適した波長分布特性、および発光強度(各波長域の発光強度)を表す数値が挙げられる。本実施形態の印刷装置200では、この制御機構230を有することによって、制御機構230の格納情報に基づいて、複数の発光素子20に入力する駆動電流の大きさを調整することもできる。このことから、印刷装置200によれば、使用するインクの特性に応じた適正な光量で光を照射することができ、比較的低エネルギーの光で、インク滴を硬化させることができる。
【0075】
この印刷装置200では、搬送機構210が記録媒体250を搬送方向に搬送している。インクジェットヘッド220は、搬送されている記録媒体250に対して紫外線硬化型インクを吐出して、記録媒体250の表面に紫外線硬化型インクを付着させる。このとき、記録媒体250に付着させる紫外線硬化型インクは、全面付着であっても、部分付着であっても、所望パターンでの付着であってもよい。この印刷装置200では、記録媒体250に付着した紫外線硬化型インクに光照射モジュール1の発する紫外線を照射して、紫外線硬化型インクを硬化させている。
【0076】
本実施形態の印刷装置200は、光照射モジュール1の有する効果を享受することができる。本実施形態の印刷装置200では、光照射モジュール1を構成する筐体5は、光照射デバイス2、電気配線3および冷却配管4の一部を収容する第1の筐体5aと、冷却配管4の一部を収容する第2の筐体5bとで構成されている。そして、第1の筐体5aと第2の筐体5bは、隔壁によって仕切られている。このような構成とすることで、光照射デバイス2が駆動することにより発生する熱や、電気配線3に電力を供給することで発生す
る熱を第2の冷却配管4bに比較的伝わりにくくすることにより、第1の冷却配管4aを介して光照射デバイス2に供給される冷却溶媒を比較的低い温度に保つことができる。結果として光照射デバイス2を比較的効率よく冷却することが可能となり、光照射デバイス2の発する光の照度を比較的高く、照度ばらつきを比較的小さくすることができる。
【0077】
以上、本発明の具体的な実施形態を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の要旨から逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
【0078】
例えば、上述の実施形態においては、第1の筐体5aと第2の筐体5bを隔離する隔壁に相当する第1の平板101は、アルミニウムで形成したが、第1の平板101の第1の筐体5a側の一方主面、または第2の筐体5b側の他方主面、もしくはそのいずれにも断熱材を被着させても良い。断熱材の熱伝導率は0.1W/(m・K)以下が好ましい。断熱材としては、例えば、グラスウール、ロックウール等の繊維系断熱材、ウレタンフォーム、フェノールフォーム、ポリスチレンフォーム等の発泡系断熱材などにより形成することができる。
【0079】
このような構成とすることで、光照射デバイス2および電気配線3から発生する熱の第2の筐体5bへの伝播を比較的抑制することができる。
【0080】
また、図9に示すように、冷却冷媒を第1の筐体5aの内部空間の冷却に用いる冷却管120をさらに備えていてもよい。このような構成とすることで、光照射デバイス2および電気配線3から発生した熱を冷却することで、第2の筐体5bに熱が伝播したとしても、伝播する熱を比較的低いものとすることができ、第2の筐体5bへの熱影響を比較的小さくすることができる。
【0081】
冷却管120の材質は、第1の冷却配管4a、第2の冷却配管4bと同様、ナイロンチューブ、ウレタンチューブおよびフッ素樹脂チューブ等の樹脂チューブや銅管、ステンレス鋼管等の金属管で形成すればよい。
【0082】
図9では、第1の筐体5aの第1の枠体103の内壁に沿って冷却管120を配置したが、枠体103の内壁に沿わす必要はなく第1の筐体5a内を縦横に配置してもよいし、第1の筐体5bの第1の枠体103の外壁に沿って配置してもよい。また、第1の枠体103の構造をジャケット構造としてもよい。
【0083】
さらに、印刷装置200の実施形態は、以上の実施形態に限定されない。例えば、軸支されたローラを回転させ、このローラ表面に沿って記録媒体を搬送する、いわゆるオフセット印刷型のプリンタであってもよく、同様の効果を奏する。
【0084】
本実施形態では、インクジェットヘッド220を用いた印刷装置200に光照射モジュール1を適用した例を示しているが、この光照射モジュール1は、例えば対象体表面にスピンコートした光硬化樹脂を硬化させる専用装置など、各種類の光硬化樹脂の硬化にも適用することができる。また、光照射モジュール1を、例えば、露光装置における照射光源などに用いてもよい。
【符号の説明】
【0085】
1 光照射モジュール
2 光照射デバイス
3 電気配線
4 冷却配管
4a 第1の冷却配管
4b 第2の冷却配管
5 筐体
5a 第1の筐体
5b 第2の筐体
6 カバーガラス
7 外部冷却配管
8 外部電気配線
10 基体
11a 一方主面
11b 他方主面
12 開口部
13 接続パッド
14 内周面
15 接合材
20 発光素子
21 素子基板
22 半導体層
23、24 素子電極
30 封止材
40 積層体
41 第1の絶縁層
42 第2の絶縁層
50 接着剤
60 放熱部材
61 放熱用流路
62 供給口
63 排出口
70 内部電気配線
71 電気接続用端子
101 第1の平板
102 第2の平板
103 第1の枠体
104 開口
106 支持部材
107 貫通孔
108 外部接続端子
110 第2の枠体
111 第3の平板
120 冷却管
200 印刷装置
210 搬送機構
211 載置台
212 搬送ローラ
220 インクジェットヘッド
220a 吐出孔
230 制御機構
250 記録媒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光照射デバイスと、該光照射デバイスに電力を供給する電気配線と、前記光照射デバイスに冷却に用いる冷媒を流すための冷却配管と、前記光照射デバイス、前記電気配線および前記冷却配管を収容する筐体とを備えており、
前記光照射デバイスは、前記冷却配管が接続された放熱用流路の供給口および排出口と、前記電気配線が接続された電気接続用端子とを有し、
前記冷却配管は、前記光照射デバイスの前記供給口および前記排出口にそれぞれ接続された第1の冷却配管と、前記冷媒の供給用および排出用の外部冷却配管にそれぞれ接続された第2の冷却配管とを有し、前記第1の冷却配管と前記第2の冷却配管とはそれぞれ供給側および排出側で互いに接続されており、
前記筐体は、前記光照射デバイス、前記電気配線および前記第1の冷却配管を収容した第1の空間と、前記第2の冷却配管を収容した第2の空間とを有し、
前記第1の空間と前記第2の空間とが隔壁によって仕切られていることを特徴とする光照射モジュール。
【請求項2】
前記第1の冷却配管の容積は、前記第2の冷却配管の容積よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の光照射モジュール。
【請求項3】
前記隔壁は、熱伝導率が0.1W/(m・K)以下の断熱材を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光照射モジュール。
【請求項4】
前記筐体の材質が金属であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光照射モジュール。
【請求項5】
前記冷媒を前記第1の空間の冷却に用いる冷却管をさらに備えており、
該冷却管は、供給側および排出側の前記冷却配管間に接続されて、前記第1の空間の外周に沿って配設されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光照射モジュール。
【請求項6】
光透過性を有する記録媒体を搬送する搬送手段と、
前記記録媒体に対して紫外線硬化型インクまたは紫外線硬化型樹脂を印刷する印刷手段と、
印刷された前記記録媒体に対して光を照射する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光照射モジュールとを有することを特徴とする印刷装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−178303(P2012−178303A)
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−41328(P2011−41328)
【出願日】平成23年2月28日(2011.2.28)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】