説明

制御装置及び制御方法

【課題】記入者により選択される申込書に基づいて証明書が発行される場合、記入者が所望する証明書を容易に取得することが可能な技術を提供する。
【解決手段】申込書を選択する申込書選択部112と、申込書選択部112により選択された申込書に対応する証明書画像を取得する証明書画像取得部113と、申込書選択部112により選択された申込書を出力するように制御する出力制御部114と、証明書画像取得部113により取得された証明書画像を表示するように制御する表示制御部116と、を備えることを特徴とする、制御装置110が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置及び制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
官公庁などといった様々な機関において、記入者により選択された申込書の種類及び記入者により申込書に記入された事項に基づいた証明書が発行される。従来においても、記入者による申込書への記入を容易にするために、様々な試みがなされている。
【0003】
例えば、記入者による申込書への記入状況に応じて記入を支援するための情報を表示する技術がある。また、例えば、記入者により選択された申込書の種類に応じた画面を表示する技術も存在する。さらに、例えば、記入者により証明書が選択されると選択された証明書の発行に必要な書類を印刷し、印刷した書類上にて必要事項を記入者に記入させる技術も存在する。
【0004】
また、例えば、申込書画像に対して所定の処理が施された画像を表示する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。所定の処理としては、例えば、申込書の記載事項に対する強調表示などが挙げられる。かかる技術によれば、申込書の記載事項に誤りがないことを確認する際に、確認に要する時間を短縮することができ、確認漏れが発生する可能性を低減することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−328361号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来存在する技術によれば、記入者により選択された証明書が実際に記入者の望んでいた証明書とは異なるという事態が生じ得る。これは、主に、記入者により記入される申込書にはその申込書により発行される証明書に関する情報として証明書の名称が記載されているに過ぎないため、証明書の名称を見落としやすいこと、証明書の名称からでは発行される証明書を正確に判定するのが困難であることなどによる。
【0007】
特に、名称が類似している複数の証明書の間においては、証明書の名称から発行される証明書を正確に判定するのが困難である。例えば、証明書の名称が戸籍謄本であるが、実際に記入者が発行させたい証明書が戸籍抄である場合などが該当する。
【0008】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、記入者により選択される申込書に基づいて証明書が発行される場合、記入者が所望する証明書を容易に取得することが可能な技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記問題を解決するために、本発明のある観点によれば、申込書を選択する申込書選択部と、前記申込書選択部により選択された前記申込書に対応する証明書画像を取得する証明書画像取得部と、前記申込書選択部により選択された前記申込書を出力するように制御する出力制御部と、前記証明書画像取得部により取得された前記証明書画像を表示するように制御する表示制御部と、を備えることを特徴とする、制御装置が提供される。
【0010】
前記制御装置は、前記申込書選択部による前記申込書の選択を再度行うための操作がなされたか否かを判定する操作判定部をさらに備えてもよい。
【0011】
前記証明書画像取得部は、申込書と証明書画像とを対応付ける対応情報に基づいて、前記申込書選択部により選択された前記申込書に対応する前記証明書画像を取得してもよい。
【0012】
前記証明書画像取得部は、読取装置により前記申込書から読み取られた申込書識別情報を取得し、取得した前記申込識別情報により識別される申込書に対応する証明書画像を取得してもよい。
【0013】
前記表示制御部は、前記読取装置により前記申込書から所定の標識が読み取られた場合に、前記証明書画像取得部により取得された前記証明書画像を表示するように制御してもよい。
【0014】
また、本発明の別の観点によれば、申込書を選択するステップと、選択された前記申込書に対応する証明書画像を取得するステップと、選択された前記申込書を出力するように制御するステップと、取得された前記証明書画像を表示するように制御するステップと、を含むことを特徴とする、制御方法が提供される。
【発明の効果】
【0015】
以上説明したように本発明によれば、記入者により選択される申込書に基づいて証明書が発行される場合、記入者が所望する証明書を容易に取得することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に係る申込書出力装置の構成を示す図である。
【図2】申込書出力装置の機能構成を示すブロック図である。
【図3】申込書出力装置により表示される証明書選択画面例を示す図である。
【図4】申込書出力装置により表示される待機画面例を示す図である。
【図5】申込書出力装置により出力される申込書の例を示す図である。
【図6】申込書出力装置により申込書識別情報が読み取られる状態を示す図である。
【図7】申込書出力装置により標識が読み取られる状態を示す図である。
【図8】申込書出力装置により表示される確認画面例を示す図である。
【図9】申込書出力装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0018】
また、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、2つの搬送路を区別する場合には、各々の符号を搬送路170A及び170Bと示し、区別しない場合には、各々の符号を170と示すことにする。
【0019】
[構成の説明]
図1は、本発明の実施形態に係る申込書出力装置の構成を示す図である。図1を参照しながら、本発明の実施形態に係る申込書出力装置の構成について説明する。
【0020】
図1に示すように、本発明の実施形態に係る申込書出力装置10は、入力装置120と、表示装置150と、取出装置160と、搬送路170と、取出口180とを備える。その他に、申込書出力装置10は、制御装置110と、記憶装置130と、読取装置140とを備える。また、申込書出力装置10の近隣には、記入台20及び申込書格納庫190が設置されている。
【0021】
申込書出力装置10は、例えば、官公庁などに設置されており、官公庁に訪れた記入者に向けて証明書を発行するために必要な申込書を出力する機能を有している。しかし、申込書出力装置10が設置される場所は特に限定されず、例えば、記入者が申込書を記入する可能性のある場所の近隣に設置され得る。また、発行される証明書の種類も特に限定されない。
【0022】
入力装置120は、記入者からの操作の入力を受け付ける機能を有する。図1に示した例では、入力装置120は、タッチパネルにより構成されているが、入力装置120の種類は特に限定されず、例えば、キーボードであってもよく、マウスであってもよく、音声入力装置であってもよく、ジェスチャー認識などによる入力インタフェースであってもよい。入力装置120により入力が受け付けられた操作は、制御装置110に出力される。
【0023】
読取装置140は、取出装置160により申込書格納庫190から取り出された申込書を読み取る機能を有している。申込書を読み取ることにより得られた読取データは、制御装置110に出力される。読取装置140による読み取りのタイミングは特に限定されず、読取装置140は、例えば、常時読み取りを行ってもよく、制御装置110による制御に基づいて、読み取ることも可能である。
【0024】
表示装置150は、表示領域151を有しており、制御装置110からの制御に基づいて、表示領域151に各種の画面を表示する機能を有している。例えば、表示装置150は、証明書を選択するための画面、申込書の記入例を示す画面などを表示することができる。表示装置150の種類は特に限定されない。
【0025】
申込書格納庫190は、複数の申込書を申込書の種類ごとに格納することができる。図1には、例えば、申込書Aを格納するための領域が申込書格納領域191A、申込書Bを格納するための領域が申込書格納領域191B、・・・、申込書Nを格納するための領域が申込書格納領域191Nと示されている。しかしながら、申込書格納領域191の数は特に限定されない。
【0026】
取出装置160は、制御装置110からの制御に基づいて、申込書格納庫190から申込書を取り出すことができる。例えば、申込書Aを取り出すような制御が制御装置110によってなされると、取出装置160は、申込書Aが格納されている申込書格納領域191Aから申込書Aを取り出すことができる。
【0027】
搬送路170は、制御装置110からの制御に基づいて、取出装置160により取り出された申込書を取出口180まで搬送することができる。そのため、搬送路170は、例えば、取出装置160と取出口180との距離に応じた長さにより形成される。図1に示した例では、読取装置140により申込書が読み取られる前に申込書が通過する搬送路170Aと、読取装置140により申込書が読み取られた後に申込書が通過する搬送路170Bとが存在している。
【0028】
取出口180は、制御装置110からの制御に基づいて、取出装置160により取り出された申込書を出力することができる。取出口180により出力された申込書は、記入者により受け取られ、記入者により記入され得る。
【0029】
記入台20は、記入者が申込書に対して記入を行うときに使用され得る。例えば、記入者は、申込書を記入台20の上に乗せた状態で申込書への記入を行うことができる。申込書への記入には、例えば、筆記具30が使用され得る。筆記具30の種類は特に限定されず、筆記具30は、鉛筆であってもよく、インク式のペンであってもよい。
【0030】
図2は、本発明の実施形態に係る申込書出力装置10の機能構成を示すブロック図である。図2を参照しながら、本発明の実施形態に係る申込書出力装置10が有する機能について説明する。
【0031】
図2に示すように、申込書出力装置10は、制御装置110と、入力装置120と、記憶装置130と、読取装置140と、表示装置150と、取出装置160と、搬送路170と、取出口180とを備える。制御装置110は、申込書出力装置10の動作全体を制御する機能を有しており、処理制御部111及び表示制御部116を有している。処理制御部111は、申込書選択部112、証明書画像取得部113、出力制御部114及び操作判定部115を有している。
【0032】
記憶装置130は、申込書出力装置10の動作に使用される各種プログラムや各種データを記憶する機能を有している。例えば、記憶装置130は、申込書と証明書画像とを対応付ける対応情報を記憶することができる。より詳細には、対応情報は、申込書を識別するための申込書識別情報と証明書画像を識別するための証明書画像識別情報とが対応付けられてなる情報である。申込書識別情報は、申込書が格納されている申込書格納領域191を識別するための情報であってもよい。
【0033】
図3は、申込書出力装置10により表示される証明書選択画面例を示す図である。図3に示すように、表示制御部116は、証明書選択画面152を表示するように制御する。この証明書選択画面152は、例えば、記入者が申込書出力装置10に接近したことをセンサが検出した場合に表示されてもよいし、入力装置120により証明書選択画面152を表示させるための操作がなされた場合に表示されてもよいし、常時表示されてもよい。
【0034】
記入者は、証明書選択画面152を閲覧しながら、所望の証明書を選択するための操作を行う。申込書選択部112は、申込書を選択する。例えば、申込書選択部112は、記入者によりなされた証明書選択操作に基づいて申込書を選択する。証明書と申込書との対応関係は、例えば、記憶装置130によりあらかじめ記憶されている情報により把握することができる。記入者が「証明書A」を選択するための操作を行えば、申込書選択部112は、「証明書A」に対応する「申込書A」を選択することができる。
【0035】
図4は、申込書出力装置10により表示される待機画面例を示す図である。図4に示すように、表示制御部116は、証明書選択操作がなされると、待機画面153を表示するように制御する。図4に示した例では、待機画面153には、「しばらくお待ちください。」というメッセージが含まれているが、どのようなメッセージが含まれてもよい。
【0036】
図2に戻って説明を続ける。出力制御部114は、申込書選択部112により選択された申込書を出力するように制御する機能を有する。より詳細には、出力制御部114は、申込書選択部112により選択された申込書を申込書格納庫190から取り出すように取出装置160を制御し、取出装置160により取り出された申込書を取出口180に搬送するように搬送路170を制御する。
【0037】
証明書画像取得部113は、申込書選択部112により選択された申込書に対応する証明書画像を取得する機能を有する。申込書と証明書画像との対応関係は、例えば、記憶装置130により記憶されている対応情報により把握することができる。申込書選択部112により「申込書A」が選択された場合には、証明書画像取得部113は、「申込書A」に対応する証明書画像を取得することができる。表示制御部116は、証明書画像取得部113により取得された証明書画像を表示するように制御する。
【0038】
ここで、申込書の格納作業の過程において誤りが発生した場合には、申込書と申込書格納領域191との対応が正常ではない場合も生じ得る。したがって、上記したように、申込書識別情報が申込書格納領域191を識別するための情報である場合には、申込書格納領域191から搬送された申込書が記入者の所望する申込書とは異なってしまうという状況に陥る可能性もある。申込書にはあらかじめ申込書の種類ごとに異なる情報が印刷されているからである。
【0039】
かかる状況に陥った場合であっても、証明書画像取得部113は、搬送された申込書に対応する証明書画像を表示することができる。例えば、申込書に申込書識別情報が埋め込まれている場合には、証明書画像取得部113は、読取装置140により申込書から読み取られた申込書識別情報を取得するようにすればよい。そして、証明書画像取得部113は、取得した申込識別情報により識別される申込書に対応する証明書画像を取得すればよい。
【0040】
図5は、申込書出力装置10により出力される申込書の例を示す図である。図5に示すように、申込書40には、記入項目の枠などがあらかじめ印刷されていてもよい。また、図5に示すように、申込書40には、申込書識別情報41が埋め込まれていてもよい。申込書識別情報41の種類は特に限定されず、申込書の種類を一意に識別するための情報であればよい。申込書識別情報41は、申込書の上側領域に埋め込まれていてもよいし、他の領域に埋め込まれていてもよい。申込書の上側領域は、例えば、申込書の上半分の領域であってもよく、申込書の上端であってもよい。
【0041】
また、図5に示すように、申込書40には、標識42が埋め込まれていてもよい。標識42は、申込書の下側領域に埋め込まれていてもよいし、他の領域に埋め込まれていてもよい。申込書の下側領域は、例えば、申込書の下半分の領域であってもよく、申込書の下端であってもよい。図5に示した例では、標識42は、申込書識別情報41と共通であるが、特に申込書を識別するための情報である必要はなく、何らかの印であればよい。標識42についての詳細は後に説明する。
【0042】
図6は、申込書出力装置10により申込書識別情報41が読み取られる状態を示す図である。図6に示すように、申込書識別情報41が埋め込まれている領域が読取装置140による読取可能領域に達した場合を想定する。かかる場合には、証明書画像取得部113は、読取装置140により申込書から読み取られた申込書識別情報を取得することができる。表示制御部116は、証明書画像取得部113により取得された証明書画像を表示するように制御することができる。
【0043】
ここで、証明書画像が表示されるタイミングは特に限定されないが、例えば、標識42が読み取られた段階で証明書画像が表示されるようにしてもよい。図7は、申込書出力装置10により標識42が読み取られる状態を示す図である。図7に示すように、標識42が埋め込まれている領域が読取装置140による読取可能領域に達した場合を想定する。
【0044】
読取装置140により申込書から標識42が読み取られた場合には、表示制御部116は、証明書画像取得部113により取得された証明書画像を表示するように制御することができる。かかるタイミングで証明書画像を表示するようにすれば、搬送された申込書に異常がある場合(例えば、申込書が一部破損している場合など)に、申込書に記入ができないにも関わらず証明書画像が表示されてしまうことを防ぐことができる。
【0045】
具体的には、表示制御部116は、証明書画像を表示するように制御する代わりに、障害発生画面を表示するように制御すればよい。かかる表示制御を行うようにすれば、証明書選択画面152から確認画面154に遷移した直後に障害発生画面に遷移することにより生じる画面のちらつきを防ぐことができる。
【0046】
図8は、申込書出力装置10により表示される確認画面例を示す図である。図8に示すように、表示制御部116は、証明書画像1542を表示するように制御することが可能である。また、図8に示すように、表示制御部116は、証明書画像1542を含む確認画面154を表示するように制御することも可能である。確認画面154には、証明書画像1542の他に、申込書選択部112により選択された申込書の記入例1541が含まれていてもよい。また、確認画面154には、終了ボタン1543が設けられていてもよい。終了ボタン1543は、申込書の選択を再度行うための操作を受け付けるために設けられている。
【0047】
図2に戻って説明を続ける。操作判定部115は、申込書選択部112による申込書の選択を再度行うための操作がなされたか否かを判定する機能を有する。例えば、操作判定部115は、図8に示した終了ボタン1543を押下する操作がなされたか否かを判定することができる。操作判定部115により、申込書の選択を再度行うための操作がなされたと判定された場合には、表示制御部116は、証明書選択画面152を再度表示するように制御し、申込書選択部112は、申込書の選択を再度行うことができる。
【0048】
このように、操作判定部115により、申込書の選択を再度行うための操作がなされたと判定された場合に、申込書選択部112は、申込書の選択を再度行うことができる。表示された証明書画像を閲覧した結果、申込書の選択を誤ったことに気づいた記入者が、申込書への記入前(又は申込書への記入時)に再度申込書の選択を行うことができる。
【0049】
[動作の説明]
図9は、申込書出力装置10の動作の流れを示すフローチャートである。図9を参照しながら、申込書出力装置10の動作の流れについて説明する。
【0050】
図9に示すように、まず、申込書選択部112は、記入者操作に基づいて、申込書を選択する(ステップS11)。続いて、出力制御部114は、申込書選択部112により選択された申込書を申込書格納庫190から取り出すように取出装置160を制御し、取り出された申込書を搬送するように搬送路170を制御する(ステップS12)。
【0051】
搬送路170により申込書が搬送されている過程において、申込書が読取装置140の読取可能領域に達すると、読取装置140は申込書を読み取り、証明書画像取得部113は、読取装置140により読み取られた申込書を識別する(ステップS13)。申込書の識別は、申込書の読取データから取得される申込書識別情報により行われ得る。
【0052】
続いて、表示制御部116は、識別された申込書の記入例を表示するように制御するとともに(ステップS16)、識別された申込書に対応する証明書画像を表示するように制御する(ステップS15)。図8に示した例では、記入例1541と証明書画像1542とが同時に表示されているが、記入例と証明書画像との表示の順序は特に限定されない。記入者は、取出口180から取り出された申込書への記入を行うことができる。
【0053】
続いて、操作判定部115は、終了操作がなされたか否かを判定する(ステップS16)。操作判定部115により終了操作がなされたと判定された場合には(ステップS16で「yes」)、ステップS11に戻り、申込書選択部112による申込書の選択が再度なされる。一方、操作判定部115は、終了操作がなされていないと判定した場合には(ステップS16で「No」)、ステップS16に戻って終了操作がなされたか否かの判定を再度行うことができる。
【0054】
[効果の説明]
本発明の実施形態によれば、記入者により選択される申込書に基づいて証明書が発行される場合、申込書への記入前(又は申込書への記入時)に証明書の画像を確認することができるため、記入者が所望する証明書を容易に取得することが可能となる。例えば、証明書発行前に申込書の誤りに気づけば、所望の証明書以外の証明書を誤って発行させてしまう可能性を低減することができる。また、例えば、申込書への記入前に申込書の誤りに気づけば、申込書への記入し直しの手間を低減することができる。
【0055】
証明書の誤発行の可能性を低減することができれば、記入者に掛かる手間ばかりではなく、証明書を発行する発行作業者の手間をも低減することができるため、証明書発行に係るコストを低減することができる。また、記入者から寄せられる発行作業者へのクレームの数も低減することができる。
【0056】
[変形例の説明]
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0057】
記憶装置130は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)などの不揮発性メモリなどにより構成され得る。制御装置110などは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)などから構成され、記憶装置130により記憶されているプログラムがCPUによりRAMに展開されて実行されることにより、その機能が実現され得る。
【0058】
尚、本明細書において、フローチャートに記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的に又は個別的に実行される処理をも含む。また時系列的に処理されるステップでも、場合によっては適宜順序を変更することが可能であることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0059】
10 申込書出力装置
20 記入台
30 筆記具
40 申込書
41 申込書識別情報
42 標識
110 制御装置
111 処理制御部
112 申込書選択部
113 証明書画像取得部
114 出力制御部
115 操作判定部
116 表示制御部
120 入力装置
130 記憶装置
140 読取装置
150 表示装置
151 表示領域
152 証明書選択画面
153 待機画面
1542 証明書画像
154 確認画面
1543 終了ボタン
160 取出装置
170(170A、170B) 搬送路
180 取出口
190 申込書格納庫
191(191A〜191N) 申込書格納領域


【特許請求の範囲】
【請求項1】
申込書を選択する申込書選択部と、
前記申込書選択部により選択された前記申込書に対応する証明書画像を取得する証明書画像取得部と、
前記申込書選択部により選択された前記申込書を出力するように制御する出力制御部と、
前記証明書画像取得部により取得された前記証明書画像を表示するように制御する表示制御部と、
を備えることを特徴とする、制御装置。
【請求項2】
前記制御装置は、
前記申込書選択部による前記申込書の選択を再度行うための操作がなされたか否かを判定する操作判定部をさらに備えることを特徴とする、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記証明書画像取得部は、
申込書と証明書画像とを対応付ける対応情報に基づいて、前記申込書選択部により選択された前記申込書に対応する前記証明書画像を取得することを特徴とする、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項4】
前記証明書画像取得部は、
読取装置により前記申込書から読み取られた申込書識別情報を取得し、取得した前記申込識別情報により識別される申込書に対応する証明書画像を取得することを特徴とする、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、
前記読取装置により前記申込書から所定の標識が読み取られた場合に、前記証明書画像取得部により取得された前記証明書画像を表示するように制御することを特徴とする、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項6】
申込書を選択するステップと、
選択された前記申込書に対応する証明書画像を取得するステップと、
選択された前記申込書を出力するように制御するステップと、
取得された前記証明書画像を表示するように制御するステップと、
を含むことを特徴とする、制御方法。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−50771(P2013−50771A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−187056(P2011−187056)
【出願日】平成23年8月30日(2011.8.30)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【出願人】(591051645)株式会社OKIソフトウェア (173)
【Fターム(参考)】