説明

写真シール払出装置及びその制御方法並びに写真シール払出システム

【課題】ユーザ(利用客))の多少等の装置稼動状況に応じて自動的に遊技に変化をつけ、装置稼動状況を積極的に改善して集客効果を向上する。
【解決手段】コントローラ部100の更新条件判定手段αにより、遊技代金の集計額または遊技回数から装置稼動状況を判断して遊技情報の更新条件が成立したか否かを判定し、その成立判定に基き、遊技情報更新手段βにより、メモリ部102の撮影プレイ、編集プレイの少なくともいずれか一方の遊技情報を書き換えて自動的に更新し、ユーザ(利用客)の多少等の装置稼動状況に応じて自動的に遊技に変化をつける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、所定の遊技代金の投入により撮影プレイ、編集プレイのプログラムを実行し、撮影画像に落書きを施した写真のシールを印刷して払い出す写真シール払出装置及びその制御方法並びに写真シール払出システムに関し、詳しくは、装置稼動を考慮した前記遊技情報の更新に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、プリントクラブと称されるこの種の写真シール払出装置は、コンピュータ制御で動作し、ユーザ(利用客)が所定代金のコインを投入すると、時間制限された遊技を開始し、記憶手段の撮影プレイ、編集プレイのプログラムを順に実行する。
【0003】
そして、撮影プレイにおいては、デジタルカメラ等の撮影カメラの前でポーズをとったりしているユーザ(1人あるいは友人同士等の複数人)を被写体として撮影し、この撮影により被写体のカラーの撮影写真が得られると、落書きプレイとも呼ばれる編集プレイに移行する。
【0004】
この編集プレイにおいては、撮影プレイで得られた撮影画像にタッチペン等による描画やスタンプ、シールの貼り付け等の画像編集が施され、この画像編によって形成された編集済み写真がシール台紙に印刷されて払い出される(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
なお、この種の写真シール払出装置には、撮影プレイと落書きプレイとを1つのブースで行なうようにしたものや、撮影プレイと落書きプレイとを別々のブースで行なうようにしたもの等種々の構造のものがある。
【0006】
また、この種の写真シール払出装置は、遊技回数としてカウントされない、編集プレイだけ、あるいは、印刷だけが行なえる特殊な機能を付加したものもあることから、遊技代金の集計額と遊技回数とが比例するとは限らない。
【0007】
【特許文献1】特開2003−125348号公報(段落「0048」〜「0053」、図1〜図3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、この種の写真シール払出装置においては、集客効果を高めて遊技回数を多くし、遊技代金の集計額を多くするため、極力、稼動状態にしておくことが望まれる。
【0009】
そして、ユーザが少ないときに集客効果を高める必要があるのは勿論、ユーザが多いときにはより多くのユーザが利用できるようにして集客効果を一層高める必要がある。
【0010】
しかしながら、前記特許文献1等に記載の従来装置には、ユーザの多少等の装置稼動状況に応じて何らかの対策を施すようにしたものはなく、装置稼動状況を積極的に改善して集客効果を向上することができない問題がある。
【0011】
本発明は、この種の写真シール払出装置において、ユーザ(利用客)の多少等の装置稼動状況に応じて自動的に遊技に変化をつけ、装置稼動状況を積極的に改善して集客効果を向上することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記した目的を達成するために、本発明の写真シール払出装置は、所定の遊技代金の投入に基く遊技開始により、記憶手段の撮影プレイ、編集プレイのプログラムを実行し、前記撮影プレイにより被写体を撮影し、前記編集プレイにより前記被写体の撮影画像に編集を施し、該編集により形成された編集済み写真をシール台紙に印刷して払い出す写真シール払出装置において、前記遊技代金の集計額または遊技回数から装置稼動状況を判断し、前記装置稼動状況から前記プログラム、データ、又はその両方からなる遊技情報の更新条件が成立したか否かを判定する更新条件判定手段と、該判定手段の更新条件の成立判定により、前記記憶手段の前記撮影プレイ、前記編集プレイの少なくともいずれか一方の前記遊技情報を書き換えて更新する遊技情報更新手段とを備えたことを特徴としている(請求項1)。
【0013】
そして、本発明の写真シール払出装置は、更新対象である前記撮影プレイ、前記編集プレイの少なくともいずれか一方の複数の前記遊技情報を保持した遊技情報備蓄手段をさらに備え、前記遊技情報更新手段が、前記遊技情報の更新条件の成立判定により、前記記憶手段の前記撮影プレイ、前記編集プレイの少なくともいずれか一方の前記遊技情報を、前記前記遊技情報備蓄手段の各保持情報から選択して読み出した情報に書き換えるようにしたものであってよく(請求項2)、また、前記撮影プレイ、前記編集プレイの少なくともいずれか一方の更新用の前記遊技情報を外部装置から受信する通信手段をさらに備え、前記遊技情報更新手段が、前記遊技情報の更新条件の成立判定により、前記記憶手段の前記撮影プレイ、前記編集プレイの少なくともいずれか一方の前記遊技情報を、前記通信手段の受信情報に書き換えるようにしたものであってもよい(請求項3)。
【0014】
さらに、本発明の写真シール払出装置は、所定の遊技代金の投入に基く遊技開始により、記憶手段の撮影プレイ、編集プレイのプログラムを実行し、前記撮影プレイにより被写体を撮影し、前記編集プレイにより前記被写体の撮影画像に編集を施し、該編集により形成された編集済み写真をシール台紙に印刷して払い出す写真シール払出装置において、前記遊技代金の集計額または遊技回数から装置稼動状況を判断する稼動状況判断手段と、前記装置稼動状況の判断結果を外部装置に送信し、前記判断結果に基く前記遊技情報の更新条件の成立判定に基いて前記外部装置から送信された前記撮影プレイ、前記編集プレイの少なくともいずれか一方の更新用の前記遊技情報を受信する通信手段と、前記記憶手段の前記撮影プレイ、前記編集プレイの少なくともいずれか一方の前記遊技情報を前記通信手段の受信情報に書き換えて更新する遊技情報更新手段とを備えたことを特徴としている(請求項4)。
【0015】
そして、それらの写真シール払出装置において、前記遊技情報の更新条件が、一定期間毎の前記遊技代金の集計額または前記遊技回数が少なくとも所定の下限値以下になる前記装置稼動状況の過少判断時に成立するものであってよく(請求項5)、この場合、前記遊技情報の更新手段が、前記過少判断時に前記撮影プレイ、前記編集プレイの少なくともいずれか一方の遊技時間を長くするように前記記憶手段の前記撮影プレイ、前記編集プレイの少なくともいずれか一方の前記遊技情報を書き換えることが好ましい(請求項7)、また、前記遊技情報の更新条件が、一定期間毎の前記遊技代金の集計額または前記遊技回数が少なくとも所定の上限値以上になる前記装置稼動状況の過多判断時に成立するものであってもよく(請求項6)、この場合、前記遊技情報更新手段が、前記過多判断時に前記撮影プレイ、前記編集プレイの少なくともいずれか一方の遊技時間を短くするように前記記憶手段の前記撮影プレイ、前記編集プレイの少なくともいずれか一方の前記遊技情報を書き換えることが好ましい(請求項8)。
【0016】
つぎに、本発明の写真シール払出装置の制御方法は、所定の遊技代金の投入に基く遊技開始により、記憶手段の撮影プレイ、編集プレイのプログラムを実行し、前記撮影プレイにより被写体を撮影し、前記編集プレイにより前記被写体の撮影画像に編集を施し、該編集により形成された編集済み写真をシール台紙に印刷して払い出す写真シール払出装置の制御方法において、前記遊技代金の集計額または遊技回数から装置稼動状況を判断し、前記装置稼動状況から前記遊技情報の更新条件が成立したか否かを判定し、前記遊技情報の更新条件の成立判定により、前記記憶手段の前記撮影プレイ、前記編集プレイの少なくともいずれか一方の前記遊技情報を書き換えて更新することを特徴としている(請求項9)。
【0017】
つぎに、本発明の写真シール払出システムは、請求項4記載の写真シール払出装置と外部装置とを備えたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0018】
請求項1、9に記載の本発明によれば、遊技代金の集計額または遊技回数から装置稼動状況が判断され、この装置稼動状況の判断結果から前記遊技情報の更新条件が成立したと判定すると、記憶手段の撮影プレイ、編集プレイの少なくともいずれか一方の前記遊技情報が書き換えられて自動的に更新(アップデート)され、以降の遊技が更新前のものから変化する。
【0019】
そのため、ユーザ(利用客)が少ないことに起因して前記遊技情報の更新条件が成立したときには、遊技時間(プレイ時間)を長くしたりして集客力を高め、ユーザが多いことに起因して前記遊技情報の更新条件が成立したときには、遊技時間を短くしたりして集客力ををさらに高め、ユーザの多少等の装置稼動状況に応じて自動的に遊技に変化をつけて装置稼動状況を積極的に改善し、集客効果を向上することができる。
【0020】
そして、請求項2に記載の本発明によれば、写真シール払出装置に遊技情報備蓄手段を備え、前記遊技情報の更新条件の成立判定により、記憶手段の撮影プレイ、編集プレイの少なくともいずれか一方の前記遊技情報を、遊技情報備蓄手段から選択的に読み出した前記遊技情報に書き換えることにより、写真シール払出装置単体で前記の更新が行なえる利点がある。
【0021】
また、請求項3に記載の本発明によれば、写真シール払出装置において、前記遊技情報の更新条件の成立判定に基き、通信手段を通して外部装置から更新用の前記遊技情報を受信し、記憶手段の撮影プレイ、編集プレイの少なくともいずれか一方を書き換えて前記の更新をすることができ、写真シール払出装置の記憶容量を大容量にすること等なく前記の更新が行なえる利点がある。
【0022】
さらに、請求項4に記載の本発明によれば、写真シール払出装置の装置稼動状況の判断結果を通信手段を通して外部装置に送信することにより、前記判断結果に基く前記遊技情報の更新条件の成立判定に基いて外部装置から送信された更新用の前記遊技情報を前記通信手段を通して受信し、記憶手段の撮影プレイ、編集プレイの少なくともいずれか一方の前記遊技情報を受信情報に書き換えることができ、写真シール払出装置によって前記遊技情報の更新条件の成立を判定することなく、写真シール装置の処理負担を一層軽くして前記の更新が行なえる利点がある。
【0023】
つぎに、請求項5に記載の本発明によれば、ユーザが少なく、一定期間毎の遊技回数または遊技代金の集計額が少なくとも所定の下限値以下になる装置稼動状況の過少判断時に、前記遊技情報の更新条件が成立し、前記記憶手段の撮影プレイ、編集プレイの少なくともいずれか一方の前記遊技情報が書き換えられて更新されるため、ユーザが少ないときに装置稼動状況を積極的に改善する具体的な構成を提供することができる。このとき、請求項7に記載の本発明のように、前記遊技情報の書き換えにより、撮影プレイ、編集プレイの少なくともいずれか一方の遊技時間を長くすることにより、各一回の遊技時間が長くなって写真シール払出装置の稼動時間が長くなり、それによって集客力を高めることができ、装置稼動状況を積極的に改善する一層具体的な構成を提供することができる。
【0024】
また、請求項6に記載の本発明によれば、ユーザが多く、一定期間毎の遊技回数または遊技代金の集計額が少なくとも所定の上限値以上になる装置稼動状況の過多判断時に、前記遊技情報の更新条件が成立し、前記記憶手段の撮影プレイ、編集プレイの少なくともいずれか一方の前記遊技情報が書き換えられて更新されるため、ユーザが多いときに装置稼動状況を積極的に改善する具体的な構成を提供することができる。このとき、請求項8に記載の本発明のように、前記遊技情報の書き換えにより、撮影プレイ、編集プレイの少なくともいずれか一方の遊技時間を短くすることにより、各一回の遊技時間が短くなってより多くのユーザが写真シール払出装置を利用できるようになり、それによって集客力を一層高めることができ、装置稼動状況を積極的に改善する一層具体的な構成を提供することができる。
【0025】
つぎに、請求項10に記載の本発明によれば、請求項4記載の写真シール払出装置と外部装置とを備えた写真シール払出システムにより、ユーザの多少等の装置稼動状況に応じて自動的に写真シール払出装置の遊技に変化をつけ、写真シール払出装置の装置稼動状況を積極的に改善することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
つぎに、本発明の実施形態について、図1〜図7を参照して詳述する。なお、以下の説明においては、「編集」を「落書き」と称し、「編集プレイ」を「落書きプレイ」という。また、各図において同一符号は同一若しくは相当するものを示す。
【0027】
<第1の実施形態>
まず、写真シール払出装置単体で記憶手段の撮影プレイ、落書きプレイの少なくともいずれか一方のプログラム、データ、又はその両方からなる遊技情報を書き換えて更新(アップデート)するようにした第1の実施形態について、図1及び図2を参照して説明する。
【0028】
図1は写真シール払出装置1aのブロック図、図2はその前記遊技情報更新処理説明用のフローチャートである。
【0029】
(構成)
まず、写真シール払出装置1aの構成について、図1を参照して説明する。
【0030】
この写真シール払出装置1aは、例えば、カーテン等の仕切り部材によって撮影プレイを行なう撮影ブース2aと落書きプレイを行う落書きブース2bとに仕切られる。
【0031】
そして、撮影ブース2aにおいては、同ブース2aに入ったユーザ(利用客)の前方位置の適当な高さの位置にカラーCCDデジタルカメラ等の撮影カメラ31とその撮影モニタ32とからなる撮影ユニット3が高さや向きを調整自在に設けられ、その下方には、図示省略した液晶ディスプレイ(LCD)パネル等の画面表示部や種々の選択ボタンを設けた選択部等が設けられている。
【0032】
また、撮影ブース2a内には、蛍光灯、ストロボ等の各種の照明機器4や、プレイ案内、BGM出力等を行なうスピーカ5が配設され、その他背景用のカーテン等も設けられている。
【0033】
つぎに、落書きブース2bにおいては、例えば適当な高さの卓上に落書き対象の写真等を表示する落書きパネル6が設けられ、この落書きパネル6は例えばLCDパネル等の画面表示パネル及びその接触位置検出用のデジタイザ等からなり、落書きパネル6の近傍に落書き用のタッチペンやスタンプ、シールのような落書きアイテムの選択等を行なうための各種操作ボタンが設けられている。
【0034】
さらに、落書きブース2bにはフルカラー式のプリンタ7も設けられ、このプリンタ7は落書きの済んだ画像の写真をシール台紙に印刷してシール取出口に排出する。
【0035】
そして、両ブース2a、2bの各機器等はコントローラ部100のいわゆるマイコン制御によって動作する。
【0036】
このコントローラ部100は、予め設定されたプログラムを実行するCPU101、このCPU101が実行する装置制御の基本プログラムや撮影前プログラム、編集プログラム、必要な画像データ等を書き換え自在に保持するフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、及び各種データを一時記憶するRAM等からなるメモリ部102、各種画像データ等を保存記憶するハードディスク(HD)装置やレーザディスク装置等の大容量記憶装置103、プレイ時間等を計測するタイマ部104、コイン投入を検出するコイン投入検出部105及び、撮影プレイ制御処理部106、落書きプレイ制御処理部107、印刷出力部108等を備える。
【0037】
そして、メモリ部102の基本プログラムには、遊技代金の投入に基く遊技(ゲーム)開始毎に起動される図2のゲーム起動処理プログラムが含まれ、このプログラムを実行することにより、CPU101がつぎの更新条件判定手段α、遊技情報更新手段βを形成する。
【0038】
(i)更新条件判定手段α
この手段αは、遊技代金の集計額または遊技回数から装置稼動状況を判断し、この装置稼動状況から前記遊技情報の更新条件が成立したか否かを判定する手段である。
【0039】
そして、遊技代金の集計額は例えばコイン投入検出部105により検出される投入金額を合計して検出し、遊技回数は例えば撮影プレイ及び落書きプレイの一連の遊技が開始される回数を計数して検出する。このとき、遊技代金の集計額は遊技回数の補正係数を乗算する等の補正を施して検出してもよく、同様に、遊技回数は遊技代金の集計額の補正係数を乗算する等の補正を施して検出してもよい。
【0040】
また、装置稼動状況の判断を遊技代金の集計額、遊技回数のいずれによって行なうかは、例えば装置設置の初期設定時等に選択して設定される。
【0041】
つぎに、装置稼動状況の判断は、例えば、少なくとも一定期間(設定時間)毎の遊技代金の集計額または遊技回数と、設定したしきい値とを比較して行なわれ、具体的には、ユーザが少ないときに集客力を高めるのであれば、一定期間毎の遊技代金の集計額または遊技回数が所定の下限値以下になるか否かによって行なわれ、下限値以下になったときに装置稼動状況が過少と判断する。また、ユーザが多いときに集客力をさらに高めるのであれば、一定期間毎の遊技代金の集計額または遊技回数が所定の上限値以上になるか否かによって行なわれ、上限値以上になったときに装置稼動状況が過多と判断する。さらに、ユーザが少ないとき及びユーザが多いときの両方の集客力の向上を図るのであれば、前記の下限値以下になるか否かと、上限値以上になるか否かとの両方の判断によって行なわれ、下限値以下になったときに装置稼動状況が過少と判断し、前記の上限値以上になったときに装置稼動状況が過多と判断する。
【0042】
なお、前記の下限値、上限値は、種々の状況等を考慮して適当に設定され、場合によっては、随時変更される。
【0043】
また、一定期間は、時間単位、日単位、月単位等の適当な単位の設定期間であってよく、また、例えば、毎日の特定時間、毎週の特定曜日等であってもよく、このことは、装置稼動状況の判断を、遊技代金の集計額または遊技回数からの一定時間(設定時間)内の稼働率、時間帯別稼働率、曜日別稼働率、月別稼働率等の種々の稼働率から行なってもよいことを意味する。
【0044】
なお、装置稼動状況の判断を、上記いずれの手法で行なうかは、設計時等に予め決定してもよいが、装置設置後等に変更自在に選択できるようにしておくことが好ましい。
【0045】
そして、この更新条件判定手段αは、装置稼動状況が過少、過多と判断したときに前記遊技情報の更新条件が成立したと判定する。このとき、単に前記遊技情報の更新条件の成立を判定するのみでもよいが、状況(過少、過多の程度)によって前記遊技情報の更新(アップデート)内容を変えるような場合等には、例えば、その成立状況の情報を付加して更新条件が成立したと判定する。
【0046】
(ii)遊技情報更新手段β
この手段βは、例えば前記の一定期間毎に到来する前記遊技情報の更新タイミングに起動され、更新条件判定手段αの前記更新条件の成立判定により、記憶手段としてのメモリ部102の撮影プレイ、編集プレイの少なくともいずれか一方の前記遊技情報を書き換えて更新する手段である。
【0047】
そして、この実施形態にあっては、大容量記憶装置103によって遊技情報備蓄手段を形成し、大容量記憶装置103に、予め、更新対象である撮影プレイ、編集プレイの少なくともいずれか一方の複数の前記遊技情報(アップデートモジュールや背景データ等)を保持しておき、遊技情報更新手段βにより、例えば前記の成立状況の情報に基いて装置稼動状況に応じた更新用の前記遊技情報を大容量記憶装置103から読み出し、メモリ部102の更新対象である撮影プレイ、編集プレイの少なくともいずれか一方の前記遊技情報を、読み出した遊技情報に書き換えて自動的に更新する。
【0048】
さらに具体的に説明すると、更新によって遊技時間(プレイ時間)が長短変化する代表的な場合、装置稼動状況の過少判断時には装置稼動時間が長くなるように更新対象の撮影プレイ、編集プレイの少なくともいずれか一方の前記遊技情報を、その遊技時間を長くするようなプログラム等の遊技情報に書き換えて更新し、装置稼動状況の過多判断時にはより多くのユーザが利用できるように更新対象である撮影プレイ、編集プレイの少なくともいずれか一方の前記遊技情報を、その遊技時間を短くするようなプログラム等の遊技情報に書き換えて更新する。
【0049】
このようにすることで、ユーザが少ないことに起因して前記の更新条件が成立したときには、遊技時間を長くしたりして集客力を高め、ユーザが多いことに起因して前記の更新条件が成立したときには、遊技時間を短くしたりして集客力ををさらに高め、ユーザの多少等の装置稼動状況に応じて自動的に遊技に変化をつけて装置稼動状況を積極的に改善する。
【0050】
そして、更新対象のプレイを撮影プレイのみとするか、編集プレイのみとするか、両方とするかは、設計時等に予め決定してもよいが、装置設置後等に変更自在に選択できるようにしておくことが好ましい。
【0051】
また、撮影プレイ、落書きプレイの遊技時間を長短可変する場合、それらの遊技時間そのものを更新して変える代わりに、撮影枚数や落書き枚数を増減して変えるようにしてもよい。
【0052】
さらに、遊技に変化をつけて集客力を高め、装置稼動状況を積極的に改善する方法としては、上記の遊技時間を長短可変する方法、撮影枚数等を増減する方法の他、種々の方法が考えられる。
【0053】
すなわち、データの更新により、撮影プレイ、落書きプレイの表示画面のデザインを変える方法、立つ映プレイ時の選択できる合成背景を追加・変更する方法、落書きプレイの落書きアイテム(編集アイテム)を追加する方法、印刷時の分割パターンを追加・変更する方法、さらには、プレイ中(場合によってはプレイ中か否かにかかわらず)BGMの音量を大きくしたり、曲内容を変更したりする方法等が考えられる。
【0054】
そして、これらの方法による具体的な更新内容は、例えばつぎの表1に示すようになる。同表の「備考」が具体的な更新内容であり、例えば更新内容が「プレイ時間の変更」であれば、判定基準値の「設定時間内において設定値以上」、「設定時間内において設定値以下」の判定結果に基き、「プレイ時間を短くもしくは長く設定」の更新を行なうことを示している。
【0055】
【表1】

【0056】
(動作)
つぎに、コイン投入に基づく一連の動作について、遊技代金の投入に基く遊技(ゲーム)開始毎の前記遊技情報の更新処理を中心に、図2を参照して説明する。
【0057】
ユーザが所定金額のコインを投入すると、その投入をコイン投入検出部105が検出し、CPU101がメモリ部102に保持された図2のゲーム起動処理プログラムを実行する。
【0058】
そして、図2のステップA1により更新条件判定手段αが動作し、例えば最新の一定時間の遊技代金の集計額または遊技回数から装置稼動状況を判断して確認する。
【0059】
さらに、ステップA1からステップA2に移行し、このとき、図示省略した時計部が更新タイミングを示し、かつ、装置稼動状況の判断結果からは前記遊技情報の更新条件が成立していると、ステップA2からステップA3に移行する。
【0060】
そして、ステップA3により、遊技情報更新手段βが動作して装置稼動状況に応じた前記遊技情報を大容量記憶装置103から読み出して展開し、メモリ部102の更新対象である撮影プレイ、編集プレイの少なくともいずれか一方の前記遊技情報を、読み出した情報に書き換えて自動的に更新する。
【0061】
このとき、前記したように、例えば、ユーザが少なければ、装置稼動状況の過少判断に基いて更新対象の撮影プレイ、編集プレイの少なくともいずれか一方の前記遊技情報が、その遊技時間を長くするような情報に書き換えて更新され、ユーザが多ければ、装置稼動状況の過多判断に基いて更新対象である撮影プレイ、編集プレイの少なくともいずれか一方の前記遊技情報が、その遊技時間を短くするような情報に書き換えて更新される。
【0062】
この更新が終了すると、ステップA4を介して前記遊技情報の更新処理を終了する。
【0063】
なお、前記のステップA2において、更新タイミングに達していないときは、更新することなく、前記遊技情報の更新処理を終了する。
【0064】
そして、前記遊技情報の更新処理を終了すると、タイマ部104を起動し、このタイマ部104によって一連の遊技時間(例えば5分間)の経過を計時するとともに、CPU101がメモリ部102の撮影プレイの前記遊技情報を実行し、時間制限された撮影プレイの動作状態になる。
【0065】
この撮影プレイの動作状態になると、撮影ブース2aの画面表示部がいわゆるデモ画面の表示からゲーム進行・操作の画面に切り換わり、撮影ブース2aに入場したユーザがこの画面を見ながら撮影条件を選択すると、照明機器4の明るさやスピーカ5からのBGM出力、カーテンの取替え等が行なわれた後、カメラ31の撮影が開始され、ポーズをとったユーザが撮影され、その撮影画像(通常は複数枚)が選択された背景と合成して大容量記憶装置103に記憶して保持される。
【0066】
そして、撮影プレイが終了すると、メモリ部102の落書きプレイのプログラムが実行されて落書きプレイに移行し、大容量記憶装置103の各撮影画像が落書き制御処理部107を介して落書きブース2bの落書きパネル9に読み出されて表示され、落書きブース2bに移動したユーザが、従来装置の落書きプレイと同様に、タッチペンによる落書きや、スタンプ、シールのような落書きアイテムの選択・貼り付け等の落書きの画像処理を行い、この画像処理が施された落書き済みの各画像の写真が、選択された分割パターン等にしたがってプリンタ10によりシール台紙に印刷され、その印刷シールが取出口から排出されて一連のプレイが終了する。
【0067】
したがって、この実施形態の写真シール払出装置1aの場合、この装置1a単体で、その稼動状況に応じてメモリ部102の撮影プレイ、落書きプレイの少なくともいずれか一方の前記遊技情報を書き換えて更新(アップデート)することができ、この更新により、ユーザが少ないことに起因して前記の更新条件が成立したときには、例えば、遊技時間を長くしして集客力を高め、ユーザが多いことに起因して前記の更新条件が成立したときには、遊技時間を短くして集客力をさらに高め、ユーザの多少等の装置稼動状況に応じて自動的に遊技に変化をつけて装置稼動状況を積極的に改善することができ、集客効果を著しく向上することができる。
【0068】
なお、前記遊技情報の更新は、ユーザが少ないとき、または、ユーザが多いときにのみ行なうようにしてもよい。
【0069】
また、その更新内容は、前記の表1に示したような種々の内容であってよいのも勿論である。
【0070】
ところで、この遊技情報の更新を利用することにより、メモリ部102に保持されている撮影プレイ、落書きプレイの前記遊技情報に何らかの原因でエラーが発生した場合に、自動的にその遊技情報を修復することも可能である。
【0071】
すなわち、CPU101により、例えば、定期的に、あるいは、メモリ部102からの撮影プレイ、落書きプレイの前記遊技情報の読み出しのときに、パリティチェック等のエラーチェックから、エラー発生の有無を検出する。
【0072】
そして、エラー情報の有無を判定基準項目とするつぎの表2の更新処理にしたがって、エラーが発生した前記遊技情報を自動的に書き換え、修復する。なお、表2の横方向の各項目は、表1の横方向の各項目に対応する。
【0073】
【表2】

【0074】
具体的には、メモリ部102の撮影プレイ、落書きプレイの前記遊技情報にエラーが発生し、エラー情報が有(エラー発生情報)になると、更新内容がその遊技情報(モジュール等)の更新になり、メモリ部102のエラーが発生した遊技情報を、例えば、図示要略したバックアップ用のROMあるいは大容量記憶装置にバックアップ記憶された不具合のない前記遊技情報(モジュール等)に書き換えて修復する。
【0075】
つぎに、リピータユーザも飽きないようにして集客効果をさらに向上等するため、例えば、装置稼動状況に基く前記遊技情報の変更とは別個に、メモリ部102の撮影プレイ、編集プレイの前記遊技情報のいずれか一方または両方を定期的に更新するようにしてもよく、この場合は、例えば、つぎの表3の更新処理にしたがって、メモリ部102の撮影プレイ、編集プレイの前記遊技情報を書き換えて更新する。なお、表3の横方向の各項目は、表1、表2の横方向の各項目に対応する。
【0076】
【表3】

【0077】
具体的には、設定期間毎に、予め設定された更新内容の組合わせに基き、メモリ部102の撮影プレイ、落書きプレイの前記遊技情報を、例えば、表示画面を変えたり、合成背景や落書きアイテムを増加・変更したりする前記遊技情報に書き換えたり、前記のバックアップ記憶された前記遊技情報(モジュール等)に書き換えたりして更新する。なお、この定期的な更新を行なうため、例えば大容量記憶装置103に更新に必要な各種の前記遊技情報が保持され、場合によっては、それらの前記遊技情報が定期的にあるいは不定期に更新される。
【0078】
<第2の実施形態>
つぎに、写真シール払出装置の前記遊技情報の更新を、写真シール払出装置からの問い合わせ基いて外部装置から更新用の前記遊技情報を送って行なうようにした第2の実施形態について、図3及び図4を参照して説明する。
【0079】
図3は写真シール払出装置1bを端末、外部装置8aをセンター装置(上位装置)とする写真シール払出システムのブロック図、図4はその遊技情報の更新処理説明用のフローチャートである。
【0080】
(構成)
図3の写真シール払出装置1bが図1の写真シール払出装置1aと異なる点は、撮影プレイ、編集プレイの少なくともいずれか一方の更新用の前記遊技情報を外部装置8aから受信する通信手段としての通信部109を備え、CPU101の遊技情報更新手段βが、前記遊技情報の更新条件の成立判定により、メモリ部102の前記一方の遊技情報を、通信部109の受信情報(モジュール等)に書き換えるようにし、また、大容量記憶装置103等には更新用の前記遊技情報を保持しないようにした点である。
【0081】
つぎに、図3の外部装置8aは、演算処理用のCPU801、このCPU801が実行する各種のプログラムやデータ等を保持するROMやRAM等のメモリ部802、前記の更新用の各種遊技情報(モジュール等)等を保存記憶するハードディスク(HD)装置やレーザディスク装置等の大容量記憶装置803及び、前記通信部109と有線又は無線で通信する通信部804等を備える。
【0082】
そして、例えば、外部装置8aがウエブ(Web)サーバ等のネットワーク上のホストコンピュータ装置(センター装置)を形成し、写真シール払出装置1bがそのネットワーク端末を形成する。
【0083】
さらに、写真シール払出装置1bは、利用客待ちのいわゆる待機状態時、メモリ部102に保持された図4のデモ処理プログラムを実行することにより、デモンストレーションの表示(以下、デモという)を実行する前に、更新条件判定手段αの前記遊技情報の更新条件の成立判定に基いてCPU101の遊技情報更新手段βが外部装置8aの更新用の前記遊技情報(モジュール等)をダウンロードし、メモリ部102の前記少なくともいずれか一方の前記遊技情報を書き換えて更新する。
【0084】
(動作)
つぎに、図3のシステムの動作を、前記待機状態時のメモリ部102の前記遊技情報の更新処理を中心に、図4を参照して説明する。
【0085】
前記の待機状態時、写真シール払出装置1bにおいては、CPU101がメモリ部102に保持された図4のデモ処理プログラムを実行し、そのステップB1により更新条件判定手段αが動作し、例えば最新の一定時間の遊技代金の集計額または遊技回数から装置稼動状況を判断して確認する。
【0086】
さらに、ステップB1から図2ステップA2と同様のステップB2に移行し、このとき、更新タイミングであって、しかも、装置稼動状況の判断結果からは前記遊技情報の更新条件が成立していると、ステップB2からステップB3に移行する。
【0087】
そして、ステップB3により、必要な通信処理を行なって処理通信部109から外部装置8aに、有線又は無線で更新要求(アップデートリクエスト)の問い合わせを発行し、ステップB4により外部装置8aの応答を待つ。
【0088】
一方、外部装置8aは、前記の更新要求を通信部804が受信すると、メモリ部802の更新応答プログラムを実行し、図4のステップC1により受信した更新要求を受け付け、その更新要求に含まれた前記遊技情報(モジュール等)のファイル番号等に基き、大容量記憶装置803から該当する更新用の前記遊技情報を読み出し、ステップC2により、その更新用の前記遊技情報を通信部804から写真シール払出装置1bに送信する。
【0089】
そして、写真シール払出装置1bの通信部109が設定された応答待ち時間内に、前記の更新用の前記遊技情報を受信すると、写真シール払出装置1bのCPU101が図4のステップB4からステップB5を介してステップB6に移行し、遊技情報更新手段βが動作する。
【0090】
このとき、受信情報を直ちに展開し、メモリ部102の更新対象である撮影プレイ、編集プレイの少なくともいずれか一方の前記遊技情報を、その受信情報に書き換えて自動的に更新してもよいが、この実施形態の場合、遊技情報更新手段βは受信情報を更新情報に登録してステップB7に移行し、デモを実行し、次回起動時、すなわち、つぎに待機状態になったときに、メモリ部102の更新対象の前記一方の遊技情報を、登録されている更新情報に書き換えて更新する。
【0091】
なお、図4のステップB4において、応答待ち時間内に更新用の前記遊技情報を受信しなときは、通信異常に基く誤った更新を防止するため、ステップB4からステップS7のデモ実行に移行する。
【0092】
また、このデモ実行中にユーザが所定金額のコインを投入すると、メモリ部102の撮影プレイ、編集プレイの前記遊技情報に基き、前記第1の実施形態で説明したようにして撮影プレイ、編集プレイが行なわれる。
【0093】
したがって、この実施形態の写真シール払出システム場合、写真シール払出装置1bの前記の更新条件の成立の有無の判定に基き、待機状態時の写真シール払出装置1bからの問い合わせに基いて外部装置から写真シール払出装置1bに更新用の前記遊技情報を送り、メモリ部102の撮影プレイ、落書きプレイの少なくともいずれか一方の前記遊技情報を書き換えて更新(アップデート)することができ、写真シール払出装置1bの記憶負担の少ない構成で、前記第1の実施形態の場合と同様に、ユーザが少ないことに起因して前記遊技情報の更新条件が成立したときには、例えば、遊技時間を長くしして集客力を高め、ユーザが多いことに起因して前記遊技情報の更新条件が成立したときには、遊技時間を短くして集客力をさらに高め、ユーザの多少等の装置稼動状況に応じて自動的に遊技に変化をつけて装置稼動状況を積極的に改善することができ、集客効果を著しく向上することができる。
【0094】
<第3の実施形態>
つぎに、写真シール払出装置の前記遊技情報更新を、写真シール払出装置からの問い合わせに基いて外部装置から前記遊技情報を送って行なうようにした他の例としての第3の実施形態について、図3及び図5の遊技情報の更新処理説明用のフローチャートを参照して説明する。
【0095】
この実施形態の場合も、前記第2の実施形態と同様、図3の写真シール払出装置1bと外部装置8aとによって写真払出システムが形成される。
【0096】
そして、この実施形態が前記第2の実施形態と異なる点は、写真シール払出装置1bの前記遊技情報の更新条件の成立有無の判定に基くメモリ部102の前記少なくともいずれか一方の前記遊技情報の更新を、ユーザのコイン投入に基くゲーム起動処理時に行なうようにした点である。
【0097】
この場合、メモリ部102に図5のゲーム起動処理プログラムが保持され、ユーザが所定金額のコインを投入すると、その投入をコイン投入検出部105が検出し、CPU101がメモリ部102に保持されたそのゲーム起動処理プログラムを実行することにより、写真シール払出装置1bは、図4のステップB1〜B4と同様の図5のステップD1〜D4の処理を行なって外部装置8aに更新要求を送り、この更新要求に基き、外部装置8aは図4のステップC1、C2と同様の図5のステップD1、D2を行なって、要求された更新用の前記遊技情報を写真シール払出装置1bに返送する。
【0098】
そして、写真シール払出装置1bは、図4のステップB5と同様の図5のステップD5により更新用の前記遊技情報を受信すると、遊技情報更新手段βにより、図2のステップA3、A4と同様の図5のステップD6、D7の処理を行なって、メモリ部102の該当する前記遊技情報を受信情報に書き換えて更新し、その後、メモリ部102の撮影プレイ、編集プレイの前記遊技情報を実行して撮影プレイ、編集プレイを行なう。
【0099】
したがって、この実施形態の写真シール払出システムの場合は、写真シール払出装置1bの前記遊技情報の更新条件の成立有無の判定に基き、ユーザのコイン投入に基くゲーム起動時に写真シール払出装置1bからの問い合わせに基いて外部装置8aから写真シール払出装置1bに更新用の前記遊技情報を送り、メモリ部102の撮影プレイ、落書きプレイの少なくともいずれか一方の前記遊技情報を書き換えて更新し、前記第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0100】
<第4の実施形態>
つぎに、写真シール払出装置の前記遊技情報の更新を、外部装置側で前記遊技情報の更新条件の成立有無を判定し、その判定に基いて外部装置から更新用の前記遊技情報を送って行なうようにした第4の実施形態について、図6及び図7を参照して説明する。
【0101】
図6は写真シール払出装置1cを端末、外部装置8bをセンター装置(上位装置)とする写真シール払出システムのブロック図、図8はその遊技情報の更新処理説明用のフローチャートである。
【0102】
(構成)
図6の写真シール払出装置1cが図3の写真シール払出装置1bと異なる点は、CPU101に、更新条件判定手段αに代えて、遊技代金の集計額または遊技回数から装置稼動状況を判断する稼動状況判断手段γを設け、ユーザのコイン投入に基くゲーム起動時に、稼動状況判断手段γの装置稼動状況の判断結果を通信手段109から外部装置8bに送信し、外部装置8bからの受信情報によってメモリ部102の更新対象の前記遊技情報を更新するようにした点である。
【0103】
また、図6の外部装置8bが図3の外部装置8aと異なる点は、CPU801に、通信手段804が受信した装置稼動状況の判断結果に基いて前記遊技情報の更新条件が成立したか否かを判定する更新条件判定手段δを設け、この手段δの前記遊技情報の更新条件成立判断に基き、メモリ部102の撮影プレイ、落書きプレイの少なくともいずれか一方の更新用の前記遊技情報を通信手段804から写真シール払出装置1cに送信するようにした点である。
【0104】
(動作)
つぎに、図6の写真シール払出システムの動作を、ユーザのコイン投入に基くゲーム起動処理時のメモリ部102の遊技情報更新処理を中心に、図7を参照して説明する。
【0105】
写真シール払出装置1cにおいて、ユーザが所定金額のコインを投入すると、その投入をコイン投入検出部105が検出し、CPU101がメモリ部102に保持された図7のゲーム起動処理プログラムを実行する。
【0106】
そして、図7のステップF1により稼動状況判断手段γが動作し、例えば最新の一定時間の遊技代金の集計額または遊技回数から装置稼動状況を判断して確認し、ステップF2によりその判断結果を外部装置8bに送信し、ステップF3により更新用の前記遊技情報の受信待機状態になり、外部装置8bの応答を待つ。
【0107】
一方、外部装置8bは図7のステップG1により装置稼動状況の判断結果を受信すると、ステップG2によりその判断結果に基いて判断更新条件判定手段δが更新の必要の有無、すなわち、前記遊技情報の更新条件の成立の有無を判定し、更新条件が成立したと判定したときは、ステップG2からステップG3に移行し、大容量記憶装置803から該当する更新用の前記遊技情報を読み出し、ステップG4により、その更新用の前記遊技情報を写真シール払出装置1cに送信する。なお、更新条件が成立したと判定していないと判定したときは、ステップG2からステップG5に移行し、更新不要通知を作成してステップG4に移行し、この通知を写真シール払出装置1cに送信する。
【0108】
つぎに、写真シール払出装置1cの通信部109が設定された応答待ち時間内に、更新用の前記遊技情報あるいは更新不要通知を受信すると、写真シール払出装置1bは図7のステップF4からステップB5に移行し、更新用の前記遊技情報を受信したときは、遊技情報更新手段βが動作してステップF5からステップF6に移行して、ステップF6、F7の処理を実行し、メモリ部102の更新対象である撮影プレイ、編集プレイの少なくともいずれか一方の前記遊技情報を、その受信情報に書き換えて自動的に更新する。
【0109】
なお、更新不要通知を受信したときはステップF5で処理を終了し、応答待ち時間内に更新用の前記遊技情報を受信しなときは、ステップF3で処理を終了する。
【0110】
その後、メモリ部102の撮影プレイ、編集プレイが実行されて撮影プレイ、編集プレイが行なわれる。
【0111】
したがって、この実施形態の写真シール払出システムの場合は、写真シール払出装置1cの装置稼動状況の判断結果に基き、外部装置8bにより、前記遊技情報の更新条件の成立有無を判定して写真シール払出装置1bに更新用の前記遊技情報を送り、メモリ部102の撮影プレイ、落書きプレイの少なくともいずれか一方の前記遊技情報を書き換えて更新し、前記各実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0112】
ところで、本発明は上記した各実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能であり、例えば、撮影プレイと落書きプレイとを1ブースで行う写真シール払出装置等の種々のブース構成の写真シール払出装置についても本発明を同様に適用することができる。
【0113】
また、更新する前記遊技情報の内容等が前記表1以外の内容等であってもよいのは勿論であり、さらに、撮影プレイ、落書きプレイの画像処理の手法や手順等が前記各実施形態と異なっていてもよいのも勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0114】
【図1】この発明の第1の実施形態のブロック図である。
【図2】図1の動作説明用のフローチャートである。
【図3】この発明の第2の実施形態のブロック図である。
【図4】図3の動作説明用のフローチャートである。
【図5】この発明の第3の実施形態の動作説明用のフローチャートである。
【図6】この発明の第4の実施形態のブロック図である。
【図7】図6の動作説明用のフローチャートである。
【符号の説明】
【0115】
1a、1b、1c 写真シール払出装置
8a、8b 外部装置
100 コントローラ部
101、801 CPU
102、802 メモリ部
103、803 大容量記憶装置
α、δ 更新条件判定手段
γ 稼動状況判断手段
β 遊技情報更新手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の遊技代金の投入に基く遊技開始により、記憶手段の撮影プレイ、編集プレイのプログラムを実行し、前記撮影プレイにより被写体を撮影し、前記編集プレイにより前記被写体の撮影画像に編集を施し、該編集により形成された編集済み写真をシール台紙に印刷して払い出す写真シール払出装置において、
前記遊技代金の集計額または遊技回数から装置稼動状況を判断し、前記装置稼動状況から前記プログラム、データ、又はその両方からなる遊技情報の更新条件が成立したか否かを判定する更新条件判定手段と、
該判定手段の前記更新条件の成立判定により、前記記憶手段の前記撮影プレイ、前記編集プレイの少なくともいずれか一方の前記遊技情報を書き換えて更新する遊技情報更新手段とを備えたことを特徴とする写真シール払出装置。
【請求項2】
請求項1記載の写真シール払出装置において、
更新対象である前記撮影プレイ、前記編集プレイの少なくともいずれか一方の複数の前記遊技情報を保持した遊技情報備蓄手段をさらに備え、
前記遊技情報更新手段が、前記遊技情報の更新条件の成立判定により、前記記憶手段の前記撮影プレイ、前記編集プレイの少なくともいずれか一方の前記遊技情報を、前記遊技情報備蓄手段の各保持情報から選択して読み出した情報に書き換えるようにしたことを特徴とする写真シール払出装置。
【請求項3】
請求項1記載の写真シール払出装置において、
前記撮影プレイ、前記編集プレイの少なくともいずれか一方の更新用の前記遊技情報を外部装置から受信する通信手段をさらに備え、
前記遊技情報更新手段が、前記遊技情報の更新条件の成立判定により、前記記憶手段の前記撮影プレイ、前記編集プレイの少なくともいずれか一方の前記遊技情報を、前記通信手段の受信情報に書き換えるようにしたことを特徴とする写真シール払出装置。
【請求項4】
所定の遊技代金の投入に基く遊技開始により、記憶手段の撮影プレイ、編集プレイのプログラムを実行し、前記撮影プレイにより被写体を撮影し、前記編集プレイにより前記被写体の撮影画像に編集を施し、該編集により形成された編集済み写真をシール台紙に印刷して払い出す写真シール払出装置において、
前記遊技代金の集計額または遊技回数から装置稼動状況を判断する稼動状況判断手段と、
前記装置稼動状況の判断結果を外部装置に送信し、前記判断結果に基く前記プログラム、データ、又はその両方からなる遊技情報の更新条件の成立判定に基いて前記外部装置から送信された前記撮影プレイ、前記編集プレイの少なくともいずれか一方の更新用の前記遊技情報を受信する通信手段と、
前記記憶手段の前記撮影プレイ、前記編集プレイの少なくともいずれか一方の前記遊技情報を前記通信手段の受信情報に書き換えて更新する遊技情報更新手段とを備えたことを特徴とする写真シール払出装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載の写真シール払出装置において、
前記遊技情報の更新条件が、一定期間毎の前記遊技回数または前記遊技代金が少なくとも所定の下限値以下になる前記装置稼動状況の過少判断時に成立することを特徴とする写真シール払出装置。
【請求項6】
請求項1〜4のいずれかに記載の写真シール払出装置において、
前記遊技情報の更新条件が、一定期間毎の前記遊技回数または前記遊技代金が少なくとも所定の上限値以上になる前記装置稼動状況の過多判断時に成立することを特徴とする写真シール払出装置。
【請求項7】
請求項5に記載の写真シール払出装置において、
前記遊技情報の更新手段が、前記過少判断時に前記撮影プレイ、前記編集プレイの少なくともいずれか一方の遊技時間を長くするように前記記憶手段の前記撮影プレイ、前記編集プレイの少なくともいずれか一方の前記遊技情報を書き換えることを特徴とする写真シール払出装置。
【請求項8】
請求項6に記載の写真シール払出装置において、
前記遊技情報の更新手段が、前記過多判断時に前記撮影プレイ、前記編集プレイの少なくともいずれか一方の遊技時間を短くするように前記記憶手段の前記撮影プレイ、前記編集プレイの少なくともいずれか一方の前記遊技情報を書き換えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の写真シール払出装置。
【請求項9】
所定の遊技代金の投入に基く遊技開始により、記憶手段の撮影プレイ、編集プレイのプログラムを実行し、前記撮影プレイにより被写体を撮影し、前記編集プレイにより前記被写体の撮影画像に編集を施し、該編集により形成された編集済み写真をシール台紙に印刷して払い出す写真シール払出装置の制御方法において、
前記遊技代金の集計額または遊技回数から装置稼動状況を判断し、
前記装置稼動状況から前記プログラム、データ、又はその両方からなる遊技情報の更新条件が成立したか否かを判定し、
前記更新条件の成立判定により、前記記憶手段の前記撮影プレイ、前記編集プレイの少なくともいずれか一方の前記遊技情報を書き換えて更新することを特徴とする写真シール払出装置の制御方法。
【請求項10】
請求項4記載の写真シール払出装置と外部装置とを備えたことを特徴とする写真シール払出システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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