説明

全処理法対応の生ゴミ等有機廃棄物処理機。

【課題】環境ゼロエミッションの中で、生ゴミ等有機廃棄物の処理は、公共機関処理の先入観の国、その中で発生者自身処理の観点で、発酵処理、加水分解処理、乾燥処理の各種単独機器の製造販売者が乱立、それも投入量変化で種々問題躍起で交換頻度多大。
【解決手段】1基3役の全処理法対応、発酵処理、加水分解処理、乾燥処理共に回転駆動トルクは一定、天地変動の良好攪拌効率、国別処理法に全対応、地球規模の設置気温環境に全対応、騒音皆無、投入量の差で処理能力変化、酸化チタンの低温消臭、機械加工ゼロの全処理法対応、機械加工ゼロのシンプル機構で格安、標準処理量能力機種は1kgからt単位迄、設置後で使用処理法の変更も自由な、多様性生ゴミ等有機廃棄物処理機。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
家庭用から全産業用に至る全ての分野の、調理屑、食べ残し、食品加工屑、売れ残り、その他の産業有機廃棄物の地域に適した種々の処理方法で、その全処理法に対応可能な、生ゴミ等有機廃棄物処理の技術である。
【背景技術】
【0002】
生ゴミ等有機廃棄物処理方法は、発酵処理、加水分解処理、水分蒸散乾燥処理、等々に分類されるが、全てが単独処理法機種に限定されていると言っても過言ではない。
【0003】
発酵処理は、処理槽内に、各種の分解媒体剤を一定量装填し、定期的或は一度に各種の発酵剤を添加し、発酵条件として加熱と同時に微妙な発酵必要水分を維持して処理槽内で定時攪拌しながら生ゴミ等有機廃棄物の発酵を行う。
【0004】
この際に、必然的に発生する発酵臭気ガスと言う複合臭気の消臭は、各社が長年模索する中で、従来各社の多くは高温触媒利用の消臭装置で消臭しようとしても、複合性状の為に、単品消臭素材では対応困難な複合発酵ガスと高温触媒通過の速度による完全ガス分解不能で、消臭域には各社共に至っていないのが実情である。
【0005】
処理槽内分解媒体材の攪拌には、攪拌軸と攪拌翼が駆動機によって回転攪拌されるが、絶対的に日毎増減する生ゴミ等有機廃棄物の投入量で、製造社仕様書記載投入量でも、有機物分解水により分解媒体材の湿度向上で粘度上昇の為、攪拌トルクの変化度合いが非常に大きく、攪拌翼の屈曲折損事故は珍しくない。
【0006】
同時に、処理能力が大きければ大きい程に、攪拌トルクは幾何級数的に増大し、強度部材、特に攪拌軸、攪拌翼、減速駆動機の装置価格も急カ−ブで上昇する。
【0007】
ましてや、攪拌トルクの変化が少ない為に脆弱強度の攪拌翼、この加水分解攪拌の処理機を、加水しなければ発酵分解にも使えるなどと言うのは論外である。
【0008】
処理槽内を常に平常な状態に保つ事は至難の技であり、乾燥状態になれば水分不足で発酵不能、水分過多では酸欠による嫌気性菌類繁殖で強烈臭気発散、この状況回避で、現状各製造社は攪拌駆動機にトルクメ−タ−装着で頻繁に機器停止、同時に処理機から濃厚分解水が排出されたり、規定どうり使用しても過湿酸欠臭気発生で3〜4か月毎に処理槽内部分解媒体材の全量交換のやむなきに至っており、ユ−ザ−は困惑している。
【0009】
水中分解の処理は、上述の発酵処理と同様の、処理槽内充填の分解媒体材に定時に加水してウエット状態を保ち、処理槽内を常時加温し、投入される生ゴミ等有機廃棄物を温水で膨潤させる。
【0010】
その上で攪拌翼による回転加圧攪拌破砕し、破砕有機物は加水によって槽下部に落下、処理槽底部の排水開口孔から金網等を経由して処理槽外に排水される。
【0011】
しかし、常時高濃度の分解排水の為に排水開口部の金網は、処理槽内に面した表面は攪拌で清浄されても、裏の排水管側の裏面は、油脂分を含めた粘着物質で金網の開口度が潰されゼロとなり、排水不能で加水貯留で最後には投入口からのオ−バ−フロ−事故が後を立たず、頻繁な販売社のアフタ−ケア−で高圧洗浄を含めた処理槽内部メンテナンスが要求されている。
【0012】
又、この濃厚排水は、開放水路に放出すれば臭気発散から排出不能で、当然環境保全から種々の浄化タンク等の対処要求等が関係者から出ており、従来各社の機器は、仮の高度な有機分解剤の添加をしても、すぐに処理槽底部からの排出され、添加しても全く意味がなく、典型的なオデン加温鍋の攪拌破砕排水破棄としか思えない。
【0013】
ましてや、加水分解の攪拌トルクは、投入される有機廃棄物の量に関係なく、僅かな攪拌トルクの変化でほぼ一定化しており、当然ながら加水分解の攪拌軸、攪拌翼は脆弱を極めており、それにも係らず、加水中止で発酵分解処理機にもなると言う事は論外であることは、上述の発酵処理からも判読可能である。
【0014】
水分蒸散乾燥処理は、生ゴミ等有機廃棄物の水分を、目的に応じた度合いで乾燥させ、家畜飼料、固形化燃料、或は最終処理場の焼却におけるエネルギ−ロスの解消、時には、廃棄処理迄の生ゴミ保存方法等々の目的で行われる。
【0015】
しかし、乾燥処理済みの有機廃棄物の保存場所と環境、時には機器購入時点の約束事である回収の継続性に問題を躍起した例もあるが信頼性尊守実行であるかぎり問題はない。
【0016】
これらの発酵処理、加水分解、或は水分蒸散乾燥処理は、それぞれ機器毎に製造社は分離しており、それにも係らず、それぞれ機種の機能性も全く進歩がなく、環境保全技術の最前線にあるわが国として熟考すべきである。
【0017】
グロ−バル化する今日、設置環境変化で大型多様化する世界マ−ケットで、機械加工不要のシンプル処理機で、しかも各種処理法も可能な、それでいて各種処理法が選択出来、小型、大型、或は超大型迄、環境に応じて、全てに対応し、自由に使用可能な多様性的構造が望まれている。
【0018】
【特許文献1】機械加工無用、全処理法対応、全処理法駆動トルク一定、発酵処理菌無用で発酵条件菌類処理槽内増殖栄養剤使用の生ゴミ処理機器文献は見当たらず。
【非特許文献1】なし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
前述の通り、各機種毎に、種々問題を抱えながら苦悩している課題の中でも、小型機種ですら臭気発散から当然起き得る攪拌トルク増大で機器故障が頻発する中で、処理機の大型化による課題は山積し、これを全部列挙は不能で、概要を列挙すれば下記の通り。
【0020】
素材と攪拌軸等の機械加工及びアルゴン溶接技術に高額な出費がかさみ、当然おき得る故障時の現地修理対応が困難名為、超シンプルな機械加工無しの処理機とすべき。
【0021】
槽内過湿で高粘度によるトルク急上昇対応で減速駆動装置の大型化、攪拌装置故障修理の現地工事は困難な為、槽内状態変化に関係無く駆動装置攪拌トルク変化微小とすべき。
【0022】
大型機種は処理槽の深さが増大で回転駆動機器故障要因となり、浅くすれば設置面積が拡大して必然的に付帯工事が増大する為、小型化シンプルな機構とすべき。
【0023】
1日の処理量が500kgを越えれば、公道車両運搬制限に掛かり、攪拌軸装着機種では分解運搬現地組立は困難となる為、単独の攪拌軸と攪拌翼でなく、簡潔攪拌とすべき。
【0024】
生ゴミ等有機廃棄物処理の設置を急ぐグロ−バルな企業は、有機廃棄物の発生場所も多義に渡り、現状では排水浄化槽がない為に処理槽内分解媒体材の交換はやむを得ず発酵分解無排水を設置、しかし近い将来は排水基準適応で浄化槽設置予定、浄化槽設置段階にはメンテナンスフリ−の加水水中分解処理に切り替えてランニングコストを削減したいが、その段階で加水分解に購入替えするロス解消の為、両者処理法共用の処理機とすべき。
【0025】
処理槽から3〜4か月で排出撤去された残渣は、完全分解消滅と異なり未分解物で、これを有機肥料と称して田畑に連続投入すれば、遠からず窒素飢餓土壌或は種々の植物生育に障害が出ることは歴然としており、本来はゼロエミッションによって完全消滅する事が理想であるが、わが国官公庁の様に完全ゼロに消滅すれば処理機と看做されず、家庭用の場合には補助も出せない自治体もあれば、水中分解完全消滅を望む国もある為、適材適所に分解バイオレベルで使い分けをすべき。
【0026】
しかし、重要な事は、グロ−バルな環境マ−ケットで、日本の発酵分解菌が世界中に公然と輸出出来るものでなく、地球上の如何なる国でも使用可能なグロ−バルな有機物発酵菌が無い為、それぞれの国に合った有機物分解バイオを、それぞれの国に設置した処理槽内で増殖可能な、栄養剤を添加して対処すべき。
【0027】
グロ−バル店舗のコンビニエンスショップの様に、将来は販売日切れ弁当等の食品の有機廃棄物は、本部計画ではで飼料用途で乾燥処理をしたいが、現状では店毎の廃棄責任の為に、乾燥処理をしても引き取り手がなく、他の処理法機種を購入すればダブルチャ−ジとなることから、全く手が付けれれていないが、これはチェ−ンレストランを始め大手食品ス−パ−ショップチエ−ンも同様である為、発酵処理、加水分解処理、水分蒸散乾燥処理も、全ての処理が可能な機種とすべき。
【0028】
現状のパ−トタイム従業員が大半の、知識レベルの低さから雇用主の教育限界からも、生ゴミ等有機廃棄物の分別投入の徹底は外国では非常に困難を極め、異物混入を或る程度容認処理する処理機が無い為、仮に、鍋、釜、皿、ドンブリ等々、何が投入されても、機器故障には関係がない処理機とすべき。
【0029】
発酵処理、加水分解処理、水分蒸散乾燥処理、分別不能投入、これらのいずれの処理方法も、機器製造者取扱説明書規定の投入量でも、発酵臭気ガスは大なり小なり発生し、特に発酵処理と加水分解処理の引火爆発性ガスを高温触媒消臭装置で消臭しようとする事は非常に危険であるが、他に有効方法がないことから多義に使用されて事故発生実例もある為、可能な限り無ガス化発酵に近いバイオと処理槽内ガス分解処理を装置すべき。
【0030】
上記のように、生ゴミ等有機廃棄物の処理で、処理方法を問わずに1機数役の機種を、価格的に廉価で、故障皆無のシンプル性、それでいて、機能性は高レベル、販売先顧客獲得には有機廃棄物の発生量だけで対応可能なシンプル営業活動、このグロ−バルなマ−ケット要望を満足させる機種は、最先端のわが国は勿論のこと、全世界でも全くない。
【課題を解決する為の手段】
【0031】
先ず、いずれの機種も攪拌軸と攪拌翼の単独回転によって、処理槽内の分解媒体材を攪拌しながら天地変動させていることは周知に事実で、大型化すればする程強度保持でコスト上昇は商品価値を失うが、よって処理槽自体を回転させ、処理槽と一体の攪拌翼によって、槽内の分解媒体材を攪拌上昇と比重自然落下の繰り返しで完全攪拌が出来、水分蒸散乾燥処理の場合においても投入された生ゴミ等有機廃棄物自体を、回転攪拌しながら温風乾燥すれば良い。
【0032】
それには、水平に近い僅かな傾斜で回転する回転横置き円筒槽の内部に、種々の形状の攪拌板を装着することから、強度分布もシンプルで、折損故障も皆無となる。
【0033】
回転横置き円筒槽の両端の盲板の中心に、片方は投入開口孔、他の片方には排水開口孔及び槽内部排出の円形孔閉鎖板が加工されるだけで、円筒強度は充分に保たれ、同時に、鋼材加工もロ−リングベンダ−加工と両端の盲板で真円に近い製作も簡単である。
【0034】
回転横置き円筒槽の回転は、円周の下方左右に分けて、複数の側面受け車輪によって、回転可能状態で全重量を支え、中心軸方向の傾斜移動を、傾斜下部の排水開口孔側の盲板側で単数又は複数の側面受け車輪で支えれば、定位置回転が可能であるが、船舶搭載機種では航行でのロ−リングとピッチングの動揺対応で、回転横置き円筒槽の両端の盲板を部にスライド防止ロ−ラ−で対応する。
【0035】
回転横置き円筒槽の回転駆動は、側面受け車輪を車輪固定軸として減速駆動機の駆動軸を直結又は歯車再減速で連動させ、側面受け車輪の外周又は回転横置き円筒槽の設置接触円周上に装着する耐荷重と駆動スリップ防止素材により回転駆動する方法がよりシンプルで事後のランニングコストが低減され有効である。
【0036】
回転横置き円筒槽の回転駆動は、スプロケット歯車、Vベルト溝、或は巾広歯を装着して、チェ−ン、Vベルト、或は歯車噛み合いで、減速駆動機と回転横置き円筒槽の連動回転するのも周知の一例である。
【0037】
投入開口孔は大きめに開口し、投入口開口部から槽内に間隙を持って挿入される短管の有機物投入管がついた投入口蓋付き枠が、回転横置き円筒槽に接触しないような固定支柱によって装着され、回転横置き円筒槽自体が低速ながら回転しても投入口蓋付き枠は台板上に静止している。
【0038】
回転横置き円筒槽の内部は、発酵処理及び加水分解処理のいずれも、酸化分解で酸素消耗雰囲気である為に攪拌によって上部気中接触における酸素供給で大気供給が必要で、空気又は温風供給機によって常温から加熱温風迄の新鮮空気を槽内供給の為、送気管が投入開口孔から回転横置き円筒槽内に吹き込み供給され、当然、投入口蓋の開閉に関係なく、投入口蓋付き枠の側面貫通装着され、又槽内に送気される限り不可欠な排気は、投入口蓋付き枠の面板を貫通した排気管経由で槽外に排出される。
【0039】
排気管経由で槽外排気される気体は、当然起き得る投入処理の生ゴミ等有機廃棄物の過少投入による槽内が乾燥状態での攪拌による微細粉塵の大気飛散防止で、種々の濾過材使用の場合の濾過材通過流体抵抗と、濾過材目詰りの清掃労力削減で、最も有効なサイクロン集塵器によって目視不能微細粉迄集塵が可能と実験上判明し、集塵蓄積量判別可能な形状で透明袋内に集塵し、同時に多少の臭気でも無臭化する為に、危険な高温触媒は絶対的に回避し、常温処理が可能な酸化チタンによる消臭装置をサイクロン集塵器に装着する。
【0040】
絶対的に一定量化しない生ゴミ等有機廃棄物の発生で、過少量投入、或は過大量投入も当然やむを得ない事であり、これによる槽内乾燥移行或は過湿移行を防止する為に、電気制御盤によってコントロ−ルする、生ゴミ等有機廃棄物の等入量の標準との差で、標準、過少、過大のセレクトスイッチにより、回転横置き円筒槽の回転攪拌回数を、投入量過少では1日の回転頻度を少なく、投入量過大では回転頻度を多くする事で、可能な限り槽内正常化維持で効果を挙げた。
【0041】
空気又は温風供給機による回転横置き円筒槽内への送気は、一つの目的である有酸素大気の供給に止まらず、処理槽内の加温による分解水水分蒸散もさることながら、水分蒸散乾燥処理には重要な加温乾燥処理法で、又冬期極寒地での発酵処理での必要加温、加湿分解処理の処理槽内凍結防止にも、温度調節で重要な機能を発揮する事から、空気又は温風供給機は、常温から高温迄の段階供給が可能としている。
【0042】
特に日本北海道旭川市、北米を含む北欧各都市では、−20℃以下の気温が20日以上も続く超極寒冷地では、空気又は温風供給機による回転横置き円筒槽内への温風吹き込みだけでは不足の為、回転横置き円筒槽と、それを囲む断熱材装着の化粧板との空間を、環境温度に適した温風ファンで加温することで、グロ−バルな全世界マ−ケットに対応可能とした。
【0043】
加水分解処理の場合には必然的に排水システムが必要であり、回転横置き円筒槽内の、排水開口孔を、メカニカルシ−ルによって貫通する槽内分解水排水管の槽内端末には、槽内濾過網が装着されて、分解水以外の異物排出は防止される。
【0044】
槽内濾過網の槽内側表面は、槽内分解水排水管は静止状態でも、槽内の分解媒体材は攪拌によって槽内濾過網を絶えず摩擦清浄しているが、槽内濾過網の槽内分解水排水管の内部側は何ら摩擦物はなく、分解水の油脂を含む汚物付着成長で完全目詰りは必至であることは明白である。
【0045】
よって本発明では、電磁弁付き加圧洗浄管を槽内分解水排水管の曲がり部位面を貫通して、ノズル付き先端を槽内濾過網付近迄挿入し、回転横置き円筒槽の回転駆動インタ−バルで排水完了あとの処理槽内水面低下の適正時に、電気制御盤のコントロ−ルで水道水圧力程度の圧力で自動加圧噴射洗浄し、常時自動的に排水を可能とする。
【0046】
加水分解処理で、回転横置き円筒槽の内部の、分解媒体材撤去、槽内分解不能異物蓄積撤去、或は槽内修理改造等で人間が槽内部に入る様な場合は、万一の分解過程で発酵ガスが槽内に滞留していた場合、回転横置き円筒槽の円周上にマンホ−ルを装着した場合には形状的に残留ガスパ−ジの困難さを含めて、内部分解媒体材等の摘出も吸引摘出以外困難な事から、回転横置き円筒槽の傾斜下部端の排水開口の円周上に装着している円周端開閉バルブを最下部位置に回転移動し、槽内残留水を完全排水、その上で円形孔閉鎖板の撤去で、槽内の分解媒体材等の全量排出も出来、又、投入口蓋の開放で円筒両端の通気で残留ガスも比重差で皆無となり、安全に槽内侵入をも可能となる。
【0047】
当然ながら、円形孔閉鎖板には、電磁弁付き加圧洗浄管や槽内分解水排水管が装着されているが、これらはフレキシブル脱着管で元管と結続されれば、簡単に脱着が可能で、分別投入不能で異物蓄積撤去にも効果を表す。
【0048】
全発酵臭気ガスは比重の差はあっても引火爆発性ガスであり、この発酵ガスを極限迄に処理槽内でガス分解で押さえることが肝心で、従来各社のような単なる発酵菌類をバイオと称して投入し、自然界の野原なら良いが、人間社会の真っただ中で発酵臭気発散や、高温触媒消臭器で引火の危険使用は消費者保護に反し、本はつめいではこの危険ガス対応には、常温、低温でも有効な紫外線照射と処理槽内壁の酸化チタン塗膜処理しかない。
【0049】
いずれの国でも存在する、故意の悪戯による事件回避の為、当然ながら投入口蓋や電気制御盤には施錠可能としているが、設置環境によって必要性がある場合は、本発明の取扱許容者自動認識装置の装着で安全を期する事も可能である。
【発明の効果】
【0050】
処理量の大量処理化で処理機の大型化が進む昨今、シンプルで格安価格で、製造コストダウンが可能となった。
【0051】
円筒形状その儘の為、円筒両端の処理だけで、素材がステンレス鋼材から強化プラスチック円筒、或は下水道鉄管内面樹脂塗膜迄、巾広い素材が使用可能である。、
【0052】
高度な技術の必要もなく、新興国においても製造が可能である。
【0053】
特にグロ−バルな環境マ−ケットでは、それぞれの国で、炭素と窒素の素材投入で、生ゴミ等有機廃棄物付着の有機物分解菌、或は気中遊泳菌類からも、国家保有菌類増殖が可能である。
【0054】
常温ガス分解である酸化チタンと紫外線照射による有臭ガス分解が可能で、発酵ガスの危険性が皆無となった。
【0055】
発酵処理、加水分解処理、水分蒸散乾燥処理、及び分別不能生ゴミ灯有機廃棄物の全ての処理法に対応可能となった。
【0056】
製造社側から見れば、同一の機構で全ての処理法に対応可能な為、ユ−ザ−の有機廃棄物の発生量に対応すれば良く、顧客側の処理方法変更要請も簡単に受理出来、例えば、メンテナンス費用削減で、発酵処理を加水分解処理に転用することが多いが、従来の様に機器一式を工場に運送持ち帰り改造工事の必要がなく、現地で簡単に処理法変更が可能である。
【発明を実施する為の最良の形態と実施例】
【0057】
一実施例によって、最良の形態を、特許請求の範囲の記載項目順によって記述する。
【0058】
回転横置き円筒槽(1)の内壁には、内壁面に対して巾方向でほぼ直角直立巾板で、長さ方向では円筒中心軸にほぼ並行及び螺旋交差形状で交差溶接装着され、同時に、回転横置き円筒槽(1)の内部の壁面の一方から、円筒中心を経由して対面内壁に至る線上で、一定巾板を固着し、同様の巾板を円筒中心経由で90度角でクロスさせて固着による攪拌板(2)等、複数種の攪拌いた(2)により、円筒横置き円筒槽(1)自体の回転で、装填或は投入の分解媒体材或は生ゴミ等有機廃棄物を攪拌する。
【0059】
円筒中心軸に並行直線形状の攪拌板(2)は槽内の装填物の回転による処理槽内でのすべり止めの目的と、槽内壁周囲の気中持ち上げ落下で天地変動攪拌機能である。
【0060】
円筒中心軸線に添った左右湾曲交差螺旋形状の攪拌翼(3)は槽内の装填物の回転すべり止めの目的と同時に、回転横置き円筒槽(1)の回転により、2種の湾曲形状から、槽上部への押上と逆に押し込みの効果で攪拌効率を上昇する。
【0061】
回転横置き円筒槽(1)の円筒中心に向かって対角線上で交差結続する一定巾板は、回転横置き円筒槽(1)内の、深さ方向の上部への呼び出し攪拌と押し込み攪拌で、同時に、回転横置き円筒槽(1)の真円度保持にも重要となる。
【0062】
回転横置き円筒槽(1)の両側端面の一方の中心には投入開口孔(3)が開けられ、間隙余裕を持って、投入口蓋付き枠(4)がついた有機物投入管(5)が貫通挿入される。
【0063】
投入開口孔(3)に挿入される短管の有機物投入管(5)の外周には、角度が大きいテ−パ−リングが装着されて、間隙を少なくする事もある。
【0064】
回転横置き円筒槽(1)は、水平状態、又は投入開口孔(3)側をやや上部位の傾斜状態で設置されるのがベタ−である。
【0065】
絶対水平の場合は、回転横置き円筒槽(1)の回転による円筒中心線方向での移動防止車輪の、円筒中心線方向の両端に装着の必要性があり、処理槽内の増量で投入開口孔(3)の閉鎖を来す事があるので、多少の傾斜状態にした。
【0066】
電気制御盤(6)によって制御稼働される空気又は温風供給機(7)から、投入開口孔(3)の開口部位を貫通して、送気管(8)が、回転横置き円筒槽(1)の上部内壁付近迄装着され、槽内空間部位に送気され、投入蓋付き枠(4)に貫通装着された排気管(9)から、内圧により槽外に自然排気される。
【0067】
回転横置き円筒槽(1)の処理槽内は、換気せずに放置すれば、発酵処理の場合は生ゴミ等有機廃棄物は全て水と僅かな炭酸ガスに替わり、処理槽ない水分過多と酸欠が起き、全ての処理法が酸化分解で酸素消耗するものであるかぎり、槽内空気吸引交換は必要であり、本発明では強制送気による自然内圧流出法を取ったが、自然排気の替わりに強制吸気ファンによる吸引を行って良い結果を得た。
【0068】
その理由は、後述の、微細粉塵飛散防止のサイクロン集塵器(26)の流速補助の為である。
【0069】
電気制御盤(6)によって制御稼働される電磁弁付き清水供給管(10)は、投入口蓋付き枠(4)に貫通装着される。
【0070】
この清水供給管(10)は、回転横置き円筒槽(1)が加水分解処理に使用される場合の清水供給に供するもので、発酵処理、水分蒸散乾燥処理用途では無用である。
【0071】
回転横置き円筒槽(1)の、両側端面の他方の中心に開けられた排水開口孔(11)には、槽内濾過網(12)が先端に装着された槽内分解水排水管(13)が、メカニカルシ−ルを介して回転横置き円筒槽(1)内に貫通装着される。
【0072】
加水分解処理における排水は、従来機種の様な水平処理槽底部の網目からの排水は全く分解不能状態の粒子混入排水となるので、回転横置き円筒槽(1)が傾斜していても、円筒直径の中心位置に排水レベルがあり、残留水中で可能な限り分解消滅が進行して、清水供給水量だけが水位上昇で排水される。
【0073】
しかし、わが国では県及び市毎の排水基準が異なる事から、排水は濃厚BOD排水ではないが、浄化槽導入を原則とする。
【0074】
槽内濾過網(12)が先端についた槽内分解水排水管(13)の曲がり部から貫通挿入される電磁弁付き加圧洗浄管(14)の先端は、槽内濾過網(12)の近く迄挿入固定され、定時的に電気制御盤(6)によって制御噴射稼働され、加圧水によって槽内濾過網(12)の管内面は常時排水可能な洗浄状態にある。
【0075】
加水分解処理に必要な槽内分解水排水管(13)は、排水に固形物混入防止の為に、槽内濾過網(12)が装着されているが、槽内濾過網(12)の分解媒体剤(18)と接触する面は回転横置き円筒槽(1)の回転稼働で絶えず摩擦洗浄されており、逆に槽内分解水排水管(13)側は、摩擦も無く水圧も無く、油脂を含む汚物付着で網目が縮小され、最後には排水不能となることは必至で、一定時分毎に水道圧力程度のノズル噴射で、自動的に清浄を保つ為の、電磁弁付き加圧洗浄管が装着される。
【0076】
回転横置き円筒槽(1)の回転駆動は、側面受け車輪(15)で重量は受け、円筒長さ方向で僅かでも傾斜させれば、排水開口孔(11)側の円筒端面でロ−ラ−等で受け止めれば良い事は周知の事実である。
【0077】
側面受け車輪(15)が単なる重量受けだけで回転の場合と、側面受け車輪(15)の車輪軸を固定軸として駆動回転する場合とがある。
【0078】
側面受け車輪(15)が単なる重量受けで非駆動回転の場合は、車輪外周と回転横置き円筒槽(1)の接点素材は、金属対金属でもよい。
【0079】
しかし、側面受け車輪(15)の駆動によって、処理槽内部に固体物装填の回転横置き円筒槽(1)を回転させる場合は、回転横置き円筒槽(1)の左右外周の下部に接する側面受け車輪(15)の固定軸を回転して回転横置き円筒槽(1)を回転駆動する為には、側面受け車輪(15)の滑り空転を防止する意味から、側面受け車輪(15)外周、又は回転横置き円筒槽(1)の接点外周に、強度の耐荷重で滑り防止素材装着が必要であり、実施例では側面受け車輪(15)の金属外周に硬質ゴム焼き付け装着で、回転横置き円筒槽(1)の外周金属接点との摩擦で滑り防止が良好であったが、樹脂加工素材の接着等今後共に素材開発にいそしむ。
【0080】
又、回転横置き円筒槽(1)の外部円周に帯状歯車(16)を固着し減速駆動機(17)によって、チェ−ン駆動、又は歯車噛み合い駆動、ベルト駆動で回転駆動する種々の方法も実施した。
【0081】
発酵処理の場合には、回転横置き円筒槽(1)の槽内に気中分解菌等の着床剤として、樹木破砕片又は硬質発泡樹脂ペレット等の分解媒体材(18)を、攪拌効率面から、槽内容積の約二分の一から三分の二の量を装填し、液体又は粉末の有機分解菌増殖栄養剤(19)として本発明者が開発保有する炭素剤及、窒素剤、酸素剤等(20)を添加して、日本国内でも微生物生存地域格差がある限り、ましてや各国に日本国内の有機物分解菌を輸出することなど想定出来ず、グロ−バルな地域に適応した安全な発酵分解菌の処理槽内での増殖を計る。
【0082】
この発酵菌類の地域毎での増殖は、グロ−バルな環境保全社会で最も大切な事で、地球上の全ての地点の生態系を崩壊させない為にも、それぞれの環境に相応したバイオの開拓に貢献する一助とするものであり、現実の国際条約の一例では、自国の船舶バラスト海水を他国海域に排水を禁じた船舶国際規制と同様に、環境保全機器が自然環境破壊に繋がる様な事を排除べき方策である。
【0083】
極寒冷地での加温の為には、空気又は温風供給機(7)による槽内加温空気吹き込みと共に、回転横置き円筒槽(1)の円周外部保温の為、温風ファン(21)を設置台板上に装着して、気温の低下を感知して稼働させ、後述の断熱材(25)付きの化粧板(24)で全周を囲いエネルギ−ロスを防止する。
【0084】
この温風ファン(21)は、回転横置き円筒槽(1)の内部に空気又は温風供給機(7)による温風供給でも不足の極寒地加温の為に装着し、通常は稼働せず、気温が0℃以下で稼働させるが、当然ながら後述の化粧板(24)によって回転横置き円筒槽(1)が囲われることが条件である。
【0085】
発酵処理では、地球上でバイオによる絶対ゼロの消滅は不可能で、3%前後の消滅不能物は微細粉末蓄積物となって処理槽内に残留し、分別不能異物残渣、そして摩耗した分解媒体剤粉末の排出作業、又、加水分解処理の場合は、回転横置き円筒槽(1)の排水開口孔(11)側には、全排水目的の排水円周端開閉バルブ(22)によって処理槽内の貯留水を排水し、その上で、全処理法共に、円形孔閉鎖板(23)がシ−ルを介して開閉可能な状態で装着されているものを撤去すれば良い。
【0086】
回転横置き円筒槽(1)の内部摘出交換廃棄等の作業における槽内排水は、先ず、排水開口孔(11)側の端面円周付近に装着の円周端開閉バルブ(22)を最下部に回転移動して開放すれば、完全に槽内排水が完了し、円形孔閉鎖板(23)の開放によって、槽内全量の排出撤去が可能で、槽内点検修理も可能となり、投入蓋付き枠(4)の蓋開放により、完全な通気換気も出来、安全性を高める。
【0087】
円周外部保温効率と危険防止の為、化粧板(24)の内面に、断熱材(25)を装着して回転横置き円筒槽(1)の全体を囲う。
【0088】
回転横置き円筒槽(1)の稼働は回転駆動であり、種々の回転機器装着による安全性と極寒冷地での加温促進の為に、回転横置き円筒槽(1)の円周外部保温で温風ファン(21)稼働の為にも、断熱材(25)を装着した化粧板(24)によって回転横置き円筒槽(1)全体を囲う事で、安全性と加温効果向上、及びデザイン的にも有効である。
【0089】
排気管(9)の外気放散端末には、周囲環境に応じてサイクロン集塵器(26)及び紫外線照射と酸化チタン消臭器(27)が一体化したものを装着して臭気ガス分解を計り、濃厚発酵ガス発生の場合は、回転横置き円筒槽(1)の内壁にも酸化チタン塗膜処理と同時に、防水処理された紫外線照射灯を投入口蓋付き枠(4)から処理槽内に照射して環生活境を保護する事もある。
【0090】
生ゴミ等有機廃棄物の発生量は、如何なる発生場所でも絶対的に毎日同一量の発生は絶対的になく、特に顧客相手商売での発生量の増減は大きく、発酵処理の場合には特に、処理量標準から比較して過少投入の場合が続けば過乾燥状態で攪拌微細粉塵排出飛散があり、過大投入が続けば過湿状態で酸欠による嫌気発酵菌類増殖で強烈臭気発散が起き得ることから、その両面対応で、装着するのがサイクロン集塵器(26)及び紫外線照射と酸化チタン消臭器(27)である。
【0091】
本発明の回転横置き円筒槽(1)の回転駆動時間は、標準的設定は可変タイマ−で5分稼働25分停止で設定するが、生ゴミ等有機廃棄物の種類と発生量に応じて、少量、標準、大量等の、稼働時間選択スイッチ(28)を電気制御盤(6)面で選択稼働する。
【0092】
当然ながら、企業産業種によって、生ゴミ等有機廃棄物の投入原形形状によっても稼働時間或は停止時間の変更もあるが、その場合の為の可変タイマ−でもある。
【0093】
電気制御盤(6)の制御項目は、回転横置き円筒槽(1)の回転駆動及び回転停止の時間設定、投入口蓋付き枠(3)の投入蓋の開閉による全機器稼働制御、空気又は温風供給機(7)の温度設定と稼働制御、電磁弁付き清水供給管(10)の稼働制御、電磁弁付き加圧洗浄管(14)の稼働制御、温風ファン(21)の気温感知稼働制御、サイクロン集塵器(26)の稼働制御、紫外線照射と酸化チタン消臭器(27)の稼働制御、稼働時間選択スイッチ(28)この他にも、安全確保で取扱者を限定して取扱者限定認識装置も必要あれば装着すること藻可能で、各機器の全自動制御と各機器単独手動稼働スイッチを装着してアフタ−ケア−の確認に供するが、常識として電気制御盤(6)面版に非常停止釦スイッチは装着する。
【0094】
上記の機構によって、発酵処理、加水分解処理、水分蒸散乾燥処理、分別不能有機廃棄物処理、等々の、全処理法対応の生ゴミ等有機廃棄物処理機としての機能を発揮する。
【産業上の利用可能性】
【0095】
グロ−バルな環境保全意識の中で、生ゴミ等有機廃棄物の処理は、各国とも最も重要課題であり、世界各国の処理法検証から生まれた本発明は、発展的利用の可能性がある。
【0096】
新興国における生ゴミ等有機廃棄物の処理で、最も危険な地上放棄又は埋立、仮に地上投棄場所が一定地域でも、地上積層或は土中埋設の場合は、自然発酵による硫化水素を含む有害危険ガスの連続発生を来たし、分解水の地中浸透で地下水汚染も必至で或ることをグロ−バルな各国も周知しており、その面からも、発酵処理、時には液体有機肥料製造にも注目し、乾燥保存で飼料素材にも、世界初の1機3役に注目している。
【0097】
グロ−バルな省エネルギ−気運から、貯留槽で発酵可燃ガス発生で、表面的有効性を述べても、その裏では発酵処理槽の残渣処理に大きな費用を費やし、大規模になればなるほど、設備とランニングで苦慮しており、これらの利点と欠点の存在から、機器構造のシンプル性と処理目的の多様性に注目する事は確かである。
【0098】
産業廃棄物収集で、最終処理場における焼却は、その目的が仮に発電の為であっても、生ゴミ等有機廃棄物の持つ80%前後の水分を、有限の石油を使用して焼却する矛盾、同時に、燃焼温度の低下による有害ガス発生防止で、或る国では乾燥チップを混入攪拌して焼却している矛盾から、必然的に本発明の、適材適所の処理法で使用可能なメリットがある。
【0099】
或る国では、生ゴミ等有機廃棄物を加水破砕して下水に流し、公的下水道各所の沈殿貯留槽から沈殿物を回収し、埋立、或は焼却する矛盾から、発生者自身処理主義が論議され初めている。
【0100】
生ゴミ等有機廃棄物を乾燥処理して、固形燃料化し、特種焼却炉を作成して焼却、そのエネルギ−で発電する発電コストの膨大さの矛盾からも、本発明の地域適合処理に地位目することは間違いない。
【0101】
千差万別の生ゴミ等有機廃棄物の発生場所、多義に渡る処理目的、しかも中小企業規模以下が主たる発生者、よって極限の設備コストの使用顧客要求、或る国では生ゴミ等有機廃棄物の発生から一定時間内での処理を法条例で義務付けている国も或ることから、本発明は、グロ−バルな販路を有しておる。
【0102】
日本と米国の比較では、環境立国の日本では、食品リサイクル法条令で、或る年度基準で一定%の削減を義務付けている中で、発酵処理及び水分蒸散乾燥処理は残渣が出るから食品リサイクル法に準拠するが、水中分解処理は分解消滅で無くなるから、いくら排水基準値が良くても適合処理と看做さない大きな矛盾、これに対して環境対応政策に出遅れた米国では、環境行政改革ではゼロエミッションを念頭に、ゼロ消滅が困難だから%削減をと全面的に包容する柔軟性の中で如何なる処理法も認証されている比較論から、理由はどうあれ、偏重社会は世界には多く、その意味からも、多様性をもった全処理方法の処理機実験開発にいそしみ、世界でも皆無の本発明を完成したものである。
【0103】
世界的最大手の食品ス−パ−ショップの意向は、加水分解処理で排水を伴っても現状は良いが、近い将来では規制強化度合いが判明せず、規制解消目的で、無排水の発酵処理に切り替えか、或は一定度合いの乾燥保存で家畜飼料用に切り替える構想を持っているが、本発明は、処理目的変更でも買い替え不要の設備投資の有効性が大きなメリットである。
【0104】
同時に、大きく景気変動の経済界、如何なる処理法にも対応可能な機器構成、機械加工ゼロに等しい格安価格で、省エネルギ−と利便性、機能性は向上しても低下させなく、分解処理バイオも世界各国適応の安全性、これを持って環境保全と産業の昂進に寄与する。
【0105】
又、生ゴミ等有機廃棄物の発生量は、絶対的に一定で無い限り、処理能力以上の量は別途処理など不可能である限り、標準処理能力機の設置で、投入量の変化毎に攪拌時間の変更で対応可能な処理機も世界唯一である。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】 本発明の、回転横置き円筒槽の外部歯車と減速駆動機歯車とを、チェ−ンで処理槽を回転駆動する、透視斜視図一部外観図である。
【図2】 回転横置き円筒槽の全周囲を、内側に断熱材を装着そた化粧板で囲われた、外観斜視図である。
【図3】 本発明の、回転横置き円筒槽の、左右外周下部に設置した側面受け車輪を、減速駆動機で駆動して処理槽を回転駆動する、透視斜視図、一部外観図である。
【符号の説明】
【0107】
1 回転横置き円筒槽
2 攪拌板
3 投入開口孔
4 投入口蓋付き枠
5 有機物投入管
6 電気制御盤
7 空気又は温風供給機
8 送気管
9 排気管
10 電磁弁付き清水供給管
11 排水開口孔
12 槽内濾過網
13 槽内分解水排水管
14 電磁弁付き加圧洗浄管
15 側面受け車輪
16 帯状歯車
17 減速駆動機
18 分解媒体材
19 有機分解菌増殖栄養剤
20 炭素剤、窒素剤、酸素剤等
21 温風ファン
22 円周端開閉バルブ
23 円形孔閉鎖板
24 化粧板
25 断熱剤
26 サイクロン集塵器
27 紫外線照射と酸化チタン消臭器
28 稼働時間選択スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転横置き円筒槽(1)の内壁には、円筒中心軸方向で、中心軸と並行直線又は螺旋湾曲形状のどちらか一種或は両種と、槽内壁から円筒中心に向かって突き出した一定巾を持った攪拌板(2)が、単数又は複数装着される。
回転横置き円筒槽(1)の両側端面の一方の中心には投入開口孔(3)が開けられ、投入口蓋付き枠(4)と一体の有機物投入管(5)が回転滑り可能状態で貫通挿入される。
回転横置き円筒槽(1)は、水平状態、又は投入開口孔(3)側をやや上部位の傾斜状態で設置される。
電気制御盤(6)によって制御稼働される空気又は温風供給機(7)から、投入開口孔(3)の開口部位を貫通して、送気管(8)が、回転横置き円筒槽(1)の上部内壁近く迄挿入装着されて槽内空間部位に送気され、投入蓋付き枠(4)に貫通装着された排気管(9)から槽外に自然排気される。
電気制御盤(6)によって制御稼働される電磁弁付き清水供給管(10)は、投入口蓋付き枠(4)に貫通装着される。
回転横置き円筒槽(1)の、両側端面の他方の中心に開けられた排水開口孔(11)には、槽内濾過網(12)が槽内先端に装着された槽内分解水排水管(13)が、メカニカルシ−ルを介して漏水防止で貫通装着される。
槽内濾過網(12)の配管内部には、電気制御盤(6)によって制御稼働する電磁弁付き加圧洗浄管(14)が、槽内分解水排水管(13)内に貫通して装着され、その管端末は槽内濾過網(12)近くまで挿入固定される。
回転横置き円筒槽(1)の定位置回転駆動は、円筒中心線に並行して左右複数設置の、側面受け車輪(15)で全重量を回転可能状態で受け、円筒長さ方向で投入開口孔(3)側を僅か高く傾斜させて、排水開口孔(11)側に回転移動する動きを、排水開口孔(11)側の円筒端面で、摩擦抵抗が少ないロ−ラ−等で受け止めれば、常時定位置で回転駆動する。
回転横置き円筒槽(1)の回転駆動は、回転横置き円筒槽(1)の外部円周に帯状歯車(16)を固着し減速駆動機(17)によって、チェ−ン駆動、又は歯車噛み合い駆動、或は多重ベルト駆動等々で、回転横置き円筒槽(1)自体を直接回転する方法もあるが、耐荷重と接触摩擦力がある複数の側面受け車輪(15)の車輪を軸固定車輪にして、減速駆動機(17)によって車輪軸を回転駆動する方法が有効である。
回転横置き円筒槽(1)の槽内には、気中分解菌等の着床剤として、樹木破砕片又は硬質発泡樹脂ペレット等の分解媒体材(18)を標準とそて槽内容積の約二分の一から三分の二の量を装填し、液体又は粉末の有機分解菌増殖栄養剤(19)として、本発明者保有の炭素剤、窒素剤、酸素剤等(20)だけを初期に添加して、各地域やグロ−バルな各国に存在する発酵分解菌の処理槽内での増殖を計り、安全重視の特徴がある。
冬期極寒地域の加温には、空気又は温風供給機(7)による回転横置き円筒槽(1)内に温風供給と会わせて、処理槽の外部円周保温の為、温風ファン(21)を単数機又は複数機を台板上に装着して、気温の低下を感知して稼働させる。
消滅不能微細粉末蓄積物、分別不能異物残渣、そして摩耗分解媒体剤の交換等で処理槽外に排出の為、回転横置き円筒槽(1)の排水開口孔(11)側の円筒端には、円周端に近い部分に円周端開閉バルブ(22)が、又、円周中心から一定半径の面積で円形孔閉鎖板(23)が、水密シ−ルを介して撤去可能な状態で装着される。
円周外部保温効率向上と回転機器の為の危険防止、及び商品価値保持の為に、化粧板(24)の内面に、断熱材(25)を装着して、回転横置き円筒槽(1)の全体を囲う。
排気管(9)の外気放散端末には、周囲環境の必要度に応じて、吸引ファン付きサイクロン集塵器(26)及び紫外線照射と酸化チタン消臭器(27)が一体化したものを装着して臭気ガス分解を計り、濃厚発酵ガス発生の場合は、回転横置き円筒槽(1)の内壁にも酸化チタン塗膜処理と同時に、防水処理された紫外線照射灯を投入口蓋付き枠(4)から処理槽内に照射して回転横置き円筒槽(1)内の消臭をも計る。
本発明の回転横置き円筒槽(1)の回転駆動時間は、標準的設定は可変タイマ−で5分稼働25分停止で設定するが、生ゴミ等有機廃棄物の発生量に応じて、少量、標準、大量等の、稼働時間選択スイッチ(28)を電気制御盤(6)面に装着し、回転攪拌時間を含め、関連各機器の稼働変更設定も、電気制御盤(6)によってコントロ−ルする。
電気制御盤(6)の制御項目は、回転横置き円筒槽(1)の回転駆動及び回転停止の時間設定、投入口蓋付き枠(3)の投入蓋の開閉による全機器稼働制御、空気又は温風供給機(7)の温度設定と稼働制御、電磁弁付き清水供給管(10)の稼働制御、電磁弁付き加圧洗浄管(14)の稼働制御、温風ファン(21)の気温感知稼働制御、サイクロン集塵器(26)の稼働制御、紫外線照射と酸化チタン消臭器(27)の稼働制御、稼働時間選択スイッチ(28)等々、この他にも、各機器の全自動制御と各機器単独手動稼働スイッチ類を装着してアフタ−ケア−の確認に供するが、常識として電気制御盤(6)面版に非常停止釦スイッチを含め、設置環境によっては、取扱者認識装置を装着する事もある、発酵処理、加水分解処理、水分蒸散乾燥処理、分別不能有機廃棄物処理、等々の、全処理法対応の生ゴミ等有機廃棄物処理機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−214357(P2010−214357A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−97445(P2009−97445)
【出願日】平成21年3月18日(2009.3.18)
【出願人】(591220148)伸洋産業株式会社 (69)
【Fターム(参考)】