説明

再封止可能なパッケージ

カバー構成要素と、カバー構成要素に構造上において相補的であり、カバー構成要素に結合される、トレイ構成要素と、カバー構成要素とトレイ構成要素との間に配設される封止シートとを備える、再封止可能なパッケージが開示される。トレイ構成要素は、パッケージングされた物品を受容するためのコンパートメントと、トレイ構成要素を囲むフランジとを備える。封止シートは、トレイ構成要素のフランジに再封止可能に連結する第1の部分と、カバー構成要素に付着される第2の部分とを備える。カバー構成要素およびトレイ構成要素は、互いに対して移動自在であり、この移動により、封止シートとトレイ構成要素のフランジとの間の再封止可能な連結部の封止解除および再封止が自動化される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
この非仮特許出願は、本出願の12カ月以内に出願されている2009年5月5日出願の米国仮出願第61/175533号および2009年7月17日出願の米国仮出願第61/226441号の出願日に依拠する。これらの仮出願は、参照により本明細書に組み込まれる。また、これらの仮出願に基づく優先権を、合衆国法典第35編第119条(e)の下に主張する。
【0002】
本発明は、再封止可能なパッケージに関する。
【背景技術】
【0003】
パッケージング容器は、典型的には、パッケージングされる製品を受容するパッケージングトレイと、パッケージングトレイに対して封止される蓋フィルムとを備える。パッケージングされた品物へのアクセスを得るためには、封止可能蓋フィルムが、裂開されるかまたは剥ぎ取られる。蓋フィルムが、消費者により破られると、この蓋フィルムは、パッケージ内に残っている品物に対する有効なシール部として再び使用することが不可能となる。パッケージングされた商品は、品物の一部分のみが一度に使用される場合など、通常は開封後にすぐには使い切られない。したがって、パッケージング容器が開封後に再封止可能であることは、有利である。
【0004】
米国特許出願第2007/0023435号は、食品トレイに付着されるフィルムを備える、食品のための容器を開示している。このフィルムは、容器の蓋としての役割を果たし、アクセス開口を有する。この開口の周囲の頂部に対して接着により封止される封止ラベルは、封止ラベルのタブが引き戻されると、再封止可能である。封止ラベルは、ラベルが頂部層に当接した状態に移動されて戻された場合に、開口を封止するようにこの頂部に対して再封止可能である。パッケージングされた製品が、劣化し易い品物であるか、または扱いに注意を要する品物である場合には、再封止可能なパッケージング容器により良好なバリア抵抗を得ることが、さらに望ましいものとなる。
【0005】
米国特許第6,691,886号は、トレイおよび蓋フィルムから構成される再封止可能なプラスチックパッケージング容器を開示している。この容器は、少なくとも部分的に剥ぎ取られ得るように、トレイに対して封止される封止区域を有する。このプラスチックパッケージング容器は、トレイおよび蓋フィルムのそれぞれの上に互いに対して対向するように配置された2つの相補的パーツを含む、少なくとも1つのマジックテープ(登録商標)クロージャを備え、このクロージャにより、剥取りシール部が開封された後にもプラスチックパッケージング容器を再封止することが可能となる。再封止可能なパッケージの封止蓋フィルムが、製品を完全に覆うように適切に再配置されない場合には、パッケージングされた品物は、損傷を被る場合がある。さらに、蓋フィルムの上の再封止接着剤は、容器が開封された後に汚物、埃、および他の汚染物に接触した場合には、劣化し無効となる場合がある。最終的に、封止蓋フィルムは、容易に穿刺されるか、または早々に裂開される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許出願第2007/0023435号
【特許文献2】米国特許第6,691,886号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、再封止性能およびバリア性能が強化された再封止可能なパッケージに対する需要が存在する。さらに、便宜性が向上し、開封が容易化され、ユーザ使用性の改良された、再封止可能または再閉鎖可能なパッケージに対する需要が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、カバー構成要素と、カバー構成要素に構造上において相補的であり、カバー構成要素に結合される、トレイ構成要素と、カバー構成要素とトレイ構成要素との間に配設される封止シートとを備える、再封止可能なパッケージに関する。トレイ構成要素は、パッケージングされた物品を受容するためのコンパートメントと、トレイ構成要素を囲むフランジとを備える。封止シートは、トレイ構成要素のフランジに着脱自在に連結する第1の部分と、カバー構成要素に付着される第2の部分とを備える。カバー構成要素およびトレイ構成要素は、互いに対して移動自在であり、この移動により、封止シートとトレイ構成要素のフランジとの間の再封止可能な連結部の封止解除および再封止が自動化される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】開示される再封止可能なパッケージの一実施形態を示す図である。
【図2】図1の開示されるパッケージ内に収容される封止シートの剥離および再配置を行う際の1つのステップを示す図である。
【図3】図1の開示されるパッケージ内に収容される封止シートの剥離および再配置を行う際の1つのステップを示す図である。
【図4】図1の開示されるパッケージ内に収容される封止シートの剥離および再配置を行う際の1つのステップを示す図である。
【図5】図1の開示されるパッケージ内に収容される封止シートの剥離および再配置を行う際の1つのステップを示す図である。
【図6A】閉鎖された封止構成における図1の開示されるパッケージの概略断面側面図である。
【図6B】開封された封止解除構成における図1の開示されるパッケージの概略断面側面図である。
【図7A】開示される再封止可能なパッケージの一実施形態を示す図である。
【図7B】パッケージを開封することにより封止シートが開位置へと自動的に移動された、開位置における図7Aのパッケージを示す図である。
【図8A】開示される再封止可能なパッケージの一実施形態を示す図である。
【図8B】パッケージを開封することにより封止シートが開位置へと自動的に移動された、開位置における図8Aのパッケージを示す図である。
【図9A】開示される再封止可能なパッケージの一実施形態を示す図である。
【図9B】パッケージを開封することにより封止シートが開位置へと自動的に移動された、開位置における図9Aパッケージを示す図である。
【図9C】内方トレイ全体に沿って延在するフランジを有する、図9Aおよび図9Bと同様のパッケージを示す図である。
【図10A】トレイ構成要素が、2つ以上のコンパートメント部分を備え、コンパートメント間においてラチェット式に作動する、開示される再封止可能なパッケージの一実施形態を示す図である。
【図10B】ラチェットを有さない、図10Aに図示されるパッケージの一変形形態を示す図である。
【図11A】摺動自在なカバー構成要素により構成要素部分が覆われた、開示される再封止可能なパッケージの一実施形態を示す図である。
【図11B】図11Aに開示されるパッケージの一変形形態、すなわち、図11Aのパッケージとは異なる形状であるが、摺動自在なカバー構成要素により覆うことが可能な構成要素部分を依然として備える、一変形形態を示す図である。
【図12A】トレイ構成要素が2つのコンパートメント部分を備え、これらのコンパートメント部分がそれぞれ摺動自在なカバー構成要素により再封止可能である、開示される再封止可能なパッケージの一実施形態を示す図である。
【図12B】図12Aに図示されるパッケージの2つの内方トレイすなわちツーコンパートメント内方トレイを示す図である。
【図12C】図12Aに図示されるパッケージの一変形形態であり、ツーコンパートメント内方トレイすなわち2つの内方トレイを覆う比較的長い外方スリーブを示す図である。
【図12D】開構成における、図12Cのパッケージを示す図である。
【図13A】カバー構成要素内におけるトレイ構成要素の摺動自在な移動を促進するために、カバー構成要素が1つまたは複数の開口を備える、開示される再封止可能なパッケージの一実施形態を示す図である。
【図13B】開位置における、図13Aに開示される実施形態の図である。
【図13C】小児用安全特徴部を備える、図13Aに開示される実施形態の一変形形態を示す図である。
【図13D】開位置における、図13Cに開示される実施形態を示す図である。
【図14A】トレイ構成要素に対する封止シートの封止解除および再封止が、トレイコンパートメントの摺動運動により自動化される、開示される再封止可能なパッケージの一実施形態を示す図である。
【図14B】開位置における、図14Aに開示されるパッケージを示す図である。
【図15A】閉位置における、Z折り畳み装着部を有する開示される再封止可能なパッケージの一実施形態を示す図である。
【図15B】開位置における、図15Aの再封止可能なパッケージを示す図である。
【図15C】開位置における、図15Bのパッケージ内におけるZ折り畳み装着部の位置決めを示す近接図である。
【図15D】Z折り畳み装着部を有する図15Aの内方トレイの上面図である。
【図16A】Z折り畳み装着部を有する開示される再封止可能なパッケージの別の実施形態を示す図である。
【図16B】図16Aに開示されるパッケージの開位置を示す図である。
【図16C】図16Bのパッケージ内におけるZ折り畳み装着部の位置決めを示す近接図である。
【図16D】内方トレイの頂部に載置されたZ折り畳み装着部の上面図である。
【図17A】Z折り畳み装着部に内方トレイを加えた一体成形バージョンの上面図である。
【図17B】内方トレイの封止可能シートに装着するためのZ折り畳み片の上面図である。
【図17C】封止可能シートに装着する前の定形に折り畳まれたZ折り畳み片を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下において、本開示をさらに十分に説明するが、本開示のすべての実施形態を示すわけではない。実際には、これらの開示は、多数の様々な形態において具現化され得るものであり、本明細書において示される実施形態に限定されるものとしてみなされるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が当該の法的要件を満たすように、提示される。
【0011】
本開示の再封止可能なパッケージは、
(A)カバー構成要素と、
(B)カバー構成要素に構造上において相補的であり、カバー構成要素に結合される、トレイ構成要素であり、カバー構成要素に対して移動自在であり、
(i)1つまたは複数の物品を受容するためのコンパートメント部分、および
(ii)コンパートメント部分を囲むフランジ部分
を備える、トレイ構成要素と、
(C)封止シートであり、
(a)トレイ構成要素のフランジ部分に再封止可能に連結する第1の部分、および
(b)カバー構成要素に連結する第2の部分
を備える、封止シートと
を備え、
カバー構成要素とトレイ構成要素との間における相対移動により、封止シートとトレイ構成要素のフランジ部分との間の再封止可能な連結部の封止解除および再封止が自動化されるように、封止シートは、カバー構成要素とトレイ構成要素との間に配設される。
【0012】
任意の既知のパッケージング材料をカバー構成要素に対して使用することができる。例としては、紙および板紙などの紙ベース材料、プラスチック、金属材料、ならびにそれらの組合せが含まれるが、これらに限定されない。カバー構成要素は、様々な形態であってもよい。例としては、摺動自在カバー、引上げ自在カバー、完全閉鎖カバー、および一方または両方の端部に開口を有する管状スリーブカバーが含まれるが、それらに限定されない。
【0013】
トレイ構成要素を作製するために様々な材料を使用することができる。かかる材料の例には、射出成形プラスチック、熱形成プラスチック、プラスチック被覆板紙、板紙、およびそれらの組合せが含まれるが、それらに限定されない。トレイ構成要素のために使用される材料は、カバー構成要素のために使用される材料と同一でもよく、または異なってもよい。トレイ構成要素は2つ以上のコンパートメントを備えてもよいことが理解されよう。さらに、当業者は、開示されるパッケージの所望の最終使用用途を促進するためにコンパートメントの構造および形状を容易に修正することができる。
【0014】
様々な材料が、封止シートとして適切である。かかる材料は、開示されるパッケージの最終使用用途に基づいて選択されてもよい。例えば、パッケージングされる品物が、劣化し易い食品アイテムである場合には、封止シート材料は、空気および他のガス、水および他の液体、ならびに埃および他の固体の透過性を最小点に抑えるか、または低下させるように、選択されてもよい。封止シートとして使用するのに適する材料の例には、ポリエチレンおよびポリエステルなどのプラスチックフィルム、フォイル、他の金属材料、ならびにそれらの任意の組合せが含まれるが、それらに限定されない。所望に応じて、封止シートは、バリア抵抗特性を有してもよい。適切な場合には、封止シートは、さらに抗菌処理を施されていてもよい。封止シートは、トレイ構成要素のフランジ部分から離れるように剥がされ、このフランジ部分上に再配置されて戻され得るように、可撓性であってもよい。
【0015】
封止シートの第1の部分は、再封止可能な接着剤または他の手段を使用することにより、トレイ構成要素のフランジ部分に再封止可能な態様で装着され得る。カバー構成要素に対する封止シートの接着は、トレイ構成要素のフランジ部分に対する接着よりも強力であってもよい。
【0016】
開示されるパッケージは、カバー構成要素とトレイ構成要素との間の相対移動を制限するための停止要素を備え、2つの構成要素の完全な結合解除を防止してもよい。かかる停止機構は、当技術においてよく知られており、任意の適切な停止要素を本開示において使用することができる。適切な場合には、機械的停止要素が、かかる機構について使用されてもよい。適切な機械的停止要素の例には、スリーブリップ(sleeve lip)、テールタブ、フラップ設計、側部タブ設計、重畳タブ、整列されたタブおよびスロット、カバー構成要素上の閉鎖端部、ならびにそれらの組合せが含まれるが、それらに限定されない。任意には、機械的停止要素は、カバー構成要素の前縁部分の付近において主要パネルから内方に延在するタブと、トレイ構成要素の後縁の付近においてトレイ構成要素中に配設される孔とを備えてもよい。トレイ構成要素は、開示されるパッケージの端部を閉鎖するための端部閉鎖構造体を備えてもよい。
【0017】
開示されるパッケージの一実施形態においては、カバー構成要素およびトレイ構成要素は、これらの2つの構成要素間における有効な段階的相対移動のための、協働的ラチェット機構を備える。
【0018】
図1〜図5は、本開示の再封止可能なパッケージの一実施形態を示す。この再封止可能なパッケージは、カバー構成要素30およびトレイ構成要素34を備える。カバー構成要素30は、端部クロージャ要素32と、上部パネル、ベースパネル14、側部パネル16、および端部パネル12から構成された管状構造体とを備える。所望に応じて、上部パネルは、カバー構成要素30を囲む第1の層(first ply)18と、第1の層18に重畳する第2の層(second ply)20とから構成されてもよい。所望に応じて、端部クロージャ要素32は、折り畳まれて環状構造体を閉鎖することのできるヒンジ式蓋部分の形態をとってもよい。
【0019】
トレイ構成要素34は、パッケージングされる品物を受容するための、側壁部42および端壁部44に囲まれたコンパートメント部分48と、コンパートメント部分48に連結するフランジ部分46とを備える。
【0020】
封止シート36は、トレイ構成要素34のフランジ部分46に再封止可能な態様で付着される第1の部分40と、カバー構成要素30に付着される第2の部分38とを有する。図4に図示されるように、封止シート36の第2の部分38は、カバー構成要素30の第1の層18と第2の層20との間に挟まれてもよい。
【0021】
図2に図示されるように、トレイ構成要素34は、カバー構成要素30の開口端部「O」内に方向矢印「I」の方向に挿入されることにより、カバー構成要素30の内部に収容され得る。停止要素78は、トレイ構成要素34がカバー構成要素30から完全には結合解除されずに離間され得る距離を制限する役割を果たす。停止要素78は、端部パネル12の付近において、カバー構成要素30の前方内方部分にトレイ構成要素34の後方部分を結合する。
【0022】
図5に図示されるように、端部クロージャ要素32は、パッケージを開き、トレイ構成要素34のコンパートメント部分48からパッケージングされた品物を取り出すために、開かれる。カバー構成要素30およびトレイ構成要素34は、トレイ構成要素34がカバー構成要素30から摺動されて出るように、互いに対して移動される。これが行われると、フランジ部分46に対して再封止可能な態様で付着される部分40を有する封止シート36は、フランジ部分46から自動的にかつ徐々に離されるかまたは剥がされ、それによりトレイ構成要素34のコンパートメント部分48が露出され、パッケージングされた品物を取り出すことが可能となる。第2の付着部分38とカバー構成要素外部30との間の装着強度が、第1の付着部分40とトレイ構成要素34との間の装着強度よりも高いことが必要となる場合がある。したがって、封止シート36は、カバー構成要素30からトレイ構成要素34を単に摺動させることにより、トレイ構成要素34から離れるように自動的にかつ徐々に引っ張られるかまたは剥がされ、消費者の側には、コンパートメント部分を裂開するかまたは開封することによりパッケージングされた品物を取り出すためのいかなる他の労力も必要とはならない。トレイ構成要素34およびカバー構成要素30が分離される際にもたらされる剪断力は、封止シート36の部分40とトレイ構成要素34のフランジ46との間の接合の解除を十分に促進することができる。トレイ構成要素が、停止要素78により制限されて、カバー構成要素30に対してその移動限度に達すると、封止シート36からの引き剥がしが完了する。
【0023】
封止シート36の第1の付着部分40は、再封止可能な接着剤によりトレイ34に装着されてもよい。当技術における任意の既知の再封止可能な接着剤が使用されてもよい。例えば、Spear Inc.社から入手可能な「Peel 'n Re-seal」接着剤が使用されてもよい。したがって、封止シート36は、トレイ構成要素34に再接着されてもよく、その結果として再度のトレイ構成要素34のコンパートメント部分48の再封止および閉鎖が得られる。そのため、トレイ34のコンパートメント部分48内にパッケージングされた品物のいくつかのみを取り出し得る一方で、残りの品物は依然として新鮮な状態に保たれる。かかるパッケージングされる品物の例には、包装されていない煙草または食品が含まれるが、それらに限定されない。
【0024】
さらに、カバー構成要素30内へのトレイ構成要素34の再挿入により、封止シート36の部分40が、トレイ構成要素34のフランジ部分46に対して自動的に再封止される。トレイ構成要素34は、上部パネル18が封止シート36に接触すると、封止シート36の部分40とトレイ構成要素34のフランジ部分46との間の封止が形成されるように、カバー構成要素30内に緊密に嵌挿されるように設計されてもよい。所望に応じて、第1の付着部分40上に施される再封止可能な接着剤は、付着部分40とトレイ構成要素34のフランジ部分46との間における圧力の印加により、再封止を行うように作用を受け得る。本開示のある実施形態においては、トレイ構成要素34がカバー構成要素30内に再挿入される際のカバー構成要素30の上部パネル18とフランジ部分46との間における第1の付着部分40の挟み込みにより、コンパートメント部分48を再封止するのに十分な圧力が得られるため、消費者は、圧力を印加する必要はない。カバー構成要素30の上部パネル18とトレイ構成要素34のフランジ部分46との間のスペースは、封止シート36の厚さのみを受容するようにサイズ設定されてもよい。なぜならば、これにより、封止シート36の平坦形状への再配置が助長され、封止シート36のしわ寄りまたは生折れが回避され得るからである。さらに、上部パネル18とフランジ部分46との間のスペースが狭いことにより、封止シート36は、トレイ構成要素34のフランジ部分46に沿って正確に整列されるようになり得る。
【0025】
本開示のパッケージにより、コンパートメント部分48の自動的な再封止が可能となり得る。これにより、汚染物が、ユーザから封止シート36の第1の付着部分40上の再封止可能な接着剤に転移される可能性が低下し、したがって、再封止接着剤および開示される再封止可能なパッケージの耐用寿命が延びる。
【0026】
図6Aおよび図6Bは、トレイ構成要素34がカバー構成要素30から外方に移動される際の、カバー構成要素30内におけるトレイ構成要素34の移動、および封止シート36の位置を示す。封止シート36は、トレイ構成要素34のフランジ部分46とカバー構成要素30の第1の層18の下方表面との間に単一層として取り付けられる。封止シートの第2の付着部分38が、第2の層20と、カバー構成要素30の第1の層18の上方表面との間に位置決めされる。
【0027】
カバー構成要素30からのトレイ構成要素34の完全な結合解除は、当技術において知られている任意の機械的停止要素などの停止要素を使用することにより防ぐことができる。代替的には、閉位置においてカバー構成要素30の端部パネル12に最も近い封止シート36の後縁が、トレイ構成要素34に強力に装着されるか、または恒久的に付着されることにより、トレイ構成要素34からの封止シート36の完全な装着解除を防ぎ、その結果としてカバー構成要素30およびトレイ構成要素34の結合解除を防いでもよい。
【0028】
図7Aおよび図7Bは、カバー構成要素130と、カバー構成要素130内に摺動自在に収容されるトレイ構成要素134とを有する、開示される再封止可能なパッケージの一実施形態を示す。トレイ構成要素134は、コンパートメント部分148、側壁部142、フランジ部分146、および、カバー構成要素130内にトレイ構成要素が配置されるとパッケージを完全に閉鎖する端部クロージャ構造体132を備える。封止シート136が、フランジ部分146に再封止可能な態様で付着される第1の部分と、カバー構成要素130に固定される第2の部分とを有する。封止シート136の第2の部分は、カバー構成要素130の上部パネル120に対して付着され得る。先述のように、カバー構成要素からトレイ構成要素を移動させることにより、封止シート136の第1の部分が、フランジ部分146から自動的に装着解除され、その結果として、トレイ構成要素134すなわちハーフカートン134のコンパートメント部分148が、パッケージングされた品物の取出しを可能にするように露出される。カバー構成要素内へのトレイ構成要素の再挿入により、封止フィルム136の第1の部分は、トレイ構成要素134のフランジ部分146に自動的に再装着され、その結果として、コンパートメント部分148は、再度封止される。カバー構成要素130およびハーフカートン134は、対称的であってもよく、パッケージを開封するために、またはフランジ部分146から封止シート136を自動的に装着解除するために、ユーザによりいずれか一方が引っ張られ得ることを理解されたい。
【0029】
本開示の一実施形態においては、パッケージは、ポーチコンパートメントである第1の構成要素と、管状カートン構造体であり第1の構成要素に結合される第2の構成要素とを備える。管状カートン構造体は、カートン構造体の上部パネルに連結されヒンジ固定される蓋を備え、この蓋が、開位置に引かれると、ポーチコンパートメントとカートン構造体との間の相対移動により、封止シートとコンパートメントのフランジ部分との間の接合部の封止解除が自動的になされる。図8Aおよび図8Bは、一次パッケージを収容することが可能な開示される再封止可能なパッケージを示す。封止シート236は、開示されるパッケージの蓋フラップ220に装着される。任意には、封止シート236は、一次パッケージの一部として用意され、一次パッケージに易壊的に連結されてもよい。プルタブ250は、開示されるパッケージの上部パネル218の残りの部分から蓋フラップ220を連結解除するために使用されてもよい。この行為により、一次パッケージに易壊的に連結される封止シートは、一次パッケージから連結解除され、その結果として、一次パッケージ中に開口が形成されて、内部にパッケージングされた品物へのアクセスが可能となる。この開口の外周部の周りに配設されたフランジ部分すなわち第1の付着部分240は、一次パッケージを再封止するために再位置決め可能である。これは、上部パネル218と平面状に整列するように蓋220を再配置し、一次パッケージの下方の縁部部分246に第1の付着部分240を接着させるために圧力を印加することによって、達成される。この実施形態においては、消費者は、再封止を実現するために圧力を印加するが、プルタブ250により引き上げることが可能な蓋部分220を使用することにより、一次パッケージの開封が容易になる。ベース壁部を有する完全構造外方カートンの存在により構造強度が与えられることによって、幾分かの圧力の印加による再封止が容易になる。これは、一次パッケージが圧縮強度を欠いた軟質可撓性ポーチである場合には、特に有用である。開示されるパッケージが、封止性を向上させるために複数のフランジを備え得ることが予期される。フランジ246に再封止され装着されると蓋220に結合される第1の付着部分240は、閉位置すなわちロック位置において開示されるパッケージを保持するのを補助することができる。しかし、所望に応じて、追加の外部機械的ロックが、閉位置に蓋220を維持するために設けられてもよい。
【0030】
図9Aおよび図9Bは、パッケージ334のフリップトップ部分320に強力な装着により付着された封止シート336を有する、開示される再封止可能なパッケージの一実施形態を示す。パッケージ334の部分340が、パッケージのフランジ部分346に対して再封止可能な態様で付着可能である。所望に応じて、スリーブ330が、パッケージ334に対して保護をさらに与えるために備えられてもよい。さらに、スリーブ330は、内方フラップを捕捉し、フリップトップ部分320が開くことが可能となるように設計されてもよい。図9Cは、図9Aおよび図9Bと同様ではあるが、パッケージの内部の周囲に延在して製品収容区域348を囲むフランジ部分346を備える実施形態を示す。
【0031】
図10Aおよび図10Bは、トレイ構成要素434が複数のコンパートメント448a、448b、および448cを有する、開示される再封止可能なパッケージの一実施形態を示す。図示される例においては、4つのコンパートメントが図示されるが、2つ以上の任意の個数のコンパートメントを使用し得ることが理解されよう。複数コンパートメントパッケージは、トレイ構成要素からの封止シートの制限されたおよび制御可能な封止解除を可能にするラチェットシステムを組み込んでもよい。例えば、コンパートメント448aは、カバー構成要素からトレイ構成要素を分離することにより露出され得るが、コンパートメント448bおよび448cは、封止された状態に留まることができる。その後、コンパートメント448bまたは448c内に収容された、パッケージングされた品物へのアクセスが必要となった場合には、カバー構成要素をさらに引くことができ、封止シート436をトレイ構成要素からさらに剥がすことができる。複数のコンパートメントを有する開示されるパッケージは、ヘルスケア用途、パーソナルケア用途、および煙草のパッキング用途において特に有用となり得る。図10Aに図示されるような側部「ウィング」460a、460b、および460cは、カバー構成要素430の側部パネル416の内面上に設けられた切欠部またはくぼみ部に沿ったラチェット機構を促進することにより、カバー構成要素430からのトレイ構成要素434の段階的引出しを補助するために、備えられてもよい。
【0032】
一実施形態においては、開示されるパッケージは、フランジ部分およびコンパートメント部分を備えるトレイ構成要素と、フランジの下面に係合する折り畳み部分によりトレイ構成要素に結合される摺動自在なカバー構成要素と、トレイ構成要素のフランジ部分と摺動自在なカバー構成要素との間に挟まれる封止シートとを備える。図11Bおよび図11Aにおいては、トレイ構成要素534は、摺動自在な蓋520により覆うことが可能であり、封止シート536により自動的に封止可能である。トレイ構成要素534は、トレイ構成要素の外周部の周囲に延在するフランジ部分546を備える。蓋520は、トレイ構成要素のフランジ部分の下方に折り畳まれるレールを備える。封止シート536は、フランジ部分546および蓋520に装着されて、自動開閉「剥がし」効果または自動開閉「ロール」効果を生じさせる。この再封止特徴により、消費者は、余りまたは未使用のパッケージングされた品物を、トレイ構成要素のコンパートメント部分548内に容易に保管することが可能となり、後にこれらの余りまたは品物にアクセスすることが可能となる。
【0033】
図12A、図12B、図12C、および図12Dは、トレイ構成要素634が2つのコンパートメント648、摺動自在なカバー構成要素630、ならびにトレイおよび摺動自在なカバー構成要素に付着される封止フィルム636を備える、開示される再封止可能なパッケージの一実施形態を示す。各コンパートメント648は、単一の摺動自在なカバー構成要素630の相対移動により、封止シート636(636aおよび636bのそれぞれ)によって再封止可能である。図12Aにおいては、コンパートメント648aは、封止シート636aが、トレイ構成要素の端壁部644aから離れる方向におよび第2のコンパートメントの方向にカバー構成要素630を摺動させることにより徐々に剥離されるにつれ、開封されている。この位置においては、第2のコンパートメントは、封止フィルムの部分636bによって封止された状態に留まる。トレイ構成要素およびカバー構成要素の相対摺動移動により、カバー構成要素が移動される方向に応じて、コンパートメント648aに対する封止シート部分636aの再封止、または、部分636bを第2のコンパートメントから封止解除された状態にする封止シートのさらなる剥がしが生ずる。封止シートの一端部が、トレイ構成要素の端壁部644bに恒久的に付着されることにより、トレイ構成要素および封止シートの完全な結合解除を防ぐことができる。さらに、2つの分離されたトレイが、摺動自在なカバー構成要素630内に位置してもよい。トレイ構成要素634の両トレイまたは両コンパートメントが、摺動自在なカバー構成要素630の下方に位置してもよい。一方のトレイが摺動して外に出て、他方のトレイが手動自在な構成要素の下方に残ってもよく、またはトレイ構成要素634の1つのコンパートメントが、摺動されて外に出されることにより、封止シート636が剥離され、内部の製品へのアクセスが可能となってもよい。2つのトレイは、摺動自在なカバーに対してフィルムにより装着されてもよい。2つのトレイは、線680にて易壊連結されてもよい。
【0034】
図13A、図13B、図13C、および図13Dは、カバー構成要素730が1つまたは複数の端部開口770を備え、トレイ構成要素740がカバー構成要素730の内部に収容される、開示される再封止可能なパッケージの一実施形態を示す。停止機構は、カバー構成要素730の2つの閉鎖端部であり、閉鎖端部774は、カバー構成要素730の前方端部上において機械的停止機構として機能し、閉鎖端部776は、カバー構成要素730の後方端部上において機械停止機構として機能する。トレイ構成要素740が、開口770の方向に摺動されると、封止シート736は、剥がされた状態に戻ってコンパートメント区域734を露出させ、したがって、消費者はコンパートメント区域内にパッケージングされた製品にアクセスすることが可能となる。所望に応じて、カバー構成要素730は、消費者がカバー構成要素内においてトレイ構成要素を開位置または閉位置に摺動させるのを補助するための、側部開口772をさらに備えてもよい。かかる1つまたは複数の開口は、カバー構成要素の底部、側部、前部、および後部を含むがそれらに限定されない、カバー構成要素の他の区域に位置決めすることも可能であることを理解されたい。さらに、開口770を加える代わりに、前方壁部774または後方壁部776のいずれかを除去することにより、カバー構成要素730を備える外方パッケージからトレイ構成要素740を外に摺動させることを可能にし得ることを理解されたい。トレイ構成要素740が外方パッケージから完全に外に出るのを防ぐことが可能な、当技術において知られている様々な方法が存在する。かかる一例は、内部トレイ構成要素740上の1つまたは複数のフラップにインターロックすることにより、トレイの端部がパッケージから外に引き出されるのを防ぐ、1つまたは複数のフラップを外方パッケージ上に配置するなどの、内部保持機構である。図13Cおよび図13Dは、押しボタン解除装置778などの小児用安全特徴部がさらに加えられる。様々な小児用安全機構が、当技術において知られており、内容物へのアクセスを制限するためにパッケージに加えることができる。これらは、ロッキング機構および解除機構を備える。パッケージのいずれの区域の上に小児用安全ロック/解除特徴部を配置することが適切であるかは、製造上の好みによって決定されよう。
【0035】
開示されるパッケージの一実施形態においては、封止シートは、トレイ構成要素のフランジ部分の外方縁部に対して封止され得る。さらに、再封止可能な接着剤および封止シートの剥離部分は、封止区域の外周部の内側に位置してもよい。この代替形態においては、熱封止可能なフィルムおよび再封止可能なフィルムが、事前に組み合わされ、次いでトレイ構成要素834に貼り付けられてもよい。熱封止可能なフィルムは、フランジ部分884の端部まで延在してもよい。図14Aおよび図14Bは、フランジ部分884にてトレイ構成要素の側部に再封止可能な態様で付着された封止可能シートを備える、開示されるパッケージを示す。封止可能シート836は、フランジ部分884の縁部まで延在してもよい。封止可能シート836は、フランジ部分884に対して熱封止され得る。封止シート836の端部部分838は、図14Aに図示されるように、接着区域882にて、カバー構成要素830の蓋要素832に付着される。カバー構成要素830の蓋要素832を引き上げると、封止シート836の端部部分838もまた引き上げられて、再封止可能な部分840が、トレイ構成要素のフランジ部分884から剥離され、封止解除される。外方構造体833からトレイ構成要素834を外に摺動させることにより、蓋要素832が引き上げられ、封止可能なフィルム部分836が引き戻され得ることを理解されたい。トレイ構成要素834は、外方パッケージ833から外に引き出され得るか、または、外方パッケージ833の後部の開口を介して外方パッケージ833から外に押し出され得る。蓋要素832は、封止可能シート836の引戻しを補助し得る。封止シート836の再封止可能な部分840は、トレイ構成要素834がカバー構成要素830から外に引き出されるかまたは押し出されるにつれ、さらに剥離されるかまたは引き戻され得る。再封止可能な部分840は、封止シートの残りの部分から分離され得るように、ミシン目を入れられるか、または切込みを入れられてもよい。封止シート836の再封止可能な部分840は、フランジ区域884の封止部分の内側に位置してもよく、それにより、再封止接着剤または剥離可能封止部840のいずれも、製造プロセス中に変性されることも無効にされることもなくなる。さらに、同様の理由により、封止シート836の端部部分838が、熱封止フランジ884の境界の内部に置くことが有利となり得る。
【0036】
図15A、図15B、図15C、図15D、図16A、図16B、図16C、および図16Dは、Z折り畳み部905に装着された封止可能なフィルム910を備える摺動自在トレイ903を含む、本発明の一実施形態を示す。Z折り畳み部905は、片906、907、および908からなる3片構造体であってもよく、下方端部908が、一体成形部としてまたは接着剤の使用により封止可能フィルム910に連結される。装着ポイント908にて封止可能フィルム910に対してZ折り畳み部905を保持するために使用される接着剤は、トレイ903が摺動されて外に出た場合に、Z折り畳み部905は封止可能フィルム910から引き離されないが、封止可能フィルム910がトレイ903から離昇されるように、トレイ912の上部に対して封止可能フィルム910を保持するために使用される接着剤よりも強力であってもよい。Z折り畳み部906の上方端部は、外方スリーブ902のフラップ904を捕捉するように、折り畳まれる。内方トレイ903が、パッケージから引き出されるかまたは押し出されるにつれ、Z折り畳みフラップ906は、内方フラップ904を捕捉し、Z折り畳み部905は、トレイ912の上部から封止可能フィルム910を離昇させて、ポイント920にて内方トレイ903の内部に収容された製品にアクセスすることが可能となる。
【0037】
図17A、図17B、および図17Cは、サンプルのZ折り畳み部を示す。図17Aは、Z折り畳み部を加えられた一体成形トレイを示す。Z折り畳み部908の最終部分と内方トレイ903との間の折り畳み線は、折り畳むのと同時に分離するように、またはスリーブ902から内方トレイ903を押し出すことにより消費者がパッケージを開封すると同時に分離するように、易壊性であってもよい。図17Bおよび図17Cは、他の手段により封止可能シートに接着または連結され得る、サンプルの分離されたZ折り畳み片を示す。
【0038】
Z折り畳み片905は、板紙であってもよい。この板は、処理されてもよい。片906、907、および908間に折り目を得るために、各セクションに刻み目を入れてもよい。すべては、板紙内方トレイ903が、成形されるかまたは折り畳まれ、Z折り畳み部が、定形に折り畳まれることとなる一方の端部の上に装着された、一体成形体であってもよい。かかる設計においては、折り畳み時に、またはユーザがパッケージを初めて開封する際に、連結が分離され得るように、Z折り畳み端部片908と内方トレイ903の端部との間にミシン目縁部が存在してもよい。さらに、図16Cに図示されるように、Z折り畳み片905の端部片908は、自体の上に折り畳まれることにより、906が904を捕捉する場合に追加的な強度を与えることができる。これにより、この余分な長さおよび端部片908を開くための力との両方によって、内方カートン903が、外方パッケージ902から完全に出ることが防止され得る。この構成要素に追加的な強度を付加するために、908に関するこの折り畳み部間に追加の接着剤を配置してもよい。
【0039】
この代替形態においては、Z折り畳み片は、封止可能フィルムに対して接着されたプラスチック材料であってもよく、またはフィルムカバーから折り畳まれて外れた片であってもよい。フィルムカバーは、その形状を維持し、封止可能フィルムを引き上げるのに必要な強度をZ折り畳み部に与える、フィルム、板紙、またはプラスチック化合物であってもよい。さらに、Z折り畳み部は、トレイと共に形成され、封止可能フィルムを覆って定位置に折り畳まれてもよい。かかる設計においては、Z折り畳み部は、ミシン目縁部を有することにより、定位置に折り畳まれた場合に内方トレイから分離し得るようにしてもよい。折り畳み時に、Z折り畳み部908の下方部分が、封止可能フィルム902に接着されてもよい。内方トレイ912の上部は、製品を保持するための内方コンパートメントを囲むフランジを有してもよい。
【0040】
本開示は、様々な品目または製品のパッケージング、保管、および供給に適用可能であることが理解されよう。したがって、本明細書において用いられる「品物」、「内容物」、「物品」、「品目」、および「製品」という用語は、あらゆる種類のパッケージ可能なものを含む。かかる物の例には、医薬品、食品、電気製品、煙草などの任意の種類の劣化し易い品物、メディア製品、および、コンタクトレンズなどの他のパーソナルアイテムまたはヘルスケアアイテムが含まれ得るが、それらに限定されない。本開示は、クリーム、ローション、または軟膏の形態の活性成分を劣化から守るために、ジャータイプの容器に自動封止を施すために適用し得ることが予期される。
【0041】
本開示の範囲内において様々な変更を行い得ることが、当業者には理解されよう。例えば、トレイ構成要素、カバー構成要素、およびコンパートメント部分のサイズおよび形状が、様々なサイズまたは形状の物品を収容するように調節されてもよい。さらに、「封止」という語は、品質を保護し、パッケージングされた製品の劣化を抑制するための真空/気密封止または単に十分な封止を意味し得る。
【0042】
さらに、本開示の自動化された封止解除/再封止機構の適用は、当技術において知られており使用の容易なパッケージを実現する片手開封式カートンを含む、複数のパッケージ構成に適用し得ることが予期される。さらに、開示される再封止機構は、小児用安全特徴部を備えるものを含む自動開封容器に組み込まれてもよい。
【0043】
さらに、開示される自動再封止機構は、デバイスの特定の部分または吸入器の鼻部分もしくは口部分が封止シートにより覆われる、吸入器または他の医用デバイスを収容するカートンに適用することができる。そのため、封止シートが装着され再装着されるフランジ縁部は、カートンの空洞部全体を囲まなくてもよく、空洞部の1つのセクションを囲んでもよい。任意のかかる用途においては、封止シートは、抗菌処理を施されてもよい。
【0044】
本明細書において開示される実施形態のいずれについても、単層のフィルムまたは2つ以上の複層のフィルムのいずれが好ましいものとなり得るかは、製造上の好みにより決定され得ることを理解されたい。1つまたは複数の層により、封止可能部分として機能するフィルムのミシン目部分または切欠部分を有することが適切となる場合がある。単一フィルム層は、フランジ区域からの初めの剥ぎ戻しの後に熱封止可能および再封止可能な材料であってもよい。複層フィルムソリューションは、少なくとも1つの熱封止可能フィルム、および後にトレイ構造体との組合せにおいて接着されることとなる少なくとも1つの再封止可能フィルムを備えてもよい。さらに、1つまたは複数のフィルムが、バリア特性を有してもよく、または開口を単に閉鎖し得ることを理解されたい。本産業におけるまたは後に開発されるあらゆるフィルム層が、本応用形態と共に機能するように適合化されてもよい。一般的には、これらのフィルムは、金属被覆され得るか、または金属被覆されたコーティングを有してもよく有さなくてもよいポリプロピレンもしくは別のタイプのプラスチックであり得る、ベースフィルムを有する傾向があり、熱封止層または再封止可能接着層が、フィルム上に押出成形される。この代替形態においては、フィルムは、処理されてもよくまたは処理されなくてもよい板紙と組み合わせることが可能である。単層オプションは、初めに熱封止されることなくフランジ区域に再封止され得るフィルムであり得る。熱封止要件は、パッケージ内の製品の必要に応じて決定される。熱封止は、初期バリア保護を高めることができる。フィルムは、様々な製品が様々なバリアニーズを要するのに応じて、様々となる。単層ソリューションにおいては、フィルムは、パッケージが開封された場合にフランジ区域から完全に巻き上げられてもよい。2層ソリューションにおいては、フィルムは、殆どの場合において、熱封止可能フィルムと、後にトレイ構造体に接着されて組み合わされることとなる再封止可能フィルムとを含み得る、事前に組み合わされた材料の組合せとなる。再封止可能フィルムは、パッケージが開封されるにつれて再封止可能フィルムが巻き上げられる際に引き上げられる、熱封止されたフィルムの1つのセクションに重畳する。パッケージが開封されている場合には、頂部層が底部層の一部分を引き上げる作用により、製品を収容するコンパートメントへのアクセスが可能となる。熱封止されたフィルムであってもよいベース層は、バリアを向上させ得る、トレイフランジに対するロックシール部を有し、このロックシール部により、熱封止層がトレイから引き上げられるのが防止され得る。いくつかの実施形態においては、再封止可能層は、熱封止される層の上に再封止してもよい。再封止可能フィルムが装着される材料により、使用に適した接着材料が決定されることを理解されたい。
【0045】
本明細書における応用例について使用される接着剤は、膠剤、テープ、熱封止、接着ストリップ、接着ドット、それらの組合せ、および任意の他の適切な接着材料であってもよい。パッケージの様々な用途について使用するのに適した接着剤は、製造上の好みにより決定されることを理解されたい。例えば、外方パッケージ、蓋、またはZ折り畳み部に封止可能シートを連結するためには、比較的強力な接着材料を使用すべきであり、トレイが蓋部分から離れるように摺動または回転または移動される際に、蓋、外方パッケージ、またはZ折り畳み部に対する装着を切り離すことなくユーザがパッケージを開封し得るように、封止可能部分の上には比較的弱い接着剤を使用すべきである。
【0046】
本明細書において使用される、「上部」、「下部」、「前方」、「後方」、「端部」、「側部」、「内方」、「外方」、「上方」、および「下方」などの方向参照は、かかる配向に各パネルを限定するものではなく、これらのパネルを相互に区別する役割を果たすに過ぎないことが理解されよう。ヒンジ連結へのいずれの参照も、単一の折り目線のみを必ず指すものと解釈されるべきではない。むしろ、ヒンジ連結は、本発明の範囲から逸脱することなく、短スリット、易壊性線、または折り目線の中の1つまたは複数から形成し得ることが予期される。
【0047】
先述の説明は、もっぱら例示的かつ説明的なものに過ぎず、本開示を限定しない、実施形態に関する。当業者には明らかになろうが、本明細書において、任意の変更および修正を行うことができる。かかる変形形態は、以下の特許請求の範囲において規定されるような、本開示の範囲内に含まれるものとして解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0048】
12 端部パネル
14 ベースパネル
16 側部パネル
18 第1の層
20 第2の層
30 カバー構成要素
32 端部クロージャ要素
34 トレイ構成要素
36 封止シート
38 第2の部分
40 第1の部分
42 側壁部
44 端壁部
46 フランジ部分
48 コンパートメント部分
78 停止要素
O 開口端部
120 上部パネル
130 カバー構成要素
132 端部クロージャ構造体
134 トレイ構成要素、ハーフカートン
136 封止シート
142 側壁部
146 フランジ部分
148 コンパートメント部分
218 上部パネル
220 蓋フラップ
236 封止シート
240 第1の付着部分
246 縁部部分
250 プルタブ
320 フリップトップ部分
330 スリーブ
334 パッケージ
336 封止シート
340 部分
346 フランジ部分
348 製品収容区域
416 側部パネル
430 カバー構成要素
434 トレイ構成要素
436 封止シート
448a コンパートメント
448b コンパートメント
448c コンパートメント
460a 側部「ウィング」
460b 側部「ウィング」
460c 側部「ウィング」
520 蓋
534 トレイ構成要素
536 封止シート
546 フランジ部分
548 コンパートメント部分
630 カバー構成要素
634 トレイ構成要素
636 封止フィルム
636a 封止シート、部分
636b 封止シート、部分
644a 端壁部
644b 端壁部
648 コンパートメント
648a コンパートメント
680 線
730 カバー構成要素
734 コンパートメント区域
736 封止シート
740 トレイ構成要素
770 端部開口
772 側部開口
774 閉鎖端部、前方壁部
776 後方壁部
778 押しボタン解除装置
830 カバー構成要素
832 蓋要素
833 外方構造体、外方パッケージ
834 トレイ構成要素
836 封止可能シート
838 端部部分
840 再封止可能な部分
882 接着区域
884 フランジ部分
902 外方スリーブ、外方パッケージ
903 内方トレイ、内方カートン
904 フラップ
905 Z折り畳み部
906 片、Z折り畳み部、Z折り畳みフラップ
907 片
908 片、下方端部、装着ポイント、Z折り畳み部
910 封止可能フィルム
912 トレイ
920 ポイント

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)カバー構成要素と、
(B)前記カバー構成要素に構造上において相補的であり、前記カバー構成要素に結合される、トレイ構成要素であり、前記カバー構成要素に対して移動自在であり、
(iii)1つまたは複数の物品を受容するためのコンパートメント部分、および
(iv)前記コンパートメント部分を囲むフランジ縁部
を備える、トレイ構成要素と、
(C)封止シートであり、
(c)前記トレイ構成要素の前記フランジ部分に再封止可能に連結する第1の部分、および
(d)前記カバー構成要素に連結する第2の部分
を備える、封止シートと
を備え、
前記カバー構成要素と前記トレイ構成要素との間における相対移動により、前記封止シートと前記トレイ構成要素の前記フランジ縁部との間の再封止可能な連結部の封止解除および再封止が自動化されるように、前記封止シートは、前記カバー構成要素と前記トレイ構成要素との間に配設される、パッケージ。
【請求項2】
前記封止シートは、バリアフィルムを備える、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項3】
前記封止シートの前記第2の部分と前記カバー構成要素との間の連結部が、前記封止シートの前記第1の部分と前記トレイ構成要素の前記フランジ縁部との間の連結部よりも強力である、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項4】
前記カバー構成要素からの前記トレイ構成要素の結合解除を防ぐための機械的停止要素をさらに備える、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項5】
前記機械的停止要素は、スリーブリップ、テールタブ、フラップ設計、側部タブ設計、重畳タブ、整列されたタブおよびスロット、スリーブ上の閉鎖端部、ならびにそれらの組合せからなる群より選択される部材を含む、請求項4に記載のパッケージ。
【請求項6】
前記トレイ構成要素は、摺動運動において前記カバー構成要素に対して移動自在である、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項7】
前記トレイ構成要素は、2つ以上のコンパートメントを備える、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項8】
前記トレイ構成要素は、前記パッケージを閉鎖するための端部クロージャ構造体をさらに備える、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項9】
前記カバー構成要素は、上部パネル、下部パネル、ならびに前記上部パネルおよび前記下部パネルを連結する2つの側壁部を備える、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項10】
前記上部パネルは、
(a)前記カバー構成要素のフレームパネルである第1の層と、
(b)前記第1の層に対する重畳パネルである第2の層と
を備え、
前記封止シートの前記第2の部分は、前記カバー構成要素の前記第1の層と前記第2の層との間に接合される、請求項9に記載のパッケージ。
【請求項11】
前記カバー構成要素は摺動自在な蓋である、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項12】
前記カバー構成要素および前記トレイ構成要素は、有効な段階的相対移動のための協働的ラチェット機構をさらに備える、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項13】
(A)トレイ構成要素であり、
(i)1つまたは複数の物品を受容するためのコンパートメント部分、および
(ii)前記コンパートメント部分に連結するフランジ縁部
を備える、トレイ構成要素と、
(B)前記トレイ構成要素に結合し、フリップトップ開口特徴部を備える、蓋構成要素と、
(C)封止シートであり、
(a)前記蓋構成要素に恒久的に付着される第1の表面、および
(b)前記トレイ構成要素の前記フランジ縁部に再封止可能に連結される第2の表面
を備える、封止シートと
を備え、
前記蓋構成要素のフリップ開口移動により、前記封止シートの前記第2の表面と前記トレイ構成要素の前記フランジ縁部との間の再封止可能な連結の封止解除および再封止が自動化される、パッケージ。
【請求項14】
前記トレイ構成が前記スリーブ構成要素内において摺動自在になるように、前記トレイ構成要素に構造上において相補的なスリーブ構成要素をさらに備える、請求項13に記載のパッケージ。
【請求項15】
(A)カバー構成要素と、
(B)前記カバー構成要素に構造上において相補的であり、前記カバー構成要素に結合される、トレイ構成要素であり、前記カバー構成要素に対して移動自在であり、1つまたは複数の物品を受容するための1つまたは複数のコンパートメント部分を備える、トレイ構成要素と、
(C)封止シートであり、
(e)前記トレイ構成要素の前記フランジ縁部に再封止可能に連結する第1の部分、および
(f)前記カバー構成要素に連結する第2の部分
を備える、封止シートと
を備え、
前記カバー構成要素と前記トレイ構成要素との間における相対移動により、前記封止シートと前記トレイ構成要素との間の再封止可能な連結部の封止解除および再封止が自動化されるように、前記封止シートは、前記カバー構成要素と前記トレイ構成要素との間に配設される、パッケージ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図12D】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図13D】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15A】
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【図15B】
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【図15C】
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【図15D】
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【図16A】
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【図16B】
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【図16C】
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【図16D】
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【図17A】
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【図17B】
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【図17C】
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【公表番号】特表2012−526025(P2012−526025A)
【公表日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−509932(P2012−509932)
【出願日】平成22年5月4日(2010.5.4)
【国際出願番号】PCT/US2010/033637
【国際公開番号】WO2010/129621
【国際公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(504376810)ミードウエストベコ・コーポレーション (55)
【Fターム(参考)】