説明

冷却システム及び冷却方法

【課題】冷媒ポンプの故障を防止することができる冷却システム及び冷却方法を提供する。
【解決手段】空調対象である室内空気との熱交換によって冷媒を蒸発させる蒸発器8と、蒸発器8で蒸発した冷媒を冷却して凝縮させる凝縮器5と、凝縮器5と連通し、当該凝縮器5から流入する冷媒液を貯留する冷媒液貯留部6と、冷媒液貯留部6と連通し、当該冷媒液貯留部6から流入する冷媒液を蒸発器8に向けて圧送する冷媒ポンプ7と、冷媒液貯留部6内における第1の高さH1と、前記第1の高さH1よりも高い第2の高さH2と、を含む複数の高さのそれぞれについて、冷媒液貯留部6に貯留されている冷媒液の液面高さがその高さ以上であるか否かを検出する冷媒液検出手段S1,S2と、冷媒液検出手段S1,S2から入力される検出結果に応じて、冷媒ポンプ7のモータの回転速度を変化させる制御手段10と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空調対象である室内空気を冷却する冷却システム及び冷却方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、一次側サイクルの冷水と、二次側サイクルの冷媒とを熱交換させ、前記熱交換により凝縮した冷媒を、冷媒ポンプにより循環させる冷媒強制循環式の冷却システムが知られている。
【0003】
このような冷却システムにおいて、冷媒ポンプに流入する冷媒は液体の状態であることが望ましい。なぜなら、冷媒ポンプに流入する冷媒が気体の状態である場合には、冷媒ポンプが空回しになって故障する虞があるからである。また、冷媒ポンプに流入する冷媒が気液混合状態である場合には、キャビテーションによって冷媒ポンプが故障する虞があるからである。
なお、キャビテーションとは、液体中の気泡が対象に張り付きながら分裂するとともに、周囲の液体が気泡に向かって集まり、強い圧力波が発生する現象である。
【0004】
特許文献1には、蒸発器ユニット(蒸発器)と、凝縮ユニット(凝縮器)と、メインポンプ(冷媒ポンプ)と、膨張弁と、が設置され、内部にクーラント(冷媒)が通流するラインと、前記ラインを通流するクーラントの一部分を受け取り、当該クーラントを冷却して前記ラインに戻すサブユニットと、を備えた冷却システムについて記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特表2009−512190号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、例えば、凝縮ユニットなどが故障した場合に、メインポンプに液体状態の冷媒が供給されなくなる可能性がある。この場合、前記したように、空回し又はキャビテーションによりメインポンプが故障し、冷却システム全体の冷却能力が著しく低下するという問題がある。
特に、複数のサーバやネットワーク機器などが配備されたデータセンタなどにおいては、各機器における処理に伴って熱が発生するため、空調室内を常に一定の温度に保つことが要請される。つまり、データセンタなどにおいては、メインポンプ(冷媒ポンプ)の故障を確実に防止することが要請される。
【0007】
そこで、本発明は、冷媒ポンプの故障を防止することができる冷却システム及び冷却方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、本発明は、冷媒液貯留部内における第1の高さと、前記第1の高さよりも高い第2の高さと、を含む複数の高さのそれぞれについて、前記冷媒液貯留部に貯留されている冷媒液の液面高さがその高さ以上であるか否かを検出する冷媒液検出手段と、前記冷媒液検出手段から入力される検出結果に応じて、前記冷媒ポンプのモータの回転速度を変化させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、冷媒ポンプの故障を防止することができる冷却システム及び冷却方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1実施形態に係る冷却システムの構成図である。
【図2】液面センサからの信号に基づいて冷媒ポンプの駆動を制御する際の処理を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第2実施形態に係る冷却システムの構成図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係る冷却システムの構成図である。
【図5】本発明の冷却システムで用いられる液面センサの他の例を示す説明図であり、(a)は3個の液面センサを用いた場合であり、(b)は液面センサとして超音波センサを用いた場合である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0012】
≪第1実施形態≫
<冷却システムの構成>
図1は、第1実施形態に係る冷却システムの構成図である。図1に示すように、冷却システム100は、一次側システム100aと二次側システム100bとを有する。
一次側システム100aは、熱源機1と、蓄冷槽2と、冷水ポンプ3と、三方弁4と、凝縮器5の一次側伝熱管5hと、を備える。また、二次側システム100bは、凝縮器5の二次側伝熱管5hと、冷媒液タンク6と、冷媒ポンプ7と、蒸発器8と、を備える。
なお、二次側システム100bは圧縮機や膨張弁を備えておらず、蒸発器8で蒸発した冷媒が上昇し、凝縮器5で凝縮した冷媒が重力により下降して循環する自然循環サイクルを、冷媒ポンプ7の駆動によって補助するものである。
【0013】
熱源機1(チラーユニット)は、例えば、ヒートポンプサイクルを用いて蓄冷槽2に冷熱を供給するものである。ヒートポンプサイクルを用いる場合、熱源機1は圧縮機(図示せず)と、凝縮器(図示せず)と、膨張弁(図示せず)と、蒸発器(図示せず)と、を備える。
すなわち、前記ヒートポンプサイクルにおいて圧縮機から吐出された高温高圧の冷媒は凝縮器に流入して、外気と熱交換を行う。さらに、凝縮器から中温高圧の冷媒が膨張弁に流入して減圧される。そして、膨張弁から低温低圧の冷媒が配管1a(図1参照)を介して、蓄冷槽2内に配置された伝熱管(図示せず)に流入し、水と熱交換することで蒸発する。前記熱交換の際に水は、冷媒に放熱することで冷却される。
【0014】
ちなみに、熱源機1として用いられるものは、前記のような蒸気圧縮式のヒートポンプサイクルに限らない。その他、熱源機1として、吸収式の熱源機、吸着式の熱源機、熱電子式の熱源機などを用いてもよい。
また、熱源機1は、安価な夜間電力を用いて駆動させることが好ましい。
【0015】
蓄冷槽2には、所定量の水が貯留されている。蓄冷槽2内には配管1aを介して前記伝熱管(図示せず)が設置されている。そして、熱源機1から前記伝熱管に流入する低温の冷媒と蓄冷槽2内の水とが熱交換することによって、蓄冷槽2内の水が所定温度まで冷やされる。
【0016】
冷水ポンプ3は、内部にモータ(図示せず)を備え、当該モータの回転速度に応じた流量の冷水を、配管3aを介して蓄冷槽2から凝縮器5に向けて圧送するものである。なお、前記モータの回転速度は、制御装置10によって制御される。
三方弁4は、配管4aと、配管3aから分岐した配管4bとに接続されている。三方弁4は、制御装置10からの指令に従って、配管4aから流入する冷水の一部を配管4bに分流させ、配管3aを通流する冷水の流量を調整する。
【0017】
凝縮器5は、一端が配管3aと連通し、他端が配管4aと連通する一次側伝熱管5hと、一端が配管8aと連通し、他端が配管5aと連通する二次側伝熱管5hと、を備える。なお、一次側伝熱管5h内を通流する冷水と、二次側伝熱管5h内を通流する冷媒との間で熱交換する際の効率を上げるために、一次側伝熱管5hと二次側伝熱管5hとは互いに接触するように配置されている。
すなわち、凝縮器5は、蒸発器8から配管8aを介して二次側伝熱管5hに流入する中温の冷媒ガスを、蓄冷槽2から配管3aを介して一次側伝熱管5hに流入する冷水によって冷やすことによって、凝縮させるものである。
また、凝縮器5の二次側伝熱管5hは、配管5aを介して冷媒液タンク6の上部に接続され、冷媒液タンク6の内部空間と連通している。
【0018】
冷媒液タンク6は、凝縮器5から流入する液体状態の冷媒を貯留するものであり、凝縮器5よりも下方に設置されている。すなわち、凝縮器5において凝縮された冷媒(以下、冷媒液と記す。)は、重力により配管5a内を下降して冷媒液タンク6に貯留されるようになっている。
また、冷媒液タンク6の下部は、配管6aを介して冷媒ポンプ7の吸入口(図示せず)に接続されている。すなわち、冷媒ポンプ7の駆動(冷媒液の吸入及び吐出)に伴って、冷媒液タンク6内の冷媒液は配管6a内を通流し、冷媒ポンプ7の吸入口に向かうようになっている。
【0019】
また、図1に示すように、冷媒液タンク6内には、当該冷媒液タンク6に貯留されている冷媒液の液面が所定の高さ以上であるか否かを検出する液面センサS1,S2が冷媒液検出手段として設置されている。
液面センサS1,S2は、例えば、フロートスイッチ式の液面センサである。フロートスイッチ式の液面センサは、液面の変化に応じて上下するフロート(図示せず)の重力及び浮力により、マイクロスイッチ(図示せず)の開閉を行うものである。
なお、以下の記載において、冷媒液タンク6に貯留されている冷媒液の液面を「冷媒液面」と記載することがあるものとする。
【0020】
前記のように、液面センサS1,S2としてフロートスイッチ式の液面センサを用いる場合、液面センサS1は、冷媒液面が高さH1以上である場合にはONの信号を制御装置10に出力する。また、液面センサS1は、冷媒液面が高さH1未満である場合にはOFFの信号を制御装置10に出力する。
液面センサS2は、液面センサS1が設置されている高さH1よりも高い位置(高さH2)に設置されている。液面センサS2は、冷媒液面が高さH2以上である場合にはONの信号を制御装置10に出力する。また、液面センサS2は、冷媒液面が高さH2未満である場合にはOFFの信号を制御装置10に出力する。
【0021】
すなわち、冷媒液タンク6に貯留されている冷媒液の液面が高さH1未満である場合には、液面センサS1及びS2はそれぞれ制御装置10にOFFの信号を出力する。
また、冷媒液タンク6に貯留されている冷媒液の液面が高さH1以上、かつ、高さH2未満である場合には、液面センサS1は制御装置10にONの信号を出力し、液面センサS2は制御装置10にOFFの信号を出力する。
また、冷媒液タンク6に貯留されている冷媒液の液面が高さH2以上である場合には、液面センサS1及びS2はそれぞれ制御装置10にONの信号を出力する。
【0022】
詳細については後記するが、制御装置10は、液面センサS1からの信号がOFFとなった場合に冷媒ポンプ7を停止させ、その後液面センサS2からの信号がONとなった場合に冷媒ポンプ7を再駆動させる。
前記で説明したように、冷媒液タンク6において異なる高さH1及びH2に液面センサS1及びS2(冷媒液検出手段)を設置するのは、次のような理由による。例えば、液面センサS1が高さH1に設置されており、液面センサS2が設置されていない場合、液面の上昇・下降に伴って液面センサS1から入力される信号のON・OFFが頻繁に切り替わることとなる。この場合、液面センサS1から入力されるON・OFF信号に応じて制御装置10が冷媒ポンプ7の駆動・停止を頻繁に繰り返すと、無駄な電力消費になるとともに冷媒ポンプ7の故障を招く虞があるからである。
なお、前記高さH1,H2の設定については後記する。
【0023】
冷媒ポンプ7は、冷媒液タンク6から流入する冷媒液を蒸発器8に向けて圧送するものであり、冷媒液タンク6よりも下方に設置されている。また、冷媒ポンプ7の吐出口(図示せず)は、配管7aを介して蒸発器8の伝熱管8hと連通している。すなわち、冷媒ポンプ7の駆動(冷媒液の吸入及び吐出)に伴って、配管7aを介して冷媒液が蒸発器8に向けて圧送されるようになっている。
【0024】
蒸発器8は、空調対象である室内空気との熱交換によって冷媒を蒸発させるものであり、冷媒ポンプ7よりも上方に設置されている。また、蒸発器8には、ファン9が設置されている。ファン9は、制御装置10からの指令に従って回転することにより、室内の高温空気を取り込み、伝熱管8hに向けて吹き出す。そして、伝熱管8hに向けて吹き出された高温空気は、伝熱管8h内を通流する低温の冷媒液と熱交換(放熱)し、低温空気となって室内に吹き出される。
一方、伝熱管8h内を通流する低温の冷媒液は、高温空気と熱交換(吸熱)することによって蒸発し、配管8aを介して凝縮器5に向かう。なお、配管8aは凝縮器5の二次側伝熱管5hと連通している。
【0025】
制御装置10は、CPU、RAM、ROM、各種インタフェースを含む電子回路で構成され、冷却システム100を統括的に制御する。また、制御装置10は、設定温度に応じた所定温度の空気が蒸発器8から吹き出されるように冷却システム100を制御する。
【0026】
制御装置10は、所定温度の空気が蒸発器8から吹き出されるように、冷水ポンプ3に内蔵されたモータ(図示せず)の回転速度、三方弁4の開度、ファン9の回転速度などを制御する。また、制御装置10は、前記の液面センサS1,S2からの入力に応じて、冷媒ポンプ7に内蔵されたモータ(図示せず)の回転速度を制御する。
【0027】
<冷媒の循環>
冷却システム100の稼働の初期状態においては、冷媒液タンク6内に少なくとも高さH2まで冷媒液が貯留され、冷媒液タンク6の下部と連通する配管6a及び配管7a内は冷媒液で満たされている。また、熱源機1によって、蓄冷槽2内の水は十分に冷やされている。
【0028】
冷却システム100を稼働させる場合、制御装置10は、設定温度に応じた流量の冷水が凝縮器5の一次側伝熱管5hに流入するように三方弁4の開度を調整し、冷水ポンプ3を駆動させる。また、制御装置10は、所定の回転速度で冷媒ポンプ7に内蔵されたモータ(図示せず)を回転させる。この場合、冷媒ポンプ7は、前記回転速度に応じた圧力で配管6a内の冷媒を吸引するとともに、配管7a内の冷媒を蒸発器8に向けて圧送する。
さらに制御装置10は、所定の回転速度でファン9を回転させる。
【0029】
冷媒ポンプ7が駆動すると、配管7a内の冷媒液は蒸発器8内の伝熱管8hに向けて圧送される。ここで、ファン9の回転によって高温空気(室内空気)が蒸発器8内に取り込まれ、配管8hを通流する低温の冷媒との熱交換によって放熱し、低温空気となって室内に吹き出される。これによって、空調対象である室内空気は冷却される。
一方、伝熱管8h内の冷媒は、高温空気との熱交換によって吸熱し、蒸発して中温の冷媒ガスとなる。当該冷媒ガスは配管8a内を通流して凝縮器5の二次側伝熱管5hに流入し、一次側伝熱管5h内を通流する冷水との熱交換によって放熱し、凝縮して低温の冷媒液となる。
【0030】
そして、前記冷媒液は重力により配管5a内を下降し、冷媒液タンク6に貯留される。このようにして、蒸発器8で蒸発した冷媒が凝縮器5で凝縮され、冷媒液タンク6で一時的に貯留され、さらに冷媒ポンプ7によって蒸発器8に向けて圧送されるというサイクルが成り立っている。
したがって、冷却システム100に不具合がない場合には、冷媒液タンク6内の冷媒液の液面はほぼ一定の高さを保っている。
【0031】
しかしながら、冷却システム100に不具合が生じた場合、冷媒液タンク6内の冷媒液面の高さが低下することがある。前記の不具合として、例えば、配管の溶接部に亀裂が生じて冷媒が漏れ出すことによって、冷媒液タンク6内の冷媒液面の高さが低下することが挙げられる。
また、制御装置10による温度制御が適切でなかった場合に、蒸発器8内で冷媒液の一部が蒸発せずに液体の状態で残留し、当該残留した冷媒液の分が冷媒液タンク6に戻らないため、冷媒液タンク6内の冷媒液面の高さが低下することが挙げられる。
【0032】
仮に、前記のような状態が継続したまま冷媒ポンプ7が駆動し続けると、前記で説明した空回り又はキャビテーションによって冷媒ポンプ7が故障し、冷却システム100の冷却能力が低下することとなる。
このような事態を回避するために、本実施形態に係る冷却システム100では、次のような処理を行う。
【0033】
<冷却システムにおける処理>
図2は、液面センサからの信号に基づいて冷媒ポンプの駆動を制御する際の処理を示すフローチャートである。
ステップS101において制御装置10は、液面センサS1からの信号がOFFであるか否かを判定する。液面センサS1からの信号がOFFである場合(ステップS101→Yes)、つまり、冷媒液タンク6内の冷媒液面が高さH1を下回っている場合、制御装置10の処理はステップS102に進む。
液面センサS1からの信号がONである場合(ステップS101→No)、つまり、冷媒液タンク6内の冷媒液面が高さH1以上である場合、制御装置10の処理はステップS104に進む。
【0034】
ステップS102において制御装置10は、冷媒ポンプ7を停止させる。すなわち、制御装置10は、冷媒ポンプ7に内蔵されているモータ(図示せず)の回転速度をゼロとする信号を、前記モータに出力する。
ちなみに、前記信号が冷媒ポンプ7に入力された時点から、冷媒ポンプ7による冷媒の圧送が完全に停止するまでには、所定時間を要する。これは、前記信号が制御装置10から出力された時点において、冷媒ポンプ7の前後で冷媒液の流れが生じていること、及び、冷媒ポンプ7に内蔵されたインペラ(図示せず)が慣性により回転をしばらく継続することによる。
【0035】
したがって、図1に示す高さH1は、下方に設置された液面センサS1が冷媒液を検出しなくなった時点から、冷媒ポンプ7による冷媒液の圧送が完全に止まるまでの間に、冷媒ポンプ7が冷媒を送り出す量を最低限確保できる高さに設定する。
なお、高さH1を前記の高さよりも高く設定し、大きな余裕ができるようにしてもよい。
【0036】
ステップS103において、制御装置10は、液面センサS2からの信号がONであるか否かを判定する。液面センサS2からの信号がONであった場合(ステップS103→Yes)、つまり、冷媒液タンク6内の冷媒液面が高さH2以上である場合、制御装置10の処理はステップS104に進む。
液面センサS2からの信号がOFFであった場合(ステップS103→No)、つまり、冷媒液タンク6内の冷媒液面が高さH2を下回っている場合、制御装置10の処理はステップS102に戻る。
【0037】
ここで、高さH2は、前記高さH1よりも十分に上方に設定する。これは、高さH1と高さH2との差を小さくすると、冷媒ポンプ7の駆動及び停止が頻繁に繰り返されることとなり、冷媒ポンプ7の保守及び電力消費の観点から好ましくないためである。
【0038】
ステップS104において制御装置10は、冷媒ポンプ7を駆動させる。すなわち、制御装置10は、冷媒ポンプ7に内蔵されたモータ(図示せず)を所定速度で回転させる。
【0039】
<効果1>
本実施形態に係る冷却システム100によれば、制御装置10が各液面センサS1,S2からの信号に基づいて、冷媒ポンプ7を停止又は再駆動させる。
すなわち、冷媒液タンク6に貯留されている冷媒液面が高さH1を下回ると、下方に設置された液面センサS1から制御装置10にOFFの信号が出力され、制御装置10は冷媒ポンプ7を停止させる。
前記したように、高さH1は、下方に設置された液面センサS1が冷媒液を検出しなくなった時刻から、冷媒ポンプ7による冷媒液の圧送が完全に止まるまでの間に、冷媒ポンプ7が冷媒液を送り出す量を最低限確保できる高さに設定される。
これによって、冷却システム100に不具合が生じた場合でも、その不具合の原因に関わらず、冷媒ポンプ7による冷媒液の圧送が停止するまでの間、冷媒液タンク6から冷媒ポンプ7に向けて確実に冷媒液を供給することができる。
【0040】
また、前記したように、液面センサS2が設置される高さH2は、下方の液面センサS1が設置される高さH1よりも十分に上方に設定される。したがって、冷媒ポンプ7の駆動及び停止が頻繁に繰り返されることを回避することにより、冷媒ポンプ7の故障を防止し、無駄な電力消費を抑えることができる。
すなわち、冷媒ポンプ7を再駆動させる際には、冷媒液タンク6内には少なくとも高さH2まで冷媒液が貯留されているため、冷媒ポンプ7の駆動から停止までの間において十分な時間を確保することができる。
【0041】
以上より、本実施形態に係る冷却システム100によれば、空回し又はキャビテーションによる冷媒ポンプ7の故障を確実に防止することができる。これによって、例えばデータセンタなどにおいて、冷却システム100を安定して稼動させることができ、設備の信頼性を向上させることができる。
【0042】
≪第2実施形態≫
図3は、第2実施形態に係る冷却システムの構成図である。第1実施形態に係る冷却システム100では、蒸発器8が冷媒ポンプ7よりも上方に設置されていたのに対し(図1参照)、第2実施形態に係る冷却システム100Aでは、蒸発器8が冷媒ポンプ7よりも下方に設置され、冷媒ポンプ7と蒸発器8とを接続する配管が冷媒立上げ管7bを含む点が異なる。
その他の点では第1実施形態と同様であるから、重複する部分については説明を省略し、第1実施形態と異なる部分について説明する
【0043】
冷媒ポンプ7は蒸発器8に向けて冷媒液を圧送するものであるから、通常、冷媒ポンプ7は蒸発器8よりも下方に設置される。ただし、設置環境の条件によっては、冷媒ポンプ7が蒸発器8よりも上方に設置される場合がある。
このような場合に対処するため、本実施形態に係る冷却システム100Aでは、冷媒ポンプ7と蒸発器8とを接続する配管が、H2以上の高さまで立上げられた冷媒立上げ管7bを含む構成となっている。
【0044】
冷却システム100Aにおいて冷媒循環が適切に行われている場合には、配管6a、冷媒立上げ管7b、及び配管7cは冷媒液で満たされている。そして、蒸発器8において高温空気との熱交換により蒸発した冷媒は、冷媒ガスとして配管8aを上昇し、凝縮器5に向かう。
【0045】
ここで、冷却システム100Aにおいて何らかの不具合が生じ、冷媒液タンク6内の冷媒液の液面が下がって高さH1を下回ると、前記で説明した場合と同様に(図2参照)、制御装置10は冷媒ポンプ7の駆動を停止させる。
この時点においては、前記したように、配管6a、冷媒立上げ管7b、配管7cは冷媒液で満たされている。
【0046】
その後、配管7c内の冷媒液は重力により下降して蒸発器8に向かうこととなる。一方、冷媒立上げ管7b内の冷媒液柱の端部は、内部の液体が圧力状態に応じて相変化する冷媒であり、冷媒立上げ管7b及び配管7cを含む配置構造による圧力分布から気相に変化するため、図3に示すAの位置から徐々に下降してくる。よって、冷媒立上げ管7b内の冷媒液柱にかかる圧力と、冷媒液タンク6内の冷媒液にかかる圧力とが均衡するように、所定量の冷媒液が冷媒液タンク6側に移動する。
また、凝縮器5の二次側伝熱管5h内の冷媒液が、重力により配管5aを介して冷媒液タンク6に流入する。
【0047】
したがって、冷媒ポンプ7を停止させた場合には、冷媒立上げ管7b及び凝縮器5から流入する冷媒液によって、冷媒液タンク6内の冷媒液面は上昇する。
このようにして、冷媒液タンク6内の冷媒液面が徐々に上昇し、高さH2に達するとセンサS2が制御装置10にONの信号を出力し、制御装置10が冷媒ポンプ7を再駆動させる(図2参照)。
【0048】
<効果2>
本実施形態に係る冷却システム100Aによれば、蒸発器8が冷媒ポンプ7よりも下方に設置されている場合でも、冷媒ポンプ7を停止させた際に冷媒液タンク6の冷媒液の液面を速やかに上昇させることができる。
【0049】
なお、仮に冷媒立上げ管7bが設置されておらず、冷媒ポンプ7と蒸発器8とを接続する配管7a(図示せず)が、蒸発器8に向かって下降するように設置されていた場合には、次のような事態が生じる。
すなわち、冷媒ポンプ7の運転を停止して放置しておくと、冷媒液タンク6内の冷媒液が下方にある蒸発器8に向かって流下して、冷媒液タンク6に冷媒液が貯留されていない状態となる。この場合、次回の起動時に冷媒ポンプ7が空回しの状態となるため、不具合を生じることとなる。
【0050】
これに対して、本実施形態に係る冷却システム100Aによれば、冷媒ポンプ7と蒸発器8とを接続する配管が冷媒立上げ管7bを含む構成となっている。したがって、蒸発器8が冷媒ポンプ7よりも下方に設置されている場合でも、冷媒ポンプ7による冷媒液の圧送が停止した後に、冷媒液タンク6内の冷媒液面が下がっていくという事態を回避することができる。
これによって、冷媒ポンプ7が空回り又はキャビテーションにより故障することを防止することができる。また、冷媒ポンプ7を停止させた際に冷媒液タンク6内の冷媒液面を速やかに上昇させることにより、冷媒ポンプ7の停止から再稼動までの時間を短縮させ、冷却システム100Aの冷却能力の低減を抑えることができる。
【0051】
≪第3実施形態≫
図4は、第3実施形態に係る冷却システムの構成図である。第1実施形態に係る冷却システム100では、液面センサS1,S2からの信号に応じて制御装置10が冷媒ポンプ7の駆動を制御していたのに対し(図1参照)、第3実施形態に係る冷却システム100Bでは、差圧センサ11からの信号に応じて制御装置10が冷媒ポンプ7の駆動を制御する点が異なる。
その他の点では第1実施形態と同様であるから、重複する部分については説明を省略し、第1実施形態と異なる部分について説明する
【0052】
図4に示すように、冷媒液タンク6には差圧センサ11が設置されている。差圧センサ11は、例えば、ダイアフラムの両側に圧電素子Q1,Q2を設け、各圧電素子Q1,Q2にかかる圧力の差(差圧)を検出値として出力するものである。
なお、図4に示すように、冷媒液タンク6内において圧電素子Q1はH1以下の高さに設置され、圧電素子Q2はH2以上の高さに設置される。なお、高さH1,H2については、第1実施形態で説明したものと同様であるから、説明を省略する。
【0053】
前記のような位置に圧電素子Q1,Q2を設置するのは、冷媒液タンク6内の冷媒液面が高さH1の状態、及び、冷媒液面が高さH2の状態を、他の状態と区別して検出することができるようにするためである。
ちなみに、仮に、圧電素子Q1が図1に示す高さH1より高い位置(高さH3とする。)に設置されていた場合、冷媒液タンク6内の冷媒液面が高さH3となったときの差圧センサ11の検出値と、冷媒液面の高さがH1となったときの差圧センサ11の検出値がほぼ同一となる。この場合、制御装置10は冷媒液面が高さH1となった状態を、冷媒液面が高さH2となった状態と区別して検知することができなくなる。
【0054】
次に、冷却システム100Bの処理について説明する。制御装置10は、差圧センサ11から入力される検出値が、冷媒液が高さH1まで満たされている状態に対応する圧力P1以下となった場合に、冷媒ポンプ7に内蔵されたモータ(図示せず)の回転を停止させる。
その後、制御装置10は、差圧センサ11から入力される検出値が、冷媒液が高さH2まで満たされている状態に対応する圧力P2以上となった場合に、前記モータの回転を再開させる。
なお、前記圧力P1,P2は実験などによって求められ、予め制御装置10の記憶部(図示せず)に記憶されている。
【0055】
ちなみに、前記では差圧センサ11を用いた例を示したが、図4に示す各位置に圧電素子Q1,Q2を設置し、それぞれの圧電素子から直接的に制御装置10に電気信号を出力し、制御装置10がこれらの電気信号から差圧を算出することとしてもよい。
【0056】
<効果3>
本実施形態に係る冷却システム100Bによれば、差圧センサ11から入力される検出値に応じて、制御装置10が冷媒ポンプ7の駆動を制御することができる。
また、差圧センサ11の圧電素子Q1,Q2は、冷媒液タンク6内の冷媒液面が高さH1の状態、及び、冷媒液面が高さH2の状態を、他の状態と区別して検出することができる位置に設置されている。したがって、制御装置10は、冷媒液タンク6内の冷媒液面が高さH1以下であるか否か、及び、高さH2以上であるか否かについて正確に検知することができる。
【0057】
これによって、冷媒液タンク6内の冷媒液面が高さH1を下回った場合には、制御装置10が冷媒ポンプ7の駆動を停止させ、その後、冷媒液面が高さH2以上となった場合には、制御装置10が冷媒ポンプ7を再駆動させることができる。
すなわち、本実施形態に係る冷却システム100Bによれば、冷媒液タンク6から冷媒ポンプ7に液体状態の冷媒を流入させることにより、冷媒ポンプ7の故障を確実に防止することができる。
【0058】
≪変形例≫
以上、本発明に係る冷却システムについて、各実施形態により説明したが、本発明の実施態様はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変更などを行うことができる。
例えば、前記した第1実施形態及び第2実施形態では、冷媒液タンク6に液面センサが2個設置された構成となっていたが、これに限らない。すなわち、液面センサを3個以上設置してもよい。
【0059】
例えば、図5(a)に示すように、第1実施形態で説明した液面センサS1と液面センサS2との間に、液面センサS3を設置することとしてもよい。
この場合、各液面センサS1〜S3はそれぞれ、冷媒液の検出信号を制御装置10に出力する。制御装置10は、冷媒液センサS1が冷媒液を検出せず、かつ、冷媒液センサS3が冷媒液を検出しない場合には、冷媒液の液面が高さH1未満であると判断し、冷媒ポンプ7の駆動を停止させる。
また、制御装置10は、冷媒液センサS2が冷媒液を検出するか、又は、冷媒液センサS3が冷媒液を検出した場合には、冷媒液の液面が高さH2以上であると判断し、冷媒ポンプ7の駆動を再開させる。
【0060】
このように、液面センサS1と液面センサS2との間に液面センサS3を設置し、制御装置10が前記のような制御を行うことによって、3個の液面センサのいずれか一つが故障した場合でも、制御装置10は、残りの2個の液面センサからの信号に基づいて冷媒ポンプ7の駆動を制御することができる。したがって、より確実に冷媒ポンプ7の故障を防止することができる。
【0061】
また、前記した第1実施形態〜第3実施形態では、冷媒液タンク6内の冷媒液面が高さH1を下回った場合に、冷媒ポンプ7の駆動を停止させることとしたが、これに限らない。
例えば、図5(a)に示す3個の液面センサを用いる場合、以下のような制御を行ってもよい。すなわち、冷媒液タンク6内の冷媒液面が高さH2を下回ると(S2:OFF信号)、制御装置10が通常運転の場合の回転速度v1よりも遅い回転速度v2で冷媒ポンプ7のモータ(図示せず)を駆動させる。
【0062】
そして、冷媒液タンク6内の冷媒液面が高さH3を下回ると(S2,S3:OFF信号)、制御装置10が前記回転速度v2よりもさらに遅い回転速度v3で前記モータを回転させ、その後、冷媒液面が高さH1を下回ると(S2,S3,S1:OFF信号)、制御装置10が冷媒ポンプ7の駆動を停止させる。
このようにして、制御装置10は、冷媒液タンク6内の冷媒液面が下降するにしたがって、冷媒ポンプ7のモータの回転速度を段階的に遅くしていく。
【0063】
そして、例えば、前記モータを回転速度v3で回転させている状態で、液面センサS3から冷媒液の検出信号が入力されると、制御装置10が前記モータを回転速度v2(v2>v3)で回転させるという制御を行ってもよい。
このようにして、制御装置10は、冷媒液タンク6内の冷媒液面が上昇するにしたがって、冷媒ポンプ7のモータの回転速度を段階的に速くしていく。
【0064】
また、制御装置10が冷媒ポンプ7の駆動を停止させてから運転を再開するまで、つまり、冷媒液タンク6内の冷媒液面が高さH1から高さH2まで上昇するまでの時間を複数回分(例えば、3回分)計測し、前記計測時間に基づいて冷媒液面の平均上昇速度を求め、当該平均上昇速度に基づいて冷媒ポンプ7を継続的に駆動させることとしてもよい。
【0065】
この場合、制御装置10は、冷媒ポンプ7によって冷媒が送り出されることによる冷媒液面の下降速度が、前記の平均上昇速度より遅くなるように冷媒ポンプ7のモータ(図示せず)の回転速度を制御する。
つまり、制御装置10は、冷媒ポンプ7によって圧送される冷媒の単位時間当たりの量が、凝縮器5から冷媒液タンク6に下降してくる冷媒液の単位時間当たりの量を下回るように、前記モータの回転速度を再設定する。
これによって、冷媒ポンプ7の駆動を停止させることなく(ただし、前記複数回分の停止期間は除く。)、室内に低温空気を送風し続けることができる。
【0066】
また、第1実施形態及び第2実施形態では、冷媒液タンク6の側面に液面センサS1,S2を設置することとしたが、これに限らない。
すなわち、図5(b)に示すように、冷媒液タンク6の天井面に超音波方式の液面センサS4を設置し、液面センサS4から放出される超音波が液面で反射して戻ってくるまでの時間を計測し、その時間に基づいて冷媒液面の高さを検出することとしてもよい。
この場合、制御装置10は、液面センサS4によって検出した冷媒液面の高さと、前記高さH1,H2(及びH3)を比較し、その比較結果に基づいて冷媒ポンプ7の駆動を制御する。
【符号の説明】
【0067】
100,100A,100B 冷却システム
1 熱源機
2 蓄冷槽
3 冷水ポンプ
4 三方弁
5 凝縮器
6 冷媒液タンク(冷媒液貯留部)
7 冷媒ポンプ
7b 冷媒立上げ管(立上げ管)
8 蒸発器
9 ファン
10 制御装置(制御手段)
11 差圧センサ(冷媒液検出手段)
S1,S2,S3,S4 液面センサ(冷媒液検出手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
空調対象である室内空気との熱交換によって冷媒を蒸発させる蒸発器と、
前記蒸発器で蒸発した冷媒を冷却して凝縮させる凝縮器と、
前記凝縮器と連通し、当該凝縮器から流入する冷媒液を貯留する冷媒液貯留部と、
前記冷媒液貯留部と連通し、当該冷媒液貯留部から流入する冷媒液を前記蒸発器に向けて圧送する冷媒ポンプと、
前記冷媒液貯留部内における第1の高さと、前記第1の高さよりも高い第2の高さと、を含む複数の高さのそれぞれについて、前記冷媒液貯留部に貯留されている冷媒液の液面高さがその高さ以上であるか否かを検出する冷媒液検出手段と、
前記冷媒液検出手段から入力される検出結果に応じて、前記冷媒ポンプのモータの回転速度を変化させる制御手段と、を備えること
を特徴とする冷却システム。
【請求項2】
前記冷媒液検出手段は、前記第1の高さ以上の冷媒液が前記冷媒液貯留部に貯留されているか否かを検出する第1液面センサと、前記第2の高さ以上の冷媒液が前記冷媒液貯留部に貯留されているか否かを検出する第2液面センサと、を含む複数の液面センサであり、
前記制御手段は、
前記第1液面センサによって冷媒液が検出されない場合に、前記モータの回転を停止させ、
その後、前記第2液面センサによって冷媒液が検出された場合に、前記モータの回転を再開させること
を特徴とする請求項1に記載の冷却システム。
【請求項3】
前記冷媒液検出手段は、前記冷媒液貯留部に設置された差圧センサであり、
前記制御手段は、
前記差圧センサの検出値が、前記第1の高さまで冷媒液が貯留された際の圧力である第1の圧力以下となった場合に、前記モータの回転を停止させ、
その後、前記差圧センサの検出値が、前記第2の高さまで冷媒液が貯留された際の圧力である第2の圧力以上となった場合に、前記モータの回転を再開させること
を特徴とする請求項1に記載の冷却システム。
【請求項4】
前記冷媒ポンプと前記蒸発器とを接続する配管は、前記第2の高さ以上の高さまで立上げられた立上げ管を含むこと
を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の冷却システム。
【請求項5】
空調対象である室内空気との熱交換によって冷媒を蒸発させる蒸発器と、
前記蒸発器で蒸発した冷媒を冷却して凝縮させる凝縮器と、
前記凝縮器と連通し、当該凝縮器から流入する冷媒液を貯留する冷媒液貯留部と、
前記冷媒液貯留部と連通し、当該冷媒液貯留部から流入する冷媒液を前記蒸発器に向けて圧送する冷媒ポンプと、
前記冷媒液貯留部に貯留されている冷媒液の液面高さが、所定の高さ以上であるか否かを検出する冷媒液検出手段と、
制御手段と、を備える冷却システムにおける冷却方法であって、
前記冷媒液検出手段が、前記冷媒液貯留部内における第1の高さと、前記第1の高さよりも高い第2の高さと、を含む複数の高さのそれぞれについて、前記冷媒液貯留部に貯留されている冷媒液の液面高さがその高さ以上であるか否かを検出するステップと、
前記制御手段が、前記冷媒液検出手段から入力される検出結果に応じて、前記冷媒ポンプのモータの回転速度を変化させるステップと、を含むこと
を特徴とする冷却方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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