説明

前照灯光源用LEDランプ

【課題】高い光利用効率で所望の配光パターンを形成し、且つ製造コストが安価な前照灯光源用LEDランプを提供することにある。
【解決手段】本発明の前照灯光源用LEDランプ8は、プリント基板上に実装された複数のLED素子を開口を有する筒形状のランプハウスで囲い、ランプハウス内に透光性樹脂に蛍光体を混入した封止樹脂を充填してLED素子を樹脂封止した。このとき、ランプハウスの対向する一対の側壁10、11のうち一方の側壁10の高さを高くすることにより、高い方の側壁10の開口端部14の内周縁15a、15bおよび段差部15cの夫々が配光パターンの上縁のカットオフラインCL1、CL2、CL3を形成するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、前照灯光源用LEDランプに関するものであり、詳しくは、LED素子を囲むランプハウスが車両用灯具に適した配光の一部を形成する前照灯光源用LEDに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、LEDランプを光源とする車両用前照灯において、前照灯に要求される配光特性をLEDランプに持たせる構造が提案されている。それは、図9に示すように、基台部50に実装されたLEDチップ51を蛍光体層52で封止し、更にその上方に順次シリコーンゲル層53、遮蔽部材54、および窓ガラス状部材55を配設したものである。
【0003】
この場合、遮蔽部材54はシリコーンゲル層53を介して蛍光体層52の一部を覆い、蛍光体層52から放射される白色光あるいは白色光に近い色調の光を投影レンズ等で照射方向に投影したときに、遮蔽部材54の形状を適宜設定することにより、例えばすれ違いビームの配光パターンなど所望する配光パターンを形成することができる。
【0004】
また、遮蔽部材54はLEDチップ51に対峙する側の面を、例えば断面鋸歯形状の鏡面とすることにより、蛍光体層52から放射されて遮蔽部材54で反射された光は蛍光体層52内に戻り、再度蛍光体層52から放射される。よって、遮蔽部材54で反射された光を照射光として回収・使用することができるため、遮蔽部材54による照射光量の低下を抑制することができる、というものである。(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2005−5193号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記構造のLEDランプ56は、LEDランプ56の配光パターンを形成する遮蔽部材54で反射された光を照射光として回収・使用し、それによって光の利用効率の向上を図っているが、少なくとも遮蔽部材54による反射光のいくらかは蛍光体層52によって吸収、散乱され、必ずしも完全な回収・使用が行なわれるとは言い難い。
【0006】
また、遮蔽部材54といった汎用のLEDランプでは使用しない特別な構成部材が必要となり、その分製造コストを上昇させる要因となる。
【0007】
そこで、本発明は上記問題に鑑みて創案なされたもので、その目的とするところは、高い光利用効率で所望の配光パターンを形成し、且つ製造コストが安価な前照灯光源用LEDランプを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載された発明は、基台上に実装された複数のLED素子が開口を有するランプハウスで囲まれ、前記LED素子が樹脂または蛍光体によって封止されてなる前照灯光源用LEDランプであって、前記ランプハウスの前記LED素子を挟んで対向する一対の側壁は一方の側壁の高さが他方の側壁の高さ以上であり、前記一方の側壁の開口端部の内周縁が前記前照灯光源用LEDランプの照射光で形成される車両用灯具に適する配光パターンのカットオフラインの少なくとも一部を形成することを特徴とするものである。
【0009】
本発明の請求項2に記載された発明は、請求項1において、前記一方の側壁の開口端部の内周縁が前記一対の側壁の対向方向の段差を有していることを特徴とするものである。
【0010】
本発明の請求項3に記載された発明は、請求項1または2のいずれか1項において、前記基台は両面に金属導体からなる回路パターンが形成されたプリント基板であることを特徴とするものである。
【0011】
本発明の請求項4に記載された発明は、請求項1から3のいずれか1項において、前記樹脂は透光性樹脂に1種類以上の蛍光体が混入されてなることを特徴とするものである。
【0012】
本発明の請求項5に記載された発明は、請求項1から3のいずれか1項において、前記蛍光体を覆うように透光性樹脂が設けられていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明の前照灯光源用LEDランプは、LED素子を囲むランプハウスによって車両用灯具に適する配光パターンのカットオフラインの少なくとも一部を形成するようにした。
【0014】
その結果、高い光利用効率で所望の配光パターンを形成し、且つ安価なコストで製造が可能であるという優れた効果を奏するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の実施形態を図1〜図8を参照しながら詳細に説明する。尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施形態に限られるものではない。
【0016】
図1は本発明の前照灯光源用LEDランプに係わる実施形態の斜視図である。図1より本実施形態は、基台となるプリント基板1と、プリント基板1の一方の面上に配設されたランプハウス2と、ランプハウス2内のプリント基板1上に実装された複数のLED素子3と、ランプハウス2内に充填されてLED素子3を封止する封止樹脂4を備えている。
【0017】
プリント基板1は基材5の両面に金属導体による回路パターン6が形成されており、両端には各端部で両面に繋がる実装用電極7が形成され、中央部には各LED素子3を載置するダイボンディングパッドおよびボンディングワイヤ17を接続するワイヤボンディングパッドが形成されている。なお、図1ではダイボンディングパッドおよびワイヤボンディングパッドは記載されていない。
【0018】
ランプハウス2は白色樹脂材料、白色セラミック材料、白色金属系材料等の高反射率材料、あるいは黒色樹脂材料、黒色セラミック材料、黒色金属系材料等の低反射率または無反射の材料からなっている。白色と黒色の材料の選択は主に前照灯光源用LEDランプ8からの照射光の配光パターンを重視するか光量を重視するかによって決定される。
【0019】
ランプハウス2の形状は上方(プリント基板1側と反対側)に開口9を有する略筒形状を呈しており、記載されていないダイボンディングパッドおよびワイヤボンディングパッドが内底面の一部を形成している。
【0020】
ランプハウス2の4面の側壁10、11、12、13のうちの後述する複数のLED素子3が略直線状に載置された該載置方向に沿った互いに対向する一対の側壁10、11において、一方の側壁10の高さは他方の側壁11の高さと等しいか、それ以上となっている。また、一方の側壁10の開口端部14の内周縁15は一対の側壁10、11の対向方向の段差部15cを有しており、該段差部15cを挟んで一方の内周縁15aが他方の内周縁15bよりLED素子3側に位置している。
【0021】
なお、側壁10の開口端部14の各内周縁15a、15bを含む内面16a、16bがプリント基板1と形成する交線は、互いに同一直線上に位置している。
【0022】
LED素子3は略直線状に複数個形成されたダイボンディングパッド上の夫々にはんだ、導電性接着剤等の接合部材を介して固定(ダイボンド)され、LED素子3の下側電極とダイボンディングパッドとの電気的導通が図られている。また、一方の端部がLED素子3の上側電極に接続されたボンディングワイヤ17の他方の端部が夫々のワイヤボンディングパッドに接続(ワイヤボンド)され、LED素子3の上側電極とワイヤボンディングパッドとの電気的導通が図られている。
【0023】
そして、透光性樹脂に蛍光体が混入されてなる封止樹脂4がランプハウス2内に充填され、全てのLED素子3およびボンディングワイヤ17が封止樹脂4で樹脂封止されている。透光性樹脂はLED素子3を水分、塵埃及びガス等の外部環境から保護し、且つボンディングワイヤ17を振動及び衝撃等の機械的応力から保護する。また、透光性樹脂はLED素子3の光出射面とで界面を形成しており、LED素子3の発光光をLED素子3の光出射面から透光性樹脂内に効率良く出射させる機能も有している。
【0024】
この場合、本実施形態においては、前照灯光源用LEDランプから放射される照射光を白色光あるいは白色光に近い色調の光を想定しており、そのためLED素子3の発光色と透光性樹脂に混入する蛍光体との組み合わせを以下のように設定している。
【0025】
まず、LED素子3が青色光を発する青色LED素子の場合、青色光に励起されて青色の補色となる黄色光に波長変換する黄色蛍光体を用い、青色LED素子から出射された青色光の一部が黄色蛍光体を励起することによって波長変換された黄色光と、青色LED素子から放射された青色光との加法混色によって白色光に近い色調の光を得るものである。
【0026】
同様に、LED素子3が青色LED素子の場合、青色光に励起されて緑色光及び赤色光にそれぞれ波長変換する2種類の蛍光体を混合したものを用い、青色LED素子から出射された青色光の一部が蛍光体を励起することによって波長変換された緑色光及び赤色光と、青色LED素子から出射された青色光との加法混色によって白色光を得ることもできる。
【0027】
更に、LED素子3が紫外線を発する紫外LED素子の場合、紫外線に励起されて青色光、緑色光及び赤色光にそれぞれ波長変換する3種類の蛍光体を混合したものを用い、紫外LED素子から出射された紫外線が蛍光体を励起することによって波長変換された青色光、緑色光及び赤色光の加法混色によって白色光を得ることもできる。
【0028】
いずれにしても、LED素子3から出射される光の波長と蛍光体の種類とを適宜に組み合わせることによって白色光あるいは白色光に近い色調の光以外の種々な色調の光を得ることが可能である。
【0029】
図2は図1のA−A断面図である。LED素子3を青色LED素子とし、青色LED素子の封止樹脂4に混入される蛍光体を黄色蛍光体とし、前照灯光源用LEDランプ8から放射される照射光を白色光に近い色調の光とする。すると、LED素子3の配光分布と蛍光体の光散乱性によって、封止樹脂4から出射する光の配光分布は図2のようにランバーシアン分布18となる。
【0030】
そして、ランプハウスの側壁10と側壁11で挟まれた位置に位置するLED素子3から発せられて封止樹脂4内を導光されて該封止樹脂4から放射された光のうち、側壁10の内面16a以外の方向に向かう光L1はそのまま前照灯光源用LEDランプ8の外部に照射される。一方、封止樹脂4から放射されて側壁10の内面16aの方向に向かう光L2は、内面16aで反射されて進路が曲げられる。
【0031】
その結果、LED素子3から発せられて封止樹脂4内を導光されて該封止樹脂4から放射された光がLED素子3を挟む側壁10、側壁11方向に形成する配光パターンは、封止樹脂4から放射される光が形成するランバーシアン配光分布18からLED素子3と側壁10の開口端部14の内周縁15aとを結ぶ直線Sの側壁10側を切取ったような配光分布Aとなる。
【0032】
また、ランプハウスの側壁10と側壁11で挟まれた位置に位置するLED素子3から発せられて封止樹脂4内を導光されて該封止樹脂4から放射された光のうち、側壁10内面16b以外の方向に向かう光L3はそのまま前照灯光源用LEDランプ8の外部に照射される。一方、封止樹脂4から放射されて側壁10の内面16bの方向に向かう光L4は、内面16bで反射されて進路が曲げられる。
【0033】
その結果、LED素子3から発せられて封止樹脂4内を導光されて該封止樹脂4から放射された光がLED素子3を挟む側壁10、側壁11方向に形成する配光パターンは、封止樹脂4から放射される光が形成するランバーシアン配光分布18からLED素子3と側壁10の開口端部14の内周縁15bとを結ぶ直線Tの側壁10側を切取ったような配光分布Bとなる。
【0034】
配光分布Aおよび配光分布Bのいずれにおいても、照射強度が最大となる位置は側壁10の上方近傍となり、側壁10の高さが一定の場合はLED素子3と側壁10の内面16a、16bの距離が近づくにつれて側壁10の上方に近づき、LED素子3と側壁10の内面16a、16bの距離が一定の場合は側壁10の高さが高くなるにつれて側壁10の上方に近づく。
【0035】
なお、LED素子3の高さと側壁10の高さの関係は、例えばLED素子3の高さを100μmとすると、側壁10の高さは300μmから1mmの範囲内であることが望ましい。言い換えると、側壁10の高さはLED素子3の高さの3倍から10倍の範囲内であることが望ましい。
【0036】
ちなみに、本実施形態においては、LED素子の高さを100μm(0.1mm)とし、側壁の高さを500μm(0.5mm)としている。
【0037】
側壁10の高さがLED素子3の高さの3倍より小さいとランバーシアン配光分布18の切取られる領域(カットオフ領域)が小さくなり、側壁10を設けた効果が低減する。反対に、側壁10の高さがLED素子3の高さの10倍より大きくなるとランバーシアン配光分布18の切取られる領域(カットオフ領域)が大きくなって照射領域が縮減されると共に、側壁10を設けた効果に比べて前照灯光源用LEDランプの高さが高くなるというデメリットが大きくなり、側壁10を設けた効果が相対的に低減する。
【0038】
図3は本実施形態の前照灯光源用LEDランプ8の照射光で形成された配光パターン19を示したものであり、この配光パターン19は左側通行におけるすれ違いビームの配光を示すものである。
【0039】
この配光パターン19は、車両の中心となる垂直基準線Vに対して図面の左側半分は対向車の運転者に対して眩惑を与えないように水平基準線Hよりも上方に向かう光を含まない配光LPR形状を呈し、右側半分は運転者が路側帯にある標識等を視認し易いように水平基準線Hよりも上方に向かう光を含む配光LPL形状を呈している。
【0040】
そこで、配光パターン19の上縁の各ポイントP1、P2、P3、P4および各カットオフラインCL1、CL2、CL3が前照灯光源用LEDランプ8のどの部分で形成されているかを検証すると、配光パターン19の各ポイントP1、P2、P3、P4は夫々前照灯光源用LEDランプ8の側壁10の開口端部14の内周縁15の各点Q1、Q2、Q3、Q4で形成され、カットオフラインCL1、CL2、CL3は夫々側壁10の開口端部14の内周縁15a、15bおよび段差部15cによって形成されている。
【0041】
また、配光パターン19の下縁CL4は前照灯光源用LEDランプ8の封止樹脂4から放射された光の配光の外縁がそのまま反映される。つまり、配光パターン19のカットオフラインCL1、CL2、CL3を前照灯光源用LEDランプ8の開口端部14の内周縁内周縁15a、15bおよび段差部15cによって形成することになる。
【0042】
すると、従来、灯具の配光を担っていたリフレクタや前面レンズに配光制御の機能を持たせる必要がなく、灯具を構成する部材の設計の簡素化、金型の単純化等によって灯具の低価格化が可能となる。
【0043】
また、灯具の配光パターンの変更にあたっては、前照灯光源用LEDランプの側壁の形状のみを変えるだけで所望の配光パターンが実現でき、新規灯具の開発期間の短縮によって開発工数、人件費等の削減が図られる。
【0044】
更に、LED素子で発せられた光のほとんどを照射光として利用することができるため、高い光利用効率で所望の配光パターンを形成することが可能となる。
【0045】
なお、前照灯光源用LEDランプの配光パターンの制御に関与する側壁の内面は、例えば図4〜図6で示す形状が考えられる。図4はプリント基板1面と側壁10の内面16aのなす角度α1を90°(α1=90°)とするもので、この場合は側壁10の内面16aと内面16bが平行に且つ内面16aが内面16bよりもLED素子3側に位置することになる。この前照灯光源用LEDランプ8の側壁10の開口端部14の内周縁15aは配光パターン19のうち道路中央側を照射する配光パターンLPRの上縁のカットオフラインCL1を形成するものである(図3参照)。
【0046】
図5は上記実施形態に採用された側壁10であり、プリント基板1面と側壁10の内面16aのなす角度α2を90°より大きく180°よりも小さく(90°<α2<180°)するもので、この場合は側壁10の開口端部14の内周縁15aが内周縁15bよりもLED素子3側に位置することになる。この前照灯光源用LEDランプ8の側壁10の開口端部14の内周縁15aは実施形態の説明のなかで述べたように、配光パターン19のうち道路中央側を照射する配光パターンLPRの上縁のカットオフラインCL1を形成するものである(図3参照)。
【0047】
図6はプリント基板1面と側壁10の内面16aの一部(下方に位置する内面)のなす角度α3を180°(α3=180°)とするもので、この場合も図5と同様に、側壁10の開口端部14の内周縁15aが内周縁15bよりもLED素子3側に位置することになり、この前照灯光源用LEDランプ8の側壁10の開口端部14の内周縁15aは配光パターン19のうち道路中央側を照射する配光パターンLPRの上縁のカットオフラインCL1を形成するものである(図3参照)。
【0048】
但し、図5と異なる点は、配光パターンLPRのカットオフラインCL1がより鮮明になり、運転者にとって車両前方の視認性が向上すると共に、対向車の運転者に与える眩惑を更に低減することができるものである。
【0049】
また、本実施形態では、前照灯光源用LEDランプからの照射光を白色光に近い色調の光とするためにLED素子を透光性樹脂に蛍光体を混入した封止樹脂で樹脂封止した構造を採用したが、他の構造として図7に示すように、LED素子3を蛍光体20で覆い、その上に透光性樹脂21を充填する方法も可能である。
【0050】
場合によっては、LED素子の発する光をそのまま前照灯光源用LEDランプの照射光とすることも考えられるが、そのときは図8に示すように、LED素子3を透光性樹脂で樹脂封止すればよいことは明らかである。
【0051】
以上説明したように、本発明の前照灯光源用LEDランプは、高い光利用効率で所望の配光パターンを形成し、且つ安価なコストで製造が可能であるという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の実施形態の斜視図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本発明の本実施形態で形成された配光パターンの模式図である。
【図4】本発明の他の実施形態の断面図である。
【図5】本発明の実施形態の断面図である。
【図6】本発明の他の実施形態の断面図である。
【図7】本発明の他の実施形態の断面図である。
【図8】本発明の他の実施形態の断面図である。
【図9】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
【0053】
1 プリント基板
2 ランプハウス
3 LED素子
4 封止樹脂
5 基材
6 回路パターン6
7 実装用電極
8 前照灯光源用LEDランプ
9 開口
10 側壁
11 側壁
12 側壁
13 側壁
14 開口端部
15 内周縁
15a、15b 内周縁
15c 段差部
16a、16b、16c 内面
17 ボンディングワイヤ
18 ランバーシアン配光分布
19 配光パターン
20 蛍光体
21 透光性樹脂

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基台上に実装された複数のLED素子が開口を有するランプハウスで囲まれ、前記LED素子が樹脂または蛍光体によって封止されてなる前照灯光源用LEDランプであって、前記ランプハウスの前記LED素子を挟んで対向する一対の側壁は一方の側壁の高さが他方の側壁の高さ以上であり、前記一方の側壁の開口端部の内周縁が前記前照灯光源用LEDランプの照射光で形成される車両用灯具に適する配光パターンのカットオフラインの少なくとも一部を形成することを特徴とする前照灯光源用LEDランプ。
【請求項2】
前記一方の側壁の開口端部の内周縁が前記一対の側壁の対向方向の段差を有していることを特徴とする請求項1に記載の前照灯光源用LEDランプ。
【請求項3】
前記基台は両面に金属導体からなる回路パターンが形成されたプリント基板であることを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の前照灯光源用LEDランプ。
【請求項4】
前記樹脂は透光性樹脂に1種類以上の蛍光体が混入されてなることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の前照灯光源用LEDランプ。
【請求項5】
前記蛍光体を覆うように透光性樹脂が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の前照灯光源用LEDランプ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−282575(P2008−282575A)
【公開日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−123489(P2007−123489)
【出願日】平成19年5月8日(2007.5.8)
【出願人】(000002303)スタンレー電気株式会社 (2,684)
【Fターム(参考)】