説明

利用者評価方法及びその装置

【課題】 従来、企業施設や店舗やサービス施設内で、接客する従業員の接客態度や、提供サービスの適否について、顧客たる利用者が、その場で直接に評価する方法やその装置は、提供されていないという問題があった。
【解決手段】
本発明は上記目的を達成するために、被評価対象に対する評価を表す任意の表示からなる評価表示体を設けてなる評価体を用いた評価手段と、前記評価手段における評価体の中から特定の被評価対象の評価に対応した評価表示体を設けた評価体を選定し取出可能に設けてなる選定取出手段と、前記選定取出手段により選定し取り出された評価体を集計し評価対象に対する評価を決定する評価決定手段とからなるこを特徴とする方法とその装置を提供するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者評価方法及びその装置に関するものであり、特に、特定の施設等を利用した利用者やタクシーや飛行機や列車等のサービス施設のサービスを利用した利用者、或いは店舗で商品を購入した消費者たる店舗の利用者等が、その利用した施設やサービス施設や店舗等における従業員の接客態度や、言動や、接客サービスについての満足度や、良し悪しや、内容の適否等について、顧客たるの利用者自体が直接に、その場において、被評価対象たる従業員についての評価を行なうことにより、その評価結果を個々の従業員に対して、殆んど目の届かない企業者や経営者や経営責任者等に対して、直接に顧客たる利用者が個々の従業員に対して、如何なる評価を行なっているかを、評価結果として示すことにより、これらの企業者や経営者や経営責任者等に対して、個々の従業員の勤務実態を、容易に認識することができるようにしてなる利用者評価方法及び、その装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の施設等やサービス等の提供者たる所謂企業家や経営者においては、自らの施設等やサービスの提供を受ける顧客たる利用者が、その施設等やサービスの内容やサービスの質等に十分満足できるか否かや、不行届きの有無の点、特に接客業においては従業員による顧客に対する接客態度や、提供サービスの内容の適否、直接に顧客に接する従業員の勤務状況や好感度等が、営業成績に直結するために、これらの改善、内容の向上、特に、従業者の勤務態度や好感度等の向上について日々腐心するものである。
特に激しい営業競争に日々曝されている業界においては、直接に顧客に面談することを主たる業務とする接客業や、あらゆる販売業やサービス業においては、例えば、一人の不心得者の従業者の態度や、言動等による顧客に対する悪印象が、直ちに企業全体の営業成績に直結して企業自体のイメージを低下させることがしばしば見られるところである。
【0003】
これらの従業員による接客態度や接客サービスの良し悪しが、結果として取り返しのつかない程度に、当業界の競業世界からの凋落へつながり兼ねない恐れがあるため、企業経営者においては、施設の不備やサービスの向上に不断の努力を傾注すると共に、施設やサービスの利用者たる顧客に対する従業員の接客態度や、接客サービスが良好か否かを、顧客からの評価を直接に入手し、より一層サービスや施設の向上に努め、激しい競業活動において有利な地位を占めたいと熱望するものである。
【0004】
この改善策として、商品に関する顧客の評価を収集するために、顧客による商品を指定する商品情報の入力手段と、顧客に対する質問事項からなるアンケートを求めるアンケート出力手段と、顧客が該アンケートに回答する回答手段と、顧客に対するアンケートの回答に対する謝礼提供手段とを無人のアンケート装置に設けた装置が提供されている。
しかしながら、この無人のアンケート装置においては、アンケートの回収と集計とに人手を要しない点で、それなりに利点はあるが、この装置においてはオンライン装置により接続したコンピュータシステムを利用したアンケートシステムのアンケート装置と、レジ装置からなるものであるため、装置が過大となり、タクシー等の車両や列車や、旅客機内や小規模店舗内には自由に設置できず、しかも一般の老若男女を問わず、あらゆる階層を対象とするサービス提供の現場においては不向きであり、また、アンケートの回答に対する謝礼を提供することは、何らかの利益を提供することを条件とし、利益誘導による回答を求めることになり、偽りのない真摯な気持ちによる回答が得られず、すなわち、回答者の心理として、より好ましい謝礼を求めるために、質問者に迎合した回答を行う傾向にあり、正確な回答が得られないという問題があった。
【0005】
さらに、この改善策として、店舗に対して有益な行為を行った顧客に対してだけ、従業員の評価を行う投票権を付与するために、顧客が店舗において提供を受けた商品や、サービスの金額情報を、金額情報集計装置により集計し、この金額情報に応じた口数の従業員評価投票情報を顧客の利用する投票装置へ通知し、通知した従業員評価投票情報に応じた従業員の評価点数を、従業員毎に集計し、従業員に対する評価点数を入力して、サーバーへ送ることを特徴とする従業員の評価方法と装置が、提供されているが、顧客に対し店舗において提供を受けた商品や、サービスの対価たる金額情報に応じた口数の従業員評価投票情報として投票権を、顧客に与えるというのは、顧客に対し余りに不遜な態度であり、金銭の多寡により顧客自体を評価し差別する結果となり、顧客の感情を害してしまう恐れがあり、このために顧客の不評を買い、かえって店舗のみか、企業自体のイメージを低下させる恐れがあり、実際的ではないという問題があり、更に、装置が過大となり、タクシーや小規模店舗内には自由に設置できず、しかも一般の老若男女を問わず、あらゆる階層を対象とするサービス提供の現場においては不向きであり、また、アンケートの回答に対する謝礼を提供することは、回答者の心理として、より好ましい謝礼を求めるために、質問者に迎合した回答を行う傾向にあり、正確な回答が得られないという欠点は、解決できないという問題があった。
【特許文献1】特開平11−66035号公報
【特許文献1】特開2004−206478号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
解決しようとする問題点は、従来のこの種の多くの従業員が個々の顧客に対し、直接に対面し応対しながら、商品やサービスを販売し提供し授受する等の、サービスの提供の現場であるところの各種の店舗の商品販売場所や、サービスの提供場所、例えば、タクシーの車両内や、旅客機や客船や、列車等の車内においては、すなわ、直接に実際に個々の従業員が、個々の顧客にサービスを提供する場所においては、企業の経営者や、経営の委託を受けた経営管理者等の経営責任者は、直接に目が行き届かず、その結果、顧客に対する従業員の接客態度や、接客サービスの提供に不十分な点があった場合にも、或いは、サービス内容に不行き届きがあっても、直接に把握できず、また、顧客に対する提供サービスの不行き届きを是正する機会を失い、このため、個々一人々の従業員の顧客に対する接客態度や、提供するサービスの良し悪しや、サービスのクオリティの程度について、直接に従業員からサービス提供を受けた顧客による評価が、そのまま当該店舗や営業施設や、企業そのものに対する評価を左右する基礎となり、結局、これらの個々の顧客による評価が、営業成績は勿論、企業の社会的信用や価値評価を決定づけ、企業経営そのものを左右する重大な要素となるという問題があった。
【0007】
このような企業経営の最終責任者たる経営者は、自らの企業の施設の向上や提供商品の品質や、サービスの品質と評価を向上すべく、如何にして顧客の満足と高い評価が得られるかについて、日夜不断に心血を注いで努力を傾注するものであるが、如何に経営者が斯くの如き、日夜不断に心血を注いで努力を傾注しても、たった一人の不心得な従業員による不注意な言動や、接客態度や、質の悪いサービス提供行為により、営々として積み重ねてきた経営者の血の滲むような経営努力も、一朝一夕にして崩壊し水泡に帰してしまい、当業界における企業評価や、営業の信用を失墜せしめ、その結果、回復不可能な程度の多大な無形の損失を惹起したり、ひいては、経営の縮小や、経営の撤退のやむを得ない結果を招来してしまうという悲劇は、激しい企業の営業競争の現場においては、日常的に普段に見聞されるところである。
【0008】
斯くの如く経営全体の信用や、企業評価の高低に直結した影響を及ぼすところの一人々の従業員の勤務態度や、接客サービスの質の向上を図り、顧客の満足度を高め、ひいては、高い継続した営業成績をあげて、日々の激しい競争に曝される営業現場においても、確固たる安定した地位を確保し、企業家が、安心できる企業経営の安定を実現すべく、営業現場において、時々刻々と不特定多数のあらゆる階層に所属する種々雑多な顧客に対し、現実にサービスを提供する個々の従業員を、現に、これらの個々の従業員から直接に、サービスの提供をうける顧客自体に、しかも、サービスの提供を受けたその場において、すなわち、時間の経過や、その他の事象の介在により顧客の印象や感情が、全く薄れる恐れのないところの、営業現場たるその場において、個々の従業員の顧客に対する接客態や、提供するサービスの満足度等について、顧客の目による正確な評価を受けて、経営者や、経営責任者の目の行き届きにくい位置や、場所における従業員の接客態度や、勤務状況や営業実績や、提供サービスの内容や、その良し悪し等について、直接に顧客という利用者の目を通した、客観的な従業員の評価を受けて、かつ、その評価結果を、評価資料として活用することにより、最も大切な企業の社会的信用や、企業価値評価を決定づけ、企業経営そのものを左右するような、重大な要素となり得る個々の従業員の正確な評価が、可能となるばかりか、経営者や、経営責任者の目の行き届きにくい位置や、場所における営業現場の従業員に対しても、日々の時々刻々に相当の緊張感をもって、真剣に応対して、顧客たる利用者に対する接客態度や、接客サービスの質の向上せしめ、利用者たる顧客の十分な満足を得られるように図ることを目的とするものである。
【0009】
従来のこの種の利用客評価方法及び、これを用いた利用客評価装置においては、直接に顧客が、店舗内や、タクシー内等の従業員から、接客サービス等の提供を受けたその場において、直ちに、何らかの操作や装置等を、格別に必要とせずに、しかも、顧客が自らの自由意志にのみに基づいて、すなわち、直接的であろうと間接的であろうと、また、明示的であろうと暗黙的であろうとを問わず、その場における従業員等から全く、心理的抑圧を全く受ける恐れもなく、経営者や、経営責任者を問わず、すなわち、何人かを問わず一般人が、顧客による評価の結果が、直ちに、かつ、一見して視覚的に明瞭に判明できるようにした、経営者や経営責任者等の目が全く届かないような位置や、場所における従業員が、提供するサービスの質や、接客態度の好悪や、勤務状態の良否について、従業員に直接に接触して、接客サービスを享受する利用者たる顧客自体が、評価の主体となって、評価する方法及びこの方法を用いてなる評価装置は提供されていなかった。
【0010】
解決しようとする問題点は、比較的簡単な機構と方法と、この方法を用いてなる利用者評価装置とにより、企業の営業成績をも左右する重要な要素の1つであり、しかも、企業施設や店舗内で、企業の経営者や、経営責任者の全く目の届かない場所や、位置において、顧客たる利用者に、日々直接に接触し応対しながら、接客サービスを直接に提供する従業員の接客態度や、接客状況や提供サービスの適否について、顧客たる利用者が、その場で直接に評価し、その評価結果を、企業の経営者や経営責任者が、直接に、かつ、一見して判明することができるような、方法や機構やその装置は、未だ提供されていないという問題が、解決できないとういう点である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の利用者評価方法は、被評価対象に対する評価を表す任意の表示からなる評価表示体を、物体に設けてなる評価体を用いた評価手段と、前記評価手段における評価体の中から、特定の被評価対象の評価に対応した評価表示体を設けた評価体を、利用者が、選定し取出可能に設けてなる選定取出手段と、前記選定取出手段により、選定し取り出された評価体を、集計し被評価対象に対する評価を決定する評価決定手段と、からなり、評価決定手段により、集計した評価体の評価表示体の内容に基づいて、利用者が、特定の被評価対象に対し、評価を決定することを特徴とするものである。
【0012】
本発明の利用者評価方法は、被評価対象に対する評価を表す文字又は、数字若しくは色彩その他任意の表示からなる評価表示体を、被評価対象に対する評価に基づいて、任意の複数段階に区分して、物体に設けてなる評価体を用いた評価手段と、前記評価手段における評価体を、予め評価表示体に基づいて評価区分毎に区別し、評価体の中から特定の被評価対象の評価に対応した、評価表示体を設けた評価体を、利用者が、選定し取出可能に設けてなる選定取出手段と、前記選定取出手段により、選定し取り出された評価体を、集計し、被評価対象に対する評価を、決定する評価決定手段とからなり、評価決定手段により集計した、評価体の評価表示体の内容に基づいて、利用者が、特定の被評価対象に対し評価を決定する、ことを特徴とするものである。
【0013】
本発明の利用者評価方法は、被評価対象たる従業員に対する評価を表す文字、又は、数字若しくは、色彩その他任意の表示からなる評価表示体を、被評価対象たる従業員に対する評価に基づいて、任意の複数段階に区分して物体に設けてなる、評価体を用いた評価手段と、前記評価手段における評価体を、予め評価表示体に基づいて評価区分毎に区別し、評価体の中から、特定の被評価対象たる従業員の評価に対応した評価表示体を、設けた評価体を、利用者が選定し、取出可能に設けてなる選定取出手段と、前記選定取出手段により、選定し取り出された評価体を集計し、被評価対象たる従業員に対する評価を決定する、評価決定手段とからなり、前記選定取出手段により、選定し取り出された評価体が、予め評価表示体に基づいて、評価区分毎に区別した評価体に対応して、評価集合体に投入されて、評価区分毎に集合してなり、該評価体を、集計し被評価対象たる従業員に対する評価を、決定する評価決定手段とからなり、評価決定手段により、集計した評価体の評価表示体の内容に基づいて、利用者が、特定の被評価対象たる従業員に対し、評価を決定することを特徴とするものである
【0014】
本発明の利用者評価装置は、被評価対象に対する評価を表す、任意の表示からなる評価表示体を、設けてなる評価体を用いた評価手段と、前記評価手段における、評価体の中から、特定の被評価対象の評価に対応した、評価表示体を設けた評価体を選定し、取出可能に設けてなる選定取出手段と、前記選定取出手段により、選定し取り出された評価体を、集計し、評価対象に対する評価を決定する、評価決定手段と、からなることを特徴とするものである。
【0015】
本発明の利用者評価装置は、評価表示体が、被評価対象に対する評価を、5段階又は3段階若しくは、その他任意の複数段階に区分してなる評価区分とし、該評価区分に対応した、文字又は、数字若しくは、色彩その他任意の表示からなることを特徴とするものである。
【0016】
本発明の利用者評価装置は、選定取出手段により取出可能に設けてなる評価体が、予め評価表示体に基づいて、評価区分毎に区別され、任意に取出可能に設けられてなることを特徴とするものである。
【0017】
本発明の利用者評価装置は、評価決定手段における評価体が、予め評価表示体に基づいて評価区分毎に区別し、区別した評価体に対応した投入口を評価集合体に配置し、投入される評価体が、評価区分毎に集合可能に設けられてなることを特徴とするものである。
【0018】
本発明の利用者評価装置は、評価の対象たる被評価対象たる従業員を、特定するための識別特定手段を、選定取出手段と評価決定手段との双方又は、その一方若しくは別個に設けてなることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0019】
本発明の利用者評価方法及びその装置は、評価体に、予め評価内容に対応して定めた数字又は、文字若しくは色彩、図形、模様、形状等その他任意の表示からなる評価表示体を、設けてなる評価手段によりなり、前記評価手段における評価体の複数個を、選定し取出可能に集合してなる選定取出手段と、前記選定取出手段により、選定し取り出された評価体を、集計し被評価対象に対する評価を決定する評価決定手段と、を有するものであるから、利用者たる評価者が、自らの評価に対応した内容の数字又は、文字若しくは色彩、図形、模様、形状等からなる評価表示体を選定するのみで、評価決定手段により利用者たる顧客が、従業員の接客態度や、提供サービスの質や、満足度等について直接に評価を決定し、容易に評価の内容を示すことができ、しかも、利用者たる評価者は、選定した評価体を評価集合体に集合せしめるのみで、従業員からサービスの提供を受けたその場において、直ちに、格別の装置等を使用することなく、従業員から受けたサービスの質や、接客態度等について、利用者たる顧客が、他からの何ならの心理的抑圧や、予断等を全く受けない状態たる、すなわち、生でホットな状態の真っさらの状態のままの顧客の評価として、即ち、利用者たる顧客が、自らの感情乃至感覚のみに基づき、正直で素直な態度により、従業員たる被評価対象によるサービスの質や、接客態度等について、利用者たる顧客による評価が、そのまま客観的に表示されるという効果がある。
【0020】
請求項1における本発明の利用者評価方法は、被評価対象に対する評価を、表す文字又は数字若しくは色彩、その他任意の表示からなる評価表示体を、物体に設けてなる評価体を用いた評価手段と、前記評価手段における評価体の中から、特定の被評価対象の評価に、対応した評価表示体を設けた評価体を、利用者が、選定し取出可能に設けてなる選定取出手段と、前記選定取出手段により、選定し取り出された評価体を集計し、被評価対象に対する評価を、決定する評価決定手段とからなり、評価決定手段により、集計した評価体の評価表示体の内容に基づいて、利用者が、特定の被評価対象に対し、評価を決定するこを特徴とするものであるから、評価手段により、被評価対象に対する評価を、表す文字又は数字若しくは色彩、その他任意の表示からなる評価表示体を、選定取出手段により、物体に設けた評価体を任意に選定し取り出して、評価決定手段により、単に、評価集合体に集合した評価体を、確認するという比較的簡単な方法で、客観的にかつ容易に評価を行なうことができるという効果がある。
【0021】
請求項2における本発明の利用者評価方法は、被評価対象に対する評価を、文字又は数字若しくは色彩、その他任意の表示からなる評価表示体により表し、該評価表示体により表した被評価対象に対する評価を、任意の複数段階に区分して、物体に設けてなる評価体を、用いた評価手段と、前記評価手段における評価体を、予め評価表示体に基づいて、評価区分毎に区別し、評価体の中から特定の被評価対象の評価に対応した、評価表示体を設けた評価体を、利用者が、選定し取出可能に設けてなる選定取出手段と、前記選定取出手段により、選定し取り出された評価体を集計し、被評価対象に対する評価を決定する、評価決定手段とからなり、評価決定手段により、集計した評価体の評価表示体の内容に基づいて、利用者が、特定の被評価対象に対し評価を決定する、ことを特徴とするものであるから、評価手段が、評価表示体を複数段階に区分して、物体に設けてなる評価体を、評価表示体に基づいて、評価区分毎に区別し、利用者が、選定取出手段により、特定の被評価対象たる従業員の評価に、対応した評価表示体を設けた評価体を、選定し取出すことができ、取り出した評価体を集計し、被評価対象たる従業員に対する評価を決定する評価決定手段とからなるから、集計した評価体の評価表示体の内容によって、利用者が特定の被評価対象たる従業員に対する評価を、決定することができるという効果がある。
【0022】
請求項3における本発明の利用者評価方法は、被評価対象たる従業員に対する評価を、表す文字又は数字若しくは色彩、その他任意の表示からなる評価表示体を、被評価対象たる従業員に対する評価を、任意の複数段階に区分して、物体に設けてなる評価体を用いた評価手段と、前記評価手段における評価体を、予め評価表示体に基づいて、評価区分毎に区別し、評価体の中から特定の被評価対象たる従業員の評価に、対応した評価表示体を設けた評価体を、利用者が、選定し取出可能に設けてなる選定取出手段と、前記選定取出手段により、選定し取り出された評価体を、集計し被評価対象たる従業員に対する評価を、決定する評価決定手段とからなり、前記選定取出手段により、選定し取り出された評価体が、予め評価表示体に基づいて、評価区分毎に区別した評価体に対応して、評価集合体に投入されて評価区分毎に集合してなり、該評価体を集計し従業員に対する評価を、決定する評価決定手段とからなり、評価決定手段により集計した、評価体の評価表示体の内容に基づいて、利用者が、特定の被評価対象たる従業員に対し、評価を決定するこを特徴とするものであるから、選定取出手段により、選定し取出された評価体が、評価区分毎に区別して、評価集合体に投入されて、評価区分毎に集合しているから、被評価対象たる従業員に対する評価決定が、単に、評価区分毎に集合している評価集合体から取り出すことにより、容易に評価を決定することができるという効果がある。
【0023】
請求項4における本発明の利用者評価装置は、被評価対象に対する評価を表す評価表示体を、設けてなる評価体を用いた評価手段と、前記評価手段における評価体の中から、特定の被評価対象の評価に、対応した評価表示体を設けた評価体を、選定し取出可能に設けてなる選定取出手段と、前記選定取出手段により、選定し取り出された評価体を、集計し被評価対象に対する評価を、決定する評価決定手段と、からなるこを特徴とするものであるから、評価表示体を物体の表面に設けた評価体を、選定取出手段により、任意に選定し取出して、評価決定手段により、単に、評価集合体に集合した評価体を、確認するのみで客観的に、容易に評価を行なうことができるという効果がある。
【0024】
請求項5における本発明の利用者評価装置は、評価表示体が、従業員たる被評価対象に対する評価を、5段階又は3段階若しくは、その他任意の複数段階に区分してなる評価区分とし、該評価区分に対応した文字又は、数字若しくは色彩その他任意の表示からなることを特徴とするものであるから、評価体には、評価を5段階又は3段階若しくは、その他任意の複数段階に区分した評価区分に対応した文字又は、記号若しくは数字或いは図形、模様、色彩、形状その他任意の表示が設けられているから,評価体の評価表示体により、他に何らの複雑な機構や、装置を用いることなく、客観的に容易に評価を行なうことができるという効果がある。
【0025】
請求項6における本発明の利用者評価装置は、選定取出手段により取出可能に設けてなる評価体が、予め評価表示体に基づいて評価区分毎に区別され、任意に取出可能に設けられてなることを特徴とするものであるから、評価体が、表示された評価表示体により予め評価区分毎に区分れているから、評価体を選定取出手段により、取り出す際にいちいち評価体に表示された評価表示体の内容を確認することなく、区分された評価区分に対応して選定して取り出すことができるという効果がある。
【0026】
請求項7における本発明の利用者評価装置は、評価決定手段における評価体が、予め評価表示体に基づいて評価区分毎に区別してなり、区別した評価体に対応して設けた投入口を評価表示体に配置し、投入される評価体が評価表示体による評価区分毎に集合可能に設けられてなることを特徴とするものであるから、評価体が評価区分毎に評価表示体に基づいて区別されてなり、かつ、区別した評価体に対応して投入口が、評価集合体に配置されてなり投入される評価体が、評価区分毎に集合可能に設けられているから、投入口から評価集合体に投入される評価体は、評価区分毎に区別して集合されるので、評価体による評価の内容が一目で判明できるという効果がある。
【0027】
請求項8における本発明の利用者評価装置は、評価の対象である被評価対象たる従業員を、特定するための識別特定手段を、選定取出手段と、評価決定手段と、の双方又は、その一方若しくは、別個に設けてなることを特徴とするものであるから、本発明の利用者評価装置を用いて、特定の被評価対象たる従業員に対する評価を行う場合において、識別特定手段により評価の対象たる特定の被評価対象たる従業員を、正確に認識し区別することが出来るので、評価の対象たる特定の被評価対象たる従業員を、間違ってしまうという恐れがないという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
本発明の利用者評価方法及びその装置は、1個の評価体には、評価内容を表す数字又は文字若しくは色彩、図形、模様、形状等からなる表示の1つの評価表示体を設けて評価手段とし、該評価体を複数個を集合しておき、利用者たる評価者による評価に対応して選出し、取り出可能に設けてた選定取出手段とし、前記選定取出手段により、選出し取り出した評価体を集合し、集合した評価体に基づいて評価内容を決定する評価決定手段と、からなる利用者評価装置であるから、被評価対象たる従業員からの提供サービスや、接客応対を受ける利用者たる顧客が、直接に評価者となって、経営者や経営責任者等の目が全く届かない場所や位置や地位にある被評価対象たる従業員について、顧客による正確で正直な評価を、評価者たる顧客が複数個の評価体の中から自らの評価内容に対応した評価体を選定して、集合することができ、企業の経営者は、評価集合体に集合された評価体の種類や個数を、日々集計することにより、個々の従業員の毎日の勤務評価状態を何らの予断や事情に影響されることなく、企業の評価や社会的評価を決定づける最も重要なファクターとなる利用者たる顧客による評価が、客観的に、かつ、正確に把握することができ、この場合、特定の従業員毎に定めた本発明の利用者評価装置の1つを設置しておき、したがって、この個々の従業員毎の評価体の種類や個数に基づく、評価を週間毎に、或いは月間毎に、更には、年間を通して各々集計すれば、個々の従業員の日々の勤務状況や、営業活動における主要なる業務内容を占める接客サービスや接客態度の実態が直接に評価され、その評価結果を企業の経営者や経営責任者が客観的に把握され、個々の従業員に対する事細かな指導改善に利用できると共に、従業員毎の勤務評定や、勤務評定に基づく客観的な報酬の算定や人員配置の評価資料として活用できるところの利用者評価方法、及びその装置を提供するという目的が実現できた。
【0029】
顧客たる利用者が、本発明の利用者評価方法、及びその装置を用いて、特定の従業員を評価する場合に、本発明の利用者評価方法、及びその装置が、評価の対象となっている特定の従業員毎に、設置したものであることが容易に理解できるように、本発明の利用者評価装置における評価手段と選定取出手段との双方、又は、いずれか一方、若しくは全く別個に、評価の対象たる従業員を特定するための識別特定手段を設けたものであるから、顧客たる利用者が、本発明の利用者評価装置を用いて、特定の従業員を評価する場合に、対象たる特定の従業員を間違えることなく評価を行うという目的が実現できた。
【0030】
本発明の利用者評価方法、及びその装置を用いて、従業員の評価を利用者が行なう場合において,その評価の対象が、例えば、タクシー会社の従業員が旅客乗用車であるタクシーの運転手である場合には、従業員たるタクシーの運転手を、タクシーの利用者たる乗客が、タクシーの運転手の接客サービスや、接客態度等に関して評価し、その評価結果を本発明の利用者評価装置の評価体により表示することにより、従業員の評価を利用者が行なうという目的が実現できたものであり、その評価結果を、タクシー会社の企業主たる経営者が、全く目の届かない場所における従業員たるタクシーの運転手の接客サービスや、接客態度の善し悪しを、客観的に把握することができ、これにより個々の従業員たる運転手の指導や改善の資料とし,或いは勤務評定資料とし、タクシーの利用者たる乗客に対し、ひいてはタクシー企業の社会的信用の向上に直結する従業員の評価を利用者が行なうということが実現できた。
【0031】
本発明の利用者評価方法、及びその装置を用いて、タクシー会社の従業員たる運転手を、利用者たる乗客が評価を行なうには,タクシー車内へ乗客の乗車位置である運転席の後背面で目に付き易い位置に、本発明の利用者評価装置を予め設置する。
評価手段たる評価体には、例えば、適宜なサイズの長方形のプラスチック板の表面に評価の内容を表す表示たる文字により「優秀」、「中庸」、「不可」等を表記し、この評価体を評価の内容毎に区分し、各区分毎に複数枚の評価体を各々設けて置き、この評価体を一枚毎に選定し取出可能に、透明プラスチック製の収納ケースに区画して、収納してなる選定取出手段を備えておくものである。
タクシーの乗客は,車内に設置した本発明の利用者評価装置から、タクシー内で運転手から受けた接客サービスや、接客態度の善し悪しに応じて、評価の内容を表示した評価体を一枚取出し、すなわち,選定取出手段により評価体を一枚選定し取出し、取り出した一枚の評価体を、予め別個に設置した評価体集合体に投入し、集合する評価決定手段を備えておき、この評価決定手段により乗客たる利用者が、運転手の従業員を評価する。
この場合、評価決定手段としては、例えば、投入した評価体が評価の内容毎に、区分され集合されている状態が、外部から直接に視認できるように、評価区分毎に区画し、各々投入口を配置した、透明プラスチック製の投入ケースに形成し,かつ、一旦投入した評価体は、投入口からは取り出すことが、不可能なように取出阻止具を設け,また、投入した評価体は勝手に取り出せないように、投入ケースに設けた取出口には施錠を設ける。
【0032】
さらに運転手やその他の者が、勝手に評価体を投入することができないように、乗客には、タクシーに乗車の都度、乗車時刻と走行距離又は乗車運賃等を自動的にプリントアウトして記載されたチェック票を、必ず交付するようにしておき、評価体と一緒に、このチェック票を投入ケースに投入できるように配置して、乗客が評価体を投入したことを確認することができるように設けることにより、不正な評価体の投入を防止し、客観的で正確な乗客たる利用者による運転手たる従業員の評価を行なうものである。
【実施例1】
【0033】
図1乃至図16は、本発明の利用者評価装置1の実施例を示すものであり、図1は本発明の利用者評価装置1を示す実施例であり、図2は、選定取出手段における収納ケースの斜視図であり、図3は、図2の収納ケースの要部の拡大斜視図あり、図4は評価決定手段における評価集合体の要部の拡大斜視図であり、図5は、図4のAーA線の断面図であり、図6は、識別特定手段の識別標識の要部の斜視図であり、図7乃至図16は評価手段の評価体を示す説明図である。
図中において符号の1は本考案の利用者評価装置、2は評価手段、3は選定取出手段、4は評価決定手段、5は評価体、6は平板体、7は表示、8は評価表示体、9は収納ケース、10は収納区画、11は評価区画、12は識別特定手段、13は識別標識、14は開閉蓋、15はスライド体、19は引出口、20は評価集合体、21は投入口、22は取出口、24は施錠、25は取出阻止具、26は文字、27は数字、28は色彩、29は図形、30は模様、31は形状、32は円板体、33は球体、34は切取テープ体、である。
【0034】
本発明の利用者評価装置1は、図1に示す如く、評価手段2と、選定取出手段3と、評価決定手段4とからなっている。
評価手段2は、予め評価の内容を表わす表示7からなる評価表示体8を表面に設けてなる評価体5からなっている。
選定取出手段3は、評価手段2における評価体5が、1枚毎に挿脱可能な大きさに区画された収納区画10を多数設けてなる収納ケース9からなっている。
評価決定手段4は、評価体5が、1枚毎に投入され集合可能な大きさに、かつ、評価の内容に対応し区画された評価区画11を、多数設けてなる評価集合体20からなっている。
収納ケース9の多数に区画された収納区画10には、評価体5が1枚毎に挿脱自在に多数が一緒に収納されてなり、多数の評価体5の中から、任意に1枚を選定し取り出し可能に、即ち、挿脱自在に収納されてなり、本発明の利用者評価方法及びその装置により、顧客の利用者が、被評価対象たる従業員を評価するには、選定取出手段3の収納ケース9に、予め、評価の内容を表わす表示7の評価表示体8の内容に基づいて、同一の評価の内容毎に区分されて、多数を一緒に収納区画10内に収納された評価体5を、評価に従って、選定取出手段3に基づき、任意に1枚を選定し取り出すものである。
顧客の利用者は、任意に1枚を選定し取した評価体5を、被評価対象たる従業員の評価に従って、評価決定手段4の評価集合体20における評価の内容に対応し区画された多数の評価区画11の中の一つを選定して、投入し評価決定手段4に基づいて、評価を行うものである。
【0035】
評価手段2の評価体5は、その材質や形状や大きさ等は、一切問わないが、制作の安易性、安価性、取り扱いの利便性等から、プラスチック製シートを厚紙製平板の全周面に一体に接着したラミネート製の平板体6に形成される。
【0036】
平板体6は、任意の形状や大きさに必要に応じて自由に設定されるが、横2.5cm、縦6cm,肉厚3mm,の長方形に形成し、その両面には、優秀35,良38,普通39,不良40,劣悪41,の5段階に区分した文字26による表示7の評価表示体8が、各々の平板体6に1つ、づつ設けられる。
即ち、1枚の平板体6の両面には、上記の5段階の区分における1つの同一文字26による、表示7の評価表示体8が設けられ、しかも、これらの5段階に区分の、1つの同一文字26による表示7の評価表示体8は、各々1区分毎に最低5枚づつ合計25枚を予め設けておくものでる。
【0037】
平板体6に評価表示体8として表示7される文字26による評価内容に対する段階の区分数は、任意に設定されるが、評価の容易性から、3段階又は5段階が最も好ましく、従って、3段階の区分の場合は、優秀35、中庸36,不可37の文字による表示7によって評価の内容を区分する。
【0038】
評価体5に設けられる評価表示体8の表示7は、文字26のみでなく、任意の表示体が用いられるが、特に図9ないし図13に示す如く、数字27,色彩28,図形29,模様30,形状31,の表示方法が親しみやすい点から有効である。
【0039】
評価表示体8の表示7は、数字27の場合には図9に示す如く、その評価の区分に対応して、例えば,「1」の47、「2」の48、「3」の49、「4」の50、「5」の51、の如く、数字27により5段階に区分されて設けられる。
評価表示体8の表示7が、色彩28の場合には、図10に示す如く,例えば,金色42,青色43,白色44,赤色45,黒色46の各々色彩28の1色のみが評価体5の平板体6の全面に着色される。
また評価表示体8の表示7が、形状31の場合には、図11に示す如く,例えば,円形52,四角形53,三角形54の如く,形状31により評価表示体8の評価の内容が区分される。
評価表示体8の表示7が、図形29の場合には、図12に示す如く,例えば,満月55、三日月56,降雨57の如く,図形29により評価表示体8の評価の内容が区分される。
評価表示体8の表示7が、模様30の場合には、図13に示す如く,例えば,花満開58、蕾59,枯れ花60の如く,模様30により評価表示体8の評価の内容が区分される。
【0040】
評価体5の平板体6は,予め選定取出手段3の収納ケース9内に、任意に1個づつ取出し可能に多数を収納しておくものである。
この場合収納ケース9は,図2に示す如く全体を透明プラスチック製により上部を開口し、その内部を、平板体6に設けた評価表示体8の表示7に対応して、5又は3の複数に区画した収納区画10を設け,該収納区画10の前面下方には、各々引出口19が開口されてなり、該引出口19には、スライド体15が出入自在に挿入されて,該収納ケース9の上部の開口には、開閉蓋14が開閉自在に嵌合されている。
該収納ケース9は、横18cm、縦12cm,深さ5cm,の長方体の箱型に形成し、該収納ケース9の各々の収納区画10内には、予め、評価表示体8の表示7を設けた、例えば,優秀35,良38,普通39,不良40,劣悪41,のように、各々の文字26による表示7を設けてなる評価体5の平板体6が、前記収納区画10内に最低5枚づつ、合計25枚程度の枚数が,任意に取出し可能に収納しておくものである。
すなわち、収納ケース9の各々の収納区画10内には、評価表示体8の表示7を設けた評価体5の平板体6が、評価表示体8の表示7による区分毎に、最低5枚づつ、合計25枚程度の枚数を,任意に取出し可能に収納されている。
【0041】
このように収納ケース9を透明プラスチック製とすることにより、収納された評価体5たる平板体6の存在を,評価者たる顧客が外部から目で容易に見るとができ,しかも、収納ケース9の収納区画10内には、評価表示体8の表示7による区分毎に、最低5枚づつ、合計25枚程度の枚数の評価体5たる平板体6が、区分して収納されているから、収納された評価体5たる平板体6を任意に1枚を選定し取り出す場合にも、外部から確認しながら、容易に収納ケース9の収納区画10内から、1枚を選定し取り出すことができ,しかも、多数の中の1枚の評価体5たる平板体6を、評価の内容に応じて選定し取り出す際にも、いちいち収納ケース9の収納区画10内から、一枚毎に引き出して評価表示体8の表示7の内容を確認する必要が無く,外部から確認できるので、評価者たる顧客が、評価体5たる平板体6の1枚を選定し取り出す場合に、被評価対象たる従業員からの無用の心理的な圧迫感を受けることなく,選定し取出すことができ、また、予め収納ケース9の収納区画10内には、評価体5たる平板体6の枚数は、本発明の設置場所に応じて自由に増減して,収納しておくものである。
【0042】
収納ケース9の収納区画10は、図1,図2、図3に示す如く,該収納区画10の前面下方には、各々引出口19が開口されてなり、該引出口19には、スライド体15が出入自在に挿入され、該スライド体15は、図2、図3に示す如く,長さ12cm、幅2.8cm,肉厚8mm,の板状体に形成され、その長さ方向の前方の一部は円弧状に突出した引掛舌片18が突設れ、該引掛舌片18の上面には引掛溝が刻設されており、引出口19から収納区画10内に挿入されたスライド体15は、図2に示す如く,引掛舌片18を外方へ突出して収納されている。
スライド体15の前方上面には、引出凹部16が凹設され、該引出凹部16は、1枚の評価体5たる平板体6が完全に挿脱自在に挿入されうるような大きさと深さとを有する、すなわち、横2.6cm、縦3.5cm,深さ4mm,に凹設されてなり、収納区画10に収納された評価体5たる平板体6が、1枚完全に挿脱自在に挿入されるように形成されている。
【0043】
収納ケース9の収納区画10は、その底面が後方が高く前方を低くく、前方へ向かって傾斜し形成してなり、収納区画10内に収納した評価体5たる平板体6は、収納区画10内の前方の引出口19の内側面に、揃って積み重なるように設けられており,収納区画10の引出口19から出入自在に挿入されたスライド体15の後方部には、伸縮バネ17の一端が連結され該伸縮バネ17の他端は、収納区画10の内側の後方面に連結され、このようにスライド体15は、伸縮バネ17により収納区画10の引出口19内へ向かって、即ち、挿入方向へ付勢されている。
【0044】
顧客たる利用者が,選定取出手段3により収納ケース9から、任意の1枚の評価体5の平板体6を選定し取り出すには、収納ケース9の収納区画10の引出口19から、突出しているスライド体15の引掛舌片18を、指等で引掛けて引出し、スライド体15の引出凹部16に挿脱自在に挿入されている1枚の評価体5の平板体6を取り出して行なうものである。
【0045】
顧客たる利用者が,選定取出手段3により収納ケース9の収納区画10の引出口19から、スライド体15を介して取り出した一枚の評価体5の平板体6は、図1,図4,図5に示す評価決定手段4の評価集合体20の評価の内容に応じて、多数に区画された評価区画11内に投入口21から、評価区画11内に投入することにより、評価を決定する。
【0046】
評価集合体20は、投入された評価体5の平板体6が、外部から視認できるように全体を透明プラスチック製とし、各々の評価区画11は,投入された評価体5の平板体6が、完全に投入し落下できる程度の大きさと,深さ10cm、横4cm、縦10cm,とし、かつ、収納ケース9に区画して設けた収納区画10と、同一の数の評価区画11が,評価集合体20に区画して設けられる。
各々の評価区画11の上部には投入口21が、評価体5の平板体6が自由に投入できるだけの大きさに開口され,かつ、投入口21から一旦投入された評価体5の平板体6を、再度取出不可能に投入口21の口部内側に取出阻止具25が周設されいる。
取出阻止具25は、図5に示す如く,例えば,半硬質プラスチック製板を2枚を略V字状に形成して、投入口21の口部内側に周設される。
【0047】
各々の評価区画11の前面下方の一部は開閉自在に開口した取出口22が設けられ,該取出口22には、施錠24が設けられてなり、顧客たる利用者が、評価体5の平板体6を投入して評価を決定した該評価体5は、企業の経営者等が取り出して従業者に対し、顧客たる利用者による評価を確認し把握するものである。
【0048】
本発明の利用者評価方法、及びその装置を用いて、被評価対象である従業員を評価する場合に、被評価対象である従業員が多数存在する場所や位置において、顧客である利用者が、評価するに際し、その評価の対象たる被評価対象の従業員を特定することができない恐れがあるため,この問題を解決するために、図2、図6に示すように、選定取出手段3の収納ケース9、及び、評価決定手段4の評価集合体20に一体に、若しくは別個に、識別特定手段12の識別標識13が設けられている。
識別特定手段12の識別標識13は、評価の対象たる被評価対象の従業員が、明確に識別可能なように、評価の対象たる被評価対象の従業員の所属や氏名を表示した文字、更には必要に応じて、その当該従業員の写真を表示した標識を設けて置くものである。
このように識別特定手段12の識別標識13をおけば、顧客である利用者が、被評価対象である従業員が多数存在する場所や位置においても、識別標識13により、評価の対象たる被評価対象の従業員を、容易に特定することができるという効果かがある。
【実施例2】
【0049】
図14は、本発明の利用者評価装置の他の実施例を示すものであり、評価体5は、図14に示す如く、プラスチック製又はガラス製若しくは金属製その他任意の資材製からなる円板体32からなり、その表面の全面又は一部に、1つの特定の文字26又は、数字27若しくは色彩28その他の図形29、模様30、形状31等からなる評価の内容を表わす表示7の評価表示体8が設けられている。
評価体5の円板体14は、プラスチック、ガラス、金属その他任意の資材から選定して円盤状の任意の大きさと重量とに形成することができるが、製作加工の安価が容易である点や軽量で丈夫である点及収納ケースや評価集合装置への挿脱等の取り扱いに便である点等の利点から、プラスチック製により直径約2cm、重量約10g、肉厚10mm程度の円盤状体に形成し、その両面の全面又はその一部に評価の内容を表した表示7からなる評価表示体8が設けられ、円板体32は、評価表示体8の表示7によりか5段階に区分し、各区分毎に5個づつ合計25個を形成し、予め収納ケース9内の収納区分10に、多数個を任意に1個づつ取出し可能に収納しておくものである。
【0050】
このように、評価体5を、プラスチック製の円板体32に形成しておけば,本発明の利用者評価装置を比較的コンパクトに形成することができ,また、評価体5の円板体32を、評価決定手段4の評価集合体20の評価区画11内に、投入口21から投入すると投入落下音が発生するので、顧客である利用者が、評価体5の円板体32を用いて、確実に、評価決定手段4の評価集合体20の評価区画11内に、投入したことが確認できるという効果がある。
【実施例3】
【0051】
図15は、本発明の利用者評価装置の他の実施例を示すものであり、評価体5は、球体33に形成され、その資材は、プラスック製に限定されること無く、必要に応じてガラスや金属その他適宜なものを選定し、その大きさや重量も、任意に選定できることは勿論であるが、取り扱いが容易であり、比較的安価に製造できる点から、プラスック製で直径約8mmから直径約30mm程度の大きさで、重量約5gから重量約20の程度の球体が好ましく、1個の球体33に対し、その球面の全周表面に、1つの特定の文字26又は、数字27若しくは色彩28その他の図形29、模様30、形状31等からなる評価の内容を表わす表示7の評価表示体8が設けられ、該評価体5の球体33は、予め収納ケース9
収納区分10に、多数個を任意に1個づつ取出し可能に収納しておくものである。
【0052】
このように、評価体5の球体33にしておけば,評価決定手段4の評価集合体20の評価区画11内に、球体33を投入口21から投入すると投入落下音が発生するので、顧客である利用者が、確実に、評価区画11内に投入したことが確認でき、経営者や経営責任者は、顧客たる評価者が従業員に対する評価により決定し選定した球体33を、評価集合体20の評価区画11内に、投入した評価体5の球体33の個数の合計数により、顧客が従業員に対し、如何なる評価を行なっているかを正確に、かつ、客観的に把握することができるという効果がある。
【実施例4】
【0053】
図16は、本発明の利用者評価装置の他の実施例を示すものであり、評価体5は、図16に示すように、薄肉の紙製又は、プラスック製シート等の相当に長く形成したエンドレス状のテープを巻装してなるテープを、任意の長さに切り取り可能な切取テープ体34に設け、その長さや材質も、任意に選定できることは勿論であるが、取り扱いが容易であり、比較的安価に製造できる点から、プラスックラミネート製で長さ約20mmから約100mm程度の長さに巻装してなるテープを切り取っとて、切取テープ体34とするものである。
巻装してなるテープから、任意の長さに切り取りった1枚の切取テープ体34には、その両面に、1つの特定の文字26又は、数字27若しくは色彩28その他の図形29、模様30、形状31等からなる評価の内容を表わす表示7の評価表示体8が設けられ、該評価体5の切取テープ体34は、予め収納ケース9収納区分10に、多数枚の切取テープ体34を、1つに巻装してなる巻装デープを収納しておき、選定取出手段3により、任意に1枚づつの切取テープ体34を、切り取り取出し可能に設けてなるものである。
【0054】
このように、評価体5の切取テープ体34にしておけば,評価手段2の評価体5を、任意の長さに切り取り可能に巻装してなるテープから、任意の長さに切り取りって、1枚の切取テープ体34にできるから、評価手段2による評価体5たる切取テープ体34の取出しが、単に、巻装してなるテープから、切り取りるのみで選定し取り出すことができると共に、評価決定手段4の複数の評価区画11を区画して設けた評価集合体20を、切取テープ体34を、評価区画11内に投入口21から投入するものであるから、評価集合体20を非常にコンハパクトに設けることができ,単に巻装してなるテープから、1枚の切取テープ体34に切り取るものであるから、取り扱いが容易で、利用者装置を安価に提供できるという効果がある。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明の利用者評価方法及びその装置は、被評価対象に対する評価を表す、任意の表示からなる評価表示体を設けてなる評価体を、用いた評価手段と、前記評価手段における評価体の中から、特定の被評価対象の評価に対応した、評価表示体を設けた評価体を選定し、取出可能に設けてなる選定取出手段と、前記選定取出手段により選定し取り出された評価体を、集計し評価対象に対する評価を決定する評価決定手段と、からなることを特徴とするものであるから、評価の対象は、単に、顧客等の利用者が、企業施設や店舗や、サービス提供施設等における、従業員等の雇用関係に基づく人物を、直接に評価する為に用いることができることは勿論のこと、あらゆる分野において、人物以外の動物や、物体の評価や、異なる品質や性質や特性等を有する物や、人物が混在している場合に、これらの混在した物や人物の中から特定の物や人物を一定の基準により、評価し区別するめに用いる等の物や人物を、評価する方法及びその装置としても、多種多様な分野や、用途に利用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の利用者評価方法及びその装置の実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の収納ケースを示す実施例の斜視図である。
【図3】本発明の収納ケースの要部の斜視図である。
【図4】本発明の評価集合体の要部の斜視図である。
【図5】図4のAーA線の断面図である。
【図6】本発明の識別特定手段における識別標識の斜視図である。
【図7】本発明の評価体の平板体の斜視図である。
【図8】本発明の評価体の平板体の斜視図である。
【図9】本発明の評価体の平板体の斜視図である。
【図10】本発明案の評価体の平板体の斜視図である。
【図11】本発明の評価体の平板体の斜視図である。
【図12】本発明の評価体の平板体の斜視図である。
【図13】本発明の評価体の平板体の斜視図である。
【図14】本発明の評価体の円板体の斜視図である。
【図15】本発明の評価体の球体の斜視図である。
【図16】本発明の評価体の切取テープ体の斜視図である。
【符号の説明】
【0057】
1 利用者評価装置
2 評価手段
3 選定取出手段
4 評価決定手段
5 評価体
6 平板体
7 表示
8 評価表示体
9 収納ケース
10 収納区画
11 評価区画
12 識別特定手段
13 識別標識
14 開閉蓋
15 スラド体
16 引出凹部
17 伸縮バネ
18 引掛舌片
19 引出口
20 評価集合体
21 投入口
22 取出口
23 取出口カバー
24 施錠
25 取出阻止具
26 文字
27 数字
28 色彩
29 図形
30 模様
31 形状
32 円板体
33 球体
34 切取テープ体
35 優秀
36 中庸
37 不可
38 良
39 普通
40 不良
41 劣悪
42 金色
43 青色
44 白色
45 赤色
46 黒色
47 「1」
48 「2」
49 「3」
50 「4」
51 「5」
52 円形
53 四角形
54 三角形
55 満月
56 三日月
57 降雨
58 花満開
59 蕾
60 枯れ花









【特許請求の範囲】
【請求項1】
被評価対象に対する評価を表す任意の表示からなる評価表示体を物体に設けてなる評価体を用いた評価手段と、
前記評価手段における評価体の中から特定の被評価対象の評価に対応した評価表示体を設けた評価体を利用者が選定し取出可能に設けてなる選定取出手段と、
前記選定取出手段により選定し取り出された評価体を集計し被評価対象に対する評価を決定する評価決定手段とからなり
評価決定手段により集計した評価体の評価表示体の内容に基づいて、利用者が特定の被評価対象に対し評価を決定するこを特徴とする利用者評価方法。
【請求項2】
被評価対象に対する評価を表す文字又は数字若しくは色彩その他任意の表示からなる評価表示体を、被評価対象に対する評価に基づいて任意の複数段階に区分して物体に設けてなる評価体を用いた評価手段と、
前記評価手段における評価体を、予め評価表示体に基づいて評価区分毎に区別し、評価体の中から特定の被評価対象の評価に対応した評価表示体を設けた評価体を利用者が選定し取出可能に設けてなる選定取出手段と、
前記選定取出手段により選定し取り出された評価体を集計し、被評価対象に対する評価を決定する評価決定手段とからなり、
評価決定手段により集計した評価体の評価表示体の内容に基づいて、利用者が特定の被評価対象に対し評価を決定するこを特徴とする利用者評価方法。
【請求項3】
被評価対象たる従業員に対する評価を表す文字又は数字若しくは色彩その他任意の表示からなる評価表示体を、被評価対象に対する評価を任意の複数段階に区分して物体に設けてなる評価体を用いた評価手段と、
前記評価手段における評価体を、予め評価表示体に基づいて評価区分毎に区別し、評価体の中から特定の被評価対象の評価に対応した評価表示体を設けた評価体を利用者が選定し取出可能に設けてなる選定取出手段と、
前記選定取出手段により選定し取り出された評価体を集計し、被評価対象たる従業員に対する評価を決定する評価決定手段とからなり、
前記選定取出手段により選定し取り出された評価体が、予め評価表示体に基づいて評価区分毎に区別した評価体に対応して評価集合体に投入されて評価区分毎に集合してなり、該評価体を集計し被評価対象たる従業員に対する評価を決定する評価決定手段とからなり、
評価決定手段により集計した評価体の評価表示体の内容に基づいて、利用者が特定の被評価対象たる従業員に対し評価を決定するこを特徴とする利用者評価方法。
【請求項4】
被評価対象に対する評価を表す任意の表示からなる評価表示体を設けてなる評価体を用いた評価手段と、
前記評価手段における評価体の中から特定の被評価対象の評価に対応した評価表示体を設けた評価体を選定し取出可能に設けてなる選定取出手段と、
前記選定取出手段により選定し取り出された評価体を集計し評価対象に対する評価を決定する評価決定手段とからなるこを特徴とする利用者評価装置
【請求項5】
評価表示体が、被評価対象に対する評価を5段階又は3段階若しくはその他任意の複数段階に区分してなる評価区分とし、該評価区分に対応した文字又は数字若しくは色彩その他任意の表示からなることを特徴とする請求項4の利用者評価装置。
【請求項6】
選定取出手段により取出可能に設けてなる評価体が、予め評価表示体に基づいて評価区分毎に区別され、任意に取出可能に設けられてなることを特徴とする請求項5の利用者評価装置。
【請求項7】
評価決定手段における評価体が、予め評価表示体に基づいて評価区分毎に区別し、区別した評価体に対応した投入口を評価集合体に配置し、投入される評価体が評価区分毎に集合可能に設けられてなることを特徴とする請求項5又は6に記載の利用者評価装置。
【請求項8】
評価の対象たる従業員を特定するための識別特定手段を、選定取出手段と評価決定手段との双方又は、その一方若しくは別個に設けてなることを特徴とする請求項4,5,6又は7記載の利用者評価装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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