説明

出力装置、表示装置、出力装置の制御方法、表示装置の制御方法、表示システム、制御プログラム、及び記録媒体

【課題】表示装置の処理の負荷を過度に増加させることなく、無入力状態となった表示装置に適切な代替画像を表示させる。
【解決手段】映像出力装置2は、自装置から映像表示装置3への画像の出力が停止されることを検出する無信号状態検出部14と、無信号状態検出部14が、映像表示装置3への画像の出力が停止されることを検出したときに、無信号状態の映像表示装置3に表示させる代替画像を、映像表示装置3に送信して表示させる代替画像送信部15とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部から入力された画像信号に基づき画像を表示する表示装置、及びこのような表示装置に画像信号を出力する出力装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、テレビ等の表示装置は、アンテナで受信した放送波をアンテナケーブル経由で受信して映像表示を行う用途の他、映像ケーブルで接続された出力装置(例えば、パーソナルコンピュータ、ハードディスクレコーダ、DVDプレーヤ等)からの映像を出力する用途にも利用されている。
【0003】
このような出力装置との接続のために、一般的な表示装置には、映像信号を入力するための映像入力端子が複数設けられている。そして、表示装置は、複数の映像入力端子のうち、ユーザが選択した映像入力端子に入力された映像信号を表示する。
【0004】
ここで、このような表示装置は、選択した映像入力端子に映像信号が入力されなくなった場合、直ちに映像信号の入力が無い旨を表すOSD(On Screen Display)を表示し、黒画面(無入力状態)となる。
【0005】
この黒画面は、表示装置を見ているユーザに見せる目的の映像ではないため、ユーザに違和感を与えてしまう。また、黒画面が表示されている状態と、表示装置の電源がOFFとなっている状態とは、外見上、判別することが困難である。このため、表示装置の電源がONで黒画面が表示されているにもかかわらず、電源がOFFとなっているものと誤認して、表示装置の電源がONの状態で放置してしまうおそれもあった。
【0006】
このような問題を解決するため、下記の特許文献1では、出力装置から入力される映像信号を一定時間ごとにサンプリングして画像データとして保存しておき、この映像信号の入力が検出されなくなったときに、保存しておいた画像データを表示させる表示装置を提案している。この表示装置によれば、映像信号の入力が停止されたときに、サンプリングして保存していた、それまでに入力されていた映像の一部が表示されるので、黒画面が表示されることがない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−20316号公報(2009年1月29日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述のような従来技術には、表示装置の処理の負荷が大きいという問題がある。つまり、上記従来技術の構成では、出力装置からの出力がどのようなタイミングで停止されるかを表示装置側で認識することができないため、表示装置は、出力装置からの出力がある期間中は、常に映像信号のサンプリング及び保存という処理を行う必要があり、処理の負荷が大きい。
【0009】
また、上記従来技術では、映像信号からサンプリングされた画像が表示されるが、ユーザは、どのような画像データをサンプリングするかを選択することはできず、また保存された画像データの何れを表示させるかを選ぶことができない。このため、無入力状態で表示された画像にユーザが違和感を覚えることも考えられる。
【0010】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、表示装置の処理の負荷を過度に増加させることなく、無入力状態となった表示装置に適切な代替画像を表示させる出力装置等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を解決するために、本発明の出力装置は、表示装置に画像を出力して表示させる出力装置であって、自装置から上記表示装置への画像の出力が停止されることを検出する停止検出手段と、上記停止検出手段が、上記表示装置への画像の出力が停止されることを検出したときに、無入力状態の上記表示装置に表示させる代替画像を、当該表示装置に送信して表示させる画像送信手段とを備えていることを特徴としている。
【0012】
また、本発明の出力装置の制御方法は、上記の課題を解決するために、表示装置に画像を出力して表示させる出力装置の制御方法であって、上記出力装置から上記表示装置への画像の出力が停止されることを検出する停止検出ステップと、上記停止検出ステップで、上記表示装置への画像の出力が停止されることを検出したときに、無入力状態の上記表示装置に表示させる代替画像を、当該表示装置に送信して表示させる画像送信ステップとを含むことを特徴としている。
【0013】
上記の構成によれば、出力装置から表示装置への画像の出力が停止されることを検出して、代替画像を当該表示装置に送信して表示させる。出力装置から表示装置への画像の出力が停止されたときには、通常、表示装置は無入力状態となるので、無入力状態に遷移した表示装置において、黒画面が表示されることを防ぐことができる。
【0014】
また、上記の構成によれば、表示装置は、受信した代替画像をただ表示すればよく、従来技術のように、受信中の画像を一定時間ごとにサンプリングして記憶するというような負荷の高い処理を行う必要がない。さらに、上記の構成によれば、出力装置のユーザは、自分の所望の画像を代替画像として表示装置に表示させることも可能である。
【0015】
さらに、上記の構成によれば、出力装置から表示装置への画像の出力を停止させるときに、表示装置の無入力状態への遷移を検出するので、表示装置と通信を行うことなく無入力状態への遷移を検知することができる。
【0016】
また、表示装置は、出力装置からの入力がある間はこの入力に基づき表示を行い、代替画像を受信したときには、それまでの入力に代えて代替画像を表示すればよいので、無入力状態への遷移の判断を行う必要もない。つまり、従来の一般的な表示装置をそのまま適用することもできる。
【0017】
なお、上記代替画像は、静止画像であってもよいし、動画像であってもよい。また、上記無入力状態は、表示装置に複数の入力部が設けられている場合には、表示対象となっている入力部に対する画像入力がない状態を示す。つまり、表示対象となっていない入力部への画像入力の有無は、上記無入力状態に無関係である。
【0018】
そして、上記画像送信手段は、自装置から上記表示装置への画像の出力が停止する前に、上記代替画像を送信することが好ましい。
【0019】
上記の構成によれば、出力装置から表示装置への画像の出力が停止する前に、代替画像を送信するので、表示装置において代替画像が受信され、表示されるまでの間に、無入力状態となって黒画面が表示されることをより確実に防ぐことができる。
【0020】
また、上記表示装置は、無入力状態となった後、該無入力状態が予め定めた時間だけ継続して終了時間となったときに、自動的に表示を終了し、上記出力装置は、上記終了時間までの残り時間を特定する残時間特定手段を備え、上記残時間特定手段が特定した残り時間から上記終了時間までの時間において、時間経過に応じた画像が表示される動画像を、上記代替画像として送信することが好ましい。
【0021】
上記の構成によれば、表示装置が表示を終了する終了時間までの残り時間を特定し、特定した残り時間から終了時間までの時間について、時間経過に応じた画像が表示される動画像を代替画像として送信する。したがって、この代替画像を受信して表示する表示装置では、終了時間まで時間経過に応じた画像が表示される。
【0022】
このように、画像が時間経過に応じて変化することにより、表示装置を見ているユーザは、そのときに表示されている画像から、終了時間までの残り時間を把握することが可能となる。
【0023】
なお、この動画像は、終了時間までの残り時間をユーザにリアルタイムで認識させることができるものであることが好ましく、例えば残り時間をカウントダウンするものであってもよいし、カウントアップするものであってもよい。また、この場合、終了時間までの残り時間を数値で提示するものであってもよいし、残り時間の長さを示す線分等の画像で提示するものであってもよい。
【0024】
また、上記表示装置は、無入力状態となった後、該無入力状態が予め定めた時間だけ継続して終了時間となったときに、自動的に表示を終了する機能を有するものであり、上記出力装置は、上記終了時間までの残り時間を特定する残時間特定手段を備え、上記画像送信手段は、上記残時間特定手段が特定した残り時間に応じた再生時間の動画像を、上記代替画像として送信することが好ましい。
【0025】
上記の構成によれば、表示装置が表示を終了する終了時間までの残り時間を特定し、特定した残り時間に応じた再生時間の動画像を代替画像として送信する。したがって、この代替画像を受信して表示する表示装置では、動画像の再生時間終了後に自動的に表示を終了することや、動画像の再生終了と同時に自動的に表示を終了すること等が可能となる。また、表示装置を見ているユーザは、動画像の進行状況から、終了時間までの残り時間を把握することも可能となる。
【0026】
また、本発明の他の出力装置は、上記の課題を解決するために、表示装置に画像を出力して表示させる出力装置であって、上記表示装置から、該表示装置が画像の入力のない無入力状態に遷移すること、または遷移したことを示す遷移情報を受信する遷移情報受信手段と、上記遷移情報受信手段が、上記遷移情報を受信したときに、無入力状態の上記表示装置に表示させる代替画像を、当該表示装置に送信して表示させる画像送信手段とを備えていることを特徴としている。
【0027】
そして、本発明の他の出力装置の制御方法は、上記の課題を解決するために、表示装置に画像を出力して表示させる出力装置の制御方法であって、上記表示装置から、該表示装置が画像の入力のない無入力状態に遷移すること、または遷移したことを示す遷移情報を受信する遷移情報受信ステップと、上記遷移情報受信ステップで、上記遷移情報を受信したときに、無入力状態の上記表示装置に表示させる代替画像を、当該表示装置に送信して表示させる画像送信ステップとを含むことを特徴としている。
【0028】
上記の構成によれば、表示装置が画像の入力のない無入力状態に遷移すること、または遷移したことを示す遷移情報を受信したときに、代替画像を当該表示装置に送信して表示させる。
【0029】
したがって、表示装置が他の出力装置が出力する画像を表示している状態から、無入力状態に遷移した(遷移する)場合であっても、当該表示装置に代替画像を送信して表示させ、黒画面が表示されることを防ぐことができる。なお、表示装置が無入力状態に遷移することまたは遷移したことを示す情報は、この表示装置から受信してもよいし、他の装置から受信してもよい。
【0030】
また、上記の構成によれば、表示装置は、受信した代替画像をただ表示すればよく、従来技術のように、受信中の画像を一定時間ごとにサンプリングして記憶するというような負荷の高い処理を行う必要がない。さらに、上記の構成によれば、出力装置のユーザは、自分の所望の画像を代替画像として表示装置に表示させることも可能である。
【0031】
また、上記表示装置は、画像の入力を受け付ける入力部を複数備え、上記出力装置は、上記表示装置の複数の入力部のうち、無入力状態に遷移する直前に画像が入力されていた入力部を特定する入力部特定手段を備え、上記画像送信手段は、上記入力部毎に予め用意された代替画像のうち、上記入力部特定手段が特定した入力部に対応する代替画像を送信することが好ましい。
【0032】
上記の構成によれば、表示装置の備えている複数の入力部のうち、無入力状態に遷移する直前に画像が入力されていた入力部を特定し、この入力部に対応する代替画像を送信する。
【0033】
したがって、無入力状態に遷移する直前に画像が入力されていた入力部に応じた代替画像を表示させることができる。これにより、何れの入力部への入力が中止されて、無入力状態となったのかを、代替画像によってユーザに認識させることもできる。
【0034】
また、本発明の表示装置は、上記の課題を解決するために、出力装置が出力する画像を表示する表示装置であって、自装置の、画像の入力のない無入力状態への遷移を検出する表示側無入力状態検出手段と、上記表示側無入力状態検出手段が、無入力状態への遷移を検出したときに、無入力状態への遷移を示す遷移情報を上記出力装置に送信する遷移情報送信手段と、上記遷移情報送信手段が送信した遷移情報に応じて当該出力装置から送信される、無入力状態時に表示させる代替画像を受信して表示する代替画像表示手段とを備えていることを特徴としている。
【0035】
また、本発明の表示装置の制御方法は、上記の課題を解決するために、出力装置が出力する画像を表示する表示装置の制御方法であって、上記表示装置の、画像の入力のない無入力状態への遷移を検出する表示側無入力状態検出ステップと、上記表示側無入力状態検出ステップで、無入力状態への遷移を検出したときに、無入力状態への遷移を示す遷移情報を上記出力装置に送信する遷移情報送信ステップと、上記遷移情報送信ステップで送信した遷移情報に応じて当該出力装置から送信される、無入力状態時に表示させる代替画像を受信して表示する代替画像表示ステップとを含むことを特徴としている。
【0036】
上記の構成によれば、自装置の無入力状態への遷移を検出して遷移情報を送信し、この遷移情報を受信した出力装置から送信される代替画像を受信して表示するので、無入力状態に遷移した表示装置において、黒画面が表示されることを防ぐことができる。
【0037】
また、上記の構成によれば、表示装置は、受信した代替画像をただ表示すればよく、従来技術のように、受信中の画像を一定時間ごとにサンプリングして記憶するというような負荷の高い処理を行う必要がない。さらに、上記の構成によれば、出力装置のユーザは、自分の所望の画像を代替画像として表示装置に表示させることも可能である。
【0038】
また、上記表示装置は、自装置が無入力状態となった後、該無入力状態が予め定めた時間だけ継続して終了時間となったときに表示を終了する表示終了手段と、上記終了時間までの残り時間を示す残時間情報を上記出力装置に送信する残時間送信手段とを備え、上記代替画像表示手段は、上記残時間情報を受信した上記出力装置から、該残時間情報が示す残り時間に応じた動画像である代替画像を受信して表示することが好ましい。
【0039】
上記の構成によれば、表示装置が表示を終了する終了時間までの残り時間を示す残時間情報を送信し、残り時間に応じた再生時間の動画像を代替画像として送信する。したがって、この代替画像を受信して表示する表示装置では、動画像の再生時間終了後に表示を終了することや、動画像の再生終了と同時に自動的に表示を終了すること等が可能となる。また、表示装置を見ているユーザは、動画像の進行状況から、終了時間までの残り時間を把握することも可能となる。
【0040】
また、上記表示装置は、画像の入力を受け付ける複数の入力部と、複数の上記入力部のうち、無入力状態に遷移する直前に画像が入力されていた入力部を示す入力部特定情報を、上記出力装置に送信する入力部特定情報送信手段とを備え、上記代替画像表示手段は、上記入力部特定情報を受信した上記出力装置から、該出力装置において上記入力部毎に予め用意された代替画像のうち、該入力部特定情報が示す入力部に対応する代替画像を受信して表示することが好ましい。
【0041】
上記の構成によれば、表示装置の備えている複数の入力部のうち、無入力状態に遷移する直前に画像が入力されていた入力部を示す入力部特定情報を送信し、この入力部に対応する代替画像を受信して表示する。
【0042】
したがって、無入力状態に遷移する直前に画像が入力されていた入力部に応じた代替画像を表示させることができる。これにより、何れの入力部への入力が中止されて、無入力状態となったのかを、代替画像によってユーザに認識させることもできる。
【0043】
また、本発明の表示システムは、上記の課題を解決するために、出力装置が出力する画像を表示装置に表示させる表示システムであって、上記出力装置は、自装置から上記表示装置への画像の出力が停止されることを検出する停止検出手段と、該停止検出手段が、上記表示装置への画像の出力が停止されることを検出したときに、無入力状態時に表示させる代替画像を当該表示装置に送信する画像送信手段とを備え、上記表示装置は、上記画像送信手段から受信した代替画像を、無入力状態時に表示する代替画像表示手段を備えていることを特徴としている。
【0044】
上記の構成によれば、出力装置が、自装置から表示装置への画像の出力が停止されることを検出し、代替画像を当該表示装置に送信して表示させる。出力装置から表示装置への画像の出力が停止されたときには、通常、表示装置は無入力状態となるので、表示装置と通信を行うことなく、無入力状態に遷移した表示装置において、黒画面が表示されることを防ぐことができる。
【0045】
また、上記の構成によれば、表示装置は、受信した代替画像をただ表示すればよく、従来技術のように、受信中の画像を一定時間ごとにサンプリングして記憶するというような負荷の高い処理を行う必要がない。そして、表示装置は、無入力状態への遷移の判断さえ行う必要がないので、従来の一般的な表示装置をそのまま適用することもできる。さらに、上記の構成によれば、出力装置のユーザは、自分の所望の画像を代替画像として表示装置に表示させることも可能である。
【0046】
そして、本発明の他の表示システムは、上記の課題を解決するために、出力装置が出力する画像を表示装置に表示させる表示システムであって、上記表示装置は、自装置の、画像の入力のない無入力状態への遷移を検出する表示側無入力状態検出手段と、該表示側無入力状態検出手段が無入力状態への遷移を検出したときに、遷移情報を上記出力装置に送信する遷移情報送信手段と、該遷移情報送信手段が送信した遷移情報に応じて当該出力装置から送信される、無入力状態時に表示させる代替画像を受信して表示する代替画像表示手段とを備え、上記出力装置は、上記表示装置から上記遷移情報を受信する遷移情報受信手段と、該遷移情報受信手段が上記遷移情報を受信したときに、上記代替画像を当該表示装置に送信して表示させる画像送信手段とを備えていることを特徴としている。
【0047】
上記の構成によれば、表示装置が画像の入力のない無入力状態に遷移すること、または遷移したことを示す遷移情報を受信したときに、代替画像を当該表示装置に送信して表示させる。
【0048】
したがって、表示装置が他の出力装置が出力する画像を表示している状態から、無入力状態に遷移した(遷移する)場合であっても、当該表示装置に代替画像を送信して表示させ、黒画面が表示されることを防ぐことができる。
【0049】
また、上記の構成によれば、表示装置は、受信した代替画像をただ表示すればよく、従来技術のように、受信中の画像を一定時間ごとにサンプリングして記憶するというような負荷の高い処理を行う必要がない。さらに、上記の構成によれば、出力装置のユーザは、自分の所望の画像を代替画像として表示装置に表示させることも可能である。
【0050】
なお、上記出力装置及び上記表示装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記出力装置及び上記表示装置の各手段として動作させることにより、上記出力装置及び上記表示装置をコンピュータにて実現させる制御プログラム、及びそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に入る。
【発明の効果】
【0051】
以上のように、本発明の出力装置は、自装置から表示装置への画像の出力が停止されることを検出する停止検出手段と、上記停止検出手段が、上記表示装置への画像の出力が停止されることを検出したときに、無入力状態の上記表示装置に表示させる代替画像を、当該表示装置に送信して表示させる画像送信手段とを備えている構成である。
【0052】
また、本発明の出力装置の制御方法は、出力装置から表示装置への画像の出力が停止されることを検出する停止検出ステップと、上記停止検出ステップで、上記表示装置への画像の出力が停止されることを検出したときに、無入力状態の上記表示装置に表示させる代替画像を、当該表示装置に送信して表示させる画像送信ステップとを含む構成である。
【0053】
また、本発明の他の出力装置は、表示装置から、該表示装置が画像の入力のない無入力状態に遷移すること、または遷移したことを示す遷移情報を受信する遷移情報受信手段と、上記遷移情報受信手段が、上記遷移情報を受信したときに、無入力状態の上記表示装置に表示させる代替画像を、当該表示装置に送信して表示させる画像送信手段とを備えている構成である。
【0054】
そして、本発明の他の出力装置の制御方法は、表示装置から、該表示装置が画像の入力のない無入力状態に遷移すること、または遷移したことを示す遷移情報を受信する遷移情報受信ステップと、上記遷移情報受信ステップで、上記遷移情報を受信したときに、無入力状態の上記表示装置に表示させる代替画像を、当該表示装置に送信して表示させる画像送信ステップとを含む構成である。
【0055】
また、本発明の表示装置は、自装置の、画像の入力のない無入力状態への遷移を検出する表示側無入力状態検出手段と、上記表示側無入力状態検出手段が、無入力状態への遷移を検出したときに、無入力状態への遷移を示す遷移情報を上記出力装置に送信する遷移情報送信手段と、上記遷移情報送信手段が送信した遷移情報に応じて当該出力装置から送信される、無入力状態時に表示させる代替画像を受信して表示する代替画像表示手段とを備えている構成である。
【0056】
また、本発明の表示装置の制御方法は、表示装置の、画像の入力のない無入力状態への遷移を検出する表示側無入力状態検出ステップと、上記表示側無入力状態検出ステップで、無入力状態への遷移を検出したときに、無入力状態への遷移を示す遷移情報を上記出力装置に送信する遷移情報送信ステップと、上記遷移情報送信ステップで送信した遷移情報に応じて当該出力装置から送信される、無入力状態時に表示させる代替画像を受信して表示する代替画像表示ステップとを含む構成である。
【0057】
また、本発明の表示システムは、出力装置は、自装置から表示装置への画像の出力が停止されることを検出する停止検出手段と、該停止検出手段が、上記表示装置への画像の出力が停止されることを検出したときに、無入力状態時に表示させる代替画像を当該表示装置に送信する画像送信手段とを備え、上記表示装置は、上記画像送信手段から受信した代替画像を、無入力状態時に表示する代替画像表示手段を備えている構成である。
【0058】
そして、本発明の他の表示システムは、表示装置は、自装置の、画像の入力のない無入力状態への遷移を検出する表示側無入力状態検出手段と、該表示側無入力状態検出手段が無入力状態への遷移を検出したときに、遷移情報を出力装置に送信する遷移情報送信手段と、該遷移情報送信手段が送信した遷移情報に応じて当該出力装置から送信される、無入力状態時に表示させる代替画像を受信して表示する代替画像表示手段とを備え、上記出力装置は、上記表示装置から上記遷移情報を受信する遷移情報受信手段と、該遷移情報受信手段が上記遷移情報を受信したときに、上記代替画像を当該表示装置に送信して表示させる画像送信手段とを備えている構成である。
【0059】
上記の構成によれば、表示装置が無入力状態に遷移する、または遷移したタイミングで、代替画像を当該表示装置に送信して表示させるので、無入力状態に遷移した表示装置において、黒画面が表示されることを防ぐことができるという効果を奏する。
【0060】
また、表示装置は、受信した代替画像をただ表示すればよく、従来技術のように、受信中の画像を一定時間ごとにサンプリングして記憶するというような負荷の高い処理を行う必要がない。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明の一実施形態にかかる映像表示システムを構成する映像出力装置及び映像表示装置の要部構成を示すブロック図である。
【図2】上記映像出力装置及び映像表示装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【図3】上記映像表示装置による代替画像の表示例を示す図である。
【図4】上記映像表示装置によるカウントダウン画像の表示例を示す図である。
【図5A】本発明の他の実施形態にかかる映像表示システムを構成する映像出力装置及び映像表示装置の要部構成を示すブロック図である。
【図5B】出力側制御信号送受信部を外部出力部に統合した映像出力装置と、表示側制御信号送受信部を入力端子に統合した映像表示装置の要部構成を示すブロック図である。
【図6】上記映像出力装置及び映像表示装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0062】
〔実施の形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図4に基づいて詳細に説明する。まず、本実施形態の映像表示システムについて、図1に基づいて説明する。図1は、本実施形態の映像表示システム(表示システム)1を構成する映像出力装置(出力装置)2及び映像表示装置(表示装置)3の要部構成を示すブロック図である。
【0063】
映像表示システム1は、映像出力装置2が出力する映像を映像表示装置3が表示するシステムである。映像出力装置2は、映像表示装置3が表示可能な映像を出力するものであればよく、例えばパーソナルコンピュータ、ハードディスクレコーダ、DVDプレーヤ、携帯電話機、スマートフォン等であってもよい。また、映像表示装置3は、映像出力装置2が出力する映像を表示するものであればよく、例えばテレビジョン受像機やプロジェクタ等であってもよい。ここでは、映像出力装置2が携帯電話機であり、映像表示装置3がテレビジョン受像機である例を説明する。
【0064】
なお、同図では、簡単のため、映像出力装置2が1台接続されている例を示しているが、映像表示装置3には、複数の映像出力装置2を接続することができる。そして、複数の映像出力装置2を接続する場合、映像表示装置3は、ユーザが入力切替を行うことによって選択した1つの映像出力装置2からの映像を表示する。
【0065】
このような装置で構成される映像表示システム1は、映像出力装置2が、映像表示装置3が無信号状態(無入力状態)となることを検出し、このときに、映像出力装置2が予め格納している代替画像を映像表示装置3に送信して表示させることが主な特徴点である。
【0066】
これにより、無信号状態となった映像表示装置3に黒画面が表示されることを防ぐことができる。なお、無信号状態とは、映像表示装置3の表示対象が外部入力となっているが、外部から画像が入力されない状態であり、従来は黒画面が表示されていた状態である。
【0067】
〔映像出力装置2の構成〕
映像出力装置2は、図示のように、出力装置制御部10、出力装置記憶部11、及び外部出力部12を備えている。
【0068】
出力装置制御部10は、映像出力装置2の動作を統括して制御するものであり、外部出力制御部13、無信号状態検出部(停止検出手段)14、及び代替画像送信部(画像送信手段)15を含む。
【0069】
出力装置記憶部11は、映像出力装置2で使用する各種データを記憶するものであり、無信号状態の映像表示装置3に黒画面の代わりに表示させる代替画像を格納する代替画像格納部16を含む。
【0070】
外部出力部12は、映像出力装置2が格納している画像等、または生成した画像等を外部の装置(この例では映像表示装置3)に出力するためのものである。ここでは、外部出力部12が、HDMI(High Definition Multimedia Interface、登録商標)の出力端子である例を説明するが、外部出力部12は画像等のデータや命令等を送信可能なものであればよく、この例に限定されない。例えば、無線LAN等のような無線通信接続によりデータや命令等を送信するものであってもよい。
【0071】
外部出力制御部13は、映像出力装置2が格納している画像等、または生成した画像等を画像信号として、外部出力部12を介して外部の装置に出力する。また、外部出力制御部13は、外部出力部12を介して外部の装置(この例では映像表示装置3)に命令を送信し、外部の装置を動作させる。
【0072】
無信号状態検出部14は、外部出力部12を介して接続されている外部の表示装置(この例では映像表示装置3)への画像の出力を停止することを検出し、その外部の表示装置が無信号状態に遷移する旨を代替画像送信部15に通知する。
【0073】
具体的には、無信号状態検出部14は、外部出力制御部13が映像表示装置3に画像を出力している状態から、出力していない状態に切り替わること(画像の出力が停止されること)を検出する。そして、画像の出力停止を検出したときに、その旨を代替画像送信部15に通知する。
【0074】
なお、画像を出力している状態から、出力していない状態に切り替わるときとは、例えば画像出力を停止する場合や、映像出力装置2の電源をOFFにする場合である。例えば、画像出力を停止するユーザ操作が行われたときには、外部出力制御部13が、その旨を無信号状態検出部14に通知するので、この通知を受信したときに画像の出力が停止されると検出する。また、映像出力装置2の電源をOFFにするユーザ操作が行われたときには、出力装置制御部10が、電源OFFを一時保留して、電源をOFFにする旨を無信号状態検出部14に通知するので、この通知を受信したときに画像の出力が停止されると検出する。なお、映像出力装置2の電源OFFは、代替画像の送信後に行われる。
【0075】
ここで、映像表示装置3の出力が、映像出力装置2以外の装置となっている場合には、上記の検出時に映像表示装置3が無信号状態に遷移しないことも考えられる。しかしながら、一般的には、映像出力装置2について、画像を出力している状態から、出力していない状態への切り替えを行うようなときには、映像表示装置3の出力はこの映像出力装置2となっていることが多く、無信号状態の誤検出は少ないと考えられる。また、後述のように、映像表示装置3は、無信号状態ではないときに代替画像を受信した場合には、これを表示しないので、無信号状態の誤検出があったとしても、実用上問題はない。
【0076】
代替画像送信部15は、出力装置記憶部11から読み出した代替画像を映像表示装置3に送信して表示させる。具体的には、代替画像送信部15は、画像の出力停止を検出した無信号状態検出部14から、映像表示装置3が無信号状態に遷移する旨の通知を受信したときに、代替画像格納部16から代替画像を読み出す。そして、これを画像信号として外部出力部12を介して映像表示装置3に送信することにより、この代替画像を無信号状態に遷移した映像表示装置3に表示させる。
【0077】
〔映像表示装置3の構成〕
映像表示装置3は、図示のように、映像入力部20、表示装置制御部21、表示部22、無信号時間タイマー23、及び表示装置記憶部24を備えている。
【0078】
映像入力部20は、外部の出力装置(この例では映像出力装置2)が出力する画像等のデータや命令等を受け付けるものであり、入力端子(入力部)25と代替画像記憶部26とを含む。映像入力部20は、外部の出力装置が出力する画像信号等のデータや命令等を受け付けるものであればよい。ここでは、映像出力装置2がHDMIでデータや命令等を出力するので、映像入力部20もHDMIに対応したものとする。
【0079】
すなわち、入力端子25は、HDMIケーブル用の入力端子であり、この入力端子25と映像出力装置2の外部出力部12とは、HDMIケーブルで接続される。なお、同図では、簡単のため、入力端子25を1つのみ示しているが、複数の入力端子25を備えていてもよい。複数の複数の入力端子25を備えている場合、何れの入力端子25からの入力信号を表示の対象とするかを切り替える手段が設けられる。
【0080】
代替画像記憶部26は、映像出力装置2から受信した代替画像を記憶する。ここで、代替画像を映像出力装置2から取得する場合、映像出力装置2が継続的に代替画像を送信する構成とすることも考えられるが、これでは映像表示装置3が無信号状態とならない。無信号状態とならなければ、映像出力装置2において無信号状態が所定時間以上継続したときに自動的に表示をOFFにすることができない等の問題がある。このため、代替画像記憶部26を設けて代替画像を記憶(キャッシュ)する構成としている。なお、代替画像記憶部26は、映像入力部20の外部に設けてもよく、また、代替画像記憶部26を設ける代わりに、代替画像を表示装置記憶部24に格納する構成としてもよい。
【0081】
表示装置制御部21は、映像表示装置3の動作を統括して制御するものであり、表示処理部27、無信号状態検知部(表示側無入力状態検出手段、表示終了手段)28、及び代替画像受信部29を含む。
【0082】
表示処理部27は、表示部22に画像を表示させる処理を行うものであり、画像表示処理部30、代替画像表示処理部(代替画像表示手段)31、及びODS重畳部32を含む。
【0083】
画像表示処理部30は、入力端子25から出力される画像信号に基づき、表示部22に表示させる画像データを生成する。そして、画像表示処理部30は、生成した画像データをOSD重畳部32に出力する。
【0084】
代替画像表示処理部31は、無信号状態となったときに、代替画像記憶部26に記憶されている代替画像を読み出して、表示部22に表示させる代替画像データを生成する。そして、代替画像表示処理部31は、生成した代替画像データをOSD重畳部32に出力する。この処理は、無信号状態検知部28が無信号状態を検知したときに行う。なお、この処理は、代替画像が代替画像記憶部26に記憶されたときに行ってもよい。この場合には、代替画像表示処理部31が、代替画像の記憶を無信号状態への遷移として検出することになるので、無信号状態検知部28を省略することもできる。
【0085】
ODS重畳部32は、画像表示処理部30または代替画像表示処理部31から出力される画像データまたは代替画像データにOSDデータを重畳して表示部22に出力する。これにより、OSDが重畳された画像または代替画像が表示部22に表示される。なお、ODSデータは、OSDを表示させるためのデータであり、ODS重畳部32が予め記憶している。
【0086】
無信号状態検知部28は、映像表示装置3の無信号状態への遷移を検出する。具体的には、無信号状態検知部28は、画像表示処理部30が表示部22への映像データ出力を行っているか否かを検出し、出力を行っていないときに無信号状態となっていると検知する。
【0087】
また、無信号状態の継続時間が予め定めた時間だけ継続して終了時間となったときに、表示部22の表示をOFFにする。具体的には、無信号状態となっていると検知したときに、無信号時間タイマー23に時間のカウントを開始させる。そして、無信号時間タイマー23がカウントする時間が予め定めた時間に達したときに、映像表示装置3の電源をOFFにすることによって、表示部22の表示をOFFにする。なお、映像表示装置3の電源とは独立に表示部22のON/OFFの切り替えを行うことができる場合には、表示部22のみをOFFにしてもよい。
【0088】
代替画像受信部29は、代替画像の画像信号を受信し、これを代替画像として代替画像記憶部26に格納する。なお、代替画像受信部29は、代替画像を格納したときに、その旨を代替画像表示処理部31に通知してもよい。そして、代替画像表示処理部31は、この通知を受信したことをトリガとして代替画像の表示を行ってもよい。
【0089】
表示部22は、表示処理部27の制御に従って画像を表示するものである。また、無信号時間タイマー23は、無信号状態検知部28の制御に従って無信号状態の継続時間をカウントするものである。そして、表示装置記憶部24は、映像表示装置3で使用する各種データを記憶するものである。
【0090】
〔処理の流れ〕
次に、映像出力装置2及び映像表示装置3が実行する処理の流れを図2に基づいて説明する。図2は、映像出力装置2及び映像表示装置3が実行する処理の一例を示すフローチャートである。なお、ここでは映像出力装置2が実行する処理を先に説明し、その後で映像表示装置3が実行する処理を説明する。
【0091】
映像出力装置2の外部出力制御部13は、外部出力部12を介して映像表示装置3に画像信号を出力する(S1)。ここでは、映像出力装置2が記憶している動画像の画像信号(映像信号)を出力する例を説明する。
【0092】
画像信号を出力している間、無信号状態検出部14は、画像出力の停止を監視し(S2、停止検出ステップ)、画像出力を停止することが確認された場合(S2でYES)に、代替画像送信部15に無信号状態に遷移する旨を通知する。なお、ここでは、映像出力装置2に対し、画像出力を停止させるユーザ操作が行われたことにより、画像出力を停止することが確認されたとする。
【0093】
次に、無信号状態に遷移する旨の通知を受信した代替画像送信部15は、代替画像格納部16から代替画像を読み出して映像表示装置3に送信する(S3、画像送信ステップ)。ここでは、通常の代替画像と、カウントダウン用の代替画像であるカウントダウン画像を送信する。また、代替画像の送信を終了した代替画像送信部15は、その旨を無信号状態検出部14に通知する。
【0094】
そして、代替画像の送信を終了した旨の通知を受信した無信号状態検出部14は、外部出力制御部13にその旨を通知し、画像出力を停止させ(S4)、これにより映像出力装置2における処理は終了する。
【0095】
続いて、映像表示装置3が実行する処理を説明する。上述のS1で映像出力装置2から出力された画像信号は、映像表示装置3の入力端子25に入力されて(S10)、画像表示処理部30に送られる。そして、画像表示処理部30は、入力された画像信号に基づいて画像データを生成し、これを表示部22に表示させる(S11)。
【0096】
ここで、画像を表示している間、代替画像受信部29は、代替画像の受信を待ち受けており、入力端子25に代替画像の入力が確認されたときに、この代替画像を受信して(S12)代替画像記憶部26に記憶する。なお、代替画像は、これまでに受信していた画像と識別できるように送信されるので、代替画像受信部29は代替画像の受信を確認することができる。
【0097】
また、代替画像表示処理部31は、代替画像記憶部26に代替画像が記憶されるのを待ち受けており、代替画像が記憶されたことを確認したときに、無信号状態検知部28に無信号状態となっているか否かを確認する(S13)。
【0098】
ここで、無信号状態検知部28が無信号状態となっていると判断したとき(S13でYES)に、代替画像表示処理部31は、代替画像記憶部26に記憶されている代替画像を読み出して、OSD重畳部32に出力する。なお、ここで出力する代替画像は、通常の代替画像である。そして、OSD重畳部32は、この代替画像に無信号状態を示すOSDを重畳した画像データを生成し、これを表示部22に表示させる(S14)。
【0099】
このときに表示される代替画像は、例えば図3のような画像であってもよい。図3は、代替画像の表示例を示す図である。図示の例では、表示部22に、信号入力がない旨のメッセージ、及び携帯電話機(映像出力装置2)の接続が切断された旨のメッセージが、背景画像上に表示されている。このうち、携帯電話機の接続が切断された旨のメッセージと背景画像が代替画像であり、信号入力がない旨のメッセージはOSD重畳部32によって重畳されるOSDである。
【0100】
このような代替画像を表示することにより、携帯電話機からの入力が停止されることによって無信号状態となっているという映像表示システム1の現状を、ユーザが容易に把握することができる。また、無機質な黒画面を表示する場合と比べて、ユーザに与える違和感を軽減することができる。
【0101】
なお、代替画像は、黒画面が表示されるときのような違和感をユーザに与えることのない画像であればよく、特に限定されない。例えば、OSDを代替画像としてもよいし、動画像を代替画像としてもよい。ただし、図3の例のように、映像出力装置2及び映像表示装置3の現在の状態をユーザに認識させることができるような画像とすることが好ましい。
【0102】
ここでフローチャートの説明に戻る。無信号状態検知部28は、無信号状態となっていると判断したときに、無信号時間タイマー23による無信号継続時間のカウントを開始する(S15)。そして、無信号時間タイマー23によって、カウント時間が所定時間を経過するのを監視する(S16)。
【0103】
なお、上記所定時間は、表示OFFまでの時間と、カウントダウン画像のカウント時間との差から算出される。例えば、無信号状態が10分継続したときに電源をOFFする場合に、3分のカウントダウン画像を受信しているときには、この所定時間を7分とする。また、所定時間の経過から、カウントダウン画像の表示までに要する時間を考慮して、所定時間を短めに設定してもよい。
【0104】
ここで、所定時間を経過したことを確認したとき(S16でYES)には、無信号状態検知部28は、その旨を代替画像表示処理部31に通知する。そして、この通知を受信した代替画像表示処理部31は、代替画像記憶部26に記憶されているカウントダウン画像を読み出して表示部22に表示させる(S17)。
【0105】
なお、通常の代替画像からカウントダウン画像への切り替えは、例えば複数の代替画像記憶部26を設け、表示対象を通常の代替画像が記憶されている代替画像記憶部26から、カウントダウン画像が記憶されている代替画像記憶部26に切り替えることで行ってもよい。
【0106】
このときに表示されるカウントダウン画像は、例えば図4のような画像であってもよい。図4はカウントダウン画像の表示例を示す図である。図示の例では、表示部22に、信号入力がない旨のメッセージ、及び3分後に表示をOFFにする旨のメッセージが、背景画像上に表示されている。このうち、3分後に表示をOFFにする旨のメッセージと背景画像がカウントダウン画像であり、信号入力がない旨のメッセージはOSD重畳部32によって重畳されるOSDである。
【0107】
このカウントダウン画像における時間(図示の例では3分00秒)は、表示をOFFにするまでの残り時間を示し、時間の経過に伴って秒単位で減少する。つまり、図示の表示がなされた一秒後には2分59秒と表示され、3分後には0分00秒と表示される。このような表示は、カウントダウン画像を動画像とすることで実現できる。
【0108】
例えば、カウントダウン画像を、Flash、MP4、アニメーションGIF等とすることによって、このような表示を行うことができる。また、カウントダウン画像として、残り時間の長さで終了する動画像を用いてもよい。この場合、動画像の終了時に表示がOFFとなる。
【0109】
なお、カウントダウン画像は、映像表示装置3が自動で表示OFFするまでの時間において、時間経過に応じた画像が表示されるものであればよいが、残り時間をユーザがリアルタイムで認識することができるものであることが好ましい。例えば、図4の例のように残り時間をカウントダウンするものであってもよいし、カウントアップするものであってもよい。また、残り時間を線分の長さ等で示す画像を表示してもよい。
【0110】
そして、無信号状態検知部28は、表示をOFFにするまでの残り時間が経過したと判断したときに、表示部22の表示をOFFにし(S18)、これにより映像表示装置3の処理は終了する。
【0111】
なお、上記の例では、代替画像として、通常の代替画像(図3参照)と、カウントダウン画像(図4参照)を送信する例を示したが、何れか一方のみを送信してもよい。カウントダウン画像のみを送信する場合にはS14の処理が省略される。
【0112】
ただし、カウントダウン画像のみを送信する場合、無信号状態による黒画面が表示される可能性があるため、表示OFFまでの残り時間に合わせて、カウントの開始時間を設定可能な動画像をカウントダウン画像とすることが好ましい。この場合、代替画像表示処理部31は、無信号状態検知部28から表示OFFまでの残り時間を取得し、この残り時間に合わせてカウントの開始時間を設定して、カウントダウン画像の表示を開始すればよい。
【0113】
〔実施の形態2〕
次に、本発明の実施の形態2について、図5A、図5B、及び図6に基づいて詳細に説明する。まず、本実施形態の映像表示システムについて、図5Aに基づいて説明する。図5Aは、本実施形態の映像表示システム(表示システム)100を構成する映像出力装置(出力装置)40及び映像表示装置(表示装置)50の要部構成を示すブロック図である。なお、上記実施形態と同様の構成には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
【0114】
映像表示システム100は、上記実施形態の映像表示システム1と同様に、映像出力装置40が出力する映像を映像表示装置50が表示するシステムである。また、図示の例では、第2の映像出力装置60が映像表示装置50に接続されており、映像表示装置50は映像出力装置40または第2の映像出力装置60の出力する映像を表示する。
【0115】
映像出力装置40は、無信号状態検出部14が代替画像要求受付部(遷移情報受信手段、残時間特定手段)41に変わっている点、及び出力側制御信号送受信部42を備えている点を除けば、映像出力装置2と同様の構成である。
【0116】
代替画像要求受付部41は、映像表示装置50からの代替画像の送信要求を受け付けて、代替画像送信部15に代替画像を送信させる。つまり、代替画像要求受付部41は、代替画像の送信要求を受信することによって、映像表示装置50が無信号状態となったことを検出し、代替画像を送信させる。
【0117】
出力側制御信号送受信部42は、制御信号の送受信をするためのものである。具体的には、出力側制御信号送受信部42は、外部出力制御部13の制御に従って、他の装置(この例では映像表示装置50)に制御信号を送信する。また、他の装置(この例では映像表示装置50)から受信した制御信号を外部出力制御部13に転送する。
【0118】
すなわち、映像出力装置40と映像表示装置50は、制御信号の送受信が可能となっている。この他、代替画像についても出力側制御信号送受信部42を介して送信するものとする。無論、上記実施形態の映像出力装置2と映像表示装置3についても制御信号の送受信が可能な構成としてもよい。
【0119】
映像表示装置50は、映像入力部20に入力端子(入力部)51と表示側制御信号送受信部53が追加されている点、及び表示装置制御部21に代替画像要求部(遷移情報送信手段、残時間送信手段、入力部特定情報送信手段)52が追加されている点を除けば、映像表示装置3と同様の構成である。
【0120】
入力端子51は、入力端子25と同様の構成であり、図示の例では、入力端子51に第2の映像出力装置60が接続されている。なお、入力端子は3つ以上設けられていてもよい。
【0121】
表示側制御信号送受信部53は、制御信号の送受信をするためのものであり、出力側制御信号送受信部42と同様の構成である。また、表示側制御信号送受信部53を介して代替画像が受信される。ここでは、HDMIケーブルでの接続を想定しているので、表示側制御信号送受信部53は、出力側制御信号送受信部42とHDMIケーブル内の制御信号ラインで接続されることになる。なお、同図では図面が煩雑となることを避けるため、表示側制御信号送受信部53を1つのみ示しているが、表示側制御信号送受信部53は入力端子ごとに設けられる。
【0122】
代替画像要求部52は、無信号状態検知部28が、映像表示装置50の無信号状態への遷移を検知したときに、映像出力装置40に代替画像を要求する。なお、この代替画像の要求を受信することにより、映像出力装置40は映像表示装置50が無信号状態に遷移する(遷移した)ことを認識することができる。このため、この代替画像の要求は、無入力状態への遷移を示す遷移情報であると言える。
【0123】
ここで、図5Aの例では、出力側制御信号送受信部42と外部出力部12を個別のブロックとし、表示側制御信号送受信部53と入力端子25を個別のブロックとする例を示したが、これらのブロックは統合してもよい。
【0124】
これについて、図5Bに基づいて説明する。図5Bは、出力側制御信号送受信部42を外部出力部12に統合した映像出力装置40と、表示側制御信号送受信部53を入力端子25に統合した映像表示装置50の要部構成を示すブロック図である。
【0125】
図5Bの例では、外部出力部12が出力側制御信号送受信部42の機能を兼ねる。つまり、外部出力部12は、映像表示装置50と制御信号の送受信を行う機能をさらに備えている。同様に、入力端子25は、表示側制御信号送受信部53の機能を兼ねる。つまり、入力端子25は、映像出力装置40と制御信号の送受信を行う機能をさらに備えている。
【0126】
このような構成とした場合であっても、図5Aの例と同様に、映像出力装置40と映像表示装置50は、制御信号の送受信を行うことが可能である。
【0127】
〔処理の流れ〕
次に、映像出力装置40及び映像表示装置50が実行する処理の流れを図6に基づいて説明する。図6は、映像出力装置40及び映像表示装置50が実行する処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、映像出力装置40は映像表示装置50に画像の出力を行っておらず、映像表示装置50は第2の映像出力装置60が出力する画像を表示している状態から開始する。
【0128】
映像表示装置60の無信号状態検知部28は、無信号状態となることを監視している(S30、表示側無入力状態検出ステップ)。ここで、例えば第2の映像出力装置60の電源がOFFにされる等によって、無信号状態となったときには、無信号状態検知部28はこれを検知し(S30でYES)、無信号時間タイマー23による無信号継続時間のカウントを開始する(S31)。
【0129】
また、無信号状態検知部28は、無信号状態となった旨を代替画像要求部52に通知する。そして、無信号状態となった旨の通知を受信した代替画像要求部52は、表示側制御信号送受信部53を介して映像出力装置40に代替画像の送信を要求する命令を送信する(S32、遷移情報送信ステップ)。
【0130】
映像出力装置40の代替画像要求受付部41は、出力側制御信号送受信部42を介してこの命令を受信して(S20、遷移情報受信ステップ)、代替画像送信部15に代替画像を送信するように指示する。そして、この指示を受けた代替画像送信部15は、代替画像格納部16から代替画像を読み出して、外部出力部12を介して映像表示装置50に送信する(S21、画像送信ステップ)。なお、ここで送信する代替画像は、通常の代替画像のみであり、カウントダウン画像は送信しない。
【0131】
映像表示装置50の代替画像受信部29は、表示側制御信号送受信部53を介してこの代替画像を受信して(S33)代替画像記憶部26に記憶する。代替画像記憶部26に代替画像が記憶されると、代替画像表示処理部31は、代替画像記憶部26に記憶されている代替画像を読み出して、OSD重畳部32に出力する。ここで出力する代替画像は、通常の代替画像である。そして、OSD重畳部32は、この代替画像に無信号状態を示すOSDを重畳した画像データを生成し、これを表示部22に表示させる(S34、代替画像表示ステップ)。
【0132】
一方、無信号状態検知部28は、S31で無信号時間タイマー23によるカウントを開始した後、時間の所定時間の経過を監視している(S35)。なお、この所定時間は、表示OFFまでの期間のうち、カウントダウンしたい期間の長さに応じて設定される。例えば、20分で表示OFFにする場合に、最後の3分間だけカウントダウン画像を表示させたいときには、この所定時間を17分とすればよい。また、所定時間の経過から、カウントダウン画像の表示までに要する時間を考慮して、所定時間を短めに設定してもよい。
【0133】
そして、所定時間を経過したことを確認したとき(S35でYES)には、無信号状態検知部28は、その旨を代替画像要求部51に通知する。この通知を受信した代替画像要求部51は映像出力装置40に、表示OFFまでの残り時間を示す残時間情報と共に、カウントダウン画像の送信要求を、表示側制御信号送受信部53を介して送信する(S36)。
【0134】
なお、代替画像要求部51は、映像表示装置50が再生可能なファイルフォーマットや、代替画像格納部16に格納可能なデータ容量を示す情報をさらに送信してもよい。これにより、映像表示装置50が格納または表示できないカウントダウン画像が送信されることを防ぐことができる。
【0135】
映像出力装置40の代替画像要求受付部41は、出力側制御信号送受信部42を介してこの要求及び残時間情報を受信して(S22)、代替画像送信部15に残時間情報が示す時間のカウントダウン画像を送信するように指示する。
【0136】
なお、映像表示装置50が再生可能なファイルフォーマットや、代替画像格納部16に格納可能なデータ容量を示す情報を受信している場合には、これらの情報も代替画像送信部15に通知して、適切なカウントダウン画像が送信されるようにする。例えば、残り時間が長い場合には、代替画像格納部16に格納可能なデータ容量を超えないように、Flashのような比較的データ容量が少ないカウントダウン画像を送信し、短い場合には比較的データ容量の多いMP4のカウントダウン画像を送信するようにしてもよい。
【0137】
そして、この指示を受けた代替画像送信部15は、代替画像格納部16から上記残時間情報が示す時間のカウントダウン画像を読み出して、出力側制御信号送受信部42を介して映像表示装置50に送信し(S23)、これにより映像出力装置40の処理は終了する。なお、カウントダウン画像は、残時間情報が示す時間に応じたものであればよく、残時間情報が示す時間と同一の再生時間であるものに限られない。
【0138】
映像表示装置50の代替画像受信部29は、このカウントダウン画像を、表示側制御信号送受信部53を介して受信して(S37)代替画像記憶部26に記憶する。そして、代替画像表示処理部31は、代替画像記憶部26に記憶されているカウントダウン画像から画像データを生成して、OSD重畳部32に出力し、これによりOSDが重畳されたカウントダウン画像が表示される(S38)。
【0139】
そして、無信号状態検知部28は、表示をOFFにするまでの残り時間が経過したと判断したときに、表示部22の表示をOFFにし(S39)、これにより映像表示装置50の処理は終了する。
【0140】
なお、上記の例では、無信号状態となっていることを検知したときに、代替画像を要求する例を示したが、無信号状態となっていること、または無信号状態に遷移することを通知してもよい。この場合、この通知を受信した映像出力装置40が、代替画像を要求されていると判断して代替画像を送信する。
【0141】
また、上記では、第2の映像出力装置60からの出力が停止したときに代替画像を表示する例を示したが、映像出力装置40からの出力が停止したときにも代替画像を表示してもよい。この場合、実施形態1と同様に、映像出力装置40からの出力を停止するときに代替画像を送信して表示させればよい。
【0142】
〔出力が停止した映像出力装置に応じた代替画像の表示〕
上記では、出力が停止した映像出力装置にかかわらず、同じ代替画像を送信して表示する例を説明したが、出力が停止した映像出力装置に応じて、異なる代替画像を送信し、表示させてもよい。
【0143】
この場合、代替画像要求部52は、出力が停止した入力端子(例えば第2の映像出力装置60が接続されていた入力端子51)を識別する識別情報(入力部特定情報)と共に、代替画像の送信を要求する。
【0144】
また、映像出力装置40の代替画像格納部16には、代替画像を、映像表示装置50の入力端子毎に、その識別情報と対応付けて格納しておく。そして、代替画像送信部15は、代替画像の送信要求と共に受信した識別情報から、無信号状態に遷移する直前に画像が入力されていた入力端子を特定し、その入力端子に対応する代替画像を送信する。つまり、この場合、代替画像送信部15は、入力部特定手段としても機能する。無論、代替画像送信部15とは独立に入力部特定手段を設けてもよい。
【0145】
なお、このように複数種類の代替画像を用いる場合、映像表示装置50の代替画像記憶部26を入力端子毎に設けておき、出力が停止した入力端子に対応する代替画像記憶部26に代替画像を記憶すればよい。
【0146】
また、上記と同様に、出力が停止した映像出力装置を識別して、出力が停止した映像出力装置に応じた代替画像を表示してもよい。なお、出力が停止した映像出力装置の識別は、映像出力装置に識別情報の送信を要求することによって行えばよい。
【0147】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。また、異なる実施形態に開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0148】
最後に、映像出力装置2、40、及び映像表示装置3、50の各ブロック、特に出力装置制御部10及び表示装置制御部21は、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
【0149】
後者の場合、映像出力装置2、40、及び映像表示装置3、50は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである映像出力装置2、40、及び映像表示装置3、50の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、映像出力装置2、40、及び映像表示装置3、50に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0150】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
【0151】
また、映像出力装置2、40、及び映像表示装置3、50を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【産業上の利用可能性】
【0152】
本発明は、外部から入力された画像信号に基づき画像を表示する表示装置、及びこのような表示装置に画像信号を出力する出力装置に利用することができる。上記表示装置には、テレビジョン受像機のように表示対象となる画像を受信する機能等を有しているものの他、PCのモニタのように表示機能のみを有しているものが含まれる。また、上記出力装置には、出力する画像信号を自ら生成するものの他、他の装置が生成した画像信号を上記表示装置に転送するものも含まれる。
【符号の説明】
【0153】
1、100 映像表示システム(表示システム)
2、40 映像出力装置(出力装置)
3、50 映像表示装置(表示装置)
14 無信号状態検出部(停止検出手段、入力部特定手段)
15 代替画像送信部(画像送信手段)
25、51 入力端子(入力部)
28 無信号状態検知部(表示側無入力状態検出手段、表示終了手段)
31 代替画像表示処理部(代替画像表示手段)
41 代替画像要求受付部(遷移情報受信手段、残時間特定手段)
52 代替画像要求部(遷移情報送信手段、残時間送信手段、入力部特定情報送信手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置に画像を出力して表示させる出力装置であって、
自装置から上記表示装置への画像の出力が停止されることを検出する停止検出手段と、
上記停止検出手段が、上記表示装置への画像の出力が停止されることを検出したときに、無入力状態の上記表示装置に表示させる代替画像を、当該表示装置に送信して表示させる画像送信手段とを備えていることを特徴とする出力装置。
【請求項2】
上記画像送信手段は、自装置から上記表示装置への画像の出力が停止する前に、上記代替画像を送信することを特徴とする請求項1に記載の出力装置。
【請求項3】
上記表示装置は、無入力状態となった後、該無入力状態が予め定めた時間だけ継続して終了時間となったときに、自動的に表示を終了し、
上記出力装置は、上記終了時間までの残り時間を特定する残時間特定手段を備え、
上記残時間特定手段が特定した残り時間から上記終了時間までの時間において、時間経過に応じた画像が表示される動画像を、上記代替画像として送信することを特徴とする請求項1または2に記載の出力装置。
【請求項4】
上記表示装置は、無入力状態となった後、該無入力状態が予め定めた時間だけ継続して終了時間となったときに、自動的に表示を終了する機能を有するものであり、
上記出力装置は、上記終了時間までの残り時間を特定する残時間特定手段を備え、
上記画像送信手段は、上記残時間特定手段が特定した残り時間に応じた再生時間の動画像を、上記代替画像として送信することを特徴とする請求項1または2に記載の出力装置。
【請求項5】
表示装置に画像を出力して表示させる出力装置であって、
上記表示装置から、該表示装置が画像の入力のない無入力状態に遷移すること、または遷移したことを示す遷移情報を受信する遷移情報受信手段と、
上記遷移情報受信手段が、上記遷移情報を受信したときに、無入力状態の上記表示装置に表示させる代替画像を、当該表示装置に送信して表示させる画像送信手段とを備えていることを特徴とする出力装置。
【請求項6】
上記表示装置は、画像の入力を受け付ける入力部を複数備え、
上記出力装置は、上記表示装置の複数の入力部のうち、無入力状態に遷移する直前に画像が入力されていた入力部を特定する入力部特定手段を備え、
上記画像送信手段は、上記入力部毎に予め用意された代替画像のうち、上記入力部特定手段が特定した入力部に対応する代替画像を送信することを特徴とする請求項5に記載の出力装置。
【請求項7】
出力装置が出力する画像を表示する表示装置であって、
自装置の、画像の入力のない無入力状態への遷移を検出する表示側無入力状態検出手段と、
上記表示側無入力状態検出手段が、無入力状態への遷移を検出したときに、無入力状態への遷移を示す遷移情報を上記出力装置に送信する遷移情報送信手段と、
上記遷移情報送信手段が送信した遷移情報に応じて当該出力装置から送信される、無入力状態時に表示させる代替画像を受信して表示する代替画像表示手段とを備えていることを特徴とする表示装置。
【請求項8】
自装置が無入力状態となった後、該無入力状態が予め定めた時間だけ継続して終了時間となったときに表示を終了する表示終了手段と、
上記終了時間までの残り時間を示す残時間情報を上記出力装置に送信する残時間送信手段とを備え、
上記代替画像表示手段は、上記残時間情報を受信した上記出力装置から、該残時間情報が示す残り時間に応じた動画像である代替画像を受信して表示することを特徴とする請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
画像の入力を受け付ける複数の入力部と、
複数の上記入力部のうち、無入力状態に遷移する直前に画像が入力されていた入力部を示す入力部特定情報を、上記出力装置に送信する入力部特定情報送信手段とを備え、
上記代替画像表示手段は、上記入力部特定情報を受信した上記出力装置から、該出力装置において上記入力部毎に予め用意された代替画像のうち、該入力部特定情報が示す入力部に対応する代替画像を受信して表示することを特徴とする請求項7または8に記載の表示装置。
【請求項10】
出力装置が出力する画像を表示装置に表示させる表示システムであって、
上記出力装置は、自装置から上記表示装置への画像の出力が停止されることを検出する停止検出手段と、該停止検出手段が、上記表示装置への画像の出力が停止されることを検出したときに、無入力状態時に表示させる代替画像を当該表示装置に送信する画像送信手段とを備え、
上記表示装置は、上記画像送信手段から受信した代替画像を、無入力状態時に表示する代替画像表示手段を備えていることを特徴とする表示システム。
【請求項11】
出力装置が出力する画像を表示装置に表示させる表示システムであって、
上記表示装置は、自装置の、画像の入力のない無入力状態への遷移を検出する表示側無入力状態検出手段と、該表示側無入力状態検出手段が無入力状態への遷移を検出したときに、遷移情報を上記出力装置に送信する遷移情報送信手段と、該遷移情報送信手段が送信した遷移情報に応じて当該出力装置から送信される、無入力状態時に表示させる代替画像を受信して表示する代替画像表示手段とを備え、
上記出力装置は、上記表示装置から上記遷移情報を受信する遷移情報受信手段と、該遷移情報受信手段が上記遷移情報を受信したときに、上記代替画像を当該表示装置に送信して表示させる画像送信手段とを備えていることを特徴とする表示システム。
【請求項12】
表示装置に画像を出力して表示させる出力装置の制御方法であって、
上記出力装置から上記表示装置への画像の出力が停止されることを検出する停止検出ステップと、
上記停止検出ステップで、上記表示装置への画像の出力が停止されることを検出したときに、無入力状態の上記表示装置に表示させる代替画像を、当該表示装置に送信して表示させる画像送信ステップとを含むことを特徴とする出力装置の制御方法。
【請求項13】
表示装置に画像を出力して表示させる出力装置の制御方法であって、
上記表示装置から、該表示装置が画像の入力のない無入力状態に遷移すること、または遷移したことを示す遷移情報を受信する遷移情報受信ステップと、
上記遷移情報受信ステップで、上記遷移情報を受信したときに、無入力状態の上記表示装置に表示させる代替画像を、当該表示装置に送信して表示させる画像送信ステップとを含むことを特徴とする出力装置の制御方法。
【請求項14】
出力装置が出力する画像を表示する表示装置の制御方法であって、
上記表示装置の、画像の入力のない無入力状態への遷移を検出する表示側無入力状態検出ステップと、
上記表示側無入力状態検出ステップで、無入力状態への遷移を検出したときに、無入力状態への遷移を示す遷移情報を上記出力装置に送信する遷移情報送信ステップと、
上記遷移情報送信ステップで送信した遷移情報に応じて当該出力装置から送信される、無入力状態時に表示させる代替画像を受信して表示する代替画像表示ステップとを含むことを特徴とする表示装置の制御方法。
【請求項15】
請求項1から6の何れか1項に記載の出力装置を動作させるための制御プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための制御プログラム。
【請求項16】
請求項7から9の何れか1項に記載の表示装置を動作させるための制御プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための制御プログラム。
【請求項17】
請求項15または16に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−226222(P2012−226222A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−95431(P2011−95431)
【出願日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.FLASH
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】