説明

内燃機関の冷却試験用送風装置

【課題】内燃機関1に対して,走行風による冷却性能の評価試験を行なう場合に,内燃機関に対して吹き付ける送風を,実際の走行風に近い状態にする。
【解決手段】内燃機関に対する送風箱3を備え,この送風箱のうち前記内燃機関側の部分に内燃機関への送風出口9が,内燃機関と反対側の部分に送風フアンからの送風入口7,8が設けられ,前記送風箱の内部には,縦軸線回りに回転する可動翼板の複数枚を並べて構成した縦翼板列18,22と,横軸線回りに回転する可動翼板の複数枚を並べて構成した横翼板列19,23とが前後に配設されており,更に,前記送風箱のうち前記縦翼板列及び横翼板列より上流側の部分には,シャッターを備えた送風逃がし口20,24が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,車両に搭載される内燃機関において,車両を走行しているときの走行風による冷却性能を評価試験する場合に,この内燃機関に対して空気を吹き付けるようにした送風装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来,車両に搭載される内燃機関においては,前記内燃機関を試験台に設置した状態で,これに送風を吹き付けることによって,車両を実際に走行したときにおける走行風による冷却性能を評価するという評価試験を行なうようにしており,この評価試験に際しては,試験台に設置した内燃機関に対して吹き付ける送風を,実際の車両走行時における送風状態に出来るだけ近づけることが,前記評価試験の精度を向上するために必要である。
【0003】
先行技術としての特許文献1は,内燃機関に対して送風フアンからの送風を直接に吹き付ける場合に,前記送風フアンを,内燃機関に対して左右方向に移動することを提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実公昭59−28158号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし,この先行技術のように,送風フアンからの送風を内燃機関に直接に吹き付けることは,内燃機関に対する送風の吹き付けが局所的にあることに加えて,風量の調節,ひいては,風速の調節を行なうことができないから,内燃機関に吹き付ける送風を,実際の車両走行時における送風状態に近づけることができないという問題があった。
【0006】
本発明は,内燃機関に対する送風フアンからの送風を,実際の車両走行時における送風状態に近づけることを技術的課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この技術的課題を達成するため請求項1は,
「内燃機関に対する送風箱を備え,この送風箱のうち前記内燃機関側の部分には,内燃機関への送風出口が形成され,前記送風箱のうち前記内燃機関と反対側の部分には,送風フアンからの送風入口が設けられ,前記送風箱の内部には,縦軸線回りに回転する可動翼板の複数枚を並べて構成した縦翼板列と,横軸線回りに回転する可動翼板の複数枚を並べて構成した横翼板列とが送風の流れ方向の前後に配設されており,更に,前記送風箱のうち前記縦翼板列及び横翼板列より上流側の部分には,当該送風箱外への送風逃がし口が設けられ,この送風逃がし口には,その開口面積を調節するシャッターが設けられている。」ことを特徴としている。
【0008】
また,請求項2は,
「前記請求項1の記載において,前記縦翼板列及び前記横翼板列における各可動翼板の各々は,前記送風箱の外側から挿入したボルトを中心として回転し,前記ボルトの締結にて所定の回転角度で回転不能に固定される構成である。」
ことを特徴としている。
【0009】
更にまた,請求項3は,
「前記請求項1又は2の記載において,前記縦翼板列及び横翼板列における各可動翼板のうち少なくとも一つの可動翼板には,ホース差し込み接続口が,前記一つの可動翼板における片面に開口するように設けられている。」
ことを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
請求項1によると,送風フアンから送出される送風は送風箱内に送風入口から入り,前記送風箱内を送風出口に向かって流れたのち,前記送風出口から内燃機関に対して吹き付けられる。
【0011】
前記送風箱内には,縦翼板列及び横翼板列が送風流れ方向の前後に配設されていることにより,前記送風箱内を送風出口に向かって流れる送風は,前記縦翼板列を通過するときに,その各可動翼板にて前記送風出口の幅一杯に広がるように整流することができ,前記横翼板列を通過するときに,その各可動翼板にて前記送風出口の高さ一杯に広がるように整流することができる。
【0012】
これに加えて,前記縦翼板列及び横翼板列における各可動翼板を回転して,流れ方向に対する傾斜角度を調節することによって,前記送風出口における風速を全体にわたって各所均一にしたり,部分的に強く又は弱くしたりするように自在に整流することができる。
【0013】
しかも,前記送風箱のうち前記縦翼板列及び前記横翼板列より上流側の部分は,当該送風箱外への送風逃がし口が設けられていて,この送風逃がし口の開口面積をシャッターにて調節することにより,前記送風出口から出て行く送風の風速を任意に変更することができる。
【0014】
そして,前記した縦翼板列及び横翼板列による整流調節と,前記した送風逃がし口による風速調節とを適宜組み合わせることにより,内燃機関に吹き付ける送風を,前記内燃機関を搭載される車両が実際の走行するときにおける送風状態に近づけることができて,走行風による冷却性能の評価試験が正確にできる。
【0015】
また,請求項2によると,前記縦翼板列及び横翼板列の各回動翼板における回転支持と,所定の回転角度での固定とを,一本のボルトにて行なうから,この部分の構造が簡単になり,部品点数を少なくできる利点がある。
【0016】
更にまた,請求項3によると,前記縦翼板列及び横翼板列における各可動翼板を,その片面が送風の流れ方向と直角に近づくように回転したとき,そのうち少なくとも一つの可動翼板に設けたホース差し込み接続口には,送風フアンからの送風が流れ込むことになるから,前記送風箱内における送風の一部を,前記ホース差し込み接続口に接続したホースを介して前記送風箱の外に取り出して,内燃機関に対してスポット的に吹き付けることができるから,前記評価試験の精度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】評価試験を行なっている状態を示す正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】送風箱の縦断正面図である。
【図4】図3のIV−IV視側面図である。
【図5】図3のV−V視平断面図である。
【図6】図3のVI−VI視平断面図である。
【図7】図3のVII −VII 視平断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下,本発明の実施の形態を,図1〜図7の図面について説明する。
【0019】
図1及び図2において,符号1は,試験台2の上面に設置した内燃機関を示し,また,符号3は,前記内燃機関1のうち排気浄化装置付き排気マニホールド4が取付けられている側面に対して送風を吹き付けるための送風箱を示している。特に,この送風箱3は,種として,前記内燃機関1のうち排気浄化装置付き排気マニホールド4の部分に送風を吹き付ける構成である。
【0020】
この送風箱3は,左右の両側面板3a,天井板3b及び底板3cとで構成される横向き角筒型の形状であり,前記試験台2の上面に,前記内燃機関1に対して相対的に高さ調節可能に構成したスタンド5にて設置されている。
【0021】
各図に示すように,前記送風箱3のうち前記内燃機関1とは反対側の側面6には,図示しない送風フアンからの上段の送風入口7と,同じく図示しない送風フアンからの下段の送風入口8とが設けられている一方,前記送風箱3のうち前記内燃機関1側の側面は,その全面を開放することによって,前記内燃機関1への送風出口9に構成されている。
【0022】
なお,前記上下二段の送風入口7,8には,一台の送風フアンからの送風を導くか,各々別々の送風フアンからの送風を導くように構成している。また,下段の送風入口8の内部には,図7に示すように,前記送風出口9に向かって斜め外向きのハ字状に傾斜する左右一対の整流板10を設けて,前記送風箱3内への送風を左右方向に広げるように構成している。更にまた,前記下段の送風入口8の内部には,図1及び図3に示すように,前記送風出口9に向かって斜め下向きに傾斜する整流板11を設けて,前記送風箱3内への送風を下向き方向にも広げるように構成している。
【0023】
前記送風箱3の内部は,前記送風箱3の軸線方向から見て,例えば,縦方向に延びる一枚の縦仕切り板12と,横方向に延びる上下二枚の横仕切り板13,14とを設けることによって,上段における左右一対の風路15と,中段における左右一対の風路16と,下段における左右一対の風路17との合計6つの風路に区画するというように,複数の風路に区画する構成にしており,この各風路の各々には,以下に述べるように,縦翼板列及び横翼板列が,送風の流れ方向の前後に配設されている。
【0024】
すなわち,前記上段における左右一対の風路15には,図6に示すように,その内部に上段縦翼板列18と上段横翼板列19とが流れ方向の前後に配設されているほか,前記上段縦翼板列18及び上段横翼板列19よりも上流側の部位において,前記送風箱3の両側面板3aには,前記両上段風路15外への送風逃がし口20が設けられ,この送風逃がし口20には,シャッター板21をピン21a枢着することによって設けて,その開口面積を調節するように構成している。
【0025】
また,前記中段における左右一対の風路16には,図7に示すように,その内部に中段縦翼板列22と中段横翼板列23とが流れ方向の前後に配設されているほか,前記中段縦翼板列22及び中段横翼板列23よりも上流側の部位において,前記送風箱3の両側面板3aには,両中段風路16外への送風逃がし口24が設けられ,この送風逃がし口24には,シャッター板25をピン25a枢着することによって設けて,その開口面積を調節するように構成している。
【0026】
そして,前記上段の両風路15における上段縦翼板列18は,縦軸線18aの回りに回転する可動翼板18bの複数枚を横方向に並べて成る構成であり,前記上段の両風路15の内部における上段横翼板列19は,横軸線19aの回りに回転する可動翼板19bの複数枚を縦方向に並べて成る構成である。
【0027】
また,前記中段の両風路16における中段縦翼板列22は,縦軸線22aの回りに回転する可動翼板22bの複数枚を横方向に並べて成る構成であり,前記中段の両風路16における中段横翼板列23は,横軸線23aの回りに回転する可動翼板23bの複数枚を縦方向に並べて成る構成である。
【0028】
この場合,図3に詳しく示すように,前記上段縦翼板列18における各可動翼板18bの下端と,前記中段縦翼板列22における各可動翼板22bの上端とは,前記二枚の横仕切り板13,14のうち上側の横仕切り板13に対して,共通ピン26にて回転自在に枢着されている一方,前記上段縦翼板列18における各可動翼板18bの上端には,前記送風箱3の天井板3bにその上面から下向きに貫通するように設けたボルト27を螺合している。
【0029】
これにより,前記上段縦翼板列18における各可動翼板18bは,前記ボルト27及び共通ピン26を中心として自在に回転し,前記ボルト27の締結にて所定の回転角度で回転不能に固定される構成になっている。前記ボルト27には,これを手で回すための摘まみ部が設けられている。
【0030】
また,図3に詳しく示すように,前記中段縦翼板列22における各可動翼板22bの下端には,前記送風箱3の底板3cにその下面から上向きに貫通するように設けたボルト28を螺合している。
【0031】
これにより,前記中段縦翼板列22における各可動翼板22bは,前記ボルト28及び共通ピン26を中心として回転し,前記ボルト28の締結にて所定の回転角度で回転不能に固定される構成になっている。前記ボルト28には,これを手で回すための摘まみ部が設けられている。
【0032】
次に,図5〜図7に詳しく示すように,前記両上段横翼板列19における各可動翼板19bの内端は,前記一枚の縦仕切り板12に対して,共通ピン29にて回転自在に枢着されている一方,前記両上段横翼板列19における各可動翼板19bの外端には,前記送風箱3の側面板3aにその外側から横向きに貫通するように設けたボルト30を螺合している。
【0033】
これにより,前記両上段横翼板列19における各可動翼板19bは,前記ボルト30及び共通ピン29を中心として自在に回転し,前記ボルト30の締結にて所定の回転角度で回転不能に固定される構成になっている。前記ボルト30には,これを手で回すための摘まみ部が設けられている。
【0034】
更に,図5〜図7に詳しく示すように,前記両中段横翼板列23における各可動翼板23bの内端は,前記一枚の縦仕切り板12に対して,共通ピン31にて回転自在に枢着されている一方,前記中段横翼板列23における各可動翼板23bの外端には,前記送風箱3の側面板3aにその外側から横向きに貫通するように設けたボルト32を螺合している。
【0035】
これにより,前記両中段横翼板列23における各可動翼板23bは,前記ボルト32及び共通ピン31を中心として自在に回転し,前記ボルト32の締結にて所定の回転角度で回転不能に固定される構成になっている。前記ボルト32には,これを手で回すための摘まみ部が設けられている。
【0036】
これに加えて,前記中段横翼板列23における各可動翼板23bのうち少なくとも一つの可動翼板には,ホース差し込み接続口33を,当該ホース差し込み接続口33が前記一つの可動翼板における片面に開口するように設けられている。
【0037】
なお,前記送風箱3における両下段風路17の内部には,横軸線34aの回りに回転する可動翼板34を備えている。
【0038】
この両下段風路17における可動翼板34の内端は,図5に示すように,前記一枚の縦仕切り板12に対して,共通ピン35にて回転自在に枢着されている一方,前記各可動翼板34の外端には,前記送風箱3の側面板3aにその外側から横向きに貫通するように設けたボルト36を螺合している。
【0039】
これにより,前記各可動翼板34は,前記ボルト36及び共通ピン35を中心として自在に回転し,前記ボルト36の締結にて所定の回転角度で回転不能に固定される構成になっている。前記ボルト36には,これを手で回すための摘まみ部が設けられている。
【0040】
この構成において,送風フアンから送出される送風は,送風箱3内に送風入口から入り,前記送風箱3内における各風路15,16,17を送風出口9に向かって流れたのち,前記送風出口9から内燃機関1に対して吹き付けられる。
【0041】
前記送風箱3における各風路15,16内の各々には,縦翼板列18,22及び横翼板列19,23が送風流れ方向の前後に配設されていることにより,前記各風路15,16内を送風出口9に向かって流れる送風は,前記縦翼板列18,22を通過するときに,その各可動翼板18b,22bにて前記送風出口9の幅一杯に広がるように整流することができ,前記横翼板列19,23を通過するときに,その各可動翼板19b,23bにて前記送風出口9の高さ一杯に広がるように整流することができる。
【0042】
これに加えて,前記縦翼板列18,22における各可動翼板18b,22b及び横翼板列19,23における各可動翼板19b,23bを回転して,流れ方向に対する傾斜角度を調節することによって,前記送風出口9における風速を,各風路15,16の全体にわたって各所均一にしたり,各風路15,16を部分的に強く又は弱くしたりするように自在に整流することができる。
【0043】
しかも,前記送風箱3のうち前記縦翼板列18,22及び前記横翼板列19,23より上流側の部分は,当該送風箱3外への送風逃がし口20,24が設けられていて,この送風逃がし口20,24の開口面積を,その各々のシャッター21,25にて調節することにより,前記各風路15,16,17の前記送風出口9から出て行く送風の風速を任意に変更することができる。
【0044】
そして,これらを適宜組み合わせることにより,内燃機関1に吹き付ける送風を,前記内燃機関を搭載される車両が実際の走行するときにおける送風状態に近づけることができる。
【0045】
また,前記中段の横翼板列23における各可動翼板23bを,その片面が送風の流れ方向と直角に近づくように回転したとき,そのうち少なくとも一つの可動翼板に設けたホース差し込み接続口33には,送風フアンからの送風が流れ込むことになるから,前記送風箱3内における送風の一部を,前記ホース差し込み接続口33に接続したホース(図示せず)を介して前記送風箱3の外に取り出して,内燃機関1に対してスポット的に吹き付けることができる。
【0046】
なお,前記各縦翼板列18,22と,前記各横翼板列19,23とは,図示したように,各縦翼板列18,22を各横翼板列19,23の上流側に位置することに限らず,各縦翼板列18,22を,各横翼板列19,23の下流側に位置するという構成にしても良い。但し,この構成にする場合には,送風出口9に近い部位に位置する各縦翼板列18,22における一つの可動翼板に,前記ホース差し込み接続口33を設ける。
【0047】
また,本発明は,図示した実施の形態にすることに限らず,送風箱3の内部を,複数の風路に区画しない構成するとか,二以上の複数の風路に区画する構成にする場合も適用できるほか,前記実施の形態において,下段の風路17内に,縦翼板列及び横翼板列を設けた構成にすることができる。
【符号の説明】
【0048】
1 内燃機関
2 試験台
3 送風箱
7,8 送風入口
9 送風出口
15,16,17 風路
18,22 縦翼板列
19,23 横翼板列
20,24 送風逃がし口
21,25 シャッター
27,28 縦翼板列のボルト
30,32 横翼板列のボルト
33 ホース差し込み接続口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関に対する送風箱を備え,この送風箱のうち前記内燃機関側の部分には,内燃機関への送風出口が形成され,前記送風箱のうち前記内燃機関と反対側の部分には,送風フアンからの送風入口が設けられ,前記送風箱の内部には,縦軸線回りに回転する可動翼板の複数枚を並べて構成した縦翼板列と,横軸線回りに回転する可動翼板の複数枚を並べて構成した横翼板列とが送風の流れ方向の前後に配設されており,更に,前記送風箱のうち前記縦翼板列及び横翼板列より上流側の部分には,当該送風箱外への送風逃がし口が設けられ,この送風逃がし口には,その開口面積を調節するシャッターが設けられていることを特徴とする内燃機関の冷却試験用送風装置。
【請求項2】
前記請求項1の記載において,前記縦翼板列及び前記横翼板列における各可動翼板の各々は,前記送風箱の外側から挿入したボルトを中心として回転し,前記ボルトの締結にて所定の回転角度で回転不能に固定される構成であることを特徴とする内燃機関の冷却試験用送風装置。
【請求項3】
前記請求項1又は2の記載において,前記縦翼板列及び横翼板列における各可動翼板のうち少なくとも一つの可動翼板には,ホース差し込み接続口が,前記一つの可動翼板における片面に開口するように設けられていることを特徴とする内燃機関の冷却試験用送風装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−112821(P2012−112821A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−262539(P2010−262539)
【出願日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【出願人】(000002967)ダイハツ工業株式会社 (2,560)
【Fターム(参考)】