処理装置、プログラム及び処理方法。
【課題】ネットワーク管理装置からの取得要求に対して、最新の管理情報を応答することができる技術を提供すること。
【解決手段】 管理サーバ20において中継装置30の管理を行うために、中継装置30に関する情報を取得する際に、中継装置に関する静的な情報については処理サーバ100に記憶しておき、管理サーバ20からの情報の取得要求に対して、静的な情報についての取得要求に対しては処理サーバ100から管理サーバ20に情報を返信する。
【解決手段】 管理サーバ20において中継装置30の管理を行うために、中継装置30に関する情報を取得する際に、中継装置に関する静的な情報については処理サーバ100に記憶しておき、管理サーバ20からの情報の取得要求に対して、静的な情報についての取得要求に対しては処理サーバ100から管理サーバ20に情報を返信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ネットワーク内のデータを中継する中継装置の管理を行う管理装置に接続する処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットの利用拡大や、ネットワーク技術の標準化が進むに伴い、ルータ等の様々なネットワークノードが開発されており、これらの様々なネットワークノードをネットワーク管理装置で管理する技術が知られている。
【0003】
ネットワーク管理装置では、ネットワークを介して、ネットワークノードから管理情報を取得するための操作、ネットワークノードに管理情報を設定するための操作、等を行うようにしている。
【0004】
この点、特許文献1に記載の技術では、ネットワーク内にプロキシサーバを設け、ネットワーク管理装置がネットワークノードから取得した管理情報をプロキシサーバにおいてキャッシュしておき、ネットワーク管理装置からネットワークノードに再度管理情報の取得要求を行う際に、プロキシサーバでキャッシュしている管理情報で応答することができる場合には、プロキシサーバから管理情報をネットワーク管理装置に送信するようにすることで、ネットワークノードやトラフィックの負荷がかからないようにしている。
【0005】
【特許文献1】特開平9−270794号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の技術では、ネットワーク管理装置からの取得要求に対して、プロキシサーバから応答する管理情報は、最新のものであるか否かは明確ではない。即ち、プロキシサーバで管理情報をキャッシュした後に、ネットワークノードの設定が変更された場合には、キャッシュされた管理情報は最新のものではなく、ネットワークノードの管理情報を正確に反映したものではない。
【0007】
そこで、本発明は、ネットワーク管理装置からの取得要求に対して、最新の管理情報を応答することができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以上の課題を解決するため、本発明は、管理サーバにおいて中継装置の管理を行う際に、中継装置に関する静的な情報については処理サーバに記憶しておくことで、管理サーバからの情報の取得要求に対して、当該静的な情報については処理サーバから管理サーバに応答するようにする。
【0009】
例えば、本発明は、ネットワーク内のデータを中継する中継装置の管理を行う管理装置にネットワークを介して接続する処理装置であって、前記中継装置に関する特定の情報を記憶する記憶部と、前記中継装置及び前記管理装置と情報の送受信を行うインターフェース部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記インターフェース部を介して、前記管理装置から前記中継装置に関する情報を取得する取得要求を受信する処理と、前記取得要求が前記記憶部に記憶されている前記特定の情報を取得する要求である場合に、前記インターフェース部を介して、前記管理装置に前記特定の情報を送信する処理と、前記取得要求が前記記憶部に記憶されている前記特定の情報を取得する要求でない場合に、前記中継装置から前記中継装置に関する情報を取得し、前記インターフェース部を介して、取得した前記中継装置に関する情報を前記管理装置に送信する処理と、を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
以上のように、本発明によれば、ネットワーク管理装置からの取得要求に対して、最新の管理情報を応答することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1は、本発明の第一の実施形態である処理システム10の概略図である。
【0012】
処理システム10は、管理サーバ20と、処理サーバ100と、エッジルータ等の中継装置30と、IXルータ40と、を備えており、これらはネットワーク50を介して相互に通信することができるようにされている。また、IX(Internet eXchange)ルータ40は、インターネット60に接続されており、後述するユーザ側ルータ80に接続されているユーザ端末(図示せず)は、IXルータ40を介してインターネット60に接続することができるようにされている。
【0013】
また、中継装置30には、L2スイッチ70と、ユーザ側ルータ80と、が接続されている。そして、中継装置30は、タグVLAN(Virtual Local Area Network)を用いてユーザ側ルータ80を識別することで、ユーザのアクセス回線を識別する。
【0014】
以上のように構成される処理システム10において、管理サーバ20は、処理システム10のユーザからの接続要求及び接続解除要求に基づいて、処理サーバ100を介して、中継装置30の制御を行う。
【0015】
ここで、管理サーバ20は、XML(eXtensible Markup Language)を用いた管理インターフェースを用いているが、中継装置30は、XMLを用いた管理インターフェースに対応しておらず、処理サーバ100においてXMLを用いた管理インターフェースからCLI(Command Line Interface)に変換を行い、変換したCLIにおけるコマンドを中継装置30に投入することで中継装置30の制御を行うようにされている。
【0016】
図2は、管理サーバ20の概略図である。
【0017】
図示するように、管理サーバ20は、制御部21と、入力部22と、表示部23と、IF(InterFace)部24と、を備える。
【0018】
制御部21は、管理サーバ20全体の処理を制御し、特に、本実施形態においては、後述する入力部22を介して、管理サーバ20のオペレータから中継装置30へのリクエストの入力を受け付け、受け付けた入力をXML形式のリクエストメッセージにする。
【0019】
そして、このようにして生成されたXML形式のリクエストメッセージを後述するIF部24を介して処理サーバ100に送信する。
【0020】
また、本実施形態における制御部21は、後述するIF部24を介して処理サーバ100より受信したレスポンスメッセージを予め定められた表示形式にして後述する表示部23に表示する。
【0021】
ここで、本実施形態における管理サーバ20と処理サーバ100との間における中継装置30の制御を行うためのXMLメッセージは、例えば、図3(XMLメッセージの構造を示す概略図)に示すような構造を使用している。なお、図3においては、楕円内の文字列が要素を示し、長方形内の文字列が属性を示しているものとする。
【0022】
そして、本実施形態におけるXMLメッセージでは、管理サーバ20から処理サーバ100に送信するリクエストメッセージは、「get-config」、「set-config」、「get」及び「set」の四種類であるとし、これらのリクエストメッセージは、「operation」要素の「type」属性の値で特定されるものとする。
【0023】
一方、これらのリクエストメッセージに対するレスポンスメッセージは、「rsp_flag」属性の値に「on」をセットすることで識別することができるようにしている。
【0024】
また、「get-config」及び「get」のリクエストメッセージは、「operation」要素の子要素で情報の取得を要求する要素を特定し、そのレスポンスメッセージでは、特定された要素の値及び特定された要素の全ての子要素の値を応答するものとする。
【0025】
さらに、「set-config」及び「set」のリクエストメッセージに対しては、「operation」要素の子要素で設定を行う要素を特定し、リクエストが追加、変更を要求するものである場合には、特定した要素の値を特定し、リクエストが削除を要求するものである場合には、特定した要素の「del_flag」属性又は「clr_flag」属性で指定するようにしている。なお、レスポンスメッセージには、実行結果を示すための「return-code」属性を付加して、リクエストメッセージに含まれていた情報もあわせて返答するようにする。
【0026】
図2に戻り、入力部22は、管理サーバ20のオペレータからデータの入力を受け付ける装置である。
【0027】
表示部23は、データを出力するための装置である。
【0028】
IF部24は、ネットワーク50を介して情報を送受信するためのインターフェースである。
【0029】
以上に記載した管理サーバ20は、例えば、図9(コンピュータ900の概略図)に示すような、CPU901と、メモリ902と、HDD等の外部記憶装置903と、CD-ROMやDVD-ROM等の可搬性を有する記憶媒体904から情報を読み出す読取装置905と、キーボードやマウスなどの入力装置906と、ディスプレイなどの出力装置907と、通信ネットワークに接続するためのNIC(Network Interface Card)等の通信装置908と、を備えた一般的なコンピュータ900で実現できる。
【0030】
例えば、制御部21は、外部記憶装置903に記憶されている所定のプログラムをメモリ902にロードしてCPU901で実行することで実現可能であり、入力部22は入力装置906で実現可能であり、表示部23は出力装置907で実現可能であり、IF部24は、通信装置908で実現可能である。
【0031】
この所定のプログラムは、読取装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、外部記憶装置903にダウンロードされ、それから、メモリ902上にロードされてCPU901により実行されるようにしてもよい。また、読取装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、メモリ902上に直接ロードされ、CPU901により実行されるようにしてもよい。
【0032】
図4は、処理サーバ100の概略図である。
【0033】
図示するように、処理サーバ100は、記憶部110と、制御部120と、IF部130と、を備える。
【0034】
記憶部110は、インターフェース管理情報記憶領域111と、VLAN管理情報記憶領域112と、フローフィルタ管理情報記憶領域113と、変換情報記憶領域114と、中継装置管理情報記憶領域115と、を備える。
【0035】
ここで、本実施形態においては、インターフェース管理情報記憶領域111、VLAN管理情報記憶領域112及びフローフィルタ管理情報記憶領域113には、管理サーバ20から中継装置30に設定を行う設定情報が記憶される。このような設定情報については、一度設定されるとその後に変更しない限りそのままの状態であるため、即ち、中継装置がネットワーク内のデータを中継する処理では変更されないものであるため、静的な情報であると考えられる。
【0036】
インターフェース管理情報記憶領域111には、各中継装置30のインターフェース(スロット)を管理する情報が記憶されている。
【0037】
例えば、インターフェース管理情報記憶領域111には、図5(インターフェース管理テーブル111aの概略図)に示すようなインターフェース管理テーブル111aが記憶される。
【0038】
図示するようにインターフェース管理テーブル111aは、中継装置名欄111bと、スロット番号欄111cと、ポート番号欄111dと、LINE名欄111eと、IFタイプ欄111fと、を備える。
【0039】
中継装置名欄111bには、各々の中継装置30を識別するための識別情報が格納される。ここでは、各中継装置30に一意に割り当てられる中継装置名が格納される。
【0040】
スロット番号欄111cには、中継装置名欄111bで特定される中継装置30のスロットを識別するための識別情報であるスロット番号が格納される。
【0041】
ポート番号欄111dには、中継装置名欄111bで特定される中継装置30のポート番号が格納される。
【0042】
LINE名欄111eには、ポート番号欄111dで特定されるポートに接続されているラインを識別するための識別情報が格納される。ここでは、各ラインに一意に割り当てられているLINE名が格納される。
【0043】
IFタイプ欄111fには、スロット番号欄111cで特定されるスロットの物理的な規格を特定する情報が格納される。例えば、本実施形態においては、「ethernet」等の規格名が格納される。
【0044】
図4に戻り、VLAN管理情報記憶領域112には、中継装置30に設定されるVLANを特定する情報が記憶される。
【0045】
例えば、VLAN管理情報記憶領域112には、図6(VLAN管理テーブル112aの概略図)に示すようなVLAN管理テーブル112aが記憶される。
【0046】
図示するように、VLAN管理テーブル112aは、中継装置名欄112bと、LINE名欄112cと、VLAN名欄112dと、VLANID欄112eと、VLAN−IPアドレス欄112fと、RA設定フラグ欄112gと、を備える。
【0047】
中継装置名欄112bには、各々の中継装置30を識別するための識別情報が格納される。ここでは、各中継装置30に一意に割り当てられている中継装置名が格納される。
【0048】
LINE名欄112cには、中継装置名欄112bで特定される中継装置30に接続されているラインを識別するための識別情報が格納される。ここでは、各ラインに一意に割り当てられているLINE名が格納される。
【0049】
VLAN名欄112dには、中継装置名欄112bで特定される中継装置30及びLINE名欄112cで特定されるラインに割り当てられているVLANを識別するための識別情報が格納される。ここで、VLANを識別するための識別情報として、各VLANのVLAN名が格納される。
【0050】
VLANID欄112eには、LINE名欄112cで特定されるラインに割り当てられるVLANを識別するための識別情報が格納される。ここで、VLANを識別するための識別情報として、各VLANに一意に割り当てられているVLAN−IDが格納される。
【0051】
VLAN−IPアドレス欄112fには、VLANID欄112eで特定されるVLANに割り当てられているIPアドレスを特定する情報が格納される。
【0052】
RA設定フラグ欄112gには、VLANID欄112eで特定されるVLANにRA(Router Advertisement)が設定されているかを特定する情報が格納される。ここで、本実施形態においては、本欄に「ON」と格納されている場合には、RAが設定されていることを示し、本欄に「OFF」と格納されている場合には、RAが設定されていないことを示すものとする。
【0053】
図4に戻り、フローフィルタ管理情報記憶領域113には、各中継装置30におけるフローフィルタを特定する情報が格納される。
【0054】
例えば、フローフィルタ管理情報記憶領域113には、図7(フローフィルタ管理テーブル113aの概略図)に示されるようなフローフィルタ管理テーブル113aが記憶される。
【0055】
図示するように、フローフィルタ管理テーブル113aは、VLAN名欄113bと、優先度欄113cと、プロトコル欄113dと、ソースアドレス欄113eと、ディスティネーションアドレス欄113fと、アクション欄113gと、を備える。
【0056】
VLAN名欄113bには、フローフィルタ対象(入力側)のVLANを識別するための識別情報が格納される。ここで、VLANを識別するための識別情報として、各VLANのVLAN名が格納される。
【0057】
優先度欄113cには、フローフィルタの優先度を特定する情報が格納される。ここで、本実施形態では、「1」からの自然数の昇順が、優先度の高いものの順番となるように適宜数字が格納される。
【0058】
プロトコル欄113dには、フローフィルタの検出条件となるプロトコルを特定する情報が格納される。
【0059】
ソースアドレス欄113eには、フローフィルタの検出条件となるソースアドレスを特定する情報が格納される。
【0060】
ディスティネーションアドレス欄113fには、フローフィルタの検出条件となるディスティネーションアドレスを特定する情報が格納される。
【0061】
アクション欄113gには、フローフィルタとして行う処理を特定する情報が格納される。
【0062】
なお、以上に記載したインターフェース管理テーブル111a、VLAN管理テーブル112a、および、フローフィルタ管理テーブル113aに格納する情報については、処理サーバ100の立ち上げ時等の適時において、中継装置30のコンフィギュレーション情報を取得して、各々のテーブルに格納すればよい。
【0063】
図4に戻り、変換情報記憶領域114には、管理サーバ20から送信されたリクエストを中継装置30が対応するフォーマットに変換するための変換情報が記憶される。
【0064】
例えば、本実施形態においては、XMLで記述されているリクエストをCLIコマンドに変換するためのXSLTスタイルシートが記憶される。なお、XSLTスタイルシートについては、既知のものであるため詳細な説明を省略する。
【0065】
中継装置管理情報記憶領域115には、中継装置30にtelenetでリモート接続を行い、コマンド投入を行うために必要な情報が記憶される。
【0066】
例えば、中継装置管理情報記憶領域115には、図8(中継装置管理テーブル115aの概略図)に示す中継装置管理テーブル115aが記憶される。
【0067】
図示するように、中継装置管理テーブル115aは、中継装置名欄115bと、管理用IPアドレス欄115cと、ログイン名欄115dと、ログインパスワード欄115eと、特権パスワード欄115fと、を備える。
【0068】
中継装置名欄115bには、中継装置30を識別するための識別情報が格納される。ここでは、各中継装置30に一意に割り当てられる中継装置名が格納される。
【0069】
管理用IPアドレス欄115cには、中継装置名欄115bで特定される中継装置30の管理用のIPアドレスを特定する情報が格納される。
【0070】
ログイン名欄115dには、中継装置名欄115bで特定される中継装置30にtelenetで接続する際のログイン名を特定する情報が格納される。
【0071】
ログインパスワード欄115eには、中継装置名欄115bで特定される中継装置30にtelenetで接続する際のログインパスワードを特定する情報が格納される。
【0072】
特権パスワード欄115fには、中継装置名欄115bで特定される中継装置30にtelenetで接続して特定の情報を設定、変更又は削除する際に要求される特権パスワードを特定する情報が格納される。
【0073】
図4に戻り、制御部120は、オペレーション判定処理部121と、情報処理部122と、CLI変換処理部123と、XSLTプロセッサ部124と、コマンド投入処理部125と、レスポンス処理部126と、テーブル更新部127と、を備える。
【0074】
オペレーション判定処理部121は、後述するIF部130を介して管理サーバ20より受信したリクエストメッセージを解析して、特定のリクエストメッセージ(本実施形態では、「get-config」)である場合には、情報処理部122を呼び出して処理を行い。当該特定のリクエストメッセージ以外のリクエストメッセージの場合には、CLI処理部123を呼び出して処理を行う。
【0075】
情報処理部122は、オペレーション判定処理部121から呼び出しを受けた場合に、管理サーバ20より受信したリクエストメッセージで特定された情報を記憶部110のインターフェース管理情報記憶領域111、VLAN管理情報記憶領域112又はフローフィルタ管理情報記憶領域113から抽出して、後述するIF部130を介して返信する処理を行う。
【0076】
CLI変換処理部123は、オペレーション判定処理部121から呼び出しを受けた場合に、XSLTプロセッサ部124をコールして管理サーバ20より受信したリクエストメッセージに対応するCLIコマンドファイルを生成させ、生成したCLIコマンドファイルを後述するコマンド投入処理部125に出力する。
【0077】
XSLTプロセッサ部124は、CLI変換処理部123からのコールを受けて、変換情報記憶領域114に記憶されているXSLTスタイルシートを用いて、管理サーバ20より受信したリクエストメッセージに対応するCLIコマンドファイルを生成する。
【0078】
コマンド投入処理部125は、管理サーバ20より受信したリクエストメッセージで特定される中継装置30に対応する情報を中継装置管理テーブル115aから抽出し、CLI変換処理部123から出力されたCLIコマンドファイルで特定されるコマンドの投入を行う。
【0079】
レスポンス処理部126は、管理サーバ20より受信したリクエストメッセージに対応するCLIコマンドを投入した中継装置30からの結果応答を後述するIF部130を介して受信した場合に、当該結果応答に対応するレスポンスメッセージをXML形式で生成し、後述するIF部130を介して管理サーバ20に送信する。
【0080】
また、レスポンス処理部126は、管理サーバ20より受信したリクエストメッセージが特定のリクエストメッセージ(本実施形態では、「set-config」)の場合には、中継装置30からの結果応答が成功であることを特定するものであるか否かを確認して、成功であることを特定するものである場合には、管理サーバ20より受信したリクエストに対応する情報をテーブル更新部127に通知する。
【0081】
そして、テーブル更新部127は、管理サーバ20より受信したリクエストメッセージに基づいて、インターフェース管理情報記憶領域111、VLAN管理情報記憶領域112又はフローフィルタ管理情報記憶領域113に記憶されているテーブルの特定の情報を記憶、変更又は削除する処理を行う。
【0082】
IF部130は、ネットワーク50を介して情報の送受信を行うためのインターフェースである。
【0083】
以上に記載した処理サーバ100も、例えば、図9に示すような一般的なコンピュータ900で実現できる。
【0084】
例えば、記憶部110は、外部記憶装置903により実現可能であり、制御部120は、外部記憶装置903に記憶されている所定のプログラムをメモリ902にロードしてCPU901で実行することで実現可能であり、IF部130は、通信装置908で実現可能である。
【0085】
この所定のプログラムは、読取装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、外部記憶装置903にダウンロードされ、それから、メモリ902上にロードされてCPU901により実行されるようにしてもよい。また、読取装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、メモリ902上に直接ロードされ、CPU901により実行されるようにしてもよい。
【0086】
以上のように構成される処理システム10において、管理サーバ20から中継装置30の制御を行う際の処理を図10〜図13に示すシーケンス図を用いて説明する。
【0087】
図10は、中継装置30の設定情報を取得する際の処理を示すシーケンス図である。
【0088】
まず、管理サーバ20の制御部21は、中継装置30の設定情報を取得するリクエストメッセージを生成する(S200)。
【0089】
例えば、制御部21は、図14(VLAN状態表示画面160の概略図)に示すようなVLAN状態表示画面160を表示部23に表示して、入力部22を介してオペレータからの入力を要求する。
【0090】
ここで、VLAN状態表示画面160は、中継装置名入力欄160aと、スロット番号入力欄160bと、ポート番号入力欄160cと、VLAN設定状態表示欄160dと、VLAN状態表示指示ボタン160eと、VLAN追加指示ボタン160fと、VLAN削除指示ボタン160gと、VLAN統計表示指示ボタン160hと、を備える。
【0091】
そして、管理サーバ20のオペレータは、入力部22を介して、設定情報の取得を要求する中継装置の中継装置名、スロット番号及びポート番号をそれぞれ中継装置名入力欄160a、スロット番号入力欄160b及びポート番号入力欄160cに入力して、VLAN状態表示指示ボタン160eを指定した実行指令を入力することで、制御部21は、入力された中継装置名、スロット番号及びポート番号の設定情報を取得するためのリクエストメッセージをXML形式で生成する。
【0092】
ここで、制御部21で生成するリクエストメッセージは、例えば、図15(リクエストメッセージ170の概略図)に示すようなリクエストメッセージ170のようになる。
【0093】
本実施形態では、VLAN状態表示指示ボタン160eを選択した実行指示がなされた場合には、処理サーバ100に記憶されている静的な設定情報を取得することを要求するものとされており、このような静的な設定情報を取得するリクエストメッセージ170は、「operation」要素の「type」属性170aに「get-config」の文字列が格納される。
【0094】
次に、管理サーバ20の制御部21は、IF部24を介して、このようにして生成されたリクエストメッセージをネットワーク50に出力する(S201)。
【0095】
管理サーバ20から出力されたリクエストメッセージは処理サーバ100で受信され、処理サーバ100のオペレーション判定処理部121が、リクエストメッセージの種別を確認する(S202)。
【0096】
ここで、オペレーション判定処理部121は、管理サーバ20より受信したリクエストメッセージの「operation」要素の「type」属性を確認して、この「type」属性が「get-config」である場合には情報処理部122で処理を行い、「get-config」以外の場合には、CLI変換処理部123で処理を行う。
【0097】
この点、本シーケンスでは、「type」属性が「get-config」であるので、情報処理部122で管理サーバ20からのリクエストメッセージに対応するレスポンスメッセージを生成する(S203)。
【0098】
例えば、図15に示すリクエストメッセージ170の場合のように、中継装置名が「router1」で、スロット番号が「1」で、ポート番号が「1」の設定情報を取得する場合には、情報処理部122は、インターフェース管理情報記憶領域111に記憶されているインターフェース管理テーブル111aの中継装置名欄111b、スロット番号欄111c及びポート番号欄111dにおいて、リクエストメッセージに含まれている中継装置名、スロット番号及びポート番号に該当する行を特定し、当該行のLINE名欄111eに格納されているライン名を特定する。
【0099】
そして、情報処理部122は、リクエストメッセージに含まれている中継装置名と、インターフェース管理テーブル111aから特定したライン名と、がVLAN管理情報記憶領域112に記憶されているVLAN管理テーブル112aの中継装置名欄112b及びLINE名欄112cに格納されている行を特定し、特定した行のVLAN名欄112d、VLANID欄112e、VLAN−IPアドレス欄112f及びRA設定フラグ欄112gに格納されている情報を取得する。
【0100】
情報処理部112は、このようにしてインターフェース管理テーブル111a及びVLAN管理テーブル112aから取得した情報を予め定められたXML形式にすることで、レスポンスメッセージを生成する。
【0101】
このようにして生成したレスポンスメッセージは、情報処理部112が、IF部130を介して管理サーバ20に送信する(S204)。
【0102】
そして、このようなレスポンスメッセージを受信した管理サーバ20は、制御部21が受信した情報を所定の形式にして表示部23に表示する(S205)。
【0103】
例えば、制御部21は、VLAN状態表示画面160のVLAN設定状態表示欄160dに受信した情報を表示する。
【0104】
以上のように、本実施形態では、中継装置30の設定情報等のように、ある程度固定された静的な情報については、処理サーバ100で一括して情報を管理し、管理サーバ20のリクエストに応じて処理サーバ100からレスポンスを行うことで、中継装置30の処理負担や、ネットワーク50のトラヒックの負荷を軽減することができる。なお、処理サーバ100に記憶しておく静的な情報については、一度設定されることによりその後の変更が特に必要ではないものを予め選択しておく。
【0105】
図11は、中継装置30に設定を行う際の処理を示すシーケンス図である。
【0106】
まず、管理サーバ20の制御部21は、中継装置30に設定を行うリクエストメッセージの生成を行う(S210)。
【0107】
例えば、制御部21は、図14に示すようなVLAN状態表示画面160において、入力部22を介して、VLAN追加指示ボタン160fを指定した実行指令の入力をオペレータから受けることにより、図16(VLAN追加画面161の概略図)に示すようなVLAN追加画面161を表示部23に表示してオペレータからの入力を要求する。
【0108】
ここで、VLAN追加画面161は、中継装置名入力欄161aと、スロット番号入力欄161bと、ポート番号入力欄161cと、VLAN名入力欄161dと、VLANID入力欄161eと、IPアドレス入力欄161fと、実行指示ボタン161gと、を備える。
【0109】
そして、管理サーバ20のオペレータは、入力部22を介して、VLANの設定を行う中継装置の中継装置名、スロット番号、ポート番号、VLAN名、VLANID及びIPアドレスをそれぞれ対応する欄に入力して、実行指示ボタン161gを指定した実行指令を入力することにより、制御部21はVLANを設定するためのリクエストメッセージをXML形式で生成する。
【0110】
ここで、制御部21が生成するリクエストメッセージは、例えば、図17(リクエストメッセージ171の概略図)に示すようなリクエストメッセージ171のようになる。
【0111】
中継装置30に比較的固定的な静的な設定を行うリクエストメッセージ171では、「operation」要素の「type」属性171aに「set-config」の文字列が格納される。
【0112】
このようにして生成されたリクエストメッセージは、IF部24を介してネットワーク50に出力される(S211)。
【0113】
管理サーバ20から出力されたリクエストメッセージは処理サーバ100で受信され、処理サーバ100のオペレーション判定処理部121が、リクエストメッセージの種別を確認する(S212)。
【0114】
ここで、オペレーション判定処理部121は、管理サーバ20より受信したリクエストメッセージの「operation」要素の「type」属性が「set-config」であるので、CLI変換処理部123でCLIコマンドへの変換処理を行う(S213)。
【0115】
CLI変換処理部123での変換処理は、XSLTプロセッサ部124へのコールを行い、XSLTプロセッサ部124が変換情報記憶領域112に記憶されているXSLTスタイルシートに基づいて、CLIコマンドへの変換を行う。このような変換を行うことにより、例えば、図18(CLIコマンドファイル172の概略図)に示されるようなCLIコマンドファイル172が生成される。ここで、CLIコマンドファイル172は、一コマンドが一行となるようにされている。
【0116】
このようにして生成されたCLIコマンドファイル172をCLI変換処理部123からコマンド投入処理部125に出力し、コマンド投入処理部125がIF部130を介して中継装置30へのコマンド投入を行う(S214)。
【0117】
具体的には、コマンド投入処理部125は、管理サーバ20より受信したリクエストメッセージの中継装置名に対応する中継装置管理テーブル115aの行を特定し、当該行における管理用IPアドレス、ログイン名、ログインID及び特権パスワードを抽出する。そして、コマンド投入処理部125は、抽出した管理用IPアドレスに対応する中継装置30にtelnetで接続し、ログイン名とログインIDを用いてログインし、特権パスワードを用いてコマンド実行権限を得る。そして、変換されたCLIコマンドファイルに格納されたコマンド群を先頭から順次実行していく。なお、コマンド投入でエラーが生じた場合には、コマンド投入処理部125は、それまでに投入したコマンドの実行を解除するためのコマンドを投入して、リクエストメッセージを受信する前の状態に戻すようにする。
【0118】
このようにしてコマンドの投入が行われた中継装置30では、コマンドを実行し(S215)、その結果を結果応答として処理サーバ100に送信する(S216)。
【0119】
中継装置30からの結果応答は、IF部130を介してコマンド投入処理部125で受信され、投入した全てのコマンド(一つのリクエストメッセージで特定された全てのコマンド)につき処理が終了した場合には、コマンド投入処理部125からレスポンス処理部126に処理が移る。
【0120】
そして、投入した全てのコマンドに対して成功応答があった場合には、レスポンス処理部126は、テーブル更新部127にコマンドで投入した設定情報を出力し、テーブル更新部127は、記憶部110に記憶されているテーブルの更新を行う(S217)。
【0121】
例えば、テーブル更新部127は、コマンドを投入することで設定されたVLANに関する情報を、VLAN管理テーブル112a及びフローフィルタ管理テーブル113aの該当する行及び欄に格納する。
【0122】
そして、レスポンス処理部126は、レスポンスメッセージを生成する(S218)。
【0123】
「set-config」のリクエストメッセージに対するレスポンスメッセージは、例えば、リクエストメッセージにレスポンスとして必要な要素、属性を追加する。具体的には、「operation」の要素の「rsp_flag」属性を「ON」とし、「return-code」要素の値に正常にコマンドが投入された場合には「OK」が格納され、コマンド投入にエラーを生じた場合には「NG」が格納される。
【0124】
以上のようにして生成されたレスポンスメッセージについてはIF部130を介して管理サーバ20に送信され(S219)、管理サーバ20の制御部21は表示部23に所定の形式で表示する(S220)。
【0125】
以上のような処理を行うことにより、VLANの設定のように、ある程度固定的な設定を行った場合には、設定された情報が処理サーバ100に記憶されるため、管理サーバ20からの情報の取得要求に対して処理サーバ100から応答可能となる。
【0126】
図12は、中継装置30に関する情報を取得する際の処理を示すシーケンス図である。
【0127】
まず、管理サーバ20の制御部21は、中継装置30に関する情報を取得するためのリクエストメッセージの生成を行う(S230)。
【0128】
例えば、制御部21は、図14に示すようなVLAN状態表示画面160において、VLAN設定状態欄160dに表示されているVLANの設定情報の選択を要求し、入力部22を介して、管理サーバ20のオペレータが選択し、VLAN統計表示指示ボタン160hを指定した実行指令を入力することで、図19(リクエストメッセージ173の概略図)に示すようなリクエストメッセージ173を生成する。
【0129】
ここで、中継装置30に関する動的な情報を取得するためのリクエストメッセージ173では、「operation」要素の「type」属性173aに「get」の文字列が格納される。
【0130】
このようにして生成されたリクエストメッセージは、IF部24を介してネットワーク50に出力される(S231)。
【0131】
管理サーバ20から出力されたリクエストメッセージは処理サーバ100で受信され、処理サーバ100のオペレーション判定処理部121が、リクエストメッセージの種別を確認する(S232)。
【0132】
ここで、オペレーション判定処理部121は、管理サーバ20より受信したリクエストメッセージの「operation」要素の「type」属性が「get」であるので、CLI変換処理部123でCLIコマンドへの変換処理を行う(S233)。
【0133】
CLI変換処理部123での変換処理は、XSLTプロセッサ部124へのコールを行い、XSLTプロセッサ部124が変換情報記憶領域112に記憶されているXSLTスタイルシートに基づいて、CLIコマンドへの変換を行う。
【0134】
リクエストメッセージを変換することで生成されたCLIコマンドファイルをCLI変換処理部123からコマンド投入処理部125に出力し、コマンド投入処理部125がIF部130を介して中継装置30へのコマンド投入を行う(S234)。
【0135】
具体的には、コマンド投入処理部125は、管理サーバ20より受信したリクエストメッセージの中継装置名に対応する中継装置管理テーブル115aの行を特定し、当該行における管理用IPアドレス、ログイン名、ログインID及び特権パスワードを抽出する。そして、コマンド投入処理部125は、抽出した管理用IPアドレスに対応する中継装置30にtelnetで接続し、ログイン名とログインIDを用いてログインし、特権パスワードを用いてコマンド実行権限を得る。そして、変換されたCLIコマンドファイルに格納されたコマンド群を先頭から順次実行していく。
【0136】
このようにしてコマンドの投入が行われた中継装置30では、コマンドを実行し(S235)、必要な情報を結果応答として処理サーバ100に送信する(S236)。
【0137】
中継装置30からの結果応答は、IF部130を介してコマンド投入処理部125で受信され、投入した全てのコマンドにつき処理が終了した場合には、コマンド投入処理部125からレスポンス処理部126に処理が移る。
【0138】
そして、投入した全てのコマンドに対して結果応答があった場合には、レスポンス処理部126は、レスポンスメッセージを生成する(S237)。
【0139】
「get」のリクエストメッセージに対するレスポンスメッセージは、例えば、リクエストメッセージにレスポンスとして必要な要素、属性を追加することで生成する。具体的には、「operation」の要素の「rsp_flag」属性を「ON」とし、コマンドに対する結果応答が「正常」である場合には「return-code」要素の値に「OK」が格納され、コマンドに対する結果応答が「異常」である場合には「NG」が格納され、コマンドに対する結果応答で取得された統計情報を各要素「in-forward」、「out-forward」、「in-drop」、「out-drop」の値にセットすることで生成する。
【0140】
以上のようにして生成されたレスポンスメッセージについてはIF部130を介して管理サーバ20に送信され(S238)、管理サーバ20の制御部21は表示部23に所定の形式で表示する(S239)。例えば、表示部23には、図20(VLAN統計表示画面174の概略図)に示すようなVLAN統計表示画面174が表示される。
【0141】
以上のような処理を行うことにより、VLANの統計情報のように動的に変化する情報については、中継装置30から取得するようにすることで、管理サーバ20において最新の情報を取得することができる。
【0142】
ここで、統計表示画面174は、VLAN統計情報表示欄174aと、クリア指示ボタン174bと、を備えている。
【0143】
図13は、中継装置30に関する情報を設定する際の処理を示すシーケンス図である。
【0144】
まず、管理サーバ20の制御部21は、中継装置30に関する動的な設定を行うためのリクエストメッセージの生成を行う(S240)。
【0145】
例えば、制御部21は、図20に示すようなVLAN統計表示画面174において、VLAN統計情報欄174aに表示されている統計情報を削除する場合には、クリア指示ボタンを指定した実行指令を入力部22を介してオペレータが入力することで、図21(リクエストメッセージ175の概略図)に示すようなリクエストメッセージ175を生成する。
【0146】
ここで、中継装置30に関する動的な設定を行うためのリクエストメッセージ175では、「operation」要素の「type」属性175aに「set」の文字列が格納される。
【0147】
このようにして生成されたリクエストメッセージは、IF部24を介してネットワーク50に出力される(S241)。
【0148】
管理サーバ20から出力されたリクエストメッセージは処理サーバ100で受信され、処理サーバ100のオペレーション判定処理部121が、リクエストメッセージの種別を確認する(S242)。
【0149】
ここで、オペレーション判定処理部121は、管理サーバ20より受信したリクエストメッセージの「operation」要素の「type」属性が「set」であるので、CLI変換処理部123でCLIコマンドへの変換処理を行う(S243)。
【0150】
CLI変換処理部123での変換処理は、XSLTプロセッサ部124へのコールを行い、XSLTプロセッサ部124が変換情報記憶領域112に記憶されているXSLTスタイルシートに基づいて、CLIコマンドへの変換を行う。
【0151】
リクエストメッセージを変換することで生成されたCLIコマンドファイルをCLI変換処理部123からコマンド投入処理部125に出力し、コマンド投入処理部125がIF部130を介して中継装置30へのコマンド投入を行う(S244)。
【0152】
具体的には、コマンド投入処理部125は、管理サーバ20より受信したリクエストメッセージの中継装置名に対応する中継装置管理テーブル115aの行を特定し、当該行における管理用IPアドレス、ログイン名、ログインID及び特権パスワードを抽出する。そして、コマンド投入処理部125は、抽出した管理用IPアドレスに対応する中継装置30にtelnetで接続し、ログイン名とログインIDを用いてログインし、特権パスワードを用いてコマンド実行権限を得る。そして、変換されたCLIコマンドファイルに格納されたコマンド群を先頭から順次実行していく。
【0153】
このようにしてコマンドの投入が行われた中継装置30では、コマンドを実行し(S245)、必要な情報を結果応答として処理サーバ100に送信する(S246)。
【0154】
中継装置30からの結果応答は、IF部130を介してコマンド投入処理部125で受信され、投入した全てのコマンドにつき処理が終了した場合には、コマンド投入処理部125からレスポンス処理部126に処理が移る。
【0155】
そして、投入した全てのコマンドに対して結果応答があった場合には、レスポンス処理部126は、レスポンスメッセージを生成する(S247)。
【0156】
「set」のリクエストメッセージに対するレスポンスメッセージは、例えば、リクエストのメッセージにレスポンスとして必要な要素、属性を追加することで生成する。具体的には、「operation」の要素の「rsp_flag」属性を「ON」とし、コマンドに対する結果応答が「正常」である場合には「return-code」要素の値に「OK」が格納され、コマンドに対する結果応答が「異常」である場合には「NG」が格納される。
【0157】
以上のようにして生成されたレスポンスメッセージについてはIF部130を介して管理サーバ20に送信され(S248)、管理サーバ20の制御部21は表示部23に所定の形式で表示する(S249)。
【0158】
以上のような処理を行うことにより、VLANの統計情報のように動的に設定する処理を行う場合には、処理サーバ100で情報を記憶しないようにすることで、処理を迅速に行うことができる。
【0159】
以上のように、本実施形態である処理システム10によれば、静的な情報については処理サーバ100に最新の情報が保持されるため、管理サーバ20より静的な情報の取得要求があった場合には、処理サーバ100から応答することで、レスポンス時間の短縮と中継装置の処理負担の軽減とを図ることができる。一方、動的な情報については、管理サーバ20が中継装置30から取得することができるようにすることで、最新の情報を取得することができるようになる。
【0160】
ここで、静的な情報か動的な情報かは、処理システム10のオペレータが予め定めておく。例えば、動的な情報は、一度設定しても中継装置30において設定値が変更されてしまうような情報とし、静的な情報は、一度設定することによりオペレータが再度変更しなければ、変更されないような情報(又はそのような情報の一部)とすることが望ましい。
【0161】
以上に記載した実施形態においては、管理サーバ20から送信するリクエストメッセージ毎に静的な情報の取得又は設定、動的な情報の取得又は設定、の別が予め定められていたが、このような態様に限定されず、例えば、管理サーバ20のオペレータがリクエストメッセージを送信する度に、これらの別を選択することができるようにすることも可能である。
【0162】
この場合には、表示部23に表示する表示画像に「set」又は「set-config」の別、「get」又は「get-config」の別を選択することができるようにすることが望ましい。
【0163】
なお、この場合には、第一の実施形態において「set-config」又は「get-config」に割り当てられていたリクエストメッセージに対応するリクエストを送信する場合にオペレータの実益があるため、このようなリクエストメッセージを送信する場合に選択を行うことができるようにすることが望ましい。
【0164】
このように、管理サーバ20のオペレータがリクエストメッセージのオペレーションタイプを変えることができるようにすることで、処理サーバ100に記憶する情報を制御することができ、効率のよい管理を行うことができる。
【0165】
例えば、頻繁にアクセスされる情報については、「set-config」リクエストを用いて設定することで、「get-config」リクエストによる高速な情報の取得を行うことができる。一方、ほとんどアクセスされない情報については、「set」リクエストを用いて設定することで、処理サーバ100に保持するデータ量を削減することができ、処理サーバ100における内部の情報の検索処理の高速化を図ることもできる。
【0166】
また、以上に記載した実施形態において、VLAN管理テーブル112a及びフローフィルタ管理テーブル113aの各々の行において、有効期間を格納する欄を設けておき、当該有効期間が過ぎている場合には、「get-config」リクエストがきた場合でも、各中継装置30に必要な情報を取得するように情報処理部122からオペレーション判定処理部121に返信を行い、オペレーション判定処理部421からCLI変換処理部123に処理を引き継ぐようにしてもよい。この場合には、テーブル更新部127がVLAN管理テーブル112a及びフローフィルタ管理テーブル113aの各々の行の更新を行う際に、有効期間についても更新するようにする。
【0167】
図22は、本発明の第二の実施形態である処理システムにおける処理サーバ300の概略図である。
【0168】
ここで、第一の実施形態においては、管理サーバ20は、XMLを用いた管理インターフェースを用いており、中継装置30は、CLIを用いていたため、処理サーバ100においてリクエストメッセージからコマンドに変換する処理を行ったが、本実施形態においては、管理サーバ20及び中継装置30がXMLを用いた管理インターフェースに対応しているため処理サーバ300においてそのような変換を行う必要がないものとする。
【0169】
また、第一の実施形態においては、処理サーバ100は、記憶部310に記憶する情報であるか、または、記憶されている情報であるか、を「operation」要素の「type」属性で判断するようにしているが、本実施形態においては、後述するように記憶部310のリクエスト種別管理情報記憶領域316に記憶されているリクエスト種別管理テーブル316aに基づいて、オペレーション判定処理部321で判断するようにしている。このため、管理サーバ20から送られてくるリクエストメッセージの「operation」要素の「type」属性には、情報を取得するオペレーションであることを示す「get」、または、情報を設定するオペレーションであることを示す「set」、のいずれかが格納される。
【0170】
以下、本実施形態における処理サーバ300について説明する。
【0171】
図示するように、処理サーバ300は、記憶部310と、制御部320と、IF部130と、を備えている。
【0172】
処理サーバ300の記憶部310は、インターフェース管理情報記憶領域111と、VLAN管理情報記憶領域112と、フローフィルタ管理情報記憶領域113と、中継装置管理情報記憶領域115と、リクエスト種別管理情報記憶領域316と、を備える。
【0173】
ここで、本実施形態における記憶部310を第一の実施形態と比較すると、リクエストメッセージの変換が必要なくなるため、第一の実施形態における変換情報記憶領域114が必要なくなり、その一方で、リクエスト種別管理情報記憶領域316が設けられている。
【0174】
リクエスト種別管理情報記憶領域316には、後述するオペレーション判定処理部321でリクエストの種別を判定するための情報が記憶されている。
【0175】
例えば、リクエスト種別管理情報記憶領域316には、図23(リクエスト種別管理テーブル316aの概略図)に示されるようなリクエスト種別管理テーブル316aが記憶される。
【0176】
リクエスト種別管理テーブル316aは、情報種別欄316bと、内部保持有効フラグ欄316cと、を備える。
【0177】
情報種別欄316bには、リクエストメッセージの種別を判断するための要素名を特定する情報が格納される。ここで、本実施形態においては、リクエストメッセージの種別を判断するための要素名として、リクエストメッセージの「operation」要素の子要素となる各要素名が格納される。例えば、図3のようなXMLメッセージの構造を用いる場合には、「operation」要素以下の各要素が格納される。
【0178】
内部保持有効フラグ欄316cには、情報種別欄316bで特定される要素名がリクエストメッセージの「operation」要素の子要素となっている場合に、当該子要素となっている要素に関連する情報を処理サーバ100に記憶するか否かを特定する情報が格納される。ここで、内部保持有効フラグ欄316cに「ON」の文字列が格納されている場合には、当該子要素となっている要素に関連する情報を処理サーバ100に記憶することを示し、「OFF」の文字列が格納されている場合には、当該子要素となっている要素に関連する情報を処理サーバ100に記憶しないことを示すものとする。
【0179】
この点、本実施形態においては、第一の実施形態におけるVLAN管理情報記憶領域112及びフローフィルタ管理情報記憶領域113に記憶されている情報と同様の情報につき内部保持有効フラグ欄316cに「ON」の文字列が格納されているため、第一の実施形態と同様のテーブルがこれらの領域112、113に記憶される。
【0180】
図22に戻り、制御部320は、オペレーション判定処理部321と、情報処理部122と、コマンド投入処理部325と、レスポンス処理部326と、テーブル更新部227と、を備える。
【0181】
オペレーション判定処理部321は、IF部130を介して管理サーバ20より受信したリクエストメッセージを解析して、特定のリクエストメッセージである場合には、情報処理部122を呼び出して処理を行い。当該特定のリクエストメッセージ以外のリクエストメッセージの場合には、コマンド投入処理部325を呼び出して処理を行う。
【0182】
具体的に、本実施形態では、リクエストメッセージの「operation」要素の「type」属性が「get」である場合には、「operation」要素の子要素の要素名をリクエスト種別管理テーブル316aの情報種別欄316bから検索し、検索された要素名に対応する内部保持有効フラグ欄316cを確認する。そして、この内部保持有効フラグ欄316cに「ON」の文字列が格納されている場合には、情報処理部122で処理を行い、「OFF」の文字列が格納されている場合には、コマンド投入処理部325で処理を行う。
【0183】
また、オペレーション判定処理部321は、リクエストメッセージの「operation」要素の「type」属性が「set」である場合には、コマンド投入処理部325で処理を行う。
【0184】
情報処理部122は、第一の実施形態と同様に、オペレーション判定処理部321から処理を引き継いだ場合に、管理サーバ20より受信したリクエストメッセージで特定された情報を記憶部310のインターフェース管理情報記憶領域111、VLAN管理情報記憶領域112又はフローフィルタ管理情報記憶領域113から抽出して、後述するIF部130を介して返信する処理を行う。
【0185】
コマンド投入処理部325は、管理サーバ20より受信したリクエストメッセージで特定される中継装置30に対応する情報を中継装置管理テーブル115aで特定し、このリクエストメッセージで特定されるコマンドの投入を行う。
【0186】
レスポンス処理部326は、管理サーバ20より受信したリクエストメッセージに対応するコマンドを投入した中継装置30からの結果応答を後述するIF部130を介して受信した場合に、当該結果応答に対応するレスポンスをXMLで生成して後述するIF部130を介して管理サーバ20に送信する。
【0187】
また、レスポンス処理部126は、管理サーバ20より受信したリクエストメッセージの「operation」要素の「type」属性が「set」の場合には、「operation」要素の子要素の要素名をリクエスト種別管理テーブル316aの情報種別欄316bから検索し、検索された要素名の内部保持有効フラグ欄316cを確認する。そして、この内部保持有効フラグ欄316cに「ON」の文字列が格納されている場合には、その要素名に対応するテーブルの情報をリクエストメッセージで特定されているものに更新するようテーブル更新部127に通知する。
【0188】
そして、テーブル更新部127は、管理サーバ20より受信したリクエストに基づいて、インターフェース管理情報記憶領域111、VLAN管理情報記憶領域112又はフローフィルタ管理情報記憶領域113に記憶されているテーブルの特定の情報を記憶、変更又は削除する処理を行う。
【0189】
IF部130は、ネットワーク50を介して情報の送受信を行うためのインターフェースである。
【0190】
以上に記載した処理サーバ300も、例えば、図9に示すような一般的なコンピュータ900で実現できる。
【0191】
例えば、記憶部310は、外部記憶装置903により実現可能であり、制御部320は、外部記憶装置903に記憶されている所定のプログラムをメモリ902にロードしてCPU901で実行することで実現可能であり、IF部130は、通信装置908で実現可能である。
【0192】
この所定のプログラムは、読取装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、外部記憶装置903にダウンロードされ、それから、メモリ902上にロードされてCPU901により実行されるようにしてもよい。また、読取装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、メモリ902上に直接ロードされ、CPU901により実行されるようにしてもよい。
【0193】
以上のように、本実施形態においては、処理サーバ300において記憶する情報を制御することができるため、リクエスト種別管理テーブル316aの内部保持有効フラグ欄316cにおける「ON」又は「OFF」を適宜変更することで、処理サーバ300で保持する情報を適宜変更することが可能となる。
【0194】
図24は、本発明の第三の実施形態である処理システムにおける処理サーバ400の概略図である。
【0195】
ここで、本実施形態においては、第一の実施形態と同様の処理を行うとともに、管理サーバ20から「set-config」のリクエストメッセージを処理サーバ400で受信した場合に、処理サーバ400において、「set-config」リクエストの妥当性を検証する処理を行うようにしている。以下、「set-config」リクエストの妥当性を検証する処理に関連する事項について説明する。
【0196】
図示するように、処理サーバ400は、記憶部410と、制御部420と、IF部130と、を備えている。
【0197】
処理サーバ400の記憶部410は、インターフェース管理情報記憶領域111と、VLAN管理情報記憶領域112と、フローフィルタ管理情報記憶領域113と、中継装置管理情報記憶領域115と、検証情報記憶領域417と、を備えており、第一の実施形態と比較して、検証情報記憶領域417が備えられている点で異なっているため、以下この異なっている点に関連する事項について説明する。
【0198】
検証情報記憶領域417には、後述する検証部428において検証を行う対象と、検証を行う範囲と、を特定する情報が格納される。
【0199】
例えば、検証情報記憶領域417には、図25(検証情報テーブル417aの概略図)に示されるような検証情報テーブル417aが記憶される。
【0200】
検証情報テーブル417aは、妥当性検証パラメータ欄417bと、一意性チェック内容欄417cと、を備えている。
【0201】
妥当性検証パラメータ欄417bには、後述する検証部428で検証を行う対象を特定する情報が格納される。本実施形態においては、「set-config」リクエスト「operation」要素の子要素となる要素のうち、検証を行う対象(要素)を特定する情報が格納される。
【0202】
一意性チェック内容欄417cには、妥当性検証パラメータ欄417bで特定される対象について、検証を行う範囲を特定する情報が格納される。
【0203】
図24に戻り、制御部420は、オペレーション判定処理部421と、情報処理部122と、CLI変換処理部123と、XSLTプロセッサ部124と、コマンド投入処理部125と、レスポンス処理部126と、テーブル更新部127と、を備える。
【0204】
オペレーション判定処理部421は、第一の実施形態における処理を行う前に、IF部130を介して管理サーバ20より受信したリクエストメッセージを解析して、「operation」要素の「type」属性が「set-config」の場合には、検証部428で処理を行い、その他の場合及び検証部428での検証で妥当であると判断された場合には、第一の実施形態と同様の処理を行う。
【0205】
検証部428は、「set-config」リクエストの妥当性を検証する。
【0206】
本実施形態においては、検証部428は、「operation」要素の子要素が、検証情報テーブル417aにおける妥当性検証パラメータ欄417bに格納されているか否かを判断し、格納されている場合には、対応する一意性チェック内容欄417cで特定される範囲において、当該子要素の設定値が一意に保たれているか否かをVLAN管理テーブル112aやフローフィルタ管理テーブル113aを用いて検証する。
【0207】
例えば、「set-config」リクエストの「operation」要素の子要素に「vlan」要素が含まれている場合には、妥当性検証パラメータ欄417bの「VLAN名」に該当するため、対応する一意性チェック内容欄417cに格納されている「中継装置内」で(設定を行う中継装置と同じ中継装置名となっている行内で)、この「vlan」要素の「name」属性の設定値が一意になっているか否かを検証する。
【0208】
また、「set-config」リクエストの「operation」要素の子要素に「vlan_ipaddr」要素が含まれている場合には、妥当性検証パラメータ欄417bの「VLAN−IPアドレス」に該当するため、対応する一意性チェック内容欄417cに格納されている「システム内」で(VLAN管理テーブル112a内で)、この「vlan_ipaddr」要素の設定値が一意になっているか否かを検証する。
【0209】
さらに、「set-config」リクエストの「operation」要素の子要素に「vlan_id」要素が含まれている場合には、妥当性検証パラメータ欄417bの「VLANID」に該当するため、対応する一意性チェック内容欄417cに格納されている「中継装置内」で(設定を行う中継装置と同じ中継装置名となっている行内で)、この「vlan_id」要素の設定値が一意になっているか否かを検証する。
【0210】
そして、検証部428は、以上のような検証の結果をオペレーション判定処理部421に通知し、検証の結果が妥当である場合には、オペレーション判定処理部421は、第一の実施形態と同様の処理を行い、妥当でない場合には、オペレーション判定処理部421は、設定値が妥当で内旨を特定する情報を管理サーバ20に送信して処理を終了し、管理サーバ20は受信した情報を特定の形式で表示する。
【0211】
IF部130は、ネットワーク50を介して情報の送受信を行うためのインターフェースである。
【0212】
以上に記載した処理サーバ400も、例えば、図9に示すような一般的なコンピュータ900で実現できる。
【0213】
例えば、記憶部310は、外部記憶装置903により実現可能であり、制御部320は、外部記憶装置903に記憶されている所定のプログラムをメモリ902にロードしてCPU901で実行することで実現可能であり、IF部130は、通信装置908で実現可能である。
【0214】
この所定のプログラムは、読取装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、外部記憶装置903にダウンロードされ、それから、メモリ902上にロードされてCPU901により実行されるようにしてもよい。また、読取装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、メモリ902上に直接ロードされ、CPU901により実行されるようにしてもよい。
【0215】
以上のように、本実施形態においては、処理サーバ400において静的な設定情報を設定する「set-config」リクエストの妥当性を検証することができるため、誤った設定を中継装置30に行ってしまうことが少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【0216】
【図1】第一の実施形態である処理システムの概略図。
【図2】管理サーバの概略図。
【図3】XMLメッセージの構造を示す概略図。
【図4】処理サーバの概略図。
【図5】インターフェース管理テーブルの概略図。
【図6】VLAN管理テーブルの概略図。
【図7】フローフィルタ管理テーブルの概略図。
【図8】中継装置管理テーブルの概略図。
【図9】コンピュータの概略図。
【図10】中継装置の設定情報を取得する際の処理を示すシーケンス図。
【図11】中継装置に設定を行う際の処理を示すシーケンス図。
【図12】中継装置に関する情報を取得する際の処理を示すシーケンス図。
【図13】中継装置に関する情報を設定する際の処理を示すシーケンス図。
【図14】VLAN状態表示画面の概略図。
【図15】リクエストメッセージの概略図。
【図16】VLAN追加画面の概略図。
【図17】リクエストメッセージの概略図。
【図18】CLIコマンドファイルの概略図。
【図19】リクエストメッセージの概略図。
【図20】VLAM統計表示画面の概略図。
【図21】リクエストメッセージの概略図。
【図22】第二の実施形態である処理システムにおける処理サーバの概略図。
【図23】リクエスト種別管理テーブルの概略図。
【図24】第三の実施形態である処理システムにおける処理サーバの概略図。
【図25】検証情報テーブルの概略図。
【符号の説明】
【0217】
10 処理システム
20 管理サーバ
30 中継装置
100、300、400 処理サーバ
110、310、410 記憶部
120、320、420 制御部
【技術分野】
【0001】
ネットワーク内のデータを中継する中継装置の管理を行う管理装置に接続する処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットの利用拡大や、ネットワーク技術の標準化が進むに伴い、ルータ等の様々なネットワークノードが開発されており、これらの様々なネットワークノードをネットワーク管理装置で管理する技術が知られている。
【0003】
ネットワーク管理装置では、ネットワークを介して、ネットワークノードから管理情報を取得するための操作、ネットワークノードに管理情報を設定するための操作、等を行うようにしている。
【0004】
この点、特許文献1に記載の技術では、ネットワーク内にプロキシサーバを設け、ネットワーク管理装置がネットワークノードから取得した管理情報をプロキシサーバにおいてキャッシュしておき、ネットワーク管理装置からネットワークノードに再度管理情報の取得要求を行う際に、プロキシサーバでキャッシュしている管理情報で応答することができる場合には、プロキシサーバから管理情報をネットワーク管理装置に送信するようにすることで、ネットワークノードやトラフィックの負荷がかからないようにしている。
【0005】
【特許文献1】特開平9−270794号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の技術では、ネットワーク管理装置からの取得要求に対して、プロキシサーバから応答する管理情報は、最新のものであるか否かは明確ではない。即ち、プロキシサーバで管理情報をキャッシュした後に、ネットワークノードの設定が変更された場合には、キャッシュされた管理情報は最新のものではなく、ネットワークノードの管理情報を正確に反映したものではない。
【0007】
そこで、本発明は、ネットワーク管理装置からの取得要求に対して、最新の管理情報を応答することができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以上の課題を解決するため、本発明は、管理サーバにおいて中継装置の管理を行う際に、中継装置に関する静的な情報については処理サーバに記憶しておくことで、管理サーバからの情報の取得要求に対して、当該静的な情報については処理サーバから管理サーバに応答するようにする。
【0009】
例えば、本発明は、ネットワーク内のデータを中継する中継装置の管理を行う管理装置にネットワークを介して接続する処理装置であって、前記中継装置に関する特定の情報を記憶する記憶部と、前記中継装置及び前記管理装置と情報の送受信を行うインターフェース部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記インターフェース部を介して、前記管理装置から前記中継装置に関する情報を取得する取得要求を受信する処理と、前記取得要求が前記記憶部に記憶されている前記特定の情報を取得する要求である場合に、前記インターフェース部を介して、前記管理装置に前記特定の情報を送信する処理と、前記取得要求が前記記憶部に記憶されている前記特定の情報を取得する要求でない場合に、前記中継装置から前記中継装置に関する情報を取得し、前記インターフェース部を介して、取得した前記中継装置に関する情報を前記管理装置に送信する処理と、を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
以上のように、本発明によれば、ネットワーク管理装置からの取得要求に対して、最新の管理情報を応答することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1は、本発明の第一の実施形態である処理システム10の概略図である。
【0012】
処理システム10は、管理サーバ20と、処理サーバ100と、エッジルータ等の中継装置30と、IXルータ40と、を備えており、これらはネットワーク50を介して相互に通信することができるようにされている。また、IX(Internet eXchange)ルータ40は、インターネット60に接続されており、後述するユーザ側ルータ80に接続されているユーザ端末(図示せず)は、IXルータ40を介してインターネット60に接続することができるようにされている。
【0013】
また、中継装置30には、L2スイッチ70と、ユーザ側ルータ80と、が接続されている。そして、中継装置30は、タグVLAN(Virtual Local Area Network)を用いてユーザ側ルータ80を識別することで、ユーザのアクセス回線を識別する。
【0014】
以上のように構成される処理システム10において、管理サーバ20は、処理システム10のユーザからの接続要求及び接続解除要求に基づいて、処理サーバ100を介して、中継装置30の制御を行う。
【0015】
ここで、管理サーバ20は、XML(eXtensible Markup Language)を用いた管理インターフェースを用いているが、中継装置30は、XMLを用いた管理インターフェースに対応しておらず、処理サーバ100においてXMLを用いた管理インターフェースからCLI(Command Line Interface)に変換を行い、変換したCLIにおけるコマンドを中継装置30に投入することで中継装置30の制御を行うようにされている。
【0016】
図2は、管理サーバ20の概略図である。
【0017】
図示するように、管理サーバ20は、制御部21と、入力部22と、表示部23と、IF(InterFace)部24と、を備える。
【0018】
制御部21は、管理サーバ20全体の処理を制御し、特に、本実施形態においては、後述する入力部22を介して、管理サーバ20のオペレータから中継装置30へのリクエストの入力を受け付け、受け付けた入力をXML形式のリクエストメッセージにする。
【0019】
そして、このようにして生成されたXML形式のリクエストメッセージを後述するIF部24を介して処理サーバ100に送信する。
【0020】
また、本実施形態における制御部21は、後述するIF部24を介して処理サーバ100より受信したレスポンスメッセージを予め定められた表示形式にして後述する表示部23に表示する。
【0021】
ここで、本実施形態における管理サーバ20と処理サーバ100との間における中継装置30の制御を行うためのXMLメッセージは、例えば、図3(XMLメッセージの構造を示す概略図)に示すような構造を使用している。なお、図3においては、楕円内の文字列が要素を示し、長方形内の文字列が属性を示しているものとする。
【0022】
そして、本実施形態におけるXMLメッセージでは、管理サーバ20から処理サーバ100に送信するリクエストメッセージは、「get-config」、「set-config」、「get」及び「set」の四種類であるとし、これらのリクエストメッセージは、「operation」要素の「type」属性の値で特定されるものとする。
【0023】
一方、これらのリクエストメッセージに対するレスポンスメッセージは、「rsp_flag」属性の値に「on」をセットすることで識別することができるようにしている。
【0024】
また、「get-config」及び「get」のリクエストメッセージは、「operation」要素の子要素で情報の取得を要求する要素を特定し、そのレスポンスメッセージでは、特定された要素の値及び特定された要素の全ての子要素の値を応答するものとする。
【0025】
さらに、「set-config」及び「set」のリクエストメッセージに対しては、「operation」要素の子要素で設定を行う要素を特定し、リクエストが追加、変更を要求するものである場合には、特定した要素の値を特定し、リクエストが削除を要求するものである場合には、特定した要素の「del_flag」属性又は「clr_flag」属性で指定するようにしている。なお、レスポンスメッセージには、実行結果を示すための「return-code」属性を付加して、リクエストメッセージに含まれていた情報もあわせて返答するようにする。
【0026】
図2に戻り、入力部22は、管理サーバ20のオペレータからデータの入力を受け付ける装置である。
【0027】
表示部23は、データを出力するための装置である。
【0028】
IF部24は、ネットワーク50を介して情報を送受信するためのインターフェースである。
【0029】
以上に記載した管理サーバ20は、例えば、図9(コンピュータ900の概略図)に示すような、CPU901と、メモリ902と、HDD等の外部記憶装置903と、CD-ROMやDVD-ROM等の可搬性を有する記憶媒体904から情報を読み出す読取装置905と、キーボードやマウスなどの入力装置906と、ディスプレイなどの出力装置907と、通信ネットワークに接続するためのNIC(Network Interface Card)等の通信装置908と、を備えた一般的なコンピュータ900で実現できる。
【0030】
例えば、制御部21は、外部記憶装置903に記憶されている所定のプログラムをメモリ902にロードしてCPU901で実行することで実現可能であり、入力部22は入力装置906で実現可能であり、表示部23は出力装置907で実現可能であり、IF部24は、通信装置908で実現可能である。
【0031】
この所定のプログラムは、読取装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、外部記憶装置903にダウンロードされ、それから、メモリ902上にロードされてCPU901により実行されるようにしてもよい。また、読取装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、メモリ902上に直接ロードされ、CPU901により実行されるようにしてもよい。
【0032】
図4は、処理サーバ100の概略図である。
【0033】
図示するように、処理サーバ100は、記憶部110と、制御部120と、IF部130と、を備える。
【0034】
記憶部110は、インターフェース管理情報記憶領域111と、VLAN管理情報記憶領域112と、フローフィルタ管理情報記憶領域113と、変換情報記憶領域114と、中継装置管理情報記憶領域115と、を備える。
【0035】
ここで、本実施形態においては、インターフェース管理情報記憶領域111、VLAN管理情報記憶領域112及びフローフィルタ管理情報記憶領域113には、管理サーバ20から中継装置30に設定を行う設定情報が記憶される。このような設定情報については、一度設定されるとその後に変更しない限りそのままの状態であるため、即ち、中継装置がネットワーク内のデータを中継する処理では変更されないものであるため、静的な情報であると考えられる。
【0036】
インターフェース管理情報記憶領域111には、各中継装置30のインターフェース(スロット)を管理する情報が記憶されている。
【0037】
例えば、インターフェース管理情報記憶領域111には、図5(インターフェース管理テーブル111aの概略図)に示すようなインターフェース管理テーブル111aが記憶される。
【0038】
図示するようにインターフェース管理テーブル111aは、中継装置名欄111bと、スロット番号欄111cと、ポート番号欄111dと、LINE名欄111eと、IFタイプ欄111fと、を備える。
【0039】
中継装置名欄111bには、各々の中継装置30を識別するための識別情報が格納される。ここでは、各中継装置30に一意に割り当てられる中継装置名が格納される。
【0040】
スロット番号欄111cには、中継装置名欄111bで特定される中継装置30のスロットを識別するための識別情報であるスロット番号が格納される。
【0041】
ポート番号欄111dには、中継装置名欄111bで特定される中継装置30のポート番号が格納される。
【0042】
LINE名欄111eには、ポート番号欄111dで特定されるポートに接続されているラインを識別するための識別情報が格納される。ここでは、各ラインに一意に割り当てられているLINE名が格納される。
【0043】
IFタイプ欄111fには、スロット番号欄111cで特定されるスロットの物理的な規格を特定する情報が格納される。例えば、本実施形態においては、「ethernet」等の規格名が格納される。
【0044】
図4に戻り、VLAN管理情報記憶領域112には、中継装置30に設定されるVLANを特定する情報が記憶される。
【0045】
例えば、VLAN管理情報記憶領域112には、図6(VLAN管理テーブル112aの概略図)に示すようなVLAN管理テーブル112aが記憶される。
【0046】
図示するように、VLAN管理テーブル112aは、中継装置名欄112bと、LINE名欄112cと、VLAN名欄112dと、VLANID欄112eと、VLAN−IPアドレス欄112fと、RA設定フラグ欄112gと、を備える。
【0047】
中継装置名欄112bには、各々の中継装置30を識別するための識別情報が格納される。ここでは、各中継装置30に一意に割り当てられている中継装置名が格納される。
【0048】
LINE名欄112cには、中継装置名欄112bで特定される中継装置30に接続されているラインを識別するための識別情報が格納される。ここでは、各ラインに一意に割り当てられているLINE名が格納される。
【0049】
VLAN名欄112dには、中継装置名欄112bで特定される中継装置30及びLINE名欄112cで特定されるラインに割り当てられているVLANを識別するための識別情報が格納される。ここで、VLANを識別するための識別情報として、各VLANのVLAN名が格納される。
【0050】
VLANID欄112eには、LINE名欄112cで特定されるラインに割り当てられるVLANを識別するための識別情報が格納される。ここで、VLANを識別するための識別情報として、各VLANに一意に割り当てられているVLAN−IDが格納される。
【0051】
VLAN−IPアドレス欄112fには、VLANID欄112eで特定されるVLANに割り当てられているIPアドレスを特定する情報が格納される。
【0052】
RA設定フラグ欄112gには、VLANID欄112eで特定されるVLANにRA(Router Advertisement)が設定されているかを特定する情報が格納される。ここで、本実施形態においては、本欄に「ON」と格納されている場合には、RAが設定されていることを示し、本欄に「OFF」と格納されている場合には、RAが設定されていないことを示すものとする。
【0053】
図4に戻り、フローフィルタ管理情報記憶領域113には、各中継装置30におけるフローフィルタを特定する情報が格納される。
【0054】
例えば、フローフィルタ管理情報記憶領域113には、図7(フローフィルタ管理テーブル113aの概略図)に示されるようなフローフィルタ管理テーブル113aが記憶される。
【0055】
図示するように、フローフィルタ管理テーブル113aは、VLAN名欄113bと、優先度欄113cと、プロトコル欄113dと、ソースアドレス欄113eと、ディスティネーションアドレス欄113fと、アクション欄113gと、を備える。
【0056】
VLAN名欄113bには、フローフィルタ対象(入力側)のVLANを識別するための識別情報が格納される。ここで、VLANを識別するための識別情報として、各VLANのVLAN名が格納される。
【0057】
優先度欄113cには、フローフィルタの優先度を特定する情報が格納される。ここで、本実施形態では、「1」からの自然数の昇順が、優先度の高いものの順番となるように適宜数字が格納される。
【0058】
プロトコル欄113dには、フローフィルタの検出条件となるプロトコルを特定する情報が格納される。
【0059】
ソースアドレス欄113eには、フローフィルタの検出条件となるソースアドレスを特定する情報が格納される。
【0060】
ディスティネーションアドレス欄113fには、フローフィルタの検出条件となるディスティネーションアドレスを特定する情報が格納される。
【0061】
アクション欄113gには、フローフィルタとして行う処理を特定する情報が格納される。
【0062】
なお、以上に記載したインターフェース管理テーブル111a、VLAN管理テーブル112a、および、フローフィルタ管理テーブル113aに格納する情報については、処理サーバ100の立ち上げ時等の適時において、中継装置30のコンフィギュレーション情報を取得して、各々のテーブルに格納すればよい。
【0063】
図4に戻り、変換情報記憶領域114には、管理サーバ20から送信されたリクエストを中継装置30が対応するフォーマットに変換するための変換情報が記憶される。
【0064】
例えば、本実施形態においては、XMLで記述されているリクエストをCLIコマンドに変換するためのXSLTスタイルシートが記憶される。なお、XSLTスタイルシートについては、既知のものであるため詳細な説明を省略する。
【0065】
中継装置管理情報記憶領域115には、中継装置30にtelenetでリモート接続を行い、コマンド投入を行うために必要な情報が記憶される。
【0066】
例えば、中継装置管理情報記憶領域115には、図8(中継装置管理テーブル115aの概略図)に示す中継装置管理テーブル115aが記憶される。
【0067】
図示するように、中継装置管理テーブル115aは、中継装置名欄115bと、管理用IPアドレス欄115cと、ログイン名欄115dと、ログインパスワード欄115eと、特権パスワード欄115fと、を備える。
【0068】
中継装置名欄115bには、中継装置30を識別するための識別情報が格納される。ここでは、各中継装置30に一意に割り当てられる中継装置名が格納される。
【0069】
管理用IPアドレス欄115cには、中継装置名欄115bで特定される中継装置30の管理用のIPアドレスを特定する情報が格納される。
【0070】
ログイン名欄115dには、中継装置名欄115bで特定される中継装置30にtelenetで接続する際のログイン名を特定する情報が格納される。
【0071】
ログインパスワード欄115eには、中継装置名欄115bで特定される中継装置30にtelenetで接続する際のログインパスワードを特定する情報が格納される。
【0072】
特権パスワード欄115fには、中継装置名欄115bで特定される中継装置30にtelenetで接続して特定の情報を設定、変更又は削除する際に要求される特権パスワードを特定する情報が格納される。
【0073】
図4に戻り、制御部120は、オペレーション判定処理部121と、情報処理部122と、CLI変換処理部123と、XSLTプロセッサ部124と、コマンド投入処理部125と、レスポンス処理部126と、テーブル更新部127と、を備える。
【0074】
オペレーション判定処理部121は、後述するIF部130を介して管理サーバ20より受信したリクエストメッセージを解析して、特定のリクエストメッセージ(本実施形態では、「get-config」)である場合には、情報処理部122を呼び出して処理を行い。当該特定のリクエストメッセージ以外のリクエストメッセージの場合には、CLI処理部123を呼び出して処理を行う。
【0075】
情報処理部122は、オペレーション判定処理部121から呼び出しを受けた場合に、管理サーバ20より受信したリクエストメッセージで特定された情報を記憶部110のインターフェース管理情報記憶領域111、VLAN管理情報記憶領域112又はフローフィルタ管理情報記憶領域113から抽出して、後述するIF部130を介して返信する処理を行う。
【0076】
CLI変換処理部123は、オペレーション判定処理部121から呼び出しを受けた場合に、XSLTプロセッサ部124をコールして管理サーバ20より受信したリクエストメッセージに対応するCLIコマンドファイルを生成させ、生成したCLIコマンドファイルを後述するコマンド投入処理部125に出力する。
【0077】
XSLTプロセッサ部124は、CLI変換処理部123からのコールを受けて、変換情報記憶領域114に記憶されているXSLTスタイルシートを用いて、管理サーバ20より受信したリクエストメッセージに対応するCLIコマンドファイルを生成する。
【0078】
コマンド投入処理部125は、管理サーバ20より受信したリクエストメッセージで特定される中継装置30に対応する情報を中継装置管理テーブル115aから抽出し、CLI変換処理部123から出力されたCLIコマンドファイルで特定されるコマンドの投入を行う。
【0079】
レスポンス処理部126は、管理サーバ20より受信したリクエストメッセージに対応するCLIコマンドを投入した中継装置30からの結果応答を後述するIF部130を介して受信した場合に、当該結果応答に対応するレスポンスメッセージをXML形式で生成し、後述するIF部130を介して管理サーバ20に送信する。
【0080】
また、レスポンス処理部126は、管理サーバ20より受信したリクエストメッセージが特定のリクエストメッセージ(本実施形態では、「set-config」)の場合には、中継装置30からの結果応答が成功であることを特定するものであるか否かを確認して、成功であることを特定するものである場合には、管理サーバ20より受信したリクエストに対応する情報をテーブル更新部127に通知する。
【0081】
そして、テーブル更新部127は、管理サーバ20より受信したリクエストメッセージに基づいて、インターフェース管理情報記憶領域111、VLAN管理情報記憶領域112又はフローフィルタ管理情報記憶領域113に記憶されているテーブルの特定の情報を記憶、変更又は削除する処理を行う。
【0082】
IF部130は、ネットワーク50を介して情報の送受信を行うためのインターフェースである。
【0083】
以上に記載した処理サーバ100も、例えば、図9に示すような一般的なコンピュータ900で実現できる。
【0084】
例えば、記憶部110は、外部記憶装置903により実現可能であり、制御部120は、外部記憶装置903に記憶されている所定のプログラムをメモリ902にロードしてCPU901で実行することで実現可能であり、IF部130は、通信装置908で実現可能である。
【0085】
この所定のプログラムは、読取装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、外部記憶装置903にダウンロードされ、それから、メモリ902上にロードされてCPU901により実行されるようにしてもよい。また、読取装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、メモリ902上に直接ロードされ、CPU901により実行されるようにしてもよい。
【0086】
以上のように構成される処理システム10において、管理サーバ20から中継装置30の制御を行う際の処理を図10〜図13に示すシーケンス図を用いて説明する。
【0087】
図10は、中継装置30の設定情報を取得する際の処理を示すシーケンス図である。
【0088】
まず、管理サーバ20の制御部21は、中継装置30の設定情報を取得するリクエストメッセージを生成する(S200)。
【0089】
例えば、制御部21は、図14(VLAN状態表示画面160の概略図)に示すようなVLAN状態表示画面160を表示部23に表示して、入力部22を介してオペレータからの入力を要求する。
【0090】
ここで、VLAN状態表示画面160は、中継装置名入力欄160aと、スロット番号入力欄160bと、ポート番号入力欄160cと、VLAN設定状態表示欄160dと、VLAN状態表示指示ボタン160eと、VLAN追加指示ボタン160fと、VLAN削除指示ボタン160gと、VLAN統計表示指示ボタン160hと、を備える。
【0091】
そして、管理サーバ20のオペレータは、入力部22を介して、設定情報の取得を要求する中継装置の中継装置名、スロット番号及びポート番号をそれぞれ中継装置名入力欄160a、スロット番号入力欄160b及びポート番号入力欄160cに入力して、VLAN状態表示指示ボタン160eを指定した実行指令を入力することで、制御部21は、入力された中継装置名、スロット番号及びポート番号の設定情報を取得するためのリクエストメッセージをXML形式で生成する。
【0092】
ここで、制御部21で生成するリクエストメッセージは、例えば、図15(リクエストメッセージ170の概略図)に示すようなリクエストメッセージ170のようになる。
【0093】
本実施形態では、VLAN状態表示指示ボタン160eを選択した実行指示がなされた場合には、処理サーバ100に記憶されている静的な設定情報を取得することを要求するものとされており、このような静的な設定情報を取得するリクエストメッセージ170は、「operation」要素の「type」属性170aに「get-config」の文字列が格納される。
【0094】
次に、管理サーバ20の制御部21は、IF部24を介して、このようにして生成されたリクエストメッセージをネットワーク50に出力する(S201)。
【0095】
管理サーバ20から出力されたリクエストメッセージは処理サーバ100で受信され、処理サーバ100のオペレーション判定処理部121が、リクエストメッセージの種別を確認する(S202)。
【0096】
ここで、オペレーション判定処理部121は、管理サーバ20より受信したリクエストメッセージの「operation」要素の「type」属性を確認して、この「type」属性が「get-config」である場合には情報処理部122で処理を行い、「get-config」以外の場合には、CLI変換処理部123で処理を行う。
【0097】
この点、本シーケンスでは、「type」属性が「get-config」であるので、情報処理部122で管理サーバ20からのリクエストメッセージに対応するレスポンスメッセージを生成する(S203)。
【0098】
例えば、図15に示すリクエストメッセージ170の場合のように、中継装置名が「router1」で、スロット番号が「1」で、ポート番号が「1」の設定情報を取得する場合には、情報処理部122は、インターフェース管理情報記憶領域111に記憶されているインターフェース管理テーブル111aの中継装置名欄111b、スロット番号欄111c及びポート番号欄111dにおいて、リクエストメッセージに含まれている中継装置名、スロット番号及びポート番号に該当する行を特定し、当該行のLINE名欄111eに格納されているライン名を特定する。
【0099】
そして、情報処理部122は、リクエストメッセージに含まれている中継装置名と、インターフェース管理テーブル111aから特定したライン名と、がVLAN管理情報記憶領域112に記憶されているVLAN管理テーブル112aの中継装置名欄112b及びLINE名欄112cに格納されている行を特定し、特定した行のVLAN名欄112d、VLANID欄112e、VLAN−IPアドレス欄112f及びRA設定フラグ欄112gに格納されている情報を取得する。
【0100】
情報処理部112は、このようにしてインターフェース管理テーブル111a及びVLAN管理テーブル112aから取得した情報を予め定められたXML形式にすることで、レスポンスメッセージを生成する。
【0101】
このようにして生成したレスポンスメッセージは、情報処理部112が、IF部130を介して管理サーバ20に送信する(S204)。
【0102】
そして、このようなレスポンスメッセージを受信した管理サーバ20は、制御部21が受信した情報を所定の形式にして表示部23に表示する(S205)。
【0103】
例えば、制御部21は、VLAN状態表示画面160のVLAN設定状態表示欄160dに受信した情報を表示する。
【0104】
以上のように、本実施形態では、中継装置30の設定情報等のように、ある程度固定された静的な情報については、処理サーバ100で一括して情報を管理し、管理サーバ20のリクエストに応じて処理サーバ100からレスポンスを行うことで、中継装置30の処理負担や、ネットワーク50のトラヒックの負荷を軽減することができる。なお、処理サーバ100に記憶しておく静的な情報については、一度設定されることによりその後の変更が特に必要ではないものを予め選択しておく。
【0105】
図11は、中継装置30に設定を行う際の処理を示すシーケンス図である。
【0106】
まず、管理サーバ20の制御部21は、中継装置30に設定を行うリクエストメッセージの生成を行う(S210)。
【0107】
例えば、制御部21は、図14に示すようなVLAN状態表示画面160において、入力部22を介して、VLAN追加指示ボタン160fを指定した実行指令の入力をオペレータから受けることにより、図16(VLAN追加画面161の概略図)に示すようなVLAN追加画面161を表示部23に表示してオペレータからの入力を要求する。
【0108】
ここで、VLAN追加画面161は、中継装置名入力欄161aと、スロット番号入力欄161bと、ポート番号入力欄161cと、VLAN名入力欄161dと、VLANID入力欄161eと、IPアドレス入力欄161fと、実行指示ボタン161gと、を備える。
【0109】
そして、管理サーバ20のオペレータは、入力部22を介して、VLANの設定を行う中継装置の中継装置名、スロット番号、ポート番号、VLAN名、VLANID及びIPアドレスをそれぞれ対応する欄に入力して、実行指示ボタン161gを指定した実行指令を入力することにより、制御部21はVLANを設定するためのリクエストメッセージをXML形式で生成する。
【0110】
ここで、制御部21が生成するリクエストメッセージは、例えば、図17(リクエストメッセージ171の概略図)に示すようなリクエストメッセージ171のようになる。
【0111】
中継装置30に比較的固定的な静的な設定を行うリクエストメッセージ171では、「operation」要素の「type」属性171aに「set-config」の文字列が格納される。
【0112】
このようにして生成されたリクエストメッセージは、IF部24を介してネットワーク50に出力される(S211)。
【0113】
管理サーバ20から出力されたリクエストメッセージは処理サーバ100で受信され、処理サーバ100のオペレーション判定処理部121が、リクエストメッセージの種別を確認する(S212)。
【0114】
ここで、オペレーション判定処理部121は、管理サーバ20より受信したリクエストメッセージの「operation」要素の「type」属性が「set-config」であるので、CLI変換処理部123でCLIコマンドへの変換処理を行う(S213)。
【0115】
CLI変換処理部123での変換処理は、XSLTプロセッサ部124へのコールを行い、XSLTプロセッサ部124が変換情報記憶領域112に記憶されているXSLTスタイルシートに基づいて、CLIコマンドへの変換を行う。このような変換を行うことにより、例えば、図18(CLIコマンドファイル172の概略図)に示されるようなCLIコマンドファイル172が生成される。ここで、CLIコマンドファイル172は、一コマンドが一行となるようにされている。
【0116】
このようにして生成されたCLIコマンドファイル172をCLI変換処理部123からコマンド投入処理部125に出力し、コマンド投入処理部125がIF部130を介して中継装置30へのコマンド投入を行う(S214)。
【0117】
具体的には、コマンド投入処理部125は、管理サーバ20より受信したリクエストメッセージの中継装置名に対応する中継装置管理テーブル115aの行を特定し、当該行における管理用IPアドレス、ログイン名、ログインID及び特権パスワードを抽出する。そして、コマンド投入処理部125は、抽出した管理用IPアドレスに対応する中継装置30にtelnetで接続し、ログイン名とログインIDを用いてログインし、特権パスワードを用いてコマンド実行権限を得る。そして、変換されたCLIコマンドファイルに格納されたコマンド群を先頭から順次実行していく。なお、コマンド投入でエラーが生じた場合には、コマンド投入処理部125は、それまでに投入したコマンドの実行を解除するためのコマンドを投入して、リクエストメッセージを受信する前の状態に戻すようにする。
【0118】
このようにしてコマンドの投入が行われた中継装置30では、コマンドを実行し(S215)、その結果を結果応答として処理サーバ100に送信する(S216)。
【0119】
中継装置30からの結果応答は、IF部130を介してコマンド投入処理部125で受信され、投入した全てのコマンド(一つのリクエストメッセージで特定された全てのコマンド)につき処理が終了した場合には、コマンド投入処理部125からレスポンス処理部126に処理が移る。
【0120】
そして、投入した全てのコマンドに対して成功応答があった場合には、レスポンス処理部126は、テーブル更新部127にコマンドで投入した設定情報を出力し、テーブル更新部127は、記憶部110に記憶されているテーブルの更新を行う(S217)。
【0121】
例えば、テーブル更新部127は、コマンドを投入することで設定されたVLANに関する情報を、VLAN管理テーブル112a及びフローフィルタ管理テーブル113aの該当する行及び欄に格納する。
【0122】
そして、レスポンス処理部126は、レスポンスメッセージを生成する(S218)。
【0123】
「set-config」のリクエストメッセージに対するレスポンスメッセージは、例えば、リクエストメッセージにレスポンスとして必要な要素、属性を追加する。具体的には、「operation」の要素の「rsp_flag」属性を「ON」とし、「return-code」要素の値に正常にコマンドが投入された場合には「OK」が格納され、コマンド投入にエラーを生じた場合には「NG」が格納される。
【0124】
以上のようにして生成されたレスポンスメッセージについてはIF部130を介して管理サーバ20に送信され(S219)、管理サーバ20の制御部21は表示部23に所定の形式で表示する(S220)。
【0125】
以上のような処理を行うことにより、VLANの設定のように、ある程度固定的な設定を行った場合には、設定された情報が処理サーバ100に記憶されるため、管理サーバ20からの情報の取得要求に対して処理サーバ100から応答可能となる。
【0126】
図12は、中継装置30に関する情報を取得する際の処理を示すシーケンス図である。
【0127】
まず、管理サーバ20の制御部21は、中継装置30に関する情報を取得するためのリクエストメッセージの生成を行う(S230)。
【0128】
例えば、制御部21は、図14に示すようなVLAN状態表示画面160において、VLAN設定状態欄160dに表示されているVLANの設定情報の選択を要求し、入力部22を介して、管理サーバ20のオペレータが選択し、VLAN統計表示指示ボタン160hを指定した実行指令を入力することで、図19(リクエストメッセージ173の概略図)に示すようなリクエストメッセージ173を生成する。
【0129】
ここで、中継装置30に関する動的な情報を取得するためのリクエストメッセージ173では、「operation」要素の「type」属性173aに「get」の文字列が格納される。
【0130】
このようにして生成されたリクエストメッセージは、IF部24を介してネットワーク50に出力される(S231)。
【0131】
管理サーバ20から出力されたリクエストメッセージは処理サーバ100で受信され、処理サーバ100のオペレーション判定処理部121が、リクエストメッセージの種別を確認する(S232)。
【0132】
ここで、オペレーション判定処理部121は、管理サーバ20より受信したリクエストメッセージの「operation」要素の「type」属性が「get」であるので、CLI変換処理部123でCLIコマンドへの変換処理を行う(S233)。
【0133】
CLI変換処理部123での変換処理は、XSLTプロセッサ部124へのコールを行い、XSLTプロセッサ部124が変換情報記憶領域112に記憶されているXSLTスタイルシートに基づいて、CLIコマンドへの変換を行う。
【0134】
リクエストメッセージを変換することで生成されたCLIコマンドファイルをCLI変換処理部123からコマンド投入処理部125に出力し、コマンド投入処理部125がIF部130を介して中継装置30へのコマンド投入を行う(S234)。
【0135】
具体的には、コマンド投入処理部125は、管理サーバ20より受信したリクエストメッセージの中継装置名に対応する中継装置管理テーブル115aの行を特定し、当該行における管理用IPアドレス、ログイン名、ログインID及び特権パスワードを抽出する。そして、コマンド投入処理部125は、抽出した管理用IPアドレスに対応する中継装置30にtelnetで接続し、ログイン名とログインIDを用いてログインし、特権パスワードを用いてコマンド実行権限を得る。そして、変換されたCLIコマンドファイルに格納されたコマンド群を先頭から順次実行していく。
【0136】
このようにしてコマンドの投入が行われた中継装置30では、コマンドを実行し(S235)、必要な情報を結果応答として処理サーバ100に送信する(S236)。
【0137】
中継装置30からの結果応答は、IF部130を介してコマンド投入処理部125で受信され、投入した全てのコマンドにつき処理が終了した場合には、コマンド投入処理部125からレスポンス処理部126に処理が移る。
【0138】
そして、投入した全てのコマンドに対して結果応答があった場合には、レスポンス処理部126は、レスポンスメッセージを生成する(S237)。
【0139】
「get」のリクエストメッセージに対するレスポンスメッセージは、例えば、リクエストメッセージにレスポンスとして必要な要素、属性を追加することで生成する。具体的には、「operation」の要素の「rsp_flag」属性を「ON」とし、コマンドに対する結果応答が「正常」である場合には「return-code」要素の値に「OK」が格納され、コマンドに対する結果応答が「異常」である場合には「NG」が格納され、コマンドに対する結果応答で取得された統計情報を各要素「in-forward」、「out-forward」、「in-drop」、「out-drop」の値にセットすることで生成する。
【0140】
以上のようにして生成されたレスポンスメッセージについてはIF部130を介して管理サーバ20に送信され(S238)、管理サーバ20の制御部21は表示部23に所定の形式で表示する(S239)。例えば、表示部23には、図20(VLAN統計表示画面174の概略図)に示すようなVLAN統計表示画面174が表示される。
【0141】
以上のような処理を行うことにより、VLANの統計情報のように動的に変化する情報については、中継装置30から取得するようにすることで、管理サーバ20において最新の情報を取得することができる。
【0142】
ここで、統計表示画面174は、VLAN統計情報表示欄174aと、クリア指示ボタン174bと、を備えている。
【0143】
図13は、中継装置30に関する情報を設定する際の処理を示すシーケンス図である。
【0144】
まず、管理サーバ20の制御部21は、中継装置30に関する動的な設定を行うためのリクエストメッセージの生成を行う(S240)。
【0145】
例えば、制御部21は、図20に示すようなVLAN統計表示画面174において、VLAN統計情報欄174aに表示されている統計情報を削除する場合には、クリア指示ボタンを指定した実行指令を入力部22を介してオペレータが入力することで、図21(リクエストメッセージ175の概略図)に示すようなリクエストメッセージ175を生成する。
【0146】
ここで、中継装置30に関する動的な設定を行うためのリクエストメッセージ175では、「operation」要素の「type」属性175aに「set」の文字列が格納される。
【0147】
このようにして生成されたリクエストメッセージは、IF部24を介してネットワーク50に出力される(S241)。
【0148】
管理サーバ20から出力されたリクエストメッセージは処理サーバ100で受信され、処理サーバ100のオペレーション判定処理部121が、リクエストメッセージの種別を確認する(S242)。
【0149】
ここで、オペレーション判定処理部121は、管理サーバ20より受信したリクエストメッセージの「operation」要素の「type」属性が「set」であるので、CLI変換処理部123でCLIコマンドへの変換処理を行う(S243)。
【0150】
CLI変換処理部123での変換処理は、XSLTプロセッサ部124へのコールを行い、XSLTプロセッサ部124が変換情報記憶領域112に記憶されているXSLTスタイルシートに基づいて、CLIコマンドへの変換を行う。
【0151】
リクエストメッセージを変換することで生成されたCLIコマンドファイルをCLI変換処理部123からコマンド投入処理部125に出力し、コマンド投入処理部125がIF部130を介して中継装置30へのコマンド投入を行う(S244)。
【0152】
具体的には、コマンド投入処理部125は、管理サーバ20より受信したリクエストメッセージの中継装置名に対応する中継装置管理テーブル115aの行を特定し、当該行における管理用IPアドレス、ログイン名、ログインID及び特権パスワードを抽出する。そして、コマンド投入処理部125は、抽出した管理用IPアドレスに対応する中継装置30にtelnetで接続し、ログイン名とログインIDを用いてログインし、特権パスワードを用いてコマンド実行権限を得る。そして、変換されたCLIコマンドファイルに格納されたコマンド群を先頭から順次実行していく。
【0153】
このようにしてコマンドの投入が行われた中継装置30では、コマンドを実行し(S245)、必要な情報を結果応答として処理サーバ100に送信する(S246)。
【0154】
中継装置30からの結果応答は、IF部130を介してコマンド投入処理部125で受信され、投入した全てのコマンドにつき処理が終了した場合には、コマンド投入処理部125からレスポンス処理部126に処理が移る。
【0155】
そして、投入した全てのコマンドに対して結果応答があった場合には、レスポンス処理部126は、レスポンスメッセージを生成する(S247)。
【0156】
「set」のリクエストメッセージに対するレスポンスメッセージは、例えば、リクエストのメッセージにレスポンスとして必要な要素、属性を追加することで生成する。具体的には、「operation」の要素の「rsp_flag」属性を「ON」とし、コマンドに対する結果応答が「正常」である場合には「return-code」要素の値に「OK」が格納され、コマンドに対する結果応答が「異常」である場合には「NG」が格納される。
【0157】
以上のようにして生成されたレスポンスメッセージについてはIF部130を介して管理サーバ20に送信され(S248)、管理サーバ20の制御部21は表示部23に所定の形式で表示する(S249)。
【0158】
以上のような処理を行うことにより、VLANの統計情報のように動的に設定する処理を行う場合には、処理サーバ100で情報を記憶しないようにすることで、処理を迅速に行うことができる。
【0159】
以上のように、本実施形態である処理システム10によれば、静的な情報については処理サーバ100に最新の情報が保持されるため、管理サーバ20より静的な情報の取得要求があった場合には、処理サーバ100から応答することで、レスポンス時間の短縮と中継装置の処理負担の軽減とを図ることができる。一方、動的な情報については、管理サーバ20が中継装置30から取得することができるようにすることで、最新の情報を取得することができるようになる。
【0160】
ここで、静的な情報か動的な情報かは、処理システム10のオペレータが予め定めておく。例えば、動的な情報は、一度設定しても中継装置30において設定値が変更されてしまうような情報とし、静的な情報は、一度設定することによりオペレータが再度変更しなければ、変更されないような情報(又はそのような情報の一部)とすることが望ましい。
【0161】
以上に記載した実施形態においては、管理サーバ20から送信するリクエストメッセージ毎に静的な情報の取得又は設定、動的な情報の取得又は設定、の別が予め定められていたが、このような態様に限定されず、例えば、管理サーバ20のオペレータがリクエストメッセージを送信する度に、これらの別を選択することができるようにすることも可能である。
【0162】
この場合には、表示部23に表示する表示画像に「set」又は「set-config」の別、「get」又は「get-config」の別を選択することができるようにすることが望ましい。
【0163】
なお、この場合には、第一の実施形態において「set-config」又は「get-config」に割り当てられていたリクエストメッセージに対応するリクエストを送信する場合にオペレータの実益があるため、このようなリクエストメッセージを送信する場合に選択を行うことができるようにすることが望ましい。
【0164】
このように、管理サーバ20のオペレータがリクエストメッセージのオペレーションタイプを変えることができるようにすることで、処理サーバ100に記憶する情報を制御することができ、効率のよい管理を行うことができる。
【0165】
例えば、頻繁にアクセスされる情報については、「set-config」リクエストを用いて設定することで、「get-config」リクエストによる高速な情報の取得を行うことができる。一方、ほとんどアクセスされない情報については、「set」リクエストを用いて設定することで、処理サーバ100に保持するデータ量を削減することができ、処理サーバ100における内部の情報の検索処理の高速化を図ることもできる。
【0166】
また、以上に記載した実施形態において、VLAN管理テーブル112a及びフローフィルタ管理テーブル113aの各々の行において、有効期間を格納する欄を設けておき、当該有効期間が過ぎている場合には、「get-config」リクエストがきた場合でも、各中継装置30に必要な情報を取得するように情報処理部122からオペレーション判定処理部121に返信を行い、オペレーション判定処理部421からCLI変換処理部123に処理を引き継ぐようにしてもよい。この場合には、テーブル更新部127がVLAN管理テーブル112a及びフローフィルタ管理テーブル113aの各々の行の更新を行う際に、有効期間についても更新するようにする。
【0167】
図22は、本発明の第二の実施形態である処理システムにおける処理サーバ300の概略図である。
【0168】
ここで、第一の実施形態においては、管理サーバ20は、XMLを用いた管理インターフェースを用いており、中継装置30は、CLIを用いていたため、処理サーバ100においてリクエストメッセージからコマンドに変換する処理を行ったが、本実施形態においては、管理サーバ20及び中継装置30がXMLを用いた管理インターフェースに対応しているため処理サーバ300においてそのような変換を行う必要がないものとする。
【0169】
また、第一の実施形態においては、処理サーバ100は、記憶部310に記憶する情報であるか、または、記憶されている情報であるか、を「operation」要素の「type」属性で判断するようにしているが、本実施形態においては、後述するように記憶部310のリクエスト種別管理情報記憶領域316に記憶されているリクエスト種別管理テーブル316aに基づいて、オペレーション判定処理部321で判断するようにしている。このため、管理サーバ20から送られてくるリクエストメッセージの「operation」要素の「type」属性には、情報を取得するオペレーションであることを示す「get」、または、情報を設定するオペレーションであることを示す「set」、のいずれかが格納される。
【0170】
以下、本実施形態における処理サーバ300について説明する。
【0171】
図示するように、処理サーバ300は、記憶部310と、制御部320と、IF部130と、を備えている。
【0172】
処理サーバ300の記憶部310は、インターフェース管理情報記憶領域111と、VLAN管理情報記憶領域112と、フローフィルタ管理情報記憶領域113と、中継装置管理情報記憶領域115と、リクエスト種別管理情報記憶領域316と、を備える。
【0173】
ここで、本実施形態における記憶部310を第一の実施形態と比較すると、リクエストメッセージの変換が必要なくなるため、第一の実施形態における変換情報記憶領域114が必要なくなり、その一方で、リクエスト種別管理情報記憶領域316が設けられている。
【0174】
リクエスト種別管理情報記憶領域316には、後述するオペレーション判定処理部321でリクエストの種別を判定するための情報が記憶されている。
【0175】
例えば、リクエスト種別管理情報記憶領域316には、図23(リクエスト種別管理テーブル316aの概略図)に示されるようなリクエスト種別管理テーブル316aが記憶される。
【0176】
リクエスト種別管理テーブル316aは、情報種別欄316bと、内部保持有効フラグ欄316cと、を備える。
【0177】
情報種別欄316bには、リクエストメッセージの種別を判断するための要素名を特定する情報が格納される。ここで、本実施形態においては、リクエストメッセージの種別を判断するための要素名として、リクエストメッセージの「operation」要素の子要素となる各要素名が格納される。例えば、図3のようなXMLメッセージの構造を用いる場合には、「operation」要素以下の各要素が格納される。
【0178】
内部保持有効フラグ欄316cには、情報種別欄316bで特定される要素名がリクエストメッセージの「operation」要素の子要素となっている場合に、当該子要素となっている要素に関連する情報を処理サーバ100に記憶するか否かを特定する情報が格納される。ここで、内部保持有効フラグ欄316cに「ON」の文字列が格納されている場合には、当該子要素となっている要素に関連する情報を処理サーバ100に記憶することを示し、「OFF」の文字列が格納されている場合には、当該子要素となっている要素に関連する情報を処理サーバ100に記憶しないことを示すものとする。
【0179】
この点、本実施形態においては、第一の実施形態におけるVLAN管理情報記憶領域112及びフローフィルタ管理情報記憶領域113に記憶されている情報と同様の情報につき内部保持有効フラグ欄316cに「ON」の文字列が格納されているため、第一の実施形態と同様のテーブルがこれらの領域112、113に記憶される。
【0180】
図22に戻り、制御部320は、オペレーション判定処理部321と、情報処理部122と、コマンド投入処理部325と、レスポンス処理部326と、テーブル更新部227と、を備える。
【0181】
オペレーション判定処理部321は、IF部130を介して管理サーバ20より受信したリクエストメッセージを解析して、特定のリクエストメッセージである場合には、情報処理部122を呼び出して処理を行い。当該特定のリクエストメッセージ以外のリクエストメッセージの場合には、コマンド投入処理部325を呼び出して処理を行う。
【0182】
具体的に、本実施形態では、リクエストメッセージの「operation」要素の「type」属性が「get」である場合には、「operation」要素の子要素の要素名をリクエスト種別管理テーブル316aの情報種別欄316bから検索し、検索された要素名に対応する内部保持有効フラグ欄316cを確認する。そして、この内部保持有効フラグ欄316cに「ON」の文字列が格納されている場合には、情報処理部122で処理を行い、「OFF」の文字列が格納されている場合には、コマンド投入処理部325で処理を行う。
【0183】
また、オペレーション判定処理部321は、リクエストメッセージの「operation」要素の「type」属性が「set」である場合には、コマンド投入処理部325で処理を行う。
【0184】
情報処理部122は、第一の実施形態と同様に、オペレーション判定処理部321から処理を引き継いだ場合に、管理サーバ20より受信したリクエストメッセージで特定された情報を記憶部310のインターフェース管理情報記憶領域111、VLAN管理情報記憶領域112又はフローフィルタ管理情報記憶領域113から抽出して、後述するIF部130を介して返信する処理を行う。
【0185】
コマンド投入処理部325は、管理サーバ20より受信したリクエストメッセージで特定される中継装置30に対応する情報を中継装置管理テーブル115aで特定し、このリクエストメッセージで特定されるコマンドの投入を行う。
【0186】
レスポンス処理部326は、管理サーバ20より受信したリクエストメッセージに対応するコマンドを投入した中継装置30からの結果応答を後述するIF部130を介して受信した場合に、当該結果応答に対応するレスポンスをXMLで生成して後述するIF部130を介して管理サーバ20に送信する。
【0187】
また、レスポンス処理部126は、管理サーバ20より受信したリクエストメッセージの「operation」要素の「type」属性が「set」の場合には、「operation」要素の子要素の要素名をリクエスト種別管理テーブル316aの情報種別欄316bから検索し、検索された要素名の内部保持有効フラグ欄316cを確認する。そして、この内部保持有効フラグ欄316cに「ON」の文字列が格納されている場合には、その要素名に対応するテーブルの情報をリクエストメッセージで特定されているものに更新するようテーブル更新部127に通知する。
【0188】
そして、テーブル更新部127は、管理サーバ20より受信したリクエストに基づいて、インターフェース管理情報記憶領域111、VLAN管理情報記憶領域112又はフローフィルタ管理情報記憶領域113に記憶されているテーブルの特定の情報を記憶、変更又は削除する処理を行う。
【0189】
IF部130は、ネットワーク50を介して情報の送受信を行うためのインターフェースである。
【0190】
以上に記載した処理サーバ300も、例えば、図9に示すような一般的なコンピュータ900で実現できる。
【0191】
例えば、記憶部310は、外部記憶装置903により実現可能であり、制御部320は、外部記憶装置903に記憶されている所定のプログラムをメモリ902にロードしてCPU901で実行することで実現可能であり、IF部130は、通信装置908で実現可能である。
【0192】
この所定のプログラムは、読取装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、外部記憶装置903にダウンロードされ、それから、メモリ902上にロードされてCPU901により実行されるようにしてもよい。また、読取装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、メモリ902上に直接ロードされ、CPU901により実行されるようにしてもよい。
【0193】
以上のように、本実施形態においては、処理サーバ300において記憶する情報を制御することができるため、リクエスト種別管理テーブル316aの内部保持有効フラグ欄316cにおける「ON」又は「OFF」を適宜変更することで、処理サーバ300で保持する情報を適宜変更することが可能となる。
【0194】
図24は、本発明の第三の実施形態である処理システムにおける処理サーバ400の概略図である。
【0195】
ここで、本実施形態においては、第一の実施形態と同様の処理を行うとともに、管理サーバ20から「set-config」のリクエストメッセージを処理サーバ400で受信した場合に、処理サーバ400において、「set-config」リクエストの妥当性を検証する処理を行うようにしている。以下、「set-config」リクエストの妥当性を検証する処理に関連する事項について説明する。
【0196】
図示するように、処理サーバ400は、記憶部410と、制御部420と、IF部130と、を備えている。
【0197】
処理サーバ400の記憶部410は、インターフェース管理情報記憶領域111と、VLAN管理情報記憶領域112と、フローフィルタ管理情報記憶領域113と、中継装置管理情報記憶領域115と、検証情報記憶領域417と、を備えており、第一の実施形態と比較して、検証情報記憶領域417が備えられている点で異なっているため、以下この異なっている点に関連する事項について説明する。
【0198】
検証情報記憶領域417には、後述する検証部428において検証を行う対象と、検証を行う範囲と、を特定する情報が格納される。
【0199】
例えば、検証情報記憶領域417には、図25(検証情報テーブル417aの概略図)に示されるような検証情報テーブル417aが記憶される。
【0200】
検証情報テーブル417aは、妥当性検証パラメータ欄417bと、一意性チェック内容欄417cと、を備えている。
【0201】
妥当性検証パラメータ欄417bには、後述する検証部428で検証を行う対象を特定する情報が格納される。本実施形態においては、「set-config」リクエスト「operation」要素の子要素となる要素のうち、検証を行う対象(要素)を特定する情報が格納される。
【0202】
一意性チェック内容欄417cには、妥当性検証パラメータ欄417bで特定される対象について、検証を行う範囲を特定する情報が格納される。
【0203】
図24に戻り、制御部420は、オペレーション判定処理部421と、情報処理部122と、CLI変換処理部123と、XSLTプロセッサ部124と、コマンド投入処理部125と、レスポンス処理部126と、テーブル更新部127と、を備える。
【0204】
オペレーション判定処理部421は、第一の実施形態における処理を行う前に、IF部130を介して管理サーバ20より受信したリクエストメッセージを解析して、「operation」要素の「type」属性が「set-config」の場合には、検証部428で処理を行い、その他の場合及び検証部428での検証で妥当であると判断された場合には、第一の実施形態と同様の処理を行う。
【0205】
検証部428は、「set-config」リクエストの妥当性を検証する。
【0206】
本実施形態においては、検証部428は、「operation」要素の子要素が、検証情報テーブル417aにおける妥当性検証パラメータ欄417bに格納されているか否かを判断し、格納されている場合には、対応する一意性チェック内容欄417cで特定される範囲において、当該子要素の設定値が一意に保たれているか否かをVLAN管理テーブル112aやフローフィルタ管理テーブル113aを用いて検証する。
【0207】
例えば、「set-config」リクエストの「operation」要素の子要素に「vlan」要素が含まれている場合には、妥当性検証パラメータ欄417bの「VLAN名」に該当するため、対応する一意性チェック内容欄417cに格納されている「中継装置内」で(設定を行う中継装置と同じ中継装置名となっている行内で)、この「vlan」要素の「name」属性の設定値が一意になっているか否かを検証する。
【0208】
また、「set-config」リクエストの「operation」要素の子要素に「vlan_ipaddr」要素が含まれている場合には、妥当性検証パラメータ欄417bの「VLAN−IPアドレス」に該当するため、対応する一意性チェック内容欄417cに格納されている「システム内」で(VLAN管理テーブル112a内で)、この「vlan_ipaddr」要素の設定値が一意になっているか否かを検証する。
【0209】
さらに、「set-config」リクエストの「operation」要素の子要素に「vlan_id」要素が含まれている場合には、妥当性検証パラメータ欄417bの「VLANID」に該当するため、対応する一意性チェック内容欄417cに格納されている「中継装置内」で(設定を行う中継装置と同じ中継装置名となっている行内で)、この「vlan_id」要素の設定値が一意になっているか否かを検証する。
【0210】
そして、検証部428は、以上のような検証の結果をオペレーション判定処理部421に通知し、検証の結果が妥当である場合には、オペレーション判定処理部421は、第一の実施形態と同様の処理を行い、妥当でない場合には、オペレーション判定処理部421は、設定値が妥当で内旨を特定する情報を管理サーバ20に送信して処理を終了し、管理サーバ20は受信した情報を特定の形式で表示する。
【0211】
IF部130は、ネットワーク50を介して情報の送受信を行うためのインターフェースである。
【0212】
以上に記載した処理サーバ400も、例えば、図9に示すような一般的なコンピュータ900で実現できる。
【0213】
例えば、記憶部310は、外部記憶装置903により実現可能であり、制御部320は、外部記憶装置903に記憶されている所定のプログラムをメモリ902にロードしてCPU901で実行することで実現可能であり、IF部130は、通信装置908で実現可能である。
【0214】
この所定のプログラムは、読取装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、外部記憶装置903にダウンロードされ、それから、メモリ902上にロードされてCPU901により実行されるようにしてもよい。また、読取装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、メモリ902上に直接ロードされ、CPU901により実行されるようにしてもよい。
【0215】
以上のように、本実施形態においては、処理サーバ400において静的な設定情報を設定する「set-config」リクエストの妥当性を検証することができるため、誤った設定を中継装置30に行ってしまうことが少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【0216】
【図1】第一の実施形態である処理システムの概略図。
【図2】管理サーバの概略図。
【図3】XMLメッセージの構造を示す概略図。
【図4】処理サーバの概略図。
【図5】インターフェース管理テーブルの概略図。
【図6】VLAN管理テーブルの概略図。
【図7】フローフィルタ管理テーブルの概略図。
【図8】中継装置管理テーブルの概略図。
【図9】コンピュータの概略図。
【図10】中継装置の設定情報を取得する際の処理を示すシーケンス図。
【図11】中継装置に設定を行う際の処理を示すシーケンス図。
【図12】中継装置に関する情報を取得する際の処理を示すシーケンス図。
【図13】中継装置に関する情報を設定する際の処理を示すシーケンス図。
【図14】VLAN状態表示画面の概略図。
【図15】リクエストメッセージの概略図。
【図16】VLAN追加画面の概略図。
【図17】リクエストメッセージの概略図。
【図18】CLIコマンドファイルの概略図。
【図19】リクエストメッセージの概略図。
【図20】VLAM統計表示画面の概略図。
【図21】リクエストメッセージの概略図。
【図22】第二の実施形態である処理システムにおける処理サーバの概略図。
【図23】リクエスト種別管理テーブルの概略図。
【図24】第三の実施形態である処理システムにおける処理サーバの概略図。
【図25】検証情報テーブルの概略図。
【符号の説明】
【0217】
10 処理システム
20 管理サーバ
30 中継装置
100、300、400 処理サーバ
110、310、410 記憶部
120、320、420 制御部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク内のデータを中継する中継装置の管理を行う管理装置にネットワークを介して接続する処理装置であって、
前記中継装置に関する特定の情報を記憶する記憶部と、
前記中継装置及び前記管理装置と情報の送受信を行うインターフェース部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記インターフェース部を介して、前記管理装置から前記中継装置に関する情報を取得する取得要求を受信する処理と、
前記取得要求が前記記憶部に記憶されている前記特定の情報を取得する要求である場合に、前記インターフェース部を介して、前記管理装置に前記特定の情報を送信する処理と、
前記取得要求が前記記憶部に記憶されている前記特定の情報を取得する要求でない場合に、前記中継装置から前記中継装置に関する情報を取得し、前記インターフェース部を介して、取得した前記中継装置に関する情報を前記管理装置に送信する処理と、
を行うことを特徴とする処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の処理装置であって、
前記制御部は、
前記インターフェース部を介して、前記管理装置から前記中継装置に設定を行う設定要求を受信する処理と、
前記設定要求で特定される設定を前記中継装置に実行させる処理と、
前記設定要求が前記特定の情報を処理する要求である場合に、前記記憶部に記憶されている前記特定の情報を前記前記設定要求で特定される処理が行われたものに変更する処理と、
を行うことを特徴とする処理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の処理装置であって、
前記特定の情報は、前記中継装置に設定を行う設定要求が行われない限り変わらないもの、であることを特徴とする処理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の処理装置であって、
前記制御部は、
前記取得要求に予め定められた識別情報が含まれている場合に、前記取得要求が前記特定の情報を取得する要求であると判断すること、
を特徴とする処理装置。
【請求項5】
請求項1に記載の処理装置であって、
前記記憶部には、情報種別と、前記取得要求に前記情報種別が含まれている場合に前記取得要求を前記特定の情報を取得する要求であるか否かを特定する内部保持情報と、が各々の情報種別毎に記憶されており、
前記制御部は、
前記管理装置から受信した前記取得要求に前記情報種別が含まれている場合には、前記内部保持情報により、前記取得要求が前記特定の情報を取得する要求であるか否かを特定すること、
を特徴とする処理装置。
【請求項6】
請求項2に記載の処理装置であって、
前記制御部は、
前記設定要求に予め定められた識別情報が含まれている場合に、前記設定要求が前記特定の情報を処理する要求であると判断すること、
を特徴とする処理装置。
【請求項7】
請求項2に記載の処理装置であって、
前記記憶部には、情報種別と、前記取得要求に前記情報種別が含まれている場合に前記設定要求を前記特定の情報を処理する要求であるか否かを特定する内部保持情報と、が各々の情報種別毎に記憶されており、
前記制御部は、
前記管理装置から受信した前記取得要求に前記情報種別が含まれている場合には、前記内部保持情報により、前記設定要求が前記特定の情報を処理する要求であるか否かを特定すること、
を特徴とする処理装置。
【請求項8】
請求項1に記載の処理装置であって、
前記処理部は、
前記取得要求が前記記憶部に記憶されている前記特定の情報を取得する要求である場合であっても、前記特定の情報を記憶したときから予め定められた時間が経過しているときには、前記中継装置から前記特定の情報を取得し、前記インターフェース部を介して、取得した前記特定の情報を前記管理装置に送信すること、
を特徴とする処理装置。
【請求項9】
請求項2に記載の処理装置であって、
前記記憶部には、パラメータを特定する情報と、前記パラメータを判定する前記特定の情報の範囲を特定する範囲情報と、が各々のパラメータ毎に記憶されており、
前記処理部は、
前記設定情報が前記パラメータを含む場合には、前記パラメータに対応する範囲情報で特定される範囲において前記特定の情報を検索して、前記パラメータに一致する情報が含まれているかいないかを判定すること、
を特徴とする処理装置。
【請求項10】
コンピュータを、ネットワーク内のデータを中継する中継装置の管理を行う管理装置に接続する処理装置として機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記中継装置に関する特定の情報を記憶する記憶手段、
前記中継装置及び前記管理装置と情報の送受信を行うインターフェース手段、
制御手段、として機能させ、
前記制御手段は、
前記インターフェース手段を介して、前記管理装置から前記中継装置に関する情報を取得する取得要求を受信する処理と、
前記取得要求が前記記憶手段に記憶されている前記特定の情報を取得する要求である場合に、前記インターフェース手段を介して、前記管理装置に前記特定の情報を送信する処理と、
前記取得要求が前記記憶手段に記憶されている前記特定の情報を取得する要求でない場合に、前記中継装置から前記中継装置に関する情報を取得し、前記インターフェース手段を介して、取得した前記中継装置に関する情報を前記管理装置に送信する処理と、
を行うことを特徴とするプログラム。
【請求項11】
請求項10に記載のプログラムであって、
前記制御手段は、
前記インターフェース手段を介して、前記管理装置から前記中継装置に設定を行う設定要求を取得する処理と、
前記設定要求で特定される設定を前記中継装置に実行させる処理と、
前記設定要求が前記特定の情報を処理する要求である場合に、前記記憶手段に記憶されている前記特定の情報を前記前記設定要求で特定される処理が行われたものに変更する処理と、
を行うことを特徴とするプログラム。
【請求項12】
請求項10に記載のプログラムであって、
前記特定の情報は、前記中継装置に設定を行う設定要求が行われない限り変わらないもの、であることを特徴とするプログラム。
【請求項13】
請求項10に記載のプログラムであって、
前記制御手段は、
前記取得要求に予め定められた識別情報が含まれている場合に、前記取得要求が前記特定の情報を取得する要求であると判断すること、
を特徴とするプログラム。
【請求項14】
請求項10に記載のプログラムであって、
前記記憶手段には、情報種別と、前記取得要求に前記情報種別が含まれている場合に前記取得要求を前記特定の情報を取得する要求であるか否かを特定する内部保持情報と、が各々の情報種別毎に記憶されており、
前記制御手段は、
前記管理装置から受信した前記取得要求に前記情報種別が含まれている場合には、前記内部保持情報により、前記取得要求が前記特定の情報を取得する要求であるか否かを特定すること、
を特徴とするプログラム。
【請求項15】
請求項11に記載のプログラムであって、
前記制御手段は、
前記設定要求に予め定められた識別情報が含まれている場合に、前記設定要求が前記特定の情報を処理する要求であると判断すること、
を特徴とするプログラム。
【請求項16】
請求項11に記載のプログラムであって、
前記記憶手段には、情報種別と、前記取得要求に前記情報種別が含まれている場合に前記設定要求を前記特定の情報を処理する要求であるか否かを特定する内部保持情報と、が各々の情報種別毎に記憶されており、
前記制御手段は、
前記管理装置から受信した前記取得要求に前記情報種別が含まれている場合には、前記内部保持情報により、前記設定要求が前記特定の情報を処理する要求であるか否かを特定すること、
を特徴とするプログラム。
【請求項17】
請求項10に記載のプログラムであって、
前記処理手段は、
前記取得要求が前記記憶部に記憶されている前記特定の情報を取得する要求である場合であっても、前記特定の情報を記憶したときから予め定められた時間が経過しているときには、前記中継装置から前記特定の情報を取得し、前記インターフェース部を介して、取得した前記特定の情報を前記管理装置に送信すること、
を特徴とするプログラム。
【請求項18】
請求項11に記載のプログラムであって、
前記記憶手段には、パラメータを特定する情報と、前記パラメータを判定する前記特定の情報の範囲を特定する範囲情報と、が各々のパラメータ毎に記憶されており、
前記処理手段は、
前記設定情報が前記パラメータを含む場合には、前記パラメータに対応する範囲情報で特定される範囲において前記特定の情報を検索して、前記パラメータに一致する情報が含まれているかいないかを判定すること、
を特徴とするプログラム。
【請求項19】
ネットワーク内のデータを中継する中継装置の管理を行う管理装置に接続し、前記中継装置に関する特定の情報を記憶する記憶部と、前記中継装置及び前記管理装置と情報の送受信を行うインターフェース部と、制御部と、を備える処理装置で行われる処理方法であって、
前記制御部が、前記インターフェース部を介して、前記管理装置から前記中継装置に関する情報を取得する取得要求を受信する過程と、
前記制御部が、前記取得要求が前記記憶部に記憶されている前記特定の情報を取得する要求である場合に、前記インターフェース部を介して、前記管理装置に前記特定の情報を送信する過程と、
前記制御部が、前記取得要求が前記記憶部に記憶されている前記特定の情報を取得する要求でない場合に、前記中継装置から前記中継装置に関する情報を取得し、前記インターフェース部を介して、取得した前記中継装置に関する情報を前記管理装置に送信する過程と、
を備えることを特徴とする処理方法。
【請求項20】
請求項19に記載の処理方法であって、
前記制御部が、前記インターフェース部を介して、前記管理装置から前記中継装置に設定を行う設定要求を取得する過程と、
前記制御部が、前記設定要求で特定される設定を前記中継装置に実行させる過程と、
前記制御部が、前記設定要求が前記特定の情報を処理する要求である場合に、前記記憶部に記憶されている前記特定の情報を前記前記設定要求で特定される処理が行われたものに変更する過程と、
を行うことを特徴とする処理方法。
【請求項1】
ネットワーク内のデータを中継する中継装置の管理を行う管理装置にネットワークを介して接続する処理装置であって、
前記中継装置に関する特定の情報を記憶する記憶部と、
前記中継装置及び前記管理装置と情報の送受信を行うインターフェース部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記インターフェース部を介して、前記管理装置から前記中継装置に関する情報を取得する取得要求を受信する処理と、
前記取得要求が前記記憶部に記憶されている前記特定の情報を取得する要求である場合に、前記インターフェース部を介して、前記管理装置に前記特定の情報を送信する処理と、
前記取得要求が前記記憶部に記憶されている前記特定の情報を取得する要求でない場合に、前記中継装置から前記中継装置に関する情報を取得し、前記インターフェース部を介して、取得した前記中継装置に関する情報を前記管理装置に送信する処理と、
を行うことを特徴とする処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の処理装置であって、
前記制御部は、
前記インターフェース部を介して、前記管理装置から前記中継装置に設定を行う設定要求を受信する処理と、
前記設定要求で特定される設定を前記中継装置に実行させる処理と、
前記設定要求が前記特定の情報を処理する要求である場合に、前記記憶部に記憶されている前記特定の情報を前記前記設定要求で特定される処理が行われたものに変更する処理と、
を行うことを特徴とする処理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の処理装置であって、
前記特定の情報は、前記中継装置に設定を行う設定要求が行われない限り変わらないもの、であることを特徴とする処理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の処理装置であって、
前記制御部は、
前記取得要求に予め定められた識別情報が含まれている場合に、前記取得要求が前記特定の情報を取得する要求であると判断すること、
を特徴とする処理装置。
【請求項5】
請求項1に記載の処理装置であって、
前記記憶部には、情報種別と、前記取得要求に前記情報種別が含まれている場合に前記取得要求を前記特定の情報を取得する要求であるか否かを特定する内部保持情報と、が各々の情報種別毎に記憶されており、
前記制御部は、
前記管理装置から受信した前記取得要求に前記情報種別が含まれている場合には、前記内部保持情報により、前記取得要求が前記特定の情報を取得する要求であるか否かを特定すること、
を特徴とする処理装置。
【請求項6】
請求項2に記載の処理装置であって、
前記制御部は、
前記設定要求に予め定められた識別情報が含まれている場合に、前記設定要求が前記特定の情報を処理する要求であると判断すること、
を特徴とする処理装置。
【請求項7】
請求項2に記載の処理装置であって、
前記記憶部には、情報種別と、前記取得要求に前記情報種別が含まれている場合に前記設定要求を前記特定の情報を処理する要求であるか否かを特定する内部保持情報と、が各々の情報種別毎に記憶されており、
前記制御部は、
前記管理装置から受信した前記取得要求に前記情報種別が含まれている場合には、前記内部保持情報により、前記設定要求が前記特定の情報を処理する要求であるか否かを特定すること、
を特徴とする処理装置。
【請求項8】
請求項1に記載の処理装置であって、
前記処理部は、
前記取得要求が前記記憶部に記憶されている前記特定の情報を取得する要求である場合であっても、前記特定の情報を記憶したときから予め定められた時間が経過しているときには、前記中継装置から前記特定の情報を取得し、前記インターフェース部を介して、取得した前記特定の情報を前記管理装置に送信すること、
を特徴とする処理装置。
【請求項9】
請求項2に記載の処理装置であって、
前記記憶部には、パラメータを特定する情報と、前記パラメータを判定する前記特定の情報の範囲を特定する範囲情報と、が各々のパラメータ毎に記憶されており、
前記処理部は、
前記設定情報が前記パラメータを含む場合には、前記パラメータに対応する範囲情報で特定される範囲において前記特定の情報を検索して、前記パラメータに一致する情報が含まれているかいないかを判定すること、
を特徴とする処理装置。
【請求項10】
コンピュータを、ネットワーク内のデータを中継する中継装置の管理を行う管理装置に接続する処理装置として機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記中継装置に関する特定の情報を記憶する記憶手段、
前記中継装置及び前記管理装置と情報の送受信を行うインターフェース手段、
制御手段、として機能させ、
前記制御手段は、
前記インターフェース手段を介して、前記管理装置から前記中継装置に関する情報を取得する取得要求を受信する処理と、
前記取得要求が前記記憶手段に記憶されている前記特定の情報を取得する要求である場合に、前記インターフェース手段を介して、前記管理装置に前記特定の情報を送信する処理と、
前記取得要求が前記記憶手段に記憶されている前記特定の情報を取得する要求でない場合に、前記中継装置から前記中継装置に関する情報を取得し、前記インターフェース手段を介して、取得した前記中継装置に関する情報を前記管理装置に送信する処理と、
を行うことを特徴とするプログラム。
【請求項11】
請求項10に記載のプログラムであって、
前記制御手段は、
前記インターフェース手段を介して、前記管理装置から前記中継装置に設定を行う設定要求を取得する処理と、
前記設定要求で特定される設定を前記中継装置に実行させる処理と、
前記設定要求が前記特定の情報を処理する要求である場合に、前記記憶手段に記憶されている前記特定の情報を前記前記設定要求で特定される処理が行われたものに変更する処理と、
を行うことを特徴とするプログラム。
【請求項12】
請求項10に記載のプログラムであって、
前記特定の情報は、前記中継装置に設定を行う設定要求が行われない限り変わらないもの、であることを特徴とするプログラム。
【請求項13】
請求項10に記載のプログラムであって、
前記制御手段は、
前記取得要求に予め定められた識別情報が含まれている場合に、前記取得要求が前記特定の情報を取得する要求であると判断すること、
を特徴とするプログラム。
【請求項14】
請求項10に記載のプログラムであって、
前記記憶手段には、情報種別と、前記取得要求に前記情報種別が含まれている場合に前記取得要求を前記特定の情報を取得する要求であるか否かを特定する内部保持情報と、が各々の情報種別毎に記憶されており、
前記制御手段は、
前記管理装置から受信した前記取得要求に前記情報種別が含まれている場合には、前記内部保持情報により、前記取得要求が前記特定の情報を取得する要求であるか否かを特定すること、
を特徴とするプログラム。
【請求項15】
請求項11に記載のプログラムであって、
前記制御手段は、
前記設定要求に予め定められた識別情報が含まれている場合に、前記設定要求が前記特定の情報を処理する要求であると判断すること、
を特徴とするプログラム。
【請求項16】
請求項11に記載のプログラムであって、
前記記憶手段には、情報種別と、前記取得要求に前記情報種別が含まれている場合に前記設定要求を前記特定の情報を処理する要求であるか否かを特定する内部保持情報と、が各々の情報種別毎に記憶されており、
前記制御手段は、
前記管理装置から受信した前記取得要求に前記情報種別が含まれている場合には、前記内部保持情報により、前記設定要求が前記特定の情報を処理する要求であるか否かを特定すること、
を特徴とするプログラム。
【請求項17】
請求項10に記載のプログラムであって、
前記処理手段は、
前記取得要求が前記記憶部に記憶されている前記特定の情報を取得する要求である場合であっても、前記特定の情報を記憶したときから予め定められた時間が経過しているときには、前記中継装置から前記特定の情報を取得し、前記インターフェース部を介して、取得した前記特定の情報を前記管理装置に送信すること、
を特徴とするプログラム。
【請求項18】
請求項11に記載のプログラムであって、
前記記憶手段には、パラメータを特定する情報と、前記パラメータを判定する前記特定の情報の範囲を特定する範囲情報と、が各々のパラメータ毎に記憶されており、
前記処理手段は、
前記設定情報が前記パラメータを含む場合には、前記パラメータに対応する範囲情報で特定される範囲において前記特定の情報を検索して、前記パラメータに一致する情報が含まれているかいないかを判定すること、
を特徴とするプログラム。
【請求項19】
ネットワーク内のデータを中継する中継装置の管理を行う管理装置に接続し、前記中継装置に関する特定の情報を記憶する記憶部と、前記中継装置及び前記管理装置と情報の送受信を行うインターフェース部と、制御部と、を備える処理装置で行われる処理方法であって、
前記制御部が、前記インターフェース部を介して、前記管理装置から前記中継装置に関する情報を取得する取得要求を受信する過程と、
前記制御部が、前記取得要求が前記記憶部に記憶されている前記特定の情報を取得する要求である場合に、前記インターフェース部を介して、前記管理装置に前記特定の情報を送信する過程と、
前記制御部が、前記取得要求が前記記憶部に記憶されている前記特定の情報を取得する要求でない場合に、前記中継装置から前記中継装置に関する情報を取得し、前記インターフェース部を介して、取得した前記中継装置に関する情報を前記管理装置に送信する過程と、
を備えることを特徴とする処理方法。
【請求項20】
請求項19に記載の処理方法であって、
前記制御部が、前記インターフェース部を介して、前記管理装置から前記中継装置に設定を行う設定要求を取得する過程と、
前記制御部が、前記設定要求で特定される設定を前記中継装置に実行させる過程と、
前記制御部が、前記設定要求が前記特定の情報を処理する要求である場合に、前記記憶部に記憶されている前記特定の情報を前記前記設定要求で特定される処理が行われたものに変更する過程と、
を行うことを特徴とする処理方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【公開番号】特開2008−199433(P2008−199433A)
【公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−34283(P2007−34283)
【出願日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ETHERNET
【出願人】(000153465)株式会社日立コミュニケーションテクノロジー (770)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ETHERNET
【出願人】(000153465)株式会社日立コミュニケーションテクノロジー (770)
【Fターム(参考)】
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