説明

全自動洗濯機の漏水検知および排水停止機構

【課題】全自動洗濯機はすでにほとんどの家庭に普及している。一方、従来の全自動洗濯機には、排水溝の詰まりによる排水の溢れおよび階下への漏水への対策が施されていない。洗濯時に漏水が発生した場合の損害は大きいと予想される。しかし、全自動洗濯機を利用している家庭にとって、洗濯時の漏水対策のためだけに新型の全自動洗濯機を購入することは、経済的に不合理である。
【解決手段】本発明は、洗濯機から独立して、漏水を感知し排水を停止する機構である。これを、既存の洗濯機に追加的に装着することにより、洗濯時の漏水を予防するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、漏水を検知して排水を停止することにより、既存の全自動洗濯機をより安全に動作させるための追加的機構に関する。
【背景技術】
【0002】
全自動洗濯機はすでにほとんどの家庭に普及している。一方、従来の全自動洗濯機は、排水溝の詰まりによる排水の溢れおよび階下への漏水への対策が施されていなかった。そのため、ほとんどの家庭では、洗濯時の漏水への対策は不十分であった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
洗濯時に漏水が発生した場合の損害は大きいと予想される。しかし、全自動洗濯機を利用している家庭にとって、洗濯時の漏水対策のためだけに新型の全自動洗濯機を購入することは、経済的に不合理である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、洗濯機から独立して、漏水を感知し排水を停止する機構である。これを、既存の洗濯機に追加的に装着することにより、洗濯時の漏水を防止するものである。
【発明の効果】
【0004】
本発明は、全自動洗濯機の運転中、漏水を自動的に発見し、かつ、洗濯機からの排水を停止する。これにより、排水が床に溢れ、床下へ漏れ、そして、階下に浸水するといった一連の漏水事故による損失を最小限にとどめる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
本発明は、現在利用されている全自動洗濯機に、独立した機構として追加的に装着する。水に接して形状を変える機構の一部には、吸水性スポンジを利用するほか、水溶紙テープによって縮んだ状態に固定したバネを利用するなどの方法がある。
【産業上の利用可能性】
【0006】
マンション、アパートなど共同住宅における漏水事故は高額となることが多い。一方、洗濯機は、すでにほとんどの家庭に普及しているため、このためだけに洗濯機を買い換えるのは、経済的に不合理である。そのため、洗濯機を買い換えることなく、排水溝の詰まりが発生した際の漏水による損失を最小限にとどめることができる本発明は有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の機構を示した断面図(断面図)である。
【図2】 本発明において、水漏れが発生し排水を止めた状態の図である。
【図3】 本発明の機構の底面図である。
【図4】 吸水性スポンジの代わりに水溶紙テープとバネを利用した図である。
【図5】 吸水性スポンジの代わりに水溶紙テープとバネを利用した場合の排水を止めた状態の図である。
【符号の説明】
1は吸水性スポンジ
2はゴム製カバー
3は止水球
4は洗濯機の排水ホース
5は排水口
6は床面
7はバネ
8は水溶紙テープ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
全自動洗濯機の動作中に排水口の詰まりにより水が溢れた際に、
(イ)機構の一部が水に接して形状を変え、止水球を流水路に押しだす。
(ロ)止水球は、流水路を塞ぎ、水をせき止める栓の役目を果たす。
上記により、排水を停止する機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−120269(P2007−120269A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−336317(P2005−336317)
【出願日】平成17年10月24日(2005.10.24)
【出願人】(505372446)
【Fターム(参考)】