説明

利用者評価可視化装置

【課題】利用者の評価を可視化して利用者の周辺領域と組み合わせることにより、空間設計や実際の構築などの人的、時間的稼動を大幅に削減する。
【解決手段】本発明は、入力された評価情報(32)を基に、利用者の評価が反映された濃度情報を有する2次元の利用者評価領域を生成する(112)。そして、この生成された利用者評価領域を基本画像に重ね合わせて表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者評価可視化装置に関し、特に、利用者周辺領域に対する評価情報を処理して、主に幾何学に関連する理論を応用して、空間の一部もしくは全体に対する利用者の評価を可視化することを実現する利用者評価可視化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、人の行動範囲が非常に広くなり、さまざまな活動が場所や時間を問わずに行われるようになってきている。人が滞在し、利用する空間の設計については建築分野や人間工学で、人間の身体的な観点からは既に指針が示されている。
さらに、近年の空間利用に関しては、楽しさ、満足感、快適性など人の感性的特性との適合性という感性的側面を考慮した新しいデザインが要求されている。しかし、上記のような先行の指針だけでは、利用者が満足する空間を提供しようとしても、どのような形態の空間にすればよいのかが明確にならない。また、一般に、デザインの成否は計画段階で構想したイメージや予測した効果が完成後にうまく実現するかどうかによって評価されることになる。
【0003】
【非特許文献1】「CAD・CG技術者のための実践NURBS」 著者:三浦 曜、望月 一正、出版社:工業調査会(2001年3月)、p.160〜p.170
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の通り、従来の空間の評価では、計画段階で構想したイメージや予測した効果が完成後にうまく実現するかどうかによって評価されることになるため、修正や再設計・再構築の機会が制約され、著しく生産性を低下させるという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、利用者の評価を可視化して利用者の周辺領域と組み合わせることにより、空間設計や実際の構築などの人的、時間的稼動を大幅に削減することが可能な利用者評価可視化装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の発明によれば、利用者が利用する利用空間における評価地点及び前記評価地点における利用者の評価を示す評価値を含む評価情報を受け付ける受付手段と、前記受付手段で受け付けた複数の評価情報に基づいて生成され、利用者の評価が反映された濃度情報を有する2次元の利用者評価領域を生成する手段と、前記生成された利用者評価領域の濃度情報を有する基本画像への配置を受け付ける手段と、前記利用者評価領域の前記基本画像への配置が受け付けられた場合に、前記利用者評価領域に含まれる利用者評価領域の濃度情報と、利用者評価領域が配置された領域に対応する前記基本画像の濃度情報とに基づいて、利用者評価領域の濃度情報を算出する算出手段と、前記算出手段により濃度情報が算出された利用者評価領域を、その利用者評価領域の濃度情報に応じた色を付して前記基本画像上へ合成画像として表示する表示手段とを具備することを特徴とする利用者評価可視化装置、である。
【0006】
本発明の第2の発明によれば、第1の発明において、前記合成画像を保存する保存手段をさらに具備することを特徴とする利用者評価可視化装置、である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、利用者の評価を可視化して利用者の周辺領域と組み合わせることにより、空間設計や実際の構築などの人的、時間的稼動を大幅に削減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係る利用者評価可視化装置について説明する。
図1は、利用者評価可視化装置のハードウェア構成を示す図である。
同図に示すように、利用者評価可視化装置1は、バス11にCPU12、表示部13、メモリ14、入力部15及び記憶装置16が接続されている。
【0009】
CPU12は、記憶装置16に記憶された利用者評価可視化プログラム21と協働して、本発明の実施の形態に係る処理全体を司るものである。
表示部13は、基本画像上に利用者評価可視化プログラム21により可視化された利用者の利用者評価領域などを表示するものであり、例えば、液晶ディスプレイである。
【0010】
メモリ14は、利用者評価可視化プログラム21を実行する際に必要とされるワークエリアなどとして使用される。
入力部15は、利用者評価可視化プログラムを実行する際に、利用者が利用する利用空間における評価地点及び前記評価地点における利用者の評価を示す評価値を含む評価情報や、基本画像の入力を行うための入力デバイスであり、例えば、キーボードやスキャナなどである。
【0011】
記憶装置16は、利用者評価可視化プログラム21による利用者評価可視化処理に必要とされるデータを格納するためのものであり、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)である。この記憶装置16には、利用者評価可視化プログラム21、データベース22、OS23が格納されている。
【0012】
利用者評価可視化プログラム21は、OS23上で動作するアプリケーションプログラムであって、CPU12と協働して、本発明の実施の形態に係る利用者評価可視化処理を実現するものである。
データベース22は、本発明の実施の形態に係る利用者評価可視化処理を行なうために必要とされる基本画像、評価情報、本発明の実施の形態に係る利用者評価可視化処理によって生成される利用者評価領域、利用者評価合成領域などを格納するものである。
【0013】
図2は、本発明の実施の形態に係る利用者評価可視化装置の機能ブロック図である。
同図に示すように、本発明の実施の形態に係る利用者評価可視化装置は、(1)利用者評価領域可視化部110と、(2)利用者評価合成部120とを有している。
まず、最初に(1)利用者評価領域可視化部110について説明する。
【0014】
利用者評価領域可視化部110は外部から入力される利用者が利用する利用空間における評価地点及び前記評価地点における利用者の評価を示す評価値を含む複数の評価情報に基づいて、利用者の評価が反映された濃度情報を有する2次元の利用者評価領域を生成する処理を行なう。なお、濃度情報は、表示部13に表示される際の色彩に対応している。
【0015】
図3は利用者評価可視部110の機能ブロック図である。
同図に示すように、利用者評価可視部110は利用者評価入力部111、利用者評価領域生成部112及び利用者評価領域記録部113を有する。
利用者評価入力部111は、例えば、図4に示すような評価情報入力画面31を表示部13に表示し、この評価情報入力画面31を通して利用者の周辺領域に関する評価情報32を受け付ける。
【0016】
ここで、評価情報32とは、利用者を中心に据え、利用者の周辺領域内の複数の評価値点における利用者の主観評価(安心感、快適性など)を数値で表わしたものである。評価値点は、利用者(中心)から放射状に広がる複数の方向にとった点である。本実施の形態においては、利用者の主観的評価はS(最大値)〜−S(最小値)までの自然数であるものとするが、これに限られるものではない。
【0017】
利用者評価領域生成部112は、利用者評価入力部111で入力された評価情報32を基に利用者評価領域を生成する。具体的には、以下の手順で利用者評価領域を生成する。
(手順1) 利用者評価入力部111で入力された評価情報32の評価地点を利用者の位置を中心としたxy平面状の点とし、それぞれの評価地点での評価値(利用者の主観評価を数値で表わしたもの)をz軸の値とする。図5は入力された評価情報の斜視図、図6は入力された評価情報のyz平面を示す図である。
(手順2) 入力された評価情報(評価地点+評価値)を用いて、xy平面上で同一の放射方向にある評価地点(x、y座標)の評価値(z座標)について、3次元座標上の近似曲線を生成する。
【0018】
図7は3次元座標上で同一の放射方向上の各評価値を線で結んだ斜視図を示し、図8は図7のyz平面を示す図である。例えば、本実施の形態においては、xy軸に対して45度の直線上に2つの評価地点があり、これら評価地点上の各評価値を結ぶ。なお、本実施の形態においては、同一の放射方向上の2点を例にした場合のみについて示しているので、各評価値を結ぶ線は線分となるが、3点以上の場合には近似曲線となる。
(手順3) 手順2で、放射方向毎に生成した線分(近似曲線)を、それぞれx+y=r(r:半径)の曲面まで延長する。図9は手順3により線分をx+y=rの曲面まで延長した場合の斜視図、図10は図9のyz平面を示す図である。
(手順4) 放射方向毎の線分をさらに平面Z=S(利用者の主観評価の最大値)まで、放射方向毎に延長する。図11は、手順4により線分を平面Z=Sまで延長した場合の斜視図、図12は、図11のyz平面を示す図である。
(手順5) 手順3で曲面x+y=rまで延長した線分の全ての端点をなめらかに曲線で結んで閉曲線とする。同様に、手順4で平面Z=3まで延長した線分の全ての端面を曲線で結んで閉曲線とする。図13は手順5により閉曲線を作成した場合の斜視図、図14は図13のyz平面を示す図である。これら閉曲線はメモリに格納される。
(手順6) 手順5で作成した2本の閉曲線をレールにして、手順3及び手順4で作成した線分間を積分することで曲面を生成する。図15は生成した曲面の斜視図、図16は図15のyz平面を示す図である。この具体的な手法については、例えば、特許文献1に開示されている。
(手順7) 手順6で生成した曲面上の全ての座標に、Z軸の値に応じて色を割り当てる。図17はz軸の値に応じて曲面を5色の領域61〜65に分けた斜視図であり、図18は図17のyz平面図である。なお、図17及び図18においては、z軸の値に応じて5色の領域にわける場合に示したが、さらに細かく分けても良いことはいうまでもない。例えば、z軸の値に応じて色を段階的に変化させてグラデーションとしても良い。
(手順8) 手順7で生成した色付きの曲面をxy平面に射影することで2次元上の図形を生成する。これが利用者評価領域となる。図19は生成された利用者評価領域を示す図である。
【0019】
利用者評価領域表示記録部113は、上記一連の手順で生成された利用者評価領域を利用者評価領域確認画面33として画面上に表示するとともに、生成された利用者評価領域を保持する。
この利用者評価領域は評価情報32の内容を変えることで、複数作成することができる。連続で作成する場合には、利用者評価入力部111が評価情報入力画面31を画面に表示し、評価情報32の入力を受け付ける手続から改めて行なうことになる。
【0020】
図28は、利用者評価領域可視化部110の動作を説明するためのフローチャートである。同図に示すように、まず、評価情報を取得すると(S1)、取得が終了したか否かの判断が行われる(S2)。S2において取得が終了していないと判断された場合にはS1の処理に戻る。
【0021】
一方、S2において、取得が終了したと判断された場合には、取得した評価情報に基づいて、上述の利用者評価領域の生成処理を行ない(S3)、単体の利用者評価領域を表示する(S4)。
その後、表示された利用者評価領域が確定したか否かの判断が行われ(S5)、確定していないと判断された場合にはS1の処理に戻る。一方、S5において、確定したと判断された場合には、生成された利用者評価領域を保存する(S6)。
【0022】
その後、処理が終了したか否かの判断が行われ(S7)、終了していないと判断された場合にはS1の処理に戻り、他の利用者評価領域の評価情報を取得する。一方、S7において、終了したと判断された場合には利用者評価領域の生成処理を終了する。
次に、(2)利用者評価合成部120について説明する。
【0023】
図20は利用者評価合成部120の機能ブロック図である。
同図に示すように、利用者評価合成部120は利用者評価領域読込部121、基本画像入力部122、操作部123、利用者評価領域結合部124及び合成画像出力部125を有している。
利用者評価領域読込部121は、図21に示すように、利用者評価可視化部110の利用者評価領域表示記録部113に記録された利用者評価領域を読み込み、利用者評価領域表示画面41に表示する。ただし、このとき、図22に示すように、それぞれの利用者評価領域は、利用者評価領域読込部121内部では白黒の濃淡画像化した画像として扱っている(画面上は、色のついた利用者評価領域のまま)。
【0024】
基本画像入力部122は、図23に示すような基本画像42の入力を受け付けて、図24に示すような形で読み込む。
操作部123は、基本画像入力部122に入力された基本画像42を利用者評価領域表示画面40内に組み込み、基本画像42全体を利用者の主観評価の最大値Sに割り当てた色と同じにして、利用者評価領域操作画面43を表示する。このとき、利用者評価領域読込部121内部では、入力した基本画像42(空間の平面図)を白黒の濃淡画像として保持している。
【0025】
ここで、図25に示すように、利用者評価領域操作画面43内に表示された利用者評価領域の一つを選択(ドラッグ)し、同じく利用者評価領域操作画面43内に表示された基本画像42の利用者が滞在する位置に合わせて配置(ドロップ)する。
利用者評価領域結合部124は、利用者が滞在する位置のいくつか若しくは全部に利用者評価領域を配置した後、白黒の濃淡画像である基本画像と、やはり白黒の濃淡画像である利用者評価領域の重なり部分の各画素について濃度情報を足し合わせる(図26)。
【0026】
ただし、壁の裏側等、実際に人が立ち入らない領域については、その領域を指定することにより重ね合わせ(濃淡情報の足し合わせ)の対象外とする。また、複数の隣り合う利用者評価領域が重なった場合には、以下の示すような方法のうちいずれかを選択して濃度情報を足し合わせる(方法はこれらの限りではない)。
(方法1) 単純に濃度情報を足し合わせたものを新たな濃度情報とする。
(方法2) もっとも大きい値の濃度情報を新たな濃度情報とする。
【0027】
このようにして出来上がった白黒の濃淡画像の画素毎に、濃度に応じた色を改めて付与することで、利用者評価領域を重ね合わせた基本画像に色がついた状態の利用者評価合成画像44が出来上がる。この利用者評価合成画像44を合成画像出力部125で画面に出力し(図27)、必要に応じて記録する。
【0028】
次に、利用者評価合成部120の処理について、図29のフローチャートを参照して説明する。
利用者評価可視化部110から利用者評価領域を取得すると(S11)、利用者評価領域が利用者評価領域表示画面41に表示される(S12)とともに、当該利用者評価領域の濃淡化処理が行なわれる(S13)。この濃淡化処理は、xy平面に投影された曲面のZ軸の値に応じて行われる。
【0029】
次に、基本画像42の取得が行なわれ(S14)、基本画像42が確定したか否かの判断が行われる(S15)。確定していないと判断された場合にはS14の処理に戻る。一方、確定していると判断された場合には、基本画像42の濃淡化処理を行なう(S17)とともに、基本画像と利用者評価領域の結合処理が行なわれる(S16)。
【0030】
その後、処理を終了したか否かの判断が行われ(S18)、終了したと判断された場合には、合成画像を画面に出力する(S19)。そして、合成画像を保存するか否かをユーザの指示に基づいて判断し(S20)、保存すると判断された場合には、合成画像を保存した後(S21)、処理を終了する。
【0031】
したがって、本発明の実施の形態によれば、利用者周辺領域の評価情報に対して、幾何学の理論を応用し、空間の一部若しくは全体に対する利用者の評価を可視化することができ、これによって、空間の一部もしくは全体に対する利用者の評価を直感的に理解し易くすることができる。
【0032】
また、実際の空間を構築する前に、設計段階で利用者の主観的な評価を勘案した評価を可視的に行なうことができ、これによって、空間設計や実際の構築等の人的、時間的稼動を大幅に削減することができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0033】
また、実施形態に記載した手法は、計算機(コンピュータ)に実行させることができるプログラム(ソフトウエア手段)として、例えば磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD、MO等)、半導体メモリ(ROM、RAM、フラッシュメモリ等)等の記録媒体に格納し、また通信媒体により伝送して頒布することもできる。なお、媒体側に格納されるプログラムには、計算機に実行させるソフトウエア手段(実行プログラムのみならずテーブルやデータ構造も含む)を計算機内に構成させる設定プログラムをも含む。本装置を実現する計算機は、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、また場合により設定プログラムによりソフトウエア手段を構築し、このソフトウエア手段によって動作が制御されることにより上述した処理を実行する。なお、本明細書でいう記録媒体は、頒布用に限らず、計算機内部あるいはネットワークを介して接続される機器に設けられた磁気ディスクや半導体メモリ等の記憶媒体を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】利用者評価可視化装置のハードウェア構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る利用者評価可視化装置の機能ブロック図である。
【図3】利用者評価可視部の機能ブロック図である。
【図4】評価情報入力画面を示す図である。
【図5】入力された評価情報の斜視図である。
【図6】入力された評価情報のyz平面を示す図である。
【図7】3次元座標上で同一の放射方向上の各評価値を線で結んだ斜視図。
【図8】図7のyz平面を示す図である。
【図9】手順3により線分をx+y=rの曲面まで延長した場合の斜視図である。
【図10】図9のyz平面を示す図である。
【図11】手順4により線分を平面Z=Sまで延長した場合の斜視図である。
【図12】図11のyz平面を示す図である。
【図13】手順5により閉曲線を作成した場合の斜視図である。
【図14】図13のyz平面を示す図である。
【図15】生成した曲面の斜視図である。
【図16】図15のyz平面を示す図である。
【図17】z軸の値に応じて曲面を5色の領域に分けた斜視図である。
【図18】図17のyz平面図である。
【図19】生成された利用者評価領域を示す図である。
【図20】利用者評価合成部の機能ブロック図である。
【図21】利用者評価領域表示画面を示す図である。
【図22】利用者評価領域の濃淡画像化した画像を示す図である。
【図23】基本画像を示す図である。
【図24】基本画像が組み込まれた利用者評価領域表示画面を示す図である。
【図25】利用者評価領域を基本画像にドラッグした画面を示す図である。
【図26】基本画像の濃度情報と利用者評価領域との濃度情報を足し合わせた画像を示す図である。
【図27】利用者評価合成画像を示す図である。
【図28】利用者評価領域可視化部の処理を説明するためのフローチャートである。
【図29】利用者評価合成部の処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0035】
1…利用者評価可視化装置、11…バス、12…CPU、13…表示部、14…メモリ、15…入力部、21…利用者評価可視化プログラム、22…データベース、23…OS。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が利用する利用空間における評価地点及び前記評価地点における利用者の評価を示す評価値を含む評価情報を受け付ける受付手段と、
前記受付手段で受け付けた複数の評価情報に基づいて生成され、利用者の評価が反映された濃度情報を有する2次元の利用者評価領域を生成する手段と、
前記生成された利用者評価領域の濃度情報を有する基本画像への配置を受け付ける手段と、
前記利用者評価領域の前記基本画像への配置が受け付けられた場合に、前記利用者評価領域に含まれる利用者評価領域の濃度情報と、利用者評価領域が配置された領域に対応する前記基本画像の濃度情報とに基づいて、利用者評価領域の濃度情報を算出する算出手段と、
前記算出手段により濃度情報が算出された利用者評価領域を、その利用者評価領域の濃度情報に応じた色を付して前記基本画像上へ合成画像として表示する表示手段と
を具備することを特徴とする利用者評価可視化装置。
【請求項2】
前記合成画像を保存する保存手段をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の利用者評価可視化装置。
【請求項3】
利用者が利用する利用空間における評価地点及び前記評価地点における利用者の評価を示す評価値を含む評価情報を受け付け、
前記受け付けた複数の評価情報に基づいて生成され、利用者の評価が反映された濃度情報を有する2次元の利用者評価領域を生成し、
前記生成された利用者評価領域の濃度情報を有する基本画像への配置を受け付け、
前記利用者評価領域の前記基本画像への配置が受け付けられた場合に、前記利用者評価領域に含まれる利用者評価領域の濃度情報と、利用者評価領域が配置された領域に対応する前記基本画像の濃度情報とに基づいて、利用者評価領域の濃度情報を算出し、
前記算出された利用者評価領域を、その利用者評価領域の濃度情報に応じた色を付して前記基本画像上へ合成画像として表示することを特徴とする利用者評価可視化装置における利用者評価可視化方法。
【請求項4】
前記合成画像を保存することをさらに具備することを特徴とする請求項3記載の方法。
【請求項5】
利用者評価可視化装置において使用される利用者評価可視化プログラムにおいて、
前記プログラムは、前記利用者評価可視化装置に、
利用者が利用する利用空間における評価地点及び前記評価地点における利用者の評価を示す評価値を含む評価情報を受け付けさせ、
受け付けた複数の評価情報に基づいて生成され、利用者の評価が反映された濃度情報を有する2次元の利用者評価領域を生成させ、
前記生成された利用者評価領域の濃度情報を有する基本画像への配置を受け付けさせ、
前記利用者評価領域の前記基本画像への配置が受け付けられた場合に、前記利用者評価領域に含まれる利用者評価領域の濃度情報と、利用者評価領域が配置された領域に対応する前記基本画像の濃度情報とに基づいて、利用者評価領域の濃度情報を算出させ、
前記算出された利用者評価領域を、その利用者評価領域の濃度情報に応じた色を付して前記基本画像上へ合成画像として表示させることを特徴とする利用者評価可視化プログラム。
【請求項6】
前記プログラムは、さらに、前記利用者評価可視化装置に前記合成画像を保存させることを特徴とする請求項5記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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