説明

免疫学的測定方法

【課題】本発明の課題は簡易、迅速、かつ高精度の免疫学的測定方法を提供することにある。
【解決手段】検体または検体を含む試料に、検体中の分析対象物を特異的に認識し得る標識物質により修飾された第一の蛋白質(Y)を作用させ、前記分析対象物および前記Yを含む複合体を形成させる工程、および前記工程において生じた前記複合体に含まれる前記標識物質又は遊離の前記蛋白質(Y)に含まれる前記標識物質を測定する工程を含む分析対象物の免疫学的測定方法であって、前記標識物質を測定する工程が化学発光法によって行われ、該化学発光法は、化学発光により発生した光を少なくとも有機銀塩粒子、銀イオンのための還元剤及び感光性ハロゲン化銀粒子を含有する熱現像感光材料により感知し潜像を形成する工程、及び熱現像により可視化する工程を有する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
検体または検体を含む試料に、検体中の分析対象物を特異的に認識し得る標識物質により修飾された第一の蛋白質(Y)を作用させ、前記分析対象物および前記Yを含む複合体を形成させる工程、および前記工程において生じた前記複合体に含まれる前記標識物質又は遊離の前記蛋白質(Y)に含まれる前記標識物質を測定する工程を含む分析対象物の免疫学的測定方法であって、前記標識物質を測定する工程が化学発光法によって行われ、該化学発光法は、化学発光により発生した光を少なくとも有機銀塩粒子、銀イオンのための還元剤及び感光性ハロゲン化銀粒子を含有する熱現像感光材料により感知し潜像を形成する工程、及び熱現像により可視化する工程を有することを特徴とする免疫学的測定方法。
【請求項2】
検体または検体を含む試料に、検体中の分析対象物を特異的に認識し得る第二の蛋白質(X)および検体中の分析対象物を特異的に認識し得る標識物質により修飾された第一の蛋白質(Y)を同時にまたは段階的に作用させ、前記X、前記分析対象物および前記Yの複合体を形成させる工程、および前記工程において生じた前記複合体に含まれる前記標識物質又は遊離の前記蛋白質(Y)に含まれる前記標識物質を測定する工程を有する分析対象物の免疫学的測定方法であって、前記標識物質を測定する工程が化学発光法よって行われ、該化学発光法は、化学発光により発生した光を少なくとも有機銀塩粒子、銀イオンのための還元剤及び感光性ハロゲン化銀粒子を含有する熱現像感光材料により感知し潜像を形成する工程、及び熱現像により可視化する工程を有することを特徴とする免疫学的測定方法。
【請求項3】
前記熱現像感光材料が造核剤を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の免疫学的測定方法。
【請求項4】
前記熱現像感光材料が前記有機銀塩の溶剤を含むことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の免疫学的測定方法。
【請求項5】
前記有機銀塩がカルボン酸銀もしくは含窒素複素環銀塩を含有することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の免疫学的測定方法。
【請求項6】
前記有機銀塩の相転位温度が40℃以上100℃以下である事を特徴とする請求項5に記載の免疫学的測定方法。
【請求項7】
前記標識物質が、ペルオキシダーゼ、マイクロペルオキシダーゼ、グルコースオキシダーゼ、アルカリフォスファターゼ、β−ガラクトシダーゼまたはルシフェラーゼであることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の免疫学的測定方法。
【請求項8】
前記標識物質を測定する工程において、化学発光材料として、ルミノール誘導体、ジオキセタン誘導体、アクリジニウム誘導体、過シュウ酸エステル誘導体、またはルシフェリン誘導体を用いることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の免疫学的測定方法。
【請求項9】
前記分析対象物を特異的に認識し得る蛋白質が抗体であることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の免疫学的測定方法。
【請求項10】
前記抗体がモノクローナル抗体であることを特徴とする請求項9に記載の免疫学的測定方法。
【請求項11】
前記分析対象物を特異的に認識し得る蛋白質が不溶性担体に坦持されていることを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の免疫学的測定方法。
【請求項12】
検体または検体を含む試料に、検体中の分析対象物を特異的に認識し得る第二の蛋白質(X)、および検体中の分析対象物を特異的に認識することができ、かつ標識物質により修飾された第一の蛋白質(Y)を同時にまたは段階的に作用させ、前記X、前記分析対象物および前記Yの複合体を形成させる工程を含む免疫学的測定方法であって、前期標識物質が少なくとも有機銀塩及び銀イオンのための還元剤を含有する熱現像材料の現像を促進する物質であり、前記熱現像材料を用いて前記複合体を検出することを特徴とする免疫学的測定方法。
【請求項13】
前記熱現像材料が前記有機銀塩の溶剤を含むことを特徴とする請求項12に記載の免疫学的測定方法。
【請求項14】
前記有機銀塩がカルボン酸銀もしくは含窒素複素環銀塩を含有することを特徴とする請求項12又は請求項13に記載の免疫学的測定方法。
【請求項15】
前記有機銀塩の相転位温度が40℃以上100℃以下である事を特徴とする請求項14に記載の免疫学的測定方法。

【公開番号】特開2008−170422(P2008−170422A)
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−313743(P2007−313743)
【出願日】平成19年12月4日(2007.12.4)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】