説明

内視鏡

【課題】糸、及び接着剤を使用することなく内視鏡の洗浄時における液密性を確保できる内視鏡を提供する。
【解決手段】本発明の内視鏡における軟性部と湾曲部は、軟性部の連結リング88に備えられた凹部90と湾曲部42の連結リング66に備えられた凸部92の嵌合構造により連結される。凸部92は環状に構成されており、凸部92の外径は連結リング66の本体部の外径よりも小さく、かつ連結リング88の内径よりも大きく設定されている。また、凸部92と本体部との間には、凸部92の外径よりも小さい外径を有する環状の溝部が備えられている。一方、凹部90は、連結リング88の内周面に備えられ、凹部90の外径は凸部92の外径に対して若干小さく設定されている。また、凹部90と凸部92とによる嵌合部94には、シール部材96が介在されており、このシール部材96によって液密性、気密性が確保されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は内視鏡に係り、特に内視鏡挿入部を構成する軟性部と湾曲部との接続構造に特徴を有する内視鏡に関する。
【背景技術】
【0002】
医療分野において、内視鏡を利用した医療診断や治療が広く行われている。特に、体腔内に挿入される内視鏡の挿入部の先端部にCCD等の撮像素子を内蔵して体腔内の画像を撮影し、プロセッサ装置で信号処理を施してモニタに画像表示し、これを医者が観察して診断に用いたり、あるいは、処置具挿通用のチャンネルから処置具を挿入して、例えばポリープの切除等の処置を施したりしている。
【0003】
内視鏡は、術者が把持して操作する手元操作部と、この手元操作部に接続されて体腔内等に挿入される挿入部と、手元操作部に接続されて光源装置、プロセッサ装置に接続されるユニバーサルケーブルとによって構成されている。また、挿入部は、手元操作部から順に軟性部(可撓管部)、湾曲部、及び先端硬質部から構成される。
【0004】
前記軟性部と前記湾曲部は、管状の芯材が可撓性を有する外皮によって被覆されることにより構成されている。また、軟性部と湾曲部とは、軟性部の外皮と湾曲部の外皮とを、これらの境界部を挟んだ部分において糸で緊縛した後、この糸の上から接着剤を塗布することにより接続されている(特許文献1、2)。
【0005】
なお、軟性部の外皮は、薄くても剛性(耐衝撃性)の高いポリエステル、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂によって製造されており、一方、湾曲部の外皮は柔軟性の高いフッ素ゴム等のゴムによって製造されている。このように、接着剤では接着し難い異種材料の二つの外皮を接続するために前述した糸が使用され、この糸を前記接着剤によって固化させることにより双方の外皮を液密性よく接続している。
【0006】
また、内視鏡は、使用後に洗浄消毒する必要があるため、内視鏡を殺菌作用のある薬液に浸漬する薬液殺菌消毒、又は高圧蒸気に曝すオートクレーブ滅菌消毒が行われている(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−125916号公報
【特許文献2】特開2009−247624号公報
【特許文献3】特開2000−157484号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来の内視鏡は、内視鏡の洗浄消毒時に薬液や高圧蒸気によって、前記糸を固化している接着剤が劣化する場合があった。接着剤が劣化すると、双方の外皮を緊縛している糸が緩むため、軟性部と湾曲部との間における液密性が低下するという問題があった。
【0009】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、糸、及び接着剤を使用することなく内視鏡の洗浄消毒時における液密性を確保できる内視鏡を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するために、本発明に係る内視鏡は、手元操作部と、該手元操作部に基端部が接続された挿入部とからなる内視鏡であって、前記挿入部は、前記手元操作部に基端部が接続された軟性部と、該軟性部の先端部に基端部が接続された湾曲部と、該湾曲部の先端部に基端部が接続された先端硬質部とからなる内視鏡において、前記軟性部の先端部と前記湾曲部の基端部とが凹凸の嵌合構造により連結され、前記凹凸の嵌合部にシール部材が介在されていることを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、糸と接着剤とによる従前の連結構造に代えて、軟性部の先端部と湾曲部の基端部とを、凹凸の嵌合構造によって強固に連結し、この凹凸の嵌合部にシール部材を介在させた。これにより、本発明によれば、糸、及び接着剤を使用することなく内視鏡の洗浄時における液密性を確保できる。
【0012】
本発明の前記シール部材は、前記軟性部の先端部を覆う外皮、及び前記湾曲部の基端部を覆う外皮のうち少なくとも一方の外皮であることが好ましい。
【0013】
本発明によれば、シール部材として軟性部の外皮、又は湾曲部の外皮のうち少なくとも一方の外皮を使用したので、別部材のシール部材が不要になり、部品点数を削減できる。軟性部の外皮、又は湾曲部の外皮を嵌合部において、軟性部の先端部及び湾曲部の基端部によって挟持することにより、液密性、及び気密性がより一層向上する。もちろんであるが、軟性部の外皮、又は湾曲部の外皮に代えて、別部材のシール部材を前記嵌合部に介在させてもよい。
【0014】
本発明の前記軟性部の前記外皮は、前記軟性部の先端部の外周面から内周面に折り返されて備えられ、前記湾曲部の前記外皮は、前記湾曲部の基端部の外周面から内周面に折り返されて備えられていることが好ましい。
【0015】
本発明によれば、嵌合部における嵌合力によって双方の外皮同士が弾性をもって密着するため、液密性、及び気密性が更により一層向上する。
【0016】
本発明の前記凹凸の嵌合部には、前記軟性部の先端部と前記湾曲部の基端部との連結位置を位置決めする位置決め部が設けられていることが好ましい。
【0017】
本発明によれば、位置決め部材によって軟性部と湾曲部とを正規の位置に位置決めできるので、内視鏡の挿入部に挿通される信号線、ライドガイド、湾曲操作用ワイヤ等の内蔵物を捩れることなく配設することができる。
【0018】
本発明では、前記軟性部の先端部の凸部と前記湾曲部の基端部の凹部とが嵌合されたことが好ましい。
【0019】
本発明では、前記軟性部の先端部の凹部と前記湾曲部の基端部の凸部とが嵌合されたことが好ましい。
【0020】
本発明によれば、軟性部の先端部の凸部と湾曲部の基端部の凹部とを嵌合してもよいし、軟性部の先端部の凹部と湾曲部の基端部の凸部とを嵌合してもよい。
【発明の効果】
【0021】
本発明の内視鏡によれば、軟性部の先端部と湾曲部の基端部とを、凹凸の嵌合構造によって強固に連結し、この凹凸の嵌合部にシール部材を介在させたので、糸、及び接着剤を使用することなく内視鏡の洗浄時における液密性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】実施の形態の内視鏡の全体構成を示した外観図
【図2】図1に示した挿入部の先端硬性部の端面を示した斜視図
【図3】図1に示した挿入部の湾曲部の断面図
【図4】図1に示した挿入部の軟性部の一部破断図
【図5】軟性部と湾曲部の連結構造を示した要部拡大断面図
【図6】軟性部の連結部と湾曲部の連結部の一例を示した要部拡大断面図
【図7】ノッチと突起による軟性部と湾曲部の位置決め形態を示した断面図
【図8】軟性部の連結部と湾曲部の連結部の他の例を示した要部拡大断面図
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付図面に従って本発明に係る内視鏡の好ましい実施の形態について詳説する。
【0024】
図1は、実施の形態の内視鏡10の全体構成を示した外観図である。同図に示す内視鏡10は、手元操作部12と、手元操作部12に連設される挿入部14とを備える。術者は、手元操作部12を把持し、挿入部14を被検者の体内に挿入することによって観察を行う。
【0025】
手元操作部12には、ユニバーサルケーブル16が接続され、ユニバーサルケーブル16の先端には不図示のライトガイド(LG)コネクタが設けられる。LGコネクタは不図示の光源装置に着脱自在に連結され、光源装置から図2の挿入部14の先端硬質部44に配設された照明光学系52、52に照明光が送られる。また、LGコネクタには、ケーブルを介して電気コネクタが接続され、電気コネクタが不図示のプロセッサに着脱自在に連結される。
【0026】
更に、図1の手元操作部12には、送気・送水ボタン26、吸引ボタン28、及びシャッターボタン30が並設されるとともに、一対の湾曲操作ノブ34、34が設けられる。
【0027】
更にまた、手元操作部12には、鉗子挿入部38が設けられており、鉗子挿入部38が不図示の鉗子チャンネルを介して図2の先端硬質部44の鉗子口56に連通されている。したがって、鉗子等の内視鏡処置具(不図示)を鉗子挿入部38から挿入することによって内視鏡処置具を鉗子口56から導出することができる。
【0028】
一方、挿入部14は図1の如く、手元操作部12に基端部が接続された軟性部40と、軟性部40の先端部に基端部が接続された湾曲部42と、湾曲部42の先端部に基端部が接続された先端硬質部44とからなる。
【0029】
図2に示す先端硬質部44の先端面45には、観察光学系(観察窓)50、照明光学系(照明窓)52、52、送気・送水ノズル54、及び鉗子口56が所定の位置に設けられる。観察光学系50の後方にはCCD(不図示)が配設され、このCCDを支持する基板には信号線(不図示)が接続される。信号線は図1の挿入部14、手元操作部12、及びユニバーサルケーブル16等に挿通されて前述した電気コネクタまで延設され、プロセッサに接続される。よって、観察光学系50で取り込まれた観察像は、CCDの受光面に結像されて電気信号に変換され、この電気信号が信号線を介してプロセッサに出力され、映像信号に変換される。これにより、プロセッサに接続されたモニタに観察画像が表示される。
【0030】
照明光学系52、52は、観察光学系50に隣接して設けられており、必要に応じて観察光学系50の両側に配置される。照明光学系52の後方には、ライトガイド(不図示)の出射端が配設されている。このライトガイドは、図1の挿入部14、手元操作部12、及びユニバーサルケーブル16に挿通され、ライトガイドの入射端はLGコネクタ内に配置される。したがって、LGコネクタを光源装置(不図示)に連結することによって、光源装置から照射された照明光がライトガイドを介して照明光学系52、52に伝送され、照明光学系52、52から前方の観察範囲に照射される。
【0031】
送気・送水ノズル54は、図1の送気・送水ボタン26によって操作されるバルブ(不図示)に連通され、このバルブはLGコネクタに設けられた送気・送水コネクタ(不図示)に連通される。送気・送水コネクタには不図示の送気・送水手段が接続され、エア及び水が供給される。したがって、送気・送水ボタン26を操作することによって、送気・送水ノズル54からエア又は水を観察光学系50に向けて噴射することができる。
【0032】
鉗子口56は、吸引ボタン28によって操作されるバルブ(不図示)に連通されており、このバルブはLGコネクタの吸引コネクタ(不図示)に接続される。したがって、吸引コネクタに不図示の吸引手段を接続し、吸引ボタン28でバルブを操作することによって、鉗子口56から汚物や残渣等を吸引することができる。
【0033】
湾曲部42は、手元操作部12の湾曲操作ノブ34、34を回動することによって遠隔的に湾曲するように構成される。
【0034】
図3は、湾曲部42の断面図である。なお、同図においては、湾曲部42の内部に挿通されている各種の内蔵物は省略されている。
【0035】
湾曲部42は、その構造体60として、所定数のアングルリング62、62…から構成され、相隣接するアングルリング62、62を上下、左右の順に枢着ピン64で枢着した節輪構造となっている。そして、先端側の先端リング82は先端硬質部44に連結されており、また基端部の基端リング84は、軟性部40の先端部と連結するための金属製の連結リング(基端部)66に連結されている。更に、構造体60の外周には金属線材の編組からなるネット68が被着されており、更にこのネット68は、フッ素ゴム製の外皮70で覆われている。
【0036】
湾曲部42は、図1に示した手元操作部12の湾曲操作ノブ34、34によって、遠隔操作で上下及び左右に湾曲されるものであり、このために手元操作部12から4本の操作ワイヤ72、72…(図3参照)が挿入部14内に延在されている。これら各操作ワイヤ72、72…の先端部は、湾曲部42を構成する先端側の先端リング82に固定されている。そして、湾曲部42内では、例えば、枢着ピン64に設けた挿通孔を介して円周方向に相互に90°をなす関係を保持させている。一方、各操作ワイヤ72、72…は、軟性部40の内部では密着コイルに挿通されて、手元操作部12にまで延在される。操作ワイヤ72は、上下の対と左右の対とからなり、上下いずれか一方の操作ワイヤ72を手元操作部12側に引き込み、他方を繰り出すように操作すると、湾曲部42は上下方向に湾曲する。また、左右の対からなる操作ワイヤ72の一方を手元操作部12側に引き込み、他方を繰り出すように操作すると、湾曲部42は左右方向に湾曲する。なお、操作ワイヤ72は必ずしも上下及び左右に各一対設けなければならないのではなく、例えば上下に一対の操作ワイヤ72、72を設ける構成とすることもできる。
【0037】
湾曲部42の連結リング66は、後述する凹凸の嵌合構造によって軟性部40の先端に設けられた金属製の連結リング(先端部)88に連結されている。
【0038】
軟性部40は図4の一部破断図に示すように、内側より順に可撓性を保ちながら内部を保護するフレックスと呼ばれる螺管74と、この螺管74の上に被覆されてブレードと呼ばれるネット76と、このネット76上に被着されたウレタン樹脂(ポリウレタンエラストマ)製の外皮80との3層で構成されている。この外皮80は、ネット76に保持されている。
【0039】
次に、軟性部40と湾曲部42の連結構造について説明する。
【0040】
図5に示すように、軟性部40と湾曲部42とは、軟性部40の連結リング88に備えられた凹部90と湾曲部42の連結リング66に備えられた凸部92の嵌合構造により連結されている。
【0041】
図6の如く凸部92は環状に構成されており、凸部92の外径Dは連結リング66の本体部66aの外径Dよりも小さく、かつ連結リング88の内径Dよりも大きく設定されている。また、凸部92と本体部66aとの間には、凸部92の外径Dよりも小さい外径Dを有する環状の溝部66bが備えられている。一方、凹部90は、連結リング88の内周面に備えられ、凹部90の外径Dは凸部92の外径Dに対して若干小さく設定されている。また、凸部92を凹部90に嵌合させる際に、凸92が縮径し易いように、連結リング66の端部である凸部92から溝部66bの範囲に、軸線方向に1本乃至複数本のスリットを設けることが好ましい。
【0042】
したがって、湾曲部42の連結リング66を軟性部40の連結リング88に押し込むと、凸部92が連結リング88の先端部88aに押されて縮径方向に弾性変形するとともに、連結リング88の先端部88aが凸部92に押されて拡径方向に弾性変形する。そして、凸部92が連結リング88の先端部88aを通過すると、凸部92が弾性をもって凹部90に嵌合するとともに溝部66bが連結リング88の先端部88aに嵌合する。これによって、軟性部40と湾曲部42とが図5の如く強固に連結される。
【0043】
また、凹部90と凸部92とによる嵌合部94には、シール部材96が介在されており、このシール部材96によって液密性、気密性が確保されている。
【0044】
以上の如く、実施の形態の連結構造によれば、糸と接着剤とによる従前の連結構造に代えて、凹凸の嵌合部94によって軟性部40と湾曲部42とを強固に連結し、凹凸の嵌合部94にシール部材96を介在させている。これにより、実施の形態の連結構造によれば、糸、及び接着剤を使用しないので、内視鏡10の洗浄消毒時における液密性を確保できる。
【0045】
また、シール部材96としては、軟性部40の連結リング88を覆う外皮80、及び湾曲部42の連結リング66を覆う外皮70が使用されている。すなわち、軟性部40の外皮80は、連結リング88の外周面から内周面に折り返されており、湾曲部42の外皮70は、連結リング66の外周面から内周面に折り返されている。これにより、双方の外皮70、80は、嵌合部94における嵌合力によって弾性をもって密着するため、液密性、及び気密性がより一層向上している。
【0046】
なお、前記嵌合力とは、連結リング66が拡径方向に弾性力によって復帰しようとする力と、連結リング88が縮径方向に弾性力によって復帰しようとする力とを加算した力である。
【0047】
また、外皮80、及び外皮70のうち一方の外皮をシール部材96として使用することもできる。これにより、別部材のシール部材が不要になり、部品点数を削減できる。前記一方の外皮を連結リング66、88の前記弾性力によって挟持することにより、液密性、及び気密性が一層向上する。もちろんであるが、前記一方の外皮に代えて、別部材のシール部材を嵌合部94に介在させてもよい。
【0048】
更に、図7の如く、軟性部40の連結リング88の先端部88aには、凹部90に連通するノッチ90aが軟性部40の軸方向に沿って備えられ、また、湾曲部42の凸部92には突起部92aが備えられている。ノッチ90a及び突起部92aは、互いの連結リング66、88の連結位置を位置決めする位置決め部である。したがって、突起部92aをノッチ90aに合せて連結リング66、88を相対的に押し込むと、双方の連結リング66、88が正規の位置に位置決めされた状態で、軟性部40と湾曲部42とが凹凸の嵌合構造によって連結される。このように、ノッチ90a及び突起部92aを利用して位置決めすることにより、挿入部14に挿通される信号線、ライドガイド、湾曲操作用ワイヤ72等の内蔵物を捩れることなく配設することができる。
【0049】
なお、前記位置決め部は、ノッチ90a及び突起部92aに限定されるものでなく、他の手段であってもよい。
【0050】
また、実施の形態では、軟性部40側に凹部90を備えるとともに湾曲部42側に凸部92を備えたが、これに限定されるものではなく、図8に示すように軟性部40側に凸部92Aを備えるとともに湾曲部42側に凹部90Aを備えても、同様の効果を得ることができる。
【0051】
以上、実施の形態に係る内視鏡10について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
【符号の説明】
【0052】
10…内視鏡、12…手元操作部、14…挿入部、16…ユニバーサルケーブル、26…送気・送水ボタン、28…吸引ボタン、30…シャッターボタン、34…湾曲操作ノブ、38…鉗子挿入部、40…軟性部、42…湾曲部、44…先端硬質部、50…観察光学系、52…照明光学系、54…送気・送水ノズル、56…鉗子口、60…構造体、62…アングルリング、64…枢着ピン、66…連結リング、68…ネット、70…外皮、72…操作ワイヤ、74…螺管、76…ネット、80…外皮、82…先端リング、84…基端リング、88…連結リング、90…凹部、92…凸部、94…嵌合部、96…シール部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
手元操作部と、該手元操作部に基端部が接続された挿入部とからなる内視鏡であって、前記挿入部は、前記手元操作部に基端部が接続された軟性部と、該軟性部の先端部に基端部が接続された湾曲部と、該湾曲部の先端部に基端部が接続された先端硬質部とからなる内視鏡において、
前記軟性部の先端部と前記湾曲部の基端部とが凹凸の嵌合構造により連結され、前記凹凸の嵌合部にシール部材が介在されていることを特徴とする内視鏡。
【請求項2】
前記シール部材は、前記軟性部の先端部を覆う外皮、及び前記湾曲部の基端部を覆う外皮のうち少なくとも一方の外皮である請求項1に記載の内視鏡。
【請求項3】
前記軟性部の前記外皮は、前記軟性部の先端部の外周面から内周面に折り返されて備えられ、
前記湾曲部の前記外皮は、前記湾曲部の基端部の外周面から内周面に折り返されて備えられている請求項2に記載の内視鏡。
【請求項4】
前記凹凸の嵌合部には、前記軟性部の先端部と前記湾曲部の基端部との連結位置を位置決めする位置決め部が設けられている請求項1、2又は3に記載の内視鏡。
【請求項5】
前記軟性部の先端部の凸部と前記湾曲部の基端部の凹部とが嵌合された請求項1〜4のいずれか1項に記載の内視鏡。
【請求項6】
前記軟性部の先端部の凹部と前記湾曲部の基端部の凸部とが嵌合された請求項1〜4のいずれか1項に記載の内視鏡。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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