説明

写真処理システムおよび写真処理プログラム

【課題】1オーダー内において異なる出力先においてプリントされた場合でも、再プリント時における画像の画質と前回プリント時の画質との差を最小限とすることが可能な写真処理システムおよび写真処理プログラムを提供する。
【解決手段】写真プリントシステム1では、所定のオーダに含まれる画像について各種画像処理条件等の設定を行う操作ステーション2と、上記画像処理条件に基づいて写真プリント処理を行う複数のプリントステーション等3〜5と、を含むように構成されている。操作ステーション2は、1オーダに含まれる各画像に対して出力された機器情報(出力機器ID)と画像処理条件とを関連付けして記憶するHDD25を、制御装置24内に設けている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルカメラ等によって撮影されたデジタル画像を、各種プリンタを用いて印刷する写真処理システムおよび写真処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、写真デジタルプリント(DP)システムでは、デジタルカメラ等によって撮影された写真のデジタル画像データは、記録メディア等に保存された状態、あるいはインターネット上においてDPショップに依頼されて現像される(同時プリント)。
このとき、顧客は同時プリントされたプリントの仕上がりを確認すると、再度、デジタル画像データに保存された記録メディア等をDPショップに持参したりインターネットでDPショップ等のHPへアクセスしたりして、焼き増しコマを指定して特定のコマ画像の焼き増しを注文する。
【0003】
例えば、特許文献1には、同時プリントと焼き増しプリントとで生じる画像の差を極力少なくするために、デジタルプリント部に割り当てられた固有の機種IDとプリント処理条件とを、オーダ単位で記憶している。
これにより、プリントを依頼したDPショップが、例えば、タイプの異なる複数のデジタルプリンタ(例えば、光変調されたレーザビーム露光方式、液晶シャッター方式、CRT露光方式、そして蛍光ビーム露光方式等)を所有していた場合でも、同じ機種のデジタルプリンタおよびプリント処理条件を用いて、各オーダの写真のプリントを行っている。
【特許文献1】特開2000−180991号公報(平成12年6月30日公開)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の写真処理システムでは、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示された写真処理システムでは、同時プリントと焼き増しプリントとで生じる画像の差を最小限にするために、固有の機種IDとプリント処理条件とを各オーダ単位で割り当てている。このため、仮に、DPショップ等において出力の効率を良くするために1オーダ内に含まれる複数の画像が、複数の機種によって出力された場合には、機種IDが1オーダ単位でしか保存されていないことになる。この場合、1オーダ内において異なるプリンタによって出力された各画像群を、次の機会に再プリントする場合には、各画像群について同時プリントと再プリントとで画質差がないようにするための適切な処理を行うことができない。
【0005】
本発明の課題は、1オーダ内において異なる出力先においてプリントされた場合でも、再プリント時における画像の画質と前回プリント時の画質との差を最小限とすることが可能な写真処理システムおよび写真処理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明に係る写真処理システムは、画像処理部と、複数のデジタルプリント部と、記憶部と、を備えている。画像処理部は、写真撮影されたコマ画像に対応するデジタル画像データに対して、所定の画像処理条件に基づいて処理を行う。デジタルプリント部は、画像処理部において処理されたデジタル画像データに基づいて、写真プリントを行う。記憶部は、写真プリントを行ったデジタルプリント部ごとの機器情報と、写真プリントを行った際の画像処理条件とを、1オーダ内において複数のデジタルプリント部に振分けられた画像群ごとに関連付けて記憶される。
【0007】
ここでは、例えば、写真処理のタイプが異なる複数のデジタルプリント部を含むように構成された写真処理システムにおいて、1オーダに含まれる複数の画像群に対して、過去に写真プリントを行ったデジタルプリント部の機器情報や画像処理条件を関連付けして記憶している。
ここで、上記複数のデジタルプリント部には、銀塩プリント式プリンタやインクジェット式プリンタ、昇華型プリンタ等のように写真処理のタイプが異なる複数のプリンタや、同じタイプのプリンタが複数含まれる場合も含まれる。また、上記1オーダに含まれる画像群とは、例えば、50枚の画像データを含むオーダの中で、別々のプリンタによって過去にプリントされた20枚の群と30枚の群とが含まれる。あるいは、1枚の画像を1群として、機器情報および画像処理条件を記憶するようにしてもよい。さらに、上記機器情報には、写真処理のタイプの違いを示す機種の情報や、同じ写真処理のタイプであって異なる機器であることを示す各機器の情報も含まれる。
【0008】
これにより、例えば、50枚の画像データを含む1つのオーダについて、過去に複数の異なるプリンタに10枚、15枚、25枚と振分けられて出力されていた場合でも、その振分けられた画像群ごとに、出力先(機器情報)やその出力時の画像処理条件を関連付けして記憶させることができる。この結果、以前プリントしたデジタルプリンタを次回も確実に使用してプリントを行うことができるため、最初にDP店等に依頼して得たプリントと、次回依頼して得た焼き増しのプリントとで、画質等に大きな違いが生じてしまうことを容易に回避することができる。
【0009】
第2の発明に係る写真処理システムは、第1の発明に係る写真処理システムであって、記憶部は、画像群の出力枚数情報をさらに記憶する。
ここでは、過去の出力先(機器情報)やその出力時の画像処理条件を関連付けして記憶している記憶部において、個々の画像処理群の出力枚数に関する情報をさらに記憶している。
【0010】
これにより、過去に同じ画像を異なるデジタルプリンタに振分けて複数枚プリントしていたような場合でも、その画像群がそれぞれどのプリンタによって何枚ずつ出力されたのかを枚数情報として記憶することができる。この結果、次回の焼き増しプリント時等において、確実に前回使用されたプリンタのうちの少なくとも1つを用いて焼き増しのプリントを行うことができる。
【0011】
第3の発明に係る写真処理システムは、第1または第2の発明に係る写真処理システムであって、画像群は、単数の画像である。
ここでは、過去の出力先(機器情報)やその出力時の画像処理条件が関連付けされる画像群として、1枚(単数)の画像を設定している。
これにより、以前、同じ出力先でプリントされた画像を1つの画像群として出力先や画像処理情報を関連付けしてまとめて記憶するのではなく、画像1枚単位で出力先や画像処理情報を関連付けして記憶することができる。この結果、例えば、記録メディア等の中の配置をユーザが変更してDP店へ焼き増しプリントを依頼したような場合でも、画像1枚単位で出力先等の情報が記憶されているため、誤って前回と異なるプリンタによって出力してしまうことを防止することができる。
【0012】
第4の発明に係る写真処理システムは、第1から第3の発明のいずれか1つに係る写真処理システムであって、機器情報は、写真処理方法が異なる機種情報を含む。
ここでは、例えば、銀塩式やインクジェット式、昇華型等のように、写真処理の方法が異なる複数のプリンタのそれぞれの機種情報を最低限の情報として記憶している。
これにより、写真処理方法が異なる複数のプリンタによって以前プリントされていた場合でも、少なくとも同じタイプのプリンタによって次回の処理を行うことができる。この結果、前回が銀塩処理によるプリンタで今回がインクジェットプリンタによってプリントされることで、画質に大きな差が生じてしまう不具合の発生を防止することができる。
【0013】
第5の発明に係る写真処理システムは、第1から第4の発明のいずれか1つに係る写真処理システムであって、画像処理部およびデジタルプリント部を制御する制御部をさらに備えている。制御部は、ユーザからの入力に応じて、記憶部に記憶された機器情報や画像処理条件に基づいてプリント処理を行うか否かを選択する。
ここでは、画像処理やプリント処理を制御する制御部において、ユーザが振分け制御を今回のプリントにおいても反映させるか否かを選択可能としている。
【0014】
これにより、例えば、処理能力を最優先させるために、必ずしも毎回同じ機種、プリンタによって出力する必要がない場合には、ユーザの選択によって振分け処理を実施しないようにすることもできる。この結果、以前使用していたプリンタが故障中であったり、新しい高機能なプリンタを導入したりした場合でも、エラーが発生することなく、円滑にプリント処理を行うことができる。
【0015】
第6の発明に係る写真処理プログラムは、第1〜第3のステップを備えている。第1のステップでは、写真撮影されたコマ画像に対応するデジタル画像データに対して、所定の画像処理条件に基づいて処理を行う。第2のステップでは、画像処理部において処理されたデジタル画像データに基づいて、複数のプリンタにおいて写真プリントを行う。第3のステップでは、写真プリントを行ったプリンタごとの機器情報と、写真プリントを行った際の画像処理条件とを、1オーダ内において複数のプリンタに振分けられた画像群ごとに関連付けて記憶する。
【0016】
ここでは、例えば、写真処理のタイプが異なる複数のデジタルプリント部を含むように構成された写真処理システムを制御する写真処理プログラムにおいて、1オーダに含まれる複数の画像群に対して、過去に写真プリントを行ったデジタルプリント部の機器情報や画像処理条件を関連付けして記憶させる。
ここで、上記第2のステップにおける写真プリントには、銀塩プリント式プリンタやインクジェット式プリンタ、昇華型プリンタ等のように写真処理のタイプが異なる複数のプリンタや、同じタイプのプリンタによる写真プリントも含まれる。また、上記1オーダに含まれる画像群とは、例えば、50枚の画像データを含むオーダの中で、別々のプリンタによって過去にプリントされた20枚の群と30枚の群とが含まれる。あるいは、1枚の画像を1群として、機器情報および画像処理条件を記憶するようにしてもよい。さらに、上記機器情報には、写真処理のタイプの違いを示す機種の情報や、同じ写真処理のタイプであって異なる機器であることを示す各機器の情報も含まれる。
【0017】
これにより、例えば、50枚の画像データを含む1つのオーダについて、過去に複数の異なるプリンタに10枚、15枚、25枚と振分けられて出力されていた場合でも、その振分けられた画像群ごとに、出力先(機器情報)やその出力時の画像処理条件を関連付けして記憶させることができる。この結果、以前プリントしたデジタルプリンタを次回も確実に使用してプリントを行うことができるため、最初にDP店等に依頼して得たプリントと、次回依頼して得た焼き増しのプリントとで、画質等に大きな違いが生じてしまうことを容易に回避することができる。
【発明の効果】
【0018】
第1の発明に係る写真処理システムによれば、1つのオーダについて、過去に複数の異なるプリンタに振分けられて出力されていた場合でも、最初に依頼して得たプリントと、次回依頼して得た再プリントとで、画質等に大きな違いが生じてしまうことを容易に回避することができる。
第2の発明に係る写真処理システムによれば、次回の焼き増しプリント時等において、確実に前回使用されたプリンタのうちの少なくとも1つを用いて焼き増しのプリントを行うことができる。
【0019】
第3の発明に係る写真処理システムによれば、誤って前回と異なるプリンタによって出力してしまうことを防止することができる。
第4の発明に係る写真処理システムによれば、再プリントの画質に大きな差が生じてしまう不具合の発生を防止することができる。
第5の発明に係る写真処理システムによれば、以前使用していたプリンタが故障中であったり、新しい高機能なプリンタを導入したりした場合でも、エラーが発生することなく、円滑にプリント処理を行うことができる。
【0020】
第6の発明に係る写真処理プログラムによれば、1つのオーダについて、過去に複数の異なるプリンタに振分けられて出力されていた場合でも、最初に依頼して得たプリントと、次回依頼して得た再プリントとで、画質等に大きな違いが生じてしまうことを容易に回避することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明の一実施形態に係る写真プリントシステム(写真処理システム)1について、図1〜図10を用いて説明すれば以下の通りである。
[写真プリントシステム1全体の構成]
本発明の一実施形態に係る写真プリントシステム1は、図1に示すように、操作ステーション(画像処理部)2と、プリントステーション(デジタルプリント部)3と、プリントステーション(デジタルプリント部)4と、インクジェットステーション(デジタルプリント部)5と、を備えている。
【0022】
操作ステーション2は、図1および図2に示すように、現像された写真フィルム2aやデジタルカメラ等で撮影されたデジタル画像データが保存されたメモリカード2b等のメディアから画像データを取り込んでプリントデータを作成し、ケーブル6a〜6cを介して接続された各ステーション3〜5に対して送信する。
プリントステーション3・4は、図1および図3に示すように、操作ステーション2から受信した画像データに基づいて、印画紙Pに対して露光処理および現像処理を行って写真プリントを行う。
【0023】
インクジェットステーション5は、図1および図5に示すように、操作ステーション2から受信した画像データに基づいて、インクジェット用紙Iに対してインクを吹き付けてプリントを行う。
[操作ステーション2の構成]
操作ステーション2は、図2に示すように、デスク上に配置された、フィルムスキャナ21と、メディアリーダ22と、パソコン23と、を有している。
【0024】
フィルムスキャナ21は、写真フィルム2aに現像された撮影コマに対応する画像(以下、撮影コマ画像)をデジタル画像データとして取り込む。
メディアリーダ22は、本写真プリントシステム1のコントローラとして機能するパソコン23に搭載されており、デジタルカメラ等で撮影された撮影コマ画像のデジタルデータをメモリカード2bや各種半導体メモリ、CD−R等のメディアから取り込む。
【0025】
パソコン23は、モニタ23aと、キーボード23bと、マウス23cと、制御装置(制御部)24(図7参照)と、を有しており、各ステーション3〜5におけるプリント処理を制御している。そして、パソコン23は、フィルムスキャナ21やメディアリーダ22から取り込まれた複数のオーダに含まれる画像データを、それぞれのプリント条件(例えば、プリントサイズやプリント方法等)や処理効率等に基づいて、それぞれ各ステーション3〜5へ振分けるように送信する。
【0026】
なお、パソコン23は、画像処理端末としての機能も有しており、各ステーション3〜5に対して画像データを送信する前に必要な場合には、赤目補正等の画像処理を行ってから画像データを送信する。
制御装置24は、図7に示すように、内部に、CPU24aと、ROM24bやRAM24c、HDD(記憶部)25を含む記憶装置と、を有している。
【0027】
CPU24aは、キーボード23bやマウス23cを介してオペレータによって入力された指示に従って、ROM24bやRAM24c、HDD25等の記憶装置に格納されている各種の写真処理プログラムを読み込んで、各ステーション3,4,5において写真プリント処理を実行させる。
HDD25は、図7に示すように、内部に、1オーダに含まれる画像群の振分け情報ファイル(以下、振分け情報ファイルと示す。)25a、画像処理条件および出力枚数情報ファイル(以下、画像処理条件等ファイルと示す。)25b、機器情報ファイル25cが格納されている。
【0028】
振分け情報ファイル25aは、1オーダに含まれる複数の画像のうち、所定の画像群がプリントステーション3,4,5のどれに振分けられて出力されたかの履歴情報を格納する。
画像処理条件等ファイル25bは、1オーダに含まれる複数の画像のそれぞれについて、シェーディング補正や赤目補正等の各種画像処理条件に関する設定情報や、出力枚数の設定情報等を格納する。
【0029】
機器情報ファイル25cは、出力先として選定される各プリントステーション3,4,5に固有の機器ID等の機種情報を含む情報を格納する。
そして、これらの各ファイル25a〜25cは、図8に示すように、1オーダ内で振分けられた振分けNo、出力機器ID,画像処理条件、出力枚数として、互いに関連付けされた状態でHDD25内に記憶される。
【0030】
ここで、オーダ1−A等の振分けNoは、1オーダ内に含まれる複数の画像のうち、各機器(プリントステーション3,4,5)に振分けられた画像群に付された番号である。なお、オーダ1−A〜オーダ1−Cは、1オーダ内において複数の出力機器に振分けられたことを意味する。また、オーダ1とオーダ2等とは、異なるオーダであることを意味している。図8の例では、オーダ1はA〜Cの3つの機器に振分けられ、オーダ2については、1つの機器によって全ての画像が出力されたことを意味している。
【0031】
また、出力機器IDは、各機器に固有のIDであって、このIDによってどの機器によって出力されたかが判別される。なお、出力機器IDは、露光処理によって写真プリントを行うプリントステーション3,4か、インクジェット式の写真プリントを行うインクジェットステーション5かの判別だけでなく、同種のプリントステーション3,4の判別も可能になるように、各機器に割り振られたものである。図8の例では、オーダ1−Aとオーダ2とが、同じ機器によって出力されたことを示しており、オーダ1−Aとオーダ1−Bとは、例えば、同じ露光処理によるプリントを行う機種であるが、機器が異なることを示す。
【0032】
画像処理条件は、各画像あるいは各画像群ごとに赤目補正等の画像処理条件が設定されているか否かに関する情報である。図8の例では、オーダ2についてのみ、赤目補正が行われたことを意味している。
出力枚数は、各画像群ごとに過去に出力された枚数に関する情報である。この出力枚数に関する情報は、1オーダに含まれる各画像群が異なる機器によって出力された場合には、さらにその機器の出力機器IDも関連付けて記憶する。図8の例では、オーダ1−Aについては各画像が12枚、オーダ1−Bについては各画像が4枚出力されたことを意味している。なお、オーダ1−Aに含まれる各画像を、異なる機器において出力した場合には、さらにその機器ごとの振分け情報を記憶するようにすればよい。
【0033】
[プリントステーション3・4の構成]
プリントステーション3・4は、同一の機能および構造を有するプリント出力装置である。このため、ここでは、プリントステーション3だけを例に挙げてその内部構成について説明する。
プリントステーション3は、図4に示すように、内部に、2つの印画紙マガジン11と、シートカッター12と、バックプリント部13と、プリント露光部14と、処理槽ユニット15と、コンベア16と、ストックボックス17(図3参照)と、印画紙搬送機構18とを有している。
【0034】
2つの印画紙マガジン11は、プリントステーション3の内部においてロール状の印画紙Pを1つずつ収納しており、印画紙搬送機構18によって適宜必要な量の印画紙Pが引き出される。
シートカッター12は、印画紙搬送機構18の一部と隣接するように配置されており、印画紙マガジン11から引き出された印画紙Pをプリントサイズに切断する。
【0035】
バックプリント部13は、シートカッター12の下流側であって印画紙搬送機構18と隣接する位置に配置されており、プリントサイズに切断された印画紙Pの裏面側に、色補正情報やコマ番号等のプリント処理情報をプリント処理する。
プリント露光部14は、バックプリント部13の下流側における印画紙搬送機構18に隣接するように配置されており、プリントサイズに切断された印画紙Pの表面に対して、プリントする撮影画像の露光を行う。また、プリント露光部14には、副走査方向に搬送される印画紙Pに対して主走査方向に沿ってRGBの3色のレーザ光線を照射する図示しないライン露光ヘッドを有している。
【0036】
処理槽ユニット15は、プリント露光部14の下流側に配置されており、発色現像処理液を貯留する発色現像槽15a、漂白定着処理液を貯留する漂白定着槽15b、安定処理液を貯留する安定処理層15cを有している。そして、露光後の印画紙Pがこれらの各処理槽15a〜15cをこの順で経由しながら印画紙搬送機構18によって搬送されることで、所望の写真プリント画像が印画紙Pの表面に形成される。
【0037】
コンベア16は、プリントステーション3の上部に露出しており、写真プリント画像が表面に形成されて乾燥処理後に排出された印画紙Pをストックボックス17(図3参照)の方向へ搬送する。
ストックボックス17(図3参照)は、プリントステーション3の前面側に配置されており、コンベア16によって搬送される印画紙Pを受け止めて一時保管する。
【0038】
印画紙搬送機構18は、印画紙Pの搬送方向におけるプリント露光部14の上流側および下流側にそれぞれ配置されたチャッカー式搬送ユニット18aと、複数の挟持搬送ローラ対18bとを有している。そして、印画紙搬送機構18は、プリントステーション3の内部において、印画紙マガジン11に収容されたロール状の印画紙Pを引き出すとともに、プリントサイズに切断された印画紙Pを所定の搬送速度で搬送する。
【0039】
[インクジェットステーション5の構成]
インクジェットステーション5は、図5および図6に示すように、2つのマガジンセット部30と、プリント部50と、排出部80と、を備えている。
マガジンセット部30は、図5および図6に示すように、ロール状のインクジェット用紙Iを収納する部分であってプリンタ本体29の下部に2つ配置されている。そして、マガジンセット部30は、マガジン31と、搬送機構32と、を有している。
【0040】
マガジン31は、内部にロール状のインクジェット用紙Iを収容保持するように構成されている。そして、インクジェット用紙Iは、プリント面が外側となるように巻回されている。
搬送機構32は、マガジン31から適宜必要な量のインクジェット用紙Iを引き出してプリント部50へ送り出す。
【0041】
プリント部50は、図5に示すように、プリンタ本体29内の上部中央部に配置されており、インクジェット用紙Iに対して画像データのプリントを行い、所望の大きさにカットする。そして、プリント部50は、図6に示すように、プリントヘッド51と、ガイドレール52と、駆動ベルト53と、用紙保持部55と、圧接搬送ローラ対59と、圧接搬送ローラ対60と、ループ形成ユニット61と、カッターユニット64と、反転ユニット69とを有している。
【0042】
プリントヘッド51は、図示しない圧電素子等を変形させることで、インクジェット用紙Iに対してインクを吐出して画像を形成する。
ガイドレール52は、プリントヘッド51を幅方向に垂直な方向に案内する。
駆動ベルト53は、プーリ54に巻回されており、かつプリントヘッド51をガイドレール52に沿って往復移動させるために設けられている。
【0043】
用紙保持部55は、インクジェット用紙Iをプリントヘッド51がプリントを行うことが可能な位置に吸着保持する。
圧接搬送ローラ対59・60は、この用紙保持部55の搬送方向に対して上流側および下流側のそれぞれに幅方向に並設配置されている。
ループ形成ユニット61は、圧接搬送ローラ対60の下流側に配置されたガイド板62と、このガイド板62によって案内されたインクジェット用紙Iを搬送するための圧接搬送ローラ対63を含むように構成されている。そして、ガイド板62を、図6で示す2点鎖線で示した水平姿勢から実線で示した開放姿勢に切り換えることで、インクジェット用紙Iを垂れ下がった状態にしてループを形成することを可能としている。
【0044】
カッターユニット64は、固定刃65と、可動刃66と、反射型のセンサを有するカット位置センサ67と、インクジェット用紙Iを送り出すための圧接搬送ローラ対68とから構成されている。
反転ユニット69は、インクジェット用紙Iを搬送する駆動ローラ70と、この駆動ローラ70とともにインクジェット用紙Iを圧接する従動ローラ71と、これら駆動ローラ70および従動ローラ71からなる作動ローラ対72の向きを変更する切換機構(図示せず)と、インクジェット用紙Iのプリント面側に設けられた回転自在のガイドローラ73とを含んでいる。作動ローラ対72は、送り込まれたインクジェット用紙Iを挟んだ状態で、切換機構によって図6に示す破線の位置に移動する。そして、作動ローラ対72を反対に回転させることでインクジェット用紙Iの搬送方向の向きを変える。
【0045】
排出部80は、図5および図6に示すように、プリント部50において画像が形成かつカットされたインクジェット用紙Iを排紙トレイ82まで搬送する搬送経路および排出されたインクジェット用紙Iを受け止める部分である。そして、排出部80は、複数の圧接搬送ローラ対81と、排紙トレイ82とを有している。
圧接搬送ローラ対81は、対向する2つのローラ81a・81bとの間においてインクジェット用紙Iを圧接して搬送方向向きに搬送し、排紙トレイ82へ送り出す。
【0046】
排紙トレイ82は、インクジェット用紙Iをインクジェットステーション5の外部へ排出するための排出口83の近傍に配置されており、排出口83から排出されたインクジェット用紙Iを受け止める。
<最初のプリント時の処理>
本実施形態では、上述した構成を有する写真プリントシステム1において、ユーザから所定のオーダに含まれる画像について、最初のプリント処理を開始するように指示があった場合には、図9に示すフローチャートに従ってプリント処理を行う。
【0047】
すなわち、ステップS1では、出力指示があったオーダに含まれる複数の画像データを、操作ステーション2のメディアリーダ22等において受け付ける。
ステップS2では、操作ステーション2において、キーボード23bやマウス23cを用いて、各画像を出力する際の画像処理条件や出力枚数が設定される。
ステップS3では、ステップS2において設定された各画像に対する画像処理条件や出力枚数に関する情報が、HDD25内に仮に記憶される。
【0048】
ステップS4では、1オーダに含まれる複数の画像を、複数の機器(プリントステーション3,4,5)に振分けて出力するか、単一の機器を指定して出力するか、を決定する。ここで、単一の機器による出力が選択された場合には、ステップS5をスキップしてステップS6において指定された機器においてプリント処理が実行される。
一方、複数の機器による振分けプリント処理を希望した場合には、ステップS5において、振分けられる条件を設定する。なお、この振分け条件としては、現在稼動している機器の運転状況を考慮して、最も効率がよい処理を行うような条件等が考えられる。あるいは、特定の処理(例えば、インクジェット方式)を指定して、その機種だけで出力されるような条件であってもよい。
【0049】
ステップS6では、画像処理条件や出力枚数、振分け条件の設定内容に基づいて、各機器において各画像のプリント処理が行われる。
ステップS7では、プリント処理が行われた複数の機器に振分けられた画像群ごとに、画像処理条件、出力枚数、出力機器IDを関連付けした状態で、HDD25の所定の場所に記憶する。
【0050】
<再プリント時の処理>
本実施形態では、上述したプリント処理に続いて、再度同じオーダに含まれる特定の画像を再プリントする際には、図10に示すフローチャートに従って処理を行う。
すなわち、ステップS11では、再プリントする画像を、再度、操作ステーション2のメディアリーダ22等において受け付ける。
【0051】
ステップS12では、再プリントする画像について、出力枚数の設定を行う。
ステップS13では、再プリントする画像について、出力履歴があるか否かを確認する。ここで、出力履歴がある場合にはステップS14へ進む。一方、HDD25の不良等によって出力履歴が残されていない場合には、一旦、処理を終了し、例えば、図9に示すステップS1から最初のプリントとして処理を行う。
【0052】
ステップS14では、記憶されている出力履歴情報を参照して、再プリントを行うか否かを選択する。つまり、再プリントを以前処理した機器と確実に同じ機器で行うか、別の機器で行うことを許容するか否かを選択する。ここで、過去の出力履歴を用いた再プリントを希望する場合には、ステップS15へ進む。一方、過去の出力履歴を用いないで再プリントすることを選択した場合には、一旦処理を終了して、例えば、図9に示すステップS1から最初のプリントとして処理を行う。
【0053】
ステップS15では、HDD25に格納されている出力履歴情報を読み出して、以前出力された際の情報を入手する。
ステップS16では、履歴情報に含まれる過去の出力された機器や画像処理条件、出力枚数に関する情報に基づいて、履歴情報に残されたものと同じ機器、同じ画像処理条件を設定する。
【0054】
ステップS17では、ステップS16において設定された処理条件に基づいて、再プリント処理を実施する。
本実施形態に係る写真プリントシステム1では、以上のような処理により、以前の出力履歴情報を参照して、1オーダに含まれる各画像ごとの再プリント処理を行う。
これにより、1オーダに含まれる複数の画像、あるいは画像群を、複数の機器に振分けて出力した履歴がある場合には、その画像等の再プリント処理については過去の出力時と同じ機器、同じ画像処理条件によって処理を行うことができる。
【0055】
この結果、各画像ごとに、再プリントした結果、以前プリントした写真と画質や色合いが大きく異なるような結果となることを防止して、再プリント時における写真の品質を安定させることができる。
特に、写真プリントシステム1に含まれる複数の機器として、プリントステーション3,4とインクジェットステーション5とのように、写真処理の方式が大きく異なる機器を含む場合には、1回目のプリントと2回目以降のプリントとで異なる機器を用いて出力したのでは、画質や色合いに大きな差が生じ、クレームの要因となるおそれがある。
【0056】
本実施形態では、このように写真処理方式の異なる複数の機器をシステム内に含む場合でも、1オーダ内において振分けられた各画像あるいは画像群ごとに、画像処理条件、出力機器IDを関連付けして記憶しているため、確実に1回目のプリントと同じ機器を用いて出力することができる。
[本写真プリントシステム1の特徴]
(1)
本実施形態の写真プリントシステム1では、図1に示すように、所定のオーダに含まれる画像について各種画像処理条件等の設定を行う操作ステーション2と、上記画像処理条件に基づいて写真プリント処理を行う複数のプリントステーション等3〜5と、を含むように構成されている。そして、操作ステーション2は、図7に示すように、1オーダに含まれる各画像に対して出力された機器情報(出力機器ID)と画像処理条件とを関連付けして記憶するHDD25を、制御装置24内に設けている。
【0057】
これにより、オーダ単位ではなく1オーダに含まれる単一の画像、複数の画像群を、異なる機器に振分けて出力を行った場合には、それらの振分けられた画像群ごとに出力機器情報と画像処理条件とを関連付けされた状態で記憶されているため、次回、これらの画像を再プリントする場合にはそれらの情報に基づいて、出力先や画像処理条件等を設定することができる。この結果、同じ写真プリント店内に、写真処理方式が異なる複数の機器(プリントステーション3,4とインクジェットステーション5等)が設けられている場合でも、1回目とそれ以降のプリントで、異なる機器によって出力された結果、画質や色合いが大きく異なる写真が出力されることを容易に回避することができる。
【0058】
(2)
本実施形態の写真プリントシステム1では、図8に示すように、制御装置24内の記憶装置(HDD25)内に、1オーダに含まれており複数の機器に振分けられて出力された画像群あるいは単一の画像に関連付けした状態で、出力枚数に関する情報も記憶している。
【0059】
これにより、1オーダ内の同じ画像群等について複数の機器に振分けて出力された場合でも、これらの出力枚数ごとに出力機器IDを合わせて記憶させることができる。この結果、出力枚数が多い場合に振分けられた出力先の中から、次回の出力先を設定してプリントすることで、2回目以降の出力によって画質や色合いが大きく異なる写真となることを効果的に回避することができる。
【0060】
(3)
本実施形態の写真プリントシステム1では、図1に示すように、写真処理方式が異なる複数の機器(プリントステーション3,4およびインクジェットステーション5)を含むように構成されている。
これにより、最初のプリントと次回以降のプリントとが異なる写真処理方式の機器によって出力された結果、画質や色合いが大きく異なる写真となってしまうことを回避することができる。
【0061】
(4)
本実施形態の写真プリントシステム1では、図10に示すように、ステップS14において、出力履歴情報を用いて再プリントを行うか否かを選択可能である。
これにより、以前のプリントと同条件で処理するよりも、処理効率等を優先させたいユーザ等において履歴情報に基づく再プリントを選択式とすることができる。この結果、同じ機種、画像処理条件での再プリントに固執したために、処理完了までに非常に長い時間がかかってしまうような不具合を回避することができる。そして、顧客の要望等に応じて必要な場合にのみ、過去の出力履歴を参照して臨機応変に所望の条件で再プリントを行うことができる。
【0062】
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、写真プリントシステム1は、デジタルプリント部として、プリントステーション3・4とインクジェットステーション5と、を備えている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0063】
例えば、デジタルプリント部として、設定部(画像処理部)103aおよびプリント部103bを含む昇華型プリンタ(デジタルプリント部)103(図11参照)等の熱転写プリンタやTシャツ等の衣類に対してプリントを行うプリント出力装置等を含む複数の機器を組み合わせて用いてもよい。
この場合にも、上記実施形態にかかる写真プリントシステム1と同様の効果を得ることができる。
【0064】
(B)
上記実施形態では、1オーダに含まれる複数の画像群に対して、画像処理条件や出力機器情報等を関連付けした状態で記憶した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、1オーダ内の個々の画像1枚ずつについて、画像処理条件や出力機器情報等を関連付けして記憶させてもよい。この場合には、個々の画像の過去の画像処理条件や出力先を記憶することができるため、さらに容易に次回以降の出力条件等を設定することができる。
【0065】
(C)
上記実施形態では、1オーダに含まれる各画像群ごとに関連付けされた画像処理条件や機器情報等を格納する記憶部として、制御装置24内のHDD25を用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、ROMやRAM等の他の記憶部を用いてもよい。
【0066】
(D)
上記実施形態では、操作ステーション2に含まれるパソコン23をプリント制御装置として用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、各ステーション3〜5の少なくとも1つに、プリント制御装置を設置してもよい。
【0067】
この場合には、写真プリントシステム1の構成から操作ステーション2を排除できるため、システム全体として省スペース化を図ることができる。
(E)
上記実施形態では、写真プリントシステム1は、3台のプリント出力装置(プリントステーション3・4、インクジェットステーション5)によるプリント処理を、1台の操作ステーション2によって制御する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0068】
例えば、2台あるいは4台以上のプリント出力装置を備えたプリントシステムのプリント処理を、操作ステーション2によって制御するように構成してもよい。
この場合にも、上記実施形態にかかる写真プリントシステム1と同様の効果を得ることができる。
(F)
上記実施形態では、本発明を写真処理システムとして特定した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0069】
例えば、図9および図10に示すフローチャートに従って処理を行う写真処理プログラムとして、本発明を特定することも可能である。
この場合でも、本発明に係る写真処理プログラムによって、1オーダ内において複数の装置によってプリント出力された場合でも、以前出力されたプリントと再プリントとで画質等に大きな違いが生じてしまうことを容易に回避することができるという、上記と同様の効果を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0070】
本発明の写真処理システムは、1オーダ内において複数の装置によってプリント出力された場合でも、以前出力されたプリントと再プリントとで画質等に大きな違いが生じてしまうことを容易に回避することができるという効果を奏することから、複数の写真処理装置によってプリント処理を行う写真プリントシステム等に対して広く適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明の一実施形態に係る写真プリントシステムの構成を示す外観図。
【図2】図1の写真プリントシステムに含まれる操作ステーションの構成を示す斜視図。
【図3】図1の写真プリントシステムに含まれるプリントステーションの構成を示す斜視図。
【図4】図3のプリンステーションの内部構成を示す断面図。
【図5】図1の写真プリントシステムに含まれるインクジェットステーションを示す斜視図。
【図6】図5のインクジェットステーションの内部構成を示す断面図。
【図7】図2の操作ステーションの内部に設けられた制御装置の構成を示すブロック図。
【図8】図7の制御装置に含まれるHDD内に格納される関連付けされた各データの内容を示すテーブル。
【図9】図1の写真プリントシステムにおいて処理される最初の写真プリント時の流れを示すフローチャート。
【図10】図1の写真プリントシステムにおいて処理される再プリント時の流れを示すフローチャート。
【図11】本発明の他の実施形態に係る写真処理システムに含まれる昇華型プリンタの外観構成を示す斜視図。
【符号の説明】
【0072】
1 写真プリントシステム(写真処理システム)
2 操作ステーション(画像処理部)
2a 写真フィルム
2b メモリカード
3 プリントステーション(デジタルプリント部)
4 プリントステーション(デジタルプリント部)
5 インクジェットステーション(デジタルプリント部)
6a〜6c ケーブル
11 印画紙マガジン
12 シートカッター
13 バックプリント部
14 プリント露光部
15 処理槽ユニット
15a 発色現像槽
15b 漂白定着槽
15c 安定処理槽
16 コンベア
17 ストックボックス
18 印画搬送機構
18a チャッカー式搬送ユニット
18b 挟持搬送ローラ対
21 フィルムスキャナ
22 メディアリーダ
23 パソコン
23a モニタ
23b キーボード
23c マウス
24 制御装置(制御部)
24a CPU
24b ROM
24c RAM
25 HDD(記憶部)
25a 振分け情報ファイル
25b 画像処理条件および出力枚数情報ファイル
25c 機器情報ファイル
29 プリンタ本体
30 マガジンセット部
31 マガジン
32 搬送機構
50 プリント部
51 プリントヘッド
52 ガイドレール
53 駆動ベルト
54 プーリ
55 用紙保持部
59,60 圧接搬送ローラ対
61 ループ形成ユニット
62 ガイド板
63 圧接搬送ローラ対
64 カッターユニット
65 固定刃
66 可動刃
67 カット位置センサ
68 圧接搬送ローラ対
69 反転ユニット
70 駆動ローラ
71 従動ローラ
72 作動ローラ対
73 ガイドローラ
80 排出部
81 圧接搬送ローラ対
81a ローラ
81b ローラ
82 排紙トレイ
83 排出口
103 昇華型プリンタ(デジタルプリント部)
103a 設定部(画像処理部)
103b プリント部
S ステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
写真撮影されたコマ画像に対応するデジタル画像データに対して、所定の画像処理条件に基づいて処理を行う画像処理部と、
前記画像処理部において処理された前記デジタル画像データに基づいて、写真プリントを行う複数のデジタルプリント部と、
前記写真プリントを行った前記デジタルプリント部ごとの機器情報と、前記写真プリントを行った際の前記画像処理条件とを、1オーダ内において複数の前記デジタルプリント部に振り分けられた画像群ごとに関連付けて記憶される記憶部と、
を備えている写真処理システム。
【請求項2】
前記記憶部は、前記画像群の出力枚数情報をさらに記憶する、
請求項1に記載の写真処理システム。
【請求項3】
前記画像群は、単数の画像である、
請求項1または2に記載の写真処理システム。
【請求項4】
前記機器情報は、写真処理方法が異なる機種情報を含む、
請求項1から3のいずれか1項に記載の写真処理システム。
【請求項5】
前記画像処理部および前記デジタルプリント部を制御する制御部をさらに備えており、
前記制御部は、ユーザからの入力に応じて、前記記憶部に記憶された前記機器情報や前記画像処理条件に基づいてプリント処理を行うか否かを選択する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の写真処理システム。
【請求項6】
写真撮影されたコマ画像に対応するデジタル画像データに対して、所定の画像処理条件に基づいて処理を行う第1のステップと、
前記画像処理部において処理された前記デジタル画像データに基づいて、複数のプリンタにおいて写真プリントを行う第2のステップと、
前記写真プリントを行った前記プリンタごとの機器情報と、前記写真プリントを行った際の前記画像処理条件とを、1オーダ内において複数の前記プリンタに振り分けられた画像群ごとに関連付けて記憶する第3のステップと、
を備えている写真処理プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2008−304713(P2008−304713A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−151906(P2007−151906)
【出願日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【出願人】(000135313)ノーリツ鋼機株式会社 (1,824)
【Fターム(参考)】