説明

分析装置管理システム、分析装置管理サーバ用プログラム及び分析装置

【課題】 ネットワークに接続された複数の分析装置に対するネットワークアドレスの設定作業を自動化するとともに、特定の分析装置には特定のネットワークアドレスを割り当てるようにすることにより分析装置の管理を容易にする。
【解決手段】 ネットワーク4、6に接続された各分析装置10、12、18上でDHCPクライアント30、32、34を動作させる一方、ネットワーク4に接続されたコンピュータ上でDHCPサーバ24を動作させる。これにより、各分析装置にIPアドレスが自動的に割り当てられる。また、分析装置の装置識別子(装置名、製造番号、MACアドレス等)とIPアドレスの対応をアドレステーブル28で集中管理することにより、同じ分析装置には常に同じIPアドレスが付与されるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク対応型分析装置にネットワーク接続情報を設定する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
分析装置の制御については、従来、分析装置に専用の制御プログラムを組み込んだり、分析装置とパーソナルコンピュータ(以下、パソコン)をシリアルケーブル等で直接接続してパソコン上の制御アプリケーションで制御したりしていた。これに対し、最近では、分析装置にネットワーク通信モジュールを組み込み、ネットワークを通じて遠隔端末から分析装置の監視や制御を行うシステムが普及しつつある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記のようなシステムでは、各分析装置に一意のネットワークアドレスが割り当てられるとともに、ネットワーク接続に必要な各種情報が設定される。例えば、通信プロトコルとして、インターネットの標準プロトコルであるTCP/IPを用いる場合、各分析装置にはネットワーク内で一意のIPアドレスが割り当てられるとともに、サブネットマスクやデフォルトゲートウェイが設定される。以上のように、ネットワーク接続のために分析装置に設定される情報を本発明ではネットワーク接続情報と呼ぶ。
【0004】
IPアドレスの割り当て方法として、まず、予め各分析装置に固定的にIPアドレスを設定する方法がある。この方法では、分析装置の数だけIPアドレスを確保し、どの装置にどのIPアドレスを割り当てるかを決定した上で、分析装置毎にネットワーク情報を手動設定する。
【0005】
また、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバを利用して各分析装置に自動的にIPアドレスを割り当てる方法もある(非特許文献1参照)。この方法では、ネットワーク内にDHCPサーバを設置する一方、各分析装置でDHCPクライアントを動作させる。DHCPクライアントは、所定のタイミングで(例えば、分析装置の起動時に)IPアドレス割り当て要求をブロードキャストにより送信する。この要求は、ネットワークに接続された全ノード(分析装置、サーバ、パソコン等)に届くため、DHCPサーバも当然その要求を受信する。前期要求を受信したDHCPサーバは、ネットワーク内で使用されていないいずれかのIPアドレスをDHCPクライアントに通知する。この通知を受けたDHCPクライアントは、受け取ったアドレスを用いて自己の分析装置のネットワーク設定を行う。なお、大規模ネットワークでは、サブネットマスク等を利用して複数のサブネットに分割し、サブネット毎にDHCPサーバを立てる場合もある。
【0006】
【特許文献1】特開2004-85356号公報
【非特許文献1】R. Droms,"Dynamic Host Configuration Protocol (RFC2131)",[online],1997年3月,Bucknell University,[平成16年11月12日検索],インターネット<URL:http://www.ietf.org/rfc/rfc2131.txt>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
固定的なアドレス割り当ての場合、IPアドレスやその他のネットワーク情報を各分析装置に手動で設定しなければならない。この設定作業は、多数の分析装置が分散配置されている環境では相当に手間がかかるだけでなく、設定ミスが発生する可能性も高い。
【0008】
ネットワーク設定を初期状態から変更せずに分析装置をネットワークに接続した場合、IPアドレスの重複やサブネットマスクの相違等により、ネットワーク通信ができない場合がある。このようになると、たとえIPアドレスが分かっていても、他の端末から前記分析装置に接続することは困難であるため、実際に分析装置まで出向いて手動でネットワーク設定を行わなければならず、手間がかかる。また、目的の分析装置のIPアドレスが不明になってしまった場合も、再接続のためにIPアドレスを初期化してネットワーク設定を再度行わなければならないため、同様に手間がかかる。
【0009】
一方、動的なアドレス割り当てにも問題はある。例えば、遠隔端末からある分析装置に制御命令を送信することを考える。この場合、もし装置名(ホスト名)とIPアドレスを関連づける仕組み(例えば、DNSサーバ)が実装されていなければ、アプリケーションにより目的の分析装置のIPアドレスを直接指定して通信を行うことになる。ところが、自動的アドレス割り当てでは、基本的にどの分析装置にどのIPアドレスが付与されるかは決まっていない。従って、同じ分析装置であっても、再起動等の際にIPアドレスが変更されてしまう可能性がある。このため、上記のようにIPアドレスを直接指定して分析装置と通信を行う場合、目的の分析装置のIPアドレスが何らかの理由で変更されたために通信が不能となったり、更には、誤って別の分析装置に接続してしまう可能性もある。
【0010】
本発明は以上のような課題を解決するために成されたものであり、その目的は、ネットワークに接続された複数の分析装置に対するネットワークアドレスの設定作業を自動化するとともに、特定の分析装置には特定のネットワークアドレスを割り当てるようにすることにより分析装置の管理を容易にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために成された本発明に係る分析装置管理システムは、
ネットワーク内で一意の装置識別子を有する分析装置上で動作するクライアント、及び、前記ネットワークを通じて前記クライアントから送られてくる要求に応じた処理を行うサーバを備え、
前記クライアントは、
アドレス割り当て要求及び分析装置の装置識別子を前記サーバに送信する要求送信部、及び、
前記サーバから通知されたネットワークアドレスを用いて分析装置のネットワーク設定を行うネットワーク設定部
を備え、前記サーバは、
分析装置の装置識別子とネットワークアドレスとを関連づけて保存した分析装置アドレステーブル、及び、
前記クライアントからアドレス割り当て要求を受信したときに、前記分析装置アドレステーブルを参照し、前記要求とともに受信した装置識別子が前記分析装置アドレステーブルに登録されていれば、その装置識別子に対応するネットワークアドレスを前記クライアントに通知するアドレス管理部
を備えることを特徴としている。
【0012】
また、本発明に係る分析装置管理サーバ用プログラムは、ネットワークに接続されたコンピュータを上記分析装置管理システムのサーバとして動作させることを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る分析装置は、
ネットワークに接続するためのインターフェース、
アドレス割り当て要求及び分析装置の装置識別子を前記インターフェースを通じてネットワークの全ノードに送信する要求送信部、及び、
前記アドレス割り当て要求に応じて他のノードから通知されたネットワークアドレスを用いて分析装置のネットワーク設定を行うネットワーク設定部
を備えることを特徴としている。
【0014】
本発明に係る分析装置管理システムにおいては、各分析装置に一意の装置識別子が付与されている。装置識別子の例としては、ネットワークインターフェースのハードウェアアドレス(MACアドレス)、装置の製造番号、ユーザが装置に付与した名前(ホスト名)等が挙げられる。また、サーバには、分析装置の装置識別子とネットワークアドレスとを関連づけて保存したデータベースである分析装置アドレステーブルが用意されている。
【0015】
本発明に係る分析装置管理システムにおいて、分析装置にネットワークアドレスを設定する動作は以下の通りである。
【0016】
分析装置を起動すると、その分析装置のクライアントが自動的に起動し、アドレス割り当て要求及び分析装置の装置識別子をサーバに送信する。ただし、通常は、直接サーバ宛にアドレス割り当て要求を送るのではなく、いわゆるブロードキャストによりネットワーク内の全てのノードに要求を送信することによって間接的にサーバに当該要求を送達させる形を取る。このアドレス割り当て要求の送信の際に、クライアントは、分析装置の装置識別子も同時に送信する。例えば、DHCPでは、ホスト名やクライアントID等のオプション情報をアドレス割り当て要求に付加して送信することができる旨、RFC2131に規定されている。これを利用することで、上述のような各種装置識別子を送出することができる。
【0017】
アドレス割り当て要求を受信したサーバは、分析装置アドレステーブルを参照し、前記要求とともに受信した装置識別子がそのテーブルに登録されているかどうか調べる。その装置識別子が登録されていた場合、サーバは、前記テーブル内でその装置識別子に対応するネットワークアドレスを含むアドレス通知を前記クライアントに送信する。また、サーバは、分析装置アドレステーブルにおいて、前記クライアントに通知したネットワークアドレスの状態を「使用中」に変更する。
【0018】
前記アドレス通知を受け取ったクライアントは、そのアドレス通知に含まれるネットワークアドレスを用いて分析装置のネットワーク設定を行う。
【0019】
なお、DHCPの場合、クライアントは、通知されたネットワークアドレスを使いたい旨をサーバに通知し、それに対するサーバからの承認を受けた上で、そのネットワークアドレスを用いたネットワーク設定を行う。この場合、サーバは、クライアントに通知したネットワークアドレスの状態を一旦「予約」にし、その後、クライアントから前記ネットワークアドレス使用の旨の通知が届いた時点で、そのネットワークの状態を「使用中」にする。
【0020】
本発明に係る分析装置管理システムにおいて、既にネットワークに接続済みの分析装置のネットワークアドレスを変更したい場合は、サーバの分析装置アドレステーブルにおいて目的の分析装置の装置識別子に対応するネットワークアドレスを変更してから分析装置本体又は分析装置上のクライアントを再起動する。また、分析装置にネットワークを通じたアドレス設定変更機能が実装されている場合は、サーバから目的の分析装置に接続し、ネットワークアドレスを所望の値に変更するとともに、その変更に合わせて分析装置アドレステーブルを更新するようにしてもよい。
【0021】
新たな分析装置を追加する際等、装置識別子がアドレステーブルに登録されていない場合には、アドレステーブルにその分析装置に対応する情報を追加すればよい。
【発明の効果】
【0022】
本発明では、ネットワークの各所に点在する複数の分析装置のネットワークアドレスが集中管理され、各分析装置のネットワーク設定が自動的に行われる。これにより、以下のような効果が得られる。
・システム構築時や分析装置の追加設置時に必要なネットワーク設定作業が省力化されるとともに、設定ミス等の人的エラーが発生しなくなる。
・いずれかの分析装置のネットワーク設定が不明になった場合でも、その装置を容易にネットワークに再接続させることができる。
・特定の分析装置には必ず特定のネットワークアドレスが割り当てられるため、分析装置のネットワークアドレスが勝手に変更されてしまうことによるトラブルが回避される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図1に本発明に係る分析装置管理システムの一実施形態の概略構成を示す。本実施形態の分析装置管理システム(以下、本システムと呼ぶ)は、ルータ2を介して隣接する2つのサブネットワーク4及び6を含んでいる。第1のサブネットワーク4には、2台の分析装置10及び12、アドレス管理サーバ14及び管理端末16が接続されており、第2のサブネットワークには別の分析装置18が接続されている。ネットワーク内の通信プロトコルはTCP/IPである。
【0024】
アドレス管理サーバ14は、第1のサブネットワーク4に接続されたコンピュータであり、その上で所定のプログラムを実行することによりソフトウェア的に構成された機能部であるWebサーバ20、データ管理部22及びDHCPサーバ24を備えている。また、アドレス管理サーバ14はハードディスクや半導体メモリ等から成る記憶装置26を備えており、ここに分析装置アドレステーブル28が作成されている。分析装置アドレステーブル28(以下、アドレステーブル28と呼ぶ)の構成を図2に示す。本実施形態のアドレステーブル28は、装置名、MACアドレス、製造番号、IPアドレス及び状態を示す情報を保存するためのデータベースであって、装置名、MACアドレス及び製造番号が、それぞれ本発明の装置識別子に相当する。なお、装置名、MACアドレス及び製造番号は全てが必要ではなく、分析装置毎にいずれか1つの情報があれば本システムは正常に動作する。
【0025】
一方、分析装置10、12及び18ではそれぞれDHCPクライアント30、32及び34が搭載されており、管理端末16にはWebブラウザ36が搭載されている。また、ルータ2にはDHCPブロードキャストパケットを中継するDHCPリレーエージェント機能が実装されている。
【0026】
各分析装置のIPアドレスの設定手順は以下の通りである。なお、以下の説明では、分析装置10及び18には製造番号送出機能が実装されており、また、分析装置18には装置名が付与されているものとする。
【0027】
(1)第1の分析装置10のアドレス設定
第1の分析装置10を起動すると、DHCPクライアント30が分析装置10の製造番号送出機能を利用して製造番号(12345678)を取得し、その製造番号をクライアントIDとして付加したアドレス割り当て要求メッセージをブロードキャストにより送信する。このメッセージはサブネットワーク4に接続された全てのノードに届くから、当然にアドレス管理サーバ14にも届く。アドレス管理サーバ14では、DHCPサーバ24が前記メッセージを受け取り、その中にクライアントIDが含まれているかどうか調べる。先に述べたように、この例ではクライアントIDとして製造番号(12345678)が指定されている。そこで、DHCPサーバ24は、その製造番号に対応するIPアドレス(192.168.1.1)をアドレステーブル28から取得し、DHCPクライアント30に通知する。この通知を受け取ったDHCPクライアント30は、アドレス使用通知をDHCPサーバ24に送信するとともに、前記IPアドレスを用いて分析装置10のネットワーク設定を行う。アドレス使用通知を受け取ったDHCPサーバ24は、アドレステーブルにおける前記IPアドレスの「状態」を「未使用」から「使用中」に書き換える。
【0028】
(2)第2の分析装置12のアドレス設定
第2の分析装置12を起動すると、DHCPクライアント32がアドレス割り当て要求メッセージをブロードキャストにより送信する。このメッセージは、第1の分析装置10の場合で説明したように、DHCPサーバ24により受け取られる。前記メッセージを受け取ったDHCPサーバ24は、その中にクライアントIDが含まれているかどうか調べる。ところが、この例ではクライアントIDは指定されていない。そこで、DHCPサーバ24は、アドレス割り当て要求メッセージに必ず含まれる情報であるMACアドレスを取得し、それに対応するIPアドレス(192.168.1.2)をアドレステーブル28から取得してDHCPクライアント32に通知する。その後の処理は、第1の分析装置10の場合と基本的に同様である。
【0029】
(3)第3の分析装置18のアドレス設定
第3の分析装置18を起動すると、DHCPクライアント34が分析装置18の装置名(GCMS1)をクライアントIDとして付加したアドレス割り当て要求メッセージをブロードキャストにより送信する。通常、ブロードキャストパケットはルータ2によりブロックされるため、第1のサブネットワーク4には届かない。しかし、先に述べたように、ルータ2にはDHCPリレーエージェント機能がある。従って、前記メッセージのパケットは、ルータ2により中継される形でアドレス管理サーバ14のDHCPサーバ24に届けられる。前記メッセージを受け取ったDHCPサーバ24は、その中にクライアントIDが含まれているかどうか調べる。先に述べたように、この例ではクライアントIDとして装置名(GCMS1)が指定されている。そこで、DHCPサーバ24は、その装置名に対応するIPアドレス(192.168.2.1)をアドレステーブル28から取得し、ルータ2経由でDHCPクライアント34に通知する。その後の処理は、DHCPサーバ24とDHCPクライアント34との間の通信が全てルータ2による中継される形となることを除き、基本的には第1の分析装置10の場合と同様である。
【0030】
なお、先に述べたように、第3の分析装置18には製造番号送出機能が実装されている。従って、上記(3)において、装置名(GCMS1)の代わりに製造番号(12345679)をクライアントIDとすることも可能である。
【0031】
分析装置の追加に際して必要な処理について説明する。分析装置を追加する場合、アドレステーブルにその分析装置に対応する情報を追加しなければならない。これについては、例えば以下のような方法が考えられる。
【0032】
(方法1)アドレス管理サーバ14のアドレステーブル28を直接編集して新規情報を追加する。例えば、アドレステーブル28をテキストファイルで作成しておけば、任意のエディタアプリケーションを用いてこれを編集することができる。
【0033】
(方法2)アドレス管理サーバ14上にアドレステーブル管理用のWebページを用意し、管理端末16のWebブラウザ36からWebサーバ20経由でデータ管理部22にデータベース操作命令を送ることにより、アドレステーブル28を編集できるようにする。この場合、データ管理部22により、新たな分析装置の装置識別子(装置名、製造番号)が既存の分析装置の装置識別子と重複していないかどうか検査し、重複が見つかった場合にはエラーメッセージを出す、というような処理が可能である。
【0034】
(方法3)新たな分析装置をネットワークに接続して起動した際に、アドレス管理サーバ14が自動的にアドレステーブル28にその分析装置の情報を追加する。例えば、新たな分析装置のDHCPクライアントからアドレス割り当て要求メッセージを受信したときに、アドレス管理サーバ14が、そのメッセージに含まれる装置識別子(ホスト名、製造番号、MACアドレス)をアドレステーブル28に書き込むとともに、前記メッセージに対して付与されたIPアドレスを前記装置識別子と関連づけてアドレステーブル28に書き込む。次に同じ分析装置が起動したときには、同じIPアドレスが割り当てられる。
【0035】
以上、本発明に係る分析装置管理システムの一実施形態について説明したが、上記実施形態はあくまで一例に過ぎないことは言うまでもない。例えば、上記実施形態ではDHCPサーバが1つだけ稼働しているが、サブネットワーク毎にDHCPサーバを稼働させるとともに、各DHCPサーバを連携させることにより、全てのDHCPサーバのアドレステーブルの情報をいずれか1箇所のサーバで集中管理するようにすることも可能である。また、上記実施例では通信プロトコルとしてTCP/IPを用いるものとしたが、動的アドレス割り当ての仕組みを備える通信プロトコルであればどのようなものを用いても本発明は実施可能である。以上の他にも、本発明の精神及び範囲内で様々な実施形態が考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明に係る分析装置管理システムの一実施形態の概略構成図。
【図2】分析装置アドレステーブルの構成図。
【符号の説明】
【0037】
10、12、18…分析装置
30、32、34…DHCPクライアント
14…アドレス管理サーバ
20…Webサーバ
22…データ管理部
24…DHCPサーバ
16…管理端末
28…分析装置アドレステーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク内で一意の装置識別子を有する分析装置上で動作するクライアント、及び、前記ネットワークを通じて前記クライアントから送られてくる要求に応じた処理を行うサーバを備え、
前記クライアントは、
アドレス割り当て要求及び分析装置の装置識別子を前記サーバに送信する要求送信部、及び、
前記サーバから通知されたネットワークアドレスを用いて分析装置のネットワーク設定を行うネットワーク設定部
を備え、前記サーバは、
分析装置の装置識別子とネットワークアドレスとを関連づけて保存した分析装置アドレステーブル、及び、
前記クライアントからアドレス割り当て要求を受信したときに、前記分析装置アドレステーブルを参照し、前記要求とともに受信した装置識別子が前記分析装置アドレステーブルに登録されていれば、その装置識別子に対応するネットワークアドレスを前記クライアントに通知するアドレス管理部
を備えることを特徴とする分析装置管理システム。
【請求項2】
ネットワークに接続されたコンピュータを上記分析装置管理システムのサーバとして動作させることを特徴とする分析装置管理サーバ用プログラム。
【請求項3】
ネットワークに接続するためのインターフェース、
アドレス割り当て要求及び分析装置の装置識別子を前記インターフェースを通じてネットワークの全ノードに送信する要求送信部、及び、
前記アドレス割り当て要求に応じて他のノードから通知されたネットワークアドレスを用いて分析装置のネットワーク設定を行うネットワーク設定部
を備えることを特徴とする分析装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−148813(P2006−148813A)
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−339517(P2004−339517)
【出願日】平成16年11月24日(2004.11.24)
【出願人】(000001993)株式会社島津製作所 (3,708)
【Fターム(参考)】