説明

分岐プロテクタ

【課題】汎用性に優れた分岐プロテクタを提供する。
【解決手段】分岐プロテクタ10は、ワイヤハーネス90が分岐する部分を支持する分岐中心部11と、分岐中心部11から放射状に延び、ワイヤハーネス90が引き出される部分を支持する複数の分岐腕部12とを備える。複数の分岐腕部12のうち少なくとも1つの分岐腕部12(第1分岐腕部12A)には、ワイヤハーネス90の引き出し角度を変更可能となすヒンジ部が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤハーネスを保護する分岐プロテクタに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、従来の分岐プロテクタが開示されている。このものは、プロテクタ本体とそれに嵌合されるプロテクタ蓋体とを備えている。プロテクタ本体には第1、第2支線引き出し部が設けられ、プロテクタ蓋体には第3支線引き出し部が設けられている。ワイヤハーネスは、分岐プロテクタによって保護された状態で、例えば、第1、第3支線引き出し部を用いて垂直方向と斜め方向とに引き出され、また例えば、第2、第3支線引き出し部を用いて水平方向と斜め方向とに引き出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−236938号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記従来の分岐プロテクタの場合、第1〜第3支線引き出し部が固定されその取り付け角度が一定とされていたため、ワイヤハーネスの引き出し角度を変更することができなかった。したがって、ワイヤハーネスの引き出し角度が異なる他の配線構造に対しては、この分岐プロテクタを適用することができないという事情があった。
【0005】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、汎用性に優れた分岐プロテクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、ワイヤハーネスが分岐する部分を支持する分岐中心部と、前記分岐中心部から放射状に延び、前記ワイヤハーネスが引き出される部分を支持する複数の分岐腕部とを備えた分岐プロテクタであって、前記複数の分岐腕部のうち少なくとも1つの分岐腕部には、前記ワイヤハーネスの引き出し角度を変更可能となすヒンジ部が設けられているところに特徴を有する。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記ヒンジ部が、前記分岐腕部において、前記分岐中心部寄りの近接位置と前記分岐中心部から離れた離間位置とに設けられているところに特徴を有する。
【0008】
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記ヒンジ部が、前記分岐腕部における延び方向と直交する幅方向に沿った溝によって屈曲可能に形成され、前記溝が、前記近接位置側の前記ヒンジ部では前記分岐腕部の片面のみに設けられ、前記離間位置側の前記ヒンジ部では前記分岐腕部の両面に設けられているところに特徴を有する。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のものにおいて、前記複数の分岐腕部が、前記分岐中心部を挟んで対向して配置されているところに特徴を有する。
【0010】
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のものにおいて、前記分岐中心部には、前記ワイヤハーネスを支持する支持面とは反対側の面に、取付対象に固定可能な固定部が設けられているところに特徴を有する。
【0011】
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のものにおいて、前記分岐腕部が、前記ワイヤハーネスを支持する支持板と、前記支持板における延び方向と直交する幅方向の両端から立ち上がり、前記支持板との間にワイヤハーネスの収容空間を区画する側板とを有するところに特徴を有する。
【0012】
請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれか1項に記載のものにおいて、前記ヒンジ部が、前記分岐腕部における延び方向と直交する幅方向に沿った溝によって屈曲可能に形成され、前記分岐腕部には、前記溝の幅方向の両端外方に、前記ヒンジ部より厚肉の厚肉部が設けられているところに特徴を有する。
【発明の効果】
【0013】
<請求項1の発明>
ヒンジ部によってワイヤハーネスの引き出し角度が変更可能とされるため、ワイヤハーネスの引き出し角度が異なる複数の配線構造に、この分岐プロテクタを適用することができる。したがって、汎用性に優れた分岐プロテクタが提供される。
【0014】
<請求項2の発明>
分岐腕部に近接位置側のヒンジ部と離間位置側のヒンジ部とが設けられているため、ワイヤハーネスの引き出し角度を規定する際の自由度がより高められる。
【0015】
<請求項3の発明>
近接位置側のヒンジ部では分岐腕部の片面のみに溝が設けられているため、この部分が格別薄くなることはない。したがって、近接位置側のヒンジ部を介して分岐腕部が折り曲げられるときに、分岐腕部が近接位置側のヒンジ部の部分で破断されるのが回避される。これに対し、折り曲げ時の応力が比較的小さくて済む離間位置側のヒンジ部では分岐腕部の両面に溝が設けられているため、このヒンジ部を介して分岐腕部が柔軟に折り曲げられる。
【0016】
<請求項4の発明>
複数の分岐腕部が分岐中心部を挟んで対向して配置されているため、この対向する各分岐腕部にワイヤハーネスを直線状に沿わせることが可能となる。
【0017】
<請求項5の発明>
分岐中心部に固定部が設けられているため、取付対象に固定した状態でワイヤハーネスを分岐させることができる。
【0018】
<請求項6の発明>
分岐腕部が支持板と側板とを有し、支持板と側板との間にワイヤハーネスの収容空間が区画されるため、分岐腕部内でワイヤハーネスの引き出し部分がばらけるのが防止される。
【0019】
<請求項7の発明>
ヒンジ部が分岐腕部における延び方向と直交する幅方向に沿った溝によって屈曲可能に形成されるため、この部分が破断されるおそれがあるものの、溝の幅方向の両端外方にヒンジ部より厚肉の厚肉部が設けられているため、分岐腕部が破断されるのが回避される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施形態1に係る分岐プロテクタの平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】分岐プロテクタの側面図である。
【図4】分岐プロテクタの正面図である。
【図5】分岐プロテクタの第1使用態様をあらわす斜視図である。
【図6】分岐プロテクタの第2使用態様をあらわす斜視図である。
【図7】分岐プロテクタの第3使用態様をあらわす斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図7によって説明する。本実施形態に係る分岐プロテクタ10は、ワイヤハーネス90を保護するものであって、合成樹脂製の板材によって構成されている。そして、分岐プロテクタ10は、図1及び図5に示すように、ワイヤハーネス90が分岐する基幹部分を支持する分岐中心部11と、分岐中心部11と一体に連なり、ワイヤハーネス90が引き出される引出部分を支持する複数の分岐腕部12とを備えている。
【0022】
分岐中心部11は平板状の支持板11Aからなり、支持板11Aの上面はワイヤハーネス90の基幹部分を支持可能な支持面11Bとされている。また、図2に示すように、支持板11Aの下面には、固定部60を取り付け可能なレール状の取付部13が形成されている。
【0023】
固定部60は合成樹脂製であってクリップ状の形態とされ、その上端面に、取付部13に着脱可能な装着部61が形成されている。また、固定部60には、図3及び図4に示すように、撓み可能な一対の弾性片62が下向きに突出して形成されている。固定部60は、装着部61が取付部13にスライド装着され、かつ各弾性片62の撓み動作を伴った後、図示しない取付対象に弾性的に取り付けられる。これにより、分岐プロテクタ10は固定部60を介して取付対象に固定される。
【0024】
各分岐腕部12は、図1に示すように、分岐中心部11を中心としてそこから放射状に延びる形態とされている。本実施形態の場合、各分岐腕部12は、分岐中心部11を中心として十字形をなす各位置に配置されている。具体的には、各分岐腕部12は、分岐中心部11を挟んだX軸方向の両側にほぼ対称に配置される一対の第1分岐腕部12Aと、分岐中心部11を挟んだY軸方向の両側にほぼ対称に配置される一対の第2分岐腕部12Bとからなる。なお、X軸方向、Y軸方向、及び後述するZ軸方向は、互いに直交する位置関係とされている。
【0025】
第1分岐腕部12Aは、第2分岐腕部12Bより長寸とされ、分岐中心部11から連続しつつX軸方向に直線状に延びる支持板12Fを有している。支持板12Fの上面は分岐中心部11側から段差なく連続する支持面12Cとされ、ここにワイヤハーネス90の第1引出部分90A(図5を参照)が支持可能とされている。
【0026】
図2に示すように、第1分岐腕部12Aにおける分岐中心部11寄りの近接位置には、近接位置側のヒンジ部(以下、近接側ヒンジ部14という)が設けられている。近接側ヒンジ部14は、第1分岐腕部12Aにおける分岐中心部11との連結部位に配置されている。そして、第1分岐腕部12Aの下面には、近接側ヒンジ部14と対応する位置に、幅方向(第1分岐腕部12Aの延び方向と直交する方向)に延びる帯状の溝15が形成されている。近接側ヒンジ部14は、溝15による薄肉化によって弾性的に屈曲変形可能とされている。
【0027】
また、第1分岐腕部12Aにおける分岐中心部11から離れた離間位置には、離間位置側のヒンジ部(以下、離間側ヒンジ部23という)が設けられている。離間側ヒンジ部23は、第1分岐腕部12Aの長さ方向ほぼ中央部に配置されている。そして、第1分岐腕部12Aの上下両面には、離間側ヒンジ部23と対応する位置に、幅方向に延びる上下一対の溝16が形成されている。離間側ヒンジ部23は、溝16による薄肉化によって弾性的に屈曲変形可能とされている。なお、離間側ヒンジ部23の厚みは近接側ヒンジ部14の厚みとほぼ同じとされている。また、第1分岐腕部12Aの幅方向の両端部には、図1及び図2に示すように、溝15、16の幅方向の両端外方と対応する位置に、厚肉部17が形成されている。第1分岐腕部12Aは厚肉部17によって所定の剛性が確保されている。
【0028】
第2分岐腕部12Bは、図1に示すように、分岐中心部11から連続しつつY軸方向に直線状に延びる支持板12Dを有している。図3に示すように、支持板12Dの上面は分岐中心部11側から段差なく連続する支持面12Eとされ、ここにワイヤハーネス90の第2引出部分90B(図5を参照)が支持可能とされている。
【0029】
第2分岐腕部12Bの支持板12Dは、第1分岐腕部12Aの支持板12Fよりも幅寸法(第2分岐腕部12Bの延び方向と直交する方向(幅方向)に関する寸法)が大きくされている。また、図3及び図4に示すように、第2分岐腕部12Bは、支持板12Dの幅方向の両端部から立ち上がる一対の側板18を有している。各側板18は、第2分岐腕部12Bの長さ方向に延出して形成されている。各側板18と支持板12Dとの間には、ワイヤハーネス90の収容空間19が区画して形成されている。この収容空間19は断面チャンネル状をなし、上方に開放されている。そして、図1に示すように、第2分岐腕部12Bの幅方向の両端部には、第1分岐腕部12Aとの連結部位であって分岐中心部11の4隅寄りの部分に、平面視ほぼ四半円弧状の繋ぎ部21が形成されている。繋ぎ部21は、側板18よりも高背とされている。なお、第2分岐腕部12Bには、第1分岐腕部12Aと違って、側板18、溝15、16、及びヒンジ部14、23は設けられていない。
【0030】
本実施形態に係る分岐プロテクタ10の構造は上述の通りであり、続いて、分岐プロテクタ10の使用態様を説明する。
分岐プロテクタ10は、各近接側ヒンジ部14及び各離間側ヒンジ部23の屈曲動作を伴いつつ各第1分岐腕部12Aが折り曲げられ、あるいは各第1分岐腕部12Aが直線状に保たれることにより、ワイヤハーネス90の引き出し角度を変更可能とされている。
【0031】
例えば、図5に示す第1使用態様では、各近接側ヒンジ部14及び各離間側ヒンジ部23がいずれも初期状態に保たれ、各第1分岐腕部12AはX軸方向に沿ってほぼ真直ぐ配置されている。このため、ワイヤハーネス90の第1引出部分90Aは各第1分岐腕部12Aに支持された状態でX軸方向に引き出される。また、ワイヤハーネス90の第2引出部分90Bは各第2分岐腕部12Bの収容空間19に収容された状態でY軸方向に引き出される。この場合、ワイヤハーネス90の第2引出部分90Bは各側板18によって幅方向への遊動が規制される。また、各ワイヤハーネス90は、テープ80巻き等されて分岐腕部12に固定される。かくして、第1使用態様では、ワイヤハーネス90が十字状に分岐される。
【0032】
また、例えば、図6に示す第2使用態様では、各第1分岐腕部12Aのうち片方の第1分岐腕部12Aの近接側ヒンジ部14が屈曲させられ、この片方の第1分岐腕部12Aが近接側ヒンジ部14を支点として約90度回動されてZ軸方向に起立して配置される。このため、ワイヤハーネス90の第1引出部分90Aの片側は片方の第1分岐腕部12Aに支持された状態でZ軸方向に引き出される。このとき、片方の第1分岐腕部12Aは、繋ぎ部21に寄りかかるようにして側板18とともにテープ80巻きされることにより、その起立状態を維持可能とされる。また、ワイヤハーネス90の第2引出部分90Bは各第2分岐腕部12Bの収容空間19に収容された状態でY軸方向に引き出される。かくして、第2使用態様では、ワイヤハーネス90が3次元的に分岐される。
【0033】
また、例えば、図7に示す第3使用態様では、各第1分岐腕部12Aのうち片方の第1分岐腕部12Aの近接側ヒンジ部14及び離間側ヒンジ部23がそれぞれ同一方向に屈曲させられ、この片方の第1分岐腕部12Aが折り返されてもう片方の第1分岐腕部12Aの上方にほぼ対向して配置される。このため、ワイヤハーネス90の第1引出部分90Aは片方の第1分岐腕部12Aに上方から押さえ付けられた状態でもう片方の第1分岐腕部12Aに支持されつつX軸方向に引き出される。そして、この状態で各第1分岐腕部12Aがテープ80巻きされて一まとめにされる。また、ワイヤハーネス90の第2引出部分90Bは各第2分岐腕部12Bの収容空間19に収容された状態でY軸方向に引き出される。かくして、第3使用態様では、ワイヤハーネス90がT字状に分岐される。
【0034】
以上説明したように、本実施形態によれば、各近接側ヒンジ部14及び各離間側ヒンジ部23によってワイヤハーネス90の引き出し角度が変更可能とされるため、ワイヤハーネス90の引き出し角度が異なる複数の配線構造に、この分岐プロテクタ10を適用することができる。したがって、汎用性に優れた分岐プロテクタ10が提供される。
【0035】
また、近接側ヒンジ部14と離間側ヒンジ部23とを適宜組み合せて使用することにより、ワイヤハーネス90の引き出し角度を規定する際の自由度がより高められる。
【0036】
また、近接側ヒンジ部14では第1分岐腕部12Aの片面のみに溝15が設けられているため、この部分が格別薄くなることはない。したがって、近接側ヒンジ部14を介して第1分岐腕部12Aが折り曲げられるときに、第1分岐腕部12Aが近接側ヒンジ部14で破断されるのが回避される。これに対し、折り曲げ時の応力が比較的小さくて済む離間側ヒンジ部23では第1分岐腕部12Aの両面に溝16が設けられているため、この離間側ヒンジ部23を介して第1分岐腕部12Aが柔軟に折り曲げられる。
【0037】
また、複数の分岐腕部12が分岐中心部11を挟んで対向して配置されているため、この対向する各分岐腕部12にワイヤハーネス90を直線状に沿わせることが可能となる。
【0038】
さらに、分岐中心部11に固定部60が設けられているため、取付対象に固定した状態でワイヤハーネス90を分岐させることができる。さらにまた、第2分岐腕部12Bが支持板12Dと側板18とを有し、支持板12Dと側板18との間にワイヤハーネス90の収容空間19が区画されているため、第2分岐腕部12B内でワイヤハーネス90の第2引出部分90Bがばらけるのが防止される。
【0039】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)ヒンジ部が全ての分岐腕部に設けられていてもよい。
(2)近接側ヒンジ部及び離間側ヒンジ部のいずれか一方を省略することができる。
(3)分岐腕部にはコルゲートチューブが装着されるものであってもよい。
(4)固定部は分岐中心部に一体に成形されるものであってもよい。
(5)近接側ヒンジ部と対応する溝は第1分岐腕部の上面に形成されるものであってもよい。
(6)ワイヤハーネスの使用態様は、ヒンジ部を適宜利用することにより、第1〜第3使用態様以外にも種々想定し得る。
【符号の説明】
【0040】
10…分岐プロテクタ
11…分岐中心部
12…分岐腕部
12A…第1分岐腕部
12B…第2分岐腕部
14…近接側ヒンジ部(ヒンジ部)
18…側板
19…収容空間
23…離間側ヒンジ部(ヒンジ部)
60…固定部
90…ワイヤハーネス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤハーネスが分岐する部分を支持する分岐中心部と、
前記分岐中心部から放射状に延び、前記ワイヤハーネスが引き出される部分を支持する複数の分岐腕部とを備えた分岐プロテクタであって、
前記複数の分岐腕部のうち少なくとも1つの分岐腕部には、前記ワイヤハーネスの引き出し角度を変更可能となすヒンジ部が設けられていることを特徴とする分岐プロテクタ。
【請求項2】
前記ヒンジ部が、前記分岐腕部において、前記分岐中心部寄りの近接位置と前記分岐中心部から離れた離間位置とに設けられていることを特徴とする請求項1記載の分岐プロテクタ。
【請求項3】
前記ヒンジ部が、前記分岐腕部における延び方向と直交する幅方向に沿った溝によって屈曲可能に形成され、前記溝が、前記近接位置側の前記ヒンジ部では前記分岐腕部の片面のみに設けられ、前記離間位置側の前記ヒンジ部では前記分岐腕部の両面に設けられていることを特徴とする請求項2記載の分岐プロテクタ。
【請求項4】
前記複数の分岐腕部が、前記分岐中心部を挟んで対向して配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の分岐プロテクタ。
【請求項5】
前記分岐中心部には、前記ワイヤハーネスを支持する支持面とは反対側の面に、取付対象に固定可能な固定部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項記載の分岐プロテクタ。
【請求項6】
前記分岐腕部が、前記ワイヤハーネスを支持する支持板と、前記支持板における延び方向と直交する幅方向の両端から立ち上がり、前記支持板との間にワイヤハーネスの収容空間を区画する側板とを有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項記載の分岐プロテクタ。
【請求項7】
前記ヒンジ部が、前記分岐腕部における延び方向と直交する幅方向に沿った溝によって屈曲可能に形成され、前記分岐腕部には、前記溝の幅方向の両端外方に、前記ヒンジ部より厚肉の厚肉部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項記載の分岐プロテクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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