説明

冷却装置

【課題】無人の基地局に屋外設置されている本体に、容易の屋外側からの分解や取り外しが出来ない構造にすることを目的とする冷却装置を提供する。
【解決手段】前面に第1環境用の外気吸気口5と外気吐出口6を設け、背面に第2環境用の内気吸気口7および内気吐出口8を設けた本体ケース4と、この本体ケース4内に設けられた外気送風機9及び内気送風機10と、前記本体ケース4内において第1環境の空気と第2環境の空気との熱交換を行う熱交換器11と前記外気送風機9及び前記内気送風機10を動作させる制御部21を備え、屋外に設置される前記本体ケース4の外郭は、屋外側からネジ頭が露出していない構造であることを特徴とした冷却装置を構成して、本体ケース4の外郭は、ネジ頭等がなく、本体ケース4内側からネジが締められているため、製品を容易に屋外側から分解できない構造にしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば屋外に設置される電子機器に活用される冷却装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、携帯電話の基地局は、数十アンペア以上の電流が流れることから、ある点では発熱体とも表現される。つまり、発熱体でもある携帯電話の基地局を冷却することは、その動作を安定させるためには極めて重要なものとなる。この発熱体収納装置である基地局の内部には通信機を複数台設け、発生する熱を冷却装置のファンで冷却する構成をしていた。そして、この発熱体収納装置では、外部電源を直流電源に変換し、その電圧で前記通信機と冷却装置のファンを駆動するようにしていた(これに類似する先行文献としては特許文献1を参照)。このような基地局においては、近年の技術開発の結果、内部に収められていた機器類を更新し、さらに発熱量が増加する傾向にある。また、通信量の増加に伴い、基地局のスペースを有効に使いながら可能な限り多くの機器類を収納する傾向があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−161875号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような従来の発熱体収納装置では、基地局内部のスペースを有効に使うようになり、通信機中心で設置されるために、内部を冷却する冷却装置そのものの設置スペースやメンテナンス用のスペースが十分に確保できない状況になってきた。
【0005】
また、一部の商品においては、設置場所が基地局内部から基地局外壁の設置へと移り変わり、壁面取り付け構造化が行われるようになった。
【0006】
さらに、本体の電源接続や通信機との接続作業は、基地局内部に行い、冷却装置のメンテナンスは基地局外からの作業となり、別々の環境で行われるようになった。
【0007】
また、製品が屋外の壁面設置になったことから、無人の基地局にいたずら目的や機器の盗難で、製品が破壊されるなど基地局内の冷却を妨げる原因となるために、容易の屋外側からの分解や取り外しが出来ない構造が求められている。
【0008】
さらに、メンテナンス時に作業者が安全な作業を行うための保護装置を設けることが求められている。
【0009】
また、メンテナンス時の作業スペースの確保と限られたスペースで作業するために、製品側の工夫が求められているという課題があった。
【0010】
本発明は、このような従来の課題を解決するもので、無人の基地局に屋外設置されている冷却装置本体に、いたずら目的や機器の盗難で、製品が破壊されるなど基地局内の冷却を妨げる原因となるため、容易の屋外側からの分解や取り外しが出来ない構造にすることを目的とする。
【0011】
さらに、メンテナンス時の作業スペースの確保と限られたスペースで作業できるように、製品側で工夫した構造にすることを目的とする冷却装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記課題を解決するために、本発明の冷却装置は、前面に第1環境用の外気吸気口と外気吐出口を設け、背面に第2環境用の内気吸気口および内気吐出口を設けた本体ケースと、この本体ケース内に設けられた外気送風機及び内気送風機と、前記本体ケース内において第1環境の空気と第2環境の空気との熱交換を行う熱交換器と前記外気送風機および前記内気送風機を第二環境側から操作する開閉手段の信号によって動作させる制御部を備え、屋外に設置される前記本体ケースの外郭は、本体ケース内側から螺合したパネルを有し、前記パネルは、開閉手段の操作によって前記外気送風機と内気送風機を停止させたときに前記螺合の解除を行なうという構成にしたものであり、これにより初期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、前面に第1環境用の外気吸気口と外気吐出口を設け、背面に第2環境用の内気吸気口および内気吐出口を設けた本体ケースと、この本体ケース内に設けられた外気送風機及び内気送風機と、前記本体ケース内において第1環境の空気と第2環境の空気との熱交換を行う熱交換器と前記外気送風機および前記内気送風機を第二環境側から操作する開閉手段の信号によって動作させる制御部を備え、屋外に設置される前記本体ケースの外郭は、本体ケース内側から螺合したパネルを有し、前記パネルは、開閉手段の操作によって前記外気送風機と内気送風機を停止させたときに前記螺合の解除を行なうという構成にしたことにより、本体ケースの外郭は、ネジ頭等がなく、本体ケース内側からネジが締められているため、製品を容易に屋外側から分解できない構造にすることができることで、いたずらによる破壊や盗難防止による冷却性能の低下を抑制することができるという効果のある冷却装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の前提例1の冷却装置の設置例を示す斜視図
【図2】同冷却装置の断面側面図
【図3】同冷却装置の背面外観斜視図
【図4】本発明の実施の形態1の制御部のブロック図
【図5】本発明の実施の形態2の前面外観斜視図((a)フロントパネル上下ありの図、(b)フロントパネル上を開けた図)
【図6】本発明の実施の形態2のロック手段の図
【図7】本発明の実施の形態3の前面外観斜視図((a)フロントパネル横スライド式の図、(b)フロントパネル縦スライド式の図)
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の請求項1記載の冷却装置は、前面に第1環境用の外気吸気口と外気吐出口を設け、背面に第2環境用の内気吸気口および内気吐出口を設けた本体ケースと、この本体ケース内に設けられた外気送風機及び内気送風機と、前記本体ケース内において第1環境の空気と第2環境の空気との熱交換を行う熱交換器と前記外気送風機および前記内気送風機を第二環境側から操作する開閉手段の信号によって動作させる制御部を備え、屋外に設置される前記本体ケースの外郭は、本体ケース内側から螺合したパネルを有し、前記パネルは、開閉手段の操作によって前記外気送風機と内気送風機を停止させたときに前記螺合の解除を行なう構成としたものである。
【0016】
これにより、本体ケースの外郭は、ネジ頭等がなく、本体ケース内側からネジが締められているため、製品を容易に屋外側から分解できない構造にすることができるという作用を有し、いたずらによる破壊や盗難防止による冷却性能の低下を抑制することができるという効果のある冷却装置が得られる。
【0017】
また、請求項2記載の冷却装置は、本体ケースの外側を覆うパネルは、モータの回転によりロック部分が螺合するロック手段によって本体ケース内側から固定され、本体ケース背面に設けた開閉手段を手動で開放操作をすると、ロック手段が解除される構造を備えたものである。
【0018】
これにより、背面の第二環境側から開閉手段を開放操作することにより、ロック手段のロック部分の螺合を緩めることとなり、その後前面からのパネルの取り外しを可能にすることができる。また製品の構造を知らないとメンテナンスできなく、外側からフロントケース上を開けられないことで盗難防止も図ることができるという効果のある冷却装置およびこれを用いた電子機器が得られる。
【0019】
また、請求項3記載の冷却装置は、前記開閉手段を開けると、フロントパネル上の第1ロック手段が解除し、フロントパネル上は、扉構造で片側に開閉することを特徴とする冷却装置であって、屋内側の開閉手段を開けることで、本体ケース背面の第1ロック手段が解除し、扉構造の蝶番にてフロントパネル上は、開閉することができるという作用を有し、本体ケースから取りはずことなく、扉構造にて片側に開閉をすることで、フロントパネル上の開閉を容易し、メンテナンス性の向上を図ることができるという効果のある冷却装置およびこれを用いた電子機器が得られる。
【0020】
また、請求項4記載の冷却装置は、前記開閉手段を開けると、フロントパネル上の第1ロック手段が解除し、フロントパネル上は、左右のスライド構造で横スライドガイドレールを設けたことを特徴とする冷却装置であって、屋内側の開閉手段を開けることで、本体ケース背面の第1ロック手段が解除し、左右のスライド構造で、横スライドガイドレールにてフロントパネル上をスライドさせて、開閉することができるという作用を有し、本体ケースの背面に隣接して他機器が設置されている環境においても、フロントパネル上を左右にスライドして開けて、メンテナンスを行うことができるため、メンテナンス性の向上と設置場所による制約を取り除くことができるという効果のある冷却装置およびこれを用いた電子機器が得られる。
【0021】
また、請求項5記載の冷却装置は、前記開閉手段を開けると、フロントパネル上の第1ロック手段が解除し、フロントパネル上は、下方向へのスライド構造で縦スライドガイドレールを設けたことを特徴とする冷却装置であって、屋内側の開閉手段を開けることで、本体ケース背面の第1ロック手段が解除し、下方向のスライド構造で、縦スライドガイドレールにてフロントパネル上をスライドさせて、開閉することができるという作用を有し、設置場所を選ばず、本体の両側に他機器が設置されている環境においても、フロントパネル上を下方向にスライドさせて、メンテナンスを行うことができるために、メンテナンス性の向上と設置場所による制約から最善策を選択することができるという効果のある冷却装置およびこれを用いた電子機器が得られる。
【0022】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0023】
(前提例1)
図1から図3に示すように、本実施の形態1における冷却装置の斜視図、断面側面図を参照しながら説明する。
【0024】
図1に示すように、携帯電話の基地局1は内部に送・受信機(図示せず)を収納したものである。このような基地局1は、様々な場所に設置されている。基地局1は箱状のキャビネット2とこのキャビネット2内に設けた送・受信機とで構成されている。
【0025】
さらに、キャビネット2の一つの外壁面には、冷却装置3が取り付けられている。
【0026】
また、図2に示すように、冷却装置3の概略構成を説明する。冷却装置3は、第1環境となる外気空気(以降、外気と呼ぶ)と第2環境となるキャビネット2内の空気(以降、内気と呼ぶ)とを吸い込む構成となっている。すなわち、冷却装置3は、本体ケース4の前面に外気吸気口5と外気吐出口6および本体ケース4の背面にキャビネット2内気吸気口7および内気吐出口8を有する。
【0027】
また、冷却装置3の本体ケース4内には、外気用の外気送風機9および内気用の内気送風機10と、外気と内気との熱交換を行う熱交換器11と外気送風機9および内気送風機10を動作させる制御部21を備えている。
【0028】
キャビネット2の屋外に設置される前記本体ケース4の外郭は、背面には、図3に示すように、本体ケース4の内部から背面を貫通してキャビネット2の壁面2a側へ突出させた固定ボルト12を備え、前面には、図5(a)に示すように、フロントパネル18を備えている。
【0029】
フロントパネル18は、本体ケース4の前面を覆うように取り付けてあるが、屋外側に面している面すべての面において、屋外側から各面のパネルを取り外せないようにネジ等で接合している部分は、ネジ頭が屋外側にはなく、本体ケース4の内側からネジを締めつけて組み立てられており、屋外側にすべての面にネジ頭がない構成となっている。
【0030】
また、図2に示すように、固定ボルト12は、本体ケース4の背面の4隅に取り付いており、キャビネット2の壁面2aを貫通してナット16を締結して冷却装置3を取り付ける構成になっている。
【0031】
さらに、キャビネット2内から臨む内気吸気口7の横(隣接部)には、冷却装置3へ電源を供給する電源部19と制御部21に信号を送り外気送風機9および内気送風機10の運転および停止の操作をする開閉手段20とを備えている。
【0032】
上記構成により、フロントパネル18、すなわち本体ケースの外郭は、本体ケース4の内側からネジを締めつけて組み立てることにより、ネジ頭等がなく、本体ケース4の外側に露出しないので、屋外側から分解できない構造にすることができるために、いたずらによる破壊や盗難防止による冷却性能の低下を抑制することができることとなる。
【0033】
(実施の形態1)
図4に示すように、本発明の実施の形態1の冷却装置の制御部のブロック図を示す。
【0034】
図3に示すように、本体ケース4の背面側の電源部19には、冷却装置の運転状態を即座に停止させることが可能な運転停止機能を設けた開閉手段20があり、その開閉手段20を手動で操作することにより、制御部21が開閉を検知する構成となっている。
【0035】
図4に示すように、制御部21内には、マイコン22と駆動回路部23と電源回路部24を備えた構成となっており、外気送風機9および内気送風機10を駆動するモータ部25は、マイコン22からの運転停止指令にて、駆動回路部23が動作することで、モータ部25が回転することができる構成となっている。
【0036】
また、開閉手段20の開閉を検知した制御部21の動作は、マイコン22が検知し、即座に運転信号から停止信号を駆動回路部23に送ることで、モータ部25が停止することになる。
【0037】
すなわち、図4に示すように、制御部21のマイコン22内には、開閉手段20の解放時間を管理するタイマー機能22aを内蔵しており、開放すると同時にマイコン22に開放信号とタイマー動作用の信号が入力され、タイマー機能22aが所定の時間をカウントダウンする構成としている。
【0038】
また、そのタイマーのカウントダウンが完了すると、停止時間が長くメンテナンス作業中であると判断し、マイコン22から、電源遮断手段26へ電源遮断させる信号を送信するものである。
【0039】
さらに、電源遮断手段26は、電源遮断させる信号を受信すると、即座に冷却装置本体の電源を遮断することができる。
【0040】
また、電源が遮断されたことで、電源回路の電圧が低下すると、二次電池27が動作をし、マイコン22へ別系統から電源供給することができる。
【0041】
さらに、マイコン22は、二次電池27から電源供給されるため、開閉手段20の閉信号を継続して待機することができる。
【0042】
また、前記本体ケース背面に設けられた開閉手段20を手動で開けると、本体ケース前面のフロントパネル18のロック手段が解除される構造を備えたものである。
【0043】
すなわち、開閉手段20を手動で解放すると、開閉手段20の状態を検知した信号がマイコン22に送られ、マイコン22は、マイコン22内のタイマー機能22aがカウントダウンさせると同時にロック手段28aにも、ロック解除の信号を送信することができる。
【0044】
ロック手段28aは、本体ケース4とフロントパネル18を取り付けているネジの役割をしたロック機構である。ロック手段28aの一例として、図6に示すように、マイコン22からの電気信号にて動作するモータ28cとモータ28cの回転によりロック部分が連動して可動するスライド機構ロック部品28dを組み合わせた構造で、電気信号にてモータ28cを回転させるとスライド機構ロック部品28dのロック部分が可動し、本体ケース4からフロントパネル18に可動したロック部分が引っかかり、フロントパネル18をスライド機構ロック部品28dにて螺条しロックさせることができる。そして、開閉手段20が手動で開放されるとマイコン22からの電気信号によって、ロック手段28aのスライド機構が解除する方向に可動して、本体ケース4からフロントパネル18を取り外すことができる。
【0045】
上記構成により、制御部21が開閉手段20の状態を監視し、開閉手段20が手動で開けられたことを感知したら、制御部21内のマイコン22から駆動回路部23へ停止指令を送信することができるために、メンテナンス時の安全な作業の確保と、メンテナンス中に、モータ部25を停止させることで、待機電力を削減させることができることとなる。
【0046】
また、開閉手段20が手動で開けられてから時間を管理し、規定時間を時間経過したら、制御部21内のマイコン22から電源回路部24内の電源遮断手段26へ、遮断信号を送信することができる。また、制御部21は二次電池27を内蔵しているため、電源遮断されてしまっても開閉手段20の検知を継続して監視しているために、メンテナンス時の安全な作業の確保と電源遮断時の制御部21の二次電池27による感知で待機電力をさらに削減させることができることとなる。
【0047】
また、本体ケース4前面の開閉手段20を手動で解除することで、フロントパネル18のロック手段28aが連動して解除することができるために、開閉手段20を開けることで、本体ケース4前面のフロントパネル18のロック手段28aが解除され、前面からの操作でフロントパネル18の取り外しを可能にすることができる。
【0048】
また製品の構造を知らないとメンテナンス出来なく、外側からフロントケース上を空けられないことで盗難防止も図ることができることとなる。
【0049】
(実施の形態2)
図5に示すように、本発明の実施の形態2の前面外観斜視図を示す。
【0050】
本実施の形態は、実施の形態1に加えて、前記開閉手段20を開けると、フロントパネル18のロック手段28aが解除し、フロントパネル18は、扉構造で片側に開閉するものである。
【0051】
すなわち、図5(b)に示すように、ロック手段28aが解除されることで、フロントパネル18を開閉することができる。
【0052】
また、フロントパネル18は、本体ケース4から取り外せないように蝶番29で固定されている構成とし、扉のようにフロントパネル18を容易に開閉することができる構成する。
【0053】
屋内側から開閉手段20を開けることで、本体ケース4の背面のロック手段28aが解除し、扉構造の蝶番にてフロントパネル18は、開閉することができるために、本体ケース4から離脱させることなく、扉構造にて片側に開閉をすることで、フロントパネル18の開閉を容易し、メンテナンス性の向上を図ることができることとなる。
【0054】
なお、冷却装置3の設置場所は高所である場合もあり、作業スペースがない場合、フロントパネル18は、本体ケース4から取り外せないことが有効であり、取り外すことによるフロントパネル18の落下や冷却装置3の下にいる作業者への落下物による怪我の防止を図ることができる。
【0055】
(実施の形態3)
図7に示すように、本発明の実施の形態3の前面外観斜視図を示す。
【0056】
本実施の形態の冷却装置は、実施の形態2に加えて、前記開閉手段20を開けると、フロントパネル18のロック手段28aが解除し、フロントパネル18は、スライド構造で横スライドガイドレールを設けた冷却装置である。
【0057】
すなわち、図7(a)に示すように、ロック手段28aが解除されることで、フロントパネル18を左右方向に開閉することができるように、横スライドガイドレール30を設けている。
【0058】
また、フロントパネル18は、横スライドガイドレール30の上を車のスライドドアのように滑らせながら開閉することができる。
【0059】
本体ケース4の設置場所の両サイドのスペースにより、フロントパネル18のスライド方向を変更することができる。
【0060】
また、スライドガイドレールの別の形態として、前記開閉手段20を開けると、フロントパネル18のロック手段28aが解除し、フロントパネル18は、下方向へのスライド構造で縦スライドガイドレール31を設けた冷却装置である。
【0061】
すなわち、別の実施の形態体として、図7(b)に示すように、ロック手段28aが解除されることで、フロントパネル18を下方向に開閉することができるように、縦スライドガイドレール31を設けている。
【0062】
さらに、フロントパネル18は、縦スライドガイドレール31を下方向にスライドさせながら開閉することができる。
【0063】
また、本体ケース4内でスライド作業が行われ、本体ケース4の外郭より外側にフロントパネル18が飛び出さない構成にすることができる。
【0064】
上記構成により、屋内側の開閉手段20を開けることで、本体ケース4背面のロック手段28aが解除し、左右のスライド構造で、横スライドガイドレール30にてフロントパネル18をスライドさせて、開閉することができるために、本体ケース4の背面に隣接して他機器が設置されている環境においても、フロントパネル18を左右にスライドして開けて、メンテナンスを行うことができるため、メンテナンス性の向上と設置場所による制約を取り除くことができることとなる。
【0065】
また、屋内側の開閉手段20を開けることで、本体ケース4背面のロック手段28aが解除し、下方向のスライド構造で、縦スライドガイドレール31にてフロントパネル18をスライドさせて、開閉することもできるために、設置場所を選ばず、本体の両側に他機器が設置されている環境においても、フロントパネル18を下方向にスライドさせて、メンテナンスを行うことができるために、メンテナンス性の向上と設置場所による制約を取り除くこととなる。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明の冷却装置は、空気調和装置、制御盤などの壁面取り付けについても適用できる。
【符号の説明】
【0067】
1 基地局
2 キャビネット
2a 壁面
3 冷却装置
4 本体ケース
5 外気吸気口
6 外気吐出口
7 内気吸気口
8 内気吐出口
9 外気送風機
10 内気送風機
11 熱交換器
12 固定ボルト
13 ボルト貫通孔
14 内気吸気口用開口
15 内気吐出口用開口
16 ナット
18 フロントパネル
19 電源部
20 開閉手段
21 制御部
22 マイコン
22a タイマー機能
23 駆動回路部
24 電源回路部
25 モータ部
26 電源遮断手段
27 二次電池
28a ロック手段
28c モータ
28d スライド機構ロック部品
29 蝶番
30 横スライドガイドレール
31 縦スライドガイドレール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面に第1環境用の外気吸気口と外気吐出口を設け、背面に第2環境用の内気吸気口および内気吐出口を設けた本体ケースと、この本体ケース内に設けられた外気送風機及び内気送風機と、前記本体ケース内において第1環境の空気と第2環境の空気との熱交換を行う熱交換器と前記外気送風機および前記内気送風機を第二環境側から操作する開閉手段の信号によって動作させる制御部を備え、屋外に設置される前記本体ケースの外郭は、本体ケース内側から螺合したフロントパネルを有し、前記パネルは、開閉手段の操作によって前記外気送風機と内気送風機を停止させたときに前記螺合の解除を行なう冷却装置。
【請求項2】
本体ケースの外側を覆うフロントパネルは、モータの回転によりロック部分が螺合するロック手段によって本体ケース内側から固定され、本体ケース背面に設けた開閉手段を手動で開放操作をすると、ロック手段が解除される構造を備えた請求項1記載の冷却装置。
【請求項3】
前記開閉手段を開けると、フロントパネル上の第1ロック手段が解除し、フロントパネル上は、扉構造で片側に開閉することを特徴とする請求項2記載の冷却装置。
【請求項4】
前記開閉手段を開けると、フロントパネル上の第1ロック手段が解除し、フロントパネル上は、左右のスライド構造で横スライドガイドレールを設けたことを特徴とする請求項2または3のいずれか一つに記載の冷却装置。
【請求項5】
前記開閉手段を開けると、フロントパネル上の第1ロック手段が解除し、フロントパネル上は、下方向へのスライド構造で縦スライドガイドレールを設けたことを特徴とする請求項2〜4のいずれか一つに記載の冷却装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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