説明

内視鏡洗浄方法及びその装置

【課題】 内視鏡の細管に付着した汚れを完全に除去できる内視鏡洗浄方法及びその装置を提供することにある
【解決手段】 内視鏡11の細管14を、円弧状乃至渦巻き状にすると共にその円弧状乃至渦巻き状の曲率半径が自在に変化するように保持し、その細管14内に洗浄微粒子を添加した洗浄液を正逆転ポンプ29より押し引きして、細管14を拡縮しながら洗浄するようにしたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内視鏡の洗浄、特に内視鏡の細管内を洗浄するための内視鏡洗浄方法及びその装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
内視鏡の洗浄は、衛生管理上、使用のたびに入念な洗浄を行い、次の使用に備える必要がある。
【0003】
従来、内視鏡の細管の洗浄はブラシなどの洗浄具を挿入して洗浄しているが、洗浄ブラシ等の挿脱が容易でなく、また人手で行うため多大な労力を必要とする。
【0004】
このため、特許文献1、4に示されるように、微細洗浄粒子を含む溶液を細管内に供給して洗浄することが提案されている。この微細洗浄粒子による洗浄は、洗浄粒子として、シリカ、アルミナ、ハイドロキシアパタイト、活性炭、チタニア、銅粉、銀粉、二流化モリブデンなどの不溶性粒子や、炭酸水素ナトリウムなどの水可溶性粒子を洗浄液に混合し、粒子の衝突力や摩擦力を利用して、細管内に付着した汚れを除去するものである。
【0005】
また、特許文献2,3に示されるように、細管の内外をオゾン水を用いて洗浄殺菌することが提案されている。
【0006】
【特許文献1】特開2004−49451号公報
【特許文献2】特開2003−135396号公報
【特許文献3】特開2002−336197号公報
【特許文献4】特表2002−505603号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、微細洗浄粒子による洗浄でも細管内に強固に付着した汚れを除去することは困難である。またオゾン水による殺菌洗浄は、細管内の汚れの殺菌には有効であるが、微細洗浄粒子のように汚れを除去することには不適である。
【0008】
従って、現在一般的に使用されている内視鏡洗浄装置では、洗浄力が不十分なため、予備洗浄として細管内を専用のブラシを使用して人手で洗浄することが避けられない。
【0009】
本発明の目的は、内視鏡の細管に付着した汚れを完全に除去できる内視鏡洗浄方法及びその装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、内視鏡の細管を、円弧状乃至渦巻き状にすると共にその円弧状乃至渦巻き状の曲率半径が自在に変化するように保持し、その細管内に洗浄微粒子を添加した洗浄液を正逆転ポンプより押し引きして、細管を拡縮しながら洗浄するようにした内視鏡洗浄方法である。
【0011】
請求項2の発明は、正逆転ポンプによる正逆転は、数秒毎、好ましくは2〜3秒毎に正逆転して洗浄液を細管内に押し引きさせる請求項1記載の内視鏡洗浄方法である。
【0012】
請求項3の発明は、洗浄微粒子として、塩化ナトリウム、ミョウバン、炭酸水素ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウムなどの食品添加物を1種以上選択し、これを水に溶解度の上限を超えた量添加して洗浄液とし、この洗浄液を正逆転可能なポンプを用いて細管内に押し引きして供給する請求項1又は2記載の内視鏡洗浄方法である。
【0013】
請求項4の発明は、内視鏡の細管を、円弧状乃至渦巻き状にすると共にその円弧状乃至渦巻き状の曲率半径が自在に変化するように保持する洗浄槽と、その細管内に洗浄微粒子を添加した洗浄液を押し引きしながら供給する正逆転ポンプとを備えた内視鏡洗浄装置である。
【0014】
請求項5の発明は、円筒状に形成した洗浄槽内に、内視鏡の細管を、水平な円弧状乃至渦巻き状にすると共にその円弧状乃至渦巻き状の曲率半径が自在に変化するように保持させ、その内視鏡の細管先端を洗浄槽底部に形成した洗浄液ポット内に臨ませた請求項4記載の内視鏡洗浄装置である。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、内視鏡の細管を、円弧状乃至渦巻き状にすると共にその円弧状乃至渦巻き状の曲率半径が自在に変化するように保持させ、その状態で、正逆転ポンプより、洗浄微粒子を添加した洗浄液を押し引きしながら内視鏡の細管内に供給することで、細管を拡径・縮径させながら洗浄液を細管内で押し引きさせることで、細管内に付着した汚れが簡単に除去できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下本発明の実施形態を添付図面により説明する。
【0017】
図1〜図3は、本発明の一実施の形態を示し、図1は、本発明の要部を示す平面図、図2は図1の正面断面図、図3は本発明の全体構成を示す図である。
【0018】
図1,2において、10は洗浄槽で、内視鏡11を収容する槽本体12と、その槽本体12上に被せられる蓋体13とからなる。槽本体12は、円筒状に形成され、内視鏡11の細管14を、円弧状乃至渦巻き状にして収容し、その中央に排水筒15が設けられ、下部にドレン筒16が設けられる。
【0019】
内筒15は、上部が閉じられ、底部にはフィルタ17が設けられ、側面には、槽本体12内の液が一定レベル以上のときに排出するオーバフロー口18が形成されると共に、槽本体12内の液をフィルタ17を通してドレン筒16に排出する排出用弁19が設けられる。
【0020】
蓋体13には、回転スプレーノズル20が設けられる。回転スプレーノズル20は、供給された液により回転して、その液を洗浄槽10内に噴射するようになっている。
【0021】
内視鏡11は、操作部21から鉗子口22まで延びる細管14aが渦巻き状に、操作部21からモニタ側のコネクタ24に延びる細管14bが円弧状にされて槽本体12にセットされると共に、その円弧状乃至渦巻き状にされた細管14a,14bの曲率半径が自在に変化するように保持される。
【0022】
細管14aの鉗子口22は、槽本体12の底部に形成した洗浄液ポケット25に臨むようにセットされ、またコネクタ24の口もホース26を介して洗浄液ポケット25に臨むようにセットされる。
【0023】
操作部21は、ホース27、開閉弁28を介してモーノポンプなどの正逆転ポンプ29に接続される。正逆転ポンプ29は正逆転モータ30に連結され、その正逆転モータ30がインバータ31で駆動される。
【0024】
正逆転ポンプ29には、洗浄液投入タンク32が接続され、洗浄液投入タンク32の洗浄液が正逆転ポンプ29より、開閉弁28、ホース27を介し、操作部21を通して細管14に供給されるようになっている。
【0025】
洗浄液は、水などに洗浄微粒子を添加したもので、塩化ナトリウム、ミョウバン、炭酸水素ナトリウム、硫化カリウム、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウムなどの食品添加物を洗浄微粒子とし、この洗浄微粒子を1種以上選択し、これを水に溶解度の上限を超えた量添加して洗浄液としたものである。
【0026】
次に、図3により全体構成を説明する。
【0027】
この図3の内視鏡洗浄装置は、図1,図2に示したように洗浄微粒子を添加した洗浄液による内視鏡11の洗浄の他に、オゾン水洗浄、アルコール洗浄が行えるようになっている。
【0028】
洗浄槽10内の回転スプレーノズル20には、水供給ライン34が接続され、その水供給ライン34が、レギュレータ35、イオン交換膜などのフィルタ36を介して水道水37に接続される。
【0029】
水供給ライン34には、洗浄液投入タンク32に洗浄液としての水を供給する洗浄液供給ライン38が接続され、その洗浄液供給ライン38と洗浄液供給ライン38の前後の水供給ライン34に切換開閉弁39,40,41が接続される。また水供給ライン34には、オゾン溶解タンク42へ給水する給水ライン43と開閉弁44が接続される。
【0030】
このオゾン溶解タンク42の底部には、オゾン水を洗浄槽10に供給するためのオゾン水供給ライン45が接続され、そのオゾン水供給ライン45に渦流ポンプ46が接続される。渦流ポンプ46の吐出側のオゾン水供給ライン45には、三方切換弁47が接続され、その三方切換弁47の分岐ポートにオゾン溶解タンク42に接続される循環ライン48が接続される。
【0031】
49は、酸素製造装置で、酸素を吸着・脱着する吸着塔からなり、一方で供給された空気から酸素を吸着し、他方で吸着した酸素を脱着し、この吸着と脱着を交互に繰り返して酸素を製造する。
【0032】
酸素製造装置49で製造された酸素は、オゾナイザ50を通してオゾン化され、そのオゾンが、開閉弁51、オゾンライン52を介して渦流ポンプ46に供給され、渦流ポンプ46で水或いはオゾン水と混合されてオゾン水とされ、そのオゾン水が、三方切換弁47より循環ライン48を介してオゾン溶解タンク42に貯留される。
【0033】
オゾン溶解タンク42には、ヒータ53、レベルセンサ54が設けられ、また頂部には、オゾンキラー55と排気ファン56が接続される。
【0034】
洗浄槽10のドレン筒16の底部には、排水ライン57、排水弁58を介して排水タンク60が接続される。排水タンク60内には活性炭61が充填される。排水タンク60の底部にはドレンライン62が接続され、そのライン62に排水ポンプ63が接続される。
【0035】
ドレン筒16の底部には、ドレン筒16内のオゾン水などを内視鏡11の操作部22に接続したホース27を介して細管14内に供給する循環ライン64が接続され、その循環ライン64に循環ポンプ65と開閉弁66が接続され、また、同様に、ドレン筒16の底部には、ドレン筒16内のオゾン水などを内視鏡11のコネクタ24に接続したホース26とホース27を介して細管14内に供給する循環ライン67が接続され、その循環ライン67に循環ポンプ68と開閉弁69が接続される。さらに、ドレン筒16底部には、ドレン筒16内のオゾン水などを洗浄槽10に戻す循環ライン70が接続され、その循環ライン70に循環ポンプ71と開閉弁72が接続される。開閉弁72の前後には、循環ライン70内を流れるオゾン水を導入してオゾン水の濃度を測定するオゾン水モニタ73が接続される。
【0036】
細管14と接続される循環ライン64、67には、細管14内にアルコールやエアーを供給するアルコール・エアライン74a,74bが接続され、そのアルコール・エアライン74にエアポンプ75が接続され、そのエアポンプ75の吸い込み側にフィルタ76が接続される。エアポンプ75の吐出側に切換用開閉弁77とバイパス用開閉弁78が接続され、バイパス用開閉弁78の前後にエアーライン79とアルコールライン80が接続され、そのエアライン79がアルコールタンク81の上部に接続され、アルコールライン80がアルコールタンク81の底部に接続される。
【0037】
またエアポンプ75には、切換用開閉弁82を介してエア供給ライン83が接続され、そのエア供給ライン83が排水タンク60の底部に接続され、排水タンク60の頂部に、エアーをオゾンキラー55へ排気する排気ライン84が接続され、またその排気ライン84と洗浄槽10を結んでライン85が接続される。
【0038】
排水タンク60には、レベルセンサ86が設けられ、ドレン筒16内にはヒータ87が設けられる。
【0039】
次に、内視鏡の洗浄方法を説明する。
【0040】
図1,図2に示したように、内視鏡11を洗浄槽10にセットし、洗浄微粒子を洗浄液投入タンク32に投入し、図3に示した水道水37から水供給ライン34、洗浄液供給ライン38を通して洗浄液投入タンク32に水を投入して洗浄液とする。
【0041】
この洗浄液は、洗浄微粒子が食品添加物であれば、その溶解度以上となるように、すなわち塩化ナトリウムの溶解度26.38g/100g(20℃)、ミョウバンの溶解度5.91g/100g(20℃)、炭酸水素ナトリウムの溶解度8.72g/100g(20℃)、硫酸カリウムの溶解度10.0g/100g(20℃)、硫酸ナトリウムの溶解度19.0g/100g(20℃)、炭酸ナトリウムの溶解度18.1g/100g(20℃)以上となるように食品添加物を、洗浄液投入タンク32に投入して、導入された水と混合して洗浄液とする。
【0042】
モーノポンプ等からなる正逆転ポンプ29を正逆転モータ30で駆動することで、洗浄液が正逆転ポンプ29に導入される。この際、正逆転ポンプ29を正回転駆動して、洗浄液を開閉弁28、ホース27を介して内視鏡11の操作部21より細管14a,14b内に洗浄液を充填し、鉗子口22と、コネクタ24からホース26を通して、洗浄槽10の洗浄液ポケット25に洗浄液がある程度溜まったならば、インバータ31にて正逆転モータ30を2〜3秒周期で正逆転させることで、正逆転ポンプ29は、洗浄液を細管14側に押し出したり、或いは細管14から正逆転ポンプ29側に戻す押し引き運転を行う。このようにすることで、細管14内では、洗浄液による擦り洗いが行われて、細管14内に付着した汚れを落とすことができる。また正逆転ポンプ29で洗浄液を供給する正回転運転の際には、細管14内の圧力が高くなり、このため渦巻き乃至円弧状にされた細管14は、拡径し、また逆回転の際には、細管14内の圧力が低くなるため、縮径することとなる。このため細管14の拡縮運動が加わるため、細管14内に付着した汚れが剥がれやすく、上述した擦り洗いと併せて汚れが簡単に除去できるようになる。
【0043】
正逆転ポンプ29の正逆転周期は、2〜3秒程度が好ましいが、2秒以下で行っても或いは、3秒以上の周期で行ってもよい。
【0044】
また、正逆転ポンプ29の正転時の吐出流量と、逆転時の吸引流量とでは、吐出圧が、吸引圧より高いため、吐出流量が大きく、洗浄液は全体に細管14から洗浄液ポケット25に流れるが、正回転時の時間と、逆回転時の時間を変えることで、細管14内での洗浄液の正逆転による全体の流量を自在に変えることができる。
【0045】
正回転時と逆転時の渦巻き状の細管14aと円弧状の細管14bの拡縮の程度は、使用する洗浄液の粘度により細管14内の圧力が変わるため、洗浄液の粘度が低く、細管14内の圧力が充分に高くならないときは、鉗子口22の近傍の細管14に流体抵抗を持たせるように鉗子口22を一部閉じるようにする。
【0046】
また、鉗子口22を洗浄液ポケット25に臨ませておくことで、洗浄液ポケット25の洗浄液が細管14に流れ、細管14内に空気が混入することもない。
【0047】
このように、正逆転ポンプ29による洗浄液の押し引きと併せて細管14を拡縮させることで、細管14内の汚れを確実に除去することができる。
【0048】
洗浄微粒子を添加した洗浄液での洗浄を終えた後は、正逆転ポンプ29を正回転したまま、洗浄液を洗浄液ポケット25に押し流すと共に水道水37を洗浄液投入タンク32に供給して細管14内に水を流すことで、細管14内に残った洗浄微粒子が押し流されると共にこれを希釈溶解して除去する。
【0049】
押し流された洗浄水は、排水筒15の排水弁19からドレン筒16に排出され、さらに、排水タンク60に排出され、排水ポンプ63からドレンライン62を通して排水される。
【0050】
上述の洗浄微粒子を添加した洗浄液での洗浄と同時に、酸素製造装置49とオゾナイザ50を運転してオゾン水を製造を始めておく。
【0051】
酸素製造装置49で製造された酸素は、オゾナイザ50でオゾン化される。一方、オゾン溶解タンク42には、水道水37が給水ライン43から供給されて貯留され、その水が渦流ポンプ46と三方切換弁47、循環ライン48にて循環され、その状態で、渦流ポンプ46にオゾンライン52からのオゾンが供給されて循環する水と混合されることでオゾン水とされ、オゾン溶解タンク42に貯留される。
【0052】
オゾン水による洗浄の際には、三方切換弁47をオゾン供給ライン45側に切り換え、オゾン供給ライン45より洗浄槽10内にオゾン水を供給して内視鏡11の外側をオゾン洗浄する。
【0053】
洗浄槽10に供給されたオゾン水は、排水筒15からドレン筒16に溜まり、循環ポンプ71と循環ライン70にて洗浄槽10に循環され、同時に、循環ポンプ65、68により、循環ライン64,67、ホース26,27にて内視鏡11の細管14内に導入されて細管14内がオゾン殺菌される。
【0054】
オゾン水による殺菌洗浄を終えた後は、ドレン筒16のオゾン水を排水ライン57から排水タンク60に排出し、また、回転スプレーノズル20から水道水37をスプレーして内視鏡11と洗浄槽10内を水洗浄する。回転スプレーノズル20は、水の噴射により回転するもので、また洗浄槽10内には水が溜まらないように排水弁18を開いておいてドレン筒16に排水するようにしておき、これにより噴射時の水の跳ね返りにより、噴水が直接あたらない内視鏡11の裏側も洗えるようにする。
【0055】
水洗浄を終えたならば、エアポンプ75よりエア供給ライン83を通して排水タンク60に空気を流し、活性炭61を通ることで、エアバブリングにより排水タンク60のオゾン水からオゾンを追い出す。排水タンク60で分離されたオゾンは、排気ライン84を通してオゾンキラー55に供給されて分解され、排気ファン56より排気される。
【0056】
排水タンク60のオゾンの分離が終えたならば、切換用開閉弁82を閉じ、切換用開閉弁77を開、バイパス用開閉弁78を閉とすることで、空気がエアライン79よりアルコールタンク81に供給され、その空気圧でアルコールが、アルコールライン80より、アルコール・エアライン74a,74bを介し、ホース26、27を通して細管14内に供給される。またアルコール洗浄後は、バイパス用開閉弁78を開として空気を細管14に供給して、細管14内に溜まったアルコールを排出して空気乾燥することで洗浄を終了する。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、洗浄槽の要部を示す平面図である。
【図2】図1の正面断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態を示す全体図である。
【符号の説明】
【0058】
10 洗浄槽
11 内視鏡
14 細管
29 正逆転ポンプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内視鏡の細管を、円弧状乃至渦巻き状にすると共にその円弧状乃至渦巻き状の曲率半径が自在に変化するように保持し、その細管内に洗浄微粒子を添加した洗浄液を正逆転ポンプより押し引きして、細管を拡縮しながら洗浄することを特徴とする内視鏡洗浄方法。
【請求項2】
正逆転ポンプによる正逆転は、数秒毎、好ましくは2〜3秒毎に正逆転して洗浄液を細管内に押し引きさせる請求項1記載の内視鏡洗浄方法。
【請求項3】
洗浄微粒子として、塩化ナトリウム、ミョウバン、炭酸水素ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウムなどの食品添加物を1種以上選択し、これを水に溶解度の上限を超えた量添加して洗浄液とし、この洗浄液を正逆転可能なポンプを用いて細管内に押し引きして供給する請求項1又は2記載の内視鏡洗浄方法。
【請求項4】
内視鏡の細管を、円弧状乃至渦巻き状にすると共にその円弧状乃至渦巻き状の曲率半径が自在に変化するように保持する洗浄槽と、その細管内に洗浄微粒子を添加した洗浄液を押し引きしながら供給する正逆転ポンプとを備えたことを特徴とする内視鏡洗浄装置。
【請求項5】
円筒状に形成した洗浄槽内に、内視鏡の細管を、水平な円弧状乃至渦巻き状にすると共にその円弧状乃至渦巻き状の曲率半径が自在に変化するように保持させ、その内視鏡の細管先端を洗浄槽底部に形成した洗浄液ポット内に臨ませた請求項4記載の内視鏡洗浄装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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