説明

処理装置、処理方法、及び、プログラム

【課題】簡易な処理での抽出が可能となる処理装置等を提供する。
【解決手段】チャンク及び該チャンクを構成する一または複数の単語の種類を受け付ける。予め記憶部15に記憶したチャンク及びチャンクの種類と、受け付けたチャンク及び該チャンクを構成する一または複数の単語の種類とに基づき、チャンクに対する処理を選択する。チャンクを構成する一または複数の単語の属性を選択した処理に対応付けて記憶する。チャンク及びチャンクを構成する一または複数の単語に属性を付与する。単語の属性及び該単語の属性に対応する処理を記憶した記憶部15を参照し、単語に付与された属性に対応する処理を抽出し、抽出した処理を単語に適用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一または複数の単語により構成されるチャンクを処理する処理装置、処理方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
入力されたテキストから人名、地名及び組織名等の固有表現、及び、動詞句又は名詞句等の特定の文章表現を抽出する技術が知られている(例えば特許文献1乃至3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−187048号公報
【特許文献2】特開2008−276418号公報
【特許文献3】特開2008−140359号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、精度良く対象を抽出することができず、また、計算に多くの時間を要するという問題があった。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものである。その目的は、一または複数の単語により構成されるチャンクに対する処理を選択することにより、簡易な処理での対象の抽出が可能となる処理装置等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に開示するプログラムは、一または複数の単語により構成されるチャンクを処理する処理装置において、チャンク及び該チャンクを構成する一または複数の単語の種類を受け付ける受け付け手段と、予め記憶部に記憶したチャンク及びチャンクの種類と、受け付けたチャンク及び該チャンクを構成する一または複数の単語の種類とに基づき、チャンクに対する一の処理を複数の処理から選択する選択手段と、チャンクを構成する一または複数の単語の属性を前記選択手段により選択した処理に対応付けて記憶する記憶手段とを備える。
【発明の効果】
【0007】
本願の一観点によれば、チャンクを構成する単語の属性と選択されたチャンクに対する処理とが蓄積されるため、簡易な処理での対象の抽出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】処理装置のハードウェア群を示すブロック図である。
【図2】学習データDBのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図3】初期設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図4】選択処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】選択処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】選択処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】選択処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】選択処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】選択処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】属性付与処理の手順を示すフローチャートである。
【図11】処理イメージを示す説明図である。
【図12】処理イメージを示す説明図である。
【図13】処理イメージを示す説明図である。
【図14】処理イメージを示す説明図である。
【図15】処理イメージを示す説明図である。
【図16】処理イメージを示す説明図である。
【図17】処理イメージを示す説明図である。
【図18】処理イメージを示す説明図である。
【図19】処理イメージを示す説明図である。
【図20】処理イメージを示す説明図である。
【図21】処理イメージを示す説明図である。
【図22】処理イメージを示す説明図である。
【図23】処理イメージを示す説明図である。
【図24】処理イメージを示す説明図である。
【図25】処理イメージを示す説明図である。
【図26】処理イメージを示す説明図である。
【図27】処理イメージを示す説明図である。
【図28】処理イメージを示す説明図である。
【図29】処理イメージを示す説明図である。
【図30】処理イメージを示す説明図である。
【図31】処理イメージを示す説明図である。
【図32】処理イメージを示す説明図である。
【図33】処理イメージを示す説明図である。
【図34】処理イメージを示す説明図である。
【図35】処理イメージを示す説明図である。
【図36】処理イメージを示す説明図である。
【図37】処理イメージを示す説明図である。
【図38】処理イメージを示す説明図である。
【図39】処理イメージを示す説明図である。
【図40】処理イメージを示す説明図である。
【図41】処理イメージを示す説明図である。
【図42】処理イメージを示す説明図である。
【図43】処理イメージを示す説明図である。
【図44】処理イメージを示す説明図である。
【図45】結果ファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図46】規則ファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図47】重みファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図48】規則ファイルの生成処理の手順を示すフローチャートである。
【図49】抽出処理手順を示すフローチャートである。
【図50】抽出処理手順を示すフローチャートである。
【図51】抽出処理手順を示すフローチャートである。
【図52】抽出処理手順を示すフローチャートである。
【図53】抽出処理手順を示すフローチャートである。
【図54】実施の形態2に係るコンピュータのハードウェア群を示すブロック図である。
【図55】処理イメージを示す説明図である。
【図56】処理イメージを示す説明図である。
【図57】処理イメージを示す説明図である。
【図58】処理イメージを示す説明図である。
【図59】処理イメージを示す説明図である。
【図60】処理イメージを示す説明図である。
【図61】処理イメージを示す説明図である。
【図62】処理イメージを示す説明図である。
【図63】処理イメージを示す説明図である。
【図64】実施の形態3に係るコンピュータのハードウェア群を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1
以下実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は処理装置のハードウェア群を示すブロック図である。処理装置は例えばサーバコンピュータ、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistance)、携帯電話機、ゲーム機またはブックリーダ等である。以下では処理装置をコンピュータ1という。コンピュータ1は制御部としてCPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、入力部13、表示部14、記憶部15、及び通信部16等を含む。CPU11は、バス17を介してハードウェア各部と接続されている。CPU11は各ハードウェアを制御すると共に、記憶部15に格納された制御プログラム15Pに従って、ソフトウェア機能を実行する。
【0010】
通信部16はLAN(Local Area Network)カードまたはファイアウォールとしての機能を果たすゲートウェイ等であり、図示しない他のコンピュータとの間でHTTP(HyperText Transfer Protocol)等により情報を送受信する。入力部13はマウス及びキーボード、または、タッチパネル等の入力デバイスである。入力部13は、受け付けた操作情報をCPU11へ出力する。表示部14は液晶ディスプレイまたは有機EL(electroluminescence)ディスプレイ等であり、CPU11の指示に従い各種情報を表示する。
【0011】
RAM12は例えばSRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)、フラッシュメモリ等である。RAM12は、記憶部としても機能し、CPU11による各種プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。記憶部15は例えばハードディスクまたは大容量メモリ等である。記憶部15には制御プログラム15P、学習データデータベース(以下、DBという)151、結果ファイル152、規則ファイル153及び重みファイル154等が記憶されている。
【0012】
図2は学習データDB151のレコードレイアウトを示す説明図である。学習データDB151はIDフィールド、チャンクフィールド及び種類フィールド等を含む。IDフィールドにはチャンクを特定するための識別情報が記憶されている。チャンクは、文法上、意味、職能をもった最小の言語単位である一または複数の単語により構成される。チャンクは、文節、名詞句または動詞句等であり、図2に示すように一の単語「元」、複数の単語「宮崎 商事」、一の単語「社長」等が例としてあげられる。
【0013】
チャンクフィールドには、IDに対応付けて解となるチャンクが記憶されている。種類フィールドには、各チャンクに対応付けて、各チャンクの種類が記憶されている。種類は例えば、チャンクを分類する際に用いるものであり、例えば、個人名、組織名または地名等の固有表現、時間、日付、特定のフレーズ、並びに、その他等が該当する。例えばチャンクが「山田」の場合、種類は個人名となる。以下では、場合により種類が個人名のとき、PERと記載する。またチャンクが「宮崎 商事」の場合、種類は組織名となる。以下では、場合により種類が組織名である場合、ORGと記載する。
【0014】
チャンクが「東京都」の場合、種類は地名となる。以下では、場合により種類が地名である場合、LOCと記載する。チャンクが「○時」の場合、種類は時間となる。チャンクが「5月16日」の場合、種類は日付となる。チャンクが「時下ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。」等のフレーズの場合、種類は特定のフレーズとなる。その他、種類として単語に付与された品詞を用いても良い。図2に示すようにチャンクが「元」または「社長」等、上述した種類以外の場合、種類は「その他」となる。以下では、場合により種類がその他である場合、Otherの頭文字であるOと記載する。なお、以下では説明を容易にするために、種類として、第1種類である個人名、組織名または地名の固有表現と、第2種類であるその他とを学習対象及び抽出対象する例を挙げて説明するがこれに限るものではない。日付または特定のフレーズを学習対象及び抽出対象とするものであっても良い。
【0015】
また種類の例は一例であり、「ウィンドウズ(登録商標)」等の登録商標を、種類「登録商標」とする等、他の種類であっても良い。オペレータは入力部13から学習データDB151に必要な情報を入力する。なお、学習データDB151の記憶内容は、図示しない記録媒体読み取り部から読み取り、または、通信部16を介して他のコンピュータからダウンロードしても良い。
【0016】
図3は初期設定処理の手順を示すフローチャートである。図4乃至図9は選択処理の手順を示すフローチャートである。図10は属性付与処理の手順を示すフローチャートである。図11乃至図16は処理イメージを示す説明図である。CPU11は制御プログラム15Pに従い、以下の処理を実行する。CPU11は、入力部13から、学習データDB151に登録するチャンク及びチャンクの種類を受け付ける(ステップS31)。図11に示すように、IDに対応付けてチャンク及び各チャンクの種類が3つ記憶される。CPU11は学習データDB151に学習データL1、L2、・・・L1を記憶する(ステップS32)。図11の例では、学習データL1はIDが「1」、チャンクが「元」、種類が「O」となる。学習データL2はIDが「2」、チャンクが「宮崎 社長」、種類が「ORG」となる。学習データL3はIDが「3」、チャンクが「社長」、種類が「O」となる。
【0017】
CPU11は入力データとしてチャンク、及び、チャンクを構成する一または複数の単語の種類を、入力部13から受け付ける(ステップS33)。例えば図11に示すように、チャンクとして、「元」、及び、「宮崎 商事 社長」の2つを入力部13から受け付ける。またチャンクを構成する単語の種類を受け付ける。例えばチャンク「元」の単語「元」に対し、その他を示す種類「O」を受け付ける。またチャンク「宮崎 商事 社長」の複数の単語「宮崎 商事」に対し、組織名を示す「ORG」を受け付け、一の単語「社長」に対し、その他を示す「O」を受け付ける。
【0018】
CPU11は入力部13からこれらの情報を受け付け、RAM12に記憶する。またCPU11は入力データに係るチャンクC1、C2、・・・Cnを記憶する(ステップS34)。図11の例では、入力データのチャンクC1は「元」であり、チャンクC2が「宮崎 商事 社長」となる。CPU11は初期値として現在位置を示すpに1を代入し、チャンクの最後を示すeに変数nを代入し、学習データの位置を示すqに1を代入する(ステップS35)。図11に示すとおり初期値はp=1、e=2、q=1となる。
【0019】
CPU11は入力データに係るCpのチャンクを読み出す(ステップS41)。図12の例では、初期値p=1であるのでチャンクIDが「1」の入力データに係るチャンク「元」が読み出される。CPU11は学習データに係るLqのチャンク及び種類を読み出す(ステップS42)。図12の例では、初期値q=1であるので、学習データDB151のIDが「1」の学習データに係るチャンク「元」が読み出される。
【0020】
CPU11は入力データのCpのチャンクは、種類が固有表現(地名、人名または組織名)であるLpのチャンクのみで構成されているか否かを判断する(ステップS43)。図12の例では「元」の種類はその他である「O」であるので、NOとなる。CPU11は、Cpのチャンクは、種類が固有表現であるLpのチャンクのみで構成されていないと判断した場合(ステップS43でNO)、ステップS49へ移行する。
【0021】
CPU11は入力データのCpのチャンクは、種類が固有表現(地名、人名または組織名)以外のLpのチャンクのみで構成されているか否かを判断する(ステップS49)。図12の例では、入力データに係るCpのチャンク「元」は、種類が「その他(O)」の学習データに係るLpのチャンク「元」のみで構成されており、YESとなる。CPU11は入力データのCpのチャンクは、種類が固有表現(地名、人名または組織名)以外のLpのチャンクのみで構成されていると判断した場合(ステップS49でYES)、ステップS51へ移行する。
【0022】
CPU11はステップS49でYESと判断したことを条件に、入力データに係るチャンクの種類が「その他」であると特定する第2処理(以下、REDUCE(O)という)を選択する(ステップS51)。なお、記憶部15には処理REDUCE(O)を含め、複数の処理が記憶されている。図12に示すように、結果ファイル152の処理フィールドに、処理REDUCE(O)が記憶される。CPU11はチャンクの単語に属性を付与する(ステップS52)。この属性の付与処理はサブルーチンとして別途説明する。
【0023】
図10は属性付与処理の手順を示すフローチャートである。CPU11はステップS51にて処理を行ったチャンクが一の単語で構成されているか否かを判断する(ステップS101)。CPU11は一の単語で構成されていると判断した場合(ステップS101でYES)、記憶部15に予め記憶した複数の属性から、属性として一つの単語のみであることを示す「CSW」を付与する(ステップS102)。図12の例では単語「元」が一つであるので、「元」の属性は「CSW」となる。CPU11はチャンクが一の単語でないと判断した場合(ステップS101でNO)、すなわち複数の単語により構成されると判断した場合、ステップS103へ移行する。
【0024】
CPU11は第1番目の単語に属性として、複数単語のチャンク中第1番目の単語であることを示すCBWを付与し、最後の単語に属性として、複数単語のチャンク中最後の単語であることを示すCEWを付与する(ステップS103)。例えば、図13において、チャンクIDが「2」のチャンク「宮崎 商事 社長」の属性を決定する場合、宮崎の属性は「CBW」、社長の属性が「CEW」となる。CPU11はステップS102及びS103の後処理をステップS104へ移行させる。
【0025】
CPU11は属性を付与するチャンクの前に他のチャンクが存在するか否かを判断する(ステップS104)。CPU11はチャンクの前に他のチャンクが存在すると判断した場合(ステップS104でYES)、ステップS105へ移行する。CPU11は前の単語の最後の単語に、前のチャンクの最後の単語であることを示す属性W(-1)を付与し、前の単語の最後の単語の前の単語に、前のチャンクの最後の単語の前の単語であることを示す属性W(-2)を付与する(ステップS105)。なお、前のチャンクの最後の単語の前に単語が存在しない場合、属性W(-2)を付与しなくて良い。また、前のチャンクが一の単語であり、さらにその前にチャンクが存在する場合、当該チャンクの最後の単語に属性W(-2)を付与しても良い。
【0026】
例えば図13の例では、チャンク「宮崎 商事 社長」の前にはチャンク「元」が存在するので、「元」に属性W(-1)が付与される。CPU11はチャンクの前に他のチャンクが存在しないと判断した場合(ステップS104でNO)、ステップS105の処理をスキップする。CPU11は属性を付与するチャンクの後ろに他のチャンクが存在するか否かを判断する(ステップS106)。CPU11は後ろに他のチャンクが存在すると判断した場合(ステップS106でYES)、ステップS107へ移行する。CPU11は後ろのチャンクの第1番目の単語に、後ろのチャンクの第1番目の単語であることを示す属性W(+1)を付与し、後ろのチャンクの第2番目の単語に、後ろのチャンクの第2番目の単語であることを示す属性W(+2)を付与する(ステップS106)。
【0027】
図12の例では、チャンク「元」の後ろにチャンク「宮崎 商事 社長」が存在するため、宮崎に属性W(+1)、商事に属性W(+2)が付与される。なお、後ろのチャンクの最初の単語の後ろに単語が存在しない場合、属性W(+2)を付与しなくて良い。また、後ろのチャンクが一の単語であり、さらにその後ろにチャンクが存在する場合、当該チャンクの最初の単語に属性W(+2)を付与しても良い。CPU11はチャンクの後ろに他のチャンクが存在しないと判断した場合(ステップS106でNO)、ステップS107の処理をスキップする。なお、本実施形態で述べた複数の属性は一例でありこれに限るものではない。属性はチャンクを構成する一または複数の単語の配置(位置関係)または素性に基づくものであれば良い。例えば、前のチャンクの後ろから3番目の単語を示す属性W(-3)を付与しても良く、後ろのチャンクの前から3番目の単語を示す属性W(+3)を付与しても良い。また、単語の品詞、辞書に適合する人名・組織名・住所辞書等を属性として付与しても良い。
【0028】
図4乃至図9のフローチャートに戻り説明を行う。CPU11はステップS51で選択した処理と、ステップS52で付与した属性とを結果ファイル152に記憶する(ステップS53)。図12の例では処理REDUCE(O)と、属性CSW=元、W(+1)=宮崎、W(+2)=商事が対応付けられて結果ファイル152に記憶されている。CPU11はチャンクの最後を示すeが現在位置pと等しいか否かを判断する(ステップS54)。CPU11は最後を示すeが現在位置pと等しいと判断した場合(ステップS54でYES)、すなわち、最後のチャンクに対する処理を終えたと判断した場合、処理を終了する。
【0029】
CPU11は最後を示すeが現在位置pと等しくないと判断した場合(ステップS54でNO)、現在位置pに一を加算し、学習データの位置qに一を加算する(ステップS55)。そしてCPU11は処理をスタートへ戻す。ステップS49において、CPU11は入力データのCpのチャンクは、種類が固有表現(地名、人名または組織名)以外のLpのチャンクのみで構成されていないと判断した場合(ステップS49でNO)、ステップS56へ移行する。CPU11は入力データのCpのチャンクは、複数の単語の最後の単語の種類が、固有表現(地名、人名または組織名)以外であるか否かを判断する(ステップS56)。CPU11は入力データのCpのチャンクは、種類が固有表現以外のLpのチャンクのみで構成されていると判断した場合(ステップS49でYES)、ステップS51へ移行する。CPU11は入力データのCpのチャンクは、複数の単語の最後の単語の種類が、固有表現(地名、人名または組織名)以外であると判断した場合(ステップS56でYES)、ステップS57へ移行する。
【0030】
CPU11はステップS56でYESの場合、複数の単語から最後の単語を分離する第1分離処理(以下、POPという)を選択する(ステップS57)。図13の例ではチャンク「宮崎 商事 社長」であり、最後の単語は固有表現以外の単語であるので、処理POPが選択される。CPU11は図13に示すように、新たなID「3」を生成し、最後の単語「社長」を分離する。元のID「2」には、「社長」以外の「宮崎 商事」が残る。CPU11は処理:POPを行うチャンクの単語の属性を付与する(ステップS58)。図13の例では、第1番目の単語「宮崎」に属性CBW、最後の単語「社長」に属性CEW、前のチャンクの最後の単語「元」に属性W(-1)が付与される。CPU11は処理であるPOPに対応付けて各単語の属性を結果ファイル152に記憶する(ステップS59)。
【0031】
以下ではPOPの詳細処理を説明する。CPU11は最後のチャンクから移動させるべく、現在移動させるチャンクを示すiにチャンクの最後を示すeを代入、すなわちp+1番目からe番目のチャンクを全体に一つ後ろに移動させる(ステップS61)。CPU11はその後、Ci+1、すなわち「i番目」のチャンクを「i+1番目」にコピーする(ステップS62)。CPU11は、現在位置pが(i−1)より小さいか否かを判断する(ステップS63)。CPU11は現在位置pが(i−1)より小さいと判断した場合(ステップS63でYES)、i=i−1、すなわちiを一つ減じる(ステップS64)。その後、CPU11は処理をステップS62へ戻し、以上の処理を繰り返す。
【0032】
CPU11は現在位置pが(i−1)以上と判断した場合(ステップS63でNO)、チャンクCpの最後の単語を新たなチャンクCp+1とする(ステップS65)。CPU11はチャンクCpの最後の単語を削除する(ステップS66)。CPU11はe=e+1、すなわちチャンクの最後を示すeに1を加算する(ステップS67)。以上の処理により、図14の例では、eが一つ増加し3となり、チャンクC3として「社長」が追加され、チャンクC2として「社長」が削除された「宮崎 社長」が生成されるPOPが終了する。CPU11は処理をスタートに戻す。
【0033】
図15の例ではC2のチャンク「宮崎 商事」、L2のチャンク「宮崎 商事」及び組織を示す種類「ORG」が読み出される。CPU11はステップS43において入力データのCpのチャンクは、種類が固有表現(地名、人名または組織名)であるLpのチャンクのみで構成されていると判断した場合(ステップS43でYES)、ステップS44へ移行する。CPU11はステップS43でYESと判断したことを条件に、入力データに係るチャンクの種類が「固有表現」であると特定する第1処理(以下、REDUCE(固有)という)を選択する(ステップS44)。なお、REDUCE(固有)には、固有表現として種類が人名であると特定するREDUCE(PER)、種類が組織名であると特定するREDUCE(ORG)、及び、種類が地名であると特定するREDUCE(LOC)が存在する例を挙げて説明する。
【0034】
図15の例では、C2のチャンク「宮崎 商事」は、種類「ORG」であるL2のチャンク「宮崎 商事」のみで構成されている。従って、ステップS43においてYESとなり、種類「ORG」に基づき、REDUCE(固有)の内、REDUCE(ORG)が選択される。CPU11はチャンクCpに関し、単語に属性を付与する(ステップS45)。CPU11はステップS44で選択した処理と、ステップS45で付与した属性とを結果ファイル152に記憶する(ステップS46)。図15の例では処理REDUCE(ORG)と、属性CBW=宮崎、CEW=商事、W(+1)=社長、W(-1)=元とが対応付けて結果ファイル152に記憶される。
【0035】
CPU11はチャンクの最後を示すeが現在位置pと等しいか否かを判断する(ステップS47)。CPU11は最後を示すeが現在位置pと等しいと判断した場合(ステップS47でYES)、すなわち、最後のチャンクに対する処理を終えたと判断した場合、処理を終了する。CPU11は最後を示すeが現在位置pと等しくないと判断した場合(ステップS47でNO)、現在位置pに一を加算し、学習データの位置qに一を加算する(ステップS48)。そしてCPU11は処理をスタートへ戻す。図15の例では現在位置pが3、最後を示すeが3、学習データの位置qは3となる。
【0036】
続いて図16に基づき処理を説明する。図16では、C3のチャンク「社長」、L3のチャンク「社長」及び組織を示す種類「O」が読み出される。C3のチャンク「社長」は、種類「O」であるL3のチャンク「社長」のみで構成されている。従って、ステップS49においてYESとなり、種類「O」に基づき、REDUCE(O)が選択される。CPU11は、チャンク「社長」に関する属性として、CSW=社長、W(-1)=商事及びW(-2)=宮崎を付与する。CPU11は、処理REDUCE(O)と、CSW=社長、W(-1)=商事及びW(-2)=宮崎とを対応付けて結果ファイル152に記憶する。CPU11は、現在位置p(本例では3)が最後を示すe(本例では3)に等しいので処理を終了する。これにより、図16に示す処理と各処理に対する単語の属性が結果ファイル152に記憶される。
【0037】
CPU11はステップS56において、Cpのチャンクは、複数の単語の最後の単語の種類が固有表現以外でないと判断した場合(ステップS56でNO)、ステップS68へ移行する。CPU11は、Cpのチャンクは、複数の単語の最初の単語の種類が固有表現以外であるか否かを判断する(ステップS68)。CPU11は、複数の単語の最初の単語の種類が固有表現以外であると判断した場合(ステップS68でYES)、ステップS69へ移行する。CPU11はステップS68でYESであることを条件に、チャンクの複数の単語から最初の単語を分離する処理を行う第2分離処理(以下、SHIFTという)を選択する(ステップS69)。以下、具体例を挙げて説明する。
【0038】
図17乃至図21は処理イメージを示す説明図である。図17の例では、入力データとして一つのチャンク「弊社 山田」が入力されたものとする。なお、「弊社」と「山田」との間のスペースは、単語と単語とを分離するための、切れ目を意味する。CPU11は、入力部13から入力された単語「弊社」の種類「O」、及び、単語「山田」の種類「PER」を受け付けRAM12に記憶する。CPU11は学習データDB151として、図17に示すレコードを予め記憶しておく。図17の例ではチャンクID「1」として、チャンク「弊社」、種類「O」が記憶されており、チャンクID「2」として、チャンク「山田」、種類「PER」が記憶されている。また初期値としてp=1、e=1及びq=1が記憶されている。
【0039】
CPU11は、入力データのチャンク「弊社 山田」は、ステップS43、S49及びS56を満たさないが、ステップS68の条件を満たすため処理としてSHIFTを行う。すなわち、「弊社 山田」は、学習データDB151に記憶された種類「O」のチャンク「弊社」のみで構成されているとはいえない。また、最後の単語「山田」は種類「PER」であり、POPは選択されない。CPU11は、単語に属性を付与する(ステップS71)。図18の例では、単語「弊社」に属性「CBW」が付与され、単語「山田」に属性「CEW」が付与される。CPU11は単語の属性と、処理としてSHIFTを結果ファイル152に対応付けて記憶する(ステップS72)。
【0040】
CPU11は、現在移動させるチャンクを示すiにチャンクの最後を示すeを代入、すなわち、p番目からe番目のチャンクを全体に一つ後ろに移動させる(ステップS73)。CPU11はその後、Ci+1、すなわち「i番目」のチャンクを「i+1番目」にコピーする(ステップS74)。CPU11は、現在位置pが(i−1)以下であるか否かを判断する(ステップS75)。CPU11は現在位置pが(i−1)以下であると判断した場合(ステップS75でYES)、i=i−1、すなわちiを一つ減じる(ステップS76)。その後CPU11は処理をステップS74へ戻し、以上の処理を繰り返す。
【0041】
CPU11は現在位置pが(i−1)以下でないと判断した場合(ステップS75でNO)、チャンクCpの最初の単語以外を削除する(ステップS77)。CPU11はチャンクCp+1の最初の単語を削除する(ステップS78)。CPU11はe=e+1、すなわちチャンクの最後を示すeに1を加算する(ステップS79)。以上の処理により、図19の例では、eが一つ増加し2となり、チャンクC2として「山田」が追加され、チャンクC1として「山田」が削除された「弊社」が生成されるSHIFTが終了する。CPU11は処理をスタートに戻す。
【0042】
図20の例では、C1のチャンク「弊社」は、種類「O」であるL1のチャンク「弊社」のみで構成されている。従って、ステップS49においてYESとなり、種類「O」に基づき、REDUCE(O)が選択される。CPU11はチャンクCpに関し、単語に属性を付与する。図20の例では、CPU11は、処理対象となるチャンク「弊社」に関し、単語「弊社」に属性CSWを付与し、単語「山田」に属性W(+1)を付与する。CPU11は選択した処理と、属性とを結果ファイル152に記憶する。図20の例では処理REDUCE(O)と、属性CSW=弊社、及び、W(+1)=山田とが対応付けて結果ファイル152に記憶される。
【0043】
CPU11はチャンクの最後を示すeが現在位置pと等しくないので、p=2、q=2に更新した上で、再びスタートに戻る。図21の例では、C2のチャンク「山田」、L2のチャンク「山田」及び組織を示す種類「PER」が読み出される。C2のチャンク「山田」は、種類「PER」であるL2のチャンク「山田」のみで構成されている。従って、ステップS43においてYESとなり、種類「PER」に基づき、REDUCE(PER)が選択される。CPU11は、処理が選択されたチャンク「山田」に関する属性として、CSW=山田、及び、W(-1)=弊社を付与する。CPU11は、処理REDUCE(PER)と、CSW=山田、及び、W(-1)=弊社とを対応付けて結果ファイル152に記憶する。CPU11は、現在位置p(本例では2)が最後を示すe(本例では2)に等しいので処理を終了する。これにより、図21に示す処理と各処理に対する単語の属性が結果ファイル152に記憶される。
【0044】
CPU11はステップS68において、Cpのチャンクは、複数の単語の最初の単語の種類が固有表現以外でないと判断した場合(ステップS68でNO)、ステップS81へ移行する。CPU11は、Cpのチャンクは、複数の単語の種類が固有表現であるか否かを判断する(ステップS81)。CPU11は、複数の単語の種類が固有表現であると判断した場合(ステップS81でYES)、ステップS82へ移行する。CPU11はステップS82でYESであることを条件に、チャンクの複数の単語から最後の固有表現に係る単語を分離する処理を行う第3分離処理(以下、POP&SHIFTという)を選択する(ステップS82)。以下、具体例を挙げて説明する。
【0045】
図22乃至図29は処理イメージを示す説明図である。図22の例では、入力データとして一つのチャンク「山田 富土通 社長」が入力されたものとする。CPU11は、入力部13から入力された単語「山田」の種類「PER」、単語「富土通」の種類「ORG」、及び単語「社長」の種類「O」を受け付け、チャンクIDに対応付けてRAM12に記憶する。CPU11は学習データDB151として、図22に示すレコードをIDに対応付けて予め記憶しておく。図22の例ではチャンクID「1」として、チャンク「山田」、種類「PER」が記憶されており、チャンクID「2」として、チャンク「富土通」、種類「ORG」が記憶されている。またチャンクID「3」として、チャンク「社長」、種類「O」が記憶されている。さらに初期値としてp=1、e=1及びq=1が記憶されている。
【0046】
CPU11は、入力データのチャンク「山田 富土通 社長」は、ステップS43及びS49を満たさないが、ステップS56の条件を満たすため処理としてPOPを行う。すなわち、「山田 富土通 社長」は、学習データDB151に記憶された種類「PER」のチャンク「山田」のみで構成されているとはいえない。CPU11は、図23に示すようにチャンクの単語に属性を付与する。単語「山田」に属性「CBW」が付与され、単語「社長」に属性「CEW」が付与される。図24に示すようにPOPが行われ、チャンク「山田 富土通」と、チャンク「社長」とに分離される。CPU11は、処理POPと、属性とを対応付けて結果ファイル152に記憶する。POPによりeが1増加し、e=2となる。p及びqは1のままである。
【0047】
CPU11は、入力データのチャンク「山田 富土通」は、ステップS43、S49及びS56を満たさないが、ステップS81の条件を満たすため処理としてPOP&SHIFTを行う。すなわち、「山田 富土通」は、学習データDB151に記憶された種類「PER」のチャンク「山田」のみで構成されているとはいえない。また、最後の単語「富土通」の種類は固有表現以外とも言えない。一方、複数の単語「山田」及び「富土通」は入力データのとおりそれぞれ「PER」及び「ORG」であり、共に固有表現である。従って、POP&SHIFTが選択される。ただし、POP&SHIFTを選択する際の複数の単語は、「PER」、「LOC」または「ORG」であることが必要であり、後述する固有表現の位置を示す「E-」、「I-」、または「O-」が含まれた種類については選択されない。CPU11は、単語に属性を付与する(ステップS83)。図25の例では、単語「山田」に属性「CBW」が付与され、単語「富土通」に属性「CEW」が付与され、後ろのチャンクの最初の単語「社長」に属性「W(+1)」が付与される。CPU11は単語の属性と、処理としてPOP&SHIFTを結果ファイル152に対応付けて記憶する(ステップS84)。
【0048】
POP&SHIFTはPOPと同様に、チャンクの最後の単語を分離し、隣接するチャンクに、分離した単語をコピーする処理を行う。また他のチャンクはIDを1増加させる。具体的には以下の処理を行う。CPU11は、最後のチャンクから移動させるべく、現在移動させるチャンクを示すiにチャンクの最後を示すeを代入、すなわちp+1番目からe番目のチャンクを全体に一つ後ろに移動させる(ステップS85)。CPU11はその後、Ci+1、すなわち「i番目」のチャンクを「i+1番目」にコピーする(ステップS86)。CPU11は、現在位置pが(i−1)より小さいか否かを判断する(ステップS87)。CPU11は現在位置pが(i−1)より小さいと判断した場合(ステップS87でYES)、i=i−1、すなわちiを一つ減じる(ステップS88)。その後CPU11は処理をステップS86へ戻し、以上の処理を繰り返す。
【0049】
CPU11は現在位置pが(i−1)より小さくないと判断した場合(ステップS87でNO)、チャンクCpの最後の単語を新たなCp+1とする(ステップS89)。CPU11は、チャンクCpの最後の単語を削除する(ステップS91)。CPU11はe=e+1、すなわちチャンクの最後を示すeに1を加算する(ステップS92)。以上の処理により、図26の例では、eが一つ増加し3となり、チャンクC2として「富土通」及びチャンクC3として「社長」が追加される。また、チャンクC1として「富土通」が削除された「山田」が生成されるPOP&SHIFTが終了する。CPU11は処理をスタートに戻す。その後、p=1、e=3、q=1となる。
【0050】
引き続き処理を説明する。図27の例では、C1のチャンク「山田」は、種類「PER」であるL1のチャンク「山田」のみで構成されている。従って、ステップS43においてYESとなり、種類「PER」に基づき、REDUCE(PER)が選択される。CPU11はチャンクCpに関し、単語に属性を付与する。図27の例では、CPU11は、処理対象となるチャンク「山田」に関し、単語「山田」に属性CSWを付与し、単語「富土通」に属性W(+1)を付与し、単語「社長」に属性W(+2)を付与する。CPU11は選択した処理と、属性とを結果ファイル152に記憶する。図27の例では処理REDUCE(PER)と、属性CSW=山田、W(+1)=富土通、W(+2)=社長とが対応付けて結果ファイル152に記憶される。
【0051】
CPU11はチャンクの最後を示すeが現在位置pと等しくないので、p=2、e=3、q=2に更新した上で、再びスタートに戻る。図28の例では、C2のチャンク「富土通」、L2のチャンク「富土通」及び組織を示す種類「ORG」が読み出される。C2のチャンク「富土通」は、種類「ORG」であるL2のチャンク「富土通」のみで構成されている。従って、ステップS43においてYESとなり、種類「PER」に基づき、REDUCE(PER)が選択される。CPU11は、処理が選択されたチャンク「富土通」に関する属性として、W(-1)=山田、CSW=富土通、及び、W(+1)=社長を付与する。CPU11は、処理REDUCE(PER)と、W(-1)=山田、CSW=富土通、及び、W(+1)=社長とを対応付けて結果ファイル152に記憶する。
【0052】
CPU11は、チャンクの最後を示すeが現在位置pと等しくないので、p=3、e=3、q=3に更新した上で、再びスタートに戻る。図29の例では、C3のチャンク「社長」、L3のチャンク「社長」及びその他を示す種類「O」が読み出される。C3のチャンク「社長」は、種類「O」であるL3のチャンク「社長」のみで構成されている。従って、ステップS49においてYESとなり、種類「O」に基づき、REDUCE(O)が選択される。CPU11は、処理が選択されたチャンク「社長」に関する属性として、W(-2)=山田、W(-1)=富土通、及び、CSW=社長を付与する。CPU11は、処理REDUCE(O)と、W(-2)=山田、W(-1)=富土通、及び、CSW=社長とを対応付けて結果ファイル152に記憶する。CPU11は、現在位置p(本例では3)が最後を示すe(本例では3)に等しいので処理を終了する。これにより、図29に示す処理と各処理に対する単語の属性が結果ファイル152に記憶される。
【0053】
CPU11は、Cpのチャンクは、複数の単語の種類が固有表現でないと判断した場合(ステップS81でNO)、ステップS93へ移行する。CPU11は、ステップS81でNOであることを条件に、チャンクと、該チャンクの後ろで隣接するチャンクとを結合する処理(以下、JOINという)を選択する(ステップS93)。
【0054】
図30乃至図35は処理イメージを示す説明図である。図30の例では、入力データとして3つのチャンク「タカマシヤ 友」、「の」、及び「会」が入力されたものとする。CPU11は、入力部13から入力された複数の単語「タカマシヤ 友」の種類「B-ORG」、単語「の」の種類「I-ORG」、及び、単語「会」の種類「E-ORG」を受け付け、チャンクIDに対応付けてRAM12に記憶する。ここで、種類「B-ORG」は種類「ORG」の先頭を意味し、種類「I-ORG」は種類「ORG」の中を意味し、種類「E-ORG」は種類「ORG」の終わりを意味する。すなわち、「B-」、「I-」、「E-」は位置の固有表現を単語で分割した際の、各単語の順序を示す。なお、Iの代わりに、順番を示す2を用い、種類「2-ORG」としても良い。CPU11は学習データDB151として、図30に示すレコードをIDに対応付けて予め記憶しておく。図30の例ではチャンクID「1」として、チャンク「タカマシヤ 友 の 会」、種類「ORG」が記憶されている。さらに初期値としてp=1、e=3及びq=1が記憶されている。
【0055】
CPU11は、入力データのチャンク「タカマシヤ 友」は、ステップS43、S49、S56、S68及びS81を満たさないため、処理としてチャンクと後の隣接するチャンクとを結合する処理(以下、JOINという)を選択する。すなわち、「タカマシヤ 友」は、学習データDB151に記憶された種類「ORG」のチャンク「タカマシヤ 友 の 会」のみで構成されているとはいえない。なお、CPU11はチャンクCqが、チャンクLqに一致しないが、含まれる場合に、処理:JOINを選択しても良い。図31の例では、チャンクC1「タカマシヤ 友」は、チャンクL1「タカマシヤ 友 の 会」と同一ではないが、含まれるためJOINが選択される。
【0056】
CPU11は、図31に示すようにチャンクの単語に属性を付与する(ステップS94)。単語「タカマシヤ」に属性「CBW」が付与され、単語「友」に属性「CEW」が付与され、単語「の」に属性「W(+1)」が付与される。また、単語「会」に属性「W(+2)」が付与される。CPU11は、処理JOINと、属性とを対応付けて結果ファイル152に記憶する(ステップS95)
【0057】
CPU11は、チャンクCpとチャンクCp+1とを結合し、一つのチャンクとし新たなチャンクCpとする(ステップS96)。例えば、図31及び図32に示すようにJOINが行われ、チャンク「タカマシヤ 友」と、チャンク「の」とが結合される。CPU11は、現在移動させるチャンクを示すiに現在のチャンクpに2を加算した値を代入、すなわちp+2番目からe番目のチャンクを全体に一つ前に移動させる(ステップS97)。CPU11はその後、Ci-1=Ci、すなわち「i番目」のチャンクを「i-1番目」にコピーする(ステップS98)。CPU11は、現在移動させるチャンクiが最後を示すeより小さいか否かを判断する(ステップS99)。CPU11はiがeより小さいと判断した場合(ステップS99でYES)、i=i+1、すなわちiを一つ増加する(ステップS910)。その後CPU11は処理をステップS98へ戻し、以上の処理を繰り返す。
【0058】
CPU11はiがeより小さくないと判断した場合(ステップS99でNO)、最後のチャンクCeを削除する(ステップS911)。CPU11はe=e-1、すなわちチャンクの最後を示すeから1を減算する(ステップS912)。以上の処理により、図32の例では、eが一つ減少し2となる。またp=1、e=2、q=1である。チャンクC3が削除され、代わりにチャンクC2として「会」となる。また、処理前のチャンクC2「の」は、処理前のチャンクC1「タカマシヤ 友」と結合され、新たなチャンク「タカマシヤ 友 の」となる。CPU11は処理をスタートに戻す。
【0059】
図33において、Cpは「タカマシヤ 友 の」、Lqは「タカマシヤ 友 の 会」である。CPU11は、入力データのチャンク「タカマシヤ 友 の」は、ステップS43、S49、S56、S68及びS81を満たさないため、JOINを行う。CPU11は属性を付与する。図33の例では、単語「タカマシヤ」に属性「CBW」が付与され、単語「の」に属性「CEW」が付与され、後ろのチャンクの単語「会」に属性「W(+1)」が付与される。CPU11は単語の属性と、処理としてJOINを結果ファイル152に対応付けて記憶する。
【0060】
CPU11は、チャンクC1の「タカマシヤ 友 の」をチャンクC2の「会」に結合し、図34の如くチャンクC1「タカマシヤ 友 の 会」とする。その後、p=1、e=1、q=1となる。
【0061】
引き続き処理を説明する。図35の例では、C1のチャンク「タカマシヤ 友 の 会」は、種類「ORG」であるL1のチャンク「タカマシヤ 友 の 会」のみで構成されている。従って、ステップS43においてYESとなり、種類「ORG」に基づき、REDUCE(ORG)が選択される。CPU11はチャンクCpに関し、単語に属性を付与する。図35の例では、CPU11は、処理対象となるチャンク「タカマシヤ 友 の 会」に関し、単語「タカマシヤ」に属性CSWを付与し、単語「会」にCEWを付与する。CPU11は選択した処理と、属性とを結果ファイル152に記憶する。図35の例では処理REDUCE(ORG)と、属性CSW=タカマシヤ及びCEW=会とが対応付けて結果ファイル152に記憶される。
【0062】
図36乃至44は処理イメージを示す説明図である。図36の例では、入力データとして3つのチャンク「富土通 友」、「の」、及び「会 会長」が入力されたものとする。CPU11は、入力部13から入力された複数の単語「富土通 友」の種類「B-ORG」、単語「の」の種類「I-ORG」、単語「会」の種類「E-ORG」、及び、単語「会長」の種類「O」を受け付け、チャンクIDに対応付けてRAM12に記憶する。CPU11は学習データDB151として、図36に示すレコードをIDに対応付けて予め記憶しておく。図36の例ではチャンクID「1」として、チャンク「富土通 友 の 会」、種類「ORG」、チャンクID「2」として、チャンク「会長」、種類「O」が記憶されている。さらに初期値としてp=1、e=3及びq=1が記憶されている。
【0063】
CPU11は、入力データのチャンク「富土通 友」は、ステップS43、S49、S56、S68及びS81を満たさないため、処理としてチャンクと後の隣接するチャンクとを結合するJOINを選択する。CPU11は、図37に示すようにチャンクの単語に属性を付与する。単語「富土通」に属性「CBW」が付与され、単語「友」に属性「CEW」が付与され、単語「の」に属性「W(+1)」が付与される。また、単語「会」に属性「W(+2)」が付与される。CPU11は、処理JOINと、属性とを対応付けて結果ファイル152に記憶する。
【0064】
CPU11は、チャンクCpとチャンクCp+1とを結合し、一つのチャンクとし新たなチャンクCpとする。図37及び図38に示すようにJOINが行われ、チャンク「富土通 友」と、チャンク「の」とが結合される。以上の処理により、図38の例では、eが一つ減少し2となる。またp=1、e=2、q=1である。チャンクC3が削除され、代わりにチャンクC2として「会 会長」となる。CPU11は処理をスタートに戻す。
【0065】
図39において、Cpは「富土通 友 の」、Lqは「富土通 友 の 会」である。CPU11は、入力データのチャンク「富土通 友 の」は、ステップS43、S49、S56、S68及びS81を満たさないため、JOINを行う。CPU11は属性を付与する。図39の例では、単語「富土通」に属性「CBW」が付与され、単語「の」に属性「CEW」が付与され、後ろのチャンクの単語「会」に属性「W(+1)」が付与される。さらにその後ろの単語「会長」に属性「W(+2)」が付与される。CPU11は単語の属性と、処理としてJOINを結果ファイル152に対応付けて記憶する。
【0066】
CPU11は、チャンクC1の「富土通 友 の」をチャンクC2の「会 会長」に結合し、図40の如くチャンクC1「富土通 友 の 会 会長」とする。その後、p=1、e=1、q=1となる。
【0067】
引き続き処理を説明する。C1のチャンク「富土通 友 の 会 会長」は、種類「ORG」であるL1のチャンク「富土通 友 の 会」のみで構成されていない。CPU11は、チャンクの最後の単語「会長」が固有表現以外であることからPOPを選択する。CPU11はチャンクCpに関し、単語に属性を付与する。図41の例では、CPU11は、処理対象となるチャンク「富土通 友 の 会 会長」に関し、単語「富土通」に属性CSWを付与し、単語「会長」にCEWを付与する。CPU11は選択した処理と、属性とを結果ファイル152に記憶する。図41の例では処理POPと、属性CSW=富土通及びCEW=会とが対応付けて結果ファイル152に記憶される。
【0068】
CPU11は、POP処理に伴い、図42に示す如く、単語「会長」をチャンクC2とし、最後の単語「会長」を削除した「富土通 友 の 会」をC1とする。POPに伴いeは1増加し、p=1、e=2、q=1となる。CPU11は、処理をスタートに戻す。
【0069】
図43の例では、C1のチャンク「富土通 友 の 会」は、種類「ORG」であるL1のチャンク「富土通 友 の 会」のみで構成されている。従って、ステップS43においてYESとなり、種類「ORG」に基づき、REDUCE(ORG)が選択される。CPU11はチャンクCpに関し、単語に属性を付与する。図43の例では、CPU11は、処理対象となるチャンク「富土通 友 の 会」に関し、単語「富土通」に属性CSWを付与し、単語「会」にCEWを付与する。また後ろの単語「会長」に属性W(+1)を付与する。CPU11は選択した処理と、属性とを結果ファイル152に記憶する。図43の例では処理REDUCE(ORG)と、属性CSW=富土通、CEW=会、及びW(+1)=会長とが対応付けて結果ファイル152に記憶される。p及びqが一増加し、p=2、e=2、q=2となる。CPU11は、処理をスタートに戻す。
【0070】
図44の例では、C2のチャンク「会長」は、種類「O」であるL1のチャンク「会長」のみで構成されている。従って、ステップS49においてYESとなり、種類「O」に基づき、REDUCE(O)が選択される。CPU11はチャンクCpに関し、単語に属性を付与する。図44の例では、CPU11は、処理対象となるチャンク「会長」に関し、前のチャンクの2つ前の単語「の」に属性W(-2)を付与し、前のチャンクの最後の単語「会」に属性W(-1)を付与する。また単語「会長」に属性CSWを付与する。CPU11は選択した処理と、属性とを結果ファイル152に記憶する。図44の例では処理REDUCE(O)と、属性W(-2)=の、W(-1)=会、及び、CSW=会長とが対応付けて結果ファイル152に記憶される。なお、ステップS56でYES、ステップS68でYES、及び、ステップS81でYESの場合、処理POP、処理SHIFT及び処理POP&SHIFTに代えて、チャンクの切れ目を検索する処理(以下、SPLITという)を実行させても良い。例えば、「2008:O 年度:O 富土通 友 の 会:ORG 会長:O」という一つのチャンクから,「富土通 友 の 会」を組織名としての規則を学習する例を説明する。CPU11は以下に述べる処理SPLITを選択する。CPU11は「2008:O 年度:O 富土通 友 の 会:ORG 会長:O」から,二つに分割する切れ目を検索する。なお、本実施例では後方に存在する切れ目を優先的に検索するものとする。CPU11は一回目の処理SPLITにより、「2008 年度 富土通 友 の 会 / 会長」と区切る。なお、「/」が検索した切れ目を示す。具体的には、CPU11はチャンクに付与された種類を参照し、後ろから2番目の種類をチャンクの切れ目として検索する。2度目にSPLITを行う場合、CPU11は、チャンク「2008:O 年度:O 富土通 友 の 会:ORG」が対象となり、「2008 年度 / 富土通 友 の 会」と区切る。この結果、「2008 年度 / 富土通 友 の 会 / 会長」の如く、「2008 年度 富土通 友 の 会 」は、「2008 年度」と「富土通 友 の 会」とに分割される。なお、ステップS510でYES、ステップS518でYES及びステップS527でYESの場合の処理POP、処理SHIFT及び処理POP&SHIFTに代えて、チャンクの切れ目を検索するSPLITを実行させても良い。その他、本実施形態では POPの後にSHIFTを行う例を示したが、SHIFTをPOPよりも前に実行しても良い。
【0071】
図45は結果ファイル152のレコードレイアウトを示す説明図である。CPU11は、上述した処理を行う度に、処理に対応付けて各単語の属性を結果ファイル152に記憶していく。
【0072】
図46は規則ファイル153のレコードレイアウトを示す説明図である。CPU11は既存の学習アルゴリズムを適用することにより、規則ファイル153を生成する。例えば、出現頻度に基づき、規則ファイル153を生成しても良い。規則ファイル153は属性フィールド、処理フィールド及び重みフィールドを含む。属性フィールドには、単語の属性が記憶されている。処理フィールドには、単語の属性に対応付けて一または複数の処理が記憶されている。重みフィールドには、単語の属性及び処理に対応付けて重みが記憶されている。例えば、属性CSWの単語「元」に対しては、処理REDUCE(O)が適用される。またその際の重みは「10」と記憶されている。
【0073】
また例えば、属性CSWの単語「宮崎」に対しては、人名または地名のいずれかの可能性があるため、処理REDUCE(PER)、または、処理REDUCE(LOC)が適用される。その際の重みは前者が「5」、後者が「10」と記憶されている。CPU11は、結果ファイル152に記憶された単語の属性と、単語の属性に対する処理の組み合わせを計数する。例えば、CBW=宮崎及びPOPの組み合わせが一つ、CBW=宮崎及びREDUCE(ORG)の組み合わせが一つ、CBW=タカマシヤ及びJOINの組み合わせが二つ、CBW=タカマシヤとREDUCE(O)の組み合わせが一つの如きである。
【0074】
CPU11は、単語の属性に対し、対応する処理が占める確率を算出する。例えばCSW=宮崎については、処理REDUCE(PER)が25%、処理REDUCE(LOC)が70%、その他の処理が5%と算出する。CPU11は、確率に基づき重みを決定する。
【0075】
図47は重みファイル154のレコードレイアウトを示す説明図である。重みファイル154は確率フィールド及び重みフィールドを含む。確率に対応付けて重みが記憶されている。この重みはオペレータが入力部13から適宜の値を入力することにより変更することが可能である。CPU11は、確率に対応する重みを重みファイル154から読み出し、規則ファイル153の重みフィールドに記憶する。例えば、CSW=宮崎については、処理REDUCE(PER)の確率が25%であるので重みは「5」、処理REDUCE(LOC)の確率は70%であるので重みは「10」と記憶される。なお、重みテーブルを用いることなく、確率、または、確率に所定の係数を乗じた値を重みとして用いても良い。
【0076】
その他、確率ではなく計数した値に基づくスコアを重みとしても良い。組み合わせ数が多くなるほどスコアは上昇する。その他、スコアまたは確率を補正しても良い。例えば時系列で新たに記憶された単語の属性に対する処理の組み合わせについて、時系列で以前に記憶された単語の属性に対する処理の組み合わせよりも高いスコアを付与しても良い。さらに確率計算を用いた学習方法以外に、機械学習という手法を用いても良い。機械学習とは、<推定したいラベル・属性集合>ペアの集合から、<推定したいラベル>を予測するために、各属性に重みを付け、属性集合毎に重みを付与し、または、ラベルを推定するための規則を発見等する手法をいう。上述した例では、<処理・属性集合>の集合であるので、「処理」が「推定したいラベル」、「属性集合」が「チャンク内の単語および前後の単語から得られる情報」となる。本実施形態で述べた、確率計算も一種の機械学習手法であり、あくまで重み推定手法の一つとして例示したに過ぎない。その他の重み推定手法として、「Supprot Vector Machines」、「Decision Tree Learning(決定木学習ともいう。)」、「AdaBoostに基づく学習」、または、「Maximum Entropy 法」等を利用しても良い。
【0077】
図48は規則ファイル153の生成処理の手順を示すフローチャートである。CPU11は、結果ファイル152から単語の属性と、単語の属性に対応する処理を読み出す(ステップS481)。CPU11は、単語の属性と、単語の属性に対応する処理との組み合わせ数を計数する(ステップS482)。CPU11は、計数値に基づき、単語の属性と処理との組み合わせ毎に、出現頻度に基づく確率を算出する(ステップS483)。CPU11は、算出した確率に基づき、重みファイル154から対応する重みを読み出す(決定する)(ステップS484)。CPU11は、単語の属性、処理、及び、重みを一つの組み合わせとして、規則ファイル153に記憶する(ステップS485)。なお、上述したDB及びファイルのレコードレイアウト、データ及び数値等はあくまで一例でありこれに限るものではない。データ間の関係が維持されていれば、他の記憶形態としても良い。また、本実施形態においては記憶部15内に学習データDB151等を記憶する例を挙げたがこれに限るものではない。例えば、一部のDBまたはファイルを他の記憶媒体または図示しない他のDBサーバコンピュータに記憶してもよい。この場合、SQL(Structured Query Language)等を用いて必要な情報の読み出し及び書き込みを行えば良い。これにより、簡易な構成により所定の属性を有する単語に対する処理を規定する規則ファイル153を精度良く生成することが可能となる。
【0078】
実施の形態2
実施の形態2は規則ファイル153を利用する形態に関する。図49乃至図53は抽出処理手順を示すフローチャートである。CPU11は、入力n個のチャンクC1、C2、・・・Cnの入力を受け付ける(ステップS491)。本実施形態では入力データの一例として2つのチャンク「元」、「福岡 商事 社長」を受け付けたものとする。このチャンクは、入力された文章から形態素解析等の既存の名詞句抽出、文節抽出または固有表現抽出を行う抽出エンジン(図示せず)により生成されたものを用いればよい。例えば、CPU11は入力部13から入力された「元 福岡 商事 社長 は 温泉 に 行く」の文章に対し、名詞句抽出エンジンを実行する。CPU11は、「元/福岡 商事 社長/は/温泉/に/行く」のように「/」により名詞句を抽出する。ここで、「元」は接頭辞、「福岡」、「商事」、及び「社長」が名詞となる。「に」は助詞、「温泉」が名詞、「行く」は動詞と判別される。また、「元宮崎商事社長」を、複数のチャンクに変換する処理を説明する。この例では,既存の名詞句の抽出エンジンを利用し、次のようにチャンクに区切られたとする。「元/宮崎 商事 社長」。この既存エンジンは、単語に区切りかつ、名詞句を抽出するエンジンであり、「/ 」がチャンクの区切りを示し、空白(スペース)が単語の区切りを示す。
【0079】
本実施形態では、説明を容易にするために一例として2つのチャンク「元」、「福岡 商事 社長」から、固有表現を抽出する処理を例に挙げて説明する。CPU11は抽出エンジンから出力されたチャンクを受け付ける。なお、CPU11は通信部16を介して他のコンピュータ(図示せず)から受信したチャンクの入力を受け付けても良い。図54は実施の形態2に係るコンピュータ1のハードウェア群を示すブロック図である。記憶部15にチャンクDB155が記憶されている。
【0080】
CPU11は、チャンクDB155に入力n個のチャンクC1、C2、・・・Cnを記憶する(ステップS492)。図55乃至図60は処理イメージを示す説明図である。図55に示すように、チャンクDB155はチャンクIDフィールド、チャンクを構成する単語フィールド及び種類フィールドを含む。チャンクIDフィールドは入力データのチャンクを特定するための識別情報として、チャンクIDを記憶している。チャンクを構成する単語フィールドには、チャンクIDに対応付けて、チャンクを構成する一または複数の単語が記憶されている。種類フィールドにはチャンクIDに対応付けてチャンクを構成する単語の種類が記憶されている。この種類は実施の形態1で述べたとおりである。
【0081】
図55の例では、チャンクID「1」に対応する単語として「元」が記憶されている。以下に述べる処理を行うことにより、「元」の種類が抽出される。現段階では不明であるので「?」としている。チャンクID「2」に対応する単語として「福岡 商事 社長」が記憶されている。CPU11は、現在の位置を示すpに1を代入し、チャンクの最後を示すeにnを代入する(ステップS493)。なおnは正の整数である。初期値はp=1、e=2である。CPU11は、実施の形態1で生成した規則ファイル153を読み出す(ステップS494)。図56に示すように規則ファイル153が読み出される。
【0082】
CPU11は、CpのチャンクをチャンクDB155から読み出す(ステップS495)。CPU11は、チャンクの単語に属性を付与する(ステップS496)。具体的には、CPU11はチャンクCpとこれに隣接するチャンクが存在する場合、チャンクCp−1及びCp+1を読み出す。そして図10で述べた処理を実行することにより、チャンクCp、Cp−1及びCp+1の単語に属性を付与する。図56の例ではチャンクCp「元」であり、チャンクCp+1は「福岡 商事 社長」であるので、属性CSW =元、W(+1)=福岡、W(+2)=商事となる。CPU11は、規則ファイル153を参照し、単語の属性に対応する処理及び重みを読み出す(ステップS497)。
【0083】
図56の例では、単語の属性CSW=元に対応する処理REDUCE(O)及び重み10が読み出される。CPU11は、読み出した処理に基づき、複数種類の処理が存在するか否かを判断する(ステップS498)。CPU11は、複数種類の処理が存在しないと判断した場合(ステップS498でNO)、ステップS499の処理をスキップし、ステップS501へ移行する。CPU11は、読み出した処理をRAM12に記憶する(ステップS501)。図56の例では処理がREDUCE(O)の一つであるので、REDUCE(O)がRAM12に記憶される。なお、処理が複数の場合の処理は後述する。
【0084】
CPU11は処理がREDUCE(固有)であるか否かを判断する(ステップS502)。なお、実施の形態1で述べたとおり、固有表現は一例として人名、地名及び組織名であるものとして説明する。CPU11は、処理はREDUCE(固有)でないと判断した場合(ステップS502でNO)、処理をステップS506へ移行させる。CPU11は、処理はREDUCE(O)であるか否かを判断する(ステップS506)。CPU11は、処理がREDUCE(O)であると判断した場合(ステップS506でYES)、ステップS507へ移行する。CPU11は、種類「O」を、チャンクID及び単語に対応付けて、チャンクCpの種類フィールドに記憶する(ステップS507)。図56の例では、チャンク「元」にREDUCE(O)が行われ、チャンク「元」の種類が「O」と記憶される。
【0085】
CPU11は、チャンクの最後eが現在位置pに等しいか否かを判断する(ステップS508)。CPU11は、チャンクの最後eが現在位置pに等しいと判断した場合(ステップS508でYES)、処理を終了する。一方、CPU11は、チャンクの最後eが現在位置pに等しくない場合(ステップS508でNO)、p=p+1、すなわち現在位置pに一を加算する(ステップS509)。更新後p=2、e=2となる。CPU11は、処理をステップS495へ戻す。図56の例においても、REDUCE(O)後、処理をスタートに戻す。
【0086】
CPU11は、ステップS506において、処理がREDUCE(O)でないと判断した場合(ステップS506でNO)、処理をステップS510へ移行させる。CPU11は、処理がPOPであるか否かを判断する(ステップS510)。図57の例ではチャンクID「2」の「福岡 商事 社長」についての処理が選択される。この場合、チャンク「福岡 商事 社長」の属性は、前の隣接チャンク「元」を考慮して、W(-1)=元、CBW=福岡、CEW=商事となる。CPU11は、規則ファイル153を参照し、CEW=商事に対応する一の処理POPを読み出す。
【0087】
CPU11は、POPであると判断した場合(ステップS510でYES)、処理をステップS511へ移行させる。CPU11は最後のチャンクから移動させるべく、現在移動させるチャンクを示すiにチャンクの最後を示すeを代入、すなわちp+1番目からe番目のチャンクを全体に一つ後ろに移動させる(ステップS511)。CPU11はその後、Ci+1、すなわち「i番目」のチャンクを「i+1番目」にコピーする(ステップS512)。CPU11は、現在位置pが(i−1)より小さいか否かを判断する(ステップS513)。CPU11は現在位置pが(i−1)より小さいと判断した場合(ステップS513でYES)、i=i−1、すなわちiを一つ減じる(ステップS514)。その後CPU11は処理をステップS512へ戻し、以上の処理を繰り返す。
【0088】
CPU11は、現在位置pが(i−1)以上と判断した場合(ステップS513でNO)、チャンクCpの最後の単語を新たなチャンクCp+1とする(ステップS515)。CPU11はチャンクCpの最後の単語を削除する(ステップS516)。CPU11はe=e+1、すなわちチャンクの最後を示すeに1を加算する(ステップS517)。その後処理をステップS495へ戻す。更新後はp=2、e=3となる。以上の処理により、図58に示すように、チャンクID「2」のチャンク「福岡 商事 社長」は、チャンクID「2」のチャンク「福岡 商事」とチャンクID「3」のチャンク「社長」に分離される。
【0089】
ステップS502において、CPU11は、処理がREDUCE(固有)であると判断した場合(ステップS502でYES)、種類として「固有」をチャンクCpの種類フィールドに記憶する(ステップS503)。なお、本実施形態のように種類「固有」に複数の種類が存在する際、REDUCE(ORG)の場合に組織名である種類「ORG」、REDUCE(PER)の場合に人名である種類「PER」、REDUCE(LOC)の場合に場所である種類「LOC」を記憶する。図59の例では、チャンク「福岡 商事」の属性は隣接するチャンクを考慮して、W(-1)=元、CBW=福岡、CEW=商事、W(+1)=社長となる。
【0090】
CPU11は、規則ファイル153を参照し、処理REDUCE(ORG)を読み出す。CPU11は、チャンクID「2」のチャンク「福岡 商事」に対応付けて、チャンクDB155内に、種類「ORG」を記憶する。CPU11は、チャンクの最後eが現在位置pに等しいか否かを判断する(ステップS504)。CPU11は、チャンクの最後eが現在位置pに等しいと判断した場合(ステップS504でYES)、処理を終了する。一方、CPU11は、チャンクの最後eが現在位置pに等しくない場合(ステップS504でNO)、p=p+1、すなわち現在位置pに一を加算する(ステップS505)。更新後p=3、e=3となる。CPU11は、処理をステップS495へ戻す。図59の例においても、REDUCE(ORG)後、処理をスタートに戻す。
【0091】
図60の例では、チャンクID「3」のチャンク「社長」の属性は、隣接するチャンクを考慮して、W(-2)=福岡、W(-1)=商事CSW=社長となる。CPU11は、規則ファイル153を参照し、CSW=社長に対応する処理REDUCE(O)を読み出す。この場合、その他を示す種類「O」が、チャンクID「3」、チャンク「社長」に対応付けて記憶される。CPU11は、ステップS510において、処理はPOPでないと判断した場合(ステップS510でNO)、処理をステップS518へ移行させる。CPU11は、処理がSHIFTであるか否かを判断する(ステップS518)。
【0092】
CPU11は、処理がSHIFTであると判断した場合(ステップS518でYES)、処理をステップS519へ移行させる。CPU11は、現在移動させるチャンクを示すiにチャンクの最後を示すeを代入、すなわち、p番目からe番目のチャンクを全体に一つ後ろに移動させる(ステップS519)。CPU11はその後、Ci+1、すなわち「i番目」のチャンクを「i+1番目」にコピーする(ステップS521)。CPU11は、現在位置pが(i−1)以下であるか否かを判断する(ステップS522)。CPU11は現在位置pが(i−1)以下であると判断した場合(ステップS522でYES)、i=i−1、すなわちiを一つ減じる(ステップS523)。その後CPU11は処理をステップS521へ戻し、以上の処理を繰り返す。
【0093】
CPU11は現在位置pが(i−1)以下でないと判断した場合(ステップS522でNO)、チャンクCpの最初の単語以外を削除する(ステップS524)。CPU11はチャンクCp+1の最初の単語を削除する(ステップS525)。CPU11はe=e+1、すなわちチャンクの最後を示すeに1を加算する(ステップS526)。以上の処理によりSHIFT処理が終了する。CPU11は処理をステップS495に戻す。
【0094】
CPU11は、ステップS518において処理はSHIFTでないと判断した場合(ステップS518でNO)、処理をステップS527へ移行させる。CPU11は、処理がPOP&SHIFTであるか否かを判断する(ステップS527)。CPU11は、処理がPOP&SHIFTであると判断した場合(ステップS527でYES)、処理をステップS528へ移行させる。CPU11は、最後のチャンクから移動させるべく、現在移動させるチャンクを示すiにチャンクの最後を示すeを代入、すなわちp+1番目からe番目のチャンクを全体に一つ後ろに移動させる(ステップS528)。CPU11はその後、Ci+1、すなわち「i番目」のチャンクを「i+1番目」にコピーする(ステップS529)。CPU11は、現在位置pが(i−1)より小さいか否かを判断する(ステップS531)。CPU11は現在位置pが(i−1)より小さいと判断した場合(ステップS531でYES)、i=i−1、すなわちiを一つ減じる(ステップS532)。その後CPU11は処理をステップS529へ戻し、以上の処理を繰り返す。
【0095】
CPU11は現在位置pが(i−1)より小さくないと判断した場合(ステップS531でNO)、チャンクCpの最後の単語を新たなCp+1とする(ステップS533)。CPU11は、チャンクCpの最後の単語を削除する(ステップS534)。CPU11はe=e+1、すなわちチャンクの最後を示すeに1を加算する(ステップS535)。以上の処理により、POP&SHIFTが終了する。CPU11は処理をステップS495に戻す。
【0096】
CPU11は、処理がPOP&SHIFTでないと判断した場合(ステップS527でNO)、処理をステップS536へ移行させる。CPU11は、処理がJOINであるか否かを判断する(ステップS536)。CPU11は、処理がJOINでないと判断した場合(ステップS536でNO)、チャンクに対応付けて種類「未定」を、チャンクDB155に記憶する(ステップS537)。CPU11は、pに1を加算し、処理をステップS495へ戻す。
【0097】
CPU11は、処理がJOINであると判断した場合(ステップS536でYES)、処理をステップS538へ移行させる。CPU11は、チャンクCpとチャンクCp+1とを結合し、一つのチャンクとし新たなチャンクCpとする(ステップS538)。CPU11は、現在移動させるチャンクを示すiに現在のチャンクpに2を加算した値を代入、すなわちp+2番目からe番目のチャンクを全体に一つ前に移動させる(ステップS539)。CPU11はその後、Ci-1=Ci、すなわち「i番目」のチャンクを「i-1番目」にコピーする(ステップS5310)。CPU11は、現在移動させるチャンクiが最後を示すeより小さいか否かを判断する(ステップS5311)。CPU11はiがeより小さいと判断した場合(ステップS5311でYES)、i=i+1、すなわちiを一つ増加する(ステップS5312)。その後CPU11は処理をステップS5310へ戻し、以上の処理を繰り返す。
【0098】
CPU11はiがeより小さくないと判断した場合(ステップS5311でNO)、最後のチャンクCeを削除する(ステップS5313)。CPU11はe=e-1、すなわちチャンクの最後を示すeから1を減算する(ステップS5314)。以上の処理により、JOINが終了する。CPU11は処理をステップS495に戻す。
【0099】
CPU11は、ステップS498において、複数種類の処理が存在すると判断した場合(ステップS498でYES)、重みの合計が最大の処理を選択する(ステップS499)。その後、処理をステップS501へ移行させる。
【0100】
図61乃至図63は処理イメージを示す説明図である。複数種類の処理が存在する例を以下に説明する。入力データは2つのチャンク「宮崎」「さん」であるとする。CPU11は、チャンクDB155に、チャンクID「1」に対応付けて「宮崎」及び種類「?」を記憶する。CPU11は、チャンクDB155に、チャンクID「2」に対応付けて「さん」及び種類「?」を記憶する。初期値はp=1、e=2である。CPU11は、チャンク「宮崎」の属性を、隣接するチャンクを考慮して、CSW=宮崎、W(+1)=さんと付与する。CPU11は、規則ファイル153を参照し、単語の属性CSW=宮崎に対応する処理REDUCE(PER)及び重み「5」と、処理REDUCE(LOC)及び重み「10」を読み出す。さらに、単語の属性選択W(+1)=さんに対応する処理REDUCE(PER)及び重み「10」を読み出す。
【0101】
CPU11は、複数種類の処理が存在するので、各処理の重みの合計値を算出する。この場合、処理REDUCE(PER)の重みは「5」+「10」で「15」となる。REDUCE(LOC)の重みは「10」である。CPU11は、合計の重みが最大の処理、すなわち、処理REDUCE(PER)を選択する。CPU11は、チャンクID「1」のチャンク「宮崎」に対し、REDUCE(PER)を行う。CPU11は、チャンクID「1」及びチャンク「宮崎」に対応付けて、チャンクDB155に、人名を示す種類「PER」を記憶する。更新後p=2、e=2となる。
【0102】
CPU11は、チャンク「さん」の属性を隣接するチャンクを考慮して、W(-1)=宮崎、CSW=さんと付与する。CPU11は、規則ファイル153を参照し、属性CSW=さんに対応する処理REDUCE(O)を読み出す。この場合、処理の種類は一つである。CPU11は、チャンクID「2」のチャンク「さん」に処理REDUCE(O)を適用する。CPU11は、チャンクID「2」及びチャンク「さん」に対応付けて、チャンクDB155に、その他を示す種類「O」を記憶する。これにより、入力されたチャンクの種類を特定でき、個人名のみを消去または強調表示する等の処理が可能となる。また上述した実施の形態1で述べた処理を適宜行うことで、規則ファイル153を活用する実施の形態2に係る対象の抽出処理精度を向上させることが可能となる。
【0103】
本実施の形態2は以上の如きであり、その他は実施の形態1と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0104】
実施の形態3
図64は実施の形態3に係るコンピュータ1のハードウェア群を示すブロック図である。コンピュータ1を動作させるためのプログラムは、ディスクドライブ等の読み取り部10にCD-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)ディスクまたはUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の可搬型記録媒体1Aを読み取らせて記憶部15に記憶しても良い。また当該プログラムを記憶したフラッシュメモリ等の半導体メモリ1Bをコンピュータ1内に実装しても良い。さらに、当該プログラムは、インターネット等の通信網Nを介して接続される他のサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードすることも可能である。以下に、その内容を説明する。
【0105】
図64に示すサコンピュータ1は、上述した各種ソフトウェア処理を実行するプログラムを、可搬型記録媒体1Aまたは半導体メモリ1Bから読み取り、或いは、通信網Nを介して他のサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードする。当該プログラムは、制御プログラム15Pとしてインストールされ、RAM12にロードして実行される。これにより、上述したコンピュータ1として機能する。
【0106】
本実施の形態3は以上の如きであり、その他は実施の形態1及び2と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0107】
以上の実施の形態1乃至3を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0108】
(付記1)
一または複数の単語により構成されるチャンクを処理する処理装置において、
チャンク及び該チャンクを構成する一または複数の単語の種類を受け付ける受け付け手段と、
予め記憶部に記憶したチャンク及びチャンクの種類と、受け付けたチャンク及び該チャンクを構成する一または複数の単語の種類とに基づき、チャンクに対する一の処理を複数の処理から選択する選択手段と、
チャンクを構成する一または複数の単語の属性を前記選択手段により選択した処理に対応付けて記憶する記憶手段と
を備える処理装置。
【0109】
(付記2)
前記記憶手段は、
チャンクが一の単語で構成されているか否かを判断する手段と、
チャンクが一の単語で構成されると判断した場合、該単語に一単語であることを示す一単語属性を付与する手段と、
チャンクが複数の単語で構成されると判断した場合、第1番目の単語に最初であることを示す最初属性を付与し、かつ、最後の単語に最後であることを示す最後属性を付与する手段と、
単語に付与した一単語属性、または、最初属性及び最後属性と、前記選択手段により選択した処理とを対応付けて記憶する手段と
を含む付記1に記載の処理装置。
【0110】
(付記3)
前記記憶手段は、
前記選択手段により選択したチャンクの前または後にチャンクが存在するか否か判断する手段と、
前記選択手段により選択したチャンクの前にチャンクが存在すると判断した場合に、前のチャンクの単語に前であることを示す前属性を付与する手段と、
前記選択手段により選択したチャンクの後ろにチャンクが存在すると判断した場合に、後ろのチャンクの単語に後ろであることを示す後属性を付与する手段と、
前記選択手段により選択したチャンクに対する処理と、付与した前属性または後属性とを対応付けて記憶する手段と
を含む付記2に記載の処理装置。
【0111】
(付記4)
前記記憶部は、
チャンクと、該チャンクに対応付けて第1種類及び該第1種類以外の第2種類を記憶しており、
前記選択手段は、
入力されたチャンクが、前記記憶部に記憶した第1種類に係るチャンクのみで構成されているか否か判断する手段と、
第1種類に係るチャンクのみで構成されていると判断した場合に、入力されたチャンクを第1種類であると特定する第1処理を選択する手段と
を含む付記1乃至3のいずれか一つに記載の処理装置。
【0112】
(付記5)
前記選択手段は、
入力されたチャンクが、前記記憶部に記憶した第2種類に係るチャンクのみで構成されているか否か判断する手段と、
第2種類に係るチャンクのみで構成されていると判断した場合に、入力されたチャンクを第2種類であると特定する第2処理を選択する手段と
を含む付記4に記載の処理装置。
【0113】
(付記6)
前記選択手段は、
前記第1処理及び第2処理を選択しない場合に、入力されたチャンクの複数の単語の最後の単語の種類が第2種類であるか否かを判断する手段と、
該手段により第2種類であると判断した場合に、前記チャンクの複数の単語から前記最後の単語を分離する処理を行う第1分離処理を選択する手段と
を含む付記5に記載の処理装置。
【0114】
(付記7)
前記選択手段は、
前記第1処理、第2処理及び第1分離処理を選択しない場合に、入力されたチャンクの複数の単語の最初の単語の種類が第2種類であるか否かを判断する手段と、
該手段により第2種類であると判断した場合に、前記チャンクの複数の単語から前記最初の単語を分離する処理を行う第2分離処理を選択する手段と
を含む付記6に記載の処理装置。
【0115】
(付記8)
前記選択手段は、
前記第1処理、第2処理、第1分離処理及び第2分離処理を選択しない場合に、入力されたチャンクの複数の単語の種類が第1種類であるか否かを判断する手段と、
該手段により第1種類であると判断した場合に、前記チャンクの複数の単語から最後の単語を分離する処理を行う第3分離処理を選択する手段と
を含む付記7に記載の処理装置。
【0116】
(付記9)
前記選択手段は、
前記第1処理、第2処理、第1分離処理、第2分離処理及び第3分離処理を選択しない場合に、入力されたチャンクと、該チャンクに隣接するチャンクとを結合する処理を行う結合処理を選択する手段
を含む付記8に記載の処理装置。
【0117】
(付記10)
前記記憶手段により記憶した、単語の属性と、該単語の属性に対応する選択された処理とを読み出す手段と、
読み出した単語の属性と該単語の属性に対応する選択された処理との組み合わせ数に応じて、単語の属性及び該単語の属性に対応する処理に係る重みを決定する重み決定手段と
を備える付記1乃至9のいずれか一つに記載の処理装置。
【0118】
(付記11)
単語の属性、該単語の属性に対応する処理、及び、前記重み決定手段により決定した重みを対応付けて記憶部に記憶する手段
を備える付記10に記載の処理装置。
【0119】
(付記12)
一または複数の単語により構成されるチャンクを、制御部を有する処理装置により処理する処理方法において、
チャンク及び該チャンクを構成する一または複数の単語の種類を前記制御部により受け付け、
予め記憶部に記憶したチャンク及びチャンクの種類と、受け付けたチャンク及び該チャンクを構成する一または複数の単語の種類とに基づき、前記制御部によりチャンクに対する一の処理を複数の処理から選択し、
チャンクを構成する一または複数の単語の属性を前記選択した処理に対応付けて、前記制御部により記憶する
処理方法。
【0120】
(付記13)
前記制御部により記憶する場合、
前記制御部によりチャンクが一の単語で構成されているか否かを判断し、
チャンクが一の単語で構成されると判断した場合、前記制御部により前記単語に一単語であることを示す一単語属性を付与し、
チャンクが複数の単語で構成されると判断した場合、前記制御部により第1番目の単語に最初であることを示す最初属性を付与し、かつ、最後の単語に最後であることを示す最後属性を付与し、
単語に付与した一単語属性、または、最初属性及び最後属性と、前記選択した処理とを前記制御部により対応付けて記憶する
付記12に記載の処理方法。
【0121】
(付記14)
前記制御部により記憶する場合、
前記制御部により前記選択したチャンクの前または後にチャンクが存在するか否か判断し、
前記選択したチャンクの前にチャンクが存在すると判断した場合に、前記制御部により前のチャンクの単語に前であることを示す前属性を付与し、
前記選択したチャンクの後ろにチャンクが存在すると判断した場合に、前記制御部により後ろのチャンクの単語に後ろであることを示す後属性を付与し、
前記制御部により前記選択したチャンクに対する処理と、付与した前属性または後属性とを対応付けて記憶する
付記13に記載の処理方法。
【0122】
(付記15)
前記記憶部は、
チャンクと、該チャンクに対応付けて第1種類及び該第1種類以外の第2種類を記憶しており、
処理を選択する場合、
入力されたチャンクが、前記記憶部に記憶した第1種類に係るチャンクのみで構成されているか否か前記制御部により判断し、
第1種類に係るチャンクのみで構成されていると判断した場合に、前記制御部により入力されたチャンクを第1種類であると特定する第1処理を選択する
付記12乃至14のいずれか一つに記載の処理方法。
【0123】
(付記16)
処理を選択する場合、
入力されたチャンクが、前記記憶部に記憶した第2種類に係るチャンクのみで構成されているか否か前記制御部により判断し、
第2種類に係るチャンクのみで構成されていると判断した場合に、前記制御部により入力されたチャンクを第2種類であると特定する第2処理を選択する
付記15に記載の処理方法。
【0124】
(付記17)
処理を選択する場合、
前記第1処理及び第2処理を選択しない場合に、前記制御部により入力されたチャンクの複数の単語の最後の単語の種類が第2種類であるか否かを判断し、
第2種類であると判断した場合に、前記制御部により前記チャンクの複数の単語から前記最後の単語を分離する処理を行う第1分離処理を選択する
付記16に記載の処理方法。
【0125】
(付記18)
処理を選択する場合、
前記第1処理、第2処理及び第1分離処理を選択しない場合に、前記制御部により入力されたチャンクの複数の単語の最初の単語の種類が第2種類であるか否かを判断し、
第2種類であると判断した場合に、前記制御部により前記チャンクの複数の単語から前記最初の単語を分離する処理を行う第2分離処理を選択する
付記17に記載の処理方法。
【0126】
(付記19)
処理を選択する場合、
前記第1処理、第2処理、第1分離処理及び第2分離処理を選択しない場合に、前記制御部により入力されたチャンクの複数の単語の種類が第1種類であるか否かを判断し、
第1種類であると判断した場合に、前記制御部により前記チャンクの複数の単語から最後の単語を分離する処理を行う第3分離処理を選択する
付記18に記載の処理方法。
【0127】
(付記20)
処理を選択する場合、
前記第1処理、第2処理、第1分離処理、第2分離処理及び第3分離処理を選択しない場合に、前記制御部により入力されたチャンクと、該チャンクに隣接するチャンクとを結合する処理を行う結合処理を選択する
付記19に記載の処理方法。
【0128】
(付記21)
記憶した、単語の属性と、該単語の属性に対応する選択された処理とを前記制御部により読み出し、
読み出した単語の属性と該単語の属性に対応する選択された処理との組み合わせ数に応じて、前記制御部により単語の属性及び該単語の属性に対応する処理に係る重みを決定する
付記12乃至20のいずれか一つに記載の処理方法。
【0129】
(付記22)
前記制御部により単語の属性、該単語の属性に対応する処理、及び、前記決定した重みを対応付けて記憶部に記憶する
付記21に記載の処理方法。
【0130】
(付記23)
一または複数の単語により構成されるチャンクを、制御部を有するコンピュータにより処理するためのプログラムにおいて、
コンピュータに、
チャンク及び該チャンクを構成する一または複数の単語の種類を前記制御部により受け付け、
予め記憶部に記憶したチャンク及びチャンクの種類と、受け付けたチャンク及び該チャンクを構成する一または複数の単語の種類とに基づき、前記制御部によりチャンクに対する一の処理を複数の処理から選択し、
チャンクを構成する一または複数の単語の属性を前記選択した処理に対応付けて、前記制御部により記憶する
処理を実行させるプログラム。
【0131】
(付記24)
前記制御部により記憶する場合、
前記制御部によりチャンクが一の単語で構成されているか否かを判断し、
チャンクが一の単語で構成されると判断した場合、前記制御部により前記単語に一単語であることを示す一単語属性を付与し、
チャンクが複数の単語で構成されると判断した場合、前記制御部により第1番目の単語に最初であることを示す最初属性を付与し、かつ、最後の単語に最後であることを示す最後属性を付与し、
単語に付与した一単語属性、または、最初属性及び最後属性と、前記選択した処理とを前記制御部により対応付けて記憶する
付記23に記載の処理を実行させるプログラム。
【0132】
(付記25)
前記制御部により記憶する場合、
前記制御部により前記選択したチャンクの前または後にチャンクが存在するか否か判断し、
前記選択したチャンクの前にチャンクが存在すると判断した場合に、前記制御部により前のチャンクの単語に前であることを示す前属性を付与し、
前記選択したチャンクの後ろにチャンクが存在すると判断した場合に、前記制御部により後ろのチャンクの単語に後ろであることを示す後属性を付与し、
前記制御部により前記選択したチャンクに対する処理と、付与した前属性または後属性とを対応付けて記憶する
付記24に記載の処理を実行させるプログラム。
【0133】
(付記26)
前記記憶部は、
チャンクと、該チャンクに対応付けて第1種類及び該第1種類以外の第2種類を記憶しており、
処理を選択する場合、
入力されたチャンクが、前記記憶部に記憶した第1種類に係るチャンクのみで構成されているか否か前記制御部により判断し、
第1種類に係るチャンクのみで構成されていると判断した場合に、前記制御部により入力されたチャンクを第1種類であると特定する第1処理を選択する
付記23乃至25のいずれか一つに記載の処理を実行させるプログラム。
【0134】
(付記27)
処理を選択する場合、
入力されたチャンクが、前記記憶部に記憶した第2種類に係るチャンクのみで構成されているか否か前記制御部により判断し、
第2種類に係るチャンクのみで構成されていると判断した場合に、前記制御部により入力されたチャンクを第2種類であると特定する第2処理を選択する
付記26に記載の処理を実行させるプログラム。
【0135】
(付記28)
処理を選択する場合、
前記第1処理及び第2処理を選択しない場合に、前記制御部により入力されたチャンクの複数の単語の最後の単語の種類が第2種類であるか否かを判断し、
第2種類であると判断した場合に、前記制御部により前記チャンクの複数の単語から前記最後の単語を分離する処理を行う第1分離処理を選択する
付記27に記載の処理を実行させるプログラム。
【0136】
(付記29)
処理を選択する場合、
前記第1処理、第2処理及び第1分離処理を選択しない場合に、前記制御部により入力されたチャンクの複数の単語の最初の単語の種類が第2種類であるか否かを判断し、
第2種類であると判断した場合に、前記制御部により前記チャンクの複数の単語から前記最初の単語を分離する処理を行う第2分離処理を選択する
付記28に記載の処理を実行させるプログラム。
【0137】
(付記30)
処理を選択する場合、
前記第1処理、第2処理、第1分離処理及び第2分離処理を選択しない場合に、前記制御部により入力されたチャンクの複数の単語の種類が第1種類であるか否かを判断し、
第1種類であると判断した場合に、前記制御部により前記チャンクの複数の単語から最後の単語を分離する処理を行う第3分離処理を選択する
付記29に記載の処理を実行させるプログラム。
【0138】
(付記31)
処理を選択する場合、
前記第1処理、第2処理、第1分離処理、第2分離処理及び第3分離処理を選択しない場合に、前記制御部により入力されたチャンクと、該チャンクに隣接するチャンクとを結合する処理を行う結合処理を選択する
付記30に記載の処理を実行させるプログラム。
【0139】
(付記32)
記憶した、単語の属性と、該単語の属性に対応する選択された処理とを前記制御部により読み出し、
読み出した単語の属性と該単語の属性に対応する選択された処理との組み合わせ数に応じて、前記制御部により単語の属性及び該単語の属性に対応する処理に係る重みを決定する
付記23乃至31のいずれか一つに記載の処理を実行させるプログラム。
【0140】
(付記33)
前記制御部により単語の属性、該単語の属性に対応する処理、及び、前記決定した重みを対応付けて記憶部に記憶する
付記32に記載の処理を実行させるプログラム。
【0141】
(付記34)
一または複数の単語により構成されるチャンクを処理する処理装置において、
チャンク及びチャンクを構成する一または複数の単語に属性を付与する付与手段と、
単語の属性及び該単語の属性に対応する処理を記憶した記憶部を参照し、単語に付与された属性に対応する処理を抽出する抽出手段と、
抽出した処理を前記単語に適用する適用手段と
を備える処理装置。
【0142】
(付記35)
前記付与手段は、
チャンクが一の単語で構成されているか否かを判断する手段と、
チャンクが一の単語で構成されると判断した場合、該単語に一単語であることを示す一単語属性を付与する手段と、
チャンクが複数の単語で構成されると判断した場合、第1番目の単語に最初であることを示す最初属性を付与し、かつ、最後の単語に最後であることを示す最後属性を付与する手段と
を含む付記34に記載の処理装置。
【0143】
(付記36)
前記付与手段は、
一のチャンクの前に他のチャンクが存在すると判断した場合に、前記他のチャンクの単語に前であることを示す前属性を付与する手段と、
前記一のチャンクの後ろに他のチャンクが存在すると判断した場合に、前記チャンクの単語に後ろであることを示す後属性を付与する手段と
を含む付記35に記載の処理装置。
【0144】
(付記37)
前記適用手段は、
前記抽出手段により前記記憶部から抽出した、チャンクが第1種類であると特定する第1処理をチャンクに適用する
付記36に記載の処理装置。
【0145】
(付記38)
前記適用手段は、
前記抽出手段により前記記憶部から抽出した、チャンクが前記第1種類以外の第2種類であると特定する第2処理をチャンクに適用する
付記36に記載の処理装置。
【0146】
(付記39)
前記適用手段は、
前記抽出手段により前記記憶部から抽出した、チャンクの複数の単語から最後の単語を分離する処理を行う第1分離処理をチャンクに適用する
付記36に記載の処理装置。
【0147】
(付記40)
前記適用手段は、
前記抽出手段により前記記憶部から抽出した、チャンクの複数の単語から最初の単語を分離する処理を行う第2分離処理をチャンクに適用する
付記36に記載の処理装置。
【0148】
(付記41)
前記適用手段は、
前記抽出手段により前記記憶部から抽出した、チャンクと該チャンクに隣接するチャンクとを結合する処理を行う結合処理をチャンクに適用する
付記36に記載の処理装置。
【0149】
(付記42)
前記記憶部は、
単語の属性、該単語の属性に対応する処理、及び、該処理の重みを対応付けて記憶しており、
前記抽出手段は、
前記記憶部を参照し、前記付与手段により単語に付与された属性に対応する処理及び重みを抽出する手段と、
抽出した単語に付与された属性に対応する処理が複数種存在する場合、重みに基づき一の処理を選択する手段と
を含む付記34乃至41のいずれか一つに記載の処理装置。
【0150】
(付記43)
一または複数の単語により構成されるチャンクを、制御部を有する処理装置により処理する処理方法において、
前記制御部によりチャンク及びチャンクを構成する一または複数の単語に属性を付与し、
単語の属性及び該単語の属性に対応する処理を記憶した記憶部を参照し、前記制御部により単語に付与された属性に対応する処理を抽出し、
前記制御部により抽出した処理を前記単語に適用する
処理方法。
【0151】
(付記44)
属性を付与する場合、
前記制御部によりチャンクが一の単語で構成されているか否かを判断し、
チャンクが一の単語で構成されると判断した場合、前記制御部により前記単語に一単語であることを示す一単語属性を付与し、
チャンクが複数の単語で構成されると判断した場合、前記制御部により第1番目の単語に最初であることを示す最初属性を付与し、かつ、最後の単語に最後であることを示す最後属性を付与する
付記43に記載の処理方法。
【0152】
(付記45)
属性を付与する場合、
一のチャンクの前に他のチャンクが存在すると判断した場合に、前記制御部により前記他のチャンクの単語に前であることを示す前属性を付与し、
前記一のチャンクの後ろに他のチャンクが存在すると判断した場合に、前記制御部により前記チャンクの単語に後ろであることを示す後属性を付与する
付記44に記載の処理方法。
【0153】
(付記46)
処理を適用する場合、
前記制御部により、前記記憶部から抽出した、チャンクが第1種類であると特定する第1処理をチャンクに適用する
付記45に記載の処理方法。
【0154】
(付記47)
処理を適用する場合、
前記制御部により前記記憶部から抽出した、チャンクが前記第1種類以外の第2種類であると特定する第2処理をチャンクに適用する
付記45に記載の処理方法。
【0155】
(付記48)
処理を適用する場合、
前記制御部により前記記憶部から抽出した、チャンクの複数の単語から最後の単語を分離する処理を行う第1分離処理をチャンクに適用する
付記45に記載の処理方法。
【0156】
(付記49)
処理を適用する場合、
前記制御部により前記記憶部から抽出した、チャンクの複数の単語から最初の単語を分離する処理を行う第2分離処理をチャンクに適用する
付記45に記載の処理方法。
【0157】
(付記50)
処理を適用する場合、
前記制御部により前記記憶部から抽出した、チャンクと該チャンクに隣接するチャンクとを結合する処理を行う結合処理をチャンクに適用する
付記45に記載の処理方法。
【0158】
(付記51)
前記記憶部は、
単語の属性、該単語の属性に対応する処理、及び、該処理の重みを対応付けて記憶しており、
処理を抽出する場合、
前記記憶部を参照し、前記制御部により単語に付与された属性に対応する処理及び重みを抽出し、
抽出した単語に付与された属性に対応する処理が複数種存在する場合、前記制御部により重みに基づき一の処理を選択する
付記43乃至50のいずれか一つに記載の処理方法。
【0159】
(付記52)
一または複数の単語により構成されるチャンクを、制御部を有するコンピュータにより処理するためのプログラムにおいて、
コンピュータに、
前記制御部によりチャンク及びチャンクを構成する一または複数の単語に属性を付与し、
単語の属性及び該単語の属性に対応する処理を記憶した記憶部を参照し、前記制御部により単語に付与された属性に対応する処理を抽出し、
前記制御部により抽出した処理を前記単語に適用する
処理を実行させるプログラム。
【0160】
(付記53)
属性を付与する場合、
前記制御部によりチャンクが一の単語で構成されているか否かを判断し、
チャンクが一の単語で構成されると判断した場合、前記制御部により前記単語に一単語であることを示す一単語属性を付与し、
チャンクが複数の単語で構成されると判断した場合、前記制御部により第1番目の単語に最初であることを示す最初属性を付与し、かつ、最後の単語に最後であることを示す最後属性を付与する
付記52に記載の処理を実行させるプログラム。
【0161】
(付記54)
属性を付与する場合、
一のチャンクの前に他のチャンクが存在すると判断した場合に、前記制御部により前記他のチャンクの単語に前であることを示す前属性を付与し、
前記一のチャンクの後ろに他のチャンクが存在すると判断した場合に、前記制御部により前記チャンクの単語に後ろであることを示す後属性を付与する
付記53に記載の処理を実行させるプログラム。
【0162】
(付記55)
処理を適用する場合、
前記制御部により、前記記憶部から抽出した、チャンクが第1種類であると特定する第1処理をチャンクに適用する
付記54に記載の処理を実行させるプログラム。
【0163】
(付記56)
処理を適用する場合、
前記制御部により前記記憶部から抽出した、チャンクが前記第1種類以外の第2種類であると特定する第2処理をチャンクに適用する
付記54に記載の処理を実行させるプログラム。
【0164】
(付記57)
処理を適用する場合、
前記制御部により前記記憶部から抽出した、チャンクの複数の単語から最後の単語を分離する処理を行う第1分離処理をチャンクに適用する
付記54に記載の処理を実行させるプログラム。
【0165】
(付記58)
処理を適用する場合、
前記制御部により前記記憶部から抽出した、チャンクの複数の単語から最初の単語を分離する処理を行う第2分離処理をチャンクに適用する
付記54に記載の処理を実行させるプログラム。
【0166】
(付記59)
処理を適用する場合、
前記制御部により前記記憶部から抽出した、チャンクと該チャンクに隣接するチャンクとを結合する処理を行う結合処理をチャンクに適用する
付記54に記載の処理を実行させるプログラム。
【0167】
(付記60)
前記記憶部は、
単語の属性、該単語の属性に対応する処理、及び、該処理の重みを対応付けて記憶しており、
処理を抽出する場合、
前記記憶部を参照し、前記制御部により単語に付与された属性に対応する処理及び重みを抽出し、
抽出した単語に付与された属性に対応する処理が複数種存在する場合、前記制御部により重みに基づき一の処理を選択する
付記52乃至59のいずれか一つに記載の処理を実行させるプログラム。
【符号の説明】
【0168】
1 コンピュータ
1A 可搬型記録媒体
1B 半導体メモリ
10 読み取り部
11 CPU
12 RAM
13 入力部
14 表示部
15 記憶部
15P 制御プログラム
16 通信部
151 学習データDB
152 結果ファイル
153 規則ファイル
154 重みファイル
155 チャンクDB
N 通信網

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一または複数の単語により構成されるチャンクを処理する処理装置において、
チャンク及び該チャンクを構成する一または複数の単語の種類を受け付ける受け付け手段と、
予め記憶部に記憶したチャンク及びチャンクの種類と、受け付けたチャンク及び該チャンクを構成する一または複数の単語の種類とに基づき、チャンクに対する一の処理を複数の処理から選択する選択手段と、
チャンクを構成する一または複数の単語の属性を前記選択手段により選択した処理に対応付けて記憶する記憶手段と
を備える処理装置。
【請求項2】
前記記憶手段は、
チャンクが一の単語で構成されているか否かを判断する手段と、
チャンクが一の単語で構成されると判断した場合、該単語に一単語であることを示す一単語属性を付与する手段と、
チャンクが複数の単語で構成されると判断した場合、第1番目の単語に最初であることを示す最初属性を付与し、かつ、最後の単語に最後であることを示す最後属性を付与する手段と、
単語に付与した一単語属性、または、最初属性及び最後属性と、前記選択手段により選択した処理とを対応付けて記憶する手段と
を含む請求項1に記載の処理装置。
【請求項3】
前記記憶手段は、
前記選択手段により選択したチャンクの前または後にチャンクが存在するか否か判断する手段と、
前記選択手段により選択したチャンクの前にチャンクが存在すると判断した場合に、前のチャンクの単語に前であることを示す前属性を付与する手段と、
前記選択手段により選択したチャンクの後ろにチャンクが存在すると判断した場合に、後ろのチャンクの単語に後ろであることを示す後属性を付与する手段と、
前記選択手段により選択したチャンクに対する処理と、付与した前属性または後属性とを対応付けて記憶する手段と
を含む請求項2に記載の処理装置。
【請求項4】
一または複数の単語により構成されるチャンクを、制御部を有する処理装置により処理する処理方法において、
チャンク及び該チャンクを構成する一または複数の単語の種類を前記制御部により受け付け、
予め記憶部に記憶したチャンク及びチャンクの種類と、受け付けたチャンク及び該チャンクを構成する一または複数の単語の種類とに基づき、前記制御部によりチャンクに対する一の処理を複数の処理から選択し、
チャンクを構成する一または複数の単語の属性を前記選択した処理に対応付けて、前記制御部により記憶する
処理方法。
【請求項5】
一または複数の単語により構成されるチャンクを、制御部を有するコンピュータにより処理するためのプログラムにおいて、
コンピュータに、
チャンク及び該チャンクを構成する一または複数の単語の種類を前記制御部により受け付け、
予め記憶部に記憶したチャンク及びチャンクの種類と、受け付けたチャンク及び該チャンクを構成する一または複数の単語の種類とに基づき、前記制御部によりチャンクに対する一の処理を複数の処理から選択し、
チャンクを構成する一または複数の単語の属性を前記選択した処理に対応付けて、前記制御部により記憶する
処理を実行させるプログラム。
【請求項6】
一または複数の単語により構成されるチャンクを処理する処理装置において、
チャンク及びチャンクを構成する一または複数の単語に属性を付与する付与手段と、
単語の属性及び該単語の属性に対応する処理を記憶した記憶部を参照し、単語に付与された属性に対応する処理を抽出する抽出手段と、
抽出した処理を前記単語に適用する適用手段と
を備える処理装置。
【請求項7】
一または複数の単語により構成されるチャンクを、制御部を有する処理装置により処理する処理方法において、
前記制御部によりチャンク及びチャンクを構成する一または複数の単語に属性を付与し、
単語の属性及び該単語の属性に対応する処理を記憶した記憶部を参照し、前記制御部により単語に付与された属性に対応する処理を抽出し、
前記制御部により抽出した処理を前記単語に適用する
処理方法。
【請求項8】
一または複数の単語により構成されるチャンクを、制御部を有するコンピュータにより処理するためのプログラムにおいて、
コンピュータに、
前記制御部によりチャンク及びチャンクを構成する一または複数の単語に属性を付与し、
単語の属性及び該単語の属性に対応する処理を記憶した記憶部を参照し、前記制御部により単語に付与された属性に対応する処理を抽出し、
前記制御部により抽出した処理を前記単語に適用する
処理を実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【公開番号】特開2012−118930(P2012−118930A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−270601(P2010−270601)
【出願日】平成22年12月3日(2010.12.3)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】