説明

光療法システム及び方法

スリープマスクが被験者へ光療法を提供するように構成される。前記スリープマスクは、光療法のための快適な光輸送メカニズムを提供し、被験者が睡眠中、睡眠に入る際及び/又は目覚める際に、被験者に光を輸送することを可能とする。ひとつの実施態様において、前記スリープマスクは、ひとつ又はそれ以上のシールド、ストラップ、第一の光モデュール及び/又は第二の光モデュールを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本特許出願は、2008年12月30日出願のUS仮特許出願No61/141289に基づき35USC119(e)の優先権を主張するものであり、当該内容は参照をもって本明細書の一部となる。
【0002】
本出願は、以下のUS特許出願と関連するものであり、これらは参照をもって本明細書の一部となる。U.S.特許出願No.61/141,273発明の名称「被験者への光療法提供のためのシステム及び方法」2008年12月30日出願、及びU.S.特許出願No.61/141,274発明の名称「光療法提供のためのシステム及び方法」2008年12が油30日出願、及びU.S.特許出願No.61/141,292発明の名称「光療法提供のためのシステム及び方法」2008年12月30日出願及びU.S.特許出願No.61/141,295発明の名称「光療法提供のためのシステム及び方法」12008年12月30日出願及びU.S.特許出願No.61/152,028発明の名称「被験者に被験者を提供するためのシステム及び方法」2009年2月12日出願。
【0003】
本発明は、被験者への光療法の投与に関する。
【0004】
概日リズム障害及び/又は光欠損障害を持つ被験者に対して光放射治療を行うことは知られている。一般的に、これらの治療は、患者が目覚めている間、患者の眼に直接光を照射することを含み、季節性情動障害(SAD)、概日睡眠障害及び時差ボケや交代勤務による睡眠障害を含む光欠損疾患を緩和、治癒する。
【0005】
現在2つの種類の光療法装置が利用可能である。ひとつのタイプの装置は、サイズが大きくて床又は机に設置され得るものである。これには、発光電球の光源又は発光ダイオードの配列が含まれる。これらはひとつの場所から他の場所へ動かすことはできるけれど、これらは通常ポータブルではなく、一日の稼動時間の間静置されるように時間的に計画がなされる必要がある。さらに、かかる光源は非常に壊れ易い。光療法の別のタイプの装置は、ヘッドマウントタイプである。これはアイグラス又はバイザとして構成される。これらはポータブルであり、通常公衆の前では患者に許容されるものではない。というのは、頭に設置する際に奇妙な外観を呈するからである。これら装置は一般的に、装置が睡眠中に機能するようには構成されていない。この第二のタイプの装置のほとんどは、焦点化光又は拡散光を患者の眼に向けて高発光で直接照射するものである。
【0006】
さらに、この光は、患者が目覚めている際に、患者の眼に光ビームを照射するように位置付けされている。この方法は治療の快適性に対して患者に影響を与え得る。
【発明の概要】
【0007】
本発明のひとつの側面は、被験者が睡眠中に光療法を提供するように構成されるシステムに関する。ひとつの実施態様において、前記システムは、ひとつ又はそれ以上の照明モデュールと、ひとつ又はそれ以上のセンサと、及びプロセッサを含む。前記ひとつ又はそれ以上の照明モデュールは、前記被験者の眼に放射光を提供するように構成される。前記ひとつ又はそれ以上のセンサは、前記被験者の瞼の位置に関する情報を伝達するひとつ又はそれ以上の出力シグナルを生成するように構成される。前記プロセッサは、前記ひとつ又はそれ以上のセンサにより生成される前記ひとつ又はそれ以上の出力シグナルを受け取り、前記ひとつ又はそれ以上の照明モデュールを制御して、前記ひとつ又はそれ以上の照明モデュールが、前記被験者の前記瞼の前記位置に基づき決定される強度レベルで前記被験者の眼に光放射を提供する。
【0008】
本発明の他の側面は、被験者が睡眠中に被験者に光療法を提供する方法に関する。ひとつの実施態様において、前記方法は、被験者の眼に第一の強度で光放射を提供し;前記被験者の瞼の位置に関する情報を決定し;及び前記被験者の瞼の位置に基づき被験者の眼に提供する光放射の強度を調節することを含む。
【0009】
本発明の他の側面は、被験者は睡眠中に被験者に光療法を提供するシステムに関する。ひとつの実施態様において、前記システムは、被験者の眼に第一の強度で光放射を提供する手段と;前記被験者の瞼の位置に基づき被験者の眼に提供する光放射の強度を調節する手段と;及び前記被験者の瞼の位置に基づき被験者の眼に提供する光放射の強度を調節する手段とを含む。
【0010】
本発明の他の側面は、被験者が睡眠中に光療法を提供するように構成されるシステムに関する。ひとつの実施態様において、前記システムは、ひとつ又はそれ以上の照明モデュールと、ひとつ又はそれ以上のセンサと、及びプロセッサを含む。前記ひとつ又はそれ以上の照明モデュールは、被験者の眼に光放射を提供するように構成される。前記ひとつ又はそれ以上のセンサは、被験者の現在の睡眠期についての情報を伝達するひとつ又はそれ以上の出力シグナルを生成するように構成される。前記プロセッサは、前記ひとつ又はそれ以上の照明モデュールを制御して、前記ひとつ又はそれ以上の照明モデュールが被験者の眼に光放射を提供させる。ここで、前記プロセッサは、被験者の現在の睡眠期についての情報を伝達する前記ひとつ又はそれ以上の出力シグナルに基づいて、前記ひとつ又はそれ以上の照明モデュールにより被験者の眼に提供される光放射の強度を変更させる。
【0011】
本発明の他の側面は、被験者が睡眠中に光療法を提供する方法に関する。ひとつの実施態様において、前記方法は、被験者の眼に光放射を提供し;被験者の現在の睡眠期を決定し;及び前記被験者の現在の睡眠期に基づき被験者の眼に向かう光放射の強度を調節することを含む。
【0012】
本発明の他の側面は、被験者が睡眠中に光療法を提供するシステムに関する。ひとつの実施態様において、前記システムは、被験者の眼に光放射を提供する手段と;被験者の現在の睡眠期を決定する手段と;及び前記被験者の現在の睡眠期に基づき被験者の眼に向かう光放射の強度を調節する手段を含む。
【0013】
本発明の他の側面は、被験者に光療法を提供するように構成されるシステムに関する。ひとつの実施態様において、前記システムは、ひとつ又はそれ以上の照明モデュール及びプロセッサを含む。前記ひとつ又はそれ以上の照明モデュールは、被験者へ可視光放射を投与するように構成され、前記被験者へ投与された光放射が可視光放射の第一の部分と可視光放射の第二の部分を含み、前記可視光放射の第一の部分が前記可視光スペクトルの第一の部分内にある波長を持ち、及び、前記可視光放射の第二の部分が前記可視光スペクトル内ではあるが前記第一の部分外にある波長を持つ。前記プロセッサは、前記ひとつ又はそれ以上の照明モデュールを制御し、前記可視光放射の第一の部分の強度及び前記可視光放射の第二の部分の強度が、常に、投与される可視光光放射全強度が相対的に固定されて維持されるようにする。
【0014】
本発明の他の側面は、被験者への光療法を提供する方法に関する。ひとつの実施態様において、前記方法は、被験者へ可視光放射を投与し、ここで前記被験者へ投与される前記放射が、可視光放射の第一の部分及び前記可視光放射の第二の部分を含み、前記可視光放射の第一の部分が前記可視光スペクトルの第一の部分内の波長を持ち、前記可視光放射の第二の部分が前記可視光スペクトル内の波長ではあるが前記可視光放射の第一の部分の外である波長を持ち;及び前記可視光放射の第一の部分の強度及び前記可視光放射の第二の部分の強度が変動して、常に、投与される可視光光放射全強度が相対的に固定され維持される。
【0015】
本発明の他の側面は、被験者へ光療法を提供するように構成されるシステムに関する。ひとつの実施態様において、前記システムは、被験者に可視光放射を投与する手段を含み、前記被験者へ投与される光放射が、可視光放射の第一の部分及び前記可視光放射の第二の部分を含み、前記可視光放射の第一の部分が前記可視光スペクトルの第一の部分内の波長を持ち、前記可視光放射の第二の部分が前記可視光スペクトル内の波長ではあるが前記可視光放射の第一の部分の外である波長を持ち;及び前記可視光放射の第一の部分の強度及び前記可視光放射の第二の部分の強度が変動して、常に、投与される可視光放射全強度が相対的に固定され維持される。
【0016】
本発明の、これら及び他の目的、構成及び特徴は、関連する構成要素及び部材の組み合わせの操作及び機能、製造経済等と同様に、添付の図面を参照して、以下の記載及び特許請求の範囲を考慮して明らかとなる。図面は本明細書の一部であり、付される符号は、種々の図面で対応する部材を示す。本発明のひとつの実施態様において、ここで記載された構造上のコンポーネントは寸法に合わせて描かれている。しかし、次のことは明確に理解されなければならない。即ち、図面は説明目的であって本発明を限定する目的ではない。さらに、次の点理解されなければならない。ここで実施態様のひとつとして示され又は記載された構成上の事項は、他の実施態様においてもまた使用することができるということである。本明細書及び特許請求の範囲において、「ひとつの」及び「その」なる単数形には、明確に指示が記載されていない限り、複数の参照物をも含む。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は、本発明のひとつの実施態様による、被験者へ光療法を提供するように構成されるスリープマスクを示す。
【図2】図2は、本発明のひとつの実施態様による、被験者へ光療法を提供するように構成されるスリープマスクを示す。
【図3】図3は、本発明のひとつ又はそれ以上の実施態様による、被験者へ光療法を提供するように構成されるスリープマスクを示す。
【図4】図4は、本発明のひとつの実施態様による被験者への光療法を提供するように構成されるスリープマスクを模式的に表す図面である。
【図5】図5は、本発明のひとつの実施態様による被験者への光療法を提供する方法を示す。
【図6】図6は、本発明のひとつの実施態様による被験者への光療法を提供するように構成されるシステムである。
【図7】図7は、本発明のひとつの実施態様による被験者への光療法を提供するように構成される方法を示す。
【図8】図8は、本発明のひとつの実施態様による被験者への光療法を提供する方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1から3には、被験者へ光療法を提供するために構成されるスリープマスク10が示される。スリープマスク10は、光療法の快適な光輸送メカニズムを提供し、前記被験者は睡眠中、眠ろうとする際及び/又は眠りから目覚める際に被験者に光療法を提供することを可能とする。ひとつの実施態様において、スリープマスク10はひとつ又はそれ以上のシールド12、ストラップ14、第一の光モデュール16及び/又は第二の光モデュール18を含む。
【0019】
図1に示されるように、シールド12は、スリープマスク10を装着する被験者の眼をカバーするように構成される。ひとつの実施態様において、シールド12は、第一の部分20及び第二の部分22を含む。第一のシールド部分20は、被験者の第一の眼をカバーするように構成される。第二のシールド22は、被験者の第二の眼をカバーするように構成される。被験者の前記第一及び第二の眼を快適にカバーするために、第一シールド20及び第二シールド22は、被験者の眼の開口部よりも実質的に大きい。
【0020】
ひとつの実施態様において、第一のシールド部分20及び第二のシールド部分22は、結合シールド部24で結合される。結合シールド部24は、被験者がスリープマスクを装着する際に被験者の鼻の少なくとも一部分(例えば鼻橋を横切り)上に位置するように構成される。ある場合には(示されていない)、結合シールド部24は図1から3で示される実施態様よりもより狭いか又はより厚くなり得る。
【0021】
ひとつの実施態様において、シールド12は柔軟材料から形成される。シールド12の柔軟性は、被験者への快適性を強化することができる。図3で示されるシールド12の側部は、使用の際には被験者の方に面している。この側で、ベース表面26は実質的に液体に対して非透過性として形成され得る。例えば非透過性ベース表面26は、例えばポリカーボネート、ポリエステル及び/又は他の材料から形成され得る。ベース表面26の非透過性は、シールド12内に支持されるスリープマスクの電子回路を湿気から保護することができる。
【0022】
ひとつの実施態様において、シールド12は、ベース表面26上に設けられるクッション層28を含む。クッション層28は、柔らかく弾力性のある材料から形成される。例えばクッション層28は、フォーム、繊維、繊維/フォームラミネート及び/又は他の材料等から形成され得る。使用の際には、クッション層28は被験者に対して最内側を提供し、被験者の顔に接する。従って、クッション層28の柔らかさが、被験者の顔にクッションを提供し、被験者のスリープマスク10への快適さを強化する。
【0023】
図1から3に基づくと、使用の際に、シールド12は、被験者の眼と回りの光との間にバリアを提供する。ひとつの実施態様において、シールド12は不透明であり、回りに光放射をブロックし(少なくとも可視スペクトル内で)、従って回りの光放射から被験者の眼をシールドする。
【0024】
ストラップ14は、シールド12を被験者の上の位置に保持するように構成される。図1から3に示されるように、ストラップ14は、第一のシールド部分20及び第二のシールド部分22のそれぞれに付着され、被験者の頭の周りに巻かれて、スリープマスク10を被験者の頭の上に位置させる。ストラップ14は長さが調節可能であってよい(例えば異なるサイズの頭に合わせて)。ストラップ14は弾力性材料(例えば弾性体)から形成され得る。従って使用者の頭のサイズに合わせてシールド12を位置させるために伸ばすことができる。留意すべきは、図1から3に示されるスリープマスク10の実施態様においてストラップ14を含むことは何ら限定することを意図するものではない、ということである。被験者の上にシード12を保持する他のメカニズムもまた適用可能である。例えばより精巧なヘッドギアを使用する、接着性の表面をシールド12に適用して被験者の皮膚に可動に接着させてシールド12を位置づける、固定又は柔軟なフレーム(例えばメガネ)及び/又は他のシールド12を保持して位置づけるメカニズムが適用され得る。
【0025】
図3を参照して、第一の照明モデュール16及び第二の照明モデュール18が第一のシールド部分20及び第二のシールド部分22にそれぞれ設けられ、被験者の顔及び/又は被験者の眼の付近に光放射するように構成される。前記第一の照明モデュール16及び第二の照明モデュール18による放射光は、被験者の光療法効果を持つ波長(又は複数の波長)を含み、有効な光療法計画に基づいて輸送される。ある例では、前記第一の照明モデュール16及び第二の照明モデュール18による放射光は、被験者に関して相対的に均一な光強度を持つ放射フィールドで被験者の眼の方に向けられる。例えばひとつの実施態様において、前記第一の照明モデュール16及び第二の照明モデュール18による放射光の光強度は、それぞれの前記フィールドに渡りその量が変化する。眼を開いて使用するためには、眼を閉じて使用する場合に比べて、約100:1以下である。前記第一の照明モデュール16及び第二の照明モデュール18による放射光の前記均一なフィールドのサイズは、被験者の眼の大きさに依存し得る。
【0026】
図4は、本発明の実施態様によるスリープマスク10の模式図である。図4から分かるように、図1から3に示されるひとつ又はそれ以上の部品及び上で記載された部品に加えて、スリープマスク10は、ひとつ又は両方の電源26、電子ストレージ28、ユーザインタフェース30、ひとつ又はそれ以上のセンサ32及び/又はプロセッサ34を含むことができる。ひとつの実施態様において、ひとつ又はそれ以上の電源26、電子ストレージ28、ユーザインタフェース30、ひとつ又はそれ以上のセンサ32及び/又はプロセッサ34は、スリープマスク10のシールド12及び/又はストラップ14に支持される。この実施態様においては、ひとつ又はそれ以上の電源26、電子ストレージ28、ユーザインタフェース30、ひとつ又はそれ以上のセンサ32及び/又はプロセッサ34は、シールド12及び/又はストラップ14に取り外し可能に取り付けられ、スリープマスク10の残部から取り外せる。このことは、電源26、電子ストレージ28、ユーザインタフェース30、ひとつ又はそれ以上のセンサ32及び/又はプロセッサ34が所与のシールド12及び/又はストラップ14から取り外されて、他のシールド12及び/又はストラップ14に取り付けられことを可能とする。これは、シールド12及び/又はストラップ14が時間経過及び/又は使用により分解され、交換が必要となる場合に利点となる。電源26、電子ストレージ28、ユーザインタフェース30、ひとつ又はそれ以上のセンサ及び/又はプロセッサ34は、以下説明するように、第一の照明モデュール16及び第二の照明モデュール18に伴う前記放射源の操作を制御することができる。
【0027】
電源26は、第一の照明モデュール16及び第二の照明モデュール18、及び電子的ストレージ28、ユーザインタフェース30及び/又はプロセッサ34に伴う前記放射源を操作するために必要なパワーを提供する。電源26は、ポータブル電源(例えば電池、燃料電池等)及び/又はポータブルでない電源(例えば、壁ソケット、大型発現装置等)を含む。ひとつの実施態様において、電源26は、再充電可能なポータブル電源を含む。ひとつの実施態様において、電源26は、ポータブル及びポータブルでない電源を共に含み得る。従って被験者がスリープマスク10に電力を供給するために使用する電源を選択できる。
【0028】
ひとつの実施態様において、電子ストレージ28は、情報を電子的にストレージ可能な電子ストレージメディアを含む。電子ストレージ28の電子的にストレージするメディアには、スリープマスク10と共に一体化して提供されるシステムストレージ(即ち実質的取外し不可能)及び/又は取外し可能なストレージであって、例えばポート(例えばUSBポート、ファイアワイヤポート等)又はドライブ(例えばディスクドライブ等)を介してスリープマスク10と結合され得るシステムストレージのひとつ又は両方を含み得る。電子ストレージ28には、ひとつ又はそれ以上の光学読み込み可能なストレージメディア(例えば光学ディスク等)、磁気読み込み可能なストレージメディア(例えば磁気テープ、磁気ハードディスク、フロッピドライブ等)、電荷系ストレージ(例えばEEPROM、RAM等)、半導体ストレージメディア(例えばフラッシュドライブ等)及び/又は他の電子的に読み込み可能なストレージメディアが含まれる。電子ストレージメディア28は、ソフトアルゴリズム、プロセッサ34で決められた情報、ユーザインタフェース30を介して受け取られる情報及び/又はスリープマスク10を適切に機能させることができる他の情報を保存することができる。電子ストレージ28は、スリープマスク10内で別々のコンポーネントとして含みことができる。又はスリープマスク10のひとつ又はそれ以上の他のコンポーネント(例えばプロセッサ34)と一体化して提供されることができる。
ユーザインタフェース30は、スリープマスク10と被験者との間にインタフェースを設け、それを通じて被験者(及び/又は介護者)が、スリープマスク10へ情報を提供しかつ受け取る。これにより、データ、結果及び/又は指示又は全ての他の通信事項(ここでは、「情報」とする)が、被験者とプロセッサ34の間で交信可能となる。インタフェース30に含まれる適切なインタフェース装置には、キーパッド、ボタン、スイッチ、キーボード、ノブ、レバー、表示スクリーン、タッチスクリーン、スピーカ、マイクロホン、指示照明、音声アラーム及びプリンタが挙げられる。ひとつの実施態様において、以下さらに説明する機能について、ユーザインタフェース30は実際に、複数の別のインタフェースを含む。そのひとつはスリープマスク10に設けられ、別のインタフェースは、スリープマスク10から取り出された保存情報を参照及び/又は管理するためのである(例えば、ホストコンピュータによりスリープマスク10から情報が取り出される)。
【0029】
つぎのことが理解されるべきである。有線又は無線による他の通信技術もまた、本発明においてユーザインタフェース30として採用され得るということである。例えば、電子ストレージ28により提供される移動可能なストレージと一体化されたユーザインタフェース30を適用することができる。この例として、情報が移動可能なストレージ(例えばスマートカード、フラッシュドライブ、移動可能なディスク等)からスリープマスク10へ読み込まれ、これにより前記ユーザがスリープマスク10の使用をカスタマイズすることができる。他の例示的入力装置及びユーザインタフェース30としてスリープマスク10と共に使用可能な技術には、限定されないが、RS−232ポート、RFリンク、IRリンク、モデム(電話、ケーブル又はその他)が含まれる。即ち、スリープマスク10と情報交信のためのすべての技術が本発明においてユーザインタフェース46として適用することができる。
【0030】
ひとつ又はそれ以上のセンサ32は、被験者の現在の睡眠期について情報を伝達するひとつ又はそれ以上の出力シグナルを生成するように構成される。ひとつの実施態様において、被験者の現在の睡眠期は、ひとつ又はそれ以上のセンサ32により生成される前記ひとつ又はそれ以上の出力シグナルから決定され得る。被験者の現在に睡眠期に決定は、被験者がレム睡眠かノンレム睡眠かの決定を含む。被験者の現在の睡眠期の決定は、被験者が第一の睡眠期、第二の睡眠期又は第三の睡眠期かを決定することを含むことができる。ひとつの実施態様において、ひとつ又はそれ以上のセンサ32は、被験者の眼とセンサの距離を示すように構成される、コアボディ温度を示すように構成される、EEGセンサ及び/又は他のセンサのひとつ又はそれ以上のセンサを含む。
【0031】
プロセッサ34は、スリープマスク10において情報処理及び/又はシステム制御可能性を提供するように構成される。従って、プロセッサ34は、ひとつ又はそれ以上のデジタルプロセッサ、アナログプロセッサ、情報処理用デジタル回路、情報処理用アナログ回路、ステートマシン及び/又は他の電子的に情報を処理するメカニズムを含む。ここでプロセッサ34に属する機能性を提供するために、プロセッサ34はひとつ又はそれ以上のモデュールを実行することができる。ひとつ又はそれ以上のモデュールは、ソフトウェア;ハードウェア;ファームウェア;ソフトウェア、ハードウェア及び/又はファームウェアの組み合わせが採用され得る;及び/又は他が採用され得る。図1ではプロセッサ34は単一体として示されているがこれは説明のためだけである。いくつかの実施態様において、プロセッサ34は、複数の処理ユニットを含み得る。これらの処理ユニットは、同一の装置(例えばスリープマスク10)内に物理的に設けられることも可能であり、又はプロセッサ34は複数の装置の機能の連動処理を表すこともできる。
【0032】
ひとつの実施態様において、プロセッサ34は、第一の照明モデュール16及び第二の照明モデュール18を、既定の光療法アルゴリズムに従って制御する。規定の光療法アルゴリズムは、被験者の顔又は眼の付近へ第一の照明モデュール16及び第二の照明モデュール18により放射される光の、タイミング、強度及び/又は波長を指示することができる。ひとつの実施態様において、規定の光療法アルゴリズムは、電子ストレージ28に保存され、第一の照明モデュール16及び第二の照明モデュール18の制御を介して実行するためにプロセッサ34に提供される。いくつかの例で、既定の光療法アルゴリズムは被験者に合わせてカスタマイズされてよい。既定の光療法アルゴリズムの調節及び/又はカスタマイズは、ユーザインタフェース30を介してスリープマスク10にインプットされ得る。ひとつの実施態様において、電子ストレージ28は、複数の異なる既定の光療法アルゴリズムを保存し、被験者が(及び/又は介護者)が被験者に適切な既定の光療法アルゴリズムを、ユーザインタフェース30を介して選択する。
【0033】
上で説明したように、ひとつの実施態様において、既定の光療法アルゴリズムは、スリープマスク10により被験者の光照射供与のタイミングを決めることができる。従って、この実施態様では、プロセッサ34は時計を含む。時計は、与えた事象の経過時間をモニタし及び/又は一日の時間をモニターすることができる。被験者(及び/又は介護者)は、プロセッサ34の時計で生成された一日の時間を、例えばユーザインタフェース30を介して訂正することができる。
【0034】
前記既定の光療法アルゴリズムのひとつのパラメータは、前記光放射の強度の程度である。ひとつの実施態様において、プロセッサ34は、第一の照明モデュール16及び第二の照明モデュール18を制御して、前記ひとつ又はそれ以上のセンサ32の前記出力に基づいて前記光放射強度を変更して前記被験者へ提供される光放射の強度を調節するように構成される。例えばひとつの例において、プロセッサ34は、第一の照明モデュール16及び第二の照明モデュール18を制御して、前記被験者へ提供される光放射を前記被験者の現在の睡眠気期に基づいて変更するように構成される。該場合には、プロセッサ34は、第一に、前記被験者の睡眠期を決定するように構成され得る。又は、プロセッサ34は、前記被験者の睡眠期を事前に決定することなくひとつ又はそれ以上のセンサからのひとつ又はそれ以上の前記シグナルに基づいて前記光放射強度を調節するように構成され得る。
【0035】
制限的でない例示において、ひとつの実施態様において、プロセッサ34は第一の照明モデュール16及び第二の照明モデュール18を制御して、ひとつ又はそれ以上のセンサ32が、前記被験者が第一の相対的に深い睡眠期にあることを指示する場合には、第一の照明モデュール16及び第二の照明モデュール18が前記被験者に第一の強度で光放射を提供するように構成される。一方、プロセッサ34は第一の照明モデュール16及び第二の照明モデュール18を制御して、ひとつ又はそれ以上のセンサ32が、前記被験者が第一の軽い睡眠期にあることを指示する場合には、第一の照明モデュール16及び第二の照明モデュール18が前記第一の強度よりも低い第二の強度で前記被験者に光放射を提供するように構成される。これにより、前記被験者が前記第二の睡眠期の間に前記光放射が前記被験者を目覚めさせる機会を低減できる。ひとつの実施態様において、前記第一の睡眠期はノンレム睡眠である前記第二の睡眠期はレム睡眠である。
【0036】
ひとつの実施態様において、プロセッサ34は、第一の照明モデュール16及び第二の照明モデュール18を制御して、前記被験者へ提供される前記光放射の強度が閾値強度を越えないように、構成される。前記閾値強度は、前記被験者の検出される睡眠期に基づいて変更される。より深い睡眠においては前記閾値は、前記被験者が前記光放射により目覚めないよう程度に増加され、前記被験者が前記光放射により目覚める可能性がある場合には前記閾値は低減される。
【0037】
ひとつの実施態様において、前記閾値は、前記被験者によりカスタマイズされる。例えば、前記被験者は、ユーザインタフェース30を介して前記閾値を調節することができる。前記閾値の前記被験者による調節は睡眠期毎に設定され得る(例えば、レム睡眠期での前記閾値及びノンレム睡眠期での前記閾値に別々に調節する)。又は前記被験者は複数の睡眠期に亘り、前記プロセッサ34で実行されるよう前記閾値強度を調節することができる(例えば、レム睡眠期及びノンレム睡眠期に亘り)。これにより、前記被験者が、前記光放射が眠りを妨げない場合には前記閾値強度を増加させ、又は前記光放射が眠りを邪魔するようであれば前記閾値強度を低減することができる。
【0038】
ひとつの実施態様において、前記閾値強度を調節することは自動でなされる。この実施態様においては、プロセッサ34は前記被験者の睡眠モニタし、前記光放射が前記被験者に第一の照明モデュール16及び第二の照明モデュール18により投与される。例えばプロセッサ34が前記被験者の睡眠期に関する情報を決定する場合において、当該情報は、前記被験者が光放射を受けている間に目覚めているかどうかを決定するためにモニタされ得る。プロセッサ34により前記被験者の睡眠期に関する情報が、前記光放射が前記被験者の眠りを邪魔していることを指示する場合には、プロセッサ34は、この邪魔を緩和するために前記閾値強度を調節する。この調節は、睡眠期毎にプロセッサ34により行われてもよいし、又は複数の睡眠期に亘り前記強度閾値を実行する一つの調節として行われてもよい。
【0039】
ひとつの実施態様において、プロセッサ34は、前記被験者の睡眠期に関する情報を決めないが、前記被験者の瞼の位置に関する情報を決定する。例えば、前記被験者の瞼が開いているか閉じているかである(例えば以下説明される)。この実施態様において、前記被験者の瞼の位置に関してプロセッサ34によりなされる決定は、目覚めていること(例えば前記被験者は瞼が開いている場合には目覚めていると決定される)を決めるためにプロセッサ34によって使用されることができ、又は前記被験者の目覚めをモニタすることが前記療法が眠りを妨げているということを指示する場合に、スリープマスク10により提供される前記療法の前記強度閾値を調節するために使用され得る。
【0040】
ひとつの実施態様において、前記強度閾値の調節は、前記プロセッサ34が前記被験者の前記睡眠期及び/又は目覚めをモニタすることが可能な間の用量設定セッションの間になされる(例えば臨床設定において)。これらの調節は、その後は、スリープマスク10のそれほど高度でない実施態様において実行される。ここでは、プロセッサ34は、前記被験者の睡眠期及び/又は目覚めについてモニタすることはできない。前記調節はそれほど高度ではないスリープマスク10と、マニュアル入力、ワイヤレス交信、有線交信、リムーバブル電子ストレージメディア又は他のスリープマスク10と交信可能な入力方法を介して交信することができる。ひとつの実施態様において、前記それほど高度でないスリープマスク10の実施態様では、前記被験者の前記睡眠期及び/又は目覚めをモニタすることは可能であるが、しかし、前記用量セッションで使用可能なより高度なスリープマスク10の実施態様とは、同じ精度及び/又は正確性はない。
【0041】
ひとつの実施態様において、前記被験者への光療法提供における第一の照明モデュール16及び第二の照明モデュール18プロセッサ34の制御をより強化するために、ひとつ又はそれ以上のセンサ32は、コアボディ温度を指示する出力シグナルを生成するように構成される。制限的でない例示によると、スリープマスク10は、ひとつ又は二つのイアバッド(ear buds)(図示せず)を含み、それらは前記被験者の耳の穴に設けられるように構成される。前記イアバッドは、前記被験者のコアボディ温度に関する情報を伝達するシグナル出力を生成することができる。例えばイアバッドにより生成される出力シグナルは、前記耳の穴内の温度及び/又はコアボディ温度に関する他のパラメータの関数として変更され得る。
【0042】
前記被験者のコアボディ温度は通常、前記被験者の睡眠期により変動する。従って、コアボディ温度を示す出力シグナルを生成するように構成される前記センサの前記出力シグナルをモニタすることにより、プロセッサ34は、前記被験者の睡眠期に関する情報を決定することができる。ひとつの実施態様において、コアボディ温度の決定は、さらに、前記被験者のひとつ又はそれ以上の有り得る軽い疾病を診断するためにプロセッサ34により実行され得る。例えば、アルツハイマー病の患者は、特に前記疾患の病歴での初期段階では前頭側頭骨退化の患者と類似の徴候を示す。しかし研究によれば、アルツハイマー病患者は時として最大及び/又は最小のコアボディ温度を含む睡眠リズムの乱れを経験するが、これは他の個々人で異なるものである(例えば遅延する)。ひとつの実施態様において、ひとつ又はそれ以上のセンサ32により生成される出力シグナルから決定されるプロセッサ34によるコアボディ温度に関する情報は、アルツハイマー病を正確に診断するために実行されることができる。
【0043】
ひとつの実施態様において、ひとつ又はそれ以上のセンサ32は、前記被験者の大脳により生成される電気的活性を示すひとつ又はそれ以上の出力シグナルを生成するように構成されるEEGセンサ(図示されず)を含む。前記EEGセンサは、前記被験者の大脳により放射される電気シグナルを受け取るために前記被験者の頭に適用されるひとつ又はそれ以上の電極を含む。EEG出力と睡眠期の関係は知られており、これらの知られた関係は、前記被験者の睡眠期、前記被験者の睡眠期及び/又は前記被験者の前記睡眠期に関する他の情報を決定するためにプロセッサ34により実行され得る。ある例では、ひとつ又はそれ以上のセンサ32にEEGセンサを含めることは、より高度なスリープマスク10を用いてなされ得る。かかるスリープマスク10は、前記被験者へのスリープマスク10により提供される光療法のひとつ又はそれ以上も臨床的用量設定において実行される(上で説明したように)。しかし、このことは、EEG電極及び/又はEEGセンサが、一般の消費者の使用のために製造されるスリープマスク10での実施態様に含まれることを排除するものではない。
【0044】
上記のとおり、ひとつ又はそれ以上のセンサ32は、前記センサと前記被験者の前記眼の間の距離を示す出力シグナルを生成するように構成されるセンサを含む。図5にはかかる出力を生成するように構成されるセンサ32aのひとつの実施態様を示す模式図を示す。図5に示される実施態様において、センサ32aはエミッタ36及び感光検出装置38を含む。
【0045】
エミッタ36は、前記被験者の眼に向けられる電磁気放射40を照射する。エミッタ36から照射される放射40は、前記眼が開いている際に前記眼には悪影響を与えない波長(又は複数の波長)及び/又は強度を持つ電磁波放射を含む。例えばひとつの実施態様において、エミッタ36から照射される放射40は、赤外線領域であり、実質的に前記眼には感知されない。エミッタ36はひとつ又はそれ以上の有機発光ダイオード(OLED),レーザ(例えばダイオードレーザ又は他のレーザ源)、LED、方向付き回りの放射光及び/又は他の電磁波源を含む。ひとつの実施態様において、エミッタ36はひとつ又はそれ以上のLEDを含む。本発明は当然LEDの使用に限定されるものではないが、エミッタ36として実施されるLEDの利点には、軽量であること、小型であること、低消費電力であること、低電圧要求性であること、低発熱性であること、信頼性、取り扱い性、相対的に低コストであること及び安定性であること、である。いくつかの例で、センサ32aはひとつ又はそれ以上の光学要素(図示されず)を含むことができ、センサ32aにより照射される光放射をガイドし、焦点し、及び/又は他の処理を行う。
【0046】
エミッタ36が、前記眼42で光放射40を照射する際、前記放射40の一部分は前記眼42で反射され、図5の放射44としてセンサ32aに戻る。感光検出装置38は、センサ32a内に設けられ、前記眼42からセンサ32aに戻る放射44を受け取る。感光検出装置38は、放射44のひとつ又はそれ以上の性質に基づいて出力シグナルを生成するように構成される(例えば、センサ32a及び/又は感光検出装置38への強度、位相、入射角度、モデュレーション、飛行時間(time of flight)等)。エミッタ36及び/又は感光検出装置38の構成により、前記感光検出装置38により生成されるシグナルが基づく放射44のひとつ又はそれ以上の性質が、センサ32aと前記眼42の近接性についての情報を伝達する(例えばセンサ32aと前記眼42との距離)。ひとつの実施態様において、感光検出装置38は、PINダイオードを含む。他の実施態様において、他の感光検出装置38はダイオードアレイの形、CCDチップ、CMOSチップ、光電子倍増管及び/又は他の感光装置の形であってよい。
【0047】
感光検出装置38により生成される前記出力シグナルから、プロセッサ(例えば図4のプロセッサ34及び上に記載のプロセッサ)は、被験者の睡眠期及び/又は目覚めについての情報を決定することができる。例えば、センサ32aと前記眼との距離は、前記眼の瞼が開いている際には前記瞼が閉じている際とは異なっている(瞼組織に厚さによる)。従って、前記プロセッサは、眼42が開いているか閉じているかをセンサ32aにより生成される出力シグナルから決めることができる。
【0048】
上で説明したように(図4について)、前記眼42の瞼が開いているか閉じているかに関する情報を伝達する出力シグナルから、前記プロセッサは前記被験者が起きているのか睡眠中であるのかを決めることができる。この情報から、前記プロセッサは、センサ32aを含むスリープマスク(例えばスリープマスク10)により提供される光療法を調節することができる。例えば、前記被験者が睡眠中では眼42に提供される前記光放射強度閾値を調節することができる。
【0049】
ひとつの実施態様において、前記プロセッサは、センサ32aにより生成される前記出力シグナルに基づいて前記被験者への光療法放射全体に亘るひとつ又はそれ以上の他の及び/又は追加の制御を実行することができる。例えば、光療法の際に被験者が眼42を開いた際相当な量の放射光が前記開いた眼に入射する。このことは被験者にとって快適ではなく、使用の継続を躊躇わせる。被験者への快適性を強化するため、前記プロセッサは眼42への光療法放射光の供給量を制御し、センサ32aにより生成される出力シグナルが眼42が閉じていることを示す場合には第一の、相対的に高い強度の放射を与え、センサ32aにより生成される出力シグナルが眼42が開いていることを示す場合、第二の相対的に低い強度の放射を与える。ひとつの実施態様において、前記第二の強度は零であってよく(又は実質的に零)、従って眼42が開いている際にはひとつの実施態様においての眼42へは実質的に放射光は提供されない。
【0050】
図5及び上で示される近接センサ32aの開示はなんら限定するものではないことは理解されるべきである。他のタイプの眼42からの距離を検出可能な近接センサは、本開示の範囲から外れることなく提供され得るものである。
【0051】
ひとつの実施態様において、センサ32aにより生成される出力シグナルは被験者の睡眠期についての情報を決定するために前記プロセッサにより実行され得る。被験者が睡眠中には、被験者はレム睡眠及びノンレム睡眠を往復する。ひとつの生理的現象は、レム睡眠が、特徴的な瞼の下での眼球の動く範囲である。反対に、ノンレム睡眠では眼球は相対的に動きがない。眼球運動の他の特性はまた、睡眠状態の指示であり得る。例えばゆっくりとした眼球の運動は睡眠の開始の際に起こる。
【0052】
眼球の前面は完全なアーク状ではない。特に角膜は眼球の通常一般的な球状から飛び出ている。従って、レム睡眠中に、前記眼42とセンサ32aの近接性は、前記眼42の角膜が前記眼42の瞼下の点(放射40を受け取り反射する点)を通過する際に変動する。センサ32aの出力シグナルはこれらの近接性変化を反映する。従って、前記プロセッサは、被験者の睡眠状態に関する情報(例えば被験者がレム睡眠又はノンレム睡眠状態であるか、被験者が眠りに入ろうとしているか眠りに入ったか等)を、センサ32aにより生成されるシグナルから決めるように構成され得る。
【0053】
ひとつの実施態様において、センサ32aは、複数のエミッタ及び/又は検出装置を含むことができ、それらは前記眼42の複数の位置へ光放射を向けられる。この実施態様においては、センサ32aにより生成される出力シグナルは眼球の動きを示す情報を提供するばかりでなく、眼球の回転位置(例えば角膜の突き出し部に基づく)及び/又は位置の変動(例えば速度、加速度等)の情報を提供する。例として、センサ32aは、二重であってよく、それぞれのセンサは前記マスクの水平中心平面に沿って設けられて、少なくともひとつの眼のそれぞれのコーナーへの垂直中心平面のどちらかの側での眼球又は瞼への距離を測定する。これにより、前記眼球が回転するに際して前記角膜の水平位置の連続的測定が可能となる。追加の例として、3又は4つのセンサを前記眼の四分円又は類似の領域に向けて位置させて囲むように水平及び垂直に設けることで、前記眼の瞼の上下の角膜の連続的な2次元的回転位置及び動きを測定することができるように使用してもよい。
【0054】
図6は、被験者へ光療法を提供する方法46を示す。以下に示す方法46の操作は説明目的である。いくつかの実施態様において、方法46は、ひとつ又はそれ以上の記載されていない操作とともに実施されてもよく、及び/又は説明されるひとつ又はそれ以上の操作を行うことなく実施されてもよい。さらに、方法46の操作の順は、図6に示され以下説明されるが、なんら限定するものではない。いくつかの実施態様においてひとつ又はそれ以上の方法46は、スリープマスク10(図1から4に示され、上で説明された)と同じ又は類似のスリープマスクで実施することができる。しかし、いくつかの実施態様において、方法46はスリープマスク10に関して上で説明したものとは異なるシステム及び/又は内容において実施され得る。
【0055】
操作48で、光療法光放射が、被験者が睡眠中に被験者の眼に提供される。光放射は被験者に治療効果を持つ強度及び/又は波長で行われる。ひとつの実施態様において、操作48は、ひとつ又はそれ以上のの照射モデュールを用いて行われる。それらは第一の照明モデュール16及び/又は第二の照明モデュール18(図3及び4で示され、上で説明された)と類似するか同じひとつ又はそれ以上の照明モデュールにより実施される。
【0056】
操作50では、被験者の睡眠状態に関する情報が決定される。被験者の睡眠状態に関する情報には、被験者の現在に睡眠状態について被験者が目覚めているか睡眠中かについての情報の決定を含み得る。ひとつの実施態様において、操作50はプロセッサ34(図4に示され上で説明された)及び/又は図5に関して記載されたプロセッサと類似又は同じプロセッサにより実施されてよい。操作50で決定される情報は、ひとつの実施態様においての現在の睡眠状態に関する情報を伝達するひとつ又はそれ以上の出力シグナルに基づいて決定され得る。ひとつ又はそれ以上の出力シグナルは、ひとつ又はそれ以上のセンサ32(図4で示され、上で説明された)及び/又はセンサ32a(図5に示され上で説明された)センサと類似するか及び/又は同じひとつ又はそれ以上のセンサにより生成されてよい。
【0057】
操作52で、被験者へ投与される光療法光照射のひとつ又はそれ以上のパラメータは、操作50で決定された情報に基づいて調節される。調節される光療法光照射のひとつ又はそれ以上のパラメータは、放射強度、光照射の強度閾値及び/又は他のパラメータを含み得る。ひとつの実施態様において、操作52は、プロセッサ34(図4に示され上で説明された)及び/又は図5に関連して上で説明されたプロセッサと類似の及び/又は同じプロセッサにより実施され得る。
【0058】
操作54では、被験者の眼が開いているか、閉じているかについて決定がされる。ひとつの実施態様において、操作54は、プロセッサ34(図4に示され上で説明された)及び/又は図5に関連して記載されたプロセッサに類似するか及び/又は同じプロセッサにより実施され得る。操作54での決定は、被験者の眼が開いているか閉じているかに関する情報を伝達するひとつ又はそれ以上の出力シグナルに基づいてなされる。ひとつの実施態様において、ひとつ又はそれ以上の出力シグナルは、ひとつ又はそれ以上のセンサ32(図4に示され上で説明された)及び/又センサ32a(図5に示され上で説明された)と類似するか及び/又は同じであるセンサにより生成され得る。
【0059】
操作56では、被験者への眼への光療法光照射の強度は操作54でなされる決定に基づいて調節される。特に、操作54による決定が、被験者の眼が閉じていることである場合、前記光療法光照射は、第一の相対的に高い強度で提供される。操作54による決定が、被験者の眼が開いているということである場合、前記光療法光照射は、第二の相対的に低い強度で提供される。ひとつの実施態様において、前記第二の強度は零(例えば実質的に被験者の眼には照射されない)である。前記第一の強度から前記第二の強度へ光療法光照射強度を調節することは、ひとつ又はそれ以上の放射源のパワーを低減すること、光療法放射光をフィルタすること、光療法放射光の一部又は全部をブロックすること、光療法放射光の一部又は全部を反射すること及び/又は光療法放射光を低減する他の技術を実行すること、を含む。ひとつの実施態様において、操作56は、ひとつ又はそれ以上の照明モデュールを制御するプロセッサにより実施され得る。前記プロセッサは、プロセッサ34(図4に示され上で説明された)及び/又は図5に関して上で説明されたプロセッサと類似の及び/又は同じプロセッサであってよい。ひとつ又はそれ以上の照明モデュールは、第一の照明モデュール16及び第二の照明モデュール18(図4に示され上で説明された)と同じ又は類似のひとつ又はそれ以上の照明モデュールを含む。
【0060】
図7は、被験者60へ光療法を提供するように構成されるシステム58を示す。システム58は、光療法の際に被験者60へ提供される電磁波放射の受け入れを強化するように構成される。ひとつの実施態様において、システム58は照明モデュール62とプロセッサ64を含む。
【0061】
照明モデュール62は、被験者へ電磁波を放射するように構成される。ひとつの実施態様において、照明モデュール62は、ひとつ又はふたつの第一の照明モデュール16及び/又は第二の照明モデュール18(図3及び4に示され上で説明された)を含む。ひとつの実施態様において、照明モデュール62は、光療法目的で被験者へ光照射を与えるように構成される照明ボックス装置又は他の装置内に設けられるひとつ又はそれ以上の放射源を含む。ひとつの実施態様において、照明モデュール62は、被験者60に投与される電磁波の波長を動的に調節するように構成される。これは、ひとつ又はそれ以上の放射源による放射光の選択的フィルタリング、異なる波長で光照射する放射源のパワーを上げ下げする、及び/又は他の生成される電磁波の波長を動的に調節する技術を含む。
【0062】
プロセッサ64は、システム58で情報処理及び/又はシステム制御可能性を提供するように構成される。従って、プロセッサ64は、ひとつ又はそれ以上のデジタルプロセッサ、アナログプロセッサ、情報処理用に設計されるデジタル回路、情報処理用に設計されるアナログ回路、ステートマシン及び/又は他の電子的に情報を処理するメカニズムを含んでいてよい。ここでプロセッサ64に寄与する機能を提供するために、プロセッサ64はひとつ又はそれ以上のモデュールを実行してもよい。ひとつ又はそれ以上のモデュールは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、ハードウェア及び/又はファームウェアの組み合わせ、及び/又は他の実施可能な形で実施されてよい。ひとつの実施態様においてプロセッサ64は、照明モデュール62を制御して、光療法において被験者へ投与される電磁波放射光の強度及び/又は波長を調節するように構成される。
【0063】
光療法において、被験者60が、被験者60へ提供される電磁波放射の治療的効果を受けるためには、被験者60の光受容体は受けた光の光子を光伝達しなければならない。しかし研究によると、少なくともいくつかの場合で、被験者の光受容体は光療法過程(又は一連の光療法過程)でその光に適合してしまい、光療法のための光を徐々に光伝達しなくなるということが知られている。
【0064】
時間経過による光受容体の光適合に対して、いくつかの光療法システムは、時間経過につれて被験者へ提供される治療用電磁波放射の強度を徐々に増加させるように構成される。他のシステムはかかる適合に対し、個々の治療の過程で提供する放射光強度を上下させて変調して対応する。これらの方法は共に被験者にとって快適なものでなく、治療を止めることにつながる可能性がある。時間経過に伴う被験者の光受容体の適合を低減させるために、プロセッサ64は、照明モデュール62を制御して、光療法の際に被験者へ提供される放射光の波長を変調するように構成される。
【0065】
一般的に、光療法の治療効果は、治療的閾値以下の波長を持つ可視スペクトルで被験者60へ電磁波を光照射することで得られる。ひとつの実施態様において治療用スペクトルは約580nmである。光療法の際、プロセッサ64は照明モデュールを制御して、被験者に、可視放射の第一の部分及び可視放射の第二の部分を含む放射を与える。前記可視放射の第一部分は、被験者60へ向けられる放射の一部であり、治療用閾値よりも短い波長を持つ。前記可視放射の第二の部分は、被験者60へ向けられる放射の一部であり、治療用閾値よりも大きい波長を持つ。被験者60へ与える電磁波放射の全強度を変更するよりもむしろ、プロセッサ64は、照明モデュール62を制御して、可視放射全体の強度は固定しつつ前記可視放射の第一の部分の強度と前記可視放射の第二の部分の強度を変動させる。前記可視放射の第一の部分及び第二の部分の強度の変調は、被験者に全強度のふらつきによる不快感を与えることなく与えられる放射光の全強度を単純に変更することと同じくらいの効果を提供することができる。
【0066】
図8は、被験者に光療法を提供する方法66を示す。以下に示される方法66の操作は説明目的である。いくつかの実施態様において、方法66は、ひとつ又はそれ以上の追加の操作とともに実施することができ及び/又はここで説明される操作のひとつ又はそれ以上の操作を使用することなく実施することが可能である。さらに、方法66の操作における順は図8及び以下に説明されるが、なんら限定する意図ではない。いくつかの実施態様において、ひとつ又はそれ以上の方法66は、システム58(図7に示され上で説明された)と同じ又は類所のスリープマスクにより実施され得る。しかし、いくつかの実施態様において、方法66は、システム58に関して上で記載された内容とは異なるシステム及び/又は内容において実施され得る。
【0067】
操作68で、可視放射が被験者に投与される。可視放射は、可視放射の第一の部分と可視放射の第二の部分を含む。前記第一の可視放射は、前記可視スペクトルの第一の部分内にある波長を持つ。前記第二の可視放射は、前記可視スペクトルの第二の部分内にある波長を持つ。ひとつの実施態様において、前記第一の可視スペクトルの前記第一の部分は、前記可視スペクトルの前記第二の部分とは、治療用閾値により分離されている。ひとつの実施態様において、操作68は、照明モデュール62(図7に示され上で説明された)と同じか又は類似するひとつ又はそれ以上の照明モデュールにより実施される。
【0068】
操作70で、可視放射の前記第一の部分及び可視放射の前記第二の部分の強度が、投与される可視放射の全強度が一定を相対的に維持しながら時間経過につれて変更され又は変調される。ひとつの実施態様において、操作70は、ひとつ又はそれ以上の照明モデュールを制御するプロセッサ64(図7に示され上で説明された)と同じ又は類似のプロセッサ、又は照明モデュール62(図7に示され上で説明された)と同じ又は類似の照明モデュールにより実施され得る。
【0069】
これまでの実施態様は、被験者へ光療法を強化された方法で提供するために実施することができることが理解されるべきである。特に、ここで開示される本発明の構成は、光療法の効果、被験者への光療法の便宜性、光療法の快適性及び/又は他の光療法の目的達成を強化することできる。
【0070】
光療法は、体内の種々の物質を制御することが知られている。これら物質には、例えば、メラトニン及び黄体形成ホルモン等が含まれる。従って、ここで開示された構成を、被験者に治療として、メラトニンのレベル及び/又は黄体形成ホルモンのレベルを制御するために処置するために実施することは、メラトニン及び/又は黄体形成ホルモン介在状態の強化された治療を提供することとなり、より効果的な、より被験者にとって便利な、被験者にとってより快適な及び/又は他の被験者にとって強化されるものである。
【0071】
限定するものではない例示により、メラトニンレベルを制御することは、発作の治療、繊維筋痛症、季節性情動障害、双極性障害、短極性うつ病、過食症、拒食症、統合失調症、パニック障害、強迫性障害及び/又は他の状態及び/又は疾患の治療となることが知られている。さらに、限定するものではない例示により、黄体形成ホルモンのレベルを制御することは、不規則月経、性欲減退、筋肉量損失、加齢の他の効果、及び/又は他の疾病及び/又は状態の治療となることが知られている。
【0072】
ここまで、本発明につき、現時点で最も実際的でかつ好ましい実施態様であると考えられるものに基づいて、説明することを目的として記載されてきた。しかし次のことが理解されるべきである。かかる詳細は説明目的であり、本発明は開示された実施態様に限定されるものではなく、むしろ本発明は、添付の特許請求の範囲の本質及び範囲内において、変更及び均等な構成を含むことを意図するものである。例えば、次のことが理解されるべきである。本発明は、可能な範囲で、全ての実施態様のひとつ又はそれ以上の構成を、他の全ての実施態様のひとつ又はそれ以上の構成と組み合わせて実施することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被験者に、被験者が睡眠中に、光療法を提供するように構成されるシステムであり、前記システムが:
前記被験者の前記眼に光放射を提供するように構成されるひとつ又はそれ以上の照明モデュールと;
前記被験者の瞼の位置に関する情報を伝達するひとつ又はそれ以上の出力シグナルを生成するように構成されるひとつ又はそれ以上のセンサと;及び
前記ひとつ又はそれ以上のセンサにより生成される前記ひとつ又はそれ以上の出力シグナルを受け取り、前記ひとつ又はそれ以上の照明モデュールを制御して、前記ひとつ又はそれ以上の照明モデュールが、前記被験者の前記瞼の前記位置に基づいて決められる強度レベルで、前記被験者の前記眼に光放射を提供するように構成される、プロセッサと、を含む、システム。
【請求項2】
請求項1に記載のシステムであり、ひとつ又はそれ以上のセンサにより生成される前記出力シグナルが、前記被験者の前記瞼が開いているか又は閉じているかに関する情報を伝達し、前記プロセッサが、前記ひとつ又はそれ以上の照明モデュールを制御して、(i)前記ひとつ又はそれ以上のセンサにより生成される前記出力シグナルが前記被験者の前記瞼が開いていることを示す場合に、前記被験者の前記眼に第一の強度で光放射を提供し、及び(ii)前記ひとつ又はそれ以上のセンサにより生成される前記出力シグナルが前記被験者の前記瞼が閉じていることを示す場合に、前記被験者の前記眼に第二の強度で光放射を提供するように構成される、システム。
【請求項3】
請求項2に記載のシステムであり、前記第一の強度が、前記第二の強度よりも大きい、システム。
【請求項4】
請求項2に記載のシステムであり、前記第二の強度が実質的に零である、システム。
【請求項5】
請求項1に記載のシステムであり、所与の前記ひとつ又はそれ以上のセンサにより生成される前記出力が、前記ひとつと又はそれ以上の前記所与のセンサ及び前記被験者の前記眼の間の距離である、システム。
【請求項6】
被験者に、被験者が睡眠中に、光療法を提供する方法であり、前記方法が:
前記被験者の眼に第一の強度で光放射し;
前記被験者の前記瞼の前記位置に関する情報を決定し;及び
前記被験者の前記眼に提供される光放射の前記強度が前記被験者の前記瞼の前記位置に基づいて調節されることを含む、方法。
【請求項7】
請求項6の方法であり、前記被験者の前記瞼の前記位置に関する情報を決定することが、前記被験者の前記瞼が開いているか閉じているかを決定することを含み、及び前記被験者の前記眼に提供される光放射の前記強度が前記被験者の前記瞼の前記位置に基づいて調節されることが、前記被験者の瞼が開いている場合には前記強度を第二の強度へ低減することを含む、方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法であり、前記第二の強度が実質的に零である、方法。
【請求項9】
請求項6に記載の方法であり、さらに、出力シグナル生成を含み、前記出力シグナルは、前記出力シグナルを生成するセンサと前記被験者の前記眼の間の距離を指示し、前記被験者の前記瞼が開いているか閉じているかを決定することが、前記被験者の前記瞼が開いているか閉じているかを前記生成される出力シグナルに基づいて決定することを含む、システム。
【請求項10】
請求項8に記載の方法で、さらに、前記被験者の前記睡眠期に関する情報を前記生成される出力シグナルに基づいて決定することを含む、方法。
【請求項11】
被験者が睡眠中に被験者に光療法を提供するように構成されるシステムであり:
前記被験者の前記眼に第一の強度で光照射を提供する手段と;
前記被験者の前記眼に低供される強度を前記被験者の前記瞼の前記位置に基づいて調節する手段と;及び
前記被験者の前記瞼の位置に基づいて前記被験者の前記眼に提供される強度を調節する手段を含む、システム。
【請求項12】
請求項11に記載のシステムであり、前記被験者の前記瞼の前記位置に関する情報を決定する手段が、前記被験者の前記瞼が開いているか閉じているかを決定する手段を含み及び前記被験者の前記眼に提供される光放射の前記強度が前記被験者の前記瞼の前記位置に基づいて調節されることが、前記被験者の瞼が開いている場合には前記強度を第二の強度へ低減する手段を含む、システム。
【請求項13】
請求項12に記載のシステムであり、前記第二の強度が実質的に零である、システム。
【請求項14】
請求項11に記載のシステムであり、さらに、出力シグナル生成手段を含み、前記出力シグナル生成手段は、前記出力シグナル手段と前記被験者の前記眼の間の距離を指示し、前記被験者の前記瞼が開いているか閉じているかを決定する手段が、前記被験者の前記瞼が開いているか閉じているかを前記生成される出力シグナルに基づいて決定する手段を含む、システム。
【請求項15】
請求項14に記載のシステムであり、さらに、前記被験者の前記睡眠期に関する情報を前記生成される出力シグナルに基づいて決定する手段を含む、システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2012−513803(P2012−513803A)
【公表日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−542947(P2011−542947)
【出願日】平成21年12月9日(2009.12.9)
【国際出願番号】PCT/IB2009/055619
【国際公開番号】WO2010/076708
【国際公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】