説明

再生装置、記録媒体、再生方法及び再生プログラム

【課題】本発明は、コンテンツデータの再生の切り替えを的確に通知する。
【解決手段】本発明は、制御部11が、コンテンツデータの再生中に入力部12を介してコンテンツデータの再生に関する命令が入力されると、表示処理部17を制御して表示部18に対し、現在再生中のコンテンツデータに関する情報から、次のコンテンツデータに関する情報へと切り替えて表示させると共に、再生部13を制御して、現在再生中のコンテンツデータを所定のフェードアウト再生時間をかけてフェードアウト再生させ続けた後、次のコンテンツデータをフェードイン再生させることにより、現在再生中のコンテンツデータから次のコンテンツデータへの再生の切り替えを視覚的及び聴覚的に通知することができ、かくしてコンテンツデータの再生の切り替えを的確に通知することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は再生装置、記録媒体、再生方法及び再生プログラムに関し、例えばコンテンツデータとしての音楽データの再生順序を規定するプレイリストに従い音楽データを再生する再生装置に適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来の再生装置は、サーバに対し、プレイリストに従い、例えば音楽データから音楽の特徴部分に対応する区間を切り出すようにして生成された試聴音楽データを要求する。これにより再生装置は、サーバから返信された試聴音楽データを受信して再生する。また再生装置は、かかる試聴音楽データの再生が終了すると、プレイリストに従い次の試聴用データを要求する。これにより再生装置は、サーバから返信された次の試聴音楽データを受信して再生する。このようにして再生装置は、プレイリストに従い複数の試聴音楽データに基づく試聴音楽を連続してユーザに試聴させていた(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−162285公報(第27頁、第28頁、図49)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、かかる構成の再生装置は、プレイリストに従い複数の試聴音楽データを連続して再生する場合、再生が前後する試聴音楽データの間にホワイトノイズを挿入して聴かせることで、かかるホワイトノイズにより試聴音楽データの再生の切り替えを通知していた。ところが再生装置は、試聴音楽データにノイズが生じていると、かかる試聴音楽データの再生中に、そのノイズが試聴音楽データの再生の切り替えと誤認識される可能性がある。このため再生装置では、未だ試聴音楽データの再生の切り替えを的確に通知し得るとはいい難い問題があった。
【0004】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、コンテンツデータの再生の切り替えを的確に通知し得る再生装置、記録媒体、再生方法及び再生プログラムを提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる課題を解決するため本発明においては、複数のコンテンツデータが記憶されるコンテンツデータ記憶部から当該複数のコンテンツデータを連続的に読み出して再生する再生装置において、制御部が、コンテンツデータの再生中に入力部を介してコンテンツデータの再生に関する命令が入力されると、表示部に対し、再生中のコンテンツデータに関する情報を表示する表示処理部を制御して、当該表示部に対し、現在再生中のコンテンツデータに関する情報から、次のコンテンツデータに関する情報へと切り替えて表示させると共に、コンテンツデータを再生する再生部を制御して、現在再生中のコンテンツデータを所定のフェードアウト再生時間をかけてフェードアウト再生させ続けた後、次のコンテンツデータをフェードイン再生させるようにした。
【0006】
従って本発明では、現在再生中のコンテンツデータから次のコンテンツデータへの再生の切り替えを、表示部に対する、現在再生中のコンテンツデータに関する情報から、次のコンテンツデータに関する情報への表示の切り替えと、連続的な当該現在再生中のコンテンツデータに対するフェードアウト再生及び次のコンテンツデータに対するフェードイン再生とにより視覚的及び聴覚的に通知することができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、制御部が、コンテンツデータの再生中に入力部を介してコンテンツデータの再生に関する命令が入力されると、表示部に対し、再生中のコンテンツデータに関する情報を表示する表示処理部を制御して、当該表示部に対し、現在再生中のコンテンツデータに関する情報から、次のコンテンツデータに関する情報へと切り替えて表示させると共に、コンテンツデータを再生する再生部を制御して、現在再生中のコンテンツデータを所定のフェードアウト再生時間をかけてフェードアウト再生させ続けた後、次のコンテンツデータをフェードイン再生させるようにしたことにより、現在再生中のコンテンツデータから次のコンテンツデータへの再生の切り替えを、表示部に対する、現在再生中のコンテンツデータに関する情報から、次のコンテンツデータに関する情報への表示の切り替えと、連続的な当該現在再生中のコンテンツデータに対するフェードアウト再生及び次のコンテンツデータに対するフェードイン再生とにより視覚的及び聴覚的に通知することができ、かくしてコンテンツデータの再生の切り替えを的確に通知し得る再生装置、記録媒体、再生方法及び再生プログラムを実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0009】
(1)第1の実施の形態
(1−1)第1の実施の形態による再生装置の概要
図1において、1は全体として第1の実施の形態による再生装置の構成の概要を示す。再生装置1は、複数のコンテンツデータが記憶される図示しないコンテンツデータ記憶部から複数のコンテンツデータを連続的に読み出して再生し得るようになされている。このような再生装置1において入力部2は、コンテンツデータの再生に関する命令の入力に用いられる。また再生装置1において再生部3は、コンテンツデータを再生する。さらに再生装置1において表示処理部4は、図示しない表示部に対し、再生中のコンテンツデータに関する情報を表示する。そして再生装置1において制御部5は、コンテンツデータの再生中に入力部2を介して再生に関する命令が入力されると、表示部に対し、現在再生中のコンテンツデータに関する情報から、次のコンテンツデータに関する情報へと切り替えて表示させるように表示処理部4を制御すると共に、現在再生中のコンテンツデータを所定のフェードアウト再生時間フェードアウト再生させ続けた後、次のコンテンツデータをフェードイン再生させるように再生部3を制御する。かかる構成により再生装置1は、現在再生中のコンテンツデータから次のコンテンツデータへの再生の切り替えを、表示部に対する、現在再生中のコンテンツデータに関する情報から、次のコンテンツデータに関する情報への表示の切り替えと、連続的な当該現在再生中のコンテンツデータに対するフェードアウト再生及び次のコンテンツデータに対するフェードイン再生とにより視覚的及び聴覚的に通知することができ、かくしてコンテンツデータの再生の切り替えを的確に通知することができる。
【0010】
(1−2)第1の実施の形態による再生装置の詳細構成
次いで図2を用いて、再生装置10の機能回路ブロックによる詳細なハードウェア構成を説明する。かかる再生装置10は、制御部11が入力部12を介して入力される各種命令に応じて装置全体を制御すると共に、各種処理を実行する。これにより制御部11は、再生部13によりCD(Compact Disc)等の記録媒体から音楽データを再生する媒体再生機能や、その記録媒体に記録されている音楽データを録音する録音機能、プレイリストを利用した音楽データの再生機能(以下、これをリスト利用再生機能と呼ぶ)等の各種機能を実現し得るようになされている。
【0011】
ここで再生装置10の入力部12は、例えば図3に示すような直方体状のリモートコントローラRMを有している。かかるリモートコントローラRMの正面一端側には、再生装置10の電源をオン/オフするためのトグル式の電源ボタンRMAと、再生中の音楽の音量を調節するための音量調節ボタンRMBとが配置されている。またリモートコントローラRMの正面中央部には、上述した各種機能を切り替えて選択させるためのトグル式の機能選択ボタンRMCと、各種設定項目を呼び出すための設定ボタンRMDとが配置されている。これに加えてリモートコントローラRMの正面中央部には、それぞれ頂点を一端側及び他端側に向けた三角形状を有し、表示画面上で上方向及び下方向を選択させるための上方向選択ボタンRME及び下方向選択ボタンRMFと、それぞれ頂点を左側及び右側に向けた三角形状を有し、当該表示画面上で左方向及び右方向を選択させるための左方向選択ボタンRMG及び右方向選択ボタンRMHと、例えば表示画面上で種々の選択を決定するための決定ボタンRMIとが配置されている。
【0012】
さらにリモートコントローラRMの正面他端寄りには、音楽データの再生を制御するための再生開始ボタンRMJ、再生停止ボタンRMK、早送ボタンRML、巻戻ボタンRMM、曲送ボタンRMN、曲戻ボタンRMO及び一時停止ボタンRMPが配置されている。従って再生装置10では、ユーザに対し、入力部12のリモートコントローラRMにおいて機能選択ボタンRMCを押下操作させる簡易な操作で、上述した各種機能を容易に選択させ得るようになされている。
【0013】
すなわち制御部11は、ユーザによる入力部12(すなわち、リモートコントローラRM)の操作に応じて媒体再生機能選択命令が入力されると、媒体再生機能を起動する。そして制御部11は、再生部13により、再生装置10に装填された記録媒体から、これに記録されている音楽データを再生させて音楽として出力させる。これにより制御部11は、ユーザに対し再生した音楽データに基づく音楽を聴かせることができる。
【0014】
また制御部11は、ユーザによる入力部12(すなわち、リモートコントローラRM)の操作に応じて録音機能選択命令が入力されると、録音機能を起動する。そして制御部11は、再生部13により記録媒体から音楽データを読み出させて所定の圧縮符号化方式で圧縮符号化させた後、コンテンツデータ記憶部14に送出する。これにより制御部11は、コンテンツデータ記憶部14に対し、ATRAC3(Adaptive Transform Acoustic Coding 3)、AAC(Advanced Audio Coding )、WMA(Windows (登録商標)Media Audio )、RealAUDIO G2 Music Codec、MP3(MPEG Audio Layer-3)フォーマット等の音楽データを記憶する。
【0015】
これに加えて制御部11は、ユーザによる入力部12の操作に応じて、音楽データを取得するように要求する取得要求命令が入力されると、通信部15を介してネットワークNT上の外部装置16にアクセスし、音楽データの配信を要求する。その結果、制御部11は、外部装置116から送信された音楽データを、通信部15を介してダウンロードしてコンテンツデータ記憶部14に送出する。これにより制御部11は、コンテンツデータ記憶部14に対し、外部装置16からダウンロードした音楽データを記憶する。
【0016】
ここで図4に示すように、制御部11は、コンテンツデータ記憶部14において音楽データ管理用のデータベース(以下、これをコンテンツデータベースと呼ぶ)CDBを構築している。そして制御部11は、コンテンツデータ記憶部14のコンテンツデータベースCDBに対し、上述した録音機能の実行により記録媒体から読み出した音楽データD1や外部装置16からダウンロードした音楽データD1を、それぞれ音楽データD1に関連する関連情報(以下、これをデータ関連情報と呼ぶ)DREと共に音楽データ管理情報CAとして記憶している。この場合、データ関連情報DREは、対応する音楽データD1の属性情報(以下、これをデータ属性情報と呼ぶ)DATと、その音楽データD1の中の、当該音楽データD1に基づく音楽の例えば「さび」と呼ばれる特徴部分に対応する位置(例えば、「さび」の始まりに対応する位置であり、以下これを特徴位置と呼ぶ)を示す特徴位置情報SPとを有している。
【0017】
そして、かかるデータ属性情報DATは、対応する音楽データD1に基づく音楽のタイトル(以下、これを音楽タイトルと呼ぶ)、アーティストの名称(以下、これをアーティスト名と呼ぶ)、音楽の属するジャンルの名称(以下、これをジャンル名と呼ぶ)を含んでいる。またデータ属性情報DATは、対応する音楽データD1の記憶日時、当該音楽データD1全体の再生時間等を示す各種情報、その音楽データD1の収録されたアルバムのジャケット写真の画像データ(以下、これをジャケット写真画像データと呼ぶ)等も含んでいる。因みにデータ属性情報DATは、記録媒体からの音楽データD1の録音時に外部の情報提供装置(図示せず)からダウンロードされ、また外部装置16から音楽データD1と共にダウンロードされている。
【0018】
これに加えて制御部11は、コンテンツデータ記憶部14に対し、それぞれ複数の音楽データD1の再生順序を規定する複数種類のプレイリストPLを記憶している。また制御部11は、コンテンツデータ記憶部14に対し、例えばラジオ放送局を選局するためのチャンネルのように、それぞれ1つのプレイリストPLを割り当てた複数のチャンネルをリスト化して示すチャンネルリストCLも記憶している。因みに、かかるチャンネルリストCLには、複数のチャンネルそれぞれを個別に識別可能な識別情報としてのチャンネル番号CNが、所定の順番(例えば、チャンネル番号CNが順次大きくなるような順番)に並べて格納されている。
【0019】
この場合、プレイリストPLは、当該プレイリストPLの属性情報(以下、これをリスト属性情報と呼ぶ)LATを有している。またプレイリストPLは、当該プレイリストPLに複数の音楽データD1を登録するための複数の音楽登録情報TRが、これら複数の音楽データD1の任意に選定された再生順序に従って並べて格納されている。
【0020】
そしてリスト属性情報LATには、対応するプレイリストPLの割り当てられたチャンネルのチャンネル番号CNを示すチャンネル割当情報CHAと、当該対応するプレイリストPLの名称(以下、これをリスト名と呼ぶ)を示すリスト名情報LNとが含まれている。因みにリスト名は、プレイリストPLが割り当てられたチャンネルの名称にもなるものである。またリスト属性情報LATには、対応するプレイリストPLの構成に対する具体的な説明文のテキストデータ等からなるリスト詳細情報LDも含まれている。
【0021】
さらにリスト属性情報LATには、対応するプレイリストPLに登録された複数の音楽データD1を、予め規定された再生順序に従い再生する規定順序再生形態と、当該複数の音楽データD1を予め規定された再生順序を無作為に並べ替えた他の順序で再生するシャッフル再生形態との何れの再生形態で再生するかを示す再生形態情報PMも含まれている。因みに、かかる再生形態は、例えばユーザに対し適宜選定させ得るようになされている。さらにリスト属性情報LATには、対応するプレイリストPLを音楽データD1の再生に利用するか否かを示す再生利用設定情報LSも含まれている。因みにプレイリストPLに対する音楽データD1の再生への利用の有無については、例えばユーザに対し任意に選定させ得るようになされている。
【0022】
一方、プレイリストPLに格納された音楽登録情報TRは、当該プレイリストPLに登録された音楽データD1毎に生成されている。そして音楽登録情報TRには、プレイリストPLに登録された音楽データD1の再生の有無を示す再生設定情報PSが含まれている。因みにプレイリストPLに登録されている個々の音楽データD1に対する再生の有無については、例えばユーザに対し任意に選定させ得るようになされている。また音楽登録情報TRには、プレイリストPLに登録された音楽データD1の記憶場所(すなわち、コンテンツデータ記憶部14での記憶アドレス)のように当該音楽データD1を再生可能なように識別して指示する情報(以下、これをコンテンツ指示情報と呼ぶ)MIDも含まれている。
【0023】
因みにプレイリストPLの例えばリスト詳細情報LDには、当該プレイリストPLに登録されている音楽データD1のうち、再生するように設定されている音楽データD1の総数を示す情報(以下、これを再生可能データ数と呼ぶ)も含まれている。そしてかかる再生可能データ数については、プレイリストPLに登録されている音楽データD1に対する再生の有無の設定が変更されると、これに応じて更新されるものである。
【0024】
ところで、かかる構成のプレイリストPLとしては、コンテンツデータ記憶部14のコンテンツデータベースCDBに新たな音楽データD1が記憶される毎に、その音楽データD1を自動的に登録するようにして、適宜登録内容を更新するものがある。またプレイリストPLとしては、任意に選定された音楽の印象や音楽のイメージ、アーティスト、ジャンルをキーワードとして検索した音楽データD1を登録して生成されたものもある。さらにプレイリストPLとしては、コンテンツデータベースCDBに記憶された全ての音楽データD1の中から、音楽データD1毎の再生回数を示すデータ再生履歴に基づき、例えば再生回数の最も多いものから順次再生回数の少ないものまでの予め選定された所定個数の音楽データD1を自動的に登録するようにして、その登録内容を適宜更新するものもある。
【0025】
このため制御部11は、ユーザに対しこれら種々のプレイリストPLの中からチャンネルとして所望のプレイリストPLを選択させるようにしている。そして制御部11は、ユーザにより選択されたプレイリストPLに従い、コンテンツデータ記憶部14から当該プレイリストPL1に登録されている複数の音楽データD1を順次読み出すと共に、当該読み出した音楽データD1を再生部13により再生する。これにより制御部11は、ユーザに対し好みの印象や好みのイメージに近い複数の音楽、また好みのアーティストやジャンル等の複数の音楽を連続して聴かせることができるようになされている。
【0026】
すなわち、制御部11は、ユーザによる入力部12(すなわち、リモートコントローラRM)の操作に応じてリスト利用再生機能選択命令が入力されると、これに応じてリスト利用再生機能を起動する。因みに制御部11は、再生装置10の動作停止状態(すなわち、電源がオフの状態)で入力部12を介してリスト利用再生機能が選択されると、これに応じて再生装置10が起動する(すなわち、電源がオンの状態になる)ことにより、その起動に合わせてリスト利用再生機能を起動する。また制御部11は、他の機能が実行されている状態で入力部12を介してリスト利用再生機能が選択されると、これに応じて当該他の機能から切り替えてリスト利用再生機能を起動する。
【0027】
ところで制御部11は、リスト利用再生機能を終了する毎に、当該リスト利用再生機能の終了時に(すなわち、最後に)ユーザにより選択されていたチャンネルのチャンネル番号CNを順次更新して保持している。また制御部11は、リスト利用再生機能の起動初期の(すなわち、最初の)選択用として予め選定されたチャンネルのチャンネル番号CNも保持している。そして制御部11は、リスト利用再生機能の起動初期には、前回のリスト利用再生機能の終了時に選択されていたチャンネルと、予め選定されたチャンネルとの何れか一方を自動的に選択するように設定されている。
【0028】
すなわち制御部11は、かかる設定の内容に応じて、前回のリスト利用再生機能の終了時に選択されていたチャンネルのチャンネル番号CNと、予め選定されたチャンネルのチャンネル番号CNとの何れか一方を、リスト利用再生機能を起動する毎に自動的に選択するチャンネルのチャンネル番号CN(以下、これを起動初期使用チャンネル番号と呼ぶ)としている。従って制御部11は、リスト利用再生機能を起動すると、起動初期使用チャンネル番号に従いチャンネルを自動的に選択するようにして、コンテンツデータ記憶部14から、チャンネルリストCLと共に、当該自動的に選択したチャンネルに割り当てられたプレイリストPLを読み出す。
【0029】
そして制御部11は、プレイリストPLに格納されている音楽登録情報TR内のコンテンツ指示情報MIDに従い、対応する音楽データD1及びデータ関連情報DREをコンテンツデータ記憶部14から読み出すと共に、当該読み出した音楽データD1をデータ関連情報DREに含まれる特徴位置情報SPと共に再生部13に送出する。これにより再生部13は、特徴位置情報SPに従い、音楽データD1に対する特徴位置からの再生を開始して、ユーザに対し音楽を特徴部分の頭から聴かせる。
【0030】
また制御部11は、音楽データD1に対する特徴位置からの再生途中(すなわち、音楽データD1に対する特徴位置から後尾位置までの間の再生途中)に、ユーザにより入力部12を介して、チャンネルを切り替えるチャンネル切替命令が入力されると、現在選択されているチャンネルのチャンネル番号CNと、チャンネルリストCLに格納されているチャンネル番号CNの並びとに従って、切替後のチャンネルを判別する。そして制御部11は、コンテンツデータ記憶部14から、切替後のチャンネルに割り当てられたプレイリストPLを読み出すと共に、そのプレイリストPLに従い音楽データD1及びデータ関連情報DREを読み出し、当該読み出した音楽データD1をデータ関連情報DREに含まれる特徴位置情報SPと共に再生部13に送出する。これにより再生部13は、その時点の音楽データD1の再生を停止すると共に、上述と同様に、制御部11から与えられた新たな音楽データD1に対する特徴位置からの再生を開始する。
【0031】
このようにして制御部11は、ユーザによりチャンネルの切り替えが要求される毎(すなわち、チャンネル切替命令が入力される毎)に、切替後のチャンネルに割り当てられたプレイリストPLに従い、これに登録されている音楽データD1を特徴位置から再生する。これにより制御部11は、ユーザに対し、プレイリストPLに従い再生可能な(すなわち、登録されている)音楽データD1に基づく音楽を特徴部分の頭から実際に試聴させて、音楽データD1の再生に使用するプレイリストPLを選択させることができる。
【0032】
さらに制御部11は、音楽データD1に対する特徴位置からの再生途中に、ユーザにより入力部12を介して、再生する音楽データD1を切り替える再生音楽切替命令が入力されると、現在選択されているプレイリストPLに従い、上述と同様にコンテンツデータ記憶部14から新たな音楽データD1及びデータ関連情報DREを読み出すと共に、当該読み出した音楽データD1をデータ関連情報DREに含まれる特徴位置情報SPと共に再生部13に送出する。これにより再生部13は、その時点の音楽データD1の再生を停止すると共に、制御部11から与えられた新たな音楽データD1に対する特徴位置からの再生を開始する。
【0033】
このようにして制御部11は、ユーザにより音楽データD1の切り替えが要求される毎(すなわち、再生音楽切替命令が入力される毎)に、切替後の音楽データD1を特徴位置から再生する。これにより制御部11は、ユーザに対し、プレイリストPLに従い再生可能な(すなわち、登録されている)音楽データD1に基づく音楽を特徴部分の頭から実際に試聴させて、当該プレイリストPLに従い再生可能な複数の音楽データD1の中から、所望の音楽データD1を選択(すなわち、検索)させることができる。
【0034】
そして制御部11は、音楽データD1に対する特徴位置からの再生途中に、ユーザにより入力部12を介して、当該再生中の音楽データD1を所望の音楽データD1として選択決定する音楽選択決定命令が入力されると、その音楽選択決定命令に応じて再生部13を制御する。これにより再生部13は、その時点の音楽データD1に対する再生(すなわち、特徴位置から開始していた再生)を一旦停止すると共に、改めてその音楽データD1に対する先頭位置からの再生を開始する。このようにして制御部11は、ユーザにより所望の音楽データD1が選択されると、これに応じて当該所望の音楽データD1に基づく音楽の全体を聴取させることができる。
【0035】
さらにまた制御部11は、音楽データD1に対する特徴位置からの再生途中に、ユーザによりチャンネルの切り替えや音楽データD1の切り替えが何ら要求されず、再生部13により、その音楽データD1が後尾位置まで再生され当該音楽データD1の再生が終了すると、現在選択されているプレイリストPLに従い、その時点に再生の終了した音楽データD1の次に再生する音楽データD1と、これに対応するデータ関連情報DREとをコンテンツデータ記憶部14から読み出す。そして制御部11は、その音楽データD1を再生部13に送出する。これにより再生部13は、その時点に再生の終了した音楽データD1に引き続き、制御部11から与えられた次の音楽データD1に対する先頭位置からの再生を開始する。
【0036】
このようにして制御部11は、特徴位置から再生を開始した音楽データD1を後尾位置まで再生して、当該音楽データD1の再生が終了すると、ユーザにより、プレイリストPLに登録されている複数の音楽データD1に基づく複数の音楽を聴取するように要求されたものとみなす。そして制御部11は、現在選択されているプレイリストPLに従い再生部13により複数の音楽データD1の全体を順次再生して複数の音楽の全体を連続して聴取させることができる。
【0037】
因みに制御部11は、音楽データD1に対する先頭位置からの再生途中(すなわち、音楽データD1に対する先頭位置から後尾位置までの間の再生途中)に、ユーザにより入力部12を介して再生音楽切替命令が入力されると、現在選択されているプレイリストPLに従い、上述と同様にコンテンツデータ記憶部14から新たな音楽データD1及びデータ関連情報DREを読み出すと共に、当該読み出した音楽データD1をデータ関連情報DREに含まれる特徴位置情報SPと共に再生部13に送出する。これにより再生部13は、その時点の音楽データD1の再生を停止すると共に、制御部11から与えられた新たな音楽データD1に対する特徴位置からの再生を開始する。
【0038】
このようにして制御部11は、ユーザにより選択された音楽データD1を再生しても、新たに所望の音楽データD1を検索するように要求されると、これに応じて、かかる再生を中断する。そして制御部11は、上述と同様にユーザに対し、現在選択されているプレイリストPLに従い新たな音楽を特徴部分の頭から実際に試聴させて、所望の音楽データD1を改めて選択(すなわち、検索)させることができる。
【0039】
また制御部11は、音楽データD1に対する先頭位置からの再生途中に、ユーザにより入力部12を介してチャンネル切替命令が入力されると、現在選択されているチャンネルのチャンネル番号CNと、チャンネルリストCLに格納されているチャンネル番号CNの並びとに従って、切替後のチャンネルを判別する。そして制御部11は、コンテンツデータ記憶部14から、切替後のチャンネルに割り当てられたプレイリストPLを読み出すと共に、上述と同様に、そのプレイリストPLに従い音楽データD1及びデータ関連情報DREを読み出し、当該読み出した音楽データD1をデータ関連情報DREに含まれる特徴位置情報SPと共に再生部13に送出する。これにより再生部13は、その時点の音楽データD1の再生を停止すると共に、制御部11から与えられた新たな音楽データD1に対する特徴位置からの再生を開始する。
【0040】
このようにして制御部11は、ユーザにより選択されたプレイリストPLに従い複数の音楽データD1を再生していても、音楽データD1の再生に使用するプレイリストPL1を切り替えるように要求されると(すなわち、チャンネル切替命令が入力されると)、これに応じて、かかる再生を中断する。そして制御部11は、上述と同様にユーザに対し、その時点まで音楽データD1の再生に使用していたプレイリストPLとは異なる他のプレイリストPLに従い音楽を特徴部分の頭から実際に試聴させて、音楽データD1の再生に使用する新たなプレイリストPLを選択させることができる。
【0041】
ところで制御部11は、リスト利用再生機能を起動すると、その時点にコンテンツデータ記憶部14から読み出しているチャンネルリストCL、プレイリストPLに格納されているリスト属性情報LAT、データ関連情報DREに含まれるデータ属性情報DATに基づき、チャンネル及び音楽データD1を選択させるための選択画面データを生成する。そして制御部11は、かかる選択画面データを表示処理部17に送出する。これにより表示処理部17は、表示部18に対し選択画面データに基づく図5に示すような選択画面20を表示する。
【0042】
この場合、選択画面20は、画面左側に、上下方向に長いチャンネル選択領域21が設けられると共に、残りの画面左側に音楽選択領域22が設けられている。そしてチャンネル選択領域21の中央部には、現在選択中のチャンネルをチャンネル番号CNによって通知するための選択チャンネル通知表示子(以下、この表示子をアイコンと呼ぶ)23が表示されている。またチャンネル選択領域21の上側及び下側には、チャンネルリストCLに格納されているチャンネル番号CNの並びに従い、現在選択中のチャンネルから切り替えて選択可能なチャンネルを、チャンネル番号CNによって通知するための選択可能チャンネル通知アイコン24及び25が表示されている。
【0043】
そしてチャンネル選択領域21には、上側に表示された選択可能チャンネル通知アイコン24のさらに上側に、例えば頂点を上側に向けた三角形状の第1のマークM1が表示されている。これにより選択画面20は、例えばリモートコントローラRMにおいて、第1のマークM1と形状及び向きが同一な上方向選択ボタンRMEを押下操作すれば、チャンネル選択領域21の中央部に表示される選択チャンネル通知アイコン23が示すチャンネル番号CNを、チャンネルリストCLに格納されているチャンネル番号CNの並びに従い順次小さいチャンネル番号CNに切り替えるようにして、所望のチャンネルが選択し得ることを直感的に認識させ得るようになされている。
【0044】
またチャンネル選択領域21には、下側に表示された選択可能チャンネル通知アイコン25のさらに下側に、例えば頂点を下側に向けた三角形状の第2のマークM2が表示されている。これにより選択画面20は、例えばリモートコントローラRMにおいて、第2のマークM2と形状及び向きが同一な下方向選択ボタンRMFを押下操作すれば、チャンネル選択領域21の中央部に表示される選択チャンネル通知アイコン23が示すチャンネル番号CNを、チャンネルリストCLに格納されているチャンネル番号CNの並びに従い順次大きいチャンネル番号CNに切り替えるようにして、所望のチャンネルが選択し得ることを直感的に認識させ得るようになされている。
【0045】
一方、音楽選択領域22には、その左側に、現在選択中のチャンネルに割り当てられたプレイリストPLのリスト名26と、当該プレイリストPLの構成に対する具体的な説明文27(すなわち、上述したリスト詳細情報LDとしてのテキストデータに基づく説明文)とが表示されている。また音楽選択領域22には、現在再生中の音楽データD1に関する情報として、右側にジャケット写真画像29が表示されると共に、そのジャケット写真画像29の下側に音楽タイトル30及びアーティスト名31が表示されている。
【0046】
これに加えて音楽選択領域22には、ジャケット写真画像29の左側に、例えば頂点を左側に向けた三角形状の第3のマークM3が表示されている。これにより選択画面20は、例えばリモートコントローラRMにおいて、第3のマークM3と形状及び向きが同一な左方向選択ボタンRMGを押下操作すれば、音楽選択領域22において、現在再生中の音楽データD1をプレイリストPLに従い1つ前に再生する音楽データD1に戻すように切り替えて、所望の音楽データD1が選択し得ることを直感的に認識させ得るようになされている。
【0047】
また音楽選択領域22には、ジャケット写真画像29の右側に、例えば頂点を右側に向けた三角形状の第4のマークM4が表示されている。これにより選択画面20は、例えばリモートコントローラRMにおいて、第4のマークM4と形状及び向きが同一な右方向選択ボタンRMHを押下操作すれば、音楽選択領域22において、現在再生中の音楽データD1をプレイリストPLに従い1つ後に再生する(すなわち、次に再生する)音楽データD1に送るように切り替えて、所望の音楽データD1が選択し得ることを直感的に認識させ得るようになされている。
【0048】
このようにチャンネルの切り替えについては、チャンネルリストCLに格納されているチャンネル番号CNの並びに沿った切替方向がある。このため制御部11は、表示処理部17により表示部18に選択画面20が表示された状態で、リモートコントローラRMの上方向選択ボタンRME及び下方向選択ボタンRMFが押下操作されチャンネル切替命令が入力されると、チャンネルリストCLと、現在選択中のチャンネルのチャンネル番号CNと、そのとき押下操作された上方向選択ボタンRME及び下方向選択ボタンRMFに応じた切替方向とに基づいて、切替後のチャンネルを判別する。因みに制御部11は、この際、チャンネルリストCLに登録されている複数のチャンネル番号CNを、これらの先頭と後尾とを繋げた環のように扱うことにより、チャンネルを循環的に切り替えるようになされている。
【0049】
そして制御部11は、判別したチャンネルに応じて、コンテンツデータ記憶部14から新たにプレイリストPLやデータ属性情報DATを読み出すと、これらに基づき、新たな選択画面データを生成して表示処理部17に送出する。これにより表示処理部17は、制御部11から与えられた選択画面データに基づき選択画面20の表示内容を更新する。このようにして制御部11は、ユーザに対し音楽データD1に基づく音楽を特徴部分の頭から実際に試聴させつつ、選択画面20の選択チャンネル通知アイコン23やリスト名26等も目視確認させて、音楽データD1の再生に使用する所望のプレイリストPLを選択させることができる。
【0050】
また再生する音楽データD1の切り替えについてもプレイリストPLに従った音楽データD1の再生の順序に沿う切替方向がある。このため制御部11は、表示処理部17により表示部18に選択画面20が表示された状態で、リモートコントローラRMの左方向選択ボタンRMG及び右方向選択ボタンRMHが押下操作され再生音楽切替命令が入力されると、プレイリストPL1により規定された音楽データD1の再生順序(すなわち、かかる再生順序しては、規定順序再生形態とランダム再生形態との何れか一方である)と、そのとき押下操作された左方向選択ボタンRMG及び右方向選択ボタンRMHに応じた切替方向とに基づいて、切替後の音楽データD1を判別する。因みに制御部11は、この際、プレイリストPLにより再生順序の規定された複数の音楽データD1に対応するコンテンツ指示情報MIDを、これらの先頭と後尾とを繋げた環のように扱うことにより、音楽データD1を循環的に切り替えるようになされている。
【0051】
そして制御部11は、判別した音楽データD1に応じて、コンテンツデータ記憶部145から新たにデータ関連情報DREを読み出すと、そのデータ関連情報DREに含まれるデータ属性情報DATを用いて新たな選択画面データを生成して表示処理部17に送出する。これにより表示処理部17は、制御部11から与えられた選択画面データに基づき選択画面20の表示内容(すなわち、ジャケット写真画像29や音楽タイトル30、アーティスト名31)を更新する。このようにして制御部11は、ユーザに対し音楽データD1に基づく音楽を特徴部分の頭から実際に試聴させつつ、選択画面20の音楽タイトル30やアーティスト名31等も目視確認させて、所望の音楽データD1を選択させることができる。
【0052】
また制御部11は、表示処理部17により表示部18に対し選択画面20が表示されている状態で、リモートコントローラRMの決定ボタンRMIが押下操作され音楽選択決定命令が入力されると、このとき選択されているプレイリストPLと、再生中の音楽データD1に対応するデータ属性情報DATとに基づき、再生中の音楽データD1を通知するための再生画面データを生成する。そして制御部11は、かかる再生画面データを表示処理部17に送出する。これにより表示処理部17は、表示部18に対し選択画面20に替えて再生画面データに基づく図6に示すような再生画面40を表示する。
【0053】
この場合、再生画面40は、画面左側に選択チャンネル通知領域41が設けられると共に、残りの画面左側に再生音楽通知領域42が設けられている。そして選択チャンネル通知領域41には、現在選択中のチャンネルをチャンネル番号CNとして通知するための選択チャンネル通知アイコン43が表示されている。また再生音楽通知領域42には、その左側に、現在選択中のチャンネルに割り当てられたプレイリストPLのリスト名44が表示されている。さらに再生音楽通知領域42には、現在再生中の音楽データD1に関する情報として、音楽タイトル45やアーティスト名46、ジャケット写真画像47が表示されている。
【0054】
そして制御部11は、表示処理部17により表示部18に対し再生画面40が表示されている状態で、プレイリストPLに従い新たに音楽データD1がその先頭位置から再生されると、その音楽データD1に対応するデータ属性情報DATを用いて新たな再生画面データを生成して表示処理部17に送出する。これにより表示処理部17は、再生画面40の表示内容(すなわち、ジャケット写真画像47や音楽タイトル45、アーティスト名46)を更新する。このようにして制御部11は、再生する音楽データD1を切り替えたときには、再生画面40の音楽タイトル30やアーティスト名31等により、現在再生中の新たな音楽データD1を通知することができる。
【0055】
因みに制御部11は、表示処理部17により表示部18に対し再生画面40が表示されている状態で、ユーザによりチャンネルや音楽データD1を切り替えるように要求されると(すなわち、チャンネル切替命令や再生音楽切替命令が入力されると)、これに応じて上述と同様に選択画面データを生成して表示処理部17に送出する。従って表示処理部17は、このとき表示部18に対し再生画面40から選択画面20へと表示を切り替える。
【0056】
すなわち図7に示すように、制御部11は、リスト利用再生機能を起動すると、音楽データD1を特徴位置から再生する再生制限モードに移行する。そして制御部11は、このとき表示部18に対し選択画面20を表示させるように表示処理部17を制御する。この状態で制御部11は、ユーザにより、チャンネルや音楽データD1の切り替えが要求されると、その都度、新たな音楽データD1に対する特徴位置からの再生を開始させるように再生部13を制御して、ユーザに対し音楽を特徴部分の頭から試聴させる。また制御部11は、チャンネルの切り替えや音楽データD1の切り替えに応じて、表示部18に表示された選択画面20の表示内容を更新させる(すなわち、プレイリストPLに関する情報や音楽データD1に関する情報を更新させる)ように表示処理部17を制御する。
【0057】
ところで制御部11は、再生制限モードにおいて、音楽データD1が選択決定され(すなわち、音楽選択決定命令が入力され)、また音楽データD1に対する特徴位置からの再生が終了する(すなわち、後尾位置まで再生する)と、再生制限モードから再生制限を解除する制限解除モードへ移行する。これにより制御部11は、選択された音楽データD1や新たな音楽データD1に対する先頭位置からの再生を開始させるように再生部13を制御して、ユーザに対し音楽を先頭から聴取させる。また制御部11は、このとき表示部18に対し選択画面20から再生画面40へと切り替えて表示させるように表示処理部17を制御する。
【0058】
そして制御部11は、制限解除モードにおいて、音楽データD1に対する先頭位置からの再生が終了する(すなわち、後尾位置まで再生する)と、新たな音楽データD1に対する先頭位置からの再生を開始させるように再生部13を制御して、ユーザに対し新たな音楽を先頭から聴取させる。また制御部11は、このとき表示部18に表示させた再生画面40の表示内容を更新させる(すなわち、音楽データD1に関する情報を更新させる)ように表示処理部17を制御する。
【0059】
ところで制御部11は、制限解除モードにおいて、ユーザによりチャンネルや音楽データD1の切り替えが要求されると、制限解除モードから再生制限モードへ移行する。これにより制御部11は、新たな音楽データD1に対する特徴位置からの再生を開始させるように再生部13を制御して、ユーザに対し音楽を特徴部分の頭から試聴させる。また制御部11は、このとき表示部18に対し再生画面40から選択画面20へと切り替えて表示させるように表示処理部17を制御する。
【0060】
このようにして図8に示すように、制御部11は、リスト利用再生機能を実行している間は、ユーザに対しあたかもラジオ放送の受信中にチャンネルを切り替えてラジオ放送局を選局させるような感覚で、適宜チャンネルを切り替えさせながら当該チャンネルに割り当てられたプレイリストPLに従い音楽を特徴部分の頭から試聴させることにより所望の音楽データD1を容易に選択させることができる。また制御部11は、このようにリスト利用再生機能を実行している間は、順次音楽データD1を先頭位置や特徴位置から再生して、ユーザに対しより多くの音楽を途切れることなく連続して聴かせることができる。
【0061】
かかる構成に加えて再生装置10の場合、制御部11は、チャンネルの切り替えや音楽データD1の切り替えが要求されると、現在再生中の音楽データD1を、データレベルを徐々に下げて最終的に例えば「0」のデータレベルに到達させる、いわゆるフェードアウト再生させる(すなわち、音楽データD1に基づく音楽の音声レベルを本来のレベルから徐々に下げて最終的に「0」にするフェードアウト再生である)と共に、次の音楽データD1を、例えば一旦「0」のデータレベルにした特徴位置から当該データレベルを徐々に上げて最終的に元のデータレベルに到達させる、いわゆるフェードイン再生させる(すなわち、音楽データD1に基づく音楽の音声レベルを「0」から徐々に上げて最終的に本来の音声レベルにするフェードイン再生である)ように再生部13を制御している。
【0062】
因みに、以下の説明では、音楽データD1に対する、フェードアウト再生やフェードイン再生のようにデータレベルを強制的に変化させない再生を、これらフェードアウト再生やフェードイン再生と区別するために通常再生と呼ぶ。また以下の説明では、音楽データD1に対する通常再生、フェードアウト再生及びフェードイン再生をまとめて単に再生と呼ぶ。また制御部11は、音楽データD1の先頭位置から開始した通常再生の途中や、音楽データD1の特徴位置から開始したフェードイン再生の途中、音楽データD1の特徴位置から開始したフェードイン再生の完了に続く通常再生の途中の何れであっても、ユーザにより音楽データD1の切り替えやチャンネルの切り替えが要求されると、その要求を受け付けて、音楽データD1やチャンネルを切り替えるようにしている。
【0063】
このためユーザにより音楽データD1を切り替えるように要求されたときに、切替前の現在再生中の音楽データD1とは、その時点に実行している処理に応じて、先頭位置から開始した通常再生の途中や、特徴位置から開始したフェードイン再生の途中、特徴位置から開始したフェードイン再生の完了に続く通常再生の途中の何れかの状態にある音楽データD1である。よって後述する、特徴位置からの再生中の音楽データD1とは、特徴位置から開始したフェードイン再生の途中、又は特徴位置から開始したフェードイン再生の完了に続く通常再生の途中の何れかの状態にある音楽データD1を示している。
【0064】
そして図9(A)乃至(D)に示すように、現在再生中の音楽データD1をフェードアウト再生した後、連続して次の音楽データD1をフェードイン再生するようにして音楽データD1を切り替える手法(以下、これを音楽データ切替手法と呼ぶ)としては、例えば、チャンネルや音楽データD1の切り替えが要求された時点(以下、これを切替要求時点と呼ぶ)t1から、現在再生中の音楽データD1Aを、予め選定された例えば 500〔msec〕程度の第1のフェードアウト再生時間FOT1をかけてフェードアウト再生するようにして、そのフェードアウト再生が完了した時点(以下、これをフェードアウト再生完了時点と呼ぶ)t2からは次の音楽データD1Bを特徴位置から、第1のフェードアウト再生時間FOT1と同じ第1のフェードイン再生時間FIT1をかけてフェードイン再生するようにして、当該フェードイン再生が完了した時点(以下、これをフェードイン再生完了時点と呼ぶ)t3からは通常再生する第1の音楽データ切替手法(図9(A))がある。
【0065】
また音楽データ切替手法としては、例えば、切替要求時点t1から現在再生中の音楽データD1Aをフェードアウト再生するものの、そのフェードアウト再生が完了する前に、次の音楽データD1Bに対する特徴位置からのフェードイン再生を開始するようにして、フェードアウト再生とフェードイン再生とを一部同時に実行する、いわゆるクロスフェードと呼ばれる技法を採用した第2の音楽データ切替手法(図9(B))もある。因みに第2の音楽データ切替手法では、例えば、第1の音楽データ切替手法と同様の第1のフェードアウト再生時間FOT1及び第1のフェードイン再生時間FIT1を採用しているものの、クロスフェードも合わせて採用しているため、切替要求時点t1(すなわち、フェードアウト再生の開始時点)からフェードイン再生完了時点t4までの時間(以下、これを音楽データ切替時間と呼ぶ)DCT1が第1の音楽データ切替手法での音楽データ切替時間DCT2よりも短くなっている。
【0066】
さらに音楽データ切替手法としては、例えば、切替要求時点t1から現在再生中の音楽データD1Aを第1のフェードアウト再生時間FOT1よりも長い、予め選定された例えば 750〔msec〕程度の第2のフェードアウト再生時間FOT2をかけてフェードアウト再生するようにして、フェードアウト再生完了時点t5からは次の音楽データD1Bを特徴位置から第1のフェードイン再生時間FIT1をかけてフェードイン再生する第3の音楽データ切替手法(図9(C))もある。因みに第3の音楽データ切替手法では、例えば、フェードアウト再生にかける時間として第1のフェードアウト再生時間FOT1よりも長い第2のフェードアウト再生時間FOT2を採用しているため、切替要求時点t1からフェードイン再生完了時点t6までの音楽データ切替時間DCT3が第1の音楽データ切替手法での音楽データ切替時間DCT2よりも長くなっている。
【0067】
さらにまた音楽データ切替手法としては、例えば、第3の音楽データ切替手法と同様の第2のフェードアウト再生時間FOT2及び第1のフェードイン再生時間FIT1を採用しているものの、クロスフェードも合わせて採用している第4の音楽データ切替手法(図9(D))もある。因みに第4の音楽データ切替手法では、クロスフェードを採用しているため、切替要求時点t1からフェードイン再生完了時点t7までの音楽データ切替時間DCT4が第3の音楽データ切替手法での音楽データ切替時間DCT3よりも短くなっている。
【0068】
これに加えて制御部11は、例えば音楽データD1Aに対する特徴位置からの再生中に、チャンネルの切り替えや音楽データD1の切り替えが要求されると、次の音楽データD1Bのフェードイン再生を開始する前に、表示部18に対し、現在再生中の音楽データD1Aを通知するための選択画面20から当該次の音楽データD1Bを通知するための選択画面20へと切り替えて表示させるように表示処理部17を制御する。すなわち、制御部11は、フェードイン再生の開始前に、選択画面20内で、現在再生中の音楽データD1Aに関する情報(すなわち、現在再生中の音楽データD1Aに対応するジャケット写真画像29、音楽タイトル30及びアーティスト名31であり、以下、これを現在表示情報と呼ぶ)を、次の音楽データD1Bに関する情報(すなわち、次の音楽データD1Bに対応するジャケット写真画像29、音楽タイトル30及びアーティスト名31であり、以下、これを次表示情報と呼ぶ)へと切り替えるように表示処理部17を制御している。
【0069】
また制御部11は、例えば音楽データD1Aに対する先頭位置からの通常再生中に、チャンネルの切り替えや音楽データD1の切り替えが要求されると、次の音楽データD1Bのフェードイン再生を開始させる前に、表示部18に対し、現在再生中の音楽データD1Aを通知するための再生画面40から当該次の音楽データD1Bを通知する再生画面40へと切り替えて表示させるように表示処理部17を制御している。すなわち、制御部11は、フェードイン再生の開始前に、再生画面40として表示していた当該再生画面40内の現在表示情報(すなわち、ジャケット写真画像47、音楽タイトル45及びアーティスト名46)を、選択画面20として表示する当該選択画面20内の次表示情報へと切り替えるように表示処理部17を制御している。
【0070】
そして図10(A)乃至(E)に示すように、音楽データD1の切り替えに応じて現在表示情報50を次表示情報51に切り替えて表示する手法(以下、これを表示情報切替手法と呼ぶ)としては、例えば、切替要求時点t1に表示部18に対し現在表示情報50から次表示情報51へと切り替えて表示する第1の表示情報切替手法(図10(A))がある。
【0071】
また表示情報切替手法としては、例えば、切替要求時点t1から現在表示情報50を、予め選定された所定の第1の表示消滅時間DOT1をかけて徐々に消滅させるようにして、その現在表示情報50の消滅が完了した時点(すなわち、現在表示情報50を完全に消滅させた時点であり、以下、これを消滅完了時点と呼ぶ)t10からは次表示情報51を、第1の表示消滅時間DOT1と同じ第1の表示出現時間DIT1をかけて徐々に出現させるようにする第2の表示情報切替手法(図10(B))もある。ただし第2の表示情報切替手法では、切替要求時点t1(すなわち、現在表示情報50の消滅の開始時点)から、次表示情報51の出現が完了する時点(すなわち、次表示情報51を本来の状態で表示し始める時点であり、以下、これを出現完了時点と呼ぶ)t11までの時間(以下、これを情報切替時間と呼ぶ)DSCT1が、例えば上述した第1のフェードアウト再生時間FOT1よりも短い時間に選定されている。
【0072】
さらに表示情報切替手法としては、例えば、切替要求時点t1から現在表示情報50を徐々に消滅させるものの、その消滅が完了する前に、次表示情報51を徐々に出現させるようにして、現在表示情報50の消滅と次表示情報51の出現とを一部同時に実行する、ワイプやディゾルブ等のような切替編集機能を採用した第3の表示情報切替手法(図10(C))もある。因みに第3の表示情報切替手法では、例えば、第2の表示情報切替手法と同様の第1の表示消滅時間DOT1及び第1の表示出現時間DIT1を採用しているものの、切替編集機能も合わせて採用しているため、切替要求時点t1から出現完了時点t12までの情報切替時間DSCT2が第1の表示情報切替手法での情報切替時間DSCT1よりも短くなっている。
【0073】
さらに表示情報切替手法としては、例えば、切替要求時点t1から、現在表示情報50を第1の表示消滅時間DOT1よりも長い所定の第2の表示消滅時間DOT2をかけて徐々に消滅させるようにして、消滅完了時点t13からは次表示情報51を、第1の表示出現時間DIT1をかけて徐々に出現させる第4の表示情報切替手法(図10(D))もある。因みに第4の表示情報切替手法では、例えば、現在表示情報50の消滅にかける時間として、第1の表示消滅時間DOT1よりも長い第2の表示消滅時間DOT2を採用しているものの、切替要求時点t1から出現完了時点t14までの情報切替時間DSCT3が、例えば、上述した第1のフェードアウト再生時間FOT1以下になっている。
【0074】
さらにまた表示情報切替手法としては、例えば、第4の表示情報切替手法と同様の第2の表示消滅時間DOT2及び第1の表示出現時間DIT1を採用しているものの、第3の表示情報切替手法と同様な切替編集機能も合わせて採用している第5の表示情報切替手法(図10(E))もある。因みに第5の表示情報切替手法では、切替編集機能を採用しているため、切替要求時点t1から出現完了時点t15までの情報切替時間DSCT4が第4の表示情報切替手法での情報切替時間DSCT3よりも短くなっている。
【0075】
因みに第1の表示情報切替手法では、現在再生中の音楽データD1を通知する画面が選択画面20であり、かつ次の音楽データD1を通知する画面も選択画面20である場合、これら選択画面20自体を切り替えることで、現在表示情報50を次表示情報51に切り替え、又は選択画面20内で現在表示情報50のみを次表示情報51に切り替える。また第1の表示情報切替手法では、現在再生中の音楽データD1を通知する画面が再生画面40であり、かつ次の音楽データD1を通知する画面が選択画面20である場合、当該再生画面40自体を選択画面20自体に切り替えることで現在表示情報50を次表示情報51に切り替える。
【0076】
一方、第2乃至第5表示情報切替手法では、現在再生中の音楽データD1を通知する画面が選択画面20であり、かつ次の音楽データD1を通知する画面も選択画面20である場合、先の選択画面20自体を徐々に消滅させると共に次の選択画面20自体を徐々に出現させることで、現在表示情報50を徐々に消滅させると共に次表示情報51を徐々に出現させ、又は選択画面20内で現在表示情報50のみを徐々に消滅させると共に次表示情報51のみを徐々に出現させる。また第2乃至第5表示情報切替手法では、現在再生中の音楽データD1を通知する画面が再生画面40であり、かつ次の音楽データD1を通知する画面が選択画面20である場合、再生画面40自体を徐々に消滅させると共に選択画面20を徐々に出現させることで、現在表示情報50を徐々に消滅させると共に次表示情報51を徐々に出現させる。
【0077】
そして図11に示すように、制御部11は、例えばユーザに対し第1乃至第4の音楽データ切替手法の中から任意に1つの第1乃至第4の音楽データ切替手法を選択させる。また制御部11は、第1乃至第5の表示情報切替手法の中からも任意に1つの第1乃至第5の表示情報切替手法を選択させる。このようにして制御部11は、リスト利用再生機能の実行時には、ユーザにより選択された1組の第1乃至第4の音楽データ切替手法及び第1乃至第5の表示切替手法を利用するように設定する。これにより制御部11は、リスト利用再生機能を実行している間、チャンネルや音楽データD1の切り替えが要求される毎に、ユーザにより選択された1つの第1乃至第4の音楽データ切替手法に従い再生部13を制御すると共に、当該ユーザにより選択された1つの第1乃至第5の表示情報切替手法に従い表示処理部17を制御している。
【0078】
ここで図12乃至図14を用いて、リスト利用再生機能の実行中に例えば第1の音楽データ切替手法と第2の表示情報切替手法とを利用するように設定している場合の音楽データD1の切り替えと表示情報の切り替えとについて説明する。すなわち図12(A)及び(B)に示すように、制御部11は、音楽データD1Aに対する先頭位置からの通常再生中又は特徴位置からの再生途中にチャンネルや音楽データD1の切り替えが要求されると、再生部13により切替要求時点t1から、現在再生中の音楽データD1Aをフェードアウト再生させて、そのフェードアウト再生が完了すると、次の音楽データD1Bを特徴位置からフェードイン再生させる。また制御部11は、表示処理部17により切替要求時点t1から現在表示情報50を徐々に消滅させて、当該現在表示情報50の消滅が完了すると、次表示情報51を徐々出現させるようにして、現在表示情報50から次表示情報51への表示の切り替えを第1のフェードアウト再生時間FOT1よりも短い時間で完了させる。このようにして制御部11は、音楽データD1Aの再生中に、チャンネルや音楽データD1の切り替えが要求される毎に、同様にして音楽データD1を切り替えて再生すると共に、現在表示情報50を次表示情報51に切り替えて表示する。
【0079】
また図13(A)及び(B)に示すように、制御部11は、音楽データD1Aに対する特徴位置からの再生途中に当該音楽データD1Aが所望の音楽データD1として選択決定される(すなわち、音楽選択決定命令が入力される)と、その選択決定された時点(以下、これを選択決定時点と呼ぶ)t20から、再生部13により、現在再生中の音楽データD1Aをフェードアウト再生させ、そのフェードアウト再生が完了すると、同一の音楽データD1Aを先頭位置から、フェードイン再生はさせずに通常再生させる。
【0080】
ところで制御部11は、このように特徴位置から再生中の音楽データD1Aが選択決定され、その音楽データD1Aを先頭位置から通常再生するときには、表示部18を介して通知する現在表示情報50の内容を何ら変更する必要はない。しかしながら制御部11は、音楽データD1Aに対する特徴位置からの再生を一旦停止させて、その音楽データD1Aを先頭位置から通常再生するとき、その時点まで表示部18に表示していた選択画面20をこれとは構成の異なる再生画面40に切り替えている。このため制御部11は、表示処理部17により選択決定時点t20から現在表示情報50として選択画面20自体を徐々に消滅させて、当該選択画面20の消滅が完了すると、同一の内容の現在表示情報50を有する再生画面40を徐々に出現させるようにして、選択画面20から再生画面40への表示の切り替えを第1のフェードアウト再生時間FOT1よりも短い時間で完了させている。
【0081】
さらに図14(A)及び(B)に示すように、制御部11は、音楽データD1Aに対する特徴位置からの再生途中に、チャンネルや音楽データD1の切り替えが何ら要求されず、また当該音楽データD1Aが所望の音楽データD1として選択決定もされずに、再生部13により、その音楽データD1Aに対する後尾位置までの再生が終了すると、引き続き次の音楽データD1Bを先頭位置から通常再生させる。ところで制御部11は、このように音楽データD1をフェードアウト再生及びフェードイン再生せずに切り替えたときには、表示処理部17により、例えば先の音楽データD1Aの再生終了に合わせて、表示部18に対し、現在表示情報50としての選択画面20から、次表示情報51としての再生画面40へと切り替えて表示させる。
【0082】
ところで制御部11は、ユーザにより音楽データD1の切り替えが要求されると、その切替要求時点から現在再生中の音楽データD1Aをフェードアウト再生すると共に、次の音楽データD1Bをフェードイン再生することで、当該切替要求時点から実際に現在再生中の音楽データD1Aに替えて次の音楽データD1Bを通常再生するまでには多少なりとも時間をかけている。このため制御部11は、1つのプレイリストPLに従い順次音楽データD1を切り替える場合、再生音楽切替命令の入力間隔に応じて第1及び第2のフェードアウト再生時間FOT1及びFOT2と第1のフェードイン再生時間FIT1とを短くするように制御するか否かをユーザに選択させて設定することができる。
【0083】
ただし、かかる制御については、上述した再生可能データ数(すなわち、プレイリストPLに登録されている音楽データD1のうち、再生するように設定されている音楽データD1の総数)を考慮する第1の制御手法と、当該再生可能データ数を何ら考慮しない第2の制御手法とがある。そして制御部11は、ユーザにより、再生音楽切替命令の入力間隔に応じて第1及び第2のフェードアウト再生時間FOT1及びFOT2と第1のフェードイン再生時間FIT1とを制御するように選択されたときには、第1の制御手法と第2の制御手法との何れを利用するかも合わせて選択させるようになされている。従って以下には、再生音楽切替命令の入力間隔に応じた第1及び第2のフェードアウト再生時間FOT1及びFOT2と第1のフェードイン再生時間FIT1との制御について説明する。
【0084】
まず制御部11は、第1の制御手法が選択されていると、コンテンツデータ記憶部14からプレイリストPLを読み出したとき、そのプレイリストPLに対応する再生可能データ数を検出する。そして例えば図15(A)乃至(D)に示すように、制御部11は、この際に第1の音楽データ切替手法を利用するように設定していると、再生可能データ数を予め選定された所定の音楽データ数を示す第1のデータ閾値と比較する。その結果、制御部11は、再生可能データ数が第1のデータ閾値よりも少ないと、この条件(以下、これを第1の条件と呼ぶ)に応じて、上述した第1のフェードアウト再生時間FOT1よりもわずかに短い第1の変更フェードアウト再生時間CFOT1を選択すると共に、上述した第1のフェードイン再生時間FIT1よりもわずかに短い第1の変更フェードイン再生時間CFIT1(すなわち、第1の変更フェードアウト再生時間CFOT1と同じ)を選択する。
【0085】
また制御部11は、再生可能データ数が第1のデータ閾値以上のときは、当該再生可能データ数を、第1のデータ閾値の示す音楽データ数よりも多い、予め選定された所定の音楽データ数を示す第2のデータ閾値と比較する。その結果、制御部11は、再生可能データ数が第2のデータ閾値よりも少ないと(すなわち、再生可能データ数が第1のデータ閾値以上でかつ第2のデータ閾値未満であると)、この条件(以下、これを第2の条件と呼ぶ)に応じて、第1の変更フェードアウト再生時間CFOT1よりも短い第2の変更フェードアウト再生時間CFOT2を選択すると共に、第1の変更フェードイン再生時間CFIT1よりも短い第2の変更フェードイン再生時間CFIT2(すなわち、第2の変更フェードアウト再生時間CFOT2と同じ)を選択する。
【0086】
さらに制御部11は、再生可能データ数が第2のデータ閾値以上であると、この条件(以下、これを第3の条件と呼ぶ)に応じて、第2の変更フェードアウト再生時間CFOT2よりもさらに短い第3の変更フェードアウト再生時間CFOT3を選択すると共に、第2の変更フェードイン再生時間CFIT2よりもさらに短い第3の変更フェードイン再生時間CFIT3(すなわち、第3の変更フェードアウト再生時間CFOT3と同じ)を選択する。因みに以上の説明では、第1の音楽データ切替手法を利用するように設定している場合を例にしているが、第2の音楽データ切替手法を利用するように設定している場合も、再生音楽切替命令の入力間隔に応じて同様に第1乃至第3の変更フェードアウト再生時間CFOT1乃至CFOT3と第1乃至第3の変更フェードイン再生時間CFIT1乃至CFIT3を選択する。
【0087】
また制御部11は、第3及び第4の音楽データ切替手法を利用するように設定している場合、フェードイン再生時間については、再生音楽切替命令の入力間隔に応じて上述と同様に第1乃至第3の変更フェードイン再生時間CFIT1乃至CFIT3を選択する。しかしながら制御部11は、第3及び第4の音楽データ切替手法を利用するように設定している場合、フェードアウト再生時間については、第1のフェードアウト再生時間FOT1の替わりに上述した第2のフェードアウト再生時間FOT2を基準にし、再生音楽切替命令の入力間隔に応じて当該第2のフェードアウト再生時間FOT2よりも順次短い3種類の第4乃至第6の変更フェードアウト再生時間を適宜選択する。
【0088】
これに加えて例えば図16(A)乃至(D)に示すように、制御部11は、第2の表示情報切替手法を利用するように設定していると、再生可能データ数が第1のデータ閾値よりも少ない場合、その第1の条件に応じて、上述した第1の表示消滅時間DOT1よりもわずかに短い第1の変更表示消滅時間CDOT1を選択すると共に、上述した第1の表示出現時間DIT1よりもわずかに短い第1の変更表示出現時間CDIT1(すなわち、第1の変更表示消滅時間CDOT1と同じ)を選択する。また制御部11は、再生可能データ数が第1のデータ閾値以上でかつ第2のデータ閾値未満であると、その第2の条件に応じて、第1の変更表示消滅時間CDOT1よりも短い第2の変更表示消滅時間CDOT2を選択すると共に、第1の変更表示出現時間CDIT1よりも短い第2の変更表示出現時間CDIT2(すなわち、第2の変更表示消滅時間CDOT2と同じ)を選択する。
【0089】
さらに制御部11は、再生可能データ数が第2のデータ閾値以上であると、その第3の条件に応じて、第2の変更表示消滅時間CDOT2よりもさらに短い第3の変更表示消滅時間CDOT3を選択すると共に、第2の変更表示出現時間CDIT2よりもさらに短い第3の変更表示出現時間CDIT3(すなわち、第3の変更表示消滅時間CDOT3と同じ)を選択する。因みに以上の説明では、第2の表示情報切替手法を利用するように設定している場合を例にしているが、第3の表示情報切替手法を利用するように設定している場合も、再生音楽切替命令の入力間隔に応じて同様に第1乃至第3の変更表示消滅時間CDOT1乃至CDOT3と第1乃至第3の変更表示出現時間CDIT1乃至CDIT3を選択する。
【0090】
また制御部11は、第4及び第5の表示情報切替手法を利用するように設定している場合、表示出現時間については、再生音楽切替命令の入力間隔に応じて上述と同様に第1乃至第3の変更表示出現時間CDIT1乃至CDIT3を選択する。しかしながら制御部11は、第4及び第5の表示情報切替手法を利用するように設定している場合、表示消滅時間については、第1の表示消滅時間DOT1の替わりに上述した第2の表示消滅時間DOT2を基準にし、再生音楽切替命令の入力間隔に応じて当該第2の表示消滅時間DOT2よりも順次短い3種類の第4乃至第6の変更表示消滅時間を適宜選択する。
【0091】
そして制御部11は、プレイリストPLに従い順次音楽データD1を切り替えて再生する場合、再生音楽切替命令が入力される毎に、内部のタイマを一旦リセットし計時を開始するようにして、再生音楽切替命令が入力されてから次に再生音楽切替命令が入力されるまでの時間(以下、これを入力間隔時間と呼ぶ)を順次計時している。従って制御部11は、プレイリストPLに従い順次音楽データD1を切り替えて再生する際に、入力間隔時間が予め選定された所定の時間を示す第1の入力間隔閾値以上のときには、その入力間隔時間を計時した時点に再生中の音楽データD1Aをフェードアウト再生させるフェードアウト再生時間を上述した第1のフェードアウト再生時間FOT1(又は、第2のフェードアウト再生時間FOT2)に設定する。また制御部11は、このとき、次の音楽データD1Bをフェードイン再生させるフェードイン再生時間も上述した第1のフェードイン再生時間FIT1に設定する。
【0092】
さらに制御部11は、かかるプレイリストPLに従い順次音楽データD1を切り替えて再生する際に、第2乃至第5の表示情報切替手法を利用するように設定していると、入力間隔時間が予め選定された所定の時間を示す第1の入力間隔閾値以上のときには、その入力間隔時間を計時した時点に表示中の現在表示情報50に対する表示消滅時間を上述した第1の表示消滅時間DOT1(又は、第2の表示消滅時間DOT2)に設定する。さらにまた制御部11は、このとき、次表示情報51に対する表示出現時間も上述した第1の表示出現時間DIT1に設定する。
【0093】
これに加えて制御部11は、かかるプレイリストPLに従い順次音楽データD1を切り替えて再生する際に、入力間隔時間が第1の入力間隔閾値よりも小さいときには、その入力間隔時間を計時した時点に再生中の音楽データD1Aをフェードアウト再生させるフェードアウト再生時間を、上述した第1乃至第3の条件に応じて選択していた第1乃至第3の変更フェードアウト再生時間CFOT1乃至CFOT3(又は、第4乃至第6の変更フェードアウト再生時間)に設定する。また制御部11は、このとき、次の音楽データD1Bをフェードイン再生させるフェードイン再生時間も、上述した第1乃至第3の条件に応じて選択していた第1乃至第3の変更フェードイン再生時間CFIT1乃至CFIT3に設定する。
【0094】
さらに制御部11は、かかるプレイリストPLに従い順次音楽データD1を切り替えて再生する際に、第2乃至第5の表示情報切替手法を利用するように設定していると、入力間隔時間が第1の入力間隔閾値よりも小さいときには、その入力間隔時間を計時した時点に表示中の現在表示情報50に対する表示消滅時間を、上述した第1乃至第3の条件に応じて選択していた上述した第1乃至第3の変更表示消滅時間CDOT1乃至CDOT3(又は、第4乃至第6の変更表示消滅時間)に設定する。さらにまた制御部11は、このとき、次表示情報51に対する表示出現時間も、上述した第1乃至第3の条件に応じて選択していた第1乃至第3の変更表示出現時間CDIT1乃至CDIT3に設定する。
【0095】
そして制御部11は、実際にプレイリストPLに従い音楽データD1を再生しているときに、音楽データD1の切り替えが要求されると、再生音楽切替命令の入力間隔に応じて、上述した設定を利用して音楽データD1の切り替えや表示情報の切り替えに要する時間を適宜制御している。
【0096】
一方、制御部11は、第2の制御手法が選択されていると、例えば第1の音楽データ切替手法を利用するように設定している状態で、1つのプレイリストPLに従い順次音楽データD1を切り替えて再生する場合、再生音楽切替命令が入力される毎に上述と同様に入力間隔時間を順次計時する。そして制御部11は、その入力間隔時間を第1の入力間隔閾値と比較する。その結果、制御部11は、入力間隔時間が第1の入力間隔閾値以上であるときには、その入力間隔時間を計時した時点に再生中の音楽データD1Aをフェードアウト再生させるフェードアウト再生時間を上述した第1のフェードアウト再生時間FOT1にする。また制御部11は、このとき、次の音楽データD1Bをフェードイン再生させるフェードイン再生時間を上述した第1のフェードイン再生時間FIT1にする。
【0097】
これに対して図17(A)及び(B)に示すように、制御部11は、入力間隔時間が第1の入力間隔閾値よりも短いときには、その入力間隔時間を第1の入力間隔閾値よりも短い所定時間を示す第2の入力間隔閾値と比較する。その結果、制御部11は、入力間隔時間が第2の入力間隔閾値以上でかつ第1の入力間隔閾値よりも短いと、その条件(以下、これを第4の条件と呼ぶ)に応じて、入力間隔時間を計時した時点に再生中の音楽データD1Aをフェードアウト再生させるフェードアウト再生時間を、上述した第1のフェードアウト再生時間FOT1よりも短い第7の変更フェードアウト再生時間CFOT4に変更する。また制御部11は、このとき、次の音楽データD1Bをフェードイン再生させるフェードイン再生時間も、上述した第1のフェードイン再生時間FIT1よりも短い第4の変更フェードイン再生時間CFIT4(すなわち、第7の変更フェードアウト再生時間CFOT4と同じ)に変更する。
【0098】
さらに制御部11は、入力間隔時間が第2の入力間隔閾値よりも短いと、その条件(以下、これを第5の条件と呼ぶ)に応じて、入力間隔時間を計時した時点に再生中の音楽データD1Aをフェードアウト再生させるフェードアウト再生時間を、第7の変更フェードアウト再生時間CFOT4よりもさらに短い第8の変更フェードアウト再生時間CFOT5に変更する。また制御部11は、このとき、次の音楽データD1Bをフェードイン再生させるフェードイン再生時間も、第4の変更フェードイン再生時間CFIT4よりもさらに短い第5の変更フェードイン再生時間CFIT5(すなわち、第8の変更フェードアウト再生時間CFOT5と同じ)に変更する。
【0099】
因みに以上の説明では、第1の音楽データ切替手法を利用するように設定している場合を例にしているが、第2の音楽データ切替手法を利用するように設定している場合も、再生音楽切替命令の入力間隔に応じて同様に第1のフェードアウト再生時間FOT1及び第1のフェードイン再生時間FIT1を、第7乃至第8の変更フェードアウト再生時間CFOT4乃至CFOT5と第4乃至第5の変更フェードイン再生時間CFIT4乃至CFIT5に変更する。また制御部11は、第3及び第4の音楽データ切替手法を利用するように設定している場合、フェードイン再生時間については、再生音楽切替命令の入力間隔に応じて上述と同様に第1のフェードイン再生時間FIT1を、第4乃至第5の変更フェードイン再生時間CFIT4乃至CFIT5に変更する。しかしながら制御部11は、第3及び第4の音楽データ切替手法を利用するように設定している場合、フェードアウト再生時間については、再生音楽切替命令の入力間隔に応じて、第1のフェードアウト再生時間FOT1の替わりに上述した第2のフェードアウト再生時間FOT2を、これよりも順次短い2種類の第6及び第7の変更フェードアウト再生時間に変更する。
【0100】
これに加えて制御部11は、この際、第2の表示情報切替手法を利用するように設定していると、入力間隔時間が第1の入力間隔閾値以上であるときには、その入力間隔時間を計時した時点に表示中の現在表示情報50に対する表示消滅時間を、上述した第1の表示消滅時間DOT1にする。また制御部11は、このとき、次表示情報51に対する表示出現時間も上述した第1の表示出現時間DIT1にする。
【0101】
これに対して制御部11は、上述した第4の条件を満たしたときには、入力間隔時間を計時した時点に表示中の現在表示情報50に対する表示消滅時間を、上述した第1の表示消滅時間DOT1よりも短い第7の変更表示消滅時間CDOT4に変更する。また制御部11は、このとき、次表示情報51に対する表示出現時間も、上述した第1の表示出現時間DIT1よりも短い第4の変更表示出現時間CDIT4(すなわち、第7の変更表示消滅時間CDOT4と同じ)に変更する。さらに制御部11は、上述した第5の条件を満たしたときには、入力間隔時間を計時した時点に表示中の現在表示情報50に対する表示消滅時間を、第7の変更表示消滅時間CDOT4よりも短い第8の変更表示消滅時間CDOT5に変更する。また制御部11は、このとき、次表示情報51に対する表示出現時間も、第4の変更表示出現時間CDIT4よりも短い第5の変更表示出現時間CDIT5(すなわち、第8の変更表示消滅時間CDOT5と同じ)に変更する。
【0102】
因みに以上の説明では、第2の表示情報切替手法を利用するように設定している場合を例にしているが、第3の表示情報切替手法を利用するように設定している場合も、再生音楽切替命令の入力間隔に応じて同様に第1の表示消滅時間DOT1及び第1の表示出現時間DIT1を、第7乃至第8の変更表示消滅時間CDOT4乃至CDOT5と第4乃至第5の変更表示出現時間CDIT4乃至CDIT5に変更する。また制御部11は、第4及び第5の表示情報切替手法を利用するように設定している場合、表示出現時間については、再生音楽切替命令の入力間隔に応じて上述と同様に第1の表示出現時間DIT1を、第4乃至第5の変更表示出現時間CDIT4乃至CDIT5に変更する。しかしながら制御部11は、第4及び第5の表示情報切替手法を利用するように設定している場合、表示消滅時間については、再生音楽切替命令の入力間隔に応じて、第1の表示消滅時間DOT1の替わりに上述した第2の表示消滅時間DOT2を、これよりも順次短い2種類の第6及び第7の変更フェードアウト再生時間に変更する。
【0103】
このようにして制御部11は、ユーザにより比較的すばやく音楽データD1を切り替えるように要求されたとき(すなわち、入力部12が比較的すばやく操作されたとき)には、これに応じて切替要求時点から実際に音楽データD1の再生が切り替わるまでの時間(すなわち、音楽データ切替時間)を段階的に短くする。これにより制御部11は、ユーザの操作に対し音楽データD1の切り替えが追従せずに苛立ちを感じさせるようなことを回避している。また制御部11は、音楽データ切替時間の短縮に合わせて、現在表示情報50から次表示情報51への表示の切り替えに要する時間(すなわち、情報切替時間)も段階的に短くしている。従って制御部11は、現在表示情報50から次表示情報51への表示の切り替えによっても、操作に苛立ちを感じさせるようなことを回避している。
【0104】
ところで制御部11は、複数種類のプレイリストPLのうち、少なくとも1つの特定のプレイリスト(以下、これを特定プレイリストと呼ぶ)PLについては、これに登録された音楽データD1を再生に利用するように設定し、かかる設定を変更し得ないようにしている。しかしながら制御部11は、複数種類のプレイリストPLの中で特定プレイリストPLを除く他のプレイリストPLについては、これらプレイリストPLに登録されている音楽データD1を実際に試聴させながら、上述したように音楽データD1の再生に利用するか否かをユーザに選択させ得るようになされている。
【0105】
すなわち、制御部11は、ユーザにより任意の時点に入力部12が操作され、プレイリストPLを音楽データD1の再生に利用するか否かを設定するように要求する再生利用設定要求命令が入力されると、これに応じてコンテンツデータ記憶部14から再生利用設定画面データを読み出して表示処理部17に送出する。そして表示処理部17は、制御部11から与えられた再生利用設定画面データを表示部18に送出する。これにより表示処理部17は、表示部18に対し再生利用設定画面データに基づく図18に示すような再生利用設定画面60を表示する。
【0106】
この場合、再生利用設定画面60は、音楽データD1の再生に利用するか否かを設定可能な複数のプレイリストPLを提示するための提示項目61A乃至61Fをリスト化して表示するリスト提示欄61が設けられている。そしてリスト提示欄61の各提示項目61A乃至61Fには、それぞれ1つのプレイリストPLのリスト名が表示されると共に、当該プレイリストPLを音楽データD1の再生に利用するか否かを確認するためのチェックボックス62が設けられている。因みにチェックボックス62は、チェックマークが入れられた場合、対応するプレイリストPLを音楽データD1の再生に利用することを示し、チェックマークが入れられていない場合には、対応するプレイリストPLを音楽データD1の再生には利用しないことを示している。また再生利用設定画面60には、各プレイリストPLをそれぞれ音楽データD1の再生に利用するか否かを設定して当該再生利用設定画面60を閉じるための設定ボタン63も設けられている。
【0107】
そして制御部11は、表示処理部17により表示部18に対し再生利用設定画面60を表示させた状態で、例えばユーザによりリモートコントローラRMの上方向選択ボタンRME又は下方向選択ボタンRMFが押下操作され、カーソル移動命令が入力されると、これを表示処理部17に通知する。このとき表示処理部17は、制御部11からの通知に応じて、再生利用設定画面60のリスト提示欄61内で例えば何れか一つの提示項目61A乃至61Fを指示するカーソル(図示せず)を上方向又は下方向に移動させる。
【0108】
また制御部11は、再生利用設定画面60上で何れかの提示項目61A乃至61Fがカーソルにより指示された状態で、例えばユーザによりリモートコントローラRMの決定ボタンRMIが押下操作されると、このとき入力された命令がプレイリストPLを音楽データD1の再生に利用するか否かを選択する再生利用選択命令であると認識し、これを表示処理部17に通知する。これにより表示処理部17は、制御部11からの通知に応じて、再生利用設定画面60のリスト提示欄61において、その時点にカーソルが指示していた提示項目61A乃至61Fのチェックボックス62内にチェックマークを表示させる。因みに表示処理部17は、チェックボックス62内にチェックマークを表示させた提示項目61A乃至61Fをカーソルが指示した状態で、制御部11から再生利用選択命令の入力が通知されると、そのチェックマークを消すようにしている。このようにして制御部11は、再生利用設定画面60内のチェックボックス62に表示させたチェックマークにより、対応するプレイリストPLを音楽データD1の再生に利用するか否かを選択させる。
【0109】
そして制御部11は、例えばユーザによりリモートコントローラRMの右方向選択ボタンRMHが押下操作され、右方向選択命令が入力されると、これを表示処理部17に通知する。表示処理部17は、このとき制御部11からの通知に応じて、再生利用設定画面60上でカーソルをリスト提示欄61から設定ボタン63に移動させる。因みに制御部11は、設定ボタン63上にカーソルが位置する状態で、例えばユーザによりリモートコントローラRMの左方向選択ボタンRMGが押下操作され、制御部11から左方向選択命令の入力が通知されると、表示処理部17を介して再生利用設定画面60上でカーソルを設定ボタン63からリスト提示欄61に移動させる。これにより制御部11は、再びカーソルにより提示項目61A乃至61Fを指示させることができるようにする。
【0110】
このようにして制御部11は、設定ボタン63上にカーソルが位置している状態で、例えばユーザによりリモートコントローラRMの決定ボタンRMIが押下操作されると、このとき入力された命令が再生利用設定命令であると認識し、これを表示処理部17に通知する。これにより表示処理部17は、制御部11からの通知に応じて、その時点の再生利用設定画面60の表示内容を制御部11に通知すると共に、当該再生利用設定画面60を閉じる。これにより制御部11は、表示処理部11からの通知に応じてプレイリストPLに格納された再生利用設定情報LSの内容を適宜変更することにより、個々のプレイリストPLを音楽データD1の再生に利用するか否かを設定する。
【0111】
ところで制御部11は、表示処理部17により表示部18に表示された再生利用設定画面60上で、何れかの提示項目61A乃至61Fがカーソルにより指示されると、当該カーソルの指示している提示項目61A乃至61Fに対応するプレイリストPLをコンテンツデータ記憶部14から読み出す。そして制御部11は、提示項目61A乃至61Fがカーソルにより指示されている間、コンテンツデータ記憶部14から上述と同様に、そのプレイリストPLに従い音楽データD1及びデータ関連情報DREを順次読み出すと共に、当該読み出した音楽データD1をデータ関連情報DREに含まれる特徴位置情報SPと共に再生部13に送出する。
【0112】
これにより図19に示すように、制御部11は、再生部13により、音楽データD1Aを特徴位置からフェードイン再生させてフェードイン再生完了時点t30から予め選定された所定の一定時間CT(すなわち、後尾位置に到達する前の一定時間CT)だけ通常再生させ、その通常再生の完了した時点t31からはフェードアウト再生させる。そして制御部11は、再生部13により、音楽データD1Aのフェードアウト再生が完了すると、次の音楽データD1Bを特徴位置からフェードイン再生させてフェードイン再生完了時点t32から一定時間CTだけ通常再生させ、その通常再生が完了した時点t33からはフェードアウト再生させる。
【0113】
このようにして制御部11は、ユーザに対し、プレイリストPLを音楽データD1の再生に利用するか否かを選択させる際、当該プレイリストPLに登録されている複数の音楽データD1を順次特徴位置から所定時間ずつ再生する。これにより制御部11は、プレイリストPLに登録されている音楽データD1に基づく音楽の一部を実際に試聴させながら、ユーザに対し、プレイリストPLを音楽データD1の再生に利用するか否かを選択させることができる。
【0114】
ここで実際上、制御部11は、ユーザにより入力部12を介してリスト利用再生機能が選択されたことに応じてリスト利用再生機能を起動すると、図20に示すリスト利用再生機能起動処理手順RT1を開始する。制御部11は、かかるリスト利用再生機能起動処理手順RT1を開始すると、ステップSP1において起動初期使用チャンネル番号のチャンネルを選択して、次のステップSP2に移る。ステップSP2において制御部11は、コンテンツデータ記憶部14からチャンネルリストCLと、起動初期使用チャンネル番号のチャンネルに割り当てられたプレイリストPLとを読み出して、次のステップSP3に移る。
【0115】
ステップSP3において制御部11は、プレイリストPLを正しく読み出せたか否かを判別する。このステップSP3において肯定結果が得られると、このことは、例えばプレイリストPLのデータが破損してはいないことを表している。従って制御部11は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP4に移る。そしてステップSP4において制御部11は、プレイリストPLを用いてチャンネル初期化処理を実行する。ここで制御部11は、チャンネル初期化処理として、例えばプレイリストPLのリスト属性情報LATに含まれている再生形態情報PMが、シャッフル再生形態を示していると、当該プレイリストPLで規定されている音楽データD1の再生順序を無作為に並べ替えた他の順序に変更するような処理を実行する。そして制御部11は、このようなチャンネル初期化処理を実行した後、次のステップSP5に移る。
【0116】
ステップSP5において制御部11は、プレイリストPLのリスト属性情報LATに含まれている再生利用設定情報LSに基づき、当該プレイリストPLが音楽データD1の再生に利用するように設定されているか否かを判別する。このステップSP5において否定結果が得られると、このことはプレイリストPLを音楽データD1の再生には利用しないことを表している。すなわち、かかる否定結果は、このとき選択したチャンネルに割り当てられているプレイリストPLに従い音楽データD1を再生し得ないことを表している。従って制御部11は、かかる否定結果を得ると、ステップSP6に移る。ステップSP6において制御部11は、特定プレイリストが割り当てられた特定のチャンネルを選択して、ステップSP2に戻る。これにより制御部11は、コンテンツデータ記憶部14から、特定のチャンネルに割り当てられた特定プレイリストPLを読み出して、再び上述と同様の処理を実行する。
【0117】
ところでステップSP5において肯定結果が得られると、このことはプレイリストPLを音楽データD1の再生に利用し得ることを表している。すなわち、かかる肯定結果は、このとき選択したチャンネルに割り当てられているプレイリストPL1に従い音楽データD1を再生し得ることを表している。従って制御部11は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP7に移る。
【0118】
ステップSP7において制御部11は、プレイリストPLに従い再生順序が1番目の音楽データD1をコンテンツデータ記憶部14から読み出して、次のステップSP8に移る。ステップSP8において制御部11は、このとき音楽データD1を正しく読み出せたか否かを判別する。このステップSP8において肯定結果が得られると、このことは、このとき読み出した音楽データD1が破損してはいないことを表している。従って制御部11は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP9に移る。そしてステップSP9において制御部11は、表示処理部17を制御して表示部18に対し選択画面20を表示させると共に、再生部13を制御して音楽データD1に対する特徴位置からの再生を開始させて、次のステップSP10に移り、かかるリスト利用再生機能起動処理手順RT1を終了する。
【0119】
ところでステップSP9において実際に制御部11は、表示処理部17に対し、選択画面20自体を徐々に出現させるようなことは特にさせず、音楽データD1の再生開始に合わせて当該選択画面20全体を本来の表示状態で1度に出現させるように表示させる。これにより制御部11は、音楽データD1に対する特徴位置からの再生開始に合わせて出力され始める音楽がどのような音楽であるかを迅速に通知している。
【0120】
またステップSP9において制御部11は、再生部13に対しては、音楽データD1の特徴位置からのフェードイン再生を開始させ、そのフェードイン再生が完了すると、そのまま通常再生に移行させている。すなわち、音楽データD1において特徴位置は、当該音楽データD1の途中であり、先頭位置に比べてデータレベルが格段的に高い場合がある。従って制御部11は、リスト利用再生機能の起動に応じて最初に音楽データD1を特徴位置から再生するとき、その音楽データD1に基づき突然大音量の音楽が出力されることを回避している。
【0121】
因みに上述したステップSP3において否定結果が得られると、このことはプレイリストPLのデータが破損していることを表している。従って制御部11は、かかる否定結果を得ると、ステップSP11に移る。またステップSP8において否定結果が得られると、このことは、このとき読み出した音楽データD1が破損していることを表している。従って制御部11は、かかる否定結果を得たときも、ステップSP11に移る。そしてステップSP11において制御部11は、エラー処理として、例えばユーザに対し音楽データD1を再生し得ないことを通知した後、ステップSP10に移る。このようにして制御部11は、リスト利用再生機能を起動している。
【0122】
次いで、リスト利用再生機能の実行中におけるチャンネル切換処理について説明する。制御部11は、リスト利用再生機能を実行している状態で、ユーザによる入力部12の操作に応じてチャンネル切替命令が入力されると、図21に示すチャンネル切替処理手順RT2を開始する。そして制御部11は、かかるチャンネル切替処理手順RT2を開始すると、ステップSP21において、チャンネルリストCLに登録されているチャンネル番号CNの並びと、ユーザにより指定されたチャンネル番号CNの切替方向とに従い、現在選択中のチャンネルのチャンネル番号CNを1増やしたチャンネル番号CN又は1減らしたチャンネル番号CNのチャンネルを切替後のチャンネルとして判別し、次のステップSP22に移る。ステップSP22において制御部11は、コンテンツデータ記憶部14から切替後のチャンネルに割り当てられているプレイリストPLを読み出して、次のステップSP23に移る。
【0123】
ステップSP23において制御部11は、プレイリストPLを正しく読み出せたか否かを判別する。このステップSP23において肯定結果が得られると、このことは、例えばプレイリストPLのデータが破損してはいないことを表している。従って制御部11は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP24に移る。そしてステップSP24において制御部11は、チャンネル変更時処理を実行する。
【0124】
ステップSP24において制御部11は、チャンネル変更時処理として、例えばプレイリストPLのリスト属性情報LATに含まれている再生形態情報PMが、シャッフル再生形態を示していると、当該プレイリストPLで規定されている音楽データD1の再生順序を無作為に並べ替えた他の順序に変更するような処理を実行する。そして制御部11は、このようなチャンネル変更時処理を実行した後、次のステップSP25に移る。
【0125】
ステップSP25において制御部11は、プレイリストPLのリスト属性情報LATに含まれている再生利用設定情報LSに基づき、当該プレイリストPLを音楽データD1の再生に利用可能であるか否かを判別する。このステップSP25において否定結果が得られると、このことはプレイリストPLを音楽データD1の再生には利用しないことを表している。すなわち、かかる否定結果は、このとき判別したチャンネルに割り当てられているプレイリストPLに従い音楽データD1を再生し得ないことを表している。従って制御部11は、かかる否定結果を得ると、ステップSP21に戻り、そのプレイリストPLに対応するチャンネルのチャンネル番号CNを、さらに1増やしたチャンネル番号CN又は1減らしたチャンネル番号CNのチャンネルを新たな切替後のチャンネルとして判別し、再び上述と同様の処理を実行する。
【0126】
ところでステップSP25において肯定結果が得られると、このことはプレイリストPLを音楽データD1の再生に利用し得ることを表している。すなわち、かかる肯定結果は、このとき判別したチャンネルに割り当てられているプレイリストPL1に従い音楽データD1を再生し得ることを表している。従って制御部11は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP26に移る。
【0127】
ステップSP26において制御部11は、切替後のチャンネルに割り当てられているプレイリストPLに従い再生順序が1番目の音楽データD1をコンテンツデータ記憶部14から読み出して、次のステップSP27に移る。ステップSP27において制御部11は、このとき音楽データD1を正しく読み出せたか否かを判別する。このステップSP27において肯定結果が得られると、このことは、このとき読み出した音楽データD1が破損してはいないことを表している。従って制御部11は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP28に移る。
【0128】
ステップSP28において制御部11は、リスト利用再生機能の実行時に利用するように設定している1つの第1乃至第5の表示情報切替手法に従って表示処理部17を制御することにより、表示部18に表示されている現在表示情報50を次表示情報51へと切り替える。また制御部11は、このとき、リスト利用再生機能の実行時に利用するように設定している1つの第1乃至第4の音楽データ切替手法に従って再生部13を制御することにより、現在再生中の音楽データD1を第1又は第2のフェードアウト再生時間FOT1又はFOT2をかけてフェードアウト再生させて、そのフェードアウト再生が完了すると、次のステップSP29に移る。そしてステップSP29において制御部11は、リスト利用再生機能の実行時に利用するように設定している1つの第1乃至第4の音楽データ切替手法に従って再生部13を制御することにより、切替後のチャンネルに対応する音楽データD1(すなわち、次の音楽データD1)に対する特徴位置からのフェードイン再生(すなわち、第1のフェードイン再生時間FIT1のフェードイン再生)を開始させて、次のステップSP30に移り、かかるチャンネル切替処理手順RT2を終了する。
【0129】
因みに上述したステップSP23において否定結果が得られると、このことは、例えばプレイリストPLのデータが破損していることを表している。従って制御部11は、かかる否定結果を得ると、ステップSP31に移る。またステップSP27において否定結果が得られると、このことは、例えば音楽データD1が破損していることを表している。従って制御部11は、かかる否定結果を得たときも、ステップSP31に移る。そしてステップSP31において制御部11は、エラー処理として、例えばユーザに対し音楽データD1を再生し得ないことを通知した後、ステップSP30に移る。このようにして制御部11は、リスト利用再生機能の実行中に、ユーザの要求に応じてチャンネルを切り替えている。
【0130】
次いで、リスト利用再生機能の実行中における再生切替処理について説明する。制御部11は、チャンネルの切り替えに応じてコンテンツデータ記憶部14から読み出したプレイリストPLに従い再生順序が1番目の音楽データD1に対する特徴位置からのフェードイン再生を開始すると、図22に示す再生切替処理手順RT3を開始する。そして制御部11は、かかる再生切替処理手順RT3を開始すると、ステップSP41において、ユーザにより入力部12を介して再生音楽切替命令及び音楽選択決定命令が入力されたか否かを判別する。このステップSP41において否定結果が得られると、このことは現在再生中の音楽データD1に基づく音楽がユーザに聴取されている途中であることを表している。従って制御部11は、かかる否定結果を得ると、ステップSP42に移る。
【0131】
ステップSP42において制御部11は、現在再生中の音楽データD1の再生が終了したか否かを判別する。このステップSP42において否定結果が得られると、このことは、音楽データD1が再生途中であることを表している。従って制御部11は、かかる否定結果を得ると、ステップSP41に戻る。従って制御部11は、この後、ステップSP41及びステップSP42において肯定結果を得るまでの間、当該ステップSP41及びステップSP42の処理を循環的に繰り返し実行することにより、ユーザにより入力部12を介して再生音楽切替命令及び音楽選択決定命令が入力されること、また音楽データD1の再生が終了することを待ち受ける。
【0132】
ところでステップSP41において肯定結果が得られると、このことはユーザにより再生する音楽データD1を切り替えるように要求された、又は現在再生中の音楽データD1が所望の音楽データD1として選択決定されたことを表している。従って制御部11は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP43に移る。ステップSP43において制御部11は、このとき入力部12を介して入力された命令が再生音楽切替命令であるか否かを判別する。このステップSP43において肯定結果が得られると、このことは、このときユーザにより音楽データD1を切り替えるように要求されたことを表している。従って制御部11は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP44に移る。
【0133】
ステップSP44において制御部11は、現在選択中のプレイリストPLに登録されているコンテンツ指示情報MIDの並び(シャッフル再生形態が指定されているときには、変更後の並び)と、ユーザにより指定された音楽データD1の切替方向とに従い、(再生しないように設定されている音楽データD1は除いて)現在再生中の音楽データD1よりも1つ前に再生する音楽データD1又は1つ後に再生する音楽データD1を切替後の音楽データD1として判別し、次のステップSP45に移る。そしてステップSP45において制御部11は、コンテンツデータ記憶部14から、その切替後の音楽データD1を読み出して、次のステップSP46に移る。
【0134】
ステップSP46において制御部11は、このとき、切替後の音楽データD1を正しく読み出せたか否かを判別する。このステップSP46において否定結果が得られると、このことは、例えば切替後の音楽データD1が破損していることを表している。すなわち、かかる否定結果は、このとき読み出した音楽データD1を再生し得ないことを表している。従って制御部11は、かかる否定結果を得ると、ステップSP44に戻り、(再生しないように設定されている音楽データD1は除いて)切替後の音楽データD1よりもさらに1つ前に再生する音楽データD1又は1つ後に再生する音楽データD1を新たな切替後の音楽データD1として判別し、再び上述と同様の処理を実行する。
【0135】
これに対してステップSP46において肯定結果が得られると、このことは、例えば切替後の音楽データD1が破損してはいないことを表している。すなわち、かかる肯定結果は、このとき読み出した音楽データD1を何ら問題なく再生し得ることを表している。従って制御部11は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP47に移る。ステップSP47において制御部11は、リスト利用再生機能の実行時に利用するように設定している1つの第1乃至第5の表示情報切替手法に従って表示処理部17を制御することにより、表示部18に表示されている現在表示情報50を次表示情報51へと切り替える。また制御部11は、リスト利用再生機能の実行時に利用するように設定している1つの第1乃至第4の音楽データ切替手法に従って再生部13を制御することにより、現在再生中の音楽データD1を第1又は第2のフェードアウト再生時間FOT1又はFOT2をかけてフェードアウト再生させて、そのフェードアウト再生が完了すると、次のステップSP48に移る。
【0136】
そしてステップSP48において制御部11は、引き続きリスト利用再生機能の実行時に利用するように設定している1つの第1乃至第4の音楽データ切替手法に従って再生部13を制御することにより、切替後の音楽データD1(すなわち、次の音楽データD1)に対する特徴位置からのフェードイン再生(すなわち、第1のフェードイン再生時間FIT1のフェードイン再生)を開始させて、次のステップSP49に移る。ステップSP49において制御部11は、入力部12を介してチャンネル切替命令が入力されたか否かを判別する。このステップSP49において否定結果が得られると、このことは、ユーザにより現在選択中のプレイリストPLに従い音楽データD1を再生するように要求されており、未だチャンネルの切り替えが要求されてはいないことを表している。従って制御部11は、かかる否定結果を得ると、ステップSP41に戻る。
【0137】
ところでステップSP43において否定結果が得られると、このことは、このときユーザにより、現在特徴位置から再生中の音楽データD1が所望の音楽データD1として選択決定されたことを表している。従って制御部11は、かかる否定結果を得ると、ステップSP50に移る。ステップSP50において制御部11は、リスト利用再生機能の実行時に利用するように設定している1つの第1乃至第5の表示情報切替手法に従って表示処理部17を制御することにより、表示部18に表示されている選択画面20を再生画面40に切り替える。また制御部11は、このときリスト利用再生機能の実行時に利用するように設定している1つの第1乃至第4の音楽データ切替手法に従って再生部13を制御することにより、現在特徴位置から再生中の音楽データD1を第1又は第2のフェードアウト再生時間FOT1又はFOT2をかけてフェードアウト再生させて、そのフェードアウト再生が完了すると、次のステップSP51に移る。そしてステップSP51において制御部11は、再生部13を制御して、フェードアウト再生の完了した音楽データD1に対する先頭位置からの通常再生を開始させて、ステップSP49に移る。
【0138】
また上述のステップSP42において肯定結果が得られると、このことは、ユーザにより、再生中の音楽データD1に基づく音楽が最後まで聴取され、その音楽データD1の再生が終了したことを表している。従って制御部11は、かかる否定結果を得ると、ステップSP52に移る。ステップSP52において制御部11は、現在選択中のプレイリストPLに登録されているコンテンツ指示情報MIDの並び(シャッフル再生形態が指定されているときには、変更後の並び)に従い、(再生しないように設定されている音楽データD1は除いて)再生の終了した音楽データD1の次に再生する音楽データD1を切替後の音楽データD1として判別し、次のステップSP53に移る。そしてステップSP53において制御部11は、コンテンツデータ記憶部14から、その切替後の音楽データD1を読み出して、次のステップSP54に移る。
【0139】
ステップSP54において制御部11は、このとき、切替後の音楽データD1を正しく読み出せたか否かを判別する。このステップSP54において否定結果が得られると、このことは、例えば切替後の音楽データD1が破損していることを表している。すなわち、かかる否定結果は、このとき読み出した音楽データD1を再生し得ないことを表している。従って制御部11は、かかる否定結果を得ると、ステップSP52に戻り、(再生しないように設定されている音楽データD1は除いて)切替後の音楽データD1のさらに次に再生する音楽データD1を新たな切替後の音楽データD1として判別し、再び上述と同様の処理を実行する。
【0140】
これに対してステップSP54において肯定結果が得られると、このことは、例えば切替後の音楽データD1が破損してはいないことを表している。すなわち、かかる肯定結果は、このとき読み出した音楽データD1を何ら問題なく再生し得ることを表している。従って制御部11は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP55に移る。ステップSP55において制御部11は、表示処理部17を制御して、表示部18に表示されている選択画面20としての現在表示情報50を、再生画面40としての次表示情報51へと切り替える。また制御部11は、このとき再生部13を制御して、切替後の音楽データD1に対する先頭位置からの通常再生を開始して、次のステップSP49に移る。
【0141】
このようにして制御部11は、この後、ステップSP49において肯定結果が得られるまでの間、上述した一連の処理を実行することにより、プレイリストPLに登録されている複数の音楽データD1を順次再生することができる。ところで上述したステップSP49において肯定結果が得られると、このことは、ユーザにより、プレイリストPLの変更のために、チャンネルの切り替えが要求されたことを表している。従って制御部11は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP56に移って、かかる再生切替処理手順RT3を終了する。
【0142】
次いで、再生音楽切替命令の入力間隔に応じて第1の制御手法により、第1及び第2のフェードアウト再生時間FOT1及びFOT2と、第1のフェードイン再生時間FIT1を短くするように制御するときの時間設定処理について説明する。制御部11は、チャンネルの切り替えに応じてコンテンツデータ記憶部14からプレイリストPLを読み出すと、図23に示す時間設定処理手順RT4を開始する。制御部11は、かかる時間設定処理手順RT4を開始すると、ステップSP61において、このとき読み出したプレイリストPLに対応する再生可能データ数を検出して、次のステップSP62に移る。
【0143】
ステップSP62において制御部11は、再生可能データ数と第1のデータ閾値とを比較し、その比較結果に基づいて、再生可能データ数が第1のデータ閾値よりも少ないか否かを判別する。このステップSP62において肯定結果が得られると、このことは、プレイリストPLに登録され、再生するように設定されている音楽データD1が比較的少ないことを表している。従って制御部11は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP63に移る。そしてステップSP63において制御部11は、音楽データD1の再生を切り替える際のフェードアウト再生時間とフェードイン再生時間を、再生可能データ数が第1のデータ閾値よりも少ないことを示す第1の条件に応じた第1又は第4の変更フェードアウト再生時間CFOT1と第1の変更フェードイン再生時間CFIT1に設定した後、次のステップSP64に移り、かかる時間設定処理手順RT4を終了する。因みにステップSP63において制御部11は、このとき第2乃至第5の表示情報切替手法を利用するように設定していると、表示情報を切り替える際の表示消滅時間と表示出現時間も、第1の条件に応じた第1又は第4の変更表示消滅時間CDOT1と第1の変更表示出現時間CDIT1に設定する。
【0144】
ところでステップSP62において否定結果が得られると、このことはプレイリストPLに登録され、再生するように設定されている音楽データD1が比較的多いことを表している。従って制御部11は、かかる否定結果を得ると、ステップSP65に移る。そしてステップSP65において制御部11は、再生可能データ数と第2のデータ閾値とを比較し、その比較結果に基づいて、再生可能データ数が第1のデータ閾値以上でかつ第2のデータ閾値よりも少ないか否かを判別する。このステップSP65において肯定結果が得られると、このことは、再生するように設定されている音楽データD1がある程度の数だけプレイリストPLに登録されていることを表している。従って制御部11は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP66に移る。そしてステップSP66において制御部11は、音楽データD1の再生を切り替える際のフェードアウト再生時間とフェードイン再生時間を、再生可能データ数が第1のデータ閾値以上でかつ第2のデータ閾値よりも少ないことを示す第2の条件に応じた第2又は第5の変更フェードアウト再生時間CFOT2と第2の変更フェードイン再生時間CFIT2に設定した後、次のステップSP64に移り、かかる時間設定処理手順RT4を終了する。因みにステップSP66において制御部11は、このとき第2乃至第5の表示情報切替手法を利用するように設定していると、表示情報を切り替える際の表示消滅時間と表示出現時間も、第2の条件に応じた第2又は第5の変更表示消滅時間CDOT2と第2の変更表示出現時間CDIT2に設定する。
【0145】
またステップSP65において否定結果が得られると、このことは、再生するように設定されている多数の音楽データD1がプレイリストPLに登録されていることを表している。従って制御部11は、かかる否定結果を得ると、ステップSP67に移る。そしてステップSP67において制御部11は、音楽データD1の再生を切り替える際のフェードアウト再生時間jフェードイン再生時間を、再生可能データ数が第2のデータ閾値以上であることを示す第3の条件に応じた第3又は第6の変更フェードアウト再生時間CFOT3と第3の変更フェードイン再生時間CFIT3に設定した後、次のステップSP64に移り、かかる時間設定処理手順RT4を終了する。因みにステップSP67において制御部11は、このとき第2乃至第5の表示情報切替手法を利用するように設定していると、表示情報を切り替える際の表示消滅時間と表示出現時間も、第3の条件に応じた第3又は第6の変更表示消滅時間CDOT3と第3の変更表示出現時間CDIT3に設定する。
【0146】
これにより制御部11は、ユーザにより音楽データD1の切り替えを要求するために入力部12がすばやく操作されたときには、現在再生中の音楽データD1A及び次の音楽データD1Bを、プレイリストPLに登録されている音楽データD1の数に応じて設定した第1乃至第6の変更フェードアウト再生時間CFOT1乃至CFOT3及び第1乃至第3の変更フェードイン再生時間CFIT1乃至CFIT3でフェードアウト再生及びフェードイン再生するようにして迅速に切り替えることができる。因みに制御部11は、このとき第2乃至第5の表示情報切替手法を利用するように設定していると、現在表示情報50及び次表示情報51を、プレイリストPLに登録されている音楽データD1の数に応じて設定した第1乃至第6の変更表示消滅時間CDOT1乃至CDOT3及び第1乃至第3の変更表示出現時間CDIT1乃至CDIT3ですばやく消滅させると共にすばやく出現させるようにして迅速に切り替えることができる。
【0147】
次いで、再生音楽切替命令の入力間隔に応じて第2の制御手法により、第1及び第2のフェードアウト再生時間FOT1及びFOT2と第1のフェードイン再生時間FIT1とを短くするように制御するときの時間変更処理について説明する。制御部11は、チャンネルの切り替えに応じてコンテンツデータ記憶部14から読み出したプレイリストPLに従い音楽データD1を再生している状態で、前回の再生音楽切替命令の入力から、第1の入力間隔閾値を下回るようなすばやさ(すなわち、第1の入力間隔閾値よりも短い入力間隔時間)で次の再生音楽切替命令が入力されると、図24に示す時間変更処理手順RT5を開始する。
【0148】
制御部11は、かかる時間変更処理手順RT5を開始すると、ステップSP71において、前回の再生音楽切替命令の入力から今回の再生音楽切替命令の入力までの入力間隔時間と、第2の入力間隔閾値とを比較し、その比較結果に基づいて、当該入力間隔時間が第2の入力間隔閾値よりも短いか否かを判別する。このステップSP71において否定結果が得られると、ユーザにより入力部12が音楽データD1の切替要求用に格段的にすばやく操作されたことを表している。従って制御部11は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP72に移る。そしてステップSP72において制御部11は、音楽データD1の再生を切り替える際のフェードアウト再生時間とフェードイン再生時間を、入力間隔時間が第2の入力間隔閾値よりも短いことを示す第5の条件に応じた第8又は第10の変更フェードアウト再生時間CFOT5と第5の変更フェードイン再生時間CFIT5に変更した後、次のステップSP73に移り、かかる時間変更処理手順RT5を終了する。因みにステップSP72において制御部11は、このとき第2乃至第5の表示情報切替手法を利用するように設定していると、表示情報を切り替える際の表示消滅時間と表示出現時間も、第5の条件に応じた第8又は第10の変更表示消滅時間CDOT5と第5の変更表示出現時間CDIT5に変更する。
【0149】
またステップSP71において否定結果が得られると、このことは、ユーザにより入力部12が音楽データD1の切替要求用に比較的すばやく操作されたことを表している。従って制御部11は、かかる否定結果を得ると、次のステップSP74に移る。そしてステップSP74において制御部11は、音楽データD1の再生を切り替える際のフェードアウト再生時間とフェードイン再生時間を、入力間隔時間が第2の入力間隔閾値以上でかつ第1の入力間隔閾値よりも短いことを示す第4の条件に応じた第7又は第9の変更フェードアウト再生時間CFOT4と第4の変更フェードイン再生時間CFIT4に変更した後、次のステップSP73に移り、かかる時間変更処理手順RT5を終了する。因みにステップSP74において制御部11は、このとき第2乃至第5の表示情報切替手法を利用するように設定していると、表示情報を切り替える際の表示消滅時間と表示出現時間も、第4の条件に応じた第7又は第9の変更表示消滅時間CDOT4と第4の変更表示出現時間CDIT4に変更する。
【0150】
これにより制御部11は、ユーザにより音楽データD1の切り替えを要求するために入力部12がすばやく操作されたときには、現在再生中の音楽データD1A及び次の音楽データD1Bを、そのすばやさの度合いに応じて変更した第7乃至第10の変更フェードアウト再生時間CFOT4及びCFOT5と第4及び第5の変更フェードイン再生時間CFIT4及びCFIT5とでフェードアウト再生及びフェードイン再生するようにして迅速に切り替えることができる。因みに制御部11は、このとき第2乃至第5の表示情報切替手法を利用するように設定していると、現在表示情報50及び次表示情報51を、そのすばやさの度合いに応じて変更した第7乃至第10の変更表示消滅時間CDOT4及びCDOT5と第4及び第5の変更表示出現時間CDIT4及びCDIT5ですばやく消滅させると共にすばやく出現させるようにして迅速に切り替えることができる。
【0151】
次いで、プレイリストPLを音楽データD1の再生に利用するか否かを選択させる際に当該プレイリストPLに登録されている複数の音楽データD1を順次再生する連続再生処理について説明する。制御部11は、表示処理部17により表示部18に表示された再生利用設定画面60上で、ユーザにより入力部12を介してプレイリストPLが指示されると、これに応じてコンテンツデータ記憶部14から当該指示されたプレイリストPLを読み出す。そして制御部11は、コンテンツデータ記憶部14から、そのプレイリストPLに従い再生順序が1番目の音楽データD1を読み出すと、図25に示す連続再生処理手順RT6を開始する。ただし制御部11は、かかる連続再生処理手順RT6については、コンテンツデータ記憶部14からプレイリストPLに従い複数の音楽データD1を順次読み出す処理と並行して実行している。
【0152】
制御部11は、かかる連続再生処理手順RT6を開始すると、ステップSP81において、再生部13を制御して、このとき読み出した音楽データD1Aに対する特徴位置からのフェードイン再生を開始させて、次のステップSP82に移る。ステップSP82において制御部11は、再生部13により、フェードイン再生を開始した音楽データD1が、そのフェードイン再生の完了時点から、さらに一定時間CT通常再生されることを待ち受ける。そして制御部11は、かかる音楽データD1がフェードイン再生の完了時点から一定時間CT通常再生されると、次のステップSP83に移る。
【0153】
ステップSP83において制御部11は、再生部13を制御して、フェードイン再生の完了時点から一定時間CT通常再生した音楽データD1のフェードアウト再生を開始させて、次のステップSP84に移る。ステップSP84において制御部11は、再生部13において、音楽データD1に対するフェードアウト再生が完了することを待ち受ける。その結果、制御部11は、かかる音楽データD1のフェードアウト再生が完了すると、ステップSP81に戻る。
【0154】
このようにして制御部11は、表示処理部17により表示部18に表示された再生利用設定画面60上で、ユーザにより入力部12を介してプレイリストPLが指示され続けている間は、コンテンツデータ記憶部14から、そのプレイリストPLに従い順次音楽データD1を読み出しながら、かかる連続再生処理手順RT6を循環的に繰り返し実行する。これにより制御部11は、プレイリストPLに登録されている音楽データD1に基づく音楽の一部を実際に試聴させながら、ユーザに対し、プレイリストPLを音楽データD1の再生に利用するか否かを選択させることができる。
【0155】
(1−3)動作及び効果
以上の構成において、再生装置10は、ユーザにより入力部12を介してチャンネルとしてプレイリストPLが選択されると、当該プレイリストPLに従い、これに登録された音楽データD1Aを特徴位置からフェードイン再生して当該フェードイン再生が完了すると、そのまま通常再生する。そして再生装置10は、かかる音楽データD1Aの再生が終了する前に、ユーザにより入力部12を介して再生音楽切替命令やチャンネル切替命令が入力されると、現在再生中の音楽データD1Aをフェードアウト再生し、そのフェードアウト再生が完了すると、引き続きプレイリストPLに従い次の音楽データD1Bの特徴位置からのフェードイン再生を開始し、かかるフェードイン再生が完了すると、そのまま通常再生する。このようにして再生装置10は、ユーザにより入力部12を介して再生音楽切替命令やチャンネル切替命令が入力される毎に音楽データD1を切り替えて特徴位置から再生することにより、これら複数の音楽データD1に基づく複数の音楽の一部を連続して試聴させる。
【0156】
そして再生装置10は、入力部12を介して再生音楽切替命令やチャンネル切替命令が入力されたときには、表示部8に表示していた、現在再生中の音楽データD1Aに関する現在表示情報50を、次の音楽データD1Bに関する次表示情報51に切り替える。従って再生装置10は、現在再生中の音楽データD1Aから次の音楽データD1Bへの再生の切り替えを、表示部18に対する現在表示情報50から次表示情報51への表示の切り替えと、連続的な当該現在再生中の音楽データD1Aに対するフェードアウト再生及び次の音楽データD1Bに対するフェードイン再生とにより視覚的及び聴覚的に通知することができる。
【0157】
以上の構成によれば、再生装置10は、音楽データD1の再生中に入力部12を介して再生音楽切替命令やチャンネル切替命令が入力されると、表示部18に対し、現在再生中の音楽データD1Aに関する現在表示情報50から、次の音楽データD1Bに関する次表示情報51へと切り替えて表示すると共に、現在再生中の音楽データD1Aをフェードアウト再生し、そのフェードアウト再生が完了すると、次の音楽データD1Bをフェードイン再生するようにした。これにより再生装置10は、現在再生中の音楽データD1Aから次の音楽データD1Bへの再生の切り替えを、表示部18に対する、現在表示情報50から次表示情報51への切り替えと、連続的な当該現在再生中の音楽データD1Aに対するフェードアウト再生及び次の音楽データD1Bに対するフェードイン再生とにより視覚的及び聴覚的に通知することができる。よって再生装置10は、音楽データD1の再生の切り替えを的確に通知することができる。
【0158】
また再生装置10は、ユーザの要求に応じて音楽データD1を切り替えるとき、現在再生中の音楽データD1Aに対するフェードアウト再生を開始してから、そのフェードアウト再生が完了するまでの間に、表示部18に対する現在表示情報50から次表示情報51への表示の切り替えを完了させるようにした。従って再生装置10は、ユーザに対し、表示情報の切り替えによって視覚的に、音楽データD1の切り替えを迅速に通知することができる。また再生装置10は、例えば、切替前の音楽データD1Aに基づく音楽が、その曲調等に応じて元々途中で音量を大幅に低下させるような構成であっても、このような音楽の構成が、音楽データD1の切り替えであると誤って認識されることを的確に回避することができる。特に再生装置10は、第1の表示情報切替手法を利用するように設定している場合、ユーザにより音楽データD1の切り替えが要求されたとき(すなわち、入力部12を介して再生音楽切替命令やチャンネル切替命令が入力されたとき)、現在表示情報50及び次表示情報51を徐々に消滅させたり徐々に出現させたりせずに切り替えるため、音楽データD1の切り替えをより迅速に通知することができる。
【0159】
さらに再生装置10は、ユーザの要求に応じて音楽データD1を切り替える場合、第3及び第5の表示情報切替手法を利用すると、現在表示情報50を徐々に消滅させつつ、その消滅が完了する前に、次表示情報51を徐々に出現させ始めるようにして、これら現在表示情報50と次表示情報51とを一時的に重複させて表示するようにした。従って再生装置10は、第1及び第2の表示消滅時間DOT1及びDOT2と、第1の表示出現時間DIT1とが予め選定されているものの、表示情報の一時的な重複表示を実行しない場合に比べて、現在表示情報50の消滅の開始時点から次表示情報51の出現完了時点までの情報切替時間DSCT2及びDSCT4を短くすることができると共に、表示情報の一時的な重複表示によっても視覚的に、音楽データD1の切り替えを通知することができる。
【0160】
さらに再生装置10は、ユーザにより入力部12を介して再生音楽切替命令やチャンネル切替命令が入力されると、上述したように現在再生中の音楽データD1Aをフェードアウト再生し、そのフェードアウト再生が完了すると、次の音楽データD1Bを特徴位置からフェードイン再生するようにした。従って再生装置10は、現在再生中の音楽データD1Aをフェードアウト再生すると共に、次の音楽データD1Bを特徴位置からフェードイン再生することで、現在再生中の音楽データD1Aに基づく音楽が突然途切れ、また次の音楽データD1Bに基づく音楽が突然大音量で出力され、ユーザに不快感を与えることを未然に回避することができる。また再生装置10は、ユーザに対し複数の音楽データD1に基づく複数の音楽の特徴部分を連続して試聴させることができ、これらがどのような音楽(例えば、ユーザの知っている音楽やユーザの好みの印象に近い音楽等)であるかを確認させることができる。そして再生装置10は、この際、ユーザにより音楽データD1を切り替えるように要求される毎に、順次音楽データD1を切り替えて再生するため、個々の音楽の特徴部分をユーザに対し所望の長さ聴かせることができ、これら音楽が所望の音楽であるか否かを的確に確認させることができる。
【0161】
これに加えて再生装置10は、ユーザの要求に応じて音楽データD1を切り替える場合、第3及び第4の音楽データ切替手法を利用すると、第2のフェードアウト再生時間FOT2を第1のフェードイン再生時間FIT1よりも長くすることで、再生を停止する音楽データD1Aに基づく音楽については余韻を楽しませることができると共に、次の音楽データD1Bに基づく音楽については、なかなか音量が上がらずに、苛立ちを感じさせるようなことを回避することができる。また再生装置10は、ユーザの要求に応じて音楽データD1を切り替える場合、第2及び第4の音楽データ切替手法を利用すると、現在再生中の音楽データD1Aに対するフェードアウト再生の完了部分と、次の音楽データD1Bのフェードイン再生の開始部分とを重ねるクロスフェードを実行するようにした。従って再生装置10は、第1及び第2のフェードアウト再生時間FOT1及びFOT2と、第1のフェードイン再生時間FIT1とが予め選定されているものの、クロスフェードを実行しない場合に比べて、フェードアウト再生の開始時点からフェードイン再生の完了時点までの音楽データ切替時間DCT1及びDCT4を短くすることができ、かくして音楽データD1の切り替えを迅速に完了させることができる。そして再生装置10は、クロスフェードを実行した場合、切替前後の音楽が一部重複して出力されるため、音の重複によっても音楽データD1の切り替えを通知することができる。
【0162】
さらに再生装置10は、入力部12を介して再生音楽切替命令が入力されると、音楽データD1Aに対する特徴位置からのフェードイン再生を開始して、何ら命令が入力されないまま、当該音楽データD1Aのフェードイン再生に続く通常再生が終了すると、次の音楽データD1Bの先頭位置からの通常再生を開始するようにした。これにより再生装置10は、複数の音楽データD1を順次特徴位置から再生している途中に、音楽データD1の全体を順次再生するように要望された場合、音楽データD1Aに対する特徴位置からの再生に引き続き、そのまま次の音楽データD1Bの全体を再生するように何ら指示させなくても、当該音楽データD1Aの一部再生から次の音楽データD1Bの全体再生へと容易に移行することができる。
【0163】
さらに再生装置10は、音楽データD1Aに対する特徴位置からの再生途中に、ユーザにより入力部12を介して、現在再生中の音楽データD1Aを所望の音楽データD1として選択決定する音楽選択決定命令が入力されると、現在再生中の音楽データD1Aをフェードアウト再生して、このフェードアウト再生が完了すると、同一の音楽データD1Aを先頭位置から通常再生するようにした。従って再生装置10は、複数の音楽データD1に基づく複数の音楽の一部を連続して試聴させながら、例えばユーザにより、試聴されている音楽が気に入られると、これに応じて、その音楽を頭から改めて聴かせることができる。すなわち再生装置10は、実際に複数の音楽の一部を連続して試聴させて、個々の音楽がどのような音楽であるかを確認させながら、所望の音楽を選択させて、改めて当該所望の音楽を頭から聴かせることができる。
【0164】
さらに再生装置10は、ユーザにより入力部12が比較的すばやく操作されたときには、再生音楽切替命令の入力間隔に応じてフェードアウト再生時間及びフェードイン再生時間を短く制御するようにした。従って再生装置10は、音楽データD1の切り替えが要求された時点から実際に音楽データD1の再生が切り替わるまでの時間(すなわち、音楽データ切替時間)を段階的に短くすることができる。これにより再生装置10は、ユーザの操作に対し音楽データD1の切り替えが追従せずに苛立ちを感じさせるようなことを回避することができる。また再生装置10は、音楽データ切替時間の短縮に合わせて、現在表示情報50から次表示情報51への表示の切り替えに要する時間(すなわち、情報切替時間)も段階的に短くしている。従って制御部11は、これら現在表示情報50から次表示情報51への表示の切り替えによっても、操作に苛立ちを感じさせるようなことを回避することができる。
【0165】
さらにまた再生装置10は、コンテンツデータ記憶部14に対し、所望のキーワード等で検索した音楽データD1を登録している複数種類のプレイリストPLを記憶している。従って再生装置10は、ユーザに対し、これらプレイリストPLを選択させるようにして、所望の音楽データD1を探索するための範囲をある程度絞らせたうえで、そのプレイリストPLに登録されている音楽データD1に基づく音楽の一部を実際に試聴させて、所望の音楽データD1を選択させることができる。そして再生装置10は、ユーザにより入力部12を介して入力されるチャンネル切替命令に応じて、プレイリストPLを切り替える場合、切替後のプレイリストPLに登録されている音楽データD1についても特徴位置からのフェードイン再生を開始するようにした。従って再生装置10は、プレイリストPLを切り替えたときでも、切替後のプレイリストPLに登録されている音楽データD1に基づく音楽の一部を試聴させることができ、当該プレイリストPLに登録されている音楽データD1を比較的短時間に確認させることができる。
【0166】
(1−4)他の実施の形態
なお上述した第1の実施の形態においては、ユーザの要求に応じて音楽データD1を切り替えるとき、現在再生中の音楽データD1Aに対するフェードアウト再生の開始時点から完了時点までの間に、表示部18に対する現在表示情報50から次表示情報51への表示の切り替えを完了させるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ユーザの要求に応じて音楽データD1を切り替えるとき、現在再生中の音楽データD1Aに対するフェードアウト再生の開始時点から完了時点までの間に、表示部18に対し、次表示情報51の少なくとも一部を表示し始める(例えば、次表示情報51を徐々に出現させ始める)ようにして、現在再生中の音楽データD1Aのフェードアウト再生の開始時点から次の音楽データD1Bのフェードイン再生の完了時点までの間に、表示部18に対する現在表示情報50から次表示情報51への表示の切り替えを完了させるようにしても良い。
【0167】
かかる構成の場合も再生装置10は、フェードアウト再生及びフェードイン再生により、切替前の音楽データD1Aに対する通常再生の状態から次の音楽データD1Bを通常再生するまでに多少の時間を要するものの、表示情報の切り替えによって視覚的に、音楽データD1の切り替えを比較的迅速に通知することができる。また再生装置10は、例えば、切替前の音楽データD1Aに基づく音楽が、その曲調等に応じて元々途中で音量を大幅に低下させるような構成であっても、このような音楽の構成が、音楽データD1の切り替えであると誤って認識されることを的確に回避することができる。
【0168】
また上述した第1の実施の形態においては、第3及び第4の音楽データ切替手法において、第1のフェードイン再生時間FIT1を 500〔msec〕程度に選定し、第2のフェードアウト再生時間FOT2を 750〔msec〕程度に選定するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、フェードアウト再生時間をフェードイン再生時間よりも長くすれば、当該フェードアウト再生時間及びフェードイン再生時間を、 750〔msec〕対 500〔msec〕のような3対2の比率で、それぞれ他の時間を選定しても良いし、このような比率にかかわらずにそれぞれ他の時間を選定するようにしても良い。
【0169】
さらに上述した第1の実施の形態においては、プレイリストPLを音楽データD1の再生に利用するか否かを設定する際に、当該プレイリストPLに登録されている複数の音楽データD1を順次フェードイン再生及びフェードアウト再生しながら一定時間CT通常再生するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、プレイリストPLを音楽データD1の再生に利用するか否かを設定する際に、当該プレイリストPLに登録されている複数の音楽データD1を順次フェードイン再生及びフェードアウト再生しながら、そのプレイリストPLに登録されている音楽データD1の数(再生するように設定している音楽データD1のみの数と、再生しないように設定している音楽データD1の数との何れか一方又は統合した数の何れでも良い)に応じて通常再生する一定時間CTを変更する(例えば、数が多いほど一定時間CTを短くするように変更する)ようにしても良い。
【0170】
これに加えて、再生装置10では、プレイリストPLを音楽データD1の再生に利用するか否かを設定する際に、当該プレイリストPLに登録されている複数の音楽データD1を、そのプレイリストPLに登録されている音楽データD1の数(再生するように設定している音楽データD1のみの数と、再生しないように設定している音楽データD1の数との何れか一方又は統合した数の何れでも良い)に応じて、所定数おきに飛び越し再生する(例えば、数が多いほど、飛び越す間隔をあけるように再生する)ようにしても良い。これにより再生装置10は、プレイリストPLを音楽データD1の再生に利用するか否かを設定する際に、当該プレイリストPLに登録されている音楽データD1の大まかな数を直感的に認識させることができ、その結果、音楽データD1の数を、プレイリストPLを音楽データD1の再生に利用するか否かを設定する際の参考にさせ、又は、今後、当該プレイリストPLを再構成する際に参考にさせることができる。
【0171】
さらに上述した第1の実施の形態においては、プレイリストPLを音楽データD1の再生に利用するか否かを設定する際に、当該プレイリストPLに登録されている複数の音楽データD1を順次フェードイン再生及びフェードアウト再生しながら一定時間CT通常再生するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、リスト利用再生機能の実行時に、ユーザによりチャンネルを介してプレイリストPLが選択された際に、そのプレイリストPLに登録されている複数の音楽データD1を順次フェードイン再生及びフェードアウト再生しながら一定時間CT通常再生するようにしても良い。これにより再生装置10は、ユーザに対し音楽データD1の切り替えを要求させる操作を何ら行わせることなく、プレイリストPLに登録されている複数の音楽データD1に基づく複数の音楽の一部を連続的に聴かせて、所望の音楽データD1を容易に検索させることができる。
【0172】
さらに上述した第1の実施の形態においては、ユーザにより入力部12が比較的すばやく操作されたときに、再生音楽切替命令の入力間隔に応じてフェードアウト再生時間及びフェードイン再生時間を制御するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば朝、昼、夕、夜、深夜等のように、プレイリストPLに従って音楽データD1を再生する時間帯に応じて、例えば、一日の中で時間が早いほど(すなわち、朝)フェードアウト再生時間及びフェードイン再生時間を短くし、時間が遅いほど(すなわち、深夜)フェードアウト再生時間及びフェードイン再生時間を長くするようにして、当該フェードアウト再生時間及びフェードイン再生時間を制御するようにしても良い。
【0173】
さらに上述した第1の実施の形態においては、ユーザにより入力部12が比較的すばやく操作されたときに、再生音楽切替命令の入力間隔に応じてフェードアウト再生時間及びフェードイン再生時間を制御するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば入力部12に設けられた操作キーが長押しされたときに、その長押しされた時間に応じて、例えば長押しの時間が長いほどフェードアウト再生時間及びフェードイン再生時間を短くするようにして、当該フェードアウト再生時間及びフェードイン再生時間を制御するようにしても良い。因みに再生装置10は、このように操作キーの長押しに応じてフェードアウト再生時間及びフェードイン再生時間を制御するとき、これに合わせて、例えば長押しの時間が長いほど、プレイリストPLに従って再生する音楽データD1の飛び越し間隔をあけるようにして、複数の音楽データD1に対する飛び越し再生の間隔を制御するようにしても良い。
【0174】
さらに上述した第1の実施の形態においては、ユーザにより入力部12が比較的すばやく操作されたときに、再生音楽切替命令の入力間隔に応じてフェードアウト再生時間及びフェードイン再生時間を制御するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、チャンネルを切り替えるときには、フェードアウト再生時間及びフェードイン再生時間を比較的短くし、音楽データD1を切り替えるときには、フェードアウト再生時間及びフェードイン再生時間をチャンネル切替時よりも長くするようにして(又は、その逆にして)、当該フェードアウト再生時間及びフェードイン再生時間を制御するようにしても良い。
【0175】
さらに上述した第1の実施の形態においては、表示処理部17により表示部18に対し再生画面40が表示されている状態で、ユーザによりチャンネルや音楽データD1を切り替えるように要求されると(すなわち、チャンネル切替命令や再生音楽切替命令が入力されると)、これに応じて表示部18に対し再生画面40から選択画面20へと切り替えて表示するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、表示処理部17により表示部18に対し再生画面40が表示されている状態で、ユーザによりチャンネルや音楽データD1を切り替えるように要求されても(すなわち、チャンネル切替命令や再生音楽切替命令が入力されても)、表示部18に対し、そのまま再生画面40を表示させつつ、当該再生画面40の表示内容を更新(すなわち、現在表示情報50から次表示情報51へ変更)するようにしても良い。
【0176】
さらに上述した第1の実施の形態においては、音楽データD1の特徴位置からの再生途中に所望の音楽データD1として選択決定され(すなわち、音楽選択決定命令が入力され)、また音楽データD1を後尾位置まで再生すると、これに応じて表示部18に対し選択画面20から再生画面40へと切り替えて表示するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、音楽データD1の特徴位置からの再生時間が所定時間(すなわち、特徴位置から後尾位置までの再生に要する再生時間よりも短い所定時間)に達したとき、これに応じて表示部18に対し、現在表示情報50はそのままに選択画面20から再生画面40へと切り替えて表示しておくようにしても良い。
【0177】
(2)第2の実施の形態
次いで、図26を用いて第2の実施の形態による再生装置300のハードウェア回路ブロックによるハードウェア回路構成を示す。かかる再生装置300は、当該再生装置300の筐体表面やリモートコントローラ(図示せず)に設けられた各種操作ボタンでなる操作入力部301がユーザによって操作されると、当該操作入力部301でこれを認識し、その操作に応じた操作入力信号を入力処理部302に送出する。入力処理部302は、供給される操作入力信号に対して所定の処理を施すことにより、当該操作入力信号を操作コマンドに変換し、これをバス303を介して中央処理ユニット(CPU:Central Processing Unit )304に送出する。
【0178】
中央処理ユニット304は、ROM(Read Only Memory)305又はハードディスクドライブ306に予め記憶されている基本プログラムやアプリケーションプログラム等の各種プログラムをバス303を介してRAM(Random Access Memory)307に読み出す。そして中央処理ユニット304は、RAM307上で展開したこれら各種プログラムに従って全体を制御すると共に、所定の演算処理や、入力処理部302から与えられる操作コマンドに応じた各種処理を実行する。
【0179】
これにより中央処理ユニット304は、通信処理部308及びネットワークインタフェース309を順次介してネットワークNTに接続し、当該ネットワークNT上の音楽提供サーバ310にアクセスすることができる。この場合、音楽提供サーバ310は、所定フォーマットの多数の音楽データを蓄積している。
【0180】
従って中央処理ユニット304は、ユーザにより操作入力部301を介して、所望の音楽データをダウンロード要求するための操作入力信号が入力されると、これに応じて音楽提供サーバ310にアクセスし所望の音楽データをダウンロード要求する。その結果、中央処理ユニット304は、音楽提供サーバ310から返信される所望の音楽データをネットワークインタフェース309及び通信処理部308を順次介してダウンロードする。これにより中央処理ユニット304は、かかる音楽データをハードディスクドライブ306に送出してハードディスクに記憶する。
【0181】
また中央処理ユニット304は、ユーザにより操作入力部301を介して、CD等の記録媒体に記録された音楽データを録音するための操作入力信号が入力されると、メディアドライブ311により記録媒体から音楽データを読み出すと共に、当該読み出した音楽データをデータ処理回路312に送出する。データ処理回路312は、メディアドライブ311から与えられた音楽データを圧縮符号化してハードディスクドライブ306に送出してハードディスクに記憶する。
【0182】
そして中央処理ユニット304は、ユーザにより操作入力部301を介してハードディスクドライブ306内の音楽データが指定され、かつ当該指定された音楽データを再生要求する操作入力信号が入力されると、これに応じてハードディスクドライブ306から、当該指定された音楽データを読み出してデータ処理回路312に送出する。データ処理回路312は、この際、音楽データを復号した後、デジタルアナログ変換や増幅等の音声処理を施し、得られた音楽信号をスピーカ313に送出する。このようにして中央処理ユニット304は、スピーカ313から音楽信号に基づく音楽を出力してユーザに聴かせることができる。
【0183】
さらにハードディスクドライブ306は、ハードディスクに対し複数種類のプレイリストを記憶している。そして中央処理ユニット304は、ユーザにより操作部301を介して、音楽データの再生に利用するプレイリストが指定され、かつそのプレイリストに従い音楽データを再生するように要求する操作入力信号が入力されると、これに応じてハードディスクドライブ306から当該指定されたプレイリストを読み出す。また中央処理ユニット304は、そのプレイリストに従いこれに登録されている複数の音楽データを順次ハードディスクドライブ306から読み出してデータ処理回路312に送出する。従ってデータ処理回路312は、この際、中央処理ユニット304から音楽データが与えられる毎に当該音楽データを復号した後、デジタルアナログ変換や増幅等の音声処理を施し、得られた音楽信号をスピーカ313に送出する。このようにして中央処理ユニット304は、スピーカ313から音楽信号に基づく音楽を順次出力するようにしてユーザに対し複数の音楽を連続的に聴かせることができる。
【0184】
さらに中央処理ユニット304は、各種プログラムの実行結果(例えば、音楽データの取得、録音及び再生等)に応じた表示用データを生成して表示処理部314に送出する。表示処理部314は、中央処理ユニット304から与えられた表示用データに基づく画面をディスプレイ315に表示する。このようにして中央処理ユニット304は、ディスプレイ315を介して、音楽データの取得、録音及び再生等に関する各種画面をユーザに視認させることができる。
【0185】
ところで再生装置300は、上述したように基本的には中央処理ユニット304がROM305又はハードディスクドライブ306に記憶された各種プログラムに従って各種処理を実行すると共に各ハードウェアを制御している。このため再生装置300では、図2について上述した機能回路ブロックによるハードウェア構成の再生装置10の機能に応じて、ROM305又はハードディスクドライブ306に記憶させる各種プログラムを適宜選定することにより、中央処理ユニット304を上述の制御部11(図2)と同様に機能させることができる。また再生装置300では、メディアドライブ311及びデータ処理回路312及びスピーカ313を、上述の再生部13(図2)と同様に機能させることができると共に、操作入力部301及び入力処理部302を、上述の入力部12(図2)と同様に機能させることができる。さらに再生装置300では、ハードディスクドライブ306を、上述のコンテンツデータ記憶部14(図2)と同様に機能させることができると共に、通信処理部308及びネットワークインタフェース309を、上述の通信部15(図2)と同様に機能させることができる。
【0186】
さらに再生装置300では、表示処理部314を、上述の表示処理部17(図2)と同様に機能させることができる。そして、ディスプレイ315は、上述の表示部18(図2)に対応する。また音楽提供サーバ310は、上述の外部装置16(図2)に対応する。従って再生装置300は、再生装置10の機能に応じて、ROM305又はハードディスクドライブ306に記憶させる各種プログラムを適宜選定することにより、当該再生装置10と同様の上述した処理を実行することができ、かくして上述した第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0187】
(3)他の実施の形態
なお上述した第1及び第2の実施の形態においては、プレイリストにより再生順序の規定されたコンテンツデータとして、図1乃至図26について上述した音楽データを適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、テレビジョン放送やラジオ放送により放送されている番組データ、映画のような画像データ等のように、この他種々のコンテンツデータを広く適用することができる。
【0188】
また上述した第1及び第2の実施の形態においては、コンテンツデータの再生に関する命令として、図1乃至図26について上述した再生音楽切替命令、チャンネル切替命令、音楽選択決定命令を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、コンテンツデータの再生に関する命令としては、再生音楽切替命令、チャンネル切替命令、音楽選択決定命令に加えて、プレイリストPLを選択決定する命令等のように、この他種々の再生に関する命令を広く適用することができる。
【0189】
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、本発明による再生装置を、図1乃至26について上述した再生装置1、10及び300に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、パーソナルコンピュータや携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistance )等の情報処理装置、また携帯型音楽再生装置、据置型音楽再生装置等の再生装置、さらにDVD(Digital Versatile Disc)レコーダやハードディスクレコーダ等の記録再生装置等のように、この他種々の構成の再生装置に広く適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0190】
本発明は、複数の音楽データを連続して再生可能な音楽再生装置等の再生装置に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0191】
【図1】第1の実施の形態による再生装置の概要を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態による再生装置の詳細構成を示すブロック図である。
【図3】リモートコントローラの構成を示す略線図である。
【図4】コンテンツデータベース及びプレイリストの構成を示す略線図である。
【図5】選択画面の構成を示す略線図である。
【図6】再生画面の構成を示す略線図である。
【図7】リスト利用再生機能の実行時における表示画面の切り替えの説明に供する略線図である。
【図8】チャンネルの切り替えに応じた音楽データの再生の切り替えの説明に供する略線図である。
【図9】音楽データを切り替えるときのフェードアウト再生及びフェードイン再生の説明に供する略線図である。
【図10】音楽データを切り替えるときの表示情報の切り替えの説明に供する略線図である。
【図11】音楽データ切替手法と表示情報切替手法との組み合せの説明に供する略線図である。
【図12】音楽データ再生中に切り替えが要求されたときの音楽データ及び表示情報の切り替えの説明に供する略線図である。
【図13】音楽データが選択されたときの音楽データの再生及び表示情報の切り替えの説明に供する略線図である。
【図14】音楽データの再生が終了したときの音楽データ及び表示情報の切り替えの説明に供する略線図である。
【図15】再生可能データ数に応じたフェードアウト再生時間及びフェードイン再生時間の設定の説明に供する略線図である。
【図16】再生可能データ数に応じた表示消滅時間及び表示出現時間の設定の説明に供する略線図である。
【図17】再生音楽切替要求の入力間隔に応じた音楽データ及び表示情報の切り替えの制御の説明に供する略線図である。
【図18】再生利用設定画面の構成を示す略線図である。
【図19】複数の音楽データの連続再生の説明に供する略線図である。
【図20】リスト利用再生機能起動処理手順を示すフローチャートである。
【図21】チャンネル切替処理手順を示すフローチャートである。
【図22】再生切替処理手順を示すフローチャートである。
【図23】時間設定処理手順を示すフローチャートである。
【図24】時間変更処理手順を示すフローチャートである。
【図25】連続再生処理手順を示すフローチャートである。
【図26】第2の実施の形態による再生装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0192】
1、10、300……再生装置、2、12……入力部、3、13……再生部、4、17、302……表示処理部、5、11……制御部、14……コンテンツデータ記憶部、18……表示部、50……現在表示情報、51……次表示情報、301……操作入力部、302……入力処理部、304……中央処理ユニット、306……ハードディスクドライブ、311……メディアドライブ、312……データ処理回路、313……スピーカ、315……ディスプレイ、CFIT1……第1の変更フェードイン再生時間、CFIT2……第2の変更フェードイン再生時間、CFIT3……第3の変更フェードイン再生時間、CFIT4……第7の変更フェードイン再生時間、CFIT5……第8の変更フェードイン再生時間、CFOT1……第1の変更フェードアウト再生時間、CFOT2……第2の変更フェードアウト再生時間、CFOT3……第3の変更フェードアウト再生時間、CFOT4……第7の変更フェードアウト再生時間、CFOT5……第8の変更フェードアウト再生時間、D1、D1A、D1B……音楽データ、FIT1……第1のフェードイン再生時間、FOT1……第1のフェードアウト再生時間、FOT2……第2のフェードアウト再生時間、PL……プレイリスト、RT3……再生切替処理手順、RT4……時間設定処理手順、RT5……時間変更処理手順、RT6……連続再生処理手順。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のコンテンツデータが記憶されるコンテンツデータ記憶部から当該複数の上記コンテンツデータを連続的に読み出して再生する再生装置であって、
上記コンテンツデータの再生に関する命令の入力に用いられる入力部と、
上記コンテンツデータを再生する再生部と、
表示部に対し、再生中の上記コンテンツデータに関する情報を表示する表示処理部と、
上記コンテンツデータの再生中に上記入力部を介して上記再生に関する命令が入力されると、上記表示部に対し、現在再生中の上記コンテンツデータに関する上記情報から、次の上記コンテンツデータに関する上記情報へと切り替えて表示させるように上記表示処理部を制御すると共に、現在再生中の上記コンテンツデータを所定のフェードアウト再生時間をかけてフェードアウト再生させ続けた後、次の上記コンテンツデータをフェードイン再生させるように上記再生部を制御する制御部と
を具えることを特徴とする再生装置。
【請求項2】
上記制御部は、
現在再生中の上記コンテンツデータがフェードアウト再生されている間、上記表示部に対し、次の上記コンテンツデータに関する上記情報の少なくとも一部を表示させるように上記表示処理部を制御すると共に、当該次の上記コンテンツデータのフェードイン再生を開始させないように上記再生部を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
【請求項3】
上記制御部は、
現在再生中の上記コンテンツデータをフェードアウト再生させる上記フェードアウト時間に、上記表示部に対する、現在再生中の上記コンテンツデータに関する上記情報から、次の上記コンテンツデータに関する上記情報への表示の切り替えを完了させるように上記表示処理部を制御する
ことを特徴とする請求項2に記載の再生装置。
【請求項4】
上記コンテンツデータ記憶部は、
複数の上記コンテンツデータと共に、当該複数の上記コンテンツデータの中の当該コンテンツデータに基づくコンテンツの特徴部分に対応する特徴位置を示す複数の特徴位置情報を記憶し、
上記制御部は、
上記コンテンツデータの再生中に上記入力部を介して上記再生に関する命令が入力されると、現在再生中の上記コンテンツデータをフェードアウト再生させた後、次の上記コンテンツデータに対応する上記特徴位置情報に基づき、当該次の上記コンテンツデータの上記特徴位置からのフェードイン再生を開始させるように上記再生部を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
【請求項5】
上記制御部は、
現在再生中の上記コンテンツデータをフェードアウト再生させる上記フェードアウト再生時間を、次の上記コンテンツデータをフェードイン再生させるフェードイン再生時間よりも長くするように上記再生部を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
【請求項6】
上記制御部は、
上記コンテンツデータの再生中に上記入力部を介して上記再生に関する命令が入力されると、上記表示部に対する、現在再生中の上記コンテンツデータに関する上記情報の表示を徐々に消滅させながら、次の上記コンテンツデータに関する上記情報の表示を徐々に出現させるように上記表示処理部を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
【請求項7】
上記制御部は、
上記コンテンツデータの再生中に上記入力部を介して上記再生に関する命令が入力されたとき、上記表示部に対し、現在再生中の上記コンテンツデータに関する上記情報から、次の上記コンテンツデータに関する上記情報へと切り替えて表示させるように上記表示処理部を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
【請求項8】
上記コンテンツデータ記憶部は、
複数の上記コンテンツデータと共に、当該複数の上記コンテンツデータの中の当該コンテンツデータに基づくコンテンツの特徴部分に対応する特徴位置を示す複数の特徴位置情報を記憶し、
上記入力部は、
上記再生に関する命令として、上記コンテンツデータを選択する選択命令と、当該コンテンツデータの選択を決定する決定命令との入力に用いられ、
上記制御部は、
上記入力部を介して上記選択命令が入力されると、上記コンテンツデータに対応する上記特徴位置情報に基づき、当該コンテンツデータの上記特徴位置からの再生を開始させ、上記コンテンツデータの上記特徴位置からの再生中に、上記入力部を介して上記決定命令が入力されると、当該コンテンツデータの上記特徴位置からの再生を一旦停止させて先頭位置からの再生を開始させるように上記再生部を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
【請求項9】
上記コンテンツデータ記憶部は、
複数の上記コンテンツデータと共に、当該複数の上記コンテンツデータの中の当該コンテンツデータに基づくコンテンツの特徴部分に対応する特徴位置を示す複数の特徴位置情報を記憶し、
上記制御部は、
複数の上記コンテンツデータに対応する上記特徴位置情報に基づき、当該複数の上記コンテンツデータを順次上記特徴位置からフェードイン再生させると共に、当該フェードイン再生の完了から所定時間ずつ通常再生させるように上記再生部を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
【請求項10】
上記コンテンツデータ記憶部は、
複数の上記コンテンツデータと共に、当該複数の上記コンテンツデータの中の当該コンテンツデータに基づくコンテンツの特徴部分に対応する特徴位置を示す複数の特徴位置情報を記憶し、
上記制御部は、
上記入力部を介して上記再生に関する命令が順次入力される入力間隔に応じて、現在再生中の上記コンテンツデータに対するフェードアウト再生の開始時点から、次の上記コンテンツデータのフェードイン再生の完了時点までの時間を変化させるように上記再生部を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
【請求項11】
コンピュータに対し、
複数のコンテンツデータの中の1つの当該コンテンツデータを再生すると共に、当該再生中の上記コンテンツデータに関する情報を表示する再生表示ステップと、
上記コンテンツデータの再生中に再生に関する命令が入力されると、現在再生中の上記コンテンツデータに関する上記情報から、次の上記コンテンツデータに関する上記情報へと表示を切り替えると共に、現在再生中の上記コンテンツデータを所定のフェードアウト再生時間をかけてフェードアウト再生し続けた後、次の上記コンテンツデータをフェードイン再生する再生表示切替ステップと
を実行させるための再生プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【請求項12】
複数のコンテンツデータの中の1つの当該コンテンツデータを再生すると共に、当該再生中の上記コンテンツデータに関する情報を表示する再生表示ステップと、
上記コンテンツデータの再生中に再生に関する命令が入力されると、現在再生中の上記コンテンツデータに関する上記情報から、次の上記コンテンツデータに関する上記情報へと表示を切り替えると共に、現在再生中の上記コンテンツデータを所定のフェードアウト再生時間をかけてフェードアウト再生し続けた後、次の上記コンテンツデータをフェードイン再生する再生表示切替ステップと
を具えることを特徴とする再生方法。
【請求項13】
コンピュータに対し、
複数のコンテンツデータの中の1つの当該コンテンツデータを再生すると共に、当該再生中の上記コンテンツデータに関する情報を表示する再生表示ステップと、
上記コンテンツデータの再生中に再生に関する命令が入力されると、現在再生中の上記コンテンツデータに関する上記情報から、次の上記コンテンツデータに関する上記情報へと表示を切り替えると共に、現在再生中の上記コンテンツデータを所定のフェードアウト再生時間をかけてフェードアウト再生し続けた後、次の上記コンテンツデータをフェードイン再生する再生表示切替ステップと
を実行させるための再生プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2008−27538(P2008−27538A)
【公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−200046(P2006−200046)
【出願日】平成18年7月21日(2006.7.21)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】