説明

入力操作装置

【課題】複数箇所の塗料の種類や発色が相違しても発光の強度を均等にすることができる入力操作装置を提供する。
【解決手段】配列されている複数の操作キーの間隙を形成する透明なトップカバー220の裏面の複数箇所に塗布されている複数の発色のカバー塗料221にレーザ加工で微細穴群222が各々形成されており、複数の操作キーごとに透明なキートップ211の裏面に塗布されているカバー塗料221とは相違する種類のキー塗料212にレーザ加工で微細穴群213が各々形成されており、LED230の光線をトップカバー220の複数箇所の少なくとも一部ごとに発色に対応した範囲にカバー遮光部材240で制限し、LED230の光線を操作キーごとにキー塗料212に対応した透光性でキー調光部材250が透過する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作キーが配列されている入力操作装置に関し、特に、操作キーと操作キーの間隙との少なくとも一方が特定の発色に発光する入力操作装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、操作キーが配列されている入力操作装置が携帯電話端末などに利用されている。以前の携帯電話端末等の入力操作装置では、操作キーなどをLEDなどの発光デバイスで発光させるため、トップカバーのLED発光範囲に透過性のあるアルミやスズなどの蒸着を施していた。
【0003】
しかし、蒸着の場合、見た目が光っているため周辺の色との調和が難しくデザイン上の制約が多かった。また蒸着はコストも高い。そこで、レーザー加工により印刷上に微細穴群を形成し、これで発光範囲を形成して光線を透過させる構造が開発された。
【0004】
このような携帯電話端末の一従来例を、図4ないし図8を参照して以下に説明する。ここで例示する携帯電話端末100は、図4に示すように、折り畳み構造に形成されており、ディスプレイユニット110と入力操作装置であるキーボードユニット200とが開閉自在に連結されている。
【0005】
このキーボードユニット200は、詳細には後述するが、配列されている複数の操作キー210の表面を形成する透明なキートップ211と、配列されている複数の操作キー210の間隙を形成する透明なトップカバー220と、トップカバー220の裏面の複数箇所に塗布されていてレーザ加工で微細穴群222が各々形成されている複数の発色のカバー塗料221と、操作キー210ごとにキートップ211の裏面に塗布されていてレーザ加工で微細穴群213が各々形成されているカバー塗料221とは相違する種類のキー塗料212と、複数の操作キー210の各々の裏面とトップカバー220の発色が相違する複数箇所の少なくとも一部の裏面とに対向する位置に配置されていて発光するLED230と、を有する。
【0006】
より具体的には、ここで例示する携帯電話端末100では、図4に示すように、キーボードユニット200が、キーシート201とキーボードハウジング202からなる。キーシート201は、図5および図6に示すように、操作キー210やトップカバー220などのアッセンブリーとして形成されている。
【0007】
なお、図6は図5の矢視断面図である。キーシート201では、図6に示すように、透明なウレタンシート203に貼り付けられたキートップ211の周辺を覆うようにトップカバー220が貼り付けられている。
【0008】
トップカバー220は透明なPET(Polyethylene Terephthalate)シートで形成されており、図8に示すように、裏面(ウレタンシート側)に二色のカバー塗料221a、221bが印刷されている。
【0009】
図7のハッチング部は銀色のカバー塗料221a、それ以外は白色のカバー塗料221bで印刷されている。また、キートップ211は透明な樹脂で形成されており、裏面(ウレタンシート側)に光透過性の高い白色のキー塗料212が印刷されている。
【0010】
図6に示すように、キーボードハウジング202の内面には、例えば、二十個のLED230を搭載した基板231が貼り付けられており、その上にキーシート201が貼り付けられている。
【0011】
図5に示すように、トップカバー220のカバー塗料221a,221bには、十八個のLED230に対向する位置それぞれに、レーザー加工により図示の範囲より、やや広い範囲で微細穴群213a,213bが開けられている。
【0012】
例示する携帯電話端末100では、例えば、直径φ0.1mmの穴がピッチ0.25mmで形成されている。微細穴群213は印刷の塗料を消すためのもので、トップカバー自身に微細穴群213が開いているものではない。
【0013】
キートップ211に対向する位置にLED230がある二箇所については、キートップ211の印刷に同様な微細穴群222が開けられている。図6および図7に示すように、前述のようにトップカバー220は二色のカバー塗料221a,221bに分かれた印刷になっているので、図5に示すように、LED230に対応した発光部分223が各色に分かれて配置されている。
【0014】
上述のような携帯電話端末100では、キーボードユニット200のトップカバー220の発光部分223がカバー塗料221a,221bに対応した二色に発光するとともに、操作キー210もキー塗料212に対応した発色で発光する。このため、夜間などでもキーボードユニット200を良好に手動操作することができ、外観も美麗である。
【0015】
現在、上述のようなキーボードユニットに利用できる技術として、発光手段からの光を均一に操作キーに導きながら、操作キーを感触のよいものとし、かつ誤動作の起こりにくいものとする提案がある。
【0016】
その技術では、プリント基板を覆う筐体本体のキー用貫通孔内に、ステンレスシート(キーシート)にスリットを仕切ることにより複数の操作キーを形成する。ステンレスシートの裏面にスリットから表面側へ膨出し、裏面側が溝状に開口した突条部を有するウレタンシートを貼り付け、ウレタンシートの裏面に複数の基板上の固定接点に対応する位置に基板側へ突出する複数の突出部を有するラバー層を貼り付ける。
【0017】
ラバー層よりも基板側にLED(発光手段)と導光シートを設ける。ラバー層における突条部の裏面側に対応する部分に、突条部に隣接する操作キー同士が同時に押し下げられるのを防止する凹溝(誤動作防止手段)を設ける(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0018】
【特許文献1】特開2009−033600号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
例示した携帯電話端末100では、キーボードユニット200のトップカバー220の発光部分223をカバー塗料221a,221bに対応した二色に発光させることができ、操作キー210もキー塗料212に対応した発色に発光させることができる。
【0020】
しかし、微細穴は、例えば、図8(a)に示すように、レーザーにより微細直径になるようにカバー塗料221aを削除したものである。カバー塗料221bのように白色部分の場合、図8(b)に示すように、カバー塗料221bを完全に削除することができない。これは白色がレーザー光を良好に反射してしまうためである。
【0021】
このため、図8(a)に示すように、トップカバー220の銀色の発光部分223では、微細穴群213aの各穴が完全に開いており、LED230の発光が強く見える。一方、図8(b)に示すように、トップカバー220の白色の発光部分223では、微細穴群213bの各穴が不完全であるため、LED230の発光が弱く見える。
【0022】
また、図8(c)に示すように、操作キー210のキートップ211では、キー塗料212が白色のため微細穴群222の各穴は不完全であるが、透過性が高いキー塗料212のため光の見え方は比較的強い。
【0023】
従来の携帯電話端末100では、以上の通り、キーボードユニット200の各部で発光の強さがまちまちであり、キーシート201内全体での光の見え方が不揃いとなっていた。
【0024】
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、複数箇所の塗料の種類や発色が相違しても発光の強度を均等にすることができる入力操作装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0025】
本発明の入力操作装置は、配列されている複数の操作キーの表面を形成する透明なキートップと、配列されている複数の操作キーの間隙を形成する透明なトップカバーと、トップカバーの裏面の複数箇所に塗布されていてレーザ加工で微細穴群が各々形成されている複数の発色のカバー塗料と、操作キーごとにキートップの裏面に塗布されていてレーザ加工で微細穴群が各々形成されているカバー塗料とは種類が相違するキー塗料と、複数の操作キーの各々の裏面とトップカバーの発色が相違する複数箇所の少なくとも一部の裏面とに対向する位置に配置されていて発光する発光デバイスと、発光デバイスが出射する光線をトップカバーの複数箇所の少なくとも一部ごとに発色に対応した範囲に制限するカバー遮光部材と、発光デバイスが出射する光線を操作キーごとにキー塗料に対応した透光性で透過するキー調光部材と、を有する。
【0026】
なお、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
【0027】
操作キーごとにキートップの裏面にカバー塗料が塗布されているとは、例えば、複数の操作キーのキートップが配列されて形成されている一枚のキーシートの裏面がカバー塗料で一様に塗布されていることも許容する。
【発明の効果】
【0028】
本発明の入力操作装置では、発光デバイスが出射する光線をトップカバーの複数箇所の少なくとも一部ごとに発色に対応した範囲にカバー遮光部材が制限し、発光デバイスが出射する光線を操作キーごとにキー塗料に対応した透光性でキー調光部材が透過する。このため、例えば、発色が相違するカバー塗料の特性のために複数のトップカバーの複数箇所で微細穴群の深度が相違するとともに、種類が相違するキー塗料の特性のために操作キーの微細穴群の深度や透光性が相違しても、トップカバーの複数箇所と複数の操作キーとで発光の輝度を均等とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の実施の形態の入力操作装置であるキーボードユニットの各部の内部構造を示す模式的な縦断側面図である。
【図2】キーボードユニットを有する携帯電話端末の外観を示す斜視図である。
【図3】カバー遮光部材およびキー遮光部材となるウレタンシートの外観を示す模式的な正面図である。
【図4】一従来例の携帯電話端末の外観を示す斜視図である。
【図5】入力操作装置であるキーボードユニットの外観を示す正面図である。
【図6】キーボードユニットの要部の内部構造を示す図5の矢視断面図である。
【図7】トップカバーのカバー塗料の配色を示す模式的な正面図である。
【図8】キーボードユニットの各部の内部構造を示す模式的な縦断側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明の実施の一形態を図面を参照して以下に説明する。ただし、本実施の形態に関して前述した一従来例と同一の部分は、同一の名称を使用して詳細な説明は省略する。
本実施の形態の携帯電話端末300も、図2に示すように、従来の携帯電話端末100と同様に、ディスプレイユニット110と入力操作装置であるキーボードユニット400とが開閉自在な折り畳み構造に形成されている。
【0031】
このキーボードユニット400は、配列されている複数の操作キー210の表面を形成する透明なキートップ211と、配列されている複数の操作キー210の間隙を形成する透明なトップカバー220と、トップカバー220の裏面の複数箇所に塗布されていてレーザ加工で微細穴群222が各々形成されている複数の発色のカバー塗料221と、操作キー210ごとにキートップ211の裏面に塗布されていてレーザ加工で微細穴群213が各々形成されているカバー塗料221とは相違する種類のキー塗料212と、複数の操作キー210の各々の裏面とトップカバー220の発色が相違する複数箇所の少なくとも一部の裏面とに対向する位置に配置されていて発光するLED230と、LED230が出射する光線をトップカバー220の複数箇所の少なくとも一部ごとに発色に対応した範囲に開口孔241で制限するカバー遮光部材240と、LED230が出射する光線を操作キー210ごとにキー塗料212に対応した透光性で透過するキー調光部材250と、を有する。
【0032】
また、本実施の形態のキーボードユニット400は、LED230が出射する光線を複数の操作キー210ごとに開口孔241で制限するキー遮光部材を、さらに有する。ただし、このキー遮光部材はカバー遮光部材240と一体に形成されている。キー調光部材250は、特定の発色の少なくとも一層の塗膜で形成されており、詳細には後述するが、本実施の形態では白色の二層の塗膜で形成されている。
【0033】
より具体的には、本実施の形態の携帯電話端末300も、キーボードユニット400が、キーシート201とキーボードハウジング202からなり、キーシート201は、操作キー210やトップカバー220などのアッセンブリーとして形成されている。
【0034】
キーシート201では、透明なウレタンシート203に貼り付けられたキートップ211の周辺を覆うようにトップカバー220が貼り付けられている。
【0035】
トップカバー220は透明なPETシートで形成されており、裏面(ウレタンシート側)に銀色のカバー塗料221aと白色のカバー塗料221bとが印刷されている。また、キートップ211は透明な樹脂で形成されており、裏面(ウレタンシート側)に光透過性の高い白色のキー塗料212が印刷されている。
【0036】
キーボードハウジング202の内面には、例えば、二十個のLED230を搭載した基板231が貼り付けられており、その上にキーシート201が貼り付けられている。トップカバー220のカバー塗料221a,221bには、十八個のLED230に対向する位置それぞれに、レーザー加工により図示の範囲より、やや広い範囲で微細穴群213a,213bが開けられている。
【0037】
本実施の形態の携帯電話端末300も、例えば、直径φ0.1mmの穴がピッチ0.25mmで形成されている。微細穴群213は印刷の塗料を消すためのもので、トップカバー自身に微細穴群213が開いているものではない。
【0038】
キートップ211に対向する位置にLED230がある二箇所については、キートップ211の印刷に同様な微細穴群222が開けられている。前述のようにトップカバー220は二色のカバー塗料221a,221bに分かれた印刷になっているので、LED230に対応した発光部分223が各色に分かれて配置されている。
【0039】
ただし、本実施の形態の携帯電話端末300のキーボードユニット400では、図3に示すように、ウレタンシート203の裏面(LED側)には遮光印刷からなるカバー遮光部材240によりLED230を発光させる開口孔241a,241bが形成されており、トップカバー220の銀色部分に対応する開口孔241aは、白色部分に対応する場所より開口孔241bが狭く設定されている。
【0040】
本実施の形態では、銀色部分に対応する場所は0.8mm、白色部分に対応する場所は1.3mmとなっている。微細穴群213a、213b、222の範囲は、遮光印刷の開口孔241a,241b,241cよりも、やや大きめになっている。
【0041】
キートップ211の二箇所の開口孔241cは、トップカバー220の白色部分に対応する開口孔241bと同等の大きさで、その発光範囲には、キー調光部材250として、白色の塗料が二回重ねて印刷されている。
【0042】
本実施の形態の携帯電話端末300のキーボードユニット400では、図1(a)に示すように、トップカバー220の銀色のカバー塗料221aの部分では、カバー遮光部材240により発光範囲を0.8mmまで絞り込み、LED230の発光範囲を制限している。
【0043】
一方、図1(b)に示すように、トップカバー220の白色のカバー塗料221bの部分では、カバー遮光部材240により発光範囲を白色部分より広めに1.3mmの設定としている。
【0044】
さらに、図1(c)に示すように、キートップ211のキー塗料212の部分では、キー遮光部材でもあるカバー遮光部材240により発光範囲を1.3mmとし、さらに白色の塗膜を二回重ねて印刷してキー調光部材250としている。
【0045】
上述のような構成において、本実施の形態の携帯電話端末300も、キーボードユニット400のトップカバー220の発光部分223がカバー塗料221a,221bに対応した二色に発光するとともに、操作キー210もキー塗料212に対応した発色で発光する。このため、夜間などでもキーボードユニット400を良好に手動操作することができ、外観も美麗である。
【0046】
例示した携帯電話端末300では、キーボードユニット400のトップカバー220の発光部分223をカバー塗料221a,221bに対応した二色に発光させることができ、操作キー210もキー塗料212に対応した発色に発光させることができる。
【0047】
しかし、微細穴は、例えば、図1(a)に示すように、レーザーにより微細直径になるようにカバー塗料221aを削除したものである。カバー塗料221bのように白色の場合、図1(b)に示すように、カバー塗料221bを完全に削除することができない。これは白色がレーザー光を良好に反射してしまうためである。
【0048】
このため、図1(a)に示すように、トップカバー220の銀色の発光部分223では、微細穴群213aの各穴が完全に開いており、LED230の発光が強く見えることになる。
【0049】
一方、図1(b)に示すように、トップカバー220の白色の発光部分223では、微細穴群213bの各穴が不完全であるため、LED230の発光が弱く見えることになる。
【0050】
一方、図1(c)に示すように、操作キー210のキートップ211では、キー塗料212が白色のため微細穴群222の各穴は不完全であるが、透過性が高いキー塗料212のため光の見え方は比較的強いことになる。
【0051】
しかし、本実施の形態のキーボードユニット400では、図1(a)に示すように、トップカバー220の銀色のカバー塗料221aの部分では、カバー遮光部材240により発光範囲を0.8mmまで絞り込み、LED230の発光範囲を制限している。
【0052】
一方、図1(b)に示すように、トップカバー220の白色部分のカバー塗料221bの部分では、カバー遮光部材240により発光範囲を白色部分より広めに1.3mmの設定としている。
【0053】
さらに、図1(c)に示すように、キートップ211のキー塗料212の部分では、キー遮光部材でもあるカバー遮光部材240により発光範囲を1.3mmとし、さらに白色の塗膜を二回重ねて印刷してキー調光部材250としている。
【0054】
本実施の形態の携帯電話端末300のキーボードユニット400では、上述のようにLED230が出射する光線をトップカバー220の複数箇所の少なくとも一部ごとに発色に対応した範囲にカバー遮光部材240が制限し、LED230が出射する光線を操作キー210ごとにキー塗料212に対応した透光性でキー調光部材250が透過する。
【0055】
このため、上述のように種類が相違するキー塗料212の特性のために複数の操作キー210で微細穴群222の深度や透光性が相違するとともに、発色が相違するカバー塗料221の特性のためにトップカバー220の複数箇所で微細穴群213の深度が相違しても、微細穴群222,213を透過した発光の輝度を複数の操作キー210とトップカバー220の複数箇所とで均等とすることができる。
【0056】
しかも、本実施の形態のキーボードユニット400では、LED230が出射する光線をトップカバー220の複数箇所の少なくとも一部ごとに発色に対応した範囲にキー遮光部材が開口孔241で制限する。このため、より確実に複数の操作キー210とトップカバー220の複数箇所とで発光の輝度を均等とすることができる。
【0057】
特に、キー遮光部材とカバー遮光部材240とが一体に形成されている。従って、簡単な構造で複数の操作キー210とトップカバー220の複数箇所とで発光の輝度を均等とすることができる。
【0058】
さらに、キー調光部材250は、特定の発色の少なくとも一層の塗膜で形成されている。特に、キー調光部材250は、白色の二層の塗膜で形成されている。このため、LED230の発光に不要な発色が付加されることがなく、簡単な構造で複数の操作キー210とトップカバー220の複数箇所とで発光の輝度を均等とすることができる。
【0059】
なお、本発明は本実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許容する。例えば、上記形態では入力操作装置が折り畳み構造の携帯電話端末300のキーボードユニット400からなることを例示した。
【0060】
しかし、入力操作装置が、スライド構造やソリッド構造の携帯電話端末のキーボードユニットからなること、折り畳み構造やスライド構造やソリッド構造のPDA(Personal Digital Assistance)や電子辞書のキーボードユニットからなること、等でもよい(図示せず)。
【0061】
さらに、上記形態では発光させる複数の操作キー210とトップカバー220の複数箇所との裏側の各々に点光源からなるLED230が個々に配置されていることを例示した。しかし、トップカバー220の裏側一面に有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどの面光源が配置されていてもよい(図示せず)。
【0062】
なお、当然ながら、上述した実施の形態および複数の変形例は、その内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。また、上述した実施の形態および変形例では、各部の構造などを具体的に説明したが、その構造などは本願発明を満足する範囲で各種に変更することができる。
【符号の説明】
【0063】
100 携帯電話端末
110 ディスプレイユニット
200 キーボードユニット
201 キーシート
202 キーボードハウジング
203 ウレタンシート
210 操作キー
211 キートップ
212 キー塗料
213 微細穴群
213a,213b 微細穴群
220 トップカバー
221 カバー塗料
221a,221b カバー塗料
222 微細穴群
223 発光部分
230 LED
231 基板
240 カバー遮光部材
241 開口孔
241a,241b,241c 開口孔
250 キー調光部材
300 携帯電話端末
400 キーボードユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列されている複数の操作キーの表面を形成する透明なキートップと、
配列されている複数の操作キーの間隙を形成する透明なトップカバーと、
前記トップカバーの裏面の複数箇所に塗布されていてレーザ加工で微細穴群が各々形成されている複数の発色のカバー塗料と、
前記操作キーごとに前記キートップの裏面に塗布されていてレーザ加工で微細穴群が各々形成されている前記カバー塗料とは相違する種類のキー塗料と、
複数の前記操作キーの各々の裏面と前記トップカバーの発色が相違する複数箇所の少なくとも一部の裏面とに対向する位置に配置されていて発光する発光デバイスと、
前記発光デバイスが出射する光線を前記トップカバーの複数箇所の少なくとも一部ごとに前記発色に対応した範囲に制限するカバー遮光部材と、
前記発光デバイスが出射する光線を前記操作キーごとに前記キー塗料に対応した透光性で透過するキー調光部材と、
を有する入力操作装置。
【請求項2】
前記発光デバイスが出射する光線を前記操作キーごとに前記キー塗料に対応した範囲に制限するキー遮光部材を、さらに有する請求項1に記載の入力操作装置。
【請求項3】
前記カバー遮光部材と前記キー遮光部材とが一体に形成されている請求項2に記載の入力操作装置。
【請求項4】
前記キー調光部材は、特定の発色の少なくとも一層の塗膜で形成されている請求項1ないし3の何れか一項に記載の入力操作装置。
【請求項5】
前記キー調光部材は、白色の二層の前記塗膜で形成されている請求項4に記載の入力操作装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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